JP2003062681A - 摩擦攪拌接合装置 - Google Patents

摩擦攪拌接合装置

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JP2003062681A JP2001256950A JP2001256950A JP2003062681A JP 2003062681 A JP2003062681 A JP 2003062681A JP 2001256950 A JP2001256950 A JP 2001256950A JP 2001256950 A JP2001256950 A JP 2001256950A JP 2003062681 A JP2003062681 A JP 2003062681A
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    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/12Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding
    • B23K20/122Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding using a non-consumable tool, e.g. friction stir welding
    • B23K20/128Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding using a non-consumable tool, e.g. friction stir welding making use of additional material

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹所や空洞を形成することなく接合すること
ができる摩擦攪拌接合装置を提供する。 【解決手段】 摩擦攪拌接合装置1は、回転子2とサー
ボモータ4とを有し、回転子2は、回転子保持部材3と
回転子本体9とから構成される。回転子保持部材3に
は、タイミングベルト24を介してサーボモータ4から
回転力が伝達される。回転子2には、軸線Lに沿ってガ
イド孔17が形成され、このガイド孔17には棒状の金
属材8が挿入される。上方に設けられる送り出し手段2
3から金属材8が押し込まれ、ピン7の先端から金属材
8が送出される。接合時に、送出された金属材8が、回
転子2の回転による摩擦熱で軟化,攪拌され、母材と一
体となって接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転による摩擦熱
で被接合物を軟化、攪拌して接合する摩擦攪拌接合装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、典型的な従来の摩擦攪拌接合
装置50を示す斜視図である。摩擦攪拌接合装置では、
円柱状の先端51の中央からピン52が突出する回転子
53を有し、この回転子53を、高速で回転させながら
ワーク54に挿入して接合する。高速回転する回転子5
3のピン52をワーク54に押し付けると、摩擦熱でワ
ークが軟化し、さらに押圧すると軟化したワークにピン
が挿入されるとともに、回転するピンでピン周囲の母材
が塑性流動を起こし、攪拌される。
【0003】2枚のワーク54a,54bを連続的に突
合せ接合する場合には、突合せた2枚のワーク54a,
54bの突合せ部に回転するピン52を挿入し、突合せ
部に沿って回転子を移動させる。すると、ピンが通過し
た部分の塑性流動部が硬化し、2枚のワーク54a,5
4bが突合せ接合されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】回転子先端は、円柱状
の端面中央からピン52が突出しており、接合時には、
円柱端面がワーク表面に押圧された状態でピン52が挿
入される。このワークに押圧される円柱端面部を、以
下、ショルダー部と称する。
【0005】回転子53が、上から見て時計回りに回転
しながら移動する場合、進行方向に向かって回転子左側
の部分の材料が、押圧されるショルダー部によって、回
転子右側に塑性流動する傾向があるので、接合されたワ
ークにおいて、接合線左側の部分に欠陥(小さな空洞)
ができやすい。
【0006】また、ピン部およびショルダー部から母材
が飛び散ったり、ショルダー部の周囲に盛り上がる様に
塑性流動したり、ワーク継ぎ目に大きな隙間があると、
それが母材によって埋められた分だけ、接合部位が凹に
なる(アンダーカット)。このような隙間などが過大な
場合、アンダーカットに加えて接合部位に空洞ができ
る。
【0007】このような空洞やアンダーカットを生じさ
せない様にするために、接合部の隙間の管理を厳密に行
