JP2003084027A - 部分放電発生位置標定装置および標定方法 - Google Patents

部分放電発生位置標定装置および標定方法

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JP2003084027A
JP2003084027A JP2001275823A JP2001275823A JP2003084027A JP 2003084027 A JP2003084027 A JP 2003084027A JP 2001275823 A JP2001275823 A JP 2001275823A JP 2001275823 A JP2001275823 A JP 2001275823A JP 2003084027 A JP2003084027 A JP 2003084027A
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wave signal
detecting
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Takashi Ito
隆史 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分放電の発生位置を標定するためセンサに
より検出される検出信号の処理について改良を加え、余
分な処理を要することなく的確に部分放電の位置を標定
する。 【解決手段】 部分放電による電磁波信号を検出するた
め前記電磁波信号の伝搬位置に設けられた第1のセンサ
6a、部分放電による電磁波信号を検出するため前記電
磁波信号の伝搬位置であって第1のセンサ6aと異なる
位置に設けられた第2のセンサ6b、第1のセンサ6a
および第2のセンサ6bによる検出信号を共通の伝送線
路7cを介して入力される位置標定装置8を備え、共通
の伝送線路7cを介して入力される第1のセンサ6aお
よび第2のセンサ6bによる検出信号の時間差を位置標
定装置8により比較検出することによって部分放電発生
位置の標定を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、部分放電発生位
置標定装置および標定方法、特に、ガス絶縁開閉機器内
部で発生する可能性のある部分放電を検出し、その発生
位置を標定する部分放電発生位置標定装置および標定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば特開平6−148257
号公報に記載された従来のガス絶縁開閉機器の部分放電
発生位置標定方法である。図において、1はガス絶縁開
閉機器の金属容器、2はガス絶縁開閉機器において電流
を通電する中心導体、3はガス絶縁開閉機器内部のガス
充填空間を仕切る絶縁スペーサ、4はガス絶縁開閉機器
内部で発生する可能性のある部分放電で、たとえば中心
導体上の金属突起などが発生個所である。5aおよび5
bは部分放電により励起される電磁波信号、6aおよび
6bは電磁波信号5aおよび5bを検出するためのセン
サ、7aおよび7bはセンサ6aおよび6bの検出した
信号を伝送するためのケーブル、8はセンサの検出した
信号を入力してガス絶縁開閉機器内部での部分放電の発
生位置を標定するための装置である。図中では、部分放
電の検出手段として、絶縁スペーサからガス絶縁開閉機
器の外部に漏れ出る電磁波を検出するセンサを一例とし
て示しているが、この従来の方法は電磁波を検出するセ
ンサであれば、たとえばガス絶縁開閉機器内部に設置す
るディスク型の電極であっても、同様に実現可能であ
る。これは、この発明でも同じことが言える。
【0003】次に、従来の技術の原理について説明す
る。ガス絶縁開閉機器内部で部分放電が発生した場合、
部分放電により励起された電磁波信号がガス絶縁開閉機
器内部を伝搬する。この電磁波信号の伝搬速度はガス絶
縁開閉機器内部ではほぼ光速に等しい。
【0004】図9は従来技術による検出信号波形図を示
し、図10に従来技術による原理の模式概念図を示す。
図9は図8における装置8で記録した電磁波信号を示す
概念図であり、図9において13dは図8のセンサ6a
が検出した信号、13eは図8のセンサ6bが検出した
信号で、13dと13eの信号の図8における装置8へ
の到達時間差をΔTで示している。また、図10は図8
における部分放電発生点とセンサの位置関係を模式的に
示したもので、同図において11は部分放電発生点、1
2aおよび12bは部分放電センサの検出点である。
【0005】今、部分放電発生点11がセンサ12aよ
り距離D離れた地点で発生したとする。図8におけるケ
ーブル7aおよび7bの寸法が等しい条件では、装置8
への信号の到達時間差により、センサ12aから部分放
電発生点11への距離Dは次の式(1)による計算で求
めることができる。
【0006】
【数1】
【0007】上述の式(1)において、VPDはガス絶縁
開閉機器内部の電磁波の伝搬速度である。
【0008】以上の原理により、従来の技術では、ガス
絶縁開閉機器内部で発生する部分放電の発生位置を標定
していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、ガス
絶縁開閉機器内部での部分放電の発生位置を標定するた
