JP2003061953A - 超音波振動子駆動モータとそのモータを内包した超音波プローブとそのモータを使用した超音波診断装置 - Google Patents

超音波振動子駆動モータとそのモータを内包した超音波プローブとそのモータを使用した超音波診断装置

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JP2003061953A
JP2003061953A JP2001254332A JP2001254332A JP2003061953A JP 2003061953 A JP2003061953 A JP 2003061953A JP 2001254332 A JP2001254332 A JP 2001254332A JP 2001254332 A JP2001254332 A JP 2001254332A JP 2003061953 A JP2003061953 A JP 2003061953A
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ultrasonic
drive motor
drive
signal
encoder
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JP2001254332A
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English (en)
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Hiroyoshi Toyoshima
弘祥 豊島
Shogo Hamamoto
省吾 濱本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波プローブだけで超音波振動子を駆動す
るモータシステムを構築することができ、装置本体と超
音波プローブは脱着、装着することができる超音波プロ
ーブ、超音波診断装置の提供することを目的とする。 【解決手段】 ウインドウケース24内に超音波振動子
搭載の駆動モータ3を内蔵し、コネクタボックス18に
駆動モータ制御駆動回路19を内蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動子駆動
モータとそれを使用した超音波プローブおよび超音波診
断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体を対象とした超音波診断装置などに
用いる超音波プローブとしては、大別してリニア走査方
式とセクタ走査方式とがあり、セクタ走査方式には、主
として電子セクタ走査方式とメカニカルセクタ走査方式
とがある。このメカニカルセクタ走査型超音波プローブ
としては、医歯薬出版株式会社発行「超音波検査入門
(第2版)」54頁に記載された種類と方法が知られて
いる。また、このメカニカルセクタ走査型超音波プロー
ブとしては、(社)日本電子機械工業会編『改訂医用超
音波機器ハンドブック』(1997.1.20コロナ社
発行)91頁の表3.11にも記載されている。
【0003】従来、超音波プローブ(超音波探触子、超
音波診断用プローブともいう)は、例えば、特公平1−
31373号公報や特開2001−46377公報、特
開平7−184888号公報、特開平7−163562
号公報に記載されたもの等が知られている。超音波プロ
ーブは電子式のものが主流であって、機械式は少ない。
機械式は駆動機構部が複雑になり、プローブ先端と手元
操作部が大きくなりやすいなどの問題がある。そこで最
近では超音波振動子を駆動するのにモータが使用されて
きている。モータも使用するプローブの種類によって、
整流子モータ、ブラシレスモータ、パルスモータ、ステ
ッピングモータ、超音波モータなどが存在する。最近の
診断画像の分解能を上げる要望に対して、使用するモー
タも高精度な制御モータが必要とされている。制御モー
タはモータ部と制御部があるが、超音波診断装置の場合
は生体に挿入する超音波プローブは小型でなくてはなら
ず、それに内蔵するモータ部とモータの制御部とを別々
に分ける。そして駆動モータの制御部は超音波診断装置
本体の基板に構成することが多い。
【0004】従来はシステムが小規模であったから、本
体基板には駆動モータの制御部とともに画像表示などの
システムの電子部品が搭載されており、使用する超音波
プローブと一対のものとして取り扱われていた。このよ
うな状況では駆動モータの制御部を別にすべき理由はな
かった。
【0005】しかしながら最近、画像表示に高精度、高
画質、高速表示などの要求が強く、使用するDSPも常
に最新のものを使用できるようにする必要から、システ
ム基板を変更して対応することが多くなりつつある。そ
してその変更とともに使用するCPUも高速のものに変
更することがある。超音波診断装置の診断仕様は短時間
のうちに更新し充実をはかっていくことが必要で、仕様
の充実をはかるたびに、基板に占める本体システム部割
合が多くなっている。一方駆動モータの制御部も本体シ
ステムとは別に進化するから、本体システムとモータ制
御部とを別の基板に構築する方が開発効率が良い場合が
あるようになってきている。
【0006】改めて、駆動モータの制御部を別する理由
をまとめると (1)開発時間の短縮。 (2)超音波診断装置の仕様拡大が容易。 (3)超音波診断装置のオプションなどが容易。 (4)超音波診断装置のシステム基板がフルに使用で
き、仕様変更なども容易に対応できる。 (5)超音波診断装置のシステム基板の汎用性が増す。 などが挙げられる。
【0007】しかし、従来技術の超音波診断装置は保守
や互換性などの問題で、駆動モータの制御部を別にする
までには至っていなかった。
【0008】従来の超音波診断装置、超音波プローブに
ついて、以下に説明する。
【0009】特公平1−31373号公報に開示されて
いる超音波プローブは、超音波振動子を搭載した超音波
プローブ先端とハンドルが筐体構造をしたものであっ
て、モータはハンドルに搭載され、モータ軸の先端を超
音波プローブの先端までのばし、その先端部に超音波振
動子を搭載した構造である。モータはパルスモータであ
り、そのモータの駆動回路はケーブルを通って接続され
た回転制御装置に接続される。プローブからは超音波診
断装置本体にケーブルが接続されている。本体とモータ
回転制御装置は別の筐体に納められている。本体装置と
回転制御装置が別体であるので、取り扱いなどの作業性
が悪いなどの課題があり、最近では見受けられなくなっ
た。本体装置にモータ回転制御を内蔵した一体のものが
使用されていることが多い。
【0010】また、特開2000−107179公報に
記載されるようにモータを超音波プローブに内蔵した超
音波プローブを使用した超音波診断装置であって、その
超音波プローブの内蔵のモータの制御部分は装置本体に
構成する超音波診断装置が多くあり、モータのパルスモ
ータ、ブラシモータ、ブラシレスモータなどが使用され
ているが、モータの回転をつかさどる制御部(一般にモ
ータドライバ、単にドライバともいう)も超音波診断装
置本体に構成されている。なお、特開2000−107
179公報では回転速度信号生成部や回転検出部をさし
て回転制御部といっている。
【0011】特開2001−46377公報には3次元
超音波プローブとその装置が説明されている。超音波振
動子を回転駆動するモータは超音波プローブの先端に構
成し、その回転モータ全体を揺動させるモータはハンド
ルに構成している。このように2つのモータは超音波プ
ローブの先端とハンドルに構成され、その2つのモータ
の駆動回路(制御部)は本体に内蔵し構成されている。
【0012】特開平7−163562号公報に記載され
た超音波プローブは超音波振動子を搭載する先端とガイ
ドチューブとハンドルとを備え構成した超音波プローブ
であって、超音波振動子を駆動するモータはハンドルに
構成され、フレキシブルシャフトをモータから超音波プ
ローブ先端まで設けて、超音波振動子を回転揺動させる
ようにしていて、モータを駆動する回路関係は体腔内超
音波診断装置の装置本体に構成されている。フレキシブ
ルシャフトは内通しているガイドチューブは屈曲性のあ
る部材である。
【0013】この超音波プローブは体腔内挿入型超音波
探触子の1つとして血管内に挿入される細径プローブで
ある。この細径プローブは、挿入部(挿入管)と操作部
とで構成される。挿入部は、シースチューブと、その内
部に挿入されるフレキシブルシャフトや駆動ワイヤなど
で構成され、そのフレキシブルシャフトや駆動ワイヤの
先端に設けられた超音波振動子とで構成される。また、
操作部にはフレキシブルシャフトを回転駆動するモータ
がある。モータを回転させることで超音波振動子が回転
し、先端の超音波振動子から挿入管の挿入方向に対して
垂直なラジアル方向に超音波ビームが発射されるように
なっている。特開平7−163562号公報のように超
音波振動子が直接ラジアル方向に向いているプローブ
や、音響ミラーを設けた間接的にラジアル方向に超音波
振動子のビームを放射するものもある。
【0014】特開平7−184888号公報に示されて
いる超音波診断装置は、音響ミラーで間接的に挿入方向
に対してラジアル方向に超音波振動子のビームを放射す
る超音波プローブを備え構成されている。超音波振動子
は超音波プローブの先端に構成し、その超音波振動子を
回転させるモータは手元操作部に構成し、モータの伝達
力はフレキシブルシャフトを用いて超音波振動子に伝達
している。回転制御機構部はあるが、そのモータは制御
駆動回路部でなく過負荷制御回路であると考えられる。
モータはブラシレスモータではなく、ブラシ付きのモー
タである。
【0015】以上挙げた従来例のように、モータやプロ
ーブ全体のコントロールなどは本体の装置回路に構成さ
れることがほとんどであった。一般的に、超音波振動子
を回転させるモータは超音波振動子の近傍に構成される
が、モータの駆動回路は電力の供給や基板の実装の合理
化などの観点から、装置本体基板上に構成されているこ
とが多かった。
【0016】上記従来例のメカニカルセクタ走査型超音
波プローブは2次元や3次元の超音波断層画像が得られ
るものである。超音波振動子のビーム軌跡面は駆動モー
タの回転軸に対して直交しているものや軸方向になって
いるものもある。駆動モータの回転軸に対していろいろ
なビーム軌跡面の超音波プローブが存在するが、駆動モ
ータの回転制御部が装置本体に構成されているために、
装置本体のシステム回路と超音波プローブは一体のもの
であって、別の超音波プローブを取り付けることは想定
されていなかった。画像表示などのシステムと使用する
超音波プローブとは一体不可分のものとして取り扱われ
ていたためである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の本体
部・プローブ部一体型のシステムは、画像表示の高精度
・高画質・高速表示要求に迅速に対応するために、本体
システム基板の側からは、 (1)高速のDSPを使用が容易にできる基板スペース
が確保されていること。 (2)システム基板のサイズを変更せずに行えること。 (3)使用するCPUが高速のものに変更することがで
きるスペースが確保されていること。 (4)将来、別の電子部品を実装付加するだけの余裕が
システム基板にあること。 (5)画像用DSPやメモリや処理CPUなどが最新の
ものが使用できる技術進歩に合わせて仕様変更可能な部
分とあまり変更がない部分子とが混在しないように分離
可能であること。 (6)仕様変更可能な部分とあまり変更がない部分子と
を別の基板に構築することができること。 などの要望に対応できる新たな装置形態が求められてい
た。
【0018】また超音波振動子駆動モータの制御駆動回
路の側からは、 1.超音波振動子駆動モータのモータ仕様が同じではな
い。たとえば、ブラシ付きモータ、ブラシレスモータ、
ステッピングモータ、超音波モータなど様々なモータで
構成することができる。本体システムとは関係なくでき
ること。
【0019】2.超音波振動子駆動モータの印加電圧が
様々である。モータが異なれば、印加電圧も異なるため
に、すべて一定にできない。供給電源は5V、12V、
24Vなどを行って、供給電源から基準電圧を制御する
ようにすること。
【0020】3.超音波振動子駆動モータがブラシレス
モータであっても、駆動システムが3相半波、3相全
波、2相全波など様々な仕様が存在する。本体システム
には駆動回路部仕様に影響がない汎用のインタフェース
が必要である。
【0021】4.超音波振動子駆動モータがブラシレス
モータであっても、モータの駆動マグネットの極数や巻
線スリット数なども様々な仕様が存在する。本体システ
ムには駆動回路部仕様に影響がない汎用のインタフェー
スが必要である。
【0022】5.超音波振動子駆動モータの回転位置情
報の分解角度精度も様々な場合が存在する。本体システ
ムに渡す信号分解能は4逓倍以下の信号とする。位置の
把握は超音波診断装置本体に知らせる機構であること。
【0023】6.超音波振動子駆動モータの回転位置情
報の信号レベルの装置本体への引き渡し仕様など様々な
場合が存在する。ノイズの受けないようなレベルで行う
必要がある。
【0024】7.装置本体と超音波プローブは脱着、装
着することができること。などの要望に対応できる新た
な装置形態が求められていた。
【0025】本発明は、超音波プローブの先端部に組み
込んだモータで超音波振動子を駆動する走査超音波診断
装置システムを構築し、さらに上記要望を満たして画像
処理技術の進歩や超音波プローブ技術の進歩、プローブ
選択交換に迅速に対応できる走査超音波診断装置を提供
することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、小型、軽量で
ある走査可能な超音波振動子駆動モータを製作し、超音
波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシステ
ムを構築し、超音波プローブを使用した走査超音波診断
装置を提供することである。
【0027】超音波プローブだけで超音波振動子を駆動
するモータシステムを構築することが実現できる必要が
ある。したがって、駆動モータの制御駆動回路は超音波
プローブ側に構築する必要がある。
【0028】また、装置本体と超音波プローブは脱着、
装着することができるようにするために、コネクタボッ
クスで超音波診断装置の本体に接続される構成とした。
【0029】そのために装置本体と超音波プローブは脱
着、装着することができるために、運搬やメインテナン
スなどが容易になり、さらには、ポータブルな超音波診
断装置を製作し、定期健康診断などに使用できるような
システムを構築していくことが可能なものにすることが
できる。さらに、医療診断の拡大にもなり、医療を進歩
充実させていくことができる。
【0030】本発明は、上記目的を達成するために、
(a)超音波振動子と駆動モータが内包した先端と筐体
接続されたハンドルが構成される超音波プローブの場
合、超音波振動子駆動モータと超音波プローブは以下の
構成を一以上含む。 (1)コンパクト構成にするために、超音波伝播媒質を
内包しウインドウケース内に、超音波振動子と超音波振
動子駆動モータとを構成させる。 (2)超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内
包した先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハン
ドルからケーブルで接続されたコネクタボックスが構成
され、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に
接続される構成である。 (3)駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵する。 (4)超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転
相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用いて、M
R信号の増幅と矩形波処理を行う。
【0031】(i)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅を超音波プローブの先端の信号処理部で
行い、その増幅信号を矩形波処理する中継調整基板をハ
ンドルに配置し、矩形波信号をケーブル線で伝達させ
て、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御駆
動回路に接続する。
【0032】(ii)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処
理部を超音波プローブの先端に配置し、矩形波信号をケ
ーブル線で伝達させて、コネクタボックスに構成された
駆動モータの制御駆動回路に接続する。
【0033】(iii)そのMR素子からの出力されたM
R信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号
処理部を超音波プローブのハンドルに配置し、矩形波信
号をケーブル線で伝達させて、コネクタボックスに構成
された駆動モータの制御駆動回路に接続する。
【0034】(iv)そのMR素子からの出力されたMR
信号をケーブル線で伝達させて、コネクタボックスに構
成された信号処理部の処理回路でMR素子の信号増幅と
その増幅信号を矩形波処理を行い、コネクタボックスに
構成された駆動モータの制御駆動回路に接続する。
【0035】(v)そのMR素子からの出力されたMR
信号は超音波プローブの先端からハンドルを経由してケ
ーブルを通って、コネクタボックスの内部基板に伝達さ
れ、このコネクタボックスの内部の基板には、MR素子
の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理と駆動モータの
制御駆動回路が構成されている。 (5)超音波振動子駆動モータには回転側部材にロータ
フレーム、駆動マグネットを有し、固定側部材に巻線、
駆動軸、ベースを有した構成である。 (6)超音波振動子駆動モータは整流子モータ以外のモ
ータである。 (7)超音波振動子駆動モータはブラシレスモータであ
る。 (8)超音波振動子を駆動モータのロータフレームの外
周部に取り付けて、駆動モータの駆動軸を中心に超音波
振動子を回転させる構成である。 (9)駆動モータの回転側部材は2つの軸受で回転支承
され、その軸受の間にコアと巻線が形成され、その2つ
の軸受間のロータフレームに超音波振動子が形成され、
さらにその2つの軸受の外側に駆動軸を固定するベース
が構成される。 (10)超音波プローブ先端からハンドルに接続される
軸(ハンドル軸)に直交するように駆動モータの駆動軸
が超音波プローブのウインドウケース内に構成される。 (11)そのハンドルに平行に超音波振動子の超音波ビ
ームの軌跡面が構成される。 (b)超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内
包した先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハ
ンドルからケーブルで接続されたコネクタボックスとで
構成された超音波プローブの場合、超音波振動子駆動モ
ータと超音波プローブは以下の構成を一以上含む。モー
タと超音波振動子は一体的な構成の場合で、たとえば、
ロータフレームに超音波振動子を取り付けられている。 (1)コンパクト構成にするために、超音波伝播媒質を
内包しウインドウケース内に、超音波振動子と超音波振
動子駆動モータとを構成させる。 (2)超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内
包した先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハ
ンドルからケーブルで接続されたコネクタボックスとで
構成され、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本
体に接続される構成である。 (3)駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵する。 (4)挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管である。 (5)超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転
相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用いて、M
R信号の増幅と矩形波処理を行う。
【0036】(i)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅を超音波プローブの先端の信号処理部で
行い、その増幅信号を矩形波処理する中継調整基板をハ
ンドルに配置し、矩形波信号をケーブル線で伝達させ
て、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御駆
動回路に接続する。
【0037】(ii)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処
理部を超音波プローブの先端に配置し、矩形波信号は挿
入管を通って、ハンドルを経由し、さらにケーブルを通
って伝達させて、コネクタボックスに構成された駆動モ
ータの制御駆動回路に接続する。
【0038】(iii)そのMR素子からの出力されたM
R信号は挿入管を通って、MR素子信号の信号増幅とそ
の増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音波プロー
ブのハンドルに配置して、MR素子信号をハンドルの信
号処理部に接続し、矩形波信号はケーブルを通って伝達
させて、コネクタボックスに構成された駆動モータの制
御駆動回路に接続する。
【0039】(iv)そのMR素子からの出力されたMR
素子信号は挿入管を通って、ハンドルを経由し、さらに
ケーブルを通って伝達させて、コネクタボックスに構成
された信号処理部の処理回路でMR素子の信号増幅とそ
の増幅信号を矩形波処理を行い、コネクタボックスに構
成された駆動モータの制御駆動回路に接続する。
【0040】(v)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処
理部を超音波プローブの先端に配置し、矩形波信号は挿
入管を通って、ハンドルを経由し、さらにケーブルを通
って伝達させて、コネクタボックスの内部基板に伝達さ
れ、このコネクタボックスの内部の基板には、MR素子
の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理と駆動モータの
制御駆動回路が構成されている。 (6)超音波振動子駆動モータには回転側部材にロータ
フレーム、駆動マグネット、駆動軸を有し、固定側部材
に巻線、ベースを有した構成である。 (7)超音波振動子駆動モータは整流子モータ以外のモ
ータである。超音波振動子駆動モータはブラシレスモー
タである。 (8)駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、
その回転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が
構成され、かつその超音波振動子取付面は駆動モータの
ロータフレームの天面側面である。 (9)超音波プローブ先端からハンドルへ接続する挿入
管の挿入方向に直交するように駆動モータの駆動軸が超
音波プローブのウインドウケース内に構成される。 (10)その挿入管の挿入方向に直交して超音波振動子
の超音波ビームの軌跡面が構成される。駆動モータを回
転させることで、駆動モータのロータフレームに搭載さ
れた超音波振動子を回転させ、任意角度の超音波ビーム
軌跡面を走査することで超音波断層像を得る超音波プロ
ーブの先端に内蔵する駆動モータであって、 (11)挿入軸に沿った断層のビーム軌跡面や挿入軸に
直角方向のビーム軌跡面を可能とする。 (c)超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内
包した先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハ
ンドルからケーブルで接続されたコネクタボックスとで
構成された超音波プローブの場合、超音波振動子駆動モ
ータと超音波プローブは以下の構成を一以上含む。モー
タと超音波振動子は別体で構成され、たとえば、モータ
の駆動軸(回転軸)の先端に取り付けられた台に超音波
振動子が取り付けられている。 (1)コンパクト構成にするために、超音波伝播媒質を
内包しウインドウケース内に、超音波振動子と超音波振
動子駆動モータとを構成させる。 (2)超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内
包した先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハ
ンドルからケーブルで接続されたコネクタボックスとで
構成され、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本
体に接続される構成である。 (3)駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵する。 (4)挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管である。 (5)超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転
相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用いて、M
R信号の増幅と矩形波処理を行う。
【0041】(i)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅を超音波プローブの先端の信号処理部で
行い、その増幅信号を矩形波処理する中継調整基板をハ
ンドルに配置し、矩形波信号をケーブル線で伝達させ
て、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御駆
動回路に接続する。
【0042】(ii)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処
理部を超音波プローブの先端に配置し、矩形波信号は挿
入管を通って、ハンドルを経由し、さらにケーブルを通
って伝達させて、コネクタボックスに構成された駆動モ
ータの制御駆動回路に接続する。
【0043】(iii)そのMR素子からの出力されたM
R信号は挿入管を通って、MR素子信号の信号増幅とそ
の増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音波プロー
ブのハンドルに配置して、MR素子信号をハンドルの信
号処理部に接続し、矩形波信号はケーブルを通って伝達
させて、コネクタボックスに構成された駆動モータの制
御駆動回路に接続する。
【0044】(iv)そのMR素子からの出力されたMR
素子信号は挿入管を通って、ハンドルを経由し、さらに
ケーブルを通って伝達させて、コネクタボックスに構成
された信号処理部の処理回路でMR素子の信号増幅とそ
の増幅信号を矩形波処理を行い、コネクタボックスに構
成された駆動モータの制御駆動回路に接続する。
【0045】(v)そのMR素子からの出力されたMR
信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処
理部を超音波プローブの先端に配置し、矩形波信号は挿
入管を通って、ハンドルを経由し、さらにケーブルを通
って伝達させて、コネクタボックスの内部基板に伝達さ
れ、このコネクタボックスの内部の基板には、MR素子
の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理と駆動モータの
制御駆動回路が構成されている。 (6)超音波振動子駆動モータには回転側部材に駆動マ
グネット、駆動軸を有し、固定側部材に巻線、ベース
(ケース)を有した構成である。 (7)超音波振動子駆動モータは整流子モータ以外のモ
ータである。 (8)超音波振動子駆動モータはブラシレスモータであ
る。 (9)駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、
その回転軸の先端に取り付けられた台に超音波振動子が
取り付けられ、その回転軸に対して直交する面に超音波
振動子取付面が構成される。この場合は超音波ビーム軌
跡面を挿入軸に直角方向にするために、反射ミラーがあ
る。 (10)駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承さ
れ、その回転軸の先端に取り付けられた台に超音波振動
子が取り付けられ、その回転軸に対して平行面に超音波
振動子取付面が構成される。この場合は超音波ビーム軌
跡面を挿入軸に直角方向になる。反射ミラーなどは不要
である。 (11)挿入軸に沿った断層のビーム軌跡面や挿入軸に
直角方向のビーム軌跡面を可能とする。
【0046】本発明による電子−機械走査式の超音波振
動子駆動モータによって、超音波伝播媒質を内包しウイ
ンドウケース内に、駆動モータと超音波振動子を構成さ
せ、超音波プローブ先端を小型にすることができ、駆動
モータの制御駆動回路をコネクタボックスに構成するこ
とで、超音波プローブの脱着や装着が容易にできかつ、
装置本体の開発ペースとはリンクしつつ、超音波プロー
ブ単独での設計ができるなどのメリットがある。そのた
めに、開発時間の短縮や超音波診断装置のオプションな
どが容易にできるようになり、超音波診断装置の仕様拡
大が容易に行えるようになる。仕様変更なども容易に対
応できる。超音波診断装置のシステム基板の汎用性が増
すなどがある。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、超音波透過性を有する窓材からなるウインドウケー
スを具備し、超音波振動子と上記超音波振動子を駆動さ
せる駆動モータとを超音波伝播媒質でウインドウケース
内に内包した超音波プローブであって、超音波プローブ
は超音波振動子と駆動モータが内包した先端と筐体接続
されたハンドルが構成され、ハンドルからケーブルで接
続されたコネクタボックスが構成され、そのコネクタボ
ックスで超音波診断装置の本体に接続される構成である
超音波診断装置において、駆動モータには回転側部材に
ロータフレーム、駆動マグネットを具備し、固定側部材
に巻線、駆動軸、ベースを具備し、駆動モータの制御駆
動回路をコネクタボックスに内蔵して、その駆動回路で
駆動モータを駆動させて、超音波振動子を駆動モータで
駆動させることが特徴の超音波振動子駆動モータとした
ものであり、超音波プローブだけで超音波振動子を駆動
するモータシステムを構築することができ、装置本体と
超音波プローブは脱着、装着することができるという作
用を有する。
【0048】請求項2に記載の発明は、超音波振動子を
駆動モータのロータフレームの外周部に取り付けて、駆
動モータの駆動軸を中心に超音波振動子を回転させる構
成であって、駆動モータの回転側部材は2つの軸受で回
転支承され、その軸受の間にコアと巻線が形成され、そ
の2つの軸受間のロータフレームに超音波振動子が形成
され、さらにその2つの軸受の外側に駆動軸を固定する
ベースが構成されたことを特徴とする請求項1記載の超
音波振動子駆動モータとしたものであり、2つの軸受で
回転支承されたロータフレームに超音波振動子を取り付
けるために、回転が安定するうえに、超音波振動子の位
置が安定するので、座像の精度を向上することができる
という作用を有する。
【0049】請求項3に記載の発明は、超音波振動子を
駆動モータのロータフレームの外周部に取り付けて、駆
動モータの駆動軸を中心に超音波振動子を回転させる構
成であって、駆動モータの回転部材は2つの軸受で回転
支承され、その軸受の間にコアと巻線が形成され、その
2つの軸受間のロータフレームに超音波振動子が形成さ
れ、さらにその2つの軸受の外側に駆動軸を固定するベ
ースが構成され、超音波プローブ先端からハンドルに接
続される軸(ハンドル軸)に直交するように駆動モータ
の駆動軸が超音波プローブのウインドウケース内に構成
され、そのハンドルに平行に超音波振動子の超音波ビー
ムの軌跡面が構成されたことを特徴とする請求項1およ
び2記載の超音波振動子駆動モータとしたものであり、
超音波伝播媒質を内包しウインドウケース内に、駆動モ
ータの駆動軸と超音波振動子の回転軸を同一軸で構成し
た超音波振動子駆動モータを構成させて、機構部を小型
軽量にさせることができ、ハンドル軸に対して平行なビ
ーム軌跡面で画質のよい超音波断層画像が得られるとい
う作用を有する。
【0050】請求項4に記載の発明は、超音波振動子駆
動モータには、駆動モータの回転相対位置情報手段とし
てエンコーダを用いて、そのエンコーダはエンコーダマ
グネットとMR素子で構成された磁気エンコーダであっ
て、そのMR素子からの出力されたMR信号の信号増幅
を超音波プローブの先端の信号処理部で行い、その増幅
信号を矩形波処理する中継調整基板をハンドルに配置
し、矩形波信号をケーブル線で伝達させて、コネクタボ
ックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接続し
て、駆動モータを制御するように構成されたことが特徴
の請求項1、2、3記載の超音波振動子駆動モータとし
たものであり、駆動モータの回転相対位置情報手段とし
て磁気式エンコーダを用い、MR素子の信号をプローブ
先端で増幅することで外部ノイズの影響を受けないよう
にして、矩形波処理基板まで増幅信号をシールド性能を
気にせずに引き回すことができるという作用を有する。
【0051】請求項5に記載の発明は、超音波透過性を
有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音波
振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを
超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音波
プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と駆
動モータが内包した先端と筐体接続されたハンドルが構
成され、ハンドルからケーブルで接続されたコネクタボ
ックスが構成され、そのコネクタボックスで超音波診断
装置の本体に接続される構成である超音波診断装置にお
いて、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆
動マグネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベ
ースを具備し、超音波振動子駆動モータには、駆動モー
タの回転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、
そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
出力されたMR信号の信号増幅を超音波プローブの先端
の信号処理部で行い、その増幅信号を矩形波処理する中
継調整基板をハンドルに配置し、矩形波信号をケーブル
線で伝達させて、コネクタボックスに内蔵された駆動モ
ータの制御駆動回路に接続して、駆動モータを制御する
超音波振動子駆動モータを超音波プローブの先端に内包
したことが特徴の超音波プローブとしたものであり、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をプローブ先端で増幅するこ
とで外部ノイズの影響を受けないようにして、矩形波処
理基板まで増幅信号をシールド性能を気にせずに引き回
すことができるという作用を有する。
【0052】請求項6に記載の発明は、超音波透過性を
有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音波
振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを
超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音波
プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と駆
動モータが内包した先端と筐体接続されたハンドルが構
成され、ハンドルからケーブルで接続されたコネクタボ
ックスが構成され、そのコネクタボックスで超音波診断
装置の本体に接続される構成である超音波診断装置にお
いて、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆
動マグネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベ
ースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボ
ックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動さ
せて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であ
って、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転
相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエン
コーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成され、
そのMR素子からの出力されたMR信号の信号増幅とそ
の増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音波プロー
ブの先端に配置し、矩形波信号をケーブル線で伝達させ
て、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御駆
動回路に接続して、駆動モータを制御するように構成さ
れたことが特徴の超音波振動子駆動モータとしたもので
あり、駆動モータの回転相対位置情報手段として磁気式
エンコーダを用い、MR素子の信号をプローブ先端で増
幅し矩形波処理することで外部ノイズの影響を受け難く
することができるという作用を有する。
【0053】請求項7に記載の発明は、超音波透過性を
有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音波
振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを
超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音波
プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と駆
動モータが内包した先端と筐体接続されたハンドルが構
成され、ハンドルからケーブルで接続されたコネクタボ
ックスが構成され、そのコネクタボックスで超音波診断
装置の本体に接続される構成である超音波診断装置にお
いて、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆
動マグネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベ
ースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボ
ックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動さ
せて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であ
って、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転
相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエン
コーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成された
磁気エンコーダであって、そのMR素子からの出力され
たMR信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する
信号処理部を超音波プローブのハンドルに配置し、矩形
波信号をケーブル線で伝達させて、コネクタボックスに
構成された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動
モータを制御するように構成されたことが特徴の超音波
振動子駆動モータとしたものであり、駆動モータの回転
相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用い、MR
素子の信号をハンドルで増幅し矩形波処理することで、
超音波プローブ先端により小型な駆動モータを搭載する
ことができ、超音波プローブ先端を小さくすることがで
きるという作用を有する。
【0054】請求項8に記載の発明は、超音波透過性を
有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音波
振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを
超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音波
プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と駆
動モータが内包した先端と筐体接続されたハンドルが構
成され、ハンドルからケーブルで接続されたコネクタボ
ックスが構成され、そのコネクタボックスで超音波診断
装置の本体に接続される構成である超音波診断装置にお
いて、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆
動マグネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベ
ースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボ
ックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動さ
せて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であ
って、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転
相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエン
コーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成された
磁気エンコーダであって、そのMR素子からの出力され
たMR信号をケーブル線で伝達させて、コネクタボック
スに構成された信号処理部の処理回路でMR素子の信号
増幅とその増幅信号を矩形波処理を行い、コネクタボッ
クスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接続し
て、駆動モータを制御するように構成されたことが特徴
の超音波振動子駆動モータとしたものであり、駆動モー
タの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用
い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し矩形波
処理することで、超音波プローブ先端により小型な駆動
モータを搭載することができ、超音波プローブ先端を小
さくすることやハンドルを小さくすることができるとい
う作用を有する。
【0055】請求項9に記載の発明は、エンコーダはエ
ンコーダマグネットとMR素子で構成された磁気エンコ
ーダであって、そのMR素子からの出力されたMR信号
は超音波プローブの先端からハンドルを経由してケーブ
ルを通って、コネクタボックスの内部基板に伝達され、
このコネクタボックスの内部の基板には、MR素子の信
号増幅とその増幅信号を矩形波処理と駆動モータの制御
駆動回路が構成されていることが特徴の請求項8記載の
超音波振動子駆動モータとしたものであり、駆動モータ
の回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用
い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し矩形波
処理することで、超音波プローブ先端により小型な駆動
モータを搭載することができ、超音波プローブ先端を小
さくすることやハンドルを小さくすることができる。さ
らにMR素子の信号処理回路を駆動モータの制御駆動回
路と同じ基板に構成することで、コネクタボックスに納
める基板数が少なくなり作業性などが向上する。メイン
テナンスが容易になるという作用を有する。
【0056】請求項10に記載の発明は、請求項1〜
3、6〜9記載の超音波振動子駆動モータを超音波プロ
ーブの先端に内包し、駆動モータの駆動制御基板をコネ
クタボックスに配置したことが特徴の超音波プローブと
したものであり、超音波プローブだけで超音波振動子を
駆動するモータシステムを構築することができ、装置本
体と超音波プローブは脱着、装着することができるとい
う作用を有する。
【0057】請求項11に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と筐体接続されたハンドルが
構成され、ハンドルからケーブルで接続されたコネクタ
ボックスが構成され、そのコネクタボックスで超音波診
断装置の本体に接続される構成である超音波診断装置に
おいて、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、
駆動マグネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、
ベースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタ
ボックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動
させて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成で
あって、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回
転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエ
ンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成さ
れ、そのMR素子からの出力されたMR信号を超音波プ
ローブ内で信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行
い、MR信号の矩形波信号をコネクタボックスに構成さ
れた駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モータ
を制御するように構成されたことが特徴の超音波振動子
駆動モータで得られたビーム軌跡面の超音波断層画像を
使用した超音波診断装置としたものであり、超音波プロ
ーブだけで超音波振動子を駆動するモータシステムを構
築することができ、装置本体と超音波プローブは脱着、
装着することができるという作用を有する。
【0058】請求項12に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、
駆動マグネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、
ベースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタ
ボックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動
させて、超音波振動子を駆動モータで駆動させることが
特徴の超音波振動子駆動モータとしたものであり、超音
波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシステ
ムを構築することができ、装置本体と超音波プローブは
脱着、装着することができるという作用を有する。
【0059】請求項13に記載の発明は、超音波振動子
を駆動モータの回転側部材に取り付けて、駆動モータを
回転させることで超音波振動子を回転させる構成であっ
て、駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、そ
の回転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が構
成され、かつその超音波振動子取付面は駆動モータのロ
ータフレームの天面側面であることを特徴とする請求項
12記載の超音波振動子駆動モータとしたものであり、
回転するロータフレームの天面に超音波振動子を取り付
けるために、回転軸に対して軸方向に超音波ビームが放
射され、回転軸に対して平行に超音波ビーム軌跡面が形
成できるうえに、超音波振動子がモータのロータフレー
ムに直接搭載されているので、位置が安定するので、座
像の精度を向上することができるという作用を有する。
【0060】請求項14に記載の発明は、超音波振動子
を駆動モータの回転側部材に取り付けて、駆動モータを
回転させることで超音波振動子を回転させる構成であっ
て、駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、そ
の回転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が構
成され、超音波プローブ先端からハンドルへ接続する挿
入管の挿入方向に直交するように駆動モータの駆動軸が
超音波プローブのウインドウケース内に構成され、その
挿入管の挿入方向に直交して超音波振動子の超音波ビー
ムの軌跡面が構成されたことを特徴とする請求項12記
載の超音波振動子駆動モータとしたものであり、超音波
振動子回転する駆動モータを超音波プローブの先端に搭
載し、挿入管の挿入方向に直交するように超音波ビーム
が放射され、挿入管の挿入方向に直交するように超音波
ビーム軌跡面が形成できるので、細経プローブなどが製
作することができる。また、超音波振動子の位置が安定
するので、座像の精度を向上することができるという作
用を有する。
【0061】請求項15に記載の発明は、超音波振動子
を駆動モータの回転側部材に取り付けて、駆動モータを
回転させることで超音波振動子を回転させる構成であっ
て、駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、そ
の回転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が構
成され、かつその超音波振動子取付面は駆動モータのロ
ータフレームの天面側面であって、駆動モータを回転さ
せることで、駆動モータのロータフレームに搭載された
超音波振動子を回転させ、任意角度の超音波ビーム軌跡
面を走査することで超音波断層像を得る超音波プローブ
の先端に内蔵する駆動モータであって、挿入軸に沿った
断層のビーム軌跡面や挿入軸に直角方向のビーム軌跡面
を可能とすることを特徴とする請求項12および13記
載の超音波振動子駆動モータとしたものであり、回転す
るロータフレームの天面に超音波振動子を取り付けるた
めに、回転軸に対して軸方向に超音波ビームが放射さ
れ、回転軸に対して平行に超音波ビーム軌跡面が形成で
きるうえに、超音波振動子がモータのロータフレームに
直接搭載されているので、位置が安定するので、座像の
精度を向上することができるという作用を有する。
【0062】請求項16に記載の発明は、超音波振動子
駆動モータには、駆動モータの回転相対位置情報手段と
してエンコーダを用いて、そのエンコーダはエンコーダ
マグネットとMR素子で構成され、そのMR素子からの
出力されたMR信号の信号増幅を超音波プローブ先端の
信号処理部で行い、その増幅信号を矩形波処理する中継
調整基板をハンドルに配置して矩形波処理を行い、矩形
波信号をケーブル線で伝達させて、コネクタボックスに
構成された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動
モータを制御するように構成されたことが特徴の請求項
12、13、14、15記載の超音波振動子駆動モータ
としたものであり、駆動モータの回転相対位置情報手段
として磁気式エンコーダを用い、MR素子の信号をプロ
ーブ先端で増幅することで外部ノイズの影響を受けない
ようにして、矩形波処理基板まで増幅信号をシールド性
能を気にせずに引き回すことができる。また超音波プロ
ーブだけで超音波振動子を駆動するモータシステムを構
築することができ、装置本体と超音波プローブは脱着、
装着することができるという作用を有する。
【0063】請求項17に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、
駆動マグネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、
ベースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタ
ボックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動
させて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成で
あって、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回
転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエ
ンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成さ
れ、そのMR素子からの出力されたMR信号の信号増幅
とその増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音波プ
ローブの先端に配置し、矩形波信号は挿入管を通って、
ハンドルを経由し、さらにケーブルを通って伝達させ
て、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御駆
動回路に接続して、駆動モータを制御するように構成さ
れたことが特徴の超音波振動子駆動モータとしたもので
あり、駆動モータの回転相対位置情報手段として磁気式
エンコーダを用い、MR素子の信号をプローブ先端で増
幅し矩形波処理することで外部ノイズの影響を受け難く
することができる。また超音波プローブだけで超音波振
動子を駆動するモータシステムを構築することができ、
装置本体と超音波プローブは脱着、装着することができ
るという作用を有する。
【0064】請求項18に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、
駆動マグネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、
ベースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタ
ボックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動
させて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成で
あって、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回
転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエ
ンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成さ
れ、そのMR素子からの出力されたMR信号は挿入管を
通って、MR素子信号の信号増幅とその増幅信号を矩形
波処理する信号処理部を超音波プローブのハンドルに配
置して、MR素子信号をハンドルの信号処理部に接続
し、矩形波信号はケーブルを通って伝達させて、コネク
タボックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接
続して、駆動モータを制御するように構成されたことが
特徴の超音波振動子駆動モータとしたものであり、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をハンドルで増幅し矩形波処理
することで、超音波プローブ先端により小型な駆動モー
タを搭載することができ、超音波プローブ先端を小さく
することができる。また、超音波プローブだけで超音波
振動子を駆動するモータシステムを構築することがで
き、装置本体と超音波プローブは脱着、装着することが
できるという作用を有する。
【0065】請求項19に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、
駆動マグネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、
ベースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタ
ボックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動
させて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成で
あって、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回
転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエ
ンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成され
た磁気エンコーダであって、そのMR素子からの出力さ
れたMR素子信号は挿入管を通って、ハンドルを経由
し、さらにケーブルを通って伝達させて、コネクタボッ
クスに構成された信号処理部の処理回路でMR素子の信
号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行い、コネクタボ
ックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接続し
て、駆動モータを制御するように構成されたことが特徴
の超音波振動子駆動モータとしたものであり、駆動モー
タの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダを用
い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し矩形波
処理することで、超音波プローブ先端により小型な駆動
モータを搭載することができ、超音波プローブ先端を小
さくすることやハンドルを小さくすることができるとい
う作用を有する。
【0066】請求項20に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、
駆動軸を具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具
備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超
音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であって、超
音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位置
情報手段としてエンコーダを用いて、そのエンコーダは
エンコーダマグネットとMR素子で構成され、そのMR
素子からの出力されたMR信号の信号増幅とその増幅信
号を矩形波処理する信号処理部を超音波プローブの先端
に配置し、矩形波信号は挿入管を通って、ハンドルを経
由し、さらにケーブルを通って伝達させて、コネクタボ
ックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接続し
て、駆動モータを制御するように構成されたことが特徴
の請求項14記載の超音波振動子駆動モータとしたもの
であり、駆動モータの回転相対位置情報手段として磁気
式エンコーダを用い、MR素子の信号をコネクタボック
スで増幅し矩形波処理することで、超音波プローブ先端
により小型な駆動モータを搭載することができ、超音波
プローブ先端を小さくすることやハンドルを小さくする
ことができる。さらにMR素子の信号処理回路を駆動モ
ータの制御駆動回路と同じ基板に構成することで、コネ
クタボックスに納める基板数が少なくなり作業性などが
向上する。メインテナンスが容易になるという作用を有
する。
【0067】請求項21に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、
駆動軸を具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具
備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超
音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であって、超
音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位置
情報手段としてエンコーダを用いて、そのエンコーダは
エンコーダマグネットとMR素子で構成され、そのMR
素子からの出力されたMR信号は挿入管を通って、MR
素子信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理する信
号処理部を超音波プローブのハンドルに配置して、MR
素子信号をハンドルの信号処理部に接続し、矩形波信号
はケーブルを通って伝達させて、コネクタボックスに構
成された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モ
ータを制御するように構成されたことが特徴の請求項1
4記載の超音波振動子駆動モータとしたものであり、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をハンドルで増幅し矩形波処
理することで、超音波プローブ先端により小型な駆動モ
ータを搭載することができ、超音波プローブ先端を小さ
くすることができるという作用を有する。
【0068】請求項22に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、
駆動軸を具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具
備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超
音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であって、超
音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位置
情報手段としてエンコーダを用いて、そのエンコーダは
エンコーダマグネットとMR素子で構成された磁気エン
コーダであって、そのMR素子からの出力されたMR素
子信号は挿入管を通って、ハンドルを経由し、さらにケ
ーブルを通って伝達させて、コネクタボックスに構成さ
れた信号処理部の処理回路でMR素子の信号増幅とその
増幅信号を矩形波処理を行い、コネクタボックスに構成
された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モー
タを制御するように構成されたことが特徴の請求項14
記載の超音波振動子駆動モータとしたものであり、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し矩
形波処理することで、超音波プローブ先端により小型な
駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先端
を小さくすることやハンドルを小さくすることができる
という作用を有する。
【0069】請求項23に記載の発明は、超音波振動子
駆動モータには、駆動モータの回転相対位置情報手段と
してエンコーダを用いて、そのエンコーダはエンコーダ
マグネットとMR素子で構成された磁気エンコーダであ
って、そのMR素子からの出力されたMR素子信号は超
音波プローブの先端から挿入管を通って、ハンドルを経
由し、さらにケーブルを通って、コネクタボックスの内
部基板に伝達され、このコネクタボックスの内部基板に
は、MR素子の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理と
駆動モータの制御駆動回路が構成されていることが特徴
の請求項14、19記載の超音波振動子駆動モータとし
たものであり、駆動モータの回転相対位置情報手段とし
て磁気式エンコーダを用い、MR素子の信号をコネクタ
ボックスで増幅し矩形波処理することで、超音波プロー
ブ先端により小型な駆動モータを搭載することができ、
超音波プローブ先端を小さくすることやハンドルを小さ
くすることができる。さらにMR素子の信号処理回路を
駆動モータの制御駆動回路と同じ基板に構成すること
で、コネクタボックスに納める基板数が少なくなり作業
性などが向上する。メインテナンスが容易になるという
作用を有する。
【0070】請求項24に記載の発明は、請求項13〜
23記載の超音波振動子駆動モータを超音波プローブの
先端に内包し、駆動モータの駆動制御基板をコネクタボ
ックスに配置したことが特徴の超音波プローブとしたも
のであり、超音波プローブだけで超音波振動子を駆動す
るモータシステムを構築することができ、装置本体と超
音波プローブは脱着、装着することができるという作用
を有する。
【0071】請求項25に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、挿入管は屈曲性のあるフレキシブ
ルな管であって、超音波プローブは超音波振動子と駆動
モータが内包した先端と先端から挿入管で接続されたハ
ンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネクタボ
ックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音波診
断装置の本体に接続される構成である超音波診断装置に
おいて、駆動モータには回転側部材にロータフレーム、
駆動マグネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、
ベースを具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタ
ボックスに内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動
させて、超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成で
あって、超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回
転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、そのエ
ンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構成さ
れ、そのMR素子からの出力されたMR信号を超音波プ
ローブ内で信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行
い、MR信号の矩形波信号をコネクタボックスに構成さ
れた駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モータ
を制御するように構成されたことが特徴の超音波振動子
駆動モータで得られたビーム軌跡面の超音波断層画像を
使用した超音波診断装置としたものであり、超音波プロ
ーブだけで超音波振動子を駆動するモータシステムを構
築することができ、装置本体と超音波プローブは脱着、
装着することができるという作用を有する。
【0072】請求項26に記載の発明は、超音波透過性
を有する窓材からなるウインドウケースを具備し、超音
波振動子と上記超音波振動子を駆動させる駆動モータと
を超音波伝播媒質でウインドウケース内に内包した超音
波プローブであって、超音波プローブは超音波振動子と
駆動モータが内包した先端と先端から挿入管で接続され
たハンドルとハンドルからケーブルで接続されたコネク
タボックスとで構成され、そのコネクタボックスで超音
波診断装置の本体に接続される構成である超音波診断装
置において、挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管で
あって、駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、
駆動軸を具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具
備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに
内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超
音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であって、超
音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位置
情報手段としてエンコーダを用いて、そのエンコーダは
エンコーダマグネットとMR素子で構成され、そのMR
素子からの出力されたMR信号を超音波プローブ内で信
号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行い、MR信号の
矩形波信号をコネクタボックスに構成された駆動モータ
の制御駆動回路に接続して、駆動モータを制御するよう
に構成されたことが特徴の超音波振動子駆動モータで得
られたビーム軌跡面の超音波断層画像を使用した超音波
診断装置としたものであり、超音波プローブだけで超音
波振動子を駆動するモータシステムを構築することがで
き、装置本体と超音波プローブは脱着、装着することが
できるという作用を有する。
【0073】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
【0074】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
けるメカニカルセクタ走査型超音波プローブを使用した
超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図である。ま
た、図2に超音波プローブの外観斜視図を示す。
【0075】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
と本体システム部(または本体装置)から構成される。
超音波プローブは先端39とハンドル6とコネクタボッ
クス18とケーブルで構成される。超音波プローブの先
端には超音波振動子1、2を回転駆動させる駆動モータ
3が構成されている。その駆動モータ3には超音波振動
子とともに回転する駆動ロータ4が構成され、駆動ロー
タ4を支持するベースハウジング5(ベースやハウジン
グともいう)が内蔵され、超音波プローブのハンドル6
には駆動モータの位置検出信号の中継調整基板7と超音
波伝播媒質の容積調整機構8とが構成されている。
【0076】超音波振動子1、2は駆動ロータ4の回転
部の外周部に取り付けられている。そのため超音波振動
子1、2の駆動軸9と駆動モータ3の駆動軸9とは同一
の軸となる。駆動軸9に対して超音波振動子1、2のビ
ームはラジアル方向に放射させる。超音波振動子1側の
ビーム放射軸10を図1に図示する。その駆動ロータ4
が回転することで超音波振動子1、2のビーム放射軸1
0は面を形成し、その軌跡面11は駆動軸9に対して直
交した面となる。
【0077】駆動ロータ4の回転位置情報を知ること
は、駆動ロータ4に取り付けられた超音波振動子1、2
