JP2003070890A - 消臭剤分散液及び消臭スプレー - Google Patents

消臭剤分散液及び消臭スプレー

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JP2003070890A JP2001270723A JP2001270723A JP2003070890A JP 2003070890 A JP2003070890 A JP 2003070890A JP 2001270723 A JP2001270723 A JP 2001270723A JP 2001270723 A JP2001270723 A JP 2001270723A JP 2003070890 A JP2003070890 A JP 2003070890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種悪臭を簡便かつ効率良く消臭することが
でき、分散安定性と再分散性に優れた消臭剤分散液、及
び長期に保存しても目詰まりしない消臭スプレーを提供
することを課題とする。 【解決手段】 固体消臭剤を分散媒中に分散させた消臭
剤分散液において、分散安定剤としてコロイド粒子を用
いる。更に固体消臭剤として分散媒中で電荷を有する物
質を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期間安定した液
性を維持しつつ、各種悪臭を効果的にかつ簡便に消臭で
きる消臭剤分散液及び、その消臭剤分散液と噴射剤から
なる消臭スプレーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に消臭性能を持つ物質としては、固
体、液体、気体の各状態のものがあり、これらを用いた
消臭剤の製品形態としては、粉末状、粒状、ゲル状、液
状(分散媒に固体粒子を分散させたものも含む)、スプレ
ーといったものが使用されている。このうち、液状ある
いはスプレー状消臭剤は、消臭効果の即効性の面で優れ
ている。また、悪臭発生源に直接滴下し、又は噴霧する
ことができるため、簡便にかつ効果的に消臭できるとい
う特徴を有している。そこで、消臭性物質を、水やアル
コールなどの溶媒に分散させまたは溶解させた消臭液や
消臭スプレーが提案されている。
【0003】しかし、溶媒に溶解できる消臭性物質は一
般に揮発性が高く、溶媒が乾くと同時にその物質自体も
揮発してしまう液状のものが多く、また消臭性能が今一
歩であるという欠点を持つ。消臭性能が優れた消臭性物
質としては、溶媒に不溶の固体消臭性物質が多いが、一
般にこの物質は比重が重く、また、分散性が悪い傾向が
あって、固形消臭性物質を原料として液に分散させた場
合に沈降、分離しやすく、一旦分離すると攪拌しても再
分散しにくいという問題があった。またこの分散液をス
プレー化した際には、噴射ノズルが目詰まりを起こすと
いう問題があった。
【0004】これらの問題を解決するため、特定の平均
粒径を持つリン酸カルシウム系化合粉末と界面活性剤、
アルコールを含む脱臭液(特開平5−115538号公
報)、特定の物性を持つ真球状シリコーンを混合する防
臭性エアゾール組成物(特開平8-291023号公報)、オクテ
ニルコハク酸トウモロコシデンプンエステッルと無機粉
末等からなる系にノニオン性界面活性剤を添加する防臭
性エアゾール組成物(特開平10-158139号公報)、Nε―
ラウロイル−L−リジンと無機粉末からなる系にノニオ
ン性界面活性剤を添加する防臭性エアゾール組成物(特
開平11−29456号公報)等が提案されているが、
いずれも消臭液や消臭スプレーとして使用する希薄な分
散液系では、分散安定性の改善は認められるものの、長
時間静置すると液の分散安定性は不十分であって、底部
にハードケーキが生成し、消臭液や消臭スプレーとして
使用出来なくなってしまうという欠点があった。この傾
向は特に粒子が微粒子になり、濃度が低くなるほど増加
する傾向に有る。一旦生成したハードケーキは、振とう
しても再分散しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の消臭剤分散液の問題を解決し、各種悪臭を簡便かつ
