JP2003091926A - 音楽cdのコピー防止方法とその音楽cdの生産方法及びシステム - Google Patents

音楽cdのコピー防止方法とその音楽cdの生産方法及びシステム

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JP2003091926A
JP2003091926A JP2001282949A JP2001282949A JP2003091926A JP 2003091926 A JP2003091926 A JP 2003091926A JP 2001282949 A JP2001282949 A JP 2001282949A JP 2001282949 A JP2001282949 A JP 2001282949A JP 2003091926 A JP2003091926 A JP 2003091926A
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Akira Hirota
昭 廣田
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】量産に適したコピー防止方法と、これを利用し
た音楽CDの生産方法を提案する。 【解決手段】CDに記録されるEFM信号中、サブコー
ドのQチャネルにおけるコントロール(CONTROL)部に
ついて、局所的にデジタルデータの識別情報“D”を設
定することを特徴とする。このコピー防止方法を適用す
ることにより、音楽ソースからEFM信号を生成した後
に該EFM信号にコピー防止加工を施し、この加工後の
EFM信号に従いスタンパーを作成することを特徴とし
た音楽CDの生産方法、そして、音楽ソースからEFM
信号を生成するフォーマッタと、該フォーマッタから出
力されるEFM信号を受け取ってコピー防止加工を施す
コピー防止加工手段と、該コピー防止加工手段から出力
される加工後のEFM信号に従いスタンパーを作成する
レーザー露光器と、を備えた音楽CDの生産システムが
本発明により提案される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音楽(オーディ
オ)を記録したCD(Compact Disc)からの不正コピー
を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(パソコン)の
普及と関連技術の進歩で現在では、大容量のハードディ
スクにCDフォーマット方式又はMP3などの圧縮方式
で、高音質のまま音楽(声楽・器楽)を収録することが
可能となっている。そしてまた、CD−RやCD−RW
といった書き込み、書き換え可能なCD及びその再生装
置が普及するに至り、誰でも手軽に音楽CDを作成可能
にまでなってきている。
【0003】このような技術の進歩は確かに好ましいも
のではあるが、一方で、市販されている音楽CDからM
P3ファイル変換してパソコンのハードディスクへ楽曲
をダウンロードすることも、誰でも手軽にできるように
なっている。そして、このように市販CDからダウンロ
ードしたファイルは、そのままインターネットで送信し
たり、該ファイルからCD−RやCD−RWを作成した
りすることが容易にできるため、著作権違反の不正コピ
ー品が大量に出回る結果につながっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現状での問題点は、市
販CDに録音された音楽をほとんど音質劣化させること
なくデジタルデータとしてパソコン内へ取り込めてしま
うということである。そこで、一般の音楽CDプレーヤ
ーでの再生は問題なくできる一方、パソコン(ハードデ
ィスク)には取り込めない、というようなコピー防止機
能を備えた、アンチパソコンタイプの音楽CDの開発が
待たれている。
【0005】このような音楽CDのコピー防止方法とし
て今までに、サブコード情報や曲間のギャップ(ポー
ズ)情報の中に新仕様のコピー防止情報を書き込む手法
が提案されている。しかし、現在までに提案されている
この種の手法は、標準的CD生産ラインに組み込むこと
が容易ではない。すなわち、試作段階であれば、汎用パ
ソコンを活用してコピー防止情報を生成し、これをオー
ディオデータに組み入れた後、CD−RやCD−RWに
書き込むことで試作CDを作成可能であるが、この手法
を量産ラインへ適用するときには解決しなければならな
い問題がある。
【0006】図1に示すごとく、音楽CDの生産工程
