JP2003060966A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2003060966A
JP2003060966A JP2001248995A JP2001248995A JP2003060966A JP 2003060966 A JP2003060966 A JP 2003060966A JP 2001248995 A JP2001248995 A JP 2001248995A JP 2001248995 A JP2001248995 A JP 2001248995A JP 2003060966 A JP2003060966 A JP 2003060966A
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Shigeo Ando
重男 安藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理装置において、ひろく用いられてい
るフォーマットの静止画像を用いて、非透過と半透過の
合成処理を同時に実現できる娯楽性、趣味性の高い画像
処理装置を得る。 【解決手段】 撮像画像を得る撮像手段と、撮像画像に
静止画像を合成する合成手段を有し、この合成手段は、
合成用データの値により、画素ごとに、透過、非透過、
半透過の処理が実行可能である構成であり、更に、合成
用に用いる静止画の連続した非透過領域を抽出する手段
を有し、この抽出した連続領域ごとに、合成手段による
合成処理方法が、非透過、もしくは、半透過のいずれに
するかを利用者が選択可能とする合成処理方法選択手段
を有し、利用者の選択結果に基づき、合成データを生成
する合成データ生成手段を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルカメラ
等の画像撮影装置やテレビ電話装置等の画像処理装置お
よび方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理装置を図11に示す。図
11は、特開平11−317892号公報に記載された
デジタルカメラ装置の構成図である。
【0003】図において、510はデジタルカメラ、5
12はレンズ、514はCCDイメージャ、516はタ
イミングジェネレータ(図中、TGと表記)、518は
A/Dコンバータ、520は信号処理回路、522はズ
ーム回路、524はバス、526は圧縮伸長回路、53
0はビデオエンコーダ、532はモニタ、528はメモ
リ制御回路、534はDRAM、534aはDRAM5
34におけるビデオメモリエリア、536はメモリカー
ド、538はCPUである。
【0004】以下、動作について説明する。デジタルカ
メラ510はレンズ512を含む。レンズ512より入
射した被写体の光像は、レンズ512を通してCCDイ
メージャ514に照射される。なお、CCDイメージャ
514は、水平方向および垂直方向において640画素
および480ライン分の画素を有している。
【0005】図示しないモード設定スイッチがカメラ側
にセットされると、図示しないシステムコントローラ
は、CPU538にカメラモードを設定する。このと
き、CPU538はタイミングジェネレータ516に対
して画素信号(カメラ信号)の読み出しを指示し、タイ
ミングジェネレータ516はCCDイメージャ514か
らラスタスキャン方式によってカメラ信号を読み出す。
【0006】読み出されたカメラ信号は、A/D変換器
518でデジタル信号(カメラデータ)に変換され、変
換されたカメラデータが信号処理回路520に入力され
る。CCDイメージャ514の前面には図示しない補色
フィルタが装着されており、入力されたカメラデータの
それぞれの画素は、Ye,Cy,MgおよびGのいずれ
か1つの補色成分しか持たない。
【0007】このため、信号処理回路520は入力され
たカメラデータに色分離を施し、色分離によって得られ
たRGBデータにYUV変換を施す。
【0008】このようにして得られたYUVデータつま
り画像データは、ズーム回路522で所定のズーム処理
を施された後、バス524を介してDRAM534に入
力され、ビデオメモリエリア534aにラスタスキャン
方式で書き込まれる。
【0009】ビデオメモリエリア534aはモニタ53
2のフレーム(モニタフレーム)に相当する容量を持
ち、ズーム回路522から出力された画像データは、D
MA(ダイレクトメモリアクセス)によってこのビデオ
メモリエリア534aに書き込まれる。
【0010】具体的には、CPU538が書き込みリク
エストとともにフレームデータ、つまりフレームの左上
角におけるX座標およびY座標ならびにフレームの水平
サイズ(Xサイズ)および垂直サイズ(Yサイズ)のデ
ータをメモリ制御回路528に与え、メモリ制御回路5
28がこのフレームデータに従って、画像データをビデ
オメモリエリア534aの所定位置に書き込む。
【0011】通常のカメラモードでは、モニタフレーム
のフレームデータがメモリ制御回路528に入力され
る。モニタフレームの左上座標は(0,0)であり、水
平サイズおよび垂直サイズはそれぞれ640画素および
480ラインであるため、画像データはビデオメモリエ
リア534aの全容量を占有する。
【0012】ビデオメモリエリア534aの画像データ
は、書き込みが終了した後、メモリ制御回路528によ
ってラスタスキャン方式で読み出され、バス524を介
してビデオエンコーダ530に与えられる。ビデオエン
コーダ530は、入力された画像データをNTSC方式
でエンコードし、これによって得られたコンポジット映
像信号をビューファインダを兼ねるモニタ532に出力
する。
【0013】CCDイメージャ514によって撮影され
た動画像は、モニタフレーム全体に亙って表示される。
なお、DRAM534の入出力ポートには図示しないバ
ッファが設けられ、これによって画像データの転送レー
トが変換される。これにより、画像データの書き込みと
読み出しが、並行して実行される。
【0014】通常のカメラモードにおいて利用者が図示
しないシャッタボタンを操作すると、CPU538はタ
イミングジェネレータ516に対して電荷の読み出しの
中止を指示する。
【0015】これによって、画像データがCCDイメー
ジャ514から新たに読み出されることはなく、シャッ
タボタンが押された時点の画像データがビデオメモリエ
リア534aに保持され続ける。
【0016】CPU538は、ビデオメモリエリア53
4aからDMAで画像データを読み出し、バス524を
介して圧縮伸長回路526に入力する。CPU538は
