JP2003082613A - 橋梁構造物の振動・騒音低減構造 - Google Patents

橋梁構造物の振動・騒音低減構造

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JP2003082613A
JP2003082613A JP2001277453A JP2001277453A JP2003082613A JP 2003082613 A JP2003082613 A JP 2003082613A JP 2001277453 A JP2001277453 A JP 2001277453A JP 2001277453 A JP2001277453 A JP 2001277453A JP 2003082613 A JP2003082613 A JP 2003082613A
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corrugated steel
vibration
steel plate
viscoelastic resin
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JP2001277453A
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Atsushi Okada
淳 岡田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形鋼板のウェブを有する橋梁の振動・騒音
を低減することができ、供用中の波形鋼板のウェブを有
する橋梁にも実施することのできる橋梁構造物の振動・
騒音低減構造を提供する。 【解決手段】 橋軸方向に山部と谷部が交互に設けられ
た波形鋼板3を有する橋梁において、波形鋼板の山部と
谷部の外表面に粘弾性樹脂層を形成し、この粘弾性樹脂
層の表面に山部と谷部の形状に対応した形状の固定プレ
ート12を接着した。また、波形鋼板3の橋軸方向の山
部と谷部又はいずれか一方に粘弾性樹脂層を断続的又は
部分的に形成し、その表面に固定プレート12を接着し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁構造物の振動
・騒音低減構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、交通量の増加や大型車輌の橋梁通
過重量の規制緩和などにより、橋梁の振動や騒音が問題
になっている。主桁のウェブに波形鋼板を用いた橋梁
(以下、波形鋼板ウェブ橋という)においても、ウェブ
に鋼材を用いているため、車輌の通過などによって発生
する振動や騒音の問題は避けられない。
【0003】このような問題を解決するために、従来
は、橋梁のウェブに、2枚の薄鋼板の間に粘弾性樹脂を
挟んだサンドイッチ鋼板を用いたり(従来技術1)、あ
るいは、強磁性型、複合型、転移型などの制振合金を用
いる(従来技術2)などしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】主桁のウェブに波形鋼
板を用いる場合は、鋼板を曲げ加工して波形に形成する
必要があるが、従来技術1においては、サンドイッチ鋼
板を曲げ加工すると、鋼板端部のずれ、樹脂の剥離ある
いはかもめ状変形などの不具合を生じることがあった。
また、通常、波形ウェブ部はその上下端部を上下の鋼フ
ランジに溶接により接合しているが、溶接の際に内部の
樹脂が燃焼して溶接欠陥を生じるおそれがあった。
【0005】また、従来技術2の制振合金には、前述の
ように強磁性型、複合型、転移型などがあるが、いずれ
のタイプにおいても制振性能、強度、低温じん性がトレ
ードオフの関係にあり、橋梁の構造部材として用いる場
合には、これらの点において問題となることが指摘され
ている。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、製作が容易で波形鋼板を有する橋梁の振
動・騒音を低減することができ、供用中の波形鋼板を有
する橋梁にも実施することのできる橋梁構造物の振動・
騒音低減構造を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る橋梁構造物
の振動・騒音低減構造は、橋軸方向に山部と谷部が交互
に設けられた波形鋼板からなるウェブを有する橋梁にお
いて、前記波形鋼板の山部と谷部の外表面に粘弾性樹脂
層を形成し、該粘弾性樹脂層の表面に前記山部と谷部の
形状に対応した形状の固定プレートを接着したものであ
る。
【0008】また、上記の波形鋼板の橋軸方向の山部と
