JP2003051831A - クロック同期制御システム - Google Patents

クロック同期制御システム

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JP2003051831A
JP2003051831A JP2001256918A JP2001256918A JP2003051831A JP 2003051831 A JP2003051831 A JP 2003051831A JP 2001256918 A JP2001256918 A JP 2001256918A JP 2001256918 A JP2001256918 A JP 2001256918A JP 2003051831 A JP2003051831 A JP 2003051831A
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clock
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priority control
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Application number
JP2001256918A
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English (en)
Inventor
Yuzo Bessho
雄三 別所
Kazuo Kubo
和夫 久保
Hisafumi Hatamori
壽文 畑森
Hiroshi Ichibagase
広 一番ヶ瀬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク全体に常に高精度なクロックを
供給すること。 【解決手段】 独立したクロックを供給する自ノードク
ロック生成部4と、内部または外部クロックに対し優先
順位を設定する優先順位設定部7と、伝送路信号を同期
するフレーム同期部1と、受信したフレームから優先制
御情報を抽出する優先制御情報抽出部2と、抽出した優
先順位と優先制御情報の優先順位とを比較する優先制御
情報比較部6と、優先制御情報を生成する優先制御情報
生成部9と、優先制御情報を下流ノードに転送する優先
制御情報転送部8と、クロック発信元情報を優先制御情
報に設定するクロック発信元情報設定部11と、クロッ
ク発信元情報によりクロックの発信元を判断するクロッ
ク発信元識別部10と、優先制御情報の優先順位とクロ
ック発信元情報に基づいて同期クロックを選択するクロ
ック選択部3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワーク全
体として同期が必要なリング型ネットワークおよびメッ
シュ型ネットワーク上のノード間におけるクロック同期
を制御するクロック同期制御システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】1台のクロックマスタノードと複数のス
レーブノードから構成されるSDH方式(Synchronous
Digital Hierarchy:同期ディジタルハイアラーキ)の
同期ネットワークでは、リング型またはメッシュ型のい
ずれのタイプにおいてもすべてのノード間において同期
が取れている網同期設定状態となっている必要がある。
このため、従来は、上位局となるクロックマスタノード
に同期する従属同期方式などを採用することによって、
ネットワーク全体としてのクロック同期を実現してい
る。
【0003】従来のクロックマスタノードに同期させる
方式として、次のような方式が開示されている。すなわ
ち、特開平6−125354号公報の「ループ型LAN
における網同期設定方式」には、互いに逆方向に信号を
伝送する二重伝送路にクロックマスタノードとスレーブ
ノードをリング上に接続したネットワークにおいて、二
重伝送路の双方に図2に示すSDHフレームのオーバヘ
ッド領域100へクロックマスタノードから自ノードま
でのノード中継段数(ホップ数)を格納して転送するこ
とにより、フレームを受信したスレーブノードでは、中
継段数の少ない方の伝送路のクロックを選択することが
開示されている。
【0004】また、特開平5−91119号公報の「S
DH伝送装置」には、リング型ネットワークにより、二
重伝送路によって2ルート化するとともに、クロックパ
スも2ルート化することによって、伝送路の異常時は別
方向のクロックを選択することによってクロックマスタ
ノードに同期する点が開示されている。
【0005】さらに、特開平10−136000号公報
の「シンクロナイゼーションメッセージによるアクティ
ブリファレンスの切替え装置」には、図2に示すSDH
フレームのオーバヘッド領域100のS1バイトに、ク
ロックの品質レベルを示すシンクロナイゼーションメッ
セージを格納して各スレーブノードへ通知する点が開示
されている。そして、スレーブノードにおいては、受信
される複数のクロックからクロックの品質レベルに基づ
いて1つのクロックをそのノード自身の動作を制御する
ためのアクティブリファレンスとして選択し、常に高い
品質レベルのクロックに同期することが開示されてい
る。
【0006】また、特開平11−239161号公報の
「リング型ネットワークシステムおよびそのフレーム伝
送方法」では、リング型ネットワークにおいて、予め各
ノードの優先順位情報を設定しておき、図2に示すSD
Hフレームのオーバヘッド領域100へノードの優先順
位番号を格納して下流ノードへ転送し、下流ノードで
は、自ノードの優先順位と転送された優先順位とを比較
することにより、ノードの優先順位に応じてクロックマ
スタノードを決定することが開示されている。そして、
優先順位は、外部クロックを有するノードが優先的にク
ロックマスタノードに決定されるようにして、より精度
の高いクロックを有するクロックマスタノードを決定
し、さらに、クロックマスタノードで故障が発生して
も、新たなクロックマスタノードを決定することが開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の方式には次のような問題点がある。特開平6−
125354号公報、特開平5−91119号公報およ
び特開平10−136000号公報に記載の同期制御方
式では、クロックマスタノードに障害が発生した場合
は、クロックマスタノードに従属しているすべてのスレ
ーブノードでは、ネットワーク全体のクロックに同期す
ることができなくなるという問題点がある。
【0008】また、このような障害が発生した場合に
は、できるだけ速やかにクロックマスタノードの再調停
を行う必要があるが、従来のクロック同期方式では、こ
のような再調停については何の考慮もなされてはいな
い。
【0009】また、特開平11−239161号公報に
記載の同期制御方式では、クロックマスタノードを決定
するときに優先順位によって決定しているが、ホップ数
を考慮していないため、ホップ数が多いクロックマスタ
ノードのクロックに同期する可能性があり、その場合
は、精度の高い基準クロックを得ることができないとい
う問題点がある。
【0010】また、かかる従来のクロック同期方式で
は、優先順位のみによってクロックマスタノードの決定
を行っているため、クロックの発信元の相違によっては
必ずしも高精度の基準クロックを得ることができないと
いう問題がある。さらに、従来のクロック同期方式で
は、クロックの同期タイミングの考慮もなされていない
ため、クロックマスタノードの確定前の不正なクロック
マスタノードへ同期してしまう可能性もある。
【0011】加えて、従来の同期制御方式は、いずれも
リング型ネットワークで実現することを前提としている
ため、メッシュ型ネットワークでは、基準クロックに同
期することができないという問題点がある。
【0012】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
ネットワーク全体に常に高精度な基準クロックを得るこ
とができるクロック同期制御システムを得ることを目的
とする。また、この発明は、クロックマスタノードに障
害が生じた場合でもスレーブノードをネットワーク全体
のクロックに同期させることができるクロック同期制御
システムを得ることを目的とする。さらに、この発明
は、リング型ネットワークだけでなくメッシュ型ネット
ワークでも各ノードを基準クロックに同期させることが
できるクロック同期制御システムを得ることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるクロック同期制御システムは、1
台のクロックマスタノードと複数のスレーブノードから
構成される双方向のリング型ネットワークにおける網同
期を設定するクロック同期制御システムにおいて、各ノ
ードは、ノード内部で独立したクロックを供給する自ノ
ードクロック生成手段と、自ノードクロックに対し優先
順位を、または外部クロックが供給されるときは外部ク
ロックに対し優先順位を設定する優先順位設定手段と、
上流ノードからフレームを受信するとともに、伝送路信
号を同期するフレーム同期手段と、受信したフレームか
ら優先順位が設定された優先制御情報を抽出する優先制
御情報抽出手段と、前記優先順位設定手段に設定された
優先順位と、上流ノードから取得した優先制御情報に格
納された優先順位とを比較し、優先順位の高い方のノー
ドの優先順位を優先制御情報に設定するように優先制御
情報生成手段に指令する優先制御情報比較手段と、優先
順位を設定した優先制御情報を生成する優先制御情報生
成手段と、前記優先制御情報生成手段により生成された
優先制御情報を下流ノードに転送する優先制御情報転送
手段と、受信した優先制御情報の優先順位に基づいて、
同期クロックを選択するクロック選択手段と、を備えた
ものであることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、リング型ネットワーク
上でクロックマスタノードとスレーブノードを固定する
のではなく、ネットワークに接続するすべてのノードに
おいて各ノードごとに少なくともノード内部で独立した
クロックを供給する自ノードクロック生成手段を備えて
おり、優先順位設定手段によって各クロックごとに優先
順位を設定する。そして、優先制御情報生成手段によっ
てこの優先順位を格納した優先制御情報を生成し、優先
制御情報転送手段によってネットワーク上の各ノードに
