JP2003071334A - ミキシングバルブ - Google Patents

ミキシングバルブ

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JP2003071334A
JP2003071334A JP2001266013A JP2001266013A JP2003071334A JP 2003071334 A JP2003071334 A JP 2003071334A JP 2001266013 A JP2001266013 A JP 2001266013A JP 2001266013 A JP2001266013 A JP 2001266013A JP 2003071334 A JP2003071334 A JP 2003071334A
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JP
Japan
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oil
air
mixing
distributor
valve
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JP2001266013A
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English (en)
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Nobuhiko Takubo
宣彦 田窪
Yuichiro Koike
勇一郎 小池
Shoichi Tanaka
正一 田中
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FUOOGERU JAPAN KK
Original Assignee
FUOOGERU JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定量分配器内での負圧の発生をなくし、オイ
ルに気泡が発生したりエアが混入することのないように
し、常に所定量のオイル吐出量を確保することで、被潤
滑部品のトラブルを未然に防ぐことができ、万が一エア
が混入した場合でも、エア抜きに時間がかからないミキ
シングバルブを提供する。 【解決手段】 オイル主管23に接続されたオイル定量
分配器24と、エア主管25に接続されたオイル・エア
混合機構26と、上記定量分配器24とオイル・エア混
合機構26の間に位置し、定量分配器24から供給され
るオイルのオイル・エア混合機構26への流入を許容
し、オイル・エア混合機構26から定量分配器24への
エアの流れを阻止する逆止弁27を備えたミキシングバ
ルブ21において、上記定量分配器24と逆止弁27の
間に、この間のオイルを加圧する容積可変のダンパ機構
28を設け、このダンパ機構28で定量分配器24内で
のオイルの負圧発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油の吐出量を計
量してからエアと混合し、これを被潤滑部材である機械
要素の潤滑部分に間欠的に供給するためのミキシングバ
ルブ、更に詳しくは、オイル定量分配器へのエアの混入
による潤滑不良の発生を確実に防ぐことができるように
したミキシングバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】機械要素の潤滑部分にオイルエアを供給
するために用いられている従来のミキシングバルブとし
ては、例えば、平成2年実用新案登録願第30039号
等によって提案されたものが知られている。
【0003】上記ミキシングバルブ1は、図10に示す
ように、バルブブロック2内に、オイル主管3に接続さ
れたオイルの定量分配器4と、エア主管5に接続された
オイル・エア混合室6と、上記定量分配器4とオイル・
エア混合室6の間に位置し、定量分配器4から供給され
るオイルがオイル・エア混合室6へ流入するのを許容
し、オイル・エア混合室6から定量分配器4へのエアの
流れを阻止する逆止弁7を設けた構造になっている。
【0004】オイルは、オイル主管3から間欠的に供給
されて定量分配器4に流入し、オイルの間欠的な供給に
