JP2003082265A - 記録液 - Google Patents

記録液

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JP2003082265A
JP2003082265A JP2001281061A JP2001281061A JP2003082265A JP 2003082265 A JP2003082265 A JP 2003082265A JP 2001281061 A JP2001281061 A JP 2001281061A JP 2001281061 A JP2001281061 A JP 2001281061A JP 2003082265 A JP2003082265 A JP 2003082265A
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recording liquid
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JP2001281061A
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English (en)
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Kakuji Murakami
格二 村上
Takesada Hirose
武貞 広瀬
Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Masayuki Koyano
正行 小谷野
Shigeaki Kimura
重昭 木村
Naoya Morohoshi
直哉 諸星
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被記録材として用いられている普通紙に高速
で、画像濃度が高く、フェザリングや色境界にじみのな
い品質の高い画像を得ることができる画像記録方法及び
画像記録装置、インク組成物、処理液を提供し、乾燥不
良による画像の乱れ、オフセットによる地肌の汚れ、紙
の変形を防止し、画像の耐水性を向上する。 【解決手段】 少なくとも着色剤を含んでなる記録液
と、記録液中の少なくとも1方の反応性成分と反応しう
る他方の反応性成分を含有する処理液とを転写体上で混
合する工程と、該混合物を被記録材に転写する工程とを
有する画像形成方法に用いる記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な転写画像形
成方法に関し、転写体上で、着色剤を含有することので
きる第1の液体(ここでは「記録液」または「インク組
成物」ともいう)と、該第1の液体中の成分(ここでは
「1方の反応性成分」ともいう)と反応し、第1の液体
中の成分(1方の反応性成分)を凝集あるいは増粘させ
る成分(ここでは「他方の反応性成分」ともいう)を含
む第2の液体成分(ここでは「処理液」ともいう)を混
合した後、混合した液体を被記録材に転写せしめる画像
形成方法に関する。また、該画像形成方法を実施するた
めの画像形成装置、該画像形成方法において良好な画像
が得られる第1の液体、第2の液体、該画像形成方法に
おいて良好な画像が得られる被記録材に関するものであ
る。特に、該画像形成方法が、画像に従って第1液を液
滴としてノズルより吐出せしめて形成されるインクジェ
ット記録方法、インクジェットインク組成物、インクジ
ェット記録用被記録材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法のような、色材
を含有したインクを液滴として画像記録を行なう記録方
法は、その印字機構が簡単で、しかも騒音が発生しない
点で優れている。その一方で、この画像記録方法は、記
録媒体の紙質の違いにより画像品質が大きく変化すると
いう印字品質上の問題を有する。また、高速記録を行な
う場合に、インクの記録媒体への吸収が間に合わないた
めに、特にカラー印字においては、色の境界部で異なる
色のインクが混じり合い、にじみを生じたり、印字後の
記録媒体が記録装置より排出される際に、特に高速印字
を行なう記録装置内部で未乾燥状態のままの画像が擦ら
れるために、記録された画像が乱れてしまうといった問
題を有している。
【0003】これらの問題を解決する手段として、イン
クの吸収インクジェット記録方法に適した種々の被記録
材が提案されている。例えば、特開昭52−74340
号公報には、サイズ剤を添加しないかあるいはその添加
量を一般の紙より少なくした紙を用いるインクジエット
記録方法が開示されている。また、特開昭52−530
12号公報には、ステキヒト・サイズ度が1秒以下の原
紙に、インク吸収性の高い塗布層を設けたインクジェッ
ト記録用紙が開示されている。しかしながら、インクジ
エット記録方法に適する特別な記録媒体を使用すること
は、このような記録媒体が特殊な塗工をするためにコス
トが高くなったり、ボールペン、万年筆、サインペン、
鉛筆などの筆記具での筆記性に劣っていたり、入手に難
があるという問題がある。従って、インクジェット記録
方法においては、一般に記録媒体として使用されている
上質紙や複写用紙上で良好な画像品質が得られることが
望まれている。
【0004】一般に使用されている紙を用いるために、
特開昭55−65269号公報等には、界面活性剤等を
添加して、インクの表面張力を低下せしめ、その浸透性
を高めることにより、紙への吸収速度を高める方法が開
示されている。しかしながら、浸透性の高いインクを使
用した場合、確かに乾燥性は高まるものの、インクのキ
ャリアとともに、インク中の染料、顔料などの色材も紙
の奥深くまで浸透してしまう。このために、浸透性を高
めたインクで画像を記録する場合には、画像濃度が低下
したり、用紙の裏側近傍にまで色材が到達し、用紙の両
面に印字することが不能になるという不具合があった。
更に、浸透性を付与したインクでは、フェザリングを生
じたり、インク滴が紙上で拡がり易く、印字品位が低下
したり、画像の解像度が低下してしまうという問題もあ
つた。このような問題を解決するために、種々の浸透性
向上剤、フェザリング防止剤等が提案されている。しか
しながら、いずれの浸透性向上剤やフェザリング防止剤
も、乾燥性と画像品質の両者を充分に満足するには至っ
ていない。
【0005】前記の問題を解決する他の方法として、特
開昭56−89595号公報には、記録媒体上に予め、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニルなどのポリマー溶液をヘッドから噴射し
て付着させ、その後にインクを噴射して画像を形成する
方法が開示されている。しかしながら、この方法では、
ポリマー溶液の粘度が高いために、その溶液の吐出が困
難である。ポリマー溶液自体の紙への吸収性が悪く、か
つ、インクの乾燥性向上効果がほとんど認められないと
いう欠点がある他、先に被記録材に付与されているポリ
マー成分がインク中の成分となんらの化学反応や凝集作
用を示さないため、画像品位が低下するという前記の課
題を解決するには至っていない。
【0006】特開昭63−299970号公報、特開昭
63−299971号公報などには、インク中の染料を
不溶化するカチオン性化合物又は、多価金属塩を含有す
る無色または淡色の定着液を、記録媒体に付与した後、
インクを噴射して画像を形成する方法が提案されてい
る。この方法では、画像濃度の向上、裏抜けの防止、画
像の耐水性に向上の効果は大きい。しかしながら、この
方法を用いても、高速で画像記録を行なう場合には、イ
ンクの記録媒体に対する浸透性を高める必要があり、前
記と同様に、フェザリングの発生やカラーブリードを充
分に満足できる水準まで防止できるまでには至っていな
い。
【0007】米国特許第4538156号明細書、同第
5099256号明細書には、中間転写体上にインクジ
ェット記録方法によりインク像を形成し、その後インク
像を中間転写媒体から記録媒体上に転写する中間転写方
式と呼ばれる方法が提案されている。これらの公報に記
載されている中間転写方式では、しかしながら、これら
の先願に記載されている方法は、記録ヘッドを記録紙か
ら離して配置することができ、紙粉の付着による記録ヘ
ッドのノズルの目詰まりを防止することで目的を達する
ことができるが、インク液滴が中間転写体上に付与され
たときに、中間転写体上で不均一に拡がったり、流れた
り、カラー記録の場合には、不均一な混色(カラー・ブ
リード)を生じ、画像の乱れを防止することが困難であ
り、画像品質を向上するという画題を解決してはいな
い。
【0008】特開昭62−92849号公報等には、米
国特許第4538156号明細書、同第5099256
号明細書にかかる方法を改良するものとして、インク滴
を一旦転写媒体上に吐出してインク像を形成した後、中
間転写媒体上でインク中の大半の水分を蒸発させて、濃
縮したインクを紙等の記録媒体上に転写する方法が開示
されている。この方法では、一旦、中間転写媒体上に良
好な画像が形成されれば、一般に使用されている紙、所
謂、普通紙上で良好な画像品質を得るための改善効果は
認められる。しかしながら、これらの方法では、常温で
はインクの濃縮に時間を要するため、中間転写媒体を加
熱してインク中の溶媒の蒸発を促進する必要があった
り、非吸収性の表面を有する中間転写媒体上では、異色
のインクの不均一な混合(カラーブリード)が生じ易い
という問題があった。更に、中間転写体表面の濡れ性
が、繰り返し使用により変化するとインク滴の拡がりが
変化し、画像品質を一定に保つことが困難であるといっ
た課題を残している。
【0009】特開平6−40025公報には、中間転写
媒体表面層にシリコーンゴムを用い、インク組成物とし
て、液媒体がシリコーンゴムに浸透するものを用いるこ
とにより、液媒体が中間転写体表面層に吸収されること
