JP2003054524A - 耐熱ラベル - Google Patents

耐熱ラベル

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JP2003054524A
JP2003054524A JP2001244051A JP2001244051A JP2003054524A JP 2003054524 A JP2003054524 A JP 2003054524A JP 2001244051 A JP2001244051 A JP 2001244051A JP 2001244051 A JP2001244051 A JP 2001244051A JP 2003054524 A JP2003054524 A JP 2003054524A
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label
layer
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JP2001244051A
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Makoto Miura
誠 三浦
Haruo Nakayama
春生 中山
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TAKKU MACHINERY KK
Nireco Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
ITS KK
TAKKU MACHINERY KK
Nireco Corp
Nippon Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65CLABELLING OR TAGGING MACHINES, APPARATUS, OR PROCESSES
    • B65C1/00Labelling flat essentially-rigid surfaces
    • B65C1/02Affixing labels to one flat surface of articles, e.g. of packages, of flat bands
    • B65C1/021Affixing labels to one flat surface of articles, e.g. of packages, of flat bands the label being applied by movement of the labelling head towards the article

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  • Labeling Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼付可能温度域が幅広い耐熱ラベル及びこの
耐熱ラベルを鋼材端面に確実に押圧、密着させて貼り付
けることができる耐熱ラベル貼付装置を提供すること。 【解決手段】 印字される表面層であるセラミック層1
01と、該セラミック層101の下層側に設けられる糊
層103との間に、金属層102が設けられた構造を備
える耐熱ラベル1を提供する。また、耐熱ラベル1を真
空吸引して、鋼材2の所定箇所に貼付する構成であっ
て、真空吸引された耐熱ラベル1を吸着保持するラベル
吸着部301aを備える弾性体からなる吸着パッド部3
01と、この吸着パッド部301を前方に突設する基部
302と、この基部302を左右上下方向に回動自在に
支持するリンク機構303と、を備えた耐熱ラベル貼付
装置3を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱ラベル及び耐
熱ラベル貼付装置に関する。詳細には、高温の鋼材等の
端面に貼付するのに適した耐熱ラベル及びこの耐熱ラベ
ルを粗面に確実に貼付けることができる耐熱ラベル貼付
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄工場等で生産される鋼材、例えば、
熱間棒鋼、熱間ビレット、熱間厚板等には、その製品の
管理番号として、インクや塗料を吹き付けることによっ
てマーキングされたり、金属ラベルを溶接させたり、刻
印ヘッダーを打ち付けたりすることによって、工場内や
流通過程において当該製品の属性管理が行われる。
【0003】鋼材等は、生産現場や流通過程では、積み
