JP2003079715A - ガス除去用濾材及びその製造方法 - Google Patents

ガス除去用濾材及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003079715A
JP2003079715A JP2001273744A JP2001273744A JP2003079715A JP 2003079715 A JP2003079715 A JP 2003079715A JP 2001273744 A JP2001273744 A JP 2001273744A JP 2001273744 A JP2001273744 A JP 2001273744A JP 2003079715 A JP2003079715 A JP 2003079715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
particles
resin
filter
gas removal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001273744A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Imai
孝次 今井
Shiro Hayashi
志郎 林
Tsukasa Shimura
司 志村
Yasuko Matsubayashi
康子 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP2001273744A priority Critical patent/JP2003079715A/ja
Publication of JP2003079715A publication Critical patent/JP2003079715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭濾材やケミカルフィルタ用濾材等のガス
除去用濾材に関し、振動等によってガス除去用濾材に含
まれているガス除去粒子がガス除去用濾材より脱落し飛
散して、ガス除去用濾材の下流側の空気の清浄度に悪影
響を及ぼすことのないガス除去用濾材及びその製造方法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 ガス除去粒子が保持されているガス除去
材の少なくとも片面に、粘着剤を有する通気性のカバー
材を積層したガス除去用濾材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭気成分で汚染さ
れた流体を濾過して清浄化するための脱臭濾材等や、半
導体や液晶の生産施設やクリーンルーム等において空気
や雰囲気中に含まれるガス状汚染物質を除去するケミカ
ルフィルタ用濾材等のガス除去用濾材及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生活環境での不快な臭気物質
の除去等や、半導体や液晶の生産施設やクリーンルーム
等において空気や雰囲気中に含まれるガス状汚染物質の
除去等には、様々な脱臭濾材やケミカルフィルタ用濾材
等が提案されてきた。係る脱臭濾材やケミカルフィルタ
用濾材の大半は、通気性を有するシート状の部材に、例
えば活性炭や種々の化学吸着剤やイオン交換樹脂や触媒
からなるガス除去粒子を保持したり、或いはこれらのガ
ス除去粒子を熱可塑性樹脂で連結して多孔質体とした
り、或いはこれらのガス除去粒子を通気性のあるケース
に入れたものである。また、以上に述べたような従来の
ガス除去粒子の保持技術を改良した技術として、例えば
特開平11−76747号公報がある。この公報では、
ホットメルト樹脂からなるウエブに脱臭紛粒体を固着す
ることによって、脱臭紛粒体の表面が有効に利用され、
優れた脱臭効率を呈するものである。しかしながら、従
来のガス除去粒子の保持技術やその改良技術を用いて作
られたガス除去用濾材を、更に折り曲げ加工する場合
や、前記ガス除去用濾材を例えばフィルタ枠に取り付け
た後運搬する場合や、或いは前記ガス除去用濾材を現場
の空調機に据え付けたりする場合に、振動等によってガ
ス除去用濾材に含まれているガス除去粒子が破損して小
さな粒子の破片となって、ガス除去用濾材より脱落し飛
散するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、臭気成分で
汚染された流体を濾過して清浄化するための脱臭濾材等
としてのガス除去用濾材や、半導体や液晶の生産施設や
クリーンルーム等において、空気や雰囲気中に含まれる
ガス状汚染物質を除去するためのケミカルフィルタ用濾
材等としてのガス除去用濾材に関し、振動等によってガ
ス除去用濾材に含まれているガス除去粒子がガス除去用
濾材より脱落し飛散して、ガス除去用濾材の下流側の空
気の清浄度に悪影響を及ぼすことのないガス除去用濾材
及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、請求項1の発明では、ガス除去粒子が保持さ
れているガス除去材の少なくとも片面に、粘着剤を有す
る通気性のカバー材が積層されていることを特徴とする
ガス除去用濾材であり、ガス除去用濾材に含まれている
ガス除去粒子が破損して小さな粒子の破片となったとし
ても、その破片がガス除去用濾材の表面にある粘着剤を
有する通気性のカバー材によって保持されるので、ガス
除去用濾材から粒子の破片の脱落量や飛散量を極めて少
なくすることができる。
