JP2003088710A - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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JP2003088710A
JP2003088710A JP2001284744A JP2001284744A JP2003088710A JP 2003088710 A JP2003088710 A JP 2003088710A JP 2001284744 A JP2001284744 A JP 2001284744A JP 2001284744 A JP2001284744 A JP 2001284744A JP 2003088710 A JP2003088710 A JP 2003088710A
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liquid separation
waste
sewage
separation device
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JP2001284744A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kunitake
康裕 國武
Takemasu Okada
武倍 岡田
Michio Fuse
三千雄 布施
Masaaki Niimi
正明 新美
Noriyuki Yoshida
憲幸 吉田
Maomi Takada
真臣 高田
Toru Oyama
徹 大山
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Toto Ltd
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厨芥を固形廃棄物と汚水とに分離する固液分
離装置において、汚水を排水する濾過部材を自動清掃す
る機能を具備した固液分離装置を提供することにある。 【解決手段】 含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに
分離する固液分離装置において、上部に前記含水有機廃
棄物を導入する導入口を、下部には前記汚水と分離され
た固形廃棄物を排出する排出口を備えた容器4と、前記
固形廃棄物を排出口から廃棄物処理槽に移送するスクリ
ュー5と、前記含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに
分離して前記洗浄水を排水する機能部を備えた濾過部材
7と、前記濾過部材7から排出された汚水を汚水処理槽
に排出する排出管10と、前記濾過部材7を清掃する清
掃手段14とを備えて固液分離装置を構成し、汚水を分
離した固形廃棄物の移送時、前記濾過部材7を清掃手段
により同時に清掃して濾過部材7の目詰まりを解消する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥処理システム
に使用する固液分離装置に係り、その目的は、一般家庭
等の台所から出る厨芥をディスポーザ等の破砕手段によ
り破砕し、前記破砕した含水有機廃棄物を固形廃棄物と
汚水とに迅速・確実に分離する固液分離装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、台所等から出る厨芥を破砕手
段により細かく破砕した含水有機廃棄物を水切りする。
即ち、固形廃棄物と汚水とに分離する固液分離装置とし
ては、例えば、濾過部(スクリーン)を有する筒体にス
パイラル状のスクリューを回転自在に配置し、厨芥を破
砕した含水有機廃棄物を前記筒体に流入させ、濾過部に
て固形廃棄物と汚水とに分離し、汚水は濾過部から排出
管を通って汚水処理槽に排水され、固形廃棄物はスクリ
ューにて次の廃棄物処理工程に排出するように構成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、従来の固液分
離装置においては、含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水
とに分離する際、濾過部に設けた排水機能部(汚水を排
水する小孔)に、例えば、固形廃棄物が詰まったり、粘
りのある粘性状の廃棄物が付着して粘膜等が形成された
りすると、前記濾過部は目詰りを起して汚水を円滑に排
水することができないという問題があった。
【0004】前記濾過部が目詰りすると、汚水の排出が
困難になるばかりか、汚水と分離されたはずの固形廃棄
物は含水率を余り低下させることなく、次工程に搬送さ
れることになるため、固形廃棄物を次工程において廃棄
可能に処理する負荷が多大となり、固形廃棄物の廃棄処
理作業は、時間を要することはもとより、使用エネルギ
ーを多く消費する等非常に不経済となる問題があった。
【0005】前記の問題は、濾過部を必要に応じて掃除
を行い、目詰りを解消すればよいが、この場合、固液分
離装置を分解する等して濾過部を清掃しなければならな
いので、非常に手間がかかり面倒であるとともに、濾過
部に残留している残渣を除去することになるため不衛生
であり、主婦等が簡易に清掃するということは事実上困
難であった。
【0006】本発明は、前記の問題点に鑑み、濾過部の
排水機能部を固形廃棄物の排出時等に自動清掃し、濾過
部の目詰りを解消して汚水の排水を良好に行うようにし
た、清掃機能を具備した固液分離装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに分離する固液分
離装置において、上部に前記含水有機廃棄物を導入する
導入口を、下部には前記汚水と分離された固形廃棄物を
排出する排出口を備えた容器と、前記固形廃棄物を容器
内から排出口に移送するスクリューと、前記含水有機廃
棄物を固形廃棄物と汚水とに分離して前記汚水を排水す
る機能部を備えた濾過部材と、前記濾過部材から排出さ
れた汚水を汚水処理槽に排出する排出管と、前記濾過部
材を清掃する清掃手段とを備えて構成したことを特徴と
する。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の固