い、その隙間を極力小さくする必要があるといった問題
があった。また、凹部が生じると、見栄えが悪くなり、
製品として無塗装にできず、塗装する場合、パテの量が
多くなるといった問題があった。
【0008】このような凹部が生じない様にするため
に、接合部の厚さ方向に突出する凸部(厚肉部)を、接
合部長手方向に沿って設け、凸部側もしくは凸部とは反
対側から回転子を挿入して接合する方法が提案されてい
る。つまり、接合部において、母材が流出した分、ある
いは接合部の隙間の体積分の材料を凸部から補填するこ
とによって、接合部が凹になったり、空洞ができたりす
るのを防止しようとするものである。
【0009】しかし、これらの方法においては、 接合部位に凸部を設けること自体が、工作上、材料の
コストアップにつながる。 上記補填量に余裕を持たすために、回転子のショルダ
ー部の径より凸部の幅の方を大にせざるを得ず、接合後
において、凸部の一部が残り、その部分を切削する必要
がある。 隙間の幅が、接合部位の長さ方向に応じて変動した場
合、接合面が一定の高さとならないといった問題があっ
た。
【0010】また、このような凹所を防止する他の先行
技術として、WO96/38256がある。この先行技
術では、図14に示すように、ワークとほぼ同質のアル
ミ材をピンの中心から送出するものである。しかしなが
ら、この方法では、 回転子内の空洞の一部にあらかじめアルミ材を充填し
ておくこと そのアルミ材は、あらかじめ熱せられたものである
か、別途加熱(b)する物であること このアルミ材の送出駆動力は、スプリングワッシャー
(a)(b)か、螺旋型回転錐(オーガー)(c)によ
る アルミ材は、すべて送出すれば、それで終了となって
しまう(限度がある)。
【0011】このように、図14に示す先行技術には問
題点がある。また、別の先行技術として、特開平11―
156561があるが、この先行技術は、ピンを引き抜
いた後に発生した孔を埋めるために、ピン径に相当する
穴埋め材を、接合後に供給するものであって、接合中に
発生する空洞や凹所を防ぐことはできない。
【0012】本発明の目的は、ワーク側を予め加工する
ことなく、接合部において、凹部が形成されない摩擦攪
拌接合装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、高速回転する回転子の先端部を被接合物に押圧し、
前記先端部と前記被接合物との接触部を、回転による摩
擦熱で軟化させ、攪拌して被接合物を接合する摩擦攪拌
接合装置において、回転子先端部から、金属材を断続的
に送り出す送り出し手段を有し、接合時に、回転子先端
から送り出された金属材も摩擦熱で軟化させ、攪拌して
被接合物に一体化させることを特徴とする摩擦攪拌接合
装置である。
【0014】本発明に従えば、回転子を高速回転させて
被接合材に押し付けることによって、被接合材が軟化、
攪拌して接合される。ここで、本発明では、接合時に回
転子先端から金属材が断続的に送り出される。送り出さ
れた金属材も、高速回転する回転子による摩擦熱によっ
て軟化し、軟化した被接合材とともに攪拌され、これら
が硬化して被接合物が接合される。このようにして、接
合時に、回転子先端から金属材が供給されるので、接合
時に形成される凹所、および接合終了点において形成さ
れる凹所を防止することができる。また、金属材を供給
して凹所を埋めるので、ワーク側を予め凸に形成する必
要がない。また、送出された金属材は、回転による摩擦
熱で軟化させるので、図14の先行技術のように予め加
熱する必要がなく、加熱手段などを設ける必要がない。
【0015】請求項2記載の本発明の前記摩擦攪拌接合
装置は、スポット接合を行い、前記送り出し手段は、接
合点一箇所のスポット接合においては、金属材を連続的
に送り出すことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、金属材は断続的に供給さ
れるので、とくにスポット接合において好適である。た
だし、接合点一箇所のスポット接合においては、金属材
は連続的に送り出される。
【0017】請求項3記載の本発明の前記金属材は、被
接合物とほぼ同質で、同程度の硬度を有するアルミニウ
ム合金材であることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、接合時に供給する金属材
が、被接合物とほぼ同質で、ほぼ同程度の硬度を有する
アルミニウム合金とすることで、被接合物と容易に一体
となり、十分な接合強度が得られる。
【0019】請求項4記載の本発明の前記金属材は、予
め所定の長さに切断された棒状の金属材であり、前記送
り出し手段は、金属材の後端部を押し込んで、回転子先
端から金属材を送り出すことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、予め所定の長さに切断さ
れた棒状の金属材を用いることで、所定の量を正確に供
