JP2003067279A - コンテンツ動的ミラーリングシステム、 - Google Patents

コンテンツ動的ミラーリングシステム、

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JP2003067279A
JP2003067279A JP2001258315A JP2001258315A JP2003067279A JP 2003067279 A JP2003067279 A JP 2003067279A JP 2001258315 A JP2001258315 A JP 2001258315A JP 2001258315 A JP2001258315 A JP 2001258315A JP 2003067279 A JP2003067279 A JP 2003067279A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網内の任意のノードが適応的にミラーサーバ
になることにより、オリジンサーバに対するアクセス負
荷状況に応じて最適なミラーサーバ群を生成する。 【解決手段】 網内の任意のノードに対して、オリジン
サーバからの動的ミラーリング要求によって適応的にミ
ラーサーバになれる機能が付加される(適応ミラーノー
ドB1)。オリジンサーバA1がコンテンツの動的ミラ
ーリングを行う際、適応ミラーノード検出手段A14
は、網内の適応ミラーノードを検出し、動的ミラーリン
グ先決定手段A13によってミラーリング先を決定す
る。動的ミラーリング要求手段A15は動的ミラーリン
グ要求を選択された適応ミラーノードB1に行い、要求
が受理されると動的ミラーリング手段A16によってミ
ラーコンテンツを転送する。適応ミラーノードは受信し
たミラーコンテンツをミラーコンテンツ記憶部B101
に格納し、ミラーサーバとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ動的ミ
ラーリングシステムに関し、特にWWW(WorldWide We
b)コンテンツや動画コンテンツなどの配信用コンテン
ツを、オリジンサーバや既にコンテンツのミラーリング
が行われているミラーサーバの負荷分散を目的として他
のミラーサーバにミラーリングするコンテンツ動的ミラ
ーリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のコンテンツ動的ミラ
ーリングシステムは、オリジンサーバの負荷状況に応じ
て、他のミラーサーバに対して動的にコンテンツのミラ
ーリングを行い、負荷分散を図るために用いられてい
る。
【0003】例えば、特開平11−85604号公報で
は、連続メディアコンテンツの動的なミラーリングシス
テムについて記載されている。
【0004】この公報に記載されたコンテンツのミラー
リングシステムは、映像・音声等の連続メディアコンテ
ンツを格納しているメディアサーバに対して多数の端末
装置からコンテンツの要求が発生した場合に、アクセス
負荷の原因となるコンテンツを特定し、特定されたコン
テンツへの端末装置からのアクセス状況を解析し、メデ
ィアサーバの処理できるアクセス負荷の限界値を越える
時間を予測し、メディアサーバが処理できる限界値に達
する前に、コンテンツの複製の作成、または当該コンテ
ンツとその他のコンテンツとで所在の再配置を行なうこ
とにより、動的なコンテンツ配置変更を可能としてい
る。
【0005】また、特開2001−69169号公報に
開示されるミラーリングシステムでは、コンテンツを保
持する特定のサーバの負荷が基準値を越えたかどうかを
検出し、負荷が基準値以上になった場合に、当該サーバ
のコンテンツを異なる他のサーバ(ミラーサーバ)に複
製し、ネットワークを介してアクセスするエンドホスト
が特定のサーバあるいは上記ミラーサーバのうち転送経
路の近いサーバへアクセスする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
技術では、以下に述べるような問題点があった。
【0007】第1の問題点は、動的にコンテンツのミラ
ーリングを行うとしても、動的ミラーリングの行われる
ミラーサーバの選択は、予め固定的に配置されたミラー
サーバ群のなかから行われなければならないということ
である。
【0008】したがって、負荷分散の効果は予め固定的
に配置されているミラーサーバ群の数及び位置によって
制限され、効率的に負荷分散を図ることができない可能
性がある。この問題を解決するために、例えば、どのよ
うなアクセス状況に対しても柔軟に負荷分散効果が生み
出せるように網内の至るところに多数のミラーサーバを
配置するとしても、その設置コスト及び管理コストを考
えると現実的とはいえない。
【0009】第2の問題点は、網内のリソース状況を考
慮した動的ミラーリングが行えないということである。
【0010】例えば、オリジンサーバから125Mby
teのコンテンツの動的ミラーリングを行おうとしてい
るときに、候補となるミラーサーバが2つ存在すると
し、それぞれの候補ミラーサーバをA、Bとし、どちら
かに動的ミラーリングを行うとする。候補ミラーサーバ
A、Bはそれぞれ、クライアントサイトC、Dに対して
該コンテンツの転送遅延を最小化するために選択されて
いる。このとき、オリジンサーバからクライアントC、
Dまでの利用可能帯域はともに1Mbit/secであ
ったとする。更に候補ミラーサーバAからクライアント
サイトCまで、及び候補ミラーサーバBからクライアン
トサイトDまでの利用可能帯域がそれぞれ1Mbit/
sec、100Mbit/secであったとする。この
場合、候補ミラーサーバBに動的ミラーリングを行った
場合はクライアントDにとって該コンテンツ取得時の利
用可能帯域が飛躍的に増加する一方、候補ミラーサーバ
Aに動的ミラーリングを行っても、オリジンサーバの負
荷が分散されるだけで、クライアントCにとっての該コ
ンテンツ取得時の利用可能帯域は変わらない。
【0011】他の例では、同様にオリジンサーバから1
25Mbyteのコンテンツの動的ミラーリングを候補
ミラーサーバA、Bのどちらかに動的ミラーリングを行
うとするときに、オリジンサーバから各候補ミラーサー
バまでの利用可能帯域を比較し、候補ミラーサーバAに
対しては100Mbit/secであり、候補ミラーサ
ーバBに対しては1Mbit/secであったとする。
このとき、候補ミラーサーバAに動的ミラーリングを行
うのために要するコンテンツの転送遅延は10秒である
のに対し、候補ミラーサーバBに動的ミラーリングする
場合は1000秒を要する。直ちにオリジンサーバの負
荷の軽減が要求される場合は上記の転送遅延の差は無視
できず、負荷分散性能を左右する原因となる。
【0012】上記の例より、動的ミラーリングを行う際
に網内のリソース状況を考慮することによって、動的ミ
ラーリングに伴う性能改善効果を高めることができるこ
とが分かる。
【0013】第3の問題点は、動的ミラーリングにおい
て、オリジンサーバからミラーサーバへのミラーコンテ
ンツ転送に伴う大量のトラフィック量によって、網に負
荷をかけてしまうおそれがあることである。また、複数
のミラーサーバに同時に同一コンテンツの動的ミラーリ
ングを行う場合、そのトラフィック量が大きくなること
も問題である。
【0014】例えば、オリジンサーバからミラーサーバ
までの転送経路に利用可能帯域値の非常に小さいリンク
が存在する場合、ミラーリングに要する転送遅延が大き
くなるばかりでなく、ミラーコンテンツの転送時の大量
のトラフィックによって、そのリンクを通過する他のト
ラフィックを阻害するおそれがある。
【0015】また、複数のミラーサーバに同時に同一コ
ンテンツの動的ミラーリングを行う場合、各ミラーサー
バに同じミラーコンテンツの転送を並列に行うため、転
送トラフィックが網に与える負荷はその分大きくなる。
【0016】本発明の第1の目的は、上記従来技術の欠
点を解決し、網内の任意のノードが適応的にミラーサー
バになることにより、オリジンサーバに対するアクセス
負荷状況に応じて最適なミラーサーバ群を生成できるよ
うなコンテンツ動的ミラーリングシステムを提供するこ
とにある。
【0017】本発明の第2の目的は、上記従来技術の欠
点を解決し、網内のリソース状況を考慮することによ
り、動的ミラーリングに伴う性能改善効果を高めること
ができるコンテンツ動的ミラーリングシステムを提供す
ることにある。
【0018】本発明の第3の目的は、上記従来技術の欠
点を解決し、オリジンサーバから1つあるいは複数のミ
ラーサーバに対して動的ミラーリングを行う際に、ミラ
ーコンテンツの転送遅延と転送トラフィック量を削減す
ることのできるコンテンツ動的ミラーリングシステムを
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、オリジンサーバの保持するコンテンツの全部
又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミ
ラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う動的ミ
ラーリングシステムにおいて、前記網内に配置される1
又は複数のノードに、前記オリジンサーバからの要求に
応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作する機能を
持たせ、前記オリジンサーバが、前記動的ミラーリングを
行う相手先として前記ノードを含めて選択を行うことを
特徴とする。
【0020】請求項2の本発明は、前記オリジンサーバ
は、前記ミラーコンテンツと同一のコンテンツの複製を
既に保持するミラーサーバであることを特徴とする。
【0021】請求項3の本発明は、前記ノードは、前記
ミラーサーバとしての機能の他に、ルータ、レイヤ4ス
イッチ、レイヤ7スイッチ、プロキシサーバのうちの任
意の1つ以上の機能を兼ね備えるノードであることを特
徴とする。
【0022】請求項4の本発明は、オリジンサーバの保
持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコ
ンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミ
ラーリングを行う動的ミラーリングシステムにおいて、
前記網内に配置される1又は複数のノードに、前記オリ
ジンサーバからの要求に応じて適応的に前記ミラーサー
バとして動作する機能を持たせ、前記オリジンサーバが、
前記網内の網内リソース情報と前記ミラーサーバのサー
バ性能情報のいずれか、あるいは両方を判断基準として
用いて、前記動的ミラーリングの対象となる前記ノード
を含めて選択を行うことを特徴とする。
【0023】請求項5の本発明は、オリジンサーバの保
持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコ
ンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミ
ラーリングを行う動的ミラーリングシステムにおいて、
前記網内に配置される1又は複数のノードに、前記オリ
ジンサーバからの要求に応じて適応的に前記ミラーサー
バとして動作する機能を持たせ、前記オリジンサーバが、
前記動的ミラーリングを行う相手先として前記ノードを
含めて選択を行い、前記オリジンサーバから1つあるい
は複数の前記ミラーサーバへ前記ミラーコンテンツを転
送する際に、前記オリジンサーバを頂点とし、前記ミラ
ーサーバによって構成される任意のツリー状の経路であ
るミラーリングツリーを、前記ミラーコンテンツの転送
経路とすることを特徴とする。
【0024】請求項6の本発明は、自ノードの保持する
コンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコンテン
ツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリ
ングを行うオリジンサーバであって、前記オリジンサー
バからの要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして
動作する機能を持たせ前記網内に配置される1又は複数
のノードを含めて、前記動的ミラーリングを行う相手先
としての選択を行うことを特徴とする。
【0025】請求項7の本発明は、前記ノードが、前記
ミラーサーバとしての機能の他に、ルータ、レイヤ4ス
イッチ、レイヤ7スイッチ、プロキシサーバのうちの任
意の1つ以上の機能を兼ね備えるノードであることを特
徴とする。
【0026】請求項8の本発明は、自ノードの保持する
コンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコンテン
ツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリ
ングを行うオリジンサーバであって、クライアントから
のコンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能
劣化を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて
前記動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ
負荷測定手段と、前記オリジンサーバの保持するコンテ
ンツのうちのどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て、前記動的ミラーリングを行うかを選択するミラーコ
ンテンツ決定手段と、前記ミラーサーバとして機能する
前記ノードから、最適なものを動的ミラーリング先とし
て決定する動的ミラーリング先決定手段と、前記動的ミ
ラーリング先決定手段によって決定された動的ミラーリ
ング先となる前記ノードに対して、前記動的ミラーリン
グを行うための動的ミラーリング要求を出す動的ミラー
リング要求手段と、前記動的ミラーリング要求が受理さ
れた場合に、動的ミラーリング先として決定された前記
ノードに対して、前記ミラーコンテンツ決定手段によっ
て決定されたミラーコンテンツを転送するミラーコンテ
ンツ転送手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項9の本発明は、前記網内に存在する
前記ミラーサーバとして機能するノードを検出するノー
ド検出手段を備え、前記動的ミラーリング先決定手段は、
前記ノード検出手段で検出されたノードから最適なもの
を動的ミラーリング先として決定することを特徴とす
る。
【0028】請求項10の本発明は、前記サーバ負荷測
定手段によって測定される前記オリジンサーバの性能劣
化を示すパラメータは、前記オリジンサーバにおけるC
PU負荷、コンテンツ転送セッション数、1セッション
あたりのコンテンツ転送スループットのいずれか、ある
いは任意の2つ以上の組み合わせであることを特徴とす
る。
【0029】請求項11の本発明は、前記ミラーコンテ
ンツ決定手段における前記オリジンサーバの保持するコ
ンテンツのうちどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て前記動的ミラーリングを行うかの判断基準が、単位時
間あたりのクライアントからのコンテンツ取得要求数が
閾値を超えるコンテンツ、又は、コンテンツのサイズが
閾値を超えるコンテンツ、又は、負荷分散した結果クラ
イアントにとってのコンテンツ転送スループットを最大
化するコンテンツ、のいずれか、あるいは任意の2つ以
上の組み合わせであることを特徴とする。
【0030】請求項12の本発明は、前記ノード検出手
段は、前記網内の各管理ドメイン内に配置されており、
各管理ドメイン内のノードを管理し、各ノードの位置、
リソース状況などを把握する代表管理サーバに対して、
各管理ドメイン内のノードのリストを問い合わせること
により、前記網内のノードを検出することを特徴とす
る。
【0031】請求項13の本発明は、前記ノード検出手
段は、前記クライアントから前記オリジンサーバまでの
コンテンツ取得要求の通過経路上に存在する前記ミラー
サーバとして機能するノードが付加した、前記クライア
ントから前記オリジンサーバまでのコンテンツ取得要求
の通過経路上に前記ノードが存在するという情報をもと
にして、前記ノードを検出することを特徴とする。
【0032】請求項14の本発明は、前記動的ミラーリ
ング先決定手段は、クライアントが存在する前記網内の
管理ドメインごとに測定された、動的ミラーリングの対
象となるコンテンツに対する単位時間あたりのコンテン
ツ取得要求数が、所定の閾値以上である管理ドメイン内
に存在するノードを、動的ミラーリング先として決定す
ることを特徴とする。
【0033】請求項15の本発明は、前記ミラーコンテ
ンツ転送手段は、前記動的ミラーリング先決定手段によ
って決定された動的ミラーリング先に対して、前記ミラ
ーコンテンツ決定手段によって決定されたミラーコンテ
ンツを転送する際に、前記ミラーコンテンツの圧縮又は
暗号化を行うことを特徴とする。
【0034】請求項16の本発明は、前記ミラーコンテ
ンツ転送手段は、前記ミラーコンテンツ決定手段によっ
て決定されたミラーコンテンツと同一のコンテンツを有
する網内の他のミラーサーバを検出し、検出された前記
他のミラーサーバと前記オリジンサーバのなかから、前
記ミラーコンテンツを、前記動的ミラーリング先決定手
段によって決定された動的ミラーリング先に対して転送
するのに要する遅延が最も小さくなるものを選択し、選
択された前記他のミラーサーバ又は前記オリジンサーバ
から、前記動的ミラーリングに対して前記ミラーコンテ
ンツを転送することを特徴とする。
【0035】請求項17の本発明は、自ノードの保持す
るコンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコンテ
ンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミラー
リングを行うオリジンサーバであって、前記網内に配置
される1又は複数のノードに、前記オリジンサーバから
の要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作す
る機能を持たせ、前記網内の網内リソース情報とサーバ
性能情報のいずれか、あるいは両方を判断基準として用
いて、前記動的ミラーリングの対象となる前記ノードを
含めて選択を行うことを特徴とする。
【0036】請求項18の本発明は、自ノードの保持す
るコンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコンテ
ンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミラー
リングを行うオリジンサーバであって、クライアントか
らのコンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性
能劣化を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づい
て前記動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサー
バ負荷測定手段と、前記オリジンサーバの保持するコン
テンツのうちのどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て、前記動的ミラーリングを行うかを選択するミラーコ
ンテンツ決定手段と、前記網内リソース情報と前記ミラ
ーサーバ性能情報のいずれか、あるいは両方を取得する
機能を有する網リソース取得手段と、前記網リソース取
得手段によって取得した情報をもとに、所定のアルゴリ
ズムに従って前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサ
ーバへコピーするかを決定する動的ミラーリング先決定
手段と、前記動的ミラーリング先決定手段によって決定
された動的ミラーリング先となる前記ノードに対して、