の位置情報を知ることになる。駆動ロータ4の回転位置
は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情報手段
を併用して駆動ロータ4の回転位置情報を知ることがで
きる。基準位置手段として磁性材のピン12(Z相ピン
ともいう)とMR素子13(Z相MR素子ともいう)で
構成されていて、そのMR素子13はZ相MR素子とし
て他のMR素子と区別している。Z相MR素子13では
磁性材のピン12が1つであるために、Z相MR素子1
3では駆動ロータ4の1回転に1パルスの信号が検出で
きる。そのために駆動ロータ4の基準位置を知ることが
できる。そのZ相MR素子信号は信号レベルが小さいの
で、ノイズを受けないためモータの近くの中継アンプ基
板14で信号増幅されて、プローブ先端からハンドル6
へ引き回される。
【0078】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
15が組み込まれ、その磁気式エンコーダ15は駆動ロ
ータ4側にエンコーダマグネット16とベースハウジン
グ5側にMR素子17(AB相MR素子ともいう)で構
成されている。MR素子17はAB相MR素子として別
のMR素子と区別される。AB相MR素子17はA相、
B相の2チャンネルの信号が得られるMR素子であっ
て、A相とB相の位相差は90度である。A相とB相と
の位相差が90度であるために駆動ロータ4の回転方向
をその位相差から求めることができる。エンコーダマグ
ネット16の外周には多極の磁極が着磁されていて、そ
の磁極数に相当した数の信号をAB相MR素子17から
得る。たとえば、エンコーダマグネット16は150極
の磁極であるので、AB相MR信号も150パルスとな
るので、駆動モータの位置情報としては1回転あたり1
50の分解精度の信号が得られる。エンコーダマグネッ
ト16は回転着磁がなされているために、磁極間の角度
精度は非常に高い。そのAB相信号もモータの近傍の中
継アンプ基板14で一旦増幅して、さらに正弦波波形の
信号を矩形波処理する中継調整基板7に配線し、ケーブ
ルを通ってコネクタボックス18に内蔵の駆動モータ制
御駆動回路19に接続される。コネクタボックス18は
超音波診断装置本体のシステム本体20に接続されて、
駆動モータ制御駆動回路19など駆動モータを駆動する
ための電力を供給している。
【0079】この駆動モータ3は回転数300r/mi
nから1800r/minまで数段階に切り換えて回転
駆動する。たとえば、エンコーダマグネット16が15
0極の磁極である場合、AB相MR信号もそれぞれ15
0パルスとなるので、そのままのパルス数でも使用でき
るが、超音波振動子1、2の回転角度位置の分解精度を
上げるために、A相B相を4逓倍すれば、1回転あたり
600パルスとなり、元信号に比べて4倍の分解精度と
なる。その駆動モータ3の駆動軸9と超音波振動子の回
転軸が同一軸であるので、ばらつきもなく回転角度精度
の良好なものとなり、画像もその信号をトリガーに使用
する場合はかなり画質の良い超音波診断画像となる。
【0080】超音波振動子1、2からの信号を駆動モー
タ3の外部に取り出すためにロータリトランス21が構
成されている。ロータリトランス21はロータ側トラン
ス22とステータ側トランス23で構成され、ロータ側
トランス22は駆動ロータ4側のロータ端部に構成さ
れ、ロータ側トランス22の信号線は超音波振動子1、
2に接続される。ステータ側トランス23はベースハウ
ジング5側に固定され、ステータ側トランス23の信号
線は超音波プローブの先端からハンドル6、ケーブルを
通ってコネクタボックス18に接続され、コネクタボッ
クス18を本体に装着することで、超音波振動子の信号
は本体の回路側へ接続される。
【0081】ロータリトランス21は信号を非接触で伝
達することができるので、接触型のスリップリングに比
べて駆動モータに作用する負荷が非常に小さいために、
小型駆動モータの場合には使用する設計を行う。
【0082】超音波振動子1(または2)から放射した
超音波は超音波振動子1(または2)の中央に放射状に
進み生体組織内に入射する。組織内に入射した超音波の
一部は組織内において反射した後、前記超音波振動子1
(または2)で受信され電気信号に変換されて、ロータ
リトランス21を通って駆動モータの外部に取り出され
て、システム本体内の増幅器に送られる。
【0083】超音波振動子1、2からの信号の周波数特
性がそれぞれ異なるように構成されていて、周波数の高
い方の超音波振動子を高周波振動子、周波数の低い方を
低周波振動子といって区別する。
【0084】駆動ロータ4を支承するベースハウジング
5はプローブ本体の取付台に固定されている。またベー
スハウジング5には駆動ロータ4を支承する支持部とプ
ローブ本体の取付台に固定される支持部から構成され
た、一体部材もので形成されている。ベース剛性を高め
て、駆動モータの支持剛性を強くしている。
【0085】駆動ロータ4とベースハウジング5と中継
アンプ基板14は超音波プローブの先端に構成されてい
て、全体が超音波透過性を有する窓材からなるウインド
ウケース24内の超音波伝播媒質に内包されている。ウ
インドウケース24内の超音波伝播媒質は気泡が含まれ
ないように減圧して、脱気したうえで、封止される。封
止された超音波伝播媒質が環境によって膨張したりして
も、媒質の圧力が緩和されるように超音波伝播媒質の容
積調整機構8が設けられている。この超音波伝播媒質の
容積調整機構8によっても気泡が混入してしまった場合
は、気泡の音響インピーダンスが極小であるため、超音
波伝播媒質と気泡との界面において超音波が反射され
る。この結果、超音波画像がまっ白になる程の多重反射
ノイズが生じてしまい、超音波画像の観察は事実上不可
能になる場合がある。この超音波伝播媒質の容積調整機
構8はゴム系の弾力性のある袋で構成されている。その
容積調整機構8と中継調整基板7は超音波プローブのハ
ンドル6に構成されている。
【0086】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0内の送受信回路部分について説明する。超音波振動子
の周波数特性の異なる2つの振動子に対して、高周波用
と低周波用と信号線が異なる。図1では、超音波振動子
1、2を説明の都合上、高周波振動子を超音波振動子1
とし、低周波振動子を超音波振動子2であるとする。
【0087】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数のき
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では周波数に相当する超音波振動子に駆
動信号を周波数に相当した方のロータリトランス21を
介して、相当した超音波振動子1(または2)に供給駆
動されて超音波を発生するため駆動パルスが形成され
る。その駆動パルスによって超音波振動子1(または
2)から生体内に放射される。
【0088】高周波用送信信号の場合は高周波振動子1
から、低周波用送信信号の場合は低周波振動子2から生
体内に放射された超音波は生体内組織にて反射される。
その反射超音波を超音波エコーという。送信時に用いた
超音波振動子1(または2)によって受信され、この超
音波エコーの反射強度に相当な微弱な受信信号はシステ
ム本体20内の増幅器27にて増幅されたのちBモード
用信号処理回路に送られる。Bモード信号処理回路にお
いて振動子出力は対数増幅器28で対数圧縮し、包絡線
検波用の検波回路29にて検波され、ゲイン補正用のゲ
イン設定器30をゲイン制御用コントローラ31で制御
されてゲイン補正され、合成回路32で信号合成され
て、A/D変換器33にてA/D変換され、高速画像D
SP34で画像処理される。DSP34で処理された座
像は一旦画像メモリ35にストアされる。駆動時の複数
の画像も画像メモリ35にストアされ、高速画像DSP
34を用いて信号処理され、その信号をデジタル・スキ
ャン・コンバータ(DSC)36を介してTV走査用フ
ォーマットに対応した画像データに変換され、テレビモ
ニタ37にて2次元超音波断層画像として表示される。
【0089】本体装置のシステム本体20には、装置全
体の回路を統括するホストCPU38があり、画像デー
タやメモリや駆動モータの位置情報やモータ駆動などを
総合的に監視、処理命令などしている。ホストCPU3
8は本体装置への外部入力操作に伴う入力による、超音
波プローブとしての処理を統括していることになる。
【0090】図2に超音波プローブの外観斜視図を示
す。図3は超音波診断装置本体を示す。図2において、
6はハンドルを示し、中継調整基板が内蔵されている。
39は超音波プローブの先端であり、超音波透過性を有
する窓材からなるウインドウケース24が先端に取り付
けられていて、その超音波プローブの先端39は駆動モ
ータと超音波振動子などが内蔵されている。超音波プロ
ーブの先端39とハンドル6はハードな筐体で接続され
ていて、ハンドル6を手で持つことで先端の方向は決定
できる。超音波プローブはハンドル6からケーブル40
でコネクタボックス18に接続されている。超音波プロ
ーブはそのコネクタボックス18を超音波診断装置のコ
ネクタ差し込み口41に装着することで、システム本体
20に接続される。診断中に超音波プローブがはずれな
いようにロック機構のついたノブ42があり、装着後は
ノブ42を回してコネクタボックス18を本体にしっか
りとロックする。
【0091】超音波プローブの先端39は体腔内に挿入
し易いように円筒形状のなめらかな流線形状をしてい
る。このケーブル40は、超音波振動子と超音波診断装
置本体とを接続する入出力線(I/O線)と駆動モータ
を駆動制御するための電気制御線とエンコーダなどの信
号線と衝撃検出用や温度センサの信号線などをコネクタ
ボックス18に伝達するフレキシシブルなケーブルであ
って、被覆により保護され、かつシールドが施されてい
る。ケーブル40は超音波振動子側とコネクタボックス
の両端で接地されている。図2ではケーブル40は長い
ので、途中省略して表現している。
【0092】駆動モータの制御駆動回路をコネクタボッ
クスに構成することで、本体システムの設計が軽減され
るうえに、コネクタボックスと診断装置本体との接続の
仕様を汎用的に決定することで、プローブの仕様が異な
っても、診断装置のソフト面を変えることで容易に対応
できる。超音波振動子を駆動するモータの制御部はプロ
ーブ側で行うことができ、プローブ側で駆動モータのシ
ステムは一応完結できる。
【0093】図3に示す超音波診断装置の本体は液晶の
ディスプレー43と装置を操作するためのキーボード4
4と走査角度位置など移動させるためのトラックボール
45があって、車46で移動できるようになっている。
キーボードなどの本体操作部の下側にコネクタ差し込み
口41が数個設けられている。超音波プローブを作業し
やすい所定位置に設置するために、超音波プローブのハ
ンドルを固定するフック47が操作部近傍のサイドに設
けられていて、数種の診断プローブを診断できるよう配
置することができる。
【0094】図4、図5は本実施例におけるヘキサ巻の
円筒形状の巻線を使用したスロットレスのコア付きモー
タの図であって、図4は断面図、図5は側面図である。
このスロットレスのコア付きモータはサーボ制御のブラ
シレスモータであって、センサレス駆動タイプのアウタ
ーロータ回転タイプある。この実施例のモータは超音波
振動子駆動モータであって、超音波診断装置のプローブ
先端に搭載のモータ例である。説明のために図4、図5
にはウインドウケースやハンドルなどケーシング類は省
略してある。
【0095】図4、図5においてそのコア48は固定側
であって、駆動マグネット49の付いているロータフレ
ーム50が回転側である。ロータフレーム50は小判形
状をしていて、内側には半円状の駆動マグネット49が
2個対向して取り付けられている。ロータフレーム50
の小判形状でフラットになった外周面には超音波振動子
1、2が取り付けられている。そのためロータフレーム
50が駆動軸9(シャフトともいう)を中心に回転する
と、そのロータフレーム50に搭載の超音波振動子1、
2も駆動軸9を中心に回転する。ロータフレーム50は
軸受51、52で回転支承されている。軸受51はロー
タフレーム50に設けられた軸受ボス部53に取り付け
られている。もう一方の軸受52はロータ側板54に取
り付けられ、そのロータ側板54はロータフレーム50
に嵌合挿入して装着される。
【0096】モータを制御するために、ロータ側板54
にはエンコーダマグネット16が取り付けられていて、
エンコーダマグネット16表面に多数の等間隔に磁極が
着磁されている。エンコーダマグネット16の外周に対
向するように磁気抵抗素子(MR素子、AB相MR素子
ともいう)17が磁性材の取付台55に取り付けられ
て、その取付台55をベースハウジング56に取り付け
ることで、エンコーダマグネット16の外周と微少な隙
間を設けてAB相MR素子17を配置固定する。
【0097】また駆動ロータの回転位置情報を知るため
の相対位置情報手段として磁気式エンコーダが組み込ま
れている。その磁気式エンコーダは駆動ロータ側にエン
コーダマグネット16とベースハウジング56側にAB
相MR素子17とで構成されている。エンコーダマグネ
ット16の材料はプラスチックマグネットであり、ベー
ス樹脂として12ナイロン系を使用している。
【0098】駆動マグネット49の漏洩磁束の影響をエ
ンコーダ出力に受けないために、エンコーダマグネット
16とAB相MR素子17との隙間が非常に狭く設定し
ている。その隙間が狭いために、エンコーダマグネット
16の膨潤や切削振れや組立振れなどの影響を少なくす
る必要がある。ロータ側板54にエンコーダマグネット
16を接着固定した状態で組加工して部品による振れを
小さくしている。また、エンコーダマグネット16のプ
ラスチックマグネットでのフェライトの含有量を大きく
した材料を使用している。つまりエンコーダマグネット
16については、超音波伝播媒質中で使用されるので膨
潤影響を考慮して、79%以上磁性材を含有したものを
使用している。
【0099】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
が組み込まれ、その磁気式エンコーダの位置検出素子は
AB相MR素子17である。そのAB相MR素子17は
A相、B相の2チャンネルの信号が得られるMR素子で
あって、A相とB相の位相差は90度のものである。A
相とB相との位相差が90度であるために、駆動ロータ
の回転方向をその位相差から求めることができる。その
ために、ロータフレーム50に取り付けた超音波振動子
1、2の回転位置情報を知ることができる。回転着磁機
で多極に着磁されたエンコーダマグネット16の外周と
AB相MR素子17は対向配置されている隙間は50μ
m程度であり、超音波伝播媒質中で駆動するので、大き
なゴミがあればその隙間に入り込んだりするので、オイ
ル洗浄したうえで組み込みがなされる。そのエンコーダ
マグネット16の磁極数に相当した数の信号をAB相M
R素子17から検出し、モータの制御信号として駆動モ
ータを制御させる。
【0100】たとえば、エンコーダマグネット16は1
50極である場合、AB相MR信号も150パルスとな
るので、駆動ロータの位置情報としては1回転あたり1
50パルスの分解精度の信号が得られる。A相とB相と
も150パルスであって、90度の位相差をもっている
ので、A相、B相の信号を4逓倍すれば、1回転あたり
600の分解精度の信号が得られる。エンコーダマグネ
ット16は回転着磁がなされるために、磁極間の角度精
度は非常に高いので、4逓倍してもかなり角度精度のよ
い位置情報が得られる。
【0101】そのAB相MR素子17の信号は可撓性基
板(AB相FPCともいう、図示せず)を通って駆動ロ
ータの近傍の中継アンプ基板14で一旦増幅して、さら
に正弦波波形の信号を矩形波処理する中継調整基板に接
続し、そこからケーブルを使用した長い配線処理をして
コネクタボックスに内蔵した駆動モータの制御駆動回路
に接続し、さらにコネクタボックスを超音波診断装置本
体に装着して、駆動モータの制御駆動回路に電力を供給
する。また、装置によってはMR信号の矩形波信号はシ
ステム本体側にも接続して、パルスの情報を伝達してい
る。
【0102】駆動モータには基準位置情報を知るための
基準位置手段として磁性材のZ相ピン12がSUM24
LやSUYなどの磁性材のロータフレーム50の外周部
に取り付けられている。このZ相ピン12は円筒形状し
た部分をロータフレーム50の外周に設けられた円筒の
穴に挿入して取り付けられ、駆動回転方向に対して先端
鋭角になるようにカット面57が両方に設けられてい
る。このZ相ピン12への磁束は駆動マグネット49か
ら得ている。Z相ピン12を検出するZ相MR素子13
が磁性材の取付台58を介してベースハウジング56に
取り付けられている。Z相MR素子13の信号は可撓性
基板(または、Z相FPCともいう、図示せず)を通っ
て中継アンプ基板14に接続され、中継アンプ基板14
から超音波プローブのハンドルにある中継調整基板に接
続されて、その中継調整基板からシールドケーブルを通
ってコネクタボックスにある駆動モータの制御駆動基板
に接続される。コネクタボックスから超音波診断装置本
体側へ接続される。中継アンプ基板14ではZ相MR素
子の信号を増幅している。さらにその増幅した信号を中
継調整基板において、矩形波処理をされる。
【0103】磁性材のZ相ピン12とZ相MR素子13
で構成されている基準位置手段は、磁性材のZ相ピン1
2が1つであるために、Z相MR素子13では駆動ロー
タの1回転に1パルスの信号が検出される。そのZ相M
R信号は信号レベルが小さいので、モータの近くの中継
アンプ基板14で信号増幅される。その増幅後のZ相信
号は中継調整基板のコンパレータ回路で矩形処理され
る。矩形処理された信号は0−5Vの矩形波信号であ
り、外部からのノイズの影響を受けにくい。Z相MR素
子13からすぐの信号は外部ノイズの影響を受けやすい
ので、中継アンプ基板14をベースハウジング56の近
くに配置して、増幅するようにしている。Z相コンパレ
ータ信号の立ち上がり位置を駆動ロータの基準位置にす
れば、駆動モータの回転基準位置になり、さらには超音
波振動子1、2の回転基準位置にもなる。このZ相信号
により基準位置を元に、超音波振動子1、2の位置を決
めておけば、超音波振動子の回転位置の基準を個々の超
音波プローブ間に相違なく決定することができる。
【0104】また、AB相、Z相の矩形波信号は超音波
診断装置の本体システム20にもコネクタボックス18
を経由して接続される。画像を表示するためには位置情
報がないと表現することができないために、本体システ
ム側でも、超音波振動子の位置情報が必要である。
【0105】超音波振動子1、2への送受信信号を駆動
ロータの外部に取り出すために、ロータリトランス21
が構成されている。ロータリトランス21のロータ側ト
ランス22をロータフレーム50の側面に取り付け、ス
テータ側トランス23はベースハウジング56側に取り
付けられている。ロータリトランス21は2ch構成で
あるので、トランス対向面にはリング状のコイル溝が2
本それぞれのトランスに形成されていて、そのリング状
の溝には巻線が数ターン平面上に配置されている。ロー
タ側トランス22の巻線はコイル溝66、67の下にあ
けられた穴59を通ってロータフレーム50側に引き出
されてロータ側トランスの裏面に貼られたFPC68に
接続される。また、超音波振動子のリード線もロータ側
トランス裏面に貼られたFPC68に接続し、ロータ側
トランス22の巻線を超音波振動子に導通接続する。ス
テータ側トランス23もロータ側トランス22の巻線に
対向する位置にリング状のコイル溝69、70を設け、
そのコイル溝69、70に巻線71を数ターン巻配置
し、その巻線の端はステータトランス側のリング状溝の
奥に設けた穴60に通して、ステータ側トランスの裏側
のFPC72に接続する。そのFPC72からはシール
ド線などを使用して超音波診断装置本体側へ接続する。
【0106】本実施例では超音波振動子は2個を使用し
ている。符号では1、2である。さらに、2種類の超音
波振動子を搭載することができるので、1つの超音波プ
ローブで2つの距離分解能の異なったものとして扱える
などの長所がある。
【0107】一般に距離分解能は周波数が高いと向上す
るが、周波数が高くなると超音波の減衰が大きくなるた
めに、深度の深い部分で診断ができなくなるので、1つ
の超音波プローブで振動数の異なる超音波振動子を切り
換えて使用することができるために、より便利な超音波
診断が可能となる。
【0108】また、ロータフレーム50に取り付けた超
音波振動子1、2は駆動軸9に対して180度離れた位
置に取り付けられる、一方の超音波振動子から放射した
超音波がもう一方の超音波振動子でも受信され、超音波
の受信信号にノイズとして入らないように、2個の超音
波振動子の相対角度位置を180度にしている。送信さ
れた超音波振動子はその反射信号を受信するが、反射信
号をもう一方の超音波振動子で受信すると、その信号は
ノイズとなるために、複数個の超音波振動子を使用する
場合は相受信は同一の超音波振動子で行い、他の超音波
振動子には受信信号がのらないようにする必要がある。
【0109】ロータリトランス21の場合ではクロスト
ークができるだけ小さくなるようにロータリトランス2
1の材質や磁性材のリングやショートリングや漏れ磁気
回路の遮断など対策をこうじている。クロストークは画
像のノイズとなるので、充分な配慮が必要となる。
【0110】超音波振動子はリード線が2本出ていて、
1本は電気グランド(GND)であり、もう1本は信号
線である。本実施例の超音波プローブでは駆動ロータに
超音波振動子が2個取り付けられているので、4本のリ
ード線があるが、電気グランドは共通として取り扱うた
めに3本のリード線として処理できる。超音波振動子は
180度離れているので、電気グランドの線同士を容易
に接続することはできないのでロータ側トランス22の
裏側に設けたFPC68を介して接続している。そのF
PC68には4箇所にランドがあって超音波振動子のリ
ード線を半田付け接続する。
【0111】超音波診断装置本体からI/O線(超音波
信号の送受信線)を介して送られた電気信号により超音
波振動子は超音波を放射し、被検体から反射される超音
波を受波し電荷量の変化を生じる。この超音波振動子の
電気的変化はI/O線を介して超音波診断装置本体に伝
達される。I/O線に流れる電気信号は2kHz〜12
kHzと範囲の周波数信号であるために不要輻射の主た
るノイズ源となる。本実施例では液封止の箇所はI/O
線一部を可撓性基板で構成して、そのほかはシールド線
を使用している。I/O線はシールドしているため、不
要輻射対策の効果を有するが、ロータリトランスの近傍
はシールドをすることができない。使用する周波数の電
極の位置を検討することで、不要輻射を低減させてい
る。すなわち、そのリング状の溝の外周側から内部に向
かうにしたがって超音波振動子の周波数が高くなるよう
に構成する。
【0112】超音波伝播媒質中で回転駆動される駆動モ
ータの位置情報信号ラインはエンコーダからの超音波振
動子の走査位置を知るための信号ラインであり、超音波
信号の送受信部からノイズが入ると、位置情報が不安定
となり、駆動モータの制御が不安定になる。モータの制
御を安定にさせるためにもI/O部は電気シールドし
て、ノイズの影響を及ぼさないようにしている。
【0113】駆動マグネット49に対向するように円筒
状のコア48が駆動軸9(シャフト)に固定されてい
る。そのコア48は絶縁されていて、コア48の外周部
には円筒状の巻線61が取り付けられている。その巻線
61は円筒状のヘキサ巻の巻線である。
【0114】コア48は円筒状のコアであるので、スロ
ットのあるコアと区別され、スロットレスコアと呼ばれ
ている。このスロットレスコア48には、絶縁膜62が
膜状に施されている。実施例ではこの絶縁膜62はエポ
キシ樹脂の電着塗装膜で、巻線61とコア48との電気
絶縁を目的にしたものであるので、膜厚が厚い方が良い
けれども、膜厚が厚いと巻線61とコア48の間に隙間
が生じ効率が低下することになるので、膜厚はできるだ
け薄くするような工程を採用している。絶縁膜はスプレ
ー塗装によっても膜形成が可能である。絶縁膜62を形
成した電着塗装膜、真空蒸着膜などが使用される。
【0115】電着塗装膜は絶縁性の優れた膜であって、
工業的には比較的に容易に膜形成できるうえに、電着塗
装膜は耐環境性が優れているために空気以外の環境たと
えば油などの環境下でも、モータ使用が可能となる。絶
縁に絶縁テープをする場合は油などの環境下では粘着剤
が特性劣化するために使用できないが、電着塗装膜では
油などの環境下でも問題なく使用できる。
【0116】真空での蒸着重合法による薄膜は、コアの
角部のカバーコート率は良好であるので、巻線とコアと
の絶縁が確実にできる。
【0117】コア48は絶縁されていて、コア48の外
周部には円筒状の巻線61が取り付けられている。その
巻線61は円筒状のヘキサ巻の巻線である。巻線61の
タップはコア48の端面に設けられたフレキシブル基板
63を介してリード線64に接続され、そのリード線6
4は駆動軸9の溝を通ってロータの外に引き出される。
【0118】駆動モータの回転部は駆動軸9を中心に回
転し、ロータフーム50の外周部に取り付けられた超音
波振動子1、2も駆動軸9を中心にして回転する。その
超音波振動子1、2は、トランスデューサとも呼ばれ
て、超音波プローブの中核をなす部品である。超音波振
動子1、2の先端には音響レンズ65がついている。屈
折の現象を有効に利用するのが音響レンズ65であっ
て、超音波は液体中よりも固体中での音速が早いために
振動子表面には凹型の音響レンズで超音波ビームを集束
させている。凹型の音響レンズ以外にも平面型音響レン
ズや凸型音響レンズを貼り付けられた超音波振動子が使
用される。
【0119】超音波振動子1、2のビームは駆動モータ
の駆動軸9に対して直交してラジアル方向にスキャンさ
れる。そのためにビームの軌跡面11は駆動軸9に直交
しているが、ハンドルの軸に対しては平行な面となって
いる。したがってハンドルの軸に対しては平行な面とな
るビーム軌跡面11の超音波断層画像が得られる。超音
波振動子1、2は駆動モータで回転されるのでその時の
超音波振動子のビーム軌跡面11が駆動軸9に対して直
交する面である。図5から分かるように、超音波振動子
から超音波を送受信して得られる超音波振動子配列方向
の超音波断層画像取得領域は360度の全周ではなくベ
ースハウジング56に妨げられて、ある範囲の超音波画
像しか得られない。その範囲では超音波振動子で走査で
きる超音波走査可能領域を表す。実際の超音波診断装置
では反射の問題などを考慮して幾何学的な角度よりも少
し小さな設定となっている。この角度を走査角度73と
いう。本実施例の場合では角度は220度となってい
る。
【0120】ベースハウジング56は金属粉末射出成形
法(Metal Injection Molding
=MIM)によって金属焼結金属から形成されている。
MIMは、R.E.Wiechがウィテック・プロセス
を開発し、1972年に実用化された技術で、3次元的
な複雑な形状の部品を精度良く生産できることから、機
械加工、ダイカスト、精密鋳造、粉末冶金に次ぐ第五世
代の金属加工法として注目を集めている工法であって、
寸法公差的には一般公差で10mm以下で±0.05m
m、特別公差で±0.03mm程度であり、金属加工精
度に匹敵するうえに、他の金属ダイキャストなどでは得
られない精度である。本実施例のベースハウジング56
は3次元的な複雑な形状であるうえに、駆動モータを支
承するために支持剛性が必要であるうえに、超音波振動
子の回転軸の位置寸法が安定であることも重要な要件で
あり、MIMを採用して製作をした。
【0121】材料としてSUS630を使用しているの
で、剛性を上げるために、熱処理をしている。熱処理を
することでブランク形状の変形がない。
【0122】実施例の巻線はヘキサ巻の円筒状巻線であ
る。この巻線はコアレスモータに使用されている巻線で
あって、この巻線を円筒状のコアの外周に挿入にて使用
する構成をとっている。このヘキサ巻の巻線である。ヘ
キサ巻線工程は巻回作業、テープ仮固定作業、平プレス
作業、カーリング作業、アニール作業という内容になっ
ている。
【0123】図4、図5から、駆動モータのモータリー
ド線64は駆動軸9の溝から外部に引き出されて、モー
タリード線64は駆動モータが3相でΔ結線であること
から、3本であり、その個々のモータリード線は所定の
中継アンプ基板14に半田接続される。駆動モータの電
力は超音波診断装置本体から供給される。つまり、本体
からコネクタボックスの駆動モータ制御駆動回路に供給
されて、その駆動モータ制御駆動回路のコイル出力部か
らハンドルの中継調整基板を経由して、さらに中継アン
プ基板も経由して、モータリード線64(一般にU相、
V相、W相として区別されている)に接続される。モー
タリード線64はモータの駆動電流が流れるために、リ
ード線抵抗が小さなものを使用している。すなわち、導
体を太くしている。
【0124】図4、図5によれば、駆動軸を中心にして
内側から、コア、絶縁膜、巻線、空気の隙間、マグネッ
ト、ロータフレームのような構成である。すなわち、ス
ロットレスのコア付きモータの構成となっている。
【0125】図4で示すように超音波振動子1、2への
送受信信号を駆動ロータの外部に取り出すために、ロー
タリトランス21で構成されている。ロータリトランス
21はロータ側トランス22をロータフレーム50に取
り付けられ、ステータ側トランス23がベースハウジン
グ56側に取り付けられている。
【0126】超音波振動子が2個搭載されているのでロ
ータリトランス21は2ch構成であるので、トランス
対向面にはリング状の溝が2本それぞれのトランスに形
成されている。
【0127】ロータ側トランス22の表面に同心円状に
コイル溝66、67が形成され、そのコイル溝66、6
7には、溝に適した半径のコイルが装着される。駆動モ
ータをウインドウケース内に収納するために、ロータリ
トランス21は円板形状のものであって、できるだけ薄
いものを採用した。コイル溝66、67に配置するコイ
ルの処理方法によっては、モータのトルク発生スペース
が小さくなるので、特性の低下を少なくするように、フ
レキシブル基板63を使用して、コイル端末の接続を行
った。
【0128】ロータリトランス21のロータ側トランス
22を薄いスペースの中に構成することができるので、
小型で軽量な超音波振動子を駆動する駆動モータがで
き、その駆動モータを超音波プローブの先端に内蔵する
ことができる。
【0129】ステータ側トランス23もロータ側トラン
ス22と同様に2chの構成になっている。ステータ側
トランス23のトランス対向面には、ロータ側のコイル
溝と対向する半径位置に2本のコイル溝69、70が形
成され、そのコイル溝69、70には、溝に適した半径
のコイル71が装着されている。コイル71は非磁性材
である接着材にてコイル溝に固定され、ステータ側トラ
ンス23のコイル71の端末線は溝の下にあけられた穴
60を通ってステータ側トランス23の裏側に引き出さ
れ、ステータ側トランス23の裏側に貼られたFPC7
2に半田付け接続される。そのFPC72を介して、超
音波診断装置本体側へと接続される。ステータ側トラン
ス23の裏側のFPC72は、ベースハウジング56の
支柱部に支障がない位置でシールド線に半田接続され、
超音波診断装置本体側へ接続する。
【0130】コイルの引き出しを裏面にすることで、ス
テータ側トランスを薄いスペースの中に構成することが
できるので、小型で軽量な超音波振動子を駆動する駆動
モータができ、その駆動モータを超音波プローブの先端
に内蔵することができる。
【0131】超音波診断装置の使用周波数は1MHz〜
10MHzであり、家電製品に比べて周波数が高い。し
たがって、使用するトランスの材料は初透磁率μiの周
波数特性が使用周波数の範囲でフラットな材料がよいこ
とから、初透磁率は比較的小さな材料が使用される。超
音波診断装置のロータリトランスの初透磁率は650以
下のものが好適である。
【0132】(実施例2)図6は本発明の一実施例にお
けるメカニカルセクタ走査型超音波プローブを使用した
超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図である。図
7に超音波プローブの外観斜視図を示す。図8、図9
は、本実施例における超音波振動子駆動モータの構造図
を示す。実施例1との相違点はMR素子の出力信号を増
幅し、矩形波処理する基板を超音波プローブの先端に構
成し、その信号をハンドルとケーブルを経由してコネク
タボックスの駆動モータ制御駆動回路に接続している。
【0133】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
と本体システム部から構成される。超音波プローブの先
端には超音波振動子1、2を回転駆動させる駆動モータ
74の駆動ロータ75、駆動ロータ75を支持するベー
スハウジング76が内蔵され、超音波プローブのハンド
ル6には超音波伝播媒質の容積調整機構8が構成されて
いる。
【0134】超音波振動子1、2は駆動ロータ75の回
転部の外周部に取り付けられている、そのため超音波振
動子1、2の回転軸と駆動モータ74の駆動軸77とは
同一の軸となる。駆動軸77に対して超音波振動子1、
2のビームはラジアル方向に放射させる。その駆動ロー
タ75が回転することが超音波振動子1、2のビームの
軌跡面11は駆動軸77に対して直交した面である。す
なわち、そのビームの軌跡面11に垂直な軸は駆動モー
タ74の駆動軸77である。
【0135】駆動モータ74の回転位置情報を知ること
は、駆動ロータ75に取り付けられた超音波振動子1、
2の位置情報を知ることになる。駆動ロータ75の回転
位置は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情報
を位置手段を併用して駆動ロータ75の回転位置情報を
知ることができる。基準位置手段として磁性材のZ相ピ
ン78とZ相MR素子79で構成されている。Z相MR
素子79では磁性材のZ相ピン78が1つであるため
に、Z相MR素子79では駆動ロータ75の1回転に1
パルスの信号が検出される。そのために駆動ロータ75
の基準位置を知ることができる。そのZ相MR信号は信
号レベルが小さいので、ノイズを受けないためモータの
近くの信号処理部80で信号増幅され、さらに正弦波波
形の信号を矩形波処理されて、ケーブルの長い配線処理
してコネクタボックスのモータ制御駆動回路に接続され
る。矩形波処理されたZ相MR信号はコネクタボックス
から超音波診断装置本体のシステム本体にも接続され
る。
【0136】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
81が組み込まれ、その磁気式エンコーダ81は駆動ロ
ータ側にエンコーダマグネット82とベースハウジング
76側にAB相MR素子83で構成されている。AB相
MR素子83はA相、B相の2チャンネルの信号が得ら
れるMR素子であって、A相とB相の位相差は90度の
ものである。A相とB相との位相差が90度であるため
に駆動モータの回転方向をその位相差から求めることが
できる。エンコーダマグネット82の外周には多極の磁
極が着磁されていて、その磁極数に相当した数の信号を
AB相MR素子83から得る。たとえば、エンコーダマ
グネット82は150極程度の磁極であるので、AB相
MR信号も150パルスとなるので、駆動モータの位置
情報としては1回転あたり150程度の分解精度の信号
が得られる。エンコーダマグネット82は回転着磁がな
されるために、磁極間の角度精度は非常に高い。そのA
B相信号もモータの近傍の信号処理部80で増幅し、そ
の増幅された正弦波波形の信号を矩形波処理されて、ケ
ーブルの長い配線処理してコネクタボックスのモータ制
御駆動回路に接続される。矩形波処理されたZ相MR信
号はコネクタボックスから超音波診断装置本体のシステ
ム本体にも接続される。
【0137】また、AB相、Z相の矩形波信号は超音波
診断装置の本体システム20にもコネクタボックス18
を経由して接続される。画像を表示するためには位置情
報がないと表現することができないために、本体システ
ム側でも、超音波振動子の位置情報が必要である。
【0138】この駆動モータ74は回転数300r/m
inから1200r/minまで数段階に切り換えて回
転駆動する。たとえば、エンコーダマグネット82が1
