JP2003066009A - 渦流探傷装置 - Google Patents

渦流探傷装置

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JP2003066009A
JP2003066009A JP2001255172A JP2001255172A JP2003066009A JP 2003066009 A JP2003066009 A JP 2003066009A JP 2001255172 A JP2001255172 A JP 2001255172A JP 2001255172 A JP2001255172 A JP 2001255172A JP 2003066009 A JP2003066009 A JP 2003066009A
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coils
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coil
exciting
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Hiroyuki Watanabe
裕之 渡邊
Nobuyuki Takahashi
信幸 高橋
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検査材の材質や傷の方向性などに拘わらず精
度良く安定した傷の検出ができると共に、検出コイルの
回路も簡略化できる渦流探傷装置を提供する。 【解決手段】コア2の先端寄りに対角位置で配置され、
軸心方向が互いに平行で且つ巻き付け方向が逆向きの1
対の励磁コイル6,8の組4および1対の励磁コイル7,
9の組5と、係る励磁コイル6〜9とほぼ同軸心で配置
した単一の検出コイル3と、を備え、上記励磁コイル6
〜9により被検査材の表面に個別に誘導される一対の渦
電流間の差を上記検出コイル3を介して検出可能として
いる、渦流探傷装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋼材などの
表面傷を検出するための渦流探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】渦流探傷方式には、各種の方法があるが
工業的に活用されている方式として、相互誘導形自己比
較方式がある。係る探傷方式には、図7(A)に示すよう
な渦流探傷装置60が用いられる。渦流探傷装置60
は、単一の励磁コイル64および一対の互いに逆巻きの
検出コイル61,62を含む。図7(A)に示すように、
鋼材などの被検査材66に近接して探傷装置60を配置
し、励磁コイル64に交流電流を通電すると、係る励磁
コイル64の軸心方向に沿って形成される磁界に基づく
電磁誘導により、被検査材66の表面には渦電流68が
形成される。係る渦電流68も被検査材66の表面付近
に新たに磁界を形成するため、検出コイル61,62の
両端に電圧V1,V2が生じる。
【0003】図7(A)に示すように、被検査材66の表
面に傷がなく健全である場合、検出コイル61,62の
電圧V1,V2は等しいため、両者を引き算すると、減
算値は0(ゼロ)になる。一方、図7(B)に示すように、
被検査材66の表面に傷70があると、渦電流68は係
る傷70を迂回しようとする。この結果、傷70付近の
渦電流68には乱れ69が生じる。このため、係る乱れ
69に接近する検出コイル62および離れた位置の検出
コイル61の両端に生じる電圧V2,V1は、互いに相
違する。従って、係る電圧V1,V2を図示しない減算
回路に送り、両者間で差を生じた対応する表面に傷70
が存在していることを検出できる。
【0004】ところで、前記被検査材66の傷70と検
出コイル61,62相互との向き関係によっては、電圧
V1,V2の変化が小さいため、傷70を検出できなく
なる場合がある。これを解決するため、単一の励磁コイ
ルに対し、4個の検出コイルを並列に配置する渦流探傷
装置も提案されている。即ち、4個の検出コイルのう
ち、互いに対角位置にある1対の検出コイルを互いに逆
巻きで且つ一端にて接続すると共に、係る1対ずつ2組
の検出コイルを、励磁コイルと共に被検査材の表面に接
近させ、1対2組の検出コイルそれぞれに生じる誘導電
