JP2003062029A - 介護用マット装置及び介護用温浴方法 - Google Patents

介護用マット装置及び介護用温浴方法

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JP2003062029A
JP2003062029A JP2001261372A JP2001261372A JP2003062029A JP 2003062029 A JP2003062029 A JP 2003062029A JP 2001261372 A JP2001261372 A JP 2001261372A JP 2001261372 A JP2001261372 A JP 2001261372A JP 2003062029 A JP2003062029 A JP 2003062029A
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Japan
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air
water
care
impermeable sheet
bed
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JP2001261372A
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English (en)
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Fujio Seya
藤夫 瀬谷
Katsukuni Ashino
勝邦 芦野
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JOBAN BORING KK
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
JOBAN BORING KK
Japan Science and Technology Corp
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温浴後の被介護者及びその周囲の除湿を十分に
行うことができる介護用マット装置及び介護用温浴方法
を提供する。 【解決手段】空気を送り込む空気送排気装置12と、こ
の空気送排気装置12からの空気を内部に導入する送気
接続バルブ10及び送気接続バルブ10から導入された
空気を外部に噴出する空気噴出口11を備え介護用ベッ
ド1に設けた凹部2−1を覆い浴槽に供する非透水性シ
ート7とを有する。また少なくとも介護用ベッド1の被
介護者Mの横臥位置に対応する箇所に、複数の突起部1
4を設け、空気噴出口11を、複数の突起部14の近傍
で、かつ噴出した空気が被介護者Mの横臥状態でも非透
水性シート7の表面に沿って通気されるような位置に設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、いわゆる
寝たきり老人を含む身体の不自由な被介護者等の介護用
ベッドに設けられる介護用マット装置及び介護用温浴方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、介護の必要な身体の不自由な病
人、お年寄り等(以下適宜、被介護者という)の入浴に
関しては、介護用ベッドから浴槽までの移動において、
被介護者や介護者の負担をいかにして少なくするかに主
眼がおかれていた。すなわち、介護用ベッドにおいて
は、例えば、ベッド床面のうち上半身部分を持ち上がり
可能な構造とすることにより、被介護者の身体への負担
を少なくしつつ被介護者の上半身を起きあがらせ、ベッ
ドから容易に降りることができるようにしていた。
【0003】そして、介護用ベッドから浴槽までの移動
手段としては、介護者の負担軽減のために、例えば、被
介護者の身体の一部を把持・吊架して運搬するあるいは
移動補助を行うクレーン装置や、このクレーン装置と介
護用ベッドが一体となったクレーン装置付きベッドも提
唱されていた。また被介護者が入浴する浴槽において
は、例えば、浴槽内に被介護者が楽に入れるように若し
くは楽に姿勢を変えられるように、手すりをつけたり又
は浴槽の形状に工夫したもの等があった。
【0004】しかし、上記においては、基本的にベッド
と浴槽とが別個独立しており異なる場所に設けられてい
ることから、被介護者の入浴の際には、介護者は、寝た
