JP2003059219A - マイクロアクチュエータ、読出し/書込みヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ、ディスクドライブ用アクチュエータアーム、及びディスクドライブ - Google Patents

マイクロアクチュエータ、読出し/書込みヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ、ディスクドライブ用アクチュエータアーム、及びディスクドライブ

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JP2003059219A
JP2003059219A JP2002141972A JP2002141972A JP2003059219A JP 2003059219 A JP2003059219 A JP 2003059219A JP 2002141972 A JP2002141972 A JP 2002141972A JP 2002141972 A JP2002141972 A JP 2002141972A JP 2003059219 A JP2003059219 A JP 2003059219A
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slider
microactuator
flexure
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Edmund B Fanslau Jr
エドムンド・ブルーノ・ファンスロウ,ジュニア
Muhammad A Hawwa
ムハマド・エイ・ハウワ
Kenneth F Young
ケネス・フレデリック・ヤング
Niu Imin
イミン・ニウ
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Read Rite Corp
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】トラック追従制御動作における、読出し/書込
みヘッドを精密位置決めするための新規な改良されたマ
イクロアクチュエータの提供。 【解決手段】フレクシャ40の舌状部48は実質的に矩
形形状を有し、フレクシャ40の最前領域に配設されて
いる。フレクシャ舌状部48は、2つの狭いギャップ8
4、86によってそれぞれ形成され、かつそれによりフ
レクシャ舌状部48の本体部分から分離された2つのヒ
ンジ式アイランド部80、82を有する。オフセットヒ
ンジ付きフレクシャ舌状部48に取り付けられた圧電モ
ータ60からなるマイクロアクチュエータは、磁気読出
し/書込みヘッド35を精密位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、ディスクド
ライブのようなデータ記憶システムに関し、特にそのよ
うなデータ記憶システムに使用するための薄膜ヘッド、
MRヘッドまたはGMRヘッドのような読出し/書込み
ヘッドに関する。より詳細に言えば、本発明はオフセッ
トヒンジ付きフレクシャ舌状部と共同で使用し、磁気読
出し/書込みヘッドの精密な位置決めを実行する、圧電
マイクロアクチュエータのような新規な構成のマイクロ
アクチュエータを提供する。周波数応答幅における有効
ゲインが、精密位置決めのためのトラック追従制御の性
能及び制度を大幅に改善する。更に、改善されたマイク
ロアクチュエータの構成の簡単さによって、大量低コス
ト製造を可能にする製造効率が得られる。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記憶システムでは、磁気ヘッ
ドが、スライダ上に取り付けられたインダクティブ読出
し/書込み変換器を有する。磁気ヘッドが、回転する磁
気ディスクの表面の上のサスペンションによって回転ボ
イスコイルアクチュエータアセンブリに結合されてい
る。
【0003】動作時には、磁気ヘッドと回転磁気ディス
クとの間における空気力学的相互作用によって持上げ力
が発生する。この持上げ力は、回転磁気ディスクの表面
の上に回転アクチュエータアセンブリの半径方向の全ス
トロークに亘って所定の飛行高さ(または浮上高さ)が
維持されるように前記サスペンションによって印加され
る等しい逆向きのばね力に対抗するものである。この飛
行高さは、回転磁気ディスクの表面とスライダアセンブ
リの最も低い点との間隙として画定される。
【0004】磁気読出し/書込みヘッドの設計の1つの
目的は、読出し/書込み要素とディスク表面との間に非
常に小さい浮上高さを得ることである。浮上高さをディ
スク近くに維持することによって、短波長即ち高周波数
信号を記録することが可能であり、それによって高密度
かつ高記憶データ記録容量が達成される。
【0005】スライダの設計は、空気ベアリング面を取
り入れて、磁気ヘッドとその下側の回転磁気ディスクと
の間の空気力学的相互作用を制御する。ディスクドライ
ブに使用される空気ベアリング面(ABS)スライダは
一般に、前縁部と、読出し/書込みヘッドが配置される
後縁部とを有する。一般に、スライダのABS面は、浮
上中に所望の圧力分布を達成する設計によるパターニン
グされたトポロジーを取り入れている。実際には、AB
Sにおける圧力分布が、回転する磁気ディスクに関する
読出し/書込みヘッドの浮上高さ、ピッチ及びロールを
含むスライダの浮上特性に貢献する。
【0006】従来の磁気媒体の用途において磁気記録デ
ィスクは、その上にデータ記録のための磁化ビットが付
着されるいくつかの同心状のトラックを備える。これら
トラックはそれぞれ、更に、デジタルデータが登録され
る場合にセクタに分割される。大容量磁気記録への要求
が引き続き大きくなっているので、磁気記録技術におけ
る最近の傾向は、磁気記録媒体の高トラック密度の設計
に向かって進んでいる。業界の標準インタフェースを維
持するために、磁気記憶装置はますます、記憶媒体のジ
オメトリを大きく変化させることなくトラック密度を大
きくする手段としてトラック幅を小さくすることに依存
している。
【0007】より小さいトラック幅は、磁気ディスクド
ライブの動作にいくつかの機械的かつ電気的問題を生じ
させる。このような問題の1つは、その動作及び制御の
特徴に見られ、磁気ディスクドライブの動作に重大であ
る。この問題の大きさを理解するために、従来の磁気読
出し/書込みヘッドの制御面について更に記述すること
が重要であると考える。
【0008】従来の磁気ディスクドライブでは、読出し
/書込みヘッドが、スライダに取り付けられた変換器を
有する。スライダは次に、ステンレス鋼のフレクシャへ
取り付けられている。フレクシャ及び外フレクシャが取
り付けられるロードビームがサスペンションアームを形
成する。サスペンションアームは、アクチュエータアー
ムの一方の先端部に結合され、これはその他端において
ボイスコイルモータ(VCM)により駆動されて、その
長さの真中においてピボットベアリングを中心に回転さ
せる。
【0009】サスペンションアームは、スライダのAB
S上の圧力分布により生じる空気力学の持上げ力に対抗
する弾性力を作用させる。この弾性力はサスペンション
アームの剛さと共に、ピッチ、ロール及び両方向に関す
るアクチュエータアームの安定性を制御する。磁気ディ
スクドライブの制御の特徴に関して、各読出しまたは書
込み動作の際に、通常2種類の位置決め制御、トラック
シーク制御及びトラック追従制御が存在する。トラック
シーク及び追従制御は一般に、データトラックの特定の
セクタからデータが取り出される場合、または新たなデ
ータが書き込まれる場合に命令される。組込み型フィー
ドバック制御ソフトウエアを取り入れた電子回路は必要
な電圧をVCMに供給し、該VCMを作動させて、読出
し/書込みヘッドが取り付けられたアクチュエータアー
ムを目標トラックへ駆動する。このように、トラックシ
ーク制御は、読出し/書込みヘッドのあるデータトラッ
クから別のデータトラック及び更に対応するトラックピ
ッチ密度の次のトラックへの低分解能即ち粗位置決めを
実行する。
【0010】トラックシーク制御が完了すると、次のデ
ータ動作は一般に、目標トラック内に制限される。磁気
記憶技術の初期の段階では、一般的なデータトラックは
充分に広く、それによってトラックシーク制御プラント
への外乱から生じる読出し/書込みヘッドの位置の小さ
な変化が、読出し/書込みヘッドの位置を所定の制御エ
ラー許容値を超えさせることはない。
【0011】トラック密度及び従って磁気デスクドライ
ブの記憶容量を増加させる手段としてトラック幅が減少
するにつれて、前述した単段動作構造は、主にVCMを
用いたトラックシーク制御の過度の制御エラーにより、
大きな困難に直面している。特に、VCMを用いた単段
動作は、慣性衝撃の荷重またはある場合にはノイズのよ
うな外乱による制御エラーが、読出し/書込みヘッドを
目標トラックに隣接するトラックの上に配置し、その上
にある既存データの磁場障害を生じさせる虞があること
から、充分でないことが分かっている。
【0012】最悪の場合には、データ障害が、何度か繰
返し書込み動作をした後に隣接するトラックにおけるデ
ータの全消去や、読出し時におけるデータ破損を生じさ
せることがある。更に、単段動作で使用されるVCM
は、アクチュエータアームの可撓性による2000Hz
〜6000Hzの範囲内における最低固有振動数におい
て、かつこれに続く2kHz〜15kHzの範囲内のサ
スペンションアームの周波数によって機械的共振を受け
る。
【0013】サーボシステムの応答が更に周波数帯域を
1500Hz未満に制限している。その結果、この低い
周波数帯域は、トラックシーク及びトラック追従制御が
読出し/書込みヘッドの位置の変化に迅速かつ正確に応
答することができないように、単段動作システムに重い
ペナルティを科しており、磁気ディスクドライブの性能
を大きく低下させている。
【0014】この技術的問題に取り組むには、読出し/
書込みヘッドの位置を、目標データトラックの狭いトラ
ック幅の範囲内の同心状の通路を追従するように維持す
るために、アクチュエータアームの動作への必要な補正
が要求されることが認められる。このような準備は位置
エラー信号(PES)へのフィードバックを用いて、ア
クチュエータアームの動作に適当な補正を行ない、それ
によって読出し/書込みヘッドの位置を指定された制御
エラー許容範囲内で目標データトラックの同心状通路を
追従させる改善されたトラック追従制御によって可能に
なる。
【0015】従って、外乱が存在しても、読出し/書込
みヘッドの位置の変化が、制御エラー許容範囲を超えて
目標位置から読出し/書込みヘッドの位置を大きく逸脱
させることはない。このトラック追従制御装置を実行す
るために、マイクロアクチュエータが多くの場合に制御
フィードバックループに組み込まれる。
【0016】圧電(PZT)アクチュエータ、静電マイ
クロ電気機械システム(MEMS)及び電磁マイクロア
クチュエータを含む様々な種類のマイクロアクチュエー
タが提案されている。マイクロアクチュエータに供給さ
れる電圧を調整することによって、トラック追従制御
は、外乱の存在下でアクチュエータアームの位置の必要
な補正を行ない、それによって読出し/書込みヘッドは
所定の精度をもって目標データトラックを追従する。
【0017】通常のVCMを基礎とする単段動作に加え
たマイクロアクチュエータを基礎とする高分解能位置決
め手段は、2段サーボシステムと呼ばれているが、これ
は依然として徹底した研究及び開発を必要とする段階に
ある。本願出願時点では、マイクロアクチュエータを基
礎とする2段サーボシステムが市販のドライブに使用さ
れている例はない。
【0018】高分解能位置決め機構は、旋回フレクシャ
構造及び仮のピボットを有する圧電回転モータを含むこ
とになる。原則として、回転フレクシャ構造は、圧電材
料の物理的特性を利用して、印加電圧下で圧電材料の並
進的な伸長または収縮を変換してねじれを生じさせ、こ
れが次にステンレス鋼製フレクシャ及び従って読出し/
書込みヘッドを含む(または支持する)スライダの回転
を生じさせる。
【0019】トラック追従制御の目的を達成する能力に
も拘らず、これらのマイクロアクチュエータ構造は、大
きな欠点を有するが、その中には次のものが含まれる。
【0020】ある回転フレクシャマイクロアクチュエー
タ構造では、圧電材料が、片持ち梁のようなフレクシャ
ビーム形態に構成される。トラック追従制御動作の際
に、曲げたわみがねじれに変換され、これがフレクシャ
の回転を生じさせる。
【0021】しかしながら、曲げたわみに依存する場
合、圧電材料は低い周波数においてある固有モードの振
動を有し、これがトラック追従制御により命令された突
然の動作によって容易に起振される虞がある。この起振
力を最小にするには、トラック追従制御がより緩やかな
動作を命令して、慣性力がかかることを減らすことがで
きる。そうする場合、トラック追従制御の性能は大きく
低下することになる。
【0022】ある従来のまたは提案されたマイクロアク