重ねられた状態で保管等されることから、当該製品の管
理番号が容易に認識できるようにするために、目視でき
る各鋼材の端面を選択して、マーキングやラベル貼付が
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製鉄工
場内での鋼材端面へのラベル貼付作業においては、次の
ような技術的課題があった。
【0005】(1)生産された鋼材は高温状態であるた
め、該鋼材に貼り付けられたラベルが、変色又は劣化し
てしまう場合があったため、該ラベルのバーコード等の
印字が読み取り難くなってしまうことがあった。
【0006】(2)従来から使用されてきた耐熱ラベル
の貼付可能温度域は、250℃未満又は600℃以上に
限られていたので、ラベル貼付作業に最も必要とされる
温度域に対応できなかった。
【0007】(3)鋼材端面は、高温状態になるにつれ
て粗面化したり、端面が傾斜していたりしているので、
該端面に対向する貼付部が固定された従来のラベル貼付
装置では、表面形状が一様でない鋼材端面に対して、ラ
ベルを確実に押圧、密着させて貼り付けることが困難で
あり、ラベルが剥落してしまう場合もあった。
【0008】そこで、本発明の主な目的は、貼付可能温
度域が幅広い耐熱ラベル及びこの耐熱ラベルを鋼材端面
に確実に押圧、密着させて貼り付けることができる耐熱
ラベル貼付装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、以下の手段を採用する。
【0010】まず、本発明では、管理番号等が印字され
る表面層であるセラミック層と、該セラミック層の下層
側に設けられる糊層との間に、金属層を介装されている
構成を備える耐熱ラベルを提供する。
【0011】この手段では、表面層のセラミック層は耐
熱性に優れているが、高温で焼成されると脆くなって、
鋼材等のワークの端面に押圧されるときに割れたりして
しまう場合もあることから、このセラミック層の下層に
軟質アルミ薄板等の金属層を設けることによって、ラベ
ル全体に柔軟性を付与し、セラミック層の損傷を防止す
るようにする。
【0012】また、前記金属層を設けることなく、糊層
に直接セラミック層を設けた場合は、高温のワークに貼
付されたときに生じる糊剤の焦げ色がセラミック層にま
で透過してしまい、該セラミック層の印字内容の読み取
りに支障が発生する。しかし、本発明では、セラミック
層と糊層との間に介装された金属層の遮蔽作用によっ
て、糊層の焦げ色がセラミック層にまで透過してしまう
ことがない。
【0013】更には、本発明に係る耐熱ラベルでは、上
記したような糊層の焦げ色が透けてしまうという問題が
ないことから、セラミック層に対して、より微細な印字
や二次元コード等を安心して形成できるようになる。こ
のため、管理情報量を増加させて、ワークの属性等をよ
り詳細に管理することが可能となる。特に、より微小な
印字しかできない熱間材には最適な耐熱ラベルとなる。
【0014】なお、耐熱ラベルの実施に適した構成は、
上層から下層側にかけて順番に、セラミック層、金属
層、糊層、剥離材層、台紙の計5層構造となるが、本発
明は、少なくとも、セラミック層、金属層、糊層からな
る3層構造を備えていることを特徴としている。
【0015】金属層は、例えば、アルミニウム、ステン
レスまたは鉄などの金属から形成される。
【0016】ここで、本発明に係る耐熱ラベルにおいて
は、前記した糊層には、少なくともシリコン系糊剤と無
機系糊剤とを含有させるように工夫する。
【0017】高温鋼材の端面等に貼付される耐熱ラベル
は、冷間材から熱間材にわたって対応できる0℃〜60
0℃の温度域で貼付可能であることが要求されるとこ
ろ、まず、シリコン系糊剤によって0℃〜370℃の温
度域での接着作用を発揮させ、無機系糊剤によって35
0℃〜600℃の温度域での接着作用を発揮させる。こ
れにより、0℃〜600℃の全温度域で確実に貼付でき
る耐熱ラベルを提供できる。
【0018】具体的には、糊層に関して、シリコンを7
0〜80重量%、高温で溶融して溶着力を発揮する金属
粉末等の無機系糊剤を20〜30重量%の配合割合とす
る。なお、0℃〜180℃の低温域での接着力を強化す
るために、シリコン系糊剤と無機系糊剤に加えて、アク
リル系糊剤を所定割合添加してもよい。
【0019】上記した本発明に係る耐熱ラベルは、鋼材
の属性を識別するためのバーコード、二次元コード、管
理番号等が、多品種小ロットに対応するオンデマンドの
作業において印字され、高温で、かつ貼付面が粗面であ
るワークに逐次貼付される耐熱ラベルに特に適してい
