JP2003056545A - 筒状ヒンジ - Google Patents
筒状ヒンジInfo
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- JP2003056545A JP2003056545A JP2001245121A JP2001245121A JP2003056545A JP 2003056545 A JP2003056545 A JP 2003056545A JP 2001245121 A JP2001245121 A JP 2001245121A JP 2001245121 A JP2001245121 A JP 2001245121A JP 2003056545 A JP2003056545 A JP 2003056545A
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- display
- shaft
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Landscapes
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】携帯機器の表示装置等の開閉に使用されるヒン
ジで、より小径化を狙い、ハ−ネスを内側に通せる。ス
イッチやリモコンで回転させられ、ディスプレイの角度
を遠隔操作で変えられる。180°近く開けても、開け
るにつれてディスプレイ根元が手前に移動する。 【解決手段】軸状部材に外囲する筒とクリックを出すカ
ムに対する回転止めを持たせ、ヒンジとしての半径方向
には軸・ばね・筒の3つで構成し、半径方向に小さくし
た。ヒンジを筒状で内部を空洞としてハ−ネスを通せ、
外囲する筒は外装として使って、表示装置全体として軽
量化した。ヒンジの遠隔操作は、ヒンジ内にモ−タ−を
備えてヒンジの軸機能を果たす内筒にギヤ部を設けて、
内筒を回す。ディスプレイの手前移動は、ディスプレイ
の根元を支持するヒンジ外筒にギヤ部を設け本体内部に
ラック部を設けて、増速ギヤ等を介して互いを噛み合わ
せ、ディスプレイを開けるにつれてヒンジが移動する。
ジで、より小径化を狙い、ハ−ネスを内側に通せる。ス
イッチやリモコンで回転させられ、ディスプレイの角度
を遠隔操作で変えられる。180°近く開けても、開け
るにつれてディスプレイ根元が手前に移動する。 【解決手段】軸状部材に外囲する筒とクリックを出すカ
ムに対する回転止めを持たせ、ヒンジとしての半径方向
には軸・ばね・筒の3つで構成し、半径方向に小さくし
た。ヒンジを筒状で内部を空洞としてハ−ネスを通せ、
外囲する筒は外装として使って、表示装置全体として軽
量化した。ヒンジの遠隔操作は、ヒンジ内にモ−タ−を
備えてヒンジの軸機能を果たす内筒にギヤ部を設けて、
内筒を回す。ディスプレイの手前移動は、ディスプレイ
の根元を支持するヒンジ外筒にギヤ部を設け本体内部に
ラック部を設けて、増速ギヤ等を介して互いを噛み合わ
せ、ディスプレイを開けるにつれてヒンジが移動する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】このヒンジは、薄型ディスプ
レイのパソコンやテレビ・携帯電話・携帯型情報端末・
ビデオカメラ・ディジタルカメラ・カラオケ等の表示装
置の開閉において、小さなスペ−スで機能するものとし
てや、開閉するだけでなく水平回転・上下回転や前後へ
の移動も伴う機能を提供する物として利用される。
レイのパソコンやテレビ・携帯電話・携帯型情報端末・
ビデオカメラ・ディジタルカメラ・カラオケ等の表示装
置の開閉において、小さなスペ−スで機能するものとし
てや、開閉するだけでなく水平回転・上下回転や前後へ
の移動も伴う機能を提供する物として利用される。
【0002】
【従来の技術】ヒンジの基本構造としては、登録特許2
526490号が台形の凹・凸を持つカムを用いて構成
されており、特願2000−338412号も同様に台
形の凹・凸を持つカムにて構成されており、開閉時のク
リック感を出す物が出願されている。薄型ディスプレイ
では、支持する台に対して前後に傾けるだけのヒンジが
利用されていた。
