JP2003067523A - 電子証明システム及び電子証明方法 - Google Patents

電子証明システム及び電子証明方法

Info

Publication number
JP2003067523A
JP2003067523A JP2001257166A JP2001257166A JP2003067523A JP 2003067523 A JP2003067523 A JP 2003067523A JP 2001257166 A JP2001257166 A JP 2001257166A JP 2001257166 A JP2001257166 A JP 2001257166A JP 2003067523 A JP2003067523 A JP 2003067523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic
electronic certificate
certificate
user
authority
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001257166A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sasaki
崇 佐々木
Takuya San
卓哉 桟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nomura Research Institute Ltd filed Critical Nomura Research Institute Ltd
Priority to JP2001257166A priority Critical patent/JP2003067523A/ja
Publication of JP2003067523A publication Critical patent/JP2003067523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子証明書を発行する側、電子証明書を利用
する個人及び電子証明書を必要とするサービスを提供す
る加盟店を繋ぎ、それぞれにとって利便性の高い電子証
明システム及び電子証明方法を提供する。 【解決手段】 この電子証明システムは、個人利用者シ
ステム2からの電子証明書の登録申請情報を加盟店企業
システム6において受付けた後、加盟店企業システム6
から電子認証局システム12に対して電子証明書の発行
依頼情報が送信される。電子認証局システム12におい
ては、申請者確認システム14から送信される電子証明
書の発行を受ける申請者が本人であることを確認したこ
とを示す本人確認情報を受信した後に、電子証明書を発
行する。利用者は、発行された電子証明書を添付した取
引情報を加盟店企業システム8に対して送信し、加盟店
企業はこの電子証明書の有効性を電子認証局に照会する
ことによって取引情報の信頼性を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークを
介した各種の取引等において、利用者を適切に確認する
ことができる電子証明システム及び電子証明方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットに代表されるネッ
トワークの普及に伴い、ネットワーク上での預金の出し
入れ操作等のオンラインバンキング、航空券チケットの
オンライン予約、証券売買等のオンライントレード等の
企業対個人の取引及びネットオークション等の個人対個
人の売買取引が活発に行われている。これらの電子商取
引は、ネットワークを介して取引相手と電子データのや
りとりをすることによって行われている。ところで、ネ
ットワークを介さない通常の取引においては、書類に押
印することによって書類作成者が印鑑所有者であること
を示すと共に、印鑑証明書等を参照することによって印
鑑所有者が本人であることを確認することができる。
【0003】しかし、ネットワーク上における電子商取
引においては、電子データに押印することは不可能であ
り、ネットワークを介さない通常の取引と同様の手段に
よって本人確認を行うことはできない。そこで、ネット
ワーク上における電子商取引における本人確認の手段と
して電子認証が用いられている。
【0004】一般に、電子認証は、ある暗号を用いて作
成された文書等は、その暗号作成用の鍵の所有者によっ
て作成されたものであるという暗号技術の原理を用い
て、その文書を作成した人物が本人であることを確認で
きるようになっている。即ち、作成した文書に作成者の
秘密鍵で署名することで、作成者を特定するとともに、
作成後変更が加えられていないことが示される。この電
子認証は、個人や企業を電子認証機関が認証し、認証さ
れた個人又は企業に対して電子認証機関が電子証明書を
発行することによって有効になる。また、発行された秘
密鍵は、電子認証局によって認証を受けた本人しか利用
することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ネットワー
ク上で各種の取引等が行われるのに伴い、電子認証によ
る確認を必要とする取引の種類が増加しているため、そ
れぞれの企業が独自に電子証明書を発行し始めている。
【0006】本来、利用者・顧客の個人の認証を行うた
めには本人確認作業が必要であり、認証を受けるために
企業の店舗窓口等に利用者が出頭し、対面で申請資料等
と照らし合わせて利用者本人を確認するのが一般的であ
る。そのため、店舗に利用者が足を運ぶことのできる範
囲の顧客にしか対応できず、積極的に顧客を増やすには
障害が大きい。また、ある程度以上の顧客を持つ企業
や、電子証明書発行のコストに見合った商取引を行う企
業でないと、企業単位で電子証明書を発行することがで
きず、それ以外の企業は電子認証の有用性・安全性を享
受することができない。更に、ネットバンク、ネット専
門証券、ネットショップ等、通常の店舗を持たない企業
では、顧客を対面で確認するための窓口すらないのが実
状である。
【0007】一方、電子認証の利用者にとっては、それ
ぞれの企業が独自に電子証明書を発行していることか
ら、取引する相手企業別に異なる電子証明書を使い分け
る必要が生じている。また、本人確認のためにそれぞれ
の企業の窓口に出頭する手間、ネット上のサービスを利
用する度に発生する操作や、企業毎の秘密鍵管理の煩雑
さが問題となっている。
【0008】この発明の課題は、電子証明書を発行する
側、電子認証を利用する個人及び電子認証を必要とする
サービスを提供する加盟店を繋ぎ、それぞれにとって利
便性の高い電子証明システム及び電子証明方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子証明
システムは、一の電子認証局により認証された電子証明
書に基づく電子認証システムを採用している加盟者が有
する加盟者システムと、前記加盟者システムとネットワ
ークを介して相互に接続されている電子認証局システム
と、各地に拠点を持つ機関に設置され、前記電子認証局
システムと相互に接続されている申請者確認システムと
を備える電子証明システムであって、前記加盟者システ
ムは、利用者からの電子証明書登録申請に基づいて登録
申請を受付ける登録申請受付手段と、前記登録申請受付
手段により受付けられた登録申請に基づいて、前記電子
認証局システムに対して電子証明書の発行を依頼する発
行依頼手段と、利用者に対して電子証明書の発行の可否
を通知する通知手段とを備え、前記電子認証局システム
は、前記加盟者システムから送信された発行依頼を受付
ける発行依頼受付手段と、前記発行依頼受付手段により
受付けられた発行依頼に基づいて電子証明書を発行する
電子証明書発行手段と、前記電子証明書発行手段により
発行した電子証明書を登録する登録手段とを備え、前記
申請者確認システムは、電子証明書の発行を受ける利用
者が本人であることが確認されたことを示す本人確認情
報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力され
た本人確認情報を前記電子認証局システムに対して送信