【0005】また、請求項2の発明では、前記ガス除去材と
前記カバー材とがホットメルト樹脂によって接合されて
いることを特徴とする請求項1に記載のガス除去用濾材
であり、ガス除去材とカバー材とがホットメルト樹脂に
よって接合一体化されているので、ガス除去用濾材の折
り曲げ加工等の後加工や、ガス除去用濾材の運搬等の取
り扱いにおいて手間がかからない。
【0006】また、請求項3の発明では、前記カバー材は、
前記カバー材が前記ガス除去材と接する面側にのみ粘着
剤を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載
のガス除去用濾材であり、カバー材のガス除去材側にの
み粘着剤を有し、ガス除去用濾材の表面には粘着剤を有
していないので、ガス除去用濾材の折り曲げ加工等の後
加工や、ガス除去用濾材の運搬等の取り扱いにおいて粘
着剤が他の機材を汚染したり、或いはガス除去用濾材の
表面の粘着力によって後加工の工程中や運搬などの取り
扱い中に塵埃等を付着してガス除去用濾材が汚染される
ことがない。
【0007】また、請求項4の発明では、前記ガス除去材
が、ホットメルト樹脂からなる連結部と樹脂凝集部とで
構成されたウエブの表面に、前記樹脂凝集部を介してガ
ス除去粒子が固着されてなる積層単位を少なくとも1層
有したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何
れかに記載のガス除去用濾材であり、ガス除去材が、ホ
ットメルト樹脂からなる連結部と樹脂凝集部とで構成さ
れたウエブの表面に、前記樹脂凝集部を介してガス除去
粒子が固着されてなる積層単位を少なくとも1層有した
構造であることによって、低圧力損失でしかもガス除去
粒子の表面が有効に利用されるので優れたガス除去効率
を呈することができる。
【0008】また、請求項5の発明では、ガス除去粒子が保
持されているガス除去材と通気性のカバー材とをホット
メルト樹脂を介して接合するに際し、前記カバー材及び
/又は前記ホットメルト樹脂に予め粘着剤を接合面側に
塗布した後に接合することを特徴とするガス除去用濾材
の製造方法であり、この製造方法により、カバー材に粘
着剤を有したままガス除去材と接合できるので、工程を
簡略化することができるのみならず、カバー材のガス除
去材側にのみ粘着剤を有し、ガス除去用濾材の表面には
粘着剤を有していないガス除去用濾材を容易に得ること
ができる。
【0009】また、請求項6の発明では、(1)通気性のカ
バー材とホットメルト不織布とを積層して積層シートと
し、前記積層シートのホットメルト不織布側に粘着剤を
塗布して第1の複合シートを形成する工程と、(2)第
1の複合シートのホットメルト不織布側の表面にガス除
去粒子を配した後、加熱処理によって前記ホットメルト
不織布と前記ガス除去粒子とが接する部分に樹脂凝集部
を形成し、かつ該樹脂凝集部とホットメルト樹脂からな
る連結部とからなるウエブを形成し、前記ガス除去粒子
のうち、前記ウエブに固着されたガス除去粒子のみを残
存せしめて積層単位を形成する工程と、(3)(1)の
工程と同じ工程により第2の複合シートを形成する工程
と、(4)前記積層単位のガス除去粒子の表面に接して
第2の複合シートのホットメルト不織布側の表面を配し
た後、加熱処理によって前記積層単位のガス除去粒子と
前記第2の複合シートとを接合する工程とからなること
を特徴とするガス除去用濾材の製造方法であり、この製
造方法によりカバー材のガス除去材側にのみ粘着剤を有
し、ガス除去用濾材の表面には粘着剤を有していないガ
ス除去用濾材を得ることができる。また、低圧力損失で
優れたガス除去効率を有するガス除去用濾材を得ること
ができる。
【0010】また、請求項7の発明では、請求項6の(2)
と(3)の工程の間に、(5)前記積層単位のガス除去
粒子に接してホットメルト不織布を積層し、続いて前記
ホットメルト不織布の表面にガス除去粒子を配した後、
加熱処理によって前記ホットメルト不織布と前記ガス除
去粒子とが接する部分に樹脂凝集部を形成し、かつ該樹
脂凝集部とホットメルト樹脂からなる連結部とからなる
ウエブを形成し、前記ガス除去粒子のうち、該ウエブに
固着されたガス除去粒子のみを残存せしめて積層単位を
形成する工程を少なくとも1回加えたことを特徴とする
請求項6に記載のガス除去用濾材の製造方法であり、上
述の請求項6で得られるガス除去用濾材のガス除去粒子
を多層構造とすることができるのでさらにガス除去効率
に優れたガス除去用濾材を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるガス除去用
濾材及びその製造方法の好ましい実施の形態について詳
細に説明する。
【0012】本発明のガス除去用濾材は、ガス除去粒子が保
持されているガス除去材の少なくとも片面に、粘着剤を
有する通気性のカバー材が積層されていることを特徴と
するガス除去用濾材である。
【0013】前記ガス除去用濾材は、例えば図1に示すよう
に、ガス除去粒子3が繊維シートに保持されているガス
除去材8の片面に、粘着剤6を有する通気性のカバー材
5が積層されている。粘着剤6の位置はカバー材5の全
体にわたっていてもよく、図1に示すようにカバー材5
のガス除去材8側のみに偏在していてもよく、またカバ
ー材5のガス除去材8側と反対側のみに偏在していても
よい。また、図1では、ガス除去材8とカバー材5とが
ホットメルト樹脂10によって接合されている。また図
1では、ガス除去材8の両面にカバー材5が積層されて
いる。
