JP2003081597A - リーチ型フォークリフトの制御装置 - Google Patents

リーチ型フォークリフトの制御装置

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JP2003081597A
JP2003081597A JP2001275800A JP2001275800A JP2003081597A JP 2003081597 A JP2003081597 A JP 2003081597A JP 2001275800 A JP2001275800 A JP 2001275800A JP 2001275800 A JP2001275800 A JP 2001275800A JP 2003081597 A JP2003081597 A JP 2003081597A
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cylinder
wheels
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JP2001275800A
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Shiyomei Chin
曙銘 陳
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Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両前輪の浮き上がりを必要最小限の制御で防止
できる制御装置を提供する。 【解決手段】駆動輪用エンコーダ31による駆動輪の走
行速度Vd、ポテンショメータ32による操舵角θ、無
荷重での車両重心における車両質量、及び、両前輪及び
駆動輪の配置寸法に基づき、導出部34により、左右方
向(X軸)及び前後方向(Y軸)それぞれへの慣性力、
並びに、これら慣性力に基づきこれら両方向と異なる所
定方向(Z軸)への慣性力を導出し、制御部35によ
り、Z軸方向への慣性力と両前輪の浮き上がりを規定す
る所定値とを比較し、両前輪のうち少なくとも一方が浮
き上がる可能性の有無を判断し、浮き上がる可能性が有
ると判断すると、コントロールリンケージのロックシリ
ンダ22をロック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右一対の前
輪、操舵可能な駆動輪、キャスタ輪、及び路面や荷重の
変動に応じてシリンダをロック、アンロックすることに
より動きが制御されるコントロールリンケージを備え、
走行モータにより駆動輪を駆動するリーチ型フォークリ
フトの制御装置に関し、特に両前輪の浮き上がりを防止
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リーチ型フォークリフトは、図
4及び図5に示すように構成されている。即ち、リーチ
型フォークリフト1における車体2の前部の左右両端に
それぞれストラドルアーム3が前方に突設固定され、こ
れら両ストラドルアーム3間に、リフトシリンダ(図示
せず)により昇降されるフォーク4を案内するマスト5
が前後に移動可能に立設されている。また、両ストラド
ルアーム3それぞれには左右の前輪6l,6rが回転自
在に取り付けられ、車体2の後部下方には1個の駆動輪
7が取り付けられると共に、車体2を支持し車体2の進
行に従動する2個のキャスタ輪8が取り付けられてい
る。
【0003】更に、図4に示すように、車体2には、マ
スト5やフォーク4を動作させるための各種の油圧操作
レバー9が配設されると共に、駆動輪7を回転駆動する
ためのアクセラレータ10が配設され、操舵用のステア
リングハンドル11が配設されている。尚、図4には示
されていないが、運転者により操作されるブレーキペダ
ルが車体2に配設され、このブレーキペダルを踏み込ん
でいる間は、駆動輪7の駆動用走行モータの回転軸をロ
ックして駆動輪7に制動をかけるディスクブレーキから
成る駆動輪制動部がロック解除されて走行可能になり、
ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、駆動輪制動部
により走行モータの回転軸がロックされて駆動輪7に制
動力がかかるようになっている。
【0004】ところで、両キャスタ輪8は、本件出願人
の出願にかかる特開平10−297900号公報に記載
のようなコントロールリンケージにより支持されてい