する本人確認情報送信手段とを備え、前記電子認証局シ
ステムの前記電子証明書発行手段は、前記申請者確認シ
ステムの前記本人確認情報送信手段により送信された本
人確認情報を受取った後に電子証明書を発行することを
特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の電子証明システム
は、前記電子証明書発行手段により発行された電子証明
書が、前記申請者確認システムにおいて記録媒体に記憶
された後に、利用者に付与されることを特徴とする。
【0011】この請求項1又は請求項2記載の電子証明
システムによれば、利用者からの電子証明書登録申請を
加盟店システムにおいて受付けた後、加盟店システムに
よって電子認証局に電子証明書の発行が依頼され、電子
認証局においては、本人確認情報(電子証明書の発行を
受ける利用者が本人であることが確認されたことを示す
情報)を全国等の各地に拠点を持つ機関に設置された申
請者確認システムから受取った後に電子証明書を発行し
ている。従って、加盟者にとっては店舗等の所在と拘わ
りなく広範囲の利用者を対象として電子証明書の発行を
行うことができる。一方、利用者にとっては、全国等の
各地に拠点を持つ機関、例えば、郵便局等の身近に存在
する機関の窓口を利用して容易に電子証明書の発行を受
けることができる。また、電子証明書を発行する前に電
子証明書の発行を受ける利用者が本人であることを確認
することによって、信頼性の高い電子証明書を発行する
ことができる。
【0012】また、請求項3記載の電子証明システム
は、前記利用者が有する個人利用者システムを更に備
え、前記個人利用者システムは、ネットワークを介して
前記電子認証局システムと相互に接続されており、前記
電子証明書発行手段により発行された電子証明書は、ネ
ットワークを介して前記電子認証局システムから前記個
人利用者システムに対して送信されることによって付与
されることを特徴とする。
【0013】この請求項3記載の電子証明システムによ
れば、電子認証局からネットワークを介して電子証明書
を利用者に付与することができる。また、利用者は、自
らが有する個人利用者システムに、ネットワークを介し
て電子証明書を容易に取り込むことができる。
【0014】また、請求項4記載の電子証明システム
は、前記個人利用者システムが、ネットワークを介して
前記加盟者システムと相互に接続されていることを特徴
とする。この請求項4記載の電子証明システムによれ
ば、利用者はネットワークを介して加盟者に電子証明書
の登録を申請することができる。
【0015】また、請求項5記載の電子証明システム
は、個人利用者システムとネットワークを介して相互に
接続されている、一の電子認証局により認証された電子
証明書に基づく電子認証システムを採用している加盟者
が有する加盟者システムと、前記加盟者システムとネッ
トワークを介して相互に接続されている電子認証局シス
テムとを備える電子証明システムであって、前記加盟者
システムは、前記個人利用者システムから送信された、
電子証明書の発行を受ける利用者が本人であることが確
認された後に発行された電子証明書を含む手続情報を受
信する受信手段と、前記受信手段により受信した手続情
報に含まれる電子証明書の有効性について、前記電子認
証局システムに対して照会する電子証明書照会手段と、
前記電子証明書照会手段により照会した結果を受信する
照会結果受信手段とを備え、前記電子認証局システム
は、前記電子証明書照会手段により照会された電子証明
書の有効性を確認する有効性確認手段と、前記有効性確
認手段により確認された結果を前記加盟者システムに対
して送信する結果送信手段とを備えることを特徴とす
る。
【0016】この請求項5記載の電子証明システムによ
れば、電子証明書の発行を受ける利用者が本人であるこ
とが確認された後に、一の電子認証局により認証された
電子証明書に基づいて加盟者とネットワーク上における
取引を行っている。従って、利用者は、電子証明書の発
行を行う加盟者によって発行された電子証明書を他の加
盟者に対しても共通して使用することができ、手続等を
行う相手毎に電子証明書を使い分ける必要がない。ま
た、電子証明書の発行を行わない規模の小さい加盟者で
あっても、電子認証の有用性・安全性を享有することが
できる。更に、信頼性の高い電子証明書を用いてネット
ワーク上の各種手続を行うことによって、利用者及び加
盟者の双方にとってネットワーク上における取引の安全
性を適切に確保することができる。
【0017】また、請求項6記載の電子証明システム
は、前記個人利用者システムが、記録媒体に記憶されて
いる電子証明書を読み出して手続情報に付加した後に、
前記加盟者システムに対して電子証明書を含む手続情報
を送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0018】この請求項6記載の電子証明システムによ
れば、記録媒体に記憶されている電子証明書を読み出し
て取引情報に付加しているため、容易に信頼性の高い電
子証明書を用いたネットワーク上における安全な取引を
実現することができる。
【0019】また、請求項7記載の電子証明システム
は、前記加盟者システムに対して前記個人利用者システ
ムの送信手段から送信された取引情報が商品購入申請情
報である場合に、前記利用者に対して決済方法を提示す
る決済方法提示手段を更に備えることを特徴とする。
【0020】この請求項7記載の電子証明システムによ
れば、信頼性の高い電子証明書に基づいて取引の安全性
が確認された後に、決済方法を提示し、提示された決済
方法の中から利用者が任意に決済方法を選択して決済を
行うことができる。従って、加盟者にとっては確実に決
済を行うことができると共に、利用者にとっては提示さ
れた決済方法の中から自分に適した決済方法を選択する
ことが可能となる。
【0021】また、請求項8記載の電子証明方法は、一
の電子認証局により認証された電子証明書に基づく電子
認証システムを採用している加盟者において、利用者か
らの電子証明書登録申請に基づいて登録申請を受付ける
登録申請受付ステップと、前記加盟者において、受付け
られた登録申請に基づいて前記電子認証局に対して電子
証明書の発行を依頼する発行依頼ステップと、前記加盟
者から利用者に対して電子証明書の発行の可否を通知す
る通知ステップと、前記電子認証局において前記加盟者
からの発行依頼を受付ける発行依頼受付ステップと、各
地に拠点を持つ機関において、電子証明書の発行を受け
る利用者が本人であることが確認されたことを示す本人
確認情報を入力する入力ステップと、前記電子認証局に
おいて、前記入力ステップにおいて入力された本人確認
情報を受付ける本人確認情報受付ステップと、前記電子
認証局において、本人確認情報が受付けられた後に、前
記発行依頼に基づいて電子証明書を発行する電子証明書
発行ステップと、前記電子認証局において、発行された
電子証明書を登録する登録ステップとを含むことを特徴
とする。
【0022】この請求項8記載の電子証明方法によれ
ば、利用者からの電子証明書登録申請を加盟者において
受付けた後、加盟者から電子認証局に電子証明書の発行
が依頼され、電子認証局においては、本人確認情報(電
子証明書の発行を受ける利用者が本人であることが確認
されたことを示す情報)を全国等の各地に拠点を持つ機
関から受取った後に電子証明書を発行している。従っ
て、加盟者にとっては店舗等の所在と拘わりなく広範囲
の利用者を対象として電子証明書の発行を行うことがで
きる。一方、利用者にとっては、全国等の各地に拠点を
持つ機関、例えば、郵便局等の身近に存在する機関の窓
口を利用して容易に電子証明書の発行を受けることがで
きる。また、電子証明書を発行する前に電子証明書の発
行を受ける利用者が本人であることを確認することによ
って、信頼性の高い電子証明書を発行することができ
る。
【0023】また、請求項9記載の電子証明方法は、利
用者が有する個人利用者システムから、電子証明書の発
行を受ける利用者が本人であることが確認された後に発
行された電子証明書を含む手続情報を、一の電子認証局
により認証された電子証明書に基づく電子認証システム
