JP2003074700A - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

Info

Publication number
JP2003074700A
JP2003074700A JP2002182394A JP2002182394A JP2003074700A JP 2003074700 A JP2003074700 A JP 2003074700A JP 2002182394 A JP2002182394 A JP 2002182394A JP 2002182394 A JP2002182394 A JP 2002182394A JP 2003074700 A JP2003074700 A JP 2003074700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder device
cylinder
shaft support
configuration example
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002182394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3787317B2 (ja
Inventor
Shoji Ito
正二 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002182394A priority Critical patent/JP3787317B2/ja
Publication of JP2003074700A publication Critical patent/JP2003074700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3787317B2 publication Critical patent/JP3787317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ装置において、ピストン部の回転を
防止して軸受部の負担を低減する。 【解決手段】 シリンダ装置60に設けられたピストン
部60は、輪郭が4つの凸曲線状部を繋ぎ合わせた形状
を有する断面を備えている。このピストン部60は、相
互に連結するように構成された基部61及び先端部62
と、基部61と先端部62とが連結された状態で両者間
の外周部に形成されるリング溝60aに対して余裕を持
って嵌合されるピストンリング63とから構成されてい
る。基部61には、その上面61aの中央に開口したネ
ジ穴61bと、上面61aにおいて直線状に開口した一
対の係合溝61cとが設けられ、先端部62には、その
下面側に形成された段差部62aと、中心に貫通形成さ
れた段付孔62bと、下面において突出形成され直線状
に伸びた一対の係合リブ62cとが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダ装置に係
り、特に、ピストン部の断面形状に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レシプロ式のエンジン、発電
機、コンプレッサ等のシリンダ装置においては、シリン
ダと、このシリンダ内を往復動作するピストンと、この
ピストンに対して回動自在に連結された一端部を有する
コネクティングロッド(連接棒)と、コネクティングロ
ッドの他端部に対して回転自在に接続されたクランク部
を有する回転軸とが設けられている。この各種シリンダ
装置においては、ピストンの往復運動と、回転軸の回転
運動とが相互に変換されるように構成された運動変換機
構が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
のエンジン、コンプレッサ等に用いられる通常のピスト
ン構造は円筒形であるため、ピストンの軸線周りに回転
力が発生するので、従来のシリンダ装置においてはピス
トンとコネクティングロッドとの間の軸受部やコネクテ
ィングロッドとクランク部との間の軸受部に負担がかか
り、また、上記各実施形態においては往復動作体のピス
トン軸線周りの回転を妨げる支持・案内構造を設けない
と軸支部の軸支孔とクランク部との挿通角度が変化し、
軸支部とクランク部との正常な位置関係がくずれてしま
うという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のシリンダ装置は、ピストン部と、該ピストン
部を摺動可能に収容するシリンダとを有するシリンダ装
置であって、前記ピストン部の前記断面形状は、複数の
凸曲線形状部が接続されてなる輪郭を備えていることを
特徴とすることを特徴とする。
【0005】この発明によれば、前記ピストン部の前記