流を基に、傷の有無を検出するものである。係る渦流探
傷装置によれば、傷の方向に拘わらず検出が可能となる
(特開平10−300724号公報参照)。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上述した渦流
探傷装置では、1対ずつ2組の検出コイル何れかを選択
して切り替えるため、検出コイル側の配線が複雑な回路
になると共に、各検出コイル自体に生じる誘導電流の電
圧は、励磁電圧に比べて非常に微弱であるため、上記配
線や切替回路からのノイズの影響を受け易くなる。特
に、被検査材が比較的傷信号を得にくい非磁性鋼や熱間
加熱状態の鋼材の場合は、傷信号の検出が困難になる、
という問題があった。本発明は、以上に説明した従来の
技術における問題点を解決し、被検査材の材質や傷の方
向性などに関わりなく精度良く安定した傷の検出ができ
ると共に、検出コイルの回路も簡略化できる渦流探傷装
置を提供する、ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、単一の検出コ
イルに対し複数の励磁コイルを配置し、複数の励磁コイ
ル毎に被検査材に誘導される複数の渦電流間の差の有無
を上記検出コイルにより検出する、ことに着想して成さ
れたものである。即ち、本発明の渦流探傷装置(請求項
1)は、軸心方向が互いに平行で且つ巻き付け方向が逆
向きの複数の励磁コイルと、係る複数の励磁コイルとほ
ぼ同軸心で配置した単一の検出コイルと、を備え、上記
複数の励磁コイルにより被検査材の表面に個別に誘導さ
れる複数の渦電流間の差を上記検出コイルを介して検出
可能としている、ことを特徴とする。
【0007】これによれば、複数の励磁コイル毎に被検
査材の表面に個別に誘導される複数の渦電流相互間の差
を単一の検出コイルにより検出できる。即ち、被検査材
の表面に傷がない場合、複数の渦電流は互いに逆向きで
且つ同じ電流および電圧で、これらによる磁界も互いに
打ち消し合うため、検出コイルには電圧が生じない。こ
れに対し、被検査材の表面に傷がある場合、複数の渦電
流のうち、傷が掛かる位置の渦電流は乱れたりするなど
の変化を生じるため、健全な表面に生じる渦電流との間
で差が生じる。係る差に基づき検出コイルには電圧が発
生するため、傷の検出を確実に行うことができる。しか
も、検出コイルは単一であるため、従来の複数の検出コ
イルを用いる渦流探傷装置に比べ、係る検出コイル側の
配線が簡素な回路になるので、例えば非磁性鋼の被検査
材であっても、安定した検出精度を得ることが可能とな
る。尚、上記複数の励磁コイルには、1組1対で合計2
個の励磁コイルの他、次述する2組2対で合計4個、3
組3対で合計6個、または4組4対で合計8個の励磁コ
イルなども含まれる。また、「前記渦電流間の差」は、検
出コイルに流れる誘導電流および電圧の値の少なくとも
一方により検出される。更に、複数の励磁コイルは、軟
磁性のコアの先端部において、2本または4本の突出部
分ごとに個別に巻き付ける形態の他、後述するように薄
く柔軟な絶縁板の表面や裏面に単一の検出コイルも含め
てプリント配線された形態も含まれる。
【0008】また、本発明には、前記複数の励磁コイル
は、4個の励磁コイルからなり、これら4個の励磁コイ
ルを軸心方向が互いに平行で且つ隣接するように配置す
ると共に、互いに対角位置にある2組の励磁コイルを各
組ごとの励磁コイルを巻き付け方向が逆向きで且つ一端
で接続するか、互いに隣接する位置にある2組の励磁コ
イルを各組ごとの励磁コイルを巻き付け方向が逆向きで
且つ一端で接続している、渦流探傷装置(請求項2)も含
まれる。これによれば、互いに対角位置または隣接位置
にある2組2対の励磁コイルにより、各組の対の励磁コ
イルごとに、あるいは各組ごとに合成され且つ誘導され
る被検査材の一対の渦電流間の差を、検出コイルにより
容易に検出可能となる。従って、種々の方向に沿った傷
を一層確実に検出することが可能になる。
【0009】更に、本発明には、前記複数の励磁コイル
がほぼ同一平面内に併設されると共に、係る複数の励磁
コイルとほぼ同軸心且つ隣接(近接)する平面内に前記検
出コイルが重複して配置されている、渦流探傷装置(請
求項3)も含まれる。これによれば、例えば2組2対の
励磁コイルを例えば絶縁板の表面にプリント配線技術に
より形成するプリント基板化することで、同一平面で且