よる定量分配器4の作動で計量され、定量のオイルが通
路8を介して逆止弁7に上部の入口から進入し、この逆
止弁7を押し開いて下部の出口から通路9を通ってオイ
ル・エア混合室6に送られる。
【0005】一方、エアは、エア主管5からニードル弁
10で流量調整され、オイル・エア混合室6でオイルと
混合される。混合したオイルとエアは、オイル・エアと
して吐出口11から被潤滑部材に供給される。
【0006】上記ミキシングバルブ1は、オイルの回路
とエアの回路を逆止弁7によって分断しており、オイル
ポンプ作動時のオイル圧力によって逆止弁7が開閉する
と共に、定量分配器4は、この定量分配器4と逆止弁7
の間が閉回路となるために、蓄油動作時に、定量分配器
4と逆止弁7の間が一瞬負圧になる。
【0007】即ち、定量分配器4は、オイル主管3から
供給されるオイル圧力の圧力変動により、オイルの吐出
と蓄油を交互に行うものであり、バルブブロック2内に
設けたシリンダ室を、移動可能となるピストン12で蓄
油室13と受圧室14に仕切り、このピストン12にば
ね15で受圧室14側への移動弾性を付勢すると共に、
受圧室14の入側に傘型弁16を移動可能に設けて形成
されている。
【0008】この定量分配器4のオイルの吐出工程は、
オイル主管3から供給された圧力オイルが、分配器入口
から傘型弁16を押し開いて受圧室14に流入し、この
時傘型弁16は分配器入口と蓄油室13の連通を遮断
し、ピストン12を蓄油室13に向けて移動させること
により、蓄油室13内のオイルが逆止弁7に向けて吐出
される。
【0009】また、蓄油工程は、圧力オイルの供給が絶
たれると、ピストン12はばね15で受圧室14側に押
し戻され、この時傘型弁16が分配器入口と受圧室14
の連通を閉じ、かつ、受圧室14と蓄油室13を連通さ
せることで受圧室14のオイルが蓄油室13に流入し、
次のオイル吐出に備えることになる。
【0010】上記のように、定量分配器4は、オイルの
吐出工程と蓄油工程を行うときに傘型弁16とピストン
12が移動することになるが、特に蓄油工程時におい
て、ピストン12が受圧室14側に戻る時に傘型弁16
は受圧室14と蓄油室13を連通させる必要があるが、
傘型弁16は受圧室14の圧力上昇で作動するので、ピ
ストン12と傘型弁16の作動には時間的な遅れが生
じ、ピストン12の下降による蓄油室13の容積増加速
度に対して、ピストン12の下部受圧室14から蓄油室
13へのオイル移動が間に合わず、このため、ピストン
が受圧室14側に移動する蓄油工程時に、定量分配器4
の内部に一瞬負圧が発生することになる。
【0011】このように、定量分配器4の内部が負圧に
なると、蓄油室13と逆止弁7の間に位置するオイルに
気泡が発生する。
【0012】また、逆止弁7において、ゴミ等の噛み込
みによってシールが完全でない場合、上記負圧により、
逆止弁7を通ってエア回路側のエアが定量分配器4内に
吸引され、あるいは、負圧が発生しなくても定量分配器
4内にエアが流れ、オイルにエアが混入したりオイル主
管3へのエア逆流が起きることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、オイル
に気泡が発生したりエアが混入あるいはオイル主管3へ
のエア逆流が起きると、定量分配器の吐出不良となり、
オイルを供給している被潤滑部品に対するオイル供給量
の不足となり、被潤滑部品の潤滑不良による焼損のよう
な重大な事故が起きるという問題がある。
【0014】また、定量分配器4が間欠駆動であるた
め、定量分配器4の内部や定量分配器4と逆止弁7の間
にエアが混入した場合、このエアを抜くのに非常に時間
がかかり、その処理にコストが嵩むという問題がある。
【0015】そこで、この発明の課題は、定量分配器内
での負圧の発生をなくし、かつ、逆止弁の不具合発生を
即座に確認して対処できるようにし、オイルに気泡が発
生したりエアが混入あるいはオイル主管へのエア逆流を
防止し、常に所定量のオイル吐出量を確保することで、
被潤滑部品のトラブルを未然に防ぐことができ、万が一
エアが混入した場合でも、エア抜きに時間がかからず確
実に行えるミキシングバルブを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、オイル主管に接続されたオイル