る。
【0020】次に、本発明では、上記した本発明に係る
耐熱ラベルを貼付するのに適した耐熱ラベル貼付装置を
提供する。具体的には、耐熱ラベルを真空吸引してワー
ク所定箇所に貼付する基本構成を採用し、真空吸引によ
って、耐熱ラベルが吸着保持される弾性体である吸着パ
ッド部を設け、そして、この吸着パッド部が前方に向け
て突設される基部と、この基部を左右上下方向に回動自
在に支持するリンク機構と、を少なくとも備えた耐熱ラ
ベル貼付装置を提供する。
【0021】この手段では、吸着パッド部のラベル吸着
部で耐熱ラベルのセラミック層側を真空吸引して吸着
し、(剥離層及び台紙が除去されて露出した)糊層をワ
ークの所定部位に押圧して密着させる貼付作業を確実に
行うことが可能となる。
【0022】即ち、耐熱ラベルが貼付されるワークの所
定部位の表面(以下、「貼付面」と称する。)は、必ず
しも平滑でなく、凹凸や傾斜部位も存在する場合もある
ことから、ラベルを吸着保持する吸着パッド部に弾力性
を持たせるとともに、上記リンク機構によって、押圧方
向をワークの貼付面形状に対応してフレキシブルに変化
させることによって、ラベル貼付作業を確実に行うこと
ができるようにする。
【0023】ここで、本発明に係る耐熱ラベル貼付装置
を構成する前記基部は、前記リンク機構に加えて、前記
基部の後端面に当接するスプリングによっても支持され
るように工夫する。
【0024】この手段では、吸着パッド部に吸着された
耐熱ラベルが貼付面に押圧されたときに、スプリングの
付勢力が発揮されて吸着パッド部が貼付面に押し付けら
れるので、耐熱ラベルの糊層を貼付面の形状に沿って密
着させることが可能となる。
【0025】以上のように、本発明は、貼付可能温度域
が幅広く、ワークの貼付面の形状に対応するように接着
できる耐熱ラベル及びこの耐熱ラベルをワークの貼付面
に確実に押圧、密着させて貼り付けることができる耐熱
ラベル貼付装置を製鉄産業界等に提供することができる
という技術的意義を有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。
【0027】図1は、本発明に係る耐熱ラベルの典型的
な実施形態を示す図、図2は、整列された鋼材端面に、
本発明に係る耐熱ラベルが貼付けられた状態を表す図、
図3は、同耐熱ラベルの断面構造を示す図、である。
【0028】符号1で示された本発明に係る耐熱ラベル
1は、鉄鋼におけるスラブ、ブルーム、ビレット、コイ
ル、棒鋼その他の鋼材に代表されるワークの属性を表す
管理番号が、バーコードや二次元コード等の形で印字さ
れる管理用の貼付ラベルである。例えば耐熱ラベル1と
して、図1で示すような、縦30×横60mm程度の大
きさの矩形状を呈するものが採用される。なお、ラベル
のサイズや形状は、本願発明の要旨とは直接関係がな
い。
【0029】主に図2に示されるような鋼材2の属性を
管理するために使用される耐熱ラベル1は、温度の低い
冷間材から高温の熱間材に対する管理ラベル用途とし
て、できるだけ広い温度範囲で確実に貼付けできるよう
に工夫されている必要があり、好適には0℃〜600℃
の範囲の温度範囲で変成や劣化が起こらないという条件
を満たす耐熱性が要求されている。
【0030】また、耐熱ラベル1は、図2で示すよう
に、整列、積層された鋼材2の視認し易い端面201部
分に、所定の好適な貼付装置(後述)を用いて、剥離し
ないように貼付けられる。鋼材2の端面201は、傾斜
していたり、凹凸があったりして、必ずしも平滑ではな
いことから、耐熱ラベル1には、耐熱性に加えて、柔軟
性が要求される。
【0031】耐熱ラベル1の印字は、当該ラベルの面積
が限られているにもかかわらず、当該製品の属性をより
詳細に管理したいという要請が高まっているために、近
年は、二次元コード等も用いられるようになって、印字
に付与される情報量が増加している一方、当該印字部分
の読み取りは、作業性を考慮して自動化される傾向があ
り、また多品種小ロット化のために、生産現場において
オンデマンドでラベルに管理番号を印字する傾向が強ま
っている。
【0032】従って、耐熱ラベル1には、印字の読み取
りを精度高く行うことができるという機能が求められ
る。詳細には、高温の鋼材2によって糊層が焦げた時
に、その焦げ色が、印字がある表面層に透過してしまわ
ない工夫が必要である。
【0033】以上の条件を満たすべく、本発明に係る耐
熱ラベル1は、以下に説明するような構成が採用されて
いる。具体的には、図3に基づいて説明する。
【0034】図3に示すように、本発明に係る耐熱ラベ