つ互いに併設することができる。また、同じ絶縁板の裏
面または隣接する絶縁板の表面に検出コイルを重複して
配置することにより、コンパクトな構造となる。従っ
て、多チャンネルコイルの製作が容易になり、柔軟なプ
リント基板を用いた場合、被検査材に対しフレキシブル
な倣いによる走査が可能となる。しかも、従来の軟磁性
のコアを用いるプローブ型の探傷装置に比べ、全体とし
て薄い装置構成となるので、狭いスペースの環境でも容
易に適用可能となる。尚、複数の励磁コイルを同じ絶縁
板の表面および裏面に形成する形態も、上記「ほぼ同一
平面内」に含まれる。
【0010】加えて、本発明には、前記複数の励磁コイ
ルおよび単一の検出コイルからなる探傷区分を複数有
し、各探傷区分における複数の励磁コイルが互いにほぼ
同一平面内に併設されると共に、各探傷区分における単
一の検出コイルが互いに同一平面内に併設され且つ同じ
探傷区分における複数の励磁コイルと重複している、渦
流探傷装置(請求項4)も含まれる。これによれば、例え
ば2組2対で合計4個の励磁コイルおよび1つの検出コ
イルからなる探傷区分を、各探傷区分ごとの励磁コイル
および検出コイルを、例えば2枚の平行な絶縁板の表面
に重複して配置することにより、一度に被検査材におけ
る広い範囲の表面を精度および効率良く探傷することが
可能となる。従って、探傷効率を高めると共に、被検査
材を支持または搬送する設備などを扱う検査工程も簡略
化することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施に好
適な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、本発明の
1形態の渦流探傷装置1における要部を示す。渦流探傷
装置1は、図1(A)に示すように、軟磁性材からなり円
柱形を呈するコア2と、係るコア2の周面に巻き付けた
検出コイル3と、コア2の先端面から所要長さで形成さ
れ且つ平面視で十字形に交叉する細溝2a,2bと、こ
れらにより4分割された4分の1の円弧部分2c〜2f
ごとに巻き付けた励磁コイルの組4,5とを含む。上記
コア2は、純鉄またはフェライトなどからなる。
【0012】また、励磁コイルの組4は、図1(B),
(C)に示すように、対角位置にある円弧部分2c,2e
に個別に巻き付けられ且つ互いに逆向きである一対の励
磁コイル6,8からなり、励磁コイルの組5は、残りの
対角位置にある円弧部分2d,2fに個別に巻き付けら
れ且つ互いに逆向きである一対の励磁コイル7,9から
なる。励磁コイル6,8および励磁コイル7,9は、図
1(C)に示すように、それぞれの一端を細溝2a,2b
の最深部で各組4,5ごとに接続され、それぞれの他端
はコア2の外部に導出している。尚、検出コイル3と励
磁コイル6〜9は、線径が約0.15mmの銅線などの
周囲にエナメルを被覆した導線をコイル形状に巻き付け
たものである。また、検出コイル3は、コア2と同軸心
であり、図1(A)で励磁コイル6〜9の外周側に同じレ
ベルで配置しても良い。更に、励磁コイル6〜9は、軸
心方向が互いに平行であり、且つコア2および検出コイ
ル3の軸心と平行(ほぼ同軸心)である。
【0013】以上の渦流探傷装置1を、平面視により概
略化する図2(A)のようになる。また、渦流探傷装置1
における電気回路の概略は、図2(B)に示す通りであ
る。図2(B)の右側に示すように、検出コイル3は、両
端をアンプ(増幅器)18に接続され、係るアンプ18に
よって増幅された信号は、図示しない検波回路などで従
来の渦流探傷装置と同様に処理される。また、励磁コイ
ル6,8の組4および励磁コイル7,9の組5は、図2
(B)に示すように、それぞれの一端を所定周波数の電流
を供給する発振器12,13に導線10,11を介して
接続され、それぞれの他端はアース16,17される。
【0014】但し、組5の励磁コイル7,9の一端およ
び導線11の間には、電子スイッチ14が介在し、係る
スイッチ14は、バイパス線15を介して導線10の中
間と結線可能とされる。即ち、電子スイッチ14を切り
替えることにより、組5の励磁コイル7,9は、発振器
12または発振器13の何れか一方と接続可能とされる
ため、異なる励磁パターンが選択できる。もちろん、組
4の励磁コイル6,8も同様に発振器12,13の何れ
かに接続できるよう切替可能としても良い。尚、励磁コ
