JP2003070883A - 液体浸漬により器具を処理する方法及び器械 - Google Patents

液体浸漬により器具を処理する方法及び器械

Info

Publication number
JP2003070883A
JP2003070883A JP2001261458A JP2001261458A JP2003070883A JP 2003070883 A JP2003070883 A JP 2003070883A JP 2001261458 A JP2001261458 A JP 2001261458A JP 2001261458 A JP2001261458 A JP 2001261458A JP 2003070883 A JP2003070883 A JP 2003070883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
liquid
instrument
pressure
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001261458A
Other languages
English (en)
Inventor
Szu-Min Lin
ツ−ミン・リン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ethicon Inc
Original Assignee
Ethicon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ethicon Inc filed Critical Ethicon Inc
Priority to JP2001261458A priority Critical patent/JP2003070883A/ja
Publication of JP2003070883A publication Critical patent/JP2003070883A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 医用器具を清掃、滅菌又は消毒するために,
器具を確実に流体内に浸漬する方法を提供する。 【解決手段】 下方の壁4及び側壁を有する容器2を準
備し、側壁間を伸びている前記容器内の実質的に水平方
向の仕切りであって液体が通過して流れるための少なく
も1個の開口6を有する前記仕切りを準備し、器具が前
記開口より下方であるように器具を前記容器内に置き、
前記容器内に液体を充満液位28bまで導入し、この場
合、充満液位は仕切り又はこれより上方であり、これに
より器具が充満液位より下方に浸漬されることを確実化
し、液体は清掃用液体、消毒用液体又は滅菌用液体であ
り、そして容器内の液体により器具を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来技術及びその課題】本発明は、医用器具を清掃、
薬品による滅菌又は消毒するためのシステム及び方法に
関し、より特別にはこの手順中に器具を確実に浸漬する
システム及び方法に関する。
【0002】医用器具は、伝統的に蒸気により提供され
る熱、或いは液体、気体又は蒸気の状態の薬品のいずれ
かを使用して滅菌又は消毒されてきた。処理すべき器具
は、滅菌又は消毒の前に通常はまず清掃され、それから
滅菌又は消毒される。液体殺菌薬による滅菌又は消毒の
後は、器具をすすぐために精製水が使用され、次いで器
具が乾燥される。医用器具の清掃及び医用器具の滅菌に
関する多くの出版物が入手可能である。
【0003】米国特許5443801号は、医用器具/
歯科用器具の内側−外側の洗浄及び滅菌のための輸送可
能な清掃/滅菌器械を明らかにする。この器械は、4種
の逐次的サイクル、洗浄、すすぎ、滅菌、及び乾燥で機
能する。滅菌段階はオゾン化された精製水を使用して行
われ、乾燥段階は、オゾン化/脱オゾンされた無菌の暖
かい乾燥した酸素を吹き付けることにより、或いは無菌
の不活性ガスを大気圧より高い圧力で洗浄室に出入させ
ることにより達成される。この方法においては、器具
は、乾燥段階の前に残っている消毒剤を除去するため
に、消毒された後で精製水ですすがねばならない。
【0004】シュタインハウゼル他の米国特許5505
218号は、医用及び歯科用の器具を清掃し、消毒しそ
して維持するための器械を明らかにする。この器械は、
容器の内部に、工具ホルダー用、給水システム用、圧縮
空気供給システム用、及び超音波変換器用に各1個の複
数の取付け部を持ったポット状容器を持つ。消毒は熱湯
により行われ、乾燥は高温の圧縮空気で行われる。この
システムは滅菌用には設計されていない。
【0005】モーゼル他の米国特許5279799号
は、シース内に圧縮空気を噴射し、ダクト内に洗浄液を
噴射することにより内視鏡を清掃し試験するための器械
を明らかにする。清掃及び試験の間、内視鏡を保持する
後退可能な籠を収容した洗浄室が設けられる。この方法
は、筒状の品物のダクトの洗浄、消毒、精製水による最
終のすすぎ、及び空気乾燥を含む。システムに多くのフ
ィルターが組み込まれ、そしてこのシステムは滅菌する
ようには設計されていない。
【0006】カミングス他の米国特許4744951号
は、滅菌過程において使用するために蒸気の状態で過酸
化水素を提供する2室式のシステムを明らかにする。殺
菌剤は、まず一方の室において蒸気にされ、それから別
の一つの滅菌室において滅菌すべき対象物に適用され、
これにより比較的効果の大きい高濃度の過酸化水素蒸気
を作る。滅菌過程は、曲がった又は狭い通路を持った物
品の内面に高濃度の過酸化水素蒸気を供給するように設
計される。しかし、細い穴のある器具を滅菌するために
は穴の中への過酸化水素蒸気の拡散に依存するため、こ
れを速やかに滅菌するにはこの滅菌過程は効果的でな
い。
【0007】シュミット他の米国特許4863688号
は、過酸化水素液蒸発室及び滅菌用の囲いよりなる滅菌
システムを明らかにする。この囲いは、更に内部に過酸
化水素滅菌蒸気が接触しない容器を保持することができ
る。このシステムは過酸化水素蒸気への暴露を制御する
ために設計された。このシステムは、管腔器具を滅菌す
るためには設計されていない。
【0008】ヤコブ他の米国特許4943414号「管
腔を有する物品の蒸気滅菌方法」は、少量の蒸発した液
体滅菌剤溶液を含んだ管が管腔に取り付けられる過程、
及び滅菌周期中に減圧したときに滅菌剤が蒸発し物品の
管腔内に直接流れる過程を明らかにする。このシステム
は、水及び過酸化水素蒸気が、存在する圧力差のために
管腔を通って引かれ管腔の滅菌速度を増加させる利点を
有するが、滅菌すべき各管腔に管を取り付けねばならな
い欠点を持つ。
【0009】アンダーソン他の米国特許4937046
号、5118471号、及び5227132号の各は、
衛生目的で酸化エチレンガスを使用する滅菌システムを
明らかにする。このガスは、最初は小さい第1の囲いの
中にあり、その後、滅菌すべき対象物が置かれた第2の
囲いの中にゆっくりと浸透する。次いで、第2の囲いの
中に媒体が導入され、この第2の区画を収容している第
3の区画内に滅菌用ガスを洗い出す。次いで、排出シス
テムが、第3の区画から滅菌用ガスと空気とを排出す
る。このシステムも、滅菌を行うために滅菌用ガスの拡
散に関連した欠点を持ち、従って管腔器具を迅速に滅菌
するには適していない。
【0010】シュメグナーの米国特許5122344号
は、滅菌室内で液体滅菌剤を蒸発させることにより品物
を滅菌する薬品滅菌システムを明らかにする。滅菌室を
予め真空状態にすることが滅菌作用を強化する。滅菌剤
は、事前に充填された第2の噴射室から滅菌室内に噴射
される。このシステムも滅菌を行うための滅菌剤蒸気の
拡散に関係し、同様に管腔器具を迅速に滅菌するには適
していない。
【0011】ファディスの米国特許5266275号
は、器具を消毒するための滅菌システムを明らかにす
る。この滅菌システムは、1次滅菌室と2次安全室とを
備える。2次安全室は、1次滅菌室から解放されたいか
なる滅菌用物質も感知し破壊室に放出する。このシステ
ムも、他のシステムと同様に、滅菌を行うために滅菌剤
蒸気の拡散に関係し、同様に管腔器具の迅速な滅菌には
不適である。
【0012】チルダー他の米国特許5492672号及
び5556607号において、それぞれ狭い管腔を滅菌
する方法及び器械が開示される。この方法及び器械は、
多成分滅菌蒸気を使用し滅菌剤蒸気の流れとこの流れの
連続を断つ期間をうまく交替させることが要求される。
この方法を達成するために複雑な器械が使用される。更
に、これら特許’672号及び’607号の方法及び器
具は、滅菌室内の圧力を大気圧以下の所定圧力に維持す
ることが必要である。
【0013】チルダー他の米国特許5527508号に
おいて、複雑な対象物の穴及び開口内への低圧の滅菌薬
蒸気の浸透を強化する方法が明らかにされる。この方法
は、滅菌を達成するために、拡散した滅菌剤蒸気を更に
物品内に駆動するように、圧力を大気圧以下のある圧力
に上げるに効果的な量で、空気又は不活性ガスを閉鎖滅
菌室内に繰り返し導く。チルダーの発明’508号、’
672号及び’607号は、これら3種の全てが滅菌剤
蒸気流を繰返しパルス化すること及び滅菌室圧力を大気
圧以下のある圧力に維持することを必要とする点で同じ
である。
【0014】上述されたような従来技術の清掃/滅菌又
は清掃/消毒システムの一つの欠点は、ある種の器具又
は器具の部分が、液体清掃、消毒又は滅菌手順中に、液
の表面に浮くように十分な浮力を有し、このためある表
面部分が液と接触しないことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による器具を清
掃、消毒又は滅菌する方法は、下方の壁及び側壁を有す
る容器を準備し、側壁間を伸びている前記容器内の実質
的に水平方向の仕切りであって液体が通過して流れるた
めの少なくも1個の開口を有する前記仕切りを準備し、
器具が前記開口より下方であるように器具を前記容器内
に置き、前記容器内に液体を充満液位まで導入し、この
場合、充満液位は仕切り又はこれより上方であり、これ
により器具が充満液位より下方に浸漬されることを確実
化し、液体は清掃用液体、消毒用液体又は滅菌用液体で