転送し、優先制御情報を受信したノードでは、優先制御
情報手段によって自ノードの優先順位と優先制御情報に
設定された優先順位とを比較して高い方の優先順位を優
先制御情報として各ノードに転送しているので、ネット
ワーク上のすべてのノードに高い優先順位が転送され
る。そして、クロック選択手段によって、この優先順位
に基づいて同期クロックを選択し、フレーム同期手段に
よってクロック同期を行っているので、任意のノードを
クロックマスタノードとして常にネットワーク上の高精
度な基準クロックを供給することができる。
【0015】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、1台のクロックマスタノードと複数のスレーブ
ノードから構成される双方向のメッシュ型ネットワーク
における網同期を設定するクロック同期制御システムに
おいて、各ノードは、ノード内部で独立したクロックを
供給する自ノードクロック生成手段と、ノード内部で生
成された自ノードクロックに対し優先順位を、または外
部クロックが供給されるときは外部クロックに対し優先
順位を設定する優先順位設定手段と、上流ノードからフ
レームを受信するとともに、伝送路信号を同期するフレ
ーム同期手段と、受信したフレームから優先順位が設定
された優先制御情報を抽出する優先制御情報抽出手段
と、前記優先順位設定手段に設定された優先順位と、上
流ノードから取得した優先制御情報に格納された優先順
位とを比較し、優先順位の高い方のノードの優先順位を
優先制御情報に設定するように優先制御情報生成手段に
指令する優先制御情報比較手段と、優先順位を設定した
優先制御情報を生成する優先制御情報生成手段と、前記
優先制御情報生成手段により生成された優先制御情報を
下流ノードに転送する優先制御情報転送手段と、受信し
た優先制御情報の優先順位に基づいて、同期クロックを
選択するクロック選択手段と、を備えたものであること
を特徴とする。
【0016】この発明によれば、メッシュ型ネットワー
ク上でクロックマスタノードとスレーブノードを固定す
るのではなく、ネットワークに接続するすべてのノード
において各ノードごとに少なくともノード内部で独立し
たクロックを供給する自ノードクロック生成手段を備え
ており、優先順位設定手段によって各クロックごとに優
先順位を設定する。そして、優先制御情報生成手段によ
ってこの優先順位を格納した優先制御情報を生成し、優
先制御情報転送手段によってネットワーク上の各ノード
に転送し、優先制御情報を受信したノードでは、優先制
御情報手段によって自ノードの優先順位と優先制御情報
に設定された優先順位とを比較して高い方の優先順位を
優先制御情報として各ノードに転送しているので、ネッ
トワーク上のすべてのノードに高い優先順位が転送され
る。そして、クロック選択手段によって、この優先順位
に基づいて同期クロックを選択し、フレーム同期手段に
よってクロック同期を行っているので、メッシュ型ネッ
トワーク上の任意のノードをクロックマスタノードとし
て決定することができ、メッシュ型ネットワークにおい
ても常に高精度な基準クロックを供給することができ
る。
【0017】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記優先順位設定手段
は、外部クロックが供給されるときは外部クロックに対
し自ノードクロックの優先順位よりも高い優先順位を設
定するものであることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、優先順位設定手段によ
って優先順位が外部クロックを有するノードの優先順位
を高く設定しているので、外部クロックを有するノード
を優先的にクロックマスタノードに決定することがで
き、より高精度な基準クロックを供給することができ
る。
【0019】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記優先制御情報は、ク
ロックマスタノードから自ノードまでの中継段数(ホッ
プ数)が設定されたものであり、前記クロック選択手段
は、最小中継段数の経路中のノードのクロックをクロッ
ク同期として選択するものであることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、優先制御情報はクロッ
クマスタノードから自ノードまでの中継段数(ホップ
数)が設定されており、クロック選択手段により最小の
中継段数の経路中のノードのクロックをクロック同期と
して選択しているので、クロックの品質劣化の少ない方
の経路から受信されるクロックを同期クロックとするこ
とができ、より高精度の基準クロックを供給することが
できる。
【0021】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記優先制御情報は、ク
ロックの障害情報が設定されるものであり、前記クロッ
ク選択手段は、クロックの障害発生時に、障害が発生し
たクロックの次に優先順位の高いクロックを供給するノ
ードをクロックマスタノードとして同期クロックを選択
するものであることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、クロックの障害発生時
に、クロック選択手段により障害が発生したクロックの
次に優先順位の高いクロックを供給するノードをクロッ
クマスタノードとして同期クロックを選択しているの
で、別のノードが優先順位に応じてクロックマスタノー
ドに切り替わることにより、障害発生時においても常に
ネットワークの基準クロックを供給することができる。
【0023】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記クロック選択手段
は、クロックマスタノードの障害により、クロック供給
ができなくなった場合に、隣接するスレーブノードの自
ノードクロックまたは外部クロックから暫定クロックを
供給し、優先制御情報を再転送することにより、障害が
発生したクロックマスタノードの次に優先順位の高いク
ロックを供給するノードをクロックマスタノードとして
同期クロックを選択するものであることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、クロックマスタノード
の障害発生によりクロック供給ができなくなった場合に
は、クロック選択手段によって、隣接するノード間の暫
定クロックにより一時的に同期を取り、再度優先制御情
報を転送しているので、別のノードが優先順位に応じ
て、自動的に新しいクロックマスタノードとして切り替
わる。このためクロックマスタノードの障害時において
も常にネットワークの基準クロックを供給することがで
きる。
【0025】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記クロック選択手段
は、クロックマスタノードの障害により、クロック供給
ができなくなった場合に、クロックマスタノードが新た
に決定されるまで一時的に隣接ノードからの主信号に同
期し、自ノード内は自ノードクロックに同期するように
クロックの選択を行うものであることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、クロックマスタノード
の障害発生によりクロック供給ができなくなった場合に
は、クロック選択手段によって、クロックマスタノード
が新たに決定される一時的に隣接ノードからの主信号に
同期してデータの送受信を実現し、自ノード内は自ノー
ドの自ノードクロック生成手段から供給するクロックに
同期して動作することにより、クロックマスタノードの
障害時においても常にネットワークの基準クロックを供
給することができ、また障害発生時の瞬断時間を短くす
ることができる。
【0027】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、クロックの発信元を示す
クロック発信元情報を、前記優先制御情報に設定するク
ロック発信元情報設定手段と、前記優先制御情報を受信
した場合に、前記クロック発信元識別手段による判断結
果に基づいて、クロックの発信元を判断するクロック発
信元識別手段と、をさらに備え、前記クロック選択手段
は、さらに前記クロックの発信元に基づいて同期クロッ
クを選択することを特徴とする。
【0028】この発明によれば、クロックの発信元を示
すクロック発信元情報を優先制御情報に設定するクロッ
ク発信元情報設定手段と、優先制御情報を受信した場合
にクロック発信元情報に基づいて、クロックの発信元を
判断するクロック発信元識別手段とをさらに備え、クロ
ック選択手段がクロックの発信元の判断に基づいて同期
クロックを選択することで、同期クロックの選択の際に
クロックの発信元の相違を考慮に入れて、より高品質の
クロックへ同期することができるので、より高精度な基
準クロックを得ることができる。
【0029】また、この発明によれば、優先制御情報に
クロック発信元情報が設定されているので、優先制御情
報を解析することにより、同期クロックの識別を行うこ
とができる。
【0030】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記クロック発信元情報
設定手段は、クロック発信元情報として、外部クロック
および内部クロックに関する情報を各優先順位に基づい
て、優先制御情報に設定することを特徴とする。
【0031】この発明によれば、クロック発信元情報設
定手段がクロック発信元情報として外部クロックおよび
内部クロックに関する情報を各優先順位に基づいて優先
制御情報に設定することで、優先制御情報を解析するこ
とにより、より優先順位の高いクロック発信元を識別す
ることができ、より高精度な基準クロックを得ることが
できる。
【0032】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、クロックマスタノードの
確定または非確定を示すクロックマスタ確定情報を、前
記優先制御情報に設定するクロックマスタ確定情報設定
手段と、前記優先制御情報を受信した際に、前記クロッ
クマスタ確定情報に基づいて、前記クロックマスタノー
ドが確定されたか否かを判定するクロックマスタ確定判
定手段と、をさらに備え、前記クロック選択手段は、前
記クロックマスタ確定判定手段による判定結果に基づい
て、同期クロックを選択することを特徴とする。