50極程度の磁極である場合、AB相MR信号もそれぞ
れ150パルスとなるので、そのままのパルス数でも使
用できるが、超音波振動子1、2の回転角度位置の分解
精度を上げるために、A相B相を4逓倍すれば、1回転
あたり600パルスとなり、元信号に比べて4倍の分解
精度となる。その駆動モータ74の駆動軸77と超音波
振動子の回転軸が同一軸であるので、ばらつきもなく回
転角度精度の良好なものとなり、画像もその信号をトリ
ガーに使用しているのでかなり画質の良い超音波診断画
像となる。
【0139】超音波振動子1、2からの信号を駆動モー
タ74の外部に取り出すために、スリップリング84が
駆動ロータ75のロータ端部に構成されている。超音波
振動子1(または2)から放射した超音波は超音波振動
子1(または2)の中央に放射状に進み生体組織内に入
射する。組織内に入射した超音波の一部は組織内におい
て反射した後、前記超音波振動子1(または2)で受信
され電気信号に変換されて、スリップリング84を通っ
て駆動モータ74の外部に取り出されて、システム本体
内の増幅器27に送られる。
【0140】超音波振動子1、2からの信号の周波数特
性がそれぞれ異なるように構成されていて、周波数の高
い方の超音波振動子を高周波振動子、周波数の低い方を
低周波振動子という。
【0141】駆動ロータ75を支承するベースハウジン
グ76はプローブ本体取付台85に固定されている。ま
たベースハウジング76には駆動ロータ75を支承する
支持部とプローブ本体取付台85に固定される支持部か
ら構成された、一体部材もので形成されている。一体部
材で形成することで、ベース剛性を高めて、駆動モータ
の支持剛性を強くしている。
【0142】駆動ロータ75とベースハウジング76と
信号処理部80は超音波プローブの先端に構成されてい
て、全体が超音波透過性を有する窓材からなるウインド
ウケース24内の超音波伝播媒質に内包されている。ウ
インドウケース24内の超音波伝播媒質は気泡が含まれ
ないように減圧して、脱気したうえで、封止される。封
止された超音波伝播媒質が環境によって膨張したりして
も、媒質の圧力が緩和されるように超音波伝播媒質の容
積調整機構8が設けられている。この超音波伝播媒質の
容積調整機構8はゴム系の弾力性のある袋で構成されて
いる。その容積調整機構8は超音波プローブのハンドル
6に構成されている。
【0143】また駆動モータを駆動するための駆動モー
タ制御駆動回路19はコネクタボックス内に構成されて
いる。
【0144】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0の送受信回路部分について説明する。超音波振動子の
周波数特性の異なる2つの振動子に対して、超音波振動
子1、2を説明の都合上、高周波振動子を超音波振動子
1とし、低周波振動子を超音波振動子2であるとする。
【0145】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数の決
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では周波数に相当する超音波振動子に駆
動信号を周波数に相当した方のスリップリング84を介
して、相当した超音波振動子1(または2)に供給駆動
されて超音波を発生するため駆動パルスが形成される。
その駆動パルスによって超音波振動子1(または2)か
ら生体内に放射される。
【0146】高周波用送信信号の場合は高周波振動子1
から、低周波用送信信号の場合は低周波振動子2から生
体内に放射された超音波は生体内組織にて反射される。
その反射超音波を超音波エコーという。送信時に用いた
超音波振動子1(または2)によって受信され、この超
音波エコーの反射強度に相当な微弱な受信信号はシステ
ム本体内の増幅器27にて増幅されたのちBモード用信
号処理回路に送られる。Bモード信号処理回路において
振動子出力は対数増幅器28で対数圧縮し、包絡線検波
用の検波回路29にて検波され、ゲイン補正用のゲイン
設定器30をゲイン制御用コントローラ31で制御され
てゲイン補正され、合成回路32で信号合成されて、A
/D変換器33にてA/D変換され、高速画像DSP3
4で画像処理される。DSP34で処理された画像は一
旦画像メモリ35にストアされる。駆動時の複数の画像
も画像メモリ35にストアされ、高速画像DSP34を
用いて信号処理され、その信号をデジタル・スキャン・
コンバータ(DSC)36を介してTV走査用フォーマ
ットに対応した画像データに変換され、テレビモニタ3
7にて2次元超音波断層画像として表示される。システ
ム本体20には、装置全体の回路を統括するホストCP
U38があり、画像データやメモリや駆動モータの駆動
回路などを総合的に監視、処理命令などしている。ホス
トCPU38は本体装置への外部入力操作に伴う入力に
よる、プローブとしての処理を統括していることにな
る。
【0147】図7において、6はハンドルを示し、39
は超音波プローブの先端であり、超音波透過性を有する
窓材からなるウインドウケース24が先端に取り付けら
れていて、駆動モータと超音波振動子などが内蔵されて
いる。超音波プローブは本体にケーブル40の先にコネ
クタボックス18で接続されている。先端39は体腔内
に挿入し易いように円筒形状のなめらかな流線形状をし
ている。このケーブル40は、超音波振動子1、2と超
音波診断装置本体とを接続する入出力線(I/O線)と
駆動モータを駆動制御するための電気制御線とエンコー
ダなどの信号線と衝撃検出用の信号線などを超音波診断
装置本体と接続するケーブル40であって、被覆により
保護され、かつシールドが施されている。ケーブル40
は超音波振動子側と超音波診断装置本体側の両端で接地
されている。
【0148】ハンドルには手元スイッチ6aがあって、
超音波振動子の回転の開始停止を行っている。信号ライ
ン的には、スイッチ6aは駆動モータ制御駆動回路に接
続されている。
【0149】図8、図9は、本実施例における超音波振
動子駆動モータの構造図を示す。説明のために図8、図
9にはウインドウケースやハンドルなどケーシング類は
省略してある。
【0150】図8、図9において、1、2は超音波振動
子、75は駆動モータの駆動ロータ、76はベースハウ
ジング、78は磁性材のZ相ピン、80は信号処理部、
81は磁気式エンコーダ、82はエンコーダマグネッ
ト、83はAB相MR素子、84はスリップリングであ
る。
【0151】駆動モータ74の回転部は駆動モータの駆
動軸77を中心に回転し、ロータフレーム86の外周部
に超音波振動子1、2が取り付けられている。その超音
波振動子1、2は、トランスデューサとも呼ばれて、超
音波プローブの中核をなす部品である。超音波振動子
1、2の先端には音響レンズ87がついている。屈折の
現象を有効に利用するのが音響レンズ87であって、超
音波は液体中よりも固体中での音速が早いために振動子
表面には凹型の音響レンズで超音波ビームを集束させて
いる。凹型の音響レンズ以外にも平面型音響レンズや凸
型音響レンズを貼り付けられた超音波振動子が使用され
る。
【0152】超音波振動子1、2のビームは駆動モータ
の駆動軸77に対して直交してラジアル方向にスキャン
される。そのためにビームの軌跡面11は駆動軸77に
直交している。駆動モータの駆動軸77には直交してい
るが、ハンドル6の軸に対しては平行な面となっている
ビーム軌跡面11の超音波断層画像が得られる。超音波
振動子1、2は駆動モータ74で回転されるのでその時
の超音波振動子のビームの軌跡面11が駆動モータの駆
動軸77に対して直交する面である。図から分かるよう
に、超音波振動子から超音波を送受信して得られる超音
波振動子配列方向の超音波断層画像取得領域は360度
の全周ではなくベースハウジング76に妨げられて、あ
る範囲の超音波画像しか得られない。その範囲では超音
波振動子で走査できる超音波走査可能領域角度を走査角
度という。実際の超音波診断装置では走査角度は反射の
問題などを考慮して幾何学的な角度よりも少し小さな設
定となっている。本実施例の場合では230度となって
いる。
【0153】駆動モータ74には基準位置情報を知るた
めの基準位置手段として磁性材のZ相ピン78が磁性材
のロータフレーム86の外周部に取り付けられている。
このZ相ピン78は円筒形状した部分をロータフレーム
86の外周に設けられた円筒の穴に挿入して取り付けら
れ、駆動回転方向に対して先端鋭角になるようにカット
面88が両方に設けられている。このZ相ピン78への
磁束は駆動モータ74のメインマグネットから得てい
る。Z相ピン78を検出するZ相MR素子(図8、図9
には図示せず、図6参照)が磁性材の取付台を介してベ
ースハウジング76に取り付けられている。Z相MR素
子の信号はZ相FPC89を通って信号処理部80に接
続され、中継アンプ基板から超音波プローブのハンドル
にはフラットリード線90を介して接続される。超音波
伝播媒質の封止には、丸線のリード線では封止が完全に
できないためにフラットケーブルを用いている。フラッ
トケーブルからコネクタボックスまではシールドケーブ
ルを使用する。外部からのノイズによって制御系が乱さ
れないためである。コネクタボックスからはコネクタボ
ックスを介して超音波診断装置本体側へ接続される。Z
相ピン78とZ相MR素子で構成されている基準位置手
段は、Z相ピン78が1つであるために、Z相MR素子
では駆動モータの1回転に1パルスの信号が検出され
る。そのZ相MR信号は信号レベルが小さいので、ノイ
ズを受けないためモータの近くの信号処理部80で信号
増幅される。その増幅後のZ相信号はコンパレータ回路
で矩形処理される。信号処理部80で矩形処理された信
号は0−5Vの信号であり、外部からのノイズの影響を
受けにくい。Z相矩形波信号の立ち上がり位置を駆動ロ
ータ75の基準位置にすれば、駆動ロータ75の回転基
準位置になり、さらには超音波振動子1、2の回転基準
位置にもなる。このZ相信号により基準位置を元に、超
音波振動子1、2の位置を決めておけば、超音波振動子
の回転位置の基準を個々の超音波プローブ間に相違なく
決定することができる。
【0154】また駆動モータ74の回転位置情報を知る
ための相対位置情報手段として磁気式エンコーダ81が
組み込まれている。その磁気式エンコーダ81は駆動ロ
ータ75側にエンコーダマグネット82とベースハウジ
ング76側にAB相MR素子83とで構成されている。
エンコーダマグネット82の材料はプラスチックマグネ
ットであり、ベース樹脂として12ナイロン系を使用し
ている。
【0155】メインマグネットの漏洩磁束の影響をエン
コーダ出力に受けないために、エンコーダマグネット8
2と、ベースハウジング76側に取り付けられたAB相
MR素子83との隙間を非常に狭く設定している。その
隙間が狭いために、エンコーダマグネット82の膨潤な
どの影響を少なくする必要がある。そのために、エンコ
ーダマグネット82はプラスチックマグネットで、その
フェライトの含有量については、超音波伝播媒質中で使
用されるので膨潤影響を考慮して、79%以上磁性材を
含有したものを使用している。
【0156】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
81が組み込まれ、その磁気式エンコーダ81の位置検
出素子はAB相MR素子83である。そのAB相MR素
子83はA相、B相の2チャンネルの信号が得られるM
R素子であって、A相とB相の位相差は90度のもので
ある。A相とB相との位相差が90度であるために、駆
動モータの回転方向をその位相差から求めることができ
る。そのために制御用エンコーダに使用されるMR素子
は90度位相差のものがほとんどである。多極に回転着
磁されたエンコーダマグネット82の外周とのギャップ
を介してAB相MR素子83は対向配置されている。
【0157】そのエンコーダマグネットの磁極数に相当
した数の信号をAB相MR素子83から得る。たとえ
ば、エンコーダマグネット82は150極である場合、
AB相MR信号も150パルスとなるので、駆動モータ
の位置情報としては1回転あたり150パルスの分解精
度の信号が得られる。エンコーダマグネット82は回転
着磁がなされるために、磁極間の角度精度は非常に高
い。A相、B相の信号を4逓倍すれば、1回転あたり6
00の分解精度の信号が得られるので、磁極間の角度精
度は非常に高いので、4逓倍してもかなり角度精度のよ
い位置情報が得られる。
【0158】そのAB相MR素子83の信号はAB相F
PC91を通って駆動ロータ75の近傍の信号処理部8
0で増幅して、さらに正弦波波形の信号を矩形波処理す
る。さらに、そのAB相信号はケーブルの長い配線処理
してコネクタボックスのモータ制御駆動回路に接続され
る。矩形波処理されたZ相MR信号はコネクタボックス
から超音波診断装置本体のシステム本体にも接続され
る。
【0159】超音波振動子1、2への送受信信号をロー
タフレーム86の外部に取り出すために、スリップリン
グ84が構成されている。スリップリング84は駆動モ
ータ側に絶縁シートなどの絶縁材を中間に介在させて、
所用数量の電極92を構成して、その電極92は超音波
振動子1、2が接続されている。その電極92はそれぞ
れの電極にコンタクトして電気的接続をするためのブラ
シ93がフェノール樹脂材などの電気絶縁材からなるブ
ラシホルダー94を介してベースハウジング76に取り
付けられている。ブラシ93からの信号(I/O信号)
はI/OFPCを通って超音波診断装置本体側へ接続さ
れる。
【0160】電極92は3個の電極で構成されていて、
それぞれ電極はポリエステルの絶縁シート97で絶縁さ
れている。
【0161】1個の超音波振動子にはリード線が2本出
ていて、1本は電気グランド(GND)であり、もう1
本は信号線である。本実施例の超音波プローブでは駆動
ロータに超音波振動子が2個取り付けられているので、
4本のリード線があるが、電気グランドは共通として取
り扱うために3本にリード線として処理できる。超音波
振動子は180度離れているので、電気グランドの線同
士を容易に接続することはできないので電極92を介し
て接続している。電極92からは4本のリード線が出て
いる。その内2本は約180度離れた同じ電極から出て
いる。
【0162】電極の個数の方は2個の超音波振動子のた
めに3個必要である。その3個の電極のうち、ウインド
ウケース側に電気グランドの電極を構成し、内部に向か
うにしたがって超音波振動子の周波数が高くなるように
構成する。
【0163】駆動モータ74のモータ線95はシャフト
の溝から外部に引き出されて、モータ線95は駆動モー
タが3相でΔ結線であることから3本であり、その個々
のモータ線は所定の信号処理部80に半田接続される。
信号処理部80に接続されたモータ線は一般にU相、V
相、W相として区別されている。
【0164】駆動ロータ75の両端はベースハウジング
76の支柱部で支承されているので、駆動モータは両持
ち支持である。すなわち、超音波振動子の回転体も両持
ち支持されていることになる。ベースハウジング76は
プローブの取付台に取り付ける支持部と駆動ロータ75
を支承する支柱部から構成されている。支持部での支承
は、ベースハウジング76が凹形状したくぼみの中に駆
動ロータ75を取り付けるために、簡単には組み込みで
きない。組み込まれた状態で説明すれば、駆動ロータ7
5の両端に駆動軸77を軸受カラ96で外周を覆い、そ
の軸受カラ96がベースハウジング76の支柱部の穴に
係合挿入されている。軸受カラ96があるために、ベー
スハウジング76から駆動軸77は抜けない。すなわ
ち、超音波振動子は両持ち軸受の駆動ロータ75のロー
タフレーム外周に取り付けられているために駆動ロータ
75の両軸受の間に構成されている。したがって駆動軸
77に対して超音波断層画像は直交していて、ハンドル
軸に対して直交することはない。
【0165】駆動モータを回転させると、駆動軸を中心
して走査するので、駆動軸77に直交した駆動ビーム軌
跡面11で超音波断層画像が得られる。その超音波断層
画像は2次元画像である。このように、本実施では2次
元走査用超音波プローブが可能となる。たとえば、23
0度範囲の超音波断層画像が得られるという従来にない
測定範囲の広きものが得ることができる。また、2次元
走査用超音波プローブを体腔内に挿入して使用する場合
には、挿入部先端に超音波振動子を配置することができ
るので、より挿入部を小型化、軽量化することができる
という利点を有する。
【0166】本実施例では超音波振動子は2個を使用し
ている。符号では1、2である。超音波振動子1、2か
らの信号の周波数特性がそれぞれ異なるように構成され
ていて、高周波振動子と低周波振動子の2種類の超音波
振動子を搭載することができるので、1つの超音波プロ
ーブで2つの距離分解能の異なったものとして扱える。
一般に距離分解能は周波数が高いと向上するが、周波数
が高くなると超音波の減衰が大きくなるために、深度の
深い部分で診断ができなくなるので、1つの超音波プロ
ーブで振動数の異なる超音波振動子を切り換えて使用す
ることができるためによりよい超音波診断が可能とな
る。
【0167】また、ロータフレーム86に取り付けた超
音波振動子1、2は駆動軸に対して180度離れた位置
に取り付けられる、一方の超音波振動子から放射した超
音波がもう一方の超音波振動子でも受信され、超音波の
受信信号にノイズとして入らないように、180度の対
で2個の超音波振動子を取り付けている。送信された超
音波振動子はその反射信号を受信するが、反射信号をも
う一方の超音波振動子で受信すると、その信号はノイズ
となるために、複数個の超音波振動子を使用する場合は
送受信は同一の超音波振動子で行い、他の超音波振動子
には受信信号がのらないようにする必要がある。スリッ
プリングの場合はそのノイズ影響がほとんどない。
【0168】超音波振動子と装置本体との電気信号の送
受信が正しく行われ、ノイズの少ない正確な超音波画像
を得ることができる。
【0169】ベースハウジング76は金属粉末射出成形
法(MIM)によって金属焼結金属から形成されてい
る。機構的には複雑なうえに、体腔内に挿入する駆動機
構部であるために、小さな部品となり、一般的な旋削加
工などでは不可能な形状となるために、ベースをMIM
工法で製作し、強度などを充分に確保を行う。
【0170】駆動モータと超音波振動子の位置関係で、
駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動子が構成する
機構となっているのでコンパクトにウインドウケース内
に構成できる2次元超音波画像用走査する機構を内蔵す
ることができる。超音波を走査するための駆動モータを
小型、軽量に作製でき、駆動モータをウインドウケース
に内蔵した超音波プローブを提供でき、そのプローブを
用いて超音波診断ができ、診断の便宜性を向上させるこ
とができる超音波診断装置が提供できる。
【0171】このように、本実施例における2次元走査
用超音波プローブは軽量で小型でプローブ先端に駆動部
の主な機構部が内蔵されている。超音波振動子による
と、広角な範囲の超音波断層画像が得られる。また、2
次元走査用超音波プローブを体腔内に挿入して使用する
場合には、挿入部先端に超音波振動子を配置することが
できるので、より挿入部を小型化することができるとい
う利点を有する。
【0172】本実施例の2次元走査用超音波プローブに
よる2次元的スキャンが可能であり、超音波振動子が固
定された駆動モータの回転にともなって、駆動モータ側
のエンコーダから回転角度信号が超音波診断装置に伝送
され、2次元の超音波断層画像が得られる。駆動ロータ
を支承したベースハウジングをプローブの取付部にしっ
かり取り付けることで、耐衝撃性が向上することにな
る。
【0173】(実施例3)図10は本発明の一実施例に
おけるメカニカルセクタ走査型超音波プローブを使用し
た超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図である。
また超音波プローブの外観斜視図は図2に類似であるの
で図示しない。
【0174】実施例1および実施例2との相違点はMR
素子の出力信号を増幅し、矩形波処理する基板を超音波
プローブのハンドルに構成する。超音波プローブの先端
を小さくするために先端の基板構成はダウンサイジング
への支障の一つでもあった。AB相MR素子、Z相MR
素子への接続線が多く必要であるが、作業的には煩雑で
はあるが小型化を容易に達成することができる。
【0175】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
と本体システム部(または本体装置)から構成される。
超音波プローブは先端とハンドル6とコネクタボックス
18とケーブル40で構成される。超音波プローブの先
端には超音波振動子1、2を回転駆動させる駆動モータ
3が構成されている。その駆動モータ3には超音波振動
子とともに回転する駆動ロータ4が構成され、駆動ロー
タ4を支持するベースハウジング5が内蔵され、超音波
プローブのハンドル6には駆動モータの位置検出信号の
信号処理部98と超音波伝播媒質の容積調整機構8とが
構成されている。
【0176】超音波振動子1、2は駆動ロータ4の回転
部の外周部に取り付けられている、そのため超音波振動
子1、2の駆動軸9と駆動モータ3の駆動軸9とは同一
の軸となる。駆動軸9に対して超音波振動子1、2のビ
ームはラジアル方向に放射させる。超音波振動子1側の
ビーム放射軸10を図示する。その駆動ロータ4が回転
することで超音波振動子1、2のビーム放射軸10は面
を形成し、その軌跡面11は駆動軸9に対して直交した
面となる。
【0177】駆動ロータ4の回転位置情報を知ること
は、駆動ロータ4に取り付けられた超音波振動子1、2
の位置情報を知ることになる。駆動ロータ4の回転位置
は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情報手段
を併用して駆動ロータ4の回転位置情報を知ることがで
きる。基準位置手段として磁性材のZ相ピン99とZ相
MR素子100で構成されている。Z相MR素子100
では磁性材のZ相ピン99が1つであるために、Z相M
R素子100では駆動ロータ4の1回転に1パルスの信
号が検出できる。そのために駆動ロータ4の基準位置を
知ることができる。そのZ相MR素子信号は信号レベル
が小さいので、信号処理部98で信号増幅と矩形波処理
されて、ケーブル40の長い配線処理してコネクタボッ
クス18のモータ制御駆動回路19に接続される。矩形
波処理されたZ相MR信号はコネクタボックス18から
超音波診断装置本体のシステム本体20にも接続され
る。
【0178】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
15が組み込まれ、その磁気式エンコーダ15は駆動ロ
ータ4側にエンコーダマグネット16とベースハウジン
グ5側にAB相MR素子17で構成されている。AB相
MR素子17はA相、B相の2チャンネルの信号が得ら
れるMR素子であって、A相とB相の位相差は90度の
ものである。A相とB相との位相差が90度であるため
に駆動ロータ4の回転方向をその位相差から求めること
ができる。エンコーダマグネット16の外周には多極の
磁極が着磁されていて、その磁極数に相当した数の信号
をAB相MR素子17から得る。たとえば、エンコーダ
マグネット16は150極の磁極であるので、AB相M
R信号も150パルスとなるので、駆動モータの位置情
報としては1回転あたり150の分解精度の信号が得ら
れる。エンコーダマグネット16は回転着磁がなされて
いるために、磁極間の角度精度は非常に高い。そのAB
相信号も信号処理部98で増幅と矩形波処理される。そ
の矩形波信号はケーブル40の中を通ってコネクタボッ
クス18に内蔵の駆動モータ制御駆動回路19に接続さ
れる。コネクタボックス18は超音波診断装置本体のシ
ステム本体20に接続されて、駆動モータ制御駆動回路
19など駆動モータを駆動するための電力を供給してい
る。
【0179】この駆動モータ3は回転数300r/mi
nから1800r/minまで数段階に切り換えて回転
駆動する。たとえば、エンコーダマグネット16が15
0極の磁極である場合、AB相MR信号もそれぞれ15
0パルスとなるので、そのままのパルス数でも使用でき
るが、超音波振動子1、2の回転角度位置の分解精度を
上げるために、A相B相を4逓倍すれば、1回転あたり
600パルスとなり、元信号に比べて4倍の分解精度と
なる。その駆動モータ3の駆動軸9と超音波振動子の回
転軸が同一軸であるので、ばらつきもなく回転角度精度
の良好なものとなり、画像もその信号をトリガーに使用
する場合はかなり画質の良い超音波診断画像となる。
【0180】超音波振動子1、2からの信号を駆動モー
タ3の外部に取り出すためにロータリトランス21が構
成されている。ロータリトランス21はロータ側トラン
ス22とステータ側トランス23で構成され、ロータ側
トランス22は駆動ロータ4側のロータ端部に構成さ
れ、ロータ側トランス22の信号線は超音波振動子1、
2に接続される。ステータ側トランス23はベースハウ
ジング5側に固定され、ステータ側トランス23の信号
線は超音波プローブの先端からハンドル6、ケーブルを
通ってコネクタボックス18に接続され、コネクタボッ
クス18を本体に装着することで、超音波振動子の信号
は本体の回路側へ接続される。
【0181】ロータリトランス21は信号を非接触で伝
達することができるので、接触型のスリップリングに比
べて駆動モータに作用する負荷が非常に小さいために、
小型駆動モータの場合には使用する設計を行う。
【0182】超音波振動子1(または2)から放射した
超音波は超音波振動子1(または2)の中央に放射状に
進み生体組織内に入射する。組織内に入射した超音波の
一部は組織内において反射した後、前記超音波振動子1
(または2)で受信され電気信号に変換されて、ロータ
リトランス21を通って駆動モータの外部に取り出され
て、システム本体内の増幅器に送られる。
【0183】超音波振動子1、2からの信号の周波数特
性がそれぞれ異なるように構成されていて、周波数の高
い方の超音波振動子を高周波振動子、周波数の低い方を
低周波振動子といって区別する。
【0184】駆動ロータ4を支承するベースハウジング
5はプローブ本体の取付台に固定されている。またベー
スハウジング5には駆動ロータ4を支承する支持部とプ
ローブ本体の取付台に固定される支持部から構成され
た、一体部材もので形成されている。ベース剛性を高め
て、駆動モータの支持剛性を強くしている。
【0185】駆動ロータ4とベースハウジング5と中継
アンプ基板14は超音波プローブの先端に構成されてい
て、全体が超音波透過性を有する窓材からなるウインド
ウケース24内の超音波伝播媒質に内包されている。ウ
インドウケース24内の超音波伝播媒質は気泡が含まれ
ないように減圧して、脱気したうえで、封止される。封
止された超音波伝播媒質が環境によって膨張したりして
も、媒質の圧力が緩和されるように超音波伝播媒質の容
積調整機構8が設けられている。この超音波伝播媒質の
容積調整機構8はゴム系の弾力性のある袋で構成されて
いる。その容積調整機構8と中継調整基板7は超音波プ
ローブのハンドル6に構成されている。
【0186】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0内の送受信回路部分について説明する。超音波振動子
の周波数特性の異なる2つの振動子に対して、高周波用
と低周波用と信号線が異なる。図10では、超音波振動
子1、2を説明の都合上、高周波振動子を超音波振動子
1とし、低周波振動子を超音波振動子2であるとする。
【0187】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数の決
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では周波数に相当する超音波振動子に駆
動信号を周波数に相当した方のロータリトランス21を
介して、相当した超音波振動子1(または2)に供給駆
動されて超音波を発生するため駆動パルスが形成され
る。その駆動パルスによって超音波振動子1(または
2)から生体内に放射される。
【0188】高周波用送信信号の場合は高周波振動子1
から、低周波用送信信号の場合は低周波振動子2から生
体内に放射された超音波は生体内組織にて反射される。
その反射超音波を超音波エコーという。送信時に用いた
超音波振動子1(または2)によって受信され、この超
音波エコーの反射強度に相当な微弱な受信信号はシステ
ム本体20内の増幅器27にて増幅されたのちBモード
用信号処理回路に送られる。Bモード信号処理回路にお
いて振動子出力は対数増幅器28で対数圧縮し、包絡線
検波用の検波回路29にて検波され、ゲイン補正用のゲ
イン設定器30をゲイン制御用コントローラ31で制御
されてゲイン補正され、合成回路32で信号合成され
て、A/D変換器33にてA/D変換され、高速画像D
SP34で画像処理される。DSP34で処理された座
像は一旦画像メモリ35にストアされる。駆動時の複数
の画像も画像メモリ35にストアされ、高速画像DSP
34を用いて信号処理され、その信号をデジタル・スキ
ャン・コンバータ(DSC)36を介してTV走査用フ
ォーマットに対応した画像データに変換され、テレビモ
ニタ37にて2次元超音波断層画像として表示される。
【0189】本体装置のシステム本体20には、装置全
体の回路を統括するホストCPU38があり、画像デー
タやメモリや駆動モータの位置情報やモータ駆動などを
総合的に監視、処理命令などしている。ホストCPU3
8は本体装置への外部入力操作に伴う入力による、超音
波プローブとしての処理を統括していることになる。
【0190】超音波プローブの先端は、超音波透過性を
有する窓材からなるウインドウケース24が先端に取り
付けられていて、その超音波プローブの先端は駆動モー
タと超音波振動子などが内蔵されている。超音波プロー
ブの先端とハンドル6はハードな筐体で接続されてい
て、ハンドル6を手で持つことで先端の方向は決定でき
る。
【0191】超音波プローブの先端には信号処理部は構
成せず、ハンドル6に信号処理部98を構成しているた
めに、先端の体積を小さくすることができ、先端を液封
止する超音波伝播媒質の量も少なくできるので、先端の
重量を軽くすることができる。超音波伝播媒質内で基板
を使用しない構造ができるので、基板の積層密度や部品
の実装密度を上げることができるので、信号処理部の小
型にできる。ハンドルも小型にできるために、超音波プ
ローブを軽量にすることができ、診断作業性が一段と向
上する。
【0192】駆動モータ制御駆動回路19をコネクタボ
ックス18に構成することで、本体システムの設計が軽
減されるうえに、コネクタボックス18と診断装置本体
との接続の仕様を汎用的に決定することで、プローブの
仕様が異なっても、診断装置のソフト面を変えることで
容易に対応できる。超音波振動子を駆動するモータの制
御部はプローブ側で行うことができ、プローブ側で駆動
モータのシステムは一応完結できる。
【0193】図11は本実施例におけるヘキサ巻の円筒
形状の巻線を使用したスロットレスのコア付きモータの
断面図である。図12はこのスロットレスのコア付きモ
ータの側面図である。このスロットレスのコア付きモー
タはサーボ制御のブラシレスモータであって、センサレ
ス駆動タイプのアウターロータ回転タイプある。この実
施例のモータは超音波振動子駆動モータであって、超音
波診断装置のプローブ先端に搭載のモータ例である。説
明のために図11、図12にはウインドウケースやハン
ドルなどケーシング類は省略してある。
【0194】図11、図12においてそのコア48は固
定側であって、駆動マグネット49の付いているロータ
フレーム103が回転側である。ロータフレーム103
は小判形状をしていて、内側には半円状の駆動マグネッ
ト49が2個対向して取り付けられている。ロータフレ
ーム103の小判形状でフラットになった外周面には超
音波振動子1、2が取り付けられている。そのためロー
タフレーム103が駆動軸9を中心に回転すると、その
ロータフレーム103に搭載の超音波振動子1、2も駆
動軸9を中心に回転する。ロータフレーム103の両サ
イドにはロータ側板104、105があって、ロータ側
板104はロータリトランス21側のもので、ロータ側
板105はエンコーダ側のものである。ロータ側板10
4には軸受ボス部53に設けられ、その軸受ボス部53
に軸受51が取り付けられている。またロータ側板10
4にはロータ側トランス22を係合して固定するインロ
ー部106があって、外周側端面の箇所も固定して、軸
受51に対して面振れが小さくなるように組み立てる。
ロータ側板105にはもう一方の軸受52が取り付けら
れる。それらロータ側板104、105はロータフレー
ム103に嵌合挿入して装着され、その取り付けられた
軸受51、52で回転支承されている。
【0195】モータを制御するために、ロータ側板10
5にはエンコーダマグネット16が取り付けられてい
て、エンコーダマグネット16表面に多数の等間隔に磁
極が着磁されている。エンコーダマグネット16の外周
に対向するようにAB相MR素子17が磁性材の取付台
55に取り付けられて、その取付台55をベースハウジ
ング56に取り付けることで、エンコーダマグネット1
6の外周と微少な隙間を設けてAB相MR素子17を配
置固定する。
【0196】また駆動ロータの回転位置情報を知るため
の相対位置情報手段として磁気式エンコーダが組み込ま
れている。その磁気式エンコーダは駆動ロータ側にエン
コーダマグネット16とベースハウジング56側にAB
相MR素子17とで構成されている。エンコーダマグネ
ット16の材料はプラスチックマグネットであり、ベー
ス樹脂として12ナイロン系を使用している。
【0197】駆動マグネット49の漏洩磁束の影響をエ
ンコーダ出力に受けないために、エンコーダマグネット
16とAB相MR素子17との隙間が非常に狭く設定し
ている。その隙間が狭いために、エンコーダマグネット
16の膨潤や切削振れや組立振れなどの影響を少なくす
る必要がある。ロータ側板105にエンコーダマグネッ
ト16を接着固定した状態で組加工して部品による振れ
を小さくしている。また、エンコーダマグネット16の
プラスチックマグネットでのフェライトの含有量を大き
くした材料を使用している。つまりエンコーダマグネッ
ト16については、超音波伝播媒質中で使用されるので
膨潤影響を考慮して、79%以上磁性材を含有したもの
を使用している。
【0198】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
が組み込まれ、その磁気式エンコーダの位置検出素子は
AB相MR素子17である。そのAB相MR素子17は
A相、B相の2チャンネルの信号が得られるMR素子で
あって、A相とB相の位相差は90度のものである。A
相とB相との位相差が90度であるために、駆動ロータ
の回転方向をその位相差から求めることができる。その
ために、ロータフレーム103に取り付けた超音波振動
子1、2の回転位置情報を知ることができる。回転着磁
機で多極に着磁されたエンコーダマグネット16の外周
とAB相MR素子17は対向配置されている隙間は50
μm程度であり、超音波伝播媒質中で駆動するので、大
きなゴミがあればその隙間に入り込んだりするので、オ
イル洗浄したうえで組み込みがなされる。そのエンコー
ダマグネット16の磁極数に相当した数の信号をAB相
MR素子17から検出し、モータの制御信号して駆動モ
ータを制御させる。
【0199】たとえば、エンコーダマグネット16は1
50極である場合、AB相MR信号も150パルスとな
るので、駆動ロータの位置情報としては1回転あたり1
50パルスの分解精度の信号が得られる。A相とB相と
も150パルスであって、90度の位相差をもっている
ので、A相、B相の信号を4逓倍すれば、1回転あたり
600の分解精度の信号が得られる。エンコーダマグネ
ット16は回転着磁がなされるために、磁極間の角度精
度は非常に高いので、4逓倍してもかなり角度精度のよ
い位置情報が得られる。
【0200】そのAB相MR素子17の信号はハンドル
にある信号処理部で増幅と矩形波処理される。信号処理
部からケーブルを通ってコネクタボックスに内蔵した駆
動モータの制御駆動回路に接続し、さらにコネクタボッ
クスを超音波診断装置本体に装着して、駆動モータの制
御駆動回路に電力を供給する。また、装置によってはM
R信号の矩形波信号はシステム本体側にも接続して、パ
ルスの情報を伝達している。
【0201】駆動モータには基準位置情報を知るための
