JP2003061540A - 飛翔性害虫駆除装置 - Google Patents

飛翔性害虫駆除装置

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JP2003061540A
JP2003061540A JP2001253608A JP2001253608A JP2003061540A JP 2003061540 A JP2003061540 A JP 2003061540A JP 2001253608 A JP2001253608 A JP 2001253608A JP 2001253608 A JP2001253608 A JP 2001253608A JP 2003061540 A JP2003061540 A JP 2003061540A
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JP
Japan
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foam
pipe
bubbles
bubble
container
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JP2001253608A
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English (en)
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Yoshiaki Takei
芳暁 武井
Hikari Fukushima
光 福島
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DENBOO KOGYO KK
TEN KK
Original Assignee
DENBOO KOGYO KK
TEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手間を掛けることなく屋内外で安全かつ効果
的に飛翔性害虫を駆除できるようにする。 【解決手段】 上部11が開口され泡発生用液体Qおよ
び泡BLを収容可能な容器10と、この容器10中に上
方へ突出するように配設されたパイプ21および泡BL
を発生させてパイプ21へ供給可能な泡供給手段(泡発
生手段31)から成る泡形成体20とを有し、パイプ2
1内で発生させた泡BLをパイプ21の上部の泡流出口
Gから外部流出させ、当該外部流出した泡BLをパイプ
21の外周面21sに沿って下方へゆっくりと流下させ
る構成とした。そして、泡発生用液体Qが界面活性剤を
含有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハエやアブ等の飛
翔性害虫を駆除するのに使用される飛翔性害虫駆除装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】飛翔性害虫の生息域と人間の生活圏とは
重なりあうことが多い。そのため、例えば厨房や食品加
工場などにハエが入り込んで食器類を汚したり、ハエが
食品に混入してしまい、人に不快感を与えることがあ
る。
【0003】また、牛舎や豚舎等にアブやブヨが入り込
んで牛や豚などを刺し、牛等に過大なストレスを与えて
乳の出が悪くなったり、病気になる原因の一つとなって
いる。なお、牛舎等で作業する人間もアブやブヨに刺さ
れることがあるが、刺された箇所は腫れ上がり激痛が走
ることになる。
【0004】また、アブやブヨは、露天風呂や学校のプ
ールなどにも出没して人間を刺すことがあり、観光業者
や学校関係者の悩みの種となっている。
【0005】さらに、果樹園で果実(リンゴ等)が収穫
まじかになると、スズメバチ等が果実を傷つけたり、そ
の傷つけた箇所に処女バエやアブなどが卵を生みつけた
りして、損害を与える事態が過去に発生している。
【0006】こうした飛翔性害虫を駆除する方法として
は、ハエ等の飛翔性害虫が生息していると考えられる場
所に殺虫剤を噴霧(散布)したり、吸着タイプのハエ取
り紙を吊るすなどがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、殺虫剤を噴
霧して飛翔性害虫を駆除する方法は、食品を扱う場所
(厨房、食品加工場等)では禁止されており、ハエ取り
紙は使用場所が限定されている。そのため、かかる場所
では、ハエ等が入り込んでしまうと、駆除するのが困難
となり衛生上問題がある。
【0008】なお、殺虫剤の噴霧(散布)が許されてい
る場所でも、噴霧(散布)作業は手間が掛かるととも
に、周辺の環境に重大な悪影響を与える。
【0009】また、牛舎やプール等は一般的に広く外部
に開放されているので、殺虫剤を噴霧(散布)しても効
果がなく、有効な飛翔性害虫駆除技術の開発が強く求め
られている。
【0010】本発明の目的は、手間を掛けることなく屋
内外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる飛翔性
害虫駆除装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、上部が開口され泡発生用液体お
よび泡を収容可能な容器と、この容器中に上方へ突出す
るように配設された泡保持部材および泡を発生させて泡
保持部材へ供給可能な泡供給手段から成る泡形成体とを
有し、前記泡発生用液体が界面活性剤を含有したことを
特徴とするものである。
【0012】かかる請求項1の発明の場合、泡供給手段
によって泡保持部材に供給された泡は当該泡保持部材に
よって保持される。したがって、泡を容器の外へはみ出
して周囲を汚すことなく上下方向に長く形成することが