効率良く消臭することができ、分散安定性と再分散性に
優れた消臭剤分散液、及び長期に保存しても目詰まりし
ない消臭スプレーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、分散媒、消臭剤を含む消臭液に、分散安定剤と
してコロイド粒子を添加することにより、分散安定性、
再分散性が著しく向上することを見出し、本発明に到っ
た。すなわち本発明は、固体消臭剤、分散媒を必須成分
とする消臭剤分散液において、分散安定剤としてコロイ
ド粒子を用いることを特徴とする消臭剤分散液、及びこ
の消臭剤分散液と噴射剤とからなることを特徴とする消
臭スプレーである。
【発明の実施の形態】
【0007】以下本発明を詳細に説明する。 ○コロイド粒子 コロイドは、ブラウン運動をする、チンダル現象を示す
などの特殊な分散状態にある物質の状態である。コロイ
ド粒子とはその状態にある粒子であって、一般に1〜50
0nmの直径の粒子を指し、溶媒中で正または負の電荷を
帯びているものである。コロイド粒子の種類としては、高
分子が自身でなる分子コロイド粒子や、低分子が会合し
てなる親水コロイド粒子などがある。
【0008】本発明におけるコロイド粒子としては有機
物、無機物について特に限定はないが、無機物からなる
コロイド粒子が好ましい。本発明で使用するコロイド溶
液は、分散媒や消臭剤の種類、さらには用途により異な
るが、消臭剤分散液をより安定して分散させるために
は、固体消臭剤を分散させた分散液のpHと同じである
ことが望ましい。具体的には消臭成分を分散した消臭液
にコロイド溶液を添加する際、pHが±3以上変化しな
い様にすることが好ましい。本発明において特に好まし
いコロイド粒子としては、シリカゾル、アルミナゾル、
ジルコニアゾルなどが挙げられる。
【0009】○固体消臭剤 本発明で使用できる固体消臭剤としては、消臭性能を有
する固体であれば、特に限定されることなく使用でき、
例えば活性炭、アスコルビン酸、シクロデキストリン、
カテキン、ゼオライト、リン酸カルシウム、粘土鉱物等
を用いることができる。このうち、消臭効果が持続でき
る点で、無機物からなる消臭剤又は無機物を主成分とす
る消臭剤を用いることが好ましい。
【0010】本発明の消臭剤分散液に使用される固体消
臭剤としては、分散媒中で正、又は負の電荷を有する物
資からなる消臭剤であることが、分散液の安定性が高い
点で特に好ましい。一般に粒子の表面電荷の測定方法と
しては、多種あるが、特に簡便に測定出来る電位として
はコロイド振動電位(CVP)または超音波振動電位
(UVP)が挙げられる。この方法は,Debyeの法則に従
い、粒子を超音波などで振動させた場合に、1/2波長
ずれた箇所で、粒子と粒子表面(界面)の移動度の違いか
ら発生する電位差を測定する方法である。測定条件とし
ては、媒体中に粒子を分散させてスラリー状態にして3
0分以上攪拌して平衡化し、固体の沈殿が生じないこと
を確認してから測定する。CVPは、固体濃度やPHに
より変化するので測定時のスラリーの調整に気をつけ
る。測定装置としては、例えばPEN-KEM社製のPEN-KEM7
000(以下、本装置という)が挙げられる。
【0011】本発明において好ましく使用できる、分散
媒中で正又は負の電荷を有する固体消臭剤とは、分散媒
中で分散させた状態で上記のCVP又はUVPが、正又
は負を示す物質を指す。例えば本装置でCVPを測定す
ると、水媒体中で正の電荷を有する無機系消臭剤とし
て、珪酸アルミニウム(1質量%で、pH6.1の場合、
430μV)、ハイドロタルサイト(1質量%で、pH
8.9の場合、42μV)等があり、また水媒体中で負
の電荷を有する無機消臭剤としてリン酸ジルコニウム(1
質量%で、pH3.4の場合、―860μV)、水酸化
ジルコニウム(1質量%で、pH6.6の場合、―93
0μV)、銅イオンをイオン交換により担持させた燐酸
ジルコニウム(1質量%で、pH4.0の場合、―390
μV)などがある。
【0012】そして、固体消臭剤として特に高い消臭性