526490号が台形の凹・凸を持つカムを用いて構成
されており、特願2000−338412号も同様に台
形の凹・凸を持つカムにて構成されており、開閉時のク
リック感を出す物が出願されている。薄型ディスプレイ
では、支持する台に対して前後に傾けるだけのヒンジが
利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】登録特許252649
0号では一方のカムは本体筒部に対しての回転止めの溝
も持っており、カムと本体筒部が回転力を受けながら軸
方向に滑る構造となっているので、磨耗の点から本体筒
部とカムの材質の組合せが制約を受けたり、半径方向に
筒・カム・ばね・軸の4部品となり、小さくしにくかっ
た。特願2000−338412号では、クリック感を
出す為のばねの反力が本体筒部に掛かる構造となってお
り、強度面から本体筒部の寸法が制約を受けた。薄型デ
ィスプレイでは、ノ−トパソコンの場合等打合せに用い
られる事も多く、相手にディスプレイを見せるのにパソ
コン全体を回さねばならない面倒があったし、単に前後
に開閉するのでも180°近くまでは開けられないし、
開けるとすれば本体の軽量化が進むにつれて倒れてしま
うこととなる。
0号では一方のカムは本体筒部に対しての回転止めの溝
も持っており、カムと本体筒部が回転力を受けながら軸
方向に滑る構造となっているので、磨耗の点から本体筒
部とカムの材質の組合せが制約を受けたり、半径方向に
筒・カム・ばね・軸の4部品となり、小さくしにくかっ
た。特願2000−338412号では、クリック感を
出す為のばねの反力が本体筒部に掛かる構造となってお
り、強度面から本体筒部の寸法が制約を受けた。薄型デ
ィスプレイでは、ノ−トパソコンの場合等打合せに用い
られる事も多く、相手にディスプレイを見せるのにパソ
コン全体を回さねばならない面倒があったし、単に前後
に開閉するのでも180°近くまでは開けられないし、
開けるとすれば本体の軽量化が進むにつれて倒れてしま
うこととなる。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本願は、クリック感を付与
するのにカムを使うのは従来と同様であるが、請求項1
では、カムと軸を回転力を受けながら軸方向に滑る構造
とし、半径方向に筒・ばね・軸の3部品で構成し小径を
達成した。又、筒への締結部材にばねの反力を受ける機
能を持たせ、本体への強度制約が無いようにした。請求
項2・3では、T字型の筒にヒンジ機能部を内臓させる
ことによって、開閉方向に加えて左右方向へも回転可能
とした。更に左右方向への回転では、ヒンジにモ−タ−
を備えて軸に設けたギヤ部を駆動し、遠隔操作でも行え
る様にした。請求項5では、ヒンジの開閉軸側にギヤ部
を設け本体に設けられたラックとの噛み合いで、開ける
につれてヒンジが手前に移動する様にした。
するのにカムを使うのは従来と同様であるが、請求項1
では、カムと軸を回転力を受けながら軸方向に滑る構造
とし、半径方向に筒・ばね・軸の3部品で構成し小径を
達成した。又、筒への締結部材にばねの反力を受ける機
能を持たせ、本体への強度制約が無いようにした。請求
項2・3では、T字型の筒にヒンジ機能部を内臓させる
ことによって、開閉方向に加えて左右方向へも回転可能
とした。更に左右方向への回転では、ヒンジにモ−タ−
を備えて軸に設けたギヤ部を駆動し、遠隔操作でも行え
る様にした。請求項5では、ヒンジの開閉軸側にギヤ部
を設け本体に設けられたラックとの噛み合いで、開ける
につれてヒンジが手前に移動する様にした。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1では、ヒンジ機能の内部
部品が一体化しているので、それを本体又は開閉体のヒ
ンジとしたの筒部に単に軸方向から押込むだけで組み立
てが出来、本体ケ−スと一体化したヒンジとなる。請求
項2・3・4では、ヒンジ機能を構成する筒そのものを
ヒンジの外装も兼ねるものとさせており、同時に本体と
ディスプレイを結ぶハ−ネスの通過スペ−スも持たせて
いる。その為、ヒンジは取付けるだけで済み、ハ−ネス
通過部を別途設けなくて済む。請求項5では、薄型ディ