できる。
【0013】こうして、泡保持部材によって保持された
泡は、大きな塊と見え、ハエやアブ等の飛翔性害虫の目
を引きつける。
【0014】ここで、例えばハエが大量の泡を塊と思っ
て止まろうとすると、勢い余って泡の中に飛び込んでし
まう。すると、ハエは、羽根が濡れてしまい思うように
飛ぶことができず、もがくうちに気門に泡発生用液体
(界面活性剤溶液)が入り込んで呼吸ができなくなる。
【0015】一般に、飛翔性害虫の気門の周辺には、細
かい毛が密集していたり、ワックス分(油分)が分泌さ
れたりしており、気門へ水が入り込まないような構造に
なっているが、界面活性剤溶液によって油分が除去され
たり、水の表面張力が弱められることにより、気門が水
濡れし窒息死するわけである。
【0016】なお、アブやカミキリ等の飛翔力が強い害
虫は、泡の中に入って羽根が濡れても飛ぶ力はあまり衰
えないが、見通しがきかないので外へ抜け出る方向がつ
かめず、最終的には自重によって泡中を落下して容器内
の泡発生用液体(界面活性剤溶液)中または泡中で窒息
死する。
【0017】このように、飛翔性害虫が泡の塊に寄って
きて自滅してしまうので、安全で手間が掛からない。ま
た、泡は泡保持部材によって保持されるので、容器の外
へはみ出して周囲を汚すことはない。そのため、施設や
一般家庭内などで使用する場合にも、床面や畳・カーペ
ットなどが汚れない。
【0018】そして、死んだ飛翔性害虫は、最終的には
容器内に入るので、容器ごと処理場に持っていって廃棄
処分等すればよく、後始末も簡単にかつ衛生的に行え
る。
【0019】また、泡を容器に高く盛り上げることがで
きるので、容器の設置面積を小さくしても十分な大きさ
の泡の塊を形成できる。したがって、狭い場所にも置く
ことができ、使い勝手がよい。また、泡発生用液体を安
価かつ容易にしかも安全に作ることができる。
【0020】請求項2の発明は、前記容器と前記泡形成
体とが分離可能に構成されたものである。
【0021】かかる請求項2の発明の場合、請求項1記
載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、容器と泡形
成体とが分離可能とされているので、容器内に入った飛
翔性害虫を廃棄処分する際や、容器に泡発生用液体を収
容する際などに便利である。また、別々に持ち運ぶこと
ができるので、運搬や保管がしやすい。
【0022】請求項3の発明は、前記泡保持部材が、下
部が前記容器内の泡発生用液体中に浸漬されたパイプか
ら形成され、前記泡供給手段が、パイプ内で泡を発生さ
せて当該泡をパイプ上部に形成された泡流出口から外部
へ流出可能な泡発生手段から形成され、外部流出した泡
がパイプの外周面に沿って下方へゆっくりと流動可能に
構成されたものである。
【0023】かかる請求項3の発明の場合、泡保持部材
としてのパイプの内部で泡を発生させ、当該パイプ上部
の泡流出口から泡を流出させるので、請求項1又は2記
載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、一段と迅速
かつ効果的に泡をパイプ外周面に供給して保持させるこ
とができる。
【0024】請求項4の発明は、前記パイプの泡流出口
が、当該パイプの上部全外周面に沿って形成され、かつ
当該パイプ内に、下方から上昇してきた泡の圧力を受け
て縦軸線を中心として回転し当該泡を当該泡流出口の各
部へ均等に案内するガイド球形部材を設けたものであ
る。
【0025】かかる請求項4の発明の場合、パイプ内で
発生された泡は、ガイド球形部材によって泡流出口の各
部へ均等に案内される。したがって、泡をパイプ軸心を
中心として対称となるように当該パイプ外周面の全面に
保持でき、請求項3記載の発明と同様な作用・効果を奏
し得る他、パイプ外周面に泡を一段と安定した状態で長
時間にわたって保持できる。
【0026】請求項5の発明は、前記泡発生手段から前
記パイプ外周面への泡供給量を制御する泡供給量制御手
段を設けたものである。
【0027】かかる請求項5の発明の場合、請求項3又
は4記載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、パイ
プ外周面に保持される泡の形状・大きさを使用環境に応
じて変更することができ、一段と使い勝手がよくなる。
また、パイプ外周面に沿って流下して容器内へ収容され
る泡の量を調節して、泡が容器外へ出て周辺を汚してし
まうのを一段と確実に防止できる。
【0028】請求項6の発明は、前記パイプの外周面
に、所定個数の縦リブを設けたものである。
【0029】かかる請求項6の発明の場合、請求項3〜
5のいずれかに記載の発明と同様な作用・効果を奏し得
る他、パイプ外周面に保持された泡に風が当たった場合
でも当該泡が飛散してしまうのを一段と確実に防止でき
る。
【0030】請求項7の発明は、前記パイプの外周面
に、泡の下方への流動速度を減少可能な泡流下速度減少
手段を設けたものである。
【0031】かかる請求項7の発明の場合、請求項3〜
6のいずれかに記載の発明と同様な作用・効果を奏し得
る他、泡の供給量を抑えつつパイプの外周面に泡を一段
と長時間にわたって保持できる。
【0032】請求項8の発明は、前記泡供給手段が、前
記容器内に収容された泡発生用液体中にガスを吹き込ん
で泡を発生させ当該泡を前記泡保持部材に供給可能なガ
ス吹込み手段から形成されたものである。
【0033】かかる請求項8の発明の場合、容器内の泡
発生用液体中に空気等のガスを吹き込むだけで泡を発生
させて泡保持部材に供給できる。したがって、請求項1
又は2記載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、一
段と構成を簡易化できる。