給することができる。したがって、とくにスポット接合
に用いる場合に好適である。また、金属材を後から押し
込んで供給するので、大きな押圧力で金属材を確実に供
給することができる。
【0021】請求項5記載の本発明の前記回転子には、
回転軸線に沿って貫通し、棒状の金属材を案内するガイ
ド孔が形成され、前記棒状の金属材を、回転子後部の貫
通孔に一本ずつ供給する供給手段を有し、前記送り出し
手段は、回転子後部に供給された金属材を、一本ずつ押
し込むことを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、棒状の金属材を一本ずつ
回転子に供給し、押し込んで供給するので、連続して効
率よく金属材を供給できる。
【0023】請求項6記載の本発明は、回転子の後端部
に挿入される棒状の金属材を外囲し、棒状の金属材が座
屈するのを防止する座屈防止手段であって、コイル状に
巻かれて形成される一対のコイル部材が組み合わされ、
中心に前記棒状の金属材が挿入され、コイル部材が互い
に反対方向に回転して伸縮する座屈防止手段を有するこ
とを特徴とする。
【0024】棒状の金属材は、長手方向に強い圧縮負荷
がかかると座屈する場合がある。また、回転子は先端を
被接合物に押し付けるために、軸線方向に直進移動す
る。この点に鑑み、本発明では伸縮可能な座屈防止手段
を備える。座屈防止手段は、一対のコイルが組み合わせ
てなり、中心に棒状の金属材が挿入され、この挿入され
た金属材を補強(ガイド)して座屈を防止する。また、
一対のコイルが組み合わされて構成されるので、これら
が互いに反対方向に回転することで、座屈防止手段が伸
縮する。つまり、軸線方向に移動する回転子の移動を許
容することが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の実施の一形
態の摩擦攪拌接合装置1の構成を示す図であり、図1
(b)は、摩擦攪拌接合装置1の先端部の拡大図であ
る。摩擦攪拌接合装置1は、回転子2、回転駆動源であ
るサーボモータ4、電磁ブレーキ5、金属材8を送り出
す送り出し手段23、およびこれらを支持する支持部材
(図示略)を有し、回転子2は、回転子本体9と、回転
子本体9を保持する回転子保持部材3とから構成され
る。回転子本体9は略円柱状であり、中心軸線が回転軸
線Lとなり、先端側が先細りに形成され、先端部に回転
軸線Lと同軸の円柱部6が形成され、この円柱部の下端
面(ショルダー部)6aから軸線Lに沿ってピン7が突
出する。回転子本体9および回転子保持部材3には、回
転軸線Lに沿って貫通し、金属材8をガイドするガイド
孔17が形成される。ガイド孔17は、ピン7の先端で
開口し、送り出し手段23から送り出された金属材8
は、ピン先端から送出される。
【0026】回転子2を回転軸線Lまわりに高速で回転
させるとともに、回転軸線Lに沿って前進させる。する
と、被接合物であるワークに先端のピン7が押し付けら
れ、摩擦熱によってワークが軟化し、ピン7がワークに
挿入され、さらに回転するピン7によって攪拌され、塑
性流動が生じる。さらに円柱部6の下端面6aがワーク
に押し付けられ、この下端面6aにおいても摩擦熱が発
生し攪拌される。これとともに、送り出し手段23によ
って金属材8をピン先端から送出する。すると、送出さ
れた金属材8も、ピン7の回転による摩擦熱で軟化して
塑性流動が生じ、同様に塑性流動を生じたワークととも
に攪拌され一体となる。
【0027】このように攪拌した後、スポット接合の場
合は、そのまま軸線Lに沿って回転子2を上昇させてピ
ンを引き抜く。連続または断続接合の場合は、回転軸線
Lに垂直な方向に任意の長さ分、回転子2とワークとを
相対移動させて連続的に接合し、その後回転子2を上昇
させてピン7を引き抜く。ピンを引き抜いたとき、従来
では、ピン孔が形成されていたが、本発明では、金属材
8を供給することで、ピン孔を埋めるだけの金属材を供
給することができ、これによって、ピン孔を形成するこ
となく、摩擦攪拌接合することができる。また、接合中
にも、金属材を供給することで、アンダーカットや空洞
が形成されることが防がれる。このようにして、凹所を
形成することなく、2枚以上のワークを接合することが
できる。送り出す金属材8は、ワークとほぼ同質で同程
度の硬度の金属材料であり、本実施形態ではワークおよ
び金属材は、同質のアルミニウム合金とする。
【0028】回転子保持部材3は、回転子2の回転軸線
Lを共通に有する円柱状であり、下端部に回転子本体9
が挿入され、回転軸線Lまわりの回転および回転軸線L
方向の移動が阻止された状態で、回転子本体9を保持す
る。回転子保持部材3の外周部には、回転軸線Lに平行
に複数のスプライン10が形成されており、このスプラ
イン10が嵌まり込む環状の3個のスプライン受け1
1,12,13が、各軸受け14,15,16によって
回転軸線Lまわりに回転可能に支持されている。各軸受