スプレイやノ−トパソコンに組込むことにより、180
°近く開いてもディスプレイを手前に位置させられる
し、高さ位置も低いままの状態にさせられる。
部品が一体化しているので、それを本体又は開閉体のヒ
ンジとしたの筒部に単に軸方向から押込むだけで組み立
てが出来、本体ケ−スと一体化したヒンジとなる。請求
項2・3・4では、ヒンジ機能を構成する筒そのものを
ヒンジの外装も兼ねるものとさせており、同時に本体と
ディスプレイを結ぶハ−ネスの通過スペ−スも持たせて
いる。その為、ヒンジは取付けるだけで済み、ハ−ネス
通過部を別途設けなくて済む。請求項5では、薄型ディ
スプレイやノ−トパソコンに組込むことにより、180
°近く開いてもディスプレイを手前に位置させられる
し、高さ位置も低いままの状態にさせられる。
【0006】
【実施例】請求項1について図1に本体・開閉体に筒部
を設けたヒンジ全体、図2にヒンジ内部部品を示す。ヒ
ンジ内部合体品1を構成する軸状部材2には、本体ケ−
ス3の筒状部3aに設けた凹部3bに入る凸部2aと、
移動カム4から回転力を受けながら軸方向に滑る構造の
異形断面部2bと、先端突起部2cとが備えられてい
る。移動カム4は、異形穴部4aが軸状部材2の異形断
面部2bに通され、ばね5の弾力を受けて固定カム6
と、それぞれの凸カム部4b・凹カム部6aが所定角度
回転した時嵌まり込む様に接している。凹カム部6a
は、例えば150°開く場合でも2箇所で足り、1箇所
は凸カム部と同じ大きさとし、もう1箇所は左右共用出
来る巾に広げる事が可能である。固定カム6は、溝部6
aが開閉体ケ−ス7の筒状部7aに設けた突起部7bに
差し込まれ、開閉体ケ−ス7に対して回転固定される。
締結部材8は、固定カム6をばね5の弾力に抗して押し
ながら、軸状部材2の先端突起部2cを通過させた後に
回して、底面に設けた凹部に係止される。以上によりヒ
ンジ機能の内部部品は一体化され、本体ケ−スや開閉体
ケ−スに対して一体化されている筒部に、軸状部材2の
凸部2aを本体ケ−ス3の凹部3bに合わせて押し込む
だけで、組立が完成される。
を設けたヒンジ全体、図2にヒンジ内部部品を示す。ヒ
ンジ内部合体品1を構成する軸状部材2には、本体ケ−
ス3の筒状部3aに設けた凹部3bに入る凸部2aと、
移動カム4から回転力を受けながら軸方向に滑る構造の
異形断面部2bと、先端突起部2cとが備えられてい
る。移動カム4は、異形穴部4aが軸状部材2の異形断
面部2bに通され、ばね5の弾力を受けて固定カム6
と、それぞれの凸カム部4b・凹カム部6aが所定角度
回転した時嵌まり込む様に接している。凹カム部6a
は、例えば150°開く場合でも2箇所で足り、1箇所
は凸カム部と同じ大きさとし、もう1箇所は左右共用出
来る巾に広げる事が可能である。固定カム6は、溝部6
aが開閉体ケ−ス7の筒状部7aに設けた突起部7bに
差し込まれ、開閉体ケ−ス7に対して回転固定される。
締結部材8は、固定カム6をばね5の弾力に抗して押し
ながら、軸状部材2の先端突起部2cを通過させた後に
回して、底面に設けた凹部に係止される。以上によりヒ
ンジ機能の内部部品は一体化され、本体ケ−スや開閉体
ケ−スに対して一体化されている筒部に、軸状部材2の
凸部2aを本体ケ−ス3の凹部3bに合わせて押し込む
だけで、組立が完成される。
【0007】請求項2・3に対しての図3・4は、筒部
を一体化しハ−ネスを通せる様にした開閉及び水平回転
の両機能を持つヒンジの断面図である。図3では、前記
と同様カム部を持つ内筒9がコイルばね10にてT字型
筒11の横カム部11aに押し付けられ、コイルばね1
0の反力はT字型筒11に圧入される筒型締結部材12
にて受けて、クリック機能を有する開閉回転が構成され
る。水平回転も全く同様の部品で構成され、両者を併せ
て開閉及び水平回転でクリックを持つヒンジとなる。内
側突起部11bはハ−ネスを直角に導く案内である。こ
の場合はハ−ネス通過部に凹凸形状が少なく、ハ−ネス
を傷める事が少ないのも利点となる。図4では、直交部
対面に穴部を持つT字型筒の内周に、予撓みを有して板
ばね13が内接され、回転の摩擦力を発生する。その板
ばね13は、左右に差し渡された長尺板14に、円周端
部が当たりその反対側は穴部に長尺板14の突起部14