【0014】前記ガス除去粒子とは、生活環境での不快な臭
気物質の除去等や、半導体や液晶の生産施設やクリーン
ルーム等において空気や雰囲気中に含まれるガス状汚染
物質の除去等に用いる、ガス状物質を吸着したり、ガス
状物質を吸着しやすい物質に変化させたりすることので
きる固体粒子である。このようなガス除去粒子として
は、例えば活性炭や、これに酸性ガス又は塩基性ガス等
を除去できる数々の化学成分を付加した添着炭、ゼオラ
イト、種々の化学吸着剤、イオン交換樹脂、光触媒等の
触媒等があり、これらの中から一種又は二種以上を適宜
選択することができる。このうち例えば合成ゼオライト
を造粒した脆い材質の粒子であって振動などによって破
損して小さな粒子の破片となり易い材質の粒子であって
も本発明では選択が可能である。また、このうち例えば
脱臭を目的として活性炭を選択した場合は比表面積が2
00m2/g以上の多孔質のものが好ましく、500m2
/g以上のものがより好ましい。また、脱臭を目的とし
たガス除去粒子の粒径は、高効率と低圧損とを共に実現
するために平均粒径を0.147mm(100メッシ
ュ)以上1.65mm(10メッシュ)以下とするのが
好適である。この好適範囲の下限よりも細かい平均粒径
のガス除去粒子を用いると、初期のガス除去効率を高く
採れる反面、圧力損失が大きくなってしまう場合があ
る。
【0015】前記ガス除去材は前記ガス除去粒子が保持され
ており、厚さや質量等は特に限定されるものではない
が、形状がシート状となっているものが好ましく、その
形態には例えば、図2〜図3に例示するように、ガス除
去粒子が集積してシート状になるか、或いはガス除去粒
子が熱融着性の樹脂で互いに接合されてシート状となる
か、或いは図1に例示するように、支持体にガス除去粒
子が保持されてシート状となるか、或いは通気性のある
シート状物が袋状となっておりその袋の中に前記ガス除
去粒子が詰め込まれている形態のもの等がある。また、
ガス除去粒子を保持する支持体は通気性を有するシート
状物ならばいずれも使用可能であり、このような通気性
を有するシート状物としては、不織布、織物、膜、ろ
紙、スポンジ等の多孔質体等が挙げられ、なかでも不織
布は通気性が高いので好ましい。また、支持体に用いる
シート状物が高分子材料であれば、フィルタ加工におけ
るプリーツ折り加工等への追従性が高く、耐久性に優れ
ているので好ましく用いることができる。また、前記ガ
ス除去材は以上に述べた形態と同種のもの又は多種のも
のを幾つか組み合わせて積層したものであってもよい。
また、このように積層されたシート状物の間を接合一体
化することもできる。各シート状物の間を接合一体化す
るには、熱可塑性ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリエス
テル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の熱融着性の
樹脂を粒子状や不織布状にして用いることができる。接
合の方法は、例えば各シート状物の間に熱融着性の樹脂
からなる不織布を積層して、積層物全体を加熱して接合
することができる。
【0016】前記ガス除去材の形態のうち、ガス除去粒子が
集積してシート状になっている形態には、例えば、図2
〜図4に示すように、ホットメルト樹脂からなる連結部
1と樹脂凝集部2とで構成されたウエブの表面に、前記
樹脂凝集部を介してガス除去粒子3が固着されてなる積
層単位4を少なくとも1層有したガス除去材があり、こ
のような形態であれば、低圧力損失でしかもガス除去粒
子の表面が有効に利用されるので優れたガス除去効率を
呈することができる。また、このようなガス除去材はプ
リーツ加工がし易く、フィルターの枠体に設置してユニ
ット化する場合、ユニット加工も容易であるので好まし
い。このようなガス除去材を得る方法としては、例え
ば、図2や図3に示すように積層単位が1層である場合
は、(1)通気性のカバー材5とホットメルト不織布1
0とを積層して積層シートとし、前記積層シートのホッ
トメルト不織布側に粘着剤6を塗布して第1の複合シー
ト7を形成する工程と、(2)第1の複合シート7のホ
ットメルト不織布側の表面にガス除去粒子3を配した
後、加熱処理によって前記ホットメルト不織布10と前
記ガス除去粒子3とが接する部分に樹脂凝集部2を形成
し、かつ該樹脂凝集部2とホットメルト樹脂からなる連
結部1とからなるウエブを形成し、前記ガス除去粒子の
うち、前記ウエブに固着されたガス除去粒子3のみを残
存せしめて積層単位4を形成する工程とからなる方法が
ある。また、このようなガス除去材を得る方法として、
図4に示すように積層単位が2層以上である場合は、上
記の積層単位が1層であるガス除去材にさらに次の工
程、(5)前記積層単位4のガス除去粒子3に接してホ
ットメルト不織布10”を積層し、続いて前記ホットメ
ルト不織布10”の表面にガス除去粒子10”を配した
後、加熱処理によって前記ホットメルト不織布10”と
前記ガス除去粒子10”とが接する部分に樹脂凝集部
2”を形成し、かつ該樹脂凝集部2”とホットメルト樹
脂からなる連結部1”とからなるウエブを形成し、前記
ガス除去粒子のうち、該ウエブに固着されたガス除去粒
子3’のみを残存せしめて積層単位4’を形成する工程
を少なくとも1回加えてなる方法がある。
【0017】前記カバー材は、通気性を有するものであれば
特に限定されるものでなく、好ましくは、不織布、織
物、編物、膜、ろ紙、スポンジ等の多孔質体等が挙げら
れる。前記カバー材は、より具体的には、例えば有機系
