JP2003056309A - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

Info

Publication number
JP2003056309A
JP2003056309A JP2001244053A JP2001244053A JP2003056309A JP 2003056309 A JP2003056309 A JP 2003056309A JP 2001244053 A JP2001244053 A JP 2001244053A JP 2001244053 A JP2001244053 A JP 2001244053A JP 2003056309 A JP2003056309 A JP 2003056309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
output
load
change rate
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001244053A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ichikawa
裕之 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001244053A priority Critical patent/JP2003056309A/ja
Publication of JP2003056309A publication Critical patent/JP2003056309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントの運転状態によらず、プラント出力
が定格出力を超えるオーバーシュート量を軽減したい。 【解決手段】 蒸気タービンとガスタービンとを同軸で
連結したコンバインドサイクル発電によるタービン制御
装置において、タービン出力が定格出力近傍になったこ
とを検出する手段10hと、前記タービン出力が定格出
力近傍になったことで負荷変化率を通常時よりも低い変
化率に切り替える手段10jと、タービン負荷設定信号
とタービン出力との偏差を求める手段と、前記偏差量を
負荷変化率によって制限する手段10dとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインドサイ
クル発電プラントにおけるタービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12にコンバインドサイクル発電プラ
ントの一例を示す。コンバインドサイクル発電は、まず
取り入れた空気を空気圧縮機1で加圧し、燃焼器2で燃
料加減弁3を経由した燃料を燃焼させて高温・高圧の燃
焼ガスをつくり、その燃焼ガスでガスタービン4を回転
させる。ガスタービン4で使用した排ガスは排熱回収ボ
イラ5で蒸気を発生させ、蒸気タービン6を回転させ
て、発電機7で電力を出力する。
【0003】次に、コンバインドサイクル発電プラント
のタービン制御装置の一般的な構成を図13に示す構成
図を参照して説明する。図13において、低値選択器8
に起動制御器9と速度負荷制御器10を供給して出力さ
れる信号をタービン出力指令としている。
【0004】タービンを定格速度まで起動する間は起動
制御器9が使用され、発電機出力を系統に並列してから
は速度負荷制御器10で制御される。速度負荷制御器1
0は、負荷設定器10aの出力と実負荷測定信号との偏
差を比例演算器10bに入力し、その偏差量を設定器1
0cで設定した変化率によって変化率制限器10dで制
限する。
【0005】そして変化率制限器10dから出力される
信号をガバナ設定器10eに入力し、出力されるガバナ
設定信号と軸速度測定信号との偏差を求めて、比例演算
器10fに入力し、出力される軸出力指令を設定器10
gに設定している無負荷定格速度を維持するための出力
設定値を加算して、速度負荷制御指令となるように構成
されている。
【0006】なお、比例演算器10bは負荷設定器10
aに設定された値と実負荷測定信号が一致するようにガ
バナ設定器10eを増減させる。設定器10cで定めら
れる変化率は蒸気条件の急変によって加減弁やケーシン
グなどに過大な熱応力を生じたり、回転子の伸びの変化
によって振動を発生するおそれが生ずる。
【0007】したがってこれらを考慮して十分に安全な
範囲で定められ、ガバナ設定器10eの入力が過大にな
ることを制限する。ガバナ設定器10eは入力信号に応
じて出力を増減し、積分器として動作する。比例演算器
10fはガバナ調定率のゲインが設定されており、5%
調定率であればガバナ設定と速度の偏差が5%のときに
は軸負荷が100%動くように設定されている。
【0008】即ち、速度が100%で安定している場
合、ガバナ設定器10eが100%設定で軸速度・負荷
制御指令が無負荷定格速度の出力指令になり、105%
設定で定格負荷出力指令になるように構成されている。
コンバインドサイクル発電プラントでは、ガスタービン
制御機能にこの速度負荷制御器10を設けており、蒸気
タービン制御機能にはスケジュール制御や蒸気圧力制御
で加減弁を開閉する機能はあるがガバナ制御機能は無
い。
【0009】コンバインドサイクル発電プラントの出力
