JP2003058301A - ポインティングデバイス付きのキーボード入力装置 - Google Patents

ポインティングデバイス付きのキーボード入力装置

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JP2003058301A
JP2003058301A JP2001246020A JP2001246020A JP2003058301A JP 2003058301 A JP2003058301 A JP 2003058301A JP 2001246020 A JP2001246020 A JP 2001246020A JP 2001246020 A JP2001246020 A JP 2001246020A JP 2003058301 A JP2003058301 A JP 2003058301A
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key
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Toru Hiru
亨 蛭
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手をホームポジションから移動させることな
く文字入力操作が可能であり、大型化することのない、
ポインティングデバイス付きのキーボード入力装置を提
供すること。 【解決手段】 キーボード入力装置KBは、マウスカー
ソルのポインティング位置を制御するポインティングデ
バイスを備え、このポインティングデバイスは、キート
ップ上に指が置かれているか否かを検出する複数の検出
部1、2、3を備える。それぞれの検出部1、2、3
は、手を移動させることなく操作し得る位置に配置され
たキーH、G、SPACEに内蔵され、複数の検出部か
らの出力の組み合わせに応じてマウスカーソルの相対位
置を変更することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ(パソコン)等の情報処理装置の入力装置に関
し、特に、情報処理装置のディスプレイ上のマウスカー
ソルの位置を効率よく制御することができるキーボード
入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン等の情報処理装置におけるディ
スプレイ上のカーソル位置を制御するための装置とし
て、一般に普及しているものとしては、キーボードに付
設するものとしてはトラックボール、スライドパッド等
があり、キーボードに付設されていないものとしてはマ
ウスがある。
【0003】キーボードに付設するトラックボールやス
ライドパッドは、特殊な場所に操作装置を設置するため
ホームポジションから(多少たりとはいえ)移動させな
ければならず、余分な操作が必要になると言える。ま
た、これらの装置を付設するために、キーボード自体の
大きさが大きくなってしまい、作業するためのスペース
が大きくなってしまう。
【0004】また、マウスを使用する場合にはキーボー
ドから手を離してマウスまで移動させる必要があるた
め、作業の効率が良くない。また、マウスを操作するた
めのスペースも別途必要になる。
【0005】ここで、従来の入力装置の操作とその問題
点について更に詳しく説明する。一般的に、テキストカ
ーソルとは、「文字の入力位置を示す表示オブジェク
ト」と定義されるのに対して、マウスカーソルには、
「表示画面上の1点を示す表示オブジェクト」と言う意
味合いしかなく、そのマウスカーソルの利用(目的)に
関しては、システムやアプリケーションレイヤーで定義
される(すなわち、意味付けされる)のが一般的であ
る。
【0006】文字入力制御(エディッタ制御)における
マウスカーソルの定義の例としては、「テキストカーソ
ルの変更位置を示す表示オブジェクトである」と言うも
のがある。これ及び上記の定義を含めた従来の具体的な
実(表面)仕様例を図8を用いて説明する。図8の
(a)は、10(文字)×4(行)の入力フィールドに
対し、「あいう・・・・P」の文字が既に入力されてお
り、さらに、文字「K」の位置にテキストカーソルTC
があり、文字「7」の位置の付近にマウスカーソルMC
が存在する初期状態を示している。この初期状態がキー
ボードからの又はマウスによる入力操作によって表示が
どう変化するかを、4つの入力操作を例に取って説明す
る。
【0007】まず、図8の(b)は、図8の(a)に示
す初期状態に対して、キーボード上の「@」キーを操作
した直後の状態を示している。なお、この場合には、入
力済のテキストカーソルTCの上側に位置した文字
「K」に対して上書き処理がなされているが、同様の操
作で、テキストカーソルの位置に新たに入力された文字