【0034】請求項9の発明は、前記泡供給手段が、前
記容器内に前記泡発生用液体を落下させて泡を発生させ
当該泡を前記泡保持部材に供給可能な液体落下手段から
形成されたものである。
【0035】かかる請求項9の発明の場合、容器内に泡
発生用液体を落下させるだけで泡を発生させて泡保持部
材に供給できる。したがって、請求項1又は2記載の発
明と同様な作用・効果を奏し得る他、一段と構成を簡易
化できる。
【0036】請求項10の発明は、前記泡供給手段が、
前記容器内の泡発生用液体を攪拌して泡を発生させ当該
泡を前記泡保持部材に供給可能に形成されたものであ
る。
【0037】かかる請求項10の発明の場合、容器内の
泡発生用液体を攪拌させるだけで泡を発生させて泡保持
部材に供給できる。したがって、請求項1又は2記載の
発明と同様な作用・効果を奏し得る他、一段と構成を簡
易化できる。
【0038】請求項11の発明は、前記泡保持部材に保
持された泡に特定波長の光を照射する光照射手段を設け
たものである。
【0039】かかる請求項11の発明の場合、請求項1
〜10までのいずれかに記載の発明と同様な作用・効果
を奏し得る他、ハエやアブ等の飛翔性害虫が特に敏感に
反応する波長の光を照射することによって一段と確実に
飛翔性害虫を駆除できる。
【0040】請求項12の発明は、前記泡発生用液体か
ら生成される泡中に所定量の二酸化炭素を混入可能な二
酸化炭素混入手段を設けたものである。
【0041】かかる請求項12の発明の場合、請求項1
〜11までのいずれかに記載の発明と同様な作用・効果
を奏し得る他、泡がつぶれる際に二酸化炭素が空気中に
漂うことになり、蚊等の二酸化炭素に敏感に反応する飛
翔性害虫を一段と確実に駆除できる。
【0042】請求項13の発明は、前記泡発生用液体
を、特定の飛翔性害虫が好む色に着色したものである。
【0043】かかる請求項13の発明の場合、請求項1
〜12までのいずれかに記載の発明と同様な作用・効果
を奏し得る他、特定の飛翔性害虫を一段と確実に駆除で
きる。
【0044】請求項14の発明は、前記泡発生用液体に
日本酒を含有させたものである。
【0045】かかる請求項14の発明の場合、請求項1
〜13までのいずれかに記載の発明と同様な作用・効果
を奏し得る他、飛翔性害虫に対する誘引効果が一層増す
ことになる。また、泡発生用液体を安価かつ容易に作る
ことができる。また、かかる泡発生用液体は、毒性がな
いので、廃棄処分を簡単に行える。さらに、駆除した飛
翔性害虫を鶏等の餌としても使用できる。
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。 (第1の実施形態)
【0046】ここにおいて、図1は本発明の第1の実施
形態を説明するための縦断面図、図2は外観を示す図、
図3はパイプの外周面に保持された泡の塊を示す図であ
る。
【0047】本発明に係る飛翔性害虫駆除装置は、図1
および図2に示すように、容器10と、泡形成体20と
を有し、容器10中に配設された泡保持部材(21)へ
泡BLを供給して泡BLの塊を形成可能とされ、泡発生
用液体Qが界面発生剤を含有した構成とされている。
【0048】ここで、駆除対象となる飛翔性害虫として
は、ハエ,アブ,ブヨ,蚊,ゴキブリ,カナブン,カブ
ト虫,カミキリ,スズメバチ,テントウ虫,カメ虫等が
ある。
【0049】具体的には、容器10は、上部11が開口
されており、泡発生用液体Qおよび泡BLを収容可能に
形成されている。
【0050】また、泡発生用液体Qは、ベースとなる液
に所定量の界面活性剤を入れたものとされている。ここ
で、ベース液は、日本酒(アルコール度数16°)と柿
汁とを混ぜ合わせて作られている。混合比率は、日本酒
1に対して柿汁2である。なお、柿汁を加えずに日本酒
単体からベース液を構成してもよい。また、柿汁の代わ
りに牛乳を日本酒に混ぜ合わせてベース液を構成しても
よい。日本酒に混合するものとしては、他に卵白、炭
酸、砂糖、市販の害虫誘引剤等がある。
【0051】上記界面活性剤としては、人畜無害のもの
が使用されている。この実施形態では、アニオン界面活
性剤(例えば,石鹸)が選定されている。混合比率は、
ベース液1に対して界面活性剤0.0005である。な
お、他の種類の界面活性剤(非イオン界面活性剤等)を
使用してもよい。また、泡発生用液体Qを、特定の飛翔
性害虫が好む色に着色してもよい。たとえば、害虫がア
ブやハエの場合には白色や青色、ハチの場合には黒色、
チョウチョウの場合には黄色に着色する。
【0052】次に、泡形成体20は、容器10中に上方
へ突出するように配設された泡保持部材(21)と、泡
BLを発生させて泡保持部材(21)へ供給可能な泡供
給手段(30)等とを含み、容器10と分離可能に形成
されている。
【0053】この実施形態では、泡保持部材は、下部が
容器10内の泡発生用液体Q中に浸漬されたパイプ21
から形成されている。このパイプ21は、その下方端お
よび上方端が開口されており、枠体41によって直立状
態に保持される。なお、パイプ21の下方端には、容器
10内の泡発生用液体Qを当該パイプ21内へ取り入れ
るための液取入口(図示省略)が設けられている。
【0054】ここで、枠体41は、図1に示すように、
下方支持部材42と、この下方支持部材42に下端部が
固定された複数本(例えば、3本)の支持棒43と、各
支持棒43の上端部に固定された上方支持部44とから
形成されている。
【0055】下方支持部材42は、金属板製で円環状と
されており、その内側に容器10を配置できるような内
径を有するものとされている。各支持棒43は、金属製
の丸棒から形成されており、各下端部が下方支持部材4
2の内壁面に120°間隔で固定されている。各支持棒
