JP2003081222A - 縦型製袋包装機 - Google Patents

縦型製袋包装機

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JP2003081222A
JP2003081222A JP2001271375A JP2001271375A JP2003081222A JP 2003081222 A JP2003081222 A JP 2003081222A JP 2001271375 A JP2001271375 A JP 2001271375A JP 2001271375 A JP2001271375 A JP 2001271375A JP 2003081222 A JP2003081222 A JP 2003081222A
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Japan
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article
poker
time
packaging machine
interval
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JP2001271375A
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English (en)
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Atsunori Shiroyama
篤徳 城山
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポーカの駆動制御を改善して高速運転時でも
物品の飛散や噛み込みを防ぐことのできる縦型製袋包装
機の提供を課題とする。 【解決手段】 計量機2が排出する塊状物品Xを包装す
る包装機1において、コントロールユニット10は、先
行する物品Xの落下の終端とそれに続く物品Xの落下の
先端との距離的又は時間的間隔をポーカ17の上流に設
けた光電センサの検出結果に基いて算出し、その算出結
果に基いてポーカ17の物品落下経路への進出時刻や落
下経路からの退避時刻又は進退速度等を制御する。例え
ば前記間隔が短くなると、ポーカ17の進退速度を増し
て、ポーカ17の物品落下経路上での滞在時間を短くす
る。ポーカ17は、先行する物品Xの終端を押圧して落
下を補助することができる。また、次に落下してくる物
品Xの先端との接触が回避できて、該物品Xの飛散及び
横シール部における噛み込み不良を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型製袋包装機、
特に、落下してくる塊状物品を包装する縦型製袋包装機
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】菓子類や青果、惣菜、加工食品等の袋詰
め商品は、一般に、物品を所定重量あるいは所定数量に
計量する計量機と、該計量機から排出落下される塊状物
品を筒状の包材で受けて包装する縦型製袋包装機とを用
いて生産される。その場合に、計量機から落下する塊状
物品が包装機へ受け渡される地点において、該物品の落
下を補助するポーカと称される補助手段が備えられるこ
とがある。このポーカは、特開2000−289718
号公報に開示されるように、塊状物品の落下経路に対し
て進退し、上方から落下してくる塊状物品を下方に押し
込んで、その流れを助長しあるいは改善するものであ
る。
【0003】このポーカの落下経路に対する進退タイミ
ングは、従来より、およそ次のようにして制御されてい
る。すなわち、前記公報にも記載されるように、例えば
計量機と包装機との境目に配設した光電管方式の物品セ
ンサで塊状物品の通過を検出し、その検出時刻から所定
時間経過後にポーカを落下経路に進出させて、該ポーカ
で物品の終端を下方に押圧するようにしている。あるい
は、包装機の下流に配置され、包装機から排出された袋
詰め商品の重量をチェックする重量チェッカからの軽量
・過量の信号を受けて、ポーカの進退タイミングを早く
したり遅くしたりフィードバック制御するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、ポー
カというものが落下する塊状物品の終端に接触してこれ
を押圧するものであるから、該ポーカの進退駆動は、従
来より、塊状物品の終端がポーカ進退地点(ポーカが落
下経路に対して進退する地点であって、落下経路に進出
したポーカと落下経路を落下する物品とが接触し得る地
点)及びその周辺をこれから通過するであろう時刻、あ
るいは塊状物品の終端が落下経路において該ポーカ進退
地点より上流の所定地点を実際に通過した時刻等を基準
に行われている。換言すれば、先行する塊状物品の終端
の位置ばかりを考慮し、それに続いて落下してくる次の
塊状物品の位置、特にその先端がそのときどこにあるか
などは気にしていなかったのである。
【0005】それゆえ、例えば、生産の高速化に伴っ
て、あるいは作業環境や物性の変化等に起因して物品の
尾引きが長くなることに伴って、先行する塊状物品の落
