JP2003072489A - 車両用電源供給装置 - Google Patents

車両用電源供給装置

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JP2003072489A
JP2003072489A JP2001271417A JP2001271417A JP2003072489A JP 2003072489 A JP2003072489 A JP 2003072489A JP 2001271417 A JP2001271417 A JP 2001271417A JP 2001271417 A JP2001271417 A JP 2001271417A JP 2003072489 A JP2003072489 A JP 2003072489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝突による電源遮断時において、車載電源の
短絡を防止し、かつ、衝突後も使う必要のある負荷には
電源供給を行える車両用電源供給装置を提供する。 【解決手段】 通常は、第1及び第2スイッチ手段SW
1、SW2が閉すると、第1車載電源B1から第1及び
第2負荷1、2に対する電源供給が行われる。車両衝突
の検出に応じて、第1遮断手段3により第1車載電源B
1のマイナス端子−アース間の電気接続を遮断すれば、
第1車載電源B1から第1及び第2負荷1、2に対する
電源供給が遮断される。以降、第2遮断手段により、第
2車載電源B2から第1負荷1に対する電源供給が遮断
されるため、第1車載電源より端子電圧が小さい第2車
載電源B2から第2負荷2のみに対する電源供給が行わ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用電源供給
装置に係わり、特に、車両衝突時に車載電源から負荷に
対する電源供給を遮断する車両用電源供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用電源供給装置の一
例として、特開平9−263193号公報に記載された
図2に示されたようなものが知られている。
【0003】同図に示すように、車両用電源供給装置
は、車両の各負荷に電源を供給する車載バッテリBと、
この車載バッテリBから電源が供給される第1及び第2
負荷1、2とを備えている。また、車載バッテリB−第
1及び第2負荷1、2間には、車両の衝突を検出した旨
を示す衝突検出信号S1の出力に応じて、第1負荷1に
対する電源供給を遮断するとともに、第2負荷2に対す
る電源供給の遮断は行わない遮断ユニット3が設けられ
ている。
【0004】なお、第1負荷1は、エアコンディショ
ナ、ABS(Antilock Brake System)などの車両を最
低限駆動させるには必要のない負荷であり、第2負荷2
は、スタータモータ駆動回路などの車両を最低限度駆動
するために必要な負荷もしくはホーン・ハザードなどの
車両は駆動しないが安全を確保するのに必要な負荷であ
る。
【0005】以上の車両用電源供給装置によれば、車両
の衝突に起因して、電源の供給路である電源線が接地さ
れても、第1負荷1に対する車載バッテリBからの電源
供給は、車両衝突に応じて直ちに遮断されるため、過電
流が流れることがない。このため、過電流が生じること
による種々の不具合を解決することができる。また、車
両を最低限駆動するために必要な第2負荷2に対する電
源供給の遮断は行われないため、事故が起きても、容易
に車両を路肩に移動させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た車両用電源供給装置は、遮断ユニット3により、車載
バッテリB−第1負荷1間の電気接続を遮断して、電源
供給の遮断を行っている。このため、車載バッテリB−
遮断ユニット3間の電源線がショートすると、車載バッ
テリBが短絡して、依然、過電流が流れるという恐れが
あった。
【0007】この車載バッテリBの短絡を防止するため
に、たとえば、車載バッテリBのマイナス端子−アース
間の電気接続を遮断する遮断ユニットを設けることも考
えられる。しかしながら、この方法では、車両を最低限
度駆動するための第2負荷2に対する電源供給が行えな
くなるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、衝突による電源遮断時において、車載電源の短
絡による過電流を防止し、かつ、衝突後も使う必要のあ