43とパイプ21とは、図示しない連結部材を介して相
対移動不能に連結されている。
【0056】上方支持部44は、内壁が各支持棒43の
上端部に固定された円環状部材45と、この円環状部材
45の上面部に取り付けられた円板形状の支持板46
と、この支持板46を覆うカバー47とから形成されて
いる。
【0057】また、この実施形態では、泡供給手段は、
パイプ21内の下部で泡BLを発生させて当該泡BLを
パイプ21上部に形成された泡流出口Gから外部へ流出
可能な泡発生手段31から形成されている。
【0058】泡発生手段31は、上方支持部44の支持
板46上に取り付けられたエアポンプ32と、上端部が
エアポンプ32に接続されたエア供給チューブ33と、
このチューブ33の下端部に接続されてパイプ21内の
最下部に位置するエア発生器34とから形成されてい
る。ここで、泡流出口Gは、パイプ21の上方端および
当該上方端と外部とを連通する泡案内路から形成されて
いる。泡案内路は、パイプ21の上方端と支持板46の
下面部分との間に形成された隙間部分と、パイプ21の
外周面21sの上部とキャップ23の内面の間に形成さ
れた隙間とから形成されている。なお、キャップ23
は、上方支持部44の支持板46の下面に固定されてい
る。
【0059】ここで、泡発生手段31のエアポンプ32
を駆動して、エア発生器34に空気を供給すると、パイ
プ21内の下部で泡BLが発生する。こうして、パイプ
21内で発生した泡BLは、当該パイプ21内を上昇し
て泡流出口Gから外部へ流出する。そして、外部流出し
た泡BLは、パイプ21の外周面21sに沿って下方へ
ゆっくりと流動する。なお、泡BLの流下速度は、一見
しただけでは流下していることに気づかない程の極低速
である。これにより、泡BLがパイプ21の外周面21
sの全面にまとわりついて泡BLの塊が生成される。な
お、パイプ21の外周面21sに沿って流下する泡BL
は、その一部が流下途中で破裂し、残りは容器10内で
消泡する。
【0060】なお、パイプ21の外周面21sの下方部
分には、毛細管現象を利用して泡BLの液状化を促進さ
せる消泡ネット25が取り付けられている。
【0061】このように、パイプ21の内部で泡BLを
発生させ、当該パイプ21上部の泡流出口Gから泡BL
を流出させるので、一段と迅速かつ効果的に大量の泡B
Lをパイプ21の外周面21sに供給できる。
【0062】この実施形態では、泡発生用液体Qから形
成される泡BL中に所定量の二酸化炭素を混入可能な二
酸化炭素混入手段(図示省略)が設けられている。二酸
化炭素混入手段は、泡発生手段31のエア供給チューブ
33に図示しない専用チューブを介して接続された二酸
化炭素ガスボンベを備え、所定量の二酸化炭素をエア発
生器34へ供給可能に形成されている。なお、専用チュ
ーブには、開閉弁や減圧弁が介装されている。
【0063】また、この実施形態では、パイプ21の外
周面21sに、泡BLの下方への流動速度を減少可能な
泡流下速度減少手段が設けられている。具体的には、流
下速度減少手段は、パイプ21の外周面21sの上部に
巻かれ表面が粗く形成された高摩擦部材51から形成さ
れている。
【0064】また、泡BLに風が当たった場合でも飛散
しにくくなるように、パイプ21の外周面21sには所
定個数(例えば、4個)の縦リブ55が所定間隔(例え
ば、90°間隔)で設けられている。
【0065】さらに、本飛翔性害虫駆除装置には、泡発
生手段31からパイプ21の外周面21sへの泡供給量
を制御する泡供給量制御手段が設けられている。この実
施形態では、泡供給量制御手段は、パイプ21の外周面
21sに保持された泡BLの大きさを検出する検出セン
サ(61A,61B,61C)と、この検出センサ(6
1A,61B,61C)によって泡BLが設定した大き
さを超えたことが検出された場合にエアポンプ32のエ
ア吐出量を段階的に減少するように制御する制御回路6
5とから形成されている。制御回路65は、上方支持部
44の支持板46上に配設されている。なお、図1中、
69は電源部である。
【0066】上記制御回路65は、検出センサ61Bが
泡BLと接触した場合(ONした場合)には、エアポン
プ32のエア吐出量を半分にし、検出センサ(61A,
61C)がONした場合には、エアポンプ32を駆動停
止(したがって、エア吐出量が零)にするものとされて
いる。
【0067】さらにまた、本飛翔性害虫駆除装置には、
泡保持部材(パイプ21)に保持された泡BLに特定波
長の光を照射する光照射手段が設けられている。この実
施形態では、光照射手段は、ハエやアブ等の飛翔性害虫
が敏感に反応する300〜400nm(ナノメートル)
の波長の光を照射する蛍光灯71から形成されている。
この蛍光灯71は、図示しない取付具を介して上方支持
部44の支持板46の下面に取り付けられている。
【0068】上記構成の飛翔性害虫駆除装置を用いて飛
翔性害虫を駆除しようとする場合には、まず本装置を飛
翔性害虫が出没する場所にセットする。かかる場所とし
ては、食品を取扱う所(食品加工場,厨房,鮮魚店,レ
ストラン,店舗等)、家畜のいる所(牛・豚・鶏舎
等)、ホテル、病院、競馬場、露天風呂、プール、果樹
園等がある。
【0069】次に、エアポンプ32に商用電源を供給し
て駆動させる。これにより、エア供給チューブ33を通
してエア発生器34へ空気が供給されて、当該エア発生
器34から微細な気泡が大量に発生する。これにより、
パイプ21内で泡BLが発生する。パイプ21内で発生
された泡BLは当該パイプ21内を上昇して泡流出口G
から外部へ流出される。そして外部流出した泡BLは、
パイプ21の外周面21sに沿ってゆっくりと下方へ流
動する。この際、泡BLはパイプ21の外周面21sに