る。このコントロールリンケージ15は、例えば図6及
び図7に示すように構成され、アッパリンク16、ロア
リンク17、キャスタリンク18、サポートリンク1
9、メインスプリング20、キャスタスプリング21、
ロックシリンダ22を備えている。
【0005】そして、図6及び図7に示すように、アッ
パリンク16は、サポートリンク19と共に右端部をド
ライブ装置25にリンクピン26により軸支され、ロア
リンク17は、キャスタリンク18、サポートリンク1
9と共に中間部をドライブ装置25にリンクピン26に
より軸支され、キャスタリンク18の右端下部にはキャ
スタ輪8が回転自在に取り付けられ、キャスタリンク1
8の上面とロアリンク17との間にキャスタスプリング
21が配設されている。
【0006】更に、2つのリンクピン26により車体2
に固定されたサポートリンク19にはサポートブラケッ
ト19Aが水平に固着され、このサポートブラケット1
9Aの下面とロアリンク17の上面との間にメインスプ
リング20及びロックシリンダ22が並立した状態で挟
み込まれている。こうして、路面や荷重の変動に応じ
て、キャスタ輪8の動きが上、下に操られるようになっ
ている。
【0007】特に、従来、(1) ブレーキスイッチにより
ブレーキペダルの踏み込みが検出された場合、(2) 操舵
角及び車速が共に各々の規定値以上になった場合、(3)
コントロールリンケージ15のローリング角度が所定値
以上になった場合、の3つの場合に前輪6l,6rの浮
き上がりが生じる可能性有りと判断して、これを防止す
るために、ロックシリンダ22をロックする制御が行わ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように上
記した3つの場合それぞれを、前輪6l,6rの浮き上
がりが生じる条件とし、各々の条件が成立するときには
一律にロックシリンダ22をロック制御すると、例えば
ブレーキングと操舵角及び車速との相乗或いは相殺効果
により、実際には浮き上がりが生じないにも拘わらず、
浮き上がりが生じると判断されて、不要にロックシリン
ダ22がロック制御されたり、実際には浮き上がりが生
じているにも拘わらず、浮き上がりが生じないと判断さ
れてロックシリンダ22がアンロック制御されたりし、
現実に即した両前輪6l,6rの浮き上がり防止を行う
ことができないという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、両前輪の浮き上がりを
必要最小限の制御で防止できる制御装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明は、左右一対の前輪、操
舵可能な駆動輪、キャスタ輪、及び路面や荷重の変動に
応じてシリンダをロック、アンロックすることにより動
きが制御されるコントロールリンケージを備え、走行モ
ータにより前記駆動輪を回転駆動して車両を走行させ、
ステアリングモータにより前記駆動輪を操舵駆動して車
両の操舵を行うリーチ型フォークリフトの制御装置にお
いて、前記駆動輪の走行速度を検出する駆動輪速度検出
部と、前記駆動輪の操舵角を検出する操舵角検出部と、
前記駆動輪速度検出部により検出される前記駆動輪の走
行速度、前記操舵角検出部により検出される前記操舵
角、無荷重での車両重心における車両質量、並びに、前
記両前輪及び前記駆動輪の配置寸法に基づき、前記両前
輪の中心を通る左右方向、前後方向それぞれへの慣性力
を導出すると共に、これら左右方向及び前後方向への慣
性力に基づきこれら両方向と異なる所定方向への慣性力
を導出する導出部と、前記導出部により導出された前記
所定方向への慣性力と前記両前輪の浮き上がりを規定す
る所定値との比較により、前記両前輪のうち少なくとも
一方が浮き上がる可能性の有無を判断し、浮き上がる可
能性有りと判断したときに前記コントロールリンケージ
の前記シリンダをロックする制御部とを備えていること
を特徴としている。
【0011】このような構成によれば、駆動輪の走行速
度、操舵角、無荷重での車両重心における車両質量、及
び、両前輪及び駆動輪の配置寸法に基づき、導出部によ
り、左右方向及び前後方向それぞれへの慣性力、並び
に、これら慣性力に基づきこれら両方向と異なる所定方
向への慣性力が導出され、制御部により、この所定方向
への慣性力と両前輪の浮き上がりを規定する所定値とが
比較され、両前輪のうち少なくとも一方が浮き上がる可
能性の有無が判断され、浮き上がる可能性が有ると判断
されると、コントロールリンケージのシリンダがロック