断面形状は、複数の凸曲線形状部が接続されてなる輪郭
を備えていることにより、ピストン部の断面形状が非円
形となることから、この形状に対応した形状のシリンダ
に対して摺動可能にピストン部を収容した場合、当該シ
リンダに対してピストン部が軸線周りに回動することが
防止されるので、軸支部の内部に対するクランク部の挿
入方向が固定されるため、往復動作体やピストン部を回
動しないように支持・案内するための別の支持・案内構
造を設ける必要がなくなり、また、軸支部とクランク部
との摺動部分に負担を与えることもなく、安定した動作
を実現することができる。
【0006】ここで、前記ピストン部の外周には周回溝
が形成され、該周回溝には前記輪郭に沿った形状を有す
る弾性変形可能なピストンリングが嵌入され、前記周回
溝には、前記凸曲線形状部が接続される接続部位に、前
記ピストンリングの一部を収容することにより前記ピス
トンリングを弾性変形可能に保持するための収容余裕を
有する凹入部が設けられていることが好ましい。この手
段によれば、周回溝に嵌入されたピストンリングの一部
を、接続部位に形成された凹入部に収容することがで
き、シリンダ内面との当接状態に応じてピストンリング
が弾性変形するための収容余裕が生まれるように構成さ
れていることにより、非円形断面を有するピストン構造
にあっても支障なくピストンリングの機能を発揮させる
ことができる。この場合、ピストンリングはピストンの
外周面の周回方向に一部途切れていても、或いは、周回
方向に閉じた形状になっていてもよい。特に、本発明に
おいてはピストンリングが閉じた形状を備えていても上
記の凹入部にピストンリングの一部を引き込むようにし
て弾性変形を可能にすることができるので、シリンダ内
において動作するピストンの密閉性(シール性)を高め
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るシリンダ装置について詳細に説明する。
【0008】[第1構成例]図1は本発明に係る実施形
態のシリンダ装置10の運動変換機構の概略構成例を示
す概略構成図である。本構成例のシリンダ装置10は、
シリンダ11と、このシリンダ11内において所定方向
(図示上下方向)に摺動自在に構成されたピストン部1
2a及び軸支部12bを備えた往復動作体12と、軸支
部12bに挿通されたクランク部13aを備えた回転軸
13とを有している。軸支部12bには断面延長形状の
軸支孔12cが形成され、この軸支孔12cにクランク
部13aが挿通されている。
【0009】シリンダ11は例えばレシプロ式の内燃機
関、発電機、コンプレッサ等に用いられるシリンダ筒で
あり、ピストン部12aはシリンダ11の内面に沿って
往復動作するようになっている。軸支孔12cはピスト
ン部12aの往復動作方向(図示上下方向)とほぼ直交
する方向(図示左右方向)に延長された延長形状(図示
例では長円形状)の孔断面を備えている。
【0010】回転軸13は通常のクランク形状に形成さ
れた円形断面のクランク部13aを備え、このクランク
部13aは、上記軸支孔12cをその貫通方向(図示紙
面と直交する方向)に挿通した状態となっている。
【0011】本構成例においては、図1(a)及び
(b)に示すように、ピストン部12aが往復動作する
と、軸支孔12cに嵌合しているクランク部13aが軸
支孔12cの内部をその延長方向に往復摺動するように
駆動され、その結果、回転軸13は回転する。逆に、回
転軸13が回転すると、クランク部13aは軸支孔12
cの内部をその延長方向に往復摺動しながら軸支部12
bに対して往復動作方向に応力を与えるので、ピストン
部12aはシリンダ11内を往復動作するように駆動さ
れる。
【0012】本構成例によれば、クランク部13aが延
長形状の軸支孔12c内を往復動作するように構成され
ていることによって、従来の揺動動作するコネクティン
グロッド(連接棒)が不要になる。その結果、ピストン
部12aの動作ストロークを大きくしてもコネクティン
グロッドの揺動角による動作の制約が生じないので、ピ
ストン部12aの往復動作方向に見た往復動作体の寸法
(すなわち図示上下方向の長さ)を低減することができ
る。また、ピストン部12aと回転軸13との間の運動
変換機構中における摺動部分は、軸支孔12cとクラン
ク部13aとの摺接部分のみとなるので、設計も容易に
なり、メンテナンスもしやすいとともに、部品点数を低
減することができ、組立も容易になるから、製造コス
ト、維持管理コストを削減することが可能になる。
【0013】[第2構成例]次に、図2を参照して本発
明に係る第2構成例について説明する。この構成例のシ
リンダ装置20は、一対の対向配置されたシリンダ2
1,21と往復動作体22とを有している。この往復動
作体22は、一対のシリンダ21,21それぞれに収容