「@」が追加され、「@」の入力後は、「@」が文字
「K」の前に記入され、文字「K」以降の文字列が右に
移動して表示されることになる仕様もある。
【0008】次に、図8の(c)は、図8の(a)に示
す初期状態に対して、キーボード上の右カーソルキー
(「→」キー)を入力した直後の状態を示しており、文
字「K」の位置にあったテキストカーソルTCが1つ右
の文字「L」上に移動していることが分かる。なお、右
カーソルキーではなく、左カーソルキー(「←」キー)
を入力すれば、テキストカーソルTCは1つ左に移動
し、上カーソルキー(「↑」キー)を入力すれば、テキ
ストカーソルTCは1つ上に移動する等の他の制御キー
を操作することによって、既に入力済のデータに対して
編集制御がなされる。一般的に、キーボード上に割り当
てられている個々のキーを1つ操作(入力)することに
よってテキストカーソルTCが移動する量は、1(もし
くは0)である。ただし、「TAB」キーはテキストカ
ーソルTCを同時に数文字分だけ右に移動させるとする
考え方もある。また、通常のキー(文字キー)の入力操
作によっては、基本的に、その入力文字が入力されて表
示された位置の次の位置にテキストカーソルTCが移動
する。
【0009】図8の(d)は、初期状態に対して、マウ
スを左斜下方向に移動させた時の状態を示しており、こ
のときにはマウスカーソルMCのみがマウス操作によっ
て移動し、テキストカーソルTCには影響を与えていな
いことが分かる。
【0010】最後に、図8の(e)は、図8の(a)に
示す初期状態においてマウスの左ボタンをクリックした
直後の状態を示しており、テキストカーソルTCはマウ
スカーソルMCの位置に相当するテキスト位置(文字
「7」の位置)に移動していることが分かる。
【0011】上で説明した従来の操作方法には次のよう
な問題が存在する。例えば、図8の(a)の初期状態に
おいて、文字「え」(先頭行の左から4文字目の文字)
を文字「X」に置き換える場合を考える。この場合に
は、操作者は、 上、下、左、右のカーソルキーのいずれかを操作
し、文字「え」(先頭行の左から4文字目の文字)の位
置にテキストカーソルTCを移動した後、文字「X」を
入力する、もしくは、 マウス操作により文字「え」の位置にマウスカーソ
ルMCを移動させた後、マウスの左ボタンをクリック
し、次いで文字「X」を入力する、という操作を行うの
が最も一般的且つ操作者の操作量が少ない操作である。
【0012】こうした操作において、特に、タッチタイ
ピングを行う操作者には、上記の場合、カーソルキー
等の制御キーは、通常キー(文字入力用のキー)と比べ
て、キーボード上の入力しにくい位置に配置されている
ので、通常キーを入力した後に制御キーを入力するとい
った操作及びその逆の操作を行うとき、手をホームポジ
ションから移動させてしまい、通常キーの入力ミス(す
なわち、タッチミス)を増大させてしまうという問題が
発生する。さらに、その入力ミスを修正するために制御
キーを入力する操作も増大するので、操作が煩雑で使い
勝手が悪いものになる。また、上記の場合も基本的に
は上記と同様の問題点を持つが、特に、キーボードと
マウス等のポインティングデバイスとが異なる物理形態
を取る場合には、両者の入力操作を切り替えるタイミン
グ、つまり、マウスを操作した直後のキーボード操作及
びその逆の操作に入力ミスを犯しやすいという問題が生
じる。
【0013】ブラインドタッチで入力を行う操作者にと
って、ホームポジションから手を移動させることにより
入力ミスが増大するという上記の問題点を解決するため
に、右人差し指のホームポジションに位置する「J」キ
ーを傾けることができるようにし、該キーを傾けること
によってマウスカーソルMCの移動すなわちポインティ
ング入力を可能としたものがある。また、古くはワード
プロセッサやエディタにおいては、エディットモードと
インサートモードと言う概念を設け、インサートモード
時には個々の通常キーの入力操作を文字入力として扱
い、エディットモード時には、主に、「J」キー等のホ
ームポジションに位置する通常キーもしくは「H」キー
等のホームポジション付近に位置する通常キーの入力操
作をテキストカーソルTCの移動等の編集制御入力とし
て扱い、エディットモードとインサートモードのモード
切替操作を「ESC」キー等によって可能とすることが
行われている。
【0014】更に、上記の問題点を解決するための一案
として、反射領域と吸収領域とを有する反射体を、発光
素子と受光素子とを内蔵するキートップに対して移動さ
せることによって、該反射体の移動方向と移動量を判定
する座標入力装置が提案されている。しかし、こうした
座標入力装置においては、座標を入力するために反射体
を装着する必要がある。例えば文字キーのキートップに