めの装置の入力が異なるセンサ毎に必要であって、計2
点以上必要であり、またそれぞれの入力間で時刻の同期
をとる必要があった。
【0010】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、部分放電の発生位置を標定するためセ
ンサにより検出される検出信号の処理について改良を加
え、余分な処理を要することなく的確に部分放電の位置
標定を行える部分放電発生位置標定装置および標定方法
を得ようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した第1
の発明に係る部分放電発生位置標定装置では、部分放電
による電磁波信号を検出するため前記電磁波信号の伝搬
位置に設けられた第1のセンサ、部分放電による電磁波
信号を検出するため前記電磁波信号の伝搬位置であって
前記第1のセンサと異なる位置に設けられた第2のセン
サ、前記第1のセンサおよび第2のセンサによる検出信
号を共通の伝送線路を介して入力される比較手段を備
え、前記共通の伝送線路を介して入力される前記第1の
センサおよび第2のセンサによる検出信号の時間差を前
記比較手段により比較検出することによって部分放電発
生位置の標定を行うようにしたものである。
【0012】請求項2に記載した第2の発明に係る部分
放電発生位置標定装置では、第1の発明において、前記
第1のセンサに接続される第1の同軸線路、前記第2の
センサに接続される第2の同軸線路、前記共通の伝送線
路を構成する第3の同軸線路を備え、前記第1のセンサ
による検出信号を前記第1の同軸線路および第3の同軸
線路を介して前記比較手段に入力するとともに、前記第
2のセンサによる検出信号を前記第2の同軸線路および
第3の同軸線路を介して前記比較手段に入力するように
したものである。
【0013】請求項3に記載した第3の発明に係る部分
放電発生位置標定装置では、第2の発明において、前記
共通の伝送線路を構成する第3の同軸線路を前記第1お
よび第2の同軸線路にインピーダンスマッチングを維持
して分岐する分岐手段を設けたものである。
【0014】請求項4に記載した第4の発明に係る部分
放電発生位置標定装置では、第1ないし第3の発明にお
いて、前記第1のセンサによる検出信号と前記第2のセ
ンサによる検出信号とを前記比較手段において識別可能
とするための識別化手段を設けたものである。
【0015】請求項5に記載した第5の発明に係る部分
放電発生位置標定装置では、第4の発明において、前記
第1のセンサおよび前記第2のセンサの一方と前記共通
の伝送線路との間に増幅器を設けたものである。
【0016】請求項6に記載した第6の発明に係る部分
放電発生位置標定装置では、第4の発明において、前記
第1のセンサおよび前記第2のセンサの一方と前記共通
の伝送線路との間の線路長さを調節することで、前記第
1のセンサによる検出信号と前記第2のセンサによる検
出信号とを前記比較手段において識別すようようにした
ものである。
【0017】請求項7に記載した第7の発明に係る部分
放電発生位置標定装置では、第1ないし第6の発明にお
いて、部分放電による電磁波信号を検出するため前記電
磁波信号の伝搬位置に設けられた第1のセンサ、部分放
電による電磁波信号を検出するため前記電磁波信号の伝
搬位置であって前記第1のセンサと異なる位置に設けら
れた第2のセンサ、部分放電による電磁波信号を検出す
るため前記電磁波信号の伝搬位置であって前記第1のセ
ンサおよび第2のセンサと異なる位置に設けられた第3
のセンサ、前記第1のセンサ,第2のセンサおよび第3
のセンサによる検出信号を共通の伝送線路を介して入力
される比較手段を備え、前記共通の伝送線路を介して入
力される前記第1のセンサ,第2のセンサおよび第3の
センサによる検出信号の時間差を前記比較手段により比
較検出することによって部分放電発生位置の標定を行う
ようにしたものである。
【0018】請求項8に記載した第8の発明に係る部分
放電発生位置標定方法では、部分放電による電磁波信号
が伝搬する位置で前記電磁波信号を検出して部分放電発
生位置の標定を行うにあたり、たがいに位置が異なる少
なくとも2個所で前記電磁波信号を検出するとともに、
前記少なくとも2個所で検出された複数の検出信号を共
通の伝送線路を介して比較手段に入力し、前記少なくと
も2個所で検出された複数の検出信号の時間差を比較検
出することによって部分放電発生位置の標定を行うよう
にしたものである。
【0019】請求項9に記載した第9の発明に係る部分
放電発生位置標定方法では、第8の発明において、前記
少なくとも2個所で検出された複数の検出信号の時間差
を前記複数の検出信号を識別し比較検出することによっ
て部分放電発生位置の標定を行うようにしたものであ
る。
【0020】請求項10に記載した第10の発明に係る
部分放電発生位置標定方法では、第8または第9の発明
において、部分放電による電磁波信号が伝搬する位置で
前記電磁波信号を検出して部分放電発生位置の標定を行
うにあたり、たがいに位置が異なる少なくとも3個所で
前記電磁波信号を検出するとともに、前記少なくとも3
個所で検出された複数の検出信号を共通の伝送線路を介
して比較手段に入力し、前記少なくとも3個所で検出さ
れた複数の検出信号の時間差を比較検出することによっ