あり、そして容器内の液体により器具を処理することを
含む。
【0016】仕切りは、容器に取り付けられ又は容器内
に分離して置くことができる。好ましくは、仕切りは格
子である。好ましくは、仕切りは側壁に固定される。好
ましくは、仕切りより上方に配置された液位センサーに
より、仕切りより上方の液体の存在を検出する。仕切り
は側壁に隣接するが接触せず、その間に所定の間隙を持
っている。
【0017】器具を清掃、消毒又は滅菌するための本発
明による器械は、底壁、側壁、及び清掃剤、消毒剤又は
滅菌剤を含んだ液体を前記容器内に満たすための最低所
要液位を表している液体充満ラインを備える。容器内の
仕切りは、器具を受け入れるために仕切りの下方の容器
内空間を定める。仕切りは、液体が通過して流れるため
の少なくも1個の開口を持つ。仕切りは、流体が容器を
充満ラインまで満たしかつ器具が仕切りより下方の容器
内空間に配置されたとき、器具が流体内に浸漬されるで
あろうことを確実化する。
【0018】器械は、液体を導入し又は抜き出すための
少なくも1個の流体ポートを更に備える。本発明の一態
様においては、容器は真空室であり、そして器械は真空
ポンプを更に備える。
【0019】好ましくは、管腔の通過する長い部分を有
する器具については、容器は、分割具により分離された
少なくも2個の室を備える。分割具は、器具の長い部分
を受け入れるようにされたインターフェースを持つ。
【0020】
【好ましい実施例の詳細な説明】本発明の清掃/滅菌又
は清掃/消毒方法は種々の器械により行うことができ、
以下説明される種々の滅菌方法に組み入れることができ
る。
【0021】所定量の液体滅菌剤を給送する方法 この方法は、本発明の清掃/滅菌剤又は清掃/消毒の過
程に組み込むことができる。蒸気滅菌過程の効率を最大
化するためには、過剰な滅菌剤溶液を排出し、滅菌すべ
き器具が滅菌剤溶液で処理された後で蒸発させるに望ま
しい量の滅菌剤溶液だけを保持することが重要であり望
ましい。
【0022】本発明により、滅菌容器又は囲いは、既知
容積を定めるウエルのある表面を持つことができる。ウ
エルは、液体の滅菌剤が表面上に導かれたときに、既知
体積の液体滅菌剤がウエルを満たし、更に液体滅菌剤が
表面から排出されたときに既知体積の液体滅菌剤がウエ
ル内に残るように置かれ、このため既知体積の液体滅菌
剤が表面内に置かれた器具により続く蒸気滅菌過程を行
うことができる。表面は、ここから液体滅菌剤を排出す
るために、少なくも1個の貫通穴を持つことが好まし
い。表面に形成されるウエルは、曲面、平面又は斜面と
することができる。そこで、ウエルは内向きに伸びてい
る半球状の突起とすることができる。ウエルは、丸みの
付けられた端部を有し内向きに伸びている長方形突起と
して表面に形成することもできる。表面に形成されたウ
エルは、側壁を有し開口を定めている長方形の箱とする
こともできる。貫通穴が設けられる場合、これはウエル
に隣接して配置することができ、また形はほぼ球状にす
ることができる。上向きに伸びている突起がその上に貫
通穴を持つことができ、これは突起の頂部又は突起の側
面とすることができる。表面は、斜面、凸面又は凹面、
あるいはV字形の面とすることができる。この表面は、
ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、液晶
ポリマー、ポリエステル、ポリオレフィンポリマー又は
弗化ポリオレフィンを含んだ種々の材料で作ることがで
きる。表面が合成材料よりなる場合は、合成材料は高熱
伝導率の充填材を含むことができる。合成材料の例は、
金属充填ポリマー、セラミック充填ポリマー及びガラス
充填ポリマーを含む。これら材料も滅菌容器の側壁及び
ドア用に適している。
【0023】上述のウエルと同様な形のウエルを有する
トレイを、容器又は囲いに設けることができる。トレイ
は容器に固定され、又は容器内に取り外し可能に置くこ
とができる。
【0024】拡散制限環境に基づく方法 拡散制限環境下での蒸気滅菌又は消毒の方法も、本発明
の清掃/滅菌又は清掃/消毒の過程と共に使用すること
ができる。この方法において、滅菌すべき器具(管腔又
は非管腔)は滅菌剤溶液で前処理され、次いで滅菌剤の
蒸発圧より低い圧力に暴露される。管腔又は非管腔器具
の内外面の区域は、管腔内或いは容器又は囲い内の拡散
制限環境の利点を取ることにより効果的に滅菌される。
【0025】ここで使用される「拡散制限」区域は以下
の特性の一つ以上を呼ぶ。本発明により、(1)40℃
及び10トルで1時間後に0.17mg/l以上の過酸
化水素を保持するための本発明の滅菌システム内に置か
れた物品の区域の能力、(2)内径が9mm以下で長さ
が1cm以上の1個の入口/出口ポートにより提供され
ると同じか又はそれ以上の拡散制限を有すること、
(3)長さが27cmで内径が3mmの管腔により提供
されると同じか又はそれ以上の拡散制限を有すること、
(4)内径に対する長さの比が50以上の管腔により提
供されると同じか又はそれ以上の拡散制限を有するこ
と、(5)40℃及び10トルで1時間後に、最初に内
部に置かれた1mg/l過酸化水素溶液の17%又はそ
れ以上を保持する本発明の滅菌システム内に置かれた物
品の能力、或いは(6)40℃で1時間10トルの真空
内において、内部に1mm×50cmのステンレス鋼出
口管のあるゴムストッパーを有する2.2cm×60c
mのガラス管内で、ステンレス鋼のブレードを完全に滅
菌するように十分に拡散制限されること。特徴(1)及
び(5)は物品内に置かれた過酸化水素の初期濃度に依
存して変化するであろうことが知られたいるが、これは
本技術における通常の技術者により容易に決定すること
ができる。
【0026】この方法は、器具の内外を滅菌剤溶液と接
触させ、次いで滅菌を完了するに十分な時間、器具を負
圧又は真空に暴露する諸段階を含む。例えば、1mg/
lの過酸化水素が滅菌剤として使用されるとき、暴露段
階が40℃及び10トルで1時間であるとすねば、拡散
制限区域は、0.17mg/l以上の過酸化水素を保持
し、又は暴露段階後に内部に置かれた過酸化水素の17
%以上を保持することが好ましい。ある好ましい実施例
においては、拡散制限区域は長さ27cmで内径3mm
の管腔により提供されると同じか又はこれ以上の拡散制
限を持ち、或いは内径対長さの比が50以上の管腔によ
り提供されたと同じか又はこれ以上の拡散制限を持つ。
接触段階は、直接的又は間接的のいずれかの接触手順に
より行うことができる。直接接触は、噴射、静的な浸
漬、通過流、蒸気の凝結、又はエーロゾル噴霧、又はミ
スト噴霧のような方法を含む。滅菌すべき器具と滅菌剤
との物理的接触を含むいかなるその他の方法も直接接触
であると考えられる。間接接触は、容器又は囲いの中に
滅菌剤が導入されるが滅菌すべき器具には向けられない
方法を含む。暴露段階は、60分以内で行われることが
好ましく、また滅菌剤の蒸気圧以下の圧力で行われるこ
とが好ましい。従って、本発明の条件下で好ましい圧力
範囲は0から100トルの間である。暴露段階は、暴露
段階が生ずる容器を加熱することによるような器具の加
熱段階を含むことができる。容器は約40℃から約55
℃に加熱することができる。或いは、滅菌剤溶液を、約
40℃から約55℃の温度になるように加熱することが
できる。選択的に、器具をプラズマに暴露する段階は、
器具を負圧又は真空に暴露する段階中に行うことができ
る。プラズマへの暴露を使用する一実施例においては、
この方法は第1の室内で行われ、プラズマは別の第2の
室内で作られる。この実施例は、更に、プラズマを第1
の室内に流す段階を含む。この方法の接触及び/又は暴
露段階は、1回以上繰り返すことができる。
【0027】制御されたポンプダウン速度に基づく方法 本発明の清掃/滅菌過程は、拡散制限環境とは無関係に
制御されたポンプダウン方法と協動して行うこともでき
る。
【0028】拡散制限環境で作られた結果と同様な効果
的な滅菌結果が、滅菌すべき器具の置かれた室又は囲い
の排気速度を制御することにより作ることができる。従
って、本発明の一実施例においては、この制御されたポ
ンプダウン方法は、第1の圧力において器具を滅菌剤と
接触させ、所定量の滅菌剤を保持するために過剰な液体
滅菌剤を排出し、そして室の圧力を、液体滅菌剤の蒸気
圧より低い第2の圧力に低下させる諸段階を含む。この
場合、液体滅菌剤の蒸気圧付近より低い圧力低下の少な
くも一部分は、0.8l/secより低いポンプダウン
速度で生じ、このポンプダウン速度は、室が空で乾燥し
ているとき、即ち、滅菌すべき器具も可視量の液体も室
内にないとき、室を大気圧から20トルに排出するに要
する時間に基づいて算出される。この好ましい実施例の
一態様により、液体滅菌剤の蒸気圧の少なくも約2倍以
下の圧力減少が、0.8l/sec以下のポンプダウン
速度において生ずる。別の実施例により、液体滅菌剤の
蒸気圧の約4倍以下の圧力低下が、0.8l/sec以
下のポンプダウン速度において生ずる。好ましくは、ポ
ンプダウン速度は0.6l/sec以下、より好ましく
0.4l/sec以下、そして最も好ましくは0.2l
/sec以下である。第1の圧力が大気圧であることが
有利である。好ましくは、液体滅菌剤は過酸化水素であ
る。過酸化水素は、本技術において通常使用される溶液
であり、好ましくは、これは3−60%溶液である。器
具は、管腔又は非管腔使用器具とすることができる。
【0029】本発明は、(a)第1の圧力において器具
を液体滅菌剤に接触させ、(b)容器内の液体滅菌剤を
所定量に維持し、(c)室又は囲いを、第1の速度で第
1の圧力より低い第2の圧力にポンプダウンさせ、そし
て(d)室又は囲いを、第2の圧力より低い第3の圧力
にポンプダウンさせる諸段階を含み、第3の圧力へのポ
ンプダウンの少なくも一部分は、第1の速度より遅い第
2の速度で行われる器具の滅菌方法を組み込むこともで
きる。第2の圧力以上及び/又は以下のポンプダウン速
度は一定又は可変とすることができる。ある実施例にお
いては、第2の圧力以上及び/又は以下のポンプダウン
速度は段階的に低下される。好ましくは、第2の圧力
は、液体滅菌剤の蒸気圧にほぼ等しいか又はこれより大
きく、より好ましくは、第2の圧力は、液体滅菌剤の蒸
気圧の約2倍に等しいか又はこれより大きく、最も好ま