同時に、圧縮指示を圧縮伸長回路526に与える。
【0017】圧縮伸長回路526は、入力された画像デ
ータにJPEG方式で圧縮を施し、圧縮画像データを画
像ファイルとしてメモリカード536に与える。メモリ
カード536にはまた、CPU538から書込指示が与
えられ、これによって、圧縮伸長回路526から出力さ
れた画像ファイルがメモリカード536に記録される。
【0018】利用者がモード設定スイッチを再生側にセ
ットすると、システムコントローラ565は、再生モー
ドをCPU538に設定する。これに応じて、CPU5
38はメモリカード536から所望の画像ファイルを再
生し、バス524を介して圧縮伸長回路526に与え
る。
【0019】圧縮伸長回路526には、CPU538か
らの伸長指示も与えられる。圧縮伸長回路526は、入
力された画像ファイルの画像データをJPEG方式で伸
長し、伸長画像データつまり再生画像データをDRAM
534に入力する。この再生画像データをビデオメモリ
エリア534aに書き込むために、圧縮伸長回路526
からメモリ制御回路528に対して書き込みリクエスト
が与えられ、CPU538からメモリ制御回路528に
対して、書き込み位置を規定するフレームデータが与え
られる。
【0020】このような書き込みリクエストおよびフレ
ームデータに従って、メモリ制御回路528が再生画像
データをビデオメモリエリア534aに書き込む。書き
込みが完了すると、CPU538は同じフレームデータ
および読み出しリクエストをメモリ制御回路528に入
力し、これに応答して、メモリ制御回路528がビデオ
メモリエリア534aから再生画像データを読み出す。
読み出された再生画像データはビデオエンコーダ530
に与えられ、最終的に、再生された静止画像がモニタ5
32に表示される。
【0021】従って、CPU538からDRAM534
を制御することにより、静止画像をCCDイメージャ5
14により撮影された動画像と合成することが可能とな
り、合成された画像がモニタ532に表示される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタルカメラ
装置は、以上のように構成されていたので、撮影された
動画像に静止画像を重ねる処理は可能であるが、単なる
メモリ上の操作による記憶データの上書きを行うため、
画像処理の多様性を十分に発揮できず、より趣味性、娯
楽性に富んだ付加価値を付け難かった。
【0023】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、画像処理の多様性を十分に発揮
でき、より趣味性、娯楽性に富んだ付加価値を付け易い
画像処理装置および方法を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
【0025】本発明に係る画像処理装置は、撮像画像を
得る撮像手段と、該撮像手段により得られる前記撮像画
像、該撮像画像に合成される被合成画像を記憶可能であ
ると共に、前記撮像画像および前記被合成画像を合成す
る画像合成手段と、前記被合成画像の元となる元画像を
記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶される前記元画
像の所定の領域に対応する画素データの属性を制御して
前記被合成画像を生成する被合成画像生成手段とを備え
ることを特徴とする。
【0026】また、元画像に含まれる所定の領域を抽出
する領域抽出手段をさらに備え、被合成画像生成手段
は、前記領域抽出手段によって抽出された所定の領域の
画素データの属性を変更して画像合成手段に記憶する被
合成画像を生成し、前記画像合成手段は、生成された前
記被合成画像および撮像画像を合成することを特徴とす
る。
【0027】また、所定の領域の画素データの属性を選
択可能に構成したことを特徴とする。
【0028】また、画像の表示を行う表示手段と、該表
示手段における被合成画像の表示態様を制御する表示制
御手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0029】また、表示制御手段は、被合成画像を複数
に区分し、表示手段における前記区分された前記被合成
画像のそれぞれの表示態様を制御することを特徴とす
る。
【0030】また、画像合成手段は、撮像手段からの撮
像画像を記憶する撮像画像メモリおよび被合成画像を記
憶する被合成画像メモリを有し、表示制御手段は、画像
合成手段の出力を構成する全画素の属性を変更して前記
被合成画像メモリに記憶するよう制御を行い、前記画像
合成手段は、前記撮像画像メモリに記憶された前記撮像
画像および前記被合成画像メモリに記憶された被合成画
像を合成して出力することを特徴とする。
【0031】また、被合成画像と撮像画像との合成後の
画像に対応するデータを保存するデータ保存手段をさら
に備えることを特徴とする。
【0032】本発明に係る画像処理方法は、予め記憶さ
れた被合成画像の元となる元画像の所定の領域に対応す
る画素データの属性を制御して前記被合成画像を生成
し、撮像によって得られる撮像画像および前記被合成画
像を合成することを含むことを特徴とする。
【0033】また、元画像に含まれる所定の領域を抽出
し、該抽出された所定の領域の画素データの属性を変更
して被合成画像を生成し、該被合成画像および前記撮像
画像を合成することを特徴とする。
【0034】また、所定の領域の画素データの属性を選
択可能にしたことを特徴とする。
【0035】また、画像の表示を行う際の被合成画像の
表示態様を制御することを特徴とする。
【0036】また、被合成画像を複数に区分し、該区分
された前記被合成画像のそれぞれの表示態様を制御する
ことを特徴とする。
【0037】また、撮像画像を記憶し、予め記憶された
被合成画像を構成する全画素の属性を変更して前記被合
成画像として記憶し、前記記憶された前記撮像画像およ
び前記記憶された被合成画像を合成して出力することを
特徴とする。
【0038】また、被合成画像と撮像画像との合成後の
画像に対応するデータを保存することを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0040】実施の形態1.図1は本発明に係る実施の
形態1を示すブロック図である。図1において、1はレ
ンズやCCDイメージャ等より構成される外部の被写体
の光学像から映像信号(撮像画像)を生成する撮像手
段、2は撮像手段1から出力される撮像画像、この撮像
画像に合成される被合成画像を蓄積するフレームメモリ
等(なお、図1(b)に示すように、撮像画像は撮像画