て部分放電発生位置の標定を行うようにしたものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実
施の形態1を図1ないし図3について説明する。図1は
実施の形態1における構成を示すブロック図である。図
2は実施の形態1における動作を示す模式概念図であ
る。図3は実施の形態1における信号波形を示す波形図
である。
【0022】図において、1はガス絶縁開閉機器の金属
容器、2はガス絶縁開閉機器において電流を通電する中
心導体、3はガス絶縁開閉機器内部のガス充填空間を仕
切る絶縁スペーサ、4はガス絶縁開閉機器内部で発生す
る可能性のある部分放電で、たとえば中心導体上の金属
突起などが発生個所である。5aおよび5bは部分放電
により励起される電磁波信号、6aおよび6bは電磁波
信号5aおよび5bを検出するためのセンサ、7aおよ
び7bはセンサ6aおよび6bの検出した信号を伝送す
るための同軸ケーブル、8はセンサ6a,6bの検出し
た信号を入力してガス絶縁開閉機器内部での部分放電の
発生位置を標定するための装置である。9は同軸線路を
インピーダンスマッチングを維持して分岐するために使
用される2分岐パワーディバイダ、7cはパワーディバ
イダ9と位置標定装置8を接続する同軸ケーブルであ
る。10は信号増幅器であり、この例ではセンサ6aと
パワーディバイダ9の間に挿入し、同軸ケーブル7dで
接続する。また、信号がセンサ6aからパワーディバイ
ダ9への到達する時間と、センサ6bからパワーディバ
イダ9へ到達する時間は等しくされているものとする。
【0023】図2は実施の形態1における動作を示す模
式概念図である。図において、11は部分放電の発生点
である。12aと12bは部分放電センサ位置を示し、
それぞれ図1のセンサ6aとセンサ6bに対応する。
【0024】いま、センサ位置12aとセンサ位置12
bの間隔をLとし、部分放電がセンサ位置12aから距
離D離れた地点で発生していたとする。位置標定装置8
に入力される信号は、図3のようになる。図3におい
て、13aはセンサ位置12aで検出した信号、13b
はセンサ位置12bで検出した信号である。図2の例で
は、部分放電発生点11が、センサ位置12aとセンサ
位置12bの中間点よりセンサ位置12a側にあるた
め、センサ位置12aで検出した信号が先に位置標定装
置8に到来する。位置標定装置8では、センサ位置12
aで検出した信号は信号増幅器10にて増幅されている
ため、センサ位置12bで検出した信号に比べて大きく
なる。ゆえに、位置標定装置8では、センサ位置12
a,12bのうち、いずれのセンサ位置で検出した信号
であるかを区別することが可能である。
【0025】この実施の形態では標定装置8は信号13
aがセンサ位置12aで検出した信号であると判断でき
る。信号13aと信号13bの時間差ΔTから、距離D
は次の式(2)で求めることができる。
【0026】
【数2】
【0027】式(2)において、ΔTは信号13aの位
置標定装置8への到達時点T13a と信号13bの位置標
定装置8への到達時点T13b との時間差(T13b
13a)である。VPDはガス絶縁開閉機器内部の電磁波
の伝搬速度である。
【0028】ゆえに、実施の形態1では、同軸ケーブル
7cを介して入力される位置標定装置8への入力個所が
1点のみで部分放電の発生位置の標定を可能とするもの
である。
【0029】この発明による実施の形態1によれば、部
分放電による電磁波信号を検出するため前記電磁波信号
の伝搬位置12a(図2)に設けられた第1のセンサ6
a、部分放電による電磁波信号を検出するため前記電磁
波信号の伝搬位置であって前記第1のセンサ6aと異な
る位置12b(図2)に設けられた第2のセンサ6b、
前記第1のセンサ6aおよび第2のセンサ6bによる検
出信号13a,13bを同軸ケーブル7cからなる共通
の伝送線路を介して入力される位置標定装置8からなる
比較手段、前記第1のセンサ6aに接続される同軸ケー
ブル7a,7dからなる第1の同軸線路、前記第2のセ
ンサ6bに接続される同軸ケーブル7bからなる第2の
同軸線路、前記共通の伝送線路を構成する同軸ケーブル
7cからなる第3の同軸線路、前記共通の伝送線路を構
成する同軸ケーブル7cからなる第3の同軸線路を同軸
ケーブル7a,7dからなる前記第1の同軸線路および
同軸ケーブル7bからなる第2の同軸線路にインピーダ
ンスマッチングを維持して分岐する分岐手段を備え、前
記第1のセンサ6aによる検出信号13aを前記同軸ケ
ーブル7a,7dからなる第1の同軸線路および前記同
軸ケーブル7cからなる第3の同軸線路を介して前記位
置標定装置8からなる比較手段に入力するとともに、前
記第2のセンサ6bによる検出信号13bを前記同軸ケ
ーブル7bからなる第2の同軸線路および前記同軸ケー
ブル7cからなる第3の同軸線路を介して前記位置標定
装置8からなる比較手段に入力するようにし、前記同軸
ケーブル7cからなる共通の伝送線路を介して入力され
る前記第1のセンサ6aおよび第2のセンサ6bによる
検出信号13a,13bの時間差を前記位置標定装置8
からなる比較手段により比較検出することによって部分
放電発生位置の標定を行うようにしたので、前記位置標
定装置8からなる比較手段において余分な処理を要する
ことなく、的確に部分放電の位置標定を行える部分放電