は、マスタディスクやテープの音楽ソース1からフォー
マッタ2へデータを取り入れる工程から始まる。専用プ
ログラムに従うコンピュータからなるフォーマッタ2は
標準化されたものであり、世界統一規格に則っている。
このフォーマッタ2による処理で、音楽ソース1からの
データに基いて、標準規格化されたEFM(Eight-to-F
ourteen Modulation)信号が生成される。これがレーザ
ー露光器3へ入力されることで、プレス用金型であるス
タンパー4が作成され、そして、スタンパー4を基にし
たプレス工程5により、市販用の音楽CDが量産されて
いく。
【0007】このようなCD生産ラインにおけるフォー
マッタ2は、詳細に定められた世界標準規格(いわゆる
レッドブック)に従った複雑な処理を行うものであり、
これに手を加えることは大変困難である。しかし、上述
のコピー防止情報はいずれも規格にはない新仕様である
ため、これを組み入れる場合、どうしてもフォーマッタ
2の仕様を変更する必要が出てくる。世界各地に散らば
った多くのCD工場でこれに対応するのはかなり難し
く、現実的と言えるものではない。また、音楽ソース1
からのデータにコピー防止情報を予め入れておけたとし
ても、フォーマッタ2を通ってEFM信号となる時点で
不要な信号として消滅してしまい、機能しないと考えら
れる。
【0008】つまり、現状の手法は試作段階では成功し
ているものもあるが、生産ラインへの適用に難があり、
実用化は難しい。本発明はこれを解決し、量産に適した
コピー防止方法と、これを利用した音楽CDの生産方法
を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音楽CDの
コピー防止方法は、CDに記録されるEFM信号中、サ
ブコードのQチャネルにおけるコントロール(CONTRO
L)部について、局所的にデジタルデータの識別情報を
設定することを特徴とする。すなわち、Qチャネルのコ
ントロール部は、トラックのデータ種類(オーディオデ
ータ、デジタルデータなどの区別)を識別する4ビット
のフラグビットからなり、音楽CDではここをすべてオ
ーディオデータの識別情報とすべきであるが、本発明で
はここに工夫を施し、局所的にデジタルデータであるこ
とを示す識別情報をたてておくものである。これによる
と、フォーマッタを通した後のEFM信号の加工でコピ
ー防止機能をもたせられ、フォーマッタの仕様を変更す
る必要はまったくない。したがって、既存の生産ライン
へ簡単に採用することができる。
【0010】一般の音楽CDプレーヤーの場合、再生中
はQチャネルのコントロール部をチェックしており、デ
ジタルデータのときに音の出力を遮断する機能をもつ
が、再生開始前にオーディオとデジタルのデータ種類を
調べる機能をもつものはまずない(その必要がない)。
したがって、実音楽トラック以外の部分のQチャネルコ
ントロール部にデジタルデータを示す識別情報をたてて
おいても、支障なく再生可能である。しかし一方、パソ
コンの場合は、その内容の読み出しプロセス開始前に、
トラックに入っているのがオーディオデータなのか、プ
ログラムなどのデジタルデータなのかを必ず、チェック
しなければならないので、実データトラック以外の部分
におけるQチャネルのコントロール部チェックは必須で
ある。この音楽CDプレーヤーとパソコンとの違いに着
目し、音楽CDにおける実音楽トラック以外のQチャネ
ルコントロール部に(つまり局所的に)デジタルデータ
の識別情報を入れておけば、音楽CDプレーヤーでは支
障なく再生可能な一方、パソコンの場合は、トラックの
データ種類をデジタルデータと誤認させて読み出しにい
かせることができる。しかし、実際に入っているのはオ
ーディオデータということになるので、データの種類が
異なることでパソコンは読み出しが行えず、ハングアッ
プやフリーズなどのエラーを発生させられる。
【0011】このようなQチャネルコントロール部の識
別情報は、リードイン領域のTOC(Table Of Content
s)部分や、あるいはトラック間のポーズ(プリギャッ
プ)部分のいずれか又は全部、もしくはTOC部分及び
ポーズ部分の両方に設定することができる。最も単純な
のはTOC部分のみの設定であり、これでも十分、アン
チパソコンタイプのコピー防止として役割を果たす。た
だし、あまり単純であると見破られる危険性も出てくる
ので、ポーズ部分と組み合わせてランダムに設定してあ
るのが好ましい。
【0012】また、ポーズ部分のQチャネルコントロー