像メモリ21に、被合成画像は被合成画像メモリ22に
それぞれ記憶され、画像合成手段2は、更に、これら撮
像画像および被合成画像を合成する合成器23を有す
る)を有する画像合成手段、3はモニタやTV等の表示
手段、4は画像合成手段2から読み出される蓄積された
被合成画像の元となる元画像を一旦蓄積するバッファ等
を含んで構成される画像取得手段である。
【0041】5は画像合成手段2、画像取得手段4から
読み出される映像信号(撮像画像および被合成画像が合
成された映像信号、あるいは撮像画像のみの映像信号)
をデータ保存手段7に記憶するためにエンコードし、エ
ンコードされた映像信号を表示手段3に表示するための
デコードされた映像信号を生成するためのエンコード/
デコード手段である。
【0042】8は画像取得手段4に蓄積された元画像に
基づいて被合成画像を生成する合成データ生成手段、9
は元画像における非透過な領域(所定の領域)を抽出す
る非透過領域抽出手段(領域抽出手段)、12は画像処
理に関わる属性(非透過、半透過)を制御(変更)する
ための合成処理方法選択手段であり、合成データ生成手
段8、非透過領域抽出手段9および合成処理方法選択手
段12より装置制御部6(被合成画像生成手段)が構成
される。また、7は映像データ(撮像画像と被合成画像
との合成後の画像に対応するデータを含む)を保存する
ための半導体メモリやハードディスク等より構成される
データ保存手段である。
【0043】以下、動作について説明する。通常の撮影
モードにおいては、撮像手段1により撮像された画像
は、画像合成手段2を介して、表示手段3に表示され
る。ここで、画像合成手段2の被合成画像メモリ22に
撮像手段1により撮像された画像に合成したい被合成画
像が設定(記憶)されている場合、撮像手段1により撮
像され撮像画像メモリ21に記憶された撮像画像は、画
像合成手段2の被合成画像メモリ22において蓄積され
た被合成画像と合成器23によって合成され、表示手段
3により表示される。
【0044】また、被合成画像が設定されていない等の
状態で、画像合成手段2により何も合成されない場合
は、画像取得手段4、表示手段3、エンコード/デコー
ド手段5には、撮像手段1により取得された撮像画像が
そのまま入力され、おのおの処理される。
【0045】データ保存手段7は、画像取得手段4によ
って画像合成手段2から取得された画像データ(合成後
の画像に対応するデータ、あるいは撮像画像に対応する
データ)を静止画ファイルとして保存することができ
る。また、データ保存手段7は、撮像手段1によって生
成された動画の映像信号を保存することもでき、この場
合、画像合成手段2から出力される動画の映像信号がエ
ンコード/デコード手段5に入力されてエンコードされ
る。このエンコードされた動画の映像信号に対応する映
像データが動画ファイルとしてデータ保存手段7に保存
される。
【0046】データ保存手段7に保存された動画ファイ
ルは、装置制御部6の制御に基づいてエンコード/デコ
ード手段5に入力され、デコードされる。デコードされ
て復元された動画の映像信号は、表示手段3に入力さ
れ、表示される。
【0047】図4は、合成データ生成手段8によって生
成される被合成画像を構成する1画素分の合成用データ
のフォーマットと、画像取得手段4によって画像合成手
段2から取得された元画像を構成する1画素分の取得デ
ータのフォーマットの一例を示す図である。
【0048】図示したフォーマットの例によれば、合成
用データのフォーマットは、1画素に対して16Bit
のデータとしてある。先頭の1Bitは、非透過か半透
過かを判別するための判別ビットである。この判別ビッ
トに続いて、R(赤)、G(緑)およびB(青)それぞ
れに対して、5Bitが割振られている。ここでは、判
別ビットが”1”である場合は半透過、判別ビットが”
0”である場合は非透過であるものとして説明する。
【0049】この場合の半透過(判別ビットが”1”)
とは、1画素の合成用データ(以下、合成用画素と称
す)と、この1画素(の位置)に対応する撮像手段によ
り撮像された撮像画像の画素(以下、撮像画素と称す)
の画素データとを所定の比率で混合することを意味す
る。
【0050】仮に、1枚(1フレーム)の画像を構成す
る全ての画素を半透過とする場合を想定すると、この場
合の表示手段3による表示状態は、視覚上、被合成画像
と撮像画像とが重なって表示される状態になる。
【0051】また、この場合の非透過(判別ビットが”
0”)とは、撮像画素の状態に関わらず、視覚上、合成
用画素を表示する状態である。
【0052】また、判別ビットが”1”(半透過)で、
かつRGBの各5Bitがすべて0の場合、その画素は
透過として処理される。この場合の透過とは、その画素
の部分は、撮像画像が表示される状態になる。
【0053】図4に判別ビットと共に例示されるよう
に、1画素分の取得データのフォーマットは、判別ビッ
トと同様に1画素に対して16Bitのデータとして構
成される。
【0054】画像を合成する場合、上述した合成用デー
タの判別ビットが、画像を合成する際の条件を決定す
る。従って、取得データにおける先頭の1Bitは、画
像合成に特に関与しないため、ここでは”0”に固定し
ている。取得データにおける先頭の1ビットに続いて、
R(赤)、G(緑)およびB(青)それぞれに対して、
5Bitが割振られている。
【0055】図2を用いて、本実施の形態における動作
についてのフローを説明する。
【0056】撮像手段1によって撮像された撮像画像と
合成データ生成手段8において属性を制御された被合成
画像とを合成する場合、装置制御部6に接続された図示
しないボタンやキーボード等の入力手段により、利用者
が、合成したい元画像のファイル(合成用静止画ファイ
ル)の選択を行う(ステップS151)。
【0057】この入力手段からの入力は、合成データ生
成手段8に入力される。ここでは、利用者が、例えば、
画像合成手段2より出力される元画像を画像取得手段4
に一旦取得し、それを表示手段3に表示して、表示画面
を参照しながら選択を行う。この選択に関する情報に基
づいて、例えば、ある一つの合成用静止画ファイルが設
定され、この合成用静止画ファイルの有する合成用デー
タが画像合成手段2に出力され、被合成画像として記憶
される(属性を制御されたものが画像合成手段2の被合
成画像メモリ22に記憶される)。
【0058】非透過領域抽出手段9は、画像取得手段4
に記憶された合成用データから、例えば、この合成用デ
ータに含まれる画像の閉じた輪郭部を抽出することによ
り、この輪郭部により定まる連続する領域を非透過な連
続領域(所定の領域)として抽出する(ステップS15