る負荷には電源供給を行える車両用電源供給装置を提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、第1車載電源と、互
いに並列に接続され、前記第1車載電源からの電源供給
を受ける第1及び第2負荷と、該第2負荷のアース側に
マイナス端子が、前記第2負荷の第1車載電源側にプラ
ス端子が各々接続された第2車載電源と、車両衝突時時
以降に、前記第1車載電源のマイナス端子−アース間の
電気接続を遮断する第1遮断手段と、少なくとも車両衝
突時以降に、前記第2車載電源から前記第1負荷に流れ
る電流を遮断する第2遮断手段とを備え、前記第2車載
電源は、前記第1車載電源より端子電圧が小さいことを
特徴とする車両用電源供給装置に存する。
【0010】請求項1記載の発明によれば、通常は、第
1車載電源から第1及び第2負荷に対する電源供給が行
われる。車両衝突の検出に応じて、第1遮断手段により
第1車載電源のマイナス端子−アース間の電気接続を遮
断すると、第1車載電源から第1及び第2負荷に対する
電源供給が遮断される。少なくとも車両衝突時以降は、
第2遮断手段により、第2車載電源から第1負荷に流れ
る電流が遮断されるため、第2車載電源から第2負荷の
みに対する電源供給が行われる。
【0011】従って、第1遮断手段により、第1車載電
源−アース間の電気接続が遮断されているため、第1車
載電源のプラス端子がアースされても、第1車載電源が
短絡されることがない。また、第1車載電源からの電源
が遮断された後も、第2負荷だけには、第2車載電源か
らの電源を供給し続けることができる。しかも、第1車
載電源のプラス端子がアースされたり、第2車載電源及
び第2負荷の並列回路上の接続線がアースされ、第2車
載電源に短絡が生じても、第1車載電源の短絡に比べ
て、過電流の電気量は小さく、過電流が流れても不具合
の程度を抑えることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用電源供給装置であって、前記第2遮断手段は、前記
第2負荷及び前記第2車載電源に対して並列に、かつ、
前記第1負荷に対して直列に接続された第1逆流防止用
ダイオードであることを特徴とする車両用電源供給装置
に存する。
【0013】請求項2記載の発明によれば、第2負荷及
び第2車載電源に対して並列に、かつ、前記第1負荷に
対して直列に接続された第1逆流防止用ダイオードが、
第2遮断手段として用いられている。従って、第1車載
電源からの第1負荷に対する電源供給方向と第2車載電
源からの第1負荷に対する電源供給方向とが互いに逆向
きであるため、第1車載電源からの電源は第1逆流防止
用ダイオードを介して第1負荷に供給できるが、第2車
載電源からの電源は第1逆流防止用ダイオードにより阻
止できる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の車両用電源供給装置であって、前記第1車載電源−
前記第2負荷及び第2車載電源の並列回路間であって、
かつ、前記第1負荷と並列に接続された第2スイッチ手
段と、前記第1車載電源−前記第2スイッチ手段間と、
前記第2車載電源のプラス端子とを接続する接続線と、
前記第2負荷及び第2車載電源の並列回路上に設けら
れ、かつ、第2スイッチ手段−前記第2負荷間に一端が
接続され、前記第2車載電源のプラス端子に他端が接続
された第3スイッチ手段とをさらに備えたことを特徴と
する車両用電源供給装置に存する。
【0015】請求項3記載の発明によれば、第2スイッ
チ手段が、第1車載電源−第2負荷及び第2車載電源の
並列回路間であって、かつ、第1負荷と並列に接続され
ている。接続線が、第1車載電源−第2スイッチ手段間
と第2車載電源のプラス端子を接続する。第3スイッチ
手段は、第2負荷及び第2車載電源の並列回路上に設け
られ、かつ、第2スイッチ手段−第2負荷間に、一端が
接続され、第2車載電源のプラス端子に、他端が接続さ
れている。
【0016】従って、通常時に、第3スイッチ手段を開
状態にしておけば、第2車載電源から第2負荷に対する
電源供給が常時行われることがなく、第2スイッチ手段
の開閉により、第2負荷への電源供給のオンオフ制御を
行うことができる。しかも、以上のような位置に第3ス
イッチ手段及び接続線を設ければ、第2スイッチ手段が
開状態であっても、接続線を介して、第1車載電源から
第2車載電源に対する充電を行うことができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の車
両用電源供給装置であって、前記第3スイッチ手段は、
常閉のリレースイッチであり、当該リレーコイルが、前