【0033】この発明によれば、クロックマスタノード
の確定または非確定を示すクロックマスタ確定情報を優
先制御情報に設定するクロックマスタ確定情報設定手段
と、優先制御情報を受信した際にクロックマスタ確定情
報に基づいてクロックマスタノードが確定されたか否か
を判定するクロックマスタ確定判定手段とをさらに備
え、クロック選択手段がクロックマスタ確定判定手段に
よる判定結果に基づいて同期クロックを選択すること
で、ネットワーク上の各ノードはクロックマスタノード
の確定および非確定を把握して、クロックマスタノード
確定前の不正なクロックマスタノードへ同期することを
未然に防止することができる。
【0034】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記クロックマスタ確定
情報設定手段は、前記クロックマスタ確定情報として、
前記スレーブノードの確定したクロックマスタノードへ
の同期タイミングを示す情報を前記優先制御情報に設定
するものであり、前記クロック選択手段は、前記同期タ
イミングで同期クロックを選択することを特徴とする。
【0035】この発明によれば、クロックマスタ確定情
報設定手段がクロックマスタ確定情報としてスレーブノ
ードの確定したクロックマスタノードへの同期タイミン
グを示す情報を優先制御情報に設定し、クロック選択手
段がクロックマスタ確定情報に示された同期タイミング
で同期クロックを選択することで、ネットワーク上の各
ノードがスレーブノードの確定したクロックマスタノー
ドへの同期タイミングを把握でき、クロックマスタノー
ド確定前の不正なクロックマスタノードへ同期すること
を確実に防止することができる。
【0036】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記優先制御情報の受信
ができない場合に、前記優先制御情報の受信を一定の保
護時間待機するクロック保護手段をさらに備えたことを
特徴とする。
【0037】この発明によれば、優先制御情報の受信が
できない場合に、クロック保護手段が優先制御情報の受
信を一定の保護時間待機することで、伝送路に障害が発
生しているのか、単なる通信遅延が生じているのかを正
確に把握することができる。
【0038】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記クロック保護手段
は、さらに、前記優先制御情報の受信ができない方向の
伝送路からの前記優先制御情報の受信を前記保護時間の
間監視することを特徴とする。
【0039】この発明によれば、優先制御情報の受信が
できない場合に、クロック保護手段が保護時間の間、優
先制御情報の受信ができない方向の伝送路からの優先制
御情報の受信を監視することで、伝送路の障害を判定し
て、同期クロックの再調停を行うことができる。
【0040】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記優先制御情報の受信
ができない場合に、伝送路からの受信信号の障害を示す
警報を検知する警報検知手段をさらに備えたことを特徴
とする。
【0041】この発明によれば、優先制御情報の受信が
できない場合に、伝送路からの受信信号の障害を示す警
報を検知する警報検知手段をさらに備えたことで、伝送
路の障害を優先制御情報の受信によって判定するのでは
なく、警報検知によって行うので、障害の有無を正確に
検知することができ、障害発生時の対応を速やかに行う
ことができる。
【0042】つぎの発明にかかるクロック同期制御シス
テムは、上記の発明において、前記クロック選択手段
は、前記警報検知手段による警報の検知のタイミングに
基づいて、同期クロックを切り替えることを特徴とす
る。
【0043】この発明によれば、優先制御情報の受信が
できない場合に、クロック選択手段が警報検知手段によ
る警報の検知のタイミングに基づいて同期クロックを切
り替えることで、警報検知のタイミングによってクロッ
クマスタノードの再調停を行うことができ、高速に同期
クロックを切り替えることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるクロック同期制御システムの好適な実施の
形態を詳細に説明する。
【0045】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1であるクロック同期制御システムの各ノードにお
ける機能的構成を示すブロック図である。実施の形態1
のクロック同期制御システムは、SDH伝送方式のリン
グ型ネットワークにおいて、複数のノードをネットワー
クに接続したときに、1台のクロックマスタノードを決
定し、決定したクロックマスタノードに対して他のスレ
ーブノードがクロックを同期するものである。実施の形
態1のクロック同期制御システムは、図1に示すよう
に、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2と、ク
ロック選択部3と、自ノードクロック生成部4と、外部
クロック供給部5と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とをネットワーク上の各ノードに備えた構成と
なっている。なお、外部クロック供給部5はノードによ
っては存在しない場合もある。
【0046】フレーム同期部1は、上流ノードからSD
Hフレームを受信して伝送路信号を同期するものであ
る。優先制御情報抽出部2は受信したSDHフレームか
ら後述する優先制御情報を抽出するものである。クロッ
ク選択部3は優先制御情報から後述する優先順位の高い
クロックを同期クロックとして選択するものである。自
ノードクロック生成部4は自ノードごとに内部で独立し
たクロックを供給するものであり、外部クロック供給部
5は自ノードクロックとは別個に外部からノードに外部
クロックを供給するものである。優先順位設定部7は各
ノードにおいて生成する自ノードクロック、または外部
から供給される外部クロックに対して、クロックの優先
順位を設定するものである。優先制御情報比較部6は、
優先順位設定部7により設定された優先制御情報と、上
流ノードから取得した優先制御情報とを比較するもので
ある。優先制御情報生成部9は下流ノードに転送する優
先制御情報を生成するものである。優先制御情報転送部
8は優先制御情報生成部9により生成された優先制御情
報を伝送路に転送するものである。
【0047】図2は、実施の形態1のクロック同期制御
システムにおけるSDHフレームのフォーマットを示す
説明図である。図2に示す太線枠部分100がSDHフ
レームのオーバヘッド領域となっており、このオーバヘ
ッド領域の中の領域100aに優先制御情報が格納され
ている。図3は、実施の形態1のクロック同期制御シス
テムで使用される優先制御情報のフォーマットを示す説
明図である。優先制御情報は、図3に示すように、ヘッ
ダフィールド(1バイト)、優先順位フィールド(1バ
イト)、ホップ数フィールド(1バイト)、障害情報フ
ィールド(1バイト)からなる合計4バイトのデータで
あり、各ノードの優先制御情報生成部9によって作成さ
れ、図2に示すSDHオーバヘッド領域100の空きバ
イトである優先制御情報格納領域100aに設定され
る。ここで、ホップ数とは、クロックマスタノードから
自ノードまでの中継段数をいう。なお、実施の形態1の
クロック同期制御システムでは、この優先制御情報の中
で、優先順位フィールド、障害情報フィールドおよびホ
ップ数フィールドの3バイトのみを使用する。
【0048】つぎに、以上のように構成された実施の形
態1のクロック同期制御システムによるクロック同期制
御処理について説明する。この実施の形態1では、複数
のノードをネットワークに接続したときに1台のクロッ
クマスタノードを決定し、決定したクロックマスタノー
ドに対して他のスレーブノードがクロックを同期する処
理を行う。図5は、実施の形態1のクロック同期制御シ
ステムによるクロック同期制御の処理手順のフローチャ
ートである。図4は実施の形態1におけるネットワーク
構成と優先制御情報の流れを示す説明図である。
【0049】まず、ネットワークにノードを接続してネ
ットワークを構築する(ステップS101)。次に、優
先順位設定部7によって、自ノードクロックの優先順位
を設定し、外部クロック供給部5が存在し、ノードに対
して外部クロックが供給されている場合は、外部クロッ
クの優先順位もあわせて設定する(ステップS10
2)。ここで、外部クロックが供給されている場合に
は、外部クロックの優先順位を自ノードクロックの優先
順位よりも高く設定する。
【0050】つぎに、外部クロックが供給されているか
否かを判断し(ステップS103)、外部クロックが供
給されている場合には、優先制御情報生成部9によって
外部クロックの優先順位を優先制御情報の優先順位フィ
ールドに格納する(ステップS104)。一方、外部ク
ロックが供給されていない場合には、自ノードクロック
の優先順位を優先制御情報の優先順位フィールに格納す
る(ステップS105)。この優先制御情報は、優先制
御情報生成部9によって図2に示すSDHフレームのオ
ーバヘッド領域100の中の空きバイトである優先制御
情報格納領域100aに設定される。そして、優先制御
情報転送部8によって、下流ノード(伝送路)に対して
生成した優先制御情報を含むSDHフレームを転送する
(ステップS106)(図4の)。
【0051】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し、SDHフ
レームのオーバヘッド領域100に格納されている優先
制御情報を優先制御情報抽出部2によって抽出し、優先
制御情報比較部6によって、優先順位設定部7により自
ノードに設定された優先順位と、抽出した優先制御情報
に格納された優先順位とを比較する(ステップS10
7)。
【0052】そして、受信した優先制御情報の中の優先
順位より自ノードの優先順位の方が高い場合には、優先
制御情報生成部9により自ノードの優先順位を優先制御
情報の優先順位フィールドに格納する(ステップS10
8、S109)。一方、受信した優先制御情報に格納さ
れた優先順位の方が高い場合には、受信した優先順位を
優先制御情報に格納する(ステップS108、S11
0)。さらに、ホップ数を加算して、優先制御情報のホ
ップ数フィールドに格納する。そして、優先制御情報転
送部8によって、下流ノード(伝送路)に対して優先制