前記動的ミラーリングを行うための動的ミラーリング要
求を出す動的ミラーリング要求手段と、前記動的ミラー
リング要求が受理された場合に、動的ミラーリング先と
して決定された前記ノードに対して、前記ミラーコンテ
ンツ決定手段によって決定されたミラーコンテンツを転
送するミラーコンテンツ転送手段とを備えたことを特徴
とする。
【0037】請求項19の本発明は、前記網内に存在す
る前記ミラーサーバとして機能するノードを検出するノ
ード検出手段を備え、前記動的ミラーリング先決定手段
は、前記ノード検出手段で検出されたノードから最適な
ものを動的ミラーリング先として決定することを特徴と
する。
【0038】請求項20の本発明は、前記動的ミラーリ
ング先決定手段は、前記網リソース取得手段によって得
られた網リソース情報を基にして所定のアルゴリズムに
従った計算を行なう網リソースベース計算手段を備え、
当該計算結果に従って最適な動的ミラーリング先を決定
することを特徴とする。
【0039】請求項21の本発明は、前記動的ミラーリ
ング先決定手段が有する、前記ミラーコンテンツをどの
前記ミラーサーバへコピーするかを決定するアルゴリズ
ムで用いられるパラメータは、前記オリジンサーバに対
してコンテンツ取得要求を行うクライアントの属するサ
イトであるクライアントサイトごとに計測された、前記
オリジンサーバから前記クライアントサイトまでの1セ
ッションあたりのコンテンツ転送スループットと、前記
クライアントサイトにとってのコンテンツ取得遅延を最
小化するように選択されたミラーサーバから、前記クラ
イアントサイトまでの1セッションあたりのコンテンツ
転送スループットのいずれか、又は両方であることを特
徴とする。
【0040】請求項22の本発明は、前記動的ミラーリ
ング先決定手段が有する、前記ミラーコンテンツをどの
前記ミラーサーバへコピーするかを決定するアルゴリズ
ムで用いられるパラメータは、前記1セッションあたり
のコンテンツ転送スループットの代わりに、転送経路の
利用可能帯域、RTT、ある固定長データの前記クライア
ントサイトが下流となる向きの転送遅延の何れか1つで
あることを特徴とする。
【0041】請求項23の本発明は、前記動的ミラーリ
ング先決定手段が有する、前記ミラーコンテンツをどの
前記ミラーサーバへコピーするかを決定するアルゴリズ
ムで用いられるパラメータは、前記オリジンサーバから
前記ミラーサーバまでの1セッションあたりのコンテン
ツ転送スループット又は転送経路の利用可能帯域である
ことを特徴とする。
【0042】請求項24の本発明は、前記動的ミラーリ
ング先決定手段が有する、前記ミラーコンテンツをどの
前記ミラーサーバへコピーするかを決定するアルゴリズ
ムで用いられるパラメータは、請求項22から請求項2
4に記載されたパラメータの内、任意の2つ以上の組み
合わせであることを特徴とする。
【0043】請求項25の本発明は、自ノードの保持す
るコンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコンテ
ンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミラー
リングを行うオリジンサーバであって、前記網内に配置
される1又は複数のノードに、前記オリジンサーバから
の要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作す
る機能を持たせ、前記オリジンサーバが、前記動的ミラー
リングを行う相手先として前記ノードを含めて選択を行
い、1つあるいは複数の前記ミラーサーバへ前記ミラー
コンテンツを転送する際に、前記オリジンサーバを頂点
とし、前記ミラーサーバによって構成される任意のツリ
ー状の経路であるミラーリングツリーを、前記ミラーコ
ンテンツの転送経路とすることを特徴とする。
【0044】請求項26の本発明は、自ノードの保持す
るコンテンツの全部又は一部の複製であるミラーコンテ
ンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的ミラー
リングを行うオリジンサーバであって、クライアントか
らのコンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性
能劣化を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づい
て前記動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサー
バ負荷測定手段と、前記オリジンサーバの保持するコン
テンツのうちのどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て、前記動的ミラーリングを行うかを選択するミラーコ
ンテンツ決定手段と、前記網内リソース情報と前記ミラ
ーサーバ性能情報のいずれか、あるいは両方を取得する
機能を有する網リソース取得手段と、前記網リソース取
得手段によって取得した情報をもとに、所定のアルゴリ
ズムに従って前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサ
ーバへコピーするかを決定する動的ミラーリング先決定
手段と、前記動的ミラーリング先決定手段によって決定
された動的ミラーリング先となる前記ノードに対して、
前記動的ミラーリングを行うための動的ミラーリング要
求を出す動的ミラーリング要求手段と、前記動的ミラー
リング要求が受理された場合に、前記ミラーリングツリ
ーを転送経路として動的ミラーリング先として決定され
た前記ノードに対して、前記ミラーコンテンツを転送す
るミラーコンテンツ転送手段と、前記ミラーリングツリ
ーを計算する機能を有するミラーリングツリー作成手段
とを有することを特徴とする。
【0045】請求項27の本発明は、前記ミラーリング
ツリーは、前記ミラーコンテンツがコピーされる前記ミ
ラーサーバの他に、中継用ホップとして選択されたミラ
ーサーバを前記ミラーリングツリーの構成要素として含
むことを特徴とする。
【0046】請求項28の本発明は、前記ミラーリング
ツリー作成手段は、作成しようとする前記ミラーリング
ツリーの構成要素となる前記オリジンサーバ及び前記ミ
ラーサーバのリソース情報と、前記オリジンサーバ及び
前記ミラーサーバ相互間の前記ミラーコンテンツの転送
経路におけるリソース情報のいずれか、又は両方を用い
て前記ミラーリングツリーを計算することを特徴とす
る。
【0047】請求項29の本発明は、前記ミラーリング
ツリー作成手段は、前記オリジンサーバと、前記ミラー
コンテンツがコピーされる前記ミラーサーバだけで構成
されたミラーリングツリーにおいて、前記ミラーリング
ツリーの構成要素となる前記オリジンサーバ及び前記ミ
ラーサーバ相互間の転送経路の利用可能帯域が、所定の
閾値以下となる前記転送経路を、前記ミラーリングツリ
ーの構成要素以外のミラーサーバを用いて中継する転送
経路に置き換えたミラーリングツリーを再作成すること
を特徴とする。
【0048】請求項30の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングシステムのノード
であって、前記オリジンサーバからの前記動的ミラーリ
ングを行う相手先としての要求に応じて適応的に前記ミ
ラーサーバとして動作する機能を有することを特徴とす
る。
【0049】請求項31の本発明は、前記ノードは、前
記ミラーサーバとしての機能の他に、ルータ、レイヤ4
スイッチ、レイヤ7スイッチ、プロキシサーバのうちの
任意の1つ以上の機能を兼ね備えるノードであることを
特徴とする。
【0050】請求項32の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングシステムのノード
であって、前記オリジンサーバから受信した、前記オリ
ジンサーバが保持するコンテンツの複製をコピーし、前
記コンテンツのミラーサーバとして動作することを要求
するメッセージである動的ミラーリング要求を受け付
け、前記動的ミラーリング要求を受理できるかどうかを
判定し、前記オリジンサーバへ判定された結果の応答を
返す動的ミラーリング要求受付手段と、前記ノードがミ
ラーサーバとして動作する場合に、前記オリジンサーバ
の保持するコンテンツの複製であるミラーコンテンツを
記憶するミラーコンテンツ記憶部とを備えたことを特徴
とする。
【0051】請求項33の本発明は、プロキシサーバと
しての機能を有し、クライアントから受信したコンテン
ツ取得要求に対して、ミラーサーバとしての動作をする
か、プロキシサーバとしての動作をするかを決定する動
作決定手段を備えたことを特徴とする。
【0052】請求項34の本発明は、前記動作決定手段
は、前記クライアントからのコンテンツ取得要求が、ミ
ラーコンテンツに対する要求であれば、ミラーサーバと
しての動作をすると決定し、ミラーコンテンツ以外に対
する要求であれば、プロキシサーバとして動作すると決
定することを特徴とする。
【0053】請求項35の本発明は、前記動的ミラーリ
ング要求受付手段は、前記オリジンサーバから転送され
た前記ミラーコンテンツが圧縮又は暗号化されている場
合に、前記ミラーコンテンツの解凍又は復号化を行う解
凍・復号化手段を備えることを特徴とする。
【0054】請求項36の本発明は、クライアントから
受信したコンテンツ取得要求の認証を行い、認証された
要求に対して課金を行う機能を有する認証課金処理手段
と、前記認証課金処理手段によって用いられる認証、課
金情報を記憶、管理する認証課金情報管理部とを備え、
前記動的ミラーリング要求受付手段は、前記オリジンサ
ーバと前記ノードとが互いを信用して認証、課金処理の
委託を行う手順と、前記オリジンサーバの有する認証課
金情報のうち、前記クライアントから受信したコンテン
ツ取得要求の認証、課金を行うために必要な情報を、前
記認証課金情報管理部に記憶し、その後前記オリジンサ
ーバとの間で、前記認証課金情報管理部に記憶された情
報の同期をとる手順をサポートすることを特徴とする。
【0055】請求項37の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングシステムのノード
であって、前記オリジンサーバからの前記動的ミラーリ
ングを行う相手先としての要求に応じて適応的に前記ミ
ラーサーバとして動作する機能を有し、前記オリジンサ
ーバから1又は複数の前記ミラーサーバへ前記ミラーコ
ンテンツを転送する際に、前記オリジンサーバを頂点と
し、前記ミラーサーバによって構成される任意のツリー
状の経路であるミラーリングツリーに従って前記ミラー
コンテンツの転送を受けることを特徴とする。
【0056】請求項38の本発明は、前記オリジンサー
バからの、前記ミラーリングツリーを転送経路とした、
前記ミラーコンテンツの転送において、前記ミラーリン
グツリーの上流の前記オリジンサーバ又は前記ミラーサ
ーバから受信した前記ミラーコンテンツを中継し、前記
ミラーリングツリーの下流の前記ミラーサーバへ転送す
る、ミラーコンテンツ中継手段を有することを特徴とす
る。
【0057】請求項39の本発明は、前記ミラーリング
ツリーの上流の前記オリジンサーバ又は前記ミラーサー
バから受信した前記ミラーコンテンツを中継する際に、
前記ミラーサーバ内に前記ミラーコンテンツを記憶する
かしないかの動作を選択的に行うことを特徴とする。
【0058】請求項40の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、前記オリジンサーバ上で動作し、前記オリジンサー
バからの要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして
動作する機能を持たせ前記網内に配置される1又は複数
のノードを含めて、前記動的ミラーリングを行う相手先
としての選択を行う機能を有することを特徴とする。
【0059】請求項41の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、前記オリジンサーバ上で動作し、クライアントから
のコンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能
劣化を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて
前記動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ
負荷測定機能と、前記オリジンサーバの保持するコンテ
ンツのうちのどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て、前記動的ミラーリングを行うかを選択するミラーコ
ンテンツ決定機能と、前記ミラーサーバとして機能する
前記ノードから、最適なものを動的ミラーリング先とし
て決定する動的ミラーリング先決定機能と、前記動的ミ
ラーリング先決定機能によって決定された動的ミラーリ
ング先となる前記ノードに対して、前記動的ミラーリン
グを行うための動的ミラーリング要求を出す動的ミラー
リング要求機能と、前記動的ミラーリング要求が受理さ
れた場合に、動的ミラーリング先として決定された前記
ノードに対して、前記ミラーコンテンツ決定機能によっ
て決定されたミラーコンテンツを転送するミラーコンテ
ンツ転送機能とを実行することを特徴とする。
【0060】請求項44の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、前記オリジンサーバ上で動作し、前記網内に配置さ
れる1又は複数のノードに、前記オリジンサーバからの
要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作する
機能を持たせ、前記網内の網内リソース情報とサーバ性
能情報のいずれか、あるいは両方を判断基準として用い
て、前記動的ミラーリングの対象となる前記ノードを含
めて選択を行う機能を実行することを特徴とする。
【0061】請求項45の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、前記オリジンサーバ上で動作し、クライアントから
のコンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能
劣化を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて
前記動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ
負荷測定機能と、前記オリジンサーバの保持するコンテ
ンツのうちのどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て、前記動的ミラーリングを行うかを選択するミラーコ
ンテンツ決定機能と、前記網内リソース情報と前記ミラ
ーサーバ性能情報のいずれか、あるいは両方を取得する
機能を有する網リソース取得機能と、前記網リソース取
得機能によって取得した情報をもとに、所定のアルゴリ
ズムに従って前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサ
ーバへコピーするかを決定する動的ミラーリング先決定
機能と、前記動的ミラーリング先決定機能によって決定
された動的ミラーリング先となる前記ノードに対して、
前記動的ミラーリングを行うための動的ミラーリング要
求を出す動的ミラーリング要求機能と、前記動的ミラー
リング要求が受理された場合に、動的ミラーリング先と
して決定された前記ノードに対して、前記ミラーコンテ
ンツ決定機能によって決定されたミラーコンテンツを転
送するミラーコンテンツ転送機能とを実行することを特
徴とする。
【0062】請求項47の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、前記オリジンサーバ上で動作し、前記網内に配置さ
れる1又は複数のノードに、前記オリジンサーバからの
要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作する
機能を持たせ、前記オリジンサーバが、前記動的ミラーリ
ングを行う相手先として前記ノードを含めて選択を行
い、1つあるいは複数の前記ミラーサーバへ前記ミラー
コンテンツを転送する際に、前記オリジンサーバを頂点
とし、前記ミラーサーバによって構成される任意のツリ
ー状の経路であるミラーリングツリーを、前記ミラーコ
ンテンツの転送経路とする機能を実行することを特徴と
する。
【0063】請求項48の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、前記オリジンサーバ上で動作し、クライアントから
のコンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能
劣化を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて
前記動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ
負荷測定機能と、前記オリジンサーバの保持するコンテ
ンツのうちのどのコンテンツをミラーコンテンツとし
て、前記動的ミラーリングを行うかを選択するミラーコ
ンテンツ決定機能と、前記網内リソース情報と前記ミラ
ーサーバ性能情報のいずれか、あるいは両方を取得する
機能を有する網リソース取得機能と、前記網リソース取
得機能によって取得した情報をもとに、所定のアルゴリ
ズムに従って前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサ
ーバへコピーするかを決定する動的ミラーリング先決定
機能と、前記動的ミラーリング先決定機能によって決定
された動的ミラーリング先となる前記ノードに対して、
前記動的ミラーリングを行うための動的ミラーリング要
求を出す動的ミラーリング要求機能と、前記動的ミラー
リング要求が受理された場合に、前記ミラーリングツリ
ーを転送経路として動的ミラーリング先として決定され
た前記ノードに対して、前記ミラーコンテンツを転送す
るミラーコンテンツ転送機能と、前記ミラーリングツリ
ーを計算する機能を有するミラーリングツリー作成機能
とを実行することを特徴とする。
【0064】請求項49の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、ノード上で動作し、前記オリジンサーバからの前記
動的ミラーリングを行う相手先としての要求に応じて適
応的に前記ミラーサーバとして動作する機能を実行する
ことを特徴とする。
【0065】請求項50の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、ノード上で動作し、前記オリジンサーバから受信し
た、前記オリジンサーバが保持するコンテンツの複製を
コピーし、前記コンテンツのミラーサーバとして動作す
ることを要求するメッセージである動的ミラーリング要
求を受け付け、前記動的ミラーリング要求を受理できる
かどうかを判定し、前記オリジンサーバへ判定された結
果の応答を返す動的ミラーリング要求受付機能と、前記
ノードがミラーサーバとして動作する場合に、前記オリ
ジンサーバの保持するコンテンツの複製であるミラーコ
ンテンツを記憶するミラーコンテンツ記憶機能とを実行
することを特徴とする。
【0066】請求項53の本発明は、オリジンサーバの
保持するコンテンツの全部又は一部の複製であるミラー
コンテンツを網内の他のミラーサーバへコピーする動的
ミラーリングを行う動的ミラーリングプログラムにおい
て、ノード上で動作し、前記オリジンサーバからの前記
動的ミラーリングを行う相手先としての要求に応じて適
応的に前記ミラーサーバとして動作する機能を有し、前
記オリジンサーバから1又は複数の前記ミラーサーバへ
前記ミラーコンテンツを転送する際に、前記オリジンサ
ーバを頂点とし、前記ミラーサーバによって構成される
任意のツリー状の経路であるミラーリングツリーに従っ
て前記ミラーコンテンツの転送を受ける機能を実行する