け14,15,16は、それぞれ支持部材に固定されて
おり、このような構成によって、回転子保持部材3は、
回転軸線Lまわりに回転可能に、かつ回転軸線方向L方
向に移動可能に支持部材に支持される。
【0029】サーボモータ4も、支持部材に固定されて
おり、出力軸20が回転子2の回転軸線Lに平行に配置
され、軸受け21によって回転自在に支持部材に支持さ
れ、出力軸20の先端部に有歯ベルト車23が取り付け
られる。また、前記3個のスプライン受けの内の中央の
スプライン受け12には、外周に有歯ベルト車が形成さ
れ、この有歯ベルト車からサーボモータ4の有歯ベルト
車23にわたってタイミングベルト24が巻き掛けられ
る。このような構成によって、サーボモータ4を回転駆
動することによって、回転子2を回転軸線Lまわりに回
転駆動することができる。
【0030】回転子保持部材3の上方には、ねじ軸30
が、軸受け31によって回転軸線Lまわりに回転自在に
支持部材に支持される。このねじ軸30は、回転子2を
直進駆動し、回転子2に対して相対的に直進移動する直
進移動部材として機能する。また、回転子保持部材3の
上端部には、回転軸線Lを中心とし、前記ねじ軸30に
螺合するボールねじであるナット部材32が固定され
る。ねじ軸30は、棒状であり、中央部にフランジ33
が形成され、このフランジ33よりも下方側に外ねじが
形成され、フランジ33の上に軸受け31が配置され
る。この軸受け31は、ラジアル軸受けおよびスラスト
軸受けであり、フランジ33からのスラスト方向の押圧
力を受ける。この軸受け31の上方に電磁ブレーキ5が
設けられる。電磁ブレーキ5は、支持部材に固定され、
電流が印加されて励磁されることによって、ねじ軸30
にブレーキをかけ、ねじ軸30の回転軸線Lまわりの回
転を制動する。
【0031】したがって、電磁ブレーキをオフした状態
で、サーボモータ4を正転(上方からみて時計回り)さ
せると、ねじ軸30とともに回転子保持部材3が回転軸
線Lまわりに回転する。ねじ軸30は右ねじであり、回
転子保持部材3を時計回りに回転させた状態で、電磁ブ
レーキ5をオンし、ねじ軸30の回転を停止させると、
回転子保持部材3に固定されるナット部材32がねじ軸
30まわりに回転し、ナット部材32および回転子保持
部材3が回転軸線L方向に前進(下降)する。回転子保
持部材3は、サーボモータ4からの回転力が伝達され、
かつスプラインによって回転軸線L方向の移動が許容さ
れているので、回転子2は回転しながら直進移動するこ
とができる。また、サーボモータ4の回転方向を逆転さ
せると、回転子2は逆方向に回転しながら上昇する。ま
た、回転子保持部材3が上昇したときにねじ軸30の下
端部が回転子保持部材3の上端面に衝突しないように、
ナット部材32は、図1(a)に示すように、回転子保
持部材3の上端面から離反した位置に固定される。
【0032】電磁ブレーキ5の上方には、送り出し手段
23が設けられる。図2は、送り出し手段23を示す拡
大図である。電磁ブレーキ5は、ねじ軸30を保持し、
このねじ軸30には、軸線に沿って貫通し、金属材8が
挿通する挿通孔29が形成される。
【0033】送り出し手段23は、ねじ軸30の上端か
ら挿通孔29に円柱棒状の金属材8を断続的に送り出
し、金属材8を供給する供給手段61と、供給された金
属材8を押し出すプッシャ60とから構成される。
【0034】供給手段61は、棒状の金属材複数を並べ
て保持しテープ状にして供給する。詳しくは、テープ状
にした複数の金属材8を、巻き出しロール62と巻き取
りロール63とで巻き取り、巻き出しロール62と巻き
取りロール63との間で張架される部分が、ねじ軸30
の上となるように配置する。そして、並列される棒状の
金属材8が、順次挿通孔29の上に配置されるように、
巻き取りロール63で断続的に巻き取る。これに同期し
て、挿通孔29上に配置された金属材8をプッシャ60
で押し込んでいく。
【0035】プッシャ60は、プッシャ本体66、ナッ
ト部材65およびサーボモータ67を有する。プッシャ
本体60は、下半分が、円柱棒状の金属材8と同径の押
し出し軸66aとなり、上半分が、外ねじが形成される
基部66bとなる。プッシャ本体60は、回り止め69
で回転軸線L回りの回転が阻止され、かつ回転軸線L方
向に移動可能に設けられる。プッシャ本体66の基部6
6bに、ナット部材65が螺合し、このナット部材65
は支持部材に回転自在に支持される。サーボモータ67
は、タイミングベルト68を介してナット部材65を回
転駆動させることで、プッシャ本体66を軸線L方向に
昇降させることができる。
【0036】このようにして、金属材8の供給に同期し
てプッシャ本体66を昇降させることで、供給された金
属材8を挿通孔29に押し込み、金属材8を断続的に送
り出すことができる。
【0037】なお、プッシャ60はこのようなねじを用
いた機構に限らず、油圧や空圧を用いて昇降する機構で