チュエータの構造に関する別の問題は、圧電材料を複雑
なパターンに用いることである。この圧電材料のパター
ニング技術は、大量低コスト製造に貢献する製造効率に
関して、充分なレベルに到達していない。
【0023】先に述べたように、ある従来の回転フレク
シャマイクロアクチュエータ構造は、フレクシャ/スラ
イダアセンブリを回転させる圧電材料の曲げたわみに依
存している。この回転は、ストロークとして知られる圧
電材料の動作に依存している。ある場合には、マイクロ
アクチュエータにスライダの全範囲の回転を達成し得る
ように十分なストローク条件を実行するために、圧電材
料の構造に増幅装置が組み込まれる。この追加の増幅条
件は、スライダの構造を更に複雑にし、その結果コスト
を増加させる。
【0024】従来のマイクロアクチュエータ構造に関す
る更に別の問題は、圧電材料自体に存在する。圧電材料
によって誘導される出力は、多くの場合に、一般に低い
固有周波数を有するサスペンションアームアセンブリへ
の起振力として現れるように充分大きなものに成り得
る。従って、この出力が適当に制御されない場合には、
サスペンションアームアセンブリの共鳴振動が続いて起
こり、それによってトラック追従制御システムの好まし
くない障害の問題が生じる。
【0025】読出し/書込みヘッドの精密位置決めのた
めにマイクロアクチュエータ構造の更なる改善が製造
性、信頼性及び性能にとって有益であることが認められ
る。好ましくは、改善されたマイクロアクチュエータ
は、トラック追従制御システムによって与えられる全て
の利益を提供するが、その構造は圧電材料の曲げ装置に
頼らないものであることである。
【0026】更に、この改良構造では、制御された発電
出力及び増幅の必要がないストローク条件を達成する。
また、改良マイクロアクチュエータ構造は、一般に製造
効率を高めかつ製造コストを低減させる、パターニング
技術を必要としない比較的簡単な圧電装置を取り入れる
べきである。
【0027】加えて、ヘッドの位置決めに関するより精
密な制御を実現しようとして、ある場合には、2段アク
チュエータアームと共に2次アクチュエータが使用され
ている。アクチュエータアームのヘッドサスペンション
アセンブリ(HSA)は、2段アクチュエータアームと
して使用され、かつ一般にアーム全体の中に固定部分と
可動部分とを有する。読出し/書込みヘッドは、可動部
分の端部に取り付けられ、かつマイクロアクチュエータ
は前記2つの部分の間に接続される。動作させたとき、
マイクロアクチュエータは、VCMによって提供される
粗位置決めに対してより精密な位置決めの調整を行な
う。これらのマイクロアクチュエータは、電圧が印加さ
れるとその長さまたは形状を変化させる圧電材料を使用
している。幾つかの従来のアクチュエータは、固定部分
と可動部分とを結合するヒンジ部分を有し、その他のも
のは両部分が完全に互いに分離されて、マイクロアクチ
ュエータがそれらを接続しているだけである。しかしな
がら、この型式のアクチュエータは、スライダが僅かに
ロールさせられるので、面外動作について問題を有する
ことがある。この種類の動作は、潜在的にディスク表面
への損傷、または浮上高さ(ヘッドのディスクに対する
間隙)における好ましくない変化の危険を犯すことがあ
る。
【0028】データトラックは理想的には対照的かつ曲
率が均一なことであるが、実際には、「繰返し不能な振
れ」と呼ばれる結果を生じ得る凸凹が生じる。これらの
凸凹により、ヘッドをトラックの中心に維持するため
に、アクチュエータは位置の調整を小さくすることが必
要になる。ディスクは一般に、他の記憶データと共に読
み出されるサーボ情報を含んでいる。このサーボ情報は
制御システムに送られ、これが次に、ヘッドをトラック
に戻す操作をするのに役立つ制御信号を発生させる。例
えば、ヘッドがトラックの凸凹に遭遇しかつトラックか
ら外れ始めると、サーボ情報信号がこの変化を制御シス
テムに知らせることができる。これが次にマイクロアク
チュエータモータの1つへの電圧を作動させて、ヘッド
をトラックの向きに戻すように操縦する。これらの凸凹
が感知されかつ修正され得る速度は、ディスクドライブ
の適正な動作における重要な要素である。毎秒達成し得
るこれらの微小な補正の数が、「帯域」と称され、毎秒
毎のサイクルで測定される。帯域が大きくなると、ディ
スクドライブの信頼し得る動作速度をより大きくするこ
とができ、かつ最終的には、これによってシステムのよ
り大きな記憶容量が可能になる。
【0029】サーボ制御システムは一般に、サーボセン
サ及びアクチュエータが離れた距離にある場合よりはむ
しろ、互いに近接している場合により良好に動作する。
センサ(本実施例では読出し/書込みヘッド)及びアク
チュエータを同じ位置に配置することは、業界において
発生した言葉である共存または「コロケーション」とし
て知られており、コロケーションは一般により改善され
た帯域及びより早い応答時間をもたらす。
【0030】コロケーションの構成には、潜在的な困難
性が存在する。アクチュエータは、アクチュエータアー
ムに過大な質量またはかさを追加することによってドラ
イブの性能に悪影響を与えないようにできる限り小さい
ことが望ましい。ディスクと対面するスライダの面は、
空気ベアリング面(ABS)として形成され、これは、
ABSとディスク表面との間で発生する空気圧からその
面に亘って荷重が分配されている。これは、ロードビー
ムを介して発生するばね力、30mN(3重量グラム)
程度に成り得る力によってバランスされる。アクチュエ
ータが多くの微小な位置の補正をする際にスライダを動
かすのに必要な力は、システム内に設計された摩擦に大
きく依存する。フレクシャ構造の構成要素とスライダ間
の摩擦は、マイクロアクチュエータの性能に悪影響を与
えることがある。摩擦力の大きさは、スライダの動作が
スライダまたはフレクシャ構成要素に接触する***ピボ
ット点に関する回転である場合に、より小さくすること
ができる。克服すべき摩擦力がより小さいと、アクチュ
エータはより小さくすることができる。それに伴って質
量及び容積が小さくなる利点が得られ、かつそれにより
ディスクドライブの性能が改善され、かつシステムの実
際上の記憶容量が増大する。
【0031】図18は、アームビーム506を有するア
クチュエータアーム502を示している。アームビーム
506は、狭いヒンジ部分516によって結合された固
定部512と可動部514とを有する2つの部分で構成
されている。2つの圧電アクチュエータ(本明細書では
モータまたはアクチュエータ機構と称する)518が、
両部512、514間に接続され、可動部514を指向
させるプッシュプル機構として機能する。読出し/書込
みヘッド522を有するスライダ520が、アクチュエ
ータアーム502の可動部514の端部に示されてい
る。ボイスコイルモータ(VCM)509は主アクチュ
エータ507として機能し、かつアーム全体の粗位置決
めを提供し、圧電アクチュエータが2次アクチュエータ
508として機能する。
【0032】この例は、センサ、読出し/書込みヘッド
522がアクチュエータ機構518から分離された2次
アクチュエータ508を示しており、従って帯域は一般
に、2次動作を有しないアクチュエータについて一般的
な800〜1kHzの帯域と比較して改善されている
が、コロケーテッドアクチュエータから期待されるより
は小さい1.5〜3.0kHzの範囲内である。対称的
に、コロケーテッドアクチュエータの帯域は一般に5k
Hzより大きいと評価されている。
【0033】コロケーテッドアクチュエータは多くの形
態を有し得るが、一般には読出し/書込みヘッドを有す
るスライダだけでなく、ロードビーム及びジンバルとし
ても知られ、板ばねとして機能する薄いばね状部材であ
るフレクシャを有するヘッドジンバルアセンブリ(HG
A)を備える。一般に、ヘッド側及び側部と称する2つ
の端部を有する帯片またはごく小さい棒状の形態を成す
アクチュエータが使用されている。この構成では、側端
部がフレクシャに取り付けられ、固定部及びアクチュエ
ータの固定点として作用する。ヘッド側端部はスライダ
またはスライダが取り付けられるマウント部に取り付け
られる。アクチュエータが適当な電圧の印加によって作
動すると、それらは様々な形の1つに変形して、スライ
ダを横方向にまたはフレクシャに関する回転運動の幾つ
かの構成要素に対して横方向に動かすように作用する。
この動作は、スライダの上面がフレクシャの下面を並進
運動を介してこすったときに生じる摩擦に対抗するもの
である。この並進運動に関する摩擦力は、***させたピ
ボット点に関する純粋な回転で動くスライダにより起こ
されるものよりも高く、従ってより大きな力がこの摩擦
力の抵抗を克服するのに必要である。加えて、接触面の
磨耗をもたらし得る摩擦力がある場合には、構成部品を
汚染し得る微小な粒子を発生させる可能性がある。従っ
て、摩擦力及び関連する接触面積を減らすことによって
微小汚染の危険性を減らすことができる。
【0034】そこで、純粋またはほぼ純粋な回転運動を
介して作用するコロケーテッドアクチュエータを有する
ディスクドライブが要求されている。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、トラッ
ク追従制御動作において読出し/書込みヘッドを精密位
置決めするための新規な改良されたマイクロアクチュエ
ータを提供することである。本発明による改良されたマ
イクロアクチュエータは、実質的にサーボ周波数帯域を
高めて、大容量磁気記憶装置のためのトラックシーク及
びトラック追従制御を強化するコロケーテッド2段動作
サーボシステムにおいて使用されるように設計されてい
る。
【0036】本発明の好適な実施例によれば、本発明
は、低コストおよび製造効率に適したモノリシックなブ
ロックの形態をなす圧電モータの新規な適用を特徴とす
る。圧電モノリシックモータは、バルク体またはフレク
シャ舌状部とスライダとの間に挟装された多層型のいず
れかとすることができる。圧電モータは、一方の側にお
いてフレクシャ舌状部の2つのヒンジ式アイランド部に
接着され、かつ他方においてスライダの上面に接着され
ている。
【0037】前記圧電モータが接着される前記ヒンジの
縦軸は、前記圧電モータの縦軸に対して垂直な適当なオ
フセット距離をもって更に分離されている。制御信号に
より電圧を圧電モータに供給することが命令され、電圧
の極性に従ってそれを伸長させまたは収縮させる。圧電
モータの伸張または収縮によってオフセットヒンジ内に
発生する等しいが逆向きの長手方向力の結果、スライダ
だけでなく圧電モータを、ディンプルを通過しかつスラ
イダのABSに対して垂直な軸に関して時計方向または
反時計方向に回転変位させるトルクが生じる。
【0038】このようにして生じる回転は、本発明の幾
つかの重要な特徴を明示しており、その中には、圧電モ
ータによって発生する純粋な合成トルクが実際上全くロ
ードビーム及びフレクシャの励振モードを生じさせない
ことにより、トラック追従制御の精度が改善されること
がある。
【0039】本発明の別の特徴は、前記フレクシャの2
つのヒンジ間におけるオフセット距離の構成にある。前
記オフセット距離は、更にサスペンションアセンブリの
機械的励振を防止するために、高ストローク感度及び力
の制限を同時に達成するように調整することができる。
【0040】本発明の実施態様から様々な変形例が得ら
れる。このような変形例の1つは、2つのヒンジを有す
るフレクシャに接着された2つの圧電モータを有する。
2つの圧電モータは、スライダの長さまたは幅に沿って
配置することができ、かつスライダの足跡の範囲内に制
限され若しくはそれを越えて延長させることができる。
【0041】更に別の変形例は、円周状の形態に配置さ
れた多数(例えば3つまたはそれ以上の)圧電モータを
使用し、それによって圧電モータの縦軸(即ち力点)が
円の中心からオフセットされて、所望の回転を与える。
【0042】更に別の実施例によれば、多層圧電マイク
ロアクチュエータがサスペンションフレクシャとスライ
ダとの間に埋め込まれ、かつせん断モードの非常に小さ
い電機機械式モータとして実行する。前記モータに電圧
が印加されると、それは横方向に変形して、前記スライ
ダをわずかに移動させる。スライダのわずかな横方向の
動作を2段サーボ制御と共に用いて、ディスクドライブ
の振れ、振動、熱及び他の影響によるオフトラックシフ
トを補償する。
【0043】本発明の別の好適な実施例によれば、ヘッ
ドジンバルアセンブリは、固定部分及び少なくとも1つ
の可動部分を有するフレクシャを備え、該フレクシャの
1部分がロードビームに取り付けられている。スライダ
は、前記フレクシャの可動部分の1つに取り付けられて
いる。ロードビームによってスライダの回転中心が与え
られ、かつ1つまたは複数のマイクロアクチュエータモ
ータが、前記回転中心に関するスライダの純粋なまたは
ほぼ純粋な回転を生じさせるモーメントを作用させるた
めに、前記フレクシャの固定部分と1つの可動部分との
間を結合している。
【0044】前記フレクシャは、固定部分と、少なくと