によるインクの増粘などの物性変化を利用して、画像品
位を向上するインクジェット記録方法が開示されてい
る。この方法においては、転写媒体へ浸透する溶媒種が
限定され、シリコーンゴムなどに浸透性を示すために選
択されるインクの液媒体として、石油系溶剤など、火災
の発生、人体への有害性などの安全性において問題のあ
る液媒体を使用しなくてはならないという欠点がある。
更に、繰り返し使用するためには、乾燥、吸引などによ
り、中間転写媒体に浸透した液媒体を除去する手段が必
要であり、このために装置のコストが高くなったり、乾
燥により、前記のインク媒体が空気中に蒸散し、画像形
成装置を使用する環境の空気を汚染するという問題があ
った。
【0010】特開平5−200999号公報には、中間
転写体の表面にポリアクリル酸のアルカリ金属塩などの
高分子吸水剤の層あるいは小径のメッシュ層を設けて、
中間転写体に付与される水溶性インク中の水成分を吸収
した後に、残る成分を記録媒体に転写する装置が開示さ
れている。 このような装置では、特開昭62−928
49号公報で生じるような前記のカラーブリードの発生
は低減できるものの、小径のメッシュの孔や高分子吸水
剤に、顔料、染料などのインク成分が定着され易く、繰
り返し使用することにより、中間転写体の吸水性が低下
したり、色材が残るために画像が汚れてしまうという問
題を解決することが困難であった。更に、中間転写体に
吸収したインク中の液媒体を蒸発せしめたり、吸引除去
する手段が必要であり、高速印字や省エネルギーをする
要請に充分に答えられるものではなかった。
【0011】特開平10−58664号公報には、中間
転写体にカチオン交換性を有するアニオン系のイオン交
換樹脂層を設けて、アンモニウムをカウンターイオンと
するアニオン染料をインクに使用して、インクが中間転
写体に付与されたときに、染料中のイオンを交換して、
親水性を低下せしめて転写特性を向上する装置が開示さ
れている。この装置においても、イオン交換層が中間転
写体に固定化されているため、特開平5−200999
号公報の場合と同様に、繰り返し使用により劣化した中
間転写体を再生する必要がある。また、特開平5−20
0999号公報にかかる装置、特開平10−58664
号公報にかかる装置、いずれの場合にも、高分子吸水剤
やイオン交換樹脂に吸収された水分を蒸発するためや、
イオン交換樹脂のイオン交換能を維持するために、中間
転写体を加熱する必要があり、消費電力が大きくなるな
ど、高速印字には適さないものであった。
【0012】再公表特許WO/98/05504には、
インク中の成分と反応する材料を含んでなる第一液を中
間転写媒体上に付着させ、中間転写媒体上に付着した第
一液を被記録材に転写した後に、第一液を反応するイン
ク組成物を被記録材に吐出せしめて画像を形成するイン
クジェット記録方法が開示されている。この方法におい
ては、被記録材に付着する第一液を少なくし、被記録材
として用いる紙の生じるカールやコックリングを低減で
きる。しかしながら、この方法を達成するためには、イ
ンク組成物を画像に従い被記録材に付与する手段とは、
別系統の中間転写体に第一液を付与する手段が必要であ
り、この方法を実施するための画像形成装置が複雑、高
コストになることが避けられなかった。また、被記録材
にインク組成物の液滴を吐出して画像を形成した後、中
間転写媒体上に付着した第一液を被記録材に転写する場
合には、インクが記録媒体中に浸透してしまうため、画
質改善に充分な効果を得ることが困難となる欠点があっ
た。また、中間転写媒体上に付着した第一液を記録媒体
に転写した後、その被記録材にインク組成物を用いて画
像を形成した場合にも、第一液が被記録材に浸透してし
まうため、画質の改善効果が不十分であり、本質的に
は、記録紙に反応液を塗布するものであるため、紙の中
に浸透する分の反応液量を加えて塗布する必要があり、
従来法に比較して、その塗布量は少ないものの、依然と
して塗布量が多いという問題は完全に解決されていなか
った。
【0013】特開平5−96720公報には、インクを
吸収する吸水性樹脂粒子を被記録材に塗布し、水性イン
クを用いてインクジェット記録で画像を形成した後、吸
水性樹脂粒子を被記録材に定着させる画像形成装置が提
案されている。提案されている装置においては、普通紙
を用いた場合にも、にじみがなく、画像濃度の高い高品
位の画像が得られるが、飛散防止、呼吸による人体への
吸入防止の観点から、取り扱うことのできる粉体の粒径
はある程度大きいことが必要であり、通常取り扱うこと
ができる5μm以上の粒径の粒子を塗布すると、比較的
大量の粒子を被記録材に塗布することになり、コストが
高くなるという欠点がある。また、粉体を被記録材に塗
布する装置は複雑なため、装置のコストも高くなり、更
に、吸水性樹脂粒子は吸湿しやすく、装置内あるいは保
管時に吸湿により塊状となり、被記録材に吸水性樹脂粉
体を均一に塗布することが困難になるなどの不具合を生
じやすい。
【0014】特開平7−89067公報には、中間転写
体に界面活性剤を付与し、その界面活性剤が付与された
中間転写体にインクジェット記録方法により画像を形成
し、その形成された画像を被記録材に転写せしめる方法
および装置が開示されている。この方法においては、イ
ンクの被記録材への転写効率は向上するものの、界面活
性剤がインクと反応性のないものであるために、転写体
上で形成される画像の品位は、前記の従来例と本質的に
変わりのないものであり、カラーブリードなどを生じ易
いものであった。
【0015】特開平11−28862号公報には、転写
体にインク薄膜を塗布し、そこにインクを固化せしめる
液をインクジェット記録で印字し、未固化インク部分を
記録紙に転写する方法が提案されている.この方法は、
インクを転写体全面に塗布するため、不使用インクの量
が多くなり、無駄なインクの消費を生じる問題があっ
た。上述のように、普通紙に対し高画質かつ高速で記録
するために、種々の提案がなされているが、いまだ充分
な解決方法は提案されていなかった.
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術の課題を解決することがその目的である。すなわ
ち、本発明の目的は、被記録材として一般に用いられて
いる普通紙に高速で、画像濃度が高く、フェザリングや
色境界にじみのない品質の高い画像を得ることができる
画像記録方法及び画像記録装置、インク組成物、処理液
を提供することである。本発明の他の目的は、普通紙に
印字した場合でもインクの乾燥不良による画像の乱れ、
オフセットによる地肌の汚れの発生などを生じることの
ない画像記録方法および装置、インク組成物、処理液を
提供することである。本発明の他の目的は、普通紙に印
字した場合でもインクが紙の奥深くまで浸透することな
く、画像印字面と反対の面から見たときの画像濃度が小
さく、両面印字に適する画像記録方法および装置、イン
ク組成物、処理液を提供することである。本発明の他の
目的は、普通紙に印字した場合でもインクが紙に吸収さ
れることにより発生する、コックリングやカールとなど
の紙の変形を防止し、印字記録装置内における記録媒体
の搬送の信頼性を高めるとともに、得られる印字記録体
の取り扱いを容易にすることのできる画像記録方法およ
び装置、インク組成物、処理液を提供することである。
発明の他の目的は、構成が簡素で、消費電力が小さい画
像記録方法および装置、インク組成物、処理液を提供す
ることである。本発明の他の目的は、高速で記録が可能
な画像記録方法および装置、インク組成物、処理液を提
供することである。本発明の他の目的は、最終記録媒体
上で得られる画像の耐水性を向上することにある。更
に、本発明の他の目的は、繰り返し記録を行なっても、
画像品質が劣化することがない信頼性の高い画像記録方
法および装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「1方の反応性成分を含有する記録液を中間転写
体に付与し、記録液中の該1方の反応性成分と反応しう
る他方の反応性成分を少なくとも含む反応液を中間転写
体に付与し、該記録液と該反応液を中間転写体上で混合
接触させて該1方の反応性成分と前記他方の反応性成分
とを反応させ、つぎに、混合液を被記録材料に転写する
画像形成方法であって、前記記録液は少なくとも着色剤
を含み、かつ、少なくとも前記記録液と前記反応液のう
ちのいずれかが、形成される画像の鏡像として中間転写
体に付与されることを特徴とする画像形成方法」、
(2)「記録液中の1方の反応性成分と反応しうる他方
の反応性成分を少なくとも含む反応液を中間転写体に付
与し、該1方の反応性成分を含有する記録液を中間転写
体に付与し、該記録液と該反応液を中間転写体上で混合
接触させて該1方の反応性成分と前記他方の反応性成分
とを反応させ、つぎに、混合液を被記録材料に転写する
画像形成方法であって、前記記録液は少なくとも着色剤
を含み、かつ、少なくとも前記記録液と前記反応液のう
ちのいずれかが、形成される画像の鏡像として中間転写
体に付与されることを特徴とする画像形成方法」、
(3)「前記処理液中の他方の反応性成分と反応する記
録液中の1方の前記反応性成分が、着色剤であり、着色
剤がイオン性の基を有する染料、イオン性の基が結合し
ている顔料、イオン性の分散剤で分散されている顔料、
イオン性界面活性剤で乳化された着色エマルジョンのい
ずれかであることを特徴とする前記第(1)項又は第
(2)項に記載の画像形成方法」、(4)「イオン性基
がアニオンであることを特徴とする前記第(3)項に記
載の画像形成方法」、(5)「アニオンがカルボン酸基
であることを特徴とする前記第(4)項に記載の画像形
成方法」、(6)「処理液中の他方の反応性成分と反応
する記録液中の1方の前記反応性成分が水溶性高分子化
合物であり、イオン性水溶性高分子化合物あるいはキレ
ートを形成することが可能な基を有する水溶性高分子化
