JP2003087856A - 無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム - Google Patents

無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム

Info

Publication number
JP2003087856A
JP2003087856A JP2002185570A JP2002185570A JP2003087856A JP 2003087856 A JP2003087856 A JP 2003087856A JP 2002185570 A JP2002185570 A JP 2002185570A JP 2002185570 A JP2002185570 A JP 2002185570A JP 2003087856 A JP2003087856 A JP 2003087856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
wireless
physical layer
signal
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002185570A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugutada Kobayashi
嗣直 小林
Takayuki Ogiso
貴之 小木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002185570A priority Critical patent/JP2003087856A/ja
Publication of JP2003087856A publication Critical patent/JP2003087856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線LAN方式において、異なる物理層で共
用できる無線基地局を実現する。 【解決手段】 ビーコン信号を送信する前に周波数帯が
切り替えられる。最初のビーコン信号から最初の周波数
切り替えタイミングまでは、周波数帯Aの無線LAN方
式のアクセスが可能とされる。次の周波数帯Bのビーコ
ン信号から2度目の周波数切り替えタイミングまでは、
周波数帯Bの無線LAN方式のアクセスが可能とされ
る。ビーコン信号を受信した端末装置52は、DIFS
およびランダムバックオフの時間を経過したら、キャリ
アセンスを行い、パケットデータD2を送出する。デー
タD2を受信したアクセスポイント51は、ACKを送
信する。端末装置52は、ACKを受信することによっ
てデータD2の送信が成功したことを確認する。次に、
アクセスポイント51は、周波数帯をAからBに切り替
え、ビーコン信号を送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線LANシス
テムに対して適用される無線基地局、無線端末、通信方
法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、無線LAN(Wireless Local
Area Network)が広く使用されつつある。無線LAN
は、屋内および屋外で使用可能である。屋内では、アク
セスポイント(無線基地局とも言う)と、無線LANカ
ードをそれぞれ装着した複数のパソコンによって無線L
ANネットワークが構築される。屋外では、ファースト
フード店、駅等にアクセスポイントを設置し、ノートパ
ソコン、PDA(PersonalDigital Assistants)等の可搬
型の端末を使用する公衆無線LANサービス(いわゆる
ホットスポット)や、住宅、マンションに対するFWA
(Fixed WirelessAccess:解像度入加入者系無線アクセス
システム)のサービスが可能となる。
【0003】現在市販されている無線LAN方式は、主
として、ISM(Industrial Scientific & Medical)バ
ンド(2.4GHz帯)を使用するもので、伝送速度が1
1Mbps(ビット/秒)のIEEE802.11bに準拠のものであ
る。さらに、5GHz帯無線LAN方式が屋内用として制
度化され、通信速度が36Mbps−54MbpsのIEEE802.
11a準拠の5GHz帯の無線LAN方式の製品も発売され
ている。
【0004】IEEE(Institute of Electrical and Elect
ronics Engineers)802.11方式は、無線LANのプロト
コルの1つである。これは、CSMA/CA(Carrier S
enseMultiple Access with Collision Avoidance:搬送
波感知多重アクセス−衝突回避)方式のコンテンション
フリーのベストエフォートの通信方式である。勿論、無
線プロトコルとしては、CSMA/CA方式以外のもの
例えばISMA(IdleSignal Multiple Access:アイド
ル信号多重アクセス)方式に基づくものも提案されてい
る。ISMA方式を発展させたものとして、RS−IS
MA(Reservation-based Slotted ISMA)も提案されてい
る。
【0005】屋内用の5GHz帯は、5.15−5.25
GHzの周波数帯である。さらに、近い将来、5GHz帯が
屋外の無線LANに開放されることが予想される。これ
によって、高速無線LANが屋内のみならず、屋外でも
使用することが可能となり、公衆無線LANサービスが
急速に拡がることが予想される。現在屋外用に開放され
ることが予定されているのは、4.9−5GHzと5.0
3−5.09GHzの帯域であり、1チャンネル当り20
MHzで両帯域で合計7チャンネルを配置でき、20Mbp
s以上の伝送速度が可能とされている。また、狭帯域チ
ャンネル(10MHz/5MHz)も可能とされ、その場合
では、伝送速度が(10Mbps/5Mbps)となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように無線LAN
方式としては、複数の方式(プロトコルまたは利用周波
数帯)が存在し、今後も新たな方式が開発される可能性
がある。したがって、無線LANの普及に伴い、複数の
方式の無線LANが混在される状況が想定される。例え
ば5GHz帯の無線LAN方式においても、現行のシステ
ムでは、5.15−5.25GHzの周波数帯であるのに
対して、今後の新たなシステムでは、4.9−5.0G
Hzと5.03−5.09GHzの周波数帯である。屋外で
は、新たなシステムに限定されるとしても、屋内では、
現行のシステムと新たなシステムとが混在する状態が発
生することが予想される。この場合、アクセスポイント
が複数の方式に対応していないと、複数の方式にそれぞ
れ対応したアクセスポイントを設置する必要が生じ、ア
クセスポイントの設置コストの増大等の種々の問題が生
じる。
【0007】従来の無線LAN方式は、1つのアクセス
ポイントで複数の方式に対応したものでも、同時に複数
の方式を1台のアクセスポイントで制御するものではな
く、何れかの方式に動作を設定して半固定的に使用され
るものであった。このため、複数の無線LAN方式で待
ち受けることができるアクセスポイントが存在していな
かった。
【0008】また、複数の方式に1台のアクセスポイン
トで対応する方式においても、既存の無線LAN端末に
変更を強いるものでは、既存の利用者にとって不便であ
り、最悪の場合、既存方式の端末が使用不可能となると
も考えられる。特に、IEEE802.11方式の機器において
は、PCF(Point Coordinate Function)機能(非衝突
機能)を備えるとによって、アクセス時間を制御するこ
とが可能であるが、一般的には、PCF機能を持たない
無線LAN機器が多数流通しているために、PCFによ
り既存の無線LANを制御することは困難である。ここ
で、PCF機能とは、アクセスポイントが必要に応じて
送信する権利を調停する機能であり、IEEE802.11方式で
は、オプション機能として定義されている。具体的に
は、各端末に送信要求があるかどうかをポーリングして
問い合わせて要求に応じて送信権を発行するものであ
る。
【0009】したがって、この発明の目的は、複数の無
線LAN方式が混在した無線通信システムに対して適用
され、無線基地局をローコストに実現でき、また、効率
的なアクセスを可能とし、さらに、既存の端末の構成の
変更が必要とされない無線基地局、無線端末、通信方法
およびプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、複数の無線端末と共通の無
線基地局とからなる無線ネットワークにおける無線基地
局において、共通の媒体アクセス制御層の下層の少なく
とも2個の第1および第2の物理層と、第1の物理層の
第1の報知信号と第2の物理層の第2の報知信号とを交
互に発生し、無線端末に対して第1および第2の報知信
号を送信する報知信号送出手段と、第1および第2の物
理層を第1および第2の報知信号と同期して切り替える
物理層切り替え手段とを備え、第1の報知信号の送信時
から第1の時間内にのみ、第1の物理層の無線端末のア
クセスが可能とされ、第2の報知信号の送信時から第2
の時間内にのみ、第2の物理層の無線端末のアクセスが
可能とされた無線基地局である。
【0011】請求項9の発明は、無線基地局から交互に
送信される第1の物理層の第1の報知信号と第2の物理
層の第2の報知信号との少なくとも一方を受信する無線
端末であって、第1および第2の報知信号の一方を受信
した後、所定の時間経過後に無線基地局に対してデータ
を送信し、第1および第2の報知信号の一方を受信でき
なかった場合には、第1および第2の報知信号の一方を
受信できるまで、無線基地局に対するデータの送信を禁
止するようにした無線端末である。
【0012】請求項11の発明は、複数の無線端末と共
通の無線基地局とからなる無線ネットワークにおける無
線基地局の通信方法において、第1の物理層の第1の報
知信号と第2の物理層の第2の報知信号とを交互に発生
させるステップと、無線端末に対して第1および第2の
報知信号を送信する報知信号送出ステップと、第1およ
び第2の物理層を第1および第2の報知信号と同期して
切り替えるステップとを有し、第1の報知信号の送信時
から第1の時間内にのみ、第1の物理層の無線端末のア