基準位置手段として磁性材のZ相ピン99が磁性材のロ
ータフレーム103の外周部に取り付けられている。こ
のZ相ピン99はロータフレーム103の中間部ではな
く、エンコーダマグネットに近い側に装着されている。
Z相ピン99は円筒形状した部分をロータフレーム10
3の外周に設けられた円筒の穴に挿入して取り付けら
れ、駆動回転方向に対して先端鋭角になるようにカット
面107が両方に設けられている。このZ相ピン99へ
の磁束は駆動マグネット49から得ている。Z相ピン9
9を検出するZ相MR素子100が磁性材の取付台10
1を介してベースハウジング56のアングル102に取
り付けられている。Z相MR素子100の信号はハンド
ルの信号処理部に接続される。信号処理部からシールド
ケーブルを通ってコネクタボックスにある駆動モータの
制御駆動基板に接続される。コネクタボックスから超音
波診断装置本体側へ接続される。
【0202】磁性材のZ相ピン99とZ相MR素子10
0で構成されている基準位置手段は、Z相ピン99が1
つであるために、Z相MR素子100では駆動ロータの
1回転に1パルスの信号が検出される。そのZ相MR信
号は信号レベルが小さいので、ハンドルの信号処理部で
信号増幅される。その増幅後のZ相信号は信号処理部の
コンパレータ回路で矩形処理される。矩形処理された信
号は0−5Vの矩形波信号であり、外部からのノイズの
影響を受けにくい。Z相コンパレータ信号の立ち上がり
位置を駆動ロータの基準位置にすれば、駆動モータの回
転基準位置になり、さらには超音波振動子1、2の回転
基準位置にもなる。このZ相信号により基準位置を元
に、超音波振動子1、2の位置を決めておけば、超音波
振動子の回転位置の基準を個々の超音波プローブ間に相
違なく決定することができる。
【0203】超音波振動子1、2への送受信信号を駆動
ロータの外部に取り出すために、ロータリトランス21
が構成されている。ロータリトランス21のロータ側ト
ランス22をロータフレーム103の側面に取り付られ
たロータ側板104に取り付けられる。ステータ側トラ
ンス23はベースハウジング56側に取り付けられてい
る。ロータリトランス21は2ch構成であるので、ト
ランス対向面にはリング状のコイル溝が2本それぞれの
トランスに形成されていて、そのリング状の溝には巻線
が数ターン平面上に配置されている。ロータ側トランス
22の巻線はコイル溝66、67の下にあけられた穴5
9を通ってロータ側板104側に引き出されてロータ側
トランスの裏面に貼られたFPC68に接続される。ま
た、超音波振動子のリード線もロータ側トランス裏面に
貼られたFPC68に接続し、ロータ側トランス22の
巻線を超音波振動子に導通接続する。ステータ側トラン
ス23もロータ側トランス22の巻線に対向する位置に
リング状のコイル溝69、70を設け、そのコイル溝6
9、70に巻線71を数ターン巻配置し、その巻線の端
はステータトランス側のリング状溝の奥に設けた穴60
に通して、ステータ側トランスの裏側のFPC72に接
続する。そのFPC72からはシールド線などを使用し
て超音波診断装置本体側へ接続する。
【0204】本実施例では超音波振動子は2個を使用し
ている。符号では1、2である。さらに、2種類の超音
波振動子を搭載することができるので、1つの超音波プ
ローブで2つの距離分解能の異なったものとして扱える
などの長所がある。
【0205】一般に距離分解能は周波数が高いと向上す
るが、周波数が高くなると超音波の減衰が大きくなるた
めに、深度の深い部分で診断ができなくなるので、1つ
の超音波プローブで振動数の異なる超音波振動子を切り
換えて使用することができるために、より便利な超音波
診断が可能となる。
【0206】また、ロータフレーム103に取り付けた
超音波振動子1、2は駆動軸9に対して180度離れた
位置に取り付けられる、一方の超音波振動子から放射し
た超音波がもう一方の超音波振動子でも受信され、超音
波の受信信号にノイズとして入らないように、2個の超
音波振動子の相対角度位置を180度にしている。送信
された超音波振動子はその反射信号を受信するが、反射
信号をもう一方の超音波振動子で受信すると、その信号
はノイズとなるために、複数個の超音波振動子を使用す
る場合は相受信は同一の超音波振動子で行い、他の超音
波振動子には受信信号がのらないようにする必要があ
る。
【0207】超音波振動子はリード線が2本出ていて、
1本は電気グランド(GND)であり、もう1本は信号
線である。本実施例の超音波プローブでは駆動ロータに
超音波振動子が2個取り付けられているので、4本のリ
ード線があるが、電気グランドは共通として取り扱うた
めに3本のリード線として処理できる。超音波振動子は
180度離れているので、電気グランドの線同士を容易
に接続することはできないのでロータ側トランス22の
裏側に設けたFPC68を介して接続している。そのF
PC68には4箇所にランドがあって超音波振動子のリ
ード線を半田付け接続する。
【0208】超音波診断装置本体からI/O線(超音波
信号の送受信線)を介して送られた電気信号により超音
波振動子は超音波を放射し、被検体から反射される超音
波を受波し電荷量の変化を生じる。この超音波振動子の
電気的変化はI/O線を介して超音波診断装置本体に伝
達される。I/O線に流れる電気信号は2kHz〜12
kHzの範囲の周波数信号であるために不要輻射の主た
るノイズ源となる。本実施例では液封止の箇所はI/O
線一部を可撓性基板で構成して、そのほかはシールド線
を使用している。I/O線はシールドしているため、不
要輻射対策の効果を有するが、ロータリトランスの近傍
はシールドをすることができない。使用する周波数の電
極の位置を検討することで、不要輻射を低減させてい
る。すなわち、そのリング状の溝の外周側から内部に向
かうにしたがって超音波振動子の周波数が高くなるよう
に構成する。
【0209】超音波伝播媒質中で回転駆動される駆動モ
ータの位置情報信号ラインはエンコーダからの超音波振
動子の走査位置を知るための信号ラインであり、超音波
信号の送受信部からノイズが入ると、位置情報が不安定
となり、駆動モータの制御が不安定になる。モータの制
御を安定にさせるためにもI/O部は電気シールドし
て、ノイズの影響を及ぼさないようにしている。
【0210】駆動マグネット49に対向するように円筒
状のコア48が駆動軸9に固定されている。そのコア4
8は絶縁されていて、コア48の外周部には円筒状の巻
線61が取り付けられている。その巻線61は円筒状の
ヘキサ巻の巻線である。
【0211】コア48は円筒状のコアであるので、スロ
ットのあるコアと区別され、スロットレスコアと呼ばれ
ている。このスロットレスコア48には、絶縁膜62が
膜状に施されている。実施例ではこの絶縁膜62はエポ
キシ樹脂の電着塗装膜で、巻線61とコア48との電気
絶縁を目的にしたものであるので、膜厚が厚い方がよい
けれども、膜厚が厚いと巻線61とコア48の間に隙間
が生じ効率が低下することになるので、膜厚はできるだ
け薄くするような工程を採用している。絶縁膜はスプレ
ー塗装によっても膜形成が可能である。絶縁膜62を形
成した電着塗装膜、真空蒸着膜などが使用される。
【0212】電着塗装膜は絶縁性の優れた膜であって、
工業的には比較的に容易に膜形成できるうえに、電着塗
装膜は耐環境性が優れているために空気以外の環境たと
えば油などの環境下でも、モータ使用が可能となる。絶
縁に絶縁テープをする場合は油などの環境下では粘着剤
が特性劣化するために使用できないが、電着塗装膜では
油などの環境でも問題なく使用できる。
【0213】コア48は絶縁されていて、コア48の外
周部には円筒状の巻線61が取り付けられている。その
巻線61は円筒状のヘキサ巻の巻線である。巻線61の
タップはコア48の端面に設けられたフレキシブル基板
63を介してリード線64に接続され、そのリード線6
4は駆動軸9の溝を通ってロータの外に引き出される。
【0214】駆動モータの回転部は駆動軸9を中心に回
転し、ロータフーム103の外周部に取り付けられた超
音波振動子1、2も駆動軸9を中心にして回転する。そ
の超音波振動子1、2は、トランスデューサとも呼ばれ
て、超音波プローブの中核をなす部品である。超音波振
動子1、2の先端には音響レンズ65がついている。屈
折の現象を有効に利用するのが音響レンズ65であっ
て、超音波は液体中よりも固体中での音速が早いために
振動子表面には凹型の音響レンズで超音波ビームを集束
させている。凹型の音響レンズ以外の平面型音響レンズ
や凸型音響レンズを貼り付けられた超音波振動子が使用
される。
【0215】超音波振動子1、2のビームは駆動モータ
の駆動軸9に対して直交してラジアル方向にスキャンさ
れる。そのためにビームの軌跡面11は駆動軸9に直交
しているが、ハンドルの軸に対しては平行な面となって
いる。したがってハンドルの軸に対しては平行な面とな
るビーム軌跡面11の超音波断層画像が得られる。超音
波振動子1、2は駆動モータで回転されるのでその時の
超音波振動子のビーム軌跡面11が駆動軸9に対して直
交する面である。超音波振動子から超音波を送受信して
得られる超音波振動子配列方向の超音波断層画像取得領
域は360度の全周ではなくベースハウジング56に妨
げられて、ある範囲の超音波画像しか得られない。その
範囲では超音波振動子で走査できる超音波走査可能領域
を表す。実際の超音波診断装置では反射の問題などを考
慮して幾何学的な角度よりも少し小さな設定となってい
る。この角度を走査角度73という。その走査角度73
のビーム軌跡面11は本実施例の場合では角度は220
度となっている。
【0216】ベースハウジング56は金属粉末射出成形
法によって金属焼結金属から形成されている。本実施例
のベースハウジング56は3次元的な複雑な形状である
うえに、駆動モータを支承するために支持剛性が必要で
あるうえに、超音波振動子の回転軸の位置寸法が安定で
あることも重要な要件であり、MIMを採用して製作を
した。
【0217】図11、図12から、駆動モータのモータ
リード線64はシャフト9の溝から外部に引き出され
て、モータリード線64は駆動モータが3相でΔ結線で
あることから、3本であり、その個々のモータリード線
はハンドルの信号処理部に半田接続される。駆動モータ
の電力は超音波診断装置本体から供給される。つまり、
本体からコネクタボックスの駆動モータ制御駆動回路に
供給されて、その駆動モータ制御駆動回路のコイル出力
部からハンドルの信号処理部を経由して、モータリード
線64(一般にU相、V相、W相として区別されてい
る)に接続される。モータリード線64はモータの駆動
電流が流れるために、リード線抵抗が小さなものを使用
している。すなわち、導体を太くしている。
【0218】図11で示すように超音波振動子1、2へ
の送受信信号を駆動ロータの外部に取り出すために、ロ
ータリトランス21で構成されている。ロータリトラン
ス21はロータ側トランス22をロータ側板104に取
り付けられ、ステータ側トランス23がベースハウジン
グ56側に取り付けられている。
【0219】超音波振動子が2個搭載されているのでロ
ータリトランス21は2ch構成であるので、トランス
対向面にはリング状の溝が2本それぞれのトランスには
形成されている。
【0220】ロータ側トランス21の表面に同心円状に
コイル溝66、67が形成され、そのコイル溝66、6
7には、溝に適した半径のコイルが装着される。駆動モ
ータをウインドウケース内に収納するために、ロータリ
トランス21は円板形状のものであって、できるだけ薄
いものを採用した。コイル溝66、67に配置するコイ
ルの処理方法によっては、モータのトルク発生スペース
が小さくなるので、特性の低下を少なくするように、フ
レキシブル基板63を使用して、コイル端末の接続を行
った。
【0221】ロータリトランス21のロータ側トランス
22を薄いスペースの中に構成することができるので、
小型で軽量な超音波振動子を駆動する駆動モータがで
き、その駆動モータを超音波プローブの先端に内蔵する
ことができる。
【0222】ステータ側トランス23もロータ側トラン
ス22と同様に2chの構成になっている。ステータ側
トランス23のトランス対向面には、ロータ側のコイル
溝と対向する半径位置に2本のコイル溝69、70が形
成され、そのコイル溝69、70には、溝に適した半径
のコイル71が装着されている。コイル71は非磁性材
である接着材にてコイル溝に固定され、ステータ側トラ
ンス23のコイル71の端末線は溝の下にあけられた穴
60を通ってステータ側トランス23の裏側に引き出さ
れ、ステータ側トランス23の裏側に貼られたFPC7
2に半田付け接続される。そのFPC72を介して、超
音波診断装置本体側へと接続される。ステータ側トラン
ス23の裏側のFPC72は、ベースハウジング56の
支柱部に支障がない位置でシールド線に半田接続され、
超音波診断装置本体側へ接続する。
【0223】コイルの引き出しを裏面にすることで、ス
テータ側トランスを薄いスペースの中に構成することが
できるので、小型で軽量な超音波振動子を駆動する駆動
モータができ、その駆動モータを超音波プローブの先端
に内蔵することができる。
【0224】(実施例4)図13は本発明の一実施例に
おけるメカニカルセクタ走査型超音波プローブを使用し
た超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図である。
また超音波プローブの外観斜視図は図2に類似であるの
で図示しない。
【0225】実施例1および実施例2、実施例3との相
違点はMR素子の出力信号を増幅し、矩形波処理する基
板を超音波プローブのコネクタボックスに構成する。超
音波プローブの先端とハンドルを小さくするために、コ
ネクタボックスに配置可能なものは構成するようにした
一例である。
【0226】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
と本体システム部(または本体装置)から構成される。
超音波プローブは先端とハンドル6とコネクタボックス
18とケーブル40で構成される。超音波プローブの先
端には超音波振動子1、2を回転駆動させる駆動モータ
3が構成されている。その駆動モータ3には超音波振動
子とともに回転する駆動ロータ4が構成され、駆動ロー
タ4を支持するベースハウジング5が内蔵され、超音波
プローブのハンドル6には超音波伝播媒質の容積調整機
構8とが構成されている。
【0227】超音波振動子1、2は駆動ロータ4の回転
部の外周部に取り付けられている。そのため超音波振動
子1、2の駆動軸9と駆動モータ3の駆動軸9とは同一
の軸となる。駆動軸9に対して超音波振動子1、2のビ
ームはラジアル方向に放射させる。超音波振動子1側の
ビーム放射軸10を図示する。その駆動ロータ4が回転
することで超音波振動子1、2のビーム放射軸10は面
を形成し、その軌跡面11は駆動軸9に対して直交した
面となる。
【0228】駆動ロータ4の回転位置情報を知ること
は、駆動ロータ4に取り付けられた超音波振動子1、2
の位置情報を知ることになる。駆動ロータ4の回転位置
は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情報手段
を併用して駆動ロータ4の回転位置情報を知ることがで
きる。基準位置手段として磁性材のZ相ピン109とZ
相MR素子110で構成されている。Z相MR素子11
0では磁性材のZ相ピン109が1つであるために、Z
相MR素子110では駆動ロータ4の1回転に1パルス
の信号が検出できる。そのために駆動ロータ4の基準位
置を知ることができる。Z相MR素子の出力信号は超音
波プローブの先端からハンドルとケーブルを経由してコ
ネクタボックス18に構成されている信号処理部108
に接続され、その信号処理部108で増幅と矩形波処理
を行い、駆動モータの制御駆動回路19と本体システム
のホストCPU38に信号を伝達させる。
【0229】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
15が組み込まれ、その磁気式エンコーダ15は駆動ロ
ータ4側にエンコーダマグネット16とベースハウジン
グ5側にAB相MR素子17で構成されている。AB相
MR素子17はA相、B相の2チャンネルの信号が得ら
れるMR素子であって、A相とB相の位相差は90度で
ある。A相とB相との位相差が90度であるために駆動
ロータ4の回転方向をその位相差から求めることができ
る。エンコーダマグネット16の外周には多極の磁極が
着磁されていて、その磁極数に相当した数の信号をAB
相MR素子17から得る。たとえば、エンコーダマグネ
ット16は150極の磁極であるので、AB相MR信号
も150パルスとなるので、駆動モータの位置情報とし
ては1回転あたり150の分解精度の信号が得られる。
エンコーダマグネット16は回転着磁がなされているた
めに、磁極間の角度精度は非常に高い。
【0230】AB相MR素子の出力信号も超音波プロー
ブの先端からハンドルとケーブルを経由してコネクタボ
ックス18に構成されている信号処理部108に接続さ
れる。その信号処理部108で増幅と矩形波処理を行
い、矩形波処理されたAB相信号は駆動モータの制御駆
動回路19と本体システムのホストCPU38に信号を
伝達させる。
【0231】コネクタボックス18は超音波診断装置本
体のシステム本体20に接続されて、駆動モータ制御駆
動回路19など駆動モータを駆動するための電力を供給
している。
【0232】超音波振動子1、2からの信号を駆動モー
タ3の外部に取り出すためにロータリトランス21が構
成されている。ロータリトランス21はロータ側トラン
ス22とステータ側トランス23で構成され、ロータ側
トランス22は駆動ロータ4側のロータ端部に構成さ
れ、ロータ側トランス22の信号線は超音波振動子1、
2に接続される。ステータ側トランス23はベースハウ
ジング5側に固定され、ステータ側トランス23の信号
線は超音波プローブの先端からハンドル6、ケーブルを
通ってコネクタボックス18に接続され、コネクタボッ
クス18を本体に装着することで、超音波振動子の信号
は本体の回路側へ接続される。
【0233】ロータリトランス21は信号を非接触で伝
達することができるので、接触型のスリップリングに比
べて駆動モータに作用する負荷が非常に小さいために、
小型駆動モータの場合には使用する設計を行う。
【0234】超音波振動子1(または2)から放射した
超音波は超音波振動子1(または2)の中央に放射状に
進み生体組織内に入射する。組織内に入射した超音波の
一部は組織内において反射した後、前記超音波振動子1
(または2)で受信され電気信号に変換されて、ロータ
リトランス21を通って駆動モータの外部に取り出され
て、システム本体内の増幅器に送られる。
【0235】超音波振動子1、2からの信号の周波数特
性がそれぞれ異なるように構成されていて、周波数の高
い方の超音波振動子を高周波振動子、周波数の低い方を
低周波振動子といって区別する。
【0236】駆動ロータ4を支承するベースハウジング
5はプローブ本体の取付台に固定されている。またベー
スハウジング5には駆動ロータ4を支承する支持部とプ
ローブ本体の取付台に固定される支持部から構成され
た、一体部材もので形成されている。ベース剛性を高め
て、駆動モータの支持剛性を強くしている。
【0237】駆動ロータ4とベースハウジング5は超音
波プローブの先端に構成されていて、全体が超音波透過
性を有する窓材からなるウインドウケース24内の超音
波伝播媒質に内包されている。ウインドウケース24内
の超音波伝播媒質は気泡が含まれないように減圧して、
脱気したうえで、封止される。封止された超音波伝播媒
質が環境によって膨張したりしても、媒質の圧力が緩和
されるように超音波伝播媒質の容積調整機構8が設けら
れている。この超音波伝播媒質の容積調整機構8はゴム
系の弾力性のある袋で構成されている。その容積調整機
構8は超音波プローブのハンドル6に構成されている。
【0238】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0内の送受信回路部分について説明する。超音波振動子
の周波数特性の異なる2つの振動子に対して、高周波用
と低周波用と信号線が異なる。図13では、超音波振動
子1、2を説明の都合上、高周波振動子を超音波振動子
1とし、低周波振動子を超音波振動子2であるとする。
【0239】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数の決
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では周波数に相当する超音波振動子に駆
動信号を周波数に相当した方のロータリトランス21を
介して、相当した超音波振動子1(または2)に供給駆
動されて超音波を発生するため駆動パルスが形成され
る。その駆動パルスによって超音波振動子1(または
2)から生体内に放射される。
【0240】高周波用送信信号の場合は高周波振動子1
から、低周波用送信信号の場合は低周波振動子2から生
体内に放射された超音波は生体内組織にて反射される。
その反射超音波を超音波エコーという。送信時に用いた
超音波振動子1(または2)によって受信され、この超
音波エコーの反射強度に相当な微弱な受信信号はシステ
ム本体20内の増幅器27にて増幅されたのちBモード
用信号処理回路に送られる。Bモード信号処理回路にお
いて振動子出力は対数増幅器28で対数圧縮し、包絡線
検波用の検波回路29にて検波され、ゲイン補正用のゲ
イン設定器30をゲイン制御用コントローラ31で制御
されてゲイン補正され、合成回路32で信号合成され
て、A/D変換器33にてA/D変換され、高速画像D
SP34で画像処理される。DSP34で処理された座
像は一旦画像メモリ35にストアされる。駆動時の複数
の画像も画像メモリ35にストアされ、高速画像DSP
34を用いて信号処理され、その信号をデジタル・スキ
ャン・コンバータ(DSC)36を介してTV走査用フ
ォーマットに対応した画像データに変換され、テレビモ
ニタ37にて2次元超音波断層画像として表示される。
【0241】本体装置のシステム本体20には、装置全
体の回路を統括するホストCPU38があり、画像デー
タやメモリや駆動モータの位置情報やモータ駆動などを
総合的に監視、処理命令などしている。ホストCPU3
8は本体装置への外部入力操作に伴う入力による、超音
波プローブとしての処理を統括していることになる。
【0242】超音波プローブの先端は、超音波透過性を
有する窓材からなるウインドウケース24が先端に取り
付けられていて、その超音波プローブの先端は駆動モー
タと超音波振動子などが内蔵されている。超音波プロー
ブの先端とハンドル6はハードな筐体で接続されてい
て、ハンドル6を手で持つことで先端の方向は決定でき
る。
【0243】超音波プローブの先端にもハンドルにも信
号処理部は構成せずしているために、先端の体積を小さ
くすることができ、先端を液封止する超音波伝播媒質の
量も少なくできるので、先端の重量を軽くすることがで
きる。超音波伝播媒質内で基板を使用しない構造ができ
るので、基板の積層密度や部品の実装密度を上げること
ができるので、信号処理部が小型にできる。ハンドルも
小型にできるために、超音波プローブを軽量にすること
ができ、診断作業性が一段と向上する。
【0244】駆動モータ制御駆動回路19をコネクタボ
ックス18に構成することで、本体システムの設計が軽
減されるうえに、コネクタボックス18と診断装置本体
との接続の仕様を汎用的に決定することで、プローブの
仕様が異なっても、診断装置のソフト面を変えることで
容易に対応できる。超音波振動子を駆動するモータの制
御部はプローブ側で行うことができ、プローブ側で駆動
モータのシステムは一応完結できる。
【0245】図14は本実施例におけるヘキサ巻の円筒
形状の巻線を使用したスロットレスのコア付きモータの
断面図である。このスロットレスのコア付きモータはサ
ーボ制御のブラシレスモータであって、センサレス駆動
タイプのアウターロータ回転タイプである。この実施例
のモータは超音波振動子駆動モータであって、超音波診
断装置のプローブ先端に搭載のモータ例である。説明の
ために図14にはウインドウケースやハンドルなどケー
シング類は省略してある。
【0246】図14においてそのコア48は固定側であ
って、駆動マグネット49の付いているロータフレーム
113が回転側である。ロータフレーム113は小判形
状をしていて、内側には半円状の駆動マグネット49が
2個対向して取り付けられている。ロータフレーム11
3の小判形状でフラットになった外周面には超音波振動
子1、2が取り付けられている。そのためロータフレー
ム113が駆動軸9を中心に回転すると、そのロータフ
レーム113に搭載の超音波振動子1、2も駆動軸9を
中心に回転する。ロータフレーム113の両サイドには
ロータ側板104、105があって、ロータ側板104
はロータ側トランス21のもので、ロータ側板105は
エンコーダ側のものである。ロータ側板104は軸受ボ
ス部53に設けられ、その軸受ボス部53に軸受51が
取り付けられている。またロータ側板104にはロータ
側トランス22を係合して固定するインロー部106が
あって、外周側端面の箇所も固定して、軸受51に対し
て面振れが小さくなるように組み立てる。ロータ側板1
05にはもう一方の軸受52が取り付けられる。それら
ロータ側板104、105はロータフレーム113に嵌
合挿入して装着され、その取り付けられた軸受51、5
2で回転支承されている。
【0247】モータを制御するために、ロータ側板10
5にはエンコーダマグネット16が取り付けられてい
て、エンコーダマグネット16表面に多数の等間隔に磁
極が着磁されている。エンコーダマグネット16の外周
に対向するようにAB相MR素子17が磁性材の取付台
55に取り付けられて、その取付台55をベースハウジ
ング56に取り付けることで、エンコーダマグネット1
6の外周と微少な隙間を設けてAB相MR素子17を配
置固定する。
【0248】また駆動ロータの回転位置情報を知るため
の相対位置情報手段として磁気式エンコーダが組み込ま
れている。その磁気式エンコーダは駆動ロータ側にエン
コーダマグネット16とベースハウジング56側にAB
相MR素子17とで構成されている。
【0249】駆動マグネット49の漏洩磁束の影響をエ
ンコーダ出力に受けないために、エンコーダマグネット
16とAB相MR素子17との隙間が非常に狭く設定し
ている。その隙間が狭いために、エンコーダマグネット
16の膨潤や切削振れや組立振れなどの影響を少なくす
る必要がある。ロータ側板105にエンコーダマグネッ
ト16を接着固定した状態で組加工して部品による振れ
を小さくしている。また、エンコーダマグネット16の
プラスチックマグネットでのフェライトの含有量を大き
くした材料を使用している。つまりエンコーダマグネッ
ト16については、超音波伝播媒質中で使用されるので
膨潤影響を考慮して、79%以上磁性材を含有したもの
を使用している。
【0250】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
が組み込まれ、その磁気式エンコーダの位置検出素子は
AB相MR素子17である。そのAB相MR素子17は
A相、B相の2チャンネルの信号が得られるMR素子で
あって、A相とB相の位相差は90度のものである。A
相とB相との位相差が90度であるために、駆動ロータ
の回転方向をその位相差から求めることができる。その
ために、ロータフレーム113に取り付けた超音波振動
子1、2の回転位置情報を知ることができる。回転着磁
機で多極に着磁されたエンコーダマグネット16の外周
とAB相MR素子17は対向配置されている隙間は50
μm程度であり、超音波伝播媒質中で駆動するので、大
きなゴミがあればその隙間に入り込んだりするので、オ
イル洗浄したうえで組み込みがなされる。そのエンコー
ダマグネット16の磁極数に相当した数の信号をAB相
MR素子17から検出し、モータの制御信号して駆動モ
ータを制御させる。
【0251】駆動モータには基準位置情報を知るための
基準位置手段として磁性材のZ相ピン109が磁性材の
ロータフレーム113の外周部に取り付けられている。
このZ相ピン109はロータフレーム113の中間部で
はなく、エンコーダマグネットに近い側に装着されてい
る。Z相ピン109は円筒形状した部分をロータフレー
ム113の外周に設けられた円筒の穴に挿入して取り付
けられ、素子に対向する側は傾斜をもっている。Z相ピ
ン109を検出するZ相MR素子110が磁性材の取付
台111を介してベースハウジング56のアングル11
2に取り付けられている。
【0252】Z相MR素子出力信号はハンドル、ケーブ
ルを経由してコネクタボックスの信号処理部に伝達され
る。この出力信号の信号線はシールド線であって、外部
からのノイズの影響がないようにしている。さらに、信
号処理部で増幅と矩形波処理をなされて、駆動モータの
制御駆動回路へとコネクタボックスから超音波診断装置
本体側へと接続される。
【0253】磁性材のZ相ピン109とZ相MR素子1
10で構成されていて基準位置手段は、Z相ピン109
が1つであるために、Z相MR素子110では駆動ロー
タの1回転に1パルスの信号が検出される。
【0254】超音波振動子1、2(図13参照)への送
受信信号を駆動ロータの外部に取り出すために、ロータ
リトランス21が構成されている。ロータリトランス2
1のロータ側トランス22をロータフレーム113の側
面に取り付けられたロータ側板104に取り付けられ
る。ステータ側トランス23はベースハウジング56側
に取り付けられている。ロータリトランス21は2ch
構成であるので、トランス対向面にはリング状のコイル
溝が2本それぞれのトランスに形成されていて、そのリ
ング状の溝には巻線が数ターン平面上に配置されてい
る。
【0255】ロータ側トランス22の巻線はコイル溝6
6、67の下にあけられた穴59を通ってロータ側板1
04側に引き出されてロータ側トランスの裏面に貼られ
たFPC68に接続される。また、超音波振動子のリー
ド線もロータ側トランス裏面に貼られたFPC68に接
続し、ロータ側トランス22の巻線を超音波振動子に導
通接続する。
【0256】超音波振動子はリード線が2本出ていて、
1本は電気グランド(GND)であり、もう1本は信号
線である。本実施例の超音波プローブでは駆動ロータに
超音波振動子が2個取り付けられているので、4本のリ
ード線があるが、電気グランドは共通として取り扱うた
めに3本にリード線として処理できる。超音波振動子は
180度離れているので、電気グランドの線同士を容易
に接続することはできないのでロータ側トランス22の
裏側に設けたFPC68を介して接続している。そのF
PC68には4箇所にランドがあって超音波振動子のリ
ード線を半田付け接続する。
【0257】駆動モータをウインドウケース内に収納す
るために、ロータリトランス21は円板形状のものであ
って、できるだけ薄いものを採用した。コイル溝66、
67に配置するコイルの処理方法によっては、モータの
トルク発生スペースが小さくなるので、特性の低下を少
なくするように、フレキシブル基板63を使用して、コ
イル端末の接続を行った。
【0258】ロータリトランス21のロータ側トランス
22を薄いスペースの中に構成することができるので、
小型で軽量な超音波振動子を駆動する駆動モータがで
き、その駆動モータを超音波プローブの先端に内蔵する
ことができる。
【0259】ステータ側トランス23もロータ側トラン
ス22と同様に2chの構成になっている。ステータ側
トランス23のトランス対向面には、ロータ側のコイル
溝と対向する半径位置に2本のコイル溝69、70が形
成され、そのコイル溝69、70には、溝に適した半径
の巻線71が装着されている。巻線71は非磁性である
接着材にてコイル溝に固定され、ステータ側トランス2
3のコイル71の端末線は溝の下にあけられた穴60を
通ってステータ側トランス23の裏側に引き出され、ス
テータ側トランス23の裏側に貼られたFPC72に半
田付け接続される。そのFPC72を介して、超音波診
断装置本体側へと接続される。ステータ側トランス23
の裏側のFPC72は、ベースハウジング56の支柱部
に支障がない位置でシールド線に半田接続され、超音波
診断装置本体側へ接続する。
【0260】コイルの引き出しを裏面にすることで、ス
テータ側トランスを薄いスペースの中に構成することが
できるので、小型で軽量な超音波振動子を駆動する駆動
モータができ、その駆動モータを超音波プローブの先端
に内蔵することができる。
【0261】本実施例では超音波振動子は2個を使用し
ている。そのため、2種類の超音波振動子を搭載するこ
とができるので、1つの超音波プローブで2つの距離分
解能の異なったものとして扱えるなどの長所がある。一
般に距離分解能は周波数が高いと向上するが、周波数が
高くなると超音波の減衰が大きくなるために、深度の深
い部分で診断ができなくなるので、1つの超音波プロー
ブで振動数の異なる超音波振動子を切り換えて使用する
ことができるために、より便利な超音波診断が可能とな
る。
【0262】また、ロータフレーム113に取り付けた
超音波振動子1、2(図13参照)は駆動軸9に対して
180度離れた位置に取り付けられる、一方の超音波振
動子から放射した超音波がもう一方の超音波振動子でも
受信され、超音波の受信信号にノイズとして入らないよ
うに、2個の超音波振動子の相対角度位置を180度に
している。送信された超音波振動子はその反射信号を受
信するが、反射信号をもう一方の超音波振動子で受信す
ると、その信号はノイズとなるために、複数個の超音波
振動子を使用する場合は相受信は同一の超音波振動子で
行い、他の超音波振動子には受信信号がのらないように
する必要がある。
【0263】超音波診断装置本体からI/O線(超音波
信号の送受信線)を介して送られた電気信号により超音
波振動子は超音波を放射し、被検体から反射される超音
波を受波し電荷量の変化を生じる。この超音波振動子の
電気的変化はI/O線を介して超音波診断装置本体に伝
達される。I/O線に流れる電気信号は2kHz〜12
kHzの範囲の周波数信号であるために不要輻射の主た
るノイズ源となる。本実施例では液封止の箇所はI/O
線一部を可撓性基板で構成して、そのほかはシールド線
を使用している。I/O線はシールドしているため、不
要輻射対策の効果を有するが、ロータリトランスの近傍
はシールドをすることができない。使用する周波数の電
極の位置を検討することで、不要輻射を低減させてい
る。すなわち、そのリング状の溝の外周側から内部に向
かうにしたがって超音波振動子の周波数が高くなるよう
に構成する。
【0264】超音波伝播媒質中で回転駆動される駆動モ
ータの位置情報信号ラインはエンコーダからの超音波振
動子の走査位置を知るための信号ラインであり、超音波
信号の送受信部からノイズが入ると、位置情報が不安定
となり、駆動モータの制御が不安定になる。モータの制
御を安定にさせるためにもI/O部は電気シールドし
て、ノイズの影響を及ぼさないようにしている。
【0265】駆動マグネット49に対向するように円筒
状のコア48が駆動軸9に固定されている。そのコア4
8は絶縁されていて、コア48の外周部には円筒状の巻
線61が取り付けられている。その巻線61は円筒状の
ヘキサ巻の巻線である。
【0266】コア48は円筒状のコアであるので、スロ
ットのあるコアと区別され、スロットレスコアと呼ばれ
ている。このスロットレスコア48には、絶縁膜62が
膜状に施されている。実施例ではこの絶縁膜62はエポ
キシ樹脂の電着塗装膜で、巻線61とコア48との電気
絶縁を目的にしたものであるので、膜厚が厚い方がよい
けれども、膜厚が厚いと巻線61とコア48の間に隙間
が生じ効率が低下することになるので、膜厚はできるだ
け薄くするような工程を採用している。絶縁膜はスプレ
ー塗装によっても膜形成が可能である。絶縁膜62を形
成した電着塗装膜、真空蒸着膜などが使用される。
【0267】電着塗装膜は絶縁性の優れた膜であって、
工業的には比較的に容易に膜形成できるうえに、電着塗
装膜は耐環境性が優れているために空気以外の環境たと
えば油などの環境下でも、モータ使用が可能となる。絶
縁に絶縁テープをする場合は油などの環境下では粘着剤
が特性劣化するために使用できないが、電着塗装膜では
油などの環境下でも問題なく使用できる。
【0268】コア48は絶縁されていて、コア48の外
周部には円筒状の巻線61が取り付けられている。その
巻線61は円筒状のヘキサ巻の巻線である。巻線61の
タップはコア48の端面に設けられたフレキシブル基板
63を介してリード線64に接続され、そのリード線6