される。
【0012】従って、所定方向への慣性力に基づき、両
前輪のうち少なくとも一方が浮き上がる可能性の有無を
判断するため、両前輪のうち少なくとも一方が浮き上が
るかどうかをより正確に判断することができ、両前輪の
浮き上がりを必要なときに的確に防止することができ
る。なお、駆動輪の走行速度とは、駆動輪が車両を進行
方向へ走行させる向きの駆動輪の速度、いわゆる駆動輪
速度であり、駆動輪の径と駆動輪の回転速度とにより決
まる速度である。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記所定方向が、前記左前輪が
浮き上がる可能性の有無を判断するときには、前記右前
輪の中心と前記駆動輪の中心とを通る直線に直交する方
向であり、前記右前輪が浮き上がる可能性の有無を判断
するときには、前記左前輪の中心と前記キャスタ輪の中
心とを通る直線に直交する方向に設定されていることを
特徴としている。
【0014】このような構成によれば、この所定方向の
慣性力を注視することで、両前輪のうち少なくとも一方
が浮き上がる可能性の有無を的確に判断することができ
る。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記制御部は、前記両
前輪のいずれもが浮き上がる可能性無しと判断したとき
に、前記コントロールリンケージの前記シリンダのロッ
クを解除し、前記コントロールリンケージの前記シリン
ダがロックされた状態で比較に用いられる前記所定値
と、前記シリンダがロック解除状態で比較に用いられる
前記所定値とが、ヒステリシス性を持たせるように異な
る値に設定されていることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、コントロールリ
ンケージのシリンダのロックとロック解除の間にヒステ
リシスを設定することにより、シリンダのロック及びロ
ック解除が頻繁に繰り返されることを防止できる。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記制御部
は、前記両前輪の一方が浮き上がる可能性有りと判断す
る状態から、前記両前輪のいずれもが浮き上がる可能性
無しと判断する状態に移行した後、予め定めされた所定
時間を経過しても、前記両前輪のいずれもが浮き上がる
可能性無しと判断するときに、前記コントロールリンケ
ージの前記シリンダのロックを解除することを特徴とし
ている。
【0018】このような構成によれば、フォークリフト
の油圧系の操作を考慮したときに、例えば油圧レバーを
操作してから遅れて油圧シリンダ等の制御対象が制御さ
れるため、油圧系の応答遅れも考慮したフォークリフト
全体の動作を総合的に見て、両前輪が浮き上がるかどう
かを判断することができ、両前輪のうち少なくとも一方
が浮き上がるかどうかをより実際に即して判断すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1ないし図3を参照して説明する。但し、図1はブロッ
ク図、図2及び図3は動作説明図である。尚、本実施形
態におけるリーチ型フォークリフトの基本的な構成は、
図4ないし図7に示すものと同じであるため、以下では
図4ないし図7も参照して説明する。
【0020】本実施形態におけるリート型フォークリフ
ト1には、図1に示すように、駆動輪7(図4ないし図
7参照)の走行速度Vdを検出する駆動輪速度検出部と
しての駆動輪用エンコーダ31が設けられ、駆動輪7の
操舵角θを検出する操舵角検出部としてのポテンショメ
ータ32が設けられ、ブレーキペダルの踏み込みにより
オンしてブレーキ指令信号Brを出力するブレーキスイ
ッチ33が設けられている。
【0021】更に、図2に示すように、演算により両前
輪6l,6rの中心を通る左右方向であるX軸方向、前
後方向であるY軸方向それぞれへの慣性力Fcx,Fc
yを導出すると共に、このY軸から角度γずれた所定方
向であるZ軸方向への慣性力Fczを導出する導出部3
4が設けられている。このとき、Z軸方向は、左前輪6
lの中心とキャスタ輪8の中心とを通る直線、及び、右
前輪6rの中心と駆動輪7の中心とを通る直線にそれぞ
れ直交する方向に設定すればよい。
【0022】この導出部34は、図1及び図2に示すよ
うに、駆動輪7の走行速度Vd、ポテンショメータ32
により検出される操舵角θ、無荷重での車両重心Gにお
ける車両質量M、並びに、両前輪6l,6r及び駆動輪
