JP2003085210A - 文書処理管理装置および文書処理管理方法 - Google Patents

文書処理管理装置および文書処理管理方法

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JP2003085210A
JP2003085210A JP2001272297A JP2001272297A JP2003085210A JP 2003085210 A JP2003085210 A JP 2003085210A JP 2001272297 A JP2001272297 A JP 2001272297A JP 2001272297 A JP2001272297 A JP 2001272297A JP 2003085210 A JP2003085210 A JP 2003085210A
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Koichi Ejiri
公一 江尻
Koichi Narahara
孝一 楢原
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の記憶に関する性質と一致した検索環境
を提供することができる文書処理管理装置および文書処
理管理方法を提供すること。 【解決手段】 文書操作装置100においてユーザから
「時間軸選択」の指示が入力されると、時間順に並べた
文書リストを表示する時間軸を指定することができる。
この指定に従って制御部117は、文書管理情報保存部
113に保存されている管理情報の「記憶残存量」フィ
ールドの値を全文書について読み込み、文書リスト生成
部116において記憶残存量が多いほど優先度が高い文
書とみなして文書リストを生成する。文書リストは、優
先度に応じて視覚効果が制御され、例えば、文書リスト
において優先度の高い文書の文書名を表示し、文書名の
文字列の開始位置を左側に寄せることによって強調表示
するというようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報検索を容易に
するため文書群を時間軸に従って表示する文書処理管理
装置に係り、より詳細には、過去に利用した文書を容易
に特定できるように文書群を表示する文書処理管理装置
および文書処理管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の蓄積と検索は記憶やファイ
リングの補助として重要性が増してきており、情報の蓄
積や検索に対する需要において、大規模な組織とは別の
個人的な情報管理ニーズ(情報管理要求)が顕在化しつ
つある。これらの情報管理に対する要求は、大規模な不
特定多数のユーザを想定したものとは異なり、検索ユー
ザと情報を蓄積するユーザが同一であるという点に特長
がある。このような情報管理に対する要求に対し、多く
の場合において個人的な記憶を利用することが可能であ
り、また、記憶を利用することが効果的であることが分
かっている。ユーザ個人が情報検索を行う際に個人的検
索情報として有用するものは、情報を入力した時間、す
なわち、カレンダーによる検索である。情報検索の最も
古典的な方法は、内容の分類や作者などの書誌事項を利
用するものがあるが、これは重要性がすでに認められた
書籍などの分類に用いられる方法であり、入力のための
作業量があまりにも多く、品質の安定性も欠けてしま
う。より簡易に利用できる方法としては、キーワードに
よる検索がある。これは、従来のほとんどのシステムに
おいて採用されたり、提案されている検索の方法であ
る。
【0003】このように、他の有用な検索キーとして、
年号、日時を含むカレンダーあるいは時間による検索が
一般的となっている。これらは過去の日時と入力された
情報のタイトルやサムネイルが表としてユーザに提示さ
れており、ユーザは、その両方から望みの情報を選択す
ることにより検索を行う。この検索の方法は、人間が再
利用する情報は、近い過去に偏在しているという性質を
使ったものである。90%以上の検索がこの年号、日時
を含むカレンダー、あるいは、時間によるもので足りる
ことが分かっている。ところで、カレンダー型の検索技
術としては特開平5−35737号公報に、過去の日時
と、文書のカテゴリを表すアイコンを活用した検索技術
により情報の検索を行う情報検索装置が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら広く普及しているキーワードによる検索方法は、キー
ワード自体が時代、用途などとともに変化することが多