姿勢の被介護者をベッド上で起こす→ベッドから降ろす
→ベッドから浴槽まで移動させる→浴槽内に入れる、と
いう作業が必要となり、介護者の負担が非常に大きかっ
た。特に、浴槽内に被介護者を入れる手順においては、
介護者2人ががりでの作業が必要となり、非常に大変で
ある。また、ベッドから浴槽までの移動を行うクレーン
装置は装置構造が大型複雑でありかつ非常に高価であっ
た。
【0005】そこで、上記に対応して、簡易かつ安価な
構造でベッド内における入浴を可能とし被介護者の入浴
を容易にして介護者の手数・負担を軽減することを目的
として、例えば特開平9−248229号公報に記載の
ように、介護用ベッドを、ベッドの外周領域を取り囲む
ように設けられた固定床部(あおり)と、これらあおり
の内周側に設けられた可動床部(床板ブロック)と、中
央部近傍の2つの床板ブロックの間に設けられる水溜め
容器と、水溜め容器に設けられた排水孔と、あおりにそ
れぞれ設けられた手すりと、あおりを支持するあおり支
持台とで構成したものが提唱されている。
【0006】被介護者の入浴(温浴)時には、床板上下
ジャッキを動作させて床板ブロックに凹部を形成させた
後、折り畳まれていた非透水性シート(浴槽形成布)を
開き、床板ブロックの形成する凹部及びその周辺のあお
りの上面を覆い、内部に浴槽を形成する。その後、給湯
手段により温浴用の温水を給水し、被介護者の温浴を行
うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下の課題が存在する。
【0008】すなわち、上記従来技術には特に明示され
ていないが、温浴が終了して排水を行った後、それだけ
では被介護者自身及び被介護者を載置した非透水性シー
トの水切りは十分でなく濡れた状態にあるため、通常
は、別途タオル等を用意して被介護者が水分をふき取っ
てやることとなる。
【0009】しかしながら、このようなふき取り作業を
ある程度入念に行ったとしても、水分を完全にふき取っ
て除湿するのは困難である。さらに、温浴により一旦暖
まった介護者は汗をかきやすく、特に非透水性シート側
に位置する介護者の体の下部が多湿となりやすい。これ
らのような温浴後の湿った状態がそのまま放置される
と、非透水性シートの衛生上好ましくなく例えば悪臭や
カビの発生を防止するのが困難となる。さらに介護者の
体にとっても不快な状態であり、床ずれ防止、あるいは
防菌・除菌上、衛生上の観点からも好ましくない。
【0010】本発明の目的は、温浴後の被介護者及びそ
の周囲の除湿を十分に行うことができる介護用マット装
置及び介護用温浴方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の介護用マット装置は、介護用ベッド
に設けた凹部を覆い浴槽に供する非透水性シートと、空
気を送り込む機能と排気する機能とを備えた空気送排気
手段とを有し、前記非透水性シートは、前記空気送排気
手段からの空気を内部に導入する空気導入口及びこの空
気導入口から導入された空気を外部に噴出する空気噴出
口を備えた袋状部を有する。
【0012】本発明においては、例えば、温浴が終了し
て排水を行い、さらに別途タオル等で介護者が被介護者
及びその周囲の水分をふき取ってやった後、布製のシー
トを敷き被介護者が横臥した状態で空気送排気手段から
の空気を空気導入口を介し袋状部の内部に送り込み、さ
らに袋状部に設けた空気噴出口から空気を噴出する。こ
の噴出空気により、多湿状態にある被介護者の体及び被
介護者を載置した非透水性シートの水分を乾燥させ、全
体として除湿を十分に行うことができる。
【0013】(2)上記目的を達成するために、また本
発明の介護用マット装置は、介護用ベッドに設けた凹部
を覆い浴槽に供する非透水性シートと、空気を送り込む
機能と排気する機能とを備えた空気送排気手段とを有
し、前記非透水性シートは、前記空気送排気手段からの
空気を内部に導入する空気導入口及び前記介護用ベッド
の長手方向に沿うように少なくとも一列に配列され前記
空気導入口から導入された空気を外部に噴出する空気噴
出口を備えた袋状部を有する。
【0014】(3)上記目的を達成するために、さらに
本発明の介護用マット装置は、介護用ベッドに設けた凹
部を覆い浴槽に供する非透水性シートと、空気を送り込
む機能と排気する機能とを備えた空気送排気手段とを有
し、前記非透水性シートは、前記空気送排気手段からの
空気を内部に導入する空気導入口及びこの空気導入口か