能を持ち、分散安定性にも優れたものとして、リン酸ジ
ルコニウム、リン酸チタン、ハイドロタルサイト及びそ
の焼成物、酸化亜鉛、珪酸アルミニウム、水酸化ジルコ
ニウム、シリカ、並びにポリアミン化合物を担持させた
多孔性二酸化ケイ素からなる群の中から選ばれる1種以
上の物質が好ましく使用できる。
【0013】本発明において使用できる上記ポリアミン
は、同一分子中に2個以上のアミノ基を有する化合物で
あり、多価アミンとも呼ばれる化合物である。本発明に
おいては、下記式で表わされる特定のポリアミンが好ま
しい。 H2N―(CH2CH2−NH)n-CH2CH2NH2 (nは0以上3以下の整数) また、本発明でポリアミンを担持させる多孔性二酸化ケ
イ素とは、比表面積が200〜900m2/gの二酸化
ケイ素であって、例えばシリカゲルやニップシール(微
粒子含水二酸化ケイ素)として市販されているもの等が
含まれる。さらに、多孔性二酸化ケイ素へのポリアミン
の担持量は、二酸化ケイ素1g当たり0.02〜2mm
olであることが好ましい。
【0014】固体消臭剤は、特に消臭したい成分によ
り、適宜消臭剤の種類を選定し、また数種の固体消臭剤
を組み合せることが好ましい。例えば、アルデヒド化合物
を主成分とする悪臭に対しては、固体消臭剤として、ポ
リアミン化合物を担持させた多孔質二酸化珪素、ハイド
ロタルサイト及びその焼成物、水酸化ジルコニウムが好
ましい。尚、水酸化ジルコニウムは、オキシ水酸化ジル
コニウム、含水酸化ジルコニウム、水和酸化ジルコニウ
ム、酸化ジルコニウム水和物といった言い方でも呼ば
れ、これらをすべて含むものである。消臭対象となるア
ルデヒド化合物は、タバコ臭の主成分であるアセトアル
デヒド、シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデ
ヒド、加齢臭の原因とされるノネナールなどの他、ベン
ズアルデヒドやノナナールなどアルデヒド基を有する化
合物も挙げられる。
【0015】アンモニア臭及びアミン臭を消臭する好ま
しい固体消臭剤として、珪酸アルミニウム、リン酸ジル
コニウム、リン酸チタン、酸化亜鉛などが挙げられる。
アンモニア、アミンを主成分とする悪臭源としては、し
尿臭、糞尿臭、汗臭、ペット臭等が挙げられる。酢酸、
カプロン酸、イソ吉草酸などの酸性の悪臭を消臭する好
ましい固体消臭剤として、水酸化ジルコニウム、ハイド
ロタルサイト及びその焼成物などの陰イオン交換体が挙
げられる。イソ吉草酸やカプロン酸は足裏臭や汗臭の主
な成分であり、酢酸は、タバコ臭に含まれる成分とされ
ている。
【0016】硫黄系ガスを消臭する場合に用いられる固
体消臭剤としては、酸化亜鉛や金属イオンをイオン交換
させたイオン交換体、例えば銅、亜鉛、マンガン等の金
属イオンを担持させたリン酸ジルコニウムやリン酸チタ
ンが好ましい。代表的な硫黄系悪臭ガスとしてはメチル
メルカプタンや硫化水素が挙げられ、し尿臭、糞尿臭、
汗臭、生ゴミ臭の主要成分のひとつとされている。
【0017】本発明の消臭剤分散液に使用される固体消
臭剤の平均粒子径は0.01〜20μmが好ましく、
0.1〜10μmが特に好ましい。平均粒子径が上記範
囲より大きすぎると、沈降分離しやすく、又スプレーノ
ズルに詰まる可能性があり、逆に上記範囲より小さい場
合は液中で凝集し、固化しやすくなるため好ましくな
い。
【0018】本発明の消臭剤分散液中における固体消臭
剤の配合量としては、0.001質量%〜10質量%が
良く、特に0.1質量%から5質量%が望ましい。消臭剤
が多すぎると、噴霧後に白化等を生ずる恐れがあり、少
なすぎると消臭効果が不十分となる。コロイド粒子の配
合量は0.001質量%〜5質量%が好ましい。コロイ
ド粒子の配合量が少なすぎると分散効果が現れず、ハー
ドケーキを生成してしまう恐れがある。一方、多すぎた
場合は分散性に対しては特に問題はないが、経済的では
ない。
【0019】○分散媒 本発明の消臭剤分散液に使用する分散媒は、固体消臭剤
と反応せず、それ自体が悪臭を持たず、毒性が少ない溶
剤であれば特に制限はなく使用できる。特にスプレーと
して使用する場合の分散媒としては、揮発性が高く乾燥