aを係止して、長尺板14にて回転させられる。又、板
ばね13は、中央舌片部13aでT字型筒に対して抜け
止めされ、両端舌片部13bがT字型筒の内周凹部に嵌
り込んで、クリック機能が発揮される。水平回転は、図
3にも適用出来るが、例えばウエ−ブワッシャ−を複数
枚重ねてカム部を持つ内筒で構成される。図4の構成で
は長尺板14が差し渡されているので、直交部対面に穴
部を持っても図3の構成に比べて強度的に劣るのを防ぐ
ことが出来、ハ−ネスを通し易くしており、ハ−ネスを
通した後にカバ−15で穴部を塞ぐ。
を一体化しハ−ネスを通せる様にした開閉及び水平回転
の両機能を持つヒンジの断面図である。図3では、前記
と同様カム部を持つ内筒9がコイルばね10にてT字型
筒11の横カム部11aに押し付けられ、コイルばね1
0の反力はT字型筒11に圧入される筒型締結部材12
にて受けて、クリック機能を有する開閉回転が構成され
る。水平回転も全く同様の部品で構成され、両者を併せ
て開閉及び水平回転でクリックを持つヒンジとなる。内
側突起部11bはハ−ネスを直角に導く案内である。こ
の場合はハ−ネス通過部に凹凸形状が少なく、ハ−ネス
を傷める事が少ないのも利点となる。図4では、直交部
対面に穴部を持つT字型筒の内周に、予撓みを有して板
ばね13が内接され、回転の摩擦力を発生する。その板
ばね13は、左右に差し渡された長尺板14に、円周端
部が当たりその反対側は穴部に長尺板14の突起部14
aを係止して、長尺板14にて回転させられる。又、板
ばね13は、中央舌片部13aでT字型筒に対して抜け
止めされ、両端舌片部13bがT字型筒の内周凹部に嵌
り込んで、クリック機能が発揮される。水平回転は、図
3にも適用出来るが、例えばウエ−ブワッシャ−を複数
枚重ねてカム部を持つ内筒で構成される。図4の構成で
は長尺板14が差し渡されているので、直交部対面に穴
部を持っても図3の構成に比べて強度的に劣るのを防ぐ
ことが出来、ハ−ネスを通し易くしており、ハ−ネスを
通した後にカバ−15で穴部を塞ぐ。
【0008】請求項4に対する図5は、請求項2.3で
構成されたヒンジ機構の水平回転部材16に水平ギヤ部
16aを設け、モ−タ−17の回転を減速機構を介して
水平ギヤ部16aに伝えて、開閉体としてのディスプレ
イ等を回転させる機構である。図6に示す、このヒンジ
を組込んだ大型ディスプレイでは多くの人で見る場合、
表示方式によっては斜めから見難い薄型ディスプレイで
も、ヒンジを遠方からのスイッチやリモコンで回転させ
れば画面表示方式にとらわれる事無く、より見やすい画
面を提供する事が出来、会議や講演会に有効となる。
又、開閉方向の内筒にもインタ−ナルギヤ部を設け、モ
−タ−の回転を遊星ギヤ減速等を介して伝えれば、上下
にも遠方からのスイッチやリモコン操作で回転出来、カ
ラオケでは大型ディスプレイ1台で済ませられるし、テ
レビでは寝た状態でも見やすい映像を楽しめる。
構成されたヒンジ機構の水平回転部材16に水平ギヤ部
16aを設け、モ−タ−17の回転を減速機構を介して
水平ギヤ部16aに伝えて、開閉体としてのディスプレ
イ等を回転させる機構である。図6に示す、このヒンジ
を組込んだ大型ディスプレイでは多くの人で見る場合、
表示方式によっては斜めから見難い薄型ディスプレイで
も、ヒンジを遠方からのスイッチやリモコンで回転させ
れば画面表示方式にとらわれる事無く、より見やすい画
面を提供する事が出来、会議や講演会に有効となる。
又、開閉方向の内筒にもインタ−ナルギヤ部を設け、モ
−タ−の回転を遊星ギヤ減速等を介して伝えれば、上下
にも遠方からのスイッチやリモコン操作で回転出来、カ
ラオケでは大型ディスプレイ1台で済ませられるし、テ
レビでは寝た状態でも見やすい映像を楽しめる。
【0009】請求項5に対する図7・8は、ディスプレ
イを180°近く大きく開いた場合に、例えばノ−トパ
ソコン等で本体が軽量化されても倒れてしまう事が無い
様、摩擦を付けたヒンジが開けるにつれて手前に移動す
る機構である。ディスプレイ18の動きは、ヒンジ開閉
方向の筒の例えば両端に半円ギヤ部19を設け、それに
噛み合う中間ギヤ20と、プリンタ−等である本体21