あってもよい。
【0038】図3は、金属材8の送り出し方法を説明す
る図であり、図4は、そのときのプッシャ本体66の位
置、プッシャ本体66の速度、およびプッシャ60の押
圧力を示すグラフである。これらを参照して、金属材8
の送り出しについて説明する。なお、ねじ軸30の挿通
孔29の最上部に既に挿入された金属材をA0とし、そ
の次に供給される金属材をA1とする。 プッシャ本体66の押し出し軸66aが、予め距離L
だけねじ軸30の上方に退避している。距離Lは、金属
材8の長さより長いものとする。この状態で、金属材A
1が、ねじ軸30の挿通孔29と押し出し軸66bとの
間に供給される。そして、プッシャ本体66を下降させ
る。このとき、プッシャ本体66は一定速度で下降し、
押圧力はほぼ0で一定である。 プッシャ本体66が距離L進むと、金属材A1が全て
挿通孔29に挿入される。 さらにプッシャ本体66を距離L進め、押圧すると、
その下にある金属材A0が押し込まれ、回転子先端から
金属材8が送り出される。このとき、プッシャ本体66
の移動速度は、金属材A1を挿入するときよりも遅い一
定速度である。また、押圧力は、金属材A1を挿入する
ときよりも大きい一定の押圧力となる。 金属材8の送出後、プッシャ本体66を2L上昇させ
る。このときのプッシャ本体66の上昇速度は、金属材
A1を挿入するときよりも速い一定速度である。また、
押圧力はほぼ0で一定である。こうしての状態にもど
る。以上の〜を繰り返すことで、断続的に金属材8
を送り出すことができる。
【0039】図5は、ねじ軸30の下端部付近を拡大し
て示す断面図である。回転子2は、軸線方向に直線移動
するのに対し、送り出し手段23、電磁ブレーキ5、ね
じ軸30は支持部材に支持され、直線移動する回転子2
に対して固定位置に配置される。つまり、ねじ軸30と
回転子2とは相対的に直進移動する。そのため、ねじ軸
30の下端部と回転子2の上端面2aとの間で、金属材
8が露出する部分が出てくる。
【0040】金属材8は、プッシャ60によって大きな
力で押し出されるで、軸方向に大きな圧縮荷重が作用す
る。したがって、金属材8が外部で露出する部分で、最
も座屈しやすくなる。そこで、ここに、金属材8を外囲
して座屈を防止し、さらにねじ軸30と回転子2の上端
面2aとの間の変化を許容する座屈防止手段70が設け
られる。
【0041】図6は、座屈防止手段70の構造を説明す
る図である。座屈防止手段70は、高剛性の一対のコイ
ル71と72とが組み合わされて構成される。これらの
コイル71,72は、互いに嵌まり合うように組み合わ
されることで、円筒体となる。逆にいえば、円筒体から
2つのコイルを切り出したとすると、一方がコイル71
となり、他方がコイル72となる。
【0042】このように組み合わされたコイル71,7
2は、互いに反対方向に回転させると、コイル71と7
2との噛合い量が少なくなって伸張する。逆方向に回転
させると、コイル71と72の噛合い量が増加して収縮
する。
【0043】ねじ軸30の下端部に凹所73が形成さ
れ、この凹所73から回転子2の上端面2aにわたって
上記座屈防止手段70が配置される。ねじ軸30に挿通
される金属材8は、ねじ軸30の下端部から座屈防止手
段70に挿入され、回転子2の上端面2aで開口するガ
イド孔17に導かれる。
【0044】固定位置にあるねじ軸30に対して回転子
2が回転することで、回転子2は昇降する。また、コイ
ル71,72の螺旋の傾きは、ねじ軸30のねじ部の傾
きと同じとして、ねじ軸30による直進量と座屈防止手
段70の伸縮量を同じとする。
【0045】したがって、座屈防止手段70の上側のコ
イル71をねじ軸30側に固定し、下側のコイル72を
回転子2側に固定すると、回転子2の回転による回転子
の昇降に追従して、座屈防止手段70が同じ長さだけ伸
縮する。このようにして、回転子2上端面2aとねじ軸
30の下端部との間の距離の変化に追従して座屈防止手
段70が伸縮する。このとき、高剛性のコイル71,7
2によって常に金属材8を外囲しているので、金属材8
が座屈するといったことが防がれる。
【0046】このような高剛性のコイル71,72の組
合せでなく、伸縮するスプリングを使用する方法も考え
られるが、座屈防止手段70の方が堅固にできるととも
に、スプリングのように、伸縮したとき内径が変化する
ことがないので、金属材8の外径との隙間を極力少なく
することができる。また、隙間があっても螺旋状(半径
方向に平面的でない)なので、これによっても座屈しに
くい構造となる。
【0047】また、金属材8が自転しない場合を考える
と、回転子2が上からみて時計方向に回転する場合は、
コイル71,72は上から見て右ねじ方向の方が送出し
やすく望ましい。
【0048】つぎに、接合時の押圧力設定方法について
説明する。サーボモータ4は、回転速度が一定になるよ
うにフィードバック制御されており、検出した回転速度