合物を含有することを特徴とする前記第(3)項に記載
の画像形成方法」、(7)「水溶性高分子化合物がアニ
オン性高分子化合物であることを特徴とする前記第
(6)項に記載の画像形成方法」、(8)「処理液中の
他方の反応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応
性成分として、糖類を含むことを特徴する前記第(3)
項に記載の画像形成方法」、(9)「処理液中の他方の
反応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応性成分
として、少なくとも樹脂粒子表面にイオン性基を有する
樹脂エマルジョンを含有することを特徴とする前記第
(3)項に記載の画像形成方法」、(10)「イオン性
基を有する樹脂エマルジョンが、アニオン性界面活性剤
で乳化された樹脂エマルジョンあるいは、アニオン性の
基を有するモノマーを重合、縮合せしめて合成されたも
のであることを特徴とする前記第(9)項に記載の画像
形成方法」、(11)「樹脂粒子の表面がカルボン酸基
を含有する樹脂エマルジョンを含有することを特徴とす
る前記第(9)項又は第(10)項に記載の画像形成方
法」により達成される。
【0018】また、上記課題は、本発明の(12)「中
間転写体と、1方の反応性成分を含有する記録液を該中
間転写体に付与する記録液付与手段と、記録液中の1方
の反応性成分と反応しうる他方の反応性成分を少なくと
も含む反応液を該中間転写体に付与する反応液付与手段
と、記録媒体を該中間転写体に搬送しまた記録後の記録
媒体を該中間転写体搬送から外部に導く搬送路と、前記
中間転写体に対向し該搬送路を搬送される記録媒体の記
録面を該中間転写体に圧接する記録媒体圧接手段とを有
し、該記録媒体圧接手段が、前記記録液付与手段による
記録液と前記反応液付与手段による反応液が混合して前
記1方の反応性成分と前記他方の反応性成分とが少なく
とも部分的に反応した後に、該記録媒体に圧接される位
置に配置されることを特徴とする転写画像形成形成装
置」、(13)「中間転写体に更にクリーニング手段が
付されたことを特徴とする前記第(12)項に記載の転
写画像形成形成装置」、(14)「前記処理液中の他方
の反応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応性成
分が、着色剤であり、着色剤がイオン性の基を有する染
料、イオン性の基が結合している顔料、イオン性の分散
剤で分散されている顔料、イオン性界面活性剤で乳化さ
れた着色エマルジョンのいずれかであることを特徴とす
る前記第(12)項又は第(13)項に記載の画像形成
装置」、(15)「イオン性基がアニオンであることを
特徴とする前記第(14)項に記載の画像形成装置」、
(16)「アニオンがカルボン酸基であることを特徴と
する前記第(15)項に記載の画像形成装置」、(1
7)「処理液中の他方の反応性成分と反応する記録液中
の1方の前記反応性成分が水溶性高分子化合物であり、
イオン性水溶性高分子化合物あるいはキレートを形成す
ることが可能な基を有する水溶性高分子化合物を含有す
ることを特徴とする前記第(14)項に記載の画像形成
装置」、(18)「水溶性高分子化合物がアニオン性高
分子化合物であることを特徴とする前記第(17)項に
記載の画像形成装置」、(19)「処理液中の他方の反
応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応性成分と
して、糖類を含むことを特徴する前記第(14)項に記
載の画像形成装置」、(20)「処理液中の他方の反応
性成分と反応する記録液中の1方の前記反応性成分とし
て、少なくとも樹脂粒子表面にイオン性基を有する樹脂
エマルジョンを含有することを特徴とする前記第(1
4)項に記載の画像形成装置」、(21)「イオン性基
を有する樹脂エマルジョンが、アニオン性界面活性剤で
乳化された樹脂エマルジョンあるいは、アニオン性の基
を有するモノマーを重合、縮合せしめて合成されたもの
であることを特徴とする前記第(20)項に記載の画像
形成装置」、(22)「樹脂粒子の表面がカルボン酸基
を含有する樹脂エマルジョンを含有することを特徴とす
る前記第(20)項又は第(21)項に記載の画像形成
装置」により達成される。
【0019】さらに、上記課題は、本発明の(23)
「少なくとも着色剤を含んでなる記録液と、記録液中の
少なくとも1方の反応性成分と反応しうる他方の反応性
成分を含有する処理液とを転写体上で混合する行程と、
該混合物を被記録材に転写する行程とを有する画像形成
方法に用いる記録液」、(24)「処理液中の他方の反
応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応性成分が
着色剤であり、着色剤がイオン性の基を有する染料、イ
オン性の基が結合している顔料、イオン性の分散剤で分
散されている顔料、イオン性界面活性剤で乳化された着
色エマルジョンのいずれかであることを特徴とする前記
第(23)項に記載の記録液」、(25)「イオン性基
がアニオンであることを特徴とする前記第(23)項ま
たは第(24)項に記載の記録液」、(26)「アニオ
ンがカルボン酸基であることを特徴とする前記第(2
5)項に記載の記録液」、(27)「処理液中の他方の
反応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応性成分
が水溶性高分子化合物であり、イオン性水溶性高分子化
合物あるいはキレートを形成することが可能な基を有す
る水溶性高分子化合物を含有することを特徴とする前記
第(23)項に記載の記録液」、(28)「水溶性高分
子化合物がアニオン性高分子化合物であることを特徴と
する前記第(27)項に記載の記録液」、(29)「処
理液中の他方の反応性成分と反応する記録液中の1方の
前記反応性成分として、糖類を含むことを特徴する前記
第(23)項に記載の記録液」、(30)「処理液中の
他方の反応性成分と反応する記録液中の1方の前記反応
性成分として、少なくとも樹脂粒子表面にイオン性基を
有する樹脂エマルジョンを含有することを特徴とする前
記第(23)項に記載の記録液」、(31)「イオン性
基を有する樹脂エマルジョンが、アニオン性界面活性剤
で乳化された樹脂エマルジョンあるいは、アニオン性の
基を有するモノマーを重合、縮合せしめて合成されたも
のであることを特徴とする前記第(30)項に記載の記
録液」、(32)「樹脂粒子の表面がカルボン酸基を含
有する樹脂エマルジョンを含有することを特徴とする前
記第(30)項または第(31)項に記載の記録液」に
より達成される。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
記録液は、新規なインクジェット記録方法に用いられる
記録液であり、より具体的には、少なくとも着色剤を含
んでなる記録液を、転写体に画像信号に応じて液滴とし
て付与する行程(A)と、記録液中の少なくとも一つの
成分と反応しうる成分を含有する反応液を、中間転写体
(ここでは単に「転写体」ともいう)に付与する行程
(B)と、該記録液と該反応液とを転写体上で接触混合
せしめる行程(C)と、該混合物を被記録材に転写する
行程(D)、とを有する画像形成方法に用いる記録液で
ある。前記行程(A)と行程(B)は、いずれが先であ
ってもよい。例えば第1の液体のほうが、転写体上で単
独で存在するときに、より展開拡大し難い高粘度及び/
又は濡れ特性を有するものであるときには、行程(A)
を行程(B)の先に行うことができ、第1の液体のほう
が転写体を侵し易いとき及び/又は揮発性が高すぎると
きには、行程(B)を行程(A)を前に行う(この場合
の反応液を以下「前処理液」ともいう)ことができる。
また、前記第1の液体(記録液)と第2の液体(反応
液)のうちの少なくとも1方は、転写体に画像信号に応
じて液滴として付与するものである。(i)第1の液体
(記録液)転写体に画像信号に応じて液滴として付与
し、第2の液体(反応液)を例えば画像記録予定領域面
内全面に塗布供給することができ、(ii)または第2の
液体(反応液)も画像信号に応じて液滴として付与する
に極めて適している性質のものであるときには第1の液
体(記録液)と第2の液体(反応液)の双方を画像信号
に応じて液滴として付与することができ、(iii)また
は第1の液体(記録液)が第2の液体(反応液)と混合
反応したときのみ発色するような着色料例えば酸材料に
接触したときのみ発色するロイコ型染料を着色料とする
ときには逆に第2の液体(反応液)を転写体に画像信号
に応じて液滴として付与することができるが、特に、
(i)又は(ii)が好ましい。上記の画像形成方法に用
いる装置の構成は、下記の通りである。
【0021】上記の画像形成方法に用いる装置の構成
は、下記の通りである。図1は、画像記録装置の構成図
の一例を示した図であり、転写体(1)に前処理液付与
手段即ち反応液付与手段(2)(インクジェットヘッ
ド)により、前処理液(反応液)が塗られる。前処理液
が塗られた転写体(1)に、記録液付与手段としてのイ
ンクジェットヘッド(3)により、記録が行なわれ、転
写体(1)上に画像が形成される。インク(記録液)は
前処理液(反応液)と反応し高粘度状態となる。記録媒
体(4)は記録媒体圧接手段ここでは加圧ローラ(6)
と転写体(1)の間の搬送路を搬送され、この際、転写
体(1)上の画像が記録媒体(4)に転写される。転写
体(1)を清掃するクリーニング手段(5)が、転写部
と前処理液付与手段即ち反応液付与手段(2)との間に
設けられている。
【0022】図2は、画像記録装置の構成図の一例を示
した別の図であり、転写体(1)に前処理液付与手段即
ち反応液付与手段(7)(塗布ローラ)により、前処理
液(反応液)が塗られる。前処理液が塗られた転写体
(1)に、インクジェットヘッド(3)により、記録が