ことを特徴とする。
【0067】本発明の第1のコンテンツ動的ミラーリン
グシステムは、網内に配置された任意のノードに対し
て、適応的にミラーサーバになれる適応ミラーノード
(図1のB1)機能が付加される。そして、任意のオリ
ジンサーバからの動的ミラーリング要求が、オリジンサ
ーバ上の動的ミラーリング要求手段(図1のA15)
と、ミラーコンテンツ転送手段(図1のA16)及び、
適応ミラーノード上の動的ミラーリング要求受付手段
(図1のB11)を介して行われ、適応ミラーノードは
ミラーサーバとして機能する。オリジンサーバは、適応
ミラーノード化された網内の任意のノードを動的ミラー
リングの対象とすることができ、オリジンサーバにおけ
るアクセス負荷状況に応じて適応的にミラーサーバ網を
構築することが可能となる。これにより、本発明の第1
の目的を達成することができる。
【0068】本発明の第2のコンテンツ動的ミラーリン
グシステムは、オリジンサーバから適応ミラーノードへ
の動的ミラーリング時に、網リソース取得手段(図11
のF11)を介して取得した網リソース状況を考慮して
動的ミラーリング先を決定する。動的ミラーリング先の
決定アルゴリズムの例は以下の発明の実施の形態におい
て述べられる。これにより、本発明の第2の目的を達成
することができる。
【0069】本発明の第3のコンテンツ動的ミラーリン
グシステムは、オリジンサーバからの適応ミラーノード
へのミラーコンテンツの転送経路を、ミラーリングツリ
ー作成手段(図15のG11)によって計算する。ミラ
ーコンテンツは、計算されたミラーリングツリー上を転
送される。最適なミラーリングツリーを選択することに
より、動的ミラーリング時のミラーコンテンツの転送遅
延を削減することができ、特に複数のミラーリング先へ
のミラーコンテンツの転送においては、その転送遅延と
転送トラフィック量を削減することが可能になる。これ
により、本発明の第3の目的を達成することができる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0071】図1を参照すると、本発明の第1の実施の
形態は、オリジンサーバA1と、コンテンツ動的ミラー
リングが行われる対象となる適応ミラーノードB1と、
クライアントC1とを含む。
【0072】オリジンサーバA1は、オリジナルコンテ
ンツを保有しているオリジンサーバだけではなく、同一
コンテンツが既にミラーリングされているミラーサーバ
も含むものとし、以下両者をまとめてオリジンサーバと
称することにする。オリジンサーバA1は、能動的にコ
ンテンツ動的ミラーリングを行う機能を有する。
【0073】適応ミラーノードB1は、網内に配置され
ている任意のノードが適応的にミラーサーバになれる機
能をもたせた装置であり、本実施の形態の構成において
特徴となる装置である。適応ミラーノードの例として、
ルータに適応ミラーノード機能をもたせたもの、レイヤ
4又はレイヤ7スイッチに適応ミラーノード機能をもた
せたもの、プロキシサーバに適応ミラーノード機能をも
たせたものなどが挙げられる。また、適応ミラーノード
機能のみを有し、他の機能を有さない専用ノードであっ
てもよい。ルータに適応ミラーノード機能が実装された
場合の例を考えると、ミラーリングが行われている状態
では、ルータとして機能するだけではなく、同時にミラ
ーサーバとしても機能する。
【0074】適応ミラーノードB1は、任意のオリジン
サーバからの動的ミラーリング要求を受けてミラーサー
バとして機能する。オリジンサーバA1側の立場からみ
ると、適応ミラーノード化された網内の任意のノードを
動的ミラーリングの対象とすることができ、オリジンサ
ーバA1におけるアクセス負荷状況に応じて適応的にミ
ラーサーバ網を構築することが可能となる。
【0075】クライアントC1は、コンテンツ取得要求
を行うユーザ端末だけではなく、複数のクライアントを
収容し、代理にコンテンツ取得要求を行うプロキシサー
バであってもよい。
【0076】オリジンサーバA1は、コンテンツ及びコ
ンテンツの処理方法、処理プログラム等を記憶する記憶
装置A10と、サーバ負荷測定手段A11と、ミラーコ
ンテンツ決定手段A12と、動的ミラーリング先決定手
段A13と、適応ミラーノード検出手段A14と、動的
ミラーリング要求手段A15と、ミラーコンテンツ転送
手段A16とを含む。
【0077】サーバ負荷測定手段A11は、オリジンサ
ーバA1のアクセス負荷を測定し、動的ミラーリングを
行い負荷分散をするべきかどうかを決定する。ここでア
クセス負荷とは、オリジンサーバA1のCPU負荷、コ
ンテンツ転送セッション数、1セッションあたりのコン
テンツ転送スループット等のコンテンツ取得要求の集中
に伴うオリジンサーバの性能劣化を示すパラメータであ
る。ここで、コンテンツ転送セッションの例として、H
TTPによるコンテンツ転送時に用いられるTCPセッ
ションが挙げられる。以後、コンテンツ転送セッション
を代表して、TCPセッションとして述べる。
【0078】ミラーコンテンツ決定手段A12は、他の
ミラーサーバへの動的ミラーリングを行う際に、どのコ
ンテンツを動的ミラーリングすれば負荷分散効果を最大
化できるかを判別し、動的ミラーリングすべきコンテン
ツを決定する。
【0079】動的ミラーリング先決定手段A13は、ミ
ラーコンテンツ決定手段A12によって決定されたミラ
ーコンテンツの動的ミラーリングにおいて、負荷分散効
果を最大化できる1つあるいは複数の適応ミラーノード
を、オリジンサーバA1のアクセス負荷状況に基づいて
決定する。このとき、網内に存在する適応ミラーノード
の検出は、適応ミラーノード検出手段A14によって行
われる。
【0080】動的ミラーリング先決定手段A13におけ
る、負荷分散効果を最大化できる動的ミラーリング先と
なる適応ミラーノードの決定アルゴリズムの例を述べ
る。まず、動的ミラーリングの対象となるコンテンツに
対する単位時間あたりのコンテンツ取得要求数を、クラ
イアントが存在する網内の管理ドメインごとに測定す
る。そして、そのコンテンツ取得要求数の値がある閾値
以上である管理ドメイン内に存在する適応ミラーノード
を、動的ミラーリング先として決定する。このような管
理ドメインの例としてインターネットにおけるAS(Au
tonomous System)が挙げられる。
【0081】適応ミラーノード検出手段A14は、網内
に存在する適応ミラーノードを検出する機能を有する。
このとき網内に存在する全ての適応ミラーノードを検出
するのはそのオーバーヘッドが大きい。したがって適応
ミラーノードの検出はできるだけ少ないオーバーヘッド
で行われるべきである。
【0082】例として、網内の各管理ドメインごとに配
置された代表管理サーバに対して、該管理ドメイン内に
存在する適応ミラーノードリストの問合わせを行うなど
の方式が考えられる。この代表管理サーバは、各管理ド
メイン内の適応ミラーノードを管理し、各適応ミラーノ
ードの位置、リソース状況等を把握する。オリジンサー
バA1は、ミラーコンテンツを新規に配置したい管理ド
メインの代表管理サーバに対してだけ適応ミラーノード
リストの問合わせを行うことにより検出オーバヘッドを
削減できる。このような管理ドメインの例としてインタ
ーネットにおけるASが挙げられる。
【0083】網内の適応ミラーノードの検出方法のもう
1つの例を述べる。クライアントC1からあるオリジン
サーバA1までのコンテンツ取得要求の通過経路上に、
適応ミラーノードが存在するものとする。このような通
過経路上に存在する適応ミラーノードとして、ルータ、
レイヤ4/レイヤ7スイッチ、プロキシサーバなどが考
えられる。このとき、クライアントC1からのコンテン
ツ取得要求に対して、該コンテンツ取得要求の通過経路
上に、適応ミラーノードが存在するという情報を付加す
る。該情報が付加されたコンテンツ取得要求を受信した
オリジンサーバA1は、クライアントC1からあるオリ
ジンサーバA1までのコンテンツ取得要求の通過経路上
に適応ミラーノードが存在するということを識別する。
オリジンサーバA1は、クライアントC1からのコンテ
ンツ取得要求増加によるアクセス負荷を軽減するために
は、該適応ミラーノードに動的ミラーリングを行えばよ
いと決定できる。
【0084】動的ミラーリング要求手段A15は、動的
ミラーリング先決定手段A13によって動的ミラーリン
グ要求の対象と決定された適応ミラーノードに対して、
動的ミラーリング要求を送信する。さらにこの動的ミラ
ーリング要求に対する適応ミラーノードからの応答を受
信し、受理されればミラーコンテンツ転送手段A16に
よって実際に動的ミラーリングを行い、拒否されれば動
的ミラーリングをあきらめるか、動的ミラーリングすべ
き他の適応ミラーノードを検索する。
【0085】ミラーコンテンツ転送手段A16は、記憶
装置A10から決定されたミラーコンテンツを読み出
し、動的ミラーリング要求を受理した適応ミラーノード
に対して送信する。このとき送信するミラーコンテンツ
とは、テキスト、画像、動画等のオブジェクトだけでは
なく、コンテンツに伴う各種処理プログラム、情報等も
含む。このような処理プログラム、情報の例として、検
索プログラム、CGI(Common Gateway Interface)ス
クリプト、SSL(Secure Socket Layer)等の認証・
暗号情報等が挙げられる。また、転送トラフィックを減
らすために、送信するミラーコンテンツを圧縮する機能
や、転送時のセキュリティ確保のために、送信するミラ
ーコンテンツを暗号化する機能も有する。
【0086】適応ミラーノードB1は、記憶装置B10
と、動的ミラーリング要求受付手段B11と、要求デー
タ受信部B12と、応答コンテンツ作成手段B13と、
コンテンツ応答手段B14とを含む。
【0087】記憶装置B10は、ミラーコンテンツ記憶
部B101を備えている。
【0088】ミラーコンテンツ記憶部B101は動的ミ
ラーリングされたコンテンツを記憶する。記憶されるの
は、テキスト、画像、動画等のオブジェクトだけではな
く、コンテンツに伴う各種処理プログラム、情報等も含
む。
【0089】動的ミラーリング要求受付手段B11は、
オリジンサーバA1からのコンテンツ動的ミラーリング
要求の処理及びオリジンサーバから転送されたミラーコ
ンテンツの受信処理を行う。
【0090】要求データ受信部B12は、クライアント
C1からのコンテンツ取得要求を受信し、要求内容を応
答コンテンツ作成手段B13に渡す。
【0091】応答コンテンツ作成手段B13は、要求さ
れているコンテンツをミラーコンテンツ記憶部B101
から読み出し、応答コンテンツを作成する。このとき、
コンテンツに伴う各種処理プログラムの実行、あるいは
認証情報等の読み出しが必要とされる場合はそれらの処
理を適宜行う。そして作成された応答コンテンツをコン
テンツ応答手段B14に渡す。
【0092】コンテンツ応答手段B14は、応答コンテ
ンツ作成手段B13によって作成された応答コンテンツ
を、コンテンツ取得要求を送信したクライアントC1に
対して送信する。
【0093】図2は、動的ミラーリング要求受付手段B
11の構成を詳細に示した図である。動的ミラーリング
要求受付手段B11は、オリジンサーバとのデータ送受
信手段B111と、動的ミラーリング要求受理判別手段
B112と、ミラーコンテンツ受信手段B113と、解
凍・復号化手段B114とを含む。
【0094】オリジンサーバとのデータ送受信手段B1
11は、オリジンサーバA1からのデータを受信し、そ
の内容を識別する。受信データの内容が動的ミラーリン
グ要求ならば、動的ミラーリング要求受理判別手段B1
12に対して該動的ミラーリング要求を受理できるかど
うかを問い合わせ、その結果をオリジンサーバA1に対
して返す。また、オリジンサーバA1から受信したミラ
ーコンテンツを受信した場合は、受信データをミラーコ
ンテンツ受信手段B113へ渡す。
【0095】動的ミラーリング要求受理判別手段B11
2は、オリジンサーバA1からの動的ミラーリング要求
が受理できるか否かの判断を行う。
【0096】ミラーコンテンツ受信手段はB113は、
オリジンサーバA1から受信したミラーコンテンツをミ
ラーコンテンツ記憶部B101へ格納する。また、受信
したミラーコンテンツが圧縮あるいは暗号化されている
場合は、解凍・復号化手段B114によって必要な解凍
・復号化処理を行ってからミラーコンテンツ記憶部B1
01へ格納する。
【0097】解凍・復号化手段B114は、オリジンサ
ーバA1から受信したミラーコンテンツの解凍・復号化
を行う機能を有する。オリジンサーバA1から受信する
ミラーコンテンツが圧縮・暗号化されない環境下におい
ては、解凍・復号化手段B114は必ずしも必要ではな
い。
【0098】次に、図3を参照して、本実施の形態にお
いて、動的ミラーリング時のオリジンサーバA1におけ
る動作について詳細に説明する。
【0099】オリジンサーバA1において、動的ミラー
リング機能が有効になっている場合、サーバ負荷測定手
段A11が、定期的にサーバのCPU負荷を監視し、サ
ーバCPU負荷が予め設定された閾値以上であるかどう
かを調べる(図3のステップS101、S102)。こ
こで監視する対象の例として、CPU負荷の他に、単位
時間あたりのコンテンツ取得要求数、コンテンツの転送
スループットなどが挙げられる。
【0100】ステップS102で、サーバ負荷が閾値以
上であった場合、ミラーコンテンツ決定手段A12によ
って、動的ミラーリングを行うコンテンツを決定する
(ステップS103)。ここで動的ミラーリングするコ
ンテンツは、オブジェクト単位という細かい粒度で選択
されるよりもむしろ、ページ単位、ウェブサイト単位と
いった大きな粒度で選択されるべきである。また、動的
ミラーリングを行うコンテンツを決定する判断基準の例
として、a.「単位時間あたりのクライアントからのコ
ンテンツ取得要求数が閾値を超えるもの」、b.「基準
aを満たし、かつコンテンツのサイズが閾値を超えるも
の」、c.「コンテンツの種類やサイズに応じた動的ミ
ラーリングによって負荷分散した結果クライアントにと
ってのコンテンツ転送スループットを最大化するもの」
などが挙げられる。
【0101】ステップS102で、サーバ負荷が閾値以
下であった場合は、負荷分散の必要はないとみなし、動
的ミラーリングは行わない。
【0102】ステップS103の後、動的ミラーリング
先決定手段A13によって、負荷分散効果が最大化され
るような1つあるいは複数の適応ミラーノードを、動的
ミラーリングの対象となる各コンテンツごとに決定する
(ステップS104、S105)。この適応ミラーノー
ドの決定には、適応ミラーノード検出手段A14による
検出結果が用いられる。また、ステップS104におい
て、動的ミラーリングによる負荷分散効果より、動的ミ
ラーリングのオーバーヘッドの方が大きいと判断される
場合は、動的ミラーリングの実行を中止し、対象となる
適応ミラーノードはないと決定する。
【0103】次に、ステップS104、S105におい
て動的ミラーリングを行う対象となる適応ミラーノード
がある場合は、動的ミラーリング要求手段A15によっ
て、各適応ミラーノードに対して動的ミラーリング要求
メッセージを送信する(ステップS106)。動的ミラ
ーリング要求メッセージには、コンテンツの種類、サイ
ズ等のコンテンツに関する情報が含められている。ステ
ップS105で、対象となる適応ミラーノードがない場
合には動的ミラーリングは行わない。
【0104】適応ミラーノードから、動的ミラーリング
要求メッセージに対する受理応答を受信した場合(ステ
ップS107)、ミラーコンテンツ転送手段A16は、
記憶装置A10からミラーコンテンツを読み出し、動的
ミラーリングを受理した適応ミラーノードに対して送信
する(ステップS108)。このとき、必要ならばミラ
ーコンテンツを圧縮あるいは暗号化して送信する。
【0105】ステップS108において、オリジンサー
バA1内の記憶装置A10から適応ミラーノードB1へ
直接ミラーコンテンツを送信する方式の他に、同一コン
テンツを保持する他のミラーサーバを検出し、最も転送
遅延が小さくなるミラーサーバから適応ミラーノードB
1へ送信する方式も考えられる。また、1つのミラーコ
ンテンツを複数の部分に分割し、同一コンテンツを保持
する複数のミラーサーバから分割した各々の部分を並列
に送信し、適応ミラーノードB1で組み立てを行うとい
う方式により転送遅延を短縮する方式も考えられる。
【0106】図4は、図3のステップS108におい
て、最も転送遅延が小さくなるミラーサーバから動的ミ
ラーリングを行う方式を実現するためのミラーコンテン
ツ転送手段A16の構成を詳細に示したものである。ミ
ラーコンテンツ転送手段A16は、他ミラーサーバとの
通信手段A161と、ソース決定手段A162と、適応
ミラーノードとの通信手段A163とを含む。
【0107】他ミラーサーバとの通信手段A161は、
他のミラーサーバと通信する機能を有し、他のミラーサ
ーバに対して、保持するコンテンツおよび網リソースを
問合わせ、さらにミラーコンテンツ転送の指示などを行
う。ソース決定手段A162は、自ノードまたは他のミ
ラーサーバから適応ミラーノードB1までの網リソース
にもとづいて、最も転送遅延が少なくなるソースを決定
する。適応ミラーノードとの通信手段A163は、適応
ミラーノードB1と通信する機能を有し、適応ミラーノ
ードB1に対してミラーコンテンツの転送を行う。
【0108】次に、図4に示したミラーコンテンツ転送
手段A16が、ステップS108において、最も転送遅
延が小さくなるミラーサーバから動的ミラーリングを行
う場合の詳細な動作について図5を用いて説明する。
【0109】まず、動的ミラーリングを行おうとするコ
ンテンツと同一のコンテンツを保持するミラーサーバを
検出する(ステップS801)。ステップS801にお
いて同一コンテンツを保持するミラーサーバを検出でき
た場合(ステップS802)、検出された各ミラーサー
バから、コンテンツが転送される適応ミラーノードまで
の網リソースおよび、次ノードから該適応ミラーノード
までの網リソースを取得する(ステップS803)。次
に、ステップS803で取得した網リソース情報を用い
て、該適応ミラーノードに対してミラーコンテンツを送
信する際に最も転送遅延が小さくなる送信元を決定する
(ステップS804)。
【0110】送信元が自ノードである場合(ステップS
805)、自ノードから該適応ミラーノードにミラーコ
ンテンツを送信する(ステップS806)。ステップS
802において同一コンテンツを保持するミラーサーバ
が存在しなかった場合も、ステップS806を実行す
る。ステップS805において送信元が自ノードではな
く、他のミラーサーバのいずれかである場合、送信元と
なるミラーサーバに対してミラーコンテンツの転送を指
示し(ステップS807)、該ミラーサーバからミラー
コンテンツの転送が終了したというメッセージを受信す
ることによってミラーコンテンツ転送終了を確認する
(ステップS808)。
【0111】図6は、ステップS108において、最も
転送遅延が小さくなるミラーサーバから動的ミラーリン
グを行う方式の例を示すものである。オリジンサーバ1
01、適応ミラーノード102、103、104がそれ
ぞれリンク201、202、203、204を介してバ
ックボーンネットワーク1に接続されている。いま、オ
リジンサーバ101から適応ミラーノード104にある
コンテンツを動的ミラーリングしようとしており、適応
ミラーノード102、103はともに同一コンテンツを
既にもっているとする。このとき、各オリジンサーバ、
適応ミラーノードから適応ミラーノード104までの利
用可能帯域を示したものが表301である。この利用可
能帯域の情報が与えられたとき、オリジンサーバ101
は、適応ミラーノード103から該コンテンツを転送し
た方が少ない転送遅延で動的ミラーリングが行えると判
断し、適応ミラーノード103に対して該コンテンツを
適応ミラーノード104に送信するように指示する。該
コンテンツの転送を指示された適応ミラーノード103
は、適応ミラーノードに該コンテンツを転送し、転送終
了を確認したのち、正常に転送されたことをオリジンサ