イル6,8の組4および励磁コイル7,9の組5は、何
れか一方の組4,5に常に通電され且つ交互に切替られ
るか、双方の組4,5が平行に通電される。また、発振
器12,13は、互いに逆位相の電流を発振する。
【0015】以上のような渦流探傷装置1の作用につい
て、図3に基づき説明する。図3(A)に示すように、前
記コア2(図示せず)に配置した検出コイル3および励磁
コイル6,8(7,9)の組4(5)を、鋼材(被検査材)W
の表面に接近させる。係る状態で、交流電源から前記発
振器12を経て組4の励磁コイル6,8に所定周波数の
交流電流を通電する。尚、図3(A)では、検出コイル3
を便宜上鋼材Wに隣接させた。すると、励磁コイル6,
8ごとにその軸心方向に沿った磁界がそれぞれ形成さ
れ、図3(A)に示すように、これらの磁界に対応した位
置の鋼材Wの表面に、一対の渦電流ve1,ve2が個
別に誘導される。
【0016】渦電流ve1,ve2は、傷のない表面に
形成された場合、向きが互いに逆で且つ同じ電圧および
電流値となる。このため、渦電流ve1,ve2によ
り、鋼材Wの表面から検出コイル3内に向けて新たに誘
導される一対の磁界の各磁束は、互いに逆向きで且つ同
じ大きさである。この結果、図3(A)に示すように、検
出コイル3の両端間で出力される電圧Vは0(ゼロ)とな
る。また、残りの組5の励磁コイル7,9に通電するよ
う切替えた際にも、検出コイル3の両端間で電圧Vが出
力されないことにより、同じ表面において異なる向きの
傷が存在しないことも検出できる。尚、前記スイッチ1
4により前記発振器12,13の何れかと接続し、励磁
コイル7,9の励磁パターン(周波数や位相)を変更して
も良い。従って、図3(A)に示すように、組4,5の励
磁コイル6〜9に通電しても、検出コイル3の両端間で
出力される電圧Vが0(ゼロ)であることにより、検査対
象とした鋼材Wの表面に傷がないことを検出することが
できる。
【0017】ところで、図3(B)に示すように、組4の
励磁コイル6,8に通電し、これらにより形成される磁
界に応じて鋼材Wの表面に誘導される渦電流ve1,v
e2のうち、図示で右側の渦電流ve2に傷Kが掛かる
場合がある。すると、渦電流ve2は、傷Kを迂回して
流れたりして変化する。このため、渦電流ve1,ve
2により誘導され且つ検出コイル3を貫通する一対の磁
界には差が生じ、係る差により検査コイル3の両端間に
電圧Vが発生する。
【0018】また、組5の励磁コイル7,9に通電する
よう切替えた際に、検出コイル3の両端間に電圧Vが発
生することもある。係る電圧Vは、前記アンプ18によ
り増幅された後に出力される。この結果、図3(B)に示
すように、組4の励磁コイル6,8または組5の励磁コ
イル7,9の何れかに通電した際、検出コイル3の両端
間で電圧Vが出力されることにより、種々の方向に沿っ
た傷Kを確実に検出することが可能となる。従って、以
上のような渦流探傷装置1によれば、例えば非磁性鋼の
被検査材であっても、傷Kの検出を精度良く確実に行う
ことができる。
【0019】図4は、本発明の異なる形態の渦流探傷装
置20に関する。図4(A)に示すように、渦流探傷装置
20は、ポリイミド樹脂からなる厚みが約100μmで
柔軟な絶縁板21,34の表面(同一平面)や裏面(同一
平面)に励磁コイル23〜26,29〜32を含むプリ
ント配線22,28や、あるいは検出コイル36,38
を形成したプリント基板を備えている。尚、上記絶縁板
21,34も図示せぬ絶縁層を介して一体に積層され、
且つ図示しないプローブの先端に取り付けられた状態
で、図4(A)に示すように、鋼材(被検査材)Wの表面付
近に配置される。また、プリント配線22,28は、公
知の金属メッキやフォトリソグラフィ技術で角形渦巻き
状パターンに形成される。
【0020】図4(B)に示すように、絶縁板21の表面
のプリント配線22のうち、対角に位置する角形渦巻き
状の励磁コイル23,26は、それぞれ一端を端子27
に接続され、残りの対角に位置する励磁コイル24,2
5は、中央付近で互いに一端を接続される。また、絶縁
板21の裏面のプリント配線28のうち、対角に位置す
る励磁コイル29,32は、中央付近で互いに一端を接
続され、残りの対角に位置する励磁コイル30,31
は、それぞれ一端を端子33に接続される。更に、励磁