を採用している加盟者が有する加盟者システムに対して
送信する手続情報送信ステップと、前記加盟者システム
において手続情報を受信する手続情報受信ステップと、
受信した手続情報に含まれる電子証明書の有効性につい
て、前記電子認証局に対して照会する電子証明書照会ス
テップと、前記電子認証局において前記電子証明書照会
ステップにおいて照会された電子証明書の有効性を確認
する有効性確認ステップと、前記加盟者システムにおい
て、前記電子証明書照会ステップにおいて照会され、前
記有効性確認ステップにおいて有効性が確認された結果
を受信する照会結果受信ステップとを含むことを特徴と
する。
【0024】この請求項9記載の電子証明方法によれ
ば、電子証明書の発行を受ける利用者が本人であること
が確認された後に、一の電子認証局により認証された電
子証明書に基づいて加盟者とネットワーク上における取
引を行っている。従って、利用者は、電子証明書の発行
を行う加盟者によって発行された電子証明書を他の加盟
者に対しても共通して使用することができ、手続等を行
う相手毎に電子証明書を使い分ける必要がない。また、
電子証明書の発行を行わない規模の小さい加盟者であっ
ても、電子認証の有用性・安全性を享有することができ
る。更に、信頼性の高い電子証明書を用いてネットワー
ク上の各種手続を行うことによって、利用者及び加盟者
の双方にとってネットワーク上における取引の安全性を
適切に確保することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の第1の実施の形態にかかる電子証明システムについて
説明する。なお、以下においては、ネットワーク上でオ
ンラインバンキング、オンライントレード又は予約受付
等の業務を提供している企業に対して、個人がその企業
のネットワーク上の業務に関するサービスの提供を受け
るために電子証明書の発行をその企業に対して依頼する
場合を例として説明する。
【0026】図1は、第1の実施の形態にかかる電子証
明システムのブロック構成図である。この電子証明シス
テムは、ネットワーク上における取引を行う個々の利用
者が有する個人利用者システム2、この個人利用者シス
テム2とネットワーク4を介して接続されており、ネッ
トワーク上で各種業務の提供等を行っている加盟店企業
が有する加盟店企業(証明書発行企業)システム6、加
盟店企業システム8及びネットワーク上で個人利用者を
相手に取引を行う個人が有する個人システム10、これ
らとネットワーク4を介して接続されている電子認証局
システム12及び電子認証局システム12と通信回線を
介して接続されている申請者確認システム(郵便局シス
テム)14によって構成されている。
【0027】ここで、加盟店企業(証明書発行企業)シ
ステム6、加盟店企業システム8及び個人システム10
は、同一の電子認証局により認証された電子証明書に基
づく電子認証システムを採用している企業又は個人が有
するシステムである。これらのうち、加盟店企業(証明
書発行企業)システム6は、利用者からの電子証明書の
登録申請に応じて電子証明書を自社の名の下に発行する
企業に設置されているシステムである。また、加盟店企
業システム8は、ネットワーク上で事業を展開している
企業であっても、利用者からの電子証明書の登録申請を
受付けていない加盟店企業に設置されているシステムで
ある。
【0028】また、電子認証局システム12は、加盟店
企業(証明書発行企業)からの依頼に基づいて電子証明
書の発行及び加盟店企業等からの照会に基づいて電子証
明書の有効性を証明等する電子認証局に設置されている
システムである。この電子認証局システム12は、図2
に示すように、発行された電子証明書及び申請者の個人
情報等を登録する登録処理部22を備えており、この登
録処理部22には、通信制御部20、発行処理部24及
び登録データ記憶部26が接続されている。
【0029】ここで、通信制御部20においては、加盟
店企業(証明書発行企業)システム6、加盟店企業シス
テム8、個人システム10及び郵便局システム14との
間の通信制御が行われる。また、発行処理部24におい
ては、加盟店企業(証明書発行企業)システム6から送
信される電子証明書の発行依頼に基づいて電子証明書等
の発行処理が行われ、登録データ記憶部26には、発行
処理部24において発行された電子証明書等のデータが
登録処理部22を介して記憶される。
【0030】また、郵便局システム14は、電子証明書
の発行を受ける利用者が本人であることを確認する郵便
局に設置されている。この郵便局システム14は、図3
に示すように、郵便局システム14におけるデータの処
理を行う処理部32を備えており、この処理部32に
は、通信制御部30、入力部34及びICカード書込部
36が接続されている。
【0031】ここで、通信制御部30においては、電子
認証局システム12との通信制御が行われ、入力部34
においては、電子証明書の発行を受ける利用者が本人で
あることを確認したことを示す本人確認情報の入力が行
われる。また、ICカード書込部36においては、電子
認証局システム12において発行された電子証明書等を
ICカードに書込む処理が行われる。
【0032】次に、図4及び図5のフローチャートを参
照して、この電子証明システムによって行われる電子証
明書の発行処理について説明する。なお、この電子証明
システムにおいては、いわゆる公開鍵暗号方式に基づく
電子認証によって本人認証が行われる。
【0033】ここで、公開鍵暗号方式とは、文書作成者
だけが持っている秘密鍵(ネットワーク上以外の通常の
取引等で用いられる印鑑に相当)により暗号化したデー
タ(署名)を、第三者が公開されている公開鍵を用いて
複号化することにより、送信された電子データは送信者
本人が作成した電子データであることを確認することが
できる技術である。また、電子証明書は、秘密鍵の持ち
主が本人であることを公開鍵の有効性を証明することに
よって証明する証明書、即ち、ネットワーク上以外の通
常の取引等において印鑑所有者が本人であることを証明
する印鑑証明書に相当する証明書である。
【0034】以下、図4のフローチャートを参照して、
電子証明書の発行時に加盟店企業(証明書発行企業)シ
ステム6において行われる処理を説明する。
【0035】まず、個人利用者システム2からネットワ
ーク4を介して送信される電子証明書を登録するための
登録申請情報を受信する(ステップS10)。なお、電
子証明書の登録申請情報には、電子証明書の発行依頼、
申請者の氏名、住所等の申請者の個人情報等が含まれて
いる。
【0036】次に、申請者に対して電子証明書を発行す
ることができるか否かについての信用調査を行う(ステ
ップS11)。即ち、証明書発行企業においては、申請
者に対して自社の名の下に電子証明書を発行することに
なるため、自社の信用を維持すべく申請者について独自
に審査を行う。
【0037】信用調査を行った結果、申請者に対して電
子証明書を発行することができないと判断した場合には
(ステップS12)、申請者に対して登録申請を受付け
ることができないために電子証明書を発行することがで
きない旨の発行不可通知を、ネットワーク4を介して送
信する(ステップS13)。
【0038】一方、信用調査を行った結果、申請者に対
して電子証明書を発行することができると判断した場合
には(ステップS12)、電子認証局システム12に対
して電子証明書及び秘密鍵と公開鍵の作成を依頼する。
即ち、ネットワーク4を介してステップS10において
申請者から送信された電子証明書の登録申請情報を含む
電子証明書の発行依頼情報を送信する(ステップS1
4)。
【0039】ここで、電子証明書とは、公開鍵の有効性
を証明するものであり、秘密鍵とは、暗号化された電子
署名を作成するためのものである。また、公開鍵とは、
秘密鍵によって暗号化された電子署名を復号化するもの
である。
【0040】また、電子証明書の発行を電子認証局に依
頼するのと同時に、個人利用者システム2に対して電子
証明書を発行することを許可する旨の発行許可通知を送
信する(ステップS15)。なお、この発行許可通知に
は、電子証明書の発行を受ける申請者が本人であること