御情報を含むSDHフレームを転送する(ステップS1
11)(図4のまたは)。
【0053】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して規定回数受信したか否かを判断する(ステップS
112)。なお、連続受信の規定回数は任意に設定でき
る。そして、規定回数に達していない場合にはステップ
S107からステップS111までの処理を繰り返す。
受信回数が規定回数に達した場合には、受信した優先制
御情報の優先順位が自ノードの優先順位と等しいか否か
を判断する(ステップS113)。そして、受信した優
先順位が自ノードの優先順位と等しいときは、自ノード
の優先順位がネットワーク内で最も高いということなの
で、自ノードをクロックマスタノードとして決定する
(ステップS114)。一方、受信した優先順位が自ノ
ードの優先順位と等しくない場合には、受信した優先順
位のクロックマスタノードに対してクロックを同期する
(ステップS115)。同期する際には、優先制御情報
に格納されたホップ数の小さい方の方路に対して同期を
とる(図4各ノード内の破線参照)。
【0054】以上のように、実施の形態1のクロック同
期制御システムでは、クロックマスタノードとスレーブ
ノードを固定するのではなく、ネットワークに接続する
すべてのノードにおいてクロックを有し、それぞれのク
ロックごとに優先順位を設定し、優先制御情報としてネ
ットワーク上の各ノードに転送しているので、任意のノ
ードをクロックマスタノードとしてネットワークの基準
クロックを供給することができる。
【0055】また、実施の形態1のクロック同期制御シ
ステムでは、外部クロックを有するノードの優先順位を
高く設定することにより、外部クロックを有するノード
を優先的にクロックマスタノードに決定することがで
き、これにより、より精度の高いクロックを得ることが
できる。なお、クロックマスタノードは、この実施の形
態1では外部クロックを有するノードが優先的にクロッ
クマスタノードに決定されるが、外部クロックを有して
いない、自ノードクロックのみのノードにおいてもクロ
ックマスタノードにすることができる。さらに、優先制
御情報にホップ数を付加し、最小ホップ数の経路でのク
ロックを選択しているので、より精度の高い基準クロッ
クを得ることができる。
【0056】実施の形態2.実施の形態1のクロック同
期制御システムは、リング型ネットワークにノードを接
続したとき、クロックマスタノードの決定および決定し
たクロックマスタノードに対して最小ホップ数の経路で
クロックを同期するというネットワーク構築時の処理を
行うものであったが、この実施の形態2のクロック同期
制御システムは、リング型ネットワーク構築後、クロッ
クマスタノードに接続された外部クロックに障害が発生
したときの新しいクロックマスタノードの決定および決
定したクロックマスタノードに対するクロックの同期を
行うものである。
【0057】この実施の形態2のクロック同期制御シス
テムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2
と、クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4
と、外部クロック供給部5(ノードによっては存在しな
い場合もある。)と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とをリング型ネットワーク上の各ノードに備え
ており、実施の形態1のクロック同期制御システムの機
能的構成(図1)と同様であるため、各部の説明は省略
する。また、SDHフレームのフォーマットは実施の形
態1で説明した図2に示すフォーマットと、優先制御情
報のフォーマットは実施の形態1で説明した図3に示す
フォーマットと同様である。
【0058】実施の形態2のクロック同期制御システム
によるクロック同期制御は、以下のように行われる。図
7は、実施の形態2におけるクロック同期制御の処理手
順のフローチャートであり、図6は、実施の形態2にお
けるネットワーク構成と優先制御情報の流れを示す説明
図である。
【0059】まず、クロックマスタノードにクロックを
供給している外部クロックに障害が発生した場合は(ス
テップS201)、優先制御情報生成部9によって、ク
ロックマスタノードはすでに優先順位設定部7により設
定されている自ノードクロックの優先順位を、優先制御
情報の優先順位フィールドに、また自ノードの障害情報
を優先制御情報の障害情報フィールドに格納する(ステ
ップS202)。これにより自ノードの優先順位が下が
ることになる。そして、優先制御情報転送部8によって
下流ノード(伝送路)に対して、優先制御情報を転送す
る(ステップS203)(図6の)。
【0060】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し、SDHフ
レームのオーバヘッド領域100に格納されている優先
制御情報を優先制御情報抽出部2によって抽出し、優先
制御情報比較部6によって、優先順位設定部7により自
ノードに設定された優先順位と、抽出された優先制御情
報に格納された優先順位とを比較する。また、あわせて
優先制御情報に格納された障害情報を確認する(ステッ
プS204)。
【0061】そして、自ノードの優先順位が受信した優
先制御情報の優先順位より高い場合には、自ノードの優
先順位を優先制御情報生成部9によって優先制御情報の
優先順位フィールドに格納する(ステップS205、S
206)。一方、受信した優先制御情報に格納された優
先順位の方が自ノードの優先順位より高い場合には、受
信した優先順位を優先制御情報に格納する(ステップS
205、S207)。さらに、ホップ数を加算して、優
先制御情報のホップ数フィールドに格納する。そして、
優先制御情報転送部8によって下流ノード(伝送路)に
対して、優先制御情報を転送する(ステップS208)
(図6のまたは、、)。
【0062】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して規定回数受信したか否かを判断する(ステップS
209)。なお、連続受信の回数は任意に設定できる。
そして、規定回数に達していない場合にはステップS2
04からステップS208までの処理を繰り返す。受信
回数が規定回数に達した場合には、受信した優先制御情
報の優先順位が自ノードの優先順位と等しいか否かを判
断する(ステップS210)。そして、優先順位が自ノ
ードの優先順位と等しいときは、自ノードを新しいクロ
ックマスタノードとして決定する(ステップS21
1)。一方、受信した優先順位が自ノードの優先順位と
等しくない場合には、受信した優先順位のクロックマス
タノードに対してクロックを同期する(ステップS21
2)。同期する際は、優先制御情報に格納されたホップ
数の小さい方の方路に対して同期をとる(図6各ノード
内の破線参照)。
【0063】このように実施の形態2のクロック同期制
御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノー
ドを固定するのではなく、ネットワークに接続するすべ
てのノードにおいてクロックを持ち、それぞれのクロッ
ク毎に優先順位を設定し、クロックマスタノードに接続
された外部クロックの故障時には、優先制御情報に障害
情報を格納してネットワーク上の各ノードに転送するこ
ととしているので、優先順位に応じて、クロックマスタ
ノードに接続された外部クロックのつぎに優先順位の高
いクロックを有するノードが、自動的に新しいクロック
マスタノードとして切り替わり、ネットワークの基準ク
ロックを供給することができるようになる。
【0064】また、実施の形態2のクロック同期制御シ
ステムでは、外部クロックを有するノードの優先順位を
高く設定することにより、外部クロックを有するノード
が優先的にクロックマスタノードに決定され、これによ
り、より精度の高いクロックを得ることができる。
【0065】なお、実施の形態2のクロック同期制御シ
ステムでは、クロックマスタノードは外部クロックを有
するノードが優先的にクロックマスタノードに決定され
るが、外部クロックを有していない、自ノードクロック
のみのノードにおいてもクロックマスタノードにするこ
とができる。
【0066】さらに、実施の形態2のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報にホップ数を付加し、最小
ホップ数の経路でのクロックを選択しているので、より
精度の高い基準クロックを得ることができる。
【0067】実施の形態3.実施の形態2のクロック同
期制御システムでは、リング型ネットワーク構築後、ク
ロックマスタノードに接続された外部クロックに障害が
発生したときの新しいクロックマスタノードの決定およ
び決定したクロックマスタノードに対する最小ホップ数
の経路でのクロックの同期制御を行うものであったが、
実施の形態3のクロック同期制御システムは、更に伝送
路に障害が発生したときのクロックの同期制御を行うも
のである。
【0068】この実施の形態3のクロック同期制御シス
テムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2
と、クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4
と、外部クロック供給部5(ノードによっては存在しな
い場合もある。)と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とをリング型ネットワーク上の各ノードに備え
ており、実施の形態1のクロック同期制御システムの機
能的構成(図1)と同様であるため、各部の説明は省略
する。また、SDHのフレームフォーマットは実施の形
態1で説明した図2に示すフォーマットと、優先制御情
報のフォーマットは実施の形態1で説明した図3に示す
フォーマットと同様である。また、実施の形態3におけ
るネットワーク構成と優先制御情報の流れは、実施の形
態1で説明した図4に示すものと同様である。
【0069】リング型ネットワークでは、図4に示すよ
うに、上流ノードは優先制御情報を0系および1系の両
系に転送することによって、下流ノードは0系および1
系の両系から優先順位を取得することができる。したが
って、伝送路に障害が発生した場合、障害が発生した伝
送路に接続されたノードは、障害が発生した系と反対の