4は駆動軸9の溝を通ってロータの外に引き出される。
【0269】超音波振動子1、2のビームは駆動モータ
の駆動軸9に対して直交してラジアル方向にスキャンさ
れる。そのためにビームの軌跡面は駆動軸9に直交して
いるが、ハンドルの軸に対しては平行な面となってい
る。したがってハンドルの軸に対しては平行な面となる
ビーム軌跡面の超音波断層画像が得られる。超音波振動
子1、2は駆動モータで回転されるのでその時の超音波
振動子のビーム軌跡面が駆動軸9に対して直交する面で
ある。超音波振動子から超音波を送受信して得られる超
音波振動子配列方向の超音波断層画像取得領域は360
度の全周ではなくベースハウジング56に妨げられて、
ある範囲の超音波画像しか得られない。その範囲では超
音波振動子で走査できる超音波走査可能領域を表す。実
際の超音波診断装置では反射の問題などを考慮して幾何
学的な角度よりも少し小さな設定となっている。この角
度を走査角度という。その走査角度のビーム軌跡面は本
実施例の場合では角度は220度となっている。
【0270】図14から、駆動モータのモータリード線
64はシャフト9の溝から外部に引き出されて、モータ
リード線64は駆動モータが3相でΔ結線であることか
ら、3本であり、その個々のモータリード線はハンドル
の信号処理部に半田接続される。駆動モータの電力は超
音波診断装置本体から供給される。つまり、本体からコ
ネクタボックスの駆動モータ制御駆動回路に供給され
て、その駆動モータ制御駆動回路のコイル出力部から信
号処理部を経由して、モータリード線64(一般にU
相、V相、W相として区別されている)に接続される。
モータリード線64はモータの駆動電流が流れるため
に、リード線抵抗が小さなものを使用している。すなわ
ち、導体を太くしている。
【0271】(実施例5)図15は本発明の一実施例に
おける超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体
を示す概略ブロック図である。また、図16に体腔内挿
入型超音波プローブの外観斜視図を示す。この超音波プ
ローブは、食道や腸などの消化器官診断や血管へ直接挿
入して振動子を走査させて超音波診断を行うものであ
る。図17は超音波プローブの先端に内蔵する一実施例
における超音波振動子駆動モータの断面図である。
【0272】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
と本体システム部(または本体装置)から構成される。
超音波プローブは先端(または挿入部)114とハンド
ル(または操作部、手元操作部)115とコネクタボッ
クス18と挿入管(または導中部)116とケーブル1
17で構成される。超音波プローブの先端114には超
音波振動子118を回転駆動させる駆動モータが構成さ
れている。その駆動モータには超音波振動子118とと
もに回転する駆動ロータ120が構成され、駆動ロータ
120を支持するベースハウジング121が超音波プロ
ーブ先端に内蔵されている。先端114からハンドル1
15まではフレキシブルな挿入管116で構成され、そ
の挿入管116は血管や口腔内に挿入される細長い管で
あってシースチューブとその中を電気信号線が通ってい
る。超音波プローブのハンドル115には駆動モータの
位置検出信号の中継調整基板122が構成されている。
ハンドル115にはケーブル117を介してコネクタボ
ックス18が接続され、そのコネクタボックス18を介
して超音波診断装置本体に超音波探触子が電気的に接続
される。
【0273】超音波振動子118は駆動ロータ120の
回転部の天面部に取り付けられている。そのため超音波
振動子118の回転軸と駆動モータの駆動軸123とは
同一の軸となる。駆動軸123に対して超音波振動子1
18のビームはアキシャル方向に放射させる。超音波振
動子118側のビーム放射軸124方向にビーム軌跡面
125を形成する。その駆動ロータ120が回転するこ
とで超音波振動子118のビーム軌跡面125は回転す
る。その軌跡面125は駆動軸123に対して平行な面
となる。
【0274】実施例の超音波プローブは、被検者の体腔
内に挿入して体腔内の被検部の超音波画像を得る体腔内
用超音波プローブであって、この体腔内用超音波プロー
ブは、先端に超音波振動子118を備えており、超音波
振動子118は、予め機械的に決定された回転範囲内の
任意角度の超音波断層画像を撮るようになっている。
【0275】駆動ロータ120の回転位置情報を知るこ
とは、駆動ロータ120に取り付けられた超音波振動子
118の位置情報を知ることになる。駆動ロータ120
の回転位置は1回転の基準となる基準位置手段と相対位
置情報手段を併用して駆動ロータ120の回転位置情報
を知ることができる。
【0276】基準位置手段としてエンコーダマグネット
126とMR素子127で構成される。また、相対位置
情報手段としてもエンコーダマグネット126とMR素
子127で構成される。MR素子はABZ相MR素子で
あって、Z相MR素子部とAB相MR素子部とが一つの
MR素子に形成されている。Z相MR素子部は超音波振
動子側に形成され、AB相MR素子部はベースハウジン
グ121側に形成されている。したがって、エンコーダ
マグネット126も超音波振動子側はZ相磁極部であっ
て、ベースハウジング121側はAB相磁極部である。
【0277】MR素子127のZ相信号は駆動ロータ1
20の1回転に1パルスの信号が検出できる。そのため
に駆動ロータ120の基準位置を知ることができる。そ
のZ相信号は信号レベルが小さいので、ノイズを受けな
いためモータの近くの中継アンプ基板128で信号増幅
されて、挿入管116を通ってハンドル115の中継調
整基板122で矩形波処理され、さらにケーブル117
を通ってコネクタボックス18の駆動モータ制御駆動回
路に接続される。
【0278】相対位置情報手段としてMR素子127の
AB相検出部と駆動ロータ120側にエンコーダマグネ
ット126とで構成されている。AB相検出部はA相、
B相の2チャンネルの信号が得られるMR素子であっ
て、A相とB相の位相差は90度のものである。A相と
B相との位相差が90度であるために駆動ロータ120
の回転方向をその位相差から求めることができる。エン
コーダマグネット126の外周にはAB相磁極とZ相磁
極が着磁されていて、特にAB相磁極部は多極の磁極が
着磁されていて、その磁極数に相当した数の信号をMR
素子127から得る。たとえば、エンコーダマグネット
126のAB相磁極が150極の磁極である場合、AB
相MR信号も150パルスとなるので、駆動モータの位
置情報としては1回転あたり150の分解精度の信号が
得られる。そのAB相信号もモータの近傍の中継アンプ
基板128で一旦増幅して、さらにハンドル115で正
弦波波形の信号を矩形波処理する中継調整基板122に
配線し、ケーブル117を通ってコネクタボックス18
に内蔵の駆動モータ制御駆動回路に接続される。コネク
タボックス18は超音波診断装置本体のシステム本体2
0に接続されて、駆動モータ制御駆動回路など駆動モー
タを駆動するための電力を供給している。
【0279】また、AB相、Z相の矩形波信号は超音波
診断装置の本体システム20にもコネクタボックス18
を経由して接続される。本体システム側でも、超音波振
動子の位置情報が必要であるので、つまり、画像を表示
するためには位置情報がないと表現することができな
い。
【0280】超音波振動子118からの信号を駆動モー
タの外部に取り出すためにロータリトランス129が構
成されている。ロータリトランス129はロータ側トラ
ンス130とステータ側トランス131で構成され、ロ
ータ側トランス130は駆動ロータ120側の駆動軸1
23の端部に構成され、ロータ側トランス130の信号
線は中空の駆動軸123の中を通って超音波振動子11
8に接続される。ステータ側トランス131はベースハ
ウジング121側に固定され、ステータ側トランス13
1の信号線は超音波プローブの先端114から挿入管1
16を通ってハンドル115、ケーブル117を通って
コネクタボックス18に接続され、コネクタボックス1
8を本体に装着することで、超音波振動子の信号は本体
の回路側へ接続される。
【0281】ロータリトランス129は信号を非接触で
伝達することができるので、接触型のスリップリングに
比べて駆動モータに作用する負荷が非常に小さいため
に、経食道超音波プローブの場合は駆動モータが小型で
あるので使用することが多い。
【0282】超音波振動子118から放射した超音波は
超音波振動子118の中央に放射状に進み生体組織内に
入射する。組織内に入射した超音波の一部は組織内にお
いて反射した後、前記超音波振動子118で受信され電
気信号に変換されて、ロータリトランス129を通って
駆動モータの外部に取り出されて、システム本体内の増
幅器27に送られる。
【0283】駆動ロータ120とベースハウジング12
1と中継アンプ基板128は超音波プローブの先端に構
成されていて、全体が超音波透過性を有する窓材からな
るウインドウケース132内の超音波伝播媒質に内包さ
れている。ウインドウケース132内の超音波伝播媒質
は気泡が含まれないように減圧して、脱気したうえで、
封止される。封止された超音波伝播媒質が環境によって
膨張したりしても、媒質の圧力が緩和されるように超音
波伝播媒質の容積調整機構133が設けられている。こ
の超音波伝播媒質の容積調整機構133はゴム系の弾力
性のある袋で構成されている。
【0284】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0内の送受信回路部分について説明する。
【0285】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数の決
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では周波数に相当する超音波振動子に駆
動信号をロータリトランスを介して、超音波振動子11
8に供給駆動されて超音波を発生するため駆動パルスが
形成される。その駆動パルスによって超音波振動子11
8から生体内に放射される。
【0286】超音波振動子118から生体内に放射され
た超音波は生体内組織にて反射される。その反射超音波
を超音波エコーという。送信時に用いた超音波振動子1
18によって受信され、この超音波エコーの反射強度に
相当な微弱な受信信号はシステム本体20内の増幅器2
7にて増幅されたのちBモード用信号処理回路に送られ
る。Bモード信号処理回路において振動子出力は対数増
幅器28で対数圧縮し、包絡線検波用の検波回路29に
て検波され、ゲイン補正用のゲイン設定器30をゲイン
制御用コントローラ31で制御されてゲイン補正され、
A/D変換器33にてA/D変換され、高速画像DSP
34で画像処理される。DSP34で処理された座像は
一旦画像メモリ35にストアされる。駆動時の複数の画
像も画像メモリ35にストアされ、高速画像DSP34
を用いて信号処理され、その信号をデジタル・スキャン
・コンバータ(DSC)36を介してTV走査用フォー
マットに対応した画像データに変換され、テレビモニタ
37にて2次元超音波断層画像として表示される。
【0287】本体装置のシステム本体20には、装置全
体の回路を統括するホストCPU38があり、画像デー
タやメモリや駆動モータの位置情報やモータ駆動などを
総合的に監視、処理命令などしている。ホストCPU3
8は本体装置への外部入力操作に伴う入力による、超音
波プローブとしての処理を統括していることになる。
【0288】図16に超音波プローブの外観斜視図を示
す。
【0289】挿入管116は屈曲性をもったシースチュ
ーブとそのシースチューブの中を電気信号線で構成さ
れ、先端114から挿入管116までを体腔内に挿入し
た状態で超音波診断が行われる。たとえば、超音波プロ
ーブを血管内に挿入した状態で、駆動モータを回転させ
れば、超音波振動子によって形成される超音波ビーム軌
跡面が回転され、走査画像が得られていく。
【0290】超音波プローブの先端114は超音波透過
性を有する窓材からなるウインドウケース132が先端
に取り付けられていて、その超音波プローブの先端11
4は駆動モータと超音波振動子などが内蔵されている。
超音波プローブの先端114とハンドル115は屈曲性
のある挿入管116で接続されている。ハンドル115
は手で持って操作する手元操作部であって、操作のため
のコントローラノブ134が構成されている。コントロ
ーラノブ134には各種のスイッチがついていて、回転
することができる。コントローラノブ134を回転させ
ると、その回転方向に応じて駆動モータが回転し、かつ
超音波振動子も回転するので、回転速度などはコントロ
ーラノブ134に設けられたスイッチを操作することで
変速を行う。駆動モータの回転停止などのスイッチもコ
ントローラノブ134についている。コントローラノブ
134の信号はコネクタボックス18からシステム本体
20のホストCPU38に送られ、ホストCPU38か
らそのコントローラノブの指令に合わせて駆動モータの
制御回路に命令が伝達される。その命令に基づいて駆動
モータは制御駆動される。
【0291】超音波プローブはハンドル115からケー
ブル117でコネクタボックス18に接続されている。
超音波プローブはそのコネクタボックス18を超音波診
断装置のコネクタ差し込み口に装着することで、システ
ム本体20に接続される。診断中に超音波プローブがは
ずれないようにロック機構のついたノブ135があり、
装着後はノブ135を回してコネクタボックス18を本
体にしっかりとロックする。
【0292】超音波振動子118はプローブ先端側面に
設けられているので、体腔内患部の側面方向を診断で
き、かつハンドルの手元操作部のみによるコントロール
でも、たとえば90度回転し、挿入軸に沿った断層面の
診断(ビーム軌跡面は図16の符号136)と挿入軸に
直角方向の診断(ビーム軌跡面は図16の符号137)
とを可能にしている。
【0293】また、超音波振動子の全部の操作方法は超
音波診断装置本体の操作部から行うことができ、手元操
作部では使用頻度の高い基本操作を行えるようにしてい
る。
【0294】超音波プローブの先端114は体腔内に挿
入し易いように円筒形状のなめらかな流線形状をしてい
る。この挿入管116やケーブル117は、超音波振動
子と超音波診断装置本体とを接続する入出力線と駆動モ
ータを駆動制御するための電気制御線とエンコーダなど
の信号線と衝撃検出用や温度センサの信号線などをコネ
クタボックス18に伝達するフレキシシブルなケーブル
であって、被覆により保護され、かつシールドが施され
ている。
【0295】図17は本実施例におけるコア付きでアウ
ターロータ回転タイプのブラシレスモータの断面図であ
って、このモータは超音波振動子駆動モータであって、
超音波診断装置のプローブ先端に搭載のモータ例であ
る。
【0296】図17において、超音波振動子118は素
子ホルダー138の筐体の枠中で構成されていて、駆動
モータのロータフーム119の天面部に取り付けられ、
駆動軸123を中心にして回転する。その超音波振動子
118の先端には音響レンズ139がついている。屈折
の現象を有効に利用するのが音響レンズ139であっ
て、超音波は液体中よりも固体中での音速が早いために
振動子表面には凹型の音響レンズで超音波ビームを集束
させている。凹型の音響レンズ以外の平面型音響レンズ
や凸型音響レンズを貼り付けられた超音波振動子が使用
される。超音波振動子の信号線は中空の駆動軸123の
軸中央の穴を通って、ロータ側トランス130に接続さ
れる。
【0297】ロータ側トランス130は駆動軸123に
対する面振れを小さくするためにブシュ141を介して
取り付けられている。ロータ側トランス130とブシュ
141をあらかじめ取り付けて、トランス面に対するブ
シュ141の内径を組加工して面と軸の直角度を出して
おく。そうすることで、ロータ側トランス130の駆動
軸123に対する面ぶれを小さく抑えている。ロータリ
トランスの必要なチャンネル数だけ、ロータ側トランス
の表面に同心円状にコイル溝が形成され、そのコイル溝
には、溝に適した半径のコイルが装着される。小型駆動
モータをウインドウケース内に収納するために、ロータ
リトランス129は円板形状のものであって、できるだ
け薄いものを採用した。ロータリトランス129のロー
タ側トランス130を薄いスペースの中に構成すること
ができるので、超音波振動子を駆動する小型軽量な駆動
モータができ、その駆動モータを超音波プローブの先端
に内蔵することができる。
【0298】ステータ側トランス131もロータ側トラ
ンス130と同様なチャンネル数の構成になっている。
ステータ側トランス131のトランス対向面には、ロー
タ側トランス130のコイル溝と対向する半径位置にコ
イル溝が形成され、そのコイル溝には溝に適した半径の
コイルが装着されている。ステータ側トランス131の
コイル線はベースハウジング121に貼り付けられたF
PC142に一旦半田付け接続される。そのFPC14
2を介してシールド線に半田接続され、そのシールド線
は超音波診断装置本体側へと接続される。コイルの引き
出し部をステータ側トランスの薄いスペースの中に構成
することができるので、超音波振動子を駆動する小型軽
量な駆動モータができ、その駆動モータを超音波プロー
ブの先端に内蔵することができる。また、ステータ側ト
ランス131はセンター出しに軸芯カラー143を使っ
て行っている。軸芯カラー143はベースハウジング1
21とステータ側トランス131の内周部とを係合させ
て位置決めがなされている。
【0299】クロストークは画像のノイズとなるので、
充分な配慮が必要となるので、ロータリトランス129
はロータリトランス129の材質や磁性材のリングやシ
ョートリングや漏れ磁気回路の遮断など対策を行い、ク
ロストークをできるだけ小さくなるようにしている。
【0300】超音波診断装置の使用周波数は1MHz〜
10MHzであり、家電製品に比べて周波数が高い。し
たがって、使用するトランスの材料は初透磁率μiの周
波数特性が使用周波数の範囲でフラットな材料がよいこ
とから、初透磁率は比較的小さな材料が使用される。超
音波診断装置のロータリトランスの初透磁率は650以
下のものが好適である。
【0301】超音波振動子118のビームは駆動軸方向
に放射させる。超音波振動子118側のビーム放射軸1
24方向にビーム軌跡面125を形成する。ロータフレ
ーム119に天面部に取り付けられている超音波振動子
118は駆動軸123を中心に回転するので、超音波振
動子118のビーム軌跡面125も回転する。その軌跡
面125は駆動軸123に対して平行な面となる。その
ビーム軌跡面125は超音波プローブ挿入軸に沿った断
層面のビーム軌跡面136(図16の符号136)と挿
入軸に直角方向のビーム軌跡面137(図16の符号1
37)以外の角度にも移動することが可能であるので、
任意角度の超音波断層画像を撮ることができる超音波診
断装置であって医療診断に役立っている。
【0302】図17の駆動ロータはロータフレーム11
9を主に示している。そのロータフレーム119には駆
動マグネット144を取り付ける垂下部145と駆動軸
123と超音波振動子を取り付けるインロー部146が
一体で構成されている。リング状の駆動マグネット14
4はネオジボンド磁石で8極の着磁がなされている。駆
動マグネット144に対向する位置にコア147がベー
スハウジング121の中央円筒部148に接着固定され
る。そのコア147は突極の数6であって、中心を対称
の突極を同一相になるように巻線149が巻回されてい
る。コアと巻線との絶縁のために、コアには電着塗装が
なされている。
【0303】コア147には、絶縁膜が膜状に施されて
いる。実施例ではこの絶縁膜はエポキシ樹脂の電着塗装
膜で、巻線149とコア147との電気絶縁を目的にし
たものであるので、膜厚が厚い方がよいけれども、膜厚
が厚いと巻線149とコア147の間に隙間が生じ効率
が低下することになるので、膜厚はできるだけ薄い膜で
形成する。絶縁膜は50μm以下の膜厚のコアを使用し
た。電着塗装膜は絶縁性の優れた膜であって、工業的に
は比較的に容易に膜形成できるうえに、電着塗装膜は耐
環境性が優れているために空気以外の環境たとえば油な
どの環境下でも、モータ使用が可能となる。
【0304】駆動モータの3相のブラシレスモータであ
って、コアに巻線された線はY結線処理され、そのコモ
ン線はモータ外部には取り出さない構成にするために、
U相、V相、W相の3本の線を処理する。この3本の線
はベースハウジング121に貼られたFPC140に半
田付け接続され、そのFPC140を駆動モータの外部
に引き出し、その引き出されたFPCのランドに駆動モ
ータ制御駆動回路からのモータリード線を接続する。
【0305】超音波振動子118が取り付けられたロー
タフレーム119は駆動軸123を軸受150、151
で回転支承されている。その軸受150、151はベー
スハウジング121の中央円筒部の内側に固定され、駆
動軸123を中心に回転させることができる。
【0306】超音波振動子の回転位置を知ることが、画
像表示には必要であるので、超音波振動子の取り付けら
れたロータフレーム119の回転位置情報を知ることで
ある。ロータフレーム119の回転位置は1回転の基準
となる基準位置手段と相対位置情報手段を併用してロー
タフレーム119の回転位置情報を知る。
【0307】ロータフレーム119の基準位置情報を知
るための基準位置手段としてエンコーダマグネット12
6とMR素子127で構成される。エンコーダマグネッ
ト126はZ相磁極部とAB相磁極部が同じエンコーダ
マグネット126に構成されている。着磁されているた
めに外観から見ることができないが、MR素子を用いる
ことで磁極の極性状態を見ることができる。MR素子1
27は一つの素子の中にAB相、Z相の検出部が形成さ
れている。Z相の検出部はMR素子127の超音波振動
子側に構成されているので、Z相磁極もエンコーダマグ
ネット126の超音波振動子側に存在している。Z相磁
極は一回転のうち一カ所に単極の着磁が施されている。
単極の磁極をきれいに作成することができない場合はエ
ンコーダマグネットのZ相部の一カ所だけAB相の磁極
部と同じ径で構成しこれ以外は一段落としてエンコーダ
マグネットにしている。
【0308】Z相MR素子信号はロータフレームの1回
転に1パルスの信号が検出される。そのZ相MR信号は
信号レベルが小さいので、モータの近くの中継アンプ基
板128で信号増幅される。その増幅後のZ相信号はハ
ンドルの中継調整基板のコンパレータ回路で矩形処理さ
れる。矩形処理された信号は0−5Vの矩形波信号であ
り、外部からのノイズの影響を受けにくい。その中継調
整基板からシールドケーブルを通ってコネクタボックス
にある駆動モータの制御駆動基板に接続される。コネク
タボックスから超音波診断装置本体側へ接続される。
【0309】Z相コンパレータ信号の立ち上がり位置を
超音波振動子の基準位置にすれば、このZ相信号により
基準位置を元に、超音波振動子118による座像表示が
可能であり、Z相の信号位置と超音波振動子の位置を決
めておけば、超音波振動子の回転位置の基準を個々の超
音波プローブ間の相違なく決定することができる。
【0310】また、相対位置情報手段としてもエンコー
ダマグネット126とMR素子127で構成される。M
R素子はABZ相MR素子であって、Z相MR素子部と
AB相MR素子部とが一つのMR素子に形成されてい
る。Z相MR素子部は超音波振動子側に形成され、AB
相MR素子部はベースハウジング121側に形成されて
いる。したがって、エンコーダマグネット126も超音
波振動子側はZ相磁極部であって、ベースハウジング1
21側はAB相磁極部である。
【0311】駆動マグネット144の漏洩磁束の影響を
エンコーダ出力に受けないために、ロータフレームの肉
厚を厚めにし、エンコーダマグネット126も厚めにし
たうえで、エンコーダマグネット126とMR素子12
7との隙間を非常に狭く設定している。
【0312】相対位置情報手段として組み込まれた磁気
式エンコーダはAB相、Z相を一対のエンコーダマグネ
ットとMR素子で構成している。そのMR素子127の
AB相検出部はA相、B相の2チャンネルの信号が得ら
れるMR素子であって、A相とB相の位相差は90度の
ものである。A相とB相との位相差が90度であるため
に、駆動ロータの回転方向をその位相差から求めること
ができる。そのために、ロータフレーム119に取り付
けた超音波振動子118の回転位置情報を知ることがで
きる。AB相磁極はエンコーダマグネット126の外周
に回転着磁機で多極に着磁されて得られる。エンコーダ
マグネット126の外周とMR素子127は対向配置さ
れている隙間は50μm程度であり、超音波伝播媒質中
で駆動するので、大きなゴミがあればその隙間に入り込
んだりするので、オイル洗浄したうえで組み込みがなさ
れる。そのエンコーダマグネット126の磁極数に相当
した数の信号をMR素子127から検出し、モータの制
御信号として駆動モータを制御させている。
【0313】AB相、Z相信号ともモータの近くの中継
アンプ基板128で信号増幅されて、挿入管を通ってハ
ンドルの中継調整基板で矩形波処理され、さらにケーブ
ルを通ってコネクタボックスの駆動モータ制御駆動回路
に接続される。コネクタボックスは超音波診断装置本体
のシステム本体に接続されて、駆動モータ制御駆動回路
など駆動モータを駆動するための電力を供給している。
【0314】また、AB相、Z相の矩形波信号は超音波
診断装置の本体システムにもコネクタボックスを経由し
て接続される。本体システム側でも、超音波振動子の位
置情報が必要である。つまり、画像を表示するためには
位置情報がないと表現することができない。
【0315】実施例5の超音波プローブは中継アンプ基
板を超音波プローブ先端に中継調整基板をハンドルに構
成するタイプである。他の実施例のように、信号処理部
を超音波プローブの先端やハンドルやコネクタボックス
に構成するなどの方法もある。
【0316】しかしながら、本発明の主眼であるコネク
タボックスには駆動モータの制御駆動回路基板が構成さ
れている。
【0317】(実施例6)図18は本発明の一実施例に
おける超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体
を示す概略ブロック図である。また、図19に体腔内挿
入型超音波プローブの外観斜視図を示す。この超音波プ
ローブは、食道や腸などの消化器官診断や血管へ直接挿
入して振動子を走査させて超音波診断を行うものであ
る。図20は超音波プローブの先端に内蔵する一実施例
における超音波振動子駆動モータの断面図である。メカ
ニカル駆動方式の超音波プローブの先端は、超音波振動
子と超音波振動子から発信される超音波パルス列により
構成される超音波ビームの進行方向を変更させる音響ミ
ラーと超音波振動子を回転させる駆動モータとこれらを
保持するための保持部材である円筒状のハウジングに実
装して構成されている。
【0318】超音波振動子を駆動する駆動モータ152
の駆動軸153の先端には超音波振動子154を取り付
ける受け台155が接着固定されている。
【0319】超音波振動子154の信号はロータリトラ
ンスを用いて伝達される。そのロータリトランスはステ
ータ側トランス156とロータ側トランス157で構成
されている。ロータ側トランス157は受け台155に
固定され、超音波振動子154とともに回転する。超音
波振動子とロータ側トランスは電気的に接続されてい
る。ステータ側トランス156は駆動モータ152のハ
ウジング側に固定され、ステータ側トランス156の信
号線は超音波プローブの先端から挿入管158を通って
ハンドル159、ケーブル160を通ってコネクタボッ
クス18に接続され、コネクタボックス18を本体に装
着することで、超音波振動子の信号は本体の回路側へ接
続される。
【0320】超音波振動子154の回転位置情報を知る
ことは画像表示には必要な情報である。駆動モータの回
転位置は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情
報手段を併用して超音波振動子154の回転位置情報を
知ることができる。
【0321】基準位置手段としてエンコーダマグネット
161の端面の突部162とZ相MR素子163で構成
される。また、相対位置情報手段としてもエンコーダマ
グネット161とAB相MR素子164で構成される。
【0322】Z相MR素子163ではエンコーダマグネ
ット161の端面に突部162が1箇所形成されてい
て、単極に着磁されている。Z相MR素子163ではエ
ンコーダマグネット161の1回転に1パルスの信号が
検出できる。そのために超音波振動子154の基準位置
を知ることができる。Z相MR素子の出力信号は超音波
プローブの先端から挿入管158、ハンドル159とケ
ーブル160を経由してコネクタボックス18に構成さ
れている信号処理部165に接続され、その信号処理部
165で増幅と矩形波処理を行い、駆動モータ制御駆動
回路166と本体システムのホストCPU38に信号を
伝達させる。
【0323】相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
が組み込まれ、その磁気式エンコーダはエンコーダマグ
ネット161とAB相MR素子164で構成されてい
る。AB相MR素子164はA相、B相の2チャンネル
の信号が得られるMR素子であって、A相とB相の位相
差は90度である。A相とB相との位相差が90度であ
るために駆動モータ152の回転方向をその位相差から
求めることができる。エンコーダマグネット161の外
周には多極の磁極が着磁されていて、その磁極数に相当
した数の信号をAB相MR素子164から得る。AB相
MR素子の出力信号も超音波プローブの先端から挿入管
158、ハンドル159とケーブル160を経由してコ
ネクタボックス18に構成されている信号処理部165
に接続される。その信号処理部165で増幅と矩形波処
理を行い、矩形波処理されたAB相信号は駆動モータ制
御駆動回路166と本体システムのホストCPU38に
信号を伝達させる。
【0324】超音波振動子154にパルス発生器25か
らパルス電圧を印加することにより、超音波振動子から
超音波パルスが発信され、反射ミラー167で反射され
た後に同超音波プローブ外部に出力される。そして、生
体の観測対象により反射された超音波パルスは、反射ミ
ラー167によってその向きを変えられ、超音波振動子
154に入射する。この超音波プローブは超音波振動子
154と反射ミラー167との間に超音波パルス伝達区
間を設けることにより、超音波ビームと観測対象との間
に時間間隔をおくことで近距離の観測が可能になる。
【0325】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0内の送受信回路部分について説明する。
【0326】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数の決
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では周波数に相当する超音波振動子に駆
動信号をロータリトランスを介して、超音波振動子15
4に供給駆動されて超音波を発生するため駆動パルスが
形成される。その駆動パルスによって超音波振動子15
4から反射ミラー167で反射されて生体内に放射され
る。
【0327】超音波振動子154から生体内に放射され
た超音波は生体内組織にて反射される。その反射超音波
を超音波エコーという。送信時に用いた超音波振動子1
54によって受信され、この超音波エコーの反射強度に
相当な微弱な受信信号はシステム本体20内の増幅器2
7にて増幅されたのちBモード用信号処理回路に送られ
る。Bモード信号処理回路において振動子出力は対数増
幅器28で対数圧縮し、包絡線検波用の検波回路29に
て検波され、ゲイン補正用のゲイン設定器30をゲイン
制御用コントローラ31で制御されてゲイン補正され、
A/D変換器33にてA/D変換され、高速画像DSP
34で画像処理される。DSP34で処理された座像は
一旦画像メモリ35にストアされる。駆動時の複数の画
像も画像メモリ35にストアされ、高速画像DSP34
を用いて信号処理され、その信号をデジタル・スキャン
・コンバータ(DSC)36を介してTV走査用フォー
マットに対応した画像データに変換され、テレビモニタ
37にて2次元超音波断層画像として表示される。
【0328】本体装置のシステム本体20には、装置全
体の回路を統括するホストCPU38があり、画像デー
タやメモリや駆動モータの位置情報やモータ駆動などを
総合的に監視、処理命令などしている。ホストCPU3
8は本体装置への外部入力操作に伴う入力による、超音
波プローブとしての処理を統括していることになる。
【0329】超音波プローブの外観斜視図(図19)に
示されるように超音波振動子のビームは反射ミラーで反
射され、挿入管158の挿入方向に直交する方向に放射
される。超音波振動子は駆動モータによって回転するの
で、超音波振動子のビームは回転によっては面を構成す
る。その構成の超音波振動子のビーム軌跡面168は挿
入管の挿入方向に直交するように形成される。
【0330】挿入管158は屈曲性をもったシースチュ
ーブとそのシースチューブの中を電気信号線で構成さ
れ、超音波プローブの先端から挿入管158までを体腔
内に挿入した状態で超音波診断が行われる。たとえば、
超音波プローブを血管内に挿入した状態で、駆動モータ
を回転させれば、超音波振動子によって形成される超音
波ビーム軌跡面が回転され、走査画像が得られていく。
【0331】超音波プローブの先端169は超音波透過
性を有する窓材からなるウインドウケース170の先端
に取り付けられていて、その超音波プローブの先端16
9は駆動モータと超音波振動子などが内蔵されている。
超音波プローブの先端169とハンドル159は屈曲性
のある挿入管158で接続されている。ハンドル159
は手で持って操作する手元操作部であって、操作のため
のコントローラノブ171が構成されている。コントロ
ーラノブ171には各種のスイッチがついていて、回転
することができる。コントローラノブ171を回転させ
ると、その回転方向に応じて駆動モータが回転し、かつ
超音波振動子も回転するので、回転速度などはコントロ
ーラノブ171に設けられたスイッチを操作することで
変速を行う。駆動モータの回転停止などのスイッチもコ
ントローラノブ171についている。コントローラノブ
171の信号はコネクタボックス18からシステム本体
20のホストCPU38に送られ、ホストCPU38か
らそのコントローラノブの指令に合わせて駆動モータの
制御回路に命令が伝達される。その命令に基づいて駆動
モータは制御駆動される。
【0332】超音波プローブはハンドル159からケー
ブル160でコネクタボックス18に接続されている。
超音波プローブはそのコネクタボックス18を超音波診
断装置のコネクタ差し込み口に装着することで、システ
ム本体20に接続される。診断中に超音波プローブがは
ずれないようにロック機構のついたノブ172があり、
装着後はノブ172を回してコネクタボックス18を本
体にしっかりとロックする。
【0333】超音波振動子154のビームはプローブ先
端側面から放射されるので、体腔内患部の側面方向を診
断でき、かつハンドルの手元操作部のみによるコントロ
ールもできる。また、超音波振動子の全部の操作方法は
超音波診断装置本体の操作部から行うことができ、手元
操作部では使用頻度の高い基本操作を行えるようにして
いる。
【0334】超音波プローブの先端169は体腔内に挿
入し易いように円筒形状のなめらかな流線形状をしてい
る。この挿入管158やケーブル160は、超音波振動
子と超音波診断装置本体とを接続する入出力線と駆動モ
ータを駆動制御するための電気制御線とエンコーダなど
の信号線と衝撃検出用や温度センサの信号線などをコネ
クタボックス18に伝達するフレキシシブルなケーブル
であって、被覆により保護され、かつシールドが施され
ている。
【0335】図20は本実施例におけるインナーロータ
タイプのブラシレスモータの断面図であって、このモー
タは超音波振動子駆動モータであって、超音波診断装置
のプローブ先端に搭載のモータ例である。
【0336】図20において、超音波振動子154は受
け台155の筐体の枠中で構成されていて、駆動モータ
の駆動軸153の先端に構成されている。超音波振動子
154の先端には屈折の現象を有効に利用するための音
響レンズ139がついている。超音波は液体中よりも固
体中での音速が早いために振動子表面には凹型の音響レ