く、この方法のみでは、検索もれや過剰検索などの不具
合を避けることが難しいものとなる。例えば、検索結果
が多く、過剰検索となった場合、不要な情報中から求め
ている情報をさらに探し出す作業が必要となってしま
う。このような理由から、キーワードによる検索は他の
方法と組み合わせて利用されることが多い。一方、カレ
ンダーによる検索方法は、事務業務などの変化の激しい
情報の検索に向いており、小人数が管理するオフィス用
文書検索に有効であることが知られているが、この方法
は遠い過去となってしまった情報の検索に適していな
い。上述したように、遠い過去という対象の検索範囲の
同定が難しくなるためである。
【0005】遠い過去という対象の検索範囲の同定が困
難になるのは、人間の記憶が時間の経過とともにあいま
いになるためである。人間は記憶に関して、「1.人間
は覚えたことを忘れて行くが、忘れる割合は一定であ
る」、「2.人間は過去の時間を認識するときは、過去
の事象から現在までの経過時間に比例した時間認知幅を
持つ」というような性質を有している。性質「1.人間
は覚えたことを忘れて行くが、忘れる割合は一定であ
る」は、時間と共に現在の情報量に比例した一定の割合
で情報を消失していくということを意味している。人間
の心理的知覚量の多くにこの法則が成り立ち、定式化す
ると図7の式(1)のように表すことができる。この式
(1)において、Hは記憶情報量、tは時間、kは忘却
係数を表している。式(1)を変形すると式(2)のよ
うに表すことができ、このことから、人間の記憶情報を
扱うときには、過去に向かう時間軸は対数スケールがよ
いということがわかる。
【0006】一方、性質「2.人間は過去の時間を認識
するときは、過去の事象から現在までの経過時間に比例
した時間認知幅を持つ」は、10日前のことなら前後1
日の幅で思い起こすのであれば、10年前のことならば
前後1年の範囲を無意識に思い起こすということを意味
している。これを定式化すると図7の式(3)のように
表すことができる。この式(3)において、δtは過去
における時間幅、δTは現在における時間認知幅、tは
過去の事象から現在までの経過時間、kは比例定数を表
している。式(3)を積分して変形すると、式(4)の
ように表すことができる。この式(4)から、過去の記
憶情報を時間によって検索する場合、検索対象とする時
間幅δtは、δT・tに比例する時間幅がよいというこ
とがわかる。以上の各性質からわかるように、過去に遡
るほど人間の記憶が指数的にあいまいになるという心理
的知覚モデルに着目し、その上で効率良く検索を行うこ
とが求められてきている。そこで、本発明の目的は、人
間の記憶に関する性質と一致した検索環境を提供するこ
とができる文書処理管理装置および文書処理管理方法を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、受領した文書データを格納する文書格納手段と、前
記文書格納手段に格納されている文書データの検索条件
または文書一覧の作成条件の指示入力を促す指示入力手
段と、前記文書データが最後に利用された時刻を文書デ
ータの利用時刻として記録し、当該文書データに関連付
けして管理する文書管理手段と、前記文書管理手段によ
って文書データに関連付けされた利用時刻または前記指
示入力手段によって入力された作成条件に基づいて、時
間軸を非線形な目盛りとした文書一覧を作成する文書一
覧作成手段と、前記文書一覧作成手段によって作成され
た文書一覧を表示する文書表示手段と、を備えたことに
より、前記目的を達成する。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記文書格納手段に格納されている文書
データに対して優先度を算出する優先度算出手段をさら
に備え、前記文書一覧作成手段は、前記優先度算出手段
によって算出された優先度に基づいて文書一覧を作成す
ることにより、前記目的を達成する。請求項3記載の発
明では、請求項1または請求項2記載の発明において、
前記文書表示手段は、前記指示入力手段によって検索条
件として所定の時間帯が入力された場合、前記文書一覧
のうち、前記所定の時間帯に該当する文書データを視覚
的に強調表示することにより、前記目的を達成する。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項1、請求
項2、請求項3のうちいずれか1に記載の発明におい
て、前記文書一覧作成手段は、前記指示入力手段によっ
て前記時間軸の単位が文書一覧の作成条件として指示入