系から優先制御情報を選択することによりクロックマス
タノードを決定し、ネットワークの基準クロックに同期
する。例えば、図4のノードA−D間の伝送路に障害が
発生したときは、ノードDはノードCの方路でクロック
の同期をとる。クロック同期制御処理の詳細な処理手順
は実施の形態1のシステムにおける図5の処理手順と同
様である。
【0070】このように、実施の形態3のクロック同期
制御システムでは、リング型ネットワークにおいて0系
および1系の両方向に優先制御情報を転送することによ
り、伝送路に障害が発生した場合においても、優先順位
に応じて、自動的にクロックマスタノードを決定し、ネ
ットワークの基準クロックを供給することができるよう
になる。
【0071】また、実施の形態3のクロック同期制御シ
ステムでは、外部クロックを有するノードの優先順位を
高く設定することにより、外部クロックを有するノード
が優先的にクロックマスタノードに決定される。これに
より、より精度の高いクロックを得ることができる。
【0072】なお、クロックマスタノードは、外部クロ
ックを有するノードが優先的にクロックマスタノードに
決定されるが、外部クロックを有していない、自ノード
クロックのみのノードにおいてもクロックマスタノード
にすることができる。
【0073】実施の形態4.実施の形態1〜3のクロッ
ク同期制御システムは、リング型ネットワークにノード
を接続したときのクロックマスタノードの決定、クロッ
クの同期制御、外部クロック障害発生時または伝送路障
害時のクロックの同期制御を行うものであったが、実施
の形態4のクロック同期制御システムは、メッシュ型ネ
ットワークにノードを接続したときのクロックマスタノ
ードの決定、決定したクロックマスタノードに対するク
ロックの同期を行うものである。
【0074】この実施の形態4のクロック同期制御シス
テムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2
と、クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4
と、外部クロック供給部5(ノードによっては存在しな
い場合もある。)と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とを各ノードに備えており、メッシュ型ネット
ワーク上の各ノードに設けられている点のみが実施の形
態1のクロック同期制御システムと異なり、他の機能的
構成(図1)は同様であるため、各部の説明は省略す
る。また、SDHフレームのフォーマットは実施の形態
1で説明した図2に示すフォーマットと、優先制御情報
のフォーマットは実施の形態1で説明した図3に示すフ
ォーマットと同様である。
【0075】実施の形態4のクロック同期制御システム
によるクロック同期制御は以下のように行われる。図9
はこの発明の実施の形態4のクロック同期制御システム
によるクロック同期制御の処理手順のフローチャートで
あり、図8は、実施の形態4におけるネットワーク構成
と優先制御情報の流れを示す説明図である。
【0076】まず、ネットワークにノードを接続してネ
ットワークを構築する(ステップS401)。つぎに、
優先順位設定部7によって、自ノードクロックの優先順
位を設定し、ノードに対して外部クロックが供給されて
いる場合は、外部クロックの優先順位もあわせて設定す
る(ステップS402)。ここで、外部クロックが供給
されている場合には、外部クロックの優先順位を自ノー
ドクロックの優先順位よりも高く設定する。
【0077】つぎに、外部クロックが供給されているか
否かを判断し(ステップS403)、外部クロックが供
給されている場合には、優先制御情報生成部9によって
外部クロックの優先順位を優先制御情報の優先順位フィ
ールドに格納する(ステップS404)。一方、外部ク
ロックが供給されていない場合には、自ノードクロック
の優先順位を優先制御情報の優先順位フィールに格納す
る(ステップS405)。この優先制御情報は、優先制
御情報生成部9によって、図2に示すSDHフレームの
オーバヘッド領域100の中の空きバイトである優先制
御情報格納領域100aに設定される。そして、優先制
御情報転送部8によって、下流ノード(伝送路)に対し
て生成した優先制御情報を含むSDHフレームを転送す
る(ステップS406)(図8の)。
【0078】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し、SDHフ
レームのオーバヘッド領域100に格納されている優先
制御情報を優先制御情報抽出部2によって抽出し、優先
制御情報比較部6によって、優先順位設定部7により自
ノードに設定された優先順位と、抽出した優先制御情報
に格納された優先順位とを比較する(ステップS40
7)。
【0079】そして、受信した優先制御情報の中の優先
順位より自ノードの優先順位の方が高い場合には、優先
制御情報生成部9により自ノードの優先順位を優先制御
情報の優先順位フィールドに格納する(ステップS40
8、S409)。一方、受信した優先制御情報に格納さ
れた優先順位の方が高い場合には、受信した優先順位を
優先制御情報に格納する(ステップS408、S41
0)。さらに、ホップ数を加算して、優先制御情報のホ
ップ数フィールドに格納する。そして、優先制御情報転
送部8によって、下流ノード(伝送路)に対して優先制
御情報を含むSDHフレームを転送する(ステップS4
11)(図8のまたは)。
【0080】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して規定回数受信したか否かを判断する(ステップS
412)。なお、連続受信の規定回数は任意に設定でき
る。そして、規定回数に達していない場合にはステップ
S407からステップS411までの処理を繰り返す。
受信回数が規定回数に達した場合には、受信した優先制
御情報の優先順位が自ノードの優先順位と等しいか否か
を判断する(ステップS413)。そして、受信した優
先順位が自ノードの優先順位と等しいときは、自ノード
の優先順位が最も高いということなので、自ノードをク
ロックマスタノードとして決定する(ステップS41
4)。一方、受信した優先順位が自ノードの優先順位と
等しくない場合には、受信した優先順位のクロックマス
タノードに対してクロックを同期する(ステップS41
5)。同期する際には、優先制御情報に格納されたホッ
プ数の小さい方の方路に対して同期をとる(図8ノード
B内の破線参照)。
【0081】このように、実施の形態4のクロック同期
制御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノ
ードを固定するのではなく、ネットワークに接続するす
べてのノードにおいてクロックを持ち、それぞれのクロ
ック毎に優先順位を設定し、優先制御情報としてネット
ワーク上の各ノードに転送しているので、任意のノード
をクロックマスタノードとして、ネットワークの基準ク
ロックを供給することができる。
【0082】また、実施の形態4のクロック同期制御シ
ステムでは、優先制御情報をネットワーク上のすべての
ノードに転送しているので、リング型ネットワークだけ
でなく、メッシュ型ネットワークにノードを接続したと
きにおいても、どのノードをクロックマスタノードにす
るかを決定することができる。
【0083】また、実施の形態4のクロック同期制御シ
ステムでは、外部クロックを有するノードの優先順位を
高く設定することにより、外部クロックを有するノード
が優先的にクロックマスタノードに決定される。これに
より、より精度の高いクロックを得ることができる。
【0084】なお、クロックマスタノードは、外部クロ
ックを有するノードが優先的にクロックマスタノードに
決定されるが、外部クロックを有していない、自ノード
クロックのみのノードにおいてもクロックマスタノード
にすることができる。
【0085】さらに、実施の形態4のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報にホップ数を付加し、最小
ホップ数の経路でのクロックを選択しているので、より
精度の高い基準クロックを得ることができる。
【0086】実施の形態5.実施の形態4のクロック同
期制御システムでは、メッシュ型ネットワークにノード
を接続したときのクロックマスタノードの決定および決
定したクロックマスタノードに対する最小ホップ数の経
路でのクロックの同期制御を行うものであったが、実施
の形態5のクロック同期制御システムは、さらにメッシ
ュ型ネットワーク構築後クロックマスタノードが接続さ
れた伝送路に障害が発生したときのクロックの同期制御
を行うものである。
【0087】この実施の形態5のクロック同期制御シス
テムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2
と、クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4
と、外部クロック供給部5(ノードによっては存在しな
い場合もある。)と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とを各ノードに備えており、メッシュ型ネット
ワーク上の各ノードに設けられている点のみが実施の形
態1のクロック同期制御システムと異なり、他の機能的
構成(図1)は同様であるため、各部の説明は省略す
る。また、SDHのフレームのフォーマットは実施の形
態1で説明した図2に示すフォーマットと、優先制御情
報のフォーマットは実施の形態1で説明した図3に示す
フォーマットと同様であるので説明を省略する。
【0088】実施の形態5のクロック同期制御システム
によるクロック同期制御は以下のように行われる。図1
1は、この発明の実施の形態5のクロック同期制御シス
テムによるクロック同期制御の処理手順のフローチャー
トであり、図10は、実施の形態5におけるネットワー
ク構成と優先制御情報の流れを示す説明図である。
【0089】まず、クロックマスタノードに接続されて
いる伝送路に障害が発生した場合は(ステップS50
1)、フレーム同期部1によって暫定クロックで隣接ノ
ード間でクロックの同期をとる(ステップS502)。
暫定クロックは、隣接ノードが持つクロックで供給され
るものであり、ネットワーク全体のクロックが決定する
までの一時的なクロックである。
【0090】つぎに、自ノードが障害が発生した伝送