ーバ101に応答する。
【0112】ステップS107において、動的ミラーリ
ング要求メッセージに対する拒否応答を受信した場合
は、ステップS104に戻り、拒否応答のあった適応ミ
ラーノードを除外して再度適応ミラーノードの決定を行
う。
【0113】次に、図7を参照して、本実施の形態にお
いて、動的ミラーリング時の適応ミラーノードB1にお
ける動作について詳細に説明する。
【0114】適応ミラーノードB1において、オリジン
サーバA1から動的ミラーリング要求メッセージを受信
すると(図7のステップS201)、動的ミラーリング
要求受付手段B11は、その要求を受理できるかどうか
を判定する(ステップS202)。ここで要求を受理で
きるかどうかの判定基準の例としては、a.「適応ミラ
ーノードB1における記憶装置B10においてミラーコ
ンテンツを格納するのに十分な残りリソースがある
か」、b.「ミラーコンテンツに伴う処理プログラムが
ある場合、その処理プログラムを実行できる環境である
か」、c.「ミラーサーバからクライアント向けの網リ
ソースが十分あるか」などがある。
【0115】ステップS202において、要求を受理で
きると判定された場合、オリジンサーバA1に対して受
理応答を送信する(ステップS203)。また要求を受
理できないと判定された場合は拒否応答を送信する(ス
テップS204)。
【0116】ステップ203で受理応答を送信した場
合、ミラーサーバB1は、オリジンサーバA1からミラ
ーコンテンツを受信し、記憶装置B10内のミラーコン
テンツ記憶部B101に保存する(ステップS20
6)。このとき、受信したミラーコンテンツが圧縮ある
いは暗号化されている場合、これを解凍あるいは復号化
してから保存する。
【0117】また、ミラーサーバB1における、クライ
アントからのコンテンツ取得要求を受信した際の動作の
説明に関しては、従来のミラーサーバの動作と同様であ
る。
【0118】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0119】従来技術では、オリジンサーバが動的ミラ
ーリングを行ってアクセス負荷の分散を図る際に、その
動的ミラーリング先は、予め固定的にミラーサーバとし
て配置されているものからしか選択できなかった。その
ため、アクセス負荷分散効果は、予め配置されているミ
ラーサーバの数及び位置によって制限されていた。
【0120】本実施の形態では、網内に配置されている
ルータやプロキシサーバ等の任意のノードに適応ミラー
ノード機能をもたせ、任意のオリジンサーバからの動的
ミラーリング要求を受けてミラーサーバとして機能させ
る。オリジンサーバは、適応ミラーノード化された網内
の任意のノードを動的ミラーリングの対象とすることが
でき、オリジンサーバにおけるアクセス負荷状況に応じ
て適応的にミラーサーバ網を構築することが可能とな
る。
【0121】クライアントの立場からみると、オリジン
サーバにアクセス負荷が集中しているときは、そのミラ
ーコンテンツが自動的に最寄りの適応ミラーノードにコ
ピーされ、常に低遅延、高スループットでコンテンツを
取得することが可能になる。
【0122】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0123】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態において、プロキシサーバを適応ミラーノード化
した場合に対応する。
【0124】図8を参照すると、本発明の第2の実施の
形態は、図1に示された第1の実施の形態における適応
ミラーノードB1が、適応ミラープロキシサーバD1に
なっている点で異なる。
【0125】適応ミラープロキシサーバとは、プロキシ
サーバに適応ミラーノード機能をもたせたものであり、
記憶装置D10と、動的ミラーリング要求受付手段B1
1と、応答コンテンツ作成手段B13と、コンテンツ応
答手段B14と、要求データ受信部D11と、動作決定
手段D12と、キャッシュヒット判定手段D13と、コ
ンテンツ取得要求転送先決定手段D14と、コンテンツ
取得要求転送手段D15とを含む。
【0126】記憶装置D10は、キャッシュ記憶部D1
01を有している点で、記憶装置B10と異なる。キャ
ッシュ記憶部D101は、適応ミラープロキシサーバが
プロキシサーバとしてのコンテンツキャッシュ機能を有
するときに、キャッシュコンテンツを格納するために用
いられる。
【0127】要求データ受信部D11は、クライアント
C1からのコンテンツ取得要求を受信し、動作決定手段
D12に渡す。
【0128】動作決定手段D12は、コンテンツ取得要
求で要求されている内容を識別する。そして要求内容に
したがって、ミラーサーバとして動作するか、プロキシ
サーバとして動作するかを決定する。単純には、適応ミ
ラープロキシサーバD1内にミラーリングしているコン
テンツに対する取得要求であればミラーサーバとして動
作すると決定し、それ以外の場合はプロキシサーバとし
て動作すると決定する。その他、ミラーリングしていて
も、クライアントの認証を行い、許可されているクライ
アントにのみ、ミラーサーバとしての動作を行うという
方式なども考えられる。
【0129】キャッシュヒット判定手段D13は、クラ
イアントからのコンテンツ取得要求に該当するコンテン
ツがキャッシュ記憶部D101内に存在するかどうかを
判定し、存在すれば、該当コンテンツをコンテンツ応答
手段B14に渡す。存在しなければ、該当コンテンツ取
得要求をコンテンツ取得要求転送先決定手段D14に渡
す。
【0130】コンテンツ取得要求転送先決定手段D14
は、コンテンツ取得要求に該当するコンテンツを、適応
ミラープロキシサーバD1がミラーリング又はキャッシ
ュをしていない場合に、コンテンツ取得要求を転送する
先のオリジンサーバ又はミラーサーバを決定する。
【0131】コンテンツ取得要求転送手段D15は、コ
ンテンツ取得要求転送先決定手段D14によって決定さ
れたオリジンサーバ又はミラーサーバにコンテンツ取得
要求を転送する。
【0132】次に、図9を参照して、本実施の形態にお
いて、コンテンツ取得要求受信時の適応ミラープロキシ
サーバD1における動作について詳細に説明する。
【0133】適応ミラープロキシサーバD1において、
要求データ受信部D11がクライアントC1からのコン
テンツ取得要求を受信すると(図9のステップS30
1)、動作決定手段D12は、適応ミラープロキシサー
バD1内にミラーリングされているコンテンツに対する
取得要求であるかどうかを識別する(ステップS30
2)。
【0134】ステップS302において、コンテンツ取
得要求に該当するコンテンツが適応ミラープロキシサー
バD1内にミラーリングされていれば、応答コンテンツ
作成手段B13によって、ミラーコンテンツ記憶部B1
01から読み出しを行い、応答コンテンツの作成を行う
(ステップS303)。このとき、要求されているコン
テンツが何らかの処理プログラムの実行、あるいは認証
処理などを必要としている場合は、適宜その実行、処理
を行い、応答コンテンツの作成を行う。上記の手順にし
たがって作成された応答コンテンツをコンテンツ応答手
段B14に渡し、クライアントC1に対して応答する
(ステップS305)。
【0135】また、ステップS302において、コンテ
ンツ取得要求に該当するコンテンツが適応ミラープロキ
シサーバD1内にミラーリングされていなければ、キャ
ッシュヒット判定手段D13によって、コンテンツ取得
要求に該当するコンテンツがキャッシュ記憶部D101
内に存在するかどうかを判定する(ステップS30
4)。
【0136】ステップS304においてコンテンツが存
在していれば(キャッシュにヒット)、キャッシュ記憶
部D101から該当コンテンツを読み出し、そのコンテ
ンツをコンテンツ応答手段B14に渡し、クライアント
C1に対して応答する(ステップS306、S30
5)。
【0137】また、ステップS304においてコンテン
ツが存在しなければ(キャッシュにヒットしない)、コ
ンテンツ取得要求転送先決定手段D14によって、コン
テンツ取得要求を転送する先のオリジンサーバ又はミラ
ーサーバを決定する(ステップS307)。
【0138】適応ミラープロキシサーバD1が、複数の
候補転送先を検出する手段を有している場合、コンテン
ツ取得要求転送先決定手段D14はこれらの候補転送先
から1つを選択する。このときの選択基準の例として、
最も負荷の低いものや、下り方向(サーバからクライア
ントの向き)の利用可能帯域が最も大きいものなどが挙
げられる。
【0139】ステップS307によって決定されたコン
テンツ取得要求転送先に対して、コンテンツ取得要求転
送手段D15は、該当コンテンツ取得要求を転送する
(ステップS308)。
【0140】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0141】本実施の形態では、プロキシサーバ上に適
応ミラーノード機能を実装する。したがって、プロキシ
サーバの提供する機能とミラーサーバの提供する機能の
両方を同一ノード上で提供するすることが可能になり、
従来各々の機能を別のノードとして実現しなければいけ
ないために要した設置コスト及び管理コストを削減する
ことができる。
【0142】また、プロキシサーバの立場からみると、
従来コンテンツキャッシュ機能しか有しないために、S
SLプロトコルによる認証・暗号処理、CGIスクリプ
トの実行等を要するコンテンツに対する取得要求は受け
付けることができず、オリジンサーバへ要求を転送する
しかなかった。適応ミラーノード機能を実装してミラー
サーバとしての機能をもたせることにより、上記のコン
テンツに対する取得要求を受け付けることが可能にな
り、オリジンサーバへのトラフィック及びオリジンサー
バのアクセス負荷を削減することができる。
【0143】更に、本実施の形態では、適応ミラープロ
キシサーバを配下のクライアント群におけるプロキシサ
ーバとして設定することにより、配下のクライアント群
からの全てのコンテンツ取得要求はこの適応ミラープロ
キシサーバに受信される。適応ミラープロキシサーバ
は、各コンテンツ取得要求をみて、ミラーリングされて
いるコンテンツに対する取得要求にのみ直接応答し、そ
の他のコンテンツに対する取得要求は通常のプロキシサ
ーバとしての処理を選択的に行う。従来はコンテンツの
ミラーリングが行われている場合、クライアント側で適
当なミラーサーバを選択し、その宛先IPアドレスに対
応するサーバにコンテンツ取得要求を送信しなければな
らなかったが、本実施の形態ではその必要がなく、クラ
イアント側でプロキシサーバの設定を行うだけでミラー
コンテンツを取得することができる。
【0144】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0145】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施
の形態において、適応ミラーノードとクライアント間と
のデータ通信に対して認証、課金処理が必要とされてお
り、適応ミラーノードが認証、課金処理機能を有する場
合に対応する。
【0146】図10を参照すると、本発明の第3の実施
の形態は、図1に示された第1の実施の形態において、
適応ミラーノードB1の代わりに、適応ミラーノードE
1となっている点が異なる。
【0147】適応ミラーノードE1は、応答コンテンツ
作成手段B13と、コンテンツ応答手段B14と、記憶
装置E10と、動的ミラーリング要求受付手段E11
と、要求データ受信部E12と、認証課金情報処理手段
E13とを有する。
【0148】記憶装置E10は、認証課金情報管理部E
101を有している点で、記憶装置B10と異なる。認
証課金情報管理部E101は、認証、課金に関する情報
を管理する。管理される情報の例として、各クライアン
トの認証ID、パスワード及びコンテンツごとのダウン
ロード価格などがある。更に、各クライアントごとの課
金状況などの動的な情報もある。
【0149】動的ミラーリング要求受付手段E11は、
図1における動的ミラーリング要求受付手段B11の機
能に加え、適応ミラーノードE1がオリジンサーバA1
の代わりに認証、課金処理を行うために必要な手続きを
行う。この手続きには、オリジンサーバA1と適応ミラ
ーノードE1とが互いを信用して認証、課金処理の委託
を行う手順と、オリジンサーバA1の有する認証課金情
報の内、適応ミラーノードE1が、クライアントC1か
ら受信したコンテンツ取得要求の認証、課金を行うため
に必要な情報を、認証課金情報管理部E101に記憶
し、その後オリジンサーバA1との間で、認証課金情報
管理部E101に記憶された情報の同期をとる手順とを
含む。また、認証課金情報の管理がオリジンサーバA1
に一元化されている場合、適応ミラーノードE1内の認
証課金情報処理手段E13が行う認証、課金処理時にオ
リジンサーバA1内に管理されている認証課金情報の読
み出し、書き込みを行う手順も含む。更に、オリジンサ
ーバA1との間でのデータベース同期、認証、課金処理
時のオリジンサーバA1内で管理されている認証課金情
報の読み出し、書き込みにおいて、オリジンサーバA1
と適応ミラーノードE1との間でやり取りされるデータ
は、圧縮、暗号化されてもよい。
【0150】要求データ受信部E12は、クライアント
C1からのコンテンツ取得要求を受信し、その認証処理
を認証課金情報処理手段E13を介して行う。認証の結
果、コンテンツ取得が許可されればコンテンツ作成手段
B13に要求内容を渡し、該コンテンツの作成を指示す
る。
【0151】認証課金情報処理手段E13は、要求デー
タ受信部E12が受信したコンテンツ取得要求の認証を
行い、認証された要求に対して課金を行う機能を有す
る。このとき、要求するクライアントのID、パスワー
ドなどの情報を認証課金情報管理部E101から読み出
し、更にコンテンツ取得に伴って発生する課金情報を認
証課金情報管理部E101に書き込む。
【0152】上記の例は、適応ミラーノードB1に対し
て、認証、課金処理機能が導入されたノードであるが、
その他にも、第2の実施の形態による適応ミラープロキ
シサーバD1に対して認証、課金処理機能が導入された
ノードの構成も同様に考えられる。
【0153】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0154】本実施の形態では、適応ミラーノードにお
いて、認証、課金処理をすることができる。このような
処理は、従来はオリジンサーバでしか行うことができな
かったが、認証、課金処理を動的に適応ミラーノードに
委託することにより、オリジンサーバの負荷を軽減でき
る。認証、課金処理が伴うコンテンツ場合、通常のコン
テンツの場合と比較して、クライアントからの要求応答
に遥かに多くの処理を必要とするため、適応ミラーノー
ドによる負荷分散効果は、通常コンテンツの動的ミラー
リングの場合と比べて大きいといえる。
【0155】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0156】本発明の第4の実施の形態は、第1の実施
の形態において、オリジンサーバからの動的ミラーリン
グ時に、網リソース状況を考慮して動的ミラーリング先
を決定するという点が異なる。
【0157】図11を参照すると、本発明の第4の実施
の形態は、図1に示された第1の実施の形態において、
オリジンサーバA1の代わりに、網リソース取得手段F
11を有し、かつ網リソース取得手段F11によって取
得された網リソース情報に基づいて、動的ミラーリング
先の決定を行なう動的ミラーリング先決定手段A13a
を備えるオリジンサーバF1となっている点が異なる。
動的ミラーリングが行われる先として、適応ミラーノー
ドB1が描かれているが、本実施の形態では、従来型の
固定的に配置されるミラーサーバであってもよい。本実
施の形態では、以下、動的ミラーリング先のことをミラ
ーサーバと総称する。
【0158】網リソース取得手段F11は、他ミラーサ
ーバまでの利用可能帯域及び遅延、他ミラーサーバのア
クセス負荷状況など、動的ミラーリングに関する網リソ
ース情報を取得する機能を有する。また、網リソース情
報としては、上記の他に、他ミラーサーバのCPU負
荷、TCPセッション数などのサーバ性能に関する情報
を含めることもできる。上記の網リソース及びサーバ性
能情報の取得方法として、各ミラーサーバに対して測定
パケットを流すことにより動的に取得する方式や、網内
各ノード/リンクのリソース情報交換をサポートするル
ーティングプロトコルによって収集した情報を用いる方
式などが考えられる。
【0159】本実施の形態の動的ミラーリング先決定手
段A13aは、網リソース取得手段F11によって得ら
れたリソース情報を基にして後述するアルゴリズムに従
った計算を行なう網リソースベース計算手段A130を
備え、当該計算結果に従って最適な動的ミラーリング先
を決定する。
【0160】従来は、動的ミラーリングを行う先のミラ
ーサーバを決定する際の優先度として、網リソース情報
を考慮していなかったため、典型的な例では、該ミラー
サーバによってサポートされるクライアントサイトから
の単位時間あたりのコンテンツ取得要求数が用いられて
いた。このコンテンツ取得要求数とは、動的ミラーリン
グを行うコンテンツに対する取得要求数であり、該コン
テンツの動的ミラーリングを行うことによって、オリジ
ンサーバにおけるコンテンツ取得要求受信数すなわちオ
リジンサーバのアクセス負荷の減少分を最大化すること
を目的としている。
【0161】本実施の形態では、コンテンツ取得要求数
以外に各ミラーサーバに関する網リソースを考慮して優
先度を決定する点が異なる。以下に、動的ミラーリング
先の優先度を決定する際に、コンテンツ取得要求数の他
に考慮する網リソースの例を複数挙げる。
【0162】(1)オリジンサーバに対してコンテンツ
取得要求を行うクライアントの属するサイトごとに計測
された、オリジンサーバから各クライアントサイトまで
の1セッションあたりのTCPスループットと、該クラ
イアントサイトにとってのコンテンツ取得遅延を最小化
するように選択されたミラーサーバから、該クライアン
トサイトまでの1セッションあたりのTCPスループッ
ト。
【0163】(2)上記(1)において、1セッション
あたりのTCPスループットの代わりに利用可能帯域と
したもの。
【0164】(3)上記(1)において、1セッション
あたりのTCPスループットの代わりにRTT(Round
Trip Time)としたもの。
【0165】(4)上記(1)において、1セッション
あたりのTCPスループットの代わりにある固定長デー
タの転送遅延時間(クライアントサイトが下流となる向
き)としたもの。
【0166】(5)オリジンサーバからあるミラーサー
バにコンテンツを動的ミラーリングする際のオリジンサ
ーバから該ミラーサーバまでの1セッションあたりのT
CPスループット。
【0167】(6)上記(5)において1セッションあ
たりのTCPスループットの代わりに利用可能帯域とし
たもの。
【0168】以下、上記(1)〜(6)を用いた動的ミ
ラーリング先の決定アルゴリズムのいくつかの実現例に
ついて図12〜図14を用いて詳細に説明する。
【0169】まず、上記(1)を利用する場合のアルゴ
リズムによって動的ミラーリング先を決定する例を図1
2を参照して以下に述べる。これをアルゴリズム1とす
る。
【0170】オリジンサーバF1は、クライアントの存
在するドメインごとに、該ドメインからの単位時間あた
りのコンテンツ取得要求数をモニタしている。ここでド
メインの例として、ASが挙げられる。以下ドメインは
ASである場合を例にして説明する。
【0171】いま、オリジンサーバは、自身の負荷を軽
減するためにいくつかのミラーサーバに自身の保持する
コンテンツの動的ミラーリングを行うとする。ここで
は、動的ミラーリングを行う対象となるミラーサーバ数
は与えられているものとする。
【0172】まず、動的ミラーリング先決定手段A13
aは、オリジンサーバにコンテンツ取得要求を行うクラ
イアントが存在する全ASのなかから、単位時間あたり