2)。
【0059】次に、非透過領域抽出手段9は、新規に非
透過な連続領域が抽出されたかどうかの判定を行う(ス
テップS153)。このステップS153における判定
がYESの場合、合成処理方法選択手段12は、抽出さ
れた連続領域の合成処理方法に関して、抽出された連続
領域に非透過、半透過のいずれの処理を施すべきかにつ
いて選択するよう利用者に促す(属性を選択可能に構成
されている。ステップS154)。
【0060】利用者により選択された合成処理方法は、
合成処理方法選択手段12により受理される(ステップ
S156)。合成処理方法選択手段12は、受理された
合成処理方法が非透過であるかどうかの判定を行う(ス
テップS158)。この判定結果がYESの場合(非透
過)、ステップS159へ、NOの場合(半透過または
透過)、ステップS160へ移行する。
【0061】判定結果がYESの場合、合成データ生成
手段8は、合成用データから抽出された抽出領域に対応
する取得データの領域に非透過の処理を行う。具体的に
は、取得データに合成用データを上書き(置き換え)す
る(ステップS159)。すなわち、上述の抽出された
連続領域は、合成用データの有するRGB各々5Bit
のデータに基づいて表示が行われ、連続領域以外の部分
は、例えば、半透過または透過の表示状態となる。
【0062】なお、このときの合成用データのデータ構
成の例は、抽出された連続領域およびそれ以外の部分に
対する判別ビットは、”0”である。また、抽出された
連続領域、およびそれ以外の部分のRGBの各5Bit
は、合成用データが元々有する各値である。
【0063】ステップS158における判定結果がNO
の場合、合成データ生成手段8は、合成用データから抽
出された抽出領域に対応する取得データの領域に半透過
の処理を行う。具体的には、取得データと合成用データ
との間で所定の演算(合成)を行い、これによって得ら
れたデータを取得データに上書きする(ステップS15
9)。
【0064】合成データ生成手段8は、抽出された連続
領域を半透過とするデータとして、取得データに加える
処理を実施する(ステップS160)。
【0065】すなわち、このときの合成用データのデー
タ構成の例は、抽出された連続領域に対しては判別ビッ
トが”1”であり、それ以外の部分に対する判別ビット
は”0”である。また、抽出された連続領域、およびそ
れ以外の部分のRGBの各5Bitは、合成用データが
元々有する各値である。
【0066】なお、初期状態での合成用データは、画面
の全領域に渡って、透過処理用のデータ、すなわち、1
6進数で表現した場合0x8000である。
【0067】また、ステップS153での判定がNOの
場合、画像合成手段2は、合成用データと撮像手段1か
らの撮像データとを合成する処理を行い、画像の合成に
関わる一連の処理が終了する(ステップS157)。
【0068】図3は、図2を参照して説明した動作を視
覚的に表わした説明図である。図3において、30は静
止画像である合成用データの一例を画面上に表示したも
のである(静止画像30と称す)。合成用データの画像
フォーマットは、この場合、GIFフォーマット(Gr
aphic Interchange Format)
を用いる。
【0069】GIFフォーマットは、インターネット上
のHP(Home Page。ホームページ)等でよく
使用されており、色指定するためのインデックスを有す
る画像フォーマットである。また、この画像フォーマッ
トは、透過色を表現するインデックスを指定することが
可能である。
【0070】静止画像30は、色指定が可能な透過な領
域33(領域33と称す)と、噴出しの形をした非透過
な領域31(領域31と称す)と、リボンの形をした非
透過な領域32(領域32と称す)とを有して構成され
ている。
【0071】43は撮像手段1により撮像された画像で
ある。静止画像30が、利用者により合成用静止画像フ
ァイルとしてステップS151で選択された場合、ステ
ップS152において噴出しの形をした領域31が、非
透過な連続領域として抽出される。
【0072】ここで、領域31は非透過な領域であるの
で、ステップS153の判定結果はYESとなる。続
く、ステップS154においては、利用者に対して、こ
の領域31の合成処理方法の選択を促す。
【0073】ここでは、利用者が、ステップS154に
おける合成処理方法として半透過を選択したものとす
る。この利用者の選択は、ステップS156により受理
される。ステップS154では、半透過の処理が選択さ
れたため、ステップS158による判定はNOとなる。
【0074】続いて、ステップS160により、この領
域31は、半透過の処理を施されたデータとして合成用
データに加えられる。その後、ステップS152に戻っ
て、次の非透過な連続領域の抽出がなされる。
【0075】ステップS152においては、新たに、リ
ボンの形をした非透過な領域32が抽出される。領域3
2は非透過な領域であるため、ステップS153におい
て、YESと判定される。続く、ステップS154にお
いては、利用者に対して、この領域32の合成処理方法
を選択を促す。
【0076】ここでは、利用者が非透過の処理を選択し
たものとする。この利用者の選択は、ステップS156
により受理される。ステップS154では、非透過の処
理が選択されたため、ステップS158による判定はY
ESとなる。
【0077】続いて、ステップS159により、この領
域32は、非透過の処理を施されたデータとして合成用
データに加えられる。その後、ステップS152に戻っ
て、次の非透過な連続領域の抽出がなされる。
【0078】図3に例示した静止画像30の場合、領域
31および領域32以外に非透過な領域はないため、ス
テップS153における判定はNOとなる。続いて、ス
テップS155に進み、ステップS155にて、画像合
成手段2の合成器23により、合成用データと撮像画像
が合成される。合成された結果の例が画像37である。
【0079】撮像画像43に対して、半透過の処理を選
択された領域31は、半透過な状態で撮像画像43と合
成され、領域35に示されるような表示(撮像画像43
の一部が領域35から透けて見える状態)となる。
【0080】また、非透過の処理を指定された領域32
は、非透過な状態で撮像画像43と合成され、領域36
に示されるような表示(撮像画像43の一部が領域36
によって隠されたように見える状態)となる。
【0081】仮に、利用者が、領域31および36を非
透過で処理するよう選択した場合には、撮像画像43と
合成された結果の例は、画像41に示される表示とな
