JP2003057120A - 多点温度測定装置 - Google Patents
多点温度測定装置Info
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- JP2003057120A JP2003057120A JP2001243542A JP2001243542A JP2003057120A JP 2003057120 A JP2003057120 A JP 2003057120A JP 2001243542 A JP2001243542 A JP 2001243542A JP 2001243542 A JP2001243542 A JP 2001243542A JP 2003057120 A JP2003057120 A JP 2003057120A
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- metal wire
- thermocouples
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多点温度測定装置における熱電対の金属線
の数を少なくして、測定系の全体構造を簡素化する。 【解決手段】 各熱電対２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ…を構
成する2本の金属線のうちの片方の金属線として、各熱
電対に共通の金属線３を用いる。必要な金属線の数が従
来と比べて約半減し、測定系の全体構造が簡素化され、
コストも安くできる。温度測定部１１側に近づいても熱
電対の金属線の数が特に著しく増大しないので、それら
の整理や配線の作業性は良好である。
の数を少なくして、測定系の全体構造を簡素化する。 【解決手段】 各熱電対２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ…を構
成する2本の金属線のうちの片方の金属線として、各熱
電対に共通の金属線３を用いる。必要な金属線の数が従
来と比べて約半減し、測定系の全体構造が簡素化され、
コストも安くできる。温度測定部１１側に近づいても熱
電対の金属線の数が特に著しく増大しないので、それら
の整理や配線の作業性は良好である。
Description
【０００１】
【発明に属する技術分野】この発明は、線上に並ぶ複数
地点の温度把握を必要とする場合に、共通の温度測定部
から延出させた複数の熱電対を用いて、各地点の温度を
測定する多点温度測定装置に関する。
地点の温度把握を必要とする場合に、共通の温度測定部
から延出させた複数の熱電対を用いて、各地点の温度を
測定する多点温度測定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、図３に示すように、共通の温
度測定部１から延出させた複数の熱電対２ａ、２ｂ、２
ｃ、２ｄ…をセンサ部として用いて、線上に並ぶ各地点
Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…の温度を測定する多点温度測
定装置５が知られている。この種の従来の多点温度測定
装置５は、図示のように、異種金属の2本の金属線（熱
電対素線）３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ…、および４ａ、４
ｂ、４ｃ、４ｄ…からなる熱電対２ａ…を測温地点Ｐａ
…の数だけ用意し、各熱電対２ａ…の基準接点を温度測
定部１に配置し、測温接点を対象とする各地点Ｐａ、Ｐ
ｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…に配置した構成であった。図示のＰ
ａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…は測温地点でありかつ測温接点
である。
度測定部１から延出させた複数の熱電対２ａ、２ｂ、２
ｃ、２ｄ…をセンサ部として用いて、線上に並ぶ各地点
Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…の温度を測定する多点温度測
定装置５が知られている。この種の従来の多点温度測定
装置５は、図示のように、異種金属の2本の金属線（熱
電対素線）３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ…、および４ａ、４
ｂ、４ｃ、４ｄ…からなる熱電対２ａ…を測温地点Ｐａ
…の数だけ用意し、各熱電対２ａ…の基準接点を温度測
定部１に配置し、測温接点を対象とする各地点Ｐａ、Ｐ
ｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…に配置した構成であった。図示のＰ
ａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…は測温地点でありかつ測温接点
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の多点温度測
定装置５では、温度測定部１から延出する金属線３ａ
…、４ａ…の数が熱電対２ａ…の数の２倍である。した
がって、長尺領域における多数点の温度分布を測定しよ
うとする場合、熱電対２ａ…の金属線３ａ…、４ａ…の
数が多くなって、測定系の全体構造が煩雑となり、コス
トも高くなる。また、温度測定部１側に近づくほど金属
線３ａ…、４ａ…の数が多くなり、それらの整理や配線
の作業性が悪くなるという問題もある。
定装置５では、温度測定部１から延出する金属線３ａ