も1つのヒンジにより結合された起端側可動部分及び先
端側可動部分とを有する舌状部を備える。読出し/書込
みヘッドを有するスライダが、フレクシャ舌状部の起端
側部分に取り付けられ、かつロードビームから突出する
ディンプルが前記起端側部分に接触して回転中心を形成
している。前記マイクロアクチュエータは、前記少なく
とも1つのアクチュエータを作動させると、前記先端側
部分に動作が加えられかつ次に起端側部分に結合されて
前記回転中心に関する前記スライダの純粋またはほぼ純
粋な回転を生じさせるように、前記フレクシャの固定部
分と先端側部分との間を接続している。
【0045】第1の好適な実施例では、前記アクチュエ
ータが、先端側部分に横向きの動作を与えるように作用
し、これが次に前記起端側部分に前記回転中心に関する
回転運動を与えるように作用する。
【0046】第2の好適な実施例では、前記アクチュエ
ータが先端側部分に回転運動を与えるように作用し、こ
れが次に、起端側部分に前記回転中心に関する回転運動
を与えるように作用する。
【0047】本発明の特徴及びそれを達成する方法は、
以下の詳細な説明及び添付図面を参照することによって
明らかであり、かつ本発明自体をより明確に理解するこ
とができる。
【0048】
【発明の実施の形態】添付図面において類似の符号は類
似の要素を表すものである。各図における各構成要素の
寸法は正確な割合を表すものでなく、見やすくするため
及び説明の目的で図示されていることを理解されたい。
【0049】図1は、ヘッド積層体アセンブリ12と、
共通の軸15に関して回転可能な離隔された平滑媒体の
磁気データ記憶ディスクの積層体または平滑媒体14と
を有するディスクドライブ10を示している。ヘッド積
層体アセンブリ12は、アクチュエータ軸16に関して
矢印Cの向きに回転可能である。ヘッド積層体アセンブ
リ12は、ディスク14間の間隙内に延長する多数のア
クチュエータアームを有し、図面にはその3つ18A、
18B、18Cのみが示されている。
【0050】ヘッド積層体アセンブリ12はさらに、E
字型ブロック体19と、アクチュエータアーム18A、
18B、18Cとは直径方向反対側の位置でブロック体
19に取り付けられた磁気ロータまたはボイスコイルモ
ータ(VCM)20とを有する。VCM20は、アクチ
ュエータ軸16に関して円弧状に回転するためにステー
タ(図示せず)と共働する。ロータ20のコイルにある
極性または逆の極性の直流を通電することによって、ア
クチュエータアーム18A、18B、18Cを含むヘッ
ド積層体アセンブリ12をアクチュエータ軸16に関し
てディスク14に対する概ね半径方向の向きに回転させ
る。
【0051】アクチュエータアーム18A、18B、1
8Cは一般に類似した構造及びジオメトリを有する。従
って、本明細書ではこれらアクチュエータアームの1つ
18Aだけを参照することとし、これは複数のアクチュ
エータアーム18A、18B、18Cに同様に適用され
るものと理解する。本発明の好適実施例によれば、ヘッ
ドジンバルアセンブリ(HGA)28は、各アクチュエ
ータアーム、例えば18Aに固定される。
【0052】図2乃至図4に関しHGA28は、サスペ
ンション33、本発明の圧電モータ60、及び読出し/
書込みヘッド35を有する。サスペンション33は、ロ
ードビーム36及びフレクシャ(または取付構造)40
を有する。圧電モータ60の上面は、接着パッド62、
64によってフレクシャ40に接着され、かつ接着パッ
ド70によりその下面において読出し/書込みヘッド3
5に接着されている。
【0053】読出し/書込みヘッド35は、圧電モータ
60に固定されたスライダ47、及びスライダ47に支
持された読出し/書込み変換器50で形成されている。
読出し/書込み素子50は、その最前先端部がスライダ
47の空気ベアリング面(ABS)と概ね同じ高さにな
るように、スライダ47の後縁部55に取り付けられて
いる。
【0054】特に図3を参照すると、ロードビーム36
は概ね平坦であり、幅を先細にした細長い形状を有す
る。ロードビーム36は、フレクシャ40及びアクチュ
エータアーム18Aへの結合部を提供するべくロードビ
ーム36を介して配置された突起及び切欠きの形態をな
す様々な特徴部分を設けつつ、従来の構成をとることが
できる。これらの特徴には、例えば持上げタブ32及び
長円形のアライメントスロット34が含まれる。ロード
アーム36は、ベースプレートをそれにスウェージング
することによってアクチュエータアーム18Aに接続さ
れている。
【0055】図3に関し、フレクシャ40はステンレス
鋼で形成され、かつ平坦で細長い形状を有する。多数の
突起及び切欠きが、フレクシャ舌状部48、T字形前方
タブ42及び長円形アライメントスロット44のように
フレクシャ40全体に亘って設けられている。曲がりく
ねった帯片46がフレクシャ40の本体部分を延長して
その上に誘電体材料を付着させ、導電性トレースを配線
し、かつ成端パッドが支持される面を設けている。フレ
クシャ40は、スポット溶接によってロードビーム36
の下面に固定されている。フレクシャ40は、ロードビ
ーム36のアライメントスロット34、44及びフレク
シャ40がそれぞれ一致するようにして、ロードビーム
36に関して配置される。
【0056】フレクシャ40は、好適実施例によれば概
ね矩形形状を有し、かつT字型前方タブ42に隣接する
フレクシャ40の最前領域に配置されている。フレクシ
ャ舌状部48は、圧電モータ60をスライダ47に回転
可能に固定するための手段を提供するように構成され
た、実質的に矩形の2つのヒンジ付きアイランド部8
0、82を含む様々な新規な特徴が組み込まれている。
フレクシャ舌状部48の詳細は、図5乃至図10に関連
して詳細に説明する。
【0057】図3に関連して誘電体層90がフレクシャ
40の下面に取り付けられている。誘電体層90は、ポ
リイミドのような従来の誘電材料で構成され、ステンレ
ス鋼フレクシャ40及び導電トレース110に電気的絶
縁を与える。誘電層90は、CISデポジション法によ
ってフレクシャ90の下面に形成される。
【0058】誘電層90は、読出し/書込み変換器50
及びそれに固定された圧電モータ60への電気的経路の
レイアウトを提供する。誘電層90の2つの矩形誘電体
パッド92、94が、フレクシャ舌状部48の2つのヒ
ンジ式アイランド80、82にそれぞれ形成されまたは
固定されている。好適な実施例では、接着パッド62が
誘電体パッド92に及び対応するヒンジ式アイランド部
80に結合され、かつ接着パッド64が誘電体パッド9
4に及び対応するヒンジ式アイランド部82に結合され
ている。
【0059】誘電体の内側通路96、98は、誘電体層
90の最前領域から離れる向きに進んで狭い外側通路ル
ープ100と合体してそれぞれ2つのより大きな主通路
102、104となっている。2つの主通路102、1
04は次に、フレクシャ40の曲がりくねった帯片46
と一致する曲がりくねった通路106に合流している。
更に図3に示すように、銅トレース110のような導
電性トレースが、誘電体層90の下面に付着されてい
る。銅トレース110は、読出し/書込み変換器50及
び圧電モータ60への電気的接続を提供し、かつ一般に
誘電体層90のレイアウトと一致する。銅トレース11
0は、3つの別個の電気配線通路120、122、12
4、126、128、130からなる。これらの各配線
通路は、一方の先端部分においてそれぞれ対応する6つ
の終端パッド132、133、134、135、13
6、137に繋がっている。
【0060】2つの内側電気配線通路120、122
は、それぞれそれらの先端において、2対の矩形状電気
配線ループ112、113及び114、115とそれぞ
れ接続している。配線ループ113、114は、圧電モ
ータ60への電気信号を供給する。4つの外側電気配線
通路124、126、128、130が、それらの他方
の先端において、記憶媒体から情報を読み出しかつ書き
込むために4つの終端パッド116、117、118、
119に接続している。
【0061】次に図5及び図6に関し、フレクシャ40
の舌状部48は実質的に矩形形状を有し、フレクシャ4
0の最前領域に配設されている。フレクシャ舌状部48
は、2つの狭いギャップ84、86によってそれぞれ形
成され、かつそれによりフレクシャ舌状部48の本体部
分85から分離された2つのヒンジ式アイランド部8
0、82を有する。
【0062】ギャップ84、86は概ね設計が類似し、
かつ部分的にヒンジ式アイランド部80、82を囲むG
字型の形状を有する。ギャップ84、86の寸法は、そ
の中でヒンジ式アイランド部80、82の自由な動作
(主として回転)を可能にするようなものである。
【0063】図6により明確に示すように、ヒンジ式ア
イランド部80、82は、横軸200及び縦(または軸
方向)軸206が交差する位置で、対象中心Cに関して
互いに概ね逆向きに配置されている。図6において、前
記フレクシャ舌状部は、ヒンジ式アイランド部80、8
2の説明を簡単にするべく矩形の境界線で概略的に表さ
れている。ヒンジ式アイランド部80、82は2つのタ
ブ(またはパドル)140、142及び2つの細長いヒ
ンジ144、146によりそれぞれ画定される。タブ1
40、142が概ね矩形の形状をなすように示されてい
るにもかかわらず、これらが別の適当な形状をとり得る
ことは明らかである。
【0064】タブ140、142は形状及び構造が類似
しており、それぞれ接着パッド62、64(図4)によ
り圧電モータ60(図5)を取り付けるための接着面を
提供する。ここに記載される実施例では、タブ140、
142は概ね横軸(または横方向)200に沿って配向
され、かつおおよそ次の寸法、長さ1mm及び幅0.3
mmを有する。
【0065】タブ140、142はさらに、タブ140
の内縁部202からタブ142まで、約0.7mmの距
離で離隔されている。2つのヒンジ144、146は、
それぞれタブ140、142の内縁部202、204か
ら突出し、かつ概ねフレクシャ40の縦軸206に沿っ
て延長する薄く短い、概ね段付きの矩形部分で形成され
ている。
【0066】本発明の好適実施例の新規な特徴は、縦方
向に沿って2つのヒンジ144、146の相互に関する
オフセット148である。オフセットヒンジ144、1
46の利点は、図10乃至図12に関連して詳細に後述
する。オフセット148は、例えば、ヒンジ144、1
46の対称軸間の距離として定義することができる。ま
た、オフセット148は、横軸200に沿ってヒンジ1
44、146の両側部間の距離で定義し得ることが理解
される。
【0067】図7及び図8に関し、圧電モータ60は、
スライダ47のそれと寸法が類似していると好ましい
が、必ずしもその必要はない概ね矩形の形状を有する。
本発明の好適な実施例によれば、圧電モータの寸法は、
約1.5mmの長さ、約1mmの幅、及び約0.2mm
の厚さで定義することができる。
【0068】圧電モータ60は、その長さがフレクシャ
40の縦軸206に沿って延長するように、フレクシャ
舌状部48に関して配置される。圧電モータ60は必ず
しも必要ではないが、PZT材料または他の類似の材料
で形成するのが好ましく、バルク型または多層型のいず
れかにすることができる。
【0069】バルク型の圧電モータ60は、モールドP
ZTを焼成し、電力を供給したのち分極することによっ
て形成されるのに対し、多層型の圧電モータ60は、重
疊されて所望厚さの圧電モータ60を形成する多数の層
状の圧電材料で構成される。さらに詳細な構成について
は、例えば米国特許第6,246,552号明細書を参
照することができる。
【0070】ある用途では、多層型圧電モータ60が、
その高ストローク感度によりバルク型圧電モータ60よ
り好ましいが、その理由は、電圧をより薄い膜層に印加
した場合により大きな電界を発生させることができ、ス
トロークは電界に比例するからである。圧電モータ60
への電気接点が、制御システムにより定義される制御電
圧を供給するために、矩形パッド113、114(図
3)により提供される。
【0071】圧電モータ60は、各ヒンジ式アイランド
部80、82の矩形タブ140、142に対して配置さ
れた接着パッド62、64(図4)によりフレクシャ舌
状部48に取り付けられる。次に、スライダ47の背面
を、接着パッド70(図7)により圧電モータ60の底
面に対して固定する。
【0072】好適実施例の機能については、本明細書に
より得られる利点をより明確に理解するために、図9乃
至図12に関連して詳細に説明する。
【0073】トラックシーク制御において、アクチュエ
ータアーム18AはVCM20により駆動されて、軸1
6の周囲でピボットベアリングに関して回転させること
により読出し/書込みヘッド35の粗位置決めを提供す
る(図1及び図9)。所望の目標データトラック68に
到着すると、トラック追従制御は、精密位置決めとして
も知られる高分解のモードで読出し/書込みヘッド35
を目標データトラック68に追従させることによって、
磁気ディスクドライブ10の主機能を行う。