クセスが可能とされ、第2の報知信号の送信時から第2
の時間内にのみ、第2の物理層の無線端末のアクセスが
可能とされるステップとからなる通信方法である。
【0013】請求項12の発明は、複数の無線端末と共
通の無線基地局とからなる無線ネットワークにおける無
線基地局の通信方法であって、第1の物理層の第1の報
知信号と第2の物理層の第2の報知信号とを交互に発生
させるステップと、無線端末に対して第1および第2の
報知信号を送信する報知信号送出ステップと、第1およ
び第2の物理層を第1および第2の報知信号と同期して
切り替えるステップとを有し、第1の報知信号の送信時
から第1の時間内にのみ、第1の物理層の無線端末のア
クセスが可能とされ、第2の報知信号の送信時から第2
の時間内にのみ、第2の物理層の無線端末のアクセスが
可能とされる通信方法をコンピュータに対して実行させ
るプログラムである。
【0014】請求項13の発明は、無線基地局から交互
に送信される第1の物理層の第1の報知信号と第2の物
理層の第2の報知信号との少なくとも一方を受信する無
線端末の通信方法であって、第1および第2の報知信号
の一方を受信するステップと、所定の時間経過後に無線
基地局に対してデータを送信するステップとを有し、第
1および第2の報知信号の一方を受信できなかった場合
には、第1および第2の報知信号の一方を受信できるま
で、無線基地局に対するデータの送信を禁止するように
した通信方法である。
【0015】請求項14の発明は、無線基地局から交互
に送信される第1の物理層の第1の報知信号と第2の物
理層の第2の報知信号との少なくとも一方を受信する無
線端末の通信方法であって、第1および第2の報知信号
の一方を受信するステップと、所定の時間経過後に無線
基地局に対してデータを送信するステップとを有し、第
1および第2の報知信号の一方を受信できなかった場合
には、第1および第2の報知信号の一方を受信できるま
で、無線基地局に対するデータの送信を禁止するように
した通信方法をコンピュータに対して実行させるプログ
ラムである。
【0016】この発明では、異なる物理層の無線端末に
対して無線基地局(アクセスポイント)を共通とするこ
とができる。一方、既存の無線端末に対しては、何ら構
成の変更を要求するものではないので、既存の端末装置
と新たな方式の端末装置とが混在するシステムへ無線基
地局を容易に導入できる。この発明によれば、既存の無
線基地局に対して機能を追加的に付加するのみで、二つ
の無線LAN方式に共用の無線基地局を容易に実現する
ことができ、比較的ローコストで二つの無線LAN方式
に共用できる無線基地局を実現できる。さらに、トラフ
ィックの割合等の複数の無線LAN方式の負荷の割合に
応じてダイナミックに各方式がアクセス可能時間の長さ
を制御することによって、アクセス可能時間の効率的な
割り当てを実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明をCSMA/CA
方式の無線LANに適用した一実施形態について説明す
る。図1は、一実施形態のシステムの全体構成を示す。
図1において、参照符号51が無線LANアクセスポイ
ントを示し、参照符号52がある無線LAN方式の端末
装置(ステーション)を示し、参照符号53が他の無線
LAN方式の端末装置(ステーション)を示す。
【0018】一実施形態では、5GHz帯の無線LANが
屋外で使用可能となった状態を想定しており、端末装置
52が既存の5.15−5.25GHzの周波数帯(以
下、適宜5.2GHz帯と称する)の端末装置であり、端
末装置53が屋外および屋内の双方で使用可能な新規に
開発された4.9−5GHzの周波数帯(以下、適宜4.
9GHz帯と称する)の端末装置である。端末装置52お
よび53は、共にIEEE802.11a準拠のものである。アク
セスポイント51、端末装置52および53は、通信可
能な領域(サービスエリア、セル等と呼ばれる)に設置
されている。アクセスポイント51は、これらの二つの
端末装置52および53からのアクセスを待ち受けるも
のである。
【0019】アクセスポイント51から先には、ネット
ワーク54が接続されている。ネットワーク54は、例
えば自営または公衆のインターネット網である。ユーザ
側の端末装置52には、1または複数のユーザ端末55
を接続することができる。ユーザ端末5は、パソコン、
PDA等である。同様に、端末装置53に1または複数
のユーザ端末56を接続することができる。
【0020】コンピュータネットワークでは、情報を伝
達する物理的技術、並びにどのように遠隔の資源にアク
セスするのかといった論理的技術を定義する機能を階層
化する方法が一般的である。IEEE802.11方式の階層化構
造をOSI参照モデルと対応させることができる。OS
I参照モデルは、最も下位の物理層から最も上位のアプ
リケーション層までの7層の階層構造を有する。
【0021】図1において、アクセスポイント51、ユ
ーザ端末装置52および53は、それぞれ物理層(PH
Y:Physical Layer)51a、52aおよび53aと、
媒体アクセス制御層(MAC:Media Access Control)
51b、52bおよび53bと、上位層51c、52c
および53cとを備えている。例えば使用する周波数帯
の種類、1チャンネル当りの帯域、変調方式(例えばス
ペクトラム拡散方式)、誤り訂正のための符号化および
復号化等が物理層(PHY)に含まれる。
【0022】また、媒体アクセス制御層(MAC)の機
能は、無線LAN方式におけるパケット通信に関するタ
イミングと多重アクセスの制御および管理を行うことで
ある。例えばCSMA/CA方式が媒体アクセス制御層
(MAC)に含まれる。媒体アクセス制御層(MAC)
は、データリンク層の副層を構成する。他の副層は、L
LC(Logical Link Control:論理リンク制御)層であ
る。上位層は、LLC層およびデータリンク層の上のネ
ットワーク層以上の上位の層をまとめて表している。さ
らに、アクセスポイント51、ユーザ端末装置52およ
び53は、それぞれ各装置の動作を制御するハードウエ
アとして、システム制御51d、52d、53dを備え
ている。物理層51a、52a、53aは、比較的ハー
ドウエアの構成とされることが多く、媒体アクセス制御
層51b、52b、53bと、上位層51c、52cお
よび53cとは、コンピュータによってソフトウェア処
理を行う構成とされることが多い。
【0023】無線LAN方式における媒体アクセス制御
方式としては、いくつかの方式が提案されている。その
1つがCSMA方式を改良したCSMA/CA方式であ
る。一実施形態では、アクセスポイント51、ユーザ端
末装置52および53が媒体アクセス制御方式としてC
SMA/CA方式を採用している。
【0024】無線通信において、キャリアの有無を検出
する機能をキャリアセンス機能と呼ぶ。キャリアセンス
の結果は、他のステーションから伝送中のパケット(フ
レームとも呼ばれる)の有無(ビジー/アイドル)を示
す。CSMA方式では、各端末装置が送信するパケット
があると、送信前にキャリアセンスを行い、アイドルで
あればパケットの送信を開始し、ビジーであれば、送信
を見合わせる方式である。CSMA方式では、信号の伝
搬遅延時間が存在するために、キャリアセンスが有効で
ない期間が生じ、衝突の問題を完全に防止することがで
きない。CSMA/CA方式は、キャリアセンスに加え
て衝突回避機構を備えたものである。
【0025】無線通信において、ステーション間の距離
が長すぎたり、電波を通さない障害物があったりして、
互いに送信信号が到達しないステーションを隠れ端末と
称する。隠れ端末が存在すると、隠れ端末と他のステー
ション間では、キャリアセンスが有効に機能しないため
に、パケットの衝突の頻度が増加する。このような隠れ
端末の存在によるCSMA方式の性能劣化を防止する方
式の1つとして、ISMA方式が考えられている。後述
するこの発明の他の実施形態は、ISMA方式の例であ
る。
【0026】最初に、この発明の理解を容易とするため
に、図2を参照して、既存のCSMA方式のアクセスポ
イント(図中ではAPと表記する)51での動作(再送
制御動作)のタイミングの一例を説明する。アクセスポ
イントは、一定時間の間隔でビーコン信号(図中ではB
と表記する)を発生する。ユーザ端末装置(図中ではS
TAと表記する)は、ビーコン信号(B)を受信し、D
IFS(Distributed Inter-Frame Space)待機した後
に、衝突回避のために装置で発生させた乱数にしたがっ
た時間(Random Back-off)待った後にキャリアセンスを
行う。チャンネルがアイドルであることを確認したらパ
ケットデータD1の送信を開始する。
【0027】アクセスポイント51側では、パケットデ
ータD1の受信に成功したらACK(Acknowledge:肯定
応答または確認応答信号)を送出する。ACKの受信に
失敗した場合、データの送出からACK待ち時間(例え
ば300μsec)経過した後に、RTS(Request to Send)を
送出し、送信機会を得る。
【0028】アクセスポイント51側では、RTSを受
信した後に、SIFS(Short IFS)時間待った後、CT
S(Clear to Send)を送出し、端末装置側からの送信を
待つ。CTSを端末装置が受信すると、DIFSおよび
ランダムバックオフの時間の後、再送パケットデータD
1’を送出する。このような再送動作は、次のビーコン
信号を受信するまでの期間で所定回数例えば7回リトラ
イできるものと予め規定されている。
【0029】図3は、この発明の一実施形態の動作を示
し、両面切り替え受信中に端末装置からのアクセスがあ
った場合の動作例が示されている。図3の例では、ビー
コン信号(B)の間隔で、ビーコン信号(B)を送信す
る前に使用周波数帯が切り替えられる。アクセスポイン
ト51の動作タイミングを示す図が上下に描かれている
のは、周波数帯AおよびBをそれぞれ示すためである。
例えば周波数帯Aは、既存の方式の5.2GHz帯であ
り、周波数帯Bは、新たな方式の4.9GHz帯である。
二つの方式が1チャンネル当りの帯域幅、変調方式等が
異なる場合では、帯域幅、変調方式等もビーコン信号
(B)の間隔で切り替えられる。
【0030】図3の例では、最初のビーコン信号が周波
数帯Aのもので、このビーコン信号(B)から最初の周
波数切り替えタイミングまでは、周波数帯Aの無線LA
N方式のアクセスが可能とされ、パケットが受信可能と