定量分配器と、エア主管に接続されたオイル・エア混合
機構と、上記定量分配器とオイル・エア混合機構の間に
位置し、定量分配器から供給されるオイルのオイル・エ
ア混合機構への流入を許容し、オイル・エア混合機構か
ら定量分配器へのエアの流れを阻止する逆止弁を備えた
ミキシングバルブにおいて、上記定量分配器と逆止弁の
間に、オイルを加圧する容積可変のダンパ機構を設けた
構成を採用したものである。
【0017】ここで、ダンパ機構は、定量分配器の蓄油
室と逆止弁の入口の間に連通する部屋を設け、この部屋
内にピストンを軸方向に移動自在に収納し、ピストンに
スプリングで部屋内のオイルを常時加圧する弾性を付勢
し、このピストンに該ピストンの位置を表示するための
インジケーターピンを設けて形成され、定量分配器内に
おける負圧の発生をオイルの加圧によって防ぐことによ
り、オイルに気泡が発生したりエアが混入するのを防止
する。
【0018】また、ピストンの位置をインジケーターピ
ンで確認することで、逆止弁の不具合発生を即座に知る
ことができ、逆止弁の補修や取り換えにより、混合室側
から定量分配器へのエアの流入による潤滑不良の発生を
未然に防ぐことができる。
【0019】前記逆止弁は、オイルの流れが下から上部
に向けて上向きとなるようバルブブロック内に配置し、
定量分配器が、エア抜き作業時にオイルを連続的に吐出
する状態に保持できる開放手段を備えている構造とする
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0021】図1乃至図6のように、ミキシングバルブ
21は、バルブブロック22内に、オイル主管23に接
続されたオイルの定量分配器24と、エア主管25に接
続されたオイル・エア混合機構26と、上記定量分配器
24とオイル・エア混合機構26の間に位置し、定量分
配器24から供給されるオイルのオイル・エア混合機構
26への流入を許容し、オイル・エア混合機構26から
定量分配器24へのエアの流れを阻止する逆止弁27
と、上記定量分配器24と逆止弁27の間に位置し、定
量分配器24と逆止弁27の間のオイルを加圧する容積
可変のダンパ機構28を設けて形成されている。
【0022】上記定量分配器24は、バルブブロック2
2内に設けたシリンダ室を、移動可能となるピストン2
9で下部の蓄油室30と上部の受圧室31に仕切り、こ
のピストン29にばね32で受圧室側31への移動弾性
を付勢すると共に、軸心に沿って蓄油室30と受圧室3
1を連通する通油路33を設け、オイル主管23と連通
する受圧室31のオイル入側に傘型弁34を移動可能に
設け、この傘型弁34にばね35で通油路33の受圧室
31側の上端部を常時閉鎖する方向の弾性を付勢してい
る。
【0023】上記蓄油室30は、バルブブロック22に
螺合した定量ニップル36で容積が規定され、この定量
ニップル36に、傘型弁34を開弁位置にしてエア抜き
作業時にオイルを連続的に吐出する状態に保持できる開
放手段37が設けられている。
【0024】この開放手段37は、定量ニップル36の
部屋38内に軸方向に移動自在となるよう収納したピス
トン39にばね40で常時外端側に戻る方向の弾性を付
勢し、ピストン39に下端を連結した軸状ピン41が通
油路33内を貫通し、その上端が傘型弁34に臨み、ピ
ストン39の外端に取り付けた操作部材42をばね40
に抗して押し込むと、軸状ピン41が、傘型弁34を通
油路33の開弁位置に保持し、これによりオイル主管2
3と蓄油室30を直接的に連通させ、オイル主管23か
らのオイルを逆止弁27側へ連続的に流し、連続流によ
り、エアを巻き込み、排出することで、定量分配器24
と逆止弁27の間のエア抜きが簡単確実に行えるように
なっている。
【0025】この定量分配器24のオイルの吐出工程
は、オイル主管23から供給された圧力オイルが、分配
器入口から傘型弁34を押し開いて受圧室31に流入
し、この時傘型弁34は通油路33の上端部を閉鎖して
分配器入口と蓄油室30の連通を遮断し、ピストン29
を蓄油室30に向けて移動させることにより、蓄油室3
0のオイルを通路43を通って逆止弁27に吐出するこ
とになる。
【0026】また、蓄油工程は、圧力オイルの供給が絶
たれると、ピストン29はばね32で受圧室31側に押
し戻され、この時傘型弁34が拡開して分配器入口と受