ル部の設定を行う場合、直後のトラック中最初の1〜数
フレーム分まで拡張することもできる。こうすること
で、より確実にパソコンに対しデジタルデータであるこ
とを誤認させられる一方、音楽CDプレーヤーによる音
楽再生には支障をきたすことがない。
【0013】さらにアンチパソコン性能を増す工夫とし
て、ポーズ部分に、プリギャップデータとしてデジタル
データを実際に入れておくと、パソコンをより複雑に騙
すことができ、混乱させられる。またこの場合に、デジ
タルデータはアドレス部をもつので、これを利用してさ
らにアンチパソコン性能を高めることができる。すなわ
ち、デジタルデータのアドレス部の値は、サブコードQ
チャネルの絶対時間(ATIME=AMIN,ASEC,AFRAME)部に
一致するものとされるが、規格上、±1秒のずれが許容
されている。そこで、ポーズ部分におけるデジタルデー
タのアドレス部の値について数〜数十フレームずれた値
をあえて採用しておくと、TOC部分の示すトラック毎
のスタートタイムをそこに誤認させることができ、さら
に複雑にパソコンを混乱させられる。
【0014】上記の他にも本発明では、トラックのスタ
ートタイム前後の所定数フレームに該当する部分のサブ
コードQチャネルの絶対時間部の値を変更し、トラック
のスタートタイム相当の絶対時間にゆらぎを発生させる
方式を提案する。これによると、パソコンの精度をもっ
てすればそのゆらぎによりスタートタイム原点を検出す
ることができなくなるので、エラーを発生させられる。
【0015】あるいはまた、所定のトラックにおいて、
音楽CDプレーヤーでは認識できないノイズ程度の所定
数フレーム分、サブコードQチャネルのトラック番号部
を違うトラック番号に変更する方式も可能である。これ
によると、音楽CDプレーヤーよりも高精度であるパソ
コンは、その違うトラック番号のサブコードを検出した
時点で当該トラックが終わりであると認知し、誤動作す
ることになる。
【0016】これらの方式は、上記のデジタル誤認の方
式と組み合わせることも可能である。
【0017】以上のコピー防止方法を適用することによ
り、音楽ソースからEFM信号を生成した後に該EFM
信号にコピー防止加工を施し、この加工後のEFM信号
に従いスタンパーを作成することを特徴とした音楽CD
の生産方法が本発明で実現される。そして、音楽ソース
からEFM信号を生成するフォーマッタと、該フォーマ
ッタから出力されるEFM信号を受け取ってコピー防止
加工を施すコピー防止加工手段と、該コピー防止加工手
段から出力される加工後のEFM信号に従いスタンパー
を作成するレーザー露光器と、を少なくとも備えた音楽
CDの生産システムが本発明により提案される。
【0018】これら生産方法及び生産システムにおい
て、EFM信号に施すコピー防止加工は、上記本発明の
コピー防止方法に係る方式とすることができる。
【0019】この場合の生産システムにおけるコピー防
止加工手段は、EFM信号を受信してサブコードを読み
取るためのサブコードリードユニットと、このサブコー
ドリードユニットを経た後のEFM信号を所定時間遅延
させるディレイユニットと、このディレイユニットを経
た後のEFM信号を受信してサブコードを書き換えるた
めのサブコードライトユニットと、EFM信号を受信し
たサブコードリードユニットからサブコードを読み取っ
てQチャネルコードを抽出するリードプロセッサと、そ
の抽出されたQチャネルコード中の該当箇所を変更する
コンピュータと、リードプロセッサが読み取ったサブコ
ードに、コンピュータによる変更後のQチャネルコード
を組み込み、このサブコードをサブコードライトユニッ
トへ送って該サブコードライトユニットに受信されてい
るEFM信号のサブコードを書き換えるライトプロセッ
サと、からなるものとすることができる。
【0020】このコピー防止加工手段において、サブコ
ードライトユニットからEFM信号を受信し、このEF
M信号中のポーズ部分に、コンピュータから出力される
デジタルデータをプリギャップデータとして挿入するポ
ーズ部分データ書換ユニットをさらに設けておくと、上
述のようなポーズ部分へのデジタルデータ挿入方式に対
応できる。
【0021】本発明のコピー防止加工手段に使用するコ
ンピュータは、入れ替え可能なフレキシブルディスクな
どの記録媒体に従って、サブコード書き換え仕様(上記
のようなコントロール部、絶対時間部、トラック番号部
のいずれを変更するのかなど)が決定されるようになっ
ているのがよい。これによれば、音楽ソースごとにサブ
コード書き換え仕様をランダムに変更することができる