しくは、第2の圧力は、液体滅菌剤の蒸気圧の約4倍に
等しいか又はこれより大きい。段階(d)におけるポン
プダウン速度は、室を、空でかつ乾燥の条件下で大気圧
から20トルに排気する要する時間に基づいて算出し
て、0.8l/sec以下が有利であり、0.6l/s
ec以下がより有利であり、0.4l/sec以下がな
お有利であり、そして0.2l/sec以下が最も有利
である。好ましくは、液体滅菌剤は過酸化水素である。
別の実施例においては、器具は管腔を有する医用器具で
ある。段階(c)のポンプダウンは、圧力を、液体滅菌
剤の蒸気圧の好ましくは約3倍以下、より好ましくは約
2倍以下に下げる。
【0030】別の適した方法は、器具を液体滅菌剤と接
触させ、容器内の液体滅菌剤の所定量を維持し、そして
前記室内における滅菌剤の蒸発速度を制御するためにポ
ンプダウン速度を調整しながら室の圧力を下げることを
含む。上述のいずれの方法においても、接触段階は液体
又は凝結した蒸気の適用を含むことができる。上述され
たこれらの方法は、更に残留滅菌剤を除去するために室
から排気することを含む。更に、上述されたこれらの方
法は、残留滅菌剤の除去のため、又は滅菌効率を強化す
るために器具をプラズマに暴露させることを含むことが
できる。この場合における接触段階は、直接接触又は間
接接触のいずかで行うことができる。ここに述べられた
ように、間接接触は、滅菌すべき器具に直接接触させる
ことなく室内に滅菌剤を導入することを含む。
【0031】2段階ポンプダウン方法 2段階ポンプダウン滅菌方法も、本発明の清掃/滅菌過
程と協動するようにて使用することができる。この方法
は、器具を液体滅菌剤と接触させ、所定量の滅菌剤を保
持するように過剰な液体を排出すること、室の圧力を、
液体滅菌剤が非拡散制限区域を滅菌するために器具の非
拡散制限区域から蒸発する第1の圧力範囲にすること、
室の圧力を、液体滅菌剤が拡散制限区域を滅菌するため
に器具の拡散制限区域から蒸発する第2の圧力範囲にす
ることの諸段階を含み、第2の圧力範囲が第1の圧力範
囲の最高圧力より低い方法である。
【0032】好ましくは、第1の圧力範囲は、20から
760トルであり、より好ましくは第1の圧力範囲は4
0−50トルである。第2の圧力範囲は1−30トルで
あることが有利であり、第2の圧力範囲が5−10トル
であることがより有利である。好ましい一実施例におい
ては、器具は拡散制限環境を含む。好ましくは、器具は
管腔を有する医用器具である。滅菌剤が過酸化水素であ
ることが有利である。この好ましい実施例の別の態様に
より、室はある設定圧力にあり、第1の圧力は設定圧力
における滅菌剤の蒸気圧より低いことが好ましい。好ま
しくは、室の圧力は、非拡散制限区域を滅菌するに十分
な時間、第1の圧力で一定に維持される。室の圧力は、
拡散制限区域を滅菌するに十分な時間、第2の圧力で一
定に維持されることが有利である。室の圧力は、第1又
は第2の圧力範囲に達した後、前記室内の滅菌剤の蒸発
のために増加することが許される。或いは、室の圧力
は、前記室のポンピングにより第1又は第2の圧力に達
した後、前記第1と第2の圧力範囲の間で圧力を下げる
ために使用されたより遅い速度で減少することが許され
る。接触段階は液体、凝結した蒸気、又はミストによる
ことが好ましい。この方法は、残留滅菌剤を除去するた
めに圧力を第2の圧力より低い第3の圧力にする段階及
び/又は残留滅菌剤の除去又は滅菌効率の増給のために
器具をプラズマに暴露させる段階も含むことができる。
【0033】滅菌すべき器具の管腔を通る直接流を含む
方法 滅菌すべき器具の管腔を通して流体を直接流す方法は、
本発明の清掃/滅菌又は清掃/殺菌の過程に組み込むこ
とができる。器具は、清掃用溶液又は滅菌剤のような流
体を、液相又は蒸気相のいずれかで、或いはプラズマガ
スを、滅菌すべき管腔器具の管腔を通して流すことによ
り、長くて狭い管腔を有する器具の清掃及び滅菌に効果
的に使用することができる。
【0034】医用器具の管腔を通る殺菌剤(溶液又は蒸
気)又は清掃用溶液の流れは、管腔の2個の開口端部間
の圧力差により駆動される。一方の端部に真空又は圧力
を加えることにより圧力低下を作ることができる。拡散
に関係ない圧力差による強制流を作ることにより、滅菌
速度を著しく増大させそして滅菌サイクルに要する時間
を短縮させる。
【0035】管腔の両端を圧力差に暴露する必要がある
ことは明らかである。これは、本発明において、互いに
分離された2個の室、2個の囲い、又は室と囲いの間に
シールし得るインターフェースを置くことにより達成さ
れる。好ましくは、インターフェースに開口が設けら
れ、そして、管腔が2室間又は容器と囲いとの間の流路
として作用するように、管腔器具はこの開口を通して置
かれる。
【0036】この開口は幾つかの方法で作ることができ
る。これを達成する一方法は、Edmund Scie
ntificからの精密アイリスダイヤフラムようなア
イリスダイヤフラムを使用している写真機シャッター方
法である。シャッターの閉鎖を確保するために選択的に
ばねを使用することできる。同様に、FMC Cor
p.製のシントロンアイリス流量制御弁が市場で入手可
能である。このアイリスバルブは、テフロン(登録商
標)又はその他の合成材料で作られ開口を定めているス
リーブを持つ。スリーブの両端を互いに回転させること
により、開口を大きくし又は小さくすることができる。
Kemutec Inc.からのアイリスダイヤフラム
バルブも市場で入手でき、これは自動制御できる。別の
例は、Firestone Industrial P
roducts Co.製のエヤーグリッパー及びエヤ
ーピッカーである。開閉可能な開口を作る別の方法は、
2個の板を使うことである。2個の板の2個の縁が隙間
を形成し、この隙間は2個の板を互いに動かすことによ
り調節することができる。1個又は複数個の管腔器具が
2個の板の間に形成された隙間を通って置かれ、2個の
板は管腔器具の周りに封鎖を形成するように一緒に動か
される。隙間を形成している2個の板の縁に、圧縮可能
な材料又は拡張可能な材料を装着することができる。拡
張可能な材料を使ったときは、拡張可能な材料を拡張さ
せるために流体源を設けることができる。選択的に、ス
ポンジのような多孔質材料又は空気浸透性材料を縁に使
うことができる。この場合、閉鎖された開口により閉鎖
された管腔器具の外面に、幾分かの滅菌剤が多孔質材料
を通して拡散することがあり得る。しかし、大部分の滅
菌剤は管腔器具を通って流れる。別の有用なインターフ
ェースは穴又はスロットであり、穴又はスロットは、気
体又は液体で膨らませ得る材料を備え、穴又はスロット
の膨張可能な材料を膨らませることにより、開口を小さ
くし、管腔を保持し封鎖する。更に別の選択は、管腔器
具の周りの封鎖を容易にするように拡張可能又は膨張可
能な材料の頂部に圧縮可能な材料を置くことである。
【0037】開口の開閉運動は適宜の普通の機構により
機械的又は電気的に制御することができる。開口の程度
は調整可能である。そこで、管腔器具と開口との間の差
を希望の目的に従った度合で封鎖することができる。例
えば、開口は、管腔器具の周りで気密シール、締まり適
合シール、又は緩い適合シールを形成できる。ここに使
われる気密シールは、開口と管腔器具の外面との間の接
触区域を通って液体及び気体が流れることを実質的に停
止させるシールを呼ぶ。気密シールが使われるときは、
滅菌すべき器具を予備清掃し、気密シールの形成前にシ
ールにより閉塞される面を清掃することが好ましい。緩
い適合シールは、開口と管腔器具面との間の間隙を液体
及び気体の両者が流れることを許し、そしてその間、管
腔を通る流れを作るに十分なインターフェース両側の圧
力差を維持できる。締まり適合シールは、気体と液体が
開口と管腔器具面との間の接触区域を拡散により浸透す
ることを許す。例えば、締まり適合シールは、開口の接
触面に設けられた多孔質材料又は表面構造により形成す
ることができる。そこで、気密シールに対しては、器具
は閉じた開口によりしっかりと保持される。締まり適合
シールにおいては、閉じた開口は同様に器具を定位置に
保持する。緩い適合シールの場合は、器具は開口に関し
て動くことができるが、押し出されることはない。
【0038】インターフェースは、開くこと、閉じるこ
と及び取る出すことができるように作ることができ、更
に複数個の開口を持つことができる。滅菌を効率的に支
援するために、本発明の全ての滅菌器具は、更にヒータ
ー及び/又はプラズマを装備することができる。
【0039】特別設計された容器 ここに使用される用語「容器」と「囲い」は交換可能で
ある。本発明は、管腔器具の面と器具を保持しているイ
ンターフェースの閉じられた開口との間の閉塞区域を無
くし又は最小にするように特別に設計された容器を提供
する。閉塞区域は2面間の密な接触のため、液体又は蒸
気のいずれも到達することが困難である。従って、閉塞
区域の清掃及び滅菌はかかる接触のため悪影響を受け
る。この閉塞の問題を扱う幾つかの方法が本発明により
採用された。
【0040】一つの方法は、インターフェースの開口の
接触面に多孔質材料、粗面、鋭い突起、鋭い縁を使うこ
とにより接触面積を減らすことである。この方法におい
て、清掃及び滅菌用流体は、閉じた開口により確実に保
持される器具の接触面の大部分に流れ又は拡散すること
ができ、この間、開口と器具面との接触面積は、インタ
ーフェースの両側の圧力差の存在を許すに十分な大きさ
の抵抗を流体の流れに与える。従って、希望するなら
ば、器具の管腔を通る流れを作り維持することができ
る。この方法の別の利点は、上の手段により作られた接
触面積を、接触面における拡散制限環境を提供するよう
に管理できることであり、これは滅菌過程の効率を大き
くさせるであろう。
【0041】別の方法は、開口内で複数のホルダーを使
用することである。例えば、開口に、その通路に沿って
2個のホルダーを固定することができる。ホルダーの各
が独立的に管理可能でありかつシール可能であることが
好ましい。清掃及び滅菌の過程中、2個のホルダーは交
互に開かれ閉じられる。即ち、一方が開かれ、その間、
他方が閉じられる。この方法で、インターフェースの両
側の間の良好なシールを維持することができ、滅菌過程