ら導入された空気を外部に噴出する空気噴出口を備えた
袋状部と、少なくとも前記介護用ベッドの横臥者の横臥
位置に対応する箇所に設けた複数の突起部とを有する。
【0015】これにより、被介護者が横臥した状態でも
その体の下の通気性を向上できる。また突起部をクッシ
ョンとして設けることにより、被介護者の体感を向上で
きまた床ずれを抑制できる効果もある。
【0016】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記空気噴出口を、前記複数の突起部の近傍で、
かつ噴出した空気が前記横臥者の横臥状態でも前記非透
水性シートの表面に沿って通気されるような位置に設け
る。
【0017】これにより、空気送排気手段から送り込ま
れ空気噴出口から噴出させた空気を、横臥したままでも
確実に通気できるので、さらに確実に除湿を行うことが
できる。
【0018】(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つ
において、また好ましくは、前記非透水性シートに設け
た排水口に着脱可能に設けられ、貯留された水の所定水
面位置で開口部から水を導入し排水する導水管を有す
る。
【0019】これにより、温浴のためのお湯を、所定水
面位置まで確実に溜めることができる。
【0020】(6)上記(1)〜(4)のいずれか1つ
において、また好ましくは、前記介護用ベッドの前記凹
部の外周部に配置される膨縮可能な空気袋を備える。
【0021】凹部の外周部に配置した空気袋を温浴時に
膨らませることにより、その膨らんだ状態の空気袋が占
める体積の分、非透水性シート内に貯留する温水の体積
を減らし節約することができる。また、ベッド全体にか
かる重量負担を低減し耐久性を向上できる効果もある。
【0022】(7)上記目的を達成するために、本発明
の介護用温浴方法は、介護用ベッドに設けた凹部を非透
水性シートで覆って給湯し、非透水性シート上で被介護
者の温浴を行った後、排水を行い、前記非透水性シート
上に被介護者を横臥させた状態で非透水性シート内に空
気を送気するとともにその表面に設けた空気噴出口から
空気を噴出させ、前記非透水性シート及び前記被介護者
の除湿を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の介護用マット装置
の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本
実施形態による介護用マット装置を適用した介護用ベッ
ドの全体構成を表す側断面図であり、図2は図1中A方
向から見た上面図であり、図3は図2中III−III断面に
よる横断面図である。
【0024】これら図1〜図3において、介護用ベッド
1は、外周囲手すり部3a及びベッド基台部3bを備え
たベッド本体3と、このベッド本体3の下部に位置して
ベッド本体3の四隅部を支持する4つの受け台4とを備
えている。
【0025】ベッド本体外周囲手すり部3aの内周側に
は、まずベッド基台部3bの上にベッド床面駆動装置設
置スペース2−2が設けられ、さらにこのベッド床面駆
動装置スペース2−2の上部に図示しない適宜の支持部
材を介しマット受けフレーム5が設けられ、その上にさ
らに被介護者Mの体重を受けるマット6が載置される。
この状態で、マット6の上面は外周囲手すり部3aより
も一段低い凹部2−1となっており、この凹部2−1が
後述のように浴槽の機能を果たすためのスペースとな
る。そして、このマット6の上には、ほぼ常時、適宜の
非透水性の材料で構成した非透水性シート7を敷いてお
り、この上に例えば布製のシート(但しなるべく通気性
のよいものが好ましい)8を介して非介護者Mが横臥す
るようになっている。
【0026】なお、詳細な説明を省略するが、その介護
用ベッド1は、上記マット受けフレーム5及びマット6
がこの種のベッドとして公知のものと同様、ベッド床面
駆動装置設置スペース2−2に配置した図示しない駆動
手段(あるいは手動でもよい)によって回動し、これに
よって被介護者Mの上半身が起きあがるようにマット受
けフレーム5及びマット6の約半分(被介護者Mの上半
身側)が傾いて持ち上がるようになっている(後述の図
10参照)。
【0027】図4は、非透水性シート7の全体構造を表
す上面図である。この図4及び前述の図1において、非
透水性シート7は、介護用ベッド1の凹部2−1や外周
囲手すり部3aよりもかなり大きい長方形形状を備えて
おり、通常は、凹部2−1の大きさ(図4中1点鎖線で