されている。最初の周波数切り替えタイミングの後の周
波数帯Bのビーコン信号(B)から2度目の周波数切り
替えタイミングまでは、周波数帯Bの無線LAN方式の
アクセスが可能とされ、パケットが受信可能とされてい
る。さらにその後は、周波数帯Aが使用される。このよ
うに、二つの周波数帯AおよびBがビーコン信号(B)
と同期して交互に切り替えられる。
【0031】図1に示すシステム構成において、例えば
端末装置52が既存の方式の周波数帯Aを使用し、端末
装置53が新たな方式の周波数帯Bを使用する。したが
って、最初の周波数帯Aのビーコン信号(B)を端末装
置52は、受信できるが、端末装置53は、受信できな
い。ビーコン信号(B)を受信した端末装置52は、D
IFSおよびランダムバックオフの時間を経過したら、
キャリアセンスを行い、パケットデータD2を送出す
る。パケットデータD2を受信したアクセスポイント5
1は、ACKを送信する。端末装置52は、ACKを受
信することによってパケットデータD2の送信が成功し
たことを確認する。
【0032】次に、アクセスポイント51は、周波数帯
をAからBに切り替え、ビーコン信号(B)を送出す
る。このビーコン信号(B)を受信した端末装置53
は、DIFSおよびランダムバックオフの時間を経過し
たら、キャリアセンスを行い、パケットデータD3を送
出する。パケットデータD3を受信したアクセスポイン
ト51は、ACKを送信する。端末装置53は、ACK
を受信することによってパケットデータD3の送信が成
功したことを確認する。次に、アクセスポイント51
は、周波数帯をBからAに切り替え、周波数帯Aのビー
コン信号(B)を送出して再び端末装置52からの送信
を待ち受ける状態となる。
【0033】なお、図3および以下に説明する図に示さ
れる各周波数帯のビーコン信号(B)の間隔は、作図ス
ペースの制約から1回しか送信できない長さとされてい
るが、実際には、多数のアクセスが可能な長さにビーコ
ン信号(B)の間隔が設定される。
【0034】図4を参照してこの発明の一実施形態の他
の動作例について説明する。他の動作例は、端末装置5
3が周波数帯Bのビーコン信号(B)を受信できなかっ
た場合である。図4において、周波数帯Bで送出したビ
ーコン信号(B)の受信を端末装置53が失敗した場
合、次に周波数帯Bのビーコン信号(B)の受信に成功
するまで(ビーコン信号(B)の間隔内では)、パケッ
トを送出することが禁止される。この機能は、新たな無
線LAN方式の端末装置53が備えているものであり、
この機能によって、端末装置53は、送信したいパケッ
トがあっても送出しない。
【0035】次に、アクセスポイント51が周波数帯A
に切り替えて、ビーコン信号(B)を送出するが、端末
装置53は、他の周波数帯であるために、受信できな
い。次に、アクセスポイント51が周波数帯Bに切り替
えてビーコン信号(B)を送出する。これを端末装置5
3が受信する。受信に成功すると、既定のDIFSおよ
びランダムバックオフの時間を経過したら、キャリアセ
ンスを行い、パケットデータD4を送出する。このよう
な動作によって、新無線LAN方式の端末装置53は、
他の周波数帯に切り替わっている時間での無駄な送信を
止めることができる。
【0036】図5を参照してこの発明の一実施形態のさ
らに他の動作例について説明する。さらに他の動作例
は、切り替え動作中に端末装置52から受信不可能時間
帯にアクセスがあった場合の動作である。端末装置52
は、既存の無線LAN方式に対応するものであるため、
端末装置53と異なり、上述したようなパケット送信を
禁止する機能を備えていないので、受信不可能時間帯で
も、パケットを送信する。
【0037】周波数帯Aのビーコン信号(B)をアクセ
スポイント51が送出したのを受けて、端末装置52が
既定のDIFSおよびランダムバックオフの時間経過し
たら、キャリアセンスを行い、パケットデータD5を送
出する。アクセスポイント51では、パケットデータD
5の受信に成功したらACKを送出する。ACKを端末
装置52が受信し、パケットデータD5を送信できたこ
とを確認する。
【0038】次に、アクセスポイント51は、周波数帯
Aを周波数帯Bに切り替えてビーコン信号(B)を送出
する。周波数帯Bに切り替わったので、アクセスポイン
ト51は、波数帯Aのパケットを受信不可能な期間とな
る。端末装置52から見れば、この期間は、送信不可能
な期間である。しかしながら、端末装置52は、既存の
無線LAN方式に対応した構成であるため、周波数帯が
切り替わることを知らないで、まだ送出すべきパケット
があれば、アクセスポイント51からのACKを受け取
った後に、既定のDIFSおよびランダムバックオフの
時間経過したら、キャリアセンスを行い、パケットデー
タD6を送出する。
【0039】しかしながら、パケットデータD6を送出
する時点では、周波数帯Bに切り替わっているので、端
末装置52の送信パケットパケットD6をアクセスポイ
ント51が受信できず、ACKを送信することもできな
い。端末装置52は、所定のACKの待ち時間、待った
後、送信パケットを再送するため、送信権を確保するた
めにRTSを送出する。
【0040】図5の例では、端末装置52がRTSを送
信する前に、周波数帯Bが周波数帯Aに切り替わってい
るので、アクセスポイント51は、端末装置52からの
RTSを受信することができる。アクセスポイント51
は、RTSを受信した後に、SIFS時間待った後、C
TSを送出し、端末装置52からの送信を待つ。CTS
を端末装置52が受信すると、DIFSおよびランダム
バックオフの時間の後、再送データD6’を送出する。
このようにして、既存の無線LAN方式の端末に対して
切り替え時に失われるデータのやりとりが補償できる。
【0041】一方、端末装置53が周波数帯Bのビーコ
ン信号(B)を受信した時に送信するパケットデータD
7があれば、既定のDIFSおよびランダムバックオフ
の時間経過したら、キャリアセンスを行い、パケットデ
ータD7を送出する。アクセスポイント51では、パケ
ットデータD7の受信に成功したらACKを送出する。
ACKを端末装置53が受信し、パケットデータD7を
送信できたことを確認する。
【0042】若し、端末装置52がRTSを送信した時
に、アクセスポイント51がまだ周波数帯Bの期間であ
った場合では、端末装置52において、CTS待ちタイ
マーが働き、タイムアウトが生じると、再度RTSを送
出することになる。
【0043】さらに、この発明の一実施形態において
は、アクセスポイント51のシステム制御およびPCF
ブロックの機能によって、各物理層の負荷に応じてビー
コン信号(B)の間隔(すなわち、アクセス可能な時
間)を適切なものに制御することができる。図6および
図7を参照してビーコン信号(B)の間隔をダイナミッ
クに制御する点について説明する。
【0044】図6Aは、アクセスポイント51における
ビーコン信号の間隔の一例を示し、図6Bは、アクセス
ポイント51におけるビーコン信号の間隔の他の例を示
す。図6Aでは、周波数帯Aのビーコン信号を送出して
から周波数が周波数帯Bへ切り替わるまでの時間(周波
数帯Bのデータの受信不可能時間)がT1とされ、周波
数帯Bのビーコン信号を送出してから周波数が周波数帯
Aへ切り替わるまでの時間(周波数帯Aのデータの受信
不可能時間)がT2とされている。そして、T1時間<
T2時間の関係とされている。これは、周波数帯Aの利
用者の人数、すなわち、アクセスポイントの制御下に属
する端末装置の数に比して周波数帯Bの利用者の人数が
多いからである。望ましくは、利用者の人数の比に応じ
てT1時間およびT2時間の比が設定される。
【0045】一方、図6Bでは、周波数帯Bのデータの
受信不可能時間T3と周波数帯Aのデータの受信不可能
時間T4との関係がT3時間>T4時間とされている。
これは、周波数帯Aの利用者の人数に比して周波数帯B
の利用者の人数が少ないからである。望ましくは、利用
者の人数の比に応じてT3時間およびT4時間の比が設
定される。
【0046】図7は、アクセスポイント51のシステム
制御1dによってビーコン信号の間隔が制御される処理
の流れを示す。最初に、ビーコン信号間隔比増減判定処
理がなされる。そのために、処理ST1において、例え
ば認証・登録作業を端末装置が行うことを利用して、周
波数帯Aのトラフィックが取得される。取得されたトラ
フィックをTaと表記する。同時に(または順次に)処
理ST2において、周波数帯Bのトラフィックが取得さ
れる。取得されたトラフィックをTbと表記する。トラ
フィックは、最新のものが取得されるように、適切な時
間間隔で取得される。
【0047】処理ST3では、周波数帯Aの前回取得し
たトラフィックTa’と今回取得したトラフィックTa
とが比較される。処理ST4では、周波数帯Bの前回取
得したトラフィックTb’と今回取得したトラフィック
Tbとが比較される。すなわち、周波数帯Aのトラフィ
ックが不変、増加、または減少したかどうかが検出され
る。周波数帯Bのトラフィックについても、同様に、不
変、増加、または減少したかどうかが検出される。
【0048】処理ST5においては、これの比較結果に
基づいてビーコン信号の間隔の制御方法が求められる。
制御方法としては、下記に示すように、例えば4種類の
方法が用意されている。
【0049】(1)周波数帯A、B共に増加の場合に
は、差(変化量)が大きい方の間隔を増加 (2)周波数帯Aが増加か不変、周波数帯Bが減少の場
合には、周波数帯Aの受信可能時間を増加 (3)周波数帯Aが減少、周波数帯Bが増加か不変の場
合には、周波数帯Bの受信可能時間を増加 (4)周波数帯A、B共に不変の場合には、ビーコン信
号の間隔不変 このようにして、ビーコン信号の間隔比が決定される。
【0050】なお、トラフィックによってビーコン信号
の間隔を制御しているが、トラフィック以外の負荷に応
じてビーコン信号の間隔を制御しても良い。例えばその
無線システムに収容されている端末からの要求例えば伝
送容量の拡大要求に応じてビーコン信号の間隔を制御し
ても良い。さらに、送信されるデータの種類例えばスト
リーム伝送かどうかによってビーコン信号間隔を制御し
ても良い。さらに、ビーコン信号の送出の態様をトラフ
ィック等に応じて制御しても良い。例えば周波数帯Aの
ビーコン信号を2回連続して送信したら周波数帯Bのビ
ーコン信号を1回送信するような態様も可能である。
【0051】図8において、参照符号61は、アクセス
ポイントの一例を示す。図8の構成例は、物理層61a