路、またはクロック同期している伝送路に接続している
ノードであるか否かを判断し(ステップS503)、当
該伝送路に接続している場合には、優先制御情報転送部
8によって、一定の保護時間、優先制御情報の転送を停
止する(ステップS504)。保護時間で信号が復旧し
た場合は、再びクロックマスタノードに同期する。信号
が復旧しなければ、ステップS505以下の処理で新た
にクロックマスタノードを決定する。なお、保護時間は
任意に設定できる。
【0091】つぎに、優先制御情報生成部9によって、
外部クロックが供給されているか否かを確認する(ステ
ップS505)。外部クロックが供給されている場合に
は、外部クロックの優先順位を優先制御情報の優先順位
フィールドに格納する(ステップS506)。一方、外
部クロックが供給されていない場合には、自ノードクロ
ックの優先順位を優先制御情報の優先順位フィールドに
格納する(ステップS507)。この優先制御情報は、
優先制御情報生成部9によって、図2に示すSDHフレ
ームのオーバヘッド領域100の中のの空きバイトであ
る優先制御情報格納領域100aに設定される。そし
て、優先制御情報転送部8によって、下流ノード(伝送
路)に対して優先制御情報を含むSDHフレームを転送
する(ステップS508)(図10の)。
【0092】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し、SDHフ
レームのオーバヘッド領域100に格納されている優先
制御情報を優先制御情報抽出部2によって抽出し、優先
制御情報比較部6によって、優先順位設定部7により自
ノードに設定された優先順位と、抽出した優先制御情報
に格納された優先順位とを比較する(ステップS50
9)。受信した優先制御情報の中の優先順位より自ノー
ドの優先順位の方が高い場合には、優先制御情報生成部
9により自ノードの優先順位を優先制御情報の優先順位
フィールドに格納する(ステップS510、S51
1)。一方、受信した優先制御情報に格納された優先順
位の方が高い場合には、受信した優先順位を優先制御情
報に格納する(ステップS510、S512)。さら
に、ホップ数を加算して、優先制御情報のホップ数フィ
ールドに格納する。そして、優先制御情報転送部8によ
って、下流ノード(伝送路)に対して優先制御情報を含
むSDHフレームを転送する(ステップS513)(図
10のまたは、)。
【0093】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して規定回数受信したか否かを判断する(ステップS
514)。なお、連続受信の規定回数は任意に設定でき
る。そして、規定回数に達していない場合にはステップ
S509からステップS513までの処理を繰り返す。
受信回数が規定回数に達した場合には、受信した優先制
御情報の優先順位が自ノードの優先順位と等しいか否か
を判断する(ステップS515)。そして、受信した優
先順位が自ノードの優先順位と等しいときは、自ノード
をクロックマスタノードとして決定する(ステップS5
16)。一方、受信した優先順位が自ノードの優先順位
と等しくない場合には、受信した優先順位のクロックマ
スタノードに対してクロックを同期する(ステップS5
17)。同期する際には、優先制御情報に格納されたホ
ップ数の小さい方の方路に対して同期をとる(図10各
ノード内の破線)。
【0094】このように、実施の形態5のクロック同期
制御システムでは、メッシュ型ネットワークにおいて
も、クロックマスタノードとスレーブノードを固定する
のではなく、ネットワークに接続するすべてのノードに
おいてクロックを持ち、それぞれのクロック毎に優先順
位を設定し、クロックマスタノードに接続された伝送路
に障害が発生した場合は、隣接するノード間の暫定クロ
ックにより一時的に同期を取り、再度優先制御情報を転
送しているので、別のノードが優先順位に応じて、自動
的に新しいクロックマスタノードとして切り替わり、ネ
ットワークの基準クロックを供給することができるよう
になる。
【0095】また、実施の形態5のクロック同期制御シ
ステムでは、外部クロックを有するノードの優先順位を
高く設定することにより、外部クロックを有するノード
が優先的にクロックマスタノードに決定される。これに
より、より精度の高いクロックを得ることができる。
【0096】なお、クロックマスタノードは、外部クロ
ックを有するノードが優先的にクロックマスタノードに
決定されるが、外部クロックを有していない、自ノード
クロックのみのノードにおいてもクロックマスタノード
にすることができる。
【0097】さらに、優先制御情報にホップ数を付加
し、最小ホップ数の経路でのクロックを選択することに
より、より精度の高い基準クロックを得ることができ
る。
【0098】実施の形態6.実施の形態5のクロック同
期制御システムでは、メッシュ型ネットワーク構築後、
クロックマスタノードに接続された伝送路に障害が発生
したとき、隣接するノード間の暫定クロックにより一時
的に同期を取り、再度優先制御情報を転送することによ
り、優先順位に応じて、自動的に新しいクロックマスタ
ノードを決定し、決定したクロックマスタノードに対し
て最小ホップ数の経路でクロックを同期するものであっ
た。実施の形態6のクロック同期制御システムでは、さ
らにクロックマスタノードに接続された外部クロックに
障害が発生したときのクロック同期制御を行うものであ
る。
【0099】この実施の形態6のクロック同期制御シス
テムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2
と、クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4
と、外部クロック供給部5(ノードによっては存在しな
い場合もある。)と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とを各ノードに備えており、メッシュ型ネット
ワーク上の各ノードに設けられている点のみが実施の形
態1のクロック同期制御システムと異なり、他の機能的
構成(図1)は同様であるため、各部の説明は省略す
る。また、SDHのフレームフォーマットは実施の形態
1で説明した図2に示すフォーマットと、優先制御情報
のフォーマットは実施の形態1で説明した図3に示すフ
ォーマットと同様であるので説明を省略する。また、実
施の形態6におけるネットワーク構成と優先制御情報の
流れは、実施の形態4で説明した図8で示したものと同
様である。
【0100】メッシュ型ネットワークにおいて、クロッ
クマスタノードに接続された外部クロックに障害が発生
したときは、リング型ネットワーク時と同様に、図3に
示す優先制御情報の障害情報を設定して優先制御情報を
転送する。これにより、優先順位に応じて、クロックマ
スタノードに接続された外部クロックのつぎに優先順位
の高いクロックを有するノードが、自動的に新しいクロ
ックマスタノードとして切り替わる。クロック同期制御
処理の以降の処理手順は、実施の形態2のクロック制御
システムで説明した図7のステップS204以降の処理
手順と同様である。
【0101】このように、実施の形態6のクロック同期
制御システムでは、メッシュ型ネットワークにおいて
も、クロックマスタノードとスレーブノードを固定する
のではなく、ネットワークに接続するすべてのノードに
おいてクロックを持ち、それぞれのクロック毎に優先順
位を設定し、クロックマスタノードに接続された外部ク
ロックの故障時には、優先制御情報に障害情報を格納し
てネットワーク上の各ノードに転送しているので、優先
順位に応じて、クロックマスタノードに接続された外部
クロックのつぎに優先順位の高いクロックを持つノード
が、自動的に新しいクロックマスタノードとして切り替
わり、ネットワークの基準クロックを供給することがで
きるようになる。
【0102】また、実施の形態6のクロック同期制御シ
ステムでは、外部クロックを有するノードの優先順位を
高く設定することにより、優先的にクロックマスタノー
ドに決定される。これにより、より精度の高いクロック
を得ることができる。
【0103】なお、クロックマスタノードは、外部クロ
ックを有するノードが優先的にクロックマスタノードに
決定されるが、外部クロックを有していない、自ノード
クロックのみのノードにおいてもクロックマスタノード
にすることができる。
【0104】さらに、実施の形態6のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報にホップ数を付加し、最小
ホップ数の経路でのクロックを選択することにより、よ
り精度の高い基準クロックを得ることができる。
【0105】実施の形態7.実施の形態6のクロック同
期制御システムでは、クロックマスタノードに接続され
た外部クロックに障害が発生したときのクロック同期制
御を行うものであるが、実施の形態7のクロック同期制
御システムは、クロックマスタノードに接続されている
伝送路に障害が発生した場合、クロックマスタノードが
新たに決定されるまで一時的に隣接ノードからの主信号
に同期してデータの送受信を実現し、自ノード内は自ノ
ードの自ノードクロック生成手段から供給するクロック
に同期して動作するものである。
【0106】この実施の形態7のクロック同期制御シス
テムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2
と、クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4
と、外部クロック供給部5(ノードによっては存在しな
い場合もある。)と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9とを各ノードに備えており、メッシュ型ネット
ワーク上の各ノードに設けられている点のみが実施の形
態1のクロック同期制御システムと異なり、他の機能的
構成(図1)は同様であるため、各部の説明は省略す
る。また、SDHのフレームフォーマットは実施の形態
1で説明した図2に示すフォーマットと、優先制御情報
のフォーマットは実施の形態1で説明した図3に示すフ
ォーマットと同様である。
【0107】メッシュ型ネットワークにおいて、クロッ
クマスタノードに接続されている伝送路に障害が発生し
たときは、フレーム同期部1によって、隣接ノードから
送信される主信号にてクロックの同期をとる。また、自