を確認するために、申請者に対して指定した郵便局に出
向いて身分証明を行った後に電子証明書が発行される旨
の通知が含まれている。
【0041】次に、図5のフローチャートを参照して、
電子証明書の発行時に電子認証局システム12において
行われる処理を説明する。
【0042】まず、加盟店企業(証明書発行企業)シス
テム6からネットワーク4を介して送信された電子証明
書の発行依頼情報を通信制御部20において受信する
(ステップS20)。なお、通信制御部20において受
信された電子証明書の発行依頼情報は、登録処理部22
を介して登録データ記憶部26に記憶される。
【0043】郵便局においては、電子証明書の発行を受
ける申請者が本人であることの確認が行われる。即ち、
発行許可通知を受信した個人利用者システム2の利用者
が指定された郵便局へ出向き、郵便局の窓口において自
らの身分を証明する書面、例えば運転免許証等を提示す
ることによって申請者が本人であることの確認が行われ
る。なお、申請者が自らの身分を証明する書面は、「電
子署名及び認証業務に関する法律」に規定されている、
申請に係る業務における利用者の真偽の確認に用いられ
る書面等であり、運転免許証、外国人登録証及び公官庁
により発行された資格証明書等が含まれる。
【0044】次に、郵便局の窓口において申請者と直接
対面して申請者が本人であることを確認した郵便局で
は、郵便局システム14の入力部34において本人確認
情報を入力し、入力された本人確認情報を通信制御部3
0から通信回線を通じて電子認証局システム12に対し
て送信する。なお、郵便局は、このような申請者確認業
務を行うために、「電子署名及び認証業務に関する法
律」に基づく「特定認証業務」が委託されているものと
する。
【0045】次に、郵便局システム14の入力部34に
おいて入力され、通信制御部30から通信回線を介して
送信される電子証明書の発行を受ける申請者が本人であ
ることを確認したことを示す本人確認情報を通信制御部
20において受信する(ステップS21)。
【0046】上述のステップS21において受信した本
人確認情報に基づいて、電子証明書の発行を受ける申請
者が本人であることが確認された後に、発行処理部24
において一対の鍵(秘密鍵と公開鍵)及び電子証明書を
発行する(ステップS22)。
【0047】発行された秘密鍵と公開鍵及び電子証明書
は発行処理部24から登録処理部22へ送信される。公
開鍵と電子証明書は、申請者の住所、氏名等の個人情
報、証明書発行企業の名称等の証明書発行企業に関する
情報及び電子証明書の有効期限等の情報と併せて登録デ
ータ記憶部26に記憶され、公開鍵と電子証明書が電子
認証局に登録される(ステップS23)。
【0048】なお、秘密鍵は申請者によって秘密に管理
されるものであるため、登録データ記憶部26には記憶
されずに申請者に付与される。即ち、電子証明書、公開
鍵、電子証明書の有効期限及び申請者の個人情報等が登
録データ記憶部26に記憶されるのと同時に、秘密鍵、
公開鍵及び電子証明書のデータが通信制御部20を介し
て郵便局システム14に送信される。郵便局システム1
4においては、秘密鍵、公開鍵及び電子証明書のデータ
をICカード書込部36においてICカードに書込んだ
後、そのICカードを運転免許証等の提示により本人で
あることが確認された電子証明書の発行を受ける申請者
に対して手渡し又は郵送等によって付与する。
【0049】次に、電子証明書の発行が完了したことを
通知する発行完了通知を、加盟店企業(証明書発行企
業)システム6に対して通信制御部20からネットワー
ク4を介して送信する(ステップS24)。加盟店企業
(証明書発行企業)システム6においては、この発行完
了通知を受信することによって、公開鍵及び電子証明書
が電子認証局に登録されたことを知ることができる。
【0050】次に、図6のフローチャートを参照して、
電子証明書を用いたネットワーク上の取引について説明
する。以下においては、加盟店企業(証明書発行企業)
の電子証明書を有する利用者が、加盟店企業(証明書発
行企業)以外の他の加盟店企業に対してチケット等の予
約を行う場合を例として説明する。
【0051】まず、加盟店企業システム8において、個
人利用者システム2からネットワーク4を介して送信さ
れた予約申込を受信する(ステップS30)。この予約
申込には、予約内容(日時等)、利用者の氏名、住所
等、予約申込に必要な事項のデータに、利用者の有する
秘密鍵で作成され、暗号化された電子署名、電子署名を
復号化するための公開鍵及び電子証明書が添付されてい
る。
【0052】ここで、電子署名の作成は、個人利用者シ
ステム2の図示しないICカード読取部に秘密鍵が記憶
されているICカードを挿入することによって、予約申
込を加盟店企業に対して送信する際に自動的に行われる
ようになっている。また、同時に公開鍵及び電子証明書
が予約申込に添付される。
【0053】次に、電子認証局システム12に対して利
用者から送信された電子証明書の有効性の照会を行い、
併せて照会手数料を支払う(ステップS31)。即ち、
予約申込に添付されている暗号化された電子署名を添付
された公開鍵で復号化すると共に、復号化に用いた公開
鍵の正当性を保証する電子証明書の有効性を電子認証局
に照会することによって、予約申込として送信されたデ
ータの信頼性を確認する。
【0054】電子認証局システム12においては、加盟
店企業システム8からの電子証明書の有効性照会に基づ
いて、登録データ記憶部26に記憶されているデータの
中から登録された発行済みの電子証明書に関する情報を
照会し、電子証明書の有効性を確認する。電子証明書の
有効性を確認した後に、有効性を確認した照会結果を加
盟店企業システム8に対して通信制御部20からネット
ワーク4を介して送信する。
【0055】加盟店企業システム8においては、電子認
証局システム12からネットワーク4を介して送信され
た照会結果を受信する(ステップS32)。受信した照
会結果により、予約申込に添付された電子証明書が有効
であることが確認された場合には(ステップS33)、
申込まれた予約の登録を行う(ステップS34)。そし
て、個人利用者システム2に対し、ネットワーク4を介
して予約を登録した旨の通知を送信する(ステップS3
5)。
【0056】一方、受信した照会結果によって、電子証
明書の有効期限が切れている等、電子証明書の有効性が
保証されていないことを確認した場合には(ステップS
33)、個人利用者システム2に対してネットワーク4
を介して予約することができない旨の予約不可通知を送
信する(ステップS36)。即ち、電子証明書の有効性
が確認できない場合には、予約申込のデータの正当性が
保証されないため、取引の安全性を確認することができ
ない。従って、この場合には予約をすることができない
旨を予約申込の送信者に対して送信して取引を拒否す
る。
【0057】なお、利用者は、加盟店企業(証明書発行
企業)により発行された電子証明書を用いて他の加盟店
企業に対して予約の申込を行っている。従って、他の加
盟店企業によって電子認証局に支払われた照会手数料の
一部が電子認証局から加盟店企業(証明書発行企業)に
対して支払われる。
【0058】この第1の実施の形態にかかる電子証明シ
ステムによれば、申請者から電子証明書の発行を依頼さ
れた証明書発行企業が、独自に申請者に対して電子証明
書を発行することができるか否かを調査した後、発行す
ることができると判断した場合には、電子認証局に対し
て電子証明書の発行を依頼している。従って、証明書発
行企業は、独自基準で利用者に対して電子証明書を発行
することができるか否かの認証や利用者の個人情報を獲
得することが可能であると共に、コストを要する対面で
の本人確認業務、電子証明書の発行業務を電子認証局に
一任することが可能となる。
【0059】また、加盟店企業の一つである証明書発行
企業によって発行及び登録された電子証明書は、同一の
電子認証局により認証された電子証明書に基づく電子認
証システムを採用している者に対して共通に使用するこ
とができる。従って、利用者は主に利用するサービスを
提供する企業の電子証明書を一通取得すれば、この電子