の裏面に備えられたラック部21aにも噛み合う増速ギ
ヤ22と噛み合っているので、ディスプレイ18を右へ
回せば増速ギヤ22も右へ回り、増速ギヤ22自身はヒ
ンジ軸・中間ギヤ軸・増速ギヤ軸を一体化する軸受と共
に左へ移動し、図8の状態となる。機構としてはこれ以
外にも複数のア−ムを直列に配し、その節点に摩擦を付
けたヒンジを備えても、ディスプレイ根元を手前に近付
けながら開くことは可能であるが、各節点のヒンジトル
クを円滑操作出来る値に設定するのが困難だしア−ムが
多い分重量が重くなり易い。又、図7では紙面奥行き方
向の厚みは薄く出来る反面、高さが大きくなってしまう
が、高さを低く押さえる場合は半円ギヤ部19と中間ギ
ヤ20をベベルギヤの組合せとし、ラック部21aを横
向きとすれば薄く構成出来る。
イを180°近く大きく開いた場合に、例えばノ−トパ
ソコン等で本体が軽量化されても倒れてしまう事が無い
様、摩擦を付けたヒンジが開けるにつれて手前に移動す
る機構である。ディスプレイ18の動きは、ヒンジ開閉
方向の筒の例えば両端に半円ギヤ部19を設け、それに
噛み合う中間ギヤ20と、プリンタ−等である本体21
の裏面に備えられたラック部21aにも噛み合う増速ギ
ヤ22と噛み合っているので、ディスプレイ18を右へ
回せば増速ギヤ22も右へ回り、増速ギヤ22自身はヒ
ンジ軸・中間ギヤ軸・増速ギヤ軸を一体化する軸受と共
に左へ移動し、図8の状態となる。機構としてはこれ以
外にも複数のア−ムを直列に配し、その節点に摩擦を付
けたヒンジを備えても、ディスプレイ根元を手前に近付
けながら開くことは可能であるが、各節点のヒンジトル
クを円滑操作出来る値に設定するのが困難だしア−ムが
多い分重量が重くなり易い。又、図7では紙面奥行き方
向の厚みは薄く出来る反面、高さが大きくなってしまう
が、高さを低く押さえる場合は半円ギヤ部19と中間ギ
ヤ20をベベルギヤの組合せとし、ラック部21aを横
向きとすれば薄く構成出来る。
【0010】
【発明の効果】携帯機器では小さく軽い事が特に望まれ
るが、以上述べた様に、軸状部材に外囲する筒とクリッ
クを出すカムに対する回転止めを持たせれば、ヒンジと
しての半径方向には軸・ばね・筒の3つで構成する事が
出来、厚み方向に薄くする事が可能となる。更に、筒状
で構成するヒンジ直交型のヒンジでは外装も兼ねるの
で、ノ−トパソコン等でも重量軽減に効果があるし、ハ
−ネス通過部をヒンジ自身に持たせることにより、デザ
イン的にもすっきりさせ得る。モ−タ−を備えたヒンジ
でのディスプレイ回転は、回転に両手を要しないので片
手に書類等を持ったまま操作出来るし、水平回転させら
れる事により薄型ディスプレイ特有の斜めからの画像の
見難さを回避できる。又、ノ−トパソコンや薄型テレビ
等での画面の上向きは、数人が円陣状に集まって例えば
乗り物の中でも小さな画面でゲ−ム等を楽しむ事が出来
るし、ディスプレイ根元が手前に移動すれば倒れる事が
無いので、一人の膝の上において対面の人も見ることが
出来る。
るが、以上述べた様に、軸状部材に外囲する筒とクリッ
クを出すカムに対する回転止めを持たせれば、ヒンジと
しての半径方向には軸・ばね・筒の3つで構成する事が
出来、厚み方向に薄くする事が可能となる。更に、筒状
で構成するヒンジ直交型のヒンジでは外装も兼ねるの
で、ノ−トパソコン等でも重量軽減に効果があるし、ハ
−ネス通過部をヒンジ自身に持たせることにより、デザ
イン的にもすっきりさせ得る。モ−タ−を備えたヒンジ
でのディスプレイ回転は、回転に両手を要しないので片
手に書類等を持ったまま操作出来るし、水平回転させら
れる事により薄型ディスプレイ特有の斜めからの画像の
見難さを回避できる。又、ノ−トパソコンや薄型テレビ
等での画面の上向きは、数人が円陣状に集まって例えば
乗り物の中でも小さな画面でゲ−ム等を楽しむ事が出来
るし、ディスプレイ根元が手前に移動すれば倒れる事が
無いので、一人の膝の上において対面の人も見ることが
出来る。
【図1】本体・開閉体に筒部を設けたヒンジ
【図2】ヒンジ内部部品図
【図3】コイルばねを用いた開閉・水平回転の筒状ヒン
ジ
ジ
【図4】板ばねを用いた開閉・水平回転の筒状ヒンジ
【図5】モ−タ−を用いた開閉・水平回転の筒状ヒンジ