力された場合、前記時間軸の単位に基づいた文書一覧を
作成することにより、前記目的を達成する。請求項5記
載の発明では、請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4のうちいずれか1に記載の発明において、前記文書表
示手段は、前記文書一覧作成手段によって作成された文
書一覧を表示する際、前記文書一覧の時間軸である日時
または時刻も表示することにより、前記目的を達成す
る。
【0010】請求項6記載の発明では、受領した文書デ
ータを格納する第1のステップと、前記第1のステップ
で格納された文書データの検索条件または文書一覧の作
成条件の指示入力を促す第2のステップと、文書データ
が最後に利用された時刻を文書データの利用時刻として
記録し、当該文書データに関連付けして管理する第3の
ステップと、前記第3のステップによって文書データに
関連付けされた利用時刻または前記第2のステップによ
って入力された作成条件に基づいて、時間軸を非線形な
目盛りとした文書一覧を作成する第4のステップと、前
記第4のステップによって作成された文書一覧を表示す
る第5のステップと、からなることにより、前記目的を
達成する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図1ないし図7を参照して詳細に説明する。図
1は、本発明の一実施形態である文書処理管理システム
の機能構成を示したブロック図である。なお、本実施の
形態の文書処理管理システムは、文書管理装置110
と、この文書管理装置110により管理される文書を操
作するため文書操作装置100とから構成される。ま
た、本実施の形態では文書処理管理システムとして説明
するが、文書管理装置110と文書操作装置100を備
えた文書処理管理装置として実施してもよい。すなわ
ち、本実施の形態に係る文書処理管理装置は、文書保存
手段に保存されている文書群を表示する文書リスト表示
が可能であり、文書群中の文書を利用した時刻情報を管
理する手段と、文書群を非線形な時間軸に従って文書リ
ストを生成し表示する手段を有するものであればよいこ
とになる。文書操作装置100は、ユーザが各種指示や
データを入力するための(キーボードやマウスなどのユ
ーザ指示装置101、文書操作等のために利用される表
示装置102、文書の印刷出力のための印刷装置10
3、周辺機器やハードディスク装置などの補助記憶装置
104を備えている。図1に示した装置と同様の文書操
作装置を複数台、文書管理装置110に接続することも
可能である。
【0012】文書管理装置110は、多数の文書の実体
が保存される文書保存部111、この文書保存部111
に保存されている文書群を管理する文書管理部112、
この文書管理部112による文書管理のための文書管理
情報が保存される文書管理情報保存部113を有する。
文書管理装置110はさらに、ユーザが文書を利用した
時刻を管理するための利用時刻管理部115、文書保存
部111に保存されている各文書に関するユーザの記憶
残存量を管理するための記憶残存量管理部114、記憶
残存量が多いか否かに応じて定まる優先度に基づいて文
書リストを生成する文書リスト生成部116、各部の動
作や文書管理装置110の全体的な動作の制御、文書操
作装置100との情報交換の制御などを司る制御部11
7を有する。なお、文書処理管理システムは、全体を単
一の装置として実現する形態、ネットワークで接続され
た複数の装置の集合体として実現する形態のいずれでも
適宜利用することができるものとする。
【0013】次に、図2および図3を参照して、本実施
の形態に係る文書処理管理システム全体を単一の装置と
して実現する実施形態、および本実施の形態に係る文書
処理管理システムをネットワークで接続された複数の装
置の集合体として実現する実施形態について説明する。
図2は、文書処理管理システムを1つの装置として実現
する場合を示した図である。図2において、ワークステ
ーションなどの汎用のコンピュータ200は、表示装置
201、キーボードやマウスなどの入力装置202、ハ
ードディスク装置203、印刷装置204などの周辺機
器を備えている。このコンピュータのハードウェア資源
を利用し、ソフトウェアにより文書処理管理システムの
文書管理装置110および文書操作装置100を実現す
ることができる。
【0014】この場合、情報保存部として利用されるハ
ードウェア資源については、例えば、文書保存部、文書
管理情報保存部として共通のハードディスク装置を利用
するようにしてもよい。また、コンピュータ200とL
