JP2003054188A

JP2003054188A - 工事用黒板

Info

Publication number: JP2003054188A
Application number: JP2001295065A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Jinbo; 洋一神保
Original assignee: CAMERA NO JINBO KK
Current assignee: CAMERA NO JINBO KK
Priority date: 2001-08-21
Filing date: 2001-08-21
Publication date: 2003-02-26

Abstract

(57)【要約】【目的】各種の工事現場および工場内作業などを写真
撮影により記録する際に、使用する工事用黒板がカメラ
のフラッシュや太陽光など光を反射して撮影時黒板の文
字などが見えにくくなる現象を黒板の設置角度を自在に
可変とするように支持具を設けると共に、鉄板など平滑
面や高所への黒板の設置を容易にすることにより作業能
率を向上させる工事用黒板を提供する。【構成】回動取付部２を両端に有する支持腕１の一端
に溝３を設けた支持板４を回動自在に取り付け、支持腕
１のもう一端を黒板７およびホワイトボードの裏面に回
動自在に設けた工事用黒板８を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種の工事現場お
よび工場内作業などを写真撮影により記録する際に、使
用する工事黒板がフラッシュや太陽などの光線を反射
し、黒板記載事項などを見えにくくする現象を解消する
為、黒板の設置角度を自在に可変とする支持具を設ける
と共に、鉄板やガラスなど平滑面や高所への黒板の設置
を容易にする支持具を設け、写真品質と作業能率を向上
させる工事用黒板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般的に使用されている工事用黒
板の設置手段としては、黒板背面のいずれかの部分に略
棒状体の一端を可動するように設け、黒板を設置する際
にはその略棒状体に黒板を立てかけるように設置してい
た。図５で示すように、黒板面はやや上向くことを余儀
なくされていた為、撮影の際フラッシュや太陽などの光
線を反射し、黒板記載事項などが見えにくくする現象が
撮影者や関係者を悩ませていた。

【０００３】また、上記のような問題を解決する方策を
含んだ「特願平９−３２６８９４」の脚付工事写真用黒
板が考案されているが、地面に鉛直に黒板面が設置され
るように構成されている為、地面に傾斜や凹凸のある場
合などは黒板面が上向くなど、使用に際しての問題点が
あった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
背景に着目して為されたものであり、以下を本発明が解
決しようとする課題とする。各種の工事現場および工場
内作業などを写真で記録する際に、使用する工事用黒板
がフラッシュや太陽などの光線を反射し、黒板記載事項
などが見えにくくなる現象を、黒板の設置角度を自在に
する事によって解消出来る支持具を設けた工事用黒板を
提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の工事用
黒板は、回動取付部を両端に有する支持腕の一端に溝を
設けた支持板を回動自在に取り付け、支持腕のもう一端
を黒板の裏面に回動自在に設けたことを特徴とするもの
である。

【０００６】請求項２に記載の工事用黒板は、請求項１
に記載の工事用黒板裏面左右上部付近に曲成してなるフ
ックを挿着し、両端に切り欠き部を設けた筒状体を固設
させたことを特徴とするものである。

【０００７】請求項３に記載の工事用黒板は、請求項１
及び請求項２に記載の工事用黒板裏面に吸盤吸着板を設
け、その吸盤吸着板付近に吸盤を吊設したことを特徴と
するものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、以下に
図面を参照して説明する。図面１は、本発明第一の実施
の形態を示す斜視図である。端部を曲折して設けた回動
取付部２を両端に有する支持腕１の一端を、複数の溝３
を設けた支持板４の端部付近側面に開けた孔５に回動自
在に挿通し、支持腕１のもう一端の回動取付部２を黒板
７の裏枠６のいずれかの場所に開けた孔５−１に、やは
り回動自在に挿通してなる。

