JP2003056463A - 電動コンプレッサ - Google Patents

電動コンプレッサ

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JP2003056463A
JP2003056463A JP2001244760A JP2001244760A JP2003056463A JP 2003056463 A JP2003056463 A JP 2003056463A JP 2001244760 A JP2001244760 A JP 2001244760A JP 2001244760 A JP2001244760 A JP 2001244760A JP 2003056463 A JP2003056463 A JP 2003056463A
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housing
compression mechanism
housing structure
electric compressor
compressor according
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JP2001244760A
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English (en)
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Kazuya Kimura
一哉 木村
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Hiroyuki Motonami
博之 元浪
Kazuhiro Kuroki
和博 黒木
Shinji Tsubakii
慎治 椿井
Hirotami Hishinuma
裕民 菱沼
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でかつデザイン的にもシンプルで好感の
持てる外観を有する電動コンプレッサを提供すること。 【解決手段】 有底円筒状をなす第1ハウジング構成体
21と、有蓋円筒状をなす第2ハウジング構成体22の
二つのハウジング構成体の接合固定によって、内部に密
閉空間12を有するハウジング11が構成され、同ハウ
ジング11の密閉空間12内にモータ部13及び圧縮機
構14が収容配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用空調
装置の冷凍サイクルを構成して冷媒ガスの圧縮を行う電
動コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動コンプレッサとしては、例
えば図6に示すものが存在する。すなわち、ハウジング
101内には、スクロールタイプの圧縮機構102と同
圧縮機構102を駆動するためのモータ部103が収容
配置されている。同ハウジング101は、モータ部10
3を収容するフロントハウジング104と、同フロント
ハウジング104との間で回転軸108を回転可能に支
持するセンタハウジング105と、圧縮機構102の一
部をなす固定渦巻壁106aを有する固定スクロール部
材106と、吐出室109を区画形成するためのリヤハ
ウジング107の各ハウジング構成体104〜107を
互いに接合固定することで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6の技術
においては、ハウジング101が多数のハウジング構成
体104〜107によって構成されている。従って、各
ハウジング構成体104〜107間の接合固定作業が面
倒となるし、各接合部分毎にガスケットの配置や接合面
の高精度研削等のシールの配慮も必要となる。よって、
電動コンプレッサがコスト高となる問題を生じていた。
また、各ハウジング構成体104〜107間の接合ライ
ンSL、別の見方をすれば電動コンプレッサのデザイン
に大きな影響を与えるキャラクタラインSLが外観に複
数表れることとなり、同コンプレッサのデザインが所謂
「ビジー」であると否定的に受け取られてしまうおそれ
があった。
【0004】本発明の目的は、安価でかつデザイン的に
もシンプルで好感の持てる外観を有する電動コンプレッ
サを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、電動モータの駆動により圧縮機構
が動作されてガス圧縮を行う構成の電動コンプレッサで
あって、有底筒状をなす第1ハウジング構成体と、同第
1ハウジング構成体の開口を閉塞する第2ハウジング構
成体の二つのハウジング構成体の接合固定によって内部
に密閉空間を有するハウジングを構成し、同ハウジング
の密閉空間内に電動モータ及び圧縮機構を収容配置した
ことを特徴とする電動コンプレッサである。
【0006】この構成においては、ハウジング構成体を
二つのみ使用してハウジングが構成されている。従っ
て、ハウジング構成体間の接合固定作業が簡単となる
し、その接合部分におけるシールの配慮も最小限で済
む。よって、電動コンプレッサを安価に提供することが
できる。
【0007】また、電動コンプレッサの外観には、その
デザインに大きな影響を与えるハウジング構成体間の接
合ラインが一箇所に表れるのみである。従って、電動コ
ンプレッサは、デザイン的にシンプルで好感の持てる外
観を有することとなる。