【0074】埋め込みロジックによりフィードバック制
御システムを有効利用してトラック追従制御機能を可能
にする。トラック追従制御システムは、トラック位置に
関する読出し/書込みヘッド35の位置のずれを感知す
る。補正は、必要な電圧を圧電モータ60に命令してこ
れをスライダ47と共に回転させるトラック追従制御に
よりこのずれを減らすように補正して、読出し/書込み
ヘッド35の所望の位置に戻す。
【0075】この動作が図9に示されている。特に、図
9は、この補正にはABSから見た時にスライダ47の
反時計回りの回転が必要なことを示しており、これに代
えて時計回りの回転が特定位置の読出し/書込みヘッド
35について適当であるとして必要な場合のあることが
理解される。
【0076】図10乃至図12に関し、パッド113、
114を介して圧電モータ60に制御電圧が印加される
と、圧電モータ60は前記電圧の極性に従って変形、即
ち形状を変更する。圧電モータ60の長さが伸張する
と、圧電モータ60は両ヒンジ144、146のそれぞ
れに引張力150を作用させる。この両ヒンジ144、
146への引張力150は実質的に等しくかつ向きが逆
であり、偶力としても知られている。フレクシャ舌状部
48はヒンジ式アイランド部140、142と比較して
大きく固定されているので、偶力150がヒンジ14
4、146を変更させ、かつヒンジ式アイランド部14
0、142をそれにモータ60及びスライダを取り付け
たまま回転させる。
【0077】パッド113、114に印加する電圧の極
性を反転させることによって、圧電モータ60の収縮が
可能である。ここで用いられるように、PZTモータ6
0の長さを図6に示すように縦軸206に沿うように
し、かつモータ60の幅を横軸200に沿うようにす
る。導電性接着剤を介してパッド113及び114と接
触しているPZTモータ60上のメタライゼーションパ
ッドに励振電圧を印加する。
【0078】オフセット距離148の重要性は、偶力1
50、152の存在において今や明らかである。偶力1
50、152はヒンジ式アイランド部144、146の
中心線に沿って作用する。フレクシャ舌状部48の回転
中心Cに関する合成トルクが、オフセット距離148を
介して作用する偶力150、152を明示するものとし
て発生する。この合成トルクの大きさは、偶力150、
152にオフセット距離140を掛けたものに等しい。
【0079】従ってオフセット距離148を適当に調整
することによって、補助的な増幅も必要なく、圧電モー
タ60について所望の感度及びストローク条件を達成す
ることができる。本発明の好適な実施例では、オフセッ
ト距離148が約0.06mmで、オフトラック方向に
沿って読出し/書込み変換機50の感度50nm/Vが
得られる。図9に関し、前記オフトラック方向は矢印J
の向きであり、ディスク14に関するヘッドの動作を示
している。
【0080】同様にして、合成トルクは、単にオフセッ
ト距離148を調整することによって制御することがで
きる。
【0081】図12に関し、フレクシャ舌状部48の回
転中心Cに関する合成トルクは、圧電モータ60に作用
して、これを中心154に関して時計回り方向または反
時計回り方向のいずれかに実際上純粋な回転を実行させ
る。スライダ47が接着剤70により圧電モータ60に
結合されているので、圧電モータ60の回転は同様に、
スライダ47の回転を伴う結果となり、読出し/書込み
素子50が目標データトラック68内で所望の位置に配
置され得るようになる。
【0082】図10乃至図12に関し、圧電モータ60
の回転は、矩形タブ140、142とフレクシャ舌状部
48の本体間の充分な間隙を可能にするG字形の狭いギ
ャップ84、86を提供することによって可能になる。
圧電モータ60が回転している間、2つのヒンジ14
4、146に取り付けられた矩形タブ140、142
は、同様に圧電モータ60と調和して回転する。従っ
て、狭いギャップ84、86は物理的な干渉を生じさせ
たり、可動矩形タブ140、142を固定フレクシャ舌
状部48に縛り付けることなく、圧電モータ60がその
回転時に全ストロークを実行できるようにするためにそ
のように構成されている。
【0083】圧電モータ60の回転運動によって、他の
マイクロアクチュエータの構成に対して多くの重要な利
点が提供される。呼出し/書き込みヘッド35の動作
は、圧電モータ60の曲げたわみに関係していないの
で、読出し/書込みヘッド35の周波数応答特性におけ
る有効ゲインは、曲げたわみに関するというよりも純粋
に伸張方向のゆがみに関連する圧電モータ60の一般的
に高い固有周波数によって実現される。
【0084】周波数応答の増加は、従って、あらゆる低
周波数の曲げモードの圧電モータ60を機械的に励振さ
せることに関係なく、主としてトラック追従制御のより
大きな入力を命令する能力によって、トラック追従制御
動作における外乱によるより早い応答時間が可能にな
る。従って、トラック追従制御の性能における大きな改
良が、本発明の圧電モータを使用することによって得ら
れる。
【0085】本発明の別の大きな利点は、圧電モータ6
0の回転運動に存在する。合成トルクが、逆方向に作用
する同じ大きさの2つの力150、152からなる合力
から発生するので、前記合成トルク以外に、フレクシャ
40または該フレクシャ40が取り付けられたロードビ
ーム36に対していずれかの方向に作用する正味の力は
存在しない。
【0086】ロードビーム36に作用する正味の力が作
用しないことによって、低周波数範囲におけるロードビ
ーム36の振動モードの機械的な励振が有効に防止され
る。サーボシステム(VCM20、サスペンション3
3、コロケーテッドマイクロアクチュエータ60)のマ
イクロアクチュエータ励振周波数応答は、好適実施例に
ついて約18,000Hzである前記マイクロアクチュ
エータアセンブリのヨーモード周波数まで低減される。
これによって、読出し/書込みヘッドの2次精密位置決
めのための閉ループ制御システムの帯域が少なくとも3
kHzになるようにすることができ、かつ従って、例え
ば100KTPI以上のハードディスクドライブのよう
な特に大きいトラック密度のトラック追従制御に適して
いる。
【0087】圧電モータ60のマイクロアクチュエータ
構造における簡単さは、製造工程が簡単化された結果と
して、大量低コスト製造に大きく貢献している。この簡
単さは、圧電モータ60に単一のモノリシックブロック
を用いることによって説明される。更に、フレクシャ舌
状部48が必要な全てのパターン化された特徴を取り入
れているので、圧電モータ60は、圧電モータをパター
ニングすることに依存する幾つかのマイクロアクチュエ
ータ構造とは対照的に、全く特別なパターニング技術で
設計されていない。圧電材料加工で使用されるパターニ
ング技術は、充分に成熟したところまで発達していない
ので、そのような技術に依存するそれらのマイクロアク
チュエータ構造に関連する製造コストは、圧電モータ6
0を用いたマイクロアクチュエータ構造の場合よりも一
般にはるかに大きい。
【0088】上述したように、好適な実施例では、フレ
クシャ舌状部48が、概ね回転中心Cの向きに配向さ
れ、かつわずかなオフセット距離148だけオフセット
された2つのヒンジ144、146を有する。別の実施
例では、フレクシャ舌状部48は図13に関連して後述
するように、同じまたは類似の目的を達成する別のヒン
ジ形状を有することができる。
【0089】次に図13に関連して、本発明の変形実施
例により構成されるフレクシャ舌状部160が示されて
いる。フレクシャ舌状部160はフレクシャ40上に形
成され、かつそれぞれ2つの狭いギャップ182、18
4で囲まれた2つのヒンジ式アイランド部162、16
4を有する。ヒンジ式アイランド部162、164は、
更に2つの矩形タブ166、168及び2つのヒンジ1
70、172によりそれぞれ画定されている。タブ16
6、168が矩形形状を有するものとして記載されてい
るのに対して、それらが別の形状を取り得ることが理解
される。
【0090】矩形タブ166、168は、概ね横軸20
0に沿って配置され、形状が類似していることが好まし
い。タブ166、168は、接着剤により圧電モータ6
0を取り付けるための接着面を提供する。
【0091】タブ166、168の長さは、概ねフレク
シャ40の横方向200に沿って配向される。各タブ1
66、168は、約0.4mmの長さ及び約0.3mm
の幅を有する。更に矩形タブ166、168は、その各
内縁部178、180間において約0.25mmの距離
で離隔されている。
【0092】2つのヒンジ170、172は、矩形タブ
166、168に取り付けられた薄く短い実質的に矩形
の部分で形成されている。両ヒンジ170、172は、
フレクシャ40の横方向200に沿って有効オフセット
だけ離隔されている。このオフセットは、両ヒンジ17
0、172または両タブ166、168の横軸間の距離
である。別の実施例では、前記オフセットは、タブ16
6、168の内縁部178、180間の距離の関数とし
てそれぞれ測定することができる。
【0093】図11の変形例の機能は、圧電モータ60
の伸張または収縮が2つのオフセットヒンジ170、1
72を変更させ、合成トルクを発生させるという点にお
いて、上述した好適実施例のそれと類似している。引き
続いて、前記合成トルクは圧電モータ60及びスライダ
47を作動させて、フレクシャ舌状部160の中心Dに
関して回転方向に変位させる。
【0094】圧電モータ60は、図14A及び図14B
に示されるように、本発明の別の変形例に従って構成さ
れる別のフレクシャ舌状部210Aの上に配置すること
ができる。フレクシャ舌状部210Aは、一般に2つの
狭いギャップ228、230で囲まれた2つのヒンジ式
アイランド部212、214からなる。ヒンジ式アイラ
ンド部212、214は、更に2つの矩形タブ216、
218と2つのヒンジ220、222をそれぞれ有す
る。
【0095】タブ216、218は一般に横軸220に
沿って配置され、かつ接着パッドによって圧電モータ6
0を取り付けるための接着面を提供する。両ヒンジ22
0、222は、矩形タブ216、218をフレクシャ舌
状部210Aの本体部に結合する短い矩形部分である。
更に、両ヒンジ220、222は、フレクシャ40の横
方向200にオフセット距離だけ離隔されている。フレ
クシャ舌状部210Aの回転を生じさせるトルクを発生
させるために2つのオフセットヒンジ220、222に
依存することにより、この変形例は従って機能的に、本
明細書中で説明した好適実施例及び変形例のそれと等価
(または類似)である。
【0096】図14Bは、図14Aのフレクシャ舌状部
の変形例を示しており、別のフレクシャ舌状部210B
が、概ね軸206に沿って配置されかつ接着パッドによ
り圧電モータ60を取り付けるための接着面を提供する
2つの矩形をなすタブ216B、218Bで形成されて
いる。
【0097】フレクシャ舌状部210Bの両ヒンジ22
0B、222Bは、矩形タブ216B、218Bをフレ
クシャ舌状部210Bの本体部分に結合する短い矩形部
分である。更に、両ヒンジ220B、222Bは、フレ
クシャ40の軸206に沿ってオフセット距離だけ離隔
されている。
【0098】上述した好適実施例及び変形例は、トラッ
ク追従制御動作についてモノリシック単一圧電モータ6
0を用いたアクチュエータ構造の改良を説明している
が、図15に関連して説明するように、単一の圧電モー
タ60を2つの圧電モータ250、252で置き換える
ことも可能である。
【0099】図15は、例えば図13のフレクシャ舌状
部160上に配置された2つの圧電モータ250、25
2を有する更に別の変形例を示している。両圧電モータ
250、252はそれぞれ、接着パッド174、176
によって一方の矩形タブ166、168に取り付けられ
ている。両圧電モータ250、252は互いに平行に配
置され、かつその長手方向をフレクシャ40の縦軸26
0に沿って配向されている。ここで、スライダ47は、
接着パッドによって両圧電モータ250、252に接着
されている。両圧電モータ250、252はそれぞれ独
立した制御のために別個の電圧源に接続される。
【0100】動作時には、必ずしも必要ではないが、好
ましくは等しい2つの同じ極性の電圧を印加して圧電モ
ータ250、252を通電し、前記電圧の極性に従って
それが等しい大きさだけ伸張させまたは収縮させる。上
述した実施例の場合のように、この変形例の両圧電モー
タ250、252の伸張または収縮が両オフセットヒン
ジ170、172を変形させ、両圧電モータ250、2
52に取り付けられたスライダ47の、フレクシャ舌状
部160の中心D(図13)に関する回転を促進するト
ルクを生じさせる。
【0101】本発明の更に別の実施例によれば、前記矩
形タブは、その長さ方向をフレクシャ40の縦軸206
に沿って配向することができる。2つの圧電モータ25
0、252は、フレクシャ40の横軸200に関して所
望の角度の向きに沿って配向することができる。
【0102】本発明のオフセットヒンジの新規性は、上