記接続線上に設けられていることを特徴とする車両用電
源供給装置に存する。
【0018】請求項4記載の発明によれば、第3スイッ
チ手段は、常閉のリレースイッチであり、そのリレーコ
イルが、接続線上に設けられている。以上の構成によれ
ば、通常時、即ち、第1遮断手段が遮断していないとき
は、接続線を介して、第1車載電源から第2車載電源に
対する充電が行われるため、その接続線上に設けられた
リレーコイルに充電電流が流れる。
【0019】このため、第3スイッチ手段を、開状態と
することができる。これに対して、衝突が生じて、遮断
手段により遮断されると、第1車載電源から第2車載電
源に対する充電電流も遮断されるため、その接続線上に
設けられたリレーコイルに流れる充電電流も遮断され
る。このため、第3スイッチ手段は、閉状態となり、自
動的に第2車載電源から第2負荷に対する電源供給を開
始することができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の車両用電源供給装置であって、前記接続線上に設け
られた第2逆流防止用ダイオードをさらに備えることを
特徴とする車両用電源供給装置に存する。
【0021】請求項5記載の発明によれば、接続線上
に、第2逆流防止用ダイオードが設けられている。従っ
て、第1車載電源のプラス端子がアースされ、第2車載
電源が短絡されても、第2逆流防止用ダイオードによ
り、過電流が流れることを防止することができる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項3、4又は
5記載の車両用電源供給装置であって、前記第2スイッ
チ手段−前記第2負荷間であって、前記第2車載電源の
プラス端子より第2スイッチ手段側に設けられた第3逆
流防止用ダイオードをさらに備えることを特徴とする車
両用電源供給装置に存する。
【0023】請求項6記載の発明によれば、第3逆流防
止用ダイオードが、第2スイッチ手段−第2負荷間であ
って、第2車載電源のプラス端子より第2スイッチ手段
側に設けられている。従って、第2スイッチ手段−第2
負荷間であって、第2車載電源のプラス端子より第2ス
イッチ手段側がアースされ、第2車載電源が短絡されて
も、第3逆流防止用ダイオードにより、過電流が流れる
ことを防止することができる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の車両用電源供給装置であって、前記第2車載電源及
び前記第2又は前記第3逆流防止用ダイオードは、前記
第2負荷内に内蔵されていることを特徴とする車両用電
源供給装置に存する。
【0025】請求項7記載の発明によれば、第2車載電
源及び第2又は第3逆流防止用ダイオードが、第2負荷
内に内蔵されている。第2車載電源−第2又は第3逆流
防止用ダイオード間の接続線がショートすると、第2車
載電源に短絡が生じてしまう。しかしながら、以上のよ
うに、第2車載電源及び第2又は第3逆流防止用ダイオ
ードを負荷内に内蔵することにより、上記接続線を、車
両内に配索せずに、第2負荷内部に納めることができ、
車両の衝突が起きても、第2車載電源−第2又は第3逆
流防止用ダイオード間の接続線がアースされることがな
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照して説明する。図1は、本発明の車両用電源
供給装置の一実施の形態を示す回路図である。同図に示
すように、車両用電源供給装置は、車両の各負荷に電源
を供給する車載バッテリB1(請求項中の第1車載電源
に相当。)と、この車載バッテリB1から第1スイッチ
SW1及び第2スイッチSW2(請求項中の第2スイッ
チ手段に相当。)をそれぞれ介して、電源が供給されて
いる第1負荷1及び第2負荷2とを備えている。
【0027】上述した第1負荷1は、エアコンディショ
ナ、ABS(Antilock Brake System)などの車両衝突
後に使う必要のない負荷であり、第2負荷2は、スター
タモータ駆動装置など車両を最低限度駆動するために必
要な負荷や、ホーン、ハザードなどの車両衝突後に、自
車の存在を周囲に知らせるために必要な負荷もしくはス
タータモータ駆動回路などの車両を最低限度駆動するた
めに必要な負荷である。
【0028】また、車両用電源供給装置は、第2負荷2
のアース側にマイナス端子が、第2負荷2−第2スイッ
チSW2間にプラス端子が接続されている小型バッテリ
B2(請求項中の第2車載電源に相当。)と、車載バッ
テリB1のマイナス端子−アース間に設けられた遮断ユ
ニット3と、第1スイッチSW1−第1負荷1間に設け