示すマット6に接する領域Kに相当)より外側の部分は
折り畳むようにして凹部2−1内に収納配置されている
(図1及び図3参照。なお図2では煩雑を避けるため折
り畳み部は図示省略)。
【0028】上記領域Kの幅方向中央部には、上記非透
水性シート7とともに介護用マット装置を構成する後述
の空気送排気装置12(後述の図11や図14参照)か
ら送られてきた空気を導入する導風用袋状部9が設けら
れている。図5はこの導風用袋状部9を抽出して示す上
面図であり、図6はその側面図である。これら図5、図
6、及び前述の図4において、この導風用袋状部9の一
方側(図4、図5、図6中右側)端部近傍には空気導入
口としての送気接続バルブ10が設けられており、さら
に導風用袋状部9の長手方向(図4中左右方向)に非透
水性シート7の表面側に空気を噴出する空気噴出口11
が設けられている。送気接続バルブ10には、空気送排
気装置12に接続された送排気ホース13の端部が接続
され(後述の図14参照)、これによって空気送排気装
置12からの送気が導風用袋状部9へと導入され空気噴
出口11から噴出されるようになっている。
【0029】また、図4において、上記領域Kの外周部
分を除く被介護者Mの横臥位置にほぼ相当する領域K1
には、例えば内部に空気を密封したエアクッション等の
略半球状の突起部14が多数設けられている。図7は、
図4中に示した上記領域K1の拡大上面図であり、図8
はその側面図である。図7に示すように、突起部14
は、空気噴出口11とは異なる位置となるように、その
周囲に多数個設けられている。
【0030】なお、非透水性シート7は、図示を省略し
ているが後述するシャワー水及び温浴水の排水のための
貫通孔を備えており、この貫通孔に排水管17(後述)
の上部が接続されて、非透水性シート7上のお湯・水を
導入し排水するようになっている。
【0031】一方、図3に示すように、マット6上の被
介護者Mから見て左・右両端部(非透水性シート7の上
記折り畳み部よりさらに端部)には、空気を出し入れす
ることで膨縮可能な空気袋15を配置している。
【0032】図9(a)はこの空気袋15の詳細構造を
表す図3中部分拡大図である。この図9(a)におい
て、空気袋15は、袋本体15aと、この袋本体15a
に設けられ例えば逆止弁あるいは単なる栓等を備えた配
管接続部15bとから構成されている。図示のように通
常は縮んだ状態にあるが、配管接続部15bに上記送排
気ホース13を接続して空気送排気装置12から空気を
導入することにより、図9(b)に示すように横断面略
三角形状に膨らむ(矢印参照)ようになっている。な
お、膨らんだ物を再び縮めたいときは、空気送排気装置
12によって排気を行えば(矢印参照)再び図9(a)
のような縮んだ状態に戻るようになっている。なお、こ
の空気袋15の長手方向寸法は、マット6の約半分程度
となっている(後述の図11参照)。
【0033】次に、本実施形態の要部である、上記の構
成介護用ベッド及び介護用マット装置を用いた被介護者
Mの入浴(温浴)方法の手順について、順を追って説明
する。
【0034】まず最初に、準備手順として、図10に示
すように、マット受けフレーム5及びマット6の約半分
(被介護者Mの上半身側)を公知の駆動手段あるいは手
動によって回動させて持ち上げ、これによって被介護者
Mの上半身を起きあがらせたいわゆるリクライニング状
態とする。この状態では非透水性シート7の端部はまだ
畳まれた状態であり、空気袋15もまだ畳まれた状態で
ある。
【0035】次に、図11に示すように、被介護者Mの
左右両側に折りたたまれていた非透水性シート7のうち
凹部2−1より外側の部分を、被介護者Mを載置したま
まの状態で広げ、外周囲手すり部3aより外側に垂らす
ようにしてベッド本体3の上部を広く覆うようにする。
また、空気送排気装置12に対し送排気ホース13の一
端側を接続し、さらにこの送排気ホース13の他端側
を、既に被介護者Mの左右両側に折りたたんだ状態で配
置されている空気袋15の配管接続部15bに接続す
る。上記空気送排気装置12は公知の空気ポンプ等を備
えており、空気を送り込む空気送排気手段として機能す
る(なお後述のように、空気を排気する排気手段として
も機能する)。すなわち、空気袋15内に空気を送り込
んで膨らますことにより、空気袋15は、図11に示す
ように、被介護者Mの左右両側において被介護者Mの身
体方向に沿った略三角筒形状に膨らむ(後述の図13も
参照)。なお、図11では、図示煩雑を防止するため