発光素子と受光素子をを内蔵することにすると、操作者
の指先に反射体を装着することになるため、キー入力に
支障をきたしかねない。そのうえ、この座標入力装置に
おいては、キー入力を行う際のポインティングデバイス
の振る舞いには何の配慮もされていず、キー入力を行う
と、意図しないカーソル移動が生じてしまう可能性があ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題に
鑑みて提案されたものであり、本発明の目的は、パソコ
ン等の情報処理装置においてディスプレイ上のマウスカ
ーソルの位置を、操作者の手をホームポジションにおい
たまま変更することができるポインティングデバイスを
備え、しかしながら大型化することのないキーボード入
力装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、マウスカーソルのポインティ
ング位置を制御するポインティングデバイスを備えたキ
ーボード入力装置であって、前記ポインティングデバイ
スが、キートップ上に指が置かれているか否かを検出す
る検出部であって、手を移動させることなく操作し得る
位置に配置された複数のキーに内蔵された検出部を備
え、複数の前記検出部からの出力の組み合わせに応じて
マウスカーソルの相対位置を変更することを可能にした
ことを特徴とするキーボード入力装置、を提供する。
【0017】請求項2の発明は、それぞれの前記検出部
が、発光部と、該発光部から発光された光が指で反射さ
れた光を受光することができる位置に配された受光部と
を備え、該受光部がキートップ上に指が置かれた状態と
置かれていない状態とに対応した2つの値を出力するこ
とができ、それぞれの前記受光部の出力の状態に応じて
マウスカーソルの相対位置を変更することを可能にした
ものである。
【0018】請求項3の発明は、前記検出部が、テキス
トカーソルを移動させるためのキーと、ホームポジショ
ンにおいて左右の人差し指が置かれるキーに隣接する少
なくとも2個のキーとにそれぞれ内蔵されていることを
特徴とする。
【0019】請求項4の発明は、複数の前記検出部が、
第1のキーに内蔵された第1検出部と、第2のキーに内
蔵された第2検出部と、第3のキーに内蔵された第3検
出部とからなり、前記第3検出部の出力がオンの状態で
あるとき、前記第1検出部と前記第2検出部との出力に
応じてマウスカーソルを所望の方向に移動させることを
特徴とする。
【0020】請求項5の発明は、前記第3検出部の出力
をオンの状態にしたとき、前記第1検出部と前記第2検
出部との出力に応じてマウスカーソルを所望の方向に移
動させることを可能にしたことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明は、前記第3検出部の出力
をオンの状態にしたまま所定のキーを操作することによ
り、テキストカーソルをマウスカーソルの位置へ移動さ
せることを可能にしたことを特徴とする。
【0022】請求項7の発明は、前記所定のキーを、前
記第3検出部が内蔵された前記第3のキーとしたことを
特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しながら説明する。図1の(a)は、本発明に係
るキーボード入力装置の一つの実施の形態の構成を概略
的に示している。同図において、キーボード入力装置K
Bは、発光部と受光部とを備えた検出部をそれぞれキー
トップに内蔵する3個のキー、すなわち、「H」キー、
「G」キー、「SPACE(スペース)」キーを備え
る。これらの検出部がポインティングデバイスを構成す
る。図1の(a)では、便宜上、これらのキーに内蔵さ
れている検出部を黒丸で示し、「H」キー、「G」キ
ー、「SPACE」キーにそれぞれ内蔵された検出部を
順に第1検出部1,第2検出部2,第3検出部3と呼ぶ
ことにする。キーボード入力装置KBはケーブルを介し
て情報処理装置(図示せず)に接続される。
【0024】なお、「H」キー、「G」キーを選択した
のは、ホームポジションに近く、操作しやすいキーだか
らである。ホームポジションである「J」キー、「F」
キーを選択しなかったのは、これのキーには常に指が置
かれており、誤操作の原因となる可能性があるためであ
る。
【0025】第1検出部1〜第3検出部3はいずれも同
じ構成を有している。そこで、第1検出部1を例に取っ
てその構成を図1の(b)により説明する。第1検出部
1は、キーカバー4と、該キーカバー内に取り付けられ
た発光部5及び受光部6を備え、キーカバー4の発光部
5及び受光部6に対向する面には窓7が設けられ、ま
た、受光部6の出力は図2に示す制御部8に接続され
る。このため、キー上に指が置かれていないときには、