のコンテンツ取得要求数が閾値を超えるASを抽出する
(図12のステップS401)。
【0173】次に、抽出された各ASごとに(ステップ
S402)、該AS内にあるミラーサーバを1つ選択す
る(ステップS403)。ここで、該ASにあるミラー
サーバを検出し、そのなかから1つを選択する方法とし
ては、各AS内にあるミラーサーバを一元管理している
代表管理サーバに問合わせを行い、最もCPU負荷の低
いものを選択する方法などが考えられる。
【0174】抽出された各ASごとに、オリジンサーバ
から該AS内のクライアントまでの1セッションあたり
のTCPスループットを測定し、これをTCPBW1と
する(ステップS404)。更に該AS内で選択された
ミラーサーバから、該AS内のクライアントまでの1セ
ッションあたりのTCPスループットを測定し、これを
TCPBW2とする(ステップS405)。ここで、該
AS内のクライアントとは、任意に選択されたいくつか
の端末でもよいし、固定的に設置された測定用ポイント
などでもよい。次に、網リソースベース計算手段A13
0にて、X=N×(TCPBW2/TCPBW1)を計
算する(ステップS406)。ここで、Nは該AS内に
存在するクライアントからの単位時間あたりのコンテン
ツ取得要求数である。
【0175】上記のXを全ての抽出されたASに対して
計算し(ステップS407)、Xの値が大きいAS内の
ミラーサーバから順に、予め与えられた数だけ動的ミラ
ーリングを行う対象として選択する(ステップS40
8、S409)。
【0176】上記(2)〜(4)を使う場合のアルゴリ
ズムの例も同様にして考えられる。詳細な手順はアルゴ
リズム1と同様にして考えられるためここでは省略す
る。
【0177】次に、上記(6)を利用する場合のアルゴ
リズムによって動的ミラーリング先を決定する例を図1
3を参照して以下に述べる。これをアルゴリズム2とす
る。
【0178】ここでは、動的ミラーリングを行う際にコ
ンテンツの転送先となる候補ミラーサーバが複数存在す
るとし、このなかから限られた数のミラーサーバにだけ
動的ミラーリングを行うものとする。すなわち動的ミラ
ーリングの回数が制限されている。このような状況は、
1回あたりの動的ミラーリングのコスト(例えば、ディ
スク使用量等)が与えられており、合計コストが制限さ
れている場合に十分ありえる。この例では、コンテンツ
は全てオリジンサーバから直接転送されるものとする。
【0179】まず、動的ミラーリング先の候補である各
ミラーサーバに対して(ステップS501)、オリジン
サーバから該ミラーサーバまでの利用可能帯域を測定又
は取得し、これをAvBWとする(ステップS50
2)。更に網リソースベース計算手段A130にて、該
ミラーサーバに対して動的ミラーリングを行おうとして
いるコンテンツのサイズSを用いて、S/AvBWを計
算する(ステップS503)。これは動的ミラーリング
時の予想されるコンテンツ転送遅延である。全ての候補
ミラーサーバに対して上記の計算をした後(ステップS
504)、S/AvBWの値の小さいものから順に、制
限回数まで動的ミラーリングを行う(ステップS50
5、S506)。
【0180】次に、上記(1)と上記(6)の網リソー
スを組み合わせて用いるアルゴリズムによって動的ミラ
ーリング先を決定する例を図14を参照して以下に述べ
る。これをアルゴリズム3とする。
【0181】ここでも動的ミラーリングを行う際にコン
テンツの転送先となる候補ミラーサーバが複数存在する
とし、このなかから限られた数のミラーサーバにだけ動
的ミラーリングを行うものとする。まず、各候補ミラー
サーバに対して、アルゴリズム1、2と同様にしてTC
PBW2/TCPBW1及びAvBW/Sを計算する
(図14のステップS601)。ここで各パラメータ取
得方法及び計算方法はそれぞれアルゴリズム1、3に述
べられた通りである。
【0182】全ての候補ミラーサーバについて計算が終
了した後、TCPBW2/TCPBW1の最小値の逆数
をk1、AvBW/Sの最小値の逆数をk2とする(ス
テップS602)。次に、全候補ミラーサーバについて
それぞれ、 Y=α*k1*TCPBW2/TCPBW1+(1−
α)*k2*AvBW/S を計算する(ステップS603)。ここで、αは0≦α
≦1の予め決められた係数である。Yが大きいものから
順に、制限回数まで動的ミラーリングを行う(ステップ
S604、S605)。
【0183】更に、上記(1)と上記(6)の網リソー
スを組み合わせて用いるもう1つのアルゴリズムの例を
考える。これをアルゴリズム4とする。
【0184】ここでも動的ミラーリングを行う際にコン
テンツの転送先となる候補ミラーサーバが複数存在する
とし、このなかから限られた数のミラーサーバにだけ動
的ミラーリングを行うものとする。
【0185】まず、全候補ミラーサーバのなかから、T
CPBW2/TCPBW1の値が閾値以上である候補ミ
ラーサーバに選択範囲を絞る。そして、絞られた候補ミ
ラーサーバのなかから、アルゴリズム3によってS/A
vBWの値の小さい順に制限回数まで動的ミラーリング
を行う。
【0186】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0187】本実施の形態では、動的ミラーリング時
に、網内のリソース状況を考慮して動的ミラーリング先
を決定することにより、動的ミラーリングに伴う性能改
善効果を高めることができる。上述したアルゴリズム1
〜4の各々において、具体的な性能改善効果を以下に示
す。
【0188】アルゴリズム1では、X=N×(TCPB
W2/TCPBW1)が大きくなるミラーサーバに優先
的に動的ミラーリングを行う。Xが大きいほど、該AS
内にあるミラーサーバへの動的ミラーリングによって、
コンテンツ取得遅延の改善効果及び、その改善効果の恩
恵を受けるコンテンツ取得要求数が大きいと考えられ
る。したがって、オリジンサーバの負荷減少効果以外に
も、クライアントのコンテンツ取得時の性能を改善する
ことができる。
【0189】アルゴリズム2では、動的ミラーリング時
のオリジンサーバからミラーサーバまでのミラーコンテ
ンツ転送遅延が小さいものを優先的にミラーリング先と
して選択する。したがって、動的ミラーリングに伴うミ
ラーコンテンツの転送を高速に完了することができ、直
ちにオリジンサーバの負荷軽減を行うことができる。ま
た、ミラーコンテンツの転送に、利用可能帯域が小さい
リンクはできるだけ利用されないため、このような利用
可能帯域の小さいリンク上を流れる他のトラフィックを
大量のミラーコンテンツ転送によって阻害する可能性が
低くなる。以上の点で、コンテンツ動的ミラーリングシ
ステムの性能を高めることができる。
【0190】アルゴリズム3では、アルゴリズム1にお
けるTCPBW2/TCPBW1とアルゴリズム2にお
けるAvBW/Sをそれぞれ最小値で正規化し、それぞ
れに任意の重み付けをして加えた値を比較してミラーリ
ング先を選択する。したがって、クライアントにおける
コンテンツ取得遅延の改善効果と、アルゴリズム2によ
る効果を両立したいときに、それぞれの重要度に応じた
重み付けを行うことにより、最適な動的ミラーリング先
を選択することができる。
【0191】アルゴリズム4では、まずクライアントに
おけるコンテンツ取得遅延の改善効果がある一定以上で
あるものだけに候補ミラーサーバを絞り、そのなかか
ら、オリジンサーバからミラーサーバまでのミラーコン
テンツ転送遅延が小さいものから優先的にミラーリング
先を選択する。したがって、クライアントにおけるコン
テンツ取得遅延の改善効果をある一定値以上に保ったま
ま、アルゴリズム2による効果を出すことが可能にな
り、クライアント側の性能改善とオリジンサーバ側の性
能改善効果を両立できる。
【0192】次に、本発明の第5の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0193】図15を参照すると、本実施の形態は、オ
リジンサーバG1が、図11に示された第4の実施の形
態におけるオリジンサーバF1の構成に加え、ミラーリ
ングツリー作成手段G11を有する点で異なる。更に、
図16を参照すると、適応ミラーノードH1内の適応ミ
ラーノードにおける動的ミラーリング要求受付手段H1
1が、図2における適応ミラーノードB1内の動的ミラ
ーリング要求受付手段B11の構成に加え、ミラーコン
テンツ中継手段H111を有する点で異なる。適応ミラ
ーノードH1は、適応ミラーノードB1、E1、適応ミ
ラープロキシサーバD1のいずれかにおいて、動的ミラ
ーリング要求受付手段B1を動的ミラーリング要求受付
手段H1で置き換えたものに相当する。
【0194】ミラーリングツリー作成手段G11は、動
的ミラーリング先決定手段A13によって決定された動
的ミラーリング先に対して、ミラーコンテンツを転送す
るための最適な経路であるミラーリングツリーを計算す
る。
【0195】ミラーコンテンツ中継手段H111は、前
記ミラーリングツリーの上流のオリジンサーバG1又は
他の適応ミラーノードH1から転送されたミラーコンテ
ンツを中継し、該ミラーリングツリーの下流にある適応
ミラーノードH1へ該ミラーコンテンツを転送する機能
を有する。このとき、該ミラーコンテンツを中継する適
応ミラーノードH1が、該ミラーコンテンツのミラーサ
ーバとなる必要がある場合は、中継時に、同時に記憶装
置内に該ミラーコンテンツを記憶する。
【0196】以下、オリジンサーバG1から動的ミラー
リングが行われる対象は、適応ミラーノードH1である
として説明を行うが、本実施の形態では、従来型の固定
的に配置されるミラーサーバにおいて、ミラーコンテン
ツ中継手段H111によって実現される機能と同じ機能
を有するミラーサーバであってもよい。
【0197】次に、図17のフローチャートと図18を
参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0198】オリジンサーバA1内の動的ミラーリング
先決定手段A13は、ミラーコンテンツの動的ミラーリ
ング先となる1つあるいは複数の適応ミラーノードを決
定する(図17のステップS701)。このときの決定
アルゴリズムの例としては、本発明の第4の実施の形態
に述べられたものが挙げられる。
【0199】次に、ミラーリングツリー作成手段G11
が、ステップS701によって決定された動的ミラーリ
ング先となる適応ミラーノードに対する、ミラーコンテ
ンツの転送経路となるミラーリングツリーを計算する
(ステップS702)。ここで作成されるミラーリング
ツリーは、動的ミラーリング先となる適応ミラーノード
だけで構成される。ミラーリングツリーの作成には、ミ
ラーリングツリーの構成要素となるオリジンサーバ及び
適応ミラーノード自身のリソース情報と、ミラーリング
ツリーの構成要素となるオリジンサーバ及び適応ミラー
ノード相互間のミラーコンテンツの転送経路におけるリ
ソース情報とのどちらか一方、あるいは両方を用いる方
法が考えられる。
【0200】図18を用いて、ステップS702におけ
るミラーリングツリーの計算アルゴリズムの例を述べ
る。オリジンサーバ113は、ミラーコンテンツを適応
ミラーノード114、115の両方に転送したいとす
る。ここでは、ミラーリングツリーは、オリジンサーバ
と適応ミラーノード間及び、動的ミラーリング先となる
適応ミラーノード相互間の転送経路における利用可能帯
域の逆数をコストとしてダイクストラ(Dijkstr
a)アルゴリズムで計算される。このアルゴリズムで作
成されるミラーリングツリーには、オリジンサーバ及び
適応ミラーノードだけがその構成要素として含まれる。
そして、ミラーリングツリーによる転送経路は、ミラー
コンテンツ転送時の利用可能帯域を最大化するものであ
る。各転送経路における利用可能帯域は表303に示さ
れる。計算の結果、オリジンサーバ113を頂点とし、
転送経路217(113→114)を介して適応ミラー
ノード114を経由し、更に転送経路220(114→
115)を介して適応ミラーノード115に至るミラー
リングツリー401が作成される。
【0201】そして、中継用適応ミラーノードを追加的
に選択する必要があるかどうかを判定する(ステップS
703)。この判定基準の例として、a.「ステップS
702で作成したミラーリングツリー上において、ボト
ルネックとなる利用可能帯域が閾値以下である」、ある
いは、b.「ミラーコンテンツ転送における総トラフィ
ック量を削減することができる中継用適応ミラーノード
が存在する」などが挙げられる。また、選択する中継用
適応ミラーノードの数を制限してもよい。その理由は、
多くの中継用適応ミラーノードを選択すると、ステップ
S705で行われるミラーリングツリーの計算コストが
大きくなるばかりか、多くの中継用適応ミラーノードを
経由することで、ミラーコンテンツ転送における総トラ
フィック量が大きくなりがちだからである。
【0202】ステップS703において、中継用適応ミ
ラーノードを追加的に選択する必要があると判定された
場合、網内に配置されている適応ミラーノードから、最
適な中継用適応ミラーノードを選択する(ステップS7
04)。ステップS703において、中継用適応ミラー
ノードを追加的に選択する必要があると判定されなかっ
た場合は、ステップ702で計算されたミラーリングツ
リーを、ミラーコンテンツの転送経路として決定する。
【0203】ステップS704における中継用適応ミラ
ーノードの選択アルゴリズムの例を挙げる。ここでは、
図18におけるミラーリングツリー401に対して、ス
テップS703における判定基準の例aが用いられると
し、ボトルネックとなる利用可能帯域の閾値が100k
bpsであるとする。ミラーリングツリー401のボト
ルネックリンク(転送経路217)となる利用可能帯域
は80kbpsであるため、中継用適応ミラーノードが
追加的に選択される必要があると判定される。また、選
択する中継用適応ミラーノードの数は1つに制限されて
いるものとする。本アルゴリズムの例では、利用可能帯
域が閾値以下となる転送経路を中継用適応ミラーノード
を1ホップ経由して迂回する。
【0204】この中継用適応ミラーノードは、その利用
可能帯域が閾値以下となる転送経路において、その上流
側のオリジンサーバ又は適応ミラーノードが存在するド
メイン(例えばインターネットにおけるAS)に隣接す
るドメイン内に存在する適応ミラーノードのなかから、
中継した場合に利用可能帯域を最大化するように選択さ
れる。ここでは、最もオリジンサーバ113→適応ミラ
ーノード114までの利用可能帯域を最大化するような
中継用適応ミラーノードが選択される。ただし、転送経
路217(113→114)よりも利用可能帯域が大き
くなる中継用適応ミラーノードが存在しない場合は、中
継用適応ミラーノードは選択しない。ここでは、転送経
路219(113→116)、222(116→11
4)を介してオリジンサーバ113と適応ミラーノード
114との間を中継する、適応ミラーノード116が中
継用適応ミラーノードとして選択されたとする。適応ミ
ラーノード116が中継用適応ミラーノードとして用い
られた場合は、オリジンサーバと適応ミラーノードとの
間の利用可能帯域は150kbpsになる。
【0205】ステップS704で中継用適応ミラーノー
ドが選択されたのち、再度ミラーリングツリーを作成す
る(ステップS705)。ここで作成されるミラーリン
グツリーは、動的ミラーリング先となる適応ミラーノー
ドに加え、選択された中継用ミラーノードがその構成要
素に含められる。ここで用いられるミラーリングツリー
の計算アルゴリズムは、ステップ702で用いられる計
算アルゴリズムと同じでもよいし、異なるものでもよ
い。異なるアルゴリズムの例として、ステップS702
において計算されたミラーリングツリーにおいて、利用
可能帯域がボトルネックとなっていた転送経路部分を、
中継用適応ミラーノードを経由する転送経路に置き換え
たミラーリングツリーを作成する、などがある。ステッ
プS703において、中継用適応ミラーノードを追加的
に選択する必要があると判定された場合は、ステップS
705で計算されたミラーリングツリーを、ミラーコン
テンツの転送経路として決定する。
【0206】図18の例では、ミラーリングツリー40
1に対して、オリジンサーバ113と適応ミラーノード
114との間の転送経路217(113→114)が適
応ミラーノード116を中継する転送経路、219(1
13→116)、222(116→114)に置き換え
られ、ミラーリングツリー402がミラーコンテンツの
転送経路として決定したとする。
【0207】次に、ミラーコンテンツの転送経路として
決定されたミラーリングツリー上の各適応ミラーノード
に対してミラーコンテンツ転送要求が送信される(ステ
ップS706)。ここで、ミラーコンテンツ転送要求に
含まれる情報は、図3のステップS106において述べ
られた情報に加え、ミラーリングツリーの経路情報が含
められると共に、中継用適応ミラーノードに対しては、
更にミラーコンテンツのミラーリング処理を要求するか
中継処理を要求するかという情報が含められる。
【0208】ステップS706においてミラーコンテン
ツ転送要求が送信された全適応ミラーノードからの受理
応答をオリジンサーバA1が受信すると、ミラーコンテ
ンツをミラーリングツリー上に転送する(ステップS7
07、S708)。
【0209】図18の例において、ミラーリングツリー
402上にミラーコンテンツが転送される場合、オリジ
ンサーバは適応ミラーノード116へ転送経路219
(113→116)を介してミラーコンテンツの送信を
行う。適応ミラーノード116は受信したミラーコンテ
ンツを中継し、転送経路222(116→114)を介
して適応ミラーノード114へ送信する。ここで、適応
ミラーノード116はいったん記憶装置内に受信したミ
ラーコンテンツを記憶し、全ミラーコンテンツ受信後に
適応ミラーノード114への送信を行ってもよいし、記
憶せずにリアルタイムに中継を行ってもよい。ミラーコ
ンテンツの転送遅延削減の面では、後者の方が望まし
い。適応ミラーノード114は、受信したミラーコンテ
ンツを記憶装置内に記憶すると同時に、転送経路220
(114→115)を介して適応ミラーノード115へ
の中継を行う。適応ミラーノード115は、受信したミ
ラーコンテンツを記憶装置内に記憶し、ミラーコンテン
ツの受信が完了すると、オリジンサーバ113へミラー
コンテンツの全転送が完了したことを示すメッセージを
送信する。
【0210】ここでは、ミラーリングツリー402上に
ミラーコンテンツが転送される場合について説明された
が、ミラーリングツリーがマルチキャストツリー状にな
る場合についても図18を用いて簡単に説明する。ここ
では、オリジンサーバ113は、ミラーリングツリー4
03を用いて適応ミラーノード114、115、117
へミラーコンテンツの転送を行うものとする。まず、オ
リジンサーバ113は、適応ミラーノード114へ転送
経路217(113→114)を介してミラーコンテン
ツの送信を行う。適応ミラーノード114は、受信した
ミラーコンテンツを記憶装置内に記憶すると同時に、ミ
ラーリングツリー403における下流側のノードであ
る、適応ミラーノード115、117へそれぞれ転送経
路220(114→115)、転送経路223(114
→117)を介してミラーコンテンツの中継を行う。
【0211】ステップS706においてミラーコンテン
ツ転送要求が送信された全適応ミラーノードの内、1つ
以上の適応ミラーノードから拒否応答を受信した場合、
ステップS701に戻り、動的ミラーリング先の候補と
なる適応ミラーノードを再選択する(ステップS70
7)。その他、拒否応答のあった適応ミラーノードだけ
を取り除いて、ステップS703でミラーリングツリー
を再計算する方法なども考えられる。
【0212】以上に述べられた本実施の形態では、ミラ
ーリングツリーは、オリジンサーバを頂点とするように
作成されたが、オリジンサーバの他に、ミラーコンテン
ツと同一のコンテンツが既にミラーリングされている他
のミラーサーバを頂点としてもよい。複数の適応ミラー
ノードに動的ミラーリングを同時に行う場合、各適応ミ