は、ガスタービン出力と蒸気タービン出力との和とな
る。即ち、コンバインドサイクル発電プラントが定格出
力運転となっているときは、ガスタービンおよび蒸気タ
ービンが共にそれぞれの定格出力で運転されている。ガ
スタービン出力は、ガバナ制御機能に与えられる負荷設
定、タービン速度、コンバインドサイクル発電出力に基
づいて燃料加減弁と空気圧縮機の開度を調整することに
よって得られる。
【0010】一方、蒸気タービン出力は、ガスタービン
の発電に用いられた後の排ガスを排熱回収ボイラに導い
て発生させた蒸気でタービンを回転して得るため、ガス
タービンに比べて負荷設定の変化に対する追従が遅れる
ことになる。このように負荷変化に対する追従性の異な
るガスタービンと蒸気タービンを組み合わせている点
が、コンバインドサイクル発電プラントの特徴である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来装置の問
題点を図14を用いて説明する。図13に示す負荷設定
器10aの設定を増加させた場合、ガバナ設定器10e
の出力値は設定器10cで設定された変化率で増加す
る。このとき、追従性の高いガスタービンの出力はガバ
ナ設定器10eの出力値の変化率と同じ変化率で上昇す
る。
【0012】しかしながら、蒸気タービンの負荷上昇が
遅れているため、ガスタービンが定格出力に到達したと
きにはコンバインドサイクル発電プラントは定格出力に
達していない。このため、ガスタービンが定格出力に到
達した後も、負荷設定器10aと実負荷測定信号との偏
差が蒸気タービンが定格出力に達していない分だけ生じ
続けることになる。
【0013】そのためガバナ設定器がガスタービンの定
格出力に相当する以上の値を出力することになり、ガス
タービンは定格出力以上で運転される。このことによ
り、蒸気タービンが定格出力に到達したときには、既に
排熱回収ボイラで蒸気タービンの定格出力を上回る蒸気
が発生している。
【0014】かくしてガスタービンと蒸気タービンが共
に定格出力に到達してガバナ設定器への入力が一旦ゼロ
になった後に、蒸気タービン出力が定格出力以上とな
り、一時的にコンバインドサイクル発電プラントの出力
が負荷設定器10aから出力される目標負荷を超えてし
まう。
【0015】このため、定格出力を目標値として負荷上
昇した場合、発電出力がプラントの定格出力を超えてし
まう。プラントの定格出力は、系統を安定に運用するた
めに計画された数値であり、発電所がこれを超えた運転
を行なった場合、系統運用に影響を与えることになる。
【0016】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、プラント定格出力を目標値として負荷上
昇した場合にも、プラント運転状態によらず、プラント
出力が定格出力を超えるオーバーシュート量を軽減する
タービン制御装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係るタービン制御装置は、蒸気タービンとガスタービン
とを同軸で連結したコンバインドサイクル発電によるタ
ービン制御装置において、タービン出力が定格出力近傍
になったことを検出する手段と、前記タービン出力が定
格出力近傍になったことで負荷変化率を通常時よりも低
い変化率に切り替える手段と、タービン負荷設定信号と
タービン出力との偏差を求める手段と、前記偏差量を負
荷変化率によって制限する手段とを備えた。したがっ
て、タービン出力が定格出力近傍になったときに負荷変
化率を小さな値に切り替えて負荷制御を行なうことによ
って、タービン出力が定格出力を越える量を低減させる
ことができる。
【0018】本発明の[請求項2]に係るタービン制御
装置は、蒸気タービンとガスタービンとを同軸で連結し
たコンバインドサイクル発電によるタービン制御装置に
おいて、タービン出力に基づき負荷変化率を算出する関
数発生手段と、タービン負荷設定信号とタービン出力と
の偏差を求める手段と、前記偏差量を負荷変化率によっ
て制限する手段とを備えた。したがって、タービン出力
が定格出力近傍になったときに負荷変化率を小さな値に
変化させて負荷制御を行なうことにより、タービン出力
が定格出力を越える量を低減させることができる。
【0019】本発明の[請求項3]に係るタービン制御
装置は、蒸気タービンとガスタービンとを同軸で連結し
たコンバインドサイクル発電によるタービン制御装置に
おいて、タービン出力に基づき補正タービン出力信号を
出力する関数発生手段と、タービン負荷設定信号と補正
タービン出力信号との偏差を求める手段と、前記偏差量
を負荷変化率によって制限する手段とを備えた。したが
って、タービン出力が定格出力近傍になったときに補正
されたタービン出力を目標値とした負荷制御を行なうこ
とによって、タービン出力が定格出力を越える量を低減
させることができる。
【0020】本発明の[請求項4]に係るタービン制御
装置は、蒸気タービンとガスタービンとを同軸で連結し
たコンバインドサイクル発電によるタービン制御装置に
おいて、ガスタービン排ガス温度,蒸気タービン加減弁
開度,蒸気温度などから蒸気タービンの最終到達出力を
予測する手段と、ガバナ設定からガスタービンの最終到
達出力を予測する手段と、蒸気タービンとガスタービン
との最終到達出力を加算する手段と、負荷設定信号とガ