コイル23,29、励磁コイル24,30、励磁コイル
25,31、および励磁コイル26,32は、図4(B)
中の破線で示すスルーホール配線により、それぞれの他
端同士を互いに接続されている。即ち、端子27,27
間には、励磁コイル23,29,32,26が接続さ
れ、端子33,33間には、励磁コイル31,25,2
4,30が接続されている。加えて、図4(B)の下方に
示すように、絶縁板34の表・裏面には、一端が破線で
示す配線により接続され、且つ他端が端子37,37に
接続された角形渦巻き状パターンの検出コイル36,3
8が形成されている。係る検出コイル36,38は一体
であり、図4(B)中の破線で示すスルーホール配線によ
り接続されている。また、検出コイル36,38は、励
磁コイル23〜26,29〜32と平面視でほぼ同軸心
であり且つ重複した位置にある。
【0021】例えば、鋼材Wの表面に図4(B)に示す縦
方向の傷Kが存在するとする。図4(B)において、端子
27,27および端子33,33間に通電し、励磁コイ
ル23などや励磁コイル30などをそれぞれ同位相で励
磁する。すると、図4(B)でプリント配線22,28の
左側に位置し太線で示す励磁コイル23,25,29,
31から個別に生じる磁界は、図4(C)の上方に示すよ
うに、対応する鋼材Wの表面に丸い太線の矢印で示す渦
電流u1,u2を生じさせる。これらのうち、同位相の
渦電流は互いに隣り合う部分で打ち消し合うため、渦電
流u1,u2は、縦長の大きな渦電流U1に合成され
る。同時に、図4(B)でプリント配線22,28の右側
に位置し細線で示す励磁コイル24,26,30,32
から個別に生じる磁界は、図4(C)に示すように、対応
する鋼材Wの表面に丸い細線の矢印の渦電流u3,u4
を生じさせる。これらも、上記と同様に縦長の大きな渦
電流U2に合成される。
【0022】以上の渦電流U1,U2により、鋼材Wの
表面には、図4(C)の下方に示すように、縦長で互いに
逆向きの渦電流V1,V2がそれぞれ誘導される。鋼材
Wのうち、傷のない表面では、渦電流V1,V2は、向
きが互いに逆で且つ同じ電圧および電流値となる。この
ため、渦電流V1,V2により、鋼材Wの表面から新た
に誘導され且つ検出コイル36,38を貫通する一対の
磁界は、互いに逆向きで且つ同じ大きさであるので、互
いに打ち消し合う。この結果、検出コイル36,38の
端子37,37間に電圧を生じないため、縦方向の傷K
のないことが判明する。一方、図4(C)に示すように、
渦電流V2に傷Kが掛かると、これを迂回すべく乱れ3
9が生じ、渦電流V2は小さくなったりその位相が変化
する。このため、渦電流V1,V2によって誘導される
一対の磁界には差が生じ、係る差により検査コイル3
6,38の端子37,37間で電圧が出力される。この
結果、縦方向の傷Kを確実に検出することができる。
【0023】例えば、鋼材Wの表面に図5(A)に示す横
方向の傷Kが存在するとする。図5(A)において、端子
27,27間および端子33,33間に通電し、励磁コ
イル23などや励磁コイル30などをそれぞれ逆位相で
励磁する。すると、図5(A)でプリント配線22,28
の上側に位置し太線で示す励磁コイル23,24,2
9,30から生じる磁界は、図5(B)に示すように、対
応する鋼材Wの表面に丸い太線の矢印の渦電流u1,u
3を生じさせる。これらのうち、同位相の渦電流は互い
に隣り合う部分で打ち消し合うため、渦電流u1,u3
は、横長の大きな渦電流U3に合成される。同時に、図
5(A)でプリント配線22,28の下側に位置し細線で
示す励磁コイル25,26,31,32から生じる磁界
は、図5(B)に示すように、対応する鋼材Wの表面に丸
い細線の矢印の渦電流u2,u4を生じさせる。これら
も上記と同様に、横長の大きな渦電流U4に合成され
る。
【0024】以上の渦電流U3,U4により、鋼材Wの
表面には、図5(B)の下方に示すように、横長で互いに
逆向きの渦電流V3,V4がそれぞれ誘導される。鋼材
Wのうち、傷のない表面では、渦電流V3,V4は、向
きが互いに逆で且つ同じ電圧および電流値となる。この
ため、渦電流V3,V4により、前記鋼材Wの表面から
新たに誘導され且つ検出コイル36,38を貫通する一
対の磁界は、互いに逆向きで且つ同じ強度であるため、
互いに打ち消し合う。この結果、検出コイル36,38
の端子37,37間で電圧が出力されないことにより、