下の終端と、それに続く塊状物品の落下の先端との間隔
(距離的間隔又は時間的間隔)が短くなったときには、
ポーカが落下経路から退避するタイミングが相対的に遅
れて、該ポーカが次の物品の先端を落下方向と逆方向に
たたき、該物品を飛散させるという問題が生じ得る。塊
状物品が飛散すると、該物品の尾引きがますます長くな
り、包装機において筒状包材を挟み付けて横シールした
ときに、該横シール部での物品の噛み込み不良が多発す
る。
【0006】そこで、本発明は、ポーカの駆動制御を改
善し、ポーカが、先行する塊状物品の落下を補助するこ
とに加えて、それに続く塊状物品の先端と接触して該塊
状物品を飛散させることをも確実に回避し、もって高速
処理化に十分対応し得る縦型製袋包装機の提供を課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に記載の発明は、落下してくる塊状物品を包装する縦
型製袋包装機であって、前記塊状物品の落下経路に対し
て進退し、該物品の落下を補助する補助手段と、前記塊
状物品の落下の先端と、前記塊状物品の落下の終端とを
検出する検出手段と、先行する塊状物品の落下の終端と
それに続く塊状物品の落下の先端との距離的間隔又は時
間的間隔を前記検出手段の検出結果に基いて算出する算
出手段と、該算出された間隔に基いて前記補助手段の落
下経路に対する進退駆動を制御する制御手段とを備える
ことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、塊状物品の落下の先端
及び終端を検出する検出手段の検出結果に基いて、先行
する塊状物品の落下の終端とそれに続く塊状物品の落下
の先端との距離的間隔あるいは時間的間隔を算出する。
そして、その間隔の如何に基いて、ポーカの落下経路に
対する進退駆動、例えばポーカが落下経路に進出するタ
イミングや、ポーカが落下経路から退避するタイミン
グ、あるいはそれらのポーカの進退速度等を制御する。
【0009】例えば、前記間隔が十分長く余裕があると
きは、先行する塊状物品の終端をたたくタイミングだけ
を合わせてポーカを通常速度で進退させていればよい。
しかし、前記間隔が短くなるに従って、ポーカが落下経
路から退避するタイミングと、次に落下してくる塊状物
品の先端がポーカ進退地点を通過するタイミングとが接
近する。そして、前記間隔がいよいよ短くなると、ポー
カが次に落下してくる塊状物品の先端から逃げきれず、
接触し合って該物品を飛散させてしまう。そのようなと
きは、ポーカの進退速度を増して、ポーカの落下経路上
での滞在時間を短くすればよい。そうすれば、前記間隔
をさらに積極的に短くすることもでき、さらなる高速生
産も可能となる。
【0010】このようにして、ポーカは、先行する塊状
物品の終端を押圧してその落下を補助することができる
し、それに加えて、次に落下してくる塊状物品の先端と
接触して該塊状物品を飛散させ、物品の尾引きが長くな
って横シール部における噛み込み不良が多発することも
確実に回避することができる。よって、この発明に係る
縦型製袋包装機は、不良発生率が低減され、高速稼動に
も十分対応し得る。また、オペレータスキルに影響され
ず、自動的に最適なポーカ駆動が実現する。
【0011】次に、請求項2に記載の発明は、前記請求
項1に記載の発明において、前記算出手段は、前記検出
手段の過去の複数回の検出結果に基いて平均化された間
隔を算出することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、過去の複数回の塊状物
品の落下実績に基いて前記間隔を平均化して算出するか
ら、該算出された間隔は個々のサンプルの特異性が隠蔽
されて信頼性が高くなる。よって、この間隔に基いて行
なうポーカの駆動制御が安定し、縦型製袋包装機の商品
性(商品価値)が向上する。
【0013】次に、請求項3に記載の発明は、前記請求
項1又は2に記載の発明において、物品を排出する上流
装置に物品排出要求信号を発信する発信手段と、前記補
助手段が落下経路に対して進退するのに要する時間に比
較して前記算出された間隔が短いときは、該間隔が長く
なるように前記信号の発信間隔を変更する発信間隔変更
手段とを備えることを特徴とする。
【0014】前述したように、前後の塊状物品間の距離
的又は時間的間隔が短くなれば、ポーカの駆動速度を増
して、ポーカと次に落下してくる塊状物品との接触を回
避することができる。しかし、例えばポーカの駆動速度
を最大限に上げても、ポーカと次に落下してくる塊状物
品との接触が避けられないようなときは、この発明のよ
うに、上流装置に対する物品排出要求信号の発信間隔を
変更して前記間隔を長くする。これにより、物品の飛散
ないし横シール部での物品の噛み込み不良が確実に回避
される。
【0015】もっとも、前記間隔を長くするべく物品排
出要求信号の発信間隔を長くすることにより、単位時間
当たりの袋の生産数自体は減少する。しかし、物品の噛
み込み不良率が確実に低減するから、結局、総合的には
歩留りが上がり、実稼働率ないし生産性の向上につなが
る。
【0016】次に、請求項4に記載の発明は、前記請求
項1から3のいずれかに記載の発明において、時間軸上
に、前記先行する塊状物品の落下の終端が前記補助手段