述した実施例から実質的に逸脱した構成について適用す
ることができる。図16及び図17に関して、本発明の
更に別の変形例を示しており、それによれば、フレクシ
ャ舌状部300は、円形をなす圧電モータ340が取り
付けられる複数(即ち、2つまたはそれ以上)のヒンジ
式アイランド部を有する中心に位置決めされた円形の特
徴部分から構成される。明確にするため、そのようなヒ
ンジ式アイランド部302、304、306の3つのみ
が図16及び図17に示されている。
【0103】図16に関し、3つのヒンジ式アイランド
部302、304、306が、等間隔で円周状に円形に
配置して、3つの開口セクタ308、310、312の
内側にそれぞれ配置されている。3つの開口セクタ30
8、310、312の内側及び外側縁部が、同心状の内
縁及び同心状の外縁を画定しこれが円形特徴部分330
の輪郭をフレクシャ舌状部300の本体部分から明確に
描写している。
【0104】3つのヒンジ式アイランド部302、30
4、306は、それぞれ対応する一定幅の円弧状(また
は弧状)セグメント318、320、322及び対応す
るヒンジ324、326、328をそれぞれ備える。円
弧状セグメント318、320、322は半径方向内側
に配置され、かつ約0.05mmの小さな半径の差だけ
外縁316から離隔されている。
【0105】圧電モータ340は、円弧状セグメント3
18、320、322の外縁のそれと少なくとも同じま
たはそれより大きい半径を有する円形のモノリシックブ
ロック体で形成されている。更に、圧電モータ340
は、一方の面においてその間に取り付けられた3つの接
着パッド330、332、334によって円弧状セグメ
ント318、320、322に接着され、かつ他方の面
において中心に配置した接着パッド336によりスライ
ダ47に接着されている。
【0106】3つのヒンジ324、326、328は、
各ヒンジ324、326、328の長さ方向に沿って軸
338、340、342が内縁314または外縁316
の中心を通過しないように、その内縁の1つにおいて各
円弧状セグメント318、320、322を内縁314
に結合させている。この構成を本明細書では放射方向の
オフセットヒンジと称する。
【0107】この変形例は、概ね上述した実施例と同じ
作動原理で動作する。電圧源が圧電モータ340に供給
されると、これを放射方向に伸張または収縮させる。圧
電モータ340の伸張または収縮は、3つのヒンジ32
4、326、328を変更させ、非半径方向外向きまた
は内向きの軸力を作用させる。従って、3つのヒンジ3
24、326、328内に発生する3つの軸力が、合成
トルクとして圧電モータ340に作用する偶力を集約的
に形成する。
【0108】圧電モータ340の伸張の場合、前記合成
トルクは圧電モータ340に時計回りに作用して、これ
を同じ意味で回転方向に変位させる。圧電モータ340
の収縮については逆のことが当てはまる。従って、圧電
モータ340の回転が取り付けられたスライダ47を等
角に回転させ、トラック追従制御動作において読出し/
書込みヘッド35を正確に位置決めする。
【0109】図17は、図16のフレクシャ舌状部30
0の変形例であるフレクシャ舌状部400の下面を示し
ている。フレクシャ舌状部400は、図16の特徴部分
330に対応する特徴部分430が変形に従っておら
ず、それとは異なる周方向の形態をなすという概念をフ
レクシャ舌状部400が示し、弓形セグメント418、
420、422が円弧状ではないという点を除いて、フ
レクシャ舌状部300のそれと構成、構造及び機能が類
似している。
【0110】図19は、コロケーテッドアクチュエータ
624を有するアクチュエータアーム602を示してい
る。これは、ロードビーム628と、ジンバルとして知
られた板ばねとして機能する薄いばね状部材で、スライ
ダ620を支持しているが、前記板ばねがたわむ際にわ
ずかな大きさの垂直方向の移動を可能にするフレクシャ
630とを有するヘッドジンバルアセンブリ(HGA)
610を備える。データトラック604は、理想的には
対称形で曲率が均一であるが、実際には、「繰り返し不
能な振れ」と呼ばれることになる凸凹が起こっている。
これらの凸凹のため、アクチュエータ624は、ヘッド
622をトラック604の中心に維持するために、位置
の小さな調整を行なうことが必要である。
【0111】ディスク603は一般に、他の記録データ
と共に読み出されるサーボ情報を含んでいる。このサー
ボ情報は制御システム611に送られ、これが次に、ヘ
ッド622をトラック上に戻すように操作する役目を有
する制御信号を発生させる。例えば、ヘッド622がト
ラック604の凸凹に遭遇し、かつトラック604から
ずれ始めると、前記サーボ情報信号がこの変化を制御シ
ステム611に知らせ、これが次にマイクロアクチュエ
ータ624への電圧を作動させて、ヘッド622をトラ
ック604の向きに戻すように操縦する。
【0112】図20は、一般的なヘッドジンバルアセン
ブリの詳細図であり、読出し/書込みヘッド622を有
するスライダ620に加えて、ロードビーム628、フ
レクシャ630、及びコロケーテッドアクチュエータ6
24が示されている。アクチュエータ624は、1つま
たは複数のアクチュエータモータ625を有する。アク
チュエータモータ625は、ヘッド側端部632及び足
側端部634と称される2つの端部を有する。足側端部
634は、固定部分612及びアクチュエータモータ6
25の固定点として作用するフレクシャ630に取り付
けられている。ヘッド側端部632は、同図には示され
ていないが、以下に詳細に説明する前記フレクシャの第
2部分に取り付けられている。
【0113】図21は、本発明のヘッドジンバルアセン
ブリ(HGA)610の好適な第1実施例を上方から見
た等角図である。これは、さもなければ隠れてしまう他
の構成要素を容易に見ることができるようにするために
同図において破線で示すロードビーム628に取り付け
られている。フレクシャ630は、一対のプロング63
6と、3つの部分に分割されかつ見やすくするべく異な
る影を付した舌状部638を有する。舌状部638の前
記3つの部分は、対角線で影を付した固定舌状部分64
0、粗い交差ハッチ線で影を付した基端部分642、及
び細かい交差ハッチ線で影を付した先端部分644を有
するが、ここで言う基端及び先端は後述する回転中心に
関して呼んだものである。
【0114】固定舌状部640は、ブリッジ部分646
により側部のプロング636に取り付けられている。基
端部分642はヒンジ648により先端部分644に結
合され、かつ可撓性を有するつなぎ部材または側部ばね
650により固定部分640に結合されている。読出し
/書込みヘッド622を有するスライダ620は、基端
部分642に取り付けられている。ヘッド側端部632
及び足側端部634を有する一対の圧電アクチュエータ
が、足側端部632を固定部分640に取り付け、かつ
ヘッド側端部を先端部分644に取り付けて配置されて
いる。
【0115】ロードビーム628は、該ロードビーム6
28の突出部分であるディンプル652において基端部
分644に接している。このディンプル652は、回転
中心654として機能する。回転中心654は、スライ
ダの空気ベアリング面の浮上力学のためにスライダ62
0の中心に概ね対応していると好ましいが、これはその
技術的範囲を制限するものと解すべきではない。当業者
に明らかなように、ロードビーム624から下向きに突
出するディンプルを有するよりはむしろ、基端側舌状部
分640またはスライダ620自体から上向きに突出す
るディンプルを有するような別の構造がスライダ620
の回転中心として機能し得ることが明らかである。
【0116】圧電モータは多くの方法で動作させること
ができる。ある実施例では、アクチュエータモータ62
5は、第1層660及び第2層662を有する2つまた
はそれ以上の層からなる圧電積層体で形成されたダイモ
ルフまたはエクステンションモータとすることができ
る。これらの2層660、662は、電気的インタフェ
ースを介して電圧を印加したとき、一方が収縮するのに
対して他方の長さが伸張して、複合アクチュエータモー
タ625を、加熱したバイメタル帯片における湾曲と同
様にして湾曲させるように、逆向きの極性が与えられて
いる。
【0117】この湾曲によって、足側端部634に関す
るヘッド側端部632の横方向の運動が生じる。ヘッド
側端部632はフレクシャ舌状部638の先端部分64
4に取り付けられているので、ヒンジ648を介して伝
達されるこの運動が基端側部分642を動かし、かつ回
転中心654でもあるディンプル652に関して回転さ
せる。スライダ620が基端部分642に取り付けられ
ているので、これは同様に回転中心654に関して回転
し、変位664として添付図面に示される大きさだけ垂
直方向線663から変位する。前記アクチュエータは、
印加される電圧が逆転すると逆向きに湾曲するように構
成され、従って前記変位は垂直方向線663のいずれか
の側に延長するものと考えることができる。従って、こ
の全変位665は、前記主アクチュエータによりなされ
る粗補正に加えて前記2次アクチュエータが達成し得る
補正の範囲である。
【0118】固定部分640を基端側可動部分642に
結合しているばね650は、基端部分642及び取り付
けられたスライダ620を付勢して、垂直方向線663
に整合させる、即ち別言すれば、アクチュエータモータ
625を作動させてセンサ622を変位させたとき、
「ホーム位置」に戻すのに役立つ。
【0119】本発明の重要な利点は、ディンプル652
である回転中心654に関する純粋またはほぼ純粋な回
転にかかわることによって舌状部638の基端側部分6
42が遭遇する摩擦力が非常に小さく、ロードビーム6
28の下面を横方向に滑らせることになることにある。
前記摩擦力が小さくなるので、前記圧電アクチュエータ
はより小さくすることができ、従ってフレクシャ630
の端部における質量が減少し、かつ前記システムの動的
特性が改善される。
【0120】圧電アクチュエータモータ625は、他の
様々な形態で同様に用いることができる。曲げに加え
て、アクチュエータモータ625は、第1アクチュエー
タが伸張するのに対して第2アクチュエータが収縮し、
それにより舌状部638の先端部分644を回転させる
ようなプッシュプル方式で用いることができる。これ
は、ヒンジ648を介して基端部分642を回転させ、
それにより同様にセンサ622の変位を生じさせる。
【0121】また、マイクロ電気機械システム(MEM
S)または電磁モータを圧電アクチュエータと同様に用
いることができ、かつ実際、回転中心に関する回転モー
メントを作り出すことができるあらゆるマイクロデバイ
スを用いることができる。本明細書では、前記アクチュ
エータを対で使用することが示されているが、印加電圧
の極性に関する向きを変える単一のアクチュエータを用
いることも可能である。例えば、単一のアクチュエータ
を理論的に図21の実施例に用いることができ、かつ恐
らくは基端部分642に向けて取り付けることができる
が、対称性、バランス及び応答速度に関して、対のアク
チュエータが好ましく、より小さい力の使用を可能にす
るより長いレバーアームが得られる先端部分644の使
用が好ましい。
【0122】図22及び図23は、同様に容易に見るこ
とができるようにするためにロードビームを省略したヘ
ッドジンバルアセンブリ610の上面図である。上述し
たように、ヘッドジンバルアセンブリ610は3つの部
分からなる舌状部638を有するフレクシャ630、ア
クチュエータモータ625、及びスライダ620を有す
る。固定舌状部分640は、同様にばね650により基
端側舌状部分642に接続した形で示され、かつ先端側
舌状部分644はヒンジ648により基端部分642に
結合されている。
【0123】図22において、使用されるアクチュエー
タモータ625は、図20に関連して上述したように、
印加電圧に応答して曲がる圧電バイモルフであることが
好ましい。この曲げが、曲線方向の矢印668により示
されるように、おおよそ横方向の並進運動で先端側舌状
部分644を変位させる。この横方向の動作が、ヒンジ
648を介して結合され、かつ回転中心654をして機
能するディンプル652を中心として基端部分642を
回転させる。このように取り付けられたスライダ620
は、回転方向の矢印670で示されるように回転され、
読出し/書込みヘッドを操縦するように作動する。
【0124】図23は、ヘッドジンバルアセンブリ61
0の第2実施例699を示しており、印加電圧に応答し
て短縮し、または伸張するアクチュエータモータ625
を使用している。同様に、前記アクチュエータは全く圧
電性のものとすることができ、または当業者にとって周
知のマイクロ電気機械システム(MEMS)とすること
ができる。このアクチュエータモータ625の長さを変
えることによって、回転方向の矢印670で示すよう
に、先端側舌状部分644を回転させる。上述したよう
に、この動作はヒンジ648を介して基端側舌状部分6