よって保持されるので、容器10の外へはみ出して周囲
を汚すようなことはなく上下方向に長く形成することが
できる。
【0070】こうして、パイプ21によって保持された
泡BLは、大きな塊と見え、ハエやアブ等の飛翔性害虫
の目を引きつける。
【0071】ここで、例えばハエが大量の泡BLを塊と
思って止まろうとすると、勢い余って泡BLの中に飛び
込んでしまう。すると、ハエは、羽根が濡れてしまい思
うように飛ぶことができず、もがくうちに気門に泡発生
用液体Q(界面活性剤溶液)が入り込んで呼吸ができな
くなる。
【0072】一般に、飛翔性害虫の気門の周辺には、細
かい毛が密集していたり、ワックス分(油分)が分泌さ
れたりしており、気門へ水が入り込まないような構造に
なっているが、界面活性剤溶液によって油分が除去され
たり、水の表面張力が弱められることにより、気門が水
濡れし窒息死するわけである。
【0073】なお、アブやカミキリ等の飛翔力が強い害
虫は、泡BLの中に入って羽根が濡れても飛ぶ力はあま
り衰えないが、見通しがきかないので外へ抜け出る方向
がつかめず、最終的には自重によって泡中を落下して容
器10内の泡発生用液体Q(界面活性剤溶液)中または
泡中で窒息死する。
【0074】このように、飛翔性害虫が、泡BLの塊に
寄ってきて自滅してしまうので、安全で手間が掛からな
い。また、泡BLはパイプ21の外周面21sによって
保持されるので、容器10の外へはみ出して周囲を汚す
ようなことはない。そのため、施設や一般家庭内などで
使用する場合にも、床面や畳・カーペットなどが汚れな
い。
【0075】そして、死んだ飛翔性害虫は、最終的には
容器10内に入るので、容器10ごと処理場に持ってい
って廃棄処分等すればよく、後始末も簡単にかつ衛生的
に行える。
【0076】また、泡BLを上下方向に長く形成できる
ので、容器10の設置面積を小さくしても十分な大きさ
の泡BLの塊を形成できる。したがって、狭い場所にも
置くことができ、使い勝手がよい。また、泡発生用液体
Qを安価かつ容易にしかも安全に作ることができる。
【0077】また、この実施形態では、容器10と泡形
成体20とが分離可能とされているので、容器10内に
入った飛翔性害虫を廃棄処分する際や、容器10に泡発
生用液体Qを収容する際などに便利である。また、別々
に持ち運ぶことができるので、運搬や保管がしやすい。
【0078】また、泡供給量制御手段を設けたので、パ
イプ21の外周面21sに保持される泡BLの形状・大
きさを使用環境に応じて変更することができ、一段と使
い勝手がよくなる。また、パイプ21の外周面21sに
沿って流下して容器10内へ収容される泡BLの量を調
節して、泡BLが容器10外へ出て周辺を汚してしまう
のを一段と確実に防止できる。また、蛍光灯71が泡B
Lで濡れて短絡等するのを防止できる。
【0079】また、パイプ21の外周面21sに所定個
数の縦リブ55を設けたので、当該パイプ21の外周面
21sに保持された泡BLに風が当たった場合でも当該
泡BLが飛散してしまうのを一段と確実に防止できる。
【0080】また、パイプ21の外周面21sに、泡B
Lの下方への流動速度を減少可能な泡流下速度減少手段
(高摩擦部材51)を設けたので、パイプ21の外周面
21sへの泡BLの供給量を抑えつつ当該外周面21s
に泡BLを一段と長時間にわたって保持させることがで
きる。
【0081】また、光照射手段(71)を設けたので、
正の走光性を有する飛翔性害虫を一段と確実に駆除でき
る。
【0082】また、泡BL中に所定量の二酸化炭素を混
入可能な二酸化炭素混入手段を設けたので、泡BLがつ
ぶれる際に二酸化炭素が空気中に漂うことになり、蚊等
の二酸化炭素に敏感に反応する飛翔性害虫を一段と確実
に駆除できる。
【0083】さらに、泡発生用液体Qを特定の飛翔性害
虫が好む色に着色したので、特定の飛翔性害虫を一段と
確実に駆除できる。
【0084】さらにまた、泡発生用液体Qを日本酒等か
ら作ることとしたので、飛翔性害虫に対する誘引効果が
一層増すことになる。また、泡発生用液体Qを安価かつ
容易に作ることができる。また、かかる泡発生用液体Q
は、毒性がないので、廃棄処分を簡単に行える。さら
に、駆除した飛翔性害虫を鶏等の餌としても使用でき
る。
【0085】(第2の実施形態)
【0086】第2の実施形態に係る飛翔性害虫駆除装置
は、図4に示される。なお、第1の実施形態(図1〜図
3)と共通する構成要素については同一の符号を付し、
その説明を簡略化または省略する。
【0087】第2実施形態に係る飛翔性害虫駆除装置
は、基本的構成は第1の実施形態の場合と同様である
が、泡流出口Gがパイプ21の上部全外周面21sに沿
って形成され、かつパイプ21内に、下方から上昇して
きた泡BLの圧力を受けて縦軸線Yを中心として回転し
当該泡BLを当該泡流出口Gの各部へ均等に案内するガ
イド球形部材81を設けた構成とされている。
【0088】なお、第2の実施形態に係る飛翔性害虫駆
除装置には、第1の実施形態の場合と同様に、パイプ2
1の外周面21sには、所定個数の縦リブ55が設けら
れているとともに、泡流下速度減少手段(高摩擦部材5
1)が設けられている。また、泡供給量制御手段、光照
射手段(71)、二酸化炭素混入手段が設けられてい
る。
【0089】具体的には、ガイド球形部材81は、球面
形状とされており、パイプ21内を上昇してきた泡BL
の圧力を受けて上方へ移動して最頂部が支持板46の下
面と当接し、その状態で縦軸線Yを中心として回転可能
に形成されている。なお、ガイド球形部材81は、支持
板46の下面と当接した状態でパイプ21の上方端縁部
との間に所定寸法(例えば、3〜5mm)の隙間が形成
される。
【0090】かかる構成の飛翔性害虫駆除装置の場合、
パイプ21内で発生された泡BLは、当該パイプ21内