ラーノードごとに、最もミラーコンテンツの転送遅延が
小さくなるようにミラーリングツリーの頂点となるオリ
ジンサーバ又はミラーサーバを選択し、こうして選択さ
れたオリジンサーバ又はミラーサーバの各々を頂点とす
る複数のミラーリングツリーを作成して転送を行っても
よい。
【0213】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0214】従来、オリジンサーバから1つあるいは複
数のミラーサーバに対して動的ミラーリングを行う際
に、直接オリジンサーバからミラーサーバに対してミラ
ーコンテンツの転送が行われるため、ミラーコンテンツ
転送に伴う大量のトラフィック量によって、網に負荷を
かけてしまうおそれがあった。特に、オリジンサーバか
らミラーサーバまでの転送経路に利用可能帯域値の非常
に小さいリンクが存在する場合、ミラーリングに要する
転送遅延が大きくなるばかりでなく、ミラーコンテンツ
の転送時の大量のトラフィックによって、そのリンクを
通過する他のトラフィックを阻害するおそれがある。ま
た、複数のミラーサーバに同時に同一コンテンツの動的
ミラーリングを行う場合、各ミラーサーバに同じミラー
コンテンツの転送を並列に行うため、転送トラフィック
が網に与える負荷はその大きかった。
【0215】本実施の形態では、オリジンサーバから動
的ミラーリング先となる適応ミラーノードまでのミラー
コンテンツの転送経路において、他の適応ミラーノード
を中継用ホップとして利用する転送経路を選択すること
ができる。そのため、ミラーコンテンツの転送遅延を削
減し、転送経路上の他のトラフィックを阻害しないよう
なミラーコンテンツの転送が可能になる。
【0216】また、特に複数のミラーリング先に同時に
動的ミラーリングを行う場合、オリジンサーバは、ミラ
ーリング先となる適応ミラーノードでミラーリングツリ
ーを作成し、ミラーコンテンツは作成されたミラーリン
グツリーにそって転送される。このとき、ミラーリング
先となる適応ミラーノード以外の他の適応ミラーノード
を中継用にミラーリングツリーに加えてもよい。したが
って、複数のミラーリング先へのミラーコンテンツの転
送において、その転送遅延と転送トラフィック量を削減
することが可能になる。
【0217】(実施例)次に、本発明の第1の実施例
を、図面を参照して説明する。この第1の実施例は、本
発明の第1及び第2の実施の形態に対応するものであ
る。
【0218】図19を参照すると、本実施例は、AS2
〜5の4つのASから構成され、それぞれAS内ネット
ワーク6〜9を有している。また、AS間はリンク21
3〜216によって接続されている。AS2内にはオリ
ジンサーバ105が存在し、AS3〜5内にはそれぞれ
適応ミラープロキシサーバ106〜108が存在する。
また、各AS内には、それぞれクライアント109〜1
12が存在する。ここでは、1台のクライアントマシン
ではなく、各AS内に存在するクライアント群をまとめ
たものとして示している。
【0219】本実施例では簡単のために、オリジンサー
バ105内にあるコンテンツの内、URLが“http://w
ww.biglobe.com/news/”で始まるコンテンツ(以下ne
wsコンテンツ)だけを動的ミラーリングの対象とす
る。
【0220】適応ミラープロキシサーバは106〜10
8は、それぞれ各AS内にあるクライアント109〜1
12のプロキシサーバとして設定されている。各クライ
アントが送信する全てのコンテンツ取得要求(HTTP
リクエスト)は、いったん各AS内のプロキシサーバに
受信され、リクエストに対応するコンテンツがキャッシ
ュされていれば直接コンテンツをクライアントに送信す
る。リクエストに対応するコンテンツをキャッシュして
いない場合は、オリジンサーバに該リクエストを代理で
送信する。
【0221】オリジンサーバ105は、newsコンテ
ンツの単位時間あたりのリクエスト数をクライアントの
存在するASごとにカウントし、その値が閾値を上回っ
た場合、該ASにnewsコンテンツを動的ミラーリン
グするものとする。ここではその閾値を50000リク
エスト/時間とする。
【0222】既に適応ミラープロキシサーバ107に
は、クライアント111からのリクエスト数が閾値を超
えるため、既にnewsコンテンツが動的ミラーリング
されており、ミラーサーバとして動作しているとする。
クライアント111におけるnewsコンテンツに対す
るリクエストは、全て適応ミラープロキシサーバ107
に送信される。適応ミラープロキシサーバ107は該リ
クエストがミラーコンテンツに対するものであることを
識別し、オリジンサーバ105に該リクエストを送信す
ることなく直接応答する。
【0223】いま、オリジンサーバ105において、ク
ライアント110からのnewsコンテンツに対するリ
クエスト数が、閾値である50000リクエスト/時間
を超えたとする。
【0224】オリジンサーバ105は、AS3内にある
適応ミラーノードを検索し、適当な適応ミラーノードに
動的ミラーリングを行おうとする。
【0225】ここでは、適応ミラープロキシサーバ10
6が、オリジンサーバ105に対してクライアント11
0の代理に送信するHTTPリクエスト内に、プロキシ
サーバ機能の他に適応ミラーノードの機能をもつことを
示す情報が含まれているものとする。オリジンサーバ1
05は、その情報により、AS3内には適応ミラープロ
キシサーバ106が存在するということを認識し、適応
ミラープロキシサーバ106にnewsコンテンツの動
的ミラーリングを行おうと決定する。
【0226】オリジンサーバ105は、適応ミラープロ
キシサーバ106に対して、動的コンテンツミラーリン
グ要求を送信する。適応ミラープロキシサーバ106
は、この要求を受信して、受理できるならば受理応答を
オリジンサーバ105に対して送信する。
【0227】次に、オリジンサーバ105は、既にne
wsコンテンツをもつ他の適応ミラーノードの各々か
ら、適応ミラープロキシサーバ106までの利用可能帯
域を調べる。オリジンサーバ105からの利用可能帯域
と比較して大きいものがあれば、最も利用可能帯域が大
きい適応ミラーノードからミラーコンテンツの送信を行
う。
【0228】ここでは、オリジンサーバ105から適応
ミラープロキシサーバ106までの利用可能帯域と、適
応ミラープロキシサーバ107から適応ミラープロキシ
サーバ106までの利用可能帯域とを比較し、後者の方
が大きいとする。
【0229】オリジンサーバ105は、適応ミラープロ
キシサーバ107に対し、newsコンテンツを適応ミ
ラープロキシサーバ106まで送信するように指示を送
信する。
【0230】適応ミラープロキシサーバ107は、この
指示を受信すると、newsコンテンツを適応ミラープ
ロキシサーバ106に送信する。
【0231】適応ミラープロキシサーバ106がnew
sコンテンツを全て受信すると、以後newsコンテン
ツのミラーサーバとして機能し、クライアント110か
ら受信したnewsコンテンツに対するHTTPリクエ
ストは直接応答される。
【0232】次に第2の実施例を、図面を参照して説明
する。この第2の実施例は、第4の実施の形態に対応す
るものであり、特に、アルゴリズム1を用いて動的ミラ
ーリング先を決定する場合に対応する。本実施例では、
適応ミラープロキシサーバ106〜108は、通常のミ
ラーサーバであると読みかえてもよい。
【0233】本実施例でも同じく図19の網構成が用い
られるものとする。ここで、オリジンサーバ105内に
は、newsコンテンツが存在し、newsコンテンツ
は、適応ミラープロキシサーバ106〜108のいずれ
にもミラーリングが行われていないとする。
【0234】オリジンサーバ105は、newsコンテ
ンツの単位時間あたりのリクエスト数をクライアントの
存在するASごとにカウントし、その値が閾値を上回っ
た場合、該AS内のミラーサーバにnewsコンテンツ
を動的ミラーリングすることができる。ここではその閾
値を50000リクエスト/時間とする。
【0235】AS3〜5には、それぞれに対応するクラ
イアントであるクライアント110〜112が存在する
が、いま、クライアント110〜112からのリクエス
ト数Nがそれぞれ10万リクエスト/時、20万リクエ
スト/時、30万リクエスト/時であり、全て閾値であ
る50000リクエスト/時間を上回ったとする。各A
S内には、適応ミラープロキシサーバ106〜108が
それぞれミラーサーバとして存在するということを、オ
リジンサーバ105は第1の実施例と同様にして認識し
ている。したがって、オリジンサーバ105は、各AS
内に存在する適応ミラープロキシサーバ106〜108
のそれぞれに対してnewsコンテンツの動的ミラーリ
ングを行うことができるが、ここでは、適応ミラープロ
キシサーバ内ディスクスペースの使用に対して課金が発
生するため、動的ミラーリング先は2つだけに制約され
ているものとする。そこで、第4の実施の形態における
アルゴリズム4を用いて2つに絞る。
【0236】まず、全てのASに対して、オリジンサー
バ105から該AS内にあるクライアントまでの1セッ
ションあたりのTCPスループットであるTCPBW1
と、該AS内に存在する適応ミラープロキシサーバから
該AS内にあるクライアントまでの1セッションあたり
のTCPスループットであるTCPBW2を測定する。
ここで、該AS内にあるクライアントは、該AS内で設
定された測定用ポイントが用いられるものとする。測定
結果を図20の表302に示す。
【0237】表302に示された値と、各ASからの単
位時間あたりのリクエスト数より、AS3〜5に対して
それぞれ、X=N×(TCPBW2/TCPBW1)を
計算する。その結果、AS3〜5に対してそれぞれ、X
=150万、400万、300万である。Xの値は、A
S4、5、3の順に大きい。したがって、適応ミラープ
ロキシサーバ107と108がnewsコンテンツの動
的ミラーリング先として決定される。
【0238】上述したコンテンツ動的ミラーリングシス
テムは、ハードウェア的に実現することは勿論として、
コンピュータシステムの磁気ディスク、半導体メモリそ
の他の記録媒体に記録された、上述した各機能を実現す
るためのプログラムによってソフトウェア的に実現する
ことも可能である。上述した各実施の形態によるコンテ
ンツ動的ミラーリングシステムでは、オリジンサーバA
1と適応ミラーノードB1の動的ミラーリングプログラ
ムP10、P20が、記録媒体からコンピュータシステ
ムのデータ処理部(CPU)に読み込まれ、データ処理
部の動作を制御することにより、上述した各手段の機能
を実現して動的ミラーリングを実行する。すなわち、オ
リジンサーバ及び適応ミラーノードにおいて、それぞれ
図3、図5、図7、図9、図12、図13、図14及び
図17の処理を実行する。
【0239】以上好ましい実施の形態及び実施例をあげ
て本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形
態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思
想の範囲内において様々に変形して実施することができ
る。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果が達成される。
【0241】第1の効果は、オリジンサーバは網内に配
置された適応ミラーノードを用いて、オリジンサーバの
アクセス負荷状況に応じて適応的にミラーサーバ網を構
築し、負荷分散の効果を最大限に出すことができる。
【0242】その理由は、網内に配置されているルータ
やプロキシサーバ等の任意のノードに適応ミラーノード
機能をもたせることにより、任意のオリジンサーバから
の動的ミラーリング要求を受けてミラーサーバとして機
能させることができ、オリジンサーバは、適応ミラーノ
ード化された網内の任意のノードを動的ミラーリングの
対象とできるからである。
【0243】第2の効果は、クライアントは、常に低遅
延、高スループットでコンテンツを取得することが可能
になる。
【0244】その理由は、オリジンサーバにアクセスが
集中してコンテンツ取得時の遅延、スループットの性能
が低下した場合は、取得要求の頻度が高いコンテンツの
複製が自動的にクライアントにとって最寄りの適応ミラ
ーノードにコピーされ、クライアントは最寄りの適応ミ
ラーノードから該コンテンツを取得することが可能だか
らである。
【0245】第3の効果は、従来プロキシサーバとミラ
ーサーバの機能を独立したノードとして実現しなければ
いけないために要した設置コスト及び管理コストを削減
することができる。
【0246】その理由は、プロキシサーバ上に適応ミラ
ーノード機能を実装することにより、プロキシサーバの
提供する機能とミラーサーバの提供する機能の両方を同
一ノード上で提供するすることが可能になるからであ
る。
【0247】第4の効果は、SSLプロトコルによる認
証・暗号処理、CGIスクリプトの実行等を要するコン
テンツに対する取得要求による、オリジンサーバへのト
ラフィック及びオリジンサーバのアクセス負荷を削減す
ることができる。
【0248】その理由は、プロキシサーバは従来コンテ
ンツキャッシュ機能しか有しないために、上記のコンテ
ンツに対する取得要求は受け付けることができず、オリ
ジンサーバへ要求を転送するしかなかったが、適応ミラ
ーノード機能を実装してミラーサーバとしての機能をも
たせることにより、上記のコンテンツを取り扱うことが
可能になるからである。
【0249】第5の効果は、コンテンツのミラーリング
が行われている場合に、従来はクライアント側で適当な
ミラーサーバを選択し、その宛先IPアドレスに対応す
るサーバにコンテンツ取得要求を送信しなければならな
かったが、その必要なしに、クライアント側でプロキシ
サーバの設定を行うだけでミラーコンテンツを取得する
ことができる。
【0250】その理由は、適応ミラープロキシサーバを
配下のクライアント群におけるプロキシサーバとして設
定することにより、配下のクライアント群からの全ての
コンテンツ取得要求はこの適応ミラープロキシサーバに
受信され、適応ミラープロキシサーバは、各コンテンツ
取得要求をみて、ミラーリングされているコンテンツに
対する取得要求にのみ直接応答し、その他のコンテンツ
に対する取得要求は通常のプロキシサーバとしての処理
を選択的に行うからである。
【0251】第6の効果は、認証、課金処理を行うオリ
ジンサーバの負荷を軽減できる。
【0252】その理由は、認証、課金処理は、従来、オ
リジンサーバでしか行うことができなかったが、動的ミ
ラーリングに伴うオリジンサーバから適応ミラーノード
へのミラーコンテンツ転送の際、同時に、認証、課金処
理もオリジンサーバから適応ミラーノードに委託するこ
とにより、適応ミラーノードにおいて、認証、課金処理
を行うことが可能になるからである。
【0253】第7の効果は、クライアントは、常に低遅
延、高スループットで認証、課金処理を必要とするコン
テンツの取得を行うことが可能になる。
【0254】その理由は、オリジンサーバにアクセスが
集中してコンテンツ取得時の遅延、スループットの性能
が低下した場合は、認証、課金処理を要するコンテンツ
であっても、動的にクライアントに最寄りの適応ミラー
ノードに該コンテンツの複製が自動的にクライアントに
とって最寄りの適応ミラーにコピーされ、同時に認証、
課金処理の委託がされるため、クライアントは該コンテ
ンツを最寄りの適応ミラーノードから取得することが可
能だからである。
【0255】第8の効果は、動的ミラーリングを行う際
に、動的ミラーリングを行うことによる性能改善効果を
最大化するようにミラーサーバの選択をすることができ
る。
【0256】その理由は、動的ミラーリング時に網内リ
ソース状況を考慮して行うためである。
【0257】第9の効果は、動的ミラーリング時に、ミ
ラーコンテンツの転送遅延を削減し、転送経路上の他の
トラフィックを阻害しないようなミラーコンテンツの転
送ができる。
【0258】その理由は、オリジンサーバから動的ミラ
ーリング先となる適応ミラーノードまでのミラーコンテ
ンツの転送経路において、他の適応ミラーノードを中継
用ホップとして利用する転送経路を選択することができ
るからである。
【0259】第10の効果は、複数のミラーリング先へ
のミラーコンテンツの転送において、その転送遅延と転
送トラフィック量を削減することが可能になる。
【0260】その理由は、複数のミラーリング先に同時
に動的ミラーリングを行う場合、オリジンサーバは、ミ
ラーリング先となる適応ミラーノード及び中継用適応ミ
ラーノードから構成されるミラーリングツリーを作成
し、ミラーコンテンツは作成されたミラーリングツリー
にそって転送されることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における動的ミラ
ーリング要求受付手段の構成を詳細に示すブロック図で
ある。
【図3】 本発明の第1の実施の形態のオリジンサーバ
の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第1の実施の形態のオリジンサーバ
のミラーコンテンツ転送手段の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の最も転送遅延が
小さくなるミラーサーバから動的ミラーリングを行う方
式の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図6】 本発明の第1の実施の形態で最も転送オーバ
ヘッドが少ないミラーサーバから動的ミラーリングを行
う方式の例を示す図である。
【図7】 本発明の第1の実施の形態のミラーサーバの
動作を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態の適応ミラープロ
キシサーバの動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態におけるアルゴ
リズム1の動作を示すフローチャートである。
【図13】 本発明の第4の実施の形態におけるアルゴ
リズム2の動作を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の第4の実施の形態におけるアルゴ
リズム3の動作を示すフローチャートである。
【図15】 本発明の第5の実施の形態のオリジンサー
バの構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第5の実施の形態の適応ミラーノ
ードの構成を示すブロック図である。
【図17】 本発明の第5の実施の形態のオリジンサー
バの動作を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の第5の実施の形態におけるミラー
リングツリーの作成例を示す図である。
【図19】 本発明を適用した第1の実施例における網
構成図である。
【図20】 本発明を適用した第2の実施例における1
セッションあたりのTCPスループットの測定結果を示
す図である。
【符号の説明】
A1 オリジンサーバ A10 記憶装置 A11 サーバ負荷測定手段 A12 ミラーコンテンツ決定手段 A13 動的ミラーリング先決定手段 A14 適応ミラーノード検出手段 A15 動的ミラーリング要求手段 A16 ミラーコンテンツ転送手段 A161 他ミラーサーバとの通信手段 A162 ソース決定手段 A163 適応ミラーノードとの通信手段 B1 ミラーサーバ B10 記憶装置 B11 動的ミラーリング要求受付手段 B12 要求データ受信部 B13 応答コンテンツ作成手段 B14 コンテンツ応答手段 B101 ミラーコンテンツ記憶部 B111 データ送受信手段 B112 動的ミラーリング要求受理判別手段 B113 ミラーコンテンツ受信手段 B114 解凍・復号化手段 C1 クライアント D1 適応ミラープロキシサーバ D10 記憶装置 D11 要求データ受信部 D12 動作決定手段 D13 キャッシュヒット判定手段 D14 コンテンツ取得要求転送先決定手段 D15 コンテンツ取得要求転送手段 D101 キャッシュ記憶部 E1 適応ミラーノード E10 記憶装置 E11 動的ミラーリング要求受付手段 E12 要求データ受信部 E13 認証課金情報処理手段 E101 認証課金情報管理部 F1 オリジンサーバ F11 網リソース取得手段 G1 オリジンサーバ G11 ミラーリングツリー作成手段 H1 適応ミラーノード H11 動的ミラーリング要求受付手段 H111 ミラーコンテンツ中継手段 1 バックボーンネットワーク 2〜5 AS 6〜9 AS内ネットワーク 101、105 オリジンサーバ 106〜108 適応ミラープロキシサーバ 109〜112 クライアント 113 オリジンサーバ 114〜117 適応ミラーノード 201〜216 リンク 217〜223 転送経路 301 各サーバ間の利用可能帯域を示す表 302 各サーバ/クライアント間のTCPスループッ
