JP2003071779A - 回し切り用紙断裁装置 - Google Patents
回し切り用紙断裁装置Info
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Abstract
ができるとともに、安全性が高く、操作しやすく、かつ
省スペース化の図れる回し切り用紙断裁装置を提供する
こと。 【解決手段】 回転テーブル15上に用紙束11を位置
決め載置し、回転テーブル15を90度毎回転し、モー
タにより回転するねじ軸17hに螺合した断裁刃17b
を有する断裁ユニット17を90度毎回転した用紙束1
1の端部に移動して用紙束11の地部11d、小口部1
1c、天部11dを断裁する。
Description
付け処理した冊子の天部、地部および小口部の三方を、
一つの断裁ユニットにより切り揃える回し切り用紙断裁
装置に関するものである。
メルト糊を塗布して表紙を貼り付けた冊子を次々と作製
して排出する製本機はよく知られている。このような製
本機で製本された冊子は、その冊子の天地及び小口の三
方を断裁して体裁を整えることが行われる場合がある。
図9はこの場合の一例を示すもので、製本機1により表
紙付けされ、次々に排出された冊子は、製本機1の製本
処理速度に合わせた速度で移動するコンベア2によって
搬送される。
子は冊子積み重ね機構3で所定数積み重ね、その積み重
ねた冊子は低速で移動するコンベア4に送られ、本身の
背面に塗着されたホットメルト糊を冷却固化して、三方
断裁機5に搬送される。三方断裁機5は、一般には、冊
子の天部を断裁する断裁ユニット5a、冊子の地部を断
裁する断裁ユニット5bおよび冊子の小口部を断裁する
断裁ユニット5cが略コ字状に配置されている。断裁ユ
ニット5a、5b、5cはそれぞれ油圧シリンダなどに
よって駆動する移動自在の断裁刃および押え板を有し、
断裁時には押え板で冊子の端部を押さえて断裁刃を駆動
して断裁する。
配置され断裁ユニットのコ字状の内部に送られ、断裁ユ
ニット5aおよび断裁ユニット5bの断裁刃および押え
板を駆動して冊子の天部および地部の端縁を切り揃え、
つぎに断裁ユニット5cに送り(機械的干渉を避けるた
めに多少離れている。)、断裁ユニット5cの断裁刃お
よび押え板を駆動して冊子の小口部の端縁を切り揃え
る。小口部の端縁を切り揃えたあと、冊子は断裁機5か
ら排出される。
配置した3個の断裁ユニットによる断裁では、これら多
くの動作機構を設置するためのスペースや冊子(以下、
用紙束という。)の天地と小口の2段階の断裁を行なう
ための冊子の直線移動スペースを必要とし、断裁機を小
型化することが困難であり、また、狭いスペースに3枚
の断裁刃が配置されているために断裁作業時の危険性が
高く、そのために多くの安全装置を必要とし、さらには
断裁刃の交換作業に伴う断裁刃の高さ調整がきわめて行
ないにくいという問題がある。
もので、用紙束の三方を簡素な動作機構で行なうことが
できるとともに、安全性が高く、操作しやすく、かつ省
スペース化の図れる回し切り用紙断裁装置を提供するこ
とを目的とする。
は、用紙束を位置決め載置する回転テーブルと、前記回
転テーブルへ前記用紙束を搬送する搬送機と、前記回転
テーブルに載置した用紙束を排出部へ搬送する搬送機
と、移動自在の断裁刃および押え板を有する断裁ユニッ
トとを備え、前記回転テーブルを所定の角度回転する毎
に、前記回転テーブルに載置した用紙束の縁部へ前記断
裁ユニットを移動し、前記回転テーブルの回転により位
置決めした用紙束の縁部を前記断裁ユニットの断裁刃に
より断裁してなることを特徴とする。
ルへ用紙束を搬送する搬送機は、搬入される一冊毎の用
紙束を、搬入順に下側に積み重ねて上昇する積み重ね上
昇機構と前記積み重ね上昇機構により上昇した積み重ね
た用紙束を押して移動する移動機構とからなることを特
徴とする。
転テーブルとこの回転テーブルに接近離間移動する一つ
の断裁ユニットにより、用紙束の天部、地部および小口
を断裁することができる。したがって、危険性の高い断
裁ユニットの数が少なく、数の少ない分設置スペースを
低減することができ、かつ安全性も高められる。また、
回転テーブルへ用紙束を搬送する搬送機に搬入順に下側
に積み重ねて上昇する積み重ね上昇機構を設けると、こ
の上昇機構によってホットメルト糊の冷却固化が図れ、
製本から断裁まで一貫して行なう場合のホットメルト糊
の冷却固化に要するスペースを低減することができる。
て図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に
係る回し切り用紙断裁装置の全体構成を概略に示す斜視
図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4および図5
は積み重ね上昇機構の動作説明図、図6は断裁動作の説
明図、図7および図8は押え板の動作説明図である。
付け製本された冊子で、11aは糊付けされ表紙が貼り