を上昇し、ガイド球形部材81によって泡流出口Gの各
部へ均等に案内される。したがって、泡BLは、パイプ
21の縦軸線Yを中心として略対称となるように当該パ
イプ21の外周面21sに保持される。
【0091】したがって、第1の実施形態の場合と同様
な効果を奏し得る他、大量の泡BLを一段と安定した状
態でパイプ21の外周面21sに長時間にわたって保持
できる。
【0092】(第3の実施形態)
【0093】第3の実施形態に係る飛翔性害虫駆除装置
は、図5〜図8に示される。なお、第1の実施形態(図
1〜図3)に係る発明と共通する構成要素については同
一の符号を付し、その説明を簡略化または省略する。
【0094】第3実施形態に係る飛翔性害虫駆除装置
は、基本的構成は第1の実施形態の場合と同様である
が、泡保持部材が、容器10内に土台16を介して立設
された複数個の棒状部材15から形成されている。な
お、泡BLを保持しやすいように各棒状部材15を針金
等の線材で連結したり、各棒状部材15の外形に突起を
形成してもよい。また、泡保持部材を1個の太い棒状部
材(図示省略)で形成してもよい。
【0095】また、泡供給手段は、容器10内に収容さ
れた泡発生用液体Q中に空気等のガスを吹き込んで泡B
Lを発生させ当該泡BLを泡保持部材(15)に供給可
能なガス吹込み手段31Aから形成されている。
【0096】この実施形態では、ガス吹込み手段31A
は、エアポンプ32Aと,エア供給チューブ33Aとを
含み、エアポンプ32Aを駆動することによりエア供給
チューブ33Aを介して容器10内の泡発生用液体Q中
に空気を吹き込み可能に形成されている。
【0097】ここにおいて、エアポンプ32Aは、商用
電源で駆動可能とされている。また、エア供給チューブ
33Aは、その一端部がエアポンプ32Aに接続されて
おり、他端部は容器10内の泡発生用液体Q中に浸漬さ
れている。特に、この実施形態では、泡発生液体Q中で
微細な気泡が大量に発生するように、エア供給チューブ
33Aの他端部にはエア発生器34Aが装着されてい
る。
【0098】なお、第3の実施形態に係る飛翔性害虫駆
除装置には、第1の実施形態の場合と同様に、泡供給量
制御手段、光照射手段、二酸化炭素混入手段が設けられ
ている。
【0099】かかる構成の飛翔性害虫駆除装置の場合、
エアポンプ32Aに商用電源を供給して駆動させると、
容器10内の泡発生用液体Qの表面上には大量の泡BL
が発生する。こうして発生した大量の泡BLは、上記泡
発生用液体Qの表面上で盛り上がり各棒状部材15に供
給される。そして、大量の泡BLは各棒状部材15によ
って保持される。この際、泡BLは各棒状部材15にま
とわりつき保持されるので、容器10の外へはみ出して
周囲を汚することなく上下方向に長く形成することがで
きる。
【0100】したがって、第1の実施形態の場合と同様
に、飛翔性害虫が泡BLの塊に寄ってきて自滅してしま
うので、安全で手間が掛からない。また、泡BLは各棒
状部材15によって保持されるので、容器10の外へは
み出して周囲を汚すことはない。そのため、店舗や一般
家庭内などで使用する場合にも、畳やカーペットなどが
汚れない。そして、死んだ飛翔性害虫は全て容器10内
に入っているので、容器10ごと処理場に持っていって
廃棄処分等すればよく、後始末も簡単にかつ衛生的に行
える。また、泡BLを上下方向に長く形成することがで
きるので、容器10の設置面積を小さくしても十分な大
きさの泡BLの塊を形成できる。したがって、狭い場所
にも置くことができ、使い勝手がよい。
【0101】また、泡供給手段が、容器10内に収容さ
れた泡発生用液体Q中に空気や二酸化炭素等のガスを吹
き込んで泡BLを大量発生させ当該泡BLを泡保持部材
(15)に供給可能なガス吹込み手段31Aから形成さ
れているので、容器10内の泡発生用液体Q中に空気等
を吹き込むだけで泡BLを大量に発生させて泡保持部材
(15)に供給できる。したがって、一段と構成を簡易
化できる。
【0102】なお、上記実施形態では、泡供給手段を図
5に示す空気吹込み手段31Aから形成したが、例えば
泡供給手段を図6に示す液体落下手段91から形成して
もよい。
【0103】ここで、液体落下手段91は、循環用ポン
プ92と循環用配管93と複数個のノズル94とを含
み、容器10内に各ノズル94から泡発生用液体Qを落
下させて泡BLを発生させ当該泡BLを泡保持部材(1
5)に供給可能に形成されている。なお、循環用ポンプ
92は、商用電気を利用して駆動される。
【0104】かかる構成とすることにより、容器10内
に泡発生用液体Qを落下させるだけで泡BLを大量に発
生させて泡保持部材(15)に供給することができる。
したがって、手間を掛けることなく屋内外で安全かつ効
果的に飛翔性害虫を駆除できる他、一段と構成を簡易化
できる。
【0105】また、泡供給手段を、図7に示す攪拌手段
95から形成してもよい。ここで、攪拌手段95は、モ
ータ96と、このモータ96に接続された回転軸97
と、回転軸97の先端部に設けられた攪拌羽根98とを
含み、容器10内の泡発生用液体Qを攪拌し泡BLを大
量発生させて泡保持部材(15)に供給可能に形成され
ている。なお、モータ96は、商用電気を利用して駆動
される。
【0106】かかる構成とすることにより、容器10内
の泡発生用液体Qを攪拌させるだけで泡BLを発生させ
て当該泡BLを泡保持部材(15)に供給することがで
きる。したがって、手間を掛けることなく屋内外で安全
かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる他、一段と構成を
簡易化できる。
【0107】また、泡供給手段を、図8に示す外部泡発
生手段101から形成してもよい。ここで、外部泡発生