トを示す表 303 各転送経路における利用可能帯域を示す表 401〜403 ミラーリングツリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/177 674 G06F 15/177 674A Fターム(参考) 5B018 GA04 HA05 QA01 5B045 GG01 5B082 DA02 DE05 HA01 5B089 GA11 JA33 KA06 KC23 KC60 KG04 KG05 MA03

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリジンサーバの保持するコンテンツの
    全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他
    のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う動
    的ミラーリングシステムにおいて、 前記網内に配置される1又は複数のノードに、前記オリ
    ジンサーバからの要求に応じて適応的に前記ミラーサー
    バとして動作する機能を持たせ、前記オリジンサーバが、
    前記動的ミラーリングを行う相手先として前記ノードを
    含めて選択を行うことを特徴とするコンテンツ動的ミラ
    ーリングシステム。
  2. 【請求項2】 前記オリジンサーバは、前記ミラーコン
    テンツと同一のコンテンツの複製を既に保持するミラー
    サーバであることを特徴とする請求項1に記載のコンテ
    ンツ動的ミラーリングシステム。
  3. 【請求項3】 前記ノードは、前記ミラーサーバとして
    の機能の他に、ルータ、レイヤ4スイッチ、レイヤ7ス
    イッチ、プロキシサーバのうちの任意の1つ以上の機能
    を兼ね備えるノードであることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のコンテンツ動的ミラーリングシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 オリジンサーバの保持するコンテンツの
    全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他
    のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う動
    的ミラーリングシステムにおいて、 前記網内に配置される1又は複数のノードに、前記オリ
    ジンサーバからの要求に応じて適応的に前記ミラーサー
    バとして動作する機能を持たせ、前記オリジンサーバが、
    前記網内の網内リソース情報と前記ミラーサーバのサー
    バ性能情報のいずれか、あるいは両方を判断基準として
    用いて、前記動的ミラーリングの対象となる前記ノード
    を含めて選択を行うことを特徴とするコンテンツ動的ミ
    ラーリングシステム。
  5. 【請求項5】 オリジンサーバの保持するコンテンツの
    全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他
    のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う動
    的ミラーリングシステムにおいて、 前記網内に配置される1又は複数のノードに、前記オリ
    ジンサーバからの要求に応じて適応的に前記ミラーサー
    バとして動作する機能を持たせ、前記オリジンサーバが、
    前記動的ミラーリングを行う相手先として前記ノードを
    含めて選択を行い、前記オリジンサーバから1つあるい
    は複数の前記ミラーサーバへ前記ミラーコンテンツを転
    送する際に、 前記オリジンサーバを頂点とし、前記ミラーサーバによ
    って構成される任意のツリー状の経路であるミラーリン
    グツリーを、 前記ミラーコンテンツの転送経路とすることを特徴とす
    るコンテンツ動的ミラーリングシステム。
  6. 【請求項6】 自ノードの保持するコンテンツの全部又
    は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミラ
    ーサーバへコピーする動的ミラーリングを行うオリジン
    サーバであって、 前記オリジンサーバからの要求に応じて適応的に前記ミ
    ラーサーバとして動作する機能を持たせ前記網内に配置
    される1又は複数のノードを含めて、前記動的ミラーリ
    ングを行う相手先としての選択を行うことを特徴とする
    オリジンサーバ。
  7. 【請求項7】 前記ノードが、前記ミラーサーバとして
    の機能の他に、ルータ、レイヤ4スイッチ、レイヤ7ス
    イッチ、プロキシサーバのうちの任意の1つ以上の機能
    を兼ね備えるノードであることを特徴とする請求項6に
    記載のオリジンサーバ。
  8. 【請求項8】 自ノードの保持するコンテンツの全部又
    は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミラ
    ーサーバへコピーする動的ミラーリングを行うオリジン
    サーバであって、 クライアントからのコンテンツ所得要求に伴う前記オリ
    ジンサーバの性能劣化を示すパラメータを測定し、該測
    定結果に基づいて前記動的ミラーリングを行うかどうか
    を判定するサーバ負荷測定手段と、 前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちのどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして、前記動的ミラー
    リングを行うかを選択するミラーコンテンツ決定手段
    と、 前記ミラーサーバとして機能する前記ノードから、最適
    なものを動的ミラーリング先として決定する動的ミラー
    リング先決定手段と、 前記動的ミラーリング先決定手段によって決定された動
    的ミラーリング先となる前記ノードに対して、前記動的
    ミラーリングを行うための動的ミラーリング要求を出す
    動的ミラーリング要求手段と、 前記動的ミラーリング要求が受理された場合に、動的ミ
    ラーリング先として決定された前記ノードに対して、前
    記ミラーコンテンツ決定手段によって決定されたミラー
    コンテンツを転送するミラーコンテンツ転送手段とを備
    えたことを特徴とするオリジンサーバ。
  9. 【請求項9】 前記網内に存在する前記ミラーサーバと
    して機能するノードを検出するノード検出手段を備え、
    前記動的ミラーリング先決定手段は、前記ノード検出手
    段で検出されたノードから最適なものを動的ミラーリン
    グ先として決定することを特徴とする請求項8に記載の
    オリジンサーバ。
  10. 【請求項10】 前記サーバ負荷測定手段によって測定
    される前記オリジンサーバの性能劣化を示すパラメータ
    は、 前記オリジンサーバにおけるCPU負荷、コンテンツ転
    送セッション数、1セッションあたりのコンテンツ転送
    スループットのいずれか、あるいは任意の2つ以上の組
    み合わせであることを特徴とする請求項8又は請求項9
    に記載のオリジンサーバ。
  11. 【請求項11】 前記ミラーコンテンツ決定手段におけ
    る前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして前記動的ミラーリ
    ングを行うかの判断基準が、 単位時間あたりのクライアントからのコンテンツ取得要
    求数が閾値を超えるコンテンツ、 又は、コンテンツのサイズが閾値を超えるコンテンツ、 又は、負荷分散した結果クライアントにとってのコンテ
    ンツ転送スループットを最大化するコンテンツ、 のいずれか、あるいは任意の2つ以上の組み合わせであ
    ることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のオリ
    ジンサーバ。
  12. 【請求項12】 前記ノード検出手段は、前記網内の各
    管理ドメイン内に配置されており、各管理ドメイン内の
    ノードを管理し、各ノードの位置、リソース状況などを
    把握する代表管理サーバに対して、各管理ドメイン内の
    ノードのリストを問い合わせることにより、前記網内の
    ノードを検出することを特徴とする請求項9に記載のオ
    リジンサーバ。
  13. 【請求項13】 前記ノード検出手段は、 前記クライアントから前記オリジンサーバまでのコンテ
    ンツ取得要求の通過経路上に存在する前記ミラーサーバ
    として機能するノードが付加した、 前記クライアントから前記オリジンサーバまでのコンテ
    ンツ取得要求の通過経路上に前記ノードが存在するとい
    う情報をもとにして、 前記ノードを検出することを特徴とする請求項9に記載
    のオリジンサーバ。
  14. 【請求項14】 前記動的ミラーリング先決定手段は、 クライアントが存在する前記網内の管理ドメインごとに
    測定された、 動的ミラーリングの対象となるコンテンツに対する単位
    時間あたりのコンテンツ取得要求数が、所定の閾値以上
    である管理ドメイン内に存在するノードを、 動的ミラーリング先として決定することを特徴とする請
    求項8又は請求項9に記載のオリジンサーバ。
  15. 【請求項15】 前記ミラーコンテンツ転送手段は、 前記動的ミラーリング先決定手段によって決定された動
    的ミラーリング先に対して、前記ミラーコンテンツ決定
    手段によって決定されたミラーコンテンツを転送する際
    に、 前記ミラーコンテンツの圧縮又は暗号化を行うことを特
    徴とする請求項8又は請求項9に記載のオリジンサー
    バ。
  16. 【請求項16】 前記ミラーコンテンツ転送手段は、 前記ミラーコンテンツ決定手段によって決定されたミラ
    ーコンテンツと同一のコンテンツを有する網内の他のミ
    ラーサーバを検出し、 検出された前記他のミラーサーバと前記オリジンサーバ
    のなかから、 前記ミラーコンテンツを、前記動的ミラーリング先決定
    手段によって決定された動的ミラーリング先に対して転
    送するのに要する遅延が最も小さくなるものを選択し、 選択された前記他のミラーサーバ又は前記オリジンサー
    バから、前記動的ミラーリングに対して前記ミラーコン
    テンツを転送することを特徴とする請求項8又は請求項
    9に記載のオリジンサーバ。
  17. 【請求項17】 自ノードの保持するコンテンツの全部
    又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミ
    ラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行うオリジ
    ンサーバであって、前記網内に配置される1又は複数の
    ノードに、前記オリジンサーバからの要求に応じて適応
    的に前記ミラーサーバとして動作する機能を持たせ、前
    記網内の網内リソース情報とサーバ性能情報のいずれ
    か、あるいは両方を判断基準として用いて、前記動的ミ
    ラーリングの対象となる前記ノードを含めて選択を行う
    ことを特徴とするオリジンサーバ。
  18. 【請求項18】 自ノードの保持するコンテンツの全部
    又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミ
    ラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行うオリジ
    ンサーバであって、クライアントからのコンテンツ所得
    要求に伴う前記オリジンサーバの性能劣化を示すパラメ
    ータを測定し、該測定結果に基づいて前記動的ミラーリ
    ングを行うかどうかを判定するサーバ負荷測定手段と、 前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちのどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして、前記動的ミラー
    リングを行うかを選択するミラーコンテンツ決定手段
    と、 前記網内リソース情報と前記ミラーサーバ性能情報のい
    ずれか、あるいは両方を取得する機能を有する網リソー
    ス取得手段と、 前記網リソース取得手段によって取得した情報をもと
    に、所定のアルゴリズムに従って前記ミラーコンテンツ
    をどの前記ミラーサーバへコピーするかを決定する動的
    ミラーリング先決定手段と、前記動的ミラーリング先決
    定手段によって決定された動的ミラーリング先となる前
    記ノードに対して、前記動的ミラーリングを行うための
    動的ミラーリング要求を出す動的ミラーリング要求手段
    と、 前記動的ミラーリング要求が受理された場合に、動的ミ
    ラーリング先として決定された前記ノードに対して、前
    記ミラーコンテンツ決定手段によって決定されたミラー
    コンテンツを転送するミラーコンテンツ転送手段とを備
    えたことを特徴とするオリジンサーバ。
  19. 【請求項19】 前記網内に存在する前記ミラーサーバ
    として機能するノードを検出するノード検出手段を備
    え、前記動的ミラーリング先決定手段は、前記ノード検出
    手段で検出されたノードから最適なものを動的ミラーリ
    ング先として決定することを特徴とする請求項18に記
    載のオリジンサーバ。
  20. 【請求項20】 前記動的ミラーリング先決定手段は、
    前記網リソース取得手段によって得られた網リソース情
    報を基にして所定のアルゴリズムに従った計算を行なう
    網リソースベース計算手段を備え、当該計算結果に従っ
    て最適な動的ミラーリング先を決定することを特徴とす
    る請求項18又は請求項19に記載のオリジンサーバ。
  21. 【請求項21】 前記動的ミラーリング先決定手段が有
    する、前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサーバへ
    コピーするかを決定するアルゴリズムで用いられるパラ
    メータは、 前記オリジンサーバに対してコンテンツ取得要求を行う
    クライアントの属するサイトであるクライアントサイト
    ごとに計測された、 前記オリジンサーバから前記クライアントサイトまでの
    1セッションあたりのコンテンツ転送スループットと、 前記クライアントサイトにとってのコンテンツ取得遅延
    を最小化するように選択されたミラーサーバから、前記
    クライアントサイトまでの1セッションあたりのコンテ
    ンツ転送スループットのいずれか、又は両方であること
    を特徴とする請求項18から請求項20のいずれか1つ
    に記載のオリジンサーバ。
  22. 【請求項22】 前記動的ミラーリング先決定手段が有
    する、前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサーバへ
    コピーするかを決定するアルゴリズムで用いられるパラ
    メータは、 前記1セッションあたりのコンテンツ転送スループット
    の代わりに、転送経路の利用可能帯域、RTT、ある固定
    長データの前記クライアントサイトが下流となる向きの
    転送遅延の何れか1つであることを特徴とする請求項1
    8から請求項20のいずれか1つに記載のオリジンサー
    バ。
  23. 【請求項23】 前記動的ミラーリング先決定手段が有
    する、前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサーバへ
    コピーするかを決定するアルゴリズムで用いられるパラ
    メータは、 前記オリジンサーバから前記ミラーサーバまでの1セッ
    ションあたりのコンテンツ転送スループット又は転送経
    路の利用可能帯域であることを特徴とする請求項18か
    ら請求項20のいずれか1つに記載のオリジンサーバ。
  24. 【請求項24】 前記動的ミラーリング先決定手段が有
    する、前記ミラーコンテンツをどの前記ミラーサーバへ
    コピーするかを決定するアルゴリズムで用いられるパラ
    メータは、請求項22から請求項24に記載されたパラ
    メータの内、任意の2つ以上の組み合わせであることを
    特徴とする請求項18から請求項20のいずれか1つに
    記載のオリジンサーバ。
  25. 【請求項25】 自ノードの保持するコンテンツの全部
    又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミ
    ラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行うオリジ
    ンサーバであって、前記網内に配置される1又は複数の
    ノードに、前記オリジンサーバからの要求に応じて適応
    的に前記ミラーサーバとして動作する機能を持たせ、前
    記オリジンサーバが、前記動的ミラーリングを行う相手
    先として前記ノードを含めて選択を行い、1つあるいは
    複数の前記ミラーサーバへ前記ミラーコンテンツを転送
    する際に、 前記オリジンサーバを頂点とし、前記ミラーサーバによ
    って構成される任意のツリー状の経路であるミラーリン
    グツリーを、 前記ミラーコンテンツの転送経路とすることを特徴とす
    るオリジンサーバ。
  26. 【請求項26】 自ノードの保持するコンテンツの全部
    又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の他のミ
    ラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行うオリジ
    ンサーバであって、クライアントからのコンテンツ所得
    要求に伴う前記オリジンサーバの性能劣化を示すパラメ
    ータを測定し、該測定結果に基づいて前記動的ミラーリ
    ングを行うかどうかを判定するサーバ負荷測定手段と、 前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちのどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして、前記動的ミラー
    リングを行うかを選択するミラーコンテンツ決定手段
    と、 前記網内リソース情報と前記ミラーサーバ性能情報のい
    ずれか、あるいは両方を取得する機能を有する網リソー
    ス取得手段と、 前記網リソース取得手段によって取得した情報をもと
    に、所定のアルゴリズムに従って前記ミラーコンテンツ
    をどの前記ミラーサーバへコピーするかを決定する動的