が二つの周波数帯のRF部を共用できる場合である。ア
ンテナは、共用または分離の何れの構成も可能である。
例えば周波数帯Aが5.2GHz帯で、周波数帯Bが4.
9GHz帯のように、比較的近い周波数帯の二つの無線L
AN方式を切り替える場合では、比較的容易にRF部を
共用することができる。周波数帯Bの無線LAN方式の
時には、媒体アクセス制御層61bにPCFブロック6
1eによる機能を付加的に動作させるだけで良い。すな
わち、PCFブロック61eは、ビーコン信号を受信し
なかった場合には、送信を行わない機能と、ビーコン信
号の間隔をダイナミックに制御する機能とを有してい
る。
【0052】図9において、参照符号71は、アクセス
ポイントの他の例を示す。図9の構成例は、物理層が二
つの周波数帯のRF部72aおよび72bに分かれてい
る場合である。RF部72aおよび72bと媒体アクセ
ス制御層71bとの間に、スイッチ部73が配される。
スイッチ部73を切り替えることによって、一方のRF
部からのデータを処理する。スイッチ部73の切り替え
と、PCFブロック71eの機能のオン/オフとが連動
される。すなわち、周波数帯Bの無線LAN方式をスイ
ッチ部73が選択する場合に、PCFブロック71eの
機能をオンさせる。
【0053】上述したこの発明の一実施形態によれば、
既存の5.2MHz帯を使用したIEEE802.11a準拠の無線
LANと、その周波数帯に近い周波数帯例えば4.9M
Hz帯のIEEE802.11a準拠の新規な無線LANとに対し
て、1つのアクセスポイントで対応できる。したがっ
て、既存の方式は、従来通りの屋内でのアクセスが可能
となると共に、新たな方式の端末装置を屋外から自宅、
オフィスなどに持ち込んだ場合、またはその逆に新たな
方式の端末装置を屋外へ持ち出した場合に、この発明が
適用されたアクセスポイントに対してシームレスに接続
でき、非常に便利となる。
【0054】端末装置を使用するユーザは、通信媒体の
変更を意識せずに、シームレスにネットワークに接続で
き、また、屋内の既存無線LAN方式の端末機器に対し
ても何ら変更を加える必要がなく、従来と同等のアクセ
スを行うことが可能となる。特に、5.2GHz帯は、屋
外利用が禁止されているアンライセンスバンドであるた
め、利用場所が限られている。他の通信システムと組み
合わせて利用場所を広げるようなサービスがこの発明に
よって実現でき、既存システムの不便さを解消できる。
【0055】この発明の一実施形態を用いれば、既存の
アクセスポイントに対して機能を追加的に付加するのみ
で、二つの無線LAN方式に共用のアクセスポイントを
容易に実現することができる。したがって、アクセスポ
イントを新規に開発するための工数が少なくて済み、比
較的ローコストで二つの無線LAN方式に共用できるア
クセスポイントを実現できる。
【0056】さらに、この発明の一実施形態では、トラ
フィックの割合等の複数の無線LAN方式の負荷の割合
に応じてダイナミックに各方式がアクセス可能時間の長
さを制御することによって、アクセス可能時間の効率的
な割り当てを実現できる。
【0057】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。図10は、この発明の他の実施形態の無線基地
局アクセス機構、すなわち、プロトコルスタックを示
す。図10において、データリンク層の副層としての媒
体アクセス制御層MACは、その下層である2種類の物
理層1(PHY1)および物理層2(PHY2)を共通
に制御するように構成されている。他の実施形態におけ
る媒体アクセス制御層MACは、アイドル信号多重アク
セス(ISMA(Idle Signal Multiple Access))方式
のもの例えばRS−ISMA方式とされている。アイド
ル信号多重アクセス方式では、パケット伝送用のチャン
ネルがアイドルのとき、基地局がアイドル信号を送信す
るものである。
【0058】RS−ISMA方式では、媒体アクセス制
御層MACは、無線基地局が一定の時間間隔で無線端末
全てに報知信号を送信し、報知信号に対して無線端末か
らの応答によって無線基地局からの電波の到達範囲内に
存在する無線端末を検出すると共に、特定の無線端末が
無線基地局へデータを送信するときの時間を既定する処
理を行う。つまり、無線基地局と無線端末との距離に応
じて送信タイミングを自動的に調整する機能を備えてい
る。
【0059】IEEE802.11に規定される媒体アクセス制御
層の処理においてて、非衝突機能PCFにおけるビーコ
ン信号(上述した一実施形態において使用している)、
またはアイドル信号多重アクセス方式におけるアイドル
信号(IS:Idle Signal)は、報知信号に相当する信号であ
る。
【0060】図11は、無線基地局(一実施形態におけ
るアクセスポイント)101と複数の無線端末102a
−102fとからなる無線ネットワークを示す。アイド
ル信号多重アクセス方式は、無線基地局101が有する
1つの無線周波数チャンネル(通信チャンネル)を複数
の無線端末102a−102fが共有して通信を行う。
無線基地局101は、複数の無線端末102a−102
fで共通のもので、無線基地局101から無線端末10
2a−102fへのデータ送信がダウンリンクと称さ
れ、その逆に、無線端末102a−102fから無線基
地局101へのデータ送信がアップリンクと称される。
【0061】この発明の他の実施形態の理解を容易とす
るために、図12を参照して従来のアイドル信号多重ア
クセス方式、すなわち、無線基地局および無線端末共に
1種類の物理層を有する時の処理について説明する。無
線基地局101は、チャンネルがアイドルの時にそれを
示すアイドル信号(IS)を送出する。 チャンネルが
アイドルである間は、アイドル信号(IS)送出が周期
的(周期T)になされる。
【0062】無線基地局101からアイドル信号(I
S)を受信した無線端末の内で、アップリンクすべきデ
ータを保有している無線端末(図12では、無線端末1
02a)は、アイドル信号(IS)を受信した直後にパ
ケットデータを送信する。チャンネルがビジーとなるた
めに、アイドル信号(IS)の送出が停止される。最も
遠い無線端末から無線基地局101への応答遅延時間T
が経過するまでに、無線基地局101が無線端末102
aからアップリンクを正しく受信すると、無線基地局1
01は、そのパケットの受信を終了し、通信チャンネル
が空いたときに、そのパケットを正しく受信したことを
示すACKをアイドル信号(IS)に付加した信号IS
Aを送出する。
【0063】図12に示すように、無線端末102aお
よび102bが送信すべきパケットを有していると、同
一のアイドル信号(IS)を受信したこれらの端末がパ
ケットを送信するために、パケットの衝突が発生する。
衝突が発生すると、二つの無線端末から送信されたパケ
ットが共に正しい情報として受信されないので、信号I
SAを無線基地局101が送出しない。信号ISAを受
信できないことから無線端末102aおよび102b
は、パケットの送信を失敗したことが分かり、それぞれ
パケットを再送する処理を行う。
【0064】なお、無線基地局101が無線端末に対し
てデータを送信するダウンリンク時には、無線基地局1
01は、アイドル信号(IS)を送信しないで、ダウン
リンクパケットを端末に送信し、無線端末が正しくパケ
ットを受信した時に、ACKを無線基地局101に対し
て送信するようになされる。
【0065】上述したように、従来の方式では、複数の
無線端末からのアップリンクが競合すると、無線基地局
が正しくデータを受信することができない。この競合を
低減するために、無線端末のアップリンクすべき処理に
対して、送信処理を制約する手段が講じられることが多
い。例えば3回の送信処理を行うところ、その内の2回
に送信処理が制限され、他の1回については、無線基地
局からのアイドル信号の受信がなかったものとみなされ
る。しかしながら、このような制約は、システム全体の
アクセス効率を低下させる問題がある。
【0066】また、同一の無線基地局からの電波の到来
範囲内に位置する異種の無線端末と通信を行うのに、IE
EE802.11aおよびIEEE802.11bのように、媒体アクセス制
御層の構成が同一であるにもかかわらず、周波数帯等の
物理層が異なるような場合においても、それぞれの規定
に準拠した無線端末を無線基地局の同一の媒体アクセス
制御層からアクセスすることができない問題があった。
【0067】なお、異なる物理層の無線端末と無線基地
局とが通信するために、無線基地局のアクセス機構とし
て、異なる物理層にそれぞれ対応する媒体アクセス制御
層を有する構成を用いる必要があり、システムの経済性
に課題があった。
【0068】この発明の他の実施形態は、このような課
題を解決しようとするものである。図13を参照してこ
の発明の他の実施形態の処理を説明する。ここでは、図
10に示すように、無線基地局101が2種類の物理層
1(PHY1)および物理層2(PHY2)を有してお
り、無線端末102a−102fとして、物理層PHY
1の装置と、物理層PHY2の装置とが混在している無
線通信システムが想定される。
【0069】無線基地局101は、通信チャンネルがア
イドルの時に、周期Tでもって物理層1によるアイドル
信号(IS1)と、物理層2によるアイドル信号(IS
2)とを交互に送出し、チャンネルがビジーの時に、こ
れらのアイドル信号の送出を停止する。物理層1のアイ
ドル信号(IS1)は、物理層1の無線端末例えば10
2aが受信することができ、物理層2のアイドル信号
(IS2)は、物理層2の無線端末例えば102bが受
信することができる。
【0070】図13の例では、無線端末102bが送信
すべきパケットを持っており、アイドル信号(IS2)
を受信すると、パケットの送信(アップリンク)を開始
する。無線基地局101は、アイドル信号(IS2)を
送出した後にビジーとなったことから物理層PHY2の
無線端末102bがパケットを送信することが分かる。
無線端末102bからのパケットを無線基地局101が
正しく受信すると、ACKをアイドル信号に付加した信
号ISA2を無線端末102bに送信する。
【0071】通信チャンネルがアイドルの時には、アイ
ドル信号(IS1)およびアイドル信号(IS2)が交
互に送出される。図13において、アイドル信号(IS
1)を受信して無線端末102aがパケットの送信を開
始した状態では、チャンネルがビジーとなり、アイドル
信号(IS1)および(IS2)の送出が停止される。
無線端末102bは、アイドル信号(IS1)を受信す