発光部5からの光は受光部6で受光されないので、受光
部6はオフのデータを出力する。しかし、キー上に指が
置かれているときには、発光部5から発せられた光は指
で反射され、受光部6で受光されるので、受光部6はオ
ンのデータを発生する。受光部6の出力は制御部8に送
られ、ここでキー上に指が置かれているか否かが検出さ
れる。これにより、操作者は通常のキー操作と同様にマ
ウスカーソルの移動を制御することができる。
【0026】こうして、図1の(a)に示すように、キ
ーボード入力装置KBは、いずれかの通常キー及び制御
キーが操作されたことを示すキーデータと、第1検出部
1〜第3検出部3から出力されるオンあるいはオフのデ
ータをケーブルを介して情報処理装置IP(図2)に対
して送る。
【0027】図2は、図1に示すキーボード入力装置K
Bを情報処理装置IPに接続したときのシステム構成を
示す。情報処理装置IPは制御部8と、ディスプレイ9
と、キーボード装置KBから送られてくる文字コードに
対応する文字パターンが登録された定数/変数記憶部1
0とを備える。キーボード入力装置KBの「H」、
「G」、「SPACE」の各キーに内蔵された検出部1
〜3は、これらのキーの上に指が置かれているか否かを
常時監視し、反射光の有無に応じてオン又はオフのデー
タを出力する。すなわち、下記の表1に示すように、第
1検出部1〜第3検出部3は、キーの上に指が置かれて
いるときにはオンの、置かれていないときにはオフのデ
ータを出力し、これらのオン又はオフのデータをキーボ
ード入力装置KBが制御部8に送る。
【0028】
【表1】
【0029】図3はディスプレイ9における表示例を示
している。この例ではディスプレイ9は8ドット×8ド
ットの文字を横方向に表示する表示装置であり、テキス
トカーソルTCとマウスカーソルMCが常に表示され、
テキストカーソルTCの座標位置はCx、 マウスカー
ソルMCの座標位置はMxで表される。初期状態におい
ては、マウスカーソルMCはMx=0の位置に、テキス
トカーソルTCはCx=0の位置にそれぞれ表示され
る。次いで、キーボード入力装置KBから文字コードを
受け取ると、制御部8はその文字コードに対応する8ド
ット×8ドットの文字パターンを定数/変数記憶部10
から読み出してディスプレイ9に表示する。このとき、
図4に示すように、キーボード入力装置KBから入力さ
れた文字はテキストカーソルTCが表示されている位置
に表示され、同時にテキストカーソルTCは右方向へ一
文字分だけ移動する。
【0030】キーボード入力装置KBに配置されたいず
れかのキーが押された際には、キーボード装置KBは、
下記の表2に例示するように、それぞれのキーに割り当
てられた文字番号(文字コード)を制御部8に出力す
る。なお、文字コードは、文字そのもの(「a」、
「b」、「c」などの「文字キー」)を表すものと、文
字そのものを表すものではないもの(「Shift」、
「Ctrl」、「SPACE」などの「制御キー」)と
を含む。
【0031】
【表2】
【0032】情報処理装置IPは、キーボード入力装置
KBの第1検出部1〜第3検出部3の出力の状態の組み
合わせに応じて、ディスプレイ9における文字、テキス
トカーソルTC及びマウスカーソルMCの表示を制御す
る。以下、こうした制御ならびに文字キーの入力の詳細
について、図5及び図6を用いて説明する。
【0033】図5において、初期状態においてはマウス
カーソルMCとテキストカーソルTCの位置は表示装置
上の左端、すなわち(Mx=0、Cx=0) に設定され
(ステップS1)、それぞれの位置に表示される(ステ
ップS2、S3)。本発明においては、マウスカーソル
MCの移動を行うかどうかは、第3検出部3の出力の状
態で決まる。図1の(a)に示す第3検出部3がオフの
データを出力しているとき、つまり、「SPACE」キ
ーの上に指が存在しないとき(ステップS4のNO)に
は、通常の文字キー入力待ち状態となる。ここで、文字
キーが入力されると(ステップS5、S6のYES)、
現在のテキストカーソルTCの位置に、制御部8に入力
された文字コードに対応する8ドット×8ドットの文字
パターンが定数/変数記憶部10から読み出されて表示
される(ステップS7)。これと同時に、制御部8はテ
キストカーソルTCの位置を右方向に一文字分移動させ
る。すなわち、Cxの値を1だけ増加させ(S8)、その
Cxの位置にテキストカーソルTCを表示する(S
3)。一方、ステップS5において制御キーが入力され
た場合(ステップS6のNO)には、それらの入力され
た制御キーに対応する編集処理を行う(S9)。この後、
ステップS2に戻って、第3検出部3の状態に応じた処
理を繰り返す。
【0034】一方、図5のステップS1〜S3の後、図