られたダイオードD1(請求項中の第1逆流防止用ダイ
オード)を備えている。
【0029】上述した小型バッテリB2は、第2負荷2
だけを駆動するのに必要な端子電圧があればよい。この
ため、小型バッテリB2としては、多くの負荷を駆動す
る車載バッテリB1に比べて、端子電圧が小さいものを
用いている。また、小型バッテリB2としては、充放電
可能なものを使用している。
【0030】上述した遮断ユニット3は、たとえば、図
示しないヒュージブルリンク(請求項中の遮断手段に相
当。)を有し、通常は、このヒュージブルリンクを介し
て、車載バッテリB1−アース間が電気的に接続されて
いる。この遮断ユニット3は、図示しない衝突センサに
よる車両衝突の検出に応じて、上記ヒュージブルリンク
を機械的に切断することにより、車載バッテリB1−ア
ース間の電気接続を遮断する。
【0031】ダイオードD1は、車載バッテリB1から
第1負荷1に対する電源供給方向が順方向となるように
設けられている。従って、ダイオードD1により、車載
バッテリB1からの電源電流は第1負荷1に供給される
が、小型バッテリB2からの電源電流は阻止される。
【0032】さらに、車両用電源供給装置は、第2負荷
2及び小型バッテリB2の並列回路上に設けられ、か
つ、第2スイッチSW2−第2負荷2間に一端が接続さ
れ、小型バッテリB2のプラス端子に他端が接続された
常閉の接点sを有するリレースイッチLe(請求項中の
第3スイッチ手段に相当。)と、車載バッテリB1−第
2スイッチSW2間と小型バッテリB2のプラス端子を
接続する接続線Lとを備えている。
【0033】なお、上述したリレースイッチLeのリレ
ーコイルcは、接続線L上に設けられている。また、リ
レーコイルcより車載バッテリB1側の接続線Lには、
逆流防止用のダイオードD2(請求項中の第2逆流防止
用ダイオードに相当。)が設けられている。上記ダイオ
ードD2は、車載バッテリB1から小型バッテリB2に
向かう方向が、順方向となるように設けられている。
【0034】また、車両用電源供給装置は、第2スイッ
チSW2−第2負荷2間であって、小型バッテリB2の
プラス端子より第2スイッチSW2側に設けられたダイ
オードD3(第3逆流防止用ダイオード)を備えてい
る。上記ダイオードD3は、第2スイッチSW2から第
2負荷2に向かう方向が順方向となるように設けられて
いる。
【0035】上述した構成の車両用電源供給装置の動作
について以下説明する。通常、車両用電源供給装置にお
いて、車載バッテリB1のマイナス端子−アース間は、
遮断ユニット3内のヒュージブルリンクを介して、電気
的に接続されている。従って、第1及び第2負荷1、2
には、第1及び第2スイッチSW1、SW2の閉に応じ
て、車載バッテリB1からの電源が供給される。また、
このとき、車載バッテリB1は、接続線Lを介して、小
型バッテリB2に対する充電も行っている。
【0036】従って、車載バッテリB1のマイナス端子
−アース間が、遮断ユニット3内のヒュージブルリンク
を介して、電気的に接続されている間、接続線L上に設
けられたリレースイッチLe内のリレーコイルcには、
充電電流が流れた状態となっている。このため、リレー
スイッチLeの接点sが開状態となり、小型バッテリB
2は、第2負荷2に対する電源供給を行うことなく、車
載バッテリB1からの充電のみが行われる。
【0037】これに対して、図示しない衝突センサが車
両の衝突を検出すると、遮断ユニット3は、内部に備え
たヒュージブルリンクが機械的に切断し、車載バッテリ
B1のマイナス端子−アース間の電気接続を遮断する。
これに応じて、車載バッテリB1から第1及び第2負荷
1、2に対する電源供給は遮断される。従って、衝突に
より、車載バッテリB1から第1負荷1に対する電源の
供給路が接地されたとしても、過電流が流れることがな
い。
【0038】また、車載バッテリB1から、小型バッテ
リB2に対する充電も遮断されるため、接続線Lや、接
続線L上に設けられたリレーコイルcに流れていた充電
電流も遮断される。このため、リレースイッチLeの接
点sは、閉状態となり、小型バッテリB2から第2負荷
2に対する電源供給が開始される。従って、車両が衝突
して、車載バッテリB1の電源が遮断されたとしても、
第2負荷2であるスタータモータ駆動装置、ホーン、ハ
ザードなどには電源供給を行うことができ、車両を路肩
に移動させたり、自車両の存在を周囲に知らせることが
できる。
【0039】また、リレースイッチLe内のリレーコイ
ルcを接続線L上に設けることにより、簡単な構成で、