中、器具をしっかり保持することができる。一方、この
2個のホルダーによる器具の面における接触面積は、交
互に清掃又は滅菌ようの流体に暴露される。
【0042】更に別の方法は、上の2種の方法に組合せ
である。この方法においては、インターフェース、又は
開口、又はホルダーの接触点は複数の接触点を持つ。接
触点は、突起、歯、ブレード、鋭い縁、又はその他の適
宜適切な形式及び形状とすることができる。これら接触
点は、接触点の一部が滅菌すべき器具と接触しその他は
接触しないように個々に制御することができる。接触点
の位置を交互に変えることにより、全ての閉塞区域が滅
菌剤に暴露されるであろう。かかる複数接触点構造の例
は、複数のブレードを有するシャッターである。これら
ブレードは開閉のために個々に制御することができる。
【0043】本発明は、特別設計のトレイを有する容器
も提供する。器具が清掃され滅菌された後でこれを触れ
ることなく輸送できるように滅菌された器具をトレイの
上に置くことがしばしば望まれる。これは、器具に触れ
ることによる汚染の機会を減らす。本発明の器械におい
ては、トレイは、容器と囲いとの間、又は2個の区画又
は囲いの間の開閉可能なインターフェースを横切って置
かれ、管腔器具はインターフェース横切って置かれたト
レイの上に置かれる。インターフェースは閉鎖状態にあ
るときはインターフェースの開口とトレイと管腔器具と
の間にシールが形成される。
【0044】本発明の清掃/滅菌又は清掃/消毒過程を
行うために使用し得る本発明の種々の器械が図面を参照
してより詳細に説明される。以下の図において、同様な
番号は全図を通して同様な部分を指す。
【0045】図1は、本発明の清掃/滅菌の過程に使用
される容器2を示す。容器2は、流体源7に連なる傾斜
した底壁4を持つ。傾斜底壁4の最も下の点に流体ポー
ト6が設けられる。傾斜底壁4を別の形にすることがで
き、更に最下方の点は傾斜底壁4内のいかなる点に置く
こともできることは明らかである。例えば、最下方の
点、下方流体ポート6は、図1に示される位置に置く代
わりに傾斜底壁4の一方の端部又はコーナーに置くこと
ができる。容器2に出入する流体流量を管理するため
に、弁8が流体ポート6に設けられる。傾斜底壁4の下
は平らな下方壁14である。傾斜底壁4の下面に、超音
波清掃を提供するための変換器16が複数個設けられ
る。傾斜底壁4の上面の上方でかつ回転アーム22の下
方に置かれた板17に複数のウエル18が設けられる。
板17は適宜適切な形のものとすることができ、更にウ
エル18内に保持された望ましくない液体を板17を回
すことにより除去できるように回転可能に作られる。ウ
エル18は違う形を持つことができ、かつ先に説明され
たように所定量の滅菌剤を保持できる。板17は、傾斜
底壁4の上面に除去可能に置かれ、又は水平方向に上面
に固定される。1個又は複数個の撹拌器20が、傾斜底
壁4又は上壁24に或いは双方に設置される。撹拌器2
0の回転アーム22は、中空に作ることができ、或いは
撹拌器20の本体を通って外部に流体源に連結している
通路を収容することができる。図2Aに示されるよう
に、撹拌器20は水源21a、空気源21b、及び排水
管21cに連結され、これらの各は弁により制御され
る。回転アーム22の通路を経て水又は空気の噴流26
を提供することができる。容器2は、穴のあるジャケッ
ト壁で作ることができ、水又は空気の噴流をこのジャケ
ット壁上に開口した穴を通して提供することができる。
容器2は、下方格子28a及び上方格子28bも持つ。
格子28a及び28bは、平らな形を持ちそしてそれぞ
れ容器2の内部の上方位置及び下方位置に水平方向に置
かれることが好ましい。下方格子28a、上方格子28
b及び容器2の側壁により定められた空間が、滅菌すべ
き器具を受け入れるために使用される。この空間内にト
レイ30を置くことができ、そして器具は、清掃及び滅
菌をするためにこのトレイ30内に置かれる。上壁2
4、上方格子28b及び容器2の側壁により定められた
空間内、又は傾斜底壁4、下方格子28a及び容器2の
側壁により定められた空間内、或いはこの両者に撹拌器
20が置かれる。容器2は、更に容器2の上方部分に置
かれた真空ポート32を備える。真空ポート32は、容
器2内に真空ポート32から液体が入ることを避けるた
めに、容器2の上壁24に置かれる。気体は透過するが
微生物は透過できないバリヤ34が真空ポート32に固
定される。バリヤ34が真空ポート32に入ることを防
ぐために、図2に示されるような適宜の通常の方法を使
うことができる。図2Bに関連して説明すれば、バリヤ
34はバリヤホルダー34a内に置かれる。バリヤホル
ダー34aは、2個のタブの2個の端部の間に形成され
たシート34b内に置かれる。ホルダー34aのまわり
にOリング34cが設けられる。そこで、2個のタブの
2個の端部を互いに向かってクランプすることによりバ
リヤ34は固定され封鎖される。真空ポート32に弁3
6が設けられる。真空ポンプ38が、弁36を経て真空
ポンプ32に連結される。弁36と真空ポンプ38との
間に着脱自在なコネクターを設けることができる。
【0046】図1の容器2は、僅かな変更で真空室内に
置くことができる。図3に示されるように、上壁24に
設けられたバリヤ34が、真空室66の壁に設けられて
真空ポート32に直接連結されない点を除いて同じ容器
2が使用される。
【0047】図4は、容器2における流体噴流の別の提
供方法を示す。撹拌器の代わりに、小さい穴を有する数
個のタブ22aが容器2に垂直方向に固定され、水又は
空気の噴流のような流体噴流を提供する。タブ22aは
均一な噴流を提供するように位置決めされ、タブ22a
の方向と形とは、特定の目的により決定することができ
る。その他の部分は図1の容器と同じにすることができ
る。
【0048】本発明の清掃/滅菌糧にに上述の容器を使
用するときは、まず器具を容器2内に置く。器具は、下
方格子28aの上か又はトレイ30内のどちらに置くこ
ともできる。2個の格子28a及び28bが容器内の器
具のための境界を設定し、器具が撹拌器20により破損
されないようにする。上方格子28bは流体の充満ライ
ンであり、全ての器具が流体内に浸漬されることを確保
する。器具は、通常は、汚物、大きな粒子、及びその他
の汚染物の大部分を除去するために、容器2内で最初に
水噴流により予備清掃される。予備清掃中、これら粒子
及び汚染物を含んだ汚れた水を除去するために排水口は
開かれたままであることが普通である。。次いで器具が
清掃される。この段階では、流体ポンプにより容器2内
を清掃用溶液で満たす。清掃用溶液は、好ましくは酵素
及び洗剤を有する通常の適宜の清掃用溶液とすることが
できる。清掃段階中、清掃過程を容易にするために撹拌
器、水噴流、超音波、又はその他の適切な機構を使うこ
とができる。清掃が完了すると、清掃用溶液が流体ポー
ト6を通って排水される。次いで、流体ポート6を経て
すすぎ液が容器2内に導入される。すすぎ液は、水、ア
ルコール、又はその他のすすぎ用液体とすることができ
る。すすぎは、撹拌器、水噴流、気泡、又はその他適切
な機構により容易にされる。これらの段階は、希望する
ならば繰り返すことができる。すすぎ段階の後、空気が
撹拌器20を経て導入され、器具から水を吹き払う。次
いで、同じ流体ポートから液体滅菌剤が容器2内に導入
され、器具は希望時間だけ液体滅菌剤により処理され
る。好ましくは、液体滅菌剤は過酸化水素溶液又は過酢
酸溶液である。この段階の主目的は、器具を液体滅菌剤
で処理すること、及び正しい量の液体滅菌剤を提供する
ことである。滅菌は、主に次の段階で達成される。必要
ならば、過剰な液体滅菌剤を容器2から排出し、設定量
の液体滅菌剤がウエル18により保持されるようにする
ことができる。液体滅菌剤の量は、対象物、容器及び真
空室の大きさに基づいて決められる。このとき、真空ポ
ンプ38が運転されて、真空ポート32を経て容器2内
が真空にされる。この段階において良好な滅菌結果を得
るために、上述の拡散制限環境方法、制御されたポンプ
ダウン速度方法、2段階ポンプダウン方法を使うことが
できる。滅菌が完了すると、容器2が真空室から外さ
れ、器具は容器2内に保持され、そして将来の使用にた
めに貯蔵される。容器2は、気体は透過できるが微生物
は透過できないバリヤ34を除いて密閉されるため、滅
菌された器具の滅菌が容器2内で維持される。一実施例
においては、容器2内の圧力が大気圧より低くかつ滅菌
された器具を入れた容器2が使用のために貯蔵されてい
るときは、弁36は閉じられる。この手続きは、器具の
滅菌が容器内で維持されているか否かを調べる更なる手
段を提供する。容器2が、器具の次の使用より前にまだ
大気圧以下の圧力であるならば、これは容器2内に空気
が漏れて入らなかったこと、従って微生物は貯蔵中に容
器に入れなかったことを意味する。希望するならば、上
述の諸段階のいずれも繰り返すことができる。滅菌段階
は、適切な酵素の使用による消毒段階と置換することも
可能である。
【0049】図5は、管腔器具に接続するためのアダプ
ターを有する容器を示す。図1の容器と同様に、図5に
示された容器2は、最下方の点に第1の流体ポート6を
有する傾斜底壁4を持つ。傾斜底壁4上に数個の撹拌器
が設置される。平らな金属板格子28aが、容器2の下
方部分に水平方向に置かれる。格子28a、傾斜底壁
4、及び容器2の側壁が、撹拌器20及び板17上のウ
エル18を受け入れる空間を定める。アダプター40
は、一方の端部において第2の流体ポート42に連結さ
れ、他方の端部は管腔器具46を受け入れる。アダプタ
ー40と管腔器具46との間に気密シール、きつい適
合、又は緩い適合を形成することができる。アダプター
40は、本技術において使用される適宜適切な通常のア
ダプターとすることができる。第2の流体ポート42
は、格子28aの上方に置かれることが好ましい。アダ
プター40により第2の流体ポート42に連結された管
腔器具46の2個の端部間に圧力差を作るために、第2
の流体ポート42も圧力源44に連結される。圧力源4
4は、負圧又は正圧を作るための液体ポンプとすること
ができる。管腔器具46は格子28aの上部に置かれ
る。図1に示された容器と同様に、図5の容器2も、気
体は透過するが微生物は透過しないバリヤ34及び弁3