1の第3検出部3がオンのデータを出力しているとき、
つまり、「SPACE」キーの上に指が存在するとき
(ステップS4のYES)には、処理はステップS4か
ら図6に示すステップS10へ移行し、以後、第1検出
部1と第2検出部2との状態に関する下記の4通りの組
み合わせ、すなわち、 第1検出部1の出力がオンで第2検出部2の出力がオ
フ、 第1検出部1の出力がオフで第2検出部2の出力がオ
ン、 第1検出部1の出力がオフで第2検出部2の出力がオ
フ、 第1検出部1の出力がオンで第2検出部2の出力がオ
ン、に応じた処理がなされる。
【0035】ステップS10において、の場合(ステ
ップS10のYES)には、マウスカーソルMCの座標
を右方向に4ドット移動させる(ステップS11)。すな
わち、Mxの値を4だけ増加させ、ディスプレイ9上の
Mxの位置にマウスカーソルMCを表示する(ステップ
S12)。これに対して、の場合(ステップS10のN
O且つS13のYES)には、マウスカーソルMCの座
標を左方向に4ドット移動させる(ステップS14)。す
なわち、Mxの値を4だけ減少させ、ディスプレイ9上
のMxの位置にマウスカーソルMCを表示する(ステッ
プS12)。
【0036】の場合との場合(ステップS10のN
O且つステップS13のNO)には、制御部8はマウス
カーソルMCの移動を行わず、ステップS15において
キー入力の有無を判定する。そこで、ステップS15に
おいてキー入力がないと判定されたときには、処理は図
5のステップS4に進み、第3検出部3の状態に応じた
処理が行われる。一方、ステップS15においてキー入
力が行われたと判定されたときには、ステップS16に
おいて、「SPACE」キーが操作されたか否かが判定
され、「SPACE」キーが操作されたと判定されたと
き(ステップS16のYES)には、処理はステップ1
7に進み、現在のマウスカーソルMCの最寄りの位置に
テキストカーソルTCを移動させる。すなわち、ステッ
プ17において、Mxの値を8で割った商としてCxの
値を求め、図5のステップS2に進んで、求めた値に対
応する位置にテキストカーソルTCを表示させる(ステ
ップS3)。ステップS16において、「SPACE」
キー以外のキーが入力されたと判定されたとき(ステッ
プS16のNO)には、図5のステップS6に進み、第
3検出部3がオフのデータを出力している場合と同じキ
ー入力処理が行われる。
【0037】なお、この実施の形態では、操作をわかり
易くするために、「SPACE」キー、すなわち、第3
検出部を内蔵しているキーが操作された場合にテキスト
カーソルTCを移動させるようにしているが、その他の
キーにその役割を割り当ててもよい。
【0038】このように、図5及び図6に示す処理手順
により、マウスカーソルMCはディスプレイ9上を左右
に移動することになる。なお、これまでの説明において
は、の場合との場合にはマウスカーソルMCの移動
を行わないものとしたが、マウスカーソルMCを上下方
向にも移動させる必要がある場合には、これら及び
の場合をマウスカーソルMCの上下方向の移動に割り当
ててもよい。
【0039】以上、説明したとおり、図1〜図6を参照
して説明した実施の形態は、 1)「SPACE」キーの左側に配置された第3検出部
3の出力がオンであるときのみ、第1検出部1及び第2
検出部2の出力の状態に応じて、マウスカーソルMCの
移動を制御することができ、 2)第3検出部3の出力がオンであるときに「SPAC
E」キーを押すと、マウスカーソルMCの位置にテキス
トカーソルTCを移動させることができる。
【0040】これは、ブラインドタッチの一般的なルー
ルである、「SPACE」キーの押下げは右親指で行う
ことを利用したものである。すなわち、文字入力操作時
には左親指は、普通、入力の邪魔にならないように、
「SPACE」キーの少し下方に置かれるが、この実施
の形態においては、第3検出部3を内蔵した「SPAC
E」キーの上に左親指を置かないときには、従来どおり
の入力を可能にし、左親指を「SPACE」キーの上に
置くときには、マウスカーソルMCの移動とテキストカ
ーソルTCのマウスカーソルMCへの移動を可能とす
る。この方が、「ESC」キー等で入力モードを切り替
える方式に比べて極めて操作し易いと言える。
【0041】本発明の実施の形態における操作の一例を
図7により説明する。図7の(a)は、図8の(a)に
示したのと同じく、10(文字)×4(行)の入力フィ
ールドに対して「あいう・・・・P」の文字が入力済で
あり、文字「K」の位置にテキストカーソルTCが、文
字「7」の付近にマウスカーソルMCが存在する初期状
態を示す。図7の(b)〜(e)は、この初期状態が本
発明に基づくキーボード操作によってどのように変化し
たかを示している。