ることができず、また、アイドル信号(IS2)の送出
が停止されるので、送信すべきパケットを持っていて
も、パケットを送信せず、衝突を防止できる。図13に
おいて、破線のパケットは、従来のシステムでは送信さ
れていたパケットを示している。
【0072】図14は、この発明の他の実施形態の無線
基地局101の通信アクセス機構の構成を示す。2種類
の物理層1および物理層2とそれぞれ対応してRF部が
設けられている。物理層1に対応するRF部は、アンテ
ナ1、周波数変換回路2、送信回路3および受信回路4
で構成される。物理層2に対応するRF部は、アンテナ
5、周波数変換回路6、送信回路7および受信回路8で
構成される。
【0073】アンテナ1および5は、それぞれ使用する
周波数帯の電波を送受信可能なものとされている。周波
数変換回路2および6は、ベースバンド信号をRF信号
へ変換するためのものである。送信回路3および7は、
それぞれの物理層の仕様にしたがって送信データの変調
および誤り訂正符号化等の処理を行う。受信回路4およ
び8は、それぞれの物理層の仕様にしたがって受信デー
タの復調および誤り訂正等の処理を行う。
【0074】これらの二つのRF部に対しては、媒体ア
クセス制御層MACに含まれる物理層切り替え回路9で
選択された送信信号が供給される。また、二つのRF部
の受信信号が物理層切り替え回路9で選択される。
【0075】上位のシステム側から入力インターフェー
ス等を介して入力されたダウンリンクデータは、パケッ
ト化回路15でパケット構成とされ、パケット切り替え
回路10に供給される。パケット切り替え回路10は、
パケット化回路15からのダウンリンクパケットおよび
アイドル信号発生回路14からのアイドル信号を送信タ
イミングに応じて切り替えるものである。パケット切り
替え回路10の出力が物理層切り替え回路9に供給され
る。
【0076】物理層切り替え制御回路11は、物理層切
り替え回路9を制御するもので、物理層1または物理層
2を選択するための指示信号が出力され、物理層切り替
え回路9は、この指示信号に応じて物理層を切り替え
る。また、物理層切り替え制御回路11は、ダウンリン
クすべきパケットが存在しない場合には、アイドル信号
を送出する毎に物理層の切り替えを行う。
【0077】一方、ダウンリンクすべきパケットが存在
する場合には、特定の無線端末に対してデータを送信す
る処理を行う。この際、その無線端末との通信がそれ以
前に既に行われている場合には、その無線端末の識別情
報IDとその無線端末に用いられている物理層の種類と
の関連が端末情報用メモリ12に記憶されているので、
メモリ12の保持情報を読み取ることによってその無線
端末の物理層を特定できる。
【0078】しかしながら、その無線端末との通信が以
前に行われていない場合には、その無線端末の物理層が
分からない。その場合には、物理層切り替え制御回路1
1は、無線端末からのACKを受信するまで、物理層を
順次切り替える。そして、無線端末からACKを受信す
ると、その無線端末に対応する物理層を特定することが
できるので、端末識別情報IDと関連して特定した物理
層の情報を端末情報用メモリ12に記録する。次回から
は、この端末情報を利用することによって、その無線端
末に対するアクセスを迅速に行うことが可能となる。
【0079】無線基地局101に対してアップリンクさ
れたパケットは、物理層切り替え回路9を介してパケッ
ト検出回路13に供給される。パケット検出回路13
は、データに誤りのない受信データをアップリンクデー
タとして上位のシステムに対して出力する。また、パケ
ット検出回路13は、無線基地局101からのダウンリ
ンクパケットに対するACKを無線端末から受信した時
に、ACKに含まれる無線端末識別情報IDと物理層種
別情報を検出し、検出したこれらの情報を端末情報用メ
モリ12に格納する。さらに、パケット検出回路13
は、無線端末からのパケットを受信していない期間を検
出して、検出結果をアイドル信号発生回路14に対して
供給する。
【0080】アイドル信号(IS)は、通信チャンネル
がアイドル(空き状態)であり、その通信チャンネルを
使用して無線端末が保有しているアップリンクすべきパ
ケットを無線基地局101に送信することが許可される
ことを指示する報知信号である。アイドル信号(IS)
は、パケット検出回路13が無線端末からのパケットを
受信していないことを確認し、且つ無線基地局101が
ダウンリンクしていない時間に、アイドル信号発生回路
14によって生成される。
【0081】また、アイドル信号発生回路14は、無線
端末からのアップリンクパケットを正しく受信した時に
発生するACKを無線端末に送信するために、アイドル
信号(IS)の発生時点にACKをアイドル信号(I
S)に付加した信号ISAを生成する。
【0082】さらに、パケット化回路15は、無線端末
からパケットの送信がないことをパケット検出回路13
が検出している期間に、パケット切り替え回路10に対
してダウンリンクパケットを出力する。
【0083】図15は、この発明の他の実施形態におけ
る無線基地局101のアクセス機構の処理手順を示すフ
ローチャートである。無線基地局101は、無線端末に
送信すべきダウンリンクパケットの有無をステップS1
において決定する。ダウンリンクパケットがあると決定
されると、ステップS10以降において送信処理がなさ
れる。ステップS1において、ダウンリンクパケットが
ないと決定されると、ステップS2以降において、受信
処理がなされる。
【0084】ステップS2では、物理層を原設定とは異
なるものに切り替え、ステップS3において、アイドル
信号(IS)を送信する。そして、所定の時間T、すな
わち、最遠に位置する無線端末から無線基地局101へ
の応答遅延時間が経過するまでの期間、チャンネルを監
視する(ステップS4)。ステップS5において、パケ
ットデータの有無が決定される。パケットデータが無い
と決定されると、ステップS2に戻り、物理層の切り替
え処理がなされる。
【0085】ステップS5で受信したパケットデータが
有ると決定されると、ステップS6において、受信した
パケットのデータに対して誤り検出/訂正を行い、受信
したパケットが正しいか否かを判定する。若し、誤りを
検出し、誤りを訂正できない場合には、正しく受信され
なかったと判定され、その受信パケットが破棄され、再
度その無線端末からのアップリンクを待つために、ステ
ップS3(アイドル信号(IS)を送信)に戻る。ステ
ップS6において、正しく受信されたと判定されると、
ステップS7において、受信したアップリンクデータが
ネットワーク側へ出力される。
【0086】そして、ステップS8において、受信した
アップリンクパケットに含まれる無線端末のIDおよび
その受信時に使用されていた物理層の種類を端末情報用
メモリ12に格納する。ステップS9において、ACK
をアイドル信号(IS)に付加した信号ISAを無線端
末に対して送信して処理を終了する。
【0087】ステップS1において、ダウンリンクデー
タが有ると決定されると、送信処理が行われる。先ず、
ステップS10において、ダウンリンクデータの宛先の
無線端末識別情報IDが端末情報用メモリ12に記録保
持されているか否かが決定される。保持されていると決
定されると、ステップS11において、無線端末に対応
する物理層の種別がメモリ12から読み取られ、ステッ
プS12において、読み取られた物理層の種別の情報に
したがって物理層が設定される。
【0088】そして、ステップS13において、設定さ
れた物理層に基づいてダウンリンクデータが送信され
る。ステップS14では、無線端末が正しくダウンリン
クデータを受信したことを意味するACKが受信される
のを待つ。ACKが受信されると、処理が終了し,若
し、ACKが受信されないと、ステップS13に戻り、
再度ダウンリンクデータを送信する。
【0089】ステップS10において、ダウンリンクデ
ータの宛先の無線端末装置のIDが端末情報用メモリ1
2に記憶されていないと判定されると、ステップS15
以降の処理がなされる。ステップS15において、現設
定と異なる物理層に切り替え、ステップS16におい
て、ダウンリンクデータを送信する。
【0090】ステップS17では、無線端末が正しくダ
ウンリンクデータを受信したことを意味するACKが受
信されるのを待つ。ACKが受信されると、そのACK
に含まれる無線端末のIDと現在選択されている物理層
の種別との関連を端末情報用メモリ12に格納し(ステ
ップS18)、処理を終了する。若し、ステップS17
において、ACKが受信されないと、ステップS15に
戻り、再度ダウンリンクデータを送信する。
【0091】図16は、この発明の他の実施形態におけ
るアクセス機構の他の構成例である。他の構成例は、無
線端末との通信を行う時に誤りの多い物理層によるアク
セスを一時的に制限する機構を備えている。アクセスを
制限する理由は、無線基地局101が1つの無線端末に
ダウンリンクデータを送信する時に、その無線端末に対
応する物理層の通信に関する誤り率が所定の値以上であ
る場合には、他のシステムからその物理層への干渉が大
きく、無線基地局101からの送信データが干渉によっ
てデータ誤りを生じ、無線端末で無線基地局101から
の送信データを正しく受信できないことが想定される。
したがって、その物理層を一時的に選択しないで、ダウ
ンリンクを見合わせることが必要となるためである。
【0092】図16の他の構成例では、図14に示す物
理層(RF部)の構成に加えて、それぞれの物理層に関
する誤り率計測回路21および22が備えられている。
また、媒体アクセス制御層に、これらの誤り率計測回路
21および22の計測結果が保存される誤り率保存メモ
リ23が備えられている。他の構成は、図14に示され
る構成と同一であり、対応する構成要素に対して同一の
参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0093】物理層1に関する受信回路4および物理層
2に関する受信回路8は、それぞれ誤り訂正符号の復号
化回路を有している。復号化回路によって、誤り検出が
なされ、誤りと判定されたデータが訂正される。但し、
誤り訂正符号の訂正能力を超えるような誤りを訂正する
ことができず、その場合は、訂正不能と判定される。誤
り率計測回路21および22は、復号化回路が検出する
誤りデータのビット量の受信データ量に対する割合を求
める回路である。一般的に、誤り率は、無線基地局10