された一対のピストン部22a−1,22a―2と、軸
支部22bとを有し、軸支部22bは、ピストン部22
a−1に一体に接続された上半部22b−1と、ピスト
ン部22a―2に一体に接続された下半部22b−2と
を備えている。この上半部22b−1と下半部22b−
2とは一対の断面半円弧状のキー部材24によって相互
に連結されている。キー部材24は上半部22b−1及
び下半部22b−2を図示のように合わせた状態で図の
紙面と直交する方向に挿入、嵌合され、複数の固定ネジ
25によって固定される。
【0014】上記のように構成された軸支部22b内に
は第1構成例と同様の軸支孔22cが設けられ、この軸
支孔22cには回転軸23のクランク部23aが挿通さ
れる。なお、上記半円弧状のキー部材24は、軸支孔2
2cの外側において長円形状の軸支孔22cにおける端
部の半円形状部に沿った位置(同芯状となる位置)に嵌
合固定されている。
【0015】この構成例によれば、軸支部22bは、軸
支孔22cが開放された状態に分割できるように形成さ
れているので、回転軸23と軸支部22bとの組立が容
易になる。また、軸支部22bの上半部22b−1と下
半部22b−2とは、双方に嵌合し、軸支孔22cの外
側に沿った断面半円弧状のキー部材24によって結合さ
れているので、軸支孔22cが受ける応力をキー部材2
4の湾曲形状のほぼ全体にて受けることができることか
ら、軸支部22b全体の剛性を高めることができる。
【0016】なお、上半部22b−1と下半部22b−
2とは、図示点線に示すように、突起(ボス)と凹穴と
によって相互に嵌合する構造にすることが好ましい。
【0017】この構成例では一対のシリンダ内にてそれ
ぞれピストン部22a−1及び22aー2が往復動作す
る対向シリンダ構造を備えているが、上記第1構成例と
同様に単一のシリンダ及びピストンを備えた構造であっ
てもよい。また、上記第1構成例と同様の構造において
本構成例と同様の対向シリンダ構造を採用しても構わな
い。
【0018】[第3構成例]次に、図3を参照して本発
明に係る第3構成例について説明する。この構成例のシ
リンダ装置30においては、上記第1構成例とほぼ同様
のシリンダ31及び往復動作体32を備え、往復動作体
32には、上記とほぼ同様のピストン部32aと軸支部
32bが設けられている。また、軸支部32bは、上半
部32b−1と下半部32b−2がキー部材34及び固
定ネジ35によって組み立てられている。
【0019】軸支部32bには軸支孔32cが設けられ
ているが、本構成例の軸支孔32cは、ピストン部32
aの往復動作方向に対して第1及び第2構成例のように
直交する方向に延長形成されているのではなく、その延
長方向が当該直交する方向に対して傾斜するように構成
されている。すなわち、第1及び第2構成例の軸支孔2
2cの延長方向に対しては約30度、ピストン部32a
の往復動作方向に対しては約60度である傾斜方向に軸
支孔32cが延長するように形成されている。
【0020】本構成例では、第1及び第2構成例に対し
て、ピストン部32aの上死点における軸支孔32cの
位置(図示一点鎖線)Aにおいて回転軸33のクランク
部33aは上死点から上記回転方向に約30度進んだ
(或いは遅れた)位置にある。また、ピストン部32a
の下死点における軸支孔32cの位置(図示一点鎖線)
Bにおいて回転軸33のクランク部33aは下死点から
上記回転方向に約30度進んだ(或いは遅れた)位置に
ある。このように、軸支孔32cの延長方向を所定角度
傾斜させることによって、ピストン部32aの上死点及
び下死点におけるクランク部33aのクランク角の位相
を所定角度だけずらすことができる。したがって、ピス
トン部の往復動作の動作方向変更点におけるクランク部
の回転方向が、ピストン部の往復動作方向に対して直交
せずに斜めになるので、ピストン部とクランク部の間の
動力伝達を円滑に行うことができるため、効率的に動力
を変換することが可能になる。また、クランク部のクラ
ンク半径が同じでも、先の構成例の場合よりもピストン
部の往復ストロークを軸支孔の傾斜角に応じて僅かでは
あるが大きくすることができる。
【0021】この構成例においても、上記第2構成例と
同様に対向シリンダ構造を採用することができる。
【0022】[第4構成例]次に、図4を参照して本発
明に係る第4構成例について説明する。この構成例のシ
リンダ装置40は、上記第2構成例とほぼ同様の組立構
造を備えているが、単一のシリンダ41と往復動作体4
2とからなる点が異なるとともに、往復動作体42の軸
支部42bに設けられた軸支孔42cの内面が、軸支部
42bを構成する上半部42b−1及び下半部42b−
2にそれぞれ取り付けられた、潤滑油を含浸させた焼結
素材などの各種の軸受材(メタル)46−1a及び46
−2aによって構成されている点が異なる。軸受材46