発生位置標定装置を得ることができる。
【0030】また、この発明による実施の形態1によれ
ば、前項の構成において、前記第1のセンサ6aによる
検出信号13aと前記第2のセンサ6bによる検出信号
13bとを前記位置標定装置8からなる比較手段におい
て識別可能とするための増幅器10からなる識別化手段
を前記第1のセンサ6aおよび前記第2のセンサ6bの
一方と前記同軸ケーブル7cからなる共通の伝送線路と
の間に設けたので、前記第1のセンサ6aによる検出信
号13aと前記第2のセンサ6bによる検出信号13b
とを確実に識別し前記位置標定装置8からなる比較手段
において余分な処理を要することなく、より的確に部分
放電の位置標定を行える部分放電発生位置標定装置を得
ることができる。
【0031】そして、この発明による実施の形態1によ
れば、部分放電による電磁波信号が伝搬する位置で前記
電磁波信号を検出して部分放電発生位置の標定を行うに
あたり、たがいに位置が異なる少なくとも2個所12
a,12bで前記電磁波信号を検出するとともに、前記
少なくとも2個所12a,12bで検出された複数の検
出信号13a,13bを同軸ケーブル7cからなる共通
の伝送線路を介して位置標定装置8からなる比較手段に
入力し、前記少なくとも2個所12a,12bで検出さ
れた複数の検出信号13a,13bの時間差を前記複数
の検出信号13a,13bを識別し比較検出することに
よって部分放電発生位置の標定を行うようにしたので、
複数の検出信号13a,13bを確実に識別し前記位置
標定装置8からなる比較手段において余分な処理を要す
ることなく、より的確に部分放電の位置標定を行える部
分放電発生位置標定方法を得ることができる。
【0032】実施の形態2.この発明による実施の形態
2を図4ないし図6について説明する。図4は実施の形
態2における構成を示すブロック図である。図5は実施
の形態2における動作を示す模式概念図である。図6は
実施の形態2における信号波形を示す波形図である。こ
の実施の形態2において、ここで説明する特有の構成お
よび方法内容以外の構成ないし方法内容は、先に実施の
形態1で説明したと同様の構成および方法内容を有し、
同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一
または相当部分を示す。
【0033】図において、14は、同軸線路で用いられ
インピーダンス整合を維持して3分岐が可能なパワーデ
ィバイダである。センサ6aは同軸ケーブル7a,7d
を介してこのパワーディバイダ14に接続され、センサ
6bは同軸ケーブル7bを介してこのパワーディバイダ
14に接続され、センサ6cは同軸ケーブル7eを介し
てこのパワーディバイダ14に接続される。パワーディ
バイダ14は共通の同軸ケーブル7cを介して位置標定
装置8に接続される。この例では、センサ6aに接続さ
れた同軸ケーブル7a,7d間に信号増幅器10を接続
する。センサ6a,6b,6cからパワーディバイダ1
4への信号伝搬時間は等しく設計されているものとす
る。
【0034】図5,図6は実施の形態2における標定原
理の模式概念図および信号波形図である。センサ位置1
2a,12bおよび12cは、それぞれ図4のセンサ6
a,6bおよび6cに対応するものとする。なお、説明
を簡単にするため、センサ位置12aと12b間の距離
とセンサ位置12bと12c間の距離は等しいものとす
る。
【0035】標定区間をA,B,CおよびDに区分し、
それぞれの区間で部分放電が発生した場合について動作
を説明する。部分放電発生地点が区間Aの場合、センサ
位置12a,12b,12cの順に電磁波信号を検出
し、信号はこの順に位置標定装置8に到達する。センサ
6aによりセンサ位置12aで検出された信号は信号増
幅器10を通過しているため、位置標定装置8に入力さ
れる信号は、図6(a)のようになり、信号の振幅の差
から、他のセンサ6b,6cの信号と区別することがで
き、位置標定装置8では部分放電の発生地点がセンサ6
aの方向にあることが判定できる。センサ6aとセンサ
6bの信号の時間差、すなわち信号13aと13bの時
間差ΔTから、実施の形態1の場合と同様に部分放電発
生地点を計算できる。
【0036】区間Aに部分放電発生点がある場合は、Δ
Tは電磁波がセンサ6aから6bへ伝搬する時間差と等
しいため、標定結果はセンサ6a上となる。したがっ
て、実施の形態2の方法で、区間Aにて部分放電が発生
した場合には、センサ6aを含んで外側で部分放電が発
生しているものと判断できる。
【0037】区間Bで部分放電が発生している場合に
は、位置標定装置8に入力される信号は、図6(a)ま
たは(b)のように、センサ6a,6b,6cによる検
出信号について6a−6b−6cまたは6b−6a−6
cの順となる。すなわち、センサ6aによる信号が1番
目か2番目に位置標定装置8に入力される。センサ6a
による信号は信号増幅器10を通っているので他の信号
と区別することができる。センサ6aとセンサ6bによ
る信号の時間差、すなわち信号13aと信号13bの時
間差ΔTから実施の形態1で述べた方法で区間Bでの部
分放電発生点を標定することができる。
【0038】区間Cで部分放電が発生している場合に
は、位置標定装置8に入力する信号は、図6(c),