【0008】請求項2の発明は請求項1において、前記
第1ハウジング構成体は鋳物により製作されていること
を特徴としている。この構成においては、例えば、電動
コンプレッサをその設置個所に取り付けるための取付足
を、第1ハウジング構成体に一体成形することが容易と
なる。従って、例えば第1ハウジング構成体を、金属板
からのプレス加工によって製作する場合と比較して、取
付足を溶接やボルト止め等によって後付けする手間を省
くことができる。
【0009】請求項3の発明は請求項1又は2におい
て、前記第2ハウジング構成体は鋳物により製作されて
いることを特徴としている。この構成においては、例え
ば、電動コンプレッサに外部配管を接続するためのフラ
ンジを、第2ハウジング構成体に一体成形することが容
易となる。従って、例えば第2ハウジング構成体を、金
属板からのプレス加工によって製作する場合と比較し
て、フランジを溶接やボルト止め等によって後付けする
手間を省くことができる。
【0010】請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか
において、前記電動モータ及び圧縮機構は、密閉空間内
において第1ハウジング構成体側に収容配置されている
ことを特徴としている。
【0011】この構成においては、モータ部及び圧縮機
構を内包する第1ハウジング構成体が、ハウジングを構
成する主たるハウジング構成体としてその外郭の大部分
を占めることとなる。従って、例えば、電動コンプレッ
サをその設置個所に取り付けるための複数の取付足を、
全て第1ハウジング構成体に設ける態様も容易となり、
このようにすれば、同コンプレッサをその設置個所に対
して安定的に取り付けることができる。
【0012】請求項5の発明は請求項4において、前記
電動モータ及び圧縮機構は、密閉空間内において第1ハ
ウジング構成体によって支持されていることを特徴とし
ている。
【0013】この構成においては、同じハウジング構成
体によって電動モータ及び圧縮機構が支持されている。
従って、電動モータの中心軸と圧縮機構の中心軸との軸
合わせが、第1ハウジング構成体と第2ハウジング構成
体との接合ズレの影響を受けることがなく、この軸合わ
せを高精度で行い得る。
【0014】請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか
において、前記密閉空間内において第1ハウジング構成
体及び第2ハウジング構成体には、互いに対向するよう
にしてそれぞれ圧縮機構用狭持面が形成されており、前
記圧縮機構は、第1ハウジング構成体と第2ハウジング
構成体との接合固定によって、両ハウジング構成体の圧
縮機構用狭持面間で狭持固定されていることを特徴とし
ている。
【0015】この構成においては、ハウジングに対する
圧縮機構の固定にボルト等の固定具を必要とせず、電動
コンプレッサの構成の簡素化を図り得る。また、第1ハ
ウジング構成体と第2ハウジング構成体の接合固定と同
時に、ハウジングに対する圧縮機構の固定も済ますこと
ができ、組立工程を簡略化することができる。
【0016】請求項7の発明は請求項6において、前記
密閉空間内において、圧縮機構と第2ハウジング構成体
との接合により区画された空間を、圧縮機構からの圧縮
済みガスが吐出される吐出室としたことを特徴としてい
る。
【0017】この構成においては、吐出室内の高圧が、
圧縮機構を第1ハウジング構成体側の圧縮機構用狭持面
に対して押し付ける方向に作用され、同圧縮機構の固定
がより確実となる。従って、各ハウジング構成体におい
て、圧縮機構用狭持面の加工を高精度としなくとも、圧
縮機構をハウジングに対して確実に固定することがで
き、同ハウジング構成体の加工コストを低減できる。
【0018】請求項8の発明は請求項7において、前記
第1ハウジング構成体と第2ハウジング構成体との接合
部分にはシール部材が介在され、同シール部材の内周部
は両ハウジング構成体間の接合部分から密閉空間側へ延
出されており、同延出部分が圧縮機構と第2ハウジング
構成体との接合部分に介在されていることを特徴として
いる。
【0019】この構成においては、密閉空間のシールと
吐出室のシールに共通のシール部材が用いられている。
従って、電動コンプレッサの部品点数を低減することが
できる。
【0020】請求項9の発明は請求項8において、前記
第2ハウジング構成体において、第1ハウジング構成体
との接合面と、圧縮機構との接合面はほぼ同一平面上に
存在することを特徴としている。
【0021】この構成においては、シール部材として平
板状のものを採用することが容易となり、請求項8で述
べたシール部材の共通化を容易に具体化可能である。請
求項10の発明は請求項8又は9において、前記第1ハ
ウジング構成体における第2ハウジング構成体との接合
面と、圧縮機構における第2ハウジング構成体との接合
面はほぼ同一平面上に存在することを特徴としている。
【0022】この構成においては、シール部材として平
板状のものを採用することが容易となり、請求項8で述
べたシール部材の共通化を容易に具体化可能である。請
求項11の発明は請求項1〜10のいずれかにおいて、
前記第1ハウジング構成体と第2ハウジング構成体と
は、ボルトによって締結固定されていることを特徴とし
ている。
【0023】この構成においては、例えば、メンテナン
ス時における、電動コンプレッサの分解及び再組立が容
易となる。請求項12の発明は請求項1〜11のいずれ