手段101は、上部が開口されかつ上記した空気吹込
み、液体落下、攪拌のいずれかによって生成された泡B
Lをオーバーフロー可能な副容器102と、この副容器
102からの泡BLを容器10内の泡保持部材(15)
に案内する傾斜ガイド板103と、泡流動制御板104
とを含み、泡保持部材(15)に泡BLを供給可能に形
成されている。
【0108】かかる構成とすることにより、手間を掛け
ることなく屋内外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除
できる他、副容器102から流れ落ちる泡BLが滝のよ
うにみえ、鑑賞用としても人の目を楽しませることがで
きる。
【0109】なお、ガス吹込み手段31Aのエアポンプ
32A,液体落下手段91の循環用ポンプ92,攪拌手
段95のモータ96を、電池(乾電池,蓄電池)を利用
して駆動するように構成してもよい。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、容器中に配設
された泡保持部材へ泡を供給して泡の塊を形成可能と
し、泡発生用液体に界面活性剤を含有することとしたの
で、泡の塊に飛び込んだ飛翔性害虫の気門に当該液体を
入り込ませて窒息死させることができる。したがって、
手間を掛けることなく屋内外で安全かつ効果的に飛翔性
害虫を駆除できる。
【0111】請求項2の発明によれば、容器と泡形成体
とが分離可能とされているので、請求項1記載の発明の
場合と同様な効果を奏し得る他、容器内に入った飛翔性
害虫を廃棄処分する際や、容器に泡発生用液体を収容す
る際などに便利である。また、別々に持ち運ぶことがで
きるので、運搬や保管がしやすい。
【0112】請求項3の発明によれば、泡保持部材をパ
イプから形成し、パイプ内で発生させた泡をパイプ上部
の泡流出口から外部へ流出させ、当該外部流出した泡を
パイプ外周面に沿って下方へゆっくりと流下させる構成
としたので、請求項1又は2記載の発明と同様な効果を
奏し得る他、一段と迅速かつ効果的に大量の泡を泡保持
部材に供給して保持させることができる。また、泡が容
器外へ出てしまうのを一段と確実に防止できる。
【0113】請求項4の発明によれば、パイプ内に、下
方から上昇してきた泡の圧力を受けて回転し当該泡を泡
流出口の各部へ均等に案内するガイド球形部材を設けた
ので、請求項3記載の発明と同様な効果を奏し得る他、
大量の泡を一段と安定した状態でパイプ外周面に長時間
にわたって保持できる。
【0114】請求項5の発明によれば、泡発生手段から
パイプ外周面への泡供給量を制御する泡供給量制御手段
を設けたので、請求項3又は4記載の発明と同様な効果
を奏し得る他、パイプ外周面に保持される泡の形状・大
きさを使用環境に応じて変更することができ、一段と使
い勝手がよくなる。また、パイプ外周面に沿って流下し
て容器内へ収容される泡の量を調節して、泡が容器外へ
出て周辺を汚してしまうのを一段と確実に防止できる。
【0115】請求項6の発明によれば、パイプの外周面
に所定個数の縦リブを設けたので、請求項3〜5のいず
れかに記載の発明と同様な効果を奏し得る他、パイプ外
周面に保持された泡に風が当たった場合でも当該泡が飛
散してしまうのを一段と確実に防止できる。
【0116】請求項7の発明によれば、パイプの外周面
に、泡の下方への流動速度を減少可能な泡流下速度減少
手段を設けたので、請求項3〜6のいずれかに記載の発
明と同様な効果を奏し得る他、パイプへの泡の供給量を
抑えつつ泡を当該パイプの外周面に一段と長時間にわた
って保持できる。
【0117】請求項8の発明によれば、泡供給手段が、
容器内の泡発生用液体中に空気等のガスを吹き込んで泡
を発生させ当該泡を泡保持部材に供給可能なガス吹込み
手段から形成されているので、簡単に泡を大量発生させ
て泡保持部材に供給できる。したがって、請求項1又は
2記載の発明と同様な効果を奏し得る他、一段と構成を
簡易化できる。
【0118】請求項9の発明によれば、泡供給手段が、
容器内に泡発生用液体を落下させた際の衝撃で泡を発生
させて泡保持部材へ供給可能な液体落下手段から形成さ
れているので、簡単な構成で泡を大量発生させて泡保持
部材へ供給できる。したがって、請求項1又は2記載の
発明と同様な効果を奏し得る他、一段と構成を簡易化で
きる。
【0119】請求項10の発明によれば、泡供給手段
が、容器内の泡発生用液体を攪拌して泡を発生させて泡
保持部材へ供給可能に形成されているので、簡単に泡を
大量に発生させて泡保持部材へ供給できる。したがっ
て、請求項1又は2記載の発明と同様な効果を奏し得る
他、一段と構成を簡易化できる。
【0120】請求項11の発明によれば、泡保持部材に
保持された泡に特定波長の光を照射する光照射手段を設
けたので、請求項1〜10までのいずれかに記載の発明
と同様な効果を奏し得る他、ハエやアブ等の飛翔性害虫
が特に敏感に反応する波長の光を照射することによって
一段と確実に飛翔性害虫を駆除できる。
【0121】請求項12の発明によれば、泡発生用液体
から形成される泡中に所定量の二酸化炭素を混入可能な
二酸化炭素混入手段を設けたので、請求項1〜11まで
のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏し得る他、泡
がつぶれる際に二酸化炭素が空気中に漂うことになり、
蚊等の二酸化炭素に敏感に反応する飛翔性害虫を一段と
確実に駆除できる。
【0122】請求項13の発明によれば、泡発生用液体
を特定の飛翔性害虫が好む色に着色したので、請求項1
〜12までのいずれかに記載の発明と同様な効果を奏し
得る他、特定の飛翔性害虫を一段と確実に駆除できる。
【0123】請求項14の発明によれば、泡発生用液体