6のある真空ポート32を持つ。このバリヤは真空ポー
ト32を覆い、そして微生物の通過を阻止し、弁36は
真空ポート32の開閉を管理する。示されるように、流
体ポート6及び撹拌器20が、容器2からの排液用の管
9と連結され、又は容器2に流体の噴流を供給する。管
9の一方の端部は排液収集器に至り、他方の端部はポン
プ44に連結される。
【0050】図6は、インターフェース52により第1
の囲い50aと第2の囲い50bとに分離された容器2
を示す。示されるように、囲い50aと50bとの両者
は、撹拌器20が固定された傾斜底壁4、囲い50a及
び50bの下方部分に水平方向に位置決めされた平らな
シート格子28a及び流体ポート6をそれぞれ持つ。2
個の流体ポート6の間にポンプ54が設けられる。囲い
50a及び50bの上方部分に真空ポート32が設けら
れる。気体は透過するが微生物は透過しないバリヤ34
が真空ポート32に連結され、真空ポート32を経て囲
い50a及び50b内に微生物の入ることを阻止する。
真空ポート32には、弁36及び圧力差を作りかつ真空
を提供する圧力源44が設けられる。好ましくは、圧力
源44は、負圧を提供する真空ポンプ又は正圧を提供す
る圧縮空気である。インターフェース52は、制御可能
な開口56(ホルダーと呼ばれる)を持つ。管腔器具4
6は、一部を囲い50a内に、一部を囲い50b内にし
て開口56を横切って置かれる。開口56は別の形とす
ることができる。例えば、開口56を図7Aに示された
ようにアイリスダイヤフラムのようなシャッター58で
作り、開口56の開閉を手操作で又は自動式に制御する
ことができる。一実施例においては、シャッター58の
ブレードを(図6では8個のブレードが示される)2組
のグループに分割することができる。例えば、各グルー
プは互いに隣り合わせでない4個のブレードを含む。こ
の2グループのブレードは制御器により制御されて、一
方のグループが滅菌すべき器具を保持する閉鎖位置にあ
るときに、他方のグループは、そのブレードが閉鎖位置
にあったときにブレードにより閉塞されていた区域を滅
菌するように滅菌できる開放位置にある。シャッター5
8の別の例は、シントロンアイリス流量制御弁(FMC
Corp.)又は図7Bに示されるようなアイリスダ
イヤフラム弁(Kemutec Inc.)である。概
説すれば、アイリス弁58aは円筒状スリーブ90を有
し、このスリーブ90の両端に2個の保持リング92が
置かれる。スリーブ90はテフロン(登録商標)又はそ
の他の適切なプラスチック又はゴム材料で作られる。使
用時には、管腔器具は円筒状スリーブ90の開口94を
通して挿入される。第1の保持リング92が開口56に
固定されこれを封鎖し、第2の保持リング92は回転自
由であり通常に機械的な機構(図示せず)によりインタ
ーフェース52に結合され、第2の保持リング92の回
転は容器2の外側から機械的又は電気的に制御すること
ができる。保持リング92を互いに回転させることによ
り、円筒状スリーブ90の開口94の直径を大きくし又
は小さくすること、或いは全く閉じることができる。希
望するならば、1個以上のシャッターをインターフェー
ス52に設けることができる。
【0051】開口56は、図7C及び7Dに示されるよ
うに2個の板59により定められるスロット又は間隙と
することもできる。スロットを形成しかつ管腔器具46
を保持する板59の接触する縁又は面には、シリコンの
ような拡張できる材料の層60、又は圧縮できる材料の
層62が設けられる。スロットの閉鎖、従って管腔器具
46のまわりの封鎖は、板59を動かすことにより、又
は拡張できる材料60を広げることにより行うことがで
きる。2個の板の開口56により、開口56を横切って
1個以上の管腔器具を置くことができる。拡張可能又は
膨張可能な材料が板59上で使用された場合は、拡張可
能な材料60を広げるために、板59に拡張用流体源を
提供することができる。一実施例においては、図7Eに
示されるように、拡張可能な材料の層60の上に圧縮可
能な材料の層62が設けられる。別の実施例において
は、図7Fに示されるように、開口56は上方の板59
aと下方の板59bとにより形成される。下方板59b
は、容器2の底壁に固定されシールされた底の縁及び容
器2の2個の側壁に固定されシールされた2個の側方の
縁を有する長方形である。上方板59aも長方形であ
り、その上方部分は動いてハウジング53a内に挿入さ
れる。ハウジング53aは、インターフェース52の上
方部分を形成する。ハウジング53aの一部分が容器2
の2個の側壁に沿って下方板59bの上方の縁(又は接
触面)に伸び、上方板59aの2個の側方の縁を受け入
れて上方板59aの運動を案内する2個のレール53b
を形成する。上方板59aとハウジング53c及びレー
ル53bの間にシールが設けられる。例えば、上方板5
9aをシールするために、ハウジング53aとレール5
3bにOリングを使うことができる。下方板59bの上
の縁及び上方板59aの下の縁には、圧縮可能又は膨張
可能な材料の層が設けられる。上方板59aの動きは、
容器2の外側から適宜適切な機械的又は電気的な通常の
方法で制御することができる。開口56に対して多くの
異なった形状及び構造を適用することができる。例え
ば、開口56の接触面を平らでない面で作ることができ
る。開口56が管腔器具のまわりで閉鎖されたときに、
この平らでない面は、管腔器具が保持されてときに液体
と気体の両者がここを通過できるように通路を提供す
る。従って、管腔器具表面の閉塞面積をかなり減らすこ
とができる。平らでない面は、その上に粗面、突起、鋭
い縁、又は鋭い点を持つことができる。
【0052】別の実施例においては、開口56は、多孔
質材料の層が設けられ、或いは拡張可能材料の層とこの
拡張拡張材料の層の上の多孔質材料の層が設けられた開
口である。開口56は、多孔質材料の張られた円筒状の
ような適切な形の開口で作ることができる。シャッター
は開口に固定され、接触面積又は閉塞面積が最小の状態
で管腔器具46を安定して保持する。
【0053】図8は、インターフェース52により分離
された囲い50を有する容器2を示す。この実施例にお
いては、囲い50を持った容器2は、真空室66の内側
に置かれこれに結合される。真空室66は第1の真空ポ
ート68を有し、このポートは、容器2の上壁の設置さ
れた気体は透過するが微生物は透過できない膜34を経
て容器2と連通し、更に好ましくは真空室66の側壁の
上方部分に置かれる。膜34には弁35が設けられ、膜
34を通じた容器2と外部との気体の連通を開閉する。
真空室66は、弁36を経て囲い50の真空ポート32
に連結している第2の真空ポート70も持つ。第2の真
空ポート70も、真空室の側壁の上方部分でかつ第1の
真空ポート68の付近に置かれることが好ましい。弁3
6は、囲い50の外側でかつ真空室66の内側に置かれ
ることが好ましい。第2の真空ポート70に弁36を着
脱するために、弁36と第2の真空ポート70との間に
着脱可能なコネクター(図示せず)が設けられることが
好ましい。第1及び第2の真空ポート68及び70は、
真空室66の外で互いに連結される。第1の真空ポート
68を通過する流量を制御するために第1の真空ポート
68に弁72が設けられる。第1及び第2の真空ポート
68及び70の共通の入口に弁74が設けられる。管腔
器具46の2個の端部間の圧力差を作るために圧力源4
4が、第1及び第2の真空ポート68及び70の共通の
入口に設けられる。圧力源44は、負圧を提供する真空
ポンプ又は正圧を提供する圧縮空気である。真空室66
は、弁8aを経て容器2の流体ポート6aに連絡してい
る第1の流体ポート76、及び弁8bを経て囲い50の
流体ポート60に連絡している第2の流体ポート78も
持つ。第1及び第2の流体ポート76及び78は、真空
室66の側壁の下方位置にでかつ互いに近くに置かれ
る。流体ポート6aは、容器2の傾斜底壁4aの最も下
方に置かれる。この実施例においては、流体ポート6a
は、容器2の下方のコーナーに置かれる。流体ポート6
bは、囲い50の傾斜底壁4bの最も下方の点に置かれ
る。この実施例においては、流体ポート6bは、囲い5
0の下方のコーナーに置かれる。第1及び第2の流体ポ
ート76及び78にそれぞれ弁8a及び8bを連結する
ために着脱可能なコネクカーを設けることができ。第1
及び第2の流体ポート76及び78は、真空室66の外
側で互いに連結され、弁80の設けられた共通の流体入
口を形成する。容器2と囲い50との間で流体を循環さ
せるために、第1及び第2の流体ポート76及び78の
間に液体ポンプ54が設けられる。容器2は下方格子2
8aと上方格子28bとを持つ。好ましくは、下方格子
28a及び上方格子28bは、平らな金属板であってそ
れぞれ容器2の下方及び上方に水平方向に置かれる。撹
拌器20が下方格子28aの下に設けられる。インター
フェース52は、管腔器具46を保持するために開口
(又はホルダー)56を持つ。開口56は、図7A−7
Eにより説明されたような多くの異なった方法で構成す
ることができる。真空室66の底壁に超音波発生用に複
数の変換器16が設けられる。従って、容器2の外面と
真空室66の底壁の内面との間の空間は、超音波用の媒
体を形成する水又はその他の液体で満たされる。
【0054】インターフェースにより分離された容器と
囲いとを持った器械を、本発明の清掃/滅菌又は清掃/
消毒過程において使用するには、管腔器具がインターフ
ェース52を横切って容器2及び囲い50内に置かれ
る。次いで、インターフェース52の開口56が手動又
は自動的に閉じられる。そこで、開口56は管腔器具を
まわるシールを形成する。異なった目的に対する管腔器
具46のまわりの開口56の締付けの程度の違いによ
り、シールの程度を制御することができる。先に定めら
れたように、開口56と管腔器具46との間の3種のシ
ール、即ち、気密シール、緩い適合シール及びきつい適
合シールを作ることができる。最大の圧力が意図された
場合は気密シールを使用すべきであり、この場合は、容
器2は囲い50から実質的に完全にシールされ、気体も
液体も、開口56と管腔器具46との間の空間を通って
流れることはできない。多くの状況下でかかる気密シー
ルは必要がない。この場合、システム内の流体の一部が