かにおいて、前記第1ハウジング構成体と第2ハウジン
グ構成体とは、溶接によって固定されていることを特徴
としている。
【0024】この構成においては、溶接部分にシール機
能を持たせることが容易であるため、第1ハウジング構
成体と第2ハウジング構成体の接合部分にシール部材を
介在させる必要がなくなる。
【0025】請求項13の発明は請求項1〜12のいず
れかにおいて、前記密閉空間内においてハウジングと圧
縮機構との接合部分には、断熱手段が設けられているこ
とを特徴としている。
【0026】この構成においては、断熱手段によって、
ハウジングと圧縮機構との間の熱伝導を緩慢とすること
ができる。従って、例えば本発明の電動コンプレッサを
備えた空調装置にあっては、吸入冷媒ガスの過大な昇温
を防止して、冷房性能及び動力効率を上げることができ
る。
【0027】請求項14の発明は請求項13において、
前記ハウジングと圧縮機構との接合部分の一部に空間を
設けることで、同空間が断熱手段をなしていることを特
徴としている。
【0028】この構成においては、空間確保で具体化さ
れた断熱手段は、例えばハウジングと圧縮機構との接合
部分に断熱材を介在させることと比較して、部品点数を
低減できるし、電動コンプレッサの軽量化にも貢献され
る。
【0029】請求項15の発明は請求項1〜14のいず
れかにおいて、前記圧縮機構はスクロールタイプである
ことを特徴としている。この構成においては、例えば、
ピストンタイプの圧縮機構を採用した場合と比較して、
小型、高効率及び低騒音という利点がある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車両用空調装置
に用いられる電動コンプレッサにおいて具体化した一実
施形態について説明する。
【0031】(電動コンプレッサのハウジング)図1及
び図4に示すように、電動コンプレッサのハウジング1
1は、第1ハウジング構成体21と第2ハウジング構成
体22の二つのハウジング構成体を接合固定することで
構成されている。第1ハウジング構成体21は、円筒部
23の図面左方側に底部24を有する有底円筒状をな
し、アルミニウム合金のダイカスト鋳物によって製作さ
れている。第2ハウジング構成体22は、円筒部25の
図面右方側に蓋部26を有する有蓋円筒状をなし、アル
ミニウム合金のダイカスト鋳物によって製作されてい
る。アルミニウム合金等のアルミニウム系の金属材料に
よってハウジング構成体21,22を構成することは、
例えば鉄系の金属材料により構成する場合と比較して、
電動コンプレッサの軽量化に有利である。
【0032】前記第1ハウジング構成体21の円筒部2
3は、その外径よりも円筒長の方が長くなっている。逆
に、第2ハウジング構成体22の円筒部25は、その外
径よりも円筒長の方が短くなっている。従って、ハウジ
ング11においては、第1ハウジング構成体21が主た
るハウジング構成体としてその外郭の大部分を占めるこ
ととなる。
【0033】前記第1ハウジング構成体21において円
筒部23の外周面には、複数の取付足27が一体成形さ
れている。同取付足27には挿通孔27aが貫通形成さ
れている。同挿通孔27aには、電動コンプレッサを車
体に取り付けるために用いられるボルトが挿通されるこ
ととなる。
【0034】図1及び図2に示すように、前記第1ハウ
ジング構成体21において円筒部23の内周面23a
は、底部24側から開口側に向かって段階的に内径が大
きくなっている。同円筒部23の内周面23aにおい
て、最も小径である底部24側の小径領域とそれに隣接
する中間径領域との境界に位置する段差の壁面が、モー
タ用位置決め面23bをなしている。同円筒部23の内
周面23aにおいて、最も大径である開口側の大径領域
とそれに隣接する中間径領域との境界に位置する段差の
壁面が、圧縮機構用狭持面23cをなしている。なお、
この段階的に内径が変化される円筒部23の内周面23
aは、第1ハウジング構成体21の鋳造の後加工で研削
等によって形成される。
【0035】前記第1ハウジング構成体21の円筒部2
3において開口端側の外周面には、複数の取付部28が
膨出形成されている。各取付部28において第2ハウジ
ング構成体22側の端面28aは、円筒部23の開口端
面23dと同一平面上に存在し、両端面23d,28a
によって第1ハウジング構成体21側の接合面が構成さ
れている。各取付部28の端面28aにはネジ穴28b
が穿設されている。
【0036】前記第2ハウジング構成体22の円筒部2
5において開口端側の外周面には、複数の取付部29が
膨出形成されている。各取付部29において第1ハウジ
ング構成体21側の端面29aは、円筒部25の開口端
面25aと同一平面上に存在し、両端面25a,29a
によって第2ハウジング構成体22側の接合面が構成さ
れている。各取付部29には、第2ハウジング構成体2
2から第1ハウジング構成体21に向かって挿通孔29
bが貫通形成されている。
【0037】前記第1ハウジング構成体21と第2ハウ
ジング構成体22は、接合面23d,28a、25a,
29aを以って互いに接合されるとともに、第2ハウジ
ング構成体22の取付部29の挿通孔29bを挿通され
たボルト30が、第1ハウジング構成体21の取付部2
8のネジ穴28bに螺入されることで、互いに締結固定
されている。第1ハウジング構成体21と第2ハウジン
グ構成体22の接合面23d,28a、25a,29a
間には、シール部材としてのガスケット31が介在され