液分離装置において、前記濾過部材を清掃する清掃手段
は、前記濾過部材とスパイラル状のスクリューとの間
に、濾過部材と摺接可能に介在させて構成したことを特
徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の固
液分離装置において、前記濾過部材を清掃する清掃手段
は、前記濾過部材と排出管との間に、濾過部材と摺接移
動可能に介在させて構成したことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の固
液分離装置において、前記清掃手段は、濾過部材の排水
機能部と摺接する摺接部材を設けて構成したことを特徴
とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の固
液分離装置において、前記濾過部材は、排水機能部を具
備した細孔を形成する部材により構成したことを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項4記載の固
液分離装置において、前記摺接部材は、スパイラル状の
スクリューの羽根部材周縁に所定数脱落不能に取付けら
れて濾過部材上を摺接し、かつ、前記濾過部材やその排
水機能部に残存する固形廃棄物を掻き取り排除する弾性
を有する部材にて構成したことを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項4記載の固
液分離装置において、前記摺接部材は、スクリューの羽
根部材周縁に所定数取付けられて濾過部材上を摺接し、
かつ、前記濾過部材の排水機能部に残存する固形廃棄物
を剪断して排除する金属,合成樹脂等の硬質材料にて形
成した剪断部材にて構成したことを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項4記載の固
液分離装置において、前記摺接部材は、スクリューの羽
根部材周縁において各羽根部材間にまたがってスクリュ
ー軸と平行に取付けられて濾過部材上を摺接し、かつ、
前記濾過部材やその排水機能部に残存する固形廃棄物を
剪断して排除する金属,合成樹脂等の硬質材料にて形成
した角板状の剪断部材にて構成したことを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項3記載の固
液分離装置において、前記濾過部材と排出管との間に介
在させた清掃手段は、前記濾過部材に沿って往復移動す
る駆動手段に取付けて構成したことを特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
固液分離装置において、前記駆動手段によって往復移動
する清掃手段は、弾性を有する部材からなる摺接部材を
具備させて構成したことを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
固液分離装置において、前記駆動手段によって往復移動
する清掃手段は、金属,合成樹脂等の硬質材料にて形成
した剪断部材を具備させて構成したことを特徴とする。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
固液分離装置において、固液分離装置には、給水源から
通水した洗浄水を所定の圧力にて噴射させる噴射手段を
設け、この噴射手段から噴射される洗浄水にて濾過部材
に滞留する固形廃棄物を排除するように構成したことを
特徴とする。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項1記載の
固液分離装置において、前記固形廃棄物を移送するスク
リューは、そのスクリュー軸に洗浄水の噴出口を穿孔
し、前記スクリュー軸に通水した洗浄水を噴出口から噴
射させて、前記濾過部材上に滞留する固形廃棄物を排除
するように構成したことを特徴とする。
【0020】請求項14記載の発明は、請求項1記載の
固液分離装置において、前記濾過部材に具備した排水機
能部は、汚水とともに排出可能な残渣を通過させる微少
な孔部にて構成したことを特徴とする。
【0021】請求項15記載の発明は、請求項1および
13記載の発明において、前記排水機能部を有する濾過
部材は、清掃手段の摺接部材となじむように弾力性に優
れた金属,合成樹脂等の板材にて構成したことを特徴と
する。
【0022】請求項16記載の発明は、含水有機廃棄物
を固形廃棄物と汚水とに分離する固液分離装置におい
て、上部に前記含水有機廃棄物を導入する導入口を下部
には前記汚水と分離された固形廃棄物を排出する排出口
を備えた容器と、前記固形廃棄物を排出口から廃棄物処
理槽に移送するスクリューと、前記含水有機廃棄物を固
形廃棄物と汚水とに分離して前記汚水を排水する機能部
を備えた濾過部材と、前記濾過部材から排出された汚水
を汚水処理槽に排出する排出管と、前記濾過部材とスク
リューおよび濾過部材と排出管との間に、それぞれ濾過
部材と摺接させて配設した清掃手段とを備えて構成した
ことを特徴とする。
【0023】本発明は、固液分離装置の濾過部材が目詰
り等を生じて汚水の排水が困難となった場合、前記濾過
部材と常時摺接する清掃手段を固液分離装置に具備さ
せ、前記濾過部材に目詰りが生じた場合、固液分離装置
により汚水と分離した固形廃棄物を移送する際に前記清
掃手段を自動運転させるように構成したので、濾過部材
は、清掃手段にて清掃することにより目詰りが解消で
き、これにより、固液分離装置において、含水有機廃棄
物を固形廃棄物と汚水とに迅速・確実に分離することが
できるとともに、濾過部材は常時人手を煩わせることな
く自動清掃することが可能となるため、固液分離装置を
常に衛生的に保持できるとともに、メンテナンスフリー
が実現でき利便である。
【0024】本発明は、固液分離装置に前記清掃手段
が、必要に応じて濾過部材の内・外面と摺接するように
設置されているので、例えば、含水有機廃棄物を固形廃
棄物と汚水とに分離し、前記固形廃棄物を次工程に送出
した後は、固液分離装置内が事実上空洞化しているの
で、清掃手段は濾過部材に沿って摺接させながら駆動さ
せて、前記濾過部材を清掃することができるので、濾過