7の配置寸法Lx,Lyに基づき、車両重心GでのX軸
方向及びY軸方向への加速度Acx,Axyを演算によ
り導出し、これら加速度Acx,Axyから慣性力Fc
x,Fcyをそれぞれ導出し、更に角度γを用いてZ軸
方向への慣性力Fczを導出する。
【0023】そして、図1に示すように、導出部34に
より導出されたZ軸方向への慣性力Fczと両前輪6
l,6rの浮き上がりを規定する所定値C1(>0),
C2(>0)との比較により、両前輪6l,6rのうち
少なくとも一方が浮き上がる可能性の有無を判断し、浮
き上がる可能性有りと判断したときに、コントロールリ
ンケージ15のロックシリンダ22をロックする制御部
35が設けられている。このとき、制御部35は、Fc
z1<−C1のときに左前輪6lが浮き上がり、Fcz
2≦−C2のときに右前輪6rが浮き上がると判断す
る。
【0024】尚、所定値C1,C2及びZ軸方向を定め
る角度γについては、フォークリフトの機種毎の寸法に
基づき、予め演算によって最適値を求めておくことが望
ましい。
【0025】ところで、図2に示すように、車体2の瞬
時旋回中心が点Pである状態における駆動輪7の操舵角
をθとすると、そのときの車両重心GにおけるX軸方向
及びY軸方向への加速度Acx,Axyはそれぞれ、 Acx=-(B-Ly)/B(sinθ・Ad-cosθ・sinθ/B・Vd2)… Acy=(cosθ-Lx/B・sinθ)Ad+(sin2θ/B+Lx/B2・sinθ・cosθ)Vd2… と表わされる。ここで、Bは図2に示すように両前輪6
l、6rの中心と駆動輪7の中心との間のY軸方向への
距離、Lx,Lyは車両重心Gと駆動輪7の中心とのX
軸方向及びY軸方向への距離、Adは駆動輪7の走行速
度Vdの変化量に、加減速指令を加味したものであっ
て、 Ad=(dVd/dt)+K1(Acl-Vd)-K2・Br… と表わされ、Aclはアクセラレータ10の操作に伴う
アクセル指令、Brは上記したブレーキスイッチ33の
オンによるブレーキ指令を表わす。
【0026】そして、これら式及び式よりX軸方向
への慣性力Fcx及びY軸方向への慣性力Fcyはそれ
ぞれ、車両質量Mを用いて、 Fcx=-M・Acx… Fcy=-M・Acy… と表わされ、慣性力Fcx,Fcyより、Y軸に対して
角度γをなすZ軸方向への慣性力Fczは、 Fcz=-sinγ・Fcx+cosγ・Fcy… と表わすことができる。
【0027】更に、機種毎に予め求めた角度γとして、
例えばγ1=59゜(左前輪6l浮き上がり方向)、γ
2=−58゜(右前輪6r浮き上がり方向)を上記した
式に代入すると、 Fcz1=-sinγ1・Fcx+cosγ1・Fcy<-C1… Fcz2=-sinγ2・Fcx+cosγ2・Fcy<-C2… の条件式が得られ、この式における不等号を等号に置
き換えた直線は、図3中のL1となり、同様に式にお
ける不等号を等号に置き換えた直線は、図3中のL2と
なる。但し、これらの直線L1,L2はある程度の安全
余裕を持ったシリンダロック、アンロックに使われる値
であり、実際に浮き上がりが生じる境界を定めるもので
ない。
【0028】ここで、図3における直線L1の下側が右
前輪6rが浮き上がる可能性のある区域となり、図3に
おける直線L2の下側が左前輪6lが浮き上がる可能性
のある区域となり、これら両区域が重複する区域が左ま
たは右前輪6l,6rが浮き上がる可能性のある区域と
なり、図3における直線L1及び直線L2の上側が両前
輪6l,6rのいずれも浮き上がる可能性のない安定区
域となり、更に図3における直線L1よりも上側に直線
L3を設定すると共に、直線L2よりも上側に直線L4
を設定すると、直線L3及び直線L4の上側は余裕安定
区域となる。尚、直線L3は、上記の式においてC1
の代わりにC1よりも小さい所定値C3を代入し、不等
号を等号に置き換えたときの直線であり、直線L4は、
上記の式においてC2の代わりにC2よりも小さい所
定値C4を代入し、不等号を等号に置き換えたときの直
線である。
【0029】そして、式により導出される慣性力Fc
x,Fcyが図3中のどの区域に入るかで、前輪6l,
6rのいずれかが浮き上がる可能性があるか、或いは前
輪6l,6rのいずれも浮き上がるおそれがないかを判
断する。
【0030】特に、慣性力Fcx,Fcyが図3中の安
定区域から、左前輪6lまたは右前輪6rが浮き上がる
可能性のある区域に移動すると、制御部35によりコン
トロールリンケージ15のロックシリンダ22がロック
されて両前輪6l,6rの浮き上がりが防止される。一