付けられている背面、11bは天部、11c小口部、1
1dは地部とする。)、12は積み重ね上昇機構、13
は押し板(チャックでも良い。)、14はチャック、1
5は回転テーブル、16は小口位置決めガイド板、17
は断裁ユニット、18はスタッカ、19は回転テーブル
上の用紙束を押さえて固定する回転自在の押え板であ
る。
タ12aにより、用紙束支持片12bを取り付けた周回
移動する4本のチェーン12cからなる第1の上昇機構
とその上方に設置され、第2のリフトモータ12dによ
り、用紙束支持片12eを適宜の間隔で取り付けた周回
移動する4本のチェーン12fからなる第2の上昇機構
とにより構成されている。
いリフトモータ12aおよび第2のリフトモータ12d
の駆動を制御する制御装置に、図5に示すように断裁す
る用紙束の最大厚みを設定し、用紙束厚みマニュアルま
たは製本機あるいは印刷機から断裁する1冊分の用紙束
の厚み情報を入力し、この情報と最大厚みとにより積み
重ねる用紙束数を演算し、その演算結果に基づいて積み
重ね動作を開始する。
場合、図4(a)に示すように最下部に待機している第
1の上昇機構の用紙束支持片12b上に1冊の用紙束1
1が搬入されると、第2のリフトモータ12dが逆方向
に駆動され、第2の上昇機構の最下段に位置する用紙束
支持片12eに積み重ねられた用紙束(図示では2冊)
を、第1の上昇機構の用紙束支持片12b上に搬入され
た1冊の用紙束11の上に落下させて積み重ねる(図4
(b))。この場合、第2の上昇機構の最下段の上段に
位置する3冊分は、下降するがそのまま第2の上昇機構
の用紙束支持片12e上に保持されている。
され、第1の上昇機構の用紙束支持片12b上に積み重
ねられた3冊分の用紙束が第1の上昇機構の最上部に運
ばれ(図4(c))、第2のリフトモータ12dが順方
向に駆動されて第2の上昇機構の用紙束支持片12e上
に受け取り、そのまま一段分上昇を続け、第1の上昇機
構はもとの位置に復帰する(図4(d))。一段分上昇
により第2の上昇機構の最下段の上段に位置した3冊分
は第2の上昇機構の最上部に位置し、その3冊分を押し
板13の前に置く。
紙束は一旦第2の上昇機構に渡されて待機し、第1の上
昇機構に次の用紙束が搬入されると、第2の上昇機構に
渡されて待機している用紙束を第1の上昇機構に搬入さ
れた用紙束の上に重ね、この手順を演算で求めた積み重
ねる用紙束数に達するまで繰り替えしながら積み重ねた
用紙束を第2の上昇機構の最上部に搬送する。なお、用
紙束11の厚みが厚い場合、積み重ねることは行わない
が、間歇に用紙束11を第2の上昇機構の最上部に搬送
する。この搬送により用紙束11の背面11aに塗布し
た糊は冷却固化される。また、積み重ねた下部に糊つけ
経過後の時間の短い用紙束が位置し、断裁時のずれが低
減される。
復移動するベルト13bに固着され、第2の上昇機構の
最上部に搬送された用紙束11の端部(図示では天部1
1b)を押して回転テーブル15へ搬送する。回転テー
ブル15にはガイド板15aが設けられ、ガイド板15
aは用紙束11を載せるときおよび取り出すとき用紙束
11の搬送方向と平行する位置に設定される。押し板1
3の移動により搬送された用紙束11はその背面11a
をガイド板15aに当接して回転テーブル15上の所定
の位置に載せられる。この状態でガイド板15aと対向
する位置にモータ16aの駆動により回転テーブル15
へ接近または離間する小口位置決めガイド板16が配置
されており、回転テーブル15上に載せられた用紙束1
1の小口部11cに押し当てて小口部11cを揃える。
束11を位置決めしたあと、回転プレスシリンダ19a
を駆動して押え板19で用紙束11を回転テーブル15
に押しつけて固定し、小口位置決めガイド板16を回転
テーブル15から離して待機させ、モータ15bの駆動
により回転できる状態に置く。
17bを取り付けたカッタシリンダ17dに連結された
保持板17cおよび断裁時用紙束11の端縁部を押圧す
るプレッシャシリンダ17fに連結された押え板17e
を摺動自在に取り付けた支持板17aを有し、支持板1
7aはモータ17gの駆動により回転するねじ軸(送り
ねじ)17hと螺合し、モータ17gの駆動により回転
テーブル15へ接近または離間する方向に移動する。断
裁ユニット17の位置は用紙束11の小口部11cの長
さ寸法d1および天地部11b、11dの長さ寸法d2
と回転テーブル15の回転位置により図示しないモータ
17gの駆動制御装置で設定される。
め固定されると図6に示すように、回転テーブル15は
90度時計方向に回転して停止する。このとき断裁ユニ
ット17は回転テーブル15上に載置した用紙束11の
地部11d側の端部上方に断裁刃17bが位置する位置
に位置決めされている。そして、図7に示すようにプレ
ッシャシリンダ17fを駆動して押え板17eを下降
し、用紙束11の地部11d側の端部(図7では天部1
1bの端部)を支持板17aに設けた受け台17iに比
例制御電磁弁20により設定された圧力で押し付け、ほ