【0042】まず、図7の(b)は、図7の(a)に示
す初期状態において、左親指をホームポジションに置い
たままにして、つまり第3検出部3の上には置かない状
態で、キーボード上の「SPACE」キーを入力した直
後の状態を示している。なお、図示の場合は上書き処理
がなされており、テキストカーソルTC上にあった文字
「K」の位置に新たに入力された文字すなわちスペース
が追加される。勿論、「SPACE」キーを入力する
と、テキストカーソルTCのあった位置にスペースが追
加され、文字「K」以降の文字列が右に移動して表示さ
れる仕様とすることも可能である。
【0043】次に、図7の(c)は、初期状態に対し
て、第3検出部3がオン、第1検出部がオン、第2検出
部がオフとなった、すなわち、右人差指が「H」キーの
上、左人差指が「F」キーの上、左親指が「SPAC
E」キーの上に置かれた直後の状態(図5のステップS
4から図6のステップS10、S11を経てステップS
12まで)を示しており、マウスカーソルMCの位置は
文字「7」の位置から少しだけ右側へ移動している。
【0044】図7の(d)は、初期状態に対して、第3
検出部3がオン、第1検出部がオフ、第2検出部がオン
となった、すなわち、左人差指が「G」キーの上、右人
差指がホームポジションである「J」キーの上、左親指
が「SPACE」キーの上に置かれた直後の状態を示し
ており、マウスカーソルMCの位置は文字「7」の位置
から少しだけ左側に移動している。
【0045】最後に、図7の(e)は、初期状態に対し
て、第3検出部3をオンの状態とする、すなわち、左親
指を第3検出部3の上に置いてキーボード上の「SPA
CE」キーを押し下げた直後の状態を示しており、テキ
ストカーソルTCはマウスカーソルMCの位置に相当す
るテキスト位置(図においては文字「7」の位置)に移
動している。
【0046】以上、本発明に係るキーボード入力装置の
一つの実施の形態を説明したが、本発明はこれに限られ
るものではない。例えば、 1)第3検出部を「SPACE」キー以外の適宜のキー
に配置してもよい。要は、第3検出部の出力をオンにし
た状態で第1検出部と第2検出部の出力を選択的にオン
にすることによってマウスカーソルを所望の方向へ移動
させることができればよい。 2)これまでの説明では、キートップ上に指が置かれた
か否かを光学的に検出したが、光以外の手段や光と他の
手段との組み合わせによって検出を行うのでもよい。例
えば、静電容量の変化によって指が置かれたか否かを検
出するタッチセンサやキーカバー4内に受光部6のみを
備え、外光の有無を検出することによって指が置かれた
か否かを検出するようにしてもよい。 3)検出部は3個の限られるものではなく、使い勝手と
の兼ね合いで、それ以上の数の検出部をキーボード上の
適宜の位置のキーに内蔵させることができる。 4)これまでの説明では、制御部は正論理に基づいてデ
ータ処理を行うものであったが、負論理によるデータ処
理を行うものであってもよい。 5)第3検出部がオンの状態で「SPACE」キーを押
し下げた際に、マウスカーソルMCの位置がアイコン上
であった場合、そのアイコンをクリックしたことにして
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明の一つの実施の形態につい
て詳述したところから理解されるように、本発明は、 1)キーの内部空間を有効に利用することにより、キー
ボード入力装置にポインティングデバイスを付設して
も、キーボード入力装置が大型化することがない、 2)操作者は手をホームポジションから移動させること
なく、マウスカーソルを操作することができる、 3)通常の文字入力には使用していない指を利用して、
マウスカーソルを移動させるモードと通常の文字入力モ
ードとを切換えることができる、 4)テキストカーソルをより遠くの位置に移動させる場
合であっても、通常の文字入力操作を行うのには何の支
障もない、等の格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキーボード入力装置の一つの実施
の形態の構成を概略的に示す図であり、(a)は第1検
出部〜第3検出部の配置を示す図であり、(b)はそれ
ら検出部の断面図である。
【図2】図1のキーボード入力装置を情報処理装置と接
続したシステムの構成例を示す図である。
【図3】図2のディスプレイに表示されるテキストカー
ソル及びマウスカーソルの初期状態を示す図である。
【図4】図3に示す初期状態において文字入力を行った
直後の状態を示す図である。
【図5】図1に示すキーボード入力装置におけるキー操
作に基づく処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図1に示すキーボード入力装置におけるキー操