(d)のセンサ6a,6b,6cによる検出信号につい
て6b−6c−6aまたは6c−6b−6aの順とな
る。すなわち、センサ6aによる信号は最後に位置標定
装置8に入力される。センサ6aによる信号は信号増幅
器10を通っているので、他のセンサの信号と区別する
ことができる。区間Cで部分放電が発生した場合、実施
の形態1で述べた方法で部分放電の発生位置を標定する
ことができる。
【0039】区間Dで部分放電が発生した場合には、図
6(d)のように位置標定装置8に信号が到達する。こ
の場合、区間Aの場合と同様の手法で、センサ6cを含
んで外側に部分放電が発生していると判定可能である。
【0040】この方法は、3つ以上の任意の個数のセン
サに応用できる。また3つ以上のセンサが等間隔に配置
されていない場合でも適用できる。
【0041】この発明による実施の形態2によれば、部
分放電による電磁波信号を検出するため前記電磁波信号
の伝搬位置に設けられた第1のセンサ6a、部分放電に
よる電磁波信号を検出するため前記電磁波信号の伝搬位
置であって前記第1のセンサ6aと異なる位置に設けら
れた第2のセンサ6b、部分放電による電磁波信号を検
出するため前記電磁波信号の伝搬位置であって前記第1
のセンサ6aおよび第2のセンサ6bと異なる位置に設
けられた第3のセンサ6c、前記第1のセンサ6a,第
2のセンサ6bおよび第3のセンサ6cによる検出信号
を同軸ケーブル7cからなる共通の伝送線路を介して入
力される位置標定装置8からなる比較手段を備え、前記
同軸ケーブル7cからなる共通の伝送線路を介して入力
される前記第1のセンサ6a,第2のセンサ6bおよび
第3のセンサ6cによる検出信号の時間差を前記位置標
定装置8からなる比較手段により比較検出することによ
って部分放電発生位置の標定を行うようにしたので、第
1のセンサ6a,第2のセンサ6bおよび第3のセンサ
6cを含む3つ以上のセンサによる検出信号を入力され
る位置標定装置8からなる比較手段において余分な処理
を要することなく、より的確に部分放電の位置標定を行
える部分放電発生位置標定装置を得ることができる。
【0042】また、この発明による実施の形態2によれ
ば、部分放電による電磁波信号が伝搬する位置で前記電
磁波信号を検出して部分放電発生位置の標定を行うにあ
たり、センサ6a,6b,6cにより、たがいに位置が
異なる少なくとも3個所12a,12b,12cで前記
電磁波信号を検出するとともに、前記少なくとも3個所
12a,12b,12cで検出された複数の検出信号1
3a,13b,13cを同軸ケーブル7cからなる共通
の伝送線路を介して位置標定装置8からなる比較手段に
入力し、前記少なくとも3個所12a,12b,12c
で検出された複数の検出信号13a,13b,13cの
時間差を比較検出することによって部分放電発生位置の
標定を行うようにしたので、第1のセンサ6a,第2の
センサ6bおよび第3のセンサ6cを含む少なくとも3
個所12a,12b,12cで検出された複数の検出信
号13a,13b,13cを入力される位置標定装置8
からなる比較手段において余分な処理を要することな
く、より的確に部分放電の位置標定を行える部分放電発
生位置標定方法を得ることができる。
【0043】実施の形態3.この発明による実施の形態
3を図7について説明する。図7は実施の形態3におけ
る構成を示す図である。この実施の形態3において、こ
こで説明する特有の構成および方法内容以外の構成ない
し方法内容は、先に実施の形態1で説明したと同様の構
成および方法内容を有し、同様の作用を奏するものであ
る。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0044】図において、センサ6aと2分岐パワーデ
ィバイダ9を結ぶ同軸ケーブル7fは、センサ6bとパ
ワーディバイダ9を結ぶ同軸ケーブル7bよりも長尺の
ものとする。同軸ケーブル7fの長さは、部分放電がセ
ンサ6aの位置で発生した場合、部分放電信号がセンサ
6aからガス絶縁開閉機器1の内部を伝搬してセンサ6
bで検出されケーブル7bを通ってパワーディバイダ9
に到達するまでの時間よりも、部分放電信号がセンサ6
aからケーブル7fを通ってパワーディバイダ9に到達
するまでの時間が長くなるように決定する。すなわち、
センサ6aと6b間で部分放電が発生した場合には、セ
ンサ6bが検出した信号が、センサ6aが検出した信号
よりも必ず先に位置標定装置8に入力するようにする。
【0045】センサ6aからパワーディバイダ9までの
信号の伝搬時間と、センサ6bからパワーディバイダ9
までの伝搬時間の差をTd とすれば、ガス絶縁開閉機器
内部で部分放電が発生した場合には、必ずセンサ6bの
検出する信号が先に位置標定装置8に到達するから、位
置標定装置に入力した信号の時間差をΔTとすれば、セ
ンサ6aから部分放電発生地点までの距離は次の式
(3)で求めることができる。
【0046】
【数3】
【0047】式(3)において、ΔTはセンサ6bによ
る検出信号の位置標定装置8への到達時点T6b とセン
サ6aによる信号の位置標定装置8への到達時点T6a
との時間差(T6a−T6b)であり、Td はセンサ6aか
らパワーディバイダ9までの伝搬時間とセンサ6bから
パワーディバイダ9までの伝搬時間との差である。VPD