証明書を他の加盟店に対しても共通に利用することがで
きる。また、独自に電子証明書を発行しない企業対個人
のネットワークを介した取引においても、証明書発行企
業により発行された電子証明書を用いて取引の安全性を
適切に確保することができる。同様に、個人対個人のネ
ットワークを介した個人売買取引等においても、証明書
発行企業により発行された電子証明書を用いて取引の安
全性を適切に確保することができる。
【0060】また、電子証明書を発行する前に、郵便局
において申請者本人と直接対面して申請者の提示した身
分証明書によって申請者が本人であることを確認した
後、本人であることが確認された場合に電子証明書を発
行している。従って、郵便局窓口のような全国各地に拠
点を持つ機関において対面による本人確認をしているた
め、証明書発行企業の店舗等の所在地等に拘わらず広範
囲の利用者を対象として、公証性及び信頼性の高い電子
証明書を発行することができる。
【0061】また、加盟店企業においては、証明書発行
企業の名の下に利用者本人を確認した後に電子証明書が
発行されていることから、電子証明書の有効性を電子認
証局に対して照会することによって、利用者が本人であ
ることを確実に確認することが可能になる。従って、他
人に成りすました利用者によるいたずら目的の予約等を
抑制することができ、ネットワーク上における取引のリ
スクを軽減することができると共に、店舗等を持たない
ネット専業企業や、独自に電子証明書を発行することが
困難な小規模のネットショップであっても電子認証の有
用性・安全性を享有することができる。
【0062】また、証明書発行企業においては、自社に
おいて発行した電子証明書を利用者が用いることによっ
て、電子証明書の利用回数に比例してポイントを付与す
る等の自社ブランドを活かした独自サービスを提供する
ことができる。
【0063】また、利用者が証明書発行企業の名の下に
発行された電子証明書を用いてネットワーク上における
取引を行った場合には、電子認証局から証明書発行企業
に対して照会手数料の一部が支払われている。従って、
証明書発行企業においては、より一層、信頼性の高い電
子証明書の発行を行うための企業努力をすると共に、ネ
ットワーク上における取引が活発に行われるようにして
顧客増加を実現することができる。
【0064】なお、この第1の実施の形態の電子証明シ
ステムにおいては、個人利用者システム2からネットワ
ーク4を介して加盟店企業(証明書発行企業)システム
6に対して電子証明書の登録申請情報が送信されている
が、電子証明書の登録を申請するための情報はファック
ス又は郵送等により送付されるようにしてもよい。
【0065】また、秘密鍵と公開鍵が電子認証局システ
ム12において作成されているが、この秘密鍵及び公開
鍵を申請者が本人確認のために郵便局に出向いた際に、
郵便局システム14において作成するようにしてもよ
い。即ち、郵便局に、秘密鍵と公開鍵を作成することが
できるシステムを有する郵便局システム14を設置し、
電子証明書の発行許可通知を受取った申請者が、郵便局
システム14において秘密鍵と公開鍵を作成する。そし
て、作成した公開鍵と本人確認情報を郵便局システム1
4から電子認証局システム12に対して送信し、電子認
証局システム12において受信した公開鍵及び申請者が
本人であることが確認された後に作成された電子証明書
を登録するようにしてもよい。なお、このようにして秘
密鍵と公開鍵を作成することによって、秘密鍵は申請者
本人にしか解らないように作成することができるため、
より一層、電子認証に基づく本人確認に対する信頼性を
向上させることができる。
【0066】また、上述の第1の実施の形態において
は、秘密鍵、公開鍵及び電子証明書は、郵便局システム
14においてICカードに記録されて申請者に付与され
ているが、ICカードへの記録を伴わず付与されるよう
にしてもよい。即ち、電子認証局システム12と個人利
用者システム2がネットワーク4を介して相互に接続さ
れている場合には、本人確認をした後に発行された秘密
鍵、公開鍵及び電子証明書が、電子認証局システム12
から個人利用者システム2に直接送信されることによっ
て付与されるようにしてもよい。
【0067】また、電子証明書の発行を受ける申請者が
本人であることの確認は、郵便局の窓口において免許証
等の身分証明書を提示することによって行っているが、
申請者本人が出頭せずに本人確認ができるようにしても
よい。即ち、指紋、声紋、虹彩及び掌紋等を予め登録
し、ネットワーク4を介して送信された申請者の指紋等
と登録されている指紋等を照合することによって本人確
認を行うようにしてもよい。
【0068】また、電子証明書の発行を受ける申請者が
本人であることの確認は、郵便局以外の施設、例えば、
全国の市区町村に設置されている役所や全国各地に拠点
を持つコンビニエンスストア等に申請者確認システムを
設置することによって行うようにしてもよい。
【0069】また、ネットワーク上でオンラインバンキ
ング等の業務を提供している企業を証明書発行企業とし
ているが、ネットワーク上でそのような業務を提供して
いない企業が証明書発行企業となってもよい。即ち、電
子証明書の発行受付けのみを行う企業が証明書発行企業
となってもよい。
【0070】また、企業や個人に対する本人確認のみで
なく、ネットワーク上において公的機関に対する証明書
の発行等を依頼する場合に、電子証明書をネットワーク
上の身分証明書として使用するようにしてもよい。
【0071】次に、この発明の第2の実施の形態にかか
る電子証明システムについて説明する。なお、以下にお
いては、証明書発行企業により発行された電子証明書を
有する利用者が、ネットワークを介して個人から商品を
購入する場合を例として説明する。
【0072】まず、個人利用者システム2から送信され
る電子署名、公開鍵及び電子証明書を含む商品購入申請
を受信した個人システム10は、電子認証局システム1
2に対して受信した電子証明書の有効性を照会し、同時
に照会手数料を電子認証局に対して支払う。
【0073】次に、電子認証局システム12からネット
ワーク4を介して電子証明書の有効性照会結果を受信
し、電子証明書の有効性が確認され、取引相手が本人で
あることを確認することができた場合には、個人利用者
システム2に対して決済方法を提示する。具体的には、
配送時の代金引換、郵便振替、銀行振込及び現金書留に
よる送付等の何れの決済方法により決済を行うのか、決
済方法に関する情報を個人利用者システム2に対して送
信する。
【0074】ここで、個人利用者システム2から送信さ
れた決済方法が銀行振込である場合には、個人システム
10は、口座番号等、銀行振込の為に必要な情報を個人
利用者システム2に対して送信する。この時、併せて振
り込みを確認した後に商品を発送する旨通知し、実際に
振り込みを確認した後に商品を発送する。なお、電子証
明書の有効性を確認することによって購入申請に関する
データの信頼性が保証されているため、商品到着後に振
り込みを行うようにしてもよい。
【0075】一方、電子証明書の有効性照会結果に基づ
いては電子証明書の有効性を確認することができなかっ
た場合には、ネットワーク4を介して個人利用者システ
ム2へ取引を行うことができない旨の通知を送信する等
によって取引を中止する。
【0076】なお、利用者は証明書発行企業の名の下に
発行された電子証明書を用いて取引において自らが本人
であることを証明しているため、個人から電子証明書の
有効性についての照会手数料を受取った電子認証局は、
照会手数料の一部を証明書発行企業に対して支払う。
【0077】この第2の実施の形態にかかる電子証明シ
ステムによれば、個人対個人のネットワークを介した取
引においても、加盟店企業(証明書発行企業)により発
行された電子証明書を照会することによって、取引相手
が本人であることを確認した後に取引の決済を行ってい
る。従って、商品購入申請を受付けた個人においては顔
の見えない相手とのネットワークを介した取引を安全に
行うことができる。
【0078】また、利用者に対して決済方法を提示し、
提示した決済方法の中から利用者によって選択された決
済方法によって決済を行うことができる。そのため、ク