谷部又はいずれか一方に粘弾性樹脂層を断続的又は部分
的に形成し、その表面に固定プレートを接着したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る橋梁構造物の
一実施の形態を示す斜視図である。図において、1a,
1bは上下の鋼フランジ2a,2bと、上下端部が鋼フ
ランジ2a,2bに接合された波形鋼板3とからなり、
下床版15上に設置された一対の波形鋼板ウェブ桁(以
下、主桁という)で、16は主桁1a,1b上にもうけ
られた上床版である。
【0010】主桁1a,1b(以下の説明では、主桁1
a,1bを1と記すことがある)を構成する波形鋼板3
は、図2、図3に示すように、共通する傾斜部7を介し
て山部5と谷部6を交互に設けてその上下端部を鋼フラ
ンジ2a,2bに溶接により接合し、傾斜部7を含む山
部5と谷部6の外表面に粘弾性樹脂10を接着し、その
上にそれぞれ固定プレート12を接着して構成したもの
である。以下、これらについて詳細に説明する。
【0011】波形鋼板3は、図4に示すように、例えば
板厚が9〜10mm程度で、主桁1のウェブせいに対応
した幅(高さ)の鋼板を曲げ加工し、平坦な頂部及び谷
部6と共有する傾斜部7によって形成された断面台形状
の山部5と、平坦な底部及び山部5と共有する傾斜部7
によって形成された山部5と同形状の谷部6とを交互に
設けたものである。
【0012】粘弾性樹脂10(以下の説明では、粘弾性
樹脂層10と記すことがある)は、橋梁の振動によって
ずり変形を生じた際に、振動エネルギーを熱エネルギー
に変換して振動減衰効果が得られる性能を有するものが
用いられる。
【0013】固定プレート12は、薄鋼板、FRP板、
CFRP板、あるいは繊維強化シートを硬化性樹脂等で
硬化させたものなどを用い、図3に示すように、頂部が
平坦で両側に谷部6の底部又は山部5の頂部近傍に達す
る傾斜部が設けられて、その内面側が波形鋼板3の傾斜
部7を含む山部5及び谷部6の外表面形状に対応した台
形状に構成されたもので、その長さは波形鋼板3の高さ
(幅)より若干短かく形成されている。なお、この固定
プレート12は、橋梁構造物に振動が生じたときに、波
形鋼板3と相対変形を生じ、粘弾性樹脂10にずり変形
を誘発できる程度の剛性を有することが必要である。
【0014】次に、上記のように構成した振動・騒音低
減構造の製作手順の一例について説明する。先ず、工場
等において製作された主桁1に対して、図5に示すよう
に、波形鋼板3の傾斜部7を含む山部5と谷部6の外表
面に常温硬化性樹脂などの接着剤11を塗布して、その
上に粘弾性樹脂10を接着する。この場合、必要に応じ
て波形鋼板3の表面に前処理としてのプライマーを塗布
してもよい。そして、その上に前記と同様の接着剤11
を塗布して、固定プレート12を圧着し、接合する。
【0015】このようにして、固定プレート12を粘弾
性樹脂層10を介して、傾斜部7を含む山部5と谷部6
に交互に設置したので、固定プレート12は波形鋼板3
が橋軸方向に伸び縮みする構造的特長(アコーディオン
効果)を妨げることはない。なお、この場合、固定プレ
ート12の上下端部は、上下の鋼フランジ2a,2bに
当接することなく、非接触状態であることが望ましい。
【0016】次に、図6により本発明の作用を説明す
る。図6(a)は波形鋼板ウェブ橋に振動・騒音が発生
する前の状態を示し、図6(b)は振動・騒音が発生し
たときの状態を示す。波形鋼板3を有する橋梁において
振動・騒音が発生すると、主桁1の波形鋼板3はアコー
ディオン効果により、図6(b)に示すように、山部5
が開いたり閉じたりするように振動変形する。
【0017】本発明においては、波形鋼板3の山部5と
谷部6の外表面に交互に粘弾性樹脂層10が設けられ、
その外表面を包み込むように固定プレート12が接着さ
れているので、橋梁が振動すると、波形鋼板3と固定プ
レート12との間に相対変形が生じ、これにより、図6
(b)に符号13で示すように、粘弾性樹脂層10がず
り変形して振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、
振動減衰効果及び騒音低減効果を得ることができ、車輌
の通過などによって発生する振動や騒音を低減すること
ができる。なお、図6には山部5の作用について示して
いるが、谷部6の作用も山部5の場合と全く同じであ
る。
【0018】上記の説明では、本発明に係る波形鋼板
3、粘弾性樹脂層10及び固定プレート12を備えた主
桁1を工場等で製作する場合について説明したが、現場
において、あるいは供用中の橋梁の波形鋼板3のウェブ
に、前述の要領により粘性樹脂層10を形成して固定プ