1と無線端末との距離、他のシステムの無線電波の強
度、干渉等によって時間と共に変化する。
【0094】誤り率計測回路21および22によって求
められた誤り率は、媒体アクセス制御層の誤り率保持メ
モリ23に記憶される。記憶された誤り率は、媒体切り
替え制御回路11が読み取ることができ、特定の無線端
末に対してダウンリンクデータを送信する時に、その無
線端末の物理層の誤り率が参照される。若し、誤り率が
所定の値を超えている場合には、その無線端末の物理層
を一時的に選択しないようになされる。このように、誤
りの多い物理層による通信を一時的に中断することによ
って、信頼性の低下を防止することができる。また、正
しい受信がされなかったパケットデータを再送する必要
があるが、他の実施形態によれば、再送処理の頻度が高
くなることを防止できる。
【0095】上述したこの発明の他の実施形態において
は、無線基地局が異なる物理層によって複数の無線端末
と通信するに際して、無線端末からのアップリンクデー
タを受信する時に、予め定めた順序で物理層を切り替え
て、物理層に対応するアイドル信号を送信し、送信時刻
から所定の時間内に応答があった無線端末からのデータ
を受信するようになされる。また、無線基地局がダウン
リンクデータを送信する時に、端末情報用メモリに記憶
されている無線端末のIDと物理層の種別との関連情報
を読み取ることによって、迅速に対応する物理層を介し
てダウンリンクデータを送信できる。
【0096】上述した他の実施形態における無線基地局
は、媒体アクセス制御層が共通で、その下層の物理層が
無線端末の物理層に対応して異なるものである。他の実
施形態は、例えばIEEE802.11aとIEEE802.11bにそれぞれ
準拠する無線LAN方式に対して適用される。
【0097】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態および他の実施形態に限定されるものでは無く、この
発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可
能である。例えば物理層が2種類に限らず、3種類以上
ある場合に対してもこの発明を適用できる。
【0098】また、この発明の他の実施形態では、無線
端末から受信するデータに含まれる誤り訂正符号により
誤り率を計測し、誤り率が所定の値より高い物理層の無
線端末の使用一時的に中断しているが、物理層を異にす
る無線端末とのアクセスの頻度を誤り率によって重み付
けするようにしても良い。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、異なる物理層の無線端末装置に対して無線
基地局(アクセスポイント)を共通とすることができ、
各物理層に対応して無線基地局を設置するのと比較し
て、無線基地局の設置コストを大幅に低減できる。一
方、既存の端末装置に対しては、何ら構成の変更を要求
するものではないので、既存の端末装置と新たな方式の
端末装置とが混在するシステムへ無線基地局を容易に導
入できる。
【0100】この発明によれば、既存の無線基地局に対
して機能を追加的に付加するのみで、二つの無線LAN
方式に共用の無線基地局を容易に実現することができ
る。したがって、無線基地局を新規に開発するための工
数が少なくて済み、比較的ローコストで二つの無線LA
N方式に共用できる無線基地局を実現できる。
【0101】また、この発明では、無線LAN方式の既
存の方式が屋内専用であり、新たな方式が屋内および屋
外で使用できる場合に、屋外にこの発明による無線基地
局を設置することによって、既存の方式は、従来通りの
屋内でのアクセスが可能となると共に、新たな方式の端
末装置を屋外から自宅、オフィスなどに持ち込んだ場
合、またはその逆に新たな方式の端末装置を屋外へ持ち
出した場合に、この発明が適用されたアクセスポイント
に対してシームレスに接続でき、非常に便利となる。勿
論、屋内にこの発明による無線基地局を設置して、屋内
で二つの無線LAN方式を使用可能とできる。
【0102】さらに、トラフィックの割合等の複数の無
線LAN方式の負荷の割合に応じてダイナミックに各方
式がアクセス可能時間の長さを制御することによって、
アクセス可能時間の効率的な割り当てを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のシステムの全体構成を
示す略線図である。
【図2】既存のCSMA方式のアクセスポイントの動作
(再送制御動作)のタイミングの一例を説明するタイミ
ングチャートである。
【図3】この発明の一実施形態において、端末装置から
のアクセスがあった場合の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図4】この発明の一実施形態において、端末装置が周
波数帯Bのビーコン信号を受信できなかった場合の動作
を示すタイミングチャートである。
【図5】この発明の一実施形態において、端末装置から
受信不可能時間帯にアクセスがあった場合の動作を示す
タイミングチャートである。
【図6】この発明の一実施形態におけるビーコン信号の
間隔の制御を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図7】この発明の一実施形態におけるビーコン信号の
間隔の制御処理の流れを示す略線図である。
【図8】この発明によるアクセスポイントの構成例を示
すブロック図である。
【図9】この発明によるアクセスポイントの他の構成例
を示すブロック図である。
【図10】この発明の他の実施形態の無線基地局アクセ
ス機構を説明するための略線図である。
【図11】無線基地局と複数の無線端末とで構成される
通信システムの一例を示す略線図である。
【図12】従来の通信方法の説明のためのタイミングチ
ャートである。
【図13】この発明の他の実施形態の説明のためのタイ
ミングチャートである。
【図14】この発明の他の実施形態の無線基地局の通信
アクセス機構の構成の一例を示すブロック図である。
【図15】この発明の他の実施形態の無線基地局の処理
を説明するためのフローチャートである。
【図16】この発明の他の実施形態の無線基地局の通信
アクセス機構の構成の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,5・・・アンテナ、2,6・・・周波数変換回路、
3,7・・・送信回路、4,8・・・受信回路、9・・
・物理層切り替え回路、10・・・パケット切り替え回
路、11・・・物理層切り替え制御回路、12・・・端
末情報用メモリ、14・・・アイドル信号発生回路、2
1,22・・・誤り率計測回路、51・・・アクセスポ
イント(無線基地局)、52,53・・・端末装置、5
1a,52a,53a・・・物理層、51b,52b,
53b・・・媒体アクセス制御層、51c,52c,5
3c・・・上位層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA21 BB21 CC08 DD11 EE02 EE10 FF02 HH11 HH22 JJ01 JJ11 JJ21 JJ31

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線端末と共通の無線基地局とか
    らなる無線ネットワークにおける無線基地局において、 共通の媒体アクセス制御層の下層の少なくとも2個の第
    1および第2の物理層と、 上記第1の物理層の第1の報知信号と上記第2の物理層
    の第2の報知信号とを交互に発生し、無線端末に対して
    上記第1および第2の報知信号を送信する報知信号送出
    手段と、 上記第1および第2の物理層を上記第1および第2の報
    知信号と同期して切り替える物理層切り替え手段とを備
    え、 上記第1の報知信号の送信時から第1の時間内にのみ、
    上記第1の物理層の無線端末のアクセスが可能とされ、
    上記第2の報知信号の送信時から第2の時間内にのみ、
    上記第2の物理層の無線端末のアクセスが可能とされた
    無線基地局。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1の時間と、上記第2の時間との比を制御するよ
    うにした無線基地局。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記第1および第2の時間の比を上記第1および第2の
    物理層の負荷に応じて制御する無線基地局。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記第1および第2の物理層は、使用周波数帯が異なる
    無線基地局。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記第1および第2の物理層の一方は、屋内のみで使用
    可能で、その他方が屋内および屋外で使用可能な無線基
    地局。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 無線端末の識別情報とその無線端末の使用する物理層の
    関連情報が記憶されたメモリ手段を備える無線基地局。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 ダウンリンクデータを送信する場合に、上記関連情報を
    参照して使用する物理層を決定し、決定した物理層によ
    ってダウンリンクデータを無線端末に対して送信する無
    線基地局。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 上記第1および第2の物理層のそれぞれの誤り率を計測
    する手段を有し、 上記誤り率が所定の値以上の物理層を使用した通信を一
    時的に中断するようにした無線基地局。
  9. 【請求項9】 無線基地局から交互に送信される第1の
    物理層の第1の報知信号と第2の物理層の第2の報知信
    号との少なくとも一方を受信する無線端末であって、 上記第1および第2の報知信号の一方を受信した後、所
    定の時間経過後に無線基地局に対してデータを送信し、
    上記第1および第2の報知信号の一方を受信できなかっ
    た場合には、上記第1および第2の報知信号の一方を受
    信できるまで、無線基地局に対するデータの送信を禁止