部材の清掃作業を迅速・確実に行うことができる結果、
濾過部材は常時目詰り状態が解消され、含水有機廃棄物
の固・液分離を迅速・円滑に行うことができる。
【0025】本発明は、濾過部材を固液分離装置内にお
いて清掃する場合は、濾過部材と摺接する摺接部材を取
付けた清掃手段が、常に濾過部材と対応するスクリュー
の羽根部材周縁に適当数脱落不能に取付けて構成されて
いるので、濾過部材はスクリューが駆動している間、常
に摺接部材が濾過部材と摺接して濾過部材上や排水機能
部(孔部)に付着したり、残存している固形廃棄物を容
易に掻き落して、前記排水機能部を清掃することができ
るので、即ち、含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに
分離し、前記固形廃棄物をスクリューにて次工程に送出
すると同時に、濾過部材の清掃を行うことができるた
め、濾過部材に残存する固形廃棄物の排除と、排水機能
部の目詰り解消が容易に行い得、これにより、固形廃棄
物の移送時においても固形廃棄物に付着している水分の
分離が行えるので、固形廃棄物の水切りが良好になり、
次工程での固形廃棄物の処理作業が迅速・確実に行うこ
とが可能となる。
【0026】しかも、前記清掃手段を構成する摺接部材
は、パンチングメタルや金網等弾力性に優れた材料によ
って設けた濾過部材と良好になじむ刷子やゴム部材を使
用しているので、濾過部材は前記刷子等の摺接部材によ
って拭くようにして清掃することが可能となるため、濾
過部材は常に目詰りを解消して清潔に維持し、残存する
固形廃棄物より悪臭が発生するのを良好に抑制すること
ができる。
【0027】また、濾過部材に繊維質の固形廃棄物が排
水機能部に残存している場合は、摺接部材を例えば、金
属や硬質の合成樹脂等からなる剪断部材を用いることに
より、前記繊維質の廃棄物であっても容易に剪断して排
除することができるため、濾過部材を常に清潔に維持す
ることができる。
【0028】本発明は、清掃手段を駆動手段、即ち、ス
クリューを駆動する駆動源を利用して固液分離装置の外
側から濾過部材に沿って駆動させることにより、前記摺
接部材を濾過部材と摺接させて、前記濾過部材の外側に
付着して残存している固形廃棄物を排除することができ
るように構成されているので、濾過部材は固液分離装置
の外側より清掃することができるため、とかく、濾過部
材から排出管側に垂れ下がって排除できない固形廃棄物
も、濾過部材を外側から簡易に清掃することができるの
で、固液分離装置に残存している固形廃棄物を円滑・良
好に、かつ、衛生的に排除することが可能となり、この
結果、含水有機廃棄物の固・液分離作業を、濾過部材の
目詰りを解消して迅速・容易に行うことができる。
【0029】本発明は、スクリュー軸に適当数穿設した
噴出口とか、あるいは、固液分離装置の濾過部材に近接
した位置に付設した噴射手段(ノズル装置等)より、濾
過部材およびその周辺に向けて洗浄水を強制噴射させ
て、濾過部材を清掃する手段を具備させることにより、
濾過部材は固形廃棄物を次工程に送出した後人手を要す
ることなく、容易に、かつ、衛生的に自動清掃すること
ができるという利点がある。
【0030】本発明は、濾過部材の排水機能部が汚水と
ともに流出可能な微少な残渣のみを通過させる大きさに
形成されており、しかも、濾過部材自体は弾力性に富む
金属や合成樹脂からなる板体を用いて構成されているの
で、濾過部材は含水有機廃棄物から汚水および微少な残
渣のみしか排出させないので、汚水処理槽での汚水処理
が簡易化できるとともに、濾過部材は固形廃棄物の送出
時等において常に自動清掃を行っているので、目詰り現
象が長期にわたり良好に抑制できることはもとより、弾
力性に富んでいるため、清掃手段は摺接部材となじみや
すく、清掃作業を迅速・円滑に行うことができ至便であ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図6によって説明する。図1は濾過部材7を清掃する
清掃手段14を具備した本発明の固液分離装置Aを示す
概略構成図である。前記固液分離装置Aは、図1に示す
ように、中央部に胴長な半円状の部材1a,1bを断面
円形状に組合せてほぼ水平状態となした中空筒状で、し
かも、両端部を閉鎖した胴体部1を有し、この胴体部1
の一方端上部には、厨芥を破砕してこれを厨房排水とと
もに排出される含水有機廃棄物(以下、厨芥という)を
導入するための導入筒2を前記胴体部1と連通可能に設
け、また、前記導入筒2と対角位置となる胴体部1の他
方端下部には、含水有機廃棄物から汚水を分離した固形
廃棄物の排出筒3を設けた容器4を備えている。
【0032】前記容器4の胴体部1には、固形廃棄物を
移送するために、例えば、スパイラル状に形成されたス
クリュー5が回転可能に収容されており、このスクリュ
ー5は、胴体部1の排出筒3側に位置する側壁の外側に
取付けた電動機6によって駆動回転される。
【0033】また、前記胴体部1の導入筒2と相対応す
る底面側には、図1〜3に示すように、胴体部1の一方
を構成する半円状の部材1bの弧状面と同じ曲率で、固
形廃棄物と分離された汚水排出用の濾過部材7が取付け
られている。この濾過部材7は、胴体部1底面の後述す
る濾過部材7の取付部位に、前記濾過部材7を構成する
部材を取付けることによって、前記濾過部材7が形成さ
れる。
【0034】前記濾過部材7を構成する部材としては、
例えば、パンチングメタルとか金網等細孔を形成して汚
水を排水する排水機能を具備した部材が該当する。本実
施例においては、濾過部材7として、例えば、板厚が
0.1〜1.0mm程度の耐蝕性および弾力性(撓み
力)に優れた金属板または合成樹脂の板体に、例えば、
2.0〜4.0mm程度の汚水排水用の小孔(排水機能
部)9を複数穿孔して形成したパンチングメタルを使用
している。
【0035】前記排水機能部を構成する前記した径寸法
の小孔9は、図2,3に示すように、多数穿孔されてい
るが、これら小孔9の径寸法は、前記した寸法値が一つ
の目安となるものの、これに限定することなく、要は汚
水の排出が良好に行い得、しかも、含水有機廃棄物の一
部が、例えば、破砕されて微細化した残渣となり、これ
が固形廃棄物から分離して汚水とともに排出できる程度