AN(ローカルエリアネットワーク)210により接続
された大容量記憶装置211を文書保存部として利用
し、ハードディスク装置を文書管理情報保存部として利
用するようにしてもよい。ネットワーク間インターフェ
ース手段212を介してネットワーク213上の別のコ
ンピュータ214と接続された大容量記憶装置211も
文書保存部もしくはその一部として利用することができ
る。このようなシステム形態で文書管理装置110およ
び文書操作装置100を実現するためのプログラムが記
録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
半導体記憶素子などの各種記録媒体としても、本実施の
形態に係る文書処理管理システムを利用することができ
る。
【0015】図3は、文書処理管理システムをネットワ
ークで接続された複数の装置の集合体として実現する場
合を示した図である。図3において、サーバーマシンと
して働くワークステーションなどのコンピュータ300
は、大容量記憶装置301を備えている。文書処理管理
システムの文書管理装置110を、このコンピュータ3
00のハードウェア資源を利用しソフトウェアにより実
現することができる。コンピュータ300は、LAN3
02を介して、クライアントマシンとして働くパソコン
などのコンピュータ303と接続され、さらにネットワ
ーク間インターフェース手段304を介して他のネット
ワーク305(例えばインターネット)と接続される。
1台または複数台のコンピュータ303のハードウェア
資源をそれぞれ利用し、文書処理管理システムの1台ま
たは複数台の文書操作装置100をソフトウェアにより
実現することができる。ネットワーク305に接続され
たコンピュータ306などのハードウェア資源を利用
し、ソフトウェアにより1台または複数台の文書操作装
置を実現することも可能である。
【0016】文書保存部、文書管理情報保存部として
は、共通の大容量記憶301が利用される。文書保存部
として、またはその一部としてLAN302に接続され
た他のハードディスク装置や、ネットワーク305に接
続されたコンピュータ306などの大容量記憶装置を利
用することも可能である。このようなシステム形態で文
書管理装置110を実現するためのプログラムが記録さ
れた磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導
体記憶素子などの各種記録媒体としても、本実施の形態
に係る文書処理管理システムを利用することができる。
このように、本発明の文書処理管理システムは様々な実
現形態をとして実現することができる。
【0017】次に、図1および図4を参照しながら、文
書リスト作成の際に利用する文書管理情報に関して説明
する。文書管理装置110の文書管理部112は、文書
保存部内の文書群をリレーショナル型データベースとし
て管理する。このような文書管理部112は、例えば、
リレーショナル型のデータベース・マネージメント・シ
ステム(DBMS)と呼ばれる一般的なソフトウェアに
よって実現することができる。このような文書管理のた
め、文書管理部112により生成されて文書管理情報保
存部113に保存される文書管理情報は、例えば図4に
示すような構造となる。図4は、文書管理情報を示した
図である。文書管理情報の各レコード(図中の各行)
は、保存文書と1対1に対応している。各レコードは、
文書の属性である「文書名」「文書保存場所」「記憶残
存量」「最終利用時刻」の値が記録される4つのフィー
ルドから構成される。
【0018】「文書名」フィールドには、ユーザが文書
に付与した文書名が記録される。「文書保存場所」フィ
ールドには、文書の実体が保存されている場所を特定す
るための情報が記録される。インターネット上のWWW
(World Wide Web)サーバーに保存され
ている文書の場合、その保存場所を特定するための情報
としてURL(Uniform Resource L
ocator)が用いられる。「記憶残存量」フィール
ドには、文書に対するユーザの記憶残存量が記録され
る。記憶残存量はユーザが文書の利用を終了するときに
値を指定し入力する。また、一定時間経過後の記録残存
量の算出方式は心理的知覚量に対して成立する法則に基
づいて算出する。記憶残存量をHで表し、時間をtで表
し、kを定数とすると、t時間後の記憶残存量はH×e
xp(−kt)という式で近似的に算出される。この他
のモデルに従って算出することも可能である。本実施の
形態では一例として心理的知覚量に対して成立する算出