42に結合され、これを回転方向の矢印670で示すよ
うに先端の回転の向きと逆の向きに回転させ、その結果
としてスライダ620及び読出し/書込みヘッドの位置
に変化を生じさせる。
【0125】図24は、本発明による別のヘッドジンバ
ルアセンブリ(HGA)810を示している。HGA8
10は、ロードビーム828、フレクシャ830、コロ
ケーテッドせん断モード824、及び読出し/書込みヘ
ッド822を支持するスライダ820を有する。アクチ
ュエータ824は、右側面836、左側面838、上面
840及び下面842に加えて、ヘッド側端部832及
び足側端部834と称する2つの端部を有する。これら
の向きの指定は、説明の簡単さのためにのみ用いられ、
かつ実際は、上面840と称されるものがディスクに対
面し、かつ空気ベアリング面(ABS)846として機
能するようにHGA810は一般に逆転されるというこ
とを理解しつつ、HGA810の先端から見た視点から
割り当てられる。簡単さについては、ABS846は平
坦な表面として示されているが、実際にはこの表面は、
スライダ820の浮上力学を決定することになる高圧及
び低圧の領域を確立するトポロジーで一般に外形が作ら
れる。
【0126】せん断モードのアクチュエータ824がス
ライダ820とフレクシャ830との間に配置され、か
つ該せん断モードアクチュエータ824に電圧を供給す
る電気リード848が設けられている。アクチュエータ
824は、圧電層851の積層体850の形態をなす。
これらの層851は、X軸852、Y軸854、Z軸8
56と相対的に図25乃至図28に詳細に示されてい
る。
【0127】図25に関し、適当な電圧が電源858か
ら印加されると、電場ベクトル860がZ軸856と平
行な向きに発生し、かつ分極ベクトル862がY軸85
4と平行に発生する。従ってトルク864がX軸852
の回りに発生し、同じくY軸854と平行な図示する動
作865が生じる。
【0128】図26は、インアクティブな状態870に
あるアクチュエータ824について2つの整合する点8
66、868が配置された圧電層851を例示的に示し
ている。図27は、これらの2点866、868が、前
記アクチュエータを活性状態872にしたとき、上側の
点868が横方向に移動した状態を示しており、その結
果横方向の変位874が生じる。図28は、電圧の印加
によって圧電層851の全てが活性状態にある積層体8
50を示しており、個々の変位874の累積的な変位8
76を示している。この効果は、アクチュエータ824
に純粋またはほぼ純粋な横方向の運動を生じさせ、これ
が全スライダをほとんどまたは全く回転成分なしで純粋
またはほぼ純粋な並進運動で変位させる。
【0129】好適な実施例では、前記圧電材料が薄層8
51の積層体で構成され、アクチュエータ824の作動
電圧は結局その厚さに依存する。しかしながら、非常に
高い電圧の印加は、ディスク上のデータフィールドの書
込み及び読出しについて干渉やクロストークを生じさせ
得る電場及び磁場のフリンジ作用を生じる場合があるの
で、圧電材料に印加すべき電圧には実用的な限界があ
る。更に、高圧電源は、コスト及び安全性に関して元々
不利である。従って、印加電圧は約30ボルト以下にす
ることが好ましいが、この値は単なる例示として理解さ
れるべきものである。
【0130】薄層851は電気的に直列に接続され、そ
のそれぞれの印加電圧が例えば30ボルト以下であり、
従ってより高い作動電圧を必要とする同じ厚さの単一ブ
ロックの材料よりも好ましい。このように各層851は
それぞれが個々の変位874に貢献し、その累積的効果
が全体としての変位876を生じさせる。
【0131】一例として、6乃至8層851の積層体8
50を用いて、アクチュエータ(またはモータ)824
を形成することができる。従ってアクチュエータ824
は非常に迅速に調整することができ、非コロケーテッド
2次アクチュエータについての1.5〜3.0kHzの
範囲内の帯域、及び2次動作を有しないアクチュエータ
についての800〜1kHzの帯域と比較して、5kH
z以上のサーボ帯域が得られる結果となる。
【0132】HGA810は外部摩擦の抵抗がなく、従
って要求される動作力が小さく、これがより小さい質量
及び/または容積のHGA810を有するより小さいア
クチュエータの使用を可能にし、かつ従って前記システ
ムの作動力学が改善される。また、HGA810は、前
記スライダとフレクシャとの間に取り付けられる単一の
せん断モータ826を用いることが好ましく、従ってよ
り複雑でなく、マルチプルストリップのアクチュエータ
について使用されるよりも、必要な周囲の構成要素がよ
り複雑でない。このように本発明は、多くの従来装置よ
りも簡単に組立てることができる。HGA810が複数
のアクチュエータ824を使用し得ることは明らかであ
る。
【0133】本明細書に記載される要素のジオメトリ、
構成及び寸法が本発明の技術的範囲内において変更する
ことができ、かつ技術的に排他的であることを意図する
ものでないこと、即ち本発明の技術的範囲内で変形・変
更し得るものであることは理解される。特定の環境につ
いて実施する場合には他の変形を行なうことができる。
例えば本明細書中に記載されている各モータは圧電材料
で構成されているが、電歪材料、記憶合金、スマート材
料などのような他の活物質を代わりに使用し得ることが
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例により構成される、ヘッ
ドジンバルアセンブリを有するデータ記憶システムの部
分斜視図である。
【図2】本発明の好適な実施例により構成される、サス
ペンション、スライダ、接着パッド及び圧電モータを有
する図1のヘッドジンバルアセンブリの上面を示す斜視
図である。
【図3】ロードビーム、フレクシャ、誘電層、銅トレー
ス圧電モータ及びスライダを示す図2のヘッドジンバル
アセンブリの分解斜視図である。
【図4】本発明の好適実施例により構成される、図2の
ヘッドジンバルアセンブリの側面図である。
【図5】図4の圧電モータ及びスライダに固定された状
態を示すフレクシャの拡大斜視図である。
【図6】本発明の好適実施例により構成されたフレクシ
ャ舌状部の2つのヒンジ式アイランド部に接着された2
つの接着パッドを示す、図2、図4及び図5のヘッドジ
ンバルアセンブリのフレクシャ舌状部の底面を示す拡大
概略図である。
【図7】図2のヘッドジンバルアセンブリのスライダを
圧電モータに接着するために、フレクシャ舌状部及び接
着パッドに接着された状態を示す圧電モータの底面図で
ある。
【図8】図3の圧電モータに接着された状態を示すスラ
イダの底面図である。
【図9】動作の前後における図2のヘッドジンバルアセ
ンブリを示す底面図である。
【図10】トラック追従制御の動作におけるヒンジ及び
圧電モータを、対応する力の作用線と共に示す図であ
る。
【図11】作動後の変位したヒンジ及び圧電モータを示
す底面図である。
【図12】図11の圧電モータに固定された、回転運動
中の図3のスライダのABSを示す図である。
【図13】本発明の変形例による異なるヒンジ構成を有
する図2のヘッドジンバルアセンブリのフレクシャ舌状
部のABSを示す図である。
【図14】本発明の別の変形例による異なるヒンジ構成
を有する図2のヘッドジンバルアセンブリの2つのフレ
クシャ舌状部を示す図14A及び図14Bからなる図で
ある。
【図15】本発明の変形例による、本明細書中に記載さ
れた実施例のフレクシャ舌状部に取り付けられた2つの
圧電モータを有する図2のヘッドジンバルアセンブリの
フレクシャ舌状部を示す斜視図である。
【図16】本発明の変形例による、円周状の形態にフレ
クシャ舌状部に接着された多数の圧電モータを示す斜視
図である。
【図17】図16のフレクシャ舌状部の変形例であるフ
レクシャ舌状部を示す底面図である。
【図18】コロケーテッド式ではない2次アクチュエー
タを有する従来のアクチュエータアームを示す図であ
る。
【図19】本発明によるコロケーテッド2次動作を有す
るアクチュエータアームを示す図である。
【図20】図18及び図19のヘッドジンバルアセンブ
リの上方から見た等角投影図である。
【図21】図面の簡単化のためにロードビームを省略し
た図20のヘッドジンバルアセンブリを上方から見た等
角投影図である。
【図22】先端側舌状部の横方向並進運動を与えるよう
に構成されたアクチュエータを示す、図面の簡単化のた
めにロードビームを省略した図20のヘッドジンバルア
センブリを示す上面図である。
【図23】先端舌状部に回転運動を与えるように構成さ
れたアクチュエータを示す、図面簡単化のためにロード
ビームを省略した図20のヘッドジンバルアセンブリを
示す上面図である。
【図24】本発明の変形例によるヘッドジンバルアセン
ブリの詳細等角投影図である。
【図25】図24のヘッドジンバルアセンブリの1部分
を構成する圧電モータの上方から見た等角投影図であ
る。
【図26】図25の圧電モータの、インアクティブ状態
にある単一の圧電層の、2つの整合点を示す正面図であ
る。
【図27】作動状態にある時の図26の圧電層の、上述
した整合点の新しい位置関係を示す正面図である。
【図28】圧電層の積層体及びその個々の変位によって
生じる累積的変位を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドムンド・ブルーノ・ファンスロウ,ジ ュニア アメリカ合衆国カリフォルニア州95124, サンノゼ,エルトン・ドライブ・14685 (72)発明者 ムハマド・エイ・ハウワ アメリカ合衆国カリフォルニア州94538, フリーモント,ギャロウデット・ドライ ブ・39499 (72)発明者 ケネス・フレデリック・ヤング アメリカ合衆国カリフォルニア州95125, サンノゼ,エッジウッド・ウェイ・1541 (72)発明者 イミン・ニウ アメリカ合衆国カリフォルニア州94538, フリーモント,パーク・プレイス・コモ ン・2944

Claims (73)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダを有するデータ記憶装置に使
    用するためのマイクロアクチュエータであって、 弾性ヒンジ式取付構造と、 上面及び下面を有し、回転中心に関して回転運動して、
    制御電圧が印加されると、精密位置決め動作を実行する
    モータとを備え、 前記モータの上面が前記ヒンジ式取付構造に固定され、
    かつ前記モータの下面が前記スライダに固定されている
    ことを特徴とするマイクロアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記モータが圧電モータを有すること
    を特徴とする請求高1に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記ヒンジ式取付面がフレクシャ舌状
    部を有することを特徴とする請求項2に記載のマイクロ
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記フレクシャ舌状部が、少なくとも
    1つのヒンジ式アイランド部を有することを特徴とする
    請求項3に記載のマイクロアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記フレクシャ舌状部が2つのヒンジ
    式アイランド部を有することを特徴とする請求項3に記
    載のマイクロアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 第1ヒンジ式アイランド部が第1パッ
    ド及び第1ヒンジを有し、かつ第2ヒンジ式アイランド
    部が第2パッド及び第2ヒンジを有することを特徴とす
    る請求項5に記載のマイクロアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記第1パッド及び第2パッドが、横
    軸に沿ってオフセット距離だけオフセットされているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記第1パッド及び第2パッドが、縦
    軸に沿ってオフセット距離だけオフセットされているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  9. 【請求項9】 前記第1ヒンジ及び第2ヒンジが、横
    軸に沿ってオフセット距離だけオフセットされているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  10. 【請求項10】 前記第1ヒンジ及び第2ヒンジが、縦
    軸に沿ってオフセット距離だけオフセットされているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  11. 【請求項11】 前記モータの上面が前記第1パッド及
    び第2パッドに固定されていることを特徴とする請求項