の大きさの径寸法にて穿孔すればよい。前記濾過部材7
の小孔9を通過した残渣は、一般に汚水処理槽で沈殿
し、汚泥として廃棄処理されることになる。
【0036】本件発明者等は、前記した2.0〜4.0
mmの小孔を有するパンチングメタルを用いて汚水の排
水状況を実験した結果、汚泥として処理可能な含水有機
廃棄物の残渣は、小孔9を通るものの、通常のゴミとし
て廃棄する大きさの固形廃棄物は、ほぼ流出しないこと
が確認できた。
【0037】一方、前記小孔9を穿孔した板体の板厚に
ついては、その板厚を例えば、前記の板厚寸法で濾過部
材7を設け、これを、後述する清掃手段14を摺接させ
て清掃する実験を実施したところ、清掃手段14とのな
じみが良好となり、即ち、清掃手段の押圧,摺接作用に
対応して撓むことができるため、濾過部材7に付着して
いる例えば、粘着性の固形廃棄物の掻き出しが円滑に行
えるとともに、濾過部材7自体の撓みによる反発力によ
って、小孔9に付着している残渣を弾き飛ばすことによ
り、目詰り現象が良好に解消できることが確認できた。
【0038】従って、濾過部材7を構成する板体の板厚
を前記板厚寸法に限定しなければならないという明確な
理由は存在しないが、小孔9の径寸法と同様に前記の板
厚寸法で濾過部材7を形成することにより、固形廃棄物
の流出防止と、排水機能部の清掃を円滑・良好に行うこ
とができるという事実が判明した。なお、前記パンチン
グメタルの小孔9と同程度の大きさの網目を形成した金
網を、パンチングメタルに代えて濾過部材7に使用する
ようにしてもよいことは勿論である。
【0039】次に前記濾過部材7を胴体部1に取付ける
場合について説明する。前記濾過部材7は、図2,3に
示すように、胴体部1の一方を構成する部材1bに併設
した函状の汚水受部10aの開口部8に、この開口部8
を被うようにして、前記胴体部1を構成する部材1a,
1bとほぼ同じ曲率で曲成して取付けられている。そし
て、濾過部材7が胴体部1と同じ金属部材で製作されて
いる場合は、胴体部1に併設した汚水受部10aにネジ
部材を用いて締着する。また、濾過部材7が合成樹脂製
の場合は、胴体部1が金属製であればネジ止し、胴体部
1自体が樹脂製であれば、熱溶着するか、あるいは、ネ
ジ止めを行う等して取付ければよい。
【0040】更に、濾過部材7を取付けた胴体部1の汚
水受部10aには、図2,3に示すように、前記汚水受
部10aの閉鎖した側端に胴体部1と連通する汚水の排
出管10が取付けられている。この排出管10を備えた
汚水受部10aは、図2,3に示すように、前記胴体部
1の一方を構成する部材1bに併設され、かつ、その開
口部8に濾過部材7を介して介在させて、胴体部1の他
方を構成する部材1aを、前記汚水受部10a,部材1
b上に被着することにより、濾過部材7は前記汚水受部
10aの内底面との間で、所定の空間pが形成できるよ
うにして、前記胴体部1の底部に、外部に露呈させるこ
となく水密構造となして取付けられている。
【0041】そして、前記排出管10を胴体部1の汚水
受部10aに止着することにより、濾過部材7を透過し
た汚水は、濾過部材7下側の汚水受部10aの内底面に
流下し、そのまま、汚水受部10a側端に連接する前記
排出管10を通って図示しない汚水処理槽に排水され
る。なお、固液分離装置Aの胴体部1は、濾過部材7か
ら排出する汚水の排水を良好に行うために、図1のよう
に、濾過部材7側を斜め下方に位置させて形成するよう
にしてもよい。
【0042】なお、前記胴体部1の上部に設けた導入筒
2は、例えば、台所の流し台等に設置したディスポーザ
等の破砕手段A1とは、厨芥配管12を介して連通可能
に連結されており、前記破砕手段A1 によって微細化
された厨芥は、厨房排水とともに前記厨芥配管12,導
入筒2を介して胴体部1に導入できるように構成されて
いる。また、前記胴体部1の下側に垂設した排出筒3
は、固形廃棄物を、例えば、廃棄可能に乾燥処理するた
めの廃棄物処理槽13と気密に連結されて、スクリュー
5によって胴体部1から移送される固形廃棄物を胴体部
1の排出口3aから落下させ、前記廃棄物処理槽に排出
することができるように構成されている。
【0043】つづいて、前述した清掃手段14の構成に
ついて説明する。図1,2で示すように、前記清掃手段
14は、スクリュー5の濾過部材7と対応する部位の羽
根部材5aの外周縁に、一定の間隔を保って濾過部材7
と常時摺接するように、刷子,ゴム等の弾性を有する部
材及び剪断部材等からなる摺接部材を所定数取付けるこ
とによって形成されている。
【0044】前記摺接部材の取付状況を示す具体例を図
4ないし6によって説明する。図4は弾性を有する摺接
部材として刷子aを使用した例を示すもので、前記刷子
aの取付部材a1を止めネジa2 等にて羽根部材5a
に、常時刷子aが濾過部材7に対して撓みが生じるよう
に弾性的に接触させた状態で、止着することにより刷子
aの取付を行う。また、図5(a)においては、弾性を
有する摺接部材として前記刷子aに代えてゴム部材bを
使用した例を示すもので、ゴム部材bは、羽根部材5a
の周縁に、ゴム部材bに設けた取付溝b1 を嵌着し、
接着剤等を用いて接着固定することにより取付けられて
おり、このゴム部材bも濾過部材7に対しては、弾性的
に圧接させた状態で羽根部材5aに取付けられている。
【0045】更に、図5(b)に示す摺接部材は、金
属、あるいは、合成樹脂等の硬質材料からなる板状の剪
断部材cを使用した例を示すもので、この剪断部材cと
一体的に形成した取付部c1を羽根部材5aに挟着し、
かつ、挟着部を止ネジc2等にて羽根部材5aに止着す
ることにより、剪断部材cは濾過部材7と摺接させた状
態で取付けられる。
【0046】そして、前記清掃手段14を構成する各摺
接部材は、図2に示すように、スクリュー5の濾過部材
7と対応する羽根部材5aの周縁に所定数(例えば、刷
子aを2〜4個)等間隔を保って取付けられており、前
記摺接部材(刷子a,ゴム部材b,剪断部材c)は、ス
クリュー5の回転により、順次濾過部材7上を摺接し、
濾過部材7上に残留している固形廃棄物の残渣を掻き取
ったり、あるいは、小孔9に滞留している残渣をそのま
ま小孔9から汚水受部10a側に落としたり、更には、