遮断ユニット3による遮断に応じて、自動的に第2負荷
2に対する電源供給を開始することができる。なお、小
型バッテリB2から第1負荷1に対する電源供給方向
は、ダイオードD2の順方向でないため、小型バッテリ
B2から第1負荷に対しての電源供給は行われることな
く、車載バッテリB1からの電源供給が遮断されると、
小型バッテリB2から第2負荷2に対する電源供給のみ
が行われる。
【0040】以上の車両用電源供給装置によれば、車両
衝突時に、遮断ユニット3により、車載バッテリB1−
アース間の電気接続が遮断されるため、車載バッテリB
1のプラス端子がアースされても、車載バッテリB1が
短絡されることがない。また、車載バッテリB1からの
電源が遮断された後も、第2負荷2だけには、小型バッ
テリB2からの電源を供給し続けることができる。
【0041】しかも、上述したように、車載バッテリB
1のプラス端子がアースされたり、小型バッテリB2及
び第2負荷2の並列回路上の接続線がアースされたりし
て、小型バッテリB2が短絡されても、上述したように
小型バッテリB2は、車載バッテリB1に比べて端子電
圧が小さい。このため、小型バッテリB2の短絡が生じ
ても、車載バッテリB1の短絡にくらべて、過電流の電
気量は小さく、過電流による不具合の程度を抑えること
ができる。従って、衝突による電源遮断時において、車
載電源の短絡による過電流を防止し、かつ、衝突後も使
う必要のある第2負荷2には電源供給を行える。
【0042】また、本発明の車両用電源供給装置によれ
ば、接続線L上に、ダイオードD2を設けられている。
従って、上述したように、車載バッテリB1のプラス端
子がアースされ、小型バッテリB2が短絡されても、ダ
イオードD2により過電流を阻止できるようになってい
る。このため、より一層確実に、過電流が生じることに
よる不具合を防止することができる。
【0043】また、上述した車両用電源供給装置におい
て、接続線Lは、車載バッテリB1のプラス端子−小型
バッテリB2のプラス端子を接続し、リレースイッチL
eは、第2負荷2及び小型バッテリB2の並列回路上で
あって、第2スイッチSW2−第2負荷2間に、一端が
接続され、小型バッテリB2のマイナス端子に、他端が
接続されている構成となっている。
【0044】以上の構成により、通常時に、リレースイ
ッチLeの接点sを開状態にしておけば、小型バッテリ
B2から第2負荷2に対する電源供給が行われることが
なく、第2スイッチSW2の開閉により、第2負荷2へ
の電源供給のオンオフ制御を行うことができる。
【0045】これに対して、リレースイッチLeの接点
sを、小型バッテリB2のプラス端子−アース間に設け
ても、第2スイッチSW2の開閉により、第2負荷2へ
の電源供給のオンオフ制御も行うことができる。しかし
ながら、図1に示す位置にリレースイッチLeを設けれ
ば、リレースイッチLeが開状態であっても、接続線L
を介して、車載バッテリB1から小型バッテリB2に対
する充電を行うことができる。
【0046】さらに、図1に示す構成によれば、第2ス
イッチSW2−第2負荷2間であって、小型バッテリB
2のプラス端子より第2スイッチSW2側の接続線がア
ースされたときも、小型バッテリB2が短絡されてしま
う。しかしながら、第2スイッチSW2−第2負荷2で
あって、小型バッテリB2のプラス端子より第2スイッ
チSW2側に、ダイオードD3を設けることにより、小
型バッテリB2の短絡により流れる過電流を阻止するこ
とができる。このため、より一層確実に、過電流が生じ
することによる不具合を防止することができる。
【0047】なお、上述したダイオードD2及びD3、
リレースイッチLe及び小型バッテリB2は、第2負荷
2内に内蔵することが考えられる。このような構成によ
れば、ダイオードD2及び小型バッテリB2間の接続線
Lと、ダイオードD3及び第2負荷2間の接続線を、車
両内に配索せず、第2負荷2の内部に納めることができ
る。このため、車両の衝突が起きても、小型バッテリB
2−ダイオードD2間の接続線L及び小型バッテリB2
−ダイオードD3がアースされることがないので、小型
バッテリB2の短絡をより確実に防止することができ
る。
【0048】また、上述した実施形態によれば、第2車
載電源として、小型バッテリB2を用いていたが、たと
えば、コンデンサなどを用いる場合も考えられる。
【0049】さらに、上述した実施形態によれば、第2
遮断手段として、ダイオードD1を用いていたが、例え
ば、第1スイッチSW1を第2遮断手段として働かせる
ことも考えられる。この場合、車載バッテリB1からの