開口56と管腔器具46との間の空間を通って流れ又は
拡散するが、流体の大部分は管腔器具46の管腔を通っ
て流れ、しかも管腔器具46は、撹拌中、開口56によ
り定位置に保持されるように気密シールを使用すること
ができる。緩い適合は、さもなければ開口56により傷
付けられる管腔器具46の外表面を清掃/滅菌するため
に選択的に提供されるであろう。
【0055】次いで、清掃用溶液が、それぞれ流体ポー
ト6a及び6bを経て容器2及び囲い50の中に導入さ
れる。容器2及び囲い50内の液位は、真空ポート32
より高くないことが好ましい。管腔器具46の外面の清
掃を容易にするために撹拌器、水噴射又は空気噴射を使
うことができる。清掃用溶液も、管腔器具46の管腔を
通して容器2と囲い50との間で循環させられる。この
循環をさせるために少なくも2種の方法がある。一つの
方法は、真空室66と容器2とを大気圧又は囲い50の
圧力より高い圧力に保ちながら、真空室66の第2の真
空ポート70及び囲い50の真空ポート32を経て、囲
い50に真空を適用することである。これは、真空室6
6が使用されないとき、同様に行うことができる。この
とき、清掃用流体は容器2から管腔器具46を通って囲
い50内に流れる。液体ポンプ54が清掃用流体を循環
させて容器2に戻す。開口56及び撹拌器20は、シス
テムからの電気信号により制御することができる。空気
ポンプ10により発生した気泡がこの段階で導かれ、清
掃中の洗い落とし作用を強化する。従って、管腔器具の
外面と内面の双方を同時に清掃することができる。容器
2内の圧力を囲い50内の圧力より低くするために容器
2に真空を適用することができる。管腔を通して液体を
押すために圧力空気を使うこともできる。希望するなら
ば、管腔器具の内部と外部とを別々に清掃することがで
きる。清掃用流体は、傾斜底壁4a及び4bの流体ポー
ト6a及び6bを通って容器2及び囲い50から抜くこ
とができる。管腔器具46内の清掃用流体は、真空又は
強制空気のいずれかで抜き取ることができる。
【0056】水によるすすぎと液体滅菌剤による処理
は、同様に行うことができる。液体滅菌剤により処理が
完了したとき、液体滅菌剤は排出され、ウエル内に所定
量の液体滅菌剤を保持することができる。次いで、前述
された方法により、真空ポート68又は70を経て室6
6及び容器2に真空が適用される。少なくもある段階に
おいて、器具を同時に滅菌しかつ乾燥するために、真空
度は容器2内の残った滅菌剤を蒸発させる十分に高く
(又は十分に低い圧力)なければならぬ。効率の向上及
び/又は残留滅菌剤の除去のために選択的にプラズマを
使用することができる。滅菌の完了後、室は通気され、
容器は室から取り出される待機状態になる。希望するな
らば、弁35を大気圧以下の適宜の圧力で閉鎖し、滅菌
された器具を大気圧以下の圧力で容器2内に保持する。
これは良好に維持された滅菌の表示として作用する、即
ち、ある貯蔵期間の経過後に容器を開けるときに真空状
態であったならば、これが滅菌された器具の滅菌がよく
保たれたことを示す。圧力は、真空室66又は容器2内
の圧力センサーにより監視され管理される。
【0057】図9は、インターフェース52の開口56
に2個のホルダー100が使用される点を除いて図6に
示されたものと非常によく似た容器を示す。図9及び1
0に示されるように、2個のホルダー100は、管腔器
具46の管腔又は開口56の通路に沿って開口56に固
定される。各ホルダー100は適宜適切な通常の方法で
開口56に対してシールされ、かつ各ホルダー100は
独立して制御することができる。ホルダー100は、図
6及び7Bに関して説明されたシャッターのようなシャ
ッターとすることができ、又は図7C−7Fで説明され
た2個の板で作ることができる。図10は、管腔器具4
6を保持しているシャッター形式に2個のホルダー10
0を示す。清掃及び滅菌作業中、第1のホルダー100
がまず閉鎖され第2のホルダー100が開かれ、次いで
第1のホルダーが開かれ第2のホルダー100が閉じら
れる。従って、囲い50aと50bとは、一方のホルダ
ー100と器具46との組合いにより常に互いに分離さ
れ又は隔離され、この間、2個のホルダー100により
閉塞された器具46の2個の接触区域は交互に暴露され
る。
【0058】図11は、管腔器具46を保持している2
個の板形式の2個のホルダー100を示す。ホルダー1
00の各は、図7C−7Fにより先に説明された方法で
構成することができる。一方のホルダー100の2個の
板の間に形成された間隙(管腔装置の通過用開口)は、
2個ホルダー構造の他方のホルダー100の間隙とある
角度を形成することが好ましい。角度は、図11に示さ
れるように90゜であることが好ましい。間隙(開口)
に貼られた拡張可能な材料60が拡張したときに、この
拡張可能な材料60が2個の板から外向きに拡張して他
方のホルダー100と接触し他方のホルダー100の間
隙の封鎖を支援するように、2個のホルダー100を十
分に密に位置決めすることが好ましい。この構成は、1
個のホルダーに対する完全なシールが必要なく、しかも
かかるホルダーを2個組み合わせたときに気密シールの
ような良好なシールを得ることができる利点を提供す
る。円筒状の管腔がホルダー100の2個の板の間の間
隙を横切って置かれたときに、円筒状の管腔器具の直径
が間隙と平行になる管腔器具の外面上の区域は、拡張可
能な材料60がこの区域を覆うために余計な距離だけ拡
張しなければならないので、シールがより困難であるこ
とが出願人により注意されている。角度を形成する2個
の間隙を有し2個の密に置かれたホルダー100を提供
することにより、2個のホルダーの各における上の述べ
られた区域は、他方のホルダーによりシールすることが
できる。従って、拡張可能な材料に対する要求は、これ
をシーリング特性を犠牲にすることなく小さくすること
ができる。図12は、本発明のインターフェースの別の
実施例を示す。この実施例においては、インターフェー
ス52は複数の開口56cを持つ。このインターフェー
ス52は3個の部品を持つ。第1の板59cはその上に
複数の開口56cを持つ。板59cの面と垂直の方向か
ら見たときの開口56cの断面は、その長手方向軸線が
実質的に垂直方向に沿って伸びている長い形を持つ。他
の方向も採用することができる。開口56cは長方形断
面を有することが好ましい。開口56cの上側は管腔器
具と容易にアクセスするように開口して作られる。開口
56cの接触面には拡張可能材料60の層が設けられ
る。第2の板59dが第1の板59cと並んで平行に位
置決めされる。板59dは容器2の底壁及び側壁に固定
されかつシールされ、その上方の縁又は面には拡張可能
な材料60の層が取り付けられる。第3の板59eが第
2の板59dの上方にこれと揃えて置かれる。第3の板
は容器2の蓋の部品として作ることができる。板59e
の下方の縁及び板59dの上方の縁が、管腔器具の通過
する間隙を形成する。第3の板の縁にも拡張可能な又は
その他のシーリング材料60の層が設けられる。好まし
くは、第2の板59dと第3の板59eとは1個の垂直
面内にあり、また第1の板59cは、第2の板59dと
第3の板59eとを含んだ面と平行な垂直面内にある。
板59dと59eとの間に形成された間隙が開口56c
とある角度を形成することが好ましく、この角度が直角
であることがより好ましい。好ましい一実施例において
は、第2の板59dと第3の板59eとの間の間隙が水
平方向であり、そして開口56cは垂直方向を持つ。第
1の板59cと第2、第3の板59e、59eとの間の
距離は、意図された目的に応じて調整することができ
る。一方の板の拡張可能な材料60が拡張したとき、こ
れが他方の板と接触し、板59dと板59e及び板59
cの開口56cの間の両方の間隙を通過する管腔器具の
まわりのシールを更に容易にするために、これらは互い
に密に位置決めされることが好ましい。開口56cの寸
法及び拡張可能な材料は、管腔器具が開口に置かれない
場合でも拡張可能な材料が拡張されたときに閉じられか
つシールされるように決定される。
【0059】図13は、2個のインターフェース52a
及び52bにより分離された3個の囲い50a、50b
及び50cを有する容器2を示す。囲い50bは囲い5
0aと囲い50cとの間に置かれ、インターフェース5
2a及び52bを共有する。図13の容器2のその他の
部分は、図6に示された容器のものと同じであり、これ
らは同じ番号で示される。インターフェース52a及び
52bにはそれぞれ開口56a及び56bが置かれる。
2個のホルダー100が、インターフェース52a及び
52bにある。開口56a及び56bは先に説明された
いずれの形式とすることもできる、本発明の過程の実施
において、管腔器具46は、一方の端部を囲い50a内
に、他方の端部を囲い50c内にある状態で開口56a
及び開口56bの両者を横切って置かれる。この構成の
利点は、器具46の両端間における大きい圧力低下の獲
得を助けることである。ある状況下では、開口と管腔器
具との間のシールを気密シールにすることができず、従
ってかかるシールを有するインターフェースの両側で大
きい圧力低下を保つことが困難である。1個の中間区画
50bを追加することにより、各インターフェース52
a及び52bをまたぐ圧力低下は比較的低いレベルに保
つことができ、しかも器具46の両端間、換言すれば囲
い50aと囲い50cとの間の全圧力は、なお管腔器具
46の管腔を通して希望の流量を作るに十分に大きくす
ることができる。希望するならば、一方のインターフェ
ース52a又は52bを除去し又は開放することがで
き、そしてこの場合は、容器2は図6のものとちょうど
同じに作動することができる。
【0060】図14は、トレイ110がインターフェー
ス52を横切って囲い50a及び囲い50bの両者内に
置かれたことを除いて、図6の容器と同様にインターフ
ェース52により囲い50aと囲い50bとに分離され
た容器2を示す。図14に示されるトレイ110は、管
腔器具46を受け入れるための空間を定めている底壁に
垂直な4個の側壁を有する長方形の形を持つ。側壁及び
底壁は開口した穴を持つ。図15Aに示されるように、
インターフェース52は、2個の部分を持つように構成