が落下経路に対して進退する地点を通過するタイミング
と、それに続く塊状物品の落下の先端が前記地点を通過
するタイミングと、前記補助手段が落下経路に対して進
退するタイミングとを表示する表示手段を備えることを
特徴とする。
【0017】この発明によれば、ポーカで終端を押圧す
べき対象である先行物品、ポーカで先端と接触すること
を回避すべき対象である後続物品、及びポーカの3者の
それぞれのポーカ進退地点周辺での動きや相互の位置関
係等が視覚を通じて一度に認識されるので、この縦型製
袋包装機の稼動状態の良否を容易に確認することができ
る。
【0018】次に、請求項5に記載の発明は、前記請求
項4に記載の発明において、前記表示手段の表示を参照
しながら前記補助手段の落下経路に対する進退駆動を手
動で調整する手動調整手段を備えることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、前述の3者のそれぞれ
のポーカ進退地点周辺での動きや相互の位置関係等を視
覚を通じて一度に認識しながら、ポーカの進退駆動を手
動で調整することができるので、熟練オペレータでなく
ても誰でもポーカと塊状物品の落下とのタイミング調整
を手動で良好かつ容易に行なうことが可能となる。以
下、実施の形態を通して本発明をさらに詳しく説明す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】[機械的構成]図1に示すよう
に、本実施の形態に係る縦型製袋包装機1は、計量機2
の下方に配置され、該計量機2と連動して計量包装シス
テムを構成する。計量機2は、分散フィーダ21に投下
されたポテトチップス等の物品Xをトラフ22…22及
びプールホッパ23…23を経由して計量ホッパ24…
24に分散供給する。そしてここで各物品Xの重量をロ
ードセル等の重量検出器(図示せず)を用いて計量し、
該計量値を組合せ演算して所定の目標重量に最も近い組
合せに該当した計量ホッパ24…24を開いて該物品X
…Xを排出する。排出された物品X…Xは集合シュート
25を滑走し、該シュート25で塊状に集合されて、包
装機1の上下に延びるチューブ11に投入される。
【0021】包装機1は、長いシート状の包材fをフォ
ーマ12で筒状に曲成し、該筒状の包材Fをチューブ1
1の側方のプルダウンベルト13,13(そのうちの1
つのみ図示)で下方に引き下げながら、縦シール装置1
4で縦シールし、かつ横シール装置15で横シールして
袋を形成する。袋には計量機2からチューブ11に投入
された塊状物品Xが受けられ充填される。
【0022】この包装機1は、横シール装置15で横シ
ールをしている間も包材Fを下方に搬送する連続搬送式
である。そのため、横シール装置15のシールジョー1
5j,15jは側面視でD字状に移動する。すなわち、
各ジョー15j,15jは垂直面内で旋回しながら、包
材Fを挟んで対接する期間(横シール期間)中は、旋回
中心が水平移動することによって真直ぐ下方に移動す
る。
【0023】計量機2のコントロールユニット20は、
計量ホッパ24…24を開いて組合せに該当した物品X
…Xを集合シュート25に排出するときに、ホッパ開信
号Sbを発信する。包装機1のコントロールユニット1
0は、このホッパ開信号Sbを受信することにより、物
品X…Xの落下の開始を検出する。包装機コントロール
ユニット10は、逆に、所定の間隔(1サイクル時間)
で、物品排出要求信号Saを発信する。計量機コントロ
ールユニット20は、この信号Saを受けて計量ホッパ
24…24を開く。
【0024】包装機コントロールユニット10は、さら
に、物品Xの落下経路の途中に設けられたセンサ(例え
ば光電管方式のもの)16からの落下物品検出信号Sc
を受信することにより、落下途中にある物品X…Xの通
過を検出する。センサ16は、図2に示すように、計量
機1側の集合シュート25と、包装機2側のチューブ1
1との間に配設されている。
【0025】集合シュート25とチューブ11との間に
はポーカ17も配設されている。ポーカ17は、一端を
中心に揺動して、塊状物品Xの落下経路に進出すること
により、チューブ11内を落下する塊状物品Xの終端を
下方に押し込む。これにより、物品Xの流れを助長し、
促進し、物品Xのチューブ11内での詰まりを防ぐ。ま
た、物品Xの尾引きを短くし、図2に示すように、先行
する塊状物品X1とそれに続く塊状物品X2とを明確に
切り分け、横シール装置15で筒状包材Fを横シールし
たときに、該横シール部での物品Xの噛み込みを防ぐ。
ポーカ17は、物品Xの終端を押圧し終わったら直ちに
落下経路から退避する。包装機コントロールユニット1
0は、このポーカ17の駆動モータMに制御信号Sdを
出力する。
【0026】[制御動作]図3(a)に示すように、光
電センサ16が遮光されて落下物品検出信号ScがON
した時刻ssが塊状物品Xの落下の先端が検出された時
刻である。また、遮光が解除されて落下物品検出信号S
cがOFFした時刻seが塊状物品Xの落下の終端が検
出された時刻である。そして、このような落下物品検出
信号ScのON時間(ONした時刻ssと次にOFFし
た時刻seとの間隔)が塊状物品Xの長さ(チャージレ
ングス)である。チャージレングスは、図2に示したよ