しやすい溶剤が好ましく使用できる。特に好ましい分散
媒は、エタノール又は水である。
【0020】本発明の消臭分散液には、必要に応じて、
バインダー成分、抗菌剤、防カビ剤、芳香剤などを併用
することができる。特に、本発明の消臭剤分散液を、基
材表面に塗布、ディッピング、あるいは噴霧して消臭性
加工製品を作製する際、溶媒揮発後、消臭成分を基材か
ら脱離させないために、バインダー成分を添加すること
が有効である。バインダー成分として、ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸エステル、ウレタン系バインダ
ー等が使用できる。
【0021】本発明における消臭剤分散液は、噴射剤と
混合し、スプレー缶に充填することにより消臭スプレー
とすることができる。本発明の消臭スプレーに使用でき
る噴射剤には特に限定はないが、フロン11、フロン12、
フロン21、フロン113、フロン114、フロン134aなどのフロ
ンガス、プロパンガス、イソブタン、ノルマルブタン、
イソペンタン、ネオペンタンなどの炭化水素系ガス、ジ
メチルエーテルなどの液化ガス、窒素ガス、炭酸ガス等
を用いることができる。本発明の消臭スプレーにおい
て、上記噴射剤の配合量は、全量中の5質量%から99
質量%が好ましい。また本発明の消臭スプレー中の固体
消臭剤の配合量は、0.001質量%〜10質量%が良
く、特に0.1質量%から5質量%が望ましい。
【0022】○用途 本発明の消臭剤分散液及び消臭スプレーは、消臭性物質
本来の消臭性能を損なうことなく、活性炭等の従来の消
臭剤が使用されている種々の分野、例えば、タバコ臭消
臭、生活臭消臭、体臭消臭、糞尿臭消臭、ゴミ臭消臭、
介護臭消臭等の分野で利用可能である。本発明の消臭剤
分散液及び消臭スプレーは、それ自体で消臭剤製品とし
て使用し、悪臭を消臭することができる他、消臭剤分散
液やスプレーを他物品表面に塗布、噴霧して、あるいは
物品そのものを該分散液中にディッピングするなどの方
法により、この物品に消臭性を付与するためにも使用出
来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明する。 [実施例1]固体消臭剤として、リン酸ジルコニウムを、
分散安定剤としてジルコニアゾルを用い、何れも0.1
質量%となるように純水に添加し、これを攪拌混合し
て、消臭剤分散液を得た。
【0024】[実施例2]消臭剤として水酸化ジルコニウ
ムを、分散安定剤としてアルミナゾルを用い、水酸化ジ
ルコニウムが2質量%、アルミナゾル1質量%となるよ
うに、エタノール中に添加し、これを攪拌混合して消臭
剤分散液を得た。 [実施例3]消臭剤としてハイドロタルサイト焼成物を、
分散安定剤としてシリカゾルを用い、ハイドロタルサイ
ト焼成物が1質量%、シリカゾルが0.05質量%とな
るように純水中に添加し、これを攪拌混合して消臭剤分
散液を得た。
【0025】[比較例1]消臭剤としてリン酸ジルコニウ
ムを、1質量%となるように純水に添加し、これを攪拌
混合して消臭剤分散液を得た。 [比較例2]消臭剤として水酸化ジルコニウムを、2質量
%となるようにエタノールに添加し、これを攪拌混合
し、消臭剤分散液を得た。 [比較例3]消臭剤としてハイドロタルサイト焼成物を、
1質量%となるように純水中に添加し、これを攪拌混合
し、消臭剤分散液を得た。
【0026】○アンモニア消臭試験 実施例1及び比較例1で得た消臭液を用い、アンモニア
消臭試験を実施した。試験条件・手順は、以下のようで
ある。 実施例1又は比較例1の消臭剤分散液各1gを、別の
テドラーバッグに注入した。 上記のテドラーバック中に50ppm濃度のアンモニ
アガスを各1リットル注入した。 2時間後、テドラーバッグの端を切り取り被験者6人
で官能評価した。 消臭剤分散液を添加していないテドラーバッグに、ア
ンモニアガスを注入し同様に試験し、ブランクとした。
【0027】○酢酸ガス消臭試験 実施例2及び比較例2で得た消臭剤分散液を用い、酢酸
ガス消臭試験を実施した。試験条件・手順はアンモニア
ガス消臭試験と同様である。ただし、酢酸ガス濃度は5
0ppmとした。