−1a及び46−2aはそれぞれ上半部42b−1及び
下半部42b−2の内面上に嵌合されている。軸受材と
上半部及び下半部との嵌合構造は任意でよいが、例えば
図示例のように、軸受材に突出形成された突起(ボス)
46−1b及び46−2bを上半部及び下半部に形成さ
れた凹穴に圧入させることによって嵌合固定してもよ
い。
【0023】[第5構成例]次に、図5を参照して本発
明に係る第5構成例について説明する。この構成例のシ
リンダ装置50は、基本的に第4構成例と同様の構造を
有し、第4構成例と同一のシリンダ51、往復動作体5
2を備えている。軸支部52bの軸支孔52c内に臨む
軸受材56−1a及び56−2aは基本的に第4構成例
と同様であり、上半部52b−1及び下半部52b−2
に嵌合する突起(ボス)56−1b及び56−2bを備
えている。ただし、軸受材56−1a及び56−2aは
軸支孔52cの内部において相互に接離可能になるよう
に、軸支孔52cの円弧状部の中央部上に位置する両端
部がやや短く形成されている。
【0024】本構成例では、軸受材の突起56−1b及
び56−2bを受け入れるための凹部52b−1a及び
52b−2aが第4構成例の凹穴よりも深く形成されて
おり、これらの凹部の奥には、軸受材の突起を凹部内か
ら押し出すように付勢する、コイルバネ等からなる弾性
部材57が配置されている。弾性部材57は常に軸受材
56−1a及び56−2aを回転軸53のクランク部5
3aに押し付けるので、長期の稼動によって軸受材やク
ランク部が磨耗しても、クランク部53aと軸支部52
bとのガタを低減することができる。
【0025】[実施形態]次に、図6及び図7を参照し
て、上記各構成例におけるシリンダ及びピストン部とし
て用いるのに好適な本発明の実施形態について説明す
る。図6は、ピストン部60におけるピストンリング装
着部分の横断面を示す横断面図であり、図7は、ピスト
ン部60の全体構成を示す分解正面図である。なお、本
実施形態は、通常のコネクティングロッドを有する従来
のシリンダ装置をも含む任意のシリンダ装置に適用して
もよい。
【0026】自動車のエンジン、コンプレッサ等に用い
られる通常のピストン構造は円筒形であるため、ピスト
ンの軸線周りに回転力が発生するので、従来のシリンダ
装置においてはピストンとコネクティングロッドとの間
の軸受部やコネクティングロッドとクランク部との間の
軸受部に負担がかかり、また、上記各実施形態において
は往復動作体のピストン軸線周りの回転を妨げる支持・
案内構造を設けないと軸支部の軸支孔とクランク部との
挿通角度が変化し、軸支部とクランク部との正常な位置
関係がくずれてしまうという問題がある。
【0027】そこで、本実施形態のピストン部60は、
その横断面(往復動作方向に見た断面)が非円形となる
ようにする(そして、シリンダもピストンの横断面に対
応した形状にする。)ことによって、シリンダとピスト
ンとが軸線周りに回転しない構造とし、一例として図6
に示すように輪郭が4つの凸曲線状部(図示例では円
弧)を繋ぎ合わせた形状を有する断面を備えたものとし
ている。
【0028】このピストン部60は、相互に連結するよ
うに構成された基部61及び先端部62と、基部61と
先端部62とが連結された状態で両者間の外周部に形成
されるリング溝60aに対して余裕を持って嵌合される
ピストンリング63とから構成されている。基部61に
は、その上面61aの中央に開口したネジ穴61bと、
上面61aにおいて直線状に開口した一対の係合溝61
cとが設けられ、先端部62には、その下面側に形成さ
れた段差部62aと、中心に貫通形成された段付孔62
bと、下面において突出形成され直線状に伸びた一対の
係合リブ62cとが設けられている。基部61と先端部
62とは、上記係合溝61cに対して上記係合リブ62
cを図7の紙面と直交する方向に挿入嵌合させることに
よって相互に係合し、しかる後に、段付孔62bにボル
ト等の固定ネジを挿通させ、当該固定ネジを基部61の
ネジ孔61bにねじ込むことによって、完全に固定され
る。この状態では、基部61と先端部62との間の外周
部に、上記段差部62aの外周面を底面とするリング溝
60aが形成される。
【0029】実際の組立時においては、基部61と先端
部62との間に、図7に示すようにピストン部60の横
断面の輪郭形状に沿った形状を有する、閉じた形状のピ
ストンリング63を介在させ、このピストンリング63
を段差部62aの周囲に保持したまま、上述のように基
部61と先端部62とを係合させることにより、リンク
溝60aにピストンリング63が収容された状態とな
り、この状態で基部61と先端部62とを固定ネジ等で
固定する。
【0030】ピストンリング63は、ピストン部60の
横断面の輪郭形状に対応して、4つの円弧状部63aが
接合部63bにおいて接合された形状を備えている。