式を利用しているが、これに限定されるものではない。
「最終利用時刻」フィールドには、文書を最後に利用し
たときの時刻が記録される。
【0019】次に、文書処理管理システムの全体的な動
作について、図5を参照して説明する。図5は、文書処
理管理システムの動作手順を示したフローチャートであ
る。また、図6は、文書操作装置が表示装置に表示する
内容を示した図である。まず、文書操作装置100にお
いてユーザ指示処理を行う(ステップ501)。ユーザ
指示処理は、ユーザから作業指示を受け付ける処理であ
り、例えば、文書操作装置100は表示装置102の画
面上のウィンドウにユーザ指示メニューを表示し、ユー
ザからの指示情報を取得する。ユーザからの指示は「時
間軸選択」、「時刻指定」、「終了指示」の3種類があ
る。「終了指示」選択の場合には(ステップ502;
Y)、作業を終了する。「時間軸選択」の指示では、図
6に示されている時間順に並べた文書リストを表示する
時間軸のモードを指定する。本実施の形態での時間軸
は、実時間に対して非線型な単位を持ち、例えば、対数
軸を使う場合の底の値を指定する。なお、図6では底の
値として10を指定した場合を示している。なお、本実
施の形態の文書処理管理表示装置では、時間軸の目盛り
は過去に遡るほど目盛り1単位の表す時間間隔が長く、
対数目盛りとなっている。
【0020】「時刻指定」の指示では、ユーザは関心の
ある時刻、例えば、検索したい文書を最後に利用したと
きの時刻を指定する。時刻指定は、年、月、時を指定す
る欄を持つが、全て指定する必要はなく、例えば、記憶
があいまいな場合は年だけを指定してもよい。時間帯算
出処理では、「時刻指定」で指定された時刻tを基にユ
ーザが関心のある時間帯を算出する(ステップ50
3)。算出される時間帯は、時刻tと現在との時間差を
Tで表した場合、Tが大きくなる程、時間帯が広くなる
よう算出する。例えば、10日前なら前後1日の時間
帯、10年前なら前後1年の時間帯となるように算出す
る。算出式としては、例えば、tを中心に現在に向かっ
てE(αT)近づいた時刻から過去に向かってE(α
T)遠い時刻の間となる時間帯を算出結果とする方法が
ある。ここで、αは定数である。この算出方法は現在か
ら遠い過去については記憶が指数的にあいまいになると
いう心理的知覚量に対して成立する法則を利用している
が、この算出方法に限定するものではなく、他の算出方
法でもよい。このように本実施の形態の文書処理管理装
置は、ユーザが指定した時刻tを基に時間帯を算出する
手段を有し、時刻tと現在との時間差Tを基に時間帯を
算出することができる。この時間差Tが大きくなるほ
ど、算出結果の時間帯の幅が指数的に増加するようにな
っている。
【0021】記憶残存量読込処理では、文書管理情報保
存部に保存されている管理情報の「記憶残存量」フィー
ルドの値を全文書について読み込む(ステップ50
4)。記憶残存量は、文書を最後に利用した時点での値
であり、現時点では経過時間に応じて減少している。読
み込む記憶残存量は、「記憶残存量」フィールドの値H
に対して、例えば、t時間経過している場合はH×ex
p(−kt)の算出結果を記憶残存量とする。ここで、
kは定数である。文書リスト生成処理では、文書リスト
生成部において前述の記憶残存量が多いほど優先度が高
い文書とみなして文書リストを生成する(ステップ50
5)。文書リストは、優先度に応じて視覚効果を制御す
る。視覚効果の制御方法は、様々な方法があり、本実施
の形態では特に限定しないが、例えば、文書リストにお
いて優先度の高い文書の文書名を表示し、文書名の文字
列の開始位置を左側に寄せることによって強調表示する
ことが可能である。
【0022】このように視覚効果の制御は、ユーザが指
定した時間帯の文書リストの文字列の開始位置、文字列
のサイズ、文字列の濃度、文字列の色、文字列の背景色
を制御することにより行うことができる。本実施の形態
の文書処理管理装置では、文書に対する優先度を算出す
る手段を有し、優先度に基づいて文書リストを表示する
視覚効果を前述のように制御することができる。なお、
優先度は利用された文書に対するユーザの記憶残存量に
基づいて定められるようになっている。また、記憶残存
量は文書を利用した時刻からの経過時間tに応じて指数
的に減少する。さらに、記憶残存量の値は文書利用時に
設定するようになっている
【0023】また、優先度の高い文書の文書名の文字列
のサイズ、文字列の濃度、文字列の色、文字列の背景色
を制御することによって強調表示することが可能であ
る。ユーザが指定した時間帯に該当する文書リストを強