に、被介護者Mの図示を省略している。
【0036】その後、被介護者Mの身体下部に敷いたマ
ット6を取り去った後、公知の給湯設備16に備えられ
たシャワー栓16aからのシャワー水を用いて、被介護
者Mの身体を軽くシャワーリングする(後述の図12
(a)及び図12(b)参照)。洗浄後の水は、予め非透水性
シート7、マット6、マット受けフレーム5、及びベッ
ド基台部3bを貫通して設けられている排水管17を介
し、公知の排水施設あるいは下水管等に排水される。な
お、このシャワー手順を省略して直ちに次の温浴手順を
行ってもよい。
【0037】次に、マット6に設けた排水用貫通孔6a
に下から差し込むように設けられた上記排水管17の上
縁部上方に、排水用貫通孔6aに上から差し込むよう
に、水面を一定に保つとともに水栓の役割を果たす水位
保持具18を直立設置する。そして、給湯設備16に備
えられた給湯栓16bから入浴用の温水を給水して凹ん
だ形状の非透水性シート7内にお湯を溜め、被介護者M
の入浴(温浴)を行う。図12(a)はこの状態を示して
いる。なお図12(b)は図12(a)中XII−XII断面による
横断面図である。また図13は図12(a)中B部の拡
大図である。この図13に示すように、まずマット排水
用貫通孔6aには、上下両端部に鍔部21a,21bを
備えた鍔付き円筒状(糸巻き状)のマット貫通環21が
挿入固定されている。このマット貫通環21の内周側に
はねじ切り部21cが設けられており、上記排水管17
の上縁部外周側に設けたねじ切り部17aが、そのマッ
ト貫通環ねじ切り部21aの下側領域に螺合し、これに
よって排水管17とマット6とが固定されている。
【0038】一方、マット貫通環21のねじ切り部21
cの上側領域には、上端部に鍔部22aを備えた片鍔付
き円筒状の非透水性シート固定環22の外周側ねじ切り
部22bが螺合固定されている。このとき、非透水性シ
ート固定環22の鍔部22aの下部と上記マット貫通環
21の上鍔部21aとの間に、止水パッキン24を介在
させつつ非透水性シート7を挟み込んで固定する。
【0039】そして、この非透水性シート固定環22の
内周側にさらにねじ切り部22cが設けられており、上
記水位保持具18の下縁部外周側に設けたねじ切り部1
8aがその非透水性シート固定環ねじ切り部18aに螺
合し、これによって水位保持具18が直立して固定され
る。
【0040】以上のような構造により、水位保持具設1
8の上端位置を超える分の水量のみが、図12中矢印で
示されるように水位保持具設18内に導入されて排水管
17から排出される。これにより、水位が水位保持具設
18上端位置に常に保持され、水位が過度に上昇し外周
囲手すり部3aを超えてベッド周囲に水があふれるのを
防止するようになっている。
【0041】なお、このとき、温浴に先立ち空気袋15
を膨らませていることにより、その膨らんだ状態の空気
袋15が占める体積の分、非透水性シート7内に貯留す
る温水の体積を減らし節約することができる。また上記
により、ベッド受け台4にかかる重量負担を低減しベッ
ド本体3の耐久性を向上できる効果もある。
【0042】被介護者Mの所定時間の温浴が終了した
ら、水位保持具18を取り去り、非透水性シート7上の
水を排水する。そして、非透水性シート7上に残存する
水分及び被介護者Mの身体表面に付着した水分を介護者
が適宜タオル等によりふき取る。このとき、適宜、被介
護者Mの身体を横にずらしてもらったり、姿勢を変えて
もらったりしながらふき取りを行う。
【0043】その後、非透水性シート7の上(言いかえ
れば非透水性シート7と被介護者Mとの間)に、被介護
者Mの身体を横にずらしてもらったり姿勢を変えてもら
ったりしながら再びシート8を介在配置した後、図14
に示すように、空気送排気装置12に一端側が接続され
た送排気ホース13の他端側を、非透水性シート7の送
気接続バルブ10に接続する。そして、非透水性シート
7上に被介護者Mを横臥させた状態(前述のようにベッ
ド本体3自体はリクライニング状態であるが)で空気送
排気装置12より非透水性シート7の導風用袋状部9内
に空気を送気しその表面に設けた空気噴出口11から空
気を噴出させる(矢印参照)。
【0044】この噴出空気により、シート8を介して多
湿状態にある被介護者Mの体及び被介護者Mを載置した
非透水性シート7の水分を乾燥させ、全体として除湿を
十分に行うことができる。したがって、被介護者の不快
感を取り除くことができ、さらに衛生上あるいは防菌・