うに、距離的な長さL1としても、また時間的な長さT
1としても表わすことができる。また、落下物品検出信
号ScのOFF時間(OFFした時刻seと次にONし
た時刻ssとの間隔)が、先行する塊状物品X1の落下
の終端とそれに続く塊状物品X2の落下の先端との間隔
(セパレーティングレングス)である。セパレーティン
グレングスもまた、図2に示したように、距離的な間隔
L2としても、あるいは時間的な間隔T2としても表わ
すことができる。以下、特に断らない限り、一方(L又
はT)をいうときは、他方(T又はL)についても言及
しているものとする。
【0027】図3(a)に示したように、物品落下(排
出)要求信号Saは1サイクル時間C毎に発信される
(その発信時刻をcsとしている)。前述したように、
この信号Saを受けて計量ホッパ24…24が開かれ、
組合せに該当した物品X…Xが集合シュート25を滑走
して包装機1のチューブ11に塊状で投入される。その
後、塊状物品Xは、センサ16を横切り(時刻ss〜s
e)、次いで、ポーカ17の進退地点Pを通過する(時
刻ps〜pe)。ポーカ進退地点Pは、図2に示したよ
うに、この実施形態では、落下経路に進出したポーカ1
7が落下経路を落下する物品Xと接触し得る地点および
その周辺である。
【0028】ポーカ17は、物品Xの落下の終端がこの
進退地点Pを通過する時刻peに最も落下経路に進出す
るように駆動される(モータMの駆動時間:時刻ms〜
me)。モータMの駆動速度が往復とも同じであるとす
ると、物品Xの落下の終端がポーカ進退地点Pを通過す
る時刻peは、モータMの駆動時間ms〜meのほぼ中
間にある。モータMの駆動時間ms〜meは、ポーカ1
7が落下経路に対して進退するのに要する時間でもあ
る。
【0029】モータMの駆動時間ms〜meは、モータ
Mの駆動速度や、ポーカ17とチューブ11との機械的
な位置関係等から予め決まる。物品Xの終端がセンサ1
6を通過してから(時刻se)、ポーカ進退位置Pを通
過するまで(時刻pe)に要する時間(通過遅れ時間)
は、センサ16の配設位置や、チューブ11の機械的な
寸法等から予め決まる。よって、物品Xの終端がポーカ
進退地点Pを通過する時刻peは、センサ16の終端検
出時刻seと前記通過遅れ時間se〜peとから分か
る。そして、その時刻peにポーカ17を最も落下経路
に進出させるためのモータMの駆動開始時刻msが決定
する。
【0030】図3(a)に示した例では、モータMの駆
動時間ms〜meは比較的短く、その結果、モータMの
駆動開始時刻msは比較的遅くて済み、物品Xの終端検
出時刻seより後にある。よって、この例では、該物品
終端検出時刻seを基準とし、該時刻seからポーカ遅
れ時間Dが経過した時刻msにモータMを駆動開始して
いる。
【0031】もっとも、モータMの駆動開始時刻(ポー
カ17の進退開始時刻)msを、落下経路のさらに上流
地点の通過時刻(例えば物品先端のP点通過時刻ps
や、物品先端のセンサ通過時刻ss)を基準にして定め
てもよい。あるいは物品落下要求信号Saの発信時刻c
s、又はホッパ開信号Sbの受信時刻等を基準にして定
めてもよい。しかし、モータMの駆動開始時刻msから
あまり離れ過ぎた時点を基準にすると、モータMの駆動
制御精度が低下し、ポーカ17の進退動作と物品XのP
点通過とのずれが大きくなる可能性がある。よってなる
べく直近の時点を基準にしてモータMの駆動開始時刻m
sを決定する。例えば、モータMの駆動時間ms〜me
が比較的長く、その結果、モータMの駆動開始時刻ms
が物品終端検出時刻seより前にあるようなときは、物
品先端検出時刻ssから所定の遅れ時間が経過した時刻
にモータMの駆動を開始する。
【0032】図3(a)に実線で示したように、セパレ
ーティングレングスT2(L2)が十分長く余裕がある
ときは、先行する塊状物品X1の終端をたたくタイミン
グだけを考えてポーカ17を通常速度(駆動時間ms〜
me)で進退させていればよい。また、例えば物品Xの
量が多くなったり、あるいは湿度等の作業環境の変化に
よって、破線で示すように物品Xの尾引きが長くなり、
その結果チャージレングスT1がTaからTcにΔTだ
け(あるいは距離的にいえばL1がLaからLcにΔL
だけ:以下これに準じて同じ)長くなったとしても、ポ
ーカ17の駆動開始時刻msを物品終端検出時刻seを
基準として決めている限りは、ポーカ遅れ時間Dが維持
されて、符号アのように、ポーカ17の駆動開始もまた
自ずと同じ時間ΔTだけ遅くなる。よって、ポーカ17
は依然として物品Xの終端と良好なタイミングで接触
し、これをきちんと下方に押し込む。
【0033】ただし、チャージレングスT1が長くなる
ことにより、セパレーティングレングスT2がTbから
TdにΔTだけ短くなる。その結果、ポーカ17が落下
経路から退避する時刻meが相対的に遅くなって、該時
刻meと、次の物品X2の先端がP点を通過する時刻p
sとの距離的間隔又は時間的間隔がSaからSbに短く
なる。
【0034】図4(a)に、その状態から、さらにチャ
ージレングスT1がTcからTeに長くなった状態を破
線で示す。セパレーティングレングスT2はTdからT
fにさらに短くなり、それに伴い、符号イのように、ポ