ので、それぞれに最も効果的な仕様を決定することがで
きるうえ、見破りにくいものとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】図2に、本発明のコピー防止方法
に係るEFM信号要部の概略タイムチャートを示してい
る。
【0023】まず、最も単純な方式として、TOC部分
のサブコード中、Qチャネルのコントロール部(CONTRO
L)をディジタルデータであることを示す識別情報
“D”(01X0)とする。つまり、当CDはプログラムな
どデジタルデータを入れたものである旨、最初に表示し
てしまうものである。すると、当該音楽CDをパソコン
で再生しようとした場合、コンテンツがデジタルデータ
であると誤認してしまうので、パソコンはエラー状態と
なる。すなわち、TOCに従ってデジタルデータを読み
出しにかかっても、実際はオーディオデータが入ってい
るので読み出すことができず、パソコンはエラーを発生
する。
【0024】さらに複雑な方式として次に、各トラック
間のポーズ(プリギャップ)部分について、サブコード
Qチャネルのコントロール部を識別情報“D”にする。
したがって、万が一、TOC部分について見破られ突破
されたとしても、パソコンがポーズ部分を読むたびに、
コンテンツがデジタルデータであると誤認することにな
るため、エラーを発生させられる。この場合さらに進め
て、各トラックの始めから1フレーム〜数フレーム分
(楽曲に影響のない程度)、識別情報“D”としたコン
トロール部をサブコードQチャネルにもつ部分を拡張
(矢示D’)しておくと、効果的である。これにより、
トラック全体をデジタルデータと誤認させられる確率が
高くなる。
【0025】またさらに、ポーズ部分の実データとなる
プリギャップデータとして、実際に適当なデジタルデー
タを挿入するのも効果が高い(図中、データ領域のポー
ズ部分参照)。この偽デジタルデータにはアドレス部が
あり、このアドレスについて、サブコードQチャネル中
の絶対時間部の値よりも数〜数十フレーム(規格で許さ
れている誤差範囲内)遅れた値としておく。つまり、絶
対時間に先行させて偽デジタルデータを挿入してあるよ
うな状態とする。たとえば、絶対時間によるトラックス
タートタイムの0.5〜1秒前に、トラックスタートタ
イムと同じ値をアドレス部にもつ偽デジタルデータを挿
入する状態とするものである。なお、トラック部分に偽
デジタルデータを入れることが可能な場合には、アドレ
ス部の値を進めておく。
【0026】TOCにあるトラック毎のスタートタイム
(PMIN,PSEC,PFRAME)を分析したパソコンは、最初のト
ラックを読みにいくときに、必ずサブコードの絶対時間
によるスタートタイム周辺のデジタルデータのアドレス
部を確認しにいく。そこで、本当のトラックスタートを
示す絶対時間値をアドレスにもつ偽デジタルデータが規
格内でずれた位置にあると、そのずれを認識したパソコ
ンは、以降、絶対時間に対しデジタルデータのアドレス
は必ず同じ値ずれているものと認識する。したがってこ
の後は、いずれのトラックに対しても、同じ値だけずれ
ておかれた偽デジタルデータを読みにいくようにし向け
られることとなる。
【0027】すなわちたとえば、図2中トラック1の絶
対時間によるスタートタイムは通常2秒であるが、その
2秒のアドレス値をもつ偽デジタルデータを0.5秒先
行させてポーズ部分に挿入しておく(すなわち絶対時間
1.5秒の位置に、アドレス値に2秒をもつデジタルデ
ータが挿入される)。すると、最初にトラック1を読み
にかかったパソコンは、絶対時間2秒の周辺を探した結
果、規格(±1秒)内の0.5秒ずれた位置に、絶対時
間2秒のアドレス値をもった偽デジタルデータを発見す
る。これを認識したパソコンは、以降、トラックスター
トは絶対時間に対し0.5秒先行した位置にあると判断
して、いずれのトラックに対しても0.5秒先行した位
置にある偽デジタルデータを読みにいくようにし向けら
れる。
【0028】これに対し、音楽CDプレーヤーの場合
は、もともとデジタルデータを対象としておらず、デジ
タルデータのアドレス部を読みにいったりすることはな
いので、パソコンのような誤動作はあり得ず、正常に再
生が行われる。
【0029】以上のデジタルデータ誤認方式に組み合わ
せて(あるいは単独で)、図3に示すような方式のアン
チパソコン加工をEFM信号に施すことも可能である。
【0030】図3(A)に示しているのは、トラックの
スタートタイムにゆらぎをもたせる方式である。パソコ