方、慣性力Fcx,Fcyが図3中の左前輪6lまたは
右前輪6rが浮き上がる可能性のある区域から安定区域
に移動する場合には、余裕安定区域内まで移動したとき
に、コントロールリンケージ15のロックシリンダ22
がアンロックされ、このようにロックシリンダ22の制
御におけるロックとアンロックとの間にヒステリシスが
設けられている。
【0031】従って、上記した実施形態によれば、Z軸
方向への慣性力Fczに基づき、両前輪6l,6rのう
ち少なくとも一方が浮き上がる可能性の有無を判断する
ため、両前輪6l,6rのうち少なくとも一方が浮き上
がるかどうかをより正確に判断することができ、両前輪
6l,6rの浮き上がりを必要なときに的確に防止する
ことができる。
【0032】また、コントロールリンケージ15のロッ
クシリンダ22のロックとロック解除の間にヒステリシ
スを設定することにより、ロックシリンダ22のロック
及びロック解除が頻繁に繰り返されることを防止でき
る。
【0033】なお、本発明の他の実施形態として、所定
時間T(例えば、2秒)を計時するタイマを設け、上記
したヒステリシスと組み合わせて使用することにより、
アンロック制御に移行する条件として、両前輪6l,6
rのうち少なくとも一方が浮き上がる可能性のある状態
から、浮き上がる可能性がない状態に移行したときに、
浮き上がる可能性がない状態がタイマによりカウントさ
れるT時間継続すればロックシリンダ22をアンロック
制御するようにしても構わない。
【0034】こうすれば、フォークリフトの油圧系の操
作を考慮したときに、例えば油圧レバー9を操作してか
ら遅れて油圧シリンダ等の制御対象が制御されるため、
油圧系の応答遅れも考慮したフォークリフト全体の動作
を総合的に見て、両前輪6l,6rが浮き上がるかどう
かを判断することができ、両前輪6l,6rのうち少な
くとも一方が浮き上がるかどうかをより実際に即して判
断することができる。
【0035】更に、油圧レバー9が操作されているとき
には、コントロールリンケージ15のロックシリンダ2
2をロック制御し、油圧レバー9の操作がなくなればロ
ックシリンダ22をアンロック制御するようにしてもよ
い。このとき、アンロック制御の際に、上記したように
タイマを併用してもよい。
【0036】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、所定方向への慣性力に基づき、両前輪のうち少
なくとも一方が浮き上がる可能性の有無を判断するた
め、両前輪のうち少なくとも一方が浮き上がるかどうか
をより正確に判断することができ、両前輪の浮き上がり
を必要なときに的確に防止することが可能になり、従来
のような不要な制御を行うことなく、両前輪の浮き上が
りを必要最小限の制御で防止可能な制御装置を提供する
ことができる。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、所
定方向の慣性力を注視することで、両前輪のうち少なく
とも一方が浮き上がる可能性の有無を的確に判断するこ
とが可能になる。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、コ
ントロールリンケージのシリンダのロックとロック解除
の間にヒステリシスを設定することにより、シリンダの
ロック及びロック解除が頻繁に繰り返されることを防止
することが可能になる。
【0040】また、請求項4に記載の発明によれば、フ
ォークリフトの油圧系の操作を考慮したときに、例えば
油圧レバーを操作してから遅れて油圧シリンダ等の制御
対象が制御されるため、油圧径の応答遅れも考慮したフ
ォークリフト全体の動作を総合的に見て、両前輪が浮き
上がるかどうかを判断することができ、両前輪のうち少
なくとも一方が浮き上がるかどうかをより実際に即して
判断することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図3】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図4】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の斜視図である。
【図5】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の概略を表わす平面図である。
【図6】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