る。すなわち、領域31および32に対応する2つの非
透過な領域を有する画像41となる。
【0082】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2における装置制御部6を示すブロック図である。な
お、実施の形態2における、装置制御部6以外の構成
は、実施の形態1と同様であるため、図示および説明を
省略する。
【0083】図5において、装置制御部6は、合成デー
タ生成手段8と、表示遷移制手段13(表示制御手段)
とを有する。表示遷移制御手段13は、画像合成手段2
を制御することにより、撮像画像の合成後の画像、およ
び表示の遷移を制御する。
【0084】本実施の形態2においては、ある表示画像
が分断されて左右にスライドして消えていき、別の画面
が表示されるような表示態様を実現する構成に関わるも
のである。
【0085】図6は、本実施の形態2における処理を説
明するためのフローチャートである。図6に示すフロー
を簡単に言えば、利用者の操作に基づき、撮像画像(動
画像)を一時停止状態とし、その後、この一時停止状態
を解除した場合の、一時停止画面から再び撮像画像(動
画)の表示に遷移する際の表示効果に関するものであ
る。
【0086】以下、図6を参照して説明する。撮像手段
1により動画が撮像されている状態で、利用者が動画の
撮影の一時停止を指示すると(ステップS202)、撮
像手段1から画像合成手段2に入力された動画像のその
時点の撮像画像が画像合成手段2の撮像画像メモリ21
に元画像として記憶される(ステップS202)。な
お、この時点において、撮像手段1から画像合成手段2
への動画データの取り込みが停止される。
【0087】画像合成手段2の撮像画像メモリ21に記
憶された画像(静止画像)は、非透過な画像の合成用デ
ータとして画像合成手段2の被合成画像メモリ22に記
憶され(ステップS203)、利用者の一時停止の指示
に基づく上記静止画像の記憶が終了する(ステップS2
04)。
【0088】この状態で、利用者が、撮像手段1による
撮像の再開が指示されると(ステップS211)、静止
画像の加工が開始される(ステップS212)。
【0089】ここでは、一時停止画面から再び撮像画像
(動画)の表示に遷移する際の表示の一例として、それ
まで表示されている静止画像が短冊状に区分(ここでは
複数に区分される)され、区分された静止画像が表示画
面の中央から左右方向に沿って互い違いにスライドし、
動画像が徐々に表示される(表示態様の一例)場合を例
に述べる。
【0090】まず、画像合成手段2の被合成画像メモリ
22に元画像として記憶された静止画像は、予め設定さ
れた上記短冊状の分割数nに基づいて、表示画面の左右
方向に対応するように記憶された静止画像の分割位置を
設定する(ステップS213)。
【0091】分割された静止画像は、その分割位置で短
冊状に区分され、区分された静止画像が表示画面の中央
から左右方向に沿って互い違いにスライドして表示され
るように、画像合成手段2の被合成画像メモリ22から
の静止画像(静止画像データ)の読み出しが制御される
(ステップS214)。
【0092】この場合、区分された静止画像が表示画面
の中央から左右方向に沿って互い違いにスライドして表
示されるのであるが、表示画面の範囲を超える位置に対
応する静止画像データは破棄される(ステップS21
5)。
【0093】この表示画面の中央から左右方向に沿って
互い違いにスライドすることにより生じる表示画面の中
央の隙間は、静止画像の透過領域に設定される(ステッ
プS216)。
【0094】画像合成手段2は合成器23において、上
記ステップS215およびS216の処理を施された静
止画像の合成用データと撮像手段1により撮像された動
画像とを合成する(ステップS217)。この合成によ
り得られた画像(加工後画像と処す)は、表示手段3に
表示される。
【0095】その後、合成データ生成手段8は、加工後
画像を合成用データとして記憶し、この加工後画像に非
透過な領域(ここでは特に、スライドさせて表示してい
る静止画像)が残っているかどうかを判定する(ステッ
プS218)。
【0096】ステップS218において、加工後画像に
非透過な領域が残っていると判定される場合には、表示
手段3による表示状態の調整のために、所定の時間待ち
を行う(ステップS219)。この時間待ちの期間が短
いと静止画像の中央から左右へのスライドが早くなり、
この時間待ちの期間が長いと静止画像の中央から左右へ
のスライドが遅くなる。従って、利用者がこの時間待ち
の期間を調整可能に構成しても良いし、予め装置に設定
されていても良く、適宜、適当な期間を設定することが
可能である。
【0097】ステップS218において、加工後画像に
非透過な領域が残っていると判定される場合には、ステ
ップS214に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0098】ステップS218において、加工後画像に
非透過な領域が残っていないと判定される場合には、上
述の処理が終了する(ステップS220)。
【0099】図7は、図6を参照して説明した動作を視
覚的に表わした説明図である。図7において、50、5
1および52は撮像手段1による撮像画像(動画像)が
合成処理を受けることなく、そのまま表示手段3により
表示されたものを示している。
【0100】表示52が表示された時点で、利用者の操
作により、一時停止が指示された場合(ステップS20
1)、表示52に対応する画像データが元画像として画
像合成手段2に記憶される(ステップS203)。
【0101】ここで画像合成手段2の被合成画像メモリ
22に記憶される画像データは、非透過な取得データと
して設定される。この状態で表示手段3の表示は静止画
像の表示となり、表示52のまま保たれる。
【0102】利用者により撮像手段1による撮像の再開
が指示されると(ステップS211)、合成画像の加工
が開始される(ステップS212)。
【0103】まず、画像合成手段2の被合成画像メモリ
22に記憶された静止画像は、予め設定された上記短冊
状の分割数nに基づいて、表示画面の左右方向に対応す
るように記憶された静止画像の分割位置を設定する(ス
テップS213)。図7に示した例においては、n=3
であり、後述する表示61〜63に区分される。
【0104】分割された静止画像は、その分割位置で短
冊状に区分され、区分された静止画像が表示画面の中央
から左右方向に沿って互い違いにスライドして表示され
るように、画像合成手段2の被合成画像メモリ22から
の静止画像(静止画像データ)の読み出しが制御される