ーカ17の落下経路からの退避時刻meと、次の物品X
2の先端のP点通過時刻psとの間隔がほとんどなくな
る。
【0035】図5(a)に、その状態から、さらにチャ
ージレングスT1がTeからTgに長くなった状態を破
線で示す。セパレーティングレングスT2はTfからT
hにさらに短くなり、それに伴い、符号ウのように、ポ
ーカ17の落下経路からの退避時刻meが、次の物品X
2の先端のP点通過時刻psより遅くなっている。する
と、ポーカ17は落下経路から退避するときに次の物品
X2の先端を落下方向と逆方向にたたき、該物品X2を
飛散させる。物品X2が飛散すると、該物品X2の尾引
きが長くなり、包装機1において筒状包材Fを横シール
装置15で横シールしたときに、該横シール部での物品
Xの噛み込み不良が多発する。このような問題は、生産
の高速化に伴って前後の物品X1,X2の間隔L2(又
はT2)が短くなっても発生する。
【0036】このようなとき、図6(a)に破線エ又は
オで示すように、ポーカ17の進退速度(モータMの駆
動速度)を上げて、ポーカ17の落下経路上での滞在時
間を短くする。符号エの例は、ポーカ17の進出時は駆
動速度を変えず、退避時のみ駆動速度を増大して、結果
的に、ポーカ17の退避時刻meを物品X2先端のP点
通過時刻psにほぼ一致させた例である。ポーカ遅れ時
間Dはそのまま維持される。符号ウの状態と比べると、
ポーカ17の退避速度が制御され、ポーカ17が落下経
路から退避するタイミングが変更される。1サイクル時
間Cは変わらない。
【0037】符号オの例は、ポーカ17の駆動速度を進
出時も後退時も一様に増大して、同様に、ポーカ17の
退避時刻meを物品X2先端のP点通過時刻psにほぼ
一致させた例である。ポーカ遅れ時間は、モータMの駆
動開始時刻msが遅くてよい分Daに長くなる。符号ウ
の状態と比べると、ポーカ17の進出速度及び退避速度
が制御され、ポーカ17が落下経路に進出するタイミン
グ及び落下経路から退避するタイミングが変更される。
1サイクル時間Cは変わらない。
【0038】このように、ポーカ17の進退速度(モー
タMの駆動速度)を上げることにより、セパレーティン
グレングスT2(L2)をさらに積極的に短縮化するこ
ともでき、さらなる生産の高速化(1サイクル時間の短
縮化)も可能となる。
【0039】これらに対し、図6(a)に破線カで示す
ように、計量機2に対する物品落下要求信号Saの発信
間隔(cs〜cs)を長くすることにより、すなわち1
サイクル時間を長くすることにより、セパレーティング
レングスT2(L2)を長くしてもよい。図例では、物
品落下要求信号Saの発信間隔(cs〜cs)をUだけ
長くし、その結果、次の物品X2の落下開始、該物品X
2の先端のセンサ通過時刻ss、同じく先端のP点通過
時刻psをそれぞれ時間Uだけ遅くしている。その結
果、物品X2の先端が確実にポーカ17の退避後にP点
を通過するようにしている。ポーカ遅れ時間D及びポー
カ17の進退速度は変わらない。
【0040】このように、チャージレングスT1(L
1)やセパレーティングレングスT2(L2)の算出・
検出結果に基いて、ポーカ17の落下経路上の滞在時間
を短くしたり、あるいは計量機コントロールユニット2
0に対する物品排出要求信号Saの発信間隔(cs〜c
s)を長くするから、ポーカ17は、先行する塊状物品
X1の終端を押圧してその落下を補助することに加え
て、次に落下してくる塊状物品X2の先端と接触して該
塊状物品X2を飛散させ、物品X2の尾引きが長くなっ
て横シール部における噛み込み不良が多発することも確
実に回避することができる。
【0041】よって、この縦型製袋包装機1ひいては計
量包装システムは、不良発生率が低減され、高速稼動に
も十分対応し得る。また、オペレータスキルに影響され
ず、熟練オペレータでなくても、自動的に最適なポーカ
駆動が実現する。
【0042】なお、物品排出要求信号Saの発信間隔
(cs〜cs)を長くする場合は、1サイクル時間が長
くなるから、単位時間当たりの袋の生産数自体は減少す
る。しかし、それでも、物品の噛み込み不良率が確実に
低減することにより、最終的には、歩留りが上がり、実
稼働率ないし生産性が向上する。
【0043】ところで、チャージレングスT1(L1)
及びセパレーティングレングスT2(L2)の検出(セ
ンサ16のON・OFFの検出)は、物品Xが排出・落
下する都度行なってもよいが、制御の複雑化を回避し、
制御の安定化を図るため、包装作業に先立ち予め検出・
求めておいてもよい。その場合、チャージレングスT1
(L1)及びセパレーティングレングスT2(L2)の
検出は、例えば、物品Xの変更の有無に拘わらず、一定
時間毎(例えば1時間毎)、あるいは一定処理回数毎
(例えば1000回包装毎)に行なって、該距離的間隔
L1,L2又は時間的間隔T1,T2が、湿度等の作業
環境の変化等によって変化していないかどうかを確認す
る。
【0044】そしてパラメータの値が変化していれば、
該値をメモリに保存し(パラメータ値の更新)、それ以
降は、該値を用いて、先行する塊状物品X1の終端のP
点通過時刻pe及び次の塊状物品X2の先端のP点通過
時刻psを算出・検出する。そして、それに応じて、前
述したように、ポーカ17の落下経路上の滞在時間を短