調表示することによって、視覚効果を高めてもよい。な
お、視覚効果の制御は、文書リストの文字列の開始位
置、文字列のサイズ、文字列の濃度、文字列の色、文字
列の背景色を制御することをいうものとする。また、ユ
ーザが指定した時間帯の文書リストの視覚効果を制御す
ることも含まれる。時間軸は図6に示すようにグラフィ
カルな棒状の線、または、細長い領域で指定し、時間軸
上に日時または時刻を表示することによって、ユーザが
関心のある文書群全体を容易に把握できる視覚効果を提
供することが可能となる。以上のように生成された文書
リストの生成結果は文書操作装置において表示装置に表
示され、ユーザは必要な文書を特定する。このように本
実施の形態の文書処理管理装置は、時間軸の単位を制御
する装置を持ち、ユーザが指定または選択した時間軸の
単位に基づいて文書リストを表示することができる。ま
た、ユーザは時間軸をグラフィカルな棒状の線、また
は、細長い領域で指定することができる。さらに、時間
軸上に日時または時刻を表示することが可能である。
【0024】文書操作処理では、図6のように列挙され
た文書リストの中からユーザは必要な文書を選択し、閲
覧、印刷、編集など様々な業務を行う(ステップ50
6)。図6に示すようにユーザが選択しようとしている
文書を拡大表示することによりさらに使いやすくなって
いる。記憶残存量更新処理では、ユーザが文書を利用す
ることによって利用文書に対して増加した記憶残存量を
記憶残存量管理部において更新する(ステップ50
7)。記憶残存量はユーザが利用を終了するときに値を
入力することによって行う。以上の処理をユーザ指示処
理において「終了指示」が指示されるまで(ステップ5
02;Y)、繰り返す。
【0025】以上のように、本実施の形態の文書処理管
理装置では、人間の記憶は過去に遡るほど指数的な速度
であいまいになるという心理知覚量についての法則が成
立することを利用し、文書群を利用した時刻に基づいた
対数目盛りを持つ時間軸上に文書リストを並べることに
よって、容易に必要な文書を特定することができる。ま
た、本実施の形態の文書処理管理装置では、各文書に対
する記憶残存量を管理することによって、記憶に残って
いる文書だけを文書リストとして表示し、視覚効果を制
御することができるので、容易に必要な文書を特定する
ことができる。また、本実施の形態の文書処理管理装置
では、記憶残存量を経過時間に基づいて算出することに
より、指数的な速度で変化するユーザの記憶と高精度に
一致した文書リストを生成することができる。また、文
書を利用するときに記憶残存量をユーザが設定すること
によりユーザが認知する記憶量とシステムが管理する記
憶量を常に一致させることができる。また、本実施の形
態の文書処理管理装置では、ユーザが指定した時間軸、
時間帯を選択可能とすることによって、関心のある文書
群を容易に把握することができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、文書管理手段
によって文書データに関連付けされた利用時刻または指
示入力手段によって入力された作成条件に基づいて、時
間軸を非線形な目盛りとした文書一覧を作成する文書一
覧作成手段と、文書一覧作成手段によって作成された文
書一覧を表示する文書表示手段と、を備えるので、容易
に必要な文書を特定することができる。
【0027】請求項2記載の発明では、文書一覧作成手
段は、優先度算出手段によって算出された優先度に基づ
いて文書一覧を作成するので、容易に必要な文書を特定
することができる。請求項3記載の発明では、文書表示
手段は、指示入力手段によって検索条件として所定の時
間帯が入力された場合、文書一覧のうち、所定の時間帯
に該当する文書データを視覚的に強調表示するので、容
易に必要な文書を特定することができる。
【0028】請求項4記載の発明では、文書一覧作成手
段は、指示入力手段によって時間軸の単位が文書一覧の
作成条件として指示入力された場合、時間軸の単位に基
づいた文書一覧を作成するので、容易に必要な文書を特
定することができる。請求項5記載の発明では、文書表
示手段は、文書一覧作成手段によって作成された文書一
覧を表示する際、文書一覧の時間軸である日時または時
刻も表示するので、容易に必要な文書を特定することが
できる。
【0029】請求項6記載の発明では、第3のステップ
によって文書データに関連付けされた利用時刻または第
2のステップによって入力された作成条件に基づいて、
時間軸を非線形な目盛りとした文書一覧を作成する第4
のステップと、第4のステップによって作成された文書