素材である高分子材料の不織布、織物、編物、膜やスポ
ンジ、天然素材の紙やパルプ、無機系素材であるアルミ
ニウムやステンレス等のメッシュ、等が使用できるが、
無機系材料のメッシュは圧力損失が高かったり、重量が
重いことが問題となることがあるのに対して、高分子材
料にはそのような問題が少ないので好ましく、特に通気
性が良好な不織布が好適である。
【0018】前記カバー材は、粘着性のある樹脂等の粘着剤
が含浸、コーティング、スプレイ等の方法によって塗布
されており、粘着剤を有している。このように、本発明
のガス除去用濾材は、ガス除去材の少なくとも片面に、
粘着剤を有する通気性のカバー材が積層されている。そ
のためガス除去用濾材に含まれているガス除去粒子が破
損して小さな粒子の破片となったとしても、前記カバー
材は粘着剤によって、その破片の保持効果が著しく高く
なっており、ガス除去用濾材から粒子の破片の脱落量や
飛散量を非常に少なくすることができる。
【0019】前記粘着剤としては、乾燥時でも粘着性を有す
る、例えばアクリル系、ビニルエーテル系、又はゴム系
のものがあり、より具体的には、アクリル系として、ブ
チルアクリレート、オクチルアクリレート等、ゴム系と
して、SBR系、SBS系、SIS系の各ブロック共重
合体とすることができる。また、粘着剤としては、水系
の粘着剤であると、溶剤系のように塗布加工の後の乾燥
時等に溶剤のガスが発生してガス除去剤に吸着されるよ
うなことは無いので、水系の粘着剤が好ましい。尚、前
記カバー材への粘着剤の塗布はカバー材とガス除去材と
が積層された後でなされたものであってもよい。また、
前記カバー材は粘着剤を前記カバー材の全体に有してい
てもよく、両面に有していてもよく、片面だけに有して
いてもよい。前記カバー材が粘着剤を前記カバー材のガ
ス除去材側にのみ有しており、ガス除去材側と反対側に
は有していない場合、すなわち前記ガス除去用濾材の表
面に粘着剤を有していない場合、ガス除去用濾材の折り
曲げ加工等の後加工や、ガス除去用濾材の運搬等の取り
扱いにおいて粘着剤が他の機材を汚染したり、或いはガ
ス除去用濾材の表面の粘着力によって塵埃等を付着して
ガス除去用濾材が汚染されることがないので好ましい。
【0020】前記カバー材は、ガス除去材の片面又はガス除
去材の両面に積層されている。前記カバー材がガス除去
材の両面に積層されている場合、両面のカバー材は同じ
材質や形態であっても、異なる材質や形態であってもか
まわない。積層の形態は、単に重なっていてもよいし、
カバー材とガス除去材とが接合一体化されていてもよ
い。一体化することにより、プリーツ加工もし易く、ま
たフィルターの枠体に設置してユニットの形態に加工す
るのも容易となり好ましい。カバー材とガス除去材とを
接合一体化するには、例えば接着剤を用いる方法や、ホ
ットメルト不織布又はホットメルト樹脂粒子等のホット
メルト樹脂を用いる方法等があり特に限定されない。カ
バー材とガス除去材とを接着剤やホットメルト樹脂によ
って接合するには、例えば、カバー材やガス除去材の一
方に接着剤やホットメルト樹脂を塗布した後、カバー材
とガス除去材とを積層して積層シートとし、前記積層シ
ートを加熱加工などにより接合すればよいが、ホットメ
ルト樹脂を用いた場合、カバー材に粘着剤を有したまま
で接合一体化ができるので、生産工程の簡略化が可能と
なる利点があり好ましい。
【0021】以上説明したように、本発明のガス除去用濾材
は、ガス除去粒子が保持されているガス除去材の少なく
とも片面に、粘着剤を有する通気性のカバー材が積層さ
れているガス除去用濾材であるので、ガス除去用濾材に
含まれているガス除去粒子が破損して小さな粒子の破片
となったとしても、その破片がガス除去用濾材の表面に
ある粘着剤を有する通気性のカバー材によって保持され
るため、ガス除去用濾材から粒子の破片の脱落量や飛散
量を極めて少なくすることができる。
【0022】本発明のガス除去用濾材の製造法は、ガス除去
粒子が保持されているガス除去材と通気性のカバー材と
をホットメルト樹脂を介して接合するに際し、前記カバ
ー材及び/又は前記ホットメルト樹脂に予め粘着剤を接
合面側に塗布した後に接合することを特徴とするガス除
去用濾材の製造方法である。
【0023】前記製造方法を、一例である図1を用いて説明
すると、ガス除去粒子3が保持されているガス除去材8
と通気性のカバー材5とをホットメルト樹脂10を介し
て接合するに際し、カバー材5及び/又はホットメルト
樹脂10に予め粘着剤6を接合面側に塗布した後に接合
するガス除去用濾材の製造方法である。
【0024】このような接合の方法としては、例えば、カバ
ー材5に粘着剤6を塗布してからホットメルト樹脂粒子
10をさらに塗布して複合シート7としてからガス除去
材8と接合する方法や、カバー材5と予め粘着剤6を塗
布したホットメルト不織布10を仮に接着して複合シー
ト7としてからガス除去材8と接合する方法や、予めカ
バー材5とホットメルト不織布10とを仮に接着した後
で粘着剤6を塗布して複合シート7としてからガス除去
材8と接合する方法等を選択することができる。このよ
うに本発明の製造方法は、カバー材5に粘着剤6を有し
たままガス除去材8と接合する製造方法であるため、粘
着剤の塗布加工とホットメルト樹脂の塗布加工を同じ面
から連続的に行うことができ、工程を簡略化することが
できる。また、カバー材のガス除去材側にのみ粘着剤を
有し、ガス除去用濾材の表面には粘着剤を有していない
ガス除去用濾材を容易に得ることができる。