くしたり、あるいは物品排出要求信号Saの発信間隔
(cs〜cs)を長くする対策を講じる。その他、物品
Xの変更時、包装機1ないし当該システムの始動時、あ
るいはオペレータの随時要求時等に、チャージレングス
T1(L1)やセパレーティングレングスT2(L2)
を検出しなおし、更新するようにしてもよい。
【0045】また、それらの検出に際しては、1個のサ
ンプルではなく、複数(例えば5〜10個)のサンプル
を採取して平均化する(例えば相加平均や移動平均す
る)。これにより、例えば集合シュート25上に物品X
の滞りが生じてチャージレングスが一時的に長く(セパ
レーティングレングスが一時的に短く)なったような場
合でも、そのような特異的な現象・影響が低減されて、
本来得られるべき値に近い信頼性の高いデータが入手で
き、それらの検出精度が損なわれない。よって、そのよ
うな精度の高いデータに基いて行なうポーカ17の駆動
制御が安定し、ひいてはこの包装機1の商品性・商品価
値が向上する。
【0046】[表示部/手動操作部]この包装機には、
図3(b)に示すような表示部30が備えられている。
表示部30は2つの時間軸31,32を有する。第1の
時間軸31上には、先行する塊状物品X1がP点を通過
する時間帯33(すなわちチャージレングス)と、次の
塊状物品X2がP点を通過する時間帯34(同チャージ
レングス)とが表わされる。第2の時間軸32上には、
ポーカ17がP点に対して進退駆動する時間帯35が表
わされる。両軸31,32とも、左端の起点は、先行す
る塊状物品X1の落下の先端がP点を通過する時刻ps
であり、右端は、次の塊状物品X2の落下の終端がP点
を通過する時刻peである。よって、時間帯33の右端
は、先行物品X1の終端がP点を通過するタイミングを
表わし、時間帯34の左端は、次の物品X2の先端がP
点を通過するタイミングを表わす。
【0047】同じ場面において、時間帯33を先行する
塊状物品X1がセンサ16を通過する時間帯とし、時間
帯34を次の塊状物品X2がセンサ16を通過する時間
帯とすると、ポーカ17がP点に対して進退駆動する時
間帯35は鎖線で示すようにずれて表わされる。両軸3
1,32とも、左端の起点は、先行する塊状物品X1の
落下の先端がセンサ16を通過する時刻ssであり、右
端は、次の塊状物品X2の落下の終端がセンサ16を通
過する時刻seである。
【0048】前者の表示方式では、ポーカ17が落下経
路から退避する時刻meと、次の物品X2の先端がP点
を通過する時刻psとの距離的又は時間的間隔Saが明
示される。後者の表示方式では、物品終端検出時刻se
と、モータ駆動開始時刻msとのポーカ遅れ時間Dが明
示される。もちろん、これらの全てを表示するようにし
てもよい。
【0049】このような表示部30を備えると、ポーカ
17で終端を押圧すべき対象である先行物品X1、ポー
カ17で先端と接触することを回避すべき対象である後
続物品X2、及びポーカ17の3者のそれぞれのポーカ
進退地点P周辺での動きや相互の位置関係等が視覚を通
じて一度に認識される。よって、この包装機1の稼動状
態の良否が容易に確認できる。
【0050】なお、図3(b)、図4(b)、及び図5
(b)は、それぞれ図3(a)、図4(a)、及び図5
(a)の実線で示した状態を表わしている。ただし、図
6(b)は、図6(a)において、1サイクル時間を長
くする対策を講じた場合を示している。いずれも、時間
帯33,34は物品X1,X2がP点を通過する時間帯
である。
【0051】図7に示すように、このような表示部30
に、手動調整ボタン36,37を備えてもよい。例えば
上のタッチボタン36を押すと、ポーカ動作時間帯35
を全体に時間軸32上で右移動できる(ポーカ動作時刻
を遅らせる)。あるいは、ポーカ動作時間帯35を全体
に時間軸32上で短縮できる(ポーカ動作速度を早くす
る)。あるいは、次の物品通過時間帯34を全体に時間
軸31上で右移動できる(1サイクル時間つまりセパレ
ーティングレングスを長くする)。もちろん、これらの
全ての動作を組み合せて調整できるようにしてもよい。
下のタッチボタン37を押すと、それと逆の動作をす
る。
【0052】このような手動調整部36,37を備える
と、ポーカ17で終端を押圧すべき対象である先行物品
X1、ポーカ17で先端と接触することを回避すべき対
象である後続物品X2、及びポーカ17の3者のそれぞ
れのポーカ進退地点P周辺での動きや相互の位置関係等
を視覚を通じて一度に認識しながら、ポーカ17の進退
駆動を手動で調整することができるので、熟練オペレー
タでなくても誰でもポーカ17と前後の塊状物品X1,
X2の落下とのタイミング調整を手動で良好かつ容易に
行なうことができる。
【0053】なお、物品X1,X2の通過時間帯33,
34は、例えば、前述したように、包装作業に先立ち予
め検出し、求めておいたチャージレングス及びセパレー
ティングレングスの平均値を表わすようにする。オペレ
ータは、これらの時間帯33,34に対して、ポーカ1
7の動作時間帯35の中間部(ポーカ17が最も落下経
路に進出するタイミング)が、時間帯33の右端(先行
物品X1の終端がP点を通過するタイミング)に一致
し、且つポーカ17の動作時間帯35の右部(ポーカ1