レジットカード番号等の個人情報をネットワーク上でや
り取りすることなく確実に決済を行うことができるた
め、ネットワークを介した取引を利用する者に安心感を
与えることができる。
【0079】なお、上述の実施の形態においては、公開
鍵暗号方式に基づく電子認証によって本人認証を行って
いるが、公開鍵暗号方式以外の方式、例えば、共通鍵暗
号方式等に基づく電子認証によって本人認証を行うよう
にしてもよい。
【0080】また、利用者は、ICカードに記憶された
秘密鍵と公開鍵及び電子証明書を用いて電子認証を行っ
ているが、ICカード以外の記録媒体に秘密鍵と公開鍵
及び電子証明書が記憶されていてもよい。即ち、秘密鍵
と公開鍵及び電子証明書をフレキシブルディスクやCD
−ROM等の記録媒体に記憶させて利用者に対して付与
し、これら記録媒体に記録されている秘密鍵と公開鍵及
び電子証明書を用いて電子認証を行うようにしてもよ
い。
【0081】
【発明の効果】この発明によれば、利用者からの電子証
明書登録申請を加盟店システムにおいて受付けた後、加
盟店システムによって電子認証局に電子証明書の発行が
依頼され、電子認証局においては、本人確認情報(電子
証明書の発行を受ける利用者が本人であることが確認さ
れたことを示す情報)を全国等の各地に拠点を持つ機関
に設置された申請者確認システムから受取った後に電子
証明書を発行している。従って、加盟者にとっては店舗
等の所在と拘わりなく広範囲の利用者を対象として電子
証明書の発行を行うことができる。一方、利用者にとっ
ては、全国等の各地に拠点を持つ機関、例えば、郵便局
等の身近に存在する機関の窓口を利用して容易に電子証
明書の発行を受けることができる。また、電子証明書を
発行する前に電子証明書の発行を受ける利用者が本人で
あることを確認することによって、信頼性の高い電子証
明書を発行することができる。
【0082】また、電子証明書の発行を受ける利用者が
本人であることが確認された後に、一の電子認証局によ
り認証された電子証明書に基づいて加盟者とネットワー
ク上における取引を行っている。従って、利用者は、電
子証明書の発行を行う加盟者によって発行された電子証
明書を他の加盟者に対しても共通して使用することがで
き、手続等を行う相手毎に電子証明書を使い分ける必要
がない。また、電子証明書の発行を行わない規模の小さ
い加盟者であっても、電子認証の有用性・安全性を享有
することができる。更に、信頼性の高い電子証明書を用
いてネットワーク上の各種手続を行うことによって、利
用者及び加盟者の双方にとってネットワーク上における
取引の安全性を適切に確保することができる。
【0083】また、信頼性の高い電子証明書に基づいて
取引の安全性が確認された後に、決済方法を提示し、提
示された決済方法の中から利用者が任意に決済方法を選
択して決済を行うことができる。従って、加盟者にとっ
ては確実に決済を行うことができると共に、利用者にと
っては提示された決済方法の中から自分に適した決済方
法を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる電子証明システ
ムのブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる電子認証局シス
テムのブロック構成図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態にかかる郵便局シ
ステムのブロック構成図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態にかかる加盟店企
業(証明書発行企業)システムにおける電子証明書発行
時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の第1の実施の形態にかかる電子認証
局システムにおける電子証明書発行時の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】この発明の第1の実施の形態にかかる加盟店企
業システムにおける電子証明書使用時の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
2…個人利用者システム、4…ネットワーク、6…加盟
店企業(証明書発行企業)システム、8…加盟店企業シ
ステム、10…個人システム、12…電子認証局システ
ム、14…申請者確認システム(郵便局システム)、2
0…通信制御部、22…登録処理部、24…発行処理
部、26…登録データ記憶部、30…通信制御部、32
…処理部、34…入力部、36…ICカード書込部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 521 B42D 15/10 521 G06F 19/00 300 G06F 19/00 300N G06K 17/00 G06K 17/00 L G09C 1/00 640 G09C 1/00 640B 640Z H04L 9/32 H04L 9/00 675D Fターム(参考) 2C005 MB01 SA02 SA12 SA15 5B058 CA01 KA02 KA04 KA31 KA35 YA02 5J104 AA09 AA16 EA16 LA06 MA01 NA02 PA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の電子認証局により認証された電子証
    明書に基づく電子認証システムを採用している加盟者が
    有する加盟者システムと、 前記加盟者システムとネットワークを介して相互に接続
    されている電子認証局システムと、 各地に拠点を持つ機関に設置され、前記電子認証局シス
    テムと相互に接続されている申請者確認システムとを備
    える電子証明システムであって、 前記加盟者システムは、利用者からの電子証明書登録申
    請に基づいて登録申請を受付ける登録申請受付手段と、 前記登録申請受付手段により受付けられた登録申請に基
    づいて、前記電子認証局システムに対して電子証明書の
    発行を依頼する発行依頼手段と、 利用者に対して電子証明書の発行の可否を通知する通知
    手段とを備え、 前記電子認証局システムは、前記加盟者システムから送
    信された発行依頼を受付ける発行依頼受付手段と、 前記発行依頼受付手段により受付けられた発行依頼に基
    づいて電子証明書を発行する電子証明書発行手段と、 前記電子証明書発行手段により発行した電子証明書を登
    録する登録手段とを備え、 前記申請者確認システムは、電子証明書の発行を受ける
    利用者が本人であることが確認されたことを示す本人確
    認情報を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された本人確認情報を前記電子
    認証局システムに対して送信する本人確認情報送信手段
    とを備え、 前記電子認証局システムの前記電子証明書発行手段は、
    前記申請者確認システムの前記本人確認情報送信手段に
    より送信された本人確認情報を受取った後に電子証明書
    を発行することを特徴とする電子証明システム。
  2. 【請求項2】 前記電子証明書発行手段により発行され
    た電子証明書は、前記申請者確認システムにおいて記録
    媒体に記憶された後に、利用者に付与されることを特徴
    とする請求項1記載の電子証明システム。
  3. 【請求項3】 前記利用者が有する個人利用者システム
    を更に備え、 前記個人利用者システムは、ネットワークを介して前記
    電子認証局システムと相互に接続されており、 前記電子証明書発行手段により発行された電子証明書
    は、ネットワークを介して前記電子認証局システムから
    前記個人利用者システムに対して送信されることによっ
    て付与されることを特徴とする請求項1記載の電子証明
    システム。
  4. 【請求項4】 前記個人利用者システムは、ネットワー