    6に記載のマイクロアクチュエータ。
  12. 【請求項12】 前記モータが、前記フレクシャ舌状部
    の縦軸に沿って配向されていることを特徴とする請求項
    6に記載のマイクロアクチュエータ。
  13. 【請求項13】 前記モータが、前記フレクシャ舌状部
    の横軸に沿って配向されていることを特徴とする請求項
    6に記載のマイクロアクチュエータ。
  14. 【請求項14】 前記制御電圧が前記第1パッド及び第
    2パッドを拡げさせかつ前記第1ヒンジ及び第2ヒンジ
    を偏向させ、それにより前記回転中心に関するトルクを
    発生させ、前記圧電モータ及びスライダを時計回り方向
    または反時計回り回転のいずれかに変位させることを特
    徴とする請求項6に記載のマイクロアクチュエータ。
  15. 【請求項15】 前記制御電圧が前記第1パッド及び第
    2パッドを収縮させかつ前記第1ヒンジ及び第2ヒンジ
    を偏向させ、それにより前記回転中心に関するトルクを
    発生させ、前記圧電モータ及び前記スライダを時計回り
    方向または反時計回り回転のいずれかに変位させること
    を特徴とする請求項6に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  16. 【請求項16】 前記モータが2つの圧電モータを有
    し、 第1の圧電モータが第1パッドに固定され、かつ第2圧
    電モータが第2パッドに固定されていることを特徴とす
    る請求項6に記載のマイクロアクチュエータ。
  17. 【請求項17】 前記ヒンジ式取付面が、円周上の形態
    に配置された複数の圧電モータからなり、 前記複数の圧電モータが対応する複数の力点を有し、か
    つ前記複数の力点が、前記回転中心からオフセットされ
    て前記アクチュエータに回転運動を与えることを特徴と
    する請求項1に記載のマイクロアクチュエータ。
  18. 【請求項18】 スライダを有するデータ記憶装置に使
    用するための読出し/書込みヘッドであって、 アームと、 前記アームに固定され、かつ弾性ヒンジ式取付構造と、 上面及び下面を有し、回転中心に関して回転運動して、
    制御電圧が印加されると、精密位置決め動作を実行する
    モータとを備え、 前記モータの上面が前記ヒンジ式取付構造に固定され、
    かつ前記モータの下面が前記スライダに固定されている
    マイクロアクチュエータとを備えることを特徴とする読
    出し/書込みヘッド。
  19. 【請求項19】 前記モータが圧電モータを有すること
    を特徴とする請求項18に記載の読出し/書込みヘッ
    ド。
  20. 【請求項20】 前記ヒンジ式取付面が、少なくとも2
    つのヒンジ式アイランド部を有するフレクシャ舌状部を
    備え、 第1ヒンジ式アイランド部が第1パッド及び第1ヒンジ
    を有し、かつ第2ヒンジ式アイランド部が第2パッド及
    び第2ヒンジを有することを特徴とする請求項19に記
    載の読出し/書込みヘッド。
  21. 【請求項21】 少なくとも2つのヒンジ式アイランド
    部を有するヒンジ式取付構造と、 モータとを備えるマイクロアクチュエータであって、 前記モータが前記2つのヒンジ式アイランド部に固定さ
    れ、それにより、制御電圧を前記モータに印加した時、
    前記マイクロアクチュエータが回転中心に関して回転運
    動し、精密回転運動を実行することを特徴とするマイク
    ロアクチュエータ。
  22. 【請求項22】 第1ヒンジ式アイランド部が第1パッ
    ド及び第1ヒンジを有し、かつ第2ヒンジ式アイランド
    部が第2ヒンジを有することを特徴とする請求項21に
    記載のマイクロアクチュエータ。
  23. 【請求項23】 前記第1パッド及び第2パッドが、横
    軸または縦軸のいずれかに沿ってオフセット距離だけオ
    フセットされていることを特徴とする請求項22に記載
    のマイクロアクチュエータ。
  24. 【請求項24】 前記第1ヒンジ及び第2ヒンジが、横
    軸または縦軸のいずれかに沿ってオフセットされている
    ことを特徴とする請求項22に記載のマイクロアクチュ
    エータ。
  25. 【請求項25】 前記モータが前記フレクシャ舌状部の
    縦軸または横軸のいずれかに沿って配向されていること
    を特徴とする請求項22に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  26. 【請求項26】 前記モータが電歪材料または記憶合金
    のいずれかで形成されていることを特徴とする請求項2
    2に記載のマイクロアクチュエータ。
  27. 【請求項27】 前記モータが圧電モータを有し、かつ
    前記制御電圧が前記第1パッド及び第2パッドを拡げさ
    せ、かつ前記第1ヒンジ及び第2ヒンジを偏向させそれ
    により前記回転中心に関するトルクを発生させ、前記圧
    電モータ及びスライダを時計回り方向または反時計回り
    回転のいずれかに変位させることを特徴とする請求項2
    6に記載のマイクロアクチュエータ。
  28. 【請求項28】 前記制御電圧が前記第1パッド及び第
    2パッドを収縮させかつ前記第1ヒンジ及び第2ヒンジ
    を偏向させ、それにより前記回転中心に関するトルクを
    発生させ、前記圧電モータ及び前記スライダを時計回り
    方向または反時計回り回転のいずれかに変位させること
    を特徴とする請求項27に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  29. 【請求項29】 前記モータが2つの圧電モータを有
    し、 第1の圧電モータが第1パッドに固定され、かつ第2圧
    電モータが第2パッドに固定されていることを特徴とす
    る請求項22に記載のマイクロアクチュエータ。
  30. 【請求項30】 前記ヒンジ式取付面が、円周上の形態
    に配置された複数の圧電モータからなり、 前記複数の圧電モータが対応する複数の力点を有し、か
    つ前記複数の力点が、前記回転中心からオフセットされ
    て前記アクチュエータに回転運動を与えることを特徴と
    する請求項21に記載のマイクロアクチュエータ。
  31. 【請求項31】 ディスクドライブ用ヘッドジンバルア
    センブリであって、 固定部分と少なくとも1つの可動部分とを有し、その一
    部分がロードビームに取り付けられたフレクシャと、 読出し/書込みヘッドを有し、前記フレクシャの前記少
    なくとも1つの可動部分のいずれかに取り付けられたス
    ライダと、 前記スライダの回転中心を提供するロードビームと、 前記回転中心に関して前記スライダを純粋または略純粋
    に回転させるモーメントを与えるために前記フレクシャ
    の固定部分と前記少なくとも1つの可動部分との間に結
    合される少なくとも1つのマイクロアクチュエータとを
    備えることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  32. 【請求項32】 前記フレクシャが複数の部分を有する
    舌状部を有することを特徴とする請求項31に記載のヘ
    ッドジンバルアセンブリ。
  33. 【請求項33】 前記舌状部が前記固定部分と前記少な
    くとも1つの可動部分とを有することを特徴とする請求
    項32に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  34. 【請求項34】 前記少なくとも1つの可動部分が、少
    なくとも1つのヒンジによって結合された基端側可動部
    分と先端側可動部分とを有することを特徴とする請求項
    33に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  35. 【請求項35】 前記回転中心が、前記ロードビームか
    ら突出するディンプルの形態で設けられ、かつ前記スラ
    イダが前記基端側部分に取り付けられ、かつ前記ロード
    ビームの突出する前記ディンプルが、前記基端側部分に
    接触して前記回転中心を形成していることを特徴とする
    請求項34に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  36. 【請求項36】 前記少なくとも1つのアクチュエータ
    が前記フレクシャ舌状部の前記固定部分を前記先端側部
    分に結合することによって、前記少なくとも1つのアク
    チュエータを動作させた時、前記先端側部分に運動が与
    えられ、かつ次に前記基端側部分に結合されて前記回転
    中心に関する前記スライダの回転を生じさせることを特
    徴とする請求項35に記載のヘッドジンバルアセンブ
    リ。
  37. 【請求項37】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に横方向の動きを与えるべく作動し、これが次に前記基
    端側部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく
    作動することを特徴とする請求項36に記載のヘッドジ
    ンバルアセンブリ。
  38. 【請求項38】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に回転運動を与えるべく作動し、これが次に前記基端側
    部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく作動
    することを特徴とする請求項36に記載のヘッドジンバ
    ルアセンブリ。
  39. 【請求項39】 前記フレクシャの前記固定部分及び前
    記先端側可動部分が、前記少なくとも1つのアクチュエ
    ータの動作によって偏向されるまで、前記フレクシャの
    前記基端側可動部分を垂直方向に付勢するように作用す
    る可撓性ばねにより結合されていることを特徴とする請
    求項31に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  40. 【請求項40】 前記アクチュエータが少なくとも1つ
    のアクチュエータモータを有し、前記アクチュエータモ
    ータが圧電エクステンションモータ、バイモルフモー
    タ、MEMS及び電池モータからなる群から選択される
    ことを特徴とする請求項31に記載のヘッドジンバルア
    センブリ。
  41. 【請求項41】 前記少なくとも1つのアクチュエータ
    が一対のアクチュエータモータを有することを特徴とす
    る請求項31に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  42. 【請求項42】 ディスクドライブ用アクチュエータア
    ームであって、 第1及び第2端部を有し、前記第1端部において読出し
    /書込みヘッドを粗位置決めするための第1アクチュエ
    ータと、前記第2端部にあるヘッドジンバルアセンブリ
    とを有するアームビームとを有し、前記ヘッドジンバル
    アセンブリが、固定部分と少なくとも1つの可動部分と
    を有し、その一部分がロードビームに取り付けられたフ
    レクシャと、 読出し/書込みヘッドを有し、前記フレクシャの前記少
    なくとも1つの可動部分のいずれかに取り付けられたス
    ライダと、 前記スライダの回転中心を提供するロードビームと、 前記回転中心に関して前記スライダを純粋または略純粋
    に回転させるモーメントを与えるために前記フレクシャ
    の固定部分と前記少なくとも1つの可動部分との間に結
    合される少なくとも1つのマイクロアクチュエータとを
    備えることを特徴とするアクチュエータアーム。
  43. 【請求項43】 前記フレクシャが複数の部分を有する
    舌状部を有することを特徴とする請求項42に記載のア
    クチュエータアームアセンブリ。
  44. 【請求項44】 前記舌状部が前記固定部分と前記少な
    くとも1つの可動部分とを有することを特徴とする請求
    項43に記載のアクチュエータアームアセンブリ。
  45. 【請求項45】 前記少なくとも1つの可動部分が、少
    なくとも1つのヒンジによって結合された基端側可動部
    分と先端側可動部分とを有することを特徴とする請求項
    44に記載のアクチュエータアームアセンブリ。
  46. 【請求項46】 前記回転中心が、前記ロードビームか
    ら突出するディンプルの形態で設けられ、かつ前記スラ
    イダが前記基端側部分に取り付けられ、かつ前記ロード
    ビームの突出する前記ディンプルが、前記基端側部分に