電源供給を受けて閉する常開のスイッチを用いれば、遮
断ユニット3により車載バッテリB1からの電源が遮断
されると、第1スイッチSW1が開して、小型バッテリ
B2から第1負荷1に対する電源供給が遮断され、第2
負荷2にのみ電源が供給されるようになる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第1遮断手段により、第1車載電源−アー
ス間の電気接続が遮断されているため、第1車載電源の
プラス端子がアースされても、第1車載電源が短絡され
ることがない。また、第1車載電源からの電源が遮断さ
れた後も、第2負荷だけには、第2車載電源からの電源
を供給し続けることができる。しかも、第1車載電源の
プラス端子がアースされたり、第2車載電源及び第2負
荷の並列回路上の接続線がアースされ、第2車載電源に
短絡が生じても、第1車載電源の短絡に比べて、過電流
の電気量は小さく、過電流が流れても不具合の程度を抑
えることができるので、衝突による電源遮断時におい
て、車載電源の短絡による過電流を防止し、かつ、衝突
後も使う必要のある第2負荷には電源供給を行える車両
用電源供給装置を得ることができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、第1車載電
源からの第1負荷に対する電源供給方向と第2車載電源
からの第1負荷に対する電源供給方向とが互いに逆向き
であるため、第1車載電源からの電源は第1逆流防止用
ダイオードを介して第1負荷に供給できるが、第2車載
電源からの電源は第1逆流防止用ダイオードにより阻止
できるので、簡単な構成で第2車載電源からの第1負荷
に対する電源供給を遮断することができる車両用電源供
給装置を得ることができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、通常時に、
第3スイッチ手段を開状態にしておけば、第2車載電源
から第2負荷に対する電源供給が常時行われることがな
く、第2スイッチ手段の開閉により、第2負荷への電源
供給のオンオフ制御を行うことができる。しかも、以上
のような位置に第3スイッチ手段及び接続線を設けれ
ば、第2スイッチ手段が開状態であっても、接続線を介
して、第1車載電源から第2車載電源に対する充電を行
うことができる車両用電源供給装置を得ることができ
る。
【0053】請求項4記載の発明によれば、通常時、即
ち、第1遮断手段が遮断していないときは、接続線を介
して、第1車載電源から第2車載電源に対する充電が行
われるため、その接続線上に設けられたリレーコイルに
充電電流が流れる。このため、第3スイッチ手段を、開
状態とすることができる。これに対して、衝突が生じ
て、遮断手段により遮断されると、第1車載電源から第
2車載電源に対する電流も遮断されるため、その接続線
上に設けられたリレーコイルに流れる電流も遮断され
る。このため、第3スイッチ手段は、閉状態となり、自
動的に第2負荷に対する第2車載電源からの電源供給を
開始することができるので、回路構成を簡素にすること
ができる車両用電源供給装置を得ることができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、第1車載電
源のプラス端子がアースされ、第2車載電源が短絡され
ても、第2逆流防止用ダイオードにより、過電流が流れ
ることを防止することができるので、より一層確実に、
過電流が生じることによる不具合を防止することができ
る車両用電源供給装置を得ることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、第2スイッ
チ手段−第2負荷間であって、第2車載電源のプラス端
子より第2スイッチ手段側がアースされ、第2車載電源
が短絡されても、第3逆流防止用ダイオードにより、過
電流が流れることを防止することができるので、より一
層確実に、過電流が生じることによる不具合を防止する
ことができる車両用電源供給装置を得ることができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、接続線を、
車両内に配索せずに、第2負荷内部に納めることがで
き、車両の衝突が起きても、第2車載電源−第2又は第
3逆流防止用ダイオード間の接続線がアースされること
がないので、第2車載電源の短絡を防止することができ
る車両用電源供給装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用電源供給装置の一実施の形態を
示す回路図である。