【0025】また、本発明の別のガス除去用濾材の製造方法
を一例である図3を用いて説明すると(1)通気性のカ
バー材5とホットメルト不織布10とを積層して積層シ
ートとし、前記積層シートのホットメルト不織布10側
に粘着剤6を塗布して第1の複合シート7を形成する工
程と、(2)第1の複合シート7のホットメルト不織布
10側の表面にガス除去粒子3を配した後、加熱処理に
よって前記ホットメルト不織布10と前記ガス除去粒子
3とが接する部分に樹脂凝集部2を形成し、かつ該樹脂
凝集部2とホットメルト樹脂からなる連結部1とからな
るウエブを形成し、前記ガス除去粒子のうち、前記ウエ
ブに固着されたガス除去粒子3のみを残存せしめて積層
単位4を形成する工程と、(3)(1)の工程と同じ工
程により第2の複合シート7’を形成する工程と、
(4)前記積層単位4のガス除去粒子3の表面に接して
第2の複合シート7’のホットメルト不織布10’側の
表面を配した後、加熱処理によって前記積層単位4のガ
ス除去粒子3と前記第2の複合シート7’とを接合する
工程とからなることを特徴とするガス除去用濾材の製造
方法であり、この製造方法によりカバー材5及び5’の
ガス除去材8側にのみ粘着剤6及び6’を有し、ガス除
去用濾材の表面には粘着剤を有していないガス除去用濾
材を得ることができる。また、低圧力損失で優れたガス
除去効率を有するガス除去用濾材を得ることができる。
【0026】また、本発明のさらに別のガス除去用濾材の製
造法を一例である図4を用いて説明すると、前記別の製
造方法における(2)と(3)の工程の間に、(5)前
記積層単位4のガス除去粒子3に接してホットメルト不
織布10”を積層し、続いて前記ホットメルト不織布1
0”の表面にガス除去粒子3’を配した後、加熱処理に
よって前記ホットメルト不織布10”と前記ガス除去粒
子3’とが接する部分に樹脂凝集部2”を形成し、かつ
該樹脂凝集部2”とホットメルト樹脂からなる連結部
1”とからなるウエブを形成し、前記ガス除去粒子のう
ち、該ウエブに固着されたガス除去粒子3’のみを残存
せしめて積層単位4’を形成する工程を少なくとも1回
加えたことを特徴とするガス除去用濾材の製造方法であ
る。この製造方法によりカバー材5及び5’のガス除去
材8側にのみ粘着剤6及び6’を有し、ガス除去用濾材
の表面には粘着剤を有していないガス除去用濾材を得る
ことができる。また、低圧力損失で優れたガス除去効率
を有するガス除去用濾材を得ることができる。また、ガ
ス除去用濾材のガス除去粒子を多層構造とすることがで
きるのでさらにガス除去効率に優れたガス除去用濾材を
得ることができる。
【0027】以下、本発明の実施例につき説明するが、これ
は発明の理解を容易とするための好適例に過ぎず、本願
発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
尚、実施例においてガス除去用濾材からの粉塵発生量の
評価方法は次の方法に従った。
【0028】(ガス除去用濾材からのガス除去粒子脱落量の
評価方法)ガス除去用濾材を、不織布の枠材を用いて、
間口が巾215mm×長さ197mmのプリーツ型ユニ
ット(山高さ25mm、山間12.3mm)に成型す
る。次に、このプリーツ型ユニットの間口を水平状態に
して、カバー材のある面を下方に保持し、水平状態を維
持しながら30cmの高さから水平な木製の板上に落下
させる。次にプリーツ型ユニットのガス除去用濾材から
脱落したガス除去粒子の質量を測定する。
【0029】
【実施例】(実施例1)図3に例示するように、カバー
材5としてポリエステルのスパンボンド不織布(面密度
20g/m2)を準備し、その片面に、熱可塑性ポリア
ミド系樹脂(190℃におけるメルトインデックス:8
0)からなる面密度20g/m2のホットメルト不織布
10を積層した。次に、この積層シートを加熱してホッ
トメルト不織布10をカバー材5に仮接着した。次に、
該積層シートのホットメルト不織布の上から、アクリル
樹脂のエマルジョンからなる粘着剤6をスプレーにより
乾燥状態での面密度が2g/m2となるように塗布して
複合シート7を得た。次に、粘着剤塗布面の上に粒径
0.3〜0.5mmに分級した市販の活性炭粒子と粒径
0.2〜1mmに分級した市販の合成ゼオライトの造粒
体とを混合したガス除去粒子3(混合割合は活性炭粒子
が80重量%、合成ゼオライトの造粒体である粒子が2
0重量%)を散布した。続いて、約5Kg/cm2の水
蒸気処理をカバー材側(ホットメルト不織布側)から約
7秒間行ない、上記ホットメルト不織布10を加熱処理
により可塑化溶融せしめて、ガス除去粒子3とが接する
部分にホットメルト樹脂からなる樹脂凝集部2を形成
し、かつ樹脂凝集部2とホットメルト樹脂からなる連結
部1とからなるウエブに、樹脂凝集部2を介してガス除
去粒子3を固着させた。次に、固着したガス除去粒子以
外を除去することにより、1m2当たり130gのガス
除去粒子3が集積してシート状になっている積層単位4
からなるガス除去材8を得た。次に、前記積層単位4の
ガス除去粒子3の表面の上に接して、前記複合シート7
と同じ様にして得た複合シート7’のホットメルト不織
布10’側の表面を積層した。続いて、約5Kg/cm
2の水蒸気処理をカバー材5’側(ホットメルト不織布
10’側)から約7秒間行ない、上記ホットメルト不織
布10’を加熱処理により可塑化溶融せしめて、ガス除
去粒子3と複合シート7’とを接合して、両面に通気性
のカバー材5及び5’が積層されているガス除去用濾材
を得た。このガス除去用濾材は、カバー材5及び5’に