    接触して前記回転中心を形成していることを特徴とする
    請求項45に記載のアクチュエータアームアセンブリ。
  47. 【請求項47】 前記少なくとも1つのアクチュエータ
    が前記フレクシャ舌状部の前記固定部分を前記先端側部
    分に結合することによって、前記少なくとも1つのアク
    チュエータを動作させた時、前記先端側部分に運動が与
    えられ、かつ次に前記基端側部分に結合されて前記回転
    中心に関する前記スライダの回転を生じさせることを特
    徴とする請求項46に記載のアクチュエータアームアセ
    ンブリ。
  48. 【請求項48】 前記アクチュエータが前記先端側可
    動、可動部分に横方向の動きを与えるべく作動し、これ
    が次に前記基端側可動、可動部分に前記回転中心に関す
    る回転運動を与えるべく作動することを特徴とする請求
    項47に記載のアクチュエータアームアセンブリ。
  49. 【請求項49】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に回転運動を与えるべく作動し、これが次に前記基端側
    部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく作動
    することを特徴とする請求項47に記載のアクチュエー
    タアームアセンブリ。
  50. 【請求項50】 二次位置決め動作を有するディスクド
    ライブであって、データトラックを有する少なくとも1
    つの回転可能なデータ記憶ディスクを有するケースと、 1つまたは複数のアクチュエータアームとを備え、前記
    各アクチュエータアームが、前記データトラックに関し
    て前記アクチュエータアームを粗位置決めするための主
    アクチュエータアームと二次動作を用いるヘッドジンバ
    ルアセンブリとを有し、 前記ヘッドジンバルアセンブリが、固定部分と少なくと
    も1つの可動部分とを有し、その一部分がロードビーム
    に取り付けられたフレクシャと、 読出し/書込みヘッドを有し、前記フレクシャの前記少
    なくとも1つの可動部分のいずれかに取り付けられたス
    ライダと、 前記スライダの回転中心を提供するロードビームと、 前記回転中心に関して前記スライダを純粋または略純粋
    に回転させるモーメントを与えるために前記フレクシャ
    の固定部分と前記少なくとも1つの可動部分との間に結
    合される少なくとも1つのマイクロアクチュエータとを
    備えることを特徴とするディスクドライブ。
  51. 【請求項51】 前記フレクシャが、前記固定部分及び
    前記少なくとも1つの可動部分を含む複数の部分を有す
    る舌状部を有し、前記少なくとも1つの可動部分が、少
    なくとも1つのヒンジによって結合された基端側可動部
    分と先端側可動部分とを有することを特徴とする請求項
    50に記載のディスクドライブ。
  52. 【請求項52】 前記回転中心が、前記ロードビームか
    ら突出するディンプルの形態で設けられ、かつ前記スラ
    イダが前記基端側部分に取り付けられ、かつ前記ロード
    ビームの突出する前記ディンプルが、前記基端側部分に
    接触して前記回転中心を形成し、 前記少なくとも1つのアクチュエータが前記フレクシャ
    舌状部の前記固定部分を前記先端側部分に結合すること
    によって、前記少なくとも1つのアクチュエータを動作
    させた時、前記先端側部分に運動が与えられ、かつ次に
    前記基端側部分に結合されて前記回転中心に関する前記
    スライダの回転を生じさせることを特徴とする請求項5
    1に記載のディスクドライブ。
  53. 【請求項53】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に横方向の動きを与えるべく作動し、これが次に前記基
    端側部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく
    作動することを特徴とする請求項52に記載のディスク
    ドライブ。
  54. 【請求項54】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に回転運動を与えるべく作動し、これが次に前記基端側
    部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく作動
    することを特徴とする請求項52に記載のディスクドラ
    イブ。
  55. 【請求項55】 データトラックからのずれを検出し、
    かつ前記マイクロアクチュエータを作動させて前記読出
    し/書込みヘッドを前記データトラック上に戻すべく操
    縦するサーボ制御信号を生成するサーボ制御部を更に有
    することを特徴とする請求項52に記載のディスクドラ
    イブ。
  56. 【請求項56】 ディスクドライブのための二次コロケ
    ーション動作を提供するためのヘッドジンバルアセンブ
    リであって、 固定部分及び少なくとも1つの可動部分を有する舌状部
    を備え、前記少なくとも1つの可動部分が、少なくとも
    1つのヒンジにより結合された基端側可動部分と先端側
    可動部分とを有するフレクシャと、 読出し/書込みヘッドを有し、前記フレクシャ舌状部の
    前記基端側部分に取り付けられたスライダと、 前記スライダの回転中心として機能しかつ突出するディ
    ンプルを提供し、前記ディンプルが前記基端側部分と接
    触して前記回転中心を形成するロードビームと、 前記フレクシャの前記固定部分と前記先端側部分との間
    に結合された少なくとも1つのマイクロアクチュエータ
    とを有し、前記少なくとも1つのマイクロアクチュエー
    タを動作させた時、前記先端側部分に動作が加えられ、
    かつ次に前記基端側部分に結合されて、前記回転中心に
    関する前記スライダの純粋または略純粋な回転を生じさ
    せることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  57. 【請求項57】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に横方向の動きを与えるべく作動し、これが次に前記基
    端側部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく
    作動することを特徴とする請求項56に記載のヘッドジ
    ンバルアセンブリ。
  58. 【請求項58】 前記アクチュエータが前記先端側部分
    に回転運動を与えるべく作動し、これが次に前記基端側
    部分に前記回転中心に関する回転運動を与えるべく作動
    することを特徴とする請求項56に記載のヘッドジンバ
    ルアセンブリ。
  59. 【請求項59】 空気ベアリング面を有するスライダを
    有するデータ記憶装置に使用するためのマイクロアクチ
    ュエータであって、 前記スライダを支持し、前記スライダの前記空気ベアリ
    ング面に実質的に垂直な軸に沿って並進運動が可能であ
    り、かつ更に回転運動が可能な取付構造と、 前記取付構造に回転運動を与えて精密位置決め動作を実
    行するために前記取付構造に固定されたモータとを備え
    ることを特徴とするマイクロアクチュエータ。
  60. 【請求項60】 前記モータが圧電素子を有することを
    特徴とする請求項59に記載のマイクロアクチュエー
    タ。
  61. 【請求項61】 ディスクドライブ用ヘッドジンバルア
    センブリであって、ロードビームと、 その一部分が前記ロードビームに取り付けられたフレク
    シャと、 読出し/書込みヘッドを有するスライダと、 前記スライダに純粋またはほぼ純粋な横向きの運動を与
    えるために前記フレクシャと前記スライダとの間を結合
    する、せん断モード圧電モータであるマイクロアクチュ
    エータとを備えることを特徴とするヘッドジンバルアセ
    ンブリ。
  62. 【請求項62】 前記せん断モード圧電モータが、電気
    的に直列に接続された圧電材料の薄膜の積層体であるこ
    とを特徴とする請求項61に記載のヘッドジンバルアセ
    ンブリ。
  63. 【請求項63】 前記せん断モード圧電モータがPZT
    から形成されていることを特徴とする請求項61に記載
    のヘッドジンバルアセンブリ。
  64. 【請求項64】 第1及び第2端部を有し、前記第1端
    部において読出し/書込みヘッドの粗位置決めを行うた
    めの主アクチュエータを有するアームビームと、 二次動作を提供する前記第2端部のヘッドジンバルアセ
    ンブリとを備えるディスクドライブ用アクチュエータア
    ームであって、 前記ヘッドジンバルアセンブリが、ロードビームと、 その一部分が前記ロードビームに取り付けられたフレク
    シャと、 読出し/書込みヘッドを有するスライダと、 前記スライダに純粋またはほぼ純粋な横向きの運動を与
    えるために前記フレクシャと前記スライダとの間を結合
    する、せん断モード圧電モータであるマイクロアクチュ
    エータとを備えることを特徴とするアクチュエータアー
    ム。
  65. 【請求項65】 前記せん断モード圧電モータが、電気
    的に直列に接続された圧電材料の薄膜の積層体であるこ
    とを特徴とする請求項64に記載のアクチュエータアー
    ムアセンブリ。
  66. 【請求項66】 前記せん断モード圧電モータがPZT
    から形成されていることを特徴とする請求項65に記載
    のアクチュエータアームアセンブリ。
  67. 【請求項67】 データトラックを有する少なくとも1
    つの回転可能なデータ記憶ディスクを有するエンクロー
    ジュアと、その前記データトラックに関する粗位置決め
    のための主アクチュエータをそれぞれ有する1つまたは
    複数のアクチュエータアームと、二次動作を提供するヘ
    ッドジンバルアセンブリとを備える二次位置決め動作を
    有するディスクドライブであって、 前記ヘッドジンバルアセンブリが、ロードビームと、 その一部分が前記ロードビームに取り付けられたフレク
    シャと、 読出し/書込みヘッドを有するスライダと、 前記スライダに純粋またはほぼ純粋な横向きの運動を与
    えるために前記フレクシャと前記スライダとの間を結合
    する、せん断モード圧電モータであるマイクロアクチュ
    エータとを備えることを特徴とするディスクドライブ。
  68. 【請求項68】 前記せん断モード圧電モータが、電気
    的に直列に接続された圧電材料の薄膜の積層体であるこ
    とを特徴とする請求項67に記載のディスクドライブ。
  69. 【請求項69】 前記圧電材料の各薄膜が、約30ボル
    ト以下の印加電圧で動作することを特徴とする請求項6
    7に記載のディスクドライブ。
  70. 【請求項70】 前記せん断モード圧電モータがPZT
    から形成されていることを特徴とする請求項69に記載
    のディスクドライブ。
  71. 【請求項71】 データトラックからのずれを検出し、
    かつ前記マイクロアクチュエータを作動させて前記読出
    し/書込みヘッドを前記データトラック上に戻すべく操
    縦するサーボ制御信号を生成するサーボ制御部を更に有
    することを特徴とする請求項69に記載のディスクドラ
    イブ。
  72. 【請求項72】 空気ベアリング面を有するスライダを
    有するデータ記憶装置に使用するためのマイクロアクチ
    ュエータであって、 前記スライダを支持し、前記スライダの空気ベアリング
    面に実質的に垂直な第1の軸に沿って並進運動が可能で
    あり、かつ更に前記第1の軸に実質的に垂直な第2の軸
    に沿って並進運動が可能な取付構造と、 前記第2の軸に沿って前記取付構造に前記並進運動を与
    えて、精密位置決め動作を実行するために前記取付構造
    に固定されたモータとを備えることを特徴とするマイク
    ロアクチュエータ。
  73. 【請求項73】 前記第2の軸に沿った前記並進運動が
    せん断運動を含むことを特徴とする請求項72に記載の
    マイクロアクチュエータ。
JP2002141972A 2001-05-16 2002-05-16 マイクロアクチュエータ、読出し/書込みヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ、ディスクドライブ用アクチュエータアーム、及びディスクドライブ Pending JP2003059219A (ja)

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