はガス絶縁開閉機器内部の電磁波の伝搬速度である。こ
の実施の形態3では、距離Dは、実施の形態1における
図2に示したものと同様であって、センサ6aからセン
サ6bの方向への距離となる。
【0048】この発明による実施の形態3によれば、実
施の形態1における構成において、前記第1のセンサ6
aおよび前記第2のセンサ6bの一方と同軸ケーブル7
cからなる前記共通の伝送線路との間の線路長さを調節
することで、前記第1のセンサ6aによる検出信号と前
記第2のセンサ6bによる検出信号とを前記比較手段に
おいて識別すようようにしたので、前記第1のセンサ6
aによる検出信号13aと前記第2のセンサ6bによる
検出信号13bとを線路長の差異により確実に識別し前
記位置標定装置8からなる比較手段において余分な処理
を要することなく、より的確に部分放電の位置標定を行
える部分放電発生位置標定装置を得ることができる。
【0049】この発明による実施の形態では、次の
(1)〜(3)項にそれぞれ示されるような構成を有す
る。 (1)2つのセンサとパワーディバイダを用い、かつ一
方のセンサの出力に信号増幅器を挿入し、一つの信号入
力を持つ位置標定装置でガス絶縁開閉機器内部の部分放
電の発生位置を標定する方法。 (2)3つ以上のセンサとパワーディバイダを用い、か
つ一つのセンサの出力に信号増幅器を挿入し、一つの信
号入力を持つ位置標定装置でガス絶縁開閉機器内部の部
分放電の発生位置を標定する方法。 (3)2つのセンサとパワーディバイダを用い、かつ一
方のセンサの信号ケーブルの長さを調整することで、一
つの信号入力を持つ位置標定装置でガス絶縁開閉機器内
部の部分放電の発生位置を標定する方法。
【0050】この発明による実施の形態は、ガス絶縁開
閉機器内部での部分放電の発生位置を標定するための装
置の入力が1点のみで部分放電の位置標定を可能とする
ものである。
【0051】
【発明の効果】第1の発明によれば、部分放電による電
磁波信号を検出するため前記電磁波信号の伝搬位置に設
けられた第1のセンサ、部分放電による電磁波信号を検
出するため前記電磁波信号の伝搬位置であって前記第1
のセンサと異なる位置に設けられた第2のセンサ、前記
第1のセンサおよび第2のセンサによる検出信号を共通
の伝送線路を介して入力される比較手段を備え、前記共
通の伝送線路を介して入力される前記第1のセンサおよ
び第2のセンサによる検出信号の時間差を前記比較手段
により比較検出することによって部分放電発生位置の標
定を行うようにしたので、比較手段において余分な処理
を要することなく的確に部分放電の位置標定を行える部
分放電発生位置標定装置を得ることができる。
【0052】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、前記第1のセンサに接続される第1の同軸線路、前
記第2のセンサに接続される第2の同軸線路、前記共通
の伝送線路を構成する第3の同軸線路を備え、前記第1
のセンサによる検出信号を前記第1の同軸線路および第
3の同軸線路を介して前記比較手段に入力するととも
に、前記第2のセンサによる検出信号を前記第2の同軸
線路および第3の同軸線路を介して前記比較手段に入力
するようにしたので、第1および第2のセンサによる検
出信号を第3の同軸線路を共通に用いて比較手段に入力
することにより比較手段において余分な処理を要するこ
となく、より的確に部分放電の位置標定を行える部分放
電発生位置標定装置を得ることができる。
【0053】第3の発明によれば、第2の発明におい
て、前記共通の伝送線路を構成する第3の同軸線路を前
記第1および第2の同軸線路にインピーダンスマッチン
グを維持して分岐する分岐手段を設けたので、第1およ
び第2のセンサによる検出信号を第1および第2の同軸
線路にインピーダンスマッチングを維持して分岐する第
3の同軸線路を共通に用いて比較手段に入力することに
より比較手段において余分な処理を要することなく、よ
り的確に部分放電の位置標定を行える部分放電発生位置
標定装置を得ることができる。
【0054】第4の発明によれば、第1ないし第3の発
明において、前記第1のセンサによる検出信号と前記第
2のセンサによる検出信号とを前記比較手段において識
別可能とするための識別化手段を設けたので、第1のセ
ンサによる検出信号と第2のセンサによる検出信号とを
識別し比較手段において、より的確に部分放電の位置標
定を行える部分放電発生位置標定装置を得ることができ
る。
【0055】第5の発明によれば、第4の発明におい
て、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの一方と
前記共通の伝送線路との間に増幅器を設けたので、増幅
器を設けることにより第1のセンサによる検出信号と第
2のセンサによる検出信号とを識別し比較手段において
余分な処理を要することなく、より的確に部分放電の位
置標定を行える部分放電発生位置標定装置を得ることが
できる。
【0056】第6の発明によれば、第4の発明におい
て、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの一方と
前記共通の伝送線路との間の線路長さを調節すること
で、前記第1のセンサによる検出信号と前記第2のセン
サによる検出信号とを前記比較手段において識別すよう