一覧を表示する第5のステップと、からなるので、容易
に必要な文書を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である文書処理管理システ
ムの機能構成を示したブロック図である。
【図2】文書処理管理システムを1つの装置として実現
する場合を示した図である。
【図3】文書処理管理システムをネットワークで接続さ
れた複数の装置の集合体として実現する場合を示した図
である。
【図4】文書管理情報を示した図である。
【図5】文書処理管理システムの動作手順を示したフロ
ーチャートである。
【図6】文書操作装置が表示装置に表示する内容を示し
た図である。
【図7】人間の記憶に関する性質を定式化した図であ
る。
【符号の説明】 100 文書操作装置 101 ユーザ指示装置 102 表示装置 103 印刷装置 104 補助記憶装置 110 文書管理装置 111 文書保存部 112 文書管理部 113 文書管理情報保存部 114 記憶残存量管理部 115 利用時刻管理部 116 文書リスト作成部 117 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受領した文書データを格納する文書格納
    手段と、 前記文書格納手段に格納されている文書データの検索条
    件または文書一覧の作成条件の指示入力を促す指示入力
    手段と、 前記文書データが最後に利用された時刻を文書データの
    利用時刻として記録し、当該文書データに関連付けして
    管理する文書管理手段と、 前記文書管理手段によって文書データに関連付けされた
    利用時刻または前記指示入力手段によって入力された作
    成条件に基づいて、時間軸を非線形な目盛りとした文書
    一覧を作成する文書一覧作成手段と、 前記文書一覧作成手段によって作成された文書一覧を表
    示する文書表示手段と、を備えたことを特徴とする文書
    処理管理装置。
  2. 【請求項2】 前記文書格納手段に格納されている文書
    データに対して優先度を算出する優先度算出手段をさら
    に備え、 前記文書一覧作成手段は、前記優先度算出手段によって
    算出された優先度に基づいて文書一覧を作成することを
    特徴とする請求項1記載の文書処理管理装置。
  3. 【請求項3】 前記文書表示手段は、前記指示入力手段
    によって検索条件として所定の時間帯が入力された場
    合、前記文書一覧のうち、前記所定の時間帯に該当する
    文書データを視覚的に強調表示することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の文書処理管理装置。
  4. 【請求項4】 前記文書一覧作成手段は、前記指示入力
    手段によって前記時間軸の単位が文書一覧の作成条件と
    して指示入力された場合、前記時間軸の単位に基づいた
    文書一覧を作成することを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3のうちいずれか1に記載の文書処理管理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記文書表示手段は、前記文書一覧作成
    手段によって作成された文書一覧を表示する際、前記文
    書一覧の時間軸である日時または時刻も表示することを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4の
    うちいずれか1に記載の文書処理管理装置。
  6. 【請求項6】 受領した文書データを格納する第1のス
    テップと、 前記第1のステップで格納された文書データの検索条件
    または前記文書一覧作成手段による文書一覧の作成条件
    の指示入力を促す第2のステップと、 前記文書データが最後に利用された時刻を文書データの
    利用時刻として記録し、当該文書データに関連付けして
    管理する第3のステップと、 前記第3のステップによって文書データに関連付けされ
    た利用時刻または前記第2のステップによって入力され
    た作成条件に基づいて、時間軸を非線形な目盛りとした
    文書一覧を作成する第4のステップと、 前記第4のステップによって作成された文書一覧を表示
    する第5のステップと、からなることを特徴とする文書
    処理管理方法。
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