【０００９】この発明を使用する時は、図１のように支
持板４を溝３が上向きとなるように地面に設置し、その
溝３に黒板７の下端をはめ込むことによって使用する。
側面から見て、溝３を利用した黒板と支持腕１及び支持
板４が三角形を形成する範囲で、黒板の設置角は表面の
上向きから鉛直そして下向き迄の可変を可能とする。

【００１０】尚、支持腕１の回動取付部２の機構および
形状については特に限定するものではない。図１に示す
様、略Ｃ状として支持腕自体の両端を軸となる様に曲成
させ回動自在に取付けたり、支持腕の端部を自在継ぎ手
や軸継ぎ手等としても構わない。

【００１１】尚、支持板４の溝３の形状は特に限定する
ものではなく、黒板の不用意な前後移動の防止と、支持
板４の底面と黒板７の下端の均等な接地を可能とする役
目を担うものであれば、角張っていても丸みをおびた形
状でも構わない。

【００１２】尚、図４に示すように支持板４の溝３と黒
板７の下端が、均等に接地する様に黒板７下端に切り込
み部を設ける事により、その設置の安定性を増加させる
事になる。同時に切り込み部は、黒板が左右に不用意な
移動を防止する働きをも担う事になる。

【００１３】図面２は、本発明における第二の実施の形
態を示す斜視図である。請求項１に記載の工事用黒板裏
面左右上部付近に、下端に黒板７の裏面方向に切り欠き
部１１−１を、上端に黒板中心部方向に切り欠き部１１
−２を設けた筒状体１０に、曲成してなるフック９を挿
着したものを固定した固定板１３を、その取付孔１２を
介して黒板の裏枠６に螺子１４で留めて固設させてな
る。

【００１４】この発明を使用する時は、フック９を黒板
面に対し鉛直方向に軸動させ、筒状体１０の下端の切り
欠き部１１−１にフック９を係合させて固定し、フック
９を足場パイプや鉄筋などに掛けて使用する。また未使
用時や運搬などの際は、フック９を黒板面に並行方向に
軸動させ、筒状体１０の上端の切り欠き部１１−２にフ
ック９を係合させて固定する。それによりフック９が不
用意に飛び出したり、物に引っ掛かるなどの安全上の問
題を生じない。

【００１５】図面３は、本発明第三の実施の形態を示す
斜視図である。請求項１及び請求項２に記載の工事用黒
板裏面に吸盤吸着板１５を設け、その吸盤吸着板１５付
近に螺子１４−１で紐状体１６の一端を黒板７の裏枠６
に固定し、紐状体１６のもう一端を吸盤１７の横孔１８
に挿通して吸盤１７を吊設させてなる。

【００１６】この発明を使用する時は、吸盤１７を鉄板
やガラスなどの平滑面に吸着させる事により工事用黒板
８−２を固定させる。また、黒板の運搬時や未使用時に
は、吸盤１７を黒板裏面に設けた吸盤吸着板１５に吸盤
１７を吸着させ固定する。それにより吸盤１７の吸着す
る面を汚れなどから保護することができるのと同時に、
運搬時などは吸盤１７が物に引っ掛かるなどの安全上の
問題がない。

【００１７】更に、吸盤吸着板１５の形状は、図３に示
す様な平坦でも吸盤１７が収まる略カップ状としても構
わない。

【００１８】尚、本発明の吸盤１７と黒板７を結合させ
る手段は図３に示すように紐状のものを使用して結合す
るか、自在継ぎ手や軸継ぎ手といった機械要素を使用し
ても構わない。

【００１９】請求項１に示す支持板４と黒板７の裏面６
とを密着させた状態で収納するには、止め金具で支持板
４のいずれかの場所を抑えて固定出来る様にするか、マ
ジックテープ（登録商標）やマグネットを使用し黒板７
の裏面６と支持板４を持着させても構わない。