    するようにした無線端末。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 データを送信した後に、所定時間内に無線基地局からの
    肯定応答信号が受信できない場合には、再送処理を行う
    無線端末。
  11. 【請求項11】 複数の無線端末と共通の無線基地局と
    からなる無線ネットワークにおける無線基地局の通信方
    法において、 第1の物理層の第1の報知信号と第2の物理層の第2の
    報知信号とを交互に発生させるステップと、 無線端末に対して上記第1および第2の報知信号を送信
    する報知信号送出ステップと、 上記第1および第2の物理層を上記第1および第2の報
    知信号と同期して切り替えるステップとを有し、 上記第1の報知信号の送信時から第1の時間内にのみ、
    上記第1の物理層の無線端末のアクセスが可能とされ、
    上記第2の報知信号の送信時から第2の時間内にのみ、
    上記第2の物理層の無線端末のアクセスが可能とされる
    ステップとからなる通信方法。
  12. 【請求項12】 複数の無線端末と共通の無線基地局と
    からなる無線ネットワークにおける無線基地局の通信方
    法であって、 第1の物理層の第1の報知信号と第2の物理層の第2の
    報知信号とを交互に発生させるステップと、 無線端末に対して上記第1および第2の報知信号を送信
    する報知信号送出ステップと、 上記第1および第2の物理層を上記第1および第2の報
    知信号と同期して切り替えるステップとを有し、 上記第1の報知信号の送信時から第1の時間内にのみ、
    上記第1の物理層の無線端末のアクセスが可能とされ、
    上記第2の報知信号の送信時から第2の時間内にのみ、
    上記第2の物理層の無線端末のアクセスが可能とされる
    通信方法をコンピュータに対して実行させるプログラ
    ム。
  13. 【請求項13】 無線基地局から交互に送信される第1
    の物理層の第1の報知信号と第2の物理層の第2の報知
    信号との少なくとも一方を受信する無線端末の通信方法
    であって、 上記第1および第2の報知信号の一方を受信するステッ
    プと、 所定の時間経過後に無線基地局に対してデータを送信す
    るステップとを有し、 上記第1および第2の報知信号の一方を受信できなかっ
    た場合には、上記第1および第2の報知信号の一方を受
    信できるまで、無線基地局に対するデータの送信を禁止
    するようにした通信方法。
  14. 【請求項14】 無線基地局から交互に送信される第1
    の物理層の第1の報知信号と第2の物理層の第2の報知
    信号との少なくとも一方を受信する無線端末の通信方法
    であって、 上記第1および第2の報知信号の一方を受信するステッ
    プと、 所定の時間経過後に無線基地局に対してデータを送信す
    るステップとを有し、 上記第1および第2の報知信号の一方を受信できなかっ
    た場合には、上記第1および第2の報知信号の一方を受
    信できるまで、無線基地局に対するデータの送信を禁止
    するようにした通信方法をコンピュータに対して実行さ
    せるプログラム。
JP2002185570A 2001-06-28 2002-06-26 無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム Pending JP2003087856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002185570A JP2003087856A (ja) 2001-06-28 2002-06-26 無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-196651 2001-06-28
JP2001196651 2001-06-28
JP2002185570A JP2003087856A (ja) 2001-06-28 2002-06-26 無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003087856A true JP2003087856A (ja) 2003-03-20

Family

ID=26617766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002185570A Pending JP2003087856A (ja) 2001-06-28 2002-06-26 無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003087856A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005039228A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-28 Sharp Kabushiki Kaisha 通信システム、基地局、端末局、通信装置、通信管理方法、制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
EP1608107A1 (en) 2004-06-14 2005-12-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Searching an idle channel in a wireless network wherein a first and a second channel having different bandwidth coexist
EP1610509A1 (en) 2004-06-24 2005-12-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Ad-hoc wireless communication system with different frequency bandwidths
JP2006014258A (ja) * 2004-03-05 2006-01-12 Toshiba Corp 無線通信装置及び無線通信方法
WO2006083136A1 (en) * 2005-02-07 2006-08-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for determining ack frame to acknowledge receipt of transmission frame on a wlan
JP2007508777A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 非対称的なデュアルモード無線通信のための方法およびシステム
US7339916B2 (en) 2005-02-07 2008-03-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of determining transmission rate of control response frame for acknowledging data receipt in wireless LAN
JP2010050534A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ntt Docomo Inc 無線基地局システム及び共通機能部装置
US7701962B2 (en) 2004-11-30 2010-04-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless communication apparatus and wireless communication method
JP2011154518A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Shinshu Univ 地域見守システムの通信方法
CN101107815B (zh) * 2005-02-07 2011-09-28 三星电子株式会社 在wlan上确定用于确认传输帧的接收的ack帧的方法和设备
WO2012108105A1 (ja) 2011-02-07 2012-08-16 日本電気株式会社 無線通信システム、無線通信方法、無線通信装置およびその制御方法とその制御プログラムを格納した記憶媒体
JP2012523770A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 クゥアルコム・インコーポレイテッド マルチプルの物理層を使用するワイヤレス通信のためのmacアーキテクチャ
JP2012209717A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Oki Electric Ind Co Ltd 情報通信装置、及び情報通信プログラム
JP2013126010A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム及び無線通信方法
US8594129B2 (en) 2004-08-13 2013-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless LAN communication method and apparatus
JP2016174297A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 受信装置およびプログラム
KR20170130281A (ko) * 2016-05-18 2017-11-28 한국전자통신연구원 단말과의 연관을 설립하는 및 장치
JP2022084339A (ja) * 2020-11-26 2022-06-07 Necプラットフォームズ株式会社 第1の通信装置、通信システム、方法及びプログラム

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7586864B2 (en) 2003-09-30 2009-09-08 Sharp Kabushiki Kaisha Communication system, base station, terminal, communication device, communication management method, control program, and computer-readable recording medium containing the same