圧室31の連通を閉じ、同時に通油路33の上端部を開
いて受圧室31と蓄油室30を連通させることで受圧室
31のオイルが蓄油室30に流入し、次のオイル吐出に
備えることになる。
【0027】上記逆止弁27は、定量分配器24とオイ
ル・エア混合機構26の間に位置し、その下部入口が通
路43を介して定量分配器24の蓄油室30と連通し、
オイルの流れが下から上部の出口に向けて上向きとな
り、これとは逆のエアの流れは阻止するようにバルブブ
ロック22内に配置され、オイル・エア混合機構26か
らのエアが逆止弁27に進入するのを有効に防ぐように
している。
【0028】上記ダンパ機構28は、逆止弁27の下部
に同軸心状で配置され、逆止弁27の入口及び通路43
と連通するようバルブブロック22に設けた部屋44内
に、部屋44の容積を可変とするピストン45を上下軸
方向に移動自在となるよう組み込み、このピストン45
にばね46で常時部屋44内のオイルを加圧する方向の
弾性を付勢して形成されている。
【0029】このダンパ機構28におけるばね46の弾
性は、逆止弁27のリリーフ圧力よりも低圧に設定され
ていることで、定量分配器24の吐出工程終了後から蓄
油動作開始までの間に、ダンパ機構28の上部の蓄圧油
がオイル・エア混合機構26側へ流出するのを防いでい
る。
【0030】上記ダンパ機構28のピストン45には、
外部からピストン45の位置を確認できるようにするた
め、該ピストン45と一体に移動するインジケーターピ
ン45aが設けられている。このインジケーターピン4
5aは、ダンパ機構28の外部に突出し、ピストン45
の移動による突出量の変化で、ピストン45の現在位置
を目視で確認したり、センサによって検出することがで
きることになる。ここで、上記ピストン45に弾性を付
勢するばね46の弾性は、供給エア圧力より低圧に設定
されており、逆止弁27の不具合時にダンパ機構28に
エア圧がかかると、ピストン45及びインジケーターピ
ン45aは、下限位置まで下りることになる。
【0031】通常ダンパ機構28のピストン45は、定
量分配器24の吐出工程終了後から蓄油動作開始までの
間のオイル量の変動に追従して移動することになり、ピ
ストン45の移動範囲と移動ストロークは限られた範囲
にあり、インジケーターピン45aの突出量もこれに追
従した範囲であるので、逆止弁27が正常に機能してい
ることが確認できる。
【0032】これに対して、逆止弁27のシール機能が
低下すると、オイル・エア混合機構26からのエアが逆
止弁27を通過してダンパ機構28に流入する。この
時、ばね46の弾性が供給エア圧力よりも低圧に設定さ
れているので、上記のようにしてピストン45にエア圧
力が作用すると、このピストン45は下限位置にまで移
動することでインジケーターピン45aの突出量は最大
となり、これにより逆止弁27の不具合の発生を確認で
きることになる。
【0033】上記オイル・エア混合機構26は、図9の
回路図で示すように、エア主管25からのエアを高速エ
ア流と低速エア流に分けるエア経路分岐部47と、低速
エア流の経路で上流に位置し、オイルと低速エア流の一
回目のミキシングを行うチャンバー48と、同下流側に
位置し、オイル・エアの油の平滑化を行う流通抵抗部4
9と、流通抵抗部49を通過した低速オイル・エアと高
速エア流を混合する混合室50とで形成されている。
【0034】図7はオイル・エア混合機構26の具体的
な構造を示し、逆止弁27の側方位置にバルブブロック
22の下部から上向きに円筒室51を設け、この円筒室
51内にオイル・エア通路52が貫通する円筒状の吐出
口金具53を螺合し、円筒室51の上部内周と吐出口金
具53の上部に連成した円筒壁54の外周面の間に幅の
狭い環状通路55を形成している。
【0035】上記環状通路55の上部側面に逆止弁27
の上端出口が通路56で連通し、上記円筒壁54の外周
面には、途中の位置に螺旋条57を周設することにより
環状通路55の途中を螺旋溝とし、円筒壁54の下部周
面に環状通路55とオイル・エア通路52内を連通する
複数のオイル、エア出口孔58が設けられ、流通抵抗部
49を通過した低速オイル・エアは、このオイル、エア
出口孔58からオイル・エア通路52内に噴出し、オイ
ル・エア通路52の上部が低速オイル・エアと高速エア
流を混合する混合室50になっている。