スタービンならびに蒸気タービンの最終到達出力との和
の偏差を求める手段と、前記偏差を負荷設定信号に加算
して補正負荷設定信号を求める手段と、前記補正負荷設
定信号とタービン出力信号との偏差を求める手段と、前
記偏差量を負荷変化率によって制限する手段とを備え
た。したがって、タービン出力が定格出力を超えること
を防ぐことができる。
【0021】本発明の[請求項5]に係るタービン制御
装置は、蒸気タービンとガスタービンとを同軸で連結し
たコンバインドサイクル発電によるタービン制御装置に
おいて、タービン出力が定格出力近傍になったことを検
出する手段と、前記タービン出力が定格出力近傍になっ
たことで負荷変化率をゼロに切り替える手段と、前記負
荷変化率がゼロになっている間のタービン出力の変動が
所定の値以下となったことを検出する手段と、前記ター
ビン出力の変動が所定の値以下となったことで負荷変化
率を通常の変化率に切り替える手段と、タービン負荷設
定信号とタービン出力との偏差を求める手段と、前記偏
差量を負荷変化率によって制限する手段を備えた。した
がって、タービン出力が定格出力近傍になったときに一
旦負荷上昇を停止させ、蒸気タービンの出力上昇がなく
なったのちに再度負荷上昇を行なうことにより、タービ
ン出力が定格出力を越えることを防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
を示すタービン制御装置の構成図である。図1におい
て、図13と同一機能部分は同一符号を付して説明を省
略する。本実施の形態の構成上の特徴点は、速度負荷制
御器10において、コンバインドサイクル発電プラント
出力が定格出力近傍に到達したことを検出する比較器1
0hと、設定器10cで設定する通常の負荷制御で用い
る変化率よりも小さい変化率を設定した設定器10iと
切換器10jとを設けたことである。
【0023】そして、切換器10jは比較器10hでコ
ンバインドサイクル発電プラント出力が定格出力近傍に
到達したことを検出した時は設定器10iの出力を、
又、検出していない時は設定器10cの出力を変化率制
限器10dへ出力するようにした。
【0024】次に作用について説明する。コンバインド
サイクル発電プラントの出力が定格出力近傍になったと
きに負荷変化率を低い値に切換えるので、ガバナ設定器
10eの出力値の増加が緩やかになり、ガスタービン出
力の上昇もそれにしたがって緩やかになる。
【0025】図2は動作図であり、実負荷測定信号,ガ
スタービン出力及び蒸気タービン出力の時間に対する変
化量を示す。図に示されるように、ガスタービンが定格
出力に到達した時の蒸気タービン側の定格出力とタービ
ン出力の偏差が小さくなるので、ガスタービンが定格出
力に到達したのちのガバナ設定器の出力値の上昇が低減
される。
【0026】それに応じて、排熱回収ボイラの蒸気発生
量も低減されるので、タービン出力が定格出力を超える
量を低減させることができる。本実施の形態によれば、
コンバインドサイクル発電プラントが定格出力を目標値
として負荷上昇する場合に、タービン出力が定格出力を
超過する値を低減することができる。
【0027】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
図3において、図13と同一機能部分については同一符
号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成上の特
徴点は、速度負荷制御器10において、コンバインドサ
イクル発電プラント出力を関数発生器10kに入力して
負荷変化率に変換し、変化率制限器10dへ出力する点
である。
【0028】次に作用について説明する。図4は動作図
であり、実負荷測定信号に対する負荷変化率を示す。図
に示すように関数発生器10kをコンバインドサイクル
発電プラントの出力が定格出力に近づくにつれて低い負
荷変化率へ変換するように設定することにより、定格出
力に接近するに従いガバナ設定器10eの出力値の増加
が緩やかになり、ガスタービン出力の上昇もそれにした
がって緩やかになることがわかる。
【0029】これにより、図2に示す第1の実施の形態
の動作と同様に、ガスタービンが定格出力に到達した時
の蒸気タービン側の定格出力とタービン出力の偏差が小
さくなるので、ガスタービンが定格出力に到達したのち
のガバナ設定器の出力値の上昇が低減される。
【0030】したがって、排熱回収ボイラの蒸気発生量
も低減されるので、タービン出力が定格出力を超える量
を低減させることができる。本実施の形態によれば、コ
ンバインドサイクル発電プラントが定格出力を目標値と
して負荷上昇する場合に、タービン出力が定格出力を超
過する値を低減することができる。
【0031】(第3の実施の形態)図5は本発明の第3
の実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
図5において、図13と同一機能部分については同一符
号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成上の特
徴点は、速度負荷制御器10において、実負荷測定信号
を関数発生器10lに入力して変換した補正実負荷信号
と、負荷設定器10aの出力との偏差を比例演算器10
bに入力した点である。