ようにしたので、第1のセンサによる検出信号と第2の
センサによる検出信号とを線路長の差異により確実に識
別し比較手段において余分な処理を要することなく、よ
り的確に部分放電の位置標定を行える部分放電発生位置
標定装置を得ることができる。
【0057】第7の発明によれば、第1ないし第6の発
明において、部分放電による電磁波信号を検出するため
前記電磁波信号の伝搬位置に設けられた第1のセンサ、
部分放電による電磁波信号を検出するため前記電磁波信
号の伝搬位置であって前記第1のセンサと異なる位置に
設けられた第2のセンサ、部分放電による電磁波信号を
検出するため前記電磁波信号の伝搬位置であって前記第
1のセンサおよび第2のセンサと異なる位置に設けられ
た第3のセンサ、前記第1のセンサ,第2のセンサおよ
び第3のセンサによる検出信号を共通の伝送線路を介し
て入力される比較手段を備え、前記共通の伝送線路を介
して入力される前記第1のセンサ,第2のセンサおよび
第3のセンサによる検出信号の時間差を前記比較手段に
より比較検出することによって部分放電発生位置の標定
を行うようにしたので、第1のセンサ,第2のセンサお
よび第3のセンサによる検出信号を入力される比較手段
において余分な処理を要することなく、より的確に部分
放電の位置標定を行える部分放電発生位置標定装置を得
ることができる。
【0058】第8の発明によれば、部分放電による電磁
波信号が伝搬する位置で前記電磁波信号を検出して部分
放電発生位置の標定を行うにあたり、たがいに位置が異
なる少なくとも2個所で前記電磁波信号を検出するとと
もに、前記少なくとも2個所で検出された複数の検出信
号を共通の伝送線路を介して比較手段に入力し、前記少
なくとも2個所で検出された複数の検出信号の時間差を
比較検出することによって部分放電発生位置の標定を行
うようにしたので、比較手段において余分な処理を要す
ることなく的確に部分放電の位置標定を行える部分放電
発生位置標定方法を得ることができる。
【0059】第9の発明によれば、第8の発明におい
て、前記少なくとも2個所で検出された複数の検出信号
の時間差を前記複数の検出信号を識別し比較検出するこ
とによって部分放電発生位置の標定を行うようにしたの
で、複数の検出信号を比較検出する比較手段において余
分な処理を要することなく、より的確に部分放電の位置
標定を行える部分放電発生位置標定方法を得ることがで
きる。
【0060】第10の発明によれば、第8または第9の
発明において、部分放電による電磁波信号が伝搬する位
置で前記電磁波信号を検出して部分放電発生位置の標定
を行うにあたり、たがいに位置が異なる少なくとも3個
所で前記電磁波信号を検出するとともに、前記少なくと
も3個所で検出された複数の検出信号を共通の伝送線路
を介して比較手段に入力し、前記少なくとも3個所で検
出された複数の検出信号の時間差を比較検出することに
よって部分放電発生位置の標定を行うようにしたので、
少なくとも3個所で検出された複数の検出信号を比較検
出する比較手段において余分な処理を要することなく、
より的確に部分放電の位置標定を行える部分放電発生位
置標定方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における構成を
示すブロック図である。
【図2】 この発明による実施の形態1における動作を
示す模式概念図である。
【図3】 この発明による実施の形態1における検出信
号波形を示す波形図である。
【図4】 この発明による実施の形態2における構成を
示すブロック図である。
【図5】 この発明による実施の形態2における動作を
示す模式概念図である。
【図6】 この発明による実施の形態2における検出信
号波形を示す波形図である。
【図7】 この発明による実施の形態3における構成を
示すブロック図である。
【図8】 従来技術による構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 従来技術による検出信号波形を示す波形図で
ある。
【図10】 従来技術による動作を示す模式概念図であ
る。
【符号の説明】
1 ガス絶縁開閉機器の金属容器、2 ガス絶縁開閉機
器の中心導体、3 ガス絶縁開閉機器の絶縁スペーサ、
4 部分放電、6a,6b,6c 部分放電センサ、7
a,7b,7c 同軸ケーブル、8 位置標定装置、9
2分岐パワーディバイダ、10 信号増幅器、11
部分放電発生点、12 部分放電センサ設置点、13
部分放電信号、14 3分岐パワーディバイダ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分放電による電磁波信号を検出するた
    め前記電磁波信号の伝搬位置に設けられた第1のセン
    サ、部分放電による電磁波信号を検出するため前記電磁
    波信号の伝搬位置であって前記第1のセンサと異なる位
    置に設けられた第2のセンサ、前記第1のセンサおよび
    第2のセンサによる検出信号を共通の伝送線路を介して
    入力される比較手段を備え、前記共通の伝送線路を介し
    て入力される前記第1のセンサおよび第2のセンサによ
    る検出信号の時間差を前記比較手段により比較検出する
    ことによって部分放電発生位置の標定を行うようにした