ている。従って、ハウジング11内には、第1ハウジン
グ構成体21と第2ハウジング構成体22とで囲まれて
密閉空間12が形成されている。
【0038】前記第2ハウジング構成体22の接合面2
5a,29aは、第1ハウジング構成体21の接合面2
3d,28aよりも内周側(密閉空間12側)へ広くな
っている。従って、第1ハウジング構成体21と第2ハ
ウジング構成体22との接合状態において、同第2ハウ
ジング構成体22の接合面25a,29aは、第1ハウ
ジング構成体21の接合面23d,28aに対して内周
側へはみ出されている。この接合面25a,29aにお
いて内周側にはみ出された部分は、密閉空間12内にお
いて第1ハウジング構成体21の圧縮機構用狭持面23
cと向かい合うように位置されて、第2ハウジング構成
体22側の圧縮機構用狭持面25bとなっている。
【0039】前記ガスケット31としては、第2ハウジ
ング構成体22の接合面25a,29aと略同一形状の
ものが用いられている。従って、ガスケット31も、第
1ハウジング構成体21の接合面23d,28aに対し
て内周側へはみ出されている。
【0040】(電動コンプレッサのモータ部)図1に示
すように、前記第1ハウジング構成体21において底部
24の内壁面の中央部には、円筒状の軸支部24aが一
体に突設されている。第1ハウジング構成体21内にお
いて円筒部25の開口端側には、中央部に挿通孔32a
が貫通形成された軸支部材32が配置されている。同軸
支部材32は、第1ハウジング構成体21の円筒部23
に対して嵌入されており、その外周部が圧縮機構用狭持
面23cに当接する位置まで押し込められている。
【0041】前記第1ハウジング構成体21内には回転
軸33が収容されている。同回転軸33の左端側は、ラ
ジアルベアリング34を介することで、軸支部24aに
よって回転可能に支持されている。同回転軸33の右端
側は軸支部材32の挿通孔32aを挿通され、同挿通孔
32a内においてラジアルベアリング35を介すること
で、軸支部材32によって回転可能に支持されている。
つまり、密閉空間12内において回転軸33は、その両
端部が同一のハウジング構成体(第1ハウジング構成体
21)によって回転可能に支持されている。
【0042】前記第1ハウジング構成体21内の底部2
4側には、ステータ36が配置されている。同ステータ
36は、円筒状をなす鉄心36aと同鉄心36aに巻回
された巻線36bとからなっている。同ステータ36
は、鉄心36aを以って第1ハウジング構成体21の円
筒部23内に圧入されており、同鉄心36aの外周部が
モータ用位置決め面23bに当接する位置まで押し込め
られている。第1ハウジング構成体21内において回転
軸33には、ステータ36の内周側に位置するようにし
てマグネット37が固定配置されている。
【0043】前記ステータ36及びマグネット37によ
って、ブラシレスDCモータよりなるモータ部13が構
成されている。同モータ部13は、ステータ36の巻線
36bに対する外部からの給電制御によって、マグネッ
ト37と回転軸33とを一体的に回転させる。
【0044】(電動コンプレッサの圧縮機構)図1及び
図2に示すように、電動コンプレッサの圧縮機構14と
しては、スクロールタイプのものが用いられている。
【0045】すなわち、前記第1ハウジング構成体21
内において円筒部23の開口端側には、固定スクロール
部材41が配置されている。同固定スクロール部材41
は、円板状をなす基板41aの外周側に円筒状の外周壁
41bが立設されているとともに、同基板41aにおい
て外周壁41bの内周側に固定渦巻壁41cが立設され
てなる。
【0046】前記固定スクロール部材41は、外周壁4
1bの左端面が、第1ハウジング構成体21の圧縮機構
用狭持面23cに対して軸支部材32の外周部を介して
当接されている。同固定スクロール部材41は、外周壁
41bの右端面41fが、第2ハウジング構成体22の
圧縮機構用狭持面25bに対して、ガスケット31の内
周部を介して当接されている。同右端面(第2ハウジン
グ構成体22との接合面)41fは、第1ハウジング構
成体21の接合面23d,28aと同一平面上に存在す
る。従って、固定スクロール部材41は、第1ハウジン
グ構成体21と第2ハウジング構成体22の締結固定に
よって、圧縮機構14の一部をなす軸支部材32と共
に、密閉空間12内の圧縮機構用狭持面23c,25b
間で狭持固定されている。
【0047】前記固定スクロール部材41において外周
壁41bの外周面には、同部材41の軸線周りにおいて
一部が離間した円環状に凹部41dが形成されている。
従って、固定スクロール部材41の外周壁41bが第1
ハウジング構成体21の開口端側の内周面に接合した状
態にて、凹部41dと第1ハウジング構成体21の内周
面23aとによって囲まれて断熱用空間42が形成され
ている。
【0048】前記断熱用空間42は、第1ハウジング構
成体21と固定スクロール部材41との間に介在される
ことで、両者21,41間での熱伝導を緩慢とする。特
に本実施形態において断熱用空間42は、第1ハウジン
グ構成体21から固定スクロール部材41への熱伝導を
緩慢とすることを目的として設けられている。
【0049】前記回転軸33において固定スクロール部
材41側の端面には、同回転軸33の軸線に対して偏心
した位置に偏心軸43が設けられている。同偏心軸43
にはブッシュ44が外嵌固定されている。同ブッシュ4
4には可動スクロール部材45が、固定スクロール部材