が設定される値よりも遅い場合は、回転速度が上昇する
ように電流値を上げ、設定値より速い場合は回転速度を
下げるように電流値を下げる。つまり、回転子先端でワ
ークを押圧し、サーボモータ4の回転トルクが増大して
回転速度が遅くなるとサーボモータ4に供給される電流
が上昇し、回転トルクが低下するとサーボモータ4に供
給される電流が減少する。したがって、サーボモータ4
の電流値を検出することで、サーボモータ4の回転トル
クを検出することができる。したがって、所定の押圧力
に対応するサーボモータ4の電流値を予め設定してお
き、検出した電流値が設定した値になったとき、電磁ブ
レーキ5をオフにするように制御することで、押圧力を
設定する。
【0049】つぎに、図7に示すタイムチャートを参照
して、押圧力設定方法を適用した連続接合作業時の摩擦
攪拌接合装置1の制御方法について説明する。なお、図
7では上から、押圧力、回転子位置、電磁ブレーキ、サ
ーボモータの回転方向、サーボモータトルク、回転子2
の水平位置を示すタイムチャートを示す。
【0050】初期状態では回転子2は、回転子保持部
材3が上昇した位置である原位置にあり、サーボモータ
4は逆転(反時計回り)しているものとする。つまり、
前回の接合作業が終了し、回転子2を逆転させながら上
昇して原位置に復帰した状態にあるものとする。このと
き、電磁ブレーキ5は、オフ状態にあり、励磁されてい
ない。つまり、ねじ軸30の回転は拘束されておらず、
回転子保持部材3とともに回転し、回転子2の直進移動
は停止している。
【0051】サーボモータ4が回転していないときのサ
ーボモータトルクは0であり、正転している場合は+と
し、逆転している場合は−とする。の状態では、回転
子2はワークを押圧しておらず、押圧力は0(無負荷)
であるが、逆転しているので、サーボモータトルクは−
となる。
【0052】接合の準備として、サーボモータ4を正
転(時計回り)させる。すると、サーボモータトルクは
+となる。このとき、ねじ軸30もナット部材32とと
もに時計回りに回転している。
【0053】電磁ブレーキ5をオンすると、ねじ軸3
0の回転が拘束され、ナット部材32がねじ軸30に対
して時計回りに回転し、回転子保持部材3および回転子
2が時計回りに回転しながら下降し始める。また、サー
ボモータトルクは、回転子保持部材3および回転子2の
直進移動分だけ増加する。なお、このときの電磁ブレー
キ4のブレーキトルクは、所定の押圧力が十分発生する
程度に設定しておく。
【0054】回転子2がワークに当接すると、回転子
2の下降が停止し押圧力が発生する。また、これによっ
てサーボモータトルクも増大する。サーボモータトルク
が、所定の押圧力に対応する値に達すると、電磁ブレー
キ5をオフにする。これによって、ワークは所定の押圧
力で押圧されることとなる。そして、回転子2の水平位
置を、接合開始点から接合終了点への相対移動を開始す
るとともに、ピン先端から金属材を送出する。
【0055】ピン先端では摩擦熱によって母材が高温で
軟化しており、送出された金属材も高温になり、図8に
示すように、軟化して母材中に挿入される。そして、回
転子2とワークとの相対運動があるため、軟化して挿入
された金属材が母材の中に順次取り込まれることにな
る。この結果として、接合部での金属材の分量を補った
り、増やしたりすることができる。
【0056】回転子2の水平位置が接合終了点に到達す
ると、金属材の送出を停止する。なお、このときのサー
ボモータトルクは、回転子先端とワークとの摩擦による
負荷と、回転子2の押圧力に抗するねじ軸30のフラン
ジ33に作用する負荷である。
【0057】押圧後、サーボモータ4を逆転(反時計
回り)させるとともに、電磁ブレーキ5をオンにする。
すると、ねじ軸30が拘束され、ナット部材32がねじ
軸30に対して反時計回りに回転し、回転子2が上昇す
る。なお、このときのサーボモータトルクは、回転子2
を引き上げるときの負荷であるので、のときよりもや
や下がる。
【0058】そして、回転子2が原位置まで上昇する
と、電磁ブレーキ5をオフにして停止させる。原位置か
らワーク押圧位置までの移動量は、予め設定されている
ので、サーボモータ4の逆転以降、前記移動量に対応す
る回転量だけサーボモータ4を回転させた時点で、電磁
ブレーキ5をオフする。これによって、回転子2は原位
置に復帰する。
【0059】回転子が原位置に戻った状態で、接合作
業の1サイクルが終了する。この状態は、上記したの
状態と同じである。
【0060】なお、本実施例においては金属材8の供給
は断続的に行われるので、金属材が供給されないとき
は、回転子2の横移動を停止したり、さらに回転の低減
も含めて調整すると良い。
【0061】上記した接合方法では、における押圧時
の押圧力は一定となるように制御したが、押圧力を段階
的に、または無段階に増大させるように制御してもよ
い。たとえば、でサーボモータトルクが所定の第1の