ル1は、合計5層構造を備えている。まず、符号101
は、印字される表面層であるセラミック層である。この
セラミック層101は、素焼き状態で印字され、鋼材2
の品温(高温)で焼成し硬化する。従って、セラミック
層101は、貼付け作業の段階では柔軟性を備えている
ことから、鋼材2の端面201の傾斜や凹凸にも対応で
きる。
【0035】このセラミック層101の下層側には、金
属層102が設けられている。この金属層102は、耐
熱ラベル1に柔軟性を付与できる金属薄板、とりわけ軟
質のアルミニウム薄板によって形成するのが好適であ
る。この金属層の102を設けた構成により、上層のセ
ラミック層101が焼成して硬化した状態でも、耐熱ラ
ベル1全体が適度な柔軟性を保持できるようになる。
【0036】続いて、図3に示す符号103は、糊層で
ある。この糊層103は、その下層の剥離材104と台
紙105が除去されて露出し、鋼材2の端面201に接
着される。なお、本発明において、隔離材104と台紙
105は、本発明の目的に合致する範囲で、適宜選択可
能である。
【0037】ここで、糊層103は、冷間材から熱間材
にわたって対応できるように、0℃〜600℃の広範囲
な温度範囲でも確実に接着作用が発揮されるように、配
合上の工夫がなされている。具体的には、糊層103
は、0℃〜180℃の低温域で接着作用を発揮する糊剤
(以下、「A糊剤」と称する。)と、0℃〜370℃の
低中温域において接着作用を発揮する糊剤(以下、「B
糊剤」と称する。)と、350℃〜600℃の高温域で
接着作用を発揮する糊剤(以下、「C糊剤」と称す
る。)と、が配合された構成とされている。
【0038】この配合構成により、糊層103は、低温
域、中温域、高温域のそれぞれの温度域で接着作用を発
揮し、0℃〜600℃にわたる広範囲な温度状態にある
鋼材2に貼付け可能な耐熱ラベル1を提供する。なお、
上記A〜C糊剤のカバーする温度範囲は、上記構成に限
定するものではなく、A〜C糊剤のそれぞれの接着可能
温度範囲によって、0℃〜600℃の全温度範囲をカバ
ーできればよい。
【0039】また、糊層103においては、少なくとも
低中温域をカバーする前記B糊剤と高温域をカバーする
前記C糊剤が配合されていれば良く、前記A糊剤は、低
温域の接着作用を補強する場合にのみ添加するようにし
てもよい。
【0040】B糊剤としては、シリコン系糊剤が好適で
あり、C糊剤としては500℃程度の高温で溶着作用を
発揮する金属粉末等の無機系糊剤が好適であり、A糊剤
としては、アクリル系糊剤が好適である。より詳細に
は、シリコン系糊剤を70〜80重量%、無機系糊剤を
20〜30重量%の配合割合とし、低温域での用途が多
くなる場合は、アクリル系糊剤等から選択されるA糊剤
を所定割合で添加する。
【0041】ここで、高温状態の鋼材2に、耐熱ラベル
1が貼付けられると、低温又は低中温域用のA糊剤とB
糊剤は、焼かれてしまって焦げ色を呈するが、本発明に
係る耐熱ラベル1では、上記した金属層102によって
前記焦げ色が遮蔽され、印字されているセラミック層1
01から透けて見えないようになっている。このため、
より情報量の多い細かな印字を安心して採用することが
可能となり、かつ印字の読み取り精度を向上させること
ができる。
【0042】以下、本発明に係る耐熱ラベル1を鋼材2
の端面201に貼付ける作業に好適な耐熱ラベル貼付装
置の構成について、図4,図5に基づいて説明する。図
4は、同耐熱ラベル貼付装置の基本構成を表す図、図5
は、同耐熱ラベル貼付装置に設けられるリンク機構の概
念を示す図、である。
【0043】図4において符号3で示されている耐熱ラ
ベル貼付装置(以下、単に「装置」と称する。)は、耐
熱ラベル1を真空吸引して、鋼材等のワークの所定箇所
(例えば、端面201)に貼付する構成を備える。
【0044】具体的には、図示しない空気吸引装置に基
づく真空吸引によって、耐熱ラベル1を装置先端の表層
301aに吸着保持するという役割を発揮し、この表層
301aを備えた弾性体からなる吸着パッド部301
と、この吸着パッド部301を前方に向けて突設する基
部302と、この基部302を左右上下方向に回動自在
に支持する、ジャイロ構造(後述)を備えるリンク機構
303と、を備えている。そして、このリンク機構30
3の後方には内部空洞の円筒状のシリンダー304が設
けられている。
【0045】吸着パッド部301は、伸縮性のある多孔
質のフッ素ゴム等の弾性体を用いて形成し、高温の鋼材
2と近接することになる表層301a部分は、耐熱性と