ンの場合、音楽CDプレーヤーに比べて非常に精度が高
いので、音楽CDプレーヤーなら鈍くて反応しない程度
のゆらぎでも拾い得る。そこで、トラックスタートタイ
ム前後の数フレーム(パソコンの精度にもよるが±5フ
レームほど)に該当する部分のサブコードQチャネルの
絶対時間部について故意に値を変更し、図示のように、
ちょうどスタートタイムの原点のところで波形にゆらぎ
(ノイズ)が発生する状態としておくとよい。するとパ
ソコンの場合、スタートタイム原点を検出することがで
きなくなるので、ハングアップやフリーズなどのエラー
を発生させられる。
【0031】また、図3(B)に示しているのは、トラ
ックの長さに混乱要因を与える方式である。これもやは
り音楽CDに比べたパソコンの高精度を利用した方式
で、ノイズ程度の数フレーム分、サブコードQチャネル
のトラック番号部(TNO)を違うトラック番号に変更す
るようにしている。図示の例では、トラック番号Nのト
ラックにおいて、一部のフレームのサブコードQチャネ
ルトラック番号部をトラック番号N+1とし、トラック
Nのサブコード中にあたかもノイズのようにトラック番
号N+1を示すサブコードが発生するようにしてある。
パソコンは、そのトラック番号N+1のノイズを検出し
た時点で当該Nトラックは終わりであると認知し、誤動
作することになる。
【0032】これら図3の方式は、図2の方式と組み合
わせて使用すると、より効果的である。
【0033】以上のようなコピー防止方法を利用した音
楽CDの生産ラインについて、図4に概要を示してあ
る。
【0034】音楽ソース10からデータを受けてEFM
信号を生成するフォーマッタ11は従来どおりの仕様そ
のままである。本例の生産ラインでは、このフォーマッ
タ11から出力されるEFM信号を、コピー防止加工手
段12に受信し、ここで上記図2や図3のコピー防止加
工が施されるようにしてある。コピー防止加工手段12
から出力される加工後のEFM信号は、レーザー露光器
13へ入力され、スタンパー14が形成される。このス
タンパー14を金型としたプレス工程15により、音楽
CDが量産される。
【0035】コピー防止加工手段12は、EFM信号か
らサブコードを読み出してQチャネルコードを抽出し、
また、EFM信号のサブコード書き換えを実行するプロ
セッサ20と、抽出されたQチャネルコードを取り込ん
で必要箇所を変更するコンピュータ30と、から構成さ
れている。
【0036】プロセッサ20は、図5に示すように、E
FM信号を受信してサブコードを読み取るためのサブコ
ードリードユニット21と、このサブコードリードユニ
ット21を経た後のEFM信号を所定時間(=少なくと
もQチャネルコードの変更にかかる時間)遅延させるデ
ィレイユニット22と、このディレイユニット22を経
た後のEFM信号を受信してサブコードを書き換えるた
めのサブコードライトユニット23と、EFM信号を受
信したサブコードリードユニット21からサブコードを
読み取ってQチャネルコードを抽出するリードプロセッ
サ24と、このリードプロセッサ24が読み取ったサブ
コードに、コンピュータ30による変更後のQチャネル
コードを組み込み、このサブコードをサブコードライト
ユニット23へ送って該サブコードライトユニット23
に受信されているEFM信号のサブコードを書き換える
ライトプロセッサ25と、を備える。
【0037】リードプロセッサ24とライトプロセッサ
25とは共通のメモリ26を有しており、リードプロセ
ッサ24に読み取られたサブコードがメモリ26に入れ
られ、そして、ライトプロセッサ25により上書きされ
る。この上書きされたサブコードがライトプロセッサ2
5により、サブコードライトユニット23へ送り込まれ
る。
【0038】サブコードリードユニット21とサブコー
ドライトユニット23とは同構成で、サブコード読み取
りのタイミングをはかるシフトレジスタから構成され
る。すなわち、EFM同期を検知してEFM信号を取り
込み始め、サブコード同期パターンS0,S1が検出さ
れると、その後に少なくともサブコードのビット数分シ
フトしたところでリードプロセッサ24の読み出し、あ
るいは、ライトプロセッサ25の書き込みが行われる仕
組みである。
【0039】リードプロセッサ24によりメモリ26へ
読み取られたサブコードは、PチャネルとQチャネルと
にわけられており、そのQチャネルコードをコンピュー
タ30が取り込んで該当箇所を変更する。変更を施す該
当箇所は、サブコード書き換え仕様に従って決められ、