…、４ａ…の数が熱電対２ａ…の数の２倍である。した
がって、長尺領域における多数点の温度分布を測定しよ
うとする場合、熱電対２ａ…の金属線３ａ…、４ａ…の
数が多くなって、測定系の全体構造が煩雑となり、コス
トも高くなる。また、温度測定部１側に近づくほど金属
線３ａ…、４ａ…の数が多くなり、それらの整理や配線
の作業性が悪くなるという問題もある。
【０００４】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので、熱電対の金属線の数を少なくして、測
定系の全体構造を簡素化し、また金属線の整理や配線の
作業性が改善される多点温度測定装置を提供することを
目的とする。
なされたもので、熱電対の金属線の数を少なくして、測
定系の全体構造を簡素化し、また金属線の整理や配線の
作業性が改善される多点温度測定装置を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、複数の熱電対の各基準接点を共通の温度測定部に
配置し、各測温接点を線上に並ぶ複数の地点に配置し
て、前記複数の地点の温度を測定する多点温度測定装置
であって、各熱電対を構成する2本の金属線のうちの片
方の金属線として、各熱電対に共通の金属線を用いたこ
とを特徴とする。
明は、複数の熱電対の各基準接点を共通の温度測定部に
配置し、各測温接点を線上に並ぶ複数の地点に配置し
て、前記複数の地点の温度を測定する多点温度測定装置
であって、各熱電対を構成する2本の金属線のうちの片
方の金属線として、各熱電対に共通の金属線を用いたこ
とを特徴とする。
【０００６】請求項2は、前記の複数の熱電対の各金属
線を長尺の保護管に収容したことを特徴とする。
線を長尺の保護管に収容したことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１に本発明の一実施形態の多点
温度測定装置１５を模式的に示す。同図において、１１
は温度測定部であり、電位差計等の温度検出部や表示部
や記録計等を内蔵している。この温度測定部１１にセン
サ部である複数の熱電対２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ…が接
続されている。本発明では、各熱電対２Ａ…を構成する
2本の金属線のうちの片方の金属線として、各熱電対に
共通の金属線３を用いる。すなわち、図示例では、熱電
対２Ａは共通金属線３と金属線４ａから構成され、熱電
対２Ｂは共通金属線３と金属線４ｂとから構成され、熱
電対２Ｃは共通金属線３と金属線４ｃとから構成され、
熱電対２Ｄは共通金属線３と金属線４ｄとから構成さ
れ、以下同様に構成される。したがって、基準接点を温
度測定部１１に配置した各熱電対２Ａ…の測温接点は、
共通の金属線３上に存在する。そして、各熱電対２Ａ…
の測温接点を、温度を測定しようとする地点Ｐａ、Ｐ
ｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…と一致させる。すなわち、図示のＰ
ａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…は、測温地点でありかつ測温接
点である。
温度測定装置１５を模式的に示す。同図において、１１
は温度測定部であり、電位差計等の温度検出部や表示部
や記録計等を内蔵している。この温度測定部１１にセン
サ部である複数の熱電対２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ…が接
続されている。本発明では、各熱電対２Ａ…を構成する
2本の金属線のうちの片方の金属線として、各熱電対に
共通の金属線３を用いる。すなわち、図示例では、熱電
対２Ａは共通金属線３と金属線４ａから構成され、熱電
対２Ｂは共通金属線３と金属線４ｂとから構成され、熱
電対２Ｃは共通金属線３と金属線４ｃとから構成され、
熱電対２Ｄは共通金属線３と金属線４ｄとから構成さ
れ、以下同様に構成される。したがって、基準接点を温
度測定部１１に配置した各熱電対２Ａ…の測温接点は、
共通の金属線３上に存在する。そして、各熱電対２Ａ…
の測温接点を、温度を測定しようとする地点Ｐａ、Ｐ
ｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…と一致させる。すなわち、図示のＰ
ａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ…は、測温地点でありかつ測温接
点である。
【０００８】熱電対に用いる異種金属として、銅−コン
スタンタン、鉄−コンスタンタンその他の組み合わせが
あるが、すべての熱電対２Ａ…について同じ組み合わせ
の異種金属を用いる。異種金属の組み合わせは特に限定
されないが、銅−コンスタンタンの熱電対を採用し、コ
ンスタンタンを共通の金属線３とする多点温度測定装置
１５を試作し、温度測定実験を行なったところ、各測温
地点について正しい温度測定結果が得られた。なお、共
通金属線３として銅を用いた実験でも、同様に正しい温
度測定結果が得られた。
スタンタン、鉄−コンスタンタンその他の組み合わせが
あるが、すべての熱電対２Ａ…について同じ組み合わせ
の異種金属を用いる。異種金属の組み合わせは特に限定
されないが、銅−コンスタンタンの熱電対を採用し、コ
ンスタンタンを共通の金属線３とする多点温度測定装置
１５を試作し、温度測定実験を行なったところ、各測温
地点について正しい温度測定結果が得られた。なお、共
通金属線３として銅を用いた実験でも、同様に正しい温
度測定結果が得られた。