することができる。第1の部分は、容器2の内周に沿っ
て伸びているトレイシート112を形成する。トレイシ
ート112は、容器2の内周に固定されかつシールされ
た第1の縁、及びトレイ10を受け入れるような形状に
された第2の縁114を持つ。縁114は、開口した長
方形断面を定めている底の部分及び2個の側方部分を持
つ。縁114の頂部に、拡張可能、圧縮可能、又はその
他の適切な材料で作られたシーリング層116がある。
トレイ110が容器2内に置かれたとき、トレイ110
の外周は縁114と層116の上に座るであろう。イン
ターフェース52の第2の部分は、トレイ110の内周
の形に適合するような形にされた縁120を持った除去
可能な板118とすることができる。縁120の頂部
に、拡張可能、圧縮可能、又はその他の適切な材料で作
られたシーリング層122がある。トレイ110の内周
に沿って、トレイ110内に板118が挿入される。板
118を予め決められた内周に沿って動くように案内す
るために、トレイ110に案内レールを設けることがで
きる。トレイ110の外周及び内周の形に適合する形で
ある限り、シート1122の縁114及び板118の縁
120について異なった形状を使うことができる。例え
ば、一実施例においては、図15Aに示された縁114
と縁120とにより形成される開口長方形が、開口長方
形の底の縁より長い上の縁を作りかつトレイ110が対
応した形を持つように変更される。この形状は、板18
をトレイ110内に降ろしてこれを座らせそしてシール
することを容易にする。板118は、図7A−7Fによ
り前述されたような適宜の形式の開口56を更に持つこ
とができる。開口56は、管腔器具の置かれたトレイ1
10の底に向かい合って板118又は縁120に置くこ
とができる。一実施例においては、拡張可能、圧縮可
能、又はその他の適切なシーリング材料の層を、板11
8の挿入される内周に沿って、トレイ110に設けるこ
とができる。図15Bは、トレイ110がその中に仕切
り111を有する別の実施例を示す。仕切り111は、
トレイ110の部分として作ることができる。仕切り1
11の上方の縁111aは拡張可能、圧縮可能、又はそ
の他の適切なシーリング材料の層を持つ。仕切り111
は板118と揃えられ、このため、板118がトレイ1
10に挿入されたとき、仕切り111の上の縁111a
と板118の下の縁との間のシールを達成でき、そして
管腔器具は、仕切り111の上の縁111aと板118
の下の縁との間に形成された間隙又は開口56を通して
置くことができる。一実施例においては、トレイ110
とインターフェース52(又は板112と118)との
間の接触区域において、トレイ110の側壁及び底壁の
一部分が取り去られ、このため、この位置ではトレイシ
ート112のシーリング層116とインターフーェス5
2の板118のシーリング層122とが直接接触する。
板118は、容器2の蓋又はカバー119に固定でき、
カバー119の下面の一部分に、拡張可能、圧縮可能、
又はその他の適切なシーリング材料の層が設けられ、図
15Bに示されるようにトレイ110の上の縁と容器2
とをシールする。
【0061】トレイ110は、囲い50aと50bとの
間の圧力差に暴露されたとき、高圧側から低圧側に動く
ように強制される。これが生ずることを防ぐために、ス
トッパー機構が設けられる。容器2とトレイ110の平
面図である図16A−16Dに示されるように、トレイ
110は、底壁130の2個の長い縁に沿った2個の側
壁132と底壁130の2個の短い縁に沿った2個の側
壁134とを有する長方形の底壁130を持つ。各側壁
134には、側壁132の全高に沿って伸びかつ底壁1
30と実質的に直角方向の凹所がある。容器2も、底壁
140の2個の長い縁に沿った2個の側壁142と底壁
140の2個の短い縁に沿った2個の側壁141とを有
する長方形の底壁140を持つ。各側壁142には、側
壁142の全高に沿って伸びかつ底壁140に直角な突
起144がある。突起144の表面は、拡張可能、圧縮
可能、又はその他の適切なシーリング材料146で覆わ
れる。突起144は凹所136の形に適合する形を持
つ。トレイ110が容器2の中に置かれると、凹所13
6が突起146と組み合ってトレイ110を定位置に保
持する。上面にシーリング材料の層を有するトレイシー
ト112が、2個の突起146の間を伸びて容器2の底
壁140に設けられる。トレイ110は、側壁132の
各に凹所136から内向きに伸びている2個の縁137
を持つ。接触縁にシーリング材料の層を有する着脱可能
な板118が、伸びている縁137により定められるレ
ールを通ってトレイ110内に挿入される。別の実施例
においては、側壁141の各に押出しのようなストッパ
ーが設けられ、トレイ110の運動をインターフェース
52と直角の方向に沿うように限定する。
【0062】図17は、本発明に使用される適宜の容器
システムに組み込み得るリサイクルシステムを示す。こ
のシステムにおいては、清掃/滅菌過程で使用された液
体は、フィルター152を通してリザーバー150に排
水又は圧送される。リザーバー150内への使用済み液
体の排出を助けるために、リザーバー150と流体ポー
ト6との間にポンプ154を設けることができる。リザ
ーバー150内の濾過された液体は、流体ポート6aを
経て容器2に戻すことができる。必要ならば、フィルタ
ー152をバックフラッシュにより清掃することができ
る。リザーバー150には、水、清掃用薬品、及び滅菌
剤用の数個の入口156及び排水口158も設けられ
る。
【0063】器具の浸漬の確保 清掃、消毒又は滅菌すべき器具が十分な浮力を持ってい
る場合は、器具は、表面の一部が清掃、消毒又は滅菌用
の液体と接触せずに液体の表面に浮く可能性があある。
図18は底壁210及び側壁220を有する容器200
を示す。側壁は、下方格子240及び上方格子250用
の格子置き230を持つ。処理すべき器具は2個の格子
の間に置かれる。蓋260は、上方格子250を格子置
き230上に確保するためにスペーサー270を持つ。
上方格子250を取外し可能な部品とし、使用者はこれ
を容器内に置きそして蓋260とは無関係にクランプ、
クリップ、固定具又はその他の固定用具により格子置き
に固定することができる。格子の縁は、上方格子250
が上向きの動きができないようにこれを確保するスロッ
ト又は溝の中に適合させられる。上方格子250は、こ
れを単に容器200の上に置くだけで上方格子250を
適正に位置決めするように、蓋260と一体又はこれに
取り付けることができる。格子は、スペーサー230の
下に取り付け取り外すことにより蓋260の部品とする
こともできる。容器200内の液位が上方格子250の
高さ又はこれ以上であり、従って処理すべき器具より上
方であることを確保するために、容器は、上方格子25
0用の格子置き230より上方に置かれた液位センサー
280も持つ。
【0064】図19は、スペーサー330の下で蓋32
0に取り付けられた上方格子310を有する別の容器3
00を示す。上方格子310は容器の側壁と接触しな
い。上方格子310と側壁との間の空間は、側壁上のス
ペーサー340により管理することができる。液位セン
サー350は上方格子の上方に置かれる。
【0065】以上本発明が説明された。本発明の精神及
び範囲から離れることなく、清掃/滅菌又は清掃/消毒
過程及びかかる過程における諸器械の多くの変更及び変
化を行うことができる。従って、ここに説明され図示さ
れた本発明の形式は例示のためだけのものであり、本発
明の範囲を限定するものとし意図されたものでないこと
を明瞭に理解すべきである。
【0066】本発明の実施態様は以下のとおりである。
【0067】1.器具を清掃、消毒又は滅菌する方法で
あって、 a)下方の壁及び側壁を有する容器を準備し、 b)側壁間を伸びている前記容器内の実質的に水平方向
の仕切りであって、液体が通過して流れるための少なく
も1個の開口を有する前記仕切りを準備し、 c)器具が前記開口より下方であるように器具を前記容
器内に置き、 d)前記容器内に液体を充満液位まで導入し、充満液位
は仕切り又はこれより上方であり、これにより器具が充
満液位より下方で浸漬されることを確実化し、液体は清
掃用液体、消毒用液体又は滅菌用液体であり、更に e)容器内の液体により器具を処理する諸段階を含む方
法。
【0068】2.仕切りが容器に取り付けられた実施態
様1の方法。
【0069】3.容器内に仕切りを置く段階を更に含む
実施態様1の方法。
【0070】4.仕切りが格子である実施態様1の方
法。
【0071】5.仕切りを側壁に固定する段階を更に含
む実施態様1の方法。
【0072】6.仕切りより上方に液位センサーを配置
し、そして液位センサーにより仕切りより上方の液体の
存在を検出する段階を更に含む実施態様1の方法。
【0073】7.仕切りは側壁に隣接するが接触せず、
その間に所定の間隙を有する実施態様1の方法。
【0074】8.器具を清掃、消毒又は滅菌する器械で
あって、 a)底壁、側壁、及び清掃剤、消毒剤又は滅菌剤を含ん
だ液体を前記容器内に満たすための最低所要液位を表し
ている液体充満ラインを有する容器、 b)器具を受け入れるために仕切りの下方の容器内空間
を定めている前記容器内の仕切りであって、液体が通過
して流れるための少なくも1個の開口を有する前記仕切
りを備え、流体が容器を充満ラインまで満たしかつ器具
が仕切りより下方の容器内の空間に配置されたとき、器
具が流体内に浸漬されるであろうことを、前記仕切りが
確実化する器械。
【0075】9.仕切りが容器に取り付けられた実施態
様8の器械。
【0076】10.仕切りを容器内に入れかつここから
取り出すことのできる実施態様8の器械。
【0077】11.仕切りが格子である実施態様8の器
械。
【0078】12.液体を導入し又は抜き出すための少
なくも1個の流体ポートを更に備えた実施態様8の器
械。
【0079】13.容器が真空室である実施態様8の器
械。
【0080】14.真空ポンプを更に備えた実施態様1
3の器械。
【0081】15.器具は管腔の通過する長い部分を備
え、更に容器は分割具により分離された少なくも2個の
室を有し、分割具は器具の長い部分を通して受け入れる
ようにされたインターフェースを有する実施態様8の器