耐摩耗性に優れた材料を適宜選択して採用するのが好適
である。
【0046】表層301aとしては、例えば、市販品の
ガスケットを用いることができる。
【0047】この吸着パッド部301を支持する前記基
部302と前記シリンダー304との間には所定間隔の
スペース307が形成されている。このスペース307
には、シリンダー304内部の通路304aに連通する
細通路305aを備える可撓性のある細長状のチューブ
305が設けられている。このチューブ305は、可撓
性を備えていることから、吸着パッド部301の左右上
下方向への回転動作を妨げない構成となっている。
【0048】シリンダー304の後方側に配置される図
示しない空気吸引装置によって、外部の空気が、多孔質
の吸着パッド部301からチューブ305の細通路30
5aへ、そしてシリンダー304の通路304aを通過
して吸引されていく。耐熱ラベル1は、この吸引作用に
よって表層301a部分に吸着されることになる。
【0049】また、前記スペース307には、スプリン
グ306が介装されている。具体的には、スプリング3
06は、吸着パッド部301の突設方向Xに一致する向
きで、基部302の後端面302aとシリンダ−304
の前端面304bに当接して、スペース307部分に介
装されている。
【0050】この構成により、吸着パッド部301に吸
着された耐熱ラベル1が、貼付面である鋼材2の端面2
01に押圧されたとき、吸着パッド部301は、スプリ
ング306の矢印X方向への付勢によって端面201方
向に押し付けられる。このスプリング306による押し
付け作用により、耐熱ラベル1(の糊層104)を端面
201の形状に沿って密着させることが可能となる。
【0051】次に、上記リンク機構303の動作機能の
概念について、図5に基づいて説明する。まず、吸着パ
ッド部301は、上下方向Yに回動自在に第1の支持部
材303aによって支持されている。この支持部材30
3aが固定された第2の支持部材304bは、第1の支
持部材303aを吸着パッド301と一体に左右方向Z
に回動させる。このいわゆるジャイロ構造によって、装
置3の吸着パッド部は上下左右方向に回動自在とされて
いる。
【0052】以上説明したように、吸着パッド部301
は、スプリング306から前方方向への押圧力を得なが
ら、リンク機構303によって上下左右方向に回動自在
となる。この構成により、鋼材2の端面201の傾斜や
凹凸にも対応して耐熱ラベル1を密着させることが可能
となる。即ち、耐熱ラベル1を確実に接着させることが
可能となる。なお、装置1のこの作用は、耐熱ラベル1
に付与された柔軟性に基づいて、より効果的に発揮され
ることは言うまでもない。
【0053】即ち、装置3は、上記した構成又は特徴を
備える耐熱ラベル1の貼付作業に、特に好適なものであ
る。
【0054】
【発明の効果】本発明によって奏される主な効果は、次
の通りである。
【0055】本発明に係る耐熱ラベルは、管理番号等が
印字されるセラミック層と、該セラミック層の下層側に
設けられる糊層との間に、金属層が設けられた構成であ
るので、該ラベルに弾力性又は柔軟性を付与し、高温の
ワークによって焼成されて硬化するセラミック層の損傷
を有効に防止することができる。
【0056】また、高温のワークによって糊層が焦げた
場合でも、その焦げ色が金属層で遮蔽されてセラミック
層に透けてしまうことが無くなるので、該セラミック層
の印字内容の読み取り精度を向上させることができる。
また、より情報量の多い微細な印字を採用できるように
なるので、より詳細な製品管理や多品種小ロットに対応
したオンデマンドの製品管理を行うことができる。
【0057】更に、本発明に係る耐熱ラベルは、前記し
た糊層に、少なくともシリコン系糊剤と無機系糊剤とを
含有させるように工夫したので、0℃〜600℃の全温
度域にわたって確実に貼付けできる。
【0058】ここで、本発明に係る耐熱ラベル貼付装置
は、耐熱ラベルを真空吸引してワーク所定箇所に貼付す
るという基本構成が採用され、真空吸引によって耐熱ラ
ベルを吸着する、弾性を備える吸着パッド部及び吸着パ
ッド部が前方に向けて突設される基部を左右上下方向に
回動自在に支持するリンク機構を備えているので、貼付
面が平滑でない場合であっても、耐熱ラベルを確実にワ
ークに接着させることができる。
【0059】また、本発明に係る耐熱ラベル貼付装置で
は、吸着パッド部が固定されている基部を、前記リンク
機構に加えてスプリングによっても支持するように工夫
したことによって、吸着パッド部に吸着された耐熱ラベ
ルが貼付面に押圧されたときに、スプリングの付勢によ