値に達した時点で一旦、電磁ブレーキをオフにして所定
時間押圧し、その後、再度電磁ブレーキ5をオンにし、
サーボモータトルクが前記第1の値よりも大きい第2の
値に達した時点で電磁ブレーキ5をオフにし、また所定
時間押圧する。このようにして、段階的に押圧力を増大
させることができる。
【0062】また、この時、電磁ブレーキ5をオンにす
ると同時に、サーボモータ4を逆転させることとによ
り、押圧力を減少させることができる。
【0063】なお、本実施形態では、接合開始点から接
合終了点まで回転子先端をワークに挿入したまま移動さ
せて連続的に接合する場合を示したが、図9(a)に示
すように、ワークの異なる接合部位で、回転子先端の挿
入、引き抜きを繰り返し、断続的にワークを接合しても
よく、また図9(b)に示すように、ワークの各接合点
で、ピンの挿入および引き抜きを行い、ワークをスポッ
ト的に接合するようにしてもよい。本発明では、金属材
8を断続的に送り出すので、このようにスポット接合す
る場合にとくに好適である。なお、この場合、一回のス
ポット接合においては、金属材は連続的に送り出され
る。また、一回のスポット接合ごとに一本の金属材8を
送り出しても良く、一本の金属材8を複数回のスポット
接合に用いてもよい。
【0064】また、本実施形態では、図7のタイムチャ
ートのにおいて、金属材8の送出停止と回転子上昇
(引き抜き)とを同時としたが、ピン7の長さに見あう
時間分、金属材8の送出停止を遅らせてもよい。すなわ
ち、図10に示すように、ピン7がワークの中にある間
は、金属材8を引き続き送出するようにして、ピン7を
引き抜いた後が空洞にならず、金属材8で覆っている状
態にするためである。これは、連続接合の場合に限ら
ず、図9(a)に示す断続的に接合する場合の各終了
点、および図9(b)に示すスポット接合する各接合点
においても、回転子2の引き抜き時に金属材8を送出す
るようにしてもよい。
【0065】なお、本実施例では、金属材8が分断され
ているので、全体あるいは部分的に回転子2と共まわり
する。
【0066】本実施例では、金属材としては、カートリ
ッジ式に予め所定長に切断されたものを用い、プッシャ
60により送出する様にしたが、金属線材をロール巻に
したものを用意し、その都度所定長に切断して、フレー
ム上でガイドに挿入して、プッシャ60で送出する様に
してもよい。
【0067】つぎに、金属材8をアルミニウムとした場
合の実施例について説明する。摩擦熱によって生じる接
合部の最高温度は、通常450℃(500℃に達する場
合もある)である(軽金属溶接 Vol.37 No.9 p13)。ま
たアルミニウムの常温を20℃とする。
【0068】ここで、母材Aの中に物体Bが押し込まれ
るための法線応力F(Kg/mm2)は、母材Aの降伏応
力をY(Kg/mm2)とすると(図11参照)、 F=2.82Y であり(日刊工業新聞社 金属材料学 p220)、ア
ルミニウムの場合、常温でY=12.3であり(同 p
221)660℃の融点では、Y=0である。
【0069】ここで、温度と降伏応力がほぼ反比例する
とし、余裕率を2倍にとると、450℃の摩擦攪拌時の
降伏応力は、 Yat450℃=12.3×(660−450)/(660
―20)×2=8.0 7したがって、450℃時にBが押し込められるときの
法線応力Fは、 Fat450℃=2.82×Yat450℃=22.8(Kg/mm
2) となる。
【0070】温度と降伏応力との関係を示す文献は少な
いが、JIS試験方法における耐力が降伏応力と比例関係
にあると考えられる。耐力については、図12のグラフ
(軽金属協会編 アルミニウムハンドブック p42)
に示すように、ほとんど全ての種類のアルミニウム合金
について、温度が350℃以上では、耐力が50N/m
2(5.1Kg/mm2)となっており、摩擦攪拌接合の
最高温度の450℃では、それ以下と考えられ、結果的
に、ほぼ反比例するとしたことは正しいと考えられる。
【0071】一方送出するアルミ線材を1.6mmφと
すると、断面積は2.01mm2となる。したがって、
法線応力×断面積として、 22.8×2.01=45.8(Kg) …(1) となり、45.8Kg以上の力でアルミ線材を駆動供給す
ればよい。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、接合時
に、回転子先端から金属材が供給されるので、接合時に
形成される凹所、および接合終了点において形成される
凹所を防止することができる。さらに、接合部におい
て、金属材の分量を逆に増やすことも可能になるので、
余盛などを形成でき、さらなる強度向上を図ることがで
きる。
【0073】また、金属材を供給して凹所を埋めるの
で、ワーク側を予め凸に形成する必要がない。また、送
出された金属材は、回転による摩擦熱で軟化させるの
で、図14の先行技術のように予め加熱する必要がな