【0031】本実施形態においては、図6に示すよう
に、リング溝60aの輪郭における、円弧同士が接合さ
れた位置に、輪郭形状の円弧の延長線方向に向けてより
深く穿設された形状の4つの凹入部60bが設けられて
いる。ピストンリング63においては、円弧状部63a
が外側からシリンダ内面によって押し付けられたときに
当該円弧状部63aの内側への変形を可能にする必要が
ある。このため、上記の凹入部60bはピストンリング
63の接合部63bをピストン60内に深く収容できる
ようにして上記変形を可能にするために設けられてい
る。
【0032】本実施形態によれば、シリンダ内部及びピ
ストン部60の横断面が非円形に形成されていることに
より、ピストン部60が軸線周りに回転することが防止
されるので、ピストン部60の回転による軸受部の負担
を軽減することができるとともに、上記第1乃至第5実
施形態においては往復動作体の回旋を防止することがで
きるので、往復動作体の回転を防止するための別の支持
・案内構造を不要とすることができ、構造の簡易化、コ
ンパクト化を図ることが可能になる。
【0033】なお、本発明のシリンダ装置は、上述の図
示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ピストン部の回転が防止されるため、軸受部等の負担を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダ装置の第1構成例の構造
を模式的に示す概略部分断面図(a)及び(b)であ
る。
【図2】本発明に係るシリンダ装置の第2構成例の構造
を模式的に示す概略部分断面図である。
【図3】本発明に係るシリンダ装置の第3構成例の構造
を模式的に示す概略部分断面図である。
【図4】本発明に係るシリンダ装置の第4構成例の構造
を模式的に示す概略部分断面図である。
【図5】本発明に係るシリンダ装置の第5構成例の構造
を模式的に示す概略部分断面図である。
【図6】本発明に係るシリンダ装置の実施形態における
ピストン部の横断面図(図7のVI−VI線に沿って切断し
た状態を示す断面図)である。
【図7】実施形態におけるピストン部の分解正面図(図
6のV−V線に沿って切断したピストンリングとともに
ピストン本体の分解状態を示す図)である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 シリンダ装置 11,21,31,41,51 シリンダ 12,22,32,42,52 往復動作体 12a,22a−1,22a−2,32a,42a,5
2a,60 ピストン部 12b,22b,32b,42b,52b 軸支部 22b−1,32b−1,42b−1,52b−1 上
半部 22b−2,32b−2,42b−2,52b−2 下
半部 22c,32c,42c,52c 軸支孔 13,23,33,43,53 回転軸 13a,23a,33a,43a,53a クランク部 24,34,44,54 キー部材 25,35,45,55 固定ネジ 46−1a,46−2a,56−1a,56−2a 軸
受材 46−1b,46−2b,56−1b,56−2b 突
起 57 弾性部材 60a リング溝 60b 凹入部 61 基部 62 先端部 63 ピストンリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 9/20 F16J 9/20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン部と、該ピストン部を摺動可能
    に収容するシリンダとを有するシリンダ装置であって、
    前記ピストン部の断面形状は、複数の凸曲線形状部が接
    続されてなる輪郭を備えていることを特徴とするシリン
    ダ装置。
  2. 【請求項2】 前記ピストン部の外周には周回溝が形成
    され、該周回溝には前記輪郭に沿った形状を有する弾性
    変形可能なピストンリングが嵌入され、前記周回溝に
    は、前記凸曲線形状部が接続される接続部位に、前記ピ
    ストンリングの一部を収容することにより前記ピストン
    リングを弾性変形可能に保持するための収容余裕を有す
    る凹入部が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載のシリンダ装置。