レート12を接着してもよい。
【0019】また、上記の説明では、断面台形状の山部
5と谷部6を交互に形成した波形鋼板3と、この山部5
と谷部6の外面形状に対応した内面形状の固定プレート
12を用いた場合を示したが、本発明はこれに限定する
ものではなく、例えば波形鋼板を断面ほぼ円弧状の山部
と谷部を交互に設けて形成するなど、山部と谷部の断面
形状及びこの山部と谷部に対応した内面形状の固定プレ
ートの形状は適宜変更することができる。
【0020】さらに、上記の説明では、主桁1のウェブ
を構成する波形鋼板3の橋軸方向の全長に亘って山部5
と谷部6に交互に粘弾性樹脂層10を形成し、その上に
固定プレート12を接着固定した場合を示したが、状況
に応じて断続的又は部分的に山部5若しくは谷部6又は
両者に粘弾性樹脂層10を形成し、その上に固定プレー
ト12を接着してもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係る橋梁構造物の振動・騒音
低減構造は、橋軸方向に山部と谷部が交互に設けられた
波形鋼板からなるウェブを有する橋梁において、波形鋼
板の山部と谷部の外表面に粘弾性樹脂層を形成し、この
粘弾性樹脂層の表面に山部と谷部の形状に対応した形状
の固定プレートを接着固定したので、橋梁に振動が発生
すると粘弾性樹脂がずり変形して振動エネルギーが熱エ
ネルギーに変換され、振動減衰効果、騒音低減効果が得
られ、これにより車輌の通過などによって発生する振動
や騒音を低減することができる。また、本発明は、一般
の波形鋼板を備えた橋梁に付加する形で実施することが
できるので、新設の橋梁のみならず、供用中の橋梁のウ
ェブを構成する波形鋼板にも実施することができる。
【0022】請求項2に係る橋梁構造物の振動・騒音低
減構造は、波形鋼板の橋軸方向の山部と谷部又はいずれ
か一方に粘弾性樹脂層を断続的又は部分的に形成し、そ
の表面に固定プレートを接着するようにしたので、振動
や騒音の発生か所に集中的に実施することができ、これ
により請求項1の場合とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る橋梁構造物の一実施の形態の斜視
図である。
【図2】図1の主桁部の正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】波形鋼板の斜視図である。
【図5】本発明に係る振動・騒音低減構造の製作手順の
一例の説明図である。
【図6】本発明に係る波形鋼板からなるウェブの作用説
明図である。
【符号の説明】
1a,1b 主桁 2a,2b 鋼フランジ 3 波形鋼板 5 山部 6 谷部 7 傾斜部 10 粘弾性樹脂(層) 12 固定プレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋軸方向に山部と谷部が交互に設けられ
    た波形鋼板からなるウェブを有する橋梁において、 前記波形鋼板の山部と谷部の外表面に粘弾性樹脂層を形
    成し、該粘弾性樹脂層の表面に前記山部と谷部の形状に
    対応した形状の固定プレートを接着したことを特徴とす
    る橋梁構造物の振動・騒音低減構造。
  2. 【請求項2】 波形鋼板の橋軸方向の山部と谷部又はい
    ずれか一方に粘弾性樹脂層を断続的又は部分的に形成
    し、その表面に固定プレートを接着したことを特徴とす
    る請求項1記載の橋梁構造物の振動・騒音低減構造。
JP2001277453A 2001-09-13 2001-09-13 橋梁構造物の振動・騒音低減構造 Pending JP2003082613A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013044498A1 (zh) * 2011-09-30 2013-04-04 Li Yong 双波形钢腹板钢-混组合桥梁及其施工方法
CN104480849A (zh) * 2014-12-16 2015-04-01 中南大学 轨道交通降噪箱型桥梁及轨道交通箱型桥梁外贴降噪法
CN107806005A (zh) * 2017-11-01 2018-03-16 马涛 高架桥建筑结构
CN109457590A (zh) * 2018-12-21 2019-03-12 兰州交通大学 一种无模板化装配式波形钢腹板钢-混组合梁桥及施工方法
CN111021227A (zh) * 2019-11-29 2020-04-17 东南大学 一种钢-混凝土组合结构连续箱梁及其制作方法

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