【0036】上記環状通路55の螺旋条57より上部
が、定量分配器24のオイル吐出量よりも容積の大きな
チャンバー48となり、螺旋溝が流通抵抗部49となっ
ている。
【0037】また、エア主管25のエア吐出口59は、
高速エア流通路62及び環状通路55の上端で連通し、
エア吐出口59の高速エア流通路62及び環状通路55
に対する連通は、図8に示すように、高速エア流通路6
2との連通量は多く、環状通路55との連通量は少なく
なるように面積比を設定し、高速エア流通路62には高
速エア流が、また、環状通路55に該環状通路55内下
流側に流通抵抗部49があるため、低速エア流が流れる
ように、エア経路分岐部47を形成している。
【0038】なお、エア主管25のエア吐出口59は、
エア流量調整ニードル60によりエア吐出量が調整でき
るようになっている。
【0039】上記環状通路55には、オイルと低速エア
流が流れることになり、このオイルと低速エア流は螺旋
条57に達するまでのチャンバ48で一回目のミキシン
グが行われ、その後、流通抵抗部49となる螺旋溝を通
過し、高速エア流通路62に達した時に二回目のミキシ
ングが行われ、これにより、オイルと低速エア流を確実
に混合してオイルを平滑化することができ、このオイル
と低速エアが混合した低速オイル・エアはオイル出口孔
58から高速エアが流れる混合室50に流れ、オイル・
エアとなって吐出口61から被潤滑部材に向けて噴出す
ることになる。
【0040】この発明のミキシングバルブ21は、上記
のような構成であり、次にその作用を説明する。
【0041】図1は、オイル主管23から定量分配器2
4に圧力オイルが供給されていない通常の休止状態を示
し、定量分配器24は、ピストン29がばね32の押圧
で上昇した休止位置にあり、傘型弁34はばね35を圧
縮して上昇し、通油路33の上端を開いた開弁位置にあ
り、この定量分配器24の蓄油室30と通路43及び逆
止弁27の入口部分がオイルで満たされ、上記蓄油室3
0は最大の容積となってその内部にオイルを蓄え、ダン
パ機構28はピストン45がばね46の圧力押され、部
屋44の容積は通常の蓄油状態になり、インジケーター
ピン45aの突出量は少なくなっている。
【0042】図2のように、上記オイル主管23のオイ
ルが昇圧すると、定量分配器24は吐油工程となり、傘
型弁34が下降し、通路33の上端をシールすると同時
に、傘型弁34が押し開かれて受圧室31に圧力オイル
が流入し、ピストン29がばね32を圧縮して下降する
と、図3のように、蓄油室30内から押し出されたオイ
ルは、先ず、ダンパ機構28のピストン45を押し下
げ、ピストン45が下がることで部屋44にオイルが蓄
えられ、ピストン45を押すばね46は圧縮されて反発
力を蓄え、その圧力でオイルは蓄圧され、インジケータ
ーピン45aの突出量は中間の状態となる。
【0043】定量分配器24からのオイルの吐出が続
き、定量分配器24と逆止弁27間の圧力が上昇するこ
とで、ばね46は更に圧縮され、やがて逆止弁27のリ
リーフ圧力を上回り、オイルは逆止弁27を通過してオ
イル・エア混合機構26に流出する。
【0044】図4のように、定量分配器24内ピストン
29が所定分下降し、定量分配器24からの吐出が終了
すると、ダンパ機構28のピストン45がばね46の蓄
圧した弾性分だけ押されてオイルを押し出し、ばね46
の弾性が逆止弁27のリリーフ圧力に達した時点で逆止
弁27が閉じ、オイル・エア混合機構26へのオイルの
流出が止まると共に、ダンパ機構28は残ったオイルの
蓄油、蓄圧状態を保持し、インジケーターピン45aの
突出量は減少する。
【0045】次に、オイル主管23の圧力が低下する
と、図5のように、定量分配器24は蓄油工程となり、
ピストン29が上昇位置に戻り、受圧室31のオイルを
加圧することで傘型弁34は、拡径してオイル主管23
と受圧室31の連通を遮断すると同時に通油路33の上
端を開いた開弁位置に移動し、受圧室31のオイルは、
通油路33を通って蓄油室30内に流入することによ
り、蓄油室30と逆止弁27の間がオイルで満たされた
休止状態に戻る。
【0046】上記定量分配器24の蓄油工程時におい
て、ピストン29と傘型弁34の動きに時間的な差が生
じるため、蓄油室32と逆止弁27の間に存在するオイ