この仕様はフレキシブルディスク31により決定され
る。
【0040】サブコード書き換え仕様は、図2の方式の
場合、Qチャネルのコントロール部であり且つTOC部
分及びポーズ部分のいずれか又は全部とするかどうかが
決められる。また、図3(A)の場合はQチャネルの絶
対時間部、図3(B)の場合はトラック番号部であり、
且つ、どのトラックについて行うのかが決められる。
【0041】このようにしてコンピュータ30により変
更されたQチャネルコードは、ライトプロセッサ25に
よりメモリ26に現在記憶されているQチャネルコード
に上書きされる。そして、このQチャネルコードを更新
したサブコードがサブコードライトユニット23へ送り
込まれ、上記の処理時間分ディレイユニット22で遅延
されてシフトレジスタに入ってくるEFM信号のサブコ
ード相当位置に書き込まれ、書き換えが実行される。
【0042】図6に示すのは、ポーズ部分に偽のデジタ
ルデータを挿入する場合のコピー防止加工手段20の例
である。
【0043】本例では、図5のサブコードライトユニッ
ト23から出力される加工後のEFM信号をさらに受け
るポーズ部分データ書換ユニット27が追加されてい
る。このポーズ部分データ書換ユニット27は、コンピ
ュータ30から出力される偽デジタルデータのプリギャ
ップデータ(アドレス部付)を、コンピュータ30から
指示されるタイミングでEFM信号中ポーズ部分に挿入
する。コンピュータ30が指示するタイミングは、何番
目のポーズ部分であって、トラックスタートタイムから
何秒前の位置に書き込むのか、というタイミングであ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、既存のフォーマッタに
なんら手を加えることなく生産ラインへ適用可能な音楽
CDのコピー防止方法が提供され、これにより、実用的
なコピー防止加工工程をもった音楽CDの生産方法及び
システムが提供される。すなわち、フォーマッタは、従
来どおりの規格に則って音楽ソースからEFM信号を生
成し、このフォーマッタから出力されるEFM信号を加
工するようにしたので、既存の設備に本発明のコピー防
止加工手段を追加しさえすればよい。したがって、さし
てコストをかけずとも生産ラインを切り換えられる。
【0045】また特に本発明のコピー防止方法は、急速
に高性能化しつつあるパソコンに対してコピー耐性をも
つ、アンチパソコン仕様である。本発明のコピー防止方
法を適用した音楽CDをパソコンで読もうとしても、内
容不明で再生できない、ハングアップ・フリーズなどの
エラー状態が引き起こされるので、今までになく確実な
コピー防止機能が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の音楽CD生産ラインの説明図。
【図2】本発明に係るコピー防止方法を説明するEFM
信号のタイミングチャート。
【図3】本発明に係るコピー防止方法についての説明
図。
【図4】本発明に係る音楽CD生産ラインの説明図。
【図5】コピー防止加工手段の具体例を示したブロック
図。
【図6】コピー防止加工手段の他の具体例を示したブロ
ック図。
【符号の説明】
10 音楽ソース 11 フォーマッタ 12 コピー防止加工手段 13 レーザー露光器 14 スタンパー 15 CDプレス

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDに記録されるEFM信号中、サブコ
    ードのQチャネルにおけるコントロール部について、局
    所的にデジタルデータの識別情報を設定することを特徴
    とする音楽CDのコピー防止方法。
  2. 【請求項2】 TOC部分におけるサブコードQチャネ
    ルのコントロール部にデジタルデータの識別情報を設定
    する請求項1記載のコピー防止方法。
  3. 【請求項3】 トラック間のポーズ部分のいずれか又は
    全部におけるサブコードQチャネルのコントロール部に
    デジタルデータの識別情報を設定する請求項1又は請求
    項2記載のコピー防止方法。
  4. 【請求項4】 ポーズ部分直後のトラック始めの1以上
    のフレームまで継続して、サブコードQチャネルのコン
    トロール部にデジタルデータの識別情報を設定する請求
    項3記載のコピー防止方法。
  5. 【請求項5】 ポーズ部分のプリギャップデータとして
    デジタルデータを入れるようにした請求項3又は請求項
    4記載のコピー防止方法。