粘着剤6及び6’が付着していたが、ガス除去用濾材の
表面には粘着剤は付いていなかった。このガス除去用濾
材からのガス除去粒子の脱落量を、ガス除去粒子脱落量
の評価方法に従って両面で試験した結果、両面の平均で
脱落量は1mgであった。このように、実施例1のガス
除去用濾材は脱落量が少ないので自動車室内等の局所空
間のガス除去フィルタユニット用として使用することが
できた。
【0030】(実施例2)図3に例示するように、実施例1
において、(イ)次に、固着したガス除去粒子以外を除
去することにより、1m2当たり130gのガス除去粒
子3が集積してシート状になっている積層単位4からな
るガス除去材を得た。(ロ)次に、前記積層単位4のガ
ス除去粒子3の表面の上に接して、前記複合シート7と
同じ様にして得た複合シート7’のホットメルト不織布
側10’の表面を積層した。この2つの工程(イ)と
(ロ)との間に下記の工程(ハ)が加わった以外は実施
例1と同様にして、両面に通気性のカバー材5及び5’
が積層されているガス除去用濾材を得た。このガス除去
用濾材は、カバー材5及び5’に粘着剤6及び6’が付
着していたが、ガス除去用濾材の表面には粘着剤は付い
ていなかった。このガス除去用濾材からのガス除去粒子
の脱落量を、ガス除去粒子脱落量の評価方法に従って両
面で試験した結果、両面の平均で脱落量は1mgであっ
た。このように、実施例2のガス除去用濾材は脱落量が
少ないので自動車室内等の局所空間のガス除去フィルタ
ユニット用として使用することができた。(ハ)前記積
層単位4のガス除去粒子3に接してホットメルト不織布
10”を積層し、続いて前記ホットメルト不織布10”
の表面に粒径0.3〜0.5mmに分級した市販の活性
炭粒子と粒径0.2〜1mmに分級した市販の合成ゼオ
ライトの造粒体とを混合したガス除去粒子3’ (混合
割合は活性炭粒子が80重量%、合成ゼオライトの造粒
体である粒子が20重量%)を散布した。続いて、約5
Kg/cm2の水蒸気処理をカバー材5’側から約7秒
間行ない、上記ホットメルト不織布10”を加熱処理に
より可塑化溶融せしめて、上記ホットメルト不織布1
0”とガス除去粒子3’とが接する部分にホットメルト
樹脂からなる樹脂凝集部2”を形成し、かつ樹脂凝集部
2”とホットメルト樹脂からなる連結部1”とからなる
ウエブに、樹脂凝集部2”を介してガス除去粒子3’を
固着させた。次に、固着したガス除去粒子以外を除去す
ることにより、1m2当たり130gのガス除去粒子
3’が集積してシート状になっている積層単位4’が積
層単位4に重なったガス除去材8を得た。
【0031】(比較例1)実施例1の、該積層シートのホッ
トメルト不織布の上から、アクリル樹脂のエマルジョン
からなる粘着剤6をスプレーにより乾燥状態での面密度
が2g/m2となるように塗布して複合シート7及び
7’を得たかわりに、該積層シートに粘着剤を塗布せず
該積層シートをそのまま使用して複合シート7及び7’
を得たこと以外は実施例1と同様にして、両面に通気性
のカバー材が積層されているガス除去用濾材を得た。こ
のガス除去用濾材は、カバー材には粘着剤が付着してい
なかった。このガス除去用濾材からのガス除去粒子の脱
落量を、ガス除去粒子脱落量の評価方法に従って両面で
試験した結果、両面の平均で脱落量は30mgであっ
た。このように、比較例1のガス除去用濾材は脱落量が
多いので自動車室内等の局所空間のガス除去フィルタユ
ニット用として使用することができなかった。
【0032】(比較例2)実施例2の、該積層シートのホッ
トメルト不織布の上から、アクリル樹脂のエマルジョン
からなる粘着剤6をスプレーにより乾燥状態での面密度
が2g/m2となるように塗布して複合シート7及び
7’を得たかわりに、該積層シートに粘着剤を塗布せず
該積層シートをそのまま使用して複合シート7及び7’
を得たこと以外は実施例2と同様にして、両面に通気性
のカバー材が積層されているガス除去用濾材を得た。こ
のガス除去用濾材は、カバー材には粘着剤が付着してい
なかった。このガス除去用濾材からのガス除去粒子の脱
落量を、ガス除去粒子脱落量の評価方法に従って両面で
試験した結果、両面の平均で脱落量は42mgであっ
た。このように、比較例2のガス除去用濾材は脱落量が
多いので自動車室内等の局所空間のガス除去フィルタユ
ニット用として使用することができなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明のガス除去用濾材は、ガス除去粒
子が保持されているガス除去材の少なくとも片面に、粘
着剤を有する通気性のカバー材が積層されているので、
ガス除去用濾材に含まれているガス除去粒子が破損して
小さな粒子の破片となったとしても、その破片がガス除
去用濾材の表面にある粘着剤を有する通気性のカバー材
によって保持される。そのため、臭気成分で汚染された
流体を濾過して清浄化するための脱臭濾材や、半導体や
液晶の生産施設やクリーンルーム等において、空気や雰
囲気中に含まれるガス状汚染物質を除去するケミカルフ
ィルタ用濾材等のガス除去用濾材において、振動等によ
ってガス除去用濾材に含まれているガス除去粒子がガス
除去用濾材より脱落し飛散することを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス除去用濾材の一例を示す断面模式
【図2】本発明のガス除去用濾材の他の一例を示す断面
模式図
【図3】本発明のガス除去用濾材の他の一例を示す断面
模式図