41と対向するようにベアリング46を介して相対回転
可能に支持されている。可動スクロール部材45は、円
板状をなす基板45aに、固定スクロール部材41へ向
かって可動渦巻壁45bが立設されてなる。
【0050】前記固定スクロール部材41と可動スクロ
ール部材45とは、渦巻壁41c,45bを以って互い
に噛み合わされているとともに、各渦巻壁41c,45
bの先端面が相手のスクロール部材41,45の基板4
1a,45aに接合されている。従って、固定スクロー
ル部材41の基板41a及び固定渦巻壁41c、可動ス
クロール部材45の基板45a及び可動渦巻壁45b
は、圧縮室47を区画形成する。
【0051】前記可動スクロール部材45の基板45a
とそれに対向する軸支部材32との間には、同軸支部材
32に設けられた円環孔48aと、可動スクロール部材
45に突設され円環孔48aに遊嵌されたピン48bと
からなる周知の自転阻止機構48が配設されている。
【0052】図3に示すように、前記固定スクロール部
材41の外周壁41bと可動スクロール部材45の可動
渦巻壁45bの最外周部との間には、吸入室49が区画
形成されている。第1ハウジング構成体21の外周面に
は、吸入口50aを有する吸入フランジ50が一体成形
されている。同吸入口50aには、図示しない外部冷媒
回路の蒸発器につながる外部配管が接続されることとな
る。吸入口50aと吸入室49とは、吸入フランジ50
から固定スクロール部材41にかけて形成された吸入通
路51を介して接続されている。
【0053】なお、前記固定スクロール部材41におい
て吸入通路51は、断熱用空間42を避けるようにし
て、同空間42の環状が離間された部分に設けられてい
る。従って、断熱用空間42は、ハウジング11内にお
いて冷媒ガス雰囲気から隔離されるようにして設けられ
ている。
【0054】図1及び図2に示すように、前記密閉空間
12の一部は、第2ハウジング構成体22と固定スクロ
ール部材41との接合によって、吐出室52として区画
されている。同吐出室52は、固定スクロール部材41
が、第2ハウジング構成体22の圧縮機構用狭持面25
bに対してガスケット31の内周部を介して当接される
ことで、外部から遮断されている。つまり、ハウジング
11において密閉空間12のシールと吐出室52のシー
ルとが同一平面にて行われており、両シールには共通の
ガスケット31が用いられている。
【0055】前記第2ハウジング構成体22の外周面に
は、吐出口53aを有する吐出フランジ53が一体成形
されている。同吐出口53aには、図示しない外部冷媒
回路の凝縮器につながる外部配管が接続されることとな
る。吐出室52と吐出口53aとは、吐出フランジ53
に形成された吐出通路54を介して接続されている。固
定スクロール部材41の中心には吐出孔41eが形成さ
れ、同吐出孔41eを介して中心側の圧縮室47と吐出
室52とが接続されている。吐出室52内において固定
スクロール部材41には、吐出孔41eを開閉するため
のリード弁よりなる吐出弁55が配設されている。同吐
出弁55の開度は、固定スクロール部材41に固定配置
されたリテーナ56によって規制される。
【0056】そして、前記モータ部13によって回転軸
33が回転駆動されると、圧縮機構14においては、可
動スクロール部材45が偏心軸43を介して固定スクロ
ール部材41の軸心の周りで公転される。このとき、可
動スクロール部材45は、自転阻止機構48によって自
転が阻止されて、公転運動のみが許容される。この可動
スクロール部材45の公転運動により、圧縮室47が両
スクロール部材41,45の渦巻壁41c,45bの外
周側から中心側へ容積を減少しつつ移動されることで、
吸入室49から圧縮室47内に取り込まれた冷媒ガスの
圧縮が行われる。圧縮済みの冷媒ガスは、吐出孔41e
から吐出弁55を介して吐出室52に吐出された後、吐
出通路54及び吐出口53aを介して外部冷媒回路へと
送り出される。
【0057】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。 (1)ハウジング11は、第1ハウジング構成体21と
第2ハウジング構成体22の二つのハウジング構成体を
接合固定することで構成されている。従って、ハウジン
グ構成体21,22間の接合固定作業が簡単となるし、
接合部分におけるシール(ガスケット31)の配慮も最
小限で済む。よって、電動コンプレッサを安価に提供す
ることができる。
【0058】また、図4に示すように、電動コンプレッ
サの外観には、そのデザインに大きな影響を与えるハウ
ジング構成体21,22間の接合ラインSLが一箇所に
表れるのみである。従って、電動コンプレッサは、デザ
イン的にシンプルで好感の持てる外観を有することとな
る。
【0059】(2)第1ハウジング構成体21は鋳物に
より製作されている。従って、例えば、取付足27や吸
入フランジ50を第1ハウジング構成体21に一体成形
することが容易となる。よって、例えば第1ハウジング
構成体21を、金属板からのプレス加工によって製作す
る場合と比較して、取付足27及び吸入フランジ50を
溶接やボルト止め等によって後付けする手間を省くこと
ができる。
【0060】(3)第2ハウジング構成体22は鋳物に
より製作されている。従って、例えば、吐出フランジ5
3を第2ハウジング構成体22に一体成形することが容
易となる。よって、例えば第2ハウジング構成体22