【0032】次に作用について説明する。図6は関数発
生器の設定の一例を示す図であり、図に示すように関数
発生器10lを実負荷測定信号が定格出力に近づくにつ
れて、実負荷信号にオーバーシュート量を加えた高い値
に変換するように設定するようにしたものである。
【0033】このようにすれば、定格出力が目標値とし
て設定されている時に、実負荷測定信号が定格出力から
従来の構成において生じていたオーバーシュート量だけ
低い値となったときに、負荷設定器10bとの偏差がゼ
ロとなる。
【0034】図7は動作図であり、図に示すようにガス
タービンが定格出力以上で運転されることがなくなり、
排熱回収ボイラで蒸気タービンの定格出力に相当する蒸
気量を超えた蒸気を発生させることもなくなるので、蒸
気タービンも定格出力を超えた運転になるのを防ぐこと
ができる。本実施の形態によれば、コンバインドサイク
ル発電プラントが定格出力を目標値として負荷上昇した
時に、タービン出力が定格出力を超過することを防ぐこ
とができる。
【0035】(第4の実施の形態)図8は本発明の第4
の実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
図8において、図13と同一機能部分については同一符
号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成上の特
徴点は、速度負荷制御器10において、ガバナ設定器1
0eの出力をガスタービンの最終到達出力に変換する変
換器10mと、ガスタービン排ガス温度,蒸気タービン
加減弁開度,蒸気温度などから蒸気タービンの最終到達
出力を予測するシミュレーション部10nを設けたもの
である。
【0036】そして、変換器10mの出力と前記シミュ
レーション部10nの出力とを加算し、この加算した信
号と負荷設定器10aが出力する負荷設定信号との偏差
を求め、この偏差を負荷設定信号に加算し、更に実負荷
測定信号との偏差を求めるようにした。
【0037】次に作用について説明する。負荷設定から
ガスタービンの最終到達出力を予測し、同時にガスター
ビン排ガス温度,蒸気タービン加減弁開度,蒸気温度な
どから蒸気タービンの最終到達出力を予測してそれらを
加算することによって、コンバインドサイクル発電プラ
ント全体の最終到達出力を予測して、定格出力を超える
ことがないように負荷設定を補正する。
【0038】図9は動作図であり、図に示すようにガス
タービンが定格出力以上で運転されることがなくなり、
排熱回収ボイラで蒸気タービンの定格出力に相当する蒸
気量を超えた蒸気を発生させることもなくなるので、蒸
気タービンも定格出力を超えた運転になるのを防ぐこと
ができる。本実施の形態によれば、コンバインドサイク
ル発電プラントが定格出力を目標値として負荷上昇した
時に、タービン出力が定格出力を超過することを防ぐこ
とができる。
【0039】(第5の実施の形態)図10は本発明の第
5の実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であ
る。図10において、図13と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成
上の特徴点は、速度負荷制御器10において、コンバイ
ンドサイクル発電プラント出力が定格出力近傍に到達し
たことを検出する比較器10hと入力値を所定の時間が
経過した後に出力する遅延回路10oと、実負荷測定信
号と遅延回路10oの偏差を入力して、その偏差が所定
の値以下であることを検出する比較器10pと、前記比
較器10hの出力信号と比較器10pの出力信号とを入
力する論理演算器10qと、ゼロを設定した設定器10
iと、切換器10jとを設けた。
【0040】したがって、切換器10jは比較器10h
でコンバインドサイクル発電プラント出力が定格出力近
傍に到達して、かつ実負荷測定信号の上昇の度合いが所
定の値以下でないことを検出した時は設定器10iの出
力信号を、又、検出していない時は設定器10cの出力
を変化率制限器10dへ出力するようにした。
【0041】次に作用について説明する。図11は動作
図であり、図に示すようにコンバインドサイクル発電プ
ラントの出力が定格出力近傍になったときに切換器10
jで負荷変化率をゼロに切り替える。負荷変化率をゼロ
に切換えることによって、ガバナ設定器10eの出力値
が一定になり、ガスタービン出力の上昇もそれにしたが
って停止する。
【0042】一方、蒸気タービンは、排熱回収ボイラで
発生した蒸気によって出力上昇が継続する。これによ
り、コンバインドサイクル発電プラント出力も引き続き
上昇するが、ガスタービンの出力上昇が停止しているの
で、排熱回収ボイラの蒸気発生量もある時点で一定とな
り、蒸気タービン出力の上昇も停止する。
【0043】やがて、比較器10pにおいて遅延回路1
0oの出力と実出力測定信号との偏差が所定の値以下と
なっていることを検出するので、論理積演算器10qの
出力が不成立となって、切換器10jは設定器10cで
設定された通常の負荷変化率を出力するので、ガバナ設
定器10eの出力が上昇を再開し、ガスタービン出力も
上昇する。
【0044】本実施の形態によれば、排熱回収ボイラで
の蒸気発生量も増加して、ガスタービン出力が定格出力
に到達したのちも蒸気タービンの出力は上昇するが、追