ルに負圧が発生するが、ばね46の弾性でこのオイルを
加圧しているダンパ機構28のピストン45は、図5の
ように、負圧に見合う量だけ前進してオイルを加圧し、
正圧状態を維持し、これにより、オイルに気泡が発生す
るのを防止することができ、経時的に蓄油室30と逆止
弁27の間にオイルが満たされると、ダンパ機構28の
ピストン45は、図1のように、負圧時から増加したオ
イル量に見合う分だけ押し戻されることになる。
【0047】また、逆止弁27がゴミ等の噛み込みによ
り、シールが完全でない場合、上記オイルの負圧によっ
て、オイル・エア混合機構26側から定量分配器24に
エアが吸引されることになるが、上記ダンパ機構28が
オイルの負圧を速やかに解消し、常に正圧を保つことに
より、逆止弁27側からのエアの吸引発生を防ぐことが
できる。
【0048】上記逆止弁27は、オイルの流れが下から
上向きに流れるようにしてあるので、オイル・エア混合
機構26からのエアが逆止弁27の内部に進入するのを
効果的に防止できる配置になっている。
【0049】万一逆止弁27が破損等して、オイル・エ
ア混合機構26側から定量分配器24にエアが流入した
場合は、図6に示すように、ダンパ機構28のピストン
45は、エア圧力で後退限位置に押され、インジケータ
ーピン45aは最大突出量となり、従って、インジケー
ターピン45aの最大突出量を目視で確認したり、セン
サによって検出することで、逆止弁27の不具合を即座
に確認することができ、逆止弁27の修理や取り換えを
行うことにより、オイル・エア混合機構26側から定量
分配器24へのエア流入を予防することができ、これに
より、潤滑不良による被潤滑部材の焼損などを未然に防
ぐことができる。
【0050】また、定量分配器24に対するエア抜きを
行う場合は、定量分配器24の開放手段37である操作
部材42をばね40に抗して押し込み、軸状ピン41を
介して傘型弁34を通油路33の開弁位置に保持し、こ
れにより、オイル主管23と蓄油室30を直接的に連通
させ、オイル主管23からのオイルを逆止弁27側に連
続的に流し、連続的にエアが巻き込まれて排出されるこ
とで、定量分配器24と逆止弁27の間のエア抜きを行
うことができる。
【0051】上記のように、定量分配器24から吐出す
るオイルに気泡の発生やエアの混入がないと、定量分配
器24から常に一定量のオイルを吐出することができ、
オイル吐出量の不足による潤滑不良の発生を防ぐことが
できる。
【0052】逆止弁27を通過したオイルは、通路56
からオイル・エア混合機構26の環状通路55に流れ、
エア主管25から供給されたエアは、高速エア流通路6
2及び環状通路55にそれぞれ流れており、環状通路5
5上部に位置するチャンバー48でオイルと低速エア流
とがミキシングされることにより、オイルと低速エア流
を確実に混合してオイルをある程度平滑化し、オイル、
エア出口孔58から高速エア流が流れる混合室50に流
出し、高速エアと混合して更に平滑化されたオイル・エ
アとなり、吐出口61から噴出して被潤滑部品に供給さ
れることになる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成とすることにより、ダンパ機構が定量分配
器内でのオイル負圧の発生をなくし、オイルに気泡が発
生したり、オイル・エア混合機構側からエアが混入する
ことのないようにでき、これによって、常に所定量のオ
イル吐出量を確保することで、被潤滑部品の潤滑不良に
よるトラブルの発生を未然に防ぐことができる。
【0054】また、ダンパ機構のピストンに該ピストン
の位置を表示するためのインジケーターピンを設けたの
で、インジケーターピンの突出量の変化で、逆止弁の不
具合発生を即座に知ることができ、逆止弁の補修や取り
換えにより、混合室側から定量分配器へのエアの流入に
よる潤滑不良の発生を未然に防ぐことができる。
【0055】更に、オイル定量分配器に、エア抜き作業
時にオイルを連続的に吐出する状態に保持できる開放手
段を設けることにより、定量分配器に万が一エアが混入
した場合でも、エア抜きに時間がかからず確実に行える
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のミキシングバルブの休止状態を示す
縦断面図
【図2】この発明のミキシングバルブの定量分配器の吐