ンズで超音波ビームを集束させている。凹型の音響レン
ズ以外の平面型音響レンズや凸型音響レンズを貼り付け
られた超音波振動子が使用される。
【0337】超音波振動子の信号伝達のためにロータリ
トランスが用いられていて、ロータリトランスのロータ
側トランス157は受け台155の面に固定されてい
る。ロータ側トランス157は超音波振動子154と一
体に回転する。駆動軸153の外周をロータ側トランス
157の内周と係合して固定するために回転センターに
ロータ側トランスのセンターを合わせることが容易にで
きる。
【0338】ステータ側トランス156もロータ側トラ
ンス157と同様な構成になっている。ステータ側トラ
ンス156のトランス対向面の隙間が均一になるように
組み立てられる。ステータ側トランス156は駆動モー
タのハウジングの側面に固定される。
【0339】ロータリトランスはロータ側トランス15
7とステータ側トランス156は、薄膜の絶縁された角
コイルをロール状に巻いて作成したものであって、磁性
トランスコアなどは使用しない構造になっている。
【0340】ステータ側トランスから電気信号線はFP
Cを用いて先端の挿入管側に引き出し、FPCを介して
シールド線に半田接続され、そのシールド線は超音波診
断装置本体側へと接続される。
【0341】駆動モータは回転側に駆動マグネットがあ
って、固定側にハウジングとコア174が構成された構
造である。その回転可能は駆動マグネット173は駆動
軸153に取り付けられていて、その駆動マグネット1
73は駆動軸153が2つの軸受175、176で回転
可能に支承されている。
【0342】駆動モータのコア174は分割コアであっ
て、個々の分割コアは絶縁処理膜が施されている。実施
例ではこの絶縁膜はエポキシ樹脂の電着塗装膜で、巻線
177とコア174との電気絶縁を目的にしたものであ
るので、膜厚をできるだけ薄くなるようにして効率が低
下するのを抑えている。絶縁膜は50μm以下の膜厚の
コアを使用した。電着塗装膜は絶縁性の優れた膜であっ
て、工業的には比較的に容易に膜形成できるうえに、電
着塗装膜は耐環境性が優れているために空気以外の環境
たとえば油などの環境下でも、モータ使用が可能とな
る。
【0343】駆動モータは3相のブラシレスモータであ
って、コアに巻線された線はY結線処理され、そのコモ
ン線はモータ外部には取り出さない構成にするために、
U相、V相、W相の3本の線を処理する。この3本の線
はモータハウジングから駆動モータの外部に引き出し、
その引き出されたFPCのランドに駆動モータ制御駆動
回路からのモータリード線を接続する。
【0344】超音波振動子154の回転位置情報を知る
ことは画像表示には必要な情報である。駆動モータの回
転位置は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情
報手段を併用して超音波振動子154の回転位置情報を
知ることができる。
【0345】基準位置手段としてエンコーダマグネット
161の端面の突部162とZ相MR素子163で構成
される。Z相MR素子163ではエンコーダマグネット
161の端面に突部162が1箇所形成されていて、単
極に着磁されている。Z相MR素子163ではエンコー
ダマグネット161の1回転に1パルスの信号が検出で
きる。そのために超音波振動子154の基準位置を知る
ことができる。Z相MR素子の出力信号は超音波プロー
ブの先端から挿入管、ハンドルとケーブルを経由してコ
ネクタボックスに構成されている信号処理部に接続さ
れ、その信号処理部で増幅と矩形波処理を行い、駆動モ
ータの制御駆動回路と本体システムのホストCPUに信
号を伝達させる。その増幅後のZ相信号はコンパレータ
回路で矩形処理される。矩形処理された信号は0−5V
の矩形波信号であり、外部からのノイズの影響を受けに
くい。Z相コンパレータ信号の立ち上がり位置を超音波
振動子の基準位置にすれば、このZ相信号により基準位
置を元に、超音波振動子154による座像表示が可能で
あり、Z相の信号位置と超音波振動子の位置を決めてお
けば、超音波振動子の回転位置の基準を個々の超音波プ
ローブ間を相違なく決定することができる。
【0346】また、相対位置情報手段としてもエンコー
ダマグネット161とAB相MR素子164で構成され
る。AB相MR素子164はA相、B相の2チャンネル
の信号が得られるMR素子であって、A相とB相の位相
差は90度である。A相とB相との位相差が90度であ
るために駆動モータの回転方向をその位相差から求める
ことができる。エンコーダマグネット161の外周には
多極の磁極が着磁されていて、その磁極数に相当した数
の信号をAB相MR素子164から得る。たとえば、エ
ンコーダマグネット161のAB相磁極が150極の磁
極である場合、AB相MR信号も150パルスとなるの
で、駆動モータの位置情報としては1回転あたり150
の分解精度の信号が得られる。AB相MR素子の出力信
号も超音波プローブの先端から挿入管、ハンドルとケー
ブルを経由してコネクタボックスに構成されている信号
処理部に接続される。その信号処理部で増幅と矩形波処
理を行い、矩形波処理されたAB相信号は駆動モータの
制御駆動回路と本体システムのホストCPUに信号を伝
達させる。コネクタボックス18は超音波診断装置本体
のシステム本体に接続されて、駆動モータ制御駆動回路
など駆動モータを駆動するための電力を供給している。
【0347】AB相磁極はエンコーダマグネット161
の外周に回転着磁機で多極に着磁されて得られる。エン
コーダマグネット161の外周とAB相MR素子164
は対向配置されている隙間は50μm程度であり、超音
波伝播媒質中で駆動するので、大きなゴミがあればその
隙間に入り込んだりするので、オイル洗浄したうえで組
み込みがなされる。そのエンコーダマグネット161の
磁極数に相当した数の信号をAB相MR素子164から
検出し、モータの制御信号として駆動モータを制御させ
ている。
【0348】実施例6の超音波プローブは信号処理部は
ハンドル部に構成するタイプである。他の実施例のよう
に、信号処理部を超音波プローブの先端やコネクタボッ
クスに構成するなどの方法もある。また実施例1のよう
に信号処理部を分割して配置するなどの方法もある。し
かしながら、本発明の主眼であるコネクタボックスには
駆動モータの制御駆動回路基板が構成されている。
【0349】(実施例7)本発明の実施例は、超音波プ
ローブ先端に内蔵された振動子をモータで回転すること
により断面位置を任意に変えることのできるいわゆるマ
ルチプレーン型の超音波プローブおよび超音波診断装置
に関するものである。
【0350】図21は本発明の一実施例における走査型
超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体を示す
概略ブロック図である。また、図22に体腔内挿入型超
音波プローブの外観斜視図を示す。この超音波プローブ
は、食道や腸などの消化器官診断や血管へ直接挿入して
振動子を走査させて超音波診断を行うものである。図2
3は超音波振動子を駆動する駆動モータの断面図であ
る。
【0351】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
と本体システム部(または本体装置)から構成される。
超音波プローブは先端(または挿入部)178とハンド
ル(または操作部、手元操作部)179とコネクタボッ
クス18と挿入管(または導中部)180とケーブル1
81で構成される。超音波プローブの先端178には超
音波振動子182を回転駆動させる駆動モータが構成さ
れている。その駆動モータには超音波振動子182とと
もに回転する駆動するロータ部分(駆動ロータとする)
183が構成され、駆動ロータ183を支持するベース
ハウジング184が超音波プローブ先端に内蔵されてい
る。先端178からハンドル179まではフレキシブル
な挿入管180で構成され、その挿入管180は血管や
口腔内に挿入される細長い管であってシースチューブと
その中を電気信号線が通っている。超音波プローブのハ
ンドル179にはコントロールノブ185が構成され
る。ハンドル179にはケーブル181を介してコネク
タボックス18が接続され、コネクタボックス18には
駆動モータの位置検出信号の信号処理部186と駆動モ
ータ制御駆動回路187が構成されている。そのコネク
タボックス18を介して超音波診断装置本体に超音波探
触子が電気的に接続される。
【0352】超音波振動子182は駆動ロータ183の
回転部の天面部に取り付けられている。そのため超音波
振動子182の回転軸と駆動モータの駆動軸188とは
同一の軸となる。駆動軸188に対して超音波振動子1
82のビームはアキシャル方向に放射させる。超音波振
動子182側のビーム放射軸189方向にビーム軌跡面
190を形成する。その駆動ロータ183が回転するこ
とで超音波振動子182のビーム軌跡面190は回転す
る。その軌跡面190は駆動軸188に対して平行な面
となる。
【0353】実施例の超音波プローブは、被検者の体腔
内に挿入して体腔内の被検部の超音波画像を得る体腔内
用超音波プローブであって、この体腔内用超音波プロー
ブは、先端に超音波振動子182を備えており、超音波
振動子182は、予め機械的に決定された回転範囲内の
任意角度の超音波断層画像を撮るようになっている。
【0354】駆動ロータ183の回転位置情報を知るこ
とは、駆動ロータ183に取り付けられた超音波振動子
182の位置情報を知ることになる。駆動ロータ183
の回転位置は1回転の基準となる基準位置手段と相対位
置情報手段を併用して駆動ロータ183の回転位置情報
を知ることができる。
【0355】基準位置手段としてエンコーダマグネット
191とMR素子192で構成される。また、相対位置
情報手段としてもエンコーダマグネット191とMR素
子192で構成される。MR素子はABZ相MR素子で
あって、Z相MR素子部とAB相MR素子部とが一つの
MR素子に形成されている。Z相MR素子部は超音波振
動子側に形成され、AB相MR素子部はベースハウジン
グ184側に形成されている。したがって、エンコーダ
マグネットも超音波振動子側はZ相磁極部であって、ベ
ースハウジング側はAB相磁極部である。
【0356】MR素子192のZ相信号は駆動ロータ1
83の1回転に1パルスの信号が検出できる。そのため
に駆動ロータ183の基準位置を知ることができる。そ
のZ相信号は挿入管180を通ってハンドル179、ケ
ーブル181を通って、コネクタボックス18の信号処
理部186に接続される。信号処理部186では信号増
幅されて矩形波処理されて駆動モータ制御駆動回路18
7に接続される。
【0357】相対位置情報手段としてMR素子192の
AB相検出部と駆動ロータ183側にエンコーダマグネ
ット191とで構成されている。AB相検出部はA相、
B相の2チャンネルの信号が得られるMR素子であっ
て、A相とB相の位相差は90度のものである。A相と
B相との位相差が90度であるために駆動ロータ183
の回転方向をその位相差から求めることができる。エン
コーダマグネット191の外周にはAB相磁極とZ相磁
極が着磁されていて、特にAB相磁極部は多極の磁極が
着磁されていて、その磁極数に相当した数の信号をMR
素子192から得る。
【0358】また、AB相、Z相の矩形波信号は超音波
診断装置の本体システム20にもコネクタボックス18
を経由して接続される。本体システム側でも、超音波振
動子の位置情報が必要であるので、つまり、画像を表示
するためには位置情報がないと表現することができな
い。
【0359】たとえば、エンコーダマグネット126の
AB相磁極が150極の磁極である場合、AB相MR信
号も150パルスとなるので、駆動モータの位置情報と
しては1回転あたり150の分解精度の信号が得られ
る。そのAB相信号もモータの近傍の中継アンプ基板で
一旦増幅して、さらに正弦波波形の信号を矩形波処理す
る中継調整基板に配線し、ケーブル181を通ってコネ
クタボックス18に内蔵の駆動モータ制御駆動回路に接
続される。コネクタボックス18は超音波診断装置本体
のシステム本体20に接続されて、駆動モータ制御駆動
回路など駆動モータを駆動するための電力を供給してい
る。
【0360】駆動モータの回転位置情報手段として、実
施例に示すようにMR素子を用いた磁気エンコーダ以外
に抵抗値の変化を検出するポテンショメータ、光電セン
サーを用いた光エンコーダなどでもよい。
【0361】実施例はプローブ自体を回転させることな
く多数の断層面の超音波断層像を超音波振動子を駆動モ
ータに搭載して超音波振動子を回転させる超音波プロー
ブが示されている。超音波の走査領域(例えばセクタ状
の平面)を回転させることにより、任意の角度の超音波
のビーム軌跡面を走査することで超音波断層像を得る超
音波プローブである。このようなマルチプレーンの超音
波断層像を得ることができることからマルチプレーン超
音波プローブとして区別している。
【0362】実施例の超音波振動子182は、複数の超
音波振動子が一次元方向に配列されてなる超音波振動子
列で構成されていて、その超音波振動子列のパルス駆動
手段が駆動モータの位置情報と連動して走査するシステ
ムになった構成であり、その超音波振動子列を駆動モー
タで回転させている。
【0363】超音波振動子182から放射した超音波は
超音波振動子182の放射面に直交した角度で放射さ
れ、生体組織内に入射する。組織内に入射した超音波の
一部は組織内において反射した後、前記超音波振動子1
82で受信され電気信号に変換されて、シールドされた
数本のI/O線を伝わって、挿入管180、ハンドル1
79、ケーブル181、コネクタボックス18を経由し
て、システム本体20の回路に送られる。
【0364】次に超音波診断装置本体のシステム本体2
0内の送受信回路部分について説明する。
【0365】超音波を生体内に送信する場合には、まず
パルス発生器25によって超音波パルスの繰り返し周期
を決定するレートパルスが出力され、超音波周波数の決
まったパルス振動子駆動回路26に送られる。この振動
子駆動回路26では超音波振動子に駆動信号を供給駆動
して超音波を発生するため駆動パルスが形成される。そ
の駆動パルスによって超音波振動子182から生体内に
放射される。
【0366】超音波振動子182から生体内に放射され
た超音波は生体内組織にて反射される。その反射超音波
を超音波エコーという。送信時に用いた超音波振動子1
82によって受信され、この超音波エコーの反射強度に
相当な微弱な受信信号はシステム本体20内の増幅器2
7にて増幅されたのちBモード用信号処理回路に送られ
る。Bモード信号処理回路において振動子出力は対数増
幅器28で対数圧縮し、包絡線検波用の検波回路29に
て検波され、ゲイン補正用のゲイン設定器30をゲイン
制御用コントローラ31で制御されてゲイン補正され、
合成回路32で合成されて、A/D変換器33にてA/
D変換され、高速画像DSP34で画像処理される。D
SP34で処理された座像は一旦画像メモリ35にスト
アされる。駆動時の複数の画像も画像メモリ35にスト
アされ、高速画像DSP34を用いて信号処理され、そ
の信号をデジタル・スキャン・コンバータ(DSC)3
6を介してTV走査用フォーマットに対応した画像デー
タに変換され、テレビモニタ37にて2次元超音波断層
画像として表示される。
【0367】本体装置のシステム本体20には、装置全
体の回路を統括するホストCPU38があり、画像デー
タやメモリや駆動モータの位置情報やモータ駆動などを
総合的に監視、処理命令などしている。ホストCPU3
8は本体装置への外部入力操作に伴う入力による、超音
波プローブとしての処理を統括していることになる。
【0368】図22に示す超音波プローブの外観斜視図
はマルチプレーン超音波プローブの一例である。被検体
に経口的に挿入され、食道および胃を含む上部消化管か
ら心臓を観察するマルチプレーンTEE超音波プローブ
(TEE:Transesophageal Echo
cardiography)である。挿入管180は屈
曲性をもったシースチューブとそのシースチューブの中
を電気信号線で構成され、先端178から挿入管180
までを体腔内に挿入した状態で超音波診断が行われる。
たとえば、超音波プローブの挿入管を口から食道に挿入
し、食道近傍の臓器や胃あるいは十二指腸などの超音波
診断を行うものであるが、心臓弁の動きを食道に挿入し
た状態で、駆動モータを回転させれば、超音波振動子に
よって形成される超音波ビーム軌跡面が回転され、走査
画像が得られていく。
【0369】超音波プローブの先端178は超音波透過
性を有する窓材からなるウインドウケース193が先端
に取り付けられていて、その超音波プローブの先端17
8は駆動モータと超音波振動子などが内蔵されている。
超音波プローブの先端178とハンドル179は屈曲性
のある挿入管180で接続されている。ハンドル179
は手で持って操作する手元操作部であって、操作のため
のコントローラノブ185が構成されている。コントロ
ーラノブ185には各種のスイッチがついていて、いろ
いろなモードで回転させることができる。コントローラ
ノブ185を回転させると、その回転方向に駆動モータ
が回転し、かつ超音波振動子も回転するので、回転速度
などはコントローラノブ185に設けられたスイッチを
操作することで変速を行う。駆動モータの回転停止など
のスイッチもコントローラノブ185についている。コ
ントローラノブ185の信号はコネクタボックス18か
らシステム本体20のホストCPU38に送られ、ホス
トCPU38からそのコントローラノブ185の指令に
合わせて駆動モータの制御回路に命令が伝達される。そ
の命令に基づいて駆動モータは制御駆動される。
【0370】超音波プローブはハンドル179からケー
ブル181でコネクタボックス18に接続されている。
超音波プローブはそのコネクタボックス18を超音波診
断装置のコネクタ差し込み口に装着することで、システ
ム本体20に接続される。診断中に超音波プローブがは
ずれないようにロック機構のついたノブ194があり、
装着後はノブ194を回してコネクタボックス18を本
体にしっかりとロックする。
【0371】超音波振動子182はプローブ先端側面に
設けられているので、体腔内患部の側面方向を診断で
き、かつハンドルの手元操作部のみによるコントロール
でも、たとえば90度回転し、挿入軸に沿った断層面の
診断(ビーム軌跡面は図22の符号195)と挿入軸に
直角方向の診断(ビーム軌跡面は図22の符号196)
とを可能にしている。
【0372】また、超音波振動子の全部の操作方法は超
音波診断装置本体の操作部から行うことができ、手元操
作部では使用頻度の高い基本操作を行えるようにしてい
る。超音波プローブの先端178は体腔内に挿入し易い
ように円筒形状のなめらかな流線形状をしている。この
挿入管180やケーブル181は、超音波振動子と超音
波診断装置本体とを接続する入出力線と駆動モータを駆
動制御するための電気制御線とエンコーダなどの信号線
と衝撃検出用や温度センサの信号線などをコネクタボッ
クス18に伝達するフレキシシブルなケーブルであっ
て、被覆により保護され、かつシールドが施されてい
る。
【0373】図23は本実施例におけるコア付きでアウ
ターロータ回転タイプのブラシレスモータの断面図であ
って、このモータは超音波振動子駆動モータであって、
超音波診断装置のプローブ先端に搭載のモータ例であ
る。
【0374】図23において、超音波振動子182は素
子ホルダー195の筐体の枠中で構成されていて、駆動
モータのロータフーム196の天面部に取り付けられ、
駆動軸188を中心にして回転する。その超音波振動子
182の先端には音響レンズ197がついている。屈折
の現象を有効に利用するのが音響レンズ197であっ
て、超音波は液体中よりも固体中での音速が早いために
振動子表面には凹型の音響レンズで超音波ビームを集束
させている。凹型の音響レンズ以外の平面型音響レンズ
や凸型音響レンズを貼り付けられた超音波振動子が使用
される。超音波振動子182の信号線は中空の駆動軸1
88の軸中央の穴を通って、駆動モータの外部に引き出
される。
【0375】超音波振動子182のビームは駆動軸方向
に放射させる。超音波振動子182側のビーム放射軸1
89方向にビーム軌跡面190を形成する。ロータフレ
ーム196の天面部に取り付けられている超音波振動子
182は駆動軸188を中心に回転するので、超音波振
動子182のビーム軌跡面190も回転する。その軌跡
面190は駆動軸188に対して平行な面となる。その
ビーム軌跡面190は超音波プローブ挿入軸に沿った断
層面のビーム軌跡面195(図22の符号195)と挿
入軸に直角方向のビーム軌跡面196(図22の符号1
96)以外の角度にも移動することが可能であるので、
任意角度の超音波断層画像を撮ることができる超音波診
断装置であって医療診断に役立っている。
【0376】実施例のマルチプレーンTEE超音波プロ
ーブは、体腔内部から診断部位の画像を観察可能である
ため、経食道用超音波プローブでは肋間の影響あるいは
皮下脂肪による超音波減衰の影響を受けることがなく、
また血管挿入超音波プローブでは皮下脂肪による超音波
減衰の影響を受けることがなく、鮮明な画像が得られる
とともに、体腔内の任意方向から見た断層面を観察する
ことができる。本実施例の超音波プローブ一例は、食道
に挿入され、心臓の超音波断層像を得るマルチプレーン
経食道超音波プローブであって、バイプレーン型の経食
道超音波プローブの実施例である。
【0377】超音波振動子182は、複数の超音波振動
子が一次元方向に配列されてなる超音波振動子列で構成
されていて、同時にビーム軌跡面190の画像を得るこ
とができる。この超音波振動子列の搭載された駆動モー
タを以下のような動作モードで駆動させることで、複雑
な画像診断が可能となる。 (1)定速回転動作 (2)ステップ動作(1度、2度、3度) (3)15度バイプレーン動作 (4)90度バイプレーン動作 (5)外部同期バイプレーン動作 (1)の定速回転動作は任意時間での角度位置の2次元
画像を複数枚合成して3次元画像処理を行うことができ
るようにした動作モードであって、心臓の大きさや患部
疾患の大きさや方向などを把握することができる。
【0378】(2)のステップ動作は一定角度間隔の2
次元画像を観察するものである。この2次元画像を複数
枚合成して3次元画像処理を行うことができるようにし
た動作モードであって、心臓の大きさや患部疾患の大き
さや方向などを把握することができる。
【0379】(3)の45度バイプレーン動作は個人差
などによって心臓の位置や角度が微妙にずれている患者
に対して、超音波振動子角度を0°、45°、90°、
135°、180°に移動させた画像から患者の基本断
面画像を瞬時に得るための測定モード。
【0380】(4)の90度バイプレーン動作も個人差
などによって心臓の位置や角度が微妙にずれている患者
に対して、超音波振動子角度を0°、90°、180°
に移動させた画像から患者の基本断面画像を瞬時に得る
ための測定モード。
【0381】(5)の外部同期モードは心臓の鼓動は各
人異なるため、あらかじめ設定した時間で(3)や
(4)のバイプレーン動作を行うことができないため
に、心臓の鼓動に同期させてバイプレーン動作させて、
心臓の弁の動きを瞬時に観測する動作モードである。
【0382】このような動作モードがダイレクトに超音
波振動子をモータで駆動することによって可能である。
【0383】駆動ロータはロータフレーム196に駆動
マグネット197を取り付ける垂下部198と駆動軸1
88と超音波振動子を取り付けるインロー部199が一
体で構成されている。リング状の駆動マグネット197
は異方性ネオジ磁石でBHmax=39MGOeの特性
であって8極の着磁がなされている。駆動マグネット1
97に対向する位置にコア200がベースハウジング1
84の中央円筒部201に接着固定される。そのコア2
00は突極の数6であって、3相になるように巻線20
2が巻回されている。コア200と巻線202との絶縁
のために、コアには電着塗装がなされている。
【0384】コア200の絶縁膜はエポキシ樹脂の電着
塗装膜で、巻線202とコア200との電気絶縁を目的
にしたものであるので、膜厚が厚い方がよいけれども、
膜厚が厚いと巻線202とコア200の間に隙間が生じ
モータ効率が低下することになるので、膜厚はできるだ
け薄い膜で形成する。たとえば絶縁膜は50μm以下の
膜厚のコアを使用した。電着塗装膜は絶縁性の優れた膜
であって、工業的には比較的に容易に膜形成できるうえ
に、電着塗装膜は耐環境性が優れているために空気以外
の環境たとえば油などの環境下でも、モータ使用が可能
となる。超音波伝播媒質内で駆動モータを使用する超音
波診断装置において、駆動モータのコアに電着塗装膜や
真空蒸着膜を使用することが多い。
【0385】駆動モータの3相のブラシレスモータであ
って、コアに巻線された線はY結線処理され、そのコモ
ン線はモータ外部には取り出さない構成にするために、
U相、V相、W相の3本の線を処理する。この3本の線
はベースハウジング184に貼られたFPC203に半
田付け接続され、そのFPC203を駆動モータの外部
に引き出し、その引き出されたFPC203のランドに
駆動モータ制御駆動回路からのモータリード線を接続す
る。
【0386】超音波振動子182が取り付けられたロー
タフレーム196は駆動軸188を軸受204、205
で回転支承されている。その軸受204、205はベー
スハウジング184の中央円筒部201の内側に固定さ
れ、駆動軸188を中心に回転させることができる。
【0387】超音波振動子の回転位置を知ることが、画
像表示には必要であるので、超音波振動子の取り付けら
れたロータフレーム196の回転位置情報を知ることで
ある。ロータフレーム196の回転位置は1回転の基準
となる基準位置手段と相対位置情報手段を併用してロー
タフレーム196の回転位置情報を知る。
【0388】ロータフレーム196の基準位置情報を知
るための基準位置手段としてエンコーダマグネット19
1とMR素子192で構成される。エンコーダマグネッ
ト191はZ相磁極部とAB相磁極部が同じエンコーダ
マグネット191に構成されている。着磁されているた
めに外観から見ることができないが、MR素子を用いる
ことで磁極の極性状態を見ることができる。MR素子1
92は一つの素子の中にAB相、Z相の検出部が形成さ
れている。Z相の検出部はMR素子192の超音波振動
子側に構成されているので、Z相磁極もエンコーダマグ
ネット191の超音波振動子側に存在している。Z相磁
極は一回転のうち一カ所に単極の着磁が施されている。
単極の磁極をきれいに作成することができない場合はエ
ンコーダマグネットのZ相部の一カ所だけAB相の磁極
部と同じ径で構成しこれ以外は一段落としてエンコーダ
マグネットにしている。
【0389】Z相MR素子信号はロータフレームの1回
転に1パルスの信号が検出される。そのZ相信号は挿入
管を通ってハンドル、ケーブルを通って、コネクタボッ
クスの信号処理部に接続される。信号処理部では信号増
幅されて矩形波処理されて駆動モータ制御駆動回路と本
体システムに接続される。
【0390】増幅後のZ相信号はコンパレータ回路で矩
形処理され、矩形処理された信号は0−5Vの矩形波信
号であり、外部からのノイズの影響を受けにくい。Z相
コンパレータ信号の立ち上がり位置を超音波振動子の基
準位置にすれば、このZ相信号により基準位置を元に、
超音波振動子182による座像表示が可能であり、Z相
の信号位置と超音波振動子の位置を決めておけば、超音
波振動子の回転位置の基準を個々の超音波プローブ間に
相違なく決定することができる。
【0391】また、相対位置情報手段としてもエンコー
ダマグネット191とMR素子192で構成される。M
R素子はABZ相MR素子であって、Z相MR素子部と
AB相MR素子部とが一つのMR素子に形成されてい
る。Z相MR素子部は超音波振動子側に形成され、AB
相MR素子部はベースハウジング184側に形成されて
いる。したがって、エンコーダマグネット191も超音
波振動子側はZ相磁極部であって、ベースハウジング1
84側はAB相磁極部である。
【0392】駆動マグネット197の漏洩磁束の影響を
エンコーダ出力に受けないために、ロータフレームの肉
厚を厚めにし、エンコーダマグネット191も厚めにし
たうえで、エンコーダマグネット191とMR素子19
2との隙間を非常に狭く設定している。
【0393】相対位置情報手段として組み込まれた磁気
式エンコーダはAB相、Z相を一対のエンコーダマグネ
ットとMR素子で構成している。そのMR素子192の
AB相検出部はA相、B相の2チャンネルの信号が得ら
れるMR素子であって、A相とB相の位相差は90度の
ものである。A相とB相との位相差が90度であるため
に、駆動ロータの回転方向をその位相差から求めること
ができる。そのために、ロータフレーム196に取り付
けた超音波振動子182の回転位置情報を知ることがで
きる。AB相磁極はエンコーダマグネット191の外周
に回転着磁機で多極に着磁されて得られる。エンコーダ
マグネット191の外周とMR素子192は対向配置さ
れている隙間は50μm程度であり、超音波伝播媒質中
で駆動するので、大きなゴミがあればその隙間に入り込
んだりするので、オイル洗浄したうえで組み込みがなさ
れる。そのエンコーダマグネット191の磁極数に相当
した数の信号をMR素子192から検出し、モータの制
御信号として駆動モータを制御させている。
【0394】AB相、Z相信号とも、挿入管を通ってハ
ンドル、ケーブルを通ってコネクタボックスの信号処理
部で信号増幅され、矩形波処理がされて、駆動モータ制
御駆動回路に接続される。コネクタボックスは超音波診
断装置本体のシステム本体に接続されて、駆動モータ制
御駆動回路など駆動モータを駆動するための電力を供給
している。
【0395】また、AB相、Z相の矩形波信号は超音波
診断装置の本体システムにもコネクタボックスを経由し
て接続される。本体システム側でも、超音波振動子の位
置情報が必要であるので、つまり、画像を表示するため
には位置情報がないと表現することができない。
【0396】駆動マグネット197の漏洩磁束の影響を
エンコーダ出力に受けないために、エンコーダマグネッ
ト191とMR素子192との隙間を非常に狭く設定し
ている。その隙間が狭いために、エンコーダマグネット
191の膨潤や切削振れや組立振れなどの影響を少なく
する必要がある。ロータフレーム196にエンコーダマ
グネット191を接着固定した状態で組加工してエンコ
ーダマグネットの外周面振れを小さくしている。また、
エンコーダマグネット191のプラスチックマグネット
でのフェライトの含有量を大きくした材料を使用してい
る。つまりエンコーダマグネット191については、超
音波伝播媒質中で使用されるので膨潤影響を考慮して、
79%以上磁性材を含有したものを使用している。たと
えば、エンコーダマグネット191の材料はプラスチッ
クマグネットであり、ベース樹脂として12ナイロン系
を使用している。
【0397】たとえば、エンコーダマグネット191は
150極である場合、AB相MR信号も150パルスと
なるので、駆動ロータの位置情報としては1回転あたり
150パルスの分解精度の信号が得られる。A相とB相
とも150パルスであって、90度の位相差をもってい
るので、A相、B相の信号を4逓倍すれば、1回転あた
り600の分解精度の信号が得られる。エンコーダマグ
ネット191は回転着磁がなされるために、磁極間の角
度精度は非常に高いので、4逓倍してもかなり角度精度
のよい位置情報が得られる。
【0398】ベースハウジング184は金属粉末射出成
形法(Metal Injection Moldin
g=MIM)によって金属焼結金属から形成されてい
る。成形精度と焼結寸法精度を安定にするために、材料
としてSUS316Lを使用している。
【0399】実施例7の超音波プローブは信号処理部は
コネクタボックスに構成するタイプである。他の実施例
のように、信号処理部を超音波プローブの先端やハンド
ルに構成するなどの方法もある。また実施例1のように
信号処理部を分割して配置するなどの方法もある。しか
しながら、本発明の主眼であるコネクタボックスには駆
動モータの制御駆動回路基板が構成されている。
【0400】このように、本実施例における2次元走査
用超音波プローブは軽量で小型でプローブ先端に駆動部
の主な機構部が内蔵されている。超音波振動子による
と、広角な範囲の超音波断層画像が得られる。
【0401】本実施例の2次元走査用超音波プローブに
よる2次元的スキャンが可能であり、超音波振動子が固
定された駆動モータの回転にともなって、駆動モータ側
のエンコーダから回転角度信号が超音波診断装置に伝送
され、2次元の超音波断層画像が得られる。
【0402】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、超音波プローブだけで超
音波振動子を駆動するモータシステムを構築することが
でき、装置本体と超音波プローブは脱着、装着すること
ができるという有利な効果が得られる。
【0403】また、請求項2記載の発明によれば、2つ
の軸受で回転支承されたロータフレームに超音波振動子
を取り付けるために、回転が安定するうえに、超音波振
動子の位置が安定するので、座像の精度を向上すること
ができるということが得られるものである。
【0404】また、請求項3記載の発明によれば、超音
波伝播媒質を内包しウインドウケース内に、駆動モータ
の駆動軸と超音波振動子の回転軸を同一軸で構成した超
音波振動子駆動モータを構成させて、機構部を小型軽量
にさせることができ、ハンドル軸に対して平行なビーム
軌跡面で画質のよい超音波断層画像が得られる。
【0405】また、請求項4記載の発明によれば、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をプローブ先端で増幅すること
で外部ノイズの影響を受けないようにして、矩形波処理
基板まで増幅信号をシールド性能を気にせずに引き回す
ことができるということが得られるものである。
【0406】また、請求項5記載の発明によれば、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をプローブ先端で増幅すること
で外部ノイズの影響を受けないようにして、矩形波処理
基板まで増幅信号をシールド性能を気にせずに引き回す
ことができるということが得られるものである。
【0407】また、請求項6記載の発明によれば、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をプローブ先端で増幅し矩形波
処理することで外部ノイズの影響を受け難くすることが
できるということが得られるものである。
【0408】また、請求項7記載の発明によれば、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をハンドルで増幅し矩形波処理
することで、超音波プローブ先端により小型な駆動モー
タを搭載することができ、超音波プローブ先端を小さく
することができるということが得られるものである。
【0409】また、請求項8記載の発明によれば、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し矩
形波処理することで、超音波プローブ先端により小型な
駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先端
を小さくすることやハンドルを小さくすることができる
ということが得られるものである。
【0410】また、請求項9記載の発明によれば、駆動
モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコーダ
を用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し矩
形波処理することで、超音波プローブ先端により小型な
駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先端
を小さくすることやハンドルを小さくすることができ
る。さらにMR素子の信号処理回路を駆動モータの制御
駆動回路と同じ基板に構成することで、コネクタボック
スに納める基板数が少なくなり作業性などが向上する。
メインテナンスが容易になるということが得られるもの
である。
【0411】また、請求項10記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができる。