(ステップS214)。図7においては、表示61が図
中左に、表示62が図中右に、表示63が図中左にそれ
ぞれスライドする。
【0105】この場合、区分された静止画像が表示画面
の中央から左右方向に沿って互い違いにスライドして表
示されるのであるが、表示画面の範囲を超える位置に対
応する静止画像データは破棄される(ステップS21
5)。すなわち、表示53の範囲を超える位置に対応す
る静止画像データは破棄される。
【0106】この表示画面の中央から左右方向に沿って
互い違いにスライドすることにより生じる表示画面の中
央の隙間は、静止画像の透過領域に設定される(ステッ
プS216)。
【0107】画像合成手段2は合成器23において、上
記ステップS215およびS216の処理を施された静
止画像の合成用データと撮像手段1により撮像された動
画像とを合成する(ステップS217)。この合成によ
り得られた画像(加工後画像と処す)は、表示手段3に
表示される。このとき、表示手段3は表示53のような
表示状態となる。
【0108】その後、合成データ生成手段8は、加工後
画像を合成用データとして記憶し、この加工後画像に非
透過な領域(ここでは特に、スライドさせて表示してい
る静止画像61〜63)が残っているかどうかを判定す
る(ステップS218)。
【0109】ステップS218において、加工後画像に
非透過な領域が残っていると判定される場合には、表示
手段3による表示状態の調整のために、所定の時間待ち
を行う(ステップS219)。この時間待ちの期間が短
いと静止画像の中央から左右へのスライドが早くなり、
この時間待ちの期間が長いと静止画像の中央から左右へ
のスライドが遅くなる。従って、利用者がこの時間待ち
の期間を調整可能に構成しても良いし、予め装置に設定
されていても良く、適宜、適当な期間を設定することが
可能である。
【0110】ステップS218において、加工後画像に
非透過な領域が残っていると判定される場合には、ステ
ップS214に戻り、上述の処理を繰り返す。その途中
経過は、表示54における表示64〜66のようにな
る。
【0111】ステップS218において、加工後画像に
非透過な領域が残っていないと判定される場合(図7に
おける表示55の場合)には、上述の処理が終了する
(ステップS220)。表示55は画面表示の全面が動
画像の表示である。
【0112】以上、説明したように構成すれば、画像処
理の多様性を十分に発揮できず、より趣味性、娯楽性に
富んだ付加価値を付け易い画像処理装置を得ることがで
きる。
【0113】実施の形態3.図8は本発明の実施の形態
3における装置制御部6を示すブロック図である。な
お、実施の形態2における、装置制御部6以外の構成
は、実施の形態1と同様であるため、図示および説明を
省略する。
【0114】図8において、装置制御部6は、合成デー
タ生成手段8と、取得/合成処理繰り返し制御手段14
とを有する。取得/合成処理繰り返し制御手段14は、
画像合成手段2と画像取得手段4とを制御する。
【0115】本実施の形態3においては、ある表示画像
における動画の残像を表示する構成に関わるものであ
る。
【0116】図9は、本実施の形態3における処理を説
明するためのフローチャートである。図9に示すフロー
を簡単に言えば、利用者の操作に基づき、撮像画像(動
画像)を一旦静止画像として記憶し、この静止画像の表
示に関わる属性を変更(非透過から半透過へ変更)し、
その後の撮像画像に重ね合わせて表示することにより残
像表示を行うものである。
【0117】以下、図9を参照して説明する。撮像手段
1により動画像が撮像されている状態で、利用者が動画
の表示の残像処理を指示すると(ステップS251)、
撮像手段1から画像合成手段2に入力された動画像のそ
の時点における画像(静止画像。)が合成用データとし
て画像取得手段4に記憶される(ステップS252)。
このステップ252では、残像処理がなされた状態での
画像を取得することになる。
【0118】画像取得手段4に記憶された合成用データ
の全ての画素の属性を半透過に変更する(全画素の属性
を変更する。ステップS253)。この時点において、
撮像手段1から画像合成手段2の撮像画像メモリ21へ
の動画取り込みは停止されない。
【0119】属性を変更された合成用データは、画像合
成手段2の被合成画像メモリ22に記憶され、属性を半
透過に変更された合成用データ(静止画像)は、撮像手
段1から画像合成手段2の撮像画像メモリ21へ取り込
まれる撮像画像に対応するデータ(動画像)に所定の比
率で合成される(ステップS254)。この合成によっ
て得られた表示データは表示手段3に表示される。この
時点において、さらに残像処理がなされた状態での画像
を取得することになる。
【0120】ここにいう合成とは、基本的には、合成用
データの有するRGBの各値と撮像データの有するRG
Bの各値との各平均値(加重平均、重み付け平均による
平均値も含む)を求め、この各平均値を表示に関わるデ
ータのRGBの値とすることである。ここでは、具体的
な例として、上記合成用データと撮像データとの間で各
RGBの重み付け平均を求めることである。
【0121】また、この場合の比率とは、上記合成用デ
ータと撮像データとの間で重み付け平均値を算出する際
の各データに与えられる重み付け係数の比率である。こ
こでは、この比率が、合成用データの画像がどの程度撮
像データの画像に表示されるか(透過の程度)を決定す
る。
【0122】次に、利用者が残像処理の終了を指示した
かどうかを判定する(ステップS255)。利用者から
残像処理の終了の指示がない場合、先に述べたのと同じ
理由で、一定時間待ちの処理を行い(ステップS25
6)、ステップS252に戻る。
【0123】ただし、ステップS252に戻る回数によ
って、ステップS254の合成処理における合成用デー
タと撮像データとの重み付けを変更してもよい。例え
ば、合成用データの重み付け係数をステップS252に
戻る回数によって、より小さくする。このような場合に
は、合成用データの重み付け係数をステップS252に
戻る回数によって変化させない場合に比べ、合成用デー
タの画像の撮像データの画像への表示が薄くなる。
【0124】この一連の処理は、取得/合成処理繰り返
し制御手段14(表示制御手段)により制御される。な
お、ステップS255において利用者が残像処理の終了
を指示したことが判定された場合には、画像合成手段2
の被合成画像メモリ22に記憶された合成用データをク
リアし(ステップS258。ここでは、全ての画素デー
タの属性を透過に設定しても良い)、一連の残像処理を
終了する(ステップS259)。