【００２０】本発明の支持板４や支持腕１、フック９、
筒状体１０などの素材は特に限定するものではなく金属
でも合成樹脂類でも構わないのは言うまでもない。

【００２１】尚、同じく言うまでもないが本発明の支持
板４や支持腕１、フック９、筒状体１０などの色や模様
はどのようなものを使用しても構わない。

【００２２】また、本発明のフック９はビニルなど軟質
材の被覆を設けても構わない。

【００２３】尚、本発明の支持板４やフック９や吸盤１
７などの設置数は単数でも複数でも構わない。

【００２４】

【発明の効果】黒板などの設置角度を、黒板面が上向き
から鉛直、下向きと自在に設定できる事により、黒板面
にあたる太陽光などの反射が写真に悪影響を与えること
を抑制することを可能とする。特に黒板面を下向きとし
た場合には、図６に示すように太陽光などが黒板面から
地面方向に反射をするので、写真に反射光が写りこむ悪
影響が全くなくなり、黒板の記載事項等が鮮明に写る。

【００２５】また、図４に示すように支持板４を寝かせ
て接地し、黒板下端との均等な接地を溝３と切り込み部
により実現させる事は、接地面積の増加を計る事にな
る。さらに支持板４に黒板の自重を加重させる構造の双
方からなる安定性は、屋外などで使用する際に黒板が風
にあおられて転倒する事を抑制できる。

【００２６】支持板４は実施例で示した如く未使用時
は、止め金具及びマグネットやマジックテープ等で黒板
裏面に持着されている為、工事用黒板運搬時に支持板が
黒板裏面から不用意に外れることがなく、物に接触する
等、安全上の問題を生じない。

【００２７】そして、フック９は未使用時に固定して収
納できる為、運搬時等にフック９が飛び出し、物に引っ
掛かるなどの事がなく安全上の問題がない。

【００２８】更に、吸盤７の未使用時は吸盤吸着板１５
に吸着しておけることから、吸盤１７の吸着する面を汚
れなどから保護することができる。同時に運搬時等の吸
盤１７及び紐状体飛び出しを防ぎ、物に引っ掛かる事等
の安全上の問題を持たない。

【００２９】フック９にはビニルなどの軟質材を被覆さ
せていることから、被懸架物に傷をつけない効果を奏す
る。

【００３０】また、工事用黒板に吸盤を設けることによ
り従来困難であった鉄板やガラスなど平滑面への懸架が
容易になった。

【００３１】本発明の工事用黒板は上記のような効果に
より、工事現場および工場作業などでの工事写真撮影時
の写真品質の向上させ、工事用黒板設置の容易化は撮影
にかかる時間の短縮と労力削減を可能とする。しいては
撮影者の労働時間短縮による経済的効果を奏することと
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明第一の実施の形態を示す斜視図
である。

【図２】図２は、本発明第二の実施の形態を示す斜視図
である。

【図３】図３は、本発明第三の実施の形態を示す斜視図
である。

【図４】図４は、本発明の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図５】図面５は、黒板面上向き状態での太陽光反射状
況図。

【図６】図６は、黒板面下向き状態での太陽光反射状況
図。

【符号の説明】

１・・・支持腕２・・・回動取付部３・・・溝４・・・支持板５・５−１・・・孔６・・・裏枠７・・・黒板８・８−１・８−２・・・工事用黒板９・・・フック１０・・・筒状体１１−１・１１−２・・・切り欠き部１２・・・取付孔１３・・・固定板１４・１４−１・・・螺子１５・・・吸盤吸着板１６・・・紐状体１７・・・吸盤１８・・・横孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回動取付部を両端に有する支持腕の一端
に、溝を設けた支持板を回動自在に取り付け、支持腕の
もう一端を黒板の裏面に回動自在に設けた工事用黒板。
【請求項２】請求項１に記載の工事用黒板の裏面左右
上部付近に曲成してなるフックを挿着し、両端に切り欠
き部を設けた筒状体を固設させた工事用黒板。
【請求項３】請求項１及び請求項２に記載の工事用黒
板裏面に吸盤吸着板をもうけ、その吸盤吸着板付近に吸
盤を吊設した工事用黒板。