ノード内のクロックは自ノードクロック生成部4から供
給されるクロックに同期して動作する。
【0108】つぎに優先制御情報を転送することによっ
て新しいクロックマスタノードを決定するが、以降の処
理は、実施の形態5のクロック同期制御システムにおけ
る図11のステップS508以降の処理手順と同様であ
る。新たにクロックマスタノードが決定したあとは、ス
レーブノードは、クロックマスタノードから供給される
クロックに同期する。
【0109】なお、実施の形態7のクロック同期制御シ
ステムによれば、クロックマスタノードに接続されてい
る伝送路に障害が発生したときのみでなく、クロックマ
スタノードに障害が発生した場合においても同様に動作
することができる。
【0110】このように、実施の形態7のクロック同期
制御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノ
ードを固定するのではなく、ネットワークに接続するす
べてのノードにおいてクロックを持ち、それぞれのクロ
ック毎に優先順位を設定し、クロックマスタノードに接
続された伝送路に障害が発生した場合は、クロックマス
タノードが新たに決まるまで一時的に隣接ノードからの
主信号に同期してデータの送受信を実現し、自ノード内
は自ノードの自ノードクロック生成手段から供給するク
ロックに同期して動作することにより、障害発生時の瞬
断時間を短くすることができる。
【0111】実施の形態8.実施の形態1〜7にかかる
クロック同期制御システムは、受信した優先制御情報の
中の優先順位とホップ数を利用してクロックマスタノー
ドの決定および決定したクロックマスタノードに対して
クロックを同期するものであったが、この実施の形態8
にかかるクロック同期制御システムでは、さらにクロッ
クの発信元、クロックの確定情報を利用してクロックマ
スタノードの決定およびクロック同期を行うものであ
る。
【0112】図12は、この発明の実施の形態8である
クロック同期制御システムの各ノードにおける機能的構
成を示すブロック図である。実施の形態8のクロック同
期制御システムは、SDH伝送方式のリング型ネットワ
ークにおいて、複数のノードをネットワークに接続した
ときに、1台のクロックマスタノードを決定し、決定し
たクロックマスタノードに対して他のスレーブノードが
クロックを同期するものである。
【0113】実施の形態8のクロック同期制御システム
は、図12に示すように、フレーム同期部1と、優先制
御情報抽出部2と、クロック選択部3と、自ノードクロ
ック生成部4と、外部クロック供給部5と、優先制御情
報比較部6と、優先順位設定部7と、優先制御情報転送
部8と、優先制御情報生成部9と、クロック発信元識別
部10と、クロック発信元情報設定部11と、クロック
マスタ確定判定部12と、クロックマスタ確定情報設定
部13とをネットワーク上の各ノードに備えた構成とな
っている。
【0114】ここで、フレーム同期部1、優先制御情報
抽出部2、自ノードクロック生成部4、外部クロック供
給部5、優先制御情報比較部6、優先順位設定部7、優
先制御情報転送部8、優先制御情報生成部9は、実施の
形態1のクロック同期制御システムと同様の構成である
ため、図1と同一符号を付し詳細な説明を省略する。ま
た、SDHフレームのフォーマットは実施の形態1で説
明した図2に示すフォーマットと、優先制御情報のフォ
ーマットは実施の形態1で説明した図3に示すフォーマ
ットと同様である。
【0115】クロック発信元情報設定部11は、優先制
御情報にクロック発信元情報を設定するものである。ク
ロック発信元情報とは、クロックの発信元を示す情報で
あり、図3に示すように、優先制御情報のヘッダフィー
ルドの下位2ビットの領域に設定される。実施の形態8
のクロック同期制御システムでは、クロック発信元情報
として「N系の外部クロックからの供給」、「E系の外
部クロックからの供給」の外部クロックに関する情報
と、「0系の内部クロックからの供給」、「1系の内部
クロックからの供給」の内部クロックに関する情報が存
在し、それぞれ2ビットで示される数値に割り当てられ
ている。なお、図3に示すクロック発信元情報は、一例
であり、他の情報、数値を設定しても良い。
【0116】クロック発信元識別部10は、優先制御情
報のヘッダフィールドの下位2ビットを読み込んでクロ
ック発信元情報を取得し、その数値からクロックの発信
元を判断するものである。
【0117】クロックマスタ確定情報設定部13は、ク
ロックマスタ確定情報を優先制御情報に設定するもので
ある。ここで、クロックマスタ確定情報とは、クロック
マスタノードが確定されているか否かを示す情報であ
り、同時にスレーブノードがクロックマスタノードに同
期するタイミングを示すものとなっている。クロックマ
スタ確定情報は、図3に示すように、優先制御情報のヘ
ッダフィールドの最下位ビットから3ビット目の1ビッ
ト(クロックマスタ確定ビット)に設定される。実施の
形態8のクロック同期制御システムでは、クロックマス
タ確定ビットが「1」に設定されている場合には、すで
にクロックマスタノードが確定されており、スレーブノ
ードがクロックマスタノードへ同期できるタイミングと
なっていることを意味する。一方、クロックマスタ確定
ビットが「0」に設定されている場合もしくは何も設定
されていない場合には、まだクロックマスタノードが確
定されておらず、スレーブノードがクロックマスタノー
ドへ同期できるタイミングではないことを意味する。な
お、図3に示すクロックマスタ確定情報は、一例であ
り、そのサイズ、数値などは任意に設定することができ
る。
【0118】クロックマスタ確定判定部12は、優先制
御情報のヘッダフィールドの中のクロックマスタ確定ビ
ットを読み込んで、その値によってクロックマスタノー
ドが確定されているか否かを判定するものである。
【0119】クロック選択部3は、優先制御情報に基づ
いてより品質の高いクロックを同期クロックとして選択
するものであり、具体的にはクロック発信元情報とクロ
ックマスタ確定ビットにより同期クロックを選択する。
【0120】つぎに、以上のように構成された実施の形
態8のクロック同期制御システムによるクロック同期制
御処理について説明する。この実施の形態8では、複数
のノードをリング型ネットワークに接続したときに1台
のクロックマスタノードを決定し、決定したクロックマ
スタノードに対して他のスレーブノードがクロックを同
期する処理を行う。図14は、実施の形態8のクロック
同期制御システムにおけるクロックマスタノードのクロ
ック同期制御の処理手順のフローチャートである。図1
5は、スレーブノードにおけるクロック同期制御の処理
手順のフローチャートである。図13は実施の形態8に
おけるネットワーク構成と優先制御情報の流れを示す説
明図である。
【0121】クロックマスタノードの動作としては、ま
ず、優先順位設定部7によって、自ノードクロックの優
先順位を設定し、ノードに対して外部クロックが供給さ
れている場合は、外部クロックの優先順位を設定する
(ステップS1401)。また、このとき優先制御情報
にホップ数フィールドに「1」を設定する。さらに、ク
ロック発信元情報設定部11によって、供給クロックが
内部クロック(0系/1系)であるか、外部クロック(N
系/E系)であるかを示すクロック発信元情報を設定す
る。
【0122】この実施の形態8のクロック同期制御シス
テムでは、優先順位にはノード番号を、障害情報にはク
ロックマスタノードがクロックの障害をスレーブノード
へ通知するために障害が発生したクロックの優先順位
(クロックマスタのノード番号)を、ホップ数には中継
するノード数を、クロック発信元情報にはへッダ内の2
ビットの内部クロック(0系/1系)または外部クロッ
ク(N系/E系)を設定することにより、優先順位を識
別するものであると仮定して説明する。
【0123】つぎに、優先制御情報生成部9によって優
先制御情報を生成し、優先制御情報転送部8によって伝
送路の下流ノードに対して、優先制御情報を転送する
(図13の)(ステップS1402)。ここで、生成
する優先制御情報は、図2に示すSDHフレームのオー
バへッド領域100の空きバイトである優先制御情報格
納領域100aに設定する。
【0124】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し(ステップ
S1403)、SDHフレームのオーバへッド領域10
0に格納されている優先制御情報を優先制御情報抽出部
2によって抽出する。
【0125】つぎに、クロック発信元識別部10によっ
て、クロックの発信元が内部クロック(0系/1系)で
あるか、外部クロック(N系/E系)であるかの判定
と、優先制御情報比較部6と優先順位設定部7により、
自ノードに設定された優先順位と抽出した優先制御情報
に格納された優先順位との比較を行う(ステップS14
04)。
【0126】比較の結果、受信した優先制御情報に格納
された優先順位の方が自ノードの優先順位より高い場合
には、受信した優先順位を優先制御情報に格納し、後述
するスレーブノードとしての処理を行う(ステップS1
405、S1406)。このとき、優先制御情報生成部
9によって、優先制御情報のホップ数を1だけ加算す
る。
【0127】一方、ステップS1405において、自ノ
ードの優先順位の方が受信した優先順位より高い場合に
は、自ノードのクロックの発信元をクロック発信元情報
設定部11により優先制御情報に格納する。また、自ノ
ードの優先順位を優先制御情報生成部9により優先制御
情報に格納する(ステップS1405、S1407)。
このとき、優先制御情報生成部9によって、優先制御情
報のホップ数を「1」に設定する。
【0128】つぎに、優先制御情報転送部8によって、
伝送路の下流ノードに対して優先制御情報を転送する
(図13のまたは)(ステップS1408)。
【0129】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して受信する(ステップS1409)。そして、受信
した優先順位が自ノードの優先順位と等しいか否かを判
断し(ステップS1410)、等しい場合には自ノード
がクロックマスタノードとなる(ステップS141
1)。なお、連続受信の回数は任意に設定できる。一
方、受信した優先順位が自ノードの優先順位と等しくな
い場合には、ステップS1404からステップS140
9までを繰り返す。
【0130】つぎに、クロック選択部3により、自ノー