JP2002182394A 2002-06-24 2002-06-24 シリンダ装置 Expired - Fee Related JP3787317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002182394A JP3787317B2 (ja) 2002-06-24 2002-06-24 シリンダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002182394A JP3787317B2 (ja) 2002-06-24 2002-06-24 シリンダ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000149444A Division JP3787263B2 (ja) 2000-05-22 2000-05-22 運動変換機構及びこれを用いたシリンダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003074700A true JP2003074700A (ja) 2003-03-12
JP3787317B2 JP3787317B2 (ja) 2006-06-21

Family

ID=19195351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002182394A Expired - Fee Related JP3787317B2 (ja) 2002-06-24 2002-06-24 シリンダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3787317B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283970A (ja) * 2005-03-09 2006-10-19 Toyota Central Res & Dev Lab Inc ピストンリングおよびそれを備えたピストン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283970A (ja) * 2005-03-09 2006-10-19 Toyota Central Res & Dev Lab Inc ピストンリングおよびそれを備えたピストン

Also Published As

Publication number Publication date
JP3787317B2 (ja) 2006-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6510831B2 (en) Hypocycloid engine
US20100303645A1 (en) Reciprocative Compressor
US20110232416A1 (en) Anti-abrasion device and reciprocating compressor having the same
WO2019167591A1 (ja) 内燃機関の可変圧縮比機構のためのアクチュエータおよび内燃機関用機器に用いられるアクチュエータ
JP2008064056A (ja) ストローク特性可変エンジン
US20200003289A1 (en) Harmonic drive
US20100031916A1 (en) Hypocycloid Engine
JP2006070831A (ja) エンジンのデコンプ装置
EP2604889B1 (en) Crank circular sliding block mechanism, parts thereof, and equipment therefrom
JP4947793B2 (ja) クランク装置
JP2020101118A (ja) 減速機及び内燃機関の可変圧縮機構のアクチュエータ
KR20140048823A (ko) 로터리 압축기
JP2003074700A (ja) シリンダ装置
JP2006515662A (ja) 回転クランク軸
JP3787263B2 (ja) 運動変換機構及びこれを用いたシリンダ装置
JP5061300B2 (ja) クランク装置
KR101983458B1 (ko) 왕복동식 압축기
JP2005214076A (ja) 往復動圧縮機
WO2019181164A1 (ja) 内燃機関の可変圧縮比機構のアクチュエータおよび波動歯車減速機
WO2019167553A1 (ja) 内燃機関の可変圧縮比機構のアクチュエータおよび内燃機関用機器に用いられるアクチュエータ
KR101412583B1 (ko) 왕복동식 압축기
KR920004188Y1 (ko) 밀폐형 압축기의 컨넥팅로드 이중 베어링장치
CN213585375U (zh) 一种带有动子防窜机构的发动机电机
WO2021117587A1 (ja) 内燃機関用可変圧縮比機構のアクチュエータ
KR200160775Y1 (ko) 크랭크 샤프트 기어의 연결 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140331

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees