JP2003064132A - 重合体、製造方法および乳化・分散剤 - Google Patents

重合体、製造方法および乳化・分散剤

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JP2003064132A
JP2003064132A JP2001258812A JP2001258812A JP2003064132A JP 2003064132 A JP2003064132 A JP 2003064132A JP 2001258812 A JP2001258812 A JP 2001258812A JP 2001258812 A JP2001258812 A JP 2001258812A JP 2003064132 A JP2003064132 A JP 2003064132A
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meth
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radical polymerization
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Noriyuki Yamamoto
宣之 山本
Kenshiro Shudo
健志郎 首藤
Ken Suzuki
憲 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】狭い分子量分布を有する含リン(メタ)アクリ
ル酸エステルの重合体を提供することにある。 【解決手段】特定の構造を有する含リン(メタ)アクリ
ル酸エステルを含む単量体組成物をリビングラジカル重
合してなるリビングラジカル重合体であって、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフにより標準ポリエチレング
リコールを用いて換算した数平均分子量が、1,000
〜1,000,000であり、多分散度(Mw/Mn)
が、1.05〜1.95である重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含リン(メタ)ア
クリル酸エステルを一成分として含む単量体組成物を重
合してなる、新規重合体、その製造方法および用途に関
する。
【0002】
【従来の技術】分子骨格中にホスホリルコリン基を含有
する重合体は、ホスホリルコリン基に由来する特異な性
質が注目されている。例えば、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン(共)重合体(以下、
MPC(共)重合体と略す。)は生体系に存在するリン
脂質に類似した化学構造を有し、そのため高い親水性、
保水性、生体適合性などを有することが近年明かとなっ
てきた。そこで医用高分子材料や化粧品原料等の応用開
発が盛んになされるようになってきた。従来、これらの
用途に対してホスホリルコリン基含有単独重合体での機
能が十分でない場合は、必要に応じて、疎水性基、反応
性基、イオン性基などを共重合し、性能向上が図られて
きた。また、ブロックポリマーやグラフトポリマーな
ど、高分子鎖のトポロジー的な効果を期待した研究も行
われている。しかしながら、従来検討されてきたこれら
の重合体はすべて付加重合性単量体を通常のラジカル重
合することにより得るため、(1)得られた重合体の分
子量分布が広がってしまう、(2)特定の単量体を重合
体中の特定の位置に挿入するなどの構造制御が困難など
の問題点が挙げられる。
【0003】一般に、分子量分布の狭い重合体、あるい
はブロック重合体を得る方法として、アニオン重合が知
られている。このアニオン重合を選択する理由は、反応
開始時に比べて成長時の反応速度が小さいため、生成す
る分子鎖が均一な長さになりやすいためとされている。
また、アニオン重合では、活性末端がイオン性を有する
ため、分子鎖の成長時、イオンとイオンとの反発に基づ
いて重合の停止反応が抑制される。その結果、活性末端
のリビング性が得られ、重合反応の進行にともなって、
順次、別種の単量体を添加することにより、ブロック共
重合体を容易に得ることができる。しかしながら、アニ
オン重合を効率よく、かつ十分に制御しながら進行させ
るには、反応系から水分を十分に除去する必要がある。
また、使用する単量体の精製にも格段の配慮が必要であ
り、精製を繰り返すことによる収率の低下などにより、
生産性の低下、コストアップの要因となっている。更
に、ホスホリルコリン基など極性の大きい単量体の場合
は、この単量体の極性基と分子の成長末端との間で副反
応を生ずるため、基本的に重合させること自体が困難で
あり、その工業化において大きな制約となっている。
【0004】その他の方法としては、2種類のポリマー
同士の末端基反応を利用してブロック重合体を得る方法
が挙げられるが、通常、末端基反応は反応効率が悪いた
め、目的のブロック重合体を高収率で得ることは困難で
ある。
【0005】これらの状況に鑑み、近年、リビングラジ
カル重合の検討が盛んになされている。安定遊離ラジカ
ル重合法では、例えば、2,2,6,6−テトラメチル
−1−ピペリジニルオキシラジカル(TEMPO)に代
表されるニトロキシル化合物がラジカルキャップ剤とし
てよく利用されるが、TEMPOを用いた重合反応で
は、スチレン系単量体の場合は重合が制御され転化率も
高いものの、(メタ)アクリル系単量体の場合は重合が
困難であることが知られている。この問題を解決する手
法として、最近(N−t−ブチル−N−(1−ジエチル
ホスホノ−2,2’−ジメチル)プロピルニトロキシド
などTEMPO以外のニトロキシル化合物を用いた(メ
タ)アクリル系単量体の重合例が報告されている(Co
ntrolled/Living Radical P
olymerization:Progress in
ATRP,NMP,and RAFT;Matyja
szewski,K.,Ed.;ACS Symp.S
er.2000年,334頁)。しかしながら、含リン
(メタ)アクリル酸エステルの重合例は報告されていな
い。
【0006】ハロゲン原子移動重合法、ならびに、可逆
的付加開裂連鎖移動重合法での(メタ)アクリル系単量
体の重合については、比較的多数の報告がある(Mac
romolecules,Vol.34,415頁,2
001年、Macromolecules,Vol.3
3,6738頁,2000年など)。また、ハロゲン型
原子移動重合法は、有機溶媒中、70℃以上の反応温度
で行われることが多いが、水系溶媒を使用することによ
り、20℃程度の温和な条件で反応が進行し、狭い分子
量分布を持つ重合体を高収率で得られることが最近報告
されている(Macromolecules,Vol.
34,3155頁,2001年)。可逆的付加開裂連鎖
移動重合法についても、水系溶媒を使用することによ
り、狭い分子量分布を持つ重合体を高収率で得られるこ
とが最近報告されている(Macromolecule
s,Vol.34,2248頁,2001年)。すなわ
ち、ハロゲン型原子移動重合法または可逆的付加開裂連
鎖移動重合法においては、単量体が親水性、疎水性を問
わず適用可能である点が優れているが、含リン(メタ)
アクリル酸エステルの重合例は報告されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、狭い分子量分布を有する含リン(メタ)アクリル酸
エステルの重合体を提供することにある。また、本発明
の第2の目的は、含リン(メタ)アクリル酸エステルを
含む単量体組成物を重合してなる重合体の製造方法にお
いて、水またはアルコールを含む溶媒を使用し、リビン
グラジカル重合法により反応を行うことを特徴とする重
合体の製造方法を提供することにある。またさらに、本
発明の第3の目的は、前記の重合体を必須成分として用
いる乳化剤または分散剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み、鋭意検討した結果、含リン(メタ)アクリ
ル酸エステルを含む単量体組成物を水またはアルコール
を含む溶媒中でリビングラジカル重合することにより、
分子量分布の狭い重合体が得られること、さらに、前記
重合体が優れた乳化・分散能を有することの知見を得
て、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以
下に示す(1)〜(4)である。 (1)含リン(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体
組成物を重合してなる重合体であって、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフにより標準ポリエチレングリコー
ルを用いて換算した数平均分子量が、1,000〜1,
000,000であり、多分散度(Mw/Mn)が、
1.05〜1.95である重合体。 (2)含リン(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体
組成物を重合してなる重合体の製造方法において、水ま
たはアルコールを含む溶媒を使用し、リビングラジカル
重合法により反応を行い、重合体を収率50%以上で得
ることを特徴とする重合体の製造方法。 (3)リビングラジカル重合法が、ハロゲン原子移動重
合法、安定遊離ラジカル重合法または可逆的付加開裂連
鎖移動重合法である、前記の製造方法。 (4)前記の重合体を有効成分とする乳化剤または分散
剤。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、含リン(メタ)アクリ
ル酸エステルを一成分として含む単量体組成物を重合し
てなる、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(以下、
GPCと略す。)により標準ポリエチレングリコールを
用いて換算した数平均分子量が、1,000〜1,00
0,000であり、多分散度(Mw/Mn)が、1.0
5〜1.95である重合体である。本発明に用いる含リ
ン(メタ)アクリル酸エステルの単量体として、下記に
示されるように、分子構造内に、リン酸エステル基と
(メタ)アクリル基を含むものが考えられる。ここで、
「(メタ)アクリル」は「アクリル」および/または
「メタクリル」を意味する。含リン(メタ)アクリル酸
エステルは、好ましくは、ホスホリルコリン基もしくは
その類似基であるようなリン酸アンモニウムエステル基
を有する。
【0010】本発明で用いる含リン(メタ)アクリル酸
エステルは、具体的には、例えば、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)
エチルホスフェート{このうち、2−メタクリロイルオ
キシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホ
スフェートは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホ
リルコリン(以下、MPCと略す。)ともいう。}、3
−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリ
メチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)
アクリロイルオキシブチル−2’−(トリメチルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイル
オキシペンチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、6−(メタ)アクリロイルオキシヘキ
シル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−
(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリプロ
ピルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチル−2’−(トリブチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、
【0011】2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリメ
チルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)ア
クリロイルオキシヘキシル−2’−(トリメチルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイル
オキシエチル−3’−(トリメチルアンモニオ)プロピ
ルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピル−3’−(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフ
ェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3’
−(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、5
−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−3’−(トリ
メチルアンモニオ)プロピルホスフェート、6−(メ
タ)アクリロイルオキシへキシル−3’−(トリメチル
アンモニオ)プロピルホスフェート、
【0012】2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−
4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、
3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4’−(ト
リメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メ
タ)アクリロイルオキシブチル−4’−(トリメチルア
ンモニオ)ブチルホスフェート、5−(メタ)アクリロ
イルオキシペンチル−4’−(トリメチルアンモニオ)
ブチルホスフェート、6−(メタ)アクリロイルオキシ
ヘキシル−4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルホス
フェート等が挙げられる。このうち、2−メタクリロイ
ルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート{=2−メタクリロイルオキシエチルホ
スホリルコリン(以下、MPCと略す。)ともいう。}
が、入手性などの観点から好ましい。
【0013】本発明に用いるリビングラジカル重合とし
ては、ハロゲン原子移動重合法、安定遊離ラジカル重合
法、可逆的付加開裂連鎖移動重合法が挙げられる。前記
のハロゲン原子移動重合法は、通常、塩素、臭素および
ヨウ素から選ばれる少なくとも1種のハロゲン原子を少
なくとも1個有する(A)有機ハロゲン化合物、周期律
表第4族〜第12族から選ばれる遷移金属元素と塩素、
臭素およびヨウ素から選ばれるハロゲンとを構成要素と
する(B)ハロゲン化金属、および(C)ハロゲン化金
属に配位可能な配位子、からなる酸化還元反応を利用す
る方法である。前記重合反応は、具体的には、下記式
[2]に示される反応で進行することが知られている
(Controlled/Living Radica
l Polymerization:Progress
in ATRP,NMP,andRAFT;Maty
jaszewski,K.,Ed.;ACS Sym
p.Ser.2000年,334頁)。
【0014】
【化3】
【0015】式中、Rは有機化合物、Pは重合体、・は
ラジカル電子、Xはハロゲン原子、Mtは遷移金属、n
は原子価、Lは配位子、Mは単量体を示す。
【0016】また、過酸化物またはアゾ化合物などの
(D)ラジカル発生剤、(B)ハロゲン化金属、および
(C)ハロゲン化金属に配位可能な配位子、からなる酸
化還元反応を利用してもよい。具体的には、重合反応は
下記式[3]に示される反応で進行することが知られて
いる(Macromolecules,Vol.30,
7692頁,1997年)。
【0017】
【化4】
【0018】式中、Iはラジカル発生剤の断片を示す。
その他の記号は前記に同じである。
【0019】(A)有機ハロゲン化合物として具体的に
は、2,2−ビス(クロロメチル)−1,3−ジクロロ
プロパン、2,2−ビス(ブロモメチル)−1,3−ジ
クロロプロパン、α,α’−ジブロモキシレン、ヘキサ
キス(α−クロロメチル)−ベンゼン、1−フェニルエ
チルクロリド、1−フェニルエチルブロミド、クロロメ
チルスチレン、クロロホルム、四塩化炭素、四臭化炭
素、2−クロロプロピオニトリル、2−ブロモプロピオ
ニトリル、2−クロロイソプロピオン酸エチル、2−ク
ロロイソプロピオン酸メチル、2−クロロイソプロピオ
ン酸エチル、2−ブロモイソプロピオン酸メチル、2−
ブロモイソプロピオン酸エチル、2−ブロモイソ酪酸メ
チル、2−ブロモイソ酪酸エチル、クロロ酢酸ビニル、
p−トルエンスルホン酸クロリド、パーフルオロエチル
アイオダイド、パーフルオロプロピルアイオダイドおよ
びパーフルオロブチルアイオダイド等を挙げることがで
きる。これらの化合物は1種のみを使用することもでき
るし、2種以上を併用することもできる。これらの化合
物のうち、生成ラジカルの安定性および入手性の点か
ら、2−ブロモイソ酪酸メチルおよび2−ブロモイソ酪
酸エチルが特に好ましい。
【0020】(B)ハロゲン化金属として具体的には、
Cu、Fe、Ru、Cr、Mo、W、Rh、Co、R
e、Ni、Mn、V、Zn、AuおよびAg等の遷移金
属のハロゲン化物を用いることができる。このうち、C
u、Fe、Ru、RhおよびNiが反応効率の点から特
に好ましく、このような化合物として、CuCl、Cu
Cl2、CuBr、CuBr2、FeCl2、FeCl3
FeBr2、FeBr3、RhCl3、NiCl2およびN
iBr2等が挙げられる。これらの化合物のうち、入手
性の点からCuBrおよびCuBr2が特に好ましい。
【0021】(C)ハロゲン化金属に配位可能な配位子
としては、具体的には、18−クラウン−6等のクラウ
ンエーテル類;エタノールアミン等のアルカノールアミ
ン類;N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジア
ミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−プ
ロパンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペンタメ
チルジエチレントリアミン、1,1,4,7,10,1
0−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、1,4,
8,11−テトラアザシクロテトラデカン、1,4,
8,11−テトラメチル−1,4,8,11−テトラア
ザシクロテトラデカン、トリス(2−アミノエチル)ア
ミン、トリス[2−(N−ジメチルアミノ)エチル]ア
ミン、1,1’−メチレンビス(3−メチルピペリジ
ン)等のアミン化合物類;トリ(n−ブチル)ホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン化合物類等
を挙げることができる。
【0022】また、2,2’−ビピリジン、4,4’−
ジメチル−2,2’−ビピリジン、4,4’−ジ−t−
ブチル−2,2’−ビピリジン、4,4’−ジ−ヘプチ
ル−2,2’−ビピリジン、4,4’−ジ(5−ノニ
ル)−2,2’−ビピリジン、2,2’−ビピリジン−
3,3’−ジオール、2,2’−ビキノリン、1,10
−フェナントロリン、ビピロール、2,2’−メチレン
ビス(4−t−ブチル−2−オキサゾリン)、2,2’
−メチレンビス(4−フェニル−2−オキサゾリン)、
2,2’−メチレンビス(4,5−ジフェニル−2−オ
キサゾリン)、グリオキサール−ビス(2−メチルフェ
ニルイミン)、グリオキサール−ビス(2,6−ジイソ
プロピルフェニルイミン)、ブタンジオン−ビス(2−
メチルフェニルイミン)およびブタンジオン−ビス
(2,6−ジイソプロピルフエニルイミン)等を挙げる
ことができる。これらの配位子化合物は、単独で用いて
もよいし、2種以上を混合して用いてもよい。これらの
うち、入手性の点から、N,N,N’,N’−テトラメ
チルエチレンジアミンおよび2,2’−ビピリジンが好
ましい。
【0023】(D)ラジカル発生剤としては、具体的に
は、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロピル)二塩
酸塩、2,2’−アゾビス(2−(5−メチル−2−イ
ミダゾリン−2−イル)プロパン)二塩酸塩、2,2’
−アゾビスイソブチルアミドニ水和物、2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ジメチル−
2,2’−アゾビスイソブチレート、1−((1−シア
ノ−1−メチルエチル)アゾ)ホルムアミド、2,2’
−アゾビス(2−メチル−N−フェニルプロピオンアミ
ヂン)ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス(2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオン
アミド)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオン
アミド)ジハイドレート、4,4’−アゾビス(4−シ
アノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−(ヒドロキシ
メチル)プロピオニトリル)等のアゾ系ラジカル重合開
始剤が挙げられる。
【0024】またさらに、過酸化ベンゾイル、ジイソプ
ロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルベルオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシ
ピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、
過酸化ラウロイル、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート、コハク酸ペルオキシド(=サクシニルペルオキシ
ド)、グルタルペルオキシド、サクシニルペルオキシグ
ルタレート、t−ブチルペルオキシマレート、t−ブチ
ルペルオキシピバレート、ジ−2−エトキシエチルペル
オキシカーボネート、3−ヒドロキシ−1,1−ジメチ
ルブチルペルオキシピバレート等の有機過酸化物が挙げ
られる。またさらに、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリ
ウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸化物が挙げられる。
これらのラジカル発生剤は単独で用いてもよいし、2種
以上を混合して用いてもよい。またさらに、酸化還元系
ラジカル発生助剤として、塩化第一鉄、ジメチルアニリ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミ
ンなどを併せて用いることもできる。
【0025】前記安定遊離ラジカル重合法を用いる場
合、通常、(D)ラジカル発生剤、および、(E)ラジ
カルキャップ剤としてニトロキシル化合物を使用する。
(E)ラジカルキャップ剤として使用されるニトロキシ
ル化合物は、(メタ)アクリル系単量体を重合すること
ができる化合物であれば特に限定されないが、特に、
(N−t−ブチル−N−(1−ジエチルホスホノ−2,
2’−ジメチル)プロピルニトロキシドが好ましい。
【0026】前記可逆的付加開裂連鎖移動重合法を用い
る場合、通常、(D)ラジカル発生剤、および、(F)
リビングラジカル連鎖移動剤としてジチオ化合物を使用
する。(F)リビングラジカル連鎖移動剤として使用さ
れるジチオ化合物は、(メタ)アクリル系単量体を重合
することができる化合物であれば特に限定されないが、
特に、4−シアノ吉草酸ジチオベンゾエートが好まし
い。
【0027】リビングラジカル開始剤系を構成する前記
各化合物の使用量は、(A)〜(E)のそれぞれについ
て、単量体組成物100モル量に対して、通常0.00
1〜10モル量、好ましくは0.01〜5モル量であ
る。
【0028】ブロック共重合体については、異なる種類
の単量体を、逐次、リビングラジカル重合系に対して添
加することにより得ることができる。
【0029】グラフト共重合体の合成においては、まず
特定の単量体を含むマクロモノマーを合成した後、他種
の単量体と共重合させることにより得られる。マクロモ
ノマーの合成法については、例えば、次のような方法が
挙げられる。まず、2−アミノエタンチオールなどアミ
ノ基含有連鎖移動剤の共存下において重合を行ない、重
合体を得た後、この重合体の末端に対して、メタクリル
酸などのカルボキシル基含有単量体を縮合反応により導
入する。マクロモノマーおよびグラフト共重合体の両方
ともリビングラジカル重合により合成することが理想的
だが、最終的に得られるグラフト共重合体の分子量分布
を狭くできるのであれば、マクロモノマーおよびグラフ
ト共重合体のどちらか一方だけをリビングラジカル重合
により合成してもよい。
【0030】本発明の重合体の製造方法は、本発明の効
果を損なわない範囲であれば、任意の溶媒を選択するこ
とができるが、含リン(メタ)アクリル酸エステルは極
性が高いため、水またはアルコールを単独あるいは混合
溶媒の一成分として使用することが好ましい。
【0031】重合反応については、本発明の効果を損な
わない範囲において、任意の温度において行なってよ
い。具体的には、例えば熱分解によりラジカルを発生さ
せる場合は、20℃〜150℃、より好ましくは、40
℃〜90℃、酸化還元反応によりラジカルを発生させる
場合は−30℃〜150℃、より好ましくは−10℃〜
90℃の条件が挙げられる。
【0032】溶媒の沸点よりも高い温度が必要な場合
は、反応容器を密閉して所定の温度にて反応してもよ
い。
【0033】反応容器については、重合反応を阻害しな
いかぎりにおいて特に制限がなく、ガラス製、ステンレ
ス製など、適宜選択して使用することができる。反応系
を加圧する場合は、耐圧容器を使用することが好まし
い。
【0034】このようにして得られた重合体は、標準ポ
リエチレングリコールを用いて換算したGPCの多分散
度が1.05〜1.95、好ましくは1.1〜1.7で
ある。この重合体の収率は、50%以上、好ましくは7
0%以上、さらに好ましくは90%以上で得ることがで
きる。
【0035】本発明の重合体を乳化剤または分散剤とし
て用いる場合、油分、顔料など、所望の原料に対して適
量を添加し、シェーカー、ホモジナイザー、マイクロフ
ルイダイザー、ロールミル、超音波照射等の装置または
方法により分散させ、その後必要に応じ希釈する方法が
挙げられる。乳化剤または分散剤用の重合体としては、
分子鎖中に相反する性質の連鎖(例えば、親水性連鎖お
よび疎水性連鎖)を有するブロックまたはグラフト重合
体が好ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、含リン(メタ)アクリ
ル酸エステルを含む単量体組成物を水またはアルコール
を含む溶媒中でリビングラジカル重合することにより、
GPC分析による分子量分布が狭い重合体を高収率(5
0%以上)で得ることができる。また、同様に分子量分
布が狭いブロックまたはグラフト共重合体を高収率(5
0%以上)で得ることができる。またさらに、上記の重
合体は乳化剤または分散剤として使用すると、通常のラ
ジカル重合法により製造した重合体に比べ、例えば乳化
系の粒径および粒径分布、安定性等の点で、優れた性能
を示すので、産業上有用である。
【0037】
【実施例】以下に、本発明を具体例に基づいて詳細に説
明する。次に、分析方法および条件等について記載す
る。 1.数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)に
ついて;ポリエチレングリコールを標準サンプルとして
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により
測定する。すなわち得られた重合体を0.5重量%にな
るよう溶出溶媒を用いて希釈し、この溶液を孔径0.4
5μmのメンブランフィルタで濾過し、試験溶液とす
る。 1−1.<水溶性の重合体のGPC分析条件> 水溶性の重合体のGPC分析条件について以下に記載す
る。 カラム;G3000PWXL×2本(東ソー社製)、溶
出溶媒;20mMリン酸緩衝液、標準物質;ポリエチレ
ングリコール(ポリマー・ラボラトリー社製)、検出;
視差屈折計、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量測
定(Mn)、分子量分布(Mw/Mn)の計算;東ソー
社製インテグレータ内蔵分子量計算プログラム(SC−
8020用GPCプログラム)、流速;0.5mL/
分、試料溶液使用量;10μL、カラム温度;45℃。 1−2.<非水溶性の重合体のGPC分析条件> 非水溶性の重合体のGPC分析条件について以下に記載
する。 カラム;PL−gel Mixed−C ×2本(ポリ
マー・ラボラトリー社製)、溶出溶媒;臭素化リチウム
を0.5重量%含むクロロホルム/メタノール混合溶媒
(混合容積比=6/4)、標準物質;ポリエチレングリ
コール(ポリマー・ラボラトリー社製)、検出;視差屈
折計、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量測定(M
n)、分子量分布(Mw/Mn)の計算;東ソー社製イ
ンテグレータ内蔵分子量計算プログラム(SC−802
0用GPCプログラム)、流速;0.5mL/分、試料
溶液使用量;10μL、カラム温度;45℃。
【0038】2.構造確認について; 2−1.<1H−NMR分析条件> 測定条件;重合体粉末20mgを重メタノール(CD3
OD)1.5mLに溶解させた試料溶液を用いて、日本
電子(株)製、JNM−EX270により測定する。 2−2.<IR分析条件> 測定条件;重合体粉末50mgをメタノール1mLに溶
解させた後、キャストしてフィルム状とし、日本分光
(株)製、FT/IR−7300により測定する。
【0039】3.微粒子の粒径、粒度分布について;分
散処理後の試料1mLを水100mLを用いて希釈した
ものを試料溶液とし、粒度分布測定装置を用いて、平均
粒径を測定する。また、粒径分布の目安として標準偏差
を算出する。用いた粒度分布測定装置は、ナイコンプ・
モデル370(パシフィック・サイエンティフィク社
製)である。
【0040】実施例1−1(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=23,000、Mw/Mn=
1.36、収率=99%) 三口フラスコに、CuBr7.15mg(0.05mm
ol)、MPC15g(50mmol)、水25mL、
メタノール25mLを仕込み、20℃に保ったまま、容
器内をかき混ぜながら窒素で置換した。次いで、2,
2’−ビピリジン(BPYと略す。)15.6mg
(0.1mmol)を加え、2−ブロモイソ酪酸エチル
(EBIBと略す。)9.75mg(0.05mmo
l)を添加し、5時間かき混ぜた。得られた溶液を取り
出し、乾燥アセトン1リットル中に滴下して固形の重合
体を得た。これを減圧乾燥し、重合体を得た。前記の水
溶性の重合体のGPC分析条件に従ってこの重合体を分
析した。結果は、Mnが23,000、Mw/Mnが
1.36、収率が99%であった。組成および結果を表
1に示す。また、次に示す分析を行い、構造確認を行っ
た。1 H−NMR測定結果:0.8〜1.2ppm;−C−
CH3、1.3ppm;−CH2CH2−、3.3pp
m;−N(CH33、3.7ppm;−O−CH2CH2
−N−、4.0〜4.4ppm;−O−CH2CH2−O
−。 IR測定結果:1413cm-1;−OH、2954cm
-1;−CH、1732cm-1;C=O、1489c
-1;−CH、1246cm-1;P=O、1161cm
-1;C−O−C、1088cm-1;P−O−C。 これらの分析により、重合体中のホスホリルコリン基の
存在を確認した。
【0041】実施例1−2(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=18,000、Mw/Mn=
1.78、収率=65%) 三口フラスコに、CuBr211.15mg(0.05
mmol)、MPC15g(50mmol)、水25m
L、メタノール25mLを仕込み、60℃に昇温して、
容器内をかき混ぜながら窒素で置換した。次いで、BP
Y15.6mg(0.1mmol)を加え、2,2’−
アゾビス(2−アミジノブロパン)二塩酸塩(V−50
と略す。;和光純薬工業(株)製)を13.6mg
(0.05mmol)添加し、5時間かき混ぜた。得ら
れた溶液を取り出し、乾燥アセトン1リットル中に滴下
して固形の重合体を得た。これを減圧乾燥し、重合体を
得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析条件に従って
この重合体を分析した。結果は、Mnが18,000、
Mw/Mnが1.78、収率が65%であった。組成お
よび結果を表1に示す。また、実施例1−1と同様の分
析を行い、重合体中のホスホリルコリン基の存在を確認
した。
【0042】実施例1−3(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=17,000、Mw/Mn=
1.48、収率=62%) 実施例1−1で用いたEBIBに代えて2−ブロモプロ
ピオン酸エチル(EBPと略す。)9.05mg(0.
05mmol)を用いたほかは実施例1−1と同様の操
作を行い、重合体を得た。前記の水溶性の重合体のGP
C分析条件に従ってこの重合体を分析した。結果は、M
nが17,000、Mw/Mnが1.48、収率が62
%であった。組成および結果を表1に示す。また、実施
例1−1と同様の分析を行い、重合体中のホスホリルコ
リン基の存在を確認した。
【0043】実施例1−4(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=18,000、Mw/Mn=
1.42、収率=56%) CuBrに代えてFeBr210.8mg(0.05m
mol)を用いたほかは実施例1−1と同様の操作を行
い、重合体を得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析
条件に従ってこの重合体を分析した。結果は、Mnが1
8,000、Mw/Mnが1.42、収率が56%であ
った。組成および結果を表1に示す。また、実施例1−
1と同様の分析を行い、重合体中のホスホリルコリン基
の存在を確認した。
【0044】実施例1−5(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=15,000、Mw/Mn=
1.23、収率=52%) 実施例1−1で用いたBPYに代えて18−クラウン−
6(CRWNと略す。)13.2mg(0.05mmo
l)を用いたほかは実施例1−1と同様の操作を行い、
重合体を得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析条件
に従ってこの重合体を分析した。結果は、Mnが15,
000、Mw/Mnが1.23、収率が52%であっ
た。組成および結果を表1に示す。また、実施例1−1
と同様の分析を行い、重合体中のホスホリルコリン基の
存在を確認した。
【0045】実施例1−6(リビングラジカル重合、M
PC0.5−St0.5ランダムコポリマー、Mn=
9,500、Mw/Mn=1.21、収率=54%) 三口フラスコに、N−t−ブチル−N−(1−ジエチル
ホスホノ−2,2’−ジメチル)プロピルニトロキシド
(DEPNと略す。)14.7mg(0.05mmo
l)、アセトン25mL、メタノール25mLを仕込
み、かき混ぜながら容器内を窒素で置換した。次いで、
60℃まで昇温し、V−50 13.6mg(0.05
mmol)を添加して、5時間かき混ぜた。その後、M
PC7.5g(25mmol)およびスチレン(Stと
略す。)2.6g(25mmol)を添加し、5時間か
き混ぜた後、得られた溶液を取り出し、乾燥ジエチルエ
ーテル1リットル中に滴下して固形の重合体を得た。こ
れを減圧乾燥し、重合体を得た。前記非水溶性の重合体
のGPC分析条件でこの重合体を分析した。結果は、M
nが9,500、Mw/Mnが1.21、収率が54%
であった。組成および結果を表1に示す。なお、重合方
法より得られた重合体はランダム体とした。また、実施
例1−1と同様の分析を行い、重合体中のホスホリルコ
リン基の存在を確認した。
【0046】実施例1−7(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=32,000、Mw/Mn=
1.63、収率=75%) 三口フラスコに、4−シアノ吉草酸ジチオベンゾエート
(CPADTBと略す。)14.0mg(0.05mm
ol)、水25mL、メタノール25mLを仕込み、か
き混ぜながら容器内を窒素で置換した。次いで、60℃
まで昇温し、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)
(ACPと略す。)14.0mg(0.05mmol)
を添加して、5時間かき混ぜた。その後、MPC15g
(50mmol)を添加し、5時間かき混ぜた後、得ら
れた溶液を取り出し、乾燥アセトン1リットル中に滴下
して固形の重合体を得た。これを減圧乾燥し、重合体を
得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析条件に従って
この重合体を分析した。結果は、Mnが32,000、
Mw/Mnが1.63、収率が75%であった。組成お
よび結果を表1に示す。また、実施例1−1と同様の分
析を行い、重合体中のホスホリルコリン基の存在を確認
した。
【0047】実施例1−8(リビングラジカル重合、M
PC0.8−HEMA0.2ブロックコポリマー、Mn
=19,000、Mw/Mn=1.39、収率=95
%) 三口フラスコに、MPC12g(40mmol)、Cu
Br7.15mg(0.05mmol)、水25mL、
メタノール25mLを仕込み、20℃に保ったまま、容
器内をかき混ぜながら窒素で置換した。次いで、BPY
15.6mg(0.1mmol)を加え、EBIB9.
75mg(0.05mmol)を添加し、1時間かき混
ぜた後、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEMA
と略す。)1.3g(10mmol)を添加し、さらに
5時間かき混ぜた。得られた溶液を取り出し、乾燥ジエ
チルエーテル1リットル中に滴下して固形の重合体を得
た。これを減圧乾燥し、重合体を得た。前記の水溶性の
重合体のGPC分析条件に従ってこの重合体を分析し
た。結果は、Mnが19,000、Mw/Mnが1.3
9、収率が95%であった。組成および結果を表1に示
す。なお、重合方法より得られた重合体はブロック体と
した。また、実施例1−1と同様の分析を行い、重合体
中のホスホリルコリン基の存在を確認した。
【0048】実施例1−9(リビングラジカル重合、M
PC0.8−BMA0.2ランダムコポリマー、Mn=
22,000、Mw/Mn=1.55、収率=99%) MPCに代えてMPC12g(40mmol)およびメ
タクリル酸n−ブチル(BMAと略す。)1.4g(1
0mmol)を混合して用いたほかは実施例1−1と同
様の操作を行い、重合体を得た。前記の水溶性の重合体
のGPC分析条件に従ってこの重合体を分析した。結果
は、Mnが22,000、Mw/Mnが1.55、収率
が99%であった。組成および結果を表2に示す。な
お、重合方法より得られた重合体はランダム体とした。
また、実施例1−1と同様の分析を行い、重合体中のホ
スホリルコリン基の存在を確認した。
【0049】実施例1−10(リビングラジカル重合、
MPC0.8−BMA0.2ブロックコポリマー、Mn
=20,000、Mw/Mn=1.45、収率=91
%) HEMAに代えてBMA1.4g(10mmol)を用
いたほかは実施例1−8と同様の操作を行い、重合体を
得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析条件に従って
この重合体を分析した。結果は、Mnが20,000、
Mw/Mnが1.45、収率が91%であった。組成お
よび結果を表2に示す。なお、重合方法より得られた重
合体はブロック体とした。また、実施例1−1と同様の
分析を行い、重合体中のホスホリルコリン基の存在を確
認した。
【0050】実施例1−11(リビングラジカル重合、
MPC0.8−BMA0.2グラフトコポリマー、Mn
=62,000、Mw/Mn=1.61、収率=88
%) 化合物A(末端アミノ基含有MPC重合体)の合成;三
口フラスコに、MPC30g(100mmol)、Cu
Br14.3mg(0.1mmol)、水50mL、メ
タノール50mL、2−アミノエタンチオール226m
g(2mmol)を仕込み、かき混ぜながら容器内を窒
素で置換した。次いで、BPY31.2mg(0.2m
mol)を加え、EBIB19.5mg(0.1mmo
l)を添加し、5時間かき混ぜた。得られた溶液を取り
出し、乾燥アセトン2リットル中に滴下して固形物を得
た。これを減圧乾燥し、化合物Aを得た。 化合物B(MPCマクロモノマー)の合成;三口フラス
コに、前記の化合物A15gおよびメタクリル酸86m
g(1.0mmol)を仕込み、水50mL、メタノー
ル50mLを添加し、かき混ぜた。この溶液中に水溶性
カルボジイミド384mg(2mmol)を添加し、室
温で5時間かき混ぜた。得られた溶液を取り出し、乾燥
アセトン2リットル中に滴下して固形物を得た。これを
減圧乾燥し、化合物Bを得た。 MPC/BMAグラフト重合体の合成;三口フラスコ
に、前記の化合物B12g(MPC単量体40mmol
相当)およびBMA1.4g(10mmol)、CuB
r7.15mg(0.05mmol)、水25mL、メ
タノール25mLを仕込み、20℃に保ったまま、容器
内をかき混ぜながら窒素で置換した。次いで、BPY1
5.6mg(0.1mmol)を加え、EBIB9.7
5mg(0.05mmol)を添加し、5時間かき混ぜ
た。得られた溶液を取り出し、乾燥アセトン1リットル
中に滴下して固形の重合体を得た。これを減圧乾燥し、
重合体を得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析条件
に従ってこの重合体を分析した。結果は、Mnが62,
000、Mw/Mnが1.61、収率が88%であっ
た。組成および結果を表2に示す。なお、重合方法より
得られた重合体はグラフト体とした。また、実施例1−
1と同様の分析を行い、重合体中のホスホリルコリン基
の存在を確認した。
【0051】比較例1−1(通常のラジカル重合、MP
Cホモポリマー、Mn=16,000、Mw/Mn=
4.12、収率=99%) 三口フラスコに、MPC15g(50mmol)、水2
5mL、メタノール25mLを仕込み、かき混ぜながら
容器内を窒素で置換した。次いで、60℃まで昇温し、
V−50 13.6mg(0.05mmol)を添加
し、6時間かき混ぜた。得られた溶液を取り出し、乾燥
アセトン1リットル中に滴下して固形の重合体を得た。
前記の水溶性の重合体のGPC分析条件に従ってこの重
合体を分析した。結果は、Mnが16,000、Mw/
Mnが4.12、収率が99%であった。組成および結
果を表2に示す。また、実施例1−1と同様の分析を行
い、重合体中のホスホリルコリン基の存在を確認した。
【0052】比較例1−2(沈殿分別、MPCホモポリ
マー、Mn=22,000、Mw/Mn=1.91、収
率=12%) 比較例1−1で得られた重合体をメタノールに溶解した
のち、かき混ぜながら、系が白濁するまでアセトンを滴
下した(沈殿分別)。得られた固形分を分取し、これを
減圧乾燥して重合体を得た。前記の水溶性の重合体のG
PC分析条件に従ってこの重合体を分析した。結果は、
Mnが22,000、Mw/Mnが1.91、収率が1
2%であった。組成および結果を表2に示す。また、実
施例1−1と同様の分析を行い、重合体中のホスホリル
コリン基の存在を確認した。
【0053】比較例1−3(通常のラジカル重合、MP
C0.8−BMA0.2ランダムコポリマー、Mn=2
1,000、Mw/Mn=4.52、収率=99%) 三口フラスコに、MPC12g(40mmol)、BM
A1.4g(10mmol)、水25mL、メタノール
25mLを仕込み、かき混ぜながら容器内を窒素で置換
した。次いで、60℃まで昇温し、V−50 13.6
mg(0.05mmol)を添加し、6時間かき混ぜ
た。得られた溶液を取り出し、乾燥ジエチルエーテル1
リットル中に滴下して固形の重合体を得た。これを減圧
乾燥し、重合体を得た。前記の水溶性の重合体のGPC
分析条件に従ってこの重合体を分析した。結果は、Mn
が21,000、Mw/Mnが4.52、収率が99%
であった。組成および結果を表2に示す。また、実施例
1−1と同様の分析を行い、重合体中のホスホリルコリ
ン基の存在を確認した。
【0054】比較例1−4(通常のラジカル重合、MP
C0.8−HEMA0.2ブロックコポリマー、Mn=
20,000、Mw/Mn=4.28、収率=28%) 化合物C(末端アミノ基含有MPC重合体)の合成;三
口フラスコに、MPC12g(40mmol)、水25
mL、メタノール25mL、2−アミノエタンチオール
113mg(1mmol)を仕込み、かき混ぜながら容
器内を窒素で置換した。次いで、50℃まで昇温し、V
−50 13.6mg(0.05mmol)を添加し、
6時間かき混ぜた。得られた溶液を取り出し、乾燥アセ
トン1リットル中に滴下して固形の重合体を得た。これ
を減圧乾燥して、化合物Cを得た。 化合物D(末端カルボキシル基含有HEMA重合体)の
合成;三口フラスコに、HEMA1.3g(10mmo
l)、水25mL、メタノール25mL、3−メルカプ
トプロピオン酸106mg(1mmol)を仕込み、か
き混ぜながら容器内を窒素で置換した。次いで、50℃
まで昇温し、V−5013.6mg(0.05mmo
l)を添加し、6時間かき混ぜた。得られた溶液を取り
出し、乾燥ジエチルエーテル1リットル中に滴下して固
形の重合体を得た。これを減圧乾燥して、化合物Dを得
た。 MPC/HEMAブロック重合体の合成;三口フラスコ
に、前記の化合物C6.0gおよび化合物D0.7gを
仕込み、水50mLを添加し、かき混ぜた。この溶液中
に水溶性カルボジイミド192mg(1mmol)を添
加し、室温で5時間かき混ぜた。得られた溶液を取り出
し、乾燥ジエチルエーテル1リットル中に滴下して固形
の重合体を得た。これを減圧乾燥し、重合体を得た。前
記の水溶性の重合体のGPC分析条件に従ってこの重合
体を分析した。結果は、Mnが20,000、Mw/M