を、金属板からのプレス加工によって製作する場合と比
較して、吐出フランジ53を溶接やボルト止め等によっ
て後付けする手間を省くことができる。
【0061】(4)モータ部13及び圧縮機構14は、
密閉空間12内において第1ハウジング構成体21側に
収容配置されている。つまり、ハウジング11において
は、第1ハウジング構成体21が主たるハウジング構成
体としてその外郭の大部分を占めている。従って、複数
の取付足27の全てを第1ハウジング構成体21に設け
ることが容易となり、同コンプレッサを車体に対して安
定的に取り付けることができる。つまり、複数の取付足
27を、両方のハウジング構成体21,22に分配して
設けた場合、車両の振動等を受けて両ハウジング構成体
21,22間の接合部分に応力が発生し、両ハウジング
構成体21,22間に接合のズレが生じるおそれがある
のである。
【0062】(5)モータ部13及び圧縮機構14は、
密閉空間12内において第1ハウジング構成体21によ
って支持されている。従って、モータ部13の中心軸と
圧縮機構14の中心軸との軸合わせが、第1ハウジング
構成体21と第2ハウジング構成体22との接合ズレの
影響を受けることがなく、この軸合わせを高精度で行い
得る。
【0063】(6)圧縮機構14は、密閉空間12内に
おいて第1ハウジング構成体21と第2ハウジング構成
体22との圧縮機構用狭持面23c,25b間で狭持固
定されている。従って、ハウジング11に対する圧縮機
構14の固定にボルト等の固定具を必要とせず、電動コ
ンプレッサの構成の簡素化を図り得る。また、第1ハウ
ジング構成体21と第2ハウジング構成体22の接合固
定と同時に、ハウジング11に対する圧縮機構14の固
定も済ますことができ、電動コンプレッサの組立工程を
簡略化することができる。
【0064】(7)密閉空間12内において、圧縮機構
14と第2ハウジング構成体22との接合により区画さ
れた空間を吐出室52としている。従って、吐出室52
内の高圧が、圧縮機構14(固定スクロール部材41)
を圧縮機構用狭持面23cに対して押し付ける方向に作
用され、同圧縮機構14の固定がより確実となる。よっ
て、各ハウジング構成体21,22において、圧縮機構
用狭持面23c,25bの加工を高精度としなくとも圧
縮機構14を確実に固定することができ、同ハウジング
構成体21,22の加工コストを低減できる。
【0065】(8)第1ハウジング構成体21と第2ハ
ウジング構成体22との接合部分のシールと、圧縮機構
14と第2ハウジング構成体22との接合部分のシール
に、共通のガスケット31を用いている。従って、電動
コンプレッサの部品点数を低減することができる。
【0066】(9)第2ハウジング構成体22におい
て、第1ハウジング構成体21との接合面25a,29
aと、圧縮機構14(固定スクロール部材41)との接
合面(圧縮機構用狭持面)25bは同一平面上に存在す
る。従って、シール部材として平板状のガスケット31
を採用することが容易となり、前記(8)で述べたガス
ケット31の共通化を安価かつ容易に具体化可能であ
る。
【0067】(10)第1ハウジング構成体21におけ
る第2ハウジング構成体22との接合面23d,28a
と、圧縮機構14における第2ハウジング構成体22と
の接合面41fは同一平面上に存在する。従って、シー
ル部材として平板状のガスケット31を採用することが
容易となり、前記(8)で述べたガスケット31の共通
化を安価かつ容易に具体化可能である。
【0068】(11)第1ハウジング構成体21と第2
ハウジング構成体22は、ボルト30によって締結固定
されている。従って、例えば、メンテナンス時におけ
る、電動コンプレッサの分解及び再組立が容易となる。
また、火花が飛び散る溶接等と比較して、電動コンプレ
ッサの組立作業の環境も良好となる。
【0069】(12)ハウジング11と圧縮機構14と
の接合部分には断熱手段(断熱用空間42)が設けられ
ている。従って、吐出室52の高温の影響が、第2ハウ
ジング構成体22及び第1ハウジング構成体21を介し
て吸入室49に及ぶことを抑制することができる。よっ
て、吸入冷媒ガスの過大な昇温を防止することができ、
空調装置の冷房性能及び動力効率を上げることができ
る。
【0070】(13)空間確保によって具体化された断
熱手段42は、例えば第1ハウジング構成体21(円筒
部23)と固定スクロール部材41との間に断熱材を介
在させることと比較して、部品点数を低減できるし、電
動コンプレッサの軽量化にも貢献される。
【0071】(14)断熱用空間42は、ハウジング1
1内において冷媒ガス雰囲気から隔離されている。従っ
て、断熱用空間42は、冷媒ガスの状態(温度や圧力)
に影響されることとなく、安定した断熱作用を奏し得
る。
【0072】(15)圧縮機構14はスクロールタイプ
よりなっている。スクロールタイプの圧縮機構14は、
例えばピストンタイプの圧縮機構と比較して、小型、高
効率及び低騒音という利点がある。
【0073】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。 ・図5に示すように、上記実施形態から取付部28,2
9及びボルト30を削除するとともに、第1ハウジング
構成体21と第2ハウジング構成体22との接合固定を
溶接により行うこと。このようにすれば、各ハウジング
構成体21,22に取付部28,29を突出形成しなく
ともよいため、それらの鋳型を簡略化して製作コストを