って吸着パッド部が貼付面方向に押し付けられるので、
耐熱ラベルを貼付面の形状に沿って密着させることがで
きる。
【0060】以上のように、本発明は、貼付可能温度域
が幅広く、ワークの貼付面の形状に対応して確実に接着
できる耐熱ラベル及びこの耐熱ラベルをワークの貼付面
に確実に押圧、密着させて貼り付けることができる耐熱
ラベル貼付装置を製鉄産業界その他の産業界に提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐熱ラベル(1)の好適な実施形
態を示す図
【図2】整列された鋼材2の端面(201)に、本発明
に係る耐熱ラベル(1)が貼付けられた状態を表す図
【図3】同耐熱ラベル(1)の断面構造を表す図
【図4】本発明に係る耐熱ラベル貼付装置(3)の基本
構成を表す図
【図5】同耐熱ラベル貼付装置(3)に設けられるリン
ク機構(303)の機能概念を簡略に示す図
【符号の説明】
1 耐熱ラベル 2 鋼材(ワーク) 3 耐熱ラベル貼付装置 101 セラミック層 102 金属層 103 糊層 201 (鋼材)端面 301 吸着パッド部 302 基部 302a (基部302の)後端面 303 リンク機構 306 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501318888 株式会社アイ・ティー・エス 東京都中央区東日本橋2丁目25番4号 (72)発明者 三浦 誠 東京都八王子市石川町2951番地4 株式会 社ニレコ内 (72)発明者 中山 春生 東京都八王子市石川町2951番地4 株式会 社ニレコ内 Fターム(参考) 3E095 AA10 BA01 CA01 DA32 DA42 DA53 FA12 4F100 AA01B AB01C AB03C AB10C AB11B AD00A AK25B AR00B BA03 BA07 BA10A BA10B GB90 JJ03 JL13B YY00B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字される表面層であるセラミック層
    と、 前記セラミック層の下層側に設けられる糊層と、 前記セラミック層と前記糊層との間にはさまれた金属層
    と、 を備える耐熱ラベル。
  2. 【請求項2】 前記糊層には、少なくともシリコン系糊
    剤と無機系糊剤とが含有されていることを特徴とする請
    求項1記載の耐熱ラベル。
  3. 【請求項3】 0℃乃至600℃の温度範囲で貼付可能
    とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耐熱
    ラベル。
  4. 【請求項4】 前記金属層はアルミニウムからなるもの
    であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に
    記載の耐熱ラベル。
  5. 【請求項5】 前記シリコン系糊剤を70乃至80重量
    %、前記無機系糊剤を20乃至30重量%含むことを特
    徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の耐熱ラベ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記糊層には、アクリル系糊剤がさらに
    含有されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れ
    か一項に記載の耐熱ラベル。
  7. 【請求項7】 鋼材端面に貼付されることを特徴とする
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の耐熱ラベル。
  8. 【請求項8】 耐熱ラベルを真空吸引してワークの所定
    箇所に貼付する耐熱ラベル貼付装置であって、 真空吸引により耐熱ラベルを吸着保持し、弾性体からな
    る吸着パッド部と、 前記吸着パッド部が前方に向けて突設される基部と、 前記基部を左右上下方向に回動自在に支持するリンク機
    構と、 を少なくとも備えたことを特徴とする耐熱ラベル貼付装
    置。
  9. 【請求項9】 前記基部は、前記リンク機構に加え、前
    記基部の後端面に当接するスプリングによって支持され
    たことを特徴とする請求項5に記載の耐熱ラベル貼付装
    置。
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