nが4.28、収率が28%であった。組成および結果
を表2に示す。また、実施例1−1と同様の分析を行
い、重合体中のホスホリルコリン基の存在を確認した。
【0055】比較例1−5(リビングラジカル重合、M
PCホモポリマー、Mn=9,000、Mw/Mn=
1.52、収率=9%) 水およびメタノールに代えてアセトニトリル50mLを
用いたほかは実施例1−1と同様の操作を行い、重合体
を得た。前記の水溶性の重合体のGPC分析条件に従っ
てこの重合体を分析した。結果は、Mnが9,000、
Mw/Mnが1.52、収率が9%であった。組成およ
び結果を表2に示す。また、実施例1−1と同様の分析
を行い、重合体中のホスホリルコリン基の存在を確認し
た。以上の結果を表1、表2に示す。また、得られた重
合体の構造を表3−1、表3−2に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】なお、表中、PCおよびphは、次の構造
を示す。
【0061】
【化5】
【0062】
【化6】
【0063】以上の結果より、次のことがわかる。実施
例1−1〜1−5および実施例1−7において、分子量
分布が狭いMPC単独重合体を50%以上の収率で得る
ことができた。これに対して、比較例1−1では、Mw
/Mnが4.12と広い分子量分布を有するMPC単独
重合体しか得られなかった。比較例1−2では、分子量
分布が狭い重合体を得るために沈殿分別を行なったた
め、12%の収率でしかMPC単独重合体を得られなか
った。実施例1−1〜1−10において、水またはアル
コールを溶媒の一成分として用いることにより、分子量
分布が狭い重合体を50%以上の収率で得ることができ
た。これに対して、比較例1−5では、溶媒としてアセ
トニトリルを用いたために、分子量分布が狭い重合体を
9%の収率でしか重合体を得られなかった。実施例1−
6および実施例1−9では、分子量分布が狭いランダム
共重合体を50%以上の収率で得ることができた。これ
に対して、比較例1−3では、Mw/Mnが4.52と
広い分子量分布を有するランダム共重合体しか得られな
かった。実施例1−8および実施例1−10では、分子
量分布が狭いブロック共重合体を50%以上の収率で得
ることができた。これに対して、比較例1−4では、M
w/Mnが4.28と広い分子量分布を有するブロック
共重合体しか得られなかった。実施例1−11では、分
子量分布が狭いグラフト共重合体を50%以上の収率で
得ることができた。
【0064】実施例2−1 実施例1−10で得られた重合体試料2.5gをフラス
コに計り取り、水72.5gを添加し、かき混ぜた。次
いで、流動パラフィン25gを添加し、超音波照射によ
り予備分散した。その後、マイクロフルイダイザー(M
FD)を用いて分散処理を行った。前記の粒度分布測定
装置を用いた分析の結果、平均粒径が180nm、標準
偏差が25%であった。また、25℃にて1ヶ月間放置
した後に同様の測定を行ったところ、平均粒径が190
nm、標準偏差が29%であった。結果を表4に示す。
【0065】実施例2−2 実施例1−10で得られた重合体試料に代えて、実施例
1−11で得られた重合体試料を用いたほかは、実施例
2−1と同様の操作を行った。分析の結果、平均粒径が
120nm、標準偏差が15%であった。また、25℃
にて1ヶ月間放置した後に同様の測定を行ったところ、
平均粒径が130nm、標準偏差が18%であった。結
果を表4に示す。
【0066】比較例2−1 実施例1−10で得られた重合体試料に代えて、比較例
1−3で得られた重合体試料を用いたほかは、実施例2
−1と同様の操作を行った。分析の結果、平均粒径が2
90nm、標準偏差が78%であった。また、25℃に
て1ヶ月間放置した後に同様の測定を行ったところ、平
均粒径が540nm、標準偏差が92%であった。結果
を表4に示す。
【0067】
【表5】
【0068】本発明の分子量分布の狭いブロック重合体
(実施例1−10)を用いた実施例2−1、およびグラ
フト重合体(実施1−11)を用いた実施例2−2で
は、平均粒径が200nm以下、標準偏差が30%以下
の均一な微粒子が得られ、かつ、優れた保存安定性を示
した。これに対して、従来のラジカル重合による分子量
分布の広いランダム重合体(比較例1−3)を用いた比
較例2−1では、粒径が大きく不均一な微粒子が得られ
たのみであり、また、保存安定性も悪かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D077 AA09 AB11 AB12 AC03 BA02 DD18Y DE32Y 4J027 AA02 AH03 CB03 CB05 4J100 AB02Q AL03Q AL08P AL09Q BA08P BA32P BA65P CA01 CA04 CA05 CA06 CA27 DA01 DA04 FA08 FA20 JA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[1]で示される含リン(メタ)
    アクリル酸エステルを含む単量体組成物を重合してなる
    重合体であって、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
    により標準ポリエチレングリコールを用いて換算した数
    平均分子量が、1,000〜1,000,000であ
    り、多分散度(Mw/Mn)が、1.05〜1.95で
    ある重合体。 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は同一でも異なってもよ
    く、炭素数1〜4の炭化水素基を示し、R4は水素原子
    またはメチル基を示し、R5は炭素数1〜10の2価の
    炭化水素基を示す。hは1〜9の数を、jは2〜4の数
    を示す。)
  2. 【請求項2】 式[1]で示される含リン(メタ)アク
    リル酸エステルを含む単量体組成物を重合してなる重合
    体の製造方法において、水またはアルコールを含む溶媒
    を使用し、リビングラジカル重合法により反応を行い、
    重合体を収率50%以上で得ることを特徴とする重合体
    の製造方法。 【化2】
  3. 【請求項3】 リビングラジカル重合法が、ハロゲン原
    子移動重合法、安定遊離ラジカル重合法または可逆的付
    加開裂連鎖移動重合法である、請求項2に記載の重合体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の重合体を有効成分とす
    る乳化剤または分散剤。
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