行なわれ、転写体(1)上に画像が形成される。インク
(記録液)は前処理液と反応し高粘度状態となる。記録
媒体(4)は記録媒体圧接手段ここでは加圧ローラ
(6)と転写体(1)の間の搬送路を搬送され、この
際、転写体(1)上の画像が記録媒体(4)に転写され
る。転写体(1)を清掃するクリーニング手段(5)
が、転写部と前処理液付与手段即ち反応液付与手段
(7)との間に設けられている。
【0023】図3は、画像記録装置の構成図の一例を示
した更に別の図であり、転写体(1)に前処理液付与手
段即ち反応液付与手段(8)(スプレイノズル)によ
り、前処理液(反応液)が塗られる。前処理液が塗られ
た転写体(1)に、インクジェットヘッド(3)によ
り、記録が行なわれ、転写体(1)上に画像が形成され
る。インク(記録液)は前処理液と反応し高粘度状態と
なる。記録媒体(4)は記録媒体圧接手段ここでは加圧
ローラ(6)と転写体(1)の間を搬送され、この際、
転写体(1)上の画像が記録媒体(4)に転写される。
転写体(1)を清掃するクリーニング手段(5)が、転
写部と前処理液付与手段即ち反応液付与手段(8)との
間に設けられている。
【0024】図4、図5、図6は、転写体上の前処理液
(反応液)の付着範囲を示した図であり、図4は、前処
理液を転写体上の、記録媒体のほぼ全面に相当する範囲
に付着させる例を表わす。前処理液を、インクジェット
ヘッド、または塗布ローラ、またはスプレイノズルによ
り、記録媒体のほぼ全面に相当する範囲で転写体上に付
着させる。図5は、前処理液を転写体上の、記録媒体の
画像形成領域に相当する範囲に付着させる例を表わす。
前処理液を、インクジェットヘッドまたはスプレイノズ
ルにより、記録媒体の画像形成領域(白情報を除く範
囲)に相当する範囲の転写体上に付着させる。図6は、
前処理液を転写体上の、記録媒体の画像情報に相当する
範囲に付着させる例を表わす。前処理液を、インクジェ
ットヘッドにより、画像情報と同じ情報に基づき転写体
上に付着させる。
【0025】本発明は、上述の画像記録方法あるいは画
像記録装置に用いられる記録液である。記録液として
は、従来から通常のインクジェット記録方法に用いられ
ている記録液を用いることができるが、特に、上述の画
像記録方法あるいは画像記録装置に用いたときに好まし
いものとしては、反応液中の成分と速やかに反応するこ
とが可能な材料が添加された記録液が挙げられる。すな
わち、処理液(反応液)と反応する記録液中の成分が着
色剤である場合には、着色剤がイオン性の基を有する染
料、イオン性の基が結合している顔料、イオン性の分散
剤で分散されている顔料、イオン性界面活性剤で乳化さ
れた着色エマルジョンのいずれかであることが好まし
く、特に、イオン性基がアニオンであることが材料の安
全性が高く、コストも安価である点で好ましい。更に処
理液(反応液)との反応性が高く、少量あるいは希薄な
処理液でも反応が生じるカルボン酸を含むアニオン性の
材料を記録液に用いることが好ましい。例えば、アニオ
ン性基を含む着色剤とカチオン性材料を含む処理液(反
応液)とは、イオン反応で着色剤の凝集、記録液の増粘
を生じるが、イオン反応は極めて迅速に生じるため、特
に、高速で記録する場合に、画像にじみの発生、カラー
ブリードの発生を防止することができる。本発明では、
記録液として水性記録液を用いることが安全性の点で好
ましい。
【0026】本発明に用いるインクに含有させる、アニ
オン性染料の具体例としては、例えば、カラーインデッ
クスにおいて酸性染料、直接性染料、食用染料に分類さ
れる染料を挙げることができる。より具体的には、酸性
染料および食用染料として、 C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,
79,142 C.I.アシッドレッド 1,8,13,14,18,
26,27,35,37,42,52,82,87,8
9,92,97,106,111,114,115,1
34,186,249,254,289 C.I.アシッドブルー 9,29,45,92,24
9 C.I.アシッドブラック 1,2,7,24,26,
94 C.I.フードイエロー 3,4 C.I.フードレッド 7,9,14 C.I.フードブラック 1,2
【0027】直接性染料として、 C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,26,
33,44,50,86,120,132,142,1
44 C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,13,17,
20,28,31,39,80,81,83,89,2
25,227 C.I.ダイレクトオレンジ 26,29,62,10
2 C.I.ダイレクトブルー 1,2,6,15,22,
25,71,76,79,86,87,90,98,1
63,165,199,202 C.I.ダイレクトブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171
【0028】反応性染料として、 C.I.リアクティブ.ブラック3,4,7,11,1
2,17 C.I.リアクティブ.イエロー1,5,11,13,
14,20,21,22,25,40,47,51,5
5,65,67 C.I.リアクティブ.レッド1,14,17,25,
26,32,37,44,46,55,60,66,7
4,79,96,97 C.I.リアクティブ.ブルー1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が、溶解性の高さ、色調の良好さ、本発明における方
法で記録した場合の耐水性の良さから好ましく用いるこ
とのできる染料の例である。本発明においては、記録液
は処理液と混合された後で被記録材に転写されるため、
反応液なしで使用した場合に、良好な耐水性を示す染料
を用いる必要がない。染料としては、特に分子中に3個
以上のカルボキシル基、スルホン酸基を含むものが、処
理液中のカチオン性の材料との反応性が高く、且つ、記
録液の保存安定性、耐目詰まり特性を確保できる点で好
ましい。
【0029】本発明の記録液に用いることのできる顔料
としては、無機顔料、有機顔料を使用することができ
る。無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バ
リウムなどの白色顔料や酸化鉄などの黒色顔料などを用
いることができる。
【0030】有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレー
キ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料
などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔
料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔
料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジ
ゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料な
ど)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、
酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔
料、アニリンブラックなどを使用できる。また、コンタ
クト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法に
よって製造されたカーボンブラックを使用することがで
きる。より具体的には、カラー用としては、C.I.ピ
グメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12
(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、2
4、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、5
5、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、9
7、98、100、101、104、408、109、
110、117、120、138、153、C.I.ピ
グメントオレンジ5、13、16、17、36、43、
51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、1
7、22(ブリリアントファーストスカレット)、2
3、31、38、48:2(パーマネントレッド2B
(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B(C
a))、48:3(パーマネントレッド2B(S
r))、48:4(パーマネントレッド2B(M
n))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブ
リリアントカーミン6B)、60:1、63:1、6
3:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、8
3、88、101(ベンガラ)、104、105、10
6、108(カドミウムレッド)、112、114、1
22(キナクリドンマゼンタ)、123、146、14
9、166、168、170、172、177、17
8、179、185、190、193、209、21
9、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレ
ーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.