油工程開始の状態を示す縦断面図
【図3】この発明のミキシングバルブの定量分配器の吐
油工程途中の状態を示す縦断面図
【図4】この発明のミキシングバルブの定量分配器の吐
油工程完了の状態を示す縦断面図
【図5】この発明のミキシングバルブの定量分配器の蓄
油工程の状態を示す縦断面図
【図6】この発明のミキシングバルブの定量分配器に、
逆止弁のシール不良によって混合機構側のエアが流入し
た状態を示す縦断面図
【図7】この発明のミキシングバルブのオイル・エア混
合室を示す縦断面図
【図8】上記オイル・エア混合室のエア経路分岐機構を
示す横断平面図
【図9】オイル平滑化を行うオイル・エア混合室の回路
【図10】従来のミキシングバルブの休止状態を示す縦
断面図
【符号の説明】
21 ミキシングバルブ 22 バルブブロック 23 オイル主管 24 定量分配器 25 エア主管 26 オイル・エア混合機構 27 逆止弁 28 ダンパ機構 29 ピストン 30 蓄油室 31 受圧室 32 ばね 33 通油路 34 傘型弁 35 ばね 36 定量ニップル 37 開放手段 38 部屋 39 ピストン 40 ばね 41 軸状ピン 43 通路 44 部屋 45 ピストン 45a インジケーターピン 46 ばね 47 エア経路分岐部 48 チャンバー 49 流通抵抗部 50 混合室 51 円筒室 52 エア通路 53 吐出口金具 54 円筒壁 55 環状通路 56 通路 57 螺旋条 58 オイル、エア出口孔 59 エア吐出口 60 エア流量調整ニードル 61 吐出口 62 高速エア流通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正一 東大阪市菱江2丁目16番20号 フォーゲル ジャパン株式会社内 Fターム(参考) 4F033 QA10 QB02Y QB03X QB12Y QD02 QF21X

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル主管に接続されたオイル定量分配
    器と、エア主管に接続されたオイル・エア混合機構と、
    上記定量分配器とオイル・エア混合機構の間に位置し、
    定量分配器から供給されるオイルのオイル・エア混合機
    構への流入を許容し、オイル・エア混合機構から定量分
    配器へのエアの流れを阻止する逆止弁を備えたミキシン
    グバルブにおいて、上記定量分配器と逆止弁の間に、オ
    イルを加圧する容積可変のダンパ機構を設けたことを特
    徴とするミキシングバルブ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ機構が、部屋の容積を可変と
    するピストンに部屋内のオイルを加圧する方向の弾性を
    付勢し、このピストンに該ピストンの位置を表示するた
    めのインジケーターピンを設けて形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のミキシングバルブ。
  3. 【請求項3】 前記オイル定量分配器が、エア抜き作業
    時にオイルを連続的に吐出する状態に保持できる開放手
    段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のミキシングバルブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103836322A (zh) * 2013-05-17 2014-06-04 李海龙 定量柱塞供油转轴分配转轴分配组合式润滑油分配器
CN114017655A (zh) * 2021-11-04 2022-02-08 丰顺县泰雅达实业有限公司 一种自动注油装置

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CN103836322A (zh) * 2013-05-17 2014-06-04 李海龙 定量柱塞供油转轴分配转轴分配组合式润滑油分配器
CN114017655A (zh) * 2021-11-04 2022-02-08 丰顺县泰雅达实业有限公司 一种自动注油装置
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