【図4】本発明のガス除去用濾材の他の一例を示す断面
模式図
【符号の説明】
1, 1’, 1” 連結部 2, 2’ 樹脂凝集部 3, 3’ ガス除去粒子 4, 4’ 積層単位 5, 5’ カバー材 6, 6’ 粘着剤 7, 7’ 複合シート 8 ガス除去材 10, 10’, 10” ホットメルト樹脂(ホッ
トメルト不織布)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 39/14 B01D 39/14 C 39/16 39/16 A 53/04 53/04 A 53/86 53/36 J (72)発明者 松林 康子 茨城県猿島郡総和町大字北利根7番地 日 本バイリーン株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC01 HH08 JJ06 KK08 LL10 MM04 MM05 MM22 NN22 QQ03 4D012 CA09 CA10 CB03 CG01 CG03 CG06 4D019 AA01 BA13 BB03 BB10 BC05 BC07 BC09 BC10 CB06 4D048 AA21 AA22 BB08 BB18 CA01 CA06 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス除去粒子が保持されているガス除去
    材の少なくとも片面に、粘着剤を有する通気性のカバー
    材が積層されていることを特徴とするガス除去用濾材。
  2. 【請求項2】 前記ガス除去材と前記カバー材とがホッ
    トメルト樹脂によって接合されていることを特徴とする
    請求項1に記載のガス除去用濾材。
  3. 【請求項3】 前記カバー材は、前記カバー材が前記ガ
    ス除去材と接する面側にのみ粘着剤を有していることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のガス除去用濾材。
  4. 【請求項4】 前記ガス除去材が、ホットメルト樹脂か
    らなる連結部と樹脂凝集部とで構成されたウエブの表面
    に、前記樹脂凝集部を介してガス除去粒子が固着されて
    なる積層単位を少なくとも1層有したものであることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のガス除去用
    濾材。
  5. 【請求項5】 ガス除去粒子が保持されているガス除去
    材と通気性のカバー材とをホットメルト樹脂を介して接
    合するに際し、前記カバー材及び/又は前記ホットメル
    ト樹脂に予め粘着剤を接合面側に塗布した後に接合する
    ことを特徴とするガス除去用濾材の製造方法。
  6. 【請求項6】 (1)通気性のカバー材とホットメルト
    不織布とを積層して積層シートとし、前記積層シートの
    ホットメルト不織布側に粘着剤を塗布して第1の複合シ
    ートを形成する工程と、(2)第1の複合シートのホッ
    トメルト不織布側の表面にガス除去粒子を配した後、加
    熱処理によって前記ホットメルト不織布と前記ガス除去
    粒子とが接する部分に樹脂凝集部を形成し、かつ該樹脂
    凝集部とホットメルト樹脂からなる連結部とからなるウ
    エブを形成し、前記ガス除去粒子のうち、前記ウエブに
    固着されたガス除去粒子のみを残存せしめて積層単位を
    形成する工程と、(3)(1)の工程と同じ工程により
    第2の複合シートを形成する工程と、(4)前記積層単
    位のガス除去粒子の表面に接して第2の複合シートのホ
    ットメルト不織布側の表面を配した後、加熱処理によっ
    て前記積層単位のガス除去粒子と前記第2の複合シート
    とを接合する工程とからなることを特徴とするガス除去
    用濾材の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の(2)と(3)の工程の間
    に、(5)前記積層単位のガス除去粒子に接してホット
    メルト不織布を積層し、続いて前記ホットメルト不織布
    の表面にガス除去粒子を配した後、加熱処理によって前
    記ホットメルト不織布と前記ガス除去粒子とが接する部
    分に樹脂凝集部を形成し、かつ該樹脂凝集部とホットメ
    ルト樹脂からなる連結部とからなるウエブを形成し、前
    記ガス除去粒子のうち、該ウエブに固着されたガス除去
    粒子のみを残存せしめて積層単位を形成する工程を少な
    くとも1回加えたことを特徴とする請求項6に記載のガ
    ス除去用濾材の製造方法。
JP2001273744A 2001-09-10 2001-09-10 ガス除去用濾材及びその製造方法 Pending JP2003079715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273744A JP2003079715A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ガス除去用濾材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273744A JP2003079715A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ガス除去用濾材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003079715A true JP2003079715A (ja) 2003-03-18