【0125】図10は、図9を参照して説明した動作を
視覚的に表わした説明図である。図10において、90
は、撮像手段1により撮像された残像処理を受けること
なく、そのまま表示手段3により表示されたものを示し
ている。91、92は残像処理による、表示手段3にお
ける表示を示している。93は、利用者が残像処理の終
了を指示し、撮像手段1からの動画像が表示手段3に表
示されたものを示している。
【0126】撮像手段1による動画像が撮像されている
状態で、利用者が動画の表示の残像処理を指示すると
(ステップS251)、撮像手段1から画像合成手段2
に入力された動画像のその時点における画像(静止画
像)が合成用データとして画像取得手段4に記憶される
(ステップS252)。この場合、表示手段3には表示
90が表示される。
【0127】この時点で表示手段3に表示されている表
示90に対応する画像取得手段4に記憶された合成用デ
ータの全ての画素の属性を半透過とする(ステップS2
53)。この時点において、撮像手段1から画像合成手
段2の撮像画像メモリ21への動画取り込みは停止され
ない。
【0128】画像取得手段4に記憶され、属性を半透過
に変更された合成用データ(静止画像)は画像合成手段
2の被合成画像メモリ22に記憶され、撮像手段1から
画像合成手段2の撮像画像メモリ21へ取り込まれる撮
像データ(動画像)に所定の比率で合成器23において
合成される(ステップS254)。この合成によって得
られた表示データは表示手段3に表示される。この表示
が表示91である。
【0129】次に、利用者が残像処理の終了を指示した
かどうかを判定する(ステップS255)。利用者から
残像処理の終了の指示がない場合、先に述べたのと同じ
理由で、一定時間待ちの処理を行い(ステップS25
6)、ステップS252に戻り、上述の処理を繰り返
す。その途中経過は、表示92のようになる。
【0130】この一連の処理は、取得/合成処理繰り返
し制御手段14により制御される。なお、ステップS2
55において利用者が残像処理の終了を指示したことが
判定された場合には、画像合成手段2の被合成画像メモ
リ22に記憶された合成用データをクリアし(ステップ
S258)、一連の残像処理を終了する(ステップS2
59)。この時点の表示が表示93である。
【0131】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0132】本発明に係る画像処理装置は、撮像画像を
得る撮像手段と、該撮像手段により得られる前記撮像画
像、該撮像画像に合成される被合成画像を記憶可能であ
ると共に、前記撮像画像および前記被合成画像を合成す
る画像合成手段と、前記被合成画像の元となる元画像を
記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶される前記元画
像の所定の領域に対応する画素データの属性を制御して
前記被合成画像を生成する被合成画像生成手段とを備え
ることを特徴とするので、種々の画像合成に対応するこ
とができる。
【0133】また、元画像に含まれる所定の領域を抽出
する領域抽出手段をさらに備え、被合成画像生成手段
は、前記領域抽出手段によって抽出された所定の領域の
画素データの属性を変更して画像合成手段に記憶する被
合成画像を生成し、前記画像合成手段は、生成された前
記被合成画像および撮像画像を合成することを特徴とす
るので、所定の任意形状の領域の属性を選択的に変更で
きる。
【0134】また、所定の領域の画素データの属性を選
択可能に構成したことを特徴とするので、利用者が所望
の属性を設定できる。
【0135】また、画像の表示を行う表示手段と、該表
示手段における被合成画像の表示態様を制御する表示制
御手段とをさらに備えることを特徴とするので、利用者
が所望の表示態様を設定できる。
【0136】また、表示制御手段は、被合成画像を複数
に区分し、表示手段における前記区分された前記被合成
画像のそれぞれの表示態様を制御することを特徴とする
ので、利用者が所望の表示態様を設定できる。
【0137】また、画像合成手段は、撮像手段からの撮
像画像を記憶する撮像画像メモリおよび被合成画像を記
憶する被合成画像メモリを有し、表示制御手段は、画像
合成手段の出力を構成する全画素の属性を変更して前記
被合成画像メモリに記憶するよう制御を行い、前記画像
合成手段は、前記撮像画像メモリに記憶された前記撮像
画像および前記被合成画像メモリに記憶された被合成画
像を合成して出力することを特徴とするので、残像効果
を容易に実現できる。
【0138】また、被合成画像と撮像画像との合成後の
画像に対応するデータを保存するデータ保存手段をさら
に備えることを特徴とするので、合成した画像の再現が
可能である。
【0139】本発明に係る画像処理方法は、予め記憶さ
れた被合成画像の元となる元画像の所定の領域に対応す
る画素データの属性を制御して前記被合成画像を生成
し、撮像によって得られる撮像画像および前記被合成画
像を合成することを含むことを特徴とするので、種々の
画像合成に対応することができる。
【0140】また、元画像に含まれる所定の領域を抽出
し、該抽出された所定の領域の画素データの属性を変更
して被合成画像を生成し、該被合成画像および前記撮像
画像を合成することを特徴とするので、所定の領域であ
る任意形状の領域の属性を選択的に変更できる。
【0141】また、所定の領域の画素データの属性を選
択可能にしたことを特徴とするので、利用者が所望の属
性を設定できる。
【0142】また、画像の表示を行う際の被合成画像の
表示態様を制御することを特徴とするので、利用者が所
望の表示態様を設定できる。
【0143】また、被合成画像を複数に区分し、該区分
された前記被合成画像のそれぞれの表示態様を制御する
ことを特徴とするので、利用者が所望の表示態様を設定
できる。
【0144】また、撮像画像を記憶し、予め記憶された
被合成画像を構成する全画素の属性を変更して前記被合
成画像として記憶し、前記記憶された前記撮像画像およ
び前記記憶された被合成画像を合成して出力することを
特徴とするので、残像効果を容易に実現できる。
【0145】また、被合成画像と撮像画像との合成後の
画像に対応するデータを保存することを特徴とするの
で、合成した画像の再現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の画像処理装置のブロック図で
ある。
【図2】 実施の形態1の画像処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】 実施の形態1の表示例を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1のデータフォーマットを示す図