低減することができる。また、電動コンプレッサの外観
をよりシンプルとすることができ、デザインに好感を持
たれ易くなる。さらに、溶接部分(接合ラインSL)に
シール機能を持たせることは容易であり、第1ハウジン
グ構成体21と第2ハウジング構成体22との接合部分
にシール部材を介在させる必要がなくなる。
【0074】・第1ハウジング構成体21と第2ハウジ
ング構成体22との接合固定に、ボルト止めと溶接とを
併用すること。 ・第1ハウジング構成体21及び第2ハウジング構成体
22の少なくとも一方を、アルミニウム系以外の例えば
鉄系の金属材料により構成すること。
【0075】・第1ハウジング構成体21及び第2ハウ
ジング構成体22の少なくとも一方を、金属板からのプ
レス加工によって製作すること。 ・第1ハウジング構成体21及び第2ハウジング構成体
22の少なくとも一方を、普通鋳物によって製作するこ
と。
【0076】・吸入フランジ50及び吐出フランジ53
は、第1ハウジング構成体21及び第2ハウジング構成
体22の何れに設けてもよい。つまり、例えば、上記実
施形態を変更し、吸入フランジ50及び吐出フランジ5
3の両方を第1ハウジング構成体21に設けること。又
は、吸入フランジ50及び吐出フランジ53の両方を第
2ハウジング構成体22に設けること。或いは、吸入フ
ランジ50を第2ハウジング構成体22に設けるととも
に、吐出フランジ53を第1ハウジング構成体21に設
けること。
【0077】・吸入口50aからの冷媒ガスが、モータ
部13を収容する空間を経由して吸入室49に至るよう
に吸入通路51を構成すること。このようにすれば、比
較的低温な吸入冷媒ガスによってモータ部13の冷却を
行うことができ、同モータ部13の運転効率が良好とな
る。
【0078】・複数の取付足27を、第1ハウジング構
成体21と第2ハウジング構成体22とに分配して設け
ること。 ・取付足27は、電動コンプレッサを車体に取り付ける
ためのボルト等の固定具が直接挿通されるものに限定さ
れることはない。つまり、同取付足27は、例えば、ハ
ウジング11と車体との間にゴムマウント等の制振部材
を介在させる場合において、同制振部材をハウジング1
1に固定するための部位であってもよい。
【0079】・第1ハウジング構成体21と第2ハウジ
ング構成体22との接合部分のシールに、シール部材と
してのOリングを用いること。この場合、圧縮機構14
(固定スクロール部材41)と第2ハウジング構成体2
2との接合部分のシールは、前記Oリングとは別のシー
ル部材を用いることとなる。
【0080】・第2ハウジング構成体22として、半球
状のものを用いること。 ・第2ハウジング構成体22として、単なる板状のもの
を用いること。 ・断熱手段は、ハウジング11と圧縮機構14との間に
空間(断熱用空間42)を確保することに限定されるも
のではなく、ハウジング11と圧縮機構14との間に断
熱材を介在させることに具体化してもよい。
【0081】・上記実施形態を変更し、第1ハウジング
構成体21の底部24側に圧縮機構14を配置するとと
もに、同第1ハウジング構成体21の開口端側にモータ
部13を配置すること。この場合、固定スクロール部材
41を底部24の内壁面に当接させることで、両者2
4,41によって囲まれて吐出室が区画される。また、
吸入フランジ50及び吐出フランジ53は、第1ハウジ
ング構成体21の外周面において底部24側に設けられ
る。
【0082】・圧縮機構はスクロールタイプに限定され
るものではなく、例えばピストンタイプ又はベーンタイ
プ或いはヘリカルタイプ等の何れのタイプを採用しても
よい。
【0083】・本発明は、車両用空調装置に用いられる
電動コンプレッサに具体化することに限定されるもので
はなく、例えば家庭用空調装置に用いられる電動コンプ
レッサに具体化してもよい。
【0084】・本発明は、空調装置に用いられる電動コ
ンプレッサに具体化することに限定されるものではな
く、空調装置以外の冷凍サイクル、つまり例えば冷蔵庫
や冷凍庫の冷凍サイクルに用いられる電動コンプレッサ
に具体化してもよい。
【0085】・本発明は、冷凍サイクルに用いられる電
動コンプレッサに具体化することに限定されるものでは
なく、例えば車両のエアサスペンション装置等に用いら
れる電動エアコンプレッサに具体化してもよい。
【0086】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記断熱手段をなす空間は、ハウジング内におい
てガス雰囲気から隔離されるようにして設けられている
請求項14に記載の電動コンプレッサ。
【0087】(2)前記第1ハウジング構成体及び第2
ハウジング構成体の少なくとも一方は、アルミニウム系
の金属材料により構成されている請求項1〜15のいず
れか又は前記(1)に記載の電動コンプレッサ。
【0088】(3)前記ハウジングには、電動コンプレ
ッサをその設置個所に取り付けるための複数の取付足が
設けられており、この複数の取付足は、全て第1ハウジ
ング構成体に設けられている請求項1〜15のいずれか
又は前記(1)或いは(2)に記載の電動コンプレッ
サ。
【0089】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、安価でかつ
デザイン的にもシンプルで好感の持てる外観を有する電
動コンプレッサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電動コンプレッサの縦断面図。