【0028】○イソ吉草酸ガス消臭試験 実施例3及び比較例3で得た消臭液を用い、イソ吉草酸
ガス消臭試験を実施した。試験条件・手順はアンモニア
ガス消臭試験と同様である。ただし、イソ吉草酸ガス濃
度は1ppmとした。以上の3種のガスの消臭試験の評
価結果を、全く臭わない場合を○、多少でも臭う場合を
×として、表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】○再分散性試験 実施例1〜3、及び比較例1〜3で得た消臭剤分散液を
用いて、再分散性試験を実施した。試験条件・手順とし
ては、以下のようである。 各消臭剤分散液10mlをそれぞれ別の試験管に入れ
た。 そのまま10日間、室温で静置した。 試験管を軽く振とうし、再分散性を目視で評価した。
液の状態を目視で観察し、再分散した場合を○、再分散
しなかった場合を×とし、表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】○スプレー試験 実施例1〜3、及び比較例1〜3で得た消臭剤分散液を
用いて、スプレー化し、噴射試験を実施した。試験条件
・手順は、以下のようである。 スプレー缶に、各消臭剤分散液100mlと、噴射剤
としてLPGを加えて、スプレー化した。 そのまま10日間、室温で静置した。 スプレー缶を振とうし、ポリエステル不織布(10cm
×10cm)に対して、20cmの距離から3秒間スプレーし
た。 スプレーされた不織布の表面に付いた粉体の分散性を
目視で評価した。 消臭剤分散液の代わりに、スプレーした不織布をテド
ラーバッグに入れ、前述のアンモニア消臭試験と同様の
操作を行なって、消臭試験をした。
【0033】スプレー噴射試験の結果、噴射性の評価
は、きれいに噴射した場合は○、スプレー缶が目詰まり
してきれいに噴射できなかった場合を×と表示した。分
散性は、消臭剤粉末が布の表面に均一に広がった場合を
○、粉末が不均一に広がった場合を×と表示した。また
消臭性は表1と同様に表示した。これらの結果を表3に
示した。なお、比較例1〜3の場合は、いずれも噴射孔
が目詰まりして噴射できなかったため、分散性、消臭性
が評価できなかったので、「―」と表示した。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明の消臭剤分散液は、消臭性能が良
好である上に、長期に亘って分散安定性、再分散性にす
ぐれ、沈降分離することがなく、スプレーとして使用し
た時も噴射ノズルが目詰まりすることがない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体消臭剤を分散媒中に分散させた消
    臭剤分散液において、分散安定剤としてコロイド粒子を
    用いることを特徴とする消臭剤分散液。
  2. 【請求項2】 固体消臭剤が、分散媒中で電荷を有す
    る物質からなる消臭剤であることを特徴とする請求項1
    記載の消臭剤分散液。
  3. 【請求項3】 固体消臭剤が、リン酸ジルコニウム、
    リン酸チタン、ハイドロタルサイト及びその焼成物、酸
    化亜鉛、珪酸アルミニウム、水酸化ジルコニウム、シリ
    カ並びにポリアミン化合物を担持させた多孔質二酸化珪
    素からなる群の中から選ばれる1種以上の物質であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の消臭剤分散
    液。
  4. 【請求項4】 コロイド粒子が、シリカゾル、アルミ
    ナゾル、ジルコニアゾルからなる群の中から選ばれる1種
    以上のゾルであることを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の消臭剤分散液。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかの1項
    に記載の消臭剤分散液及び噴射剤からなることを特徴と
    する消臭スプレー。
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