前記小孔9に絡まったりしている繊維質等の残渣を剪断
する等して、濾過部材7上に残存している残渣を濾過部
材7の小孔9を利用して排除する。この結果、濾過部材
7は良好に清掃でき、その小孔9の目詰りを解消するこ
とにより、汚水の排水を円滑に行うことができる。
【0047】また、清掃手段14を取付けたスクリュー
5は、図1に示すように、容器4の胴体部1に対して、
清掃手段14を濾過部材7と摺接させる以外、胴体部1
の部材1a,1bとは、微少な隙間を有して回転自在に
取付けられているので、スクリュー5自体は大きなトル
クを必要とすることなく、固形廃棄物の移送を円滑に行
うことができるように設けられている。
【0048】なお、図6(a)は、スクリュー5の羽根
部材5aに取付ける剪断部材の他の実施例を示すもの
で、前記図6に示す剪断部材dは、横長で角板状に形成
した部材を剪断部材dに、濾過部材7と対応するスクリ
ュー5の複数の羽根部材5a間にまたがってかけ渡すこ
とにより取付けられている(実際の取付けは、例えば、
図6(b)に示すように、濾過部材7と対応する所定の
羽根部材5aに切欠いた切欠溝c3に、角板状の剪断部
材dを羽根部材5aの外周面から少し突出させた状態で
嵌着されている)。剪断部材dは図6(a)において
は、1本だけ取付けた例を示しているが、図6(b)の
ように、複数本取付けるようにしてもよい。前記剪断部
材dは他の摺接部材と同様にスクリュー5の回転によ
り、濾過部材7と摺接して濾過部材7上の残渣を良好に
排除し、濾過部材7が目詰りするのを抑制することがで
きる。
【0049】次に、固液分離装置Aの動作について説明
する。厨芥は流し台のディスポーザ等の破砕手段A1に
て破砕され、厨房排水とともに、厨芥配管12を通り固
液分離装置Aの容器4の導入筒2から胴体部1に流入す
る。胴体部1に流入した厨芥は、濾過部材7によって固
形廃棄物と汚水とに分離される。前記濾過部材7から流
出する汚水は、汚水受部10aに流下し排出管10を経
て図示しない汚水処理槽に流入し浄化処理される。
【0050】一方、汚水と分離された固形廃棄物は、図
示しない制御装置からの指令にて駆動する電動機6によ
ってスクリュー5を起動し、このスクリュー5によって
図1の左方向に移送され、胴体部1の排出口3aから排
出筒3内に流下し、その下部に設置した廃棄物処理槽1
3に収容される。前記廃棄物処理槽13に排出された固
形廃棄物は、所定時間乾燥処理した後、廃棄物として廃
棄処分するか、あるいは、肥料として再利用することが
可能となる。
【0051】前記固形廃棄物の移送は、スクリュー5を
回転させて行うが、前記スクリュー5の回転に伴い、ス
クリュー5の濾過部材7と対応する位置の羽根部材5a
に所要数取付けた清掃手段14は、当然のことながら、
スクリュー5の回転により公転し、清掃手段14の各摺
接部材が、濾過部材7と摺接して濾過部材7上に残留す
る固形廃棄物の残渣を掻き取ったり、あるいは、濾過部
材7の小孔(排水機能部)9を利用して濾過部材7から
汚水受部10aに押し出す等して濾過部材7の清掃を行
う。そして、前記掻き取られた残渣は、そのまま固形廃
棄物とともに、スクリュー5の羽根部材5aによって、
順次胴体部1の排出口3a側に移送され、廃棄物処理槽
13に排出筒3を介して排出される。
【0052】一方、前記摺接部材による濾過部材7の清
掃は、清掃手段14の摺接部材が刷子aとかゴム部材b
の場合は、スクリュー5の回転に伴い濾過部材7と弾圧
的(濾過部材7の撓み力と摺接部材の弾性力とによる相
乗効果)に衝接することにより、濾過部材7の表面にな
じみよく接触し、濾過部材7上に散乱している残渣を容
易に掻き取ることができる。
【0053】また、摺接部材が刷子aの場合、刷子a自
体が濾過部材7の小孔9にも侵入して、小孔9に滞留す
る残渣を良好に弾き出すことができるので、前記スクリ
ュー5の回転に伴い固形廃棄物の移送と濾過部材7の清
掃とを同時に実行することが可能となり、これにより、
濾過部材7が目詰りするのを抑制し、次回の厨芥の固液
分離作業を良好に行うことができる。
【0054】更に、図5(b),図6(a)に示すよう
に、スクリュー5の羽根部材5aに取付けた摺接部材
を、金属等の硬質部材を用いて形成した場合は、例え
ば、粘着性のある残渣が濾過部材7に付着していたり、
あるいは、繊維質の残渣が小孔9等に引掛っているよう
なときは、前記硬質材料からなる剛性の剪断部材c,d
により、撓み力のある濾過部材7と良好に衝接して、濾
過部材7に付着している残渣の掻き取りを円滑に行うこ
とができる。また、繊維質の残渣が濾過部材7の小孔9
に引掛っているような場合でも、剪断部材c,dの使用
により容易に残渣を剪断して排除することができるた
め、濾過部材7上に残存している残渣の掻き取り、排除
作業が容易に行い得、これにより、残渣の残留により濾
過部材7が目詰りするという問題は、確実に解消でき汚
水の排出が良好に行える。
【0055】次に、図7ないし11により、本発明の第
2実施例について説明する。なお、図7ないし11にお
いて、図1ないし3に示す固液分離装置Aを構成する部
品と同一部品は、同一符号を付して説明する。図7〜9
において、第2実施例で説明する固液分離装置Bと、第
1実施例で説明した固液分離装置Aとの違いは、清掃手
段14を第1実施例においては、胴体部1の内側に配設
した例により説明したが、この第2実施例においては、
清掃手段14aを固液分離装置Bの外側に設けた点が異
なる。
【0056】図7〜9において、前記清掃手段14a
は、容器4の胴体部1下側に取付けた濾過部材7と対向
して設けられており、その構成は図8〜10に示すよう
に、胴体部1の下側において、濾過部材7を取付けた汚
水受部10aの開口部8の長さ方向の端部位置に、一対
の固定支持板17,18を取付け、前記固定支持板1
7,18間には、その一方端(図8の右側)に案内棒1
9が装着されており、他方端(図8の左側)には、ねじ
を螺設した回転軸杆20が回転自在に挿通支持されてい
る。
【0057】そして、前記一対の固定支持板17,18
間には、図8,9に示すように、半円状に形成された清
掃体21が、図8に示すように、一方の耳部eにはガイ