Family

ID=19098918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273744A Pending JP2003079715A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ガス除去用濾材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003079715A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263490A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Japan Vilene Co Ltd 難燃性脱臭濾材
JP2007130633A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Bluecher Gmbh 吸着フィルタ材料とそれを用いた防護服及びフィルタ材料
EP1974904A3 (en) * 2007-03-29 2009-02-11 Japan Vilene Company, Ltd. Functional particle carrying sheet and manufacturing method thereof
WO2019240206A1 (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 フィルター構造体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263490A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Japan Vilene Co Ltd 難燃性脱臭濾材
JP2007130633A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Bluecher Gmbh 吸着フィルタ材料とそれを用いた防護服及びフィルタ材料
EP1974904A3 (en) * 2007-03-29 2009-02-11 Japan Vilene Company, Ltd. Functional particle carrying sheet and manufacturing method thereof
WO2019240206A1 (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 フィルター構造体
JP7406311B2 (ja) 2018-06-14 2023-12-27 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 フィルター構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5048454B2 (ja) 吸脱着エレメント、およびそれを用いた二酸化炭素濃度調整装置、二酸化炭素濃度調整システム、並びに二酸化炭素濃度調整方法。
JPWO2002081055A1 (ja) フィルター用素子、その製造方法及び該素子を用いたフィルター
JP2007069198A (ja) ガス除去用濾材、複合フィルタ及びフィルタエレメント
JP5334364B2 (ja) ガス除去用濾材、複合フィルタ及びフィルタエレメント
JP2007007615A (ja) アレルゲン除去フィルタ、複合フィルタ及びフィルタエレメント
EP0652803B1 (en) Agglomerated activated carbon air filter
CA2453247A1 (en) A filter and a method for making a filter
JP3542468B2 (ja) 積層型脱臭濾材
KR100477525B1 (ko) 적층형 탈취 여과재 및 그 제조방법
JP2003079715A (ja) ガス除去用濾材及びその製造方法
KR101740117B1 (ko) 부직포 필터의 제조방법
JP2002292227A (ja) フィルターユニット
JP2004050151A (ja) 気体浄化材
JPH11165007A (ja) 環境汚染物質除去フィルタ及び空気清浄機
JPWO2004011136A1 (ja) フィルター用素子、フィルター及びその使用方法並びに浄化方法
JP3946576B2 (ja) カバー材、それを用いたガス除去用濾材およびガス除去ユニット
WO1994020193A1 (en) Gas purification system
JP5172165B2 (ja) ガス除去用濾材、複合フィルタ及びフィルタエレメント
JP4454886B2 (ja) ケミカルフィルタ
JP4369629B2 (ja) ケミカルフィルタ用濾材およびケミカルフィルタユニット
KR100647344B1 (ko) 공기정화용 화학흡착필터의 제조방법
JP2003506203A (ja) 流体から固形成分、粒子状成分及びガス状成分を分離するためのフィルタ材料
US9199189B1 (en) Filter medium having ozone and odor removal properties
JP5243740B2 (ja) フィルタエレメント、及びその製造方法
JP2004275798A (ja) 空気浄化フィルタ