除菌上の観点からも向上を図ることができる。またこの
とき、空気噴出口11及び突起部14を図7に示すよう
に配置することにより、空気噴出口11から噴出した空
気を被介護者Mの横臥状態でも非透水性シート7の表面
に沿って通気させることができるので、さらに確実に除
湿を行うことができる。また、突起部14単独の効果と
して、クッション機能によって被介護者の体感を向上で
きまた床ずれを抑制できる効果もある。なお、この除湿
作業は、上記のように被介護者Mが上半身を起こすよう
にマット受けフレーム5及びマット6の約半分(被介護
者Mの上半身側)を持ち上げたリクライニング状態で行
うのには限られず、マット受けフレーム5及びマット6
を戻して被介護者Mが水平に横臥した状態で行ってもよ
い。この場合も同様の効果を得る。
【0045】上記一連の手順が終了した後は、予め排水
管17から分岐され外周囲手すり部3aに形成した貫通
孔を貫通して設けた排水管乾燥用送気管19に、上記送
排気ホース13の他端側を接続し、空気送排気装置12
より空気を送気することにより、排水管17についても
除湿及び乾燥化を図り、カビの発生等を防止することが
できる。なお20は、排水管乾燥用送気管19に設けた
開閉弁である。
【0046】なお、上記本発明の一実施形態において
は、図7及び図8に示したように、非透水性シート7の
領域K1に略半球状の突起部14を設けたが、これに限
られるものではなく、他の形状、例えば図15に示すよ
うに略四角形(四角筒)状の突起部14′を設けてもよ
い。この場合も同様の効果を得る。
【0047】また、上記本発明の一実施形態において
は、図4に示したように、非透水性シート7に、空気噴
出口11を介護用ベッド1の長手方向(図4中左右方
向)に沿うように一列に配列した導風用袋状部9を設け
たが、これに限られず、例えば図16に示すように、送
気接続バルブ10から別れて延設されるように、空気噴
出口11を介護用ベッド1の長手方向(図16中左右方
向)に沿うように複数列(この例では2列)に配列した
導風用袋状部9′を設けてもよい。この場合も同様の効
果を得る。
【0048】さらに、上記本発明の一実施形態において
は、空気送排気装置12からの空気は単に除湿のみのた
めに用いたが、これに限られない。すなわち、空気送排
気装置12に通常のエアコンのように空気の温度又は湿
度の調整機能を付加するか、あるいは別途温度又は湿度
調整手段を接続可能とし、送排気ホース13から温気・
冷気を供給してその空気層を積極的に非透水性シート7
近傍に生成するようにすれば、除湿だけでなくさらに進
んで被介護者により快適な環境を提供することも可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、温浴後の被介護者及び
その周囲の除湿を十分に行うことができる。したがっ
て、被介護者の不快感を取り除くことができ、さらに衛
生上あるいは防菌・除菌上の観点からも向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による介護用マット装置を
適用した介護用ベッドの全体構成を表す側断面図であ
る。
【図2】図1中A方向から見た上面図である。
【図3】図2中III−III断面による横断面図である。
【図4】図1に示した非透水性シートの全体構造を表す
上面図である。
【図5】図4に示した導風用袋状部を抽出して示す上面
図である。
【図6】図5に示した構造の側面図である。
【図7】図4中部分拡大上面図である。
【図8】図7に示した構造の側面図である。
【図9】空気袋の詳細構造を表す図3中部分拡大図、及
び空気袋が膨らんだ状態を示す図である。
【図10】温浴手順に先だってベッドをリクライニング
状態とした様子を表す図である。
【図11】非透水性シートを広げ空気袋を膨らました状
態を表す図である。
【図12】給湯設備よりシャワーリング又は給湯し、シ
ャワー又は温浴を行っている状態を表す図、及び図12
(a)中XII−XII断面による横断面図である。
【図13】図12(a)中B部拡大図である。
【図14】温浴後除湿を行っている状態を表す図であ
る。
【図15】非透水性シートに略四角形状の突起部を設け
た変形例を示す図である。
【図16】非透水性シートに、空気噴出口を複数列に配