WO2005039228A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-28 Sharp Kabushiki Kaisha 通信システム、基地局、端末局、通信装置、通信管理方法、制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007508777A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 非対称的なデュアルモード無線通信のための方法およびシステム
JP2006014258A (ja) * 2004-03-05 2006-01-12 Toshiba Corp 無線通信装置及び無線通信方法
US7664129B2 (en) 2004-03-05 2010-02-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless communication method and apparatus
US7236782B2 (en) 2004-06-14 2007-06-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless communication apparatus and wireless communication method
EP1608107A1 (en) 2004-06-14 2005-12-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Searching an idle channel in a wireless network wherein a first and a second channel having different bandwidth coexist
EP1610509A1 (en) 2004-06-24 2005-12-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Ad-hoc wireless communication system with different frequency bandwidths
US7430195B2 (en) 2004-06-24 2008-09-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless communication system and wireless communication apparatus
US9654276B2 (en) 2004-08-13 2017-05-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless LAN communication method and apparatus
US8594129B2 (en) 2004-08-13 2013-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless LAN communication method and apparatus
CN101447905B (zh) * 2004-11-30 2012-04-18 株式会社东芝 无线通信装置和无线通信方法
US7701962B2 (en) 2004-11-30 2010-04-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless communication apparatus and wireless communication method
US7339916B2 (en) 2005-02-07 2008-03-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of determining transmission rate of control response frame for acknowledging data receipt in wireless LAN
WO2006083136A1 (en) * 2005-02-07 2006-08-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for determining ack frame to acknowledge receipt of transmission frame on a wlan
CN101107815B (zh) * 2005-02-07 2011-09-28 三星电子株式会社 在wlan上确定用于确认传输帧的接收的ack帧的方法和设备
JP4694601B2 (ja) * 2008-08-19 2011-06-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線通信システム
JP2010050534A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ntt Docomo Inc 無線基地局システム及び共通機能部装置
JP2012523770A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 クゥアルコム・インコーポレイテッド マルチプルの物理層を使用するワイヤレス通信のためのmacアーキテクチャ
JP2014161031A (ja) * 2009-04-09 2014-09-04 Qualcomm Incorporated マルチプルの物理層を使用するワイヤレス通信のためのmacアーキテクチャ
JP2011154518A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Shinshu Univ 地域見守システムの通信方法
WO2012108105A1 (ja) 2011-02-07 2012-08-16 日本電気株式会社 無線通信システム、無線通信方法、無線通信装置およびその制御方法とその制御プログラムを格納した記憶媒体
JP2012209717A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Oki Electric Ind Co Ltd 情報通信装置、及び情報通信プログラム
JP2013126010A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム及び無線通信方法
JP2016174297A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 受信装置およびプログラム
KR20170130281A (ko) * 2016-05-18 2017-11-28 한국전자통신연구원 단말과의 연관을 설립하는 및 장치
KR102322059B1 (ko) * 2016-05-18 2021-11-08 한국전자통신연구원 단말과의 연관을 설립하는 및 장치
JP2022084339A (ja) * 2020-11-26 2022-06-07 Necプラットフォームズ株式会社 第1の通信装置、通信システム、方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5415533B2 (ja) 通信方法及び通信局
US7221681B2 (en) Apparatus and method for providing IEEE 802.11e hybrid coordinator recovery and backoff rules
US7502365B2 (en) Wireless communication apparatus, wireless communication method, and computer-readable storage medium
US10201015B2 (en) Collision avoidance systems and methods
US9130662B2 (en) Systems and methods for management of wireless clients
JP2003087856A (ja) 無線基地局、無線端末、通信方法およびプログラム
US7567540B2 (en) Wireless communication system, wireless communication apparatus, wireless communication method and computer program
US20020093929A1 (en) System and method for sharing bandwidth between co-located 802.11a/e and HIPERLAN/2 systems
US20070115882A1 (en) Symmetric transmit opportunity (TXOP) truncation
JP2005519528A (ja) Ieee802.11規格に準拠したワイヤレスローカルエリアネットワーク向けの高速チャネルスイッチ方法
JP2011525091A (ja) マルチキャスト通信のための方法及び装置
JP2005510130A6 (ja) IEEE802.11eハイブリッドコーディネータの回復及びバックオフ規則を定める装置及び方法
WO2022057901A1 (zh) 无线局域网中的信道接入方法及相关装置
KR20140035841A (ko) 무선랜 시스템에서 데이터 전송 방법
KR20230048390A (ko) 채널 경쟁 방법 및 관련 장치
EP1972087B1 (en) Symmetric transmit opportunity (txop) truncation
JP4110522B2 (ja) 無線通信装置及び通信制御方法
JP2004048539A (ja) 無線通信システム、無線基地局、通信方法およびプログラム
JP2006245908A (ja) 無線lanシステムおよび通信装置
US20220338063A1 (en) Method of dynamic transceiver configuration
US20240080910A1 (en) Symmetric transmit opportunity (txop) truncation