I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブ
ルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシア
ニンブルーE)、16、17:1、56、60、63、
C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、1
7、18、36等がある。
【0031】本発明において着色剤として顔料を含む記
録液を用いる場合には、例えば、酸化反応によりカルボ
キシル基が導入されたカーボンブラック、カルボキシル
基やスルホン酸基を含むジアゾニウム塩から精製される
ラジカルとカーボンブラック、フタロシアニン、キナク
リドンなどの顔料を反応させてなる自己分散性の顔料、
カルボキシル基やスルホン酸基を含むラジカル開始剤と
カーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドンなど
の顔料を反応させてなる自己分散性の顔料、顔料の官能
基とカルボン酸の無水物を反応させてなる自己分散性顔
料など、イオン性の基、特にカルボキシル基が共有結合
で結合している顔料を好ましく用いることができる。こ
れらの顔料は水を主体とする液媒体中で、極めて安定な
分散状態を保つことができ、記録液の保存性、耐目詰ま
り性に優れる。また、処理液中のカチオン性の材料との
反応性が高く、画像にじみ、カラーブリードの発生防止
効果が極めて大きい。
【0032】本発明において好ましく使用できる着色剤
として顔料を用いた記録液は、アニオン性の高分子分散
剤で分散された顔料を含む場合である。アニオン性基を
有する高分子分散剤の例として、ポリアクリル酸および
その塩、ポリメタクリル酸およびその塩、アクリル酸−
アクリロニトリル共重合体およびその塩、アクリル酸−
アクリル酸アルキルエステル共重合体およびその塩、ス
チレン−アクリル酸共重合体およびその塩、スチレン−
メタクリル酸共重合体およびその塩、スチレン−アクリ
ル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体およびその
塩、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエス
テル共重合体およびその塩、スチレン−α−メチルスチ
レン−アクリル酸共重合体およびその塩、スチレン−α
−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸ア
ルキルエステル共重合体およびその塩、スチレン−マレ
イン酸共重合体およびその塩、ビニルナフタレン−マレ
イン酸共重合体およびその塩、酢酸ビニル−エチレン共
重合体およびその塩、酢酸ビニル−クロトン酸共重合お
よびその塩、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体およびそ
の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物など
を挙げることができる。これらのアニオン性基を有する
高分子化合物は、酸の形でも用いることができるが、ナ
トリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属塩を
用いることもできる。
【0033】これらの分散剤の中でも、本発明の記録液
に使用するときに好ましい分散剤は、ポリアクリル酸お
よびその塩、ポリメタクリル酸およびその塩、アクリル
酸−アクリロニトリル共重合体およびその塩、アクリル
酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体およびその
塩、スチレン−アクリル酸共重合体およびその塩、スチ
レン−メタクリル酸共重合体およびその塩、スチレン−
アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体およ
びその塩、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキ
ルエステル共重合体およびその塩、スチレン−α−メチ
ルスチレン−アクリル酸共重合体およびその塩、スチレ
ン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリ
ル酸アルキルエステル共重合体およびその塩、スチレン
−マレイン酸共重合体およびその塩、ビニルナフタレン
−マレイン酸共重合体およびその塩、酢酸ビニル−クロ
トン酸共重合およびその塩、酢酸ビニル−アクリル酸共
重合体およびその塩等などのカルボキシル基を含む高分
子分散剤を用いることが、処理液中のカチオン性の材料
との反応性が高く、画像にじみ、カラーブリードの発生
防止効果が極めて大きい点で特に好ましい。
【0034】アニオン性の界面活性剤も顔料分散剤とし
て好ましく用いることができる。具体的には、オレイル
酸およびその塩、ラウリル酸およびその塩、ベヘン酸お
よびその塩、ステアリン酸およびその塩のような脂肪酸
およびその塩、ドデシルスルホン酸およびその塩、デシ
ルスルホン酸及びその塩なアルキルスルホン酸とその
塩、ラウリル硫酸塩、オレイル硫酸塩などのアルキル硫
酸エルテル類、ドデシルベンゼンスルホン酸およびその
塩、ラウリルベンゼンスルホン酸およびその塩など、ア
ルキルベンゼンスルホン酸とその塩、ジオクチルスルホ
琥珀酸およびその塩、ジヘキシルスルホ琥珀酸およびそ
の塩などのジアルキルスルホ琥珀酸およびその塩、ナフ
チルスルホン酸およびその塩、ナフチルカルボン酸およ
びその塩などの芳香族アニオン系界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルスルホン酸塩、フッ素化アルキルカルボン
酸およびその塩、フッ素化アルキルスルホン酸およびそ
の塩等のフッ素系アニオン性界面活性剤などを用いて顔
料を分散して用いることができる。これらの界面活性剤
を顔料の分散剤として用いる場合、本発明においては、
アルキルカルボン酸塩、アルキルベンゼンカルボン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等のカ
ルボキシル基を含む界面活性剤を用いることが、処理液
中のカチオン性の材料との反応性が高く、画像にじみ、
カラーブリードの発生防止効果が極めて大きい点で特に
好ましい。
【0035】顔料を分散させた記録液を用いる場合に、
顔料の粒径に特に制限はないが、最大個数換算で最大頻
度が20〜150nmの粒径の顔料インクを用いること
が本発明では好ましい。粒径が150nmを超えると、
記録液としての顔料分散安定性が悪くなるばかりでな
く、記録液の吐出安定性も劣化し、画像濃度などの画像
品質も低くなり好ましくない。粒径が20nm未満で
は、記録液の保存安定性、プリンタでの噴射特性は安定
し、前処理液を用いる場合には、高い画像品質も得られ
るが、そのように細かな粒径にまで分散せしめるのは、
分散操作や、分級操作が複雑となり、経済的に記録液を
製造することが困難となる。
【0036】本発明の記録液に用いる着色剤として好ま
しいものの他の例は、着色樹脂微粒子が懸濁された、所
謂、着色エマルジョンを用いた記録液である。着色樹脂
微粒子は、スチレン−アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂などを油性染料、分散染料または
顔料などにより着色したものである。微粒子の少なくと
も殻に当たる部分をポリアクリル酸、ポリメタクリル酸
などの親水性を有する樹脂で形成したり、ポリエステル
を合成する際に、多価アルコールに対して過剰の多塩基
酸を加えることにより酸性基が残るように合成するなど
の手法により、また、反応性の界面活性剤などイオン性
を有する界面活性剤で懸濁することにより、例えばアニ
オン性の、着色微粒子が水を主体とする液媒体に懸濁さ
れた記録液を得ることができる。着色エマルジョンを用
いた記録液を用いる場合にも、前述のアニオン性界面活
性剤で乳化し重合したもの、少なくとも外殻がポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、多塩基酸の残基などの親水
性を有する樹脂で形成したエマルジョンを用いること
が、本発明に、処理液中のカチオン性の材料との反応性
が高く、画像にじみ、カラーブリードの発生防止効果が
極めて大きい点で特に好ましい。
【0037】本発明の記録液には、記録液が水溶性の場
合には、親水性高分子化合物を添加することで、処理液
との反応により記録液の増粘作用、凝集作用を強め、画
像品位の向上させることができる。特に、アニオン性の
水溶性高分子化合物を添加することにより、安全性の高
い記録液を得ることができる。
【0038】記録液に添加できる親水性高分子化合物と
しては、天然系ではアラビアガム、トラガンガム、グー
アガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノ
ガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植
物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻
系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲ
ン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等
の微生物系高分子またはセラック等、半合成系ではメチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコ
ール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム
等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、
純合成系ではポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、
非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのア
ルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリ
ル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニ
ルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマ
レイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
アルカリ金属塩等が挙げられる。水溶性高分子化合物を
記録液に用いる場合にも、カルボン酸をアニオン基とし
て含むものを使用することが、処理液中のカチオン性の
材料との反応性が高く、画像にじみ、カラーブリードの
発生防止効果が極めて大きい点で特に好ましい。
【0039】本発明の記録液には、処理液と反応する成
分として、糖類、特に多糖類を含むことも好ましい。糖
類化合物の例としては、アルギン酸およびその塩、ウロ
ン酸およびその塩、アルドン酸およびその塩、カラギー
ナンなどを挙げることができる。
【0040】本発明の記録液には、処理液と反応する成
分として、着色剤を含まない樹脂エマルジョンを添加す
ることも好ましい。樹脂エマルジョンは、処理液との反
応により記録液の増粘作用、凝集作用を強め、画像品位
の向上させることができる。特に、負帯電の樹脂エマル
ジョンを記録液に含有せしめることにより、安全性の高
い記録液が得られる。処理液と反応して、増粘・凝集作
用を起こす樹脂エマルジョンを記録液に用いることによ
り、転写体上での画像の品位を高めることができると同
時に、樹脂エマルジョンの種類によっては、樹脂エマル
ジョンが被記録材で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性、耐
光性、耐水性をも向上させる効果を有する。特に、着色
エマルジョンと同様に、アニオン系界面活性剤で乳化、
分散された樹脂を用いることが好ましく、また、外殻が
アクリル酸、メタクリル酸などにより構成されたカプセ
ル型の樹脂エマルジョンを用いることも好ましい。
【0041】懸濁相の樹脂成分としては、アクリル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジ
エン系樹脂、スチレン系樹脂などが挙げられる。これら
の樹脂は、親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体
であるのが好ましい。また、これらの樹脂成分の粒子径
はエマルジョンを形成する限り特に限定されないが、1
50nm程度以下が好ましく、より好ましくは5〜10
0nm程度である市販の樹脂エマルジョンの例として
は、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチ
レン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式