【図6】上記ヒンジを組込んだディスプレイ全体図
【図7】ディスプレイが開けるにつれて移動する機構図
【図8】上記を180°近く開いた全体図
1 ヒンジ内部合体品
2 軸状部材 2a 凸部
2b 異形断面部 2c 先端
突起部 3 本体ケ−ス 3a 筒状
部 3b 凹部 4 移動カム 4a 異形
穴部 4b 凸カム部 5 ばね 6 固定カム 6a 凹カ
ム部 7 開閉体ケ−ス 7a 筒状
部 7b 突起部 8 締結部材 9 内筒 10 コイルばね 11 T字型筒 11a 横カ
ム部 11b 内側突起部 12 筒型締結部材 13 板ばね 13a 中央
舌片部 13b 両端舌片部 14 長尺板 15 カバ
− 16 水平回転部材 16a 水平
ギヤ部 17 モ−タ− 18 ディ
スプレイ 19 半円ギヤ部 20 中間
ギヤ 21 本体 21a ラッ
ク部 22 増速ギヤ
突起部 3 本体ケ−ス 3a 筒状
部 3b 凹部 4 移動カム 4a 異形
穴部 4b 凸カム部 5 ばね 6 固定カム 6a 凹カ
ム部 7 開閉体ケ−ス 7a 筒状
部 7b 突起部 8 締結部材 9 内筒 10 コイルばね 11 T字型筒 11a 横カ
ム部 11b 内側突起部 12 筒型締結部材 13 板ばね 13a 中央
舌片部 13b 両端舌片部 14 長尺板 15 カバ
− 16 水平回転部材 16a 水平
ギヤ部 17 モ−タ− 18 ディ
スプレイ 19 半円ギヤ部 20 中間
ギヤ 21 本体 21a ラッ
ク部 22 増速ギヤ
Claims (5)
- 【請求項1】蓋・扉・表示装置等開閉される物におい
て、軸状部材に対して、軸方向に移動可能で回転止めさ
れ且つばねにて弾圧された台形突起を持つ第一カムが嵌
め込まれ、そのカムに相対した台形凹部を持つ第二カム
部材は軸状部材の先端突起部に締結部材を介して嵌め込
まれる構成の物で、軸状部材には本体又は開閉体のいず
れかの筒状部の係止部に嵌め込まれる部分を持ち、第二
カム部材には本体又は開閉体のいずれかもう一方の筒状
部の係止部に嵌め込まれる部分を持ち、締結部材はその
穴部に嵌め込まれる構造のヒンジ。 - 【請求項2】上記の開閉される物において、ヒンジの概
ね外周を覆う筒がT字型形状を成すと共に内部に台形状
のカム部を有し、そのカムに相対したカム部を持つ筒型
軸状部材がばねにて弾圧され、そのばねは前記T字型筒
に嵌め込まれる筒型締結部材が押さえる様に構成した、
ヒンジ。 - 【請求項3】請求項2の如くなるT字型形状筒のヒンジ
において、上下開閉の回転摩擦については、筒内周にス
リット部を持つ円形の板ばねが弾力を持って押し付けら
れて摩擦力を発生させ、その板ばねのスリット部に長尺
の板材が嵌め込まれる様に構成された、ヒンジ。 - 【請求項4】請求項2・3の如くなるT字型形状筒のヒ
ンジにおいて、水平回転部材や開閉回転部材又はその両
方ににギヤ部を設け、そのギヤ部にモ−タ−の回転が伝
達される様にした、表示装置をスイッチやリモコンによ
り水平回転させられるヒンジ。 - 【請求項5】開閉摩擦を付与された筒型のヒンジにおい
て、水平方向の筒両端にギヤ部を設け、必要に応じて中
間ギヤ・増速ギヤ等を介して、ヒンジの開閉が本体に設
けられたラックに伝達され、開閉につれて前後に移動す
る様にした、ヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245121A JP2003056545A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 筒状ヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245121A JP2003056545A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 筒状ヒンジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003056545A true JP2003056545A (ja) | 2003-02-26 |
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