である。
【図5】 実施の形態2の画像処理装置のブロック図で
ある。
【図6】 実施の形態2の画像処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】 実施の形態2の表示例を示す図である。
【図8】 実施の形態3の画像処理装置のブロック図で
ある。
【図9】 実施の形態3の画像処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】 実施の形態3の表示例を示す図である。
【図11】 従来の画像処理装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 撮像手段、2 画像合成手段、3 表示手段、4
画像取得手段、5 エンコード/デコード手段 、6
装置制御手段、7 データ保存手段、8 合成データ生
成手段、9 非透過領域抽出手段、12 合成処理方法
選択手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/387 G09G 5/36 520M 5L096 7/18 520P Fターム(参考) 5B057 BA11 BA26 CA01 CA08 CA16 CB01 CB08 CB16 CE08 CG01 CH01 CH11 CH14 DA08 DB09 DC16 5C022 AA13 AC01 AC42 AC69 5C054 AA01 EA07 FC11 FE11 GA01 GA04 GB01 HA17 5C076 AA14 AA17 AA36 AA40 BA06 CA10 5C082 AA27 BA20 BA41 BB44 CA54 CA56 MM05 5L096 AA02 AA06 CA02 DA01 FA06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像画像を得る撮像手段と、 該撮像手段により得られる前記撮像画像、該撮像画像に
    合成される被合成画像を記憶可能であると共に、前記撮
    像画像および前記被合成画像を合成する画像合成手段
    と、 前記被合成画像の元となる元画像を記憶する記憶手段
    と、 該記憶手段に記憶される前記元画像の所定の領域に対応
    する画素データの属性を制御して前記被合成画像を生成
    する被合成画像生成手段とを備えることを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 元画像に含まれる所定の領域を抽出する
    領域抽出手段をさらに備え、 被合成画像生成手段は、前記領域抽出手段によって抽出
    された所定の領域の画素データの属性を変更して画像合
    成手段に記憶する被合成画像を生成し、 前記画像合成手段は、生成された前記被合成画像および
    撮像画像を合成することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 所定の領域の画素データの属性を選択可
    能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 画像の表示を行う表示手段と、 該表示手段における被合成画像の表示態様を制御する表
    示制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 表示制御手段は、被合成画像を複数に区
    分し、表示手段における前記区分された前記被合成画像
    のそれぞれの表示態様を制御することを特徴とする請求
    項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像合成手段は、撮像手段からの撮像画
    像を記憶する撮像画像メモリおよび被合成画像を記憶す
    る被合成画像メモリを有し、 表示制御手段は、画像合成手段の出力を構成する全画素
    の属性を変更して前記被合成画像メモリに記憶するよう
    制御を行い、 前記画像合成手段は、前記撮像画像メモリに記憶された
    前記撮像画像および前記被合成画像メモリに記憶された
    被合成画像を合成して出力することを特徴とする請求項
    4に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 被合成画像と撮像画像との合成後の画像
    に対応するデータを保存するデータ保存手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 予め記憶された被合成画像の元となる元
    画像の所定の領域に対応する画素データの属性を制御し
    て前記被合成画像を生成し、 撮像によって得られる撮像画像および前記被合成画像を
    合成することを含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 元画像に含まれる所定の領域を抽出し、 該抽出された所定の領域の画素データの属性を変更して
    被合成画像を生成し、 該被合成画像および前記撮像画像を合成することを特徴
    とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 所定の領域の画素データの属性を選択
    可能にしたことを特徴とする請求項9に記載の画像処理
    方法。
  11. 【請求項11】 画像の表示を行う際の被合成画像の表
    示態様を制御することを特徴とする請求項8に記載の画
    像処理方法。
  12. 【請求項12】 被合成画像を複数に区分し、該区分さ
    れた前記被合成画像のそれぞれの表示態様を制御するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 撮像画像を記憶し、 予め記憶された被合成画像を構成する全画素の属性を変
    更して前記被合成画像として記憶し、 前記記憶された前記撮像画像および前記記憶された被合
    成画像を合成して出力することを特徴とする請求項11
    に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 被合成画像と撮像画像との合成後の画
    像に対応するデータを保存することを特徴とする請求項
    8乃至13のいずれかに記載の画像処理方法。
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