従性が異なることによって遅れて発生する出力上昇は、
負荷変化率をゼロに切り替えている期間に完了している
ため、従来の方式に比べてタービン出力が定格出力を超
過する値を低減することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればコ
ンバインドサイクル発電プラントにおいて、定格出力を
目標として負荷上昇した場合に、プラント出力が定格出
力を超過する量を低減することができ、系統運用に影響
を与えることなく、プラントの運転を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態のタービン制御
装置の構成を示す図。
【図2】本発明による第1の実施の形態の動作図。
【図3】本発明による第2の実施の形態のタービン制御
装置の構成を示す図。
【図4】本発明による第2の実施の形態の関数発生器1
0kの設定の一例を示す図。
【図5】本発明による第3の実施の形態のタービン制御
装置の構成を示す図。
【図6】本発明による第3の実施の形態の関数発生器1
0lの設定の一例を示す図。
【図7】本発明による第3の実施の形態の動作図。
【図8】本発明による第4の実施の形態のタービン制御
装置の構成を示す図。
【図9】本発明による第4の実施の形態の動作図。
【図10】本発明による第5の実施の形態のタービン制
御装置の構成を示す図。
【図11】本発明による第5の実施の形態の動作図。
【図12】一軸型コンバインドサイクル発電プラントの
構成を示す図。
【図13】従来のタービン制御装置の構成を示す図。
【図14】従来のタービン制御装置の動作図。
【符号の説明】
1 空気圧縮機 2 燃焼器 3 燃料加減弁 4 ガスタービン 5 排熱回収ボイラ 6 蒸気タービン 7 発電機 8 低値選択器 9 起動制御器 10 速度負荷制御器 10a 負荷設定器 10b 比例演算器 10c 設定器 10d 変化率制限器 10e ガバナ設定器 10f 比例演算器 10g 設定器 10h 比較器 10i 設定器 10j 信号切換器 10k 関数発生器 10l 関数発生器 10m 変換器 10n シミュレーション部 10o 遅延回路 10p 比較器 10q 論理積演算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンとガスタービンとを同軸で
    連結したコンバインドサイクル発電によるタービン制御
    装置において、タービン出力が定格出力近傍になったこ
    とを検出する手段と、前記タービン出力が定格出力近傍
    になったことで負荷変化率を通常時よりも低い変化率に
    切り替える手段と、タービン負荷設定信号とタービン出
    力との偏差を求める手段と、前記偏差量を負荷変化率に
    よって制限する手段とを備えたことを特徴とするタービ
    ン制御装置。
  2. 【請求項2】 蒸気タービンとガスタービンとを同軸で
    連結したコンバインドサイクル発電によるタービン制御
    装置において、タービン出力に基づき負荷変化率を算出
    する関数発生手段と、タービン負荷設定信号とタービン
    出力との偏差を求める手段と、前記偏差量を負荷変化率
    によって制限する手段とを備えたことを特徴とするター
    ビン制御装置。
  3. 【請求項3】 蒸気タービンとガスタービンとを同軸で
    連結したコンバインドサイクル発電によるタービン制御
    装置において、タービン出力に基づき補正タービン出力
    信号を出力する関数発生手段と、タービン負荷設定信号
    と補正タービン出力信号との偏差を求める手段と、前記
    偏差量を負荷変化率によって制限する手段とを備えたこ
    とを特徴とするタービン制御装置。
  4. 【請求項4】 蒸気タービンとガスタービンとを同軸で
    連結したコンバインドサイクル発電によるタービン制御
    装置において、ガスタービン排ガス温度,蒸気タービン
    加減弁開度,蒸気温度などから蒸気タービンの最終到達
    出力を予測する手段と、ガバナ設定からガスタービンの
    最終到達出力を予測する手段と、蒸気タービンとガスタ
    ービンとの最終到達出力を加算する手段と、負荷設定信
    号とガスタービンならびに蒸気タービンの最終到達出力
    との和の偏差を求める手段と、前記偏差を負荷設定信号
    に加算して補正負荷設定信号を求める手段と、前記補正
    負荷設定信号とタービン出力信号との偏差を求める手段
    と、前記偏差量を負荷変化率によって制限する手段とを
    備えたことを特徴とするタービン制御装置。
  5. 【請求項5】 蒸気タービンとガスタービンとを同軸で
    連結したコンバインドサイクル発電によるタービン制御
    装置において、タービン出力が定格出力近傍になったこ
    とを検出する手段と、前記タービン出力が定格出力近傍
    になったことで負荷変化率をゼロに切り替える手段と、
    前記負荷変化率がゼロになっている間のタービン出力の
    変動が所定の値以下となったことを検出する手段と、前
    記タービン出力の変動が所定の値以下となったことで負
    荷変化率を通常の変化率に切り替える手段と、タービン
    負荷設定信号とタービン出力との偏差を求める手段と、