    ミラーリング先決定手段と、前記動的ミラーリング先決
    定手段によって決定された動的ミラーリング先となる前
    記ノードに対して、前記動的ミラーリングを行うための
    動的ミラーリング要求を出す動的ミラーリング要求手段
    と、 前記動的ミラーリング要求が受理された場合に、前記ミ
    ラーリングツリーを転送経路として動的ミラーリング先
    として決定された前記ノードに対して、前記ミラーコン
    テンツを転送するミラーコンテンツ転送手段と、前記ミ
    ラーリングツリーを計算する機能を有するミラーリング
    ツリー作成手段とを有することを特徴とするオリジンサ
    ーバ。
  27. 【請求項27】 前記ミラーリングツリーは、 前記ミラーコンテンツがコピーされる前記ミラーサーバ
    の他に、 中継用ホップとして選択されたミラーサーバを前記ミラ
    ーリングツリーの構成要素として含むことを特徴とする
    請求項25又は請求項26に記載のオリジンサーバ。
  28. 【請求項28】 前記ミラーリングツリー作成手段は、 作成しようとする前記ミラーリングツリーの構成要素と
    なる前記オリジンサーバ及び前記ミラーサーバのリソー
    ス情報と、 前記オリジンサーバ及び前記ミラーサーバ相互間の前記
    ミラーコンテンツの転送経路におけるリソース情報のい
    ずれか、又は両方を用いて前記ミラーリングツリーを計
    算することを特徴とする請求項26に記載のオリジンサ
    ーバ。
  29. 【請求項29】 前記ミラーリングツリー作成手段は、 前記オリジンサーバと、前記ミラーコンテンツがコピー
    される前記ミラーサーバだけで構成されたミラーリング
    ツリーにおいて、 前記ミラーリングツリーの構成要素となる前記オリジン
    サーバ及び前記ミラーサーバ相互間の転送経路の利用可
    能帯域が、所定の閾値以下となる前記転送経路を、 前記ミラーリングツリーの構成要素以外のミラーサーバ
    を用いて中継する転送経路に置き換えたミラーリングツ
    リーを再作成することを特徴とする請求項26から請求
    項28のいずれか1つに記載のオリジンサーバ。
  30. 【請求項30】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングシステムのノードであって、 前記オリジンサーバからの前記動的ミラーリングを行う
    相手先としての要求に応じて適応的に前記ミラーサーバ
    として動作する機能を有することを特徴とするノード。
  31. 【請求項31】 前記ノードは、前記ミラーサーバとし
    ての機能の他に、ルータ、レイヤ4スイッチ、レイヤ7
    スイッチ、プロキシサーバのうちの任意の1つ以上の機
    能を兼ね備えるノードであることを特徴とする請求項3
    0に記載のノード。
  32. 【請求項32】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングシステムのノードであって、 前記オリジンサーバから受信した、前記オリジンサーバ
    が保持するコンテンツの複製をコピーし、前記コンテン
    ツのミラーサーバとして動作することを要求するメッセ
    ージである動的ミラーリング要求を受け付け、前記動的
    ミラーリング要求を受理できるかどうかを判定し、前記
    オリジンサーバへ判定された結果の応答を返す動的ミラ
    ーリング要求受付手段と、 前記ノードがミラーサーバとして動作する場合に、前記
    オリジンサーバの保持するコンテンツの複製であるミラ
    ーコンテンツを記憶するミラーコンテンツ記憶部とを備
    えたことを特徴とするノード。
  33. 【請求項33】 プロキシサーバとしての機能を有し、 クライアントから受信したコンテンツ取得要求に対し
    て、ミラーサーバとしての動作をするか、プロキシサー
    バとしての動作をするかを決定する動作決定手段を備え
    たことを特徴とする請求項32に記載のノード。
  34. 【請求項34】 前記動作決定手段は、 前記クライアントからのコンテンツ取得要求が、ミラー
    コンテンツに対する要求であれば、ミラーサーバとして
    の動作をすると決定し、ミラーコンテンツ以外に対する
    要求であれば、プロキシサーバとして動作すると決定す
    ることを特徴とする請求項33に記載のノード。
  35. 【請求項35】 前記動的ミラーリング要求受付手段
    は、 前記オリジンサーバから転送された前記ミラーコンテン
    ツが圧縮又は暗号化されている場合に、前記ミラーコン
    テンツの解凍又は復号化を行う解凍・復号化手段を備え
    ることを特徴とする請求項32から請求項34のいずれ
    か1つに記載のノード。
  36. 【請求項36】 クライアントから受信したコンテンツ
    取得要求の認証を行い、認証された要求に対して課金を
    行う機能を有する認証課金処理手段と、 前記認証課金処理手段によって用いられる認証、課金情
    報を記憶、管理する認証課金情報管理部とを備え、 前記動的ミラーリング要求受付手段は、 前記オリジンサーバと前記ノードとが互いを信用して認
    証、課金処理の委託を行う手順と、 前記オリジンサーバの有する認証課金情報のうち、前記
    クライアントから受信したコンテンツ取得要求の認証、
    課金を行うために必要な情報を、前記認証課金情報管理
    部に記憶し、 その後前記オリジンサーバとの間で、前記認証課金情報
    管理部に記憶された情報の同期をとる手順をサポートす
    ることを特徴とする請求項32から請求項35のいずれ
    か1つに記載のノード。
  37. 【請求項37】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングシステムのノードであって、前記オリ
    ジンサーバからの前記動的ミラーリングを行う相手先と
    しての要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動
    作する機能を有し、前記オリジンサーバから1又は複数
    の前記ミラーサーバへ前記ミラーコンテンツを転送する
    際に、 前記オリジンサーバを頂点とし、前記ミラーサーバによ
    って構成される任意のツリー状の経路であるミラーリン
    グツリーに従って前記ミラーコンテンツの転送を受ける
    ことを特徴とするノード。
  38. 【請求項38】 前記オリジンサーバからの、前記ミラ
    ーリングツリーを転送経路とした、前記ミラーコンテン
    ツの転送において、 前記ミラーリングツリーの上流の前記オリジンサーバ又
    は前記ミラーサーバから受信した前記ミラーコンテンツ
    を中継し、 前記ミラーリングツリーの下流の前記ミラーサーバへ転
    送する、 ミラーコンテンツ中継手段を有することを特徴とする請
    求項37に記載のノード。
  39. 【請求項39】 前記ミラーリングツリーの上流の前記
    オリジンサーバ又は前記ミラーサーバから受信した前記
    ミラーコンテンツを中継する際に、 前記ミラーサーバ内に前記ミラーコンテンツを記憶する
    かしないかの動作を選択的に行うことを特徴とする請求
    項38に記載のノード。
  40. 【請求項40】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 前記オリジンサーバ上で動作し、前記オリジンサーバか
    らの要求に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作
    する機能を持たせ前記網内に配置される1又は複数のノ
    ードを含めて、前記動的ミラーリングを行う相手先とし
    ての選択を行う機能を有することを特徴とする動的ミラ
    ーリングプログラム。
  41. 【請求項41】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 前記オリジンサーバ上で動作し、クライアントからのコ
    ンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能劣化
    を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて前記
    動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ負荷
    測定機能と、 前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちのどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして、前記動的ミラー
    リングを行うかを選択するミラーコンテンツ決定機能
    と、 前記ミラーサーバとして機能する前記ノードから、最適
    なものを動的ミラーリング先として決定する動的ミラー
    リング先決定機能と、 前記動的ミラーリング先決定機能によって決定された動
    的ミラーリング先となる前記ノードに対して、前記動的
    ミラーリングを行うための動的ミラーリング要求を出す
    動的ミラーリング要求機能と、 前記動的ミラーリング要求が受理された場合に、動的ミ
    ラーリング先として決定された前記ノードに対して、前
    記ミラーコンテンツ決定機能によって決定されたミラー
    コンテンツを転送するミラーコンテンツ転送機能とを実
    行することを特徴とする動的ミラーリングプログラム。
  42. 【請求項42】 前記網内に存在する前記ミラーサーバ
    として機能するノードを検出するノード検出機能を含
    み、前記動的ミラーリング先決定機能は、前記ノード検出
    機能により検出されたノードから最適なものを動的ミラ
    ーリング先として決定することを特徴とする請求項41
    に記載の動的ミラーリングプログラム。
  43. 【請求項43】 前記ミラーコンテンツ転送機能にて、 前記ミラーコンテンツ決定機能によって決定されたミラ
    ーコンテンツと同一のコンテンツを有する網内の他のミ
    ラーサーバを検出し、 検出された前記他のミラーサーバと前記オリジンサーバ
    のなかから、 前記ミラーコンテンツを、前記動的ミラーリング先決定
    機能によって決定された動的ミラーリング先に対して転
    送するのに要する遅延が最も小さくなるものを選択し、 選択された前記他のミラーサーバ又は前記オリジンサー
    バから、前記動的ミラーリングに対して前記ミラーコン
    テンツを転送することを特徴とする請求項41又は請求
    項42に記載の動的ミラーリングプログラム。
  44. 【請求項44】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 前記オリジンサーバ上で動作し、前記網内に配置される
    1又は複数のノードに、前記オリジンサーバからの要求
    に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作する機能
    を持たせ、前記網内の網内リソース情報とサーバ性能情
    報のいずれか、あるいは両方を判断基準として用いて、
    前記動的ミラーリングの対象となる前記ノードを含めて
    選択を行う機能を実行することを特徴とする動的ミラー
    リングプログラム。
  45. 【請求項45】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 前記オリジンサーバ上で動作し、クライアントからのコ
    ンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能劣化
    を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて前記
    動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ負荷
    測定機能と、 前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちのどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして、前記動的ミラー
    リングを行うかを選択するミラーコンテンツ決定機能
    と、 前記網内リソース情報と前記ミラーサーバ性能情報のい
    ずれか、あるいは両方を取得する機能を有する網リソー
    ス取得機能と、 前記網リソース取得機能によって取得した情報をもと
    に、所定のアルゴリズムに従って前記ミラーコンテンツ
    をどの前記ミラーサーバへコピーするかを決定する動的
    ミラーリング先決定機能と、前記動的ミラーリング先決
    定機能によって決定された動的ミラーリング先となる前
    記ノードに対して、前記動的ミラーリングを行うための
    動的ミラーリング要求を出す動的ミラーリング要求機能
    と、 前記動的ミラーリング要求が受理された場合に、動的ミ
    ラーリング先として決定された前記ノードに対して、前
    記ミラーコンテンツ決定機能によって決定されたミラー
    コンテンツを転送するミラーコンテンツ転送機能とを実
    行することを特徴とする動的ミラーリングプログラム。
  46. 【請求項46】 前記網内に存在する前記ミラーサーバ
    として機能するノードを検出するノード検出機能を含
    み、前記動的ミラーリング先決定機能は、前記ノード検出
    機能により検出されたノードから最適なものを動的ミラ
    ーリング先として決定することを特徴とする請求項45
    に記載の動的ミラーリングプログラム。
  47. 【請求項47】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 前記オリジンサーバ上で動作し、前記網内に配置される
    1又は複数のノードに、前記オリジンサーバからの要求
    に応じて適応的に前記ミラーサーバとして動作する機能
    を持たせ、前記オリジンサーバが、前記動的ミラーリング
    を行う相手先として前記ノードを含めて選択を行い、1
    つあるいは複数の前記ミラーサーバへ前記ミラーコンテ
    ンツを転送する際に、 前記オリジンサーバを頂点とし、前記ミラーサーバによ
    って構成される任意のツリー状の経路であるミラーリン
    グツリーを、 前記ミラーコンテンツの転送経路とする機能を実行する
    ことを特徴とする動的ミラーリングプログラム。
  48. 【請求項48】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 前記オリジンサーバ上で動作し、クライアントからのコ
    ンテンツ所得要求に伴う前記オリジンサーバの性能劣化
    を示すパラメータを測定し、該測定結果に基づいて前記
    動的ミラーリングを行うかどうかを判定するサーバ負荷
    測定機能と、 前記オリジンサーバの保持するコンテンツのうちのどの
    コンテンツをミラーコンテンツとして、前記動的ミラー
    リングを行うかを選択するミラーコンテンツ決定機能
    と、 前記網内リソース情報と前記ミラーサーバ性能情報のい
    ずれか、あるいは両方を取得する機能を有する網リソー
    ス取得機能と、 前記網リソース取得機能によって取得した情報をもと
    に、所定のアルゴリズムに従って前記ミラーコンテンツ
    をどの前記ミラーサーバへコピーするかを決定する動的
    ミラーリング先決定機能と、前記動的ミラーリング先決
    定機能によって決定された動的ミラーリング先となる前
    記ノードに対して、前記動的ミラーリングを行うための
    動的ミラーリング要求を出す動的ミラーリング要求機能
    と、 前記動的ミラーリング要求が受理された場合に、前記ミ
    ラーリングツリーを転送経路として動的ミラーリング先
    として決定された前記ノードに対して、前記ミラーコン
    テンツを転送するミラーコンテンツ転送機能と、前記ミ
    ラーリングツリーを計算する機能を有するミラーリング
    ツリー作成機能とを実行することを特徴とする動的ミラ
    ーリングプログラム。
  49. 【請求項49】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 ノード上で動作し、 前記オリジンサーバからの前記動的ミラーリングを行う
    相手先としての要求に応じて適応的に前記ミラーサーバ
    として動作する機能を実行することを特徴とする動的ミ
    ラーリングプログラム。
  50. 【請求項50】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 ノード上で動作し、前記オリジンサーバから受信した、
    前記オリジンサーバが保持するコンテンツの複製をコピ
    ーし、前記コンテンツのミラーサーバとして動作するこ
    とを要求するメッセージである動的ミラーリング要求を
    受け付け、前記動的ミラーリング要求を受理できるかど
    うかを判定し、前記オリジンサーバへ判定された結果の
    応答を返す動的ミラーリング要求受付機能と、 前記ノードがミラーサーバとして動作する場合に、前記
    オリジンサーバの保持するコンテンツの複製であるミラ
    ーコンテンツを記憶するミラーコンテンツ記憶機能とを
    実行することを特徴とする動的ミラーリングプログラ
    ム。
  51. 【請求項51】 前記動的ミラーリング要求受付機能
    は、 前記オリジンサーバから転送された前記ミラーコンテン
    ツが圧縮又は暗号化されている場合に、前記ミラーコン
    テンツの解凍又は復号化を行う解凍・復号化機能を含む
    ことを特徴とする請求項50に記載の動的ミラーリング
    プログラム。
  52. 【請求項52】 クライアントから受信したコンテンツ
    取得要求の認証を行い、認証された要求に対して課金を
    行う機能を有する認証課金処理機能と、 前記認証課金処理機能によって用いられる認証、課金情
    報を記憶、管理する認証課金情報管理機能とを含み、 前記動的ミラーリング要求受付手機能は、 前記オリジンサーバと前記ノードとが互いを信用して認
    証、課金処理の委託を行う手順と、 前記オリジンサーバの有する認証課金情報のうち、前記
    クライアントから受信したコンテンツ取得要求の認証、
    課金を行うために必要な情報を、前記認証課金情報管理
    部に記憶し、 その後前記オリジンサーバとの間で、前記認証課金情報
    管理部に記憶された情報の同期をとる手順をサポートす
    ることを特徴とする請求項50又は請求項51に記載の
    動的ミラーリングプログラム。
  53. 【請求項53】 オリジンサーバの保持するコンテンツ
    の全部又は一部の複製であるミラーコンテンツを網内の
    他のミラーサーバへコピーする動的ミラーリングを行う
    動的ミラーリングプログラムにおいて、 ノード上で動作し、前記オリジンサーバからの前記動的
    ミラーリングを行う相手先としての要求に応じて適応的
    に前記ミラーサーバとして動作する機能を有し、前記オ
    リジンサーバから1又は複数の前記ミラーサーバへ前記
    ミラーコンテンツを転送する際に、 前記オリジンサーバを頂点とし、前記ミラーサーバによ
    って構成される任意のツリー状の経路であるミラーリン
    グツリーに従って前記ミラーコンテンツの転送を受ける
    機能を実行することを特徴とする動的ミラーリングプロ
    グラム。
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