ド棒19が遊嵌され、他方の耳部fには回転軸杆20の
ねじ部20aを螺合した状態で、図9に示すように、前
記固定支持板17,18間において、往復移動可能に取
付けられている。なお、清掃体21を駆動する回転軸杆
20は、図10に示すように、容器4の胴体部1の側面
と併行に配置され、途中で回転運動変換用の傘歯車22
等を介して、スクリュー5駆動用の電動機6に図示しな
い回転運動変換部材を介して駆動結合されている。
【0058】なお、前記胴体部1の下側には、汚水受部
10aに固定支持板17,18および清掃体21を取付
けたら、前記汚水受部10aに第1実施例で説明したよ
うに、濾過部材7から流下した汚水を排水するための排
出管10を取付ける。なお、汚水受部10aを胴体部1
に取付ける取付作業は、第1実施例の場合と同様である
ので、説明は省略する。
【0059】前記排出管10を具備した汚水受部10a
を胴体部1に取付けることにより、汚水受部10aに流
下した汚水は、そのまま、排出管10を通って汚水処理
槽に排水する。この際、排出管10は汚水受部10aが
胴体部1に水密構造にて取付けられているので、汚水の
排水に際して悪臭が外部に漏出したり、発散するという
事態は、前記第1実施例の場合と同様に全く生じない。
【0060】つづいて、清掃体21に清掃手段14aの
摺接部材を取付ける場合について説明する。摺接部材と
しては、第1実施例で説明した場合と同様に、刷子a、
ゴム部材b,剪断部材cを用いる。摺接部材を取付ける
場合は、図8,11(a)〜(c)で示すように、清掃
体21の弧状部の側面に、半円状に曲成した濾過部材7
との間において、刷子aやゴム部材bを弧状部全域にわ
たり取付ける。刷子aまたはゴム部材bの取付けは、図
11(a),(b)に示すように、摺接部材を濾過部材
7側に少し押圧した状態で、清掃体21に弾圧的に挿着
したり、挟着する等して、清掃体21から脱落しないよ
うに取付ける。
【0061】また、図11(c)に示す剪断部材cにお
いては、硬質部材からなる板体を弧状に曲成して清掃体
21の弧状部内側面に、上端面を濾過部材7に面状に衝
接させた状態で、脱落不能に取付ける。なお、前記剪断
部材cは、清掃体21の弧状部に、濾過部材7と面状に
衝接させて取付ける代りに、清掃体21の弧状部に、濾
過部材7の幅方向に沿って点線状に接触する剪断部材
(図示せず)を取付け、この剪断部材を濾過部材7の幅
方向の全面に当接させ、剪断部材cを備えた清掃体21
を濾過部材1の軸方向に往復移動させて、残渣を掻き取
る等して清掃するようにしてもよい。前記のように、清
掃体21に所要の摺接部材を取付けることにより、清掃
手段14aは濾過部材7の外側、即ち、固液分離装置B
の胴体部1の下側に、汚水受部10aとの間の空間pを
利用して移動可能に取付けることができる。
【0062】つづいて、前記清掃手段14aの動作につ
いて説明する。胴体部1に投入した厨芥の固・液分離が
終了すると、図示しない制御装置からの指令で電動機6
が起動してスクリュー5を回転させる。スクリュー5の
回転により、胴体部1内に残留している汚水と分離され
た固形廃棄物は、図7の左方に移送され、排出口3aか
ら排出筒3を介して順次廃棄物処理槽13に排出され
る。
【0063】一方、電動機6の起動により回転軸杆20
は、スクリュー5と同期して回転し、清掃手段14aを
駆動(滑動)させる。即ち、回転軸杆20が回転する
と、回転軸杆20のねじ部20aに螺合している清掃体
21は、図10の左方にスライドし、摺接部材により濾
過部材7の外側面に付着している固形廃棄物の残渣を掻
き取る等して汚水受部10aに排除し、濾過部材7の清
掃を行う。なお、濾過部材7から掻き取られた残渣は、
汚水受部10aに排除され、汚水とともに排出管10を
経て汚水処理槽に排出される。
【0064】この際、清掃体21が固定支持板17に当
接すると、その時点で、スクリュー5が回転して固形廃
棄物の移送が行われている場合は、回転軸杆20と電動
機6とを駆動結合する図示しない回転運動変換手段がク
ラッチ等にて空転し、電動機6の回転力を回転軸杆20
に伝達しないようにすることにより、清掃体21は固定
支持板17を無理に押圧することなく、固定支持板17
に当接して一旦停止するように設けられている。
【0065】そして、スクリュー5を所定時間駆動して
固形廃棄物を胴体部1から廃棄物処理槽13に移送する
と、電動機6は制御装置からの指令にて一旦停止し、固
形廃棄物の廃棄物処理槽13への移送を終了する。
【0066】この際、清掃手段14aは、その清掃体2
1が固定支持板17と当接して停止しているので、即
ち、濾過部材7の外側面を半分程度清掃(摺接)して停
止した状態にあるため、必要に応じて、あるいは、その
都度図示しない制御装置からの指令により、電動機6を
一定時間(例えば、1〜2分程度)正,逆回転させ、固
定支持板17,18間において、清掃体21を改めて往
復移動させ、摺接部材を濾過部材7に摺接させて固形廃
棄物の残渣を取り除くことにより濾過部材7を清掃し、
濾過部材7の排水機能部(小孔9)が目詰り状態で維持
されるのを解消する。
【0067】濾過部材7を摺接部材、即ち、刷子a,ゴ
ム部材b,剪断部材cを用いて清掃することにより、第
1実施例で説明したように、濾過部材7の排水機能部で
ある小孔9が残渣によって塞がれていたり、あるいは、
残渣の一部が小孔9に係止されているような場合、容易
に小孔9の清掃を行うことができるため、濾過部材7は
常に固形廃棄物の移送時毎に、自動清掃することが可能
となり、濾過部材7が目詰りを起して汚水の排水に支障
をきたすという問題を確実に解消し、汚水の円滑な排水
を促進することができる。また、清掃手段14aは、濾
過部材7と汚水受部10aとの間の空所pを有効利用し
て取付けられており、しかも、固形廃棄物を移送するス
クリュー5の駆動源である電動機6にて駆動することが
できるので、駆動源を特別に必要とすることもないた
め、固液分離装置Bを簡素な構造で経済的に製造できる
という利点も備えている。
【0068】次に、濾過部材7の他の清掃手段について
説明する。前記した第1,第2実施例で示す清掃手段1
4,14aは、すべて清掃具を濾過部材7に沿って滑動
させることにより、濾過部材7を自動清掃しその目詰り