【０００９】上記の多点温度測定装置１５では、温度測
定点の数をＮとすると、従来装置では金属線の数が２×
Ｎ本であったものが、（Ｎ＋１）本で済み、約半減され
る。したがって、長尺領域における多数点の温度分布を
測定しようとする場合でも、熱電対の金属線の数があま
り増大せず、測定系の全体構造が簡素化され、コストも
安くなる。また、温度測定部１１側に近づいても熱電対
の金属線の数が特に著しく増大しないので、それらの整
理や配線の作業性も良好になる。
定点の数をＮとすると、従来装置では金属線の数が２×
Ｎ本であったものが、（Ｎ＋１）本で済み、約半減され
る。したがって、長尺領域における多数点の温度分布を
測定しようとする場合でも、熱電対の金属線の数があま
り増大せず、測定系の全体構造が簡素化され、コストも
安くなる。また、温度測定部１１側に近づいても熱電対
の金属線の数が特に著しく増大しないので、それらの整
理や配線の作業性も良好になる。
【００１０】本発明の多点温度測定装置は、種々の用途
に適用できるが、例えばダムの水温分布の測定に用いる
ことができる。そのような場合、熱電対の金属線が損傷
する恐れがあるので、図２に示すように、各熱電対の金
属線３、４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ…を、可撓性を持つ中
空のＦＲＰロッドやポリエチレンパイプ等の保護管１６
に収容するとよい。本発明では金属線の数が大幅に少な
くなるので、従来と比較して、金属線を収容する保護管
１６の径を細くすることができる。なお、各熱電対２Ａ
…の測温接点が保護管１６内にあっても、例えばダムの
水温分布測定の場合等では、保護管１６内部温度が外の
水温に等しくなるので、温度測定に問題はない。また、
図示は省略したが、各金属線３、４ａ、４ｂ、４ｃ、４
ｄ…は互いに絶縁する。
に適用できるが、例えばダムの水温分布の測定に用いる
ことができる。そのような場合、熱電対の金属線が損傷
する恐れがあるので、図２に示すように、各熱電対の金
属線３、４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ…を、可撓性を持つ中
空のＦＲＰロッドやポリエチレンパイプ等の保護管１６
に収容するとよい。本発明では金属線の数が大幅に少な
くなるので、従来と比較して、金属線を収容する保護管
１６の径を細くすることができる。なお、各熱電対２Ａ
…の測温接点が保護管１６内にあっても、例えばダムの
水温分布測定の場合等では、保護管１６内部温度が外の
水温に等しくなるので、温度測定に問題はない。また、
図示は省略したが、各金属線３、４ａ、４ｂ、４ｃ、４
ｄ…は互いに絶縁する。
【００１１】
【発明の効果】本発明の多点温度測定装置によれば、各
熱電対を構成する2本の金属線のうちの片方の金属線と
して、各熱電対に共通の金属線を用いているので、必要
な金属線の数が従来と比べて約半減し、測定系の全体構
造が簡素化され、コストも安くできる。
熱電対を構成する2本の金属線のうちの片方の金属線と
して、各熱電対に共通の金属線を用いているので、必要
な金属線の数が従来と比べて約半減し、測定系の全体構
造が簡素化され、コストも安くできる。
【００１２】また、金属線の数が約半減するので、請求
項２のように金属線を保護管に収容する場合、収容する
保護管の径を細くすることができる。
項２のように金属線を保護管に収容する場合、収容する
保護管の径を細くすることができる。
【図１】本発明の多点温度測定装置の一実施形態を示す
模式的な図である。
模式的な図である。
【図２】多点温度測定装置の各熱電対の金属線を保護管
に収容する実施形態を示す図である。
に収容する実施形態を示す図である。
【図３】従来の多点温度測定装置を示す模式的な図であ
る。
る。
２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ… 熱電対
３ 共通の金属線（熱電対素線）
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ… （各熱電対に個別の）
金属線（熱電対素線） １１ 温度測定部 １５ 多点温度測定装置 １６ 保護管
金属線（熱電対素線） １１ 温度測定部 １５ 多点温度測定装置 １６ 保護管
Claims (2)
- 【請求項１】 複数の熱電対の各基準接点を共通の温度
測定部に配置し、各測温接点を線上に並ぶ複数の地点に
配置して、前記複数の地点の温度を測定する多点温度測
定装置であって、 各熱電対を構成する2本の金属線のうちの片方の金属線
として、各熱電対に共通の金属線を用いたことを特徴と
する多点温度測定装置。 - 【請求項2】 前記複数の熱電対の各金属線を長尺の保
護管に収容したことを特徴とする請求項1記載の多点温