列した導風用袋状部を設けた変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 介護用ベッド 2−1 凹部 2−2 ベッド床面駆動装置設置スペース 7 非透水性シート 10 送気接続バルブ(空気導入口) 11 空気噴出口 12 空気送排気装置(空気送排気手段) 14 突起部 15 空気袋 17 排水管(導水管) M 被介護者
フロントページの続き (72)発明者 瀬谷 藤夫 福島県いわき市泉ヶ丘1−21−20 (72)発明者 芦野 勝邦 神奈川県茅ヶ崎市高田3−1−2 Fターム(参考) 3B096 AC12 AD03 4C040 AA13 AA29 CC05 GG16 4C094 AA01 BB11 BB12 BB14 BC05 BC11 CC08 DD14 EE11 EE20 EE36 GG02 GG14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】介護用ベッドに設けた凹部を覆い浴槽に供
    する非透水性シートと、 空気を送り込む機能と排気する機能とを備えた空気送排
    気手段とを有し、 前記非透水性シートは、前記空気送排気手段からの空気
    を内部に導入する空気導入口及びこの空気導入口から導
    入された空気を外部に噴出する空気噴出口を備えた袋状
    部を有することを特徴とする介護用マット装置。
  2. 【請求項2】介護用ベッドに設けた凹部を覆い浴槽に供
    する非透水性シートと、 空気を送り込む機能と排気する機能とを備えた空気送排
    気手段とを有し、 前記非透水性シートは、前記空気送排気手段からの空気
    を内部に導入する空気導入口及び前記介護用ベッドの長
    手方向に沿うように少なくとも一列に配列され前記空気
    導入口から導入された空気を外部に噴出する空気噴出口
    を備えた袋状部を有することを特徴とする介護用マット
    装置。
  3. 【請求項3】介護用ベッドに設けた凹部を覆い浴槽に供
    する非透水性シートと、 空気を送り込む機能と排気する機能とを備えた空気送排
    気手段とを有し、 前記非透水性シートは、前記空気送排気手段からの空気
    を内部に導入する空気導入口及びこの空気導入口から導
    入された空気を外部に噴出する空気噴出口を備えた袋状
    部と、少なくとも前記介護用ベッドの横臥者の横臥位置
    に対応する箇所に設けた複数の突起部とを有することを
    特徴とする介護用マット装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の介護用マット装置におい
    て、前記空気噴出口を、前記複数の突起部の近傍で、か
    つ噴出した空気が前記横臥者の横臥状態でも前記非透水
    性シートの表面に沿って通気されるような位置に設けた
    ことを特徴とする介護用マット装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の介護用
    マット装置において、前記非透水性シートに設けた排水
    口に着脱可能に設けられ、貯留された水の所定水面位置
    で開口部から水を導入し排水する導水管を有することを
    特徴とする介護用マット装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれか1項記載の介護用
    マット装置において、前記介護用ベッドの前記凹部の外
    周部に配置される膨縮可能な空気袋を備えることを特徴
    とする介護用マット装置。
  7. 【請求項7】介護用ベッドに設けた凹部を非透水性シー
    トで覆って給湯し、 非透水性シート上で被介護者の温浴を行った後、排水を
    行い、 前記非透水性シート上に被介護者を横臥させた状態で非
    透水性シート内に空気を送気するとともにその表面に設
    けた空気噴出口から空気を噴出させ、前記非透水性シー
    ト及び前記被介護者の除湿を行うことを特徴とする介護
    用温浴方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015125497A1 (ja) * 2014-02-23 2015-08-27 株式会社シーエンジ クッション用中材及びクッション
WO2023135441A3 (en) * 2019-07-15 2023-11-30 Thelma Rowena Liverpool Improved bathing apparatus

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