会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマル
ジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコー
ト5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、
大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014
(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン
株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系
樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)などが挙
げられる。記録液中、樹脂エマルジョンは、その樹脂成
分が記録液の0.1〜40重量%となるように添加する
のが好ましく、より好ましくは1〜25重量%の範囲で
ある。
【0042】記録液は水を主な液媒体として使用するも
のを用いることが安全衛生上好ましいが、記録液を所望
の物性にするため、あるいは記録液の乾燥による記録ヘ
ッドのノズルの詰まりを防止するため、前述の水溶性有
機溶媒を使用することが好ましい。水溶性有機溶媒の具
体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセ
リン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオ
ール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等
の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコ−ルモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価
アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモ
ノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジル
エーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;N−
メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−
ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合
物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、ス
ルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロ
ピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクト
ン等である。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは
複数混合して用いられる。
【0043】本発明における画像記録促進液および記録
液には、従来より知られている記録液用の添加剤を加え
ることができる。例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ
酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジン
チオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリ
ウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が使用でき
る。
【0044】更に、記録液には、被記録材への中間転写
体の濡れ性の改善、被記録材への浸透性の改善のため
に、アルキル及びアリールエーテル類、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロック共重合体、フッ素系
界面活性剤などの界面活性剤を添加することができる。
また、同じ目的で、界面活性剤の他にジエチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコール
クロロフェニルエーテル等の多価アルコールのエーテル
類、を添加することができる。エタノール、2−プロパ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールなど
のアルコール類、を添加することができる。pH調整剤
としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アン
モニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホ
ニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、ジエタノールアミ
ン、トリエタノ−ルアミン等のアミン類、硼酸、塩酸、
硝酸、硫酸、酢酸等を用いることができる。
【0045】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
実施例に記載の各成分の量(%)は特に記載のない場合
は重量%である。
【0046】(実施例1) 《記録液の調製》下記記録液処方にて混合攪拌した後、
pHが10.5になるように水酸化ナトリウムにて調整
した。その後、平均孔径0.1μmのメンブレンフィル
ターで濾過を行ない記録液組成物を得た。 [イエロー記録液1] C.I.アシッドイエロー23 2重量% N−メチル−2−ピロリドン 10重量% ポリエチレングリコール200 15重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12重量% 1,5,−ペンタンジオール 3重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.4重量% イオン交換水 残量 [マゼンタ記録液1] C.I.アシッドレッド52 1.5重量% C.I.アシッドレッド254 1.5重量% N−メチル−2−ピロリドン 10重量% ポリエチレングリコール200 15重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12重量% 1,5,−ペンタンジオール 3重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.4重量% イオン交換水 残量 [シアン記録液1] C.I.アシッドブルー9 1.5重量% Projet Fast Cyan2(アビシア社製) 1.5重量% N−メチル−2−ピロリドン 10重量% ポリエチレングリコール200 15重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12重量% 1,5,−ペンタンジオール 3重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.4重量% イオン交換水 残量 [ブラック記録液1] C.I.フードブラック2 5重量% N−メチル−2−ピロリドン 10重量% ポリエチレングリコール200 15重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12重量% 1,5,−ペンタンジオール 3重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.4重量% イオン交換水 残量
【0047】《処理液の調製》下記組成物を攪拌混合し
被記録材の処理液例1を作製し、pHが7になるように
トリエタノールアミンで調整した。この際の粘度は表1
に記した。 [処理液例1] ポリアリルアミン 5重量% カチオン性界面活性剤 3重量% グリセリン 5重量% エチレングリコール 20重量% 安息香酸ナトリウム 0.5重量% イオン交換水 残量
【0048】《画像記録評価》上記処理液1を図1に示
す画像記録装置の前処理液塗布用インクジェットヘッド
に(2)に充填し、イエロー記録液1、マゼンタ記録液
1、シアン記録液1、ブラック記録液1を、画像記録用
インクジェットヘッド(3)から吐出できるように充填
した。それぞれのインクジェットヘッドには、PZTを
用いたオンディマンド型のインクジエットヘッドを用
い、最高周波数16KHz、記録液の液滴体積14p
l、処理液の液滴体積5plで、画素密度600dpi
で、処理液も画像に従って中間転写体(1)に付与し、
画像記録を行なった。被記録材としては、市販のコピー
用紙(NBSリコー:マイペーパー)を用いた。 1)黒色画像濃度 黒色記録液のベタ画像の印字を行ない、乾燥後、黒色記
録液のベタ画像の濃度を反射型カラー分光測色濃度計
(X−Rite社製)により測定した。1.45以上は
◎、1.2〜1.44は○、1.2未満は×とした。 2)色境界にじみ 被記録材にイエローのベタ画像内にマゼンタ、シアン、
ブラックの10ドットの線幅の線画像をそれぞれ形成
し、色境界にじみの発生を目視により観察した。同様に
シアンのベタ画像内にマゼンタ、イエロー、ブラックの
10ドットの線幅の線画像をそれぞれ形成した場合とマ
ゼンタのベタ画像内にシアン、イエロー、ブラックの1
0ドットの線幅の線画像をそれぞれ形成した場合につい
ても色境界にじみの発生を観察した。目視で色境界にじ
みの発生が全く確認できない場合は◎、目視で色境界に
じみの発生がほとんど確認できない場合は○、目視で色
境界にじみの発生が若干ある場合は△、目視で明らかに
色境界にじみの発生がある場合は×と評価した。 3)フェザリング 記録媒体にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの1
0ドットの線幅の線画像をそれぞれ被記録材の上に形成
し、フェザリングの有無を観察した。10倍ルーペで観
察してもほとんど認められない場合を◎、10倍ルーペ
で観察した場合に確認できるが、目視で確認できないレ
ベルで、実用上問題なければ○、目視で発生が若干ある
場合は△、目視であきらかに確認できる場合を×とし
た。 4)裏抜け ベタ画像を裏面から目視観察し、ベタ画像と白地部分の
境界が完全に不明確で両面印字物の読み取りに支障のな
い場合は◎、ベタ画像と白地部分の境界がほとんど不明
確で両面印字物の読み取りにほとんど支障のないレベル
の場合は○、ベタ画像と白地部分の境界が観察されるが
両面印字物の読み取りに気にならない場合は△、ベタ画
像の着色剤が裏面まで抜けており、両面印字物の読み取
りに支障がある場合は×、として判定した。 5)コックリング ベタ部におけるコックリングの有無の観察を行なった。
2次色にもコックリングの発生がほとんど認められない
場合は◎、2次色に若干の発生が認められるが、単色で
はほとんど発生が認められない場合を○、単色に若干の
コックリングが観察される場合を△、単色に明らかな場
合は×とした。評価結果を表1に示した。
【0049】(比較例1)中間転写体(1)に、実施例
1で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液の
付与をせずに、実施例1で用いた記録液を使用して、実
施例1と同様に画像を形成した。得られた画像を実施例
1と同様に評価を行なった。結果を表1に示した。
【0050】(比較例2)中間転写体(1)に、実施例
1で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液を
実施例1と同様に付与、すなわち、被記録材に直接付与
し、実施例1で用いた記録液を使用して、実施例1と同
様に画像を形成した。得られた画像を実施例1と同様に
評価を行なった。結果を表1に示した。
【0051】(比較例3)中間転写体(1)に、実施例
1で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液を
液滴体積が15plとなるようにピエゾを駆動するドラ
イバーを調整し、実施例1と同様に付与、すなわち、被
記録材に直接、比較例2よりも処理液の単位面積当たり
の付着量が増大するように付与し、実施例1で用いた記
録液を使用して、実施例1と同様に画像を形成した。得
られた画像を実施例1と同様に評価を行なった。結果を
表1に示した。
【0052】(実施例2)《顔料分散液の調製》下記分
散液処方にて各色顔料の分散液組成物を混合攪拌した
後、直径2mmのジルコニアビーズを用い、ビーズミル