7が落下経路から退避するタイミング)が、時間帯34
の左端(次の物品X2の先端がP点を通過するタイミン
グ)にオーバーラップしないように、前述のボタン3
6,37を使って調整する。
【0054】また、ポーカ17が後続物品X2の先端と
接触して飛散させる可能性を確実に回避する一法とし
て、包装作業に先立ち予め検出し、求めておいたチャー
ジレングスのうちの最も長い値及びセパレーティングレ
ングスのうちの最も短い値を物品X1,X2の通過時間
帯33,34の値に採用してもよい。つまり最も厳しい
条件をセーフガードとして表示するのである。
【0055】なお、以上の例では、先の物品X1のチャ
ージレングスの全て(時間帯33)、次の物品2のチャ
ージレングスの全て(時間帯34)、及びその間のセパ
レーティングレングスの全てを表示するようにしたが、
先の物品X1の落下の先端や次の物品X2の落下の終端
の通過の表示を省略して、セパレーティングレングスの
周辺部分のみ表示するようにしてもよい。また、包装機
1は連続搬送式であったが、間欠搬送式であってよいこ
とはいうまでもない。
【0056】[他の特徴点]次に、この包装機1に採用
されている他の特徴点を説明する。
【0057】(1)例えばチューブ11の側方で筒状包
材Fを引き下げるプルダウンベルト13は、該包材Fの
確実な保持・搬送のため、該包材Fをベルト面に吸着し
て搬送する。そのためにこの包装機1には真空ポンプが
備えられ、プルダウンベルト面には多数の穴が空いてい
て、該穴を介して真空ポンプで供給される負圧をベルト
面に作用させている。
【0058】また、この包装機1には、シート状包材
f,f同士を接合する包材接合装置(スプライシングマ
シン)が配設されている。この包材接合装置は、包材f
の供給源としての包材ロールからチューブ11までの包
材移動経路上に配設され、ロール芯から引き出された先
の包材fの終端部と、次にセットされた新たなロールか
ら引き出された新しい包材fの始端部とを、粘着テープ
や熱溶着等で接合するものである。その場合に、接合作
業中に、先の包材fの終端部を包材移動経路上にずれな
いように保持するために、該包材fを吸着して保持する
保持プレートが備えられている。そして、保持プレート
の保持面には多数の穴が空いていて、前記真空ポンプで
供給される負圧を該保持面に作用させている。これによ
り、先の包材fを終端部まで全部引き出して無駄なく使
いきることができる。
【0059】図8に示すように、包材接合装置40は、
左右のフレーム41,42間に保持プレート43と、複
数のガイドローラ45…45とを有する。保持プレート
43の保持面には多数の穴44…44が空いている。シ
ート状包材fは保持面の上方を通過し、穴44…44に
作用する負圧でプレート43に吸着されて、接合作業中
にずれないように保持される。
【0060】その場合に、穴44…44は、右側が密
に、左側が疎に形成されている。包材fは、右側縁部が
右側フレーム42に当接されて位置決めされて搬送され
る。したがって、幅の広い(W1)包材fはほとんどの
穴44…44を塞ぐから負圧が強く作用する一方、幅の
狭い(W2)包材fの場合でも塞ぐことのできない穴4
4…44の数が少なくなって負圧漏れが減り、これによ
って負圧保持力が弱くなるという不具合が低減する。
【0061】このような構成に代えて、包材fを接合装
置40の幅方向中央部を通過させるようにし、穴44…
44をプレート43の中央部で密に、両側部にいくほど
疎に形成してもよい。あるいは、穴44…44の数を増
減する代わりに、穴44…44の大きさを増減するよう
にしてもよい。
【0062】(2)負圧を生成する真空ポンプには吸入
空気濾過用のフィルタが備えられている。フィルタは長
時間の使用により目詰まりを起こし、負圧生成力の低下
の原因となる。よってオペレータは定期的にこまめにフ
ィルタの汚れをチェックし、必要であればその清掃又は
交換を行なう。しかし、フィルタはエア吸気管内に備え
られ、外部から一瞥しただけでは観察ができず、いちい
ち吸気管から取り出さなければならない。
【0063】そこで、この包装機1では、コントローユ
ニット10が、真空ポンプに接続した真空圧ゲージから
の信号をA/Dコンバータを介して入力し、真空ポンプ
の生成負圧を監視している。コントローユニット10
は、入力した負圧データをメモリし、生成負圧が所定の
警告ライン(包装作業上の必要負圧)を割り込んだか否
かを判定する。その結果、生成負圧が弱くなっていると
きは外部に警告(音や表示)を発してその周知方を図
る。これにより、オペレータやユーザの日常業務が軽減
される。
【0064】また、例えば毎日の生成負圧の変化をグラ
フ表示するようにしてもよい。その起点は前回のフィル
タの清掃日又は交換日とする。そのグラフ表示には警告
ラインも併せて示す。これにより、オペレータは警告が
発せられる前でもその変化の様子を見て必要であれば自
主的にフィルタの清掃・交換をすることができる。
【0065】(3)従来、包装機1と真空ポンプとはリ
レースイッチ方式であり、包装機1のメインスイッチの
ON・OFFに連動して真空ポンプがON・OFFす
る。それゆえ、包装作業をしていなくても、包装機1の
メインスイッチをONしている限り、真空ポンプは駆動