ぼ同時にカッタシリンダ17dを駆動して断裁刃17b
で地部11dの端縁を切り揃える。
7eおよび断裁刃17bはもとの上部位置に待機させ、
回転テーブル15を時計方向に90度回転して停止す
る。このとき断裁ユニット17は回転テーブル15上に
載置した用紙束11の小口部11c側の端部上方に断裁
刃17bが位置する位置に位置決めされ(d2<d1で
回転テーブル15の回転中心からの距離が異なる。)、
地部11dの端縁の断裁と同様に押え板17eおよび断
裁刃17bを駆動して小口部11cの端縁を切り揃え
る。そのあと同様に回転テーブル15を時計方向に90
度回転して停止し、天部11bの端縁を切り揃える。そ
のあと回転テーブル15を回転し、ガイド板15aをも
との待機位置に戻す。このとき回転プレスシリンダ19
aが駆動され、押え板19の押しつけを解除する。
しないプレッシャシリンダ17fの制御装置により図8
に示すように行われる。すなわち、制御装置に断裁する
用紙束の単位長さあたりのプレス圧力を設定し、断裁す
る用紙束のサイズデータをマニュアルまたは製本機ある
いは印刷機から入力し、断裁する用紙束の小口部断裁時
の圧力、天地部断裁時の圧力を演算し、各圧力に応じた
電圧を求める。用紙束11の地部11dの端縁を断裁す
るときには演算で求めた地部の押圧に対応する電圧で比
例制御電磁弁20を制御し、その押圧力で用紙束11の
地部11dの端部を押し付ける。同様に、用紙束11の
小口部11cの端縁を断裁するときには演算で求めた小
口部11cの押圧に対応する電圧で比例制御電磁弁20
を制御し、用紙束11の天部11bの端縁を断裁すると
きには演算で求めた天部11bの押圧に対応する電圧で
比例制御電磁弁20を制御し、その押圧力で各用紙束1
1の端部を押し付ける。
れる。つまり、用紙束の天地部と小口部は長さ寸法が異
なるため、寸法の短い天地部の押圧力で寸法の長い小口
部を押圧すると押圧力を不足し、揃えられた小口部が得
られず、また、寸法の長い小口部の押圧力で寸法の短い
天地部を押圧すると押圧力が過剰となり用紙束が固く締
まり揃えられた天地部が得られないが押圧力の制御によ
り最適の断裁が得られるようになる。また、この制御は
自動的に行なうので高速に断裁処理することができ、断
裁位置における逐次の押圧力の調整作業が省略され、そ
の調整のための手間が軽減される。
ーブル15を回転してガイド板15aがもとの待機位置
に戻ると、モータ14aの駆動により往復移動するベル
ト14bに固着されたチャック14を回転テーブル15
に向けて移動し、回転テーブル15上の断裁済みの用紙
束11を把持してもとの位置に戻り、その用紙束11を
スタッカ18へ排出する。
る製本と断裁処理とを一貫して行なうインラインの場合
のものであって、搬入部に積み重ね上昇機構12が設置
されているが、この積み重ね上昇機構12は必要に応じ
て省略することができる。また、積み重ね上昇機構12
は断裁ユニットを略コ字状に配置した断裁機においても
用いることができる。
紙束を位置決め固定する回転テーブルとこの回転テーブ
ルに接近離間移動する一つの断裁ユニットにより、用紙
束の天部、地部および小口部の三方を断裁するので、三
方断裁機の構造を大幅に簡素化することができ、取り扱
いやすくかつ小型化を図ることができる。
置の全体構成を概略に示す斜視図である。
る。
る。
昇機構の動作説明図である。
昇機構の動作説明図である。
説明図である。
作説明図である。
作説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 用紙束を位置決め載置する回転テーブル
と、前記回転テーブルへ前記用紙束を搬送する搬送機
と、前記回転テーブルに載置した用紙束を排出部へ搬送
する搬送機と、移動自在の断裁刃および押え板を有する
断裁ユニットとを備え、前記回転テーブルを所定の角度
回転する毎に、前記回転テーブルに載置した用紙束の縁
部へ前記断裁ユニットを移動し、前記回転テーブルの回
転により位置決めした用紙束の縁部を前記断裁ユニット
の断裁刃により断裁してなることを特徴とする回し切り
用紙断裁装置。 - 【請求項2】 前記回転テーブルへ用紙束を搬送する搬
送機は、搬入される一冊毎の用紙束を、搬入順に下側に
積み重ねて上昇する積み重ね上昇機構と前記積み重ね上
昇機構により上昇した積み重ねた用紙束を押して移動す
る移動機構とからなることを特徴とする請求項1記載の
回し切り用紙断裁装置。
Priority Applications (1)
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JP2001263732A JP4859302B2 (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 回し切り用紙断裁装置 |
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