にて8時間の分散を行ない、顔料分散液を調製した。 [イエロー顔料分散液1] C.I.ピグメントイエロー74 15重量% ヘキシルアクリレート−メタクリル酸共重合体ナトリウム塩 3重量% ジエチレングリコール 15重量% イオン交換水(分散後の粒径最頻値118nm) 残量 [マゼンタ顔料分散液1] C.I.ピグメントレッド122 15重量% スチレン−ヘキシルアクリレート− メタクリル酸共重合体ジエタノールアミン塩 5重量% エチレングリコール 13重量% イオン交換水(分散後の粒径最頻値110nm) 残量 [シアン顔料分散液1] C.I.ピグメントブルー15:3 15重量% スチレン−ヘキシルアクリレート− メタクリル酸共重合体ジエタノールアミン塩 4重量% エチレングリコール 15重量% イオン交換水(分散後の粒径最頻値85nm) 残量 [ブラック顔料分散液1] カーボンブラック 15重量% ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体 3重量% ジエチレングリコール 15重量% イオン交換水(分散後の粒径最頻値120nm) 残量
【0053】《記録液の調製》下記記録液処方にて混合
攪拌した後、pHが9になるように水酸化リチウム10
%水溶液にて調整して記録液とした。その後、平均孔径
1.0μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない記録
液組成物を得た。 [イエロー記録液2] イエロー顔料分散液1 26.7重量%(顔料4重量%) グリセリン 10重量% 2 −ピロリドン 10重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリウム塩 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(浸透剤) 2重量% マイクロジェルE−5002(樹脂エマルジョン) 3重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム(防腐剤) 0.2重量% イオン交換水 残量 [マゼンタ記録液2] マゼンタ顔料分散液 1 26.7重量%(顔料4重量%) グリセリン 10重量% 2−ピロリドン 10重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸リチウム塩 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(浸透剤) 2重量% マイクロジェルE−5002(樹脂エマルジョン) 3重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム(防腐剤) 0.2重量% イオン交換水 残量 [シアン記録液2] シアン顔料分散液1 20重量%(顔料3重量%) グリセリン 10重量% 2−ピロリドン 10重量% ジヘキシルスルホ琥珀酸塩(アニオン性界面活性剤) 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(浸透剤) 2重量% マイクロジェルE−5002(樹脂エマルジョン) 3重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム(防腐剤) 0.2重量% イオン交換水 残量 [ブラック記録液2] ブラック顔料分散液1 33.3重量%(顔料5重量%) グリセリン 10重量% 2−ピロリドン 10重量% ジヘキシルスルホ琥珀酸塩(アニオン性界面活性剤) 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(浸透剤) 2重量% マイクロジェルE−5002(樹脂エマルジョン) 3重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム(防腐剤) 0.2重量% イオン交換水 残量
【0054】《処理液の調製》下記組成物を攪拌混合し
被記録材の処理液例2を作製し、pHが7になるように
水酸化リチウムで調整した。 [処理液例2] ジシアンジアミド樹脂 15重量% 第4級アンモニウム塩素塩 3重量% (ジメチルドデシルベンジルアンモニウム) グリセリン 20重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤) 5重量% N−メチル−2−ピロリドン 20重量% 1,6−ヘキサンジオール 15重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 1重量% イオン交換水 残量
【0055】《画像記録評価》上記処理液2を図2に示
す画像記録装置の前処理液塗布用ローラ装置(7)に充
填し、イエロー記録液2、マゼンタ記録液2、シアン記
録液2、ブラック記録液2を、画像記録用インクジェッ
トヘッド(3)から吐出できるように充填した。インク
ジェットヘッドには、PZTを用いた長尺のオンディマ
ンド型のインクジエットヘッドを用い、最高周波数60
KHz、記録液の液滴体積8plで、画素密度1200
dpiで、処理液も画像に従って中間転写体(1)に付
与し、画像記録を行なった。被記録材としては、市販の
コピー用紙(ゼロックス社:4024)を用いた。処理
液の中間転写体への付着量は、湿潤付着量で1.3g/
中となるようにローラの回転速度を調整した。得ら
れた画像を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示
した。
【0056】(比較例4)中間転写体(1)に、実施例
2で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液の
付与をせずに、実施例2で用いた記録液を使用して、実
施例2と同様に画像を形成した。得られた画像を実施例
2と同様に評価を行なった。結果を表1に示した。
【0057】(比較例5)中間転写体(1)に、実施例
2で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液を
実施例2と同様に付与、すなわち、被記録材に直接付与
し、実施例2で用いた記録液を使用して、実施例2と同
様に画像を形成した。得られた画像を実施例1と同様に
評価を行なった。結果を表1に示した。このとき被記録
材への処理液の付着量は、1.6g/mであった。
【0058】(実施例3)《処理液の調製》下記記録液
処方にて混合攪拌し、処理液例3の調製を行なった。 [処理液例3] 硝酸マグネシウム 25重量% グリセリン 8重量% ジエチレングリコール 10重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤) 2重量% イオン交換水 残量 上記処理液3を図1に示す画像記録装置の前処理液塗布
用インクジェットヘッドに(2)に充填し、イエロー記
録液2、マゼンタ記録液2、シアン記録液2、ブラック
記録液2を、画像記録用インクジェットヘッド(3)か
ら吐出できるように充填した。実施例1と同様に、それ
ぞれのインクジェットヘッドには、PZTを用いたオン
ディマンド型のインクジエットヘッドを用い、最高周波
数16KHz、記録液の液滴体積14pl、処理液の液
滴体積5plで、画素密度600dpiで、処理液も画
像に従って中間転写体(1)に付与し、画像記録を行な
った。被記録材としては、市販のコピー用紙(リコー:
紙源PPC用紙タイプS)を用いた。得られた画像を実
施例1と同様に評価した。結果を表1に示した。
【0059】(実施例4) 《記録液の調製》下記組成物を混合溶解し0.22μm
のポリテトラフロロエチレン系フッ素樹脂フィルターに
より濾過し各色の記録液3を製造した。 [イエロー記録液3] C.I.アシッドイエロー23 1重量% C.I.ダイレクトイエロー142 1重量% グリセリン 5重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2重量% カラギーナン 0.8重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 [マゼンタ記録液3] C.I.リアクティブレッド180 2重量% C.I.アシッドレッド52 1重量% グリセリン 5重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2重量% ポリビニルアルコール 1重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 [シアン記録液3] C.I.アシッドブルー249 2重量% C.I.ダイレクトブルー199 1重量% グリセリン 5重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2重量% ポリビニルアルコール 1重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 [ブラック記録液2] Projet Fast Black2 3重量% C.I.アシッドイエロー23 0.2重量% グリセリン 5重量% 2−ピロリドン 5重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩 1重量% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2重量% カラギーナン 0.5重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0060】《処理液の調製》下記組成物を攪拌混合
し、処理液4を製造した。 [処理液4] ミリスチルジメチルベンザルコニウムクロライド 3重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 20重量% 硼酸リチウム 5重量% ジエチレングリコール 5重量% プロピレングリコール 10重量% イオン交換水 残量
【0061】《画像記録評価》上記処理液4を図1に示
す画像記録装置の前処理液塗布用インクジェットヘッド
に(2)に充填し、イエロー記録液3、マゼンタ記録液
3、シアン記録液3、ブラック記録液3を、画像記録用
インクジェットヘッド(3)から吐出できるように充填
した。それぞれのインクジェットヘッドには、PZTを
用いたオンディマンド型のインクジエットヘッドを用
い、最高周波数16KHz、記録液の液滴体積12p
l、処理液の液滴体積7plで、画素密度600dpi
で、処理液も画像に従って中間転写体(1)に付与し、
画像記録を行なった。被記録材としては、市販のコピー
用紙(NBSリコー:マイペーパー)を用いた。得られ
た画像を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示し
た。
【0062】(比較例6)中間転写体(1)に、実施例
4で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液の
付与をせずに、実施例4で用いた記録液を使用して、実
施例4と同様に画像を形成した。得られた画像を実施例
4と同様に評価を行なった。結果を表1に示した。
【0063】(比較例7)中間転写体(1)に、実施例
4で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液を
実施例4と同様に付与、すなわち、被記録材に直接付与
し、実施例4で用いた記録液を使用して、実施例4と同
様に画像を形成した。得られた画像を実施例4と同様に
評価を行なった。結果を表1に示した。
【0064】(比較例8)中間転写体(1)に、実施例
4で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液を
液滴体積が20plとなるようにピエゾを駆動するドラ
イバーを調整し、実施例4と同様に付与、すなわち、被
記録材に直接、比較例7よりも処理液の単位面積当たり
の付着量が増大するように付与し、実施例4で用いた記
録液を使用して、実施例4と同様に画像を形成した。得
られた画像を実施例4と同様に評価を行なった。結果を
表1に示した。
【0065】(実施例5) 《着色エマルジョンの調製》下記処方にて各色の着色エ
マルジョンを調製した。 [イエロー着色エマルジョン1] 芳香族ジオール 200重量部 フマール酸 50重量部 ダイマー酸 20重量部 ヒドロキノン 0.2重量部 酸化ジブチル錫 1重量部 上記の材料をフラスコに入れ、窒素気流下で攪拌しつ
つ、200℃、10時間反応させた後、無水トリメリッ
ト酸25重量部を加えて更に2時間反応させてポリエス
テル樹脂を合成した。上記で得られたポリエステル50
g、ピグメントイエロー128を10g、アセトン10
0gをフラスコに入れ、ポリエステル及び顔料をアセト
ンに分散させた後、トリエタノールアミンを加えて、ポ
リエステル中のカルボキシル残基をイオン化し、イオン
交換水150gを加えた後、減圧下アセトンを除去し、
顔料を分散せしめたポリエステルの着色エマルジョンを
得た。 [マゼンタ着色エマルジョン1]イエロー着色エマルジ
ョン1で用いたピグメントイエロー128に代えて、ピ
クメントレッド122を用いる以外は、イエロー着色エ
マルジョン1と同様の操作によりマゼンタ顔料を分散さ
せたポリエステルの着色エマルジョンを得た。 [シアン着色エマルジョン1]イエロー着色エマルジョ
ン1で用いたピグメントイエロー128に代えて、銅フ
タロシアニンブルーを用いる以外は、イエロー着色エマ
ルジョン1と同様の操作によりシアン顔料を分散させた
ポリエステルの着色エマルジョンを得た。 [ブラック着色エマルジョン1]イエロー着色エマルジ