しており、騒音を発したり、あるいは真空ポンプ自体の
寿命を縮めるものである。
【0066】そこで、この包装機1では、コントローユ
ニット10が、例えばプルダウンベルト13,13や横
シール装置15の駆動状態等から包装機1が作業中であ
るか否かを監視している。そして、非運転状態が所定時
間継続すると真空ポンプを自動OFFする。OFF判定
のための所定時間は任意に長さ変更可能とする。
【0067】また、真空ポンプがOFFであることを表
示部に表示し、OFFのまま運転することを未然防止す
る。もちろん、運転再開時や、スプライシングマシン4
0を使用しての包材f,fの接合作業開始時等に真空ポ
ンプを自動ONするようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、前後の
物品間のセパレーティングレングスを距離的又は時間的
に算出し、その値に基いて、ポーカの落下経路に対する
進退駆動を自動的に制御するから、ポーカが次に落下し
てくる塊状物品の先端と接触して該塊状物品を飛散さ
せ、物品の尾引きが長くなって横シール部における噛み
込み不良が多発することが、オペレータスキルに依存す
ることなく低減し、たとえ熟練オペレータでなくても、
また高速生産をする場合であっても、歩留り及び生産性
の向上が図られる。本発明は、縦型製袋包装機一般への
幅広い利用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る縦型製袋包装機を
含む計量包装システムの概略構成図である。
【図2】 前後の物品の間隔(セパレーティングレング
ス)とポーカ動作とのタイミングの関係を示す説明図で
ある。
【図3】 セパレーティングレングスが比較的長い場合
のポーカ動作を示すタイムチャート及び該ポーカ動作を
表示する表示部の正面図である。
【図4】 セパレーティングレングスが短くなった場合
のポーカ動作を示すタイムチャート及び該ポーカ動作を
表示する表示部の正面図である。
【図5】 セパレーティングレングスがさらに短くなっ
た場合のポーカ動作を示すタイムチャート及び該ポーカ
動作を表示する表示部の正面図である。
【図6】 ポーカと次の物品の落下の先端とが干渉する
場合に採り得る複数の対策の例を示すタイムチャート及
び該対策の1例を表示する表示部の正面図である。
【図7】 ポーカ動作の手動調整手段を備えた表示部の
正面図である。
【図8】 包材接合装置(スプライシングマシン)の要
部概略平面図である。
【符号の説明】
1 縦型製袋包装機 2 計量機(上流装置) 10 包装機コントロールユニット(算出手段、
制御手段) 15 横シール装置 16 光電センサ(検出手段) 17 ポーカ(補助手段) 24 計量ホッパ 30 表示部(表示手段) 36,37 調整ボタン(手動調整手段) F 筒状包材 X 物品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落下してくる塊状物品を包装する縦型製
    袋包装機であって、前記塊状物品の落下経路に対して進
    退し、該物品の落下を補助する補助手段と、前記塊状物
    品の落下の先端と、前記塊状物品の落下の終端とを検出
    する検出手段と、先行する塊状物品の落下の終端とそれ
    に続く塊状物品の落下の先端との距離的又は時間的間隔
    を前記検出手段の検出結果に基いて算出する算出手段
    と、該算出された間隔に基いて前記補助手段の落下経路
    に対する進退駆動を制御する制御手段とを備えることを
    特徴とする縦型製袋包装機。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、前記検出手段の過去の
    複数回の検出結果に基いて平均化された間隔を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の縦型製袋包装機。
  3. 【請求項3】 物品を排出する上流装置に物品排出要求
    信号を発信する発信手段と、前記補助手段が落下経路に
    対して進退するのに要する時間に比較して前記算出され
    た間隔が短いときは、該間隔が長くなるように前記信号
    の発信間隔を変更する発信間隔変更手段とを備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の縦型製袋包装機。
  4. 【請求項4】 時間軸上に、前記先行する塊状物品の落
    下の終端が前記補助手段が落下経路に対して進退する地
    点を通過するタイミングと、それに続く塊状物品の落下
    の先端が前記地点を通過するタイミングと、前記補助手
    段が落下経路に対して進退するタイミングとを表示する
    表示手段を備えることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の縦型製袋包装機。
  5. 【請求項5】 前記表示手段の表示を参照しながら前記
    補助手段の落下経路に対する進退駆動を手動で調整する
    手動調整手段を備えることを特徴とする請求項4に記載
    の縦型製袋包装機。
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