    クを介して前記加盟者システムと相互に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3記載の電子証明シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 個人利用者システムとネットワークを介
    して相互に接続されている、一の電子認証局により認証
    された電子証明書に基づく電子認証システムを採用して
    いる加盟者が有する加盟者システムと、 前記加盟者システムとネットワークを介して相互に接続
    されている電子認証局システムとを備える電子証明シス
    テムであって、 前記加盟者システムは、前記個人利用者システムから送
    信された、電子証明書の発行を受ける利用者が本人であ
    ることが確認された後に発行された電子証明書を含む手
    続情報を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信した手続情報に含まれる電子証
    明書の有効性について、前記電子認証局システムに対し
    て照会する電子証明書照会手段と、 前記電子証明書照会手段により照会した結果を受信する
    照会結果受信手段とを備え、 前記電子認証局システムは、前記電子証明書照会手段に
    より照会された電子証明書の有効性を確認する有効性確
    認手段と、 前記有効性確認手段により確認された結果を前記加盟者
    システムに対して送信する結果送信手段とを備えること
    を特徴とする電子証明システム。
  6. 【請求項6】 前記個人利用者システムは、記録媒体に
    記憶されている電子証明書を読み出して手続情報に付加
    した後に、前記加盟者システムに対して電子証明書を含
    む手続情報を送信する送信手段を備えることを特徴とす
    る請求項5記載の電子証明システム。
  7. 【請求項7】 前記加盟者システムは、前記個人利用者
    システムの送信手段から送信された手続情報が商品購入
    情報である場合に、 前記利用者に対して決済方法を提示する決済方法提示手
    段を更に備えることを特徴とする請求項5又は請求項6
    記載の電子証明システム。
  8. 【請求項8】 一の電子認証局により認証された電子証
    明書に基づく電子認証システムを採用している加盟者に
    おいて、利用者からの電子証明書登録申請に基づいて登
    録申請を受付ける登録申請受付ステップと、 前記加盟者において、受付けられた登録申請に基づいて
    前記電子認証局に対して電子証明書の発行を依頼する発
    行依頼ステップと、 前記加盟者から利用者に対して電子証明書の発行の可否
    を通知する通知ステップと、 前記電子認証局において前記加盟者からの発行依頼を受
    付ける発行依頼受付ステップと、 各地に拠点を持つ機関において、電子証明書の発行を受
    ける利用者が本人であることが確認されたことを示す本
    人確認情報を入力する入力ステップと、 前記電子認証局において、前記入力ステップにおいて入
    力された本人確認情報を受付ける本人確認情報受付ステ
    ップと、 前記電子認証局において、本人確認情報が受付けられた
    後に、前記発行依頼に基づいて電子証明書を発行する電
    子証明書発行ステップと、 前記電子認証局において、発行された電子証明書を登録
    する登録ステップとを含むことを特徴とする電子証明方
    法。
  9. 【請求項9】 利用者が有する個人利用者システムか
    ら、電子証明書の発行を受ける利用者が本人であること
    が確認された後に発行された電子証明書を含む手続情報
    を、一の電子認証局により認証された電子証明書に基づ
    く電子認証システムを採用している加盟者が有する加盟
    者システムに対して送信する手続情報送信ステップと、 前記加盟者システムにおいて手続情報を受信する手続情
    報受信ステップと、 受信した手続情報に含まれる電子証明書の有効性につい
    て、前記電子認証局に対して照会する電子証明書照会ス
    テップと、 前記電子認証局において、前記電子証明書照会ステップ
    において照会された電子証明書の有効性を確認する有効
    性確認ステップと、 前記加盟者システムにおいて、前記電子証明書照会ステ
    ップにおいて照会され、前記有効性確認ステップにおい
    て有効性が確認された結果を受信する照会結果受信ステ
    ップとを含むことを特徴とする電子証明方法。
JP2001257166A 2001-08-28 2001-08-28 電子証明システム及び電子証明方法 Pending JP2003067523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001257166A JP2003067523A (ja) 2001-08-28 2001-08-28 電子証明システム及び電子証明方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001257166A JP2003067523A (ja) 2001-08-28 2001-08-28 電子証明システム及び電子証明方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003067523A true JP2003067523A (ja) 2003-03-07

Family

ID=19084873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001257166A Pending JP2003067523A (ja) 2001-08-28 2001-08-28 電子証明システム及び電子証明方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003067523A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008112361A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 利用予約システム、通信端末及びそのプログラム、受付システム及びそのプログラム、icカード及びそのプログラム
JP2014082584A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Nippon Registry Authentication Inc 認証基盤システム
JP2016038919A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド プロセス制御システムに対するデバイスの安全化
US10671028B2 (en) 2013-03-15 2020-06-02 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method and apparatus for managing a work flow in a process plant
US10866952B2 (en) 2013-03-04 2020-12-15 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Source-independent queries in distributed industrial system
US10909137B2 (en) 2014-10-06 2021-02-02 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Streaming data for analytics in process control systems
US11385608B2 (en) 2013-03-04 2022-07-12 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Big data in process control systems