作に基づく処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示すキーボード入力装置を操作したとき
のディスプレイ上の表示の変化を示しており、(a)は
初期状態、(b)〜(e)は第1検出部〜第3検出部の
状態に応じた表示の変化を示している。
【図8】従来のキーボード入力装置を操作したときのデ
ィスプレイ上の表示の変化を示しており、(a)は初期
状態、(b)〜(e)は制御キー又はマウスを操作した
ときの表示の変化を示している。
【符号の説明】
KB:キーボード入力装置、 1:第1検出部、 2:
第2検出部、 3:第3検出部、 4:キーカバー、
5:発光部、 6:受光部、 7:窓、 IP:情報処
理装置、 8:制御部、 9:ディスプレイ、 10:
定数/変数記憶部、 MC:マウスカーソル、 TC:
テキストカーソル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウスカーソルのポインティング位置を
    制御するポインティングデバイスを備えたキーボード入
    力装置であって、 前記ポインティングデバイスが、キートップ上に指が置
    かれているか否かを検出する検出部であって、手を移動
    させることなく操作し得る位置に配置された複数のキー
    に内蔵された検出部を備え、 複数の前記検出部からの出力の組み合わせに応じてマウ
    スカーソルの相対位置を変更することを可能にしたこと
    を特徴とするキーボード入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキーボード入力装置であ
    って、 それぞれの前記検出部が、発光部と、該発光部から発光
    された光が指で反射された光を受光することができる位
    置に配された受光部とを備え、該受光部がキートップ上
    に指が置かれた状態と置かれていない状態とに対応した
    2つの値を出力することができ、それぞれの前記受光部
    の出力の状態に応じてマウスカーソルの相対位置を変更
    することを可能にしたことを特徴とするキーボード入力
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のキーボード入力装置であっ
    て、前記検出部が、テキストカーソルを移動させるため
    のキーと、ホームポジションにおいて左右の人差し指が
    置かれるキーに隣接する少なくとも2個のキーとにそれ
    ぞれ内蔵されていることを特徴とするキーボード入力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のキーボード入力装置であ
    って、複数の前記検出部が、第1のキーに内蔵された第
    1検出部と、第2のキーに内蔵された第2検出部と、第
    3のキーに内蔵された第3検出部とからなり、前記第3
    検出部の出力がオンの状態であるとき、前記第1検出部
    と前記第2検出部との出力に応じてマウスカーソルを所
    望の方向に移動させることを特徴とするキーボード入力
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のキーボード入力装置であ
    って、前記第3検出部の出力をオンの状態にしたとき、
    前記第1検出部と前記第2検出部との出力に応じてマウ
    スカーソルを所望の方向に移動させることを可能にした
    ことを特徴とするキーボード入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のキーボード入力装置であ
    って、前記第3検出部の出力をオンの状態にしたまま所
    定のキーを操作することにより、テキストカーソルをマ
    ウスカーソルの位置へ移動させることを可能にしたこと
    を特徴とするキーボード入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のキーボード入力装置であ
    って、前記所定のキーは前記第3検出部が内蔵された前
    記第3のキーであることを特徴とするキーボード入力装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100752728B1 (ko) 2005-11-07 2007-08-28 이종섭 핑거포인팅키보드
KR101460028B1 (ko) * 2013-08-01 2014-11-11 주식회사 루멘스 비접촉 조작 장치를 구비한 키보드

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