ョン1で用いたピグメントイエロー128に代えて、カ
ーボンブラツクを用いる以外は、イエロー着色エマルジ
ョン1と同様の操作によりカーボンブラックを分散させ
たポリエステルの着色エマルジョンを得た。
【0066】《記録液の調製》下記記録液処方にて混合
攪拌した後、平均孔径1.0μmのメンブレンフィルタ
ーで濾過を行ない記録液組成物を得た。 [イエロー記録液4] 上記で作製したイエロー着色エマルジョン1 35重量% テトラエチレングリコール 8重量% ジエチレングリコール 15重量% ポリオキシエチレントリデシルエーテル燐酸Na 1重量% (アニオン界面活性剤) 1,6−ヘキサンジオール 3重量% デヒドロ酢酸カリウム(防腐防黴剤) 0.4重量% イオン交換水 残量 [マゼンタ記録液4] 上記で作製したマゼンタ着色エマルジョン1 50重量% テトラエチレングリコール 8重量% ジエチレングリコール 15重量% ポリオキシエチレントリデシルエーテル燐酸Na 1重量% (アニオン界面活性剤) 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量% デヒドロ酢酸カリウム(防腐防黴剤) 0.3重量% イオン交換水 残量 [シアン記録液4] 上記で作製したシアン着色エマルジョン1 40重量% グリセリン 5重量% ジエチレングリコール 20重量% ポリオキシエチレントリデシルエーテル燐酸Na 0.5重量% (アニオン界面活性剤) 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1重量% デヒドロ酢酸カリウム(防腐防黴剤) 0.3重量% イオン交換水 残量 [ブラツク記録液4] 上記で作製したシアン着色エマルジョン1 60重量% ジエチレングリコール 20重量% N−メチル−2−ピロリドン 6重量% ポリオキシエチレントリデシルエーテル燐酸Na 0.5重量% (アニオン界面活性剤) 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1重量% デヒドロ酢酸カリウム(防腐防黴剤) 0.3重量% イオン交換水 残量
【0067】《処理液の調製》下記組成物を攪拌混合し
被記録材の処理液例4を調製した。 [処理液例4] 四級アンモニウム塩を側鎖に有するポリマー 10重量% エチレンジアミン 1重量% 四級アンモニウム界面活性剤 3重量% CEP10AK97006 20重量% (キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ社製カチオンシリカ) N−メチル−2−ピロリドン 20重量% ジエチレングリコール 30重量% イオン交換水 残量
【0068】《画像記録評価》上記処理液4を図2に示
す画像記録装置の前処理液塗布用ローラ装置(7)に充
填し、イエロー記録液4、マゼンタ記録液4、シアン記
録液4、ブラック記録液4を、画像記録用インクジェッ
トヘッド(3)から吐出できるように充填した。インク
ジェットヘッドには、PZTを用いた長尺のオンディマ
ンド型のインクジエットヘッドを用い、最高周波数60
KHz、記録液の液滴体積8plで、画素密度1200
dpiで、処理液も画像に従って中間転写体(1)に付
与し、画像記録を行なった。被記録材としては、市販の
コピー用紙(キャノン:PB用紙)を用いた。処理液の
中間転写体への付着量は、湿潤付着量で1.2g/m
中となるようにローラの回転速度を調整した。得られた
画像を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示し
た。
【0069】(比較例9)中間転写体(1)に、実施例
5で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液の
付与をせずに、実施例5で用いた記録液を使用して、実
施例5と同様に画像を形成した。得られた画像を実施例
5と同様に評価を行なった。結果を表1に示した。
【0070】(比較例10)中間転写体(1)に、実施
例5で用いたものと同様な被記録材を貼り付け、処理液
を実施例5と同様に付与、すなわち、被記録材に直接付
与し、実施例2で用いた記録液を使用して、実施例5と
同様に画像を形成した。得られた画像を実施例5と同様
に評価を行なった。結果を表1に示した。このとき被記
録材への処理液の付着量は、1.6g/mであった。 [イエロー記録液3] C.I.アシッドイエロー23 1重量% C.I.ダイレクトイエロー86 1重量% 15重量% ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム 1重量% (アニオン界面活性剤) デヒドロ酢酸ナトリウム 0.4重量%
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の請求項1の記録液は、処理液に含ま
れる材料と反応可能な成分を含むものであり、中間転写
体上で処理液と混合された後に、被記録材に転写される
ので、転写体上での画像ににじみの発生がなく、且つ被
記録材に転写した際に高い転写率が得られる。また、請
求項2の記録液は、処理液に含まれる材料と反応可能な
着色剤を含み、着色剤がイオン性の基を有するので、反
対極性のイオン性の反応材料を含む処理液と混合したと
きにイオン反応が生じるために、迅速に、着色剤の凝集
が起こるので、転写体上での画像ににじみの発生がな
く、且つ被記録材に転写した際に高い転写率が得られ
る。また、請求項3の記録液は、アニオン性の基を有す
る着色剤を含んでいるので、請求項2の効果が得られる
とともに、カチオン性基を含んでいる場合に比較して、
安全性の高い記録液が得られる。また、請求項4の記録
液は、カルボン酸基有する着色剤成分を含んでいるの
で、アニオン基としてスルホン酸基等の基を含む場合に
比較して、処理液に含まれる材料との反応性が高く、迅
速に着色剤の凝集が生じるために、転写体上での画像に
にじみの発生がなく、且つ被記録材に転写した際に高い
転写率が得られる。また、処理液の付着量を少なくした
り、処理液中の反応性成分の濃度を低くできるために、
処理液の安全性の確保、保存性などの信頼性の確保、ラ
ンニングコストを低減が可能となる。また、請求項5の
記録液は、処理液に含まれる材料と反応可能な水溶性高
分子化合物を含んでいるので、処理液に含まれる材料と
反応した場合に、記録液の増粘効果が大きく、転写体上
での画像ににじみの発生がなく、且つ被記録材に転写し
た際に高い転写率が得られる。特にイオン性水溶性高分
子化合物を含んでいる場合においては、処理液中の反対
極性のイオン性の化合物との反応が迅速に生じるため、
高速で記録する場合においても、上記の効果が得られ
る。また、請求項6の記録液は、水溶性高分子化合物と
してアニオン性高分子化合物を含んでいるため、請求項
5の効果が得られると同時に、カチオン性高分子化合物
を含んでいる場合に比較して、安全性の高い記録液が得
られる。また、請求項7の記録液は、処理液に含まれる
材料と反応可能な糖類を含んでいるので、処理液に含ま
れる材料と反応した場合に、記録液の増粘効果が大き
く、転写体上での画像ににじみの発生がなく、且つ被記
録材に転写した際に高い転写率が得られる。また、請求
項8の記録液は、処理液に含まれる材料と反応可能な樹
脂エマルジョンを含んでいるので、処理液に含まれる材
料と反応した場合に、記録液の増粘効果が大きく、転写
体上での画像ににじみの発生がなく、且つ被記録材に転
写した際に高い転写率が得られる。特に樹脂エマルジョ
ンの分散相の表面にイオン性基を有している場合には、
処理液中の反対極性のイオン性の化合物との反応が迅速
に生じるため、高速で記録する場合においても、転写体
上での画像ににじみの発生がなく、且つ被記録材に転写
した際に高い転写率が得られる。また、請求項9の記録
液は、樹脂エマルジョンとしてアニオン性化合物を含ん
でいるため、請求項8の効果が得られると同時に、カチ
オン性エマルジョンを含んでいる場合に比較して、安全
性の高い記録液が得られる。更にまた、請求項10の記
録液は、カルボン酸基有する着色剤成分を含んでいるの
で、アニオン基としてスルホン酸基等の基を含む場合に
比較して、処理液に含まれる材料との反応性が高く、迅
速に着色剤の凝集が生じるために、転写体上での画像に
にじみの発生がなく、且つ被記録材に転写した際に高い
転写率が得られる。また、処理液の付着量を少なくした
り、処理液中の反応性成分の濃度を低くできるために、
処理液の安全性の確保、保存性などの信頼性の確保、ラ
ンニングコストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像記録装置の構成図の一例を
示した図である。
【図2】本発明における画像記録装置の構成図の一例を
示した別の図である。
【図3】本発明における画像記録装置の構成図の一例を
示した更に別の図である。
【図4】本発明における転写体上の前処理液の付着範囲
(ほぼ全面)を示した図である。
【図5】本発明における転写体上の前処理液の付着範囲
(画像形成領域)を示した図である。
【図6】本発明における転写体上の前処理液の付着範囲
(画像情報に相当する範囲)を示した図である。
【符号の説明】
1 転写体 2 前処理液塗布用インクジェットヘッド 3 画像記録用インクジェットヘッド 4 記録媒体 5 クリーニング装置 6 加圧ローラ 7 前処理液塗布用ローラ装置 8 前処理液塗布用スプレイノズル 9 搬送ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小谷野 正行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 重昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 諸星 直哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 EA05 FC01 FD13 2H086 BA02 BA05 BA26 BA53 BA55 BA56 BA59 4J039 AB01 AD01 AD03 AD08 AD09 AD10 AD11 AD14 AE01 AE04 AE06 AE07 BB00 BC06 BC12 BC19 BC54 BC56 BE01 BE02 BE03 BE04 BE22 CA06 EA10 EA38 EA47 GA02 GA05 GA24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤を含んでなる記録液
    と、記録液中の少なくとも1方の反応性成分と反応しう
    る他方の反応性成分を含有する処理液とを転写体上で混
    合する行程と、該混合物を被記録材に転写する行程とを
    有する画像形成方法に用いる記録液。
  2. 【請求項2】 処理液中の他方の反応性成分と反応する
    記録液中の1方の前記反応性成分が着色剤であり、着色
    剤がイオン性の基を有する染料、イオン性の基が結合し
    ている顔料、イオン性の分散剤で分散されている顔料、
    イオン性界面活性剤で乳化された着色エマルジョンのい
    ずれかであることを特徴とする請求項1に記載の記録
    液。
  3. 【請求項3】 イオン性基がアニオンであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の記録液。
  4. 【請求項4】 アニオンがカルボン酸基であることを特
    徴とする請求項3に記載の記録液。
  5. 【請求項5】 処理液中の他方の反応性成分と反応する
    記録液中の1方の前記反応性成分が水溶性高分子化合物
    であり、イオン性水溶性高分子化合物あるいはキレート
    を形成することが可能な基を有する水溶性高分子化合物
    を含有することを特徴とする請求項1に記載の記録液。
  6. 【請求項6】 水溶性高分子化合物がアニオン性高分子
    化合物であることを特徴とする請求項5に記載の記録
    液。
  7. 【請求項7】 処理液中の他方の反応性成分と反応する
    記録液中の1方の前記反応性成分として、糖類を含むこ
    とを特徴する請求項1に記載の記録液。
  8. 【請求項8】 処理液中の他方の反応性成分と反応する
    記録液中の1方の前記反応性成分として、少なくとも樹
    脂粒子表面にイオン性基を有する樹脂エマルジョンを含
    有することを特徴とする請求項1に記載の記録液。
  9. 【請求項9】 イオン性基を有する樹脂エマルジョン
    が、アニオン性界面活性剤で乳化された樹脂エマルジョ
    ンあるいは、アニオン性の基を有するモノマーを重合、
    縮合せしめて合成されたものであることを特徴とする請
    求項8に記載の記録液。
  10. 【請求項10】 樹脂粒子の表面がカルボン酸基を含有
    する樹脂エマルジョンを含有することを特徴とする請求
    項8または9に記載の記録液。
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