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008112361A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 利用予約システム、通信端末及びそのプログラム、受付システム及びそのプログラム、icカード及びそのプログラム
JP2014082584A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Nippon Registry Authentication Inc 認証基盤システム
US10866952B2 (en) 2013-03-04 2020-12-15 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Source-independent queries in distributed industrial system
US11385608B2 (en) 2013-03-04 2022-07-12 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Big data in process control systems
US10671028B2 (en) 2013-03-15 2020-06-02 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method and apparatus for managing a work flow in a process plant
US10691281B2 (en) 2013-03-15 2020-06-23 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method and apparatus for controlling a process plant with location aware mobile control devices
US11112925B2 (en) 2013-03-15 2021-09-07 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Supervisor engine for process control
US11169651B2 (en) 2013-03-15 2021-11-09 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method and apparatus for controlling a process plant with location aware mobile devices
US11573672B2 (en) 2013-03-15 2023-02-07 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method for initiating or resuming a mobile control session in a process plant
JP2016038919A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド プロセス制御システムに対するデバイスの安全化
US10909137B2 (en) 2014-10-06 2021-02-02 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Streaming data for analytics in process control systems
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7003497B2 (en) System and method for confirming electronic transactions
RU2292589C2 (ru) Аутентифицированный платеж
JP3935879B2 (ja) データ供給のためのシステム
US8898762B2 (en) Payment transaction processing using out of band authentication
RU2144269C1 (ru) Способ секретного использования цифровых подписей в коммерческой криптографической системе
US6965997B2 (en) System and method for binding and unbinding ticket items with user-negotiated security features
US6971030B2 (en) System and method for maintaining user security features
US20030154376A1 (en) Optical storage medium for storing, a public key infrastructure (pki)-based private key and certificate, a method and system for issuing the same and a method for using
US20040199469A1 (en) Biometric transaction system and method
US20090271321A1 (en) Method and system for verification of personal information
US20070266238A1 (en) Internet third-party authentication using electronic tickets
US20120239934A1 (en) Creation of user digital certificate for portable consumer payment device
KR100411448B1 (ko) 공개키 기반구조의 개인키와 인증서를 저장하는 광학기록매체의 발급방법 및 발급시스템
RU2451425C2 (ru) Служба уведомления об оценке соответствия
KR20040066605A (ko) 공개키 기반 구조(pki) 도메인간의 이동 사용자를 위한스마트카드 인증서 등록 및 검증 시스템 및 방법
US20020138770A1 (en) System and method for processing ticked items with customer security features
US20020138357A1 (en) System and method for purchasing ticket items with user-negotiated security features
US20070118749A1 (en) Method for providing services in a data transmission network and associated components
US20030187797A1 (en) Method for issuing and settling electronic check
JP2003067523A (ja) 電子証明システム及び電子証明方法
JP2001331646A (ja) 指紋照合を利用した金融取引システムおよび金融取引方法
US20020138723A1 (en) System and method for placement of user-negotiated security features on ticket items
JP2005284327A (ja) 領収書発行システム
JP4643240B2 (ja) 匿名再送システム、装置及びプログラム
JP2003066836A (ja) 電子署名方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315