    前記偏差量を負荷変化率によって制限する手段とを備え
    たことを防ぐことを特徴とするタービン制御装置。
JP2001244053A 2001-08-10 2001-08-10 タービン制御装置 Pending JP2003056309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244053A JP2003056309A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 タービン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244053A JP2003056309A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 タービン制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003056309A true JP2003056309A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19074048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001244053A Pending JP2003056309A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 タービン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003056309A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120139A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 制御装置、ガスタービン、コンバインドサイクル発電プラント、制御方法及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120139A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 制御装置、ガスタービン、コンバインドサイクル発電プラント、制御方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4745767B2 (ja) 燃料流量制御装置及び発電システム並びに燃料流量制御方法
US10161317B2 (en) Gas-turbine control device, gas turbine, and gas-turbine control method
US8555653B2 (en) Method for starting a turbomachine
KR101883689B1 (ko) 플랜트 제어 장치, 플랜트 제어 방법 및 파워 플랜트
JP6375585B2 (ja) コンバインドサイクルプラント、その制御方法、及びその制御装置
JPH04232311A (ja) 複合サイクル・タ―ビンの超過速度を予想及び制限する方法と装置
EP1390611A1 (en) Method of operating a gas turbine
WO2016035416A1 (ja) 制御装置、システム及び制御方法、並びに動力制御装置、ガスタービン及び動力制御方法
JPS6158644B2 (ja)
JP3677536B2 (ja) ガスタービン発電制御装置
US10196942B2 (en) Multi-shaft combined cycle plant, and control device and operation method thereof
TWI654366B (zh) Factory control unit, factory control method, and power plant
JP5694112B2 (ja) 一軸型複合サイクル発電プラント及びその運転方法
JPH1037762A (ja) ガスタービン発電プラントの制御方法及び装置
JPH07310505A (ja) 一軸型コンバインドサイクルプラントの起動方法及び起動装置
JP2003056309A (ja) タービン制御装置
JPS6246681B2 (ja)
JP2547760B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラントの制御装置
EP1835592A1 (en) Method and system for controlling a combination-cycle electric power plant, in particular a single-shaft plant
JP3688989B2 (ja) ガスタービン設備の制御装置
JP2022165286A (ja) プラント制御装置、プラント制御方法、および発電プラント
CN116157588A (zh) 联合循环机组、联合循环机组的启动方法、以及用于执行该方法的启动控制程序
JP4764489B2 (ja) ガスタービンプラントおよびガスタービンプラントの制御方法
JPH041175B2 (ja)
JP2004204841A (ja) ガスタービン装置及び発電電力の制御方法