度測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001243542A JP2003057120A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 多点温度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001243542A JP2003057120A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 多点温度測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003057120A true JP2003057120A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19073623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001243542A Pending JP2003057120A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 多点温度測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003057120A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100383491C (zh) * | 2004-12-29 | 2008-04-23 | 中国科学院空间科学与应用研究中心 | 一种适用于微重力流体试验的多通道温度采集*** |
| JP2011069352A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンにおける温度検出 |
| KR101401941B1 (ko) | 2012-12-18 | 2014-06-11 | 주식회사 우진 | 다중 열전대 조립체 |
| CN109307557A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-05 | 鑫国集团有限公司 | 一种共用极网式多点热电偶 |
| WO2019042529A1 (en) | 2017-08-29 | 2019-03-07 | W.L. Gore & Associates Gmbh | TEMPERATURE MEASURING DEVICE PROVIDED WITH MULTIPOINT THERMOCOUPLES |
| DE102019008210A1 (de) * | 2019-11-27 | 2021-05-27 | Chen-Chien Hsu | Mehrpunkt- Temperatursensorvorrichtung |
| CN113811217A (zh) * | 2019-03-11 | 2021-12-17 | 尼科创业贸易有限公司 | 用于气溶胶产生装置的设备 |
| CN113970379A (zh) * | 2021-10-22 | 2022-01-25 | 湖南大学 | 适用于非均匀温度场测量的新型热电偶 |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001243542A patent/JP2003057120A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100383491C (zh) * | 2004-12-29 | 2008-04-23 | 中国科学院空间科学与应用研究中心 | 一种适用于微重力流体试验的多通道温度采集*** |
| JP2011069352A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンにおける温度検出 |
| KR101401941B1 (ko) | 2012-12-18 | 2014-06-11 | 주식회사 우진 | 다중 열전대 조립체 |
| WO2019042529A1 (en) | 2017-08-29 | 2019-03-07 | W.L. Gore & Associates Gmbh | TEMPERATURE MEASURING DEVICE PROVIDED WITH MULTIPOINT THERMOCOUPLES |
| CN109307557A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-05 | 鑫国集团有限公司 | 一种共用极网式多点热电偶 |
| CN113811217A (zh) * | 2019-03-11 | 2021-12-17 | 尼科创业贸易有限公司 | 用于气溶胶产生装置的设备 |
| JP2022524429A (ja) * | 2019-03-11 | 2022-05-02 | ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド | エアロゾル発生デバイス用の装置 |
| AU2020235034B2 (en) * | 2019-03-11 | 2023-09-28 | Nicoventures Trading Limited | Apparatus for aerosol generating device |
| CN113811217B (zh) * | 2019-03-11 | 2024-06-11 | 尼科创业贸易有限公司 | 用于气溶胶产生装置的设备 |
| DE102019008210A1 (de) * | 2019-11-27 | 2021-05-27 | Chen-Chien Hsu | Mehrpunkt- Temperatursensorvorrichtung |
| DE102019008210B4 (de) | 2019-11-27 | 2023-03-23 | Chen-Chien Hsu | Mehrpunkt- Temperatursensorvorrichtung |
| CN113970379A (zh) * | 2021-10-22 | 2022-01-25 | 湖南大学 | 适用于非均匀温度场测量的新型热电偶 |
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