横方向の傷Kのないことが判明する。
【0025】一方、図5(B)の下方に示すように、渦電
流V4に傷Kが掛かると、これを迂回すべく乱れ39が
生じ、渦電流V4は小さくなったりその位相が変化す
る。このため、渦電流V3,V4により誘導される一対
の磁界には差が生じ、係る差により検査コイル36,3
8の端子37,37間に電圧が生じる。この結果、横方
向の傷Kを確実に検出することができる。従って、以上
のような渦流探傷装置20によれば、例えば非磁性鋼か
らなる被検査材であっても、各種の傷Kの検出を精度良
く確実に行うことができる。
【0026】図6は、前記渦流探傷装置20の応用形態
の渦流探傷装置40を示す。渦流探傷装置40は、前記
と同様の絶縁板41の表面(同一平面)に形成した励磁コ
イル42a〜42d、44a〜44d、45a〜45
d、46a〜46d、48a〜48d、および絶縁板5
1の表面(同一平面)に形成した検出コイル52〜58を
含む。励磁コイル42a〜42dおよび検出コイル52
は、平面視でほぼ同軸心で且つ重複可能に積層され、探
傷区分T1を形成する。同様にして、励磁コイル44a
〜44dと検出コイル54、励磁コイル45a〜45d
と検出コイル55、励磁コイル46a〜46dと検出コ
イル56、および励磁コイル48a〜48dと検出コイ
ル58は、探傷区分T2〜T5を形成し、平面視でほぼ
同軸心で且つ互いに重複して積層される。尚、絶縁板4
1,51は、単一の同じ絶縁板における表面および裏面
を用いても良い。
【0027】探傷区分T1の励磁コイル42a〜42d
を例に取ると、対角位置にある励磁コイル42a,42
bおよび励磁コイル42c,42dは、互いに一端で接
続され且つ他端で図示しない交流電源に接続されてい
る。また、図6に示すように、絶縁板41の上列の励磁
コイル42a〜42d、44a〜44d、45a〜45
dに対し、下列の励磁コイル46a〜46d、48a〜
48dは、図示で右側に約2分の1程度ずれた位置にあ
り、検出コイル56,58も同様にずれている。尚、図
6で励磁コイルが3列である場合は、上下の隣接する励
磁コイル同士は左右方向に約3分の1程度ずらされ、且
つ検出コイルも同様にずらされる。探傷区分T1を例に
取ると、対角位置にある励磁コイル42a,42bおよ
び励磁コイル42c,42dに同位相で通電することに
より、図示しない被検査材の表面に縦長または横長の一
対の渦電流が誘導され、何れかに前記傷Kが掛かること
により、前記同様に検出コイル52に誘導電流が流れ、
傷Kが検出される。
【0028】また、励磁コイル42a,42bと励磁コ
イル42c,42dとに流す電流の位相を逆にすること
により、横方向または縦方向の傷Kが容易に検出され
る。同時に、探傷区分T2〜T5でも以上と同様な探傷
作用が行われる。従って、以上のような渦流探傷装置4
0によれば、各種の材質からなる被検査材における広い
範囲の表面を効率良く検査することができ、且つ種々の
傷も精度良く検出することが可能となる。尚、絶縁板4
1,51は、平坦な表面または表・裏面に限らず、例え
ば検査材が棒鋼のような円柱体である場合、係る検査材
の外周面に倣ったアール面を有するものとしても良い。
また、絶縁板41で上列の励磁コイル42a〜42dな
どおよび下列の励磁コイル46a〜46dなどを、前述
した電子スイッチにより順次切り替えて走査する探傷方
式にしても良い。
【0029】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、渦流探傷装置1,2
0,40および前記鋼材(被検査材)Wは、何れか一方を
他方に対して相対的に移動可能としても良い。また、1
つの検出コイルに対して、3組3対で合計6個、または
4組4対で合計8個の励磁コイルを隣接または垂直方向
に積層し、各組で対の励磁コイルを順次ずらして励磁す
ることも可能である。更に、前記渦流探傷装置20,4
0における励磁コイル23,42aなどや検出コイル3
6,52などを、円形の渦巻き状パターンに形成しても
良い。尚、本発明の渦流探傷装置1などは、鋼材以外の
非鉄金属や合金からなる被検査材に対しても、適用可能
である。
【0030】
【発明の効果】以上に説明した本発明の渦流探傷装置
(請求項1)によれば、複数の励磁コイル毎に被検査材の
表面に個別に誘導される複数の渦電流相互間の差を検出