におけるコントロールリンケージの背面図である。
【図7】図6に示すコントロールリンケージを上方から
見た図である。
【符号の説明】
1 リーチ型フォークリフト 6l,6r 左、右前輪 7 駆動輪 8 キャスタ輪 15 コントロールリンケージ 22 ロックシリンダ 31 駆動輪用エンコーダ(駆動輪速度検出部) 32 ポテンショメータ(操舵角検出部) 34 導出部 35 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の前輪、操舵可能な駆動輪、キ
    ャスタ輪、及び路面や荷重の変動に応じてシリンダをロ
    ック、アンロックすることにより動きが制御されるコン
    トロールリンケージを備え、走行モータにより前記駆動
    輪を回転駆動して車両を走行させ、ステアリングモータ
    により前記駆動輪を操舵駆動して車両の操舵を行うリー
    チ型フォークリフトの制御装置において、 前記駆動輪の走行速度を検出する駆動輪速度検出部と、 前記駆動輪の操舵角を検出する操舵角検出部と、 前記駆動輪速度検出部により検出される前記駆動輪の走
    行速度、前記操舵角検出部により検出される前記操舵
    角、無荷重での車両重心における車両質量、並びに、前
    記両前輪及び前記駆動輪の配置寸法に基づき、前記両前
    輪の中心を通る左右方向、前後方向それぞれへの慣性力
    を導出すると共に、これら左右方向及び前後方向への慣
    性力に基づきこれら両方向と異なる所定方向への慣性力
    を導出する導出部と、 前記導出部により導出された前記所定方向への慣性力と
    前記両前輪の浮き上がりを規定する所定値との比較によ
    り、前記両前輪のうち少なくとも一方が浮き上がる可能
    性の有無を判断し、浮き上がる可能性有りと判断したと
    きに前記コントロールリンケージの前記シリンダをロッ
    クする制御部とを備えていることを特徴とするリーチ型
    フォークリフトの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定方向が、前記左前輪が浮き上が
    る可能性の有無を判断するときには、前記右前輪の中心
    と前記駆動輪の中心とを通る直線に直交する方向であ
    り、前記右前輪が浮き上がる可能性の有無を判断すると
    きには、前記左前輪の中心と前記キャスタ輪の中心とを
    通る直線に直交する方向に設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載のリーチ型フォークリフトの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記両前輪のいずれもが
    浮き上がる可能性無しと判断したときに、前記コントロ
    ールリンケージの前記シリンダのロックを解除し、前記
    コントロールリンケージの前記シリンダがロックされた
    状態で比較に用いられる前記所定値と、前記シリンダが
    ロック解除状態で比較に用いられる前記所定値とが、ヒ
    ステリシス性を持たせるように異なる値に設定されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のリーチ型
    フォークリフトの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記両前輪の一方が浮き
    上がる可能性有りと判断する状態から、前記両前輪のい
    ずれもが浮き上がる可能性無しと判断する状態に移行し
    た後、予め定めされた所定時間を経過しても、前記両前
    輪のいずれもが浮き上がる可能性無しと判断するとき
    に、前記コントロールリンケージの前記シリンダのロッ
    クを解除することを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載のリーチ型フォークリフトの制御装置。
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JP2010163217A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Nippon Yusoki Co Ltd リーチ型フォークリフトの降坂状態判定装置
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