械。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃/滅菌方法に使用される器械の図
式的な線図である。
【図2】図1の容器に使用される流体入口のある撹拌器
の図式的な線図(A)、図1の容器の真空ポートに設置
される気体は透過するが微生物は透過できないバリヤの
図式的な線図(B)である。
【図3】本発明の清掃/滅菌方法に使用される真空室内
に置かれた容器の図式的な線図である。
【図4】流体ジェットチューブを有する容器の図式的な
線図である。
【図5】本発明の清掃/滅菌方法に使用されるアダプタ
ーを有する容器の図式的な線図である。
【図6】本発明の清掃/滅菌方法に使用されるインター
フェースを有する容器の図式的な線図である。
【図7】図6の容器のインターフェースに使用されるシ
ャッターの図式的な線図(A)、図6の容器のインター
フェースに使用されるアイリス弁の図式的な線図
(B)、図6の容器のインターフェースにおける開口を
形成している2個の板の図式的な線図(C)、(D)、
及び(E)、及び図6の容器のインターフェースの図式
的な線図(F)である。
【図8】本発明の方法に使用される真空室に置かれた容
器の図式的な線図である。
【図9】インターフェースに2個のホルダーを有する容
器の図式的な線図である。
【図10】管腔器具を保持する図9に示された容器の2
個のホルダーの図式的な線図である。
【図11】管腔器具を保持する図9に示された容器の2
個のホルダーの図式的な線図である。
【図12】複数の開口を有する容器のインターフェース
の図式的な線図である。
【図13】本発明により、2個のインターフェースによ
り3個の囲いに分離された容器の図式的な線図である。
【図14】本発明によりインターフェース及びインター
フェースを横切るトレイを有する容器の図式的な線図で
ある。
【図15】インターフェースの位置における図14の容
器の断面図である。
【図16】図14の容器の平面図(A)、図14のイン
ターフェースの一部分の平面図(B)、図14のトレイ
の平面図(C)、及びトレイ及びインターフェースのな
い図14の容器の平面図(D)である。
【図17】液体を処理するためのリサイクルシステムを
示す図式的な線図である。
【図18】レバーセンサーのある上方格子を有する容器
を示す図式的な線図である。
【図19】上方格子及びレベルセンサーを有する別の容
器を示す図式的な線図である。
【符号の説明】
2 容器 4 底壁 6 流体ポート 8 弁 17 板 18 ポート 20 撹拌機 24 上壁 30 トレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具を清掃、消毒又は滅菌する方法であ
    って、 a)下方の壁及び側壁を有する容器を準備し、 b)側壁間を伸びている前記容器内の実質的に水平方向
    の仕切りであって、液体が通過して流れるための少なく
    も1個の開口を有する前記仕切りを準備し、 c)器具が前記開口より下方であるように器具を前記容
    器内に置き、 d)前記容器内に液体を充満液位まで導入し、充満液位
    は仕切り又はこれより上方であり、これにより器具が充
    満液位より下方で浸漬されることを確実化し、液体は清
    掃用液体、消毒用液体又は滅菌用液体であり、更に e)容器内の液体により器具を処理する諸段階を含む方
    法。
  2. 【請求項2】 器具を清掃、消毒又は滅菌する器械であ
    って、 a)底壁、側壁、及び清掃剤、消毒剤又は滅菌剤を含ん
    だ液体を前記容器内に満たすための最低所要液位を表し
    ている液体充満ラインを有する容器、 b)器具を受け入れるために仕切りの下方の容器内空間
    を定めている前記容器内の仕切りであって、液体が通過
    して流れるための少なくも1個の開口を有する前記仕切
    りを備え、 流体が容器を充満ラインまで満たしかつ器具が仕切りよ
    り下方の容器内の空間に配置されたとき、器具が流体内
    に浸漬されるであろうことを、前記仕切りが確実化する
    器械。
JP2001261458A 2001-08-30 2001-08-30 液体浸漬により器具を処理する方法及び器械 Pending JP2003070883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001261458A JP2003070883A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 液体浸漬により器具を処理する方法及び器械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001261458A JP2003070883A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 液体浸漬により器具を処理する方法及び器械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003070883A true JP2003070883A (ja) 2003-03-11

Family

ID=19088505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001261458A Pending JP2003070883A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 液体浸漬により器具を処理する方法及び器械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003070883A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022511792A (ja) * 2018-11-29 2022-02-01 エシコン・インコーポレイテッド 手術室用コーティングアプリケータ及び手術室用コーティングの方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000176391A (ja) * 1998-12-16 2000-06-27 Ethicon Inc 洗浄/滅菌処理用のトレイ/コンテナシステム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000176391A (ja) * 1998-12-16 2000-06-27 Ethicon Inc 洗浄/滅菌処理用のトレイ/コンテナシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022511792A (ja) * 2018-11-29 2022-02-01 エシコン・インコーポレイテッド 手術室用コーティングアプリケータ及び手術室用コーティングの方法
JP2022511794A (ja) * 2018-11-29 2022-02-01 エシコン・インコーポレイテッド 手術室コーティングアプリケータ及び方法
JP7404365B2 (ja) 2018-11-29 2023-12-25 エシコン・インコーポレイテッド 手術室用コーティングアプリケータ及び手術室用コーティングの方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6013227A (en) Lumen device reprocessor without occlusion
US6203756B1 (en) Integrated cleaning sterilization process
US6187266B1 (en) Integrated cleaning/sterilization process with lumen devices
US6015529A (en) Tray/container system for cleaning/sterilization processes
AU774646B2 (en) Device processing apparatus and method having positive pressure with two partitions to minimize leakage
US7556767B2 (en) Integrated washing and sterilization process
US20050163655A1 (en) Integrated washing and sterilization process
JP4330743B2 (ja) 潰れることのできるポーチの付いたコンテナを備えた洗浄又は滅菌装置及び方法
US6083458A (en) Apparatus and method for providing fluid to devices with reduced or without occlusion
US6685895B1 (en) Method and apparatus for processing device with reduced occlusion
EP1186307B1 (en) Method for processing device with fluid submersion
JP2000176391A (ja) 洗浄/滅菌処理用のトレイ/コンテナシステム
JP2003070883A (ja) 液体浸漬により器具を処理する方法及び器械
JP2002153544A (ja) 閉塞部分を減少した装置を処理するための方法および装置
MXPA99000131A (en) Lumen device reprocessor without oclus
MXPA99000129A (es) Aparato y metodo para proveer fluido a dispositivos con oclusion reducida o sin oclusion

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080412

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100427