コイルにより確実に検出できると共に、検出コイルは単
一であるため、係るコイル側の配線が簡素な回路になる
ので、安定した検出精度を得ることが可能となる。ま
た、請求項2の渦流探傷装置によれば、各組の対の励磁
コイルごとに、または各組ごとに合成され且つ誘導され
る被検査材の一対の渦電流間の差を検出コイルにより容
易に検出できるため、種々の方向に沿った傷を一層確実
に検出することができる。
【0031】更に、請求項3の渦流探傷装置によれば、
多チャンネルコイル化や被検査材とのフレキシブルな倣
い走査が容易となると共に、全体的に薄い装置構成とな
って狭いスペースの環境でも容易に適用可能となる。加
えて、請求項4の渦流探傷装置によれば、複数の探傷区
分を、各区分毎の励磁コイルと検出コイルとを、例えば
絶縁板の表・裏面で重複・配置することで、一度に被検
査材における広い範囲の表面を効率良く探傷することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の渦流探傷装置における1形態を
示す概略図、(B)は(A)中のB−B線に沿った視角の断
面図、(C)は(B)の励磁コイルの配線を示す概略図。
【図2】(A)は図1の渦流探傷装置における検出コイル
および励磁コイルの配線を示す概略図、(B)は係る装置
の電気回路を示す概略図。
【図3】(A),(B)は図1の渦流探傷装置の作用を示す
概略図。
【図4】(A)は異なる形態の渦流探傷装置を示す概略
図、(B)は係る装置の検出コイルおよび励磁コイルの配
線を示す概略図、(C)は係る装置の作用を示す概略図。
【図5】(A)は図4(A)の渦流探傷装置の検出コイルお
よび励磁コイルの異なる状態を示す概略図、(B)は係る
状態における作用を示す概略図。
【図6】図4(A)の渦流探傷装置の応用形態を示す概略
図。
【図7】(A),(B)は従来の渦流探傷装置およびその作
用を示す概略図。
【符号の説明】
1,20,40……………………………………………渦
流探傷装置 3,36,38,52〜58……………………………検
出コイル 6〜9,23〜26,29〜32,42a〜48d…励
磁コイル T1〜T5…………………………………………………探
傷区分 W……………………………………………………………鋼
材(被検査材) ve1,ve2,V1〜V4……………………………渦
電流

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心方向が互いに平行で且つ巻き付け方向
    が逆向きの複数の励磁コイルと、係る複数の励磁コイル
    とほぼ同軸心で配置した単一の検出コイルと、を備え、
    上記複数の励磁コイルにより被検査材の表面に個別に誘
    導される複数の渦電流間の差を上記検出コイルを介して
    検出可能としている、 ことを特徴とする渦流探傷装置。
  2. 【請求項2】前記複数の励磁コイルは、4個の励磁コイ
    ルからなり、これら4個の励磁コイルを軸心方向が互い
    に平行で且つ隣接するように配置すると共に、互いに対
    角位置にある2組の励磁コイルを各組ごとの励磁コイル
    を巻き付け方向が逆向きで且つ一端で接続するか、互い
    に隣接する位置にある2組の励磁コイルを各組ごとの励
    磁コイルを巻き付け方向が逆向きで且つ一端で接続して
    いる、 ことを特徴とする請求項1に記載の渦流探傷装置。
  3. 【請求項3】前記複数の励磁コイルがほぼ同一平面内に
    併設されると共に、係る複数の励磁コイルとほぼ同軸心
    で且つ隣接する平面内に前記検出コイルが重複して配置
    されている、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の渦流探傷装
    置。
  4. 【請求項4】前記複数の励磁コイルおよび単一の検出コ
    イルからなる探傷区分を複数有し、各探傷区分における
    複数の励磁コイルが互いにほぼ同一平面内に併設される
    と共に、各探傷区分における単一の検出コイルが互いに
    同一平面内に併設され且つ同じ探傷区分における複数の
    励磁コイルと重複している、 ことを特徴とする請求項3に記載の渦流探傷装置。
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