を防いでいた。本発明の第3の実施例においては、濾過
部材7を水洗手段によって清掃するものである。
【0069】例えば、その1例として図13に示すよう
に、胴体部1に洗浄水を濾過部材7に向けて噴射する噴
射ノズル25を取付け、固形廃棄物の移送後バルブ26
を開放し、洗浄水を濾過部材7に向けて噴射し、その表
面の残渣を除去するように洗浄して濾過部材7の目詰り
を防ぐようにしたり、あるいは、図12に示すように、
スクリュー5の中空状のスクリュー軸5bに洗浄水の噴
出口5cを穿孔し、スクリュー5を電動機6により所定
時間回転させながら、洗浄水を噴出口5cから噴射し、
濾過部材7をはじめ胴体部1内を洗浄することにより、
残渣を排除して濾過部材7の目詰りを解消するようにし
てもよい。
【0070】更に、図14に示すように、厨芥を破砕手
段A1により破砕したら、これを一旦溜め槽30に貯留
し、前記溜め槽30に厨芥が定量貯留されると、これを
ポンプ31により溜め槽30の厨芥排水とともに汲み上
げて、固液分離装置Aに導入することにより、前記汲み
上げた厨芥排水を勢いよく濾過部材7から排出させるこ
とによって、前記濾過部材7を清掃するようにしても本
発明は成立するものである。
【0071】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、厨房等
で発生する含水有機廃棄物(厨芥)を固形廃棄物と汚水
とに分離する固液分離装置に清掃手段を設け、前記含水
有機廃棄物から汚水を分離した固形廃棄物を次工程への
移送と同期させて前記清掃手段を駆動し、固液分離装置
の濾過部材を自動清掃するように構成したので、濾過部
材は固形廃棄物の移送作業と併行させて人手を用いるこ
となく自動清掃することが可能となり、この結果、濾過
部材の汚水が通過する小孔が目詰りするのを良好に回避
し、含水有機廃棄物の固・液分離を迅速・確実に行うこ
とができる。
【0072】前記濾過部材を清掃する清掃手段は、固形
廃棄物を移送するスクリューの羽根部材に、濾過部材に
残留している残渣を掻き取ったり、剪断する摺接部材を
取付ける等して構成したり、あるいは、濾過部材の外側
から摺接部材を電動駆動させて、濾過部材に付着してい
る残渣を掻き落したり、剪断する等して濾過部材から排
除することができるように構成することにより、固液分
離装置は、前記清掃手段を取付けるために特別のスペー
スを必要としないため、固液分離装置を小形軽量に、か
つ、簡素な構成で経済的に製造することができる。
【0073】また、前記清掃手段は、濾過部材と摺接す
る摺接部材をスクリューの回転を利用したり、あるい
は、スクリューを駆動する駆動源からの駆動力を活用し
て作動させることができるように構成したので、清掃手
段は専用の駆動源を準備する必要はなく、スクリューの
駆動源が共用できるため利便であり、かつ、清掃手段
は、濾過部材のみと摺接することができるように構成さ
れているため、駆動源に特別な負荷が加わることもない
ので、固形廃棄物の移送に影響を与えることは全くな
い。
【0074】更に、濾過部材は、汚水を通過させる小孔
が、汚水とともに流すことができる残渣の排出可能な径
寸法で穿孔されているため、固形廃棄物の流出を良好に
防ぎ、汚水のみを円滑に排水することができるととも
に、撓み力を備えた弾力性に富む板厚寸法で形成されて
いるので、清掃手段の摺接部材とのなじみが良好とな
り、濾過部材の弾力性を活用し摺接部材となじませて清
掃することができるため、濾過部材に残留している残渣
の掻き取り、剪断作業が良好に行い得、濾過部材を迅速
・確実に清掃して残渣により目詰りが生じるのを、人手
を煩わせることなく、自動的に、かつ、衛生的に解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固液分離装置を概略的に示す構成図で
ある。
【図2】固液分離装置の要部を分解して清掃手段の取付
状態を示す斜視図である。
【図3】図1のX−X線における断面図である。
【図4】清掃手段の摺接部材として、弾性を有する刷子
を使用した例を示す要部断面図である。
【図5】(a)は摺接部材としてゴム部材を使用した例
を示す要部断面図、(b)は摺接部材として金属等硬質
の材料からなる剪断部材を使用した例を示す断面図であ
る。
【図6】(a)は剪断部材の他の使用例を示す上面図、
(b)は剪断部材を複数本使用した例の取付状態を示す
断面図である。
【図7】本発明の固液分離装置の第2実施例を概略的に
示す構成図である。
【図8】図7のY−Y線における断面図である。
【図9】第2実施例の固液分離装置の要部を分解して示
す斜視図である。
【図10】第2実施例として示す固液分離装置の底面図
である。
【図11】(a)は清掃手段の摺接部材として、刷子を
使用した例を示す要部断面図、(b)は摺接部材として
ゴム部材を使用した例を示す要部断面図、(c)は同じ
く摺接部材として剪断部材を使用した例を示す要部断面
図である。
【図12】洗浄水の噴出口を備えたスクリューの正面図
である。
【図13】固液分離装置の他の使用状態を示す概略構成
図である。
【図14】固液分離装置の更に他の使用状態を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
A,B 固液分離装置 1 胴体部 4 容器 5 スクリュー 7 濾過部材 9 小孔 10 排出管 10a 汚水受部 14,14a 清掃手段
フロントページの続き (72)発明者 岡田 武倍 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 布施 三千雄 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 新美 正明 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 吉田 憲幸 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 高田 真臣 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 大山 徹 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに
    分離する固液分離装置において、上部に前記含水有機廃
    棄物を導入する導入口を、下部には前記汚水と分離され
    た固形廃棄物を排出する排出口を備えた容器と、前記固
    形廃棄物を容器内からその排出口に移送するスクリュー
    と、前記含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに分離し
    て前記汚水を排水する機能部を備えた濾過部材と、前記
    濾過部材から排出された汚水を汚水処理槽に排出する排
    出管と、前記濾過部材を清掃する清掃手段とを備えて構
    成したことを特徴とする固液分離装置。
  2. 【請求項2】 前記濾過部材を清掃する清掃手段は、前
    記濾過部材とスクリューとの間に、濾過部材と摺接可能
    に介在させて構成したことを特徴とする請求項1記載の
    固液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記濾過部材を清掃する清掃手段は、前
    記濾過部材と排出管との間に、濾過部材と摺接移動可能
    に介在させて構成したことを特徴とする請求項1記載の
    固液分離装置。
  4. 【請求項4】 前記清掃手段は、濾過部材の排水機能部
    と摺接する摺接部材を設けて構成したことを特徴とする
    請求項3記載の固液分離装置。
  5. 【請求項5】 前記濾過部材は、排水機能部を具備した
    細孔を形成する部材により構成したことを特徴とする請
    求項1記載の固液分離装置。
  6. 【請求項6】 前記摺接部材は、スクリューの羽根部材
    周縁に所定数脱落不能に取付けられて濾過部材上を摺接
    し、かつ、前記濾過部材やその排水機能部に残存する固
    形廃棄物を掻き取り排除する弾性を有する部材にて構成
    したことを特徴とする請求項4記載の固液分離装置。
  7. 【請求項7】 前記摺接部材は、スクリューの羽根部材
    周縁に所定数取付けられて濾過部材上を摺接し、かつ、
    前記濾過部材や排水機能部に残存する固形廃棄物を剪断
    して排除する金属,合成樹脂等の硬質材料にて形成した
    剪断部材にて構成したことを特徴とする請求項4記載の
    固液分離装置。
  8. 【請求項8】 前記摺接部材は、スクリューの羽根部材
    周縁において各羽根部材間にまたがってスクリュー軸と
    平行に取付けられて濾過部材上を摺接し、かつ、前記濾
    過部材やその排水機能部に残存する固形廃棄物を剪断し
    て排除する金属,合成樹脂等の硬質材料にて形成した角
    板状の剪断部材にて構成したことを特徴とする請求項4
    記載の固液分離装置。
  9. 【請求項9】 前記濾過部材と排出管との間に介在させ
    た清掃手段は、前記濾過部材に沿って往復移動する駆動
    手段に取付けて構成したことを特徴とする請求項3記載
    の固液分離装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段によって往復移動する清
    掃手段は、弾性を有する部材からなる摺接部材を具備さ
    せて構成したことを特徴とする請求項9記載の固液分離
    装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段によって往復移動する清
    掃手段は、金属,合成樹脂等の硬質材料にて形成した剪
    断部材を具備させて構成したことを特徴とする請求項9
    記載の固液分離装置。
  12. 【請求項12】 固液分離装置には、給水源から通水し
    た洗浄水を所定の圧力にて噴射させる噴射手段を設け、
    この噴射手段から噴射される洗浄水にて濾過部材に滞留
    する固形廃棄物を排除するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載の固液分離装置。
  13. 【請求項13】 前記固形廃棄物を移送するスクリュー
    は、そのスクリュー軸に洗浄水の噴出口を穿孔し、前記
    スクリュー軸に通水した洗浄水を噴出口から噴射させ
    て、前記濾過部材上に滞留する固形廃棄物を排除するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の固液分離
    装置。
  14. 【請求項14】 前記濾過部材に具備した排水機能部
    は、汚水とともに排出可能な残渣を通過させる微少な孔
    部にて構成したことを特徴とする請求項1記載の固液分
    離装置。
  15. 【請求項15】 前記排水機能部を有する濾過部材は、
    清掃手段の摺接部材となじむように弾力性に優れた金
    属,合成樹脂等の板材にて構成したことを特徴とする請
    求項1および13記載の固液分離装置。
  16. 【請求項16】 含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水と
    に分離する固液分離装置において、上部に前記含水有機
    廃棄物を投入する投入口を下部には前記汚水と分離され
    た固形廃棄物を排出する排出口を備えた容器と、前記固
    形廃棄物を排出口から廃棄物処理槽に移送するスクリュ
    ーと、前記含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに分離
    して前記汚水を排水する機能部を備えた濾過部材と、前
    記濾過部材から排出された汚水を汚水処理槽に排出する
    排出管と、前記濾過部材とスクリューおよび濾過部材と
    排出管との間に、それぞれ濾過部材と摺接させて配設し
    た清掃手段とを備えて構成したことを特徴とする固液分
    離装置。
JP2001284744A 2001-09-19 2001-09-19 固液分離装置 Pending JP2003088710A (ja)

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