【0412】また、請求項11記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができるということが得られるも
のである。
【0413】また、請求項12記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができるということが得られるも
のである。
【0414】また、請求項13記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができるということが得られるも
のである。
【0415】また、請求項14記載の発明によれば、超
音波振動子を回転する駆動モータを超音波プローブの先
端に搭載し、挿入管の挿入方向に直交するように超音波
ビームが放射され、挿入管の挿入方向に直交するように
超音波ビーム軌跡面が形成できるので、細経プローブな
どを製作することができる。また、超音波振動子の位置
が安定するということが得られるものである。
【0416】また、請求項15記載の発明によれば、回
転するロータフレームの天面に超音波振動子を取り付け
るために、回転軸に対して軸方向に超音波ビームが放射
され、回転軸に対して平行に超音波ビーム軌跡面が形成
できるうえに、超音波振動子がモータのロータフレーム
に直接搭載されているので、位置が安定するので、座像
の精度を向上することができるということが得られるも
のである。
【0417】また、請求項16記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をプローブ先端で増幅するこ
とで外部ノイズの影響を受けないようにして、矩形波処
理基板まで増幅信号をシールド性能を気にせずに引き回
すことができる。また超音波プローブだけで超音波振動
子を駆動するモータシステムを構築することができ、装
置本体と超音波プローブは脱着、装着することができる
ということが得られるものである。
【0418】また、請求項17記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をプローブ先端で増幅し矩形
波処理することで外部ノイズの影響を受け難くすること
ができる。また超音波プローブだけで超音波振動子を駆
動するモータシステムを構築することができ、装置本体
と超音波プローブは脱着、装着することができるという
ことが得られるものである。
【0419】また、請求項18記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をハンドルで増幅し矩形波処
理することで、超音波プローブ先端により小型な駆動モ
ータを搭載することができ、超音波プローブ先端を小さ
くすることができる。また、超音波プローブだけで超音
波振動子を駆動するモータシステムを構築することがで
き、装置本体と超音波プローブは脱着、装着することが
できるということが得られるものである。
【0420】また、請求項19記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し
矩形波処理することで、超音波プローブ先端により小型
な駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先
端を小さくすることやハンドルを小さくすることができ
るということが得られるものである。
【0421】また、請求項20記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し
矩形波処理することで、超音波プローブ先端により小型
な駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先
端を小さくすることやハンドルを小さくすることができ
る。さらにMR素子の信号処理回路を駆動モータの制御
駆動回路と同じ基板に構成することで、コネクタボック
スに納める基板数が少なくなり作業性などが向上する。
メインテナンスが容易になるということが得られるもの
である。
【0422】また、請求項21記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をハンドルで増幅し矩形波処
理することで、超音波プローブ先端により小型な駆動モ
ータを搭載することができ、超音波プローブ先端を小さ
くすることができるということが得られるものである。
【0423】また、請求項22記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し
矩形波処理することで、超音波プローブ先端により小型
な駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先
端を小さくすることやハンドルを小さくすることができ
るということが得られるものである。
【0424】また、請求項23記載の発明によれば、駆
動モータの回転相対位置情報手段として磁気式エンコー
ダを用い、MR素子の信号をコネクタボックスで増幅し
矩形波処理することで、超音波プローブ先端により小型
な駆動モータを搭載することができ、超音波プローブ先
端を小さくすることやハンドルを小さくすることができ
る。さらにMR素子の信号処理回路を駆動モータの制御
駆動回路と同じ基板に構成することで、コネクタボック
スに納める基板数が少なくなり作業性などが向上する。
メインテナンスが容易になるということが得られるもの
である。
【0425】また、請求項24記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができるということが得られるも
のである。
【0426】また、請求項25記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができるということが得られるも
のである。
【0427】また、請求項26記載の発明によれば、超
音波プローブだけで超音波振動子を駆動するモータシス
テムを構築することができ、装置本体と超音波プローブ
は脱着、装着することができるということが得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるメカニカルセクタ走査型
超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体を示す
概略ブロック図
【図2】本発明の実施例による超音波プローブの外観斜
視図
【図3】本発明の実施例による超音波診断装置を示す図
【図4】本発明の実施例による超音波振動子駆動モータ
の断面図
【図5】本発明の実施例による超音波振動子駆動モータ
の構造図
【図6】本発明の実施例によるメカニカルセクタ走査型
超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体を示す
概略ブロック図
【図7】本発明の実施例による超音波プローブの外観斜
視図
【図8】本発明の実施例による超音波振動子駆動モータ
の構造図
【図9】本発明の実施例による超音波振動子駆動モータ
の構造図
【図10】本発明の実施例によるメカニカルセクタ走査
型超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体を示
す概略ブロック図
【図11】本発明の実施例による超音波振動子駆動モー
タの断面図
【図12】本発明の実施例による超音波振動子駆動モー
タの構造図
【図13】本発明の実施例によるメカニカルセクタ走査
型超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体を示
す概略ブロック図
【図14】本発明の実施例による超音波振動子駆動モー
タの断面図
【図15】本発明の実施例による超音波プローブを使用
した超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図
【図16】本発明の実施例による超音波プローブの外観
斜視図
【図17】本発明の実施例による超音波振動子駆動モー
タの断面図
【図18】本発明の実施例による超音波プローブを使用
した超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図
【図19】本発明の実施例による超音波プローブの外観
斜視図
【図20】本発明の実施例による超音波振動子駆動モー
タの断面図
【図21】本発明の実施例による超音波プローブを使用
した超音波診断装置の全体を示す概略ブロック図
【図22】本発明の実施例による超音波プローブの外観
斜視図
【図23】本発明の実施例による超音波振動子駆動モー
タの断面図
【符号の説明】
1、2、118、154、182 超音波振動子 3、74、152 駆動モータ 4、75、120、183 駆動ロータ 5、56、76、121、184 ベースハウジング 6、15、159、179 ハンドル 6a 手元スイッチ 7、122 中継調整基板 8、133 超音波伝播媒質の容積調整機構 9、77、123、153、188 駆動軸 10、124、189 ビーム放射軸 11、125、136、137、168、190 超音
波ビーム軌跡面 12、78、99、109 Z相ピン 13、79、100、110、163 MR素子(Z
相) 14、128 中継アンプ基板 15、81 磁気式エンコーダ 16、82、126、161、191 エンコーダマグ
ネット 17、83、164 MR素子(AB相) 18 コネクタボックス 19、166、187 駆動モータ制御駆動回路 20 システム本体 21、129 ロータリトランス 22、130、157 ロータ側トランス 23、131、156 ステータ側トランス 24、132、170、193 ウインドウケース 25 パルス発生器 26 振動子駆動回路 27 増幅器 28 対数増幅器 29 検波回路 30 ゲイン設定器 31 ゲイン制御用コントローラ 32 合成回路 33 A/D 34 DSP 35 画像メモリ 36 DSC 37 テレビモニタ 38 ホストCPU 39、114、169、178 先端 40、117、160、181 ケーブル 41 コネクタ差し込み口 42、135、172、194 ノブ 43 ディスプレー 44 キーボード 45 トラックボール 46 車 47 フック 48、147、174、200 コア 49、144、173、197 駆動マグネット 50、86、103、113、119、196 ロータ
フレーム 51、52、150、151、175、176、20
4、205 軸受 53 軸受ボス部 54、104、105 ロータ側板 55、58、101、111 取付台 57、88、107 傾斜面(カット面) 59、60 穴 61、149、177、202 巻線 62 絶縁膜 63 フレキシブル基板 64 リード線 65、87、139 音響レンズ 66、67、69、70 コイル溝 68、72、140、142、203 FPC 71 コイル 73 走査角度 80、98、108、165、186 信号処理部 84 スリップリング 85 プローブ本体取付台 89 Z相FPC 90 フラットリード線 91 AB相FPC 92 電極 93 ブラシ 94 ブラシホルダー 95 モータ線 96 軸受カラ 97 絶縁シート 102、112 アングル 106、146、199 インロー部 116、158、180 挿入管 127、192 MR素子 134、171、185 コントローラノブ 138、195 素子ホルダー 141 ブシュ 143 軸芯カラー 145、198 垂下部 148、201 中央円筒部 155 受け台 162 突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 AC13 BA03 BB04 BC13 CA01 DB05 EA14 GA02 GA03 GB04 4C301 AA02 BB02 BB03 BB26 BB27 BB30 EE15 FF01 GA02 GA03 GA12 GB14 GB28 GB31 GC11 GD10 GD16 4C601 BB05 BB09 BB10 BB12 BB14 BB23 BB24 EE12 GA01 GA02 GA03 GA11 GA12 GA17 GA21 GA29 GA30 GB01 GB14 GB32 GB34 GB37 GC09

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波透過性を有する窓材からなるウイ
    ンドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振動
    子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイン
    ドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハンドルか
    らケーブルで接続されたコネクタボックスが構成され、
    そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接続さ
    れる構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させることが特徴の超音波振動
    子駆動モータ。
  2. 【請求項2】 超音波振動子を駆動モータのロータフレ
    ームの外周部に取り付けて、駆動モータの駆動軸を中心
    に超音波振動子を回転させる構成であって、 駆動モータの回転側部材は2つの軸受で回転支承され、
    その軸受の間にコアと巻線が形成され、その2つの軸受
    間のロータフレームに超音波振動子が形成され、さらに
    その2つの軸受の外側に駆動軸を固定するベースが構成
    されたことを特徴とする請求項1記載の超音波振動子駆
    動モータ。
  3. 【請求項3】 超音波振動子を駆動モータのロータフレ
    ームの外周部に取り付けて、駆動モータの駆動軸を中心
    に超音波振動子を回転させる構成であって、 駆動モータの回転部材は2つの軸受で回転支承され、そ
    の軸受の間にコアと巻線が形成され、その2つの軸受間
    のロータフレームに超音波振動子が形成され、さらにそ
    の2つの軸受の外側に駆動軸を固定するベースが構成さ
    れ、 超音波プローブ先端からハンドルに接続される軸(ハン
    ドル軸)に直交するように駆動モータの駆動軸が超音波
    プローブのウインドウケース内に構成され、 そのハンドルに平行に超音波振動子の超音波ビームの軌
    跡面が構成されたことを特徴とする請求項1および2記
    載の超音波振動子駆動モータ。
  4. 【請求項4】 超音波振動子駆動モータには、駆動モー
    タの回転相対位置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
    出力されたMR信号の信号増幅を超音波プローブの先端
    の信号処理部で行い、その増幅信号を矩形波処理する中
    継調整基板をハンドルに配置し、矩形波信号をケーブル
    線で伝達させて、コネクタボックスに構成された駆動モ
    ータの制御駆動回路に接続して、駆動モータを制御する
    ように構成されたことが特徴の請求項1、2、3記載の
    超音波振動子駆動モータ。
  5. 【請求項5】 超音波透過性を有する窓材からなるウイ
    ンドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振動
    子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイン
    ドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハンドルか
    らケーブルで接続されたコネクタボックスが構成され、
    そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接続さ
    れる構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベースを
    具備し、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
    出力されたMR信号の信号増幅を超音波プローブの先端
    の信号処理部で行い、その増幅信号を矩形波処理する中
    継調整基板をハンドルに配置し、矩形波信号をケーブル
    線で伝達させて、コネクタボックスに内蔵された駆動モ
    ータの制御駆動回路に接続して、駆動モータを制御する
    超音波振動子駆動モータを超音波プローブの先端に内包
    したことが特徴の超音波プローブ。
  6. 【請求項6】 超音波透過性を有する窓材からなるウイ
    ンドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振動
    子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイン
    ドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハンドルか
    らケーブルで接続されたコネクタボックスが構成され、
    そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接続さ
    れる構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、超音波振
    動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位置情報手
    段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号の信号
    増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音
    波プローブの先端に配置し、矩形波信号をケーブル線で
    伝達させて、コネクタボックスに構成された駆動モータ
    の制御駆動回路に接続して、駆動モータを制御するよう
    に構成されたことが特徴の超音波振動子駆動モータ。
  7. 【請求項7】 超音波透過性を有する窓材からなるウイ
    ンドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振動
    子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイン
    ドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハンドルか
    らケーブルで接続されたコネクタボックスが構成され、
    そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接続さ
    れる構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
    出力されたMR信号の信号増幅とその増幅信号を矩形波
    処理する信号処理部を超音波プローブのハンドルに配置
    し、矩形波信号をケーブル線で伝達させて、コネクタボ
    ックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接続し
    て、駆動モータを制御するように構成されたことが特徴
    の超音波振動子駆動モータ。
  8. 【請求項8】 超音波透過性を有する窓材からなるウイ
    ンドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振動
    子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイン
    ドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハンドルか
    らケーブルで接続されたコネクタボックスが構成され、
    そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接続さ
    れる構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
    出力されたMR信号をケーブル線で伝達させて、コネク
    タボックスに構成された信号処理部の処理回路でMR素
    子の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行い、コネ
    クタボックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に
    接続して、駆動モータを制御するように構成されたこと
    が特徴の超音波振動子駆動モータ。
  9. 【請求項9】 エンコーダはエンコーダマグネットとM
    R素子で構成された磁気エンコーダであって、そのMR
    素子からの出力されたMR信号は超音波プローブの先端
    からハンドルを経由してケーブルを通って、コネクタボ
    ックスの内部基板に伝達され、このコネクタボックスの
    内部の基板には、MR素子の信号増幅とその増幅信号を
    矩形波処理と駆動モータの制御駆動回路が構成されてい
    ることが特徴の請求項8記載の超音波振動子駆動モー
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3、6〜9記載の超音波振
    動子駆動モータを超音波プローブの先端に内包し、駆動
    モータの駆動制御基板をコネクタボックスに配置したこ
    とが特徴の超音波プローブ。
  11. 【請求項11】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と筐体接続されたハンドルが構成され、ハンドルか
    らケーブルで接続されたコネクタボックスが構成され、
    そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接続さ
    れる構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネットを具備し、固定側部材に巻線、駆動軸、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、超音波振
    動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位置情報手
    段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号を超音
    波プローブ内で信号増幅とその増幅信号を矩形波処理と
    を行い、MR信号の矩形波信号をコネクタボックスに構
    成された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モ
    ータを制御するように構成されたことが特徴の超音波振
    動子駆動モータで得られたビーム軌跡面の超音波断層画
    像を使用した超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させることが特徴の超音波振動
    子駆動モータ。
  13. 【請求項13】 超音波振動子を駆動モータの回転側部
    材に取り付けて、駆動モータを回転させることで超音波
    振動子を回転させる構成であって、 駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、その回
    転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が構成さ
    れ、かつその超音波振動子取付面は駆動モータのロータ
    フレームの天面側面であることを特徴とする請求項12
    記載の超音波振動子駆動モータ。
  14. 【請求項14】 超音波振動子を駆動モータの回転側部
    材に取り付けて、駆動モータを回転させることで超音波
    振動子を回転させる構成であって、 駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、その回
    転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が構成さ
    れ、 超音波プローブ先端からハンドルへ接続する挿入管の挿
    入方向に直交するように駆動モータの駆動軸が超音波プ
    ローブのウインドウケース内に構成され、 その挿入管の挿入方向に直交して超音波振動子の超音波
    ビームの軌跡面が構成されたことを特徴とする請求項1
    2記載の超音波振動子駆動モータ。
  15. 【請求項15】 超音波振動子を駆動モータの回転側部
    材に取り付けて、駆動モータを回転させることで超音波
    振動子を回転させる構成であって、 駆動モータの回転側部材は軸受で回転支承され、その回
    転軸に対して直交する面に超音波振動子取付面が構成さ
    れ、かつその超音波振動子取付面は駆動モータのロータ
    フレームの天面側面であって、 駆動モータを回転させることで、駆動モータのロータフ
    レームに搭載された超音波振動子を回転させ、任意角度
    の超音波ビーム軌跡面を走査することで超音波断層像を
    得る超音波プローブの先端に内蔵する駆動モータであっ
    て、 挿入軸に沿った断層のビーム軌跡面や挿入軸に直角方向
    のビーム軌跡面を可能とすることを特徴とする請求項1
    2および13記載の超音波振動子駆動モータ。
  16. 【請求項16】 超音波振動子駆動モータには、駆動モ
    ータの回転相対位置情報手段としてエンコーダを用い
    て、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号の信号
    増幅を超音波プローブ先端の信号処理部で行い、その増
    幅信号を矩形波処理する中継調整基板をハンドルに配置
    して矩形波処理を行い、矩形波信号をケーブル線で伝達
    させて、コネクタボックスに構成された駆動モータの制
    御駆動回路に接続して、駆動モータを制御するように構
    成されたことが特徴の請求項12、13、14、15記
    載の超音波振動子駆動モータ。
  17. 【請求項17】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、ベースを
    具備し、駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックス
    に内蔵して、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、
    超音波振動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号の信号
    増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音
    波プローブの先端に配置し、矩形波信号は挿入管を通っ
    て、ハンドルを経由し、さらにケーブルを通って伝達さ
    せて、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御
    駆動回路に接続して、駆動モータを制御するように構成
    されたことが特徴の超音波振動子駆動モータ。
  18. 【請求項18】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号は挿入
    管を通って、MR素子信号の信号増幅とその増幅信号を
    矩形波処理する信号処理部を超音波プローブのハンドル
    に配置して、MR素子信号をハンドルの信号処理部に接
    続し、矩形波信号はケーブルを通って伝達させて、コネ
    クタボックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に
    接続して、駆動モータを制御するように構成されたこと
    が特徴の超音波振動子駆動モータ。
  19. 【請求項19】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
    出力されたMR素子信号は挿入管を通って、ハンドルを
    経由し、さらにケーブルを通って伝達させて、コネクタ
    ボックスに構成された信号処理部の処理回路でMR素子
    の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行い、コネク
    タボックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接
    続して、駆動モータを制御するように構成されたことが
    特徴の超音波振動子駆動モータ。
  20. 【請求項20】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、駆動軸を
    具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具備し、駆
    動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号の信号
    増幅とその増幅信号を矩形波処理する信号処理部を超音
    波プローブの先端に配置し、矩形波信号は挿入管を通っ
    て、ハンドルを経由し、さらにケーブルを通って伝達さ
    せて、コネクタボックスに構成された駆動モータの制御
    駆動回路に接続して、駆動モータを制御するように構成
    されたことが特徴の請求項14記載の超音波振動子駆動
    モータ。
  21. 【請求項21】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、駆動軸を
    具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具備し、駆
    動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号は挿入
    管を通って、MR素子信号の信号増幅とその増幅信号を
    矩形波処理する信号処理部を超音波プローブのハンドル
    に配置して、MR素子信号をハンドルの信号処理部に接
    続し、矩形波信号はケーブルを通って伝達させて、コネ
    クタボックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に
    接続して、駆動モータを制御するように構成されたこと
    が特徴の請求項14記載の超音波振動子駆動モータ。
  22. 【請求項22】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、駆動軸を
    具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具備し、駆
    動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成された磁気エンコーダであって、そのMR素子からの
    出力されたMR素子信号は挿入管を通って、ハンドルを
    経由し、さらにケーブルを通って伝達させて、コネクタ
    ボックスに構成された信号処理部の処理回路でMR素子
    の信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を行い、コネク
    タボックスに構成された駆動モータの制御駆動回路に接
    続して、駆動モータを制御するように構成されたことが
    特徴の請求項14記載の超音波振動子駆動モータ。
  23. 【請求項23】 超音波振動子駆動モータには、駆動モ
    ータの回転相対位置情報手段としてエンコーダを用い
    て、そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子
    で構成された磁気エンコーダであって、そのMR素子か
    らの出力されたMR素子信号は超音波プローブの先端か
    ら挿入管を通って、ハンドルを経由し、さらにケーブル
    を通って、コネクタボックスの内部基板に伝達され、こ
    のコネクタボックスの内部基板には、MR素子の信号増
    幅とその増幅信号を矩形波処理と駆動モータの制御駆動
    回路が構成されていることが特徴の請求項14、19記
    載の超音波振動子駆動モータ。
  24. 【請求項24】 請求項13〜23記載の超音波振動子
    駆動モータを超音波プローブの先端に内包し、駆動モー
    タの駆動制御基板をコネクタボックスに配置したことが
    特徴の超音波プローブ。
  25. 【請求項25】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 駆動モータには回転側部材にロータフレーム、駆動マグ
    ネット、駆動軸を具備し、固定側部材に巻線、ベースを
    具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号を超音
    波プローブ内で信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を
    行い、MR信号の矩形波信号をコネクタボックスに構成
    された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モー
    タを制御するように構成されたことが特徴の超音波振動
    子駆動モータで得られたビーム軌跡面の超音波断層画像
    を使用した超音波診断装置。
  26. 【請求項26】 超音波透過性を有する窓材からなるウ
    インドウケースを具備し、超音波振動子と上記超音波振
    動子を駆動させる駆動モータとを超音波伝播媒質でウイ
    ンドウケース内に内包した超音波プローブであって、 超音波プローブは超音波振動子と駆動モータが内包した
    先端と先端から挿入管で接続されたハンドルとハンドル
    からケーブルで接続されたコネクタボックスとで構成さ
    れ、そのコネクタボックスで超音波診断装置の本体に接
    続される構成である超音波診断装置において、 挿入管は屈曲性のあるフレキシブルな管であって、 駆動モータには回転側部材に駆動マグネット、駆動軸を
    具備し、固定側部材にコア、巻線、ベースを具備し、 駆動モータの制御駆動回路をコネクタボックスに内蔵し
    て、その駆動回路で駆動モータを駆動させて、超音波振
    動子を駆動モータで駆動させる構成であって、 超音波振動子駆動モータには、駆動モータの回転相対位
    置情報手段としてエンコーダを用いて、 そのエンコーダはエンコーダマグネットとMR素子で構
    成され、そのMR素子からの出力されたMR信号を超音
    波プローブ内で信号増幅とその増幅信号を矩形波処理を
    行い、MR信号の矩形波信号をコネクタボックスに構成
    された駆動モータの制御駆動回路に接続して、駆動モー
    タを制御するように構成されたことが特徴の超音波振動
    子駆動モータで得られたビーム軌跡面の超音波断層画像
    を使用した超音波診断装置。
JP2001254332A 2001-08-24 2001-08-24 超音波振動子駆動モータとそのモータを内包した超音波プローブとそのモータを使用した超音波診断装置 Withdrawn JP2003061953A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018023609A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 キャノンメディカルシステムズ株式会社 超音波プローブ及び超音波診断装置
JP2018186605A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ミネベアミツミ株式会社 ロータリトランス付きモータ、およびロータリトランス付きモータの製造方法
CN109005638A (zh) * 2018-09-07 2018-12-14 英迪迈智能驱动技术无锡股份有限公司 一种用于筒状电机的pcb布局结构

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