  6. 【請求項6】 ポーズ部分に入れたデジタルデータのア
    ドレス部を、サブコードQチャネルの絶対時間部の値に
    対して所定数フレームずれた値とする請求項5記載のコ
    ピー防止方法。
  7. 【請求項7】 所定のトラックのスタートタイム前後の
    所定数フレームに該当する部分のサブコードQチャネル
    の絶対時間部の値を変更し、当該トラックのスタートタ
    イム相当の絶対時間にゆらぎを発生させる請求項1〜6
    のいずれか1項に記載のコピー防止方法。
  8. 【請求項8】 所定のトラックにおける所定数フレーム
    のサブコードQチャネルのトラック番号部を、違うトラ
    ック番号に変更するようにした請求項1〜7のいずれか
    1項に記載のコピー防止方法。
  9. 【請求項9】 CDに記録されるEFM信号中、所定の
    トラックのスタートタイム前後の所定数フレームに該当
    する部分のサブコードQチャネルについて絶対時間部の
    値を変更し、当該トラックのスタートタイム相当の絶対
    時間にゆらぎを発生させることを特徴とする音楽CDの
    コピー防止方法。
  10. 【請求項10】 CDに記録されるEFM信号中、所定
    のトラックにおける所定数フレームのサブコードQチャ
    ネルのトラック番号部を違うトラック番号に変更するよ
    うにしたことを特徴とする音楽CDのコピー防止方法。
  11. 【請求項11】 音楽ソースからEFM信号を生成した
    後に該EFM信号にコピー防止加工を施し、この加工後
    のEFM信号に従いスタンパーを作成することを特徴と
    する音楽CDの生産方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のコピー防止方法に従ってEFM信号にコピー防止加工
    を施す請求項11記載の生産方法。
  13. 【請求項13】 音楽ソースからEFM信号を生成する
    フォーマッタと、該フォーマッタから出力されるEFM
    信号を受け取ってコピー防止加工を施すコピー防止加工
    手段と、該コピー防止加工手段から出力される加工後の
    EFM信号に従いスタンパーを作成するレーザー露光器
    と、を少なくとも備えたことを特徴とする音楽CDの生
    産システム。
  14. 【請求項14】 コピー防止加工手段において、請求項
    1〜10のいずれか1項に記載のコピー防止方法に従っ
    てEFM信号にコピー防止加工を施す請求項13記載の
    生産システム。
  15. 【請求項15】 コピー防止加工手段は、EFM信号を
    受信してサブコードを読み取るためのサブコードリード
    ユニットと、該サブコードリードユニットを経た後のE
    FM信号を所定時間遅延させるディレイユニットと、該
    ディレイユニットを経た後のEFM信号を受信してサブ
    コードを書き換えるためのサブコードライトユニット
    と、EFM信号を受信した前記サブコードリードユニッ
    トからサブコードを読み取ってQチャネルコードを抽出
    するリードプロセッサと、その抽出されたQチャネルコ
    ード中の該当箇所を変更するコンピュータと、前記リー
    ドプロセッサが読み取ったサブコードに、前記コンピュ
    ータによる変更後のQチャネルコードを組み込み、この
    サブコードを前記サブコードライトユニットへ送って該
    サブコードライトユニットに受信されているEFM信号
    のサブコードを書き換えるライトプロセッサと、からな
    る請求項14記載の生産システム。
  16. 【請求項16】 コピー防止加工手段は、サブコードラ
    イトユニットからEFM信号を受信し、該EFM信号中
    のポーズ部分に、コンピュータから出力されるデジタル
    データをプリギャップデータとして挿入するポーズ部分
    データ書換ユニットをさらに有する請求項15記載の生
    産システム。
  17. 【請求項17】 コピー防止加工手段のコンピュータ
    は、入れ替え可能な記録媒体に従って、サブコード書き
    換え仕様が決定されるようになっている請求項15又は
    請求項16記載の生産システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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