【図2】 図1において圧縮機構付近の拡大図。
【図3】 図2の1−1線断面図。
【図4】 電動コンプレッサの側面図。
【図5】 別例の電動コンプレッサの側面図。
【図6】 従来の電動コンプレッサの縦断面図。
【符号の説明】
11…ハウジング、12…密閉空間、13…電動モータ
としてのモータ部、14…圧縮機構、21…第1ハウジ
ング構成体、22…第2ハウジング構成体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元浪 博之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 黒木 和博 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 椿井 慎治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 菱沼 裕民 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB05 AC03 AD01 BC00 CE02 3H029 AA02 AA15 AB03 BB14 BB31 BB32 CC02 CC07 CC09 CC19 3H039 AA02 AA04 AA12 BB07 BB08 BB14 CC01 CC11 CC31 CC32 CC33

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの駆動により圧縮機構が動作
    されてガス圧縮を行う構成の電動コンプレッサであっ
    て、有底筒状をなす第1ハウジング構成体と、同第1ハ
    ウジング構成体の開口を閉塞する第2ハウジング構成体
    の二つのハウジング構成体の接合固定によって内部に密
    閉空間を有するハウジングを構成し、同ハウジングの密
    閉空間内に電動モータ及び圧縮機構を収容配置したこと
    を特徴とする電動コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記第1ハウジング構成体は鋳物により
    製作されている請求項1に記載の電動コンプレッサ。
  3. 【請求項3】 前記第2ハウジング構成体は鋳物により
    製作されている請求項1又は2に記載の電動コンプレッ
    サ。
  4. 【請求項4】 前記電動モータ及び圧縮機構は、密閉空
    間内において第1ハウジング構成体側に収容配置されて
    いる請求項1〜3のいずれかに記載の電動コンプレッ
    サ。
  5. 【請求項5】 前記電動モータ及び圧縮機構は、密閉空
    間内において第1ハウジング構成体によって支持されて
    いる請求項4に記載の電動コンプレッサ。
  6. 【請求項6】 前記密閉空間内において第1ハウジング
    構成体及び第2ハウジング構成体には、互いに対向する
    ようにしてそれぞれ圧縮機構用狭持面が形成されてお
    り、前記圧縮機構は、第1ハウジング構成体と第2ハウ
    ジング構成体との接合固定によって、両ハウジング構成
    体の圧縮機構用狭持面間で狭持固定されている請求項1
    〜5のいずれかに記載の電動コンプレッサ。
  7. 【請求項7】 前記密閉空間内において、圧縮機構と第
    2ハウジング構成体との接合により区画された空間を、
    圧縮機構からの圧縮済みガスが吐出される吐出室とした
    請求項6に記載の電動コンプレッサ。
  8. 【請求項8】 前記第1ハウジング構成体と第2ハウジ
    ング構成体との接合部分にはシール部材が介在され、同
    シール部材の内周部は両ハウジング構成体間の接合部分
    から密閉空間側へ延出されており、同延出部分が圧縮機
    構と第2ハウジング構成体との接合部分に介在されてい
    る請求項7に記載の電動コンプレッサ。
  9. 【請求項9】 前記第2ハウジング構成体において、第
    1ハウジング構成体との接合面と、圧縮機構との接合面
    はほぼ同一平面上に存在する請求項8に記載の圧縮機。
  10. 【請求項10】 前記第1ハウジング構成体における第
    2ハウジング構成体との接合面と、圧縮機構における第
    2ハウジング構成体との接合面はほぼ同一平面上に存在
    する請求項8又は9に記載の圧縮機。
  11. 【請求項11】 前記第1ハウジング構成体と第2ハウ
    ジング構成体とは、ボルトによって締結固定されている
    請求項1〜10のいずれかに記載の電動コンプレッサ。
  12. 【請求項12】 前記第1ハウジング構成体と第2ハウ
    ジング構成体とは、溶接によって固定されている請求項
    1〜11のいずれかに記載の電動コンプレッサ。
  13. 【請求項13】 前記密閉空間内においてハウジングと
    圧縮機構との接合部分には、断熱手段が設けられている
    請求項1〜12のいずれかに記載の電動コンプレッサ。
  14. 【請求項14】 前記ハウジングと圧縮機構との接合部
    分の一部に空間を設けることで、同空間が断熱手段をな
    している請求項13に記載の電動コンプレッサ。
  15. 【請求項15】 前記圧縮機構はスクロールタイプであ
    る請求項1〜14のいずれかに記載の電動コンプレッ
    サ。
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