    ことを特徴とする部分放電発生位置標定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のセンサに接続される第1の同
    軸線路、前記第2のセンサに接続される第2の同軸線
    路、前記共通の伝送線路を構成する第3の同軸線路を備
    え、前記第1のセンサによる検出信号を前記第1の同軸
    線路および第3の同軸線路を介して前記比較手段に入力
    するとともに、前記第2のセンサによる検出信号を前記
    第2の同軸線路および第3の同軸線路を介して前記比較
    手段に入力するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の部分放電発生位置標定装置。
  3. 【請求項3】 前記共通の伝送線路を構成する第3の同
    軸線路を前記第1および第2の同軸線路にインピーダン
    スマッチングを維持して分岐する分岐手段を設けたこと
    を特徴とする請求項2に記載の部分放電発生位置標定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1のセンサによる検出信号と前記
    第2のセンサによる検出信号とを前記比較手段において
    識別可能とするための識別化手段を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の部分放
    電発生位置標定装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のセンサおよび前記第2のセン
    サの一方と前記共通の伝送線路との間に増幅器を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載の部分放電発生位置標
    定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のセンサおよび前記第2のセン
    サの一方と前記共通の伝送線路との間の線路長さを調節
    することで、前記第1のセンサによる検出信号と前記第
    2のセンサによる検出信号とを前記比較手段において識
    別すようようにしたことを特徴とする請求項4に記載の
    部分放電発生位置標定装置。
  7. 【請求項7】 部分放電による電磁波信号を検出するた
    め前記電磁波信号の伝搬位置に設けられた第1のセン
    サ、部分放電による電磁波信号を検出するため前記電磁
    波信号の伝搬位置であって前記第1のセンサと異なる位
    置に設けられた第2のセンサ、部分放電による電磁波信
    号を検出するため前記電磁波信号の伝搬位置であって前
    記第1のセンサおよび第2のセンサと異なる位置に設け
    られた第3のセンサ、前記第1のセンサ,第2のセンサ
    および第3のセンサによる検出信号を共通の伝送線路を
    介して入力される比較手段を備え、前記共通の伝送線路
    を介して入力される前記第1のセンサ,第2のセンサお
    よび第3のセンサによる検出信号の時間差を前記比較手
    段により比較検出することによって部分放電発生位置の
    標定を行うようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項6のいずれかに記載の部分放電発生位置標定装
    置。
  8. 【請求項8】 部分放電による電磁波信号が伝搬する位
    置で前記電磁波信号を検出して部分放電発生位置の標定
    を行うにあたり、たがいに位置が異なる少なくとも2個
    所で前記電磁波信号を検出するとともに、前記少なくと
    も2個所で検出された複数の検出信号を共通の伝送線路
    を介して比較手段に入力し、前記少なくとも2個所で検
    出された複数の検出信号の時間差を比較検出することに
    よって部分放電発生位置の標定を行うようにしたことを
    特徴とする部分放電発生位置標定方法。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも2個所で検出された複数
    の検出信号の時間差を前記複数の検出信号を識別し比較
    検出することによって部分放電発生位置の標定を行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項8に記載の部分放電発
    生位置標定方法。
  10. 【請求項10】 部分放電による電磁波信号が伝搬する
    位置で前記電磁波信号を検出して部分放電発生位置の標
    定を行うにあたり、たがいに位置が異なる少なくとも3
    個所で前記電磁波信号を検出するとともに、前記少なく
    とも3個所で検出された複数の検出信号を共通の伝送線
    路を介して比較手段に入力し、前記少なくとも3個所で
    検出された複数の検出信号の時間差を比較検出すること
    によって部分放電発生位置の標定を行うようにしたこと
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載の部分放電
    発生位置標定方法。
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