く、加熱手段などを設ける必要がない。
【0074】また本発明によれば、金属材は断続的に供
給されるが、接合点一箇所のスポット接合においては、
金属材は連続的に送り出されるので、とくにスポット接
合において好適である。
【0075】また本発明によれば、接合時に供給する金
属材が、被接合物とほぼ同質で、ほぼ同程度の硬度を有
するアルミニウム合金とすることで、被接合物と容易に
一体となり、十分な接合強度が得られる。
【0076】また本発明によれば、予め所定の長さに切
断された棒状の金属材を用いることで、所定の量を正確
に供給することができる。したがって、とくにスポット
接合に用いる場合に好適である。また、金属材を後から
押し込んで供給するので、大きな押圧力で金属材を確実
に供給することができる。
【0077】また本発明によれば、棒状の金属材を一本
ずつ回転子に供給し、押し込んで供給するので、連続し
て効率よく金属材を供給できる。
【0078】また本発明によれば、伸縮し、金属材を外
囲する座屈防止手段が設けられるので、回転子の移動を
許容するとともに、金属材の座屈を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である摩擦攪拌接合装置
1を示す正面図である。
【図2】送り出し手段23の拡大図である。
【図3】金属材8の送り出し方法を説明する図である。
【図4】プッシャ本体66の位置、プッシャ本体66の
速度、およびプッシャ60の押圧力を示すグラフであ
る。
【図5】座屈防止手段70近傍の拡大図である。
【図6】座屈防止手段70の構造を示す斜視図である。
【図7】摩擦攪拌接合装置1の制御方法を示すタイムチ
ャートである。
【図8】接合時の回転子2先端を示す図である。
【図9】断続的に接合する方法を説明する図である。
【図10】回転子2の引き抜き時の金属材8の送出を示
す図である。
【図11】母材Aと物体Bとの関係を示す図である。
【図12】アルミニウムの耐力と温度との関係を示すグ
ラフである。
【図13】典型的な従来の摩擦攪拌接合装置50を示す
斜視図である。
【図14】先行技術の摩擦攪拌接合装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 摩擦攪拌接合装置 2 回転子 3 回転子保持部材 4 サーボモータ 8 金属材 9 回転子本体 30 ねじ軸 32 ナット部材 23 送り出し手段 60 プッシャ 61 供給手段 70 座屈防止手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転する回転子の先端部を被接合物
    に押圧し、前記先端部と前記被接合物との接触部を、回
    転による摩擦熱で軟化させ、攪拌して被接合物を接合す
    る摩擦攪拌接合装置において、 回転子先端部から、金属材を断続的に送り出す送り出し
    手段を有し、接合時に、回転子先端から送り出された金
    属材も摩擦熱で軟化させ、攪拌して被接合物に一体化さ
    せることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦攪拌接合装置は、スポット接合
    を行い、前記送り出し手段は、接合点一箇所のスポット
    接合においては、金属材を連続的に送り出すことを特徴
    とする請求項1記載の摩擦攪拌接合装置。
  3. 【請求項3】 前記金属材は、被接合物とほぼ同質で、
    同程度の硬度を有するアルミニウム合金材であることを
    特徴とする請求項1または2記載の摩擦攪拌接合装置。
  4. 【請求項4】 前記金属材は、予め所定の長さに切断さ
    れた棒状の金属材であり、前記送り出し手段は、金属材
    の後端部を押し込んで、回転子先端から金属材を送り出
    すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載
    の摩擦攪拌接合装置。
  5. 【請求項5】 前記回転子には、回転軸線に沿って貫通
    し、棒状の金属材を案内するガイド孔が形成され、 前記棒状の金属材を、回転子後部の貫通孔に一本ずつ供
    給する供給手段を有し、 前記送り出し手段は、回転子後部に供給された金属材
    を、一本ずつ押し込むことを特徴とする請求項4記載の
    摩擦攪拌接合装置。
  6. 【請求項6】 回転子の後端部に挿入される棒状の金属
    材を外囲し、棒状の金属材が座屈するのを防止する座屈
    防止手段であって、 コイル状に巻かれて形成される一対のコイル部材が組み
    合わされ、中心に前記棒状の金属材が挿入され、コイル
    部材が互いに反対方向に回転して伸縮する座屈防止手段
    を有することを特徴とする請求項5記載の摩擦攪拌接合
    装置。
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