【図2】従来の車両用電源供給装置の一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 第1負荷 2 第2負荷 3 遮断ユニット(第1遮断手段) B1 車載バッテリ(第1車載電源) B2 小型バッテリ(第2車載電源) SW1 第1スイッチ SW2 第2スイッチ(第2スイッチ手段) Le リレースイッチ(第3スイッチ手段) c リレーコイル D1 ダイオード(第1逆流防止用ダイオード) D2 ダイオード(第2逆流防止用ダイオード) D3 ダイオード(第3逆流防止用ダイオード) L 接続線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1車載電源と、 互いに並列に接続され、前記第1車載電源からの電源供
    給を受ける第1及び第2負荷と、 該第2負荷のアース側にマイナス端子が、前記第2負荷
    の第1車載電源側にプラス端子が各々接続された第2車
    載電源と、 車両衝突時時以降に、前記第1車載電源のマイナス端子
    −アース間の電気接続を遮断する第1遮断手段と、 少なくとも車両衝突時以降に、前記第2車載電源から前
    記第1負荷に流れる電流を遮断する第2遮断手段とを備
    え、 前記第2車載電源は、前記第1車載電源より端子電圧が
    小さいことを特徴とする車両用電源供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用電源供給装置であ
    って、 前記第2遮断手段は、前記第2負荷及び前記第2車載電
    源に対して並列に、かつ、前記第1負荷に対して直列に
    接続された第1逆流防止用ダイオードであることを特徴
    とする車両用電源供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両用電源供給装
    置であって、 前記第1車載電源−前記第2負荷及び第2車載電源の並
    列回路間であって、かつ、前記第1負荷と並列に接続さ
    れた第2スイッチ手段と、 前記第1車載電源−前記第2スイッチ手段間と、前記第
    2車載電源のプラス端子とを接続する接続線と、 前記第2負荷及び第2車載電源の並列回路上に設けら
    れ、かつ、第2スイッチ手段−前記第2負荷間に一端が
    接続され、前記第2車載電源のプラス端子に他端が接続
    された第3スイッチ手段とをさらに備えたことを特徴と
    する車両用電源供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用電源供給装置であ
    って、 前記第3スイッチ手段は、常閉のリレースイッチであ
    り、当該リレーコイルが、前記接続線上に設けられてい
    ることを特徴とする車両用電源供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の車両用電源供給装
    置であって、 前記接続線上に設けられた第2逆流防止用ダイオードを
    さらに備えることを特徴とする車両用電源供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項3、4又は5記載の車両用電源供
    給装置であって、 前記第2スイッチ手段−前記第2負荷間であって、前記
    第2車載電源のプラス端子より第2スイッチ手段側に設
    けられた第3逆流防止用ダイオードをさらに備えること
    を特徴とする車両用電源供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の車両用電源供給装
    置であって、 前記第2車載電源及び前記第2又は前記第3逆流防止用
    ダイオードは、前記第2負荷内に内蔵されていることを
    特徴とする車両用電源供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013244800A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Advics Co Ltd 車両用ブレーキ装置
JP2015500770A (ja) * 2011-12-20 2015-01-08 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 乗員保護手段のためのリリース装置を作動させる方法および装置

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