に日本酒を含有させたので、請求項1〜13までのいず
れかに記載の発明と同様な効果を奏し得る他、飛翔性害
虫に対する誘引効果が一層増すことになる。また、泡発
生用液体を安価かつ容易に作ることができる。また、か
かる泡発生用液体は、毒性がないので、廃棄処分を簡単
に行える。さらに、駆除した飛翔性害虫を鶏等の餌とし
ても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための縦断
面図である。
【図2】同じく、外観を説明するための図である。
【図3】同じく、パイプの外周面に泡の塊を形成した状
態を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明するための縦断
面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明するための図で
ある。
【図6】同じく、変形例(1)を説明するための図であ
る。
【図7】同じく、変形例(2)を説明するための図であ
る。
【図8】同じく、変形例(3)を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 容器 11 容器の上部 15 棒状部材(泡保持部材) 20 泡形成体 21 パイプ(泡保持部材) 31 泡発生手段 41 攪拌手段 51 高摩擦部材(泡流下速度減少手段) 55 縦リブ 61A,61B,61C 検出センサ 65 制御回路 71 蛍光灯(光照射手段) 81 ガイド球形部材 91 液体落下手段 95 撹拌手段 101 外部泡発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 光 群馬県利根郡新治村須川881−12デンボー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2B121 AA12 AA14 BA05 BA40 CB70 CC33 CC36 CC37 DA29 EA03 EA08 EA13 FA01 FA15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口され泡発生用液体および泡を
    収容可能な容器と、この容器中に上方へ突出するように
    配設された泡保持部材および泡を発生させて泡保持部材
    へ供給可能な泡供給手段から成る泡形成体とを有し、 前記泡発生用液体が界面活性剤を含有したことを特徴と
    する飛翔性害虫駆除装置。
  2. 【請求項2】 前記容器と前記泡形成体とが分離可能に
    構成された請求項1記載の飛翔性害虫駆除装置。
  3. 【請求項3】 前記泡保持部材が、下部が前記容器内の
    泡発生用液体中に浸漬されたパイプから形成され、前記
    泡供給手段が、パイプ内で泡を発生させて当該泡をパイ
    プ上部に形成された泡流出口から外部へ流出可能な泡発
    生手段から形成され、外部流出した泡がパイプの外周面
    に沿って下方へゆっくりと流動可能に構成された請求項
    1又は2記載の飛翔性害虫駆除装置。
  4. 【請求項4】 前記パイプの泡流出口が、当該パイプの
    上部全外周面に沿って形成され、かつ当該パイプ内に、
    下方から上昇してきた泡の圧力を受けて縦軸線を中心と
    して回転し当該泡を当該泡流出口の各部へ均等に案内す
    るガイド球形部材を設けた請求項3記載の飛翔性害虫駆
    除装置。
  5. 【請求項5】 前記泡発生手段から前記パイプ外周面へ
    の泡供給量を制御する泡供給量制御手段を設けた請求項
    3又は4記載の飛翔性害虫駆除装置。
  6. 【請求項6】 前記パイプの外周面に、所定個数の縦リ
    ブを設けた請求項3〜5までのいずれか1項に記載の飛
    翔性害虫駆除装置。
  7. 【請求項7】 前記パイプの外周面に、泡の下方への流
    動速度を減少可能な泡流下速度減少手段を設けた請求項
    3〜6までのいずれか1項に記載の飛翔性害虫駆除装
    置。
  8. 【請求項8】 前記泡供給手段が、前記容器内に収容さ
    れた泡発生用液体中にガスを吹き込んで泡を発生させ当
    該泡を前記泡保持部材に供給可能なガス吹込み手段から
    形成された請求項1又は2記載の飛翔性害虫駆除装置。
  9. 【請求項9】 前記泡供給手段が、前記容器内に前記泡
    発生用液体を落下させて泡を発生させ当該泡を前記泡保
    持部材に供給可能な液体落下手段から形成された請求項
    1又は2記載の飛翔性害虫駆除装置。
  10. 【請求項10】 前記泡供給手段が、前記容器内の泡発
    生用液体を攪拌して泡を発生させ当該泡を前記泡保持部
    材に供給可能に形成された請求項1又は2記載の飛翔性
    害虫駆除装置。
  11. 【請求項11】 前記泡保持部材に保持された泡に特定
    波長の光を照射する光照射手段を設けた請求項1〜10
    までのいずれか1項に記載の飛翔性害虫駆除装置。
  12. 【請求項12】 前記泡発生用液体から生成される泡中
    に所定量の二酸化炭素を混入可能な二酸化炭素混入手段
    を設けた請求項1〜11までのいずれか1項に記載の飛
    翔性害虫駆除装置。
  13. 【請求項13】 前記泡発生用液体を、特定の飛翔性害
    虫が好む色に着色した請求項1〜12までのいずれか1
    項に記載の飛翔性害虫駆除装置。
  14. 【請求項14】 前記泡発生用液体に、日本酒を含有さ
    せた請求項1〜13までのいずれか1項に記載の飛翔性
    害虫駆除装置。
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