ドクロックに同期する(図13のノードA内の破線参
照)。ついで、クロックマスタ確定情報設定部13によ
って、クロックマスタ確定ビットを「1」に設定して優
先制御情報に格納する(ステップS1412)。つぎ
に、優先制御情報転送部8から伝送路の下流ノードに対
して、優先制御情報を転送する(ステップS141
3)。
【0131】―方、スレーブノードでは以下の動作が行
われる。まず、優先順位設定部7によって、自ノードク
ロックの優先順位を設定し、ノードに対して外部クロッ
クが供給されている場合は、外部クロックの優先順位を
設定する。また、ホップ数フィールドに「1」を設定
し、さらに、クロック発信元情報設定部11によって、
供給クロックが内部クロック(0系/1系)であるか、
外部クロック(N系/E系)であるかを示すクロック発
信元情報を設定する(ステップS1501)。
【0132】つぎに、優先制御情報生成部9によって優
先制御情報を生成し、優先制御情報転送部8によって伝
送路の下流ノードに対して、優先制御情報を転送する
(図13の)(ステップS1502)。
【0133】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し(ステップ
S1503)、SDHフレームのオーバへッド領域10
0に格納されている優先制御情報を優先制御情報抽出部
2によって抽出する。そして、クロック発信元識別部1
0によって、クロックの発信元が内部クロック(0系/
1系)であるか、外部クロック(N系/E系)であるか
の判定と、優先制御情報比較部6と優先順位設定部7に
より、自ノードに設定された優先順位と抽出した優先制
御情報に格納された優先順位との比較を行う(ステップ
S1504)。
【0134】比較の結果、自ノードの優先順位が受信し
た優先順位より高い場合には、自ノードのクロックの発
信元をクロック発信元情報設定部11により優先順位制
御情報に格納し、クロックマスタノードとしての処理を
行う(ステップS1505、S1506)。また、この
ときホップ数に「1」を設定する。
【0135】一方、ステップS1505において、受信
した優先順位が自ノードの優先順位より高い場合には、
受信した優先順位を優先制御情報に格納する(ステップ
S1505、S1507)。このとき、優先制御情報生
成部9によって、優先制御情報のホップ数を「1」だけ
加算する。そして、優先制御情報転送部8によって、伝
送路の下流ノードに対して、優先制御情報を転送する
(図13のまたは)(ステップS1508)。
【0136】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して受信し(ステップS1509)、受信した優先順
位が他ノードの優先順位と等しいか否かを判断する(ス
テップS1510)。そして、等しい場合は、他ノード
がクロックマスタノードであり、自ノードがスレーブノ
ードであることと判断される。なお、連続受信の回数は
任意に設定できる。
【0137】そして、クロックマスタ確定判定部12に
より、クロックマスタ確定ビットを確認し(ステップS
1511)、クロックマスタ確定ビットが「1」に設定
されている場合には、クロックマスタが確定されたこ
と、すなわち、クロックマスタへの同期タイミングを識
別する。そして、優先制御情報比較部6によって、ホッ
プ数を確認し(ステップS1512)、クロック選択部
3において最小ホップ数のクロックマスタに同期する
(ステップS1513)。
【0138】このように実施の形態8のクロック同期制
御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノー
ドを固定するのではなく、ネットワークに接続するすべ
てのノードにマスタ用クロックを備え、それぞれのクロ
ック毎に優先順位を設定し、優先制御情報としてネット
ワーク上の各ノードに転送することとしているので、任
意のノードをクロックマスタノードとしてネットワーク
の基準クロックを供給することができる。
【0139】また、実施の形態8のクロック同期制御シ
ステムでは、優先制御情報はクロック発信元情報を有
し、外部クロックと内部クロック各々の情報をクロック
の優先順位に基づいて設定しているので、各ノードはク
ロック発信元情報に基づいてより高精度なクロックへ同
期することができる。また、各ノードにおいて、優先制
御情報を解析することにより、同期クロックの識別も可
能となっている。
【0140】さらに、実施の形態8のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報はクロックマスタ確定情報
を有し、クロックマスタ確定情報を受信したタイミング
でクロックマスタへ同期することとしているので、ネッ
トワーク上の各ノードはクロックの同期タイミングを把
握し、クロックマスタ確定前の不正なクロックマスタへ
の同期を抑止することができる。
【0141】なお、実施の形態8のクロック同期制御シ
ステムでは、クロックマスタノードは外部クロックを有
するノードが優先的にクロックマスタノードに決定され
るものとしているが、外部クロックを有していない、自
ノードクロックのみのノードにおいてもクロックマスタ
ノードにするように構成することができる。
【0142】実施の形態9.実施の形態8のクロック同
期制御システムは、リング型ネットワークにノードを接
続したときにおける、クロックマスタノードの決定およ
びクロック同期を行うものであるが、この実施の形態9
のクロック同期制御システムは、メッシュ型ネットワー
クにノードを接続したときのクロック同期制御を行うも
のである。
【0143】実施の形態9のクロック同期制御システム
は、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2と、ク
ロック選択部3と、自ノードクロック生成部4と、外部
クロック供給部5と、優先制御情報比較部6と、優先順
位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情報
生成部9と、クロック発信元識別部10と、クロック発
信元情報設定部11と、クロックマスタ確定判定部12
と、クロックマスタ確定情報設定部13とをネットワー
ク上の各ノードに備えた構成となっており、実施の形態
8のクロック同期制御システムの機能的構成(図12)
と同様であるため、各部の説明は省略する。また、SD
Hフレームのフォーマットは実施の形態1で説明した図
2に示すフォーマットと、優先制御情報のフォーマット
は実施の形態1で説明した図3に示すフォーマットと同
様である。
【0144】実施の形態9のクロック同期制御システム
によるクロック同期制御は、以下のように行われる。図
16は、実施の形態9におけるネットワーク構成と優先
制御情報の流れを示す説明図である。
【0145】メッシュ型ネットワークにおいて、ノード
を接続した場合は、自ノードクロックの優先順位を設定
し、設定した優先順位に基づいて優先制御情報を生成
し、優先制御情報を隣接ノードへ転送する(図16の
)。これにより、優先順位を比較し、クロックマスタ
ノードを決定することにより、スレーブノードはクロッ
クマスタノードへ同期する(図16のまたは)。優
先制御情報の処理は、実施の形態8で説明した図14お
よび図15と同様であるので説明を省略する。
【0146】このように実施の形態9のクロック同期制
御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノー
ドを固定するのではなく、ネットワークに接続するすべ
てのノードにマスタ用クロックを備え、それぞれのクロ
ック毎に優先順位を設定し、優先制御情報としてネット
ワーク上の各ノードに転送しているので、任意のノード
をクロックマスタノードとして、ネットワークの基準ク
ロックを供給することができる。
【0147】また、実施の形態9のクロック同期制御シ
ステムでは、優先制御情報をネットワーク上のすべての
ノードに転送しているため、リング型ネットワークだけ
でなく、メッシュ型ネットワークにノードを接続したと
きにおいても、どのノードをクロックマスタにするかを
決定することができる。
【0148】さらに、実施の形態9のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報はクロック発信元情報を有
し、外部クロックと内部クロック各々の情報をクロック
の優先順位に基づいて設定しているので、各ノードはク
ロック発信元に基づいて、より高精度なクロックへ同期
することができる。また、各ノードにおいて、優先制御
情報を解析することにより、同期クロックの識別もでき
る。
【0149】加えて、実施の形態9のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報はクロックマスタ確定情報
を有し、クロックマスタ確定情報を受信したタイミング
でクロックマスタへ同期することにより、ネットワーク
上の各ノードはクロックの同期タイミングを把握し、ク
ロックマスタ確定前の不正なクロックマスタへの同期を
抑止することができる。
【0150】なお、実施の形態9のクロック同期制御シ
ステムにおいても、クロックマスタノードは外部クロッ
クを有するノードが優先的にクロックマスタノードに決
定されるものとしているが、外部クロックを有していな
い、自ノードクロックのみのノードにおいてもクロック
マスタノードにするように構成することができる。
【0151】実施の形態10.実施の形態8および9の
クロック同期制御システムは、ネットワークにノードを
接続したとき、クロックマスタノードの決定および決定
したクロックマスタノードに対してクロックを同期する
というネットワーク構築時の処理を行うものであった
が、この実施の形態10のクロック同期制御システム
は、リング型ネットワーク構築後、クロックマスタノー
ドに接続された外部クロックに障害が発生したときの新
しいクロックマスタノードの決定および決定したクロッ
クマスタノードに対するクロックの同期を行うものであ
る。
【0152】実施の形態10のクロック同期制御システ
ムは、フレーム同期部1と、優先制御情報抽出部2と、
クロック選択部3と、自ノードクロック生成部4と、外
部クロック供給部5と、優先制御情報比較部6と、優先
順位設定部7と、優先制御情報転送部8と、優先制御情
報生成部9と、クロック発信元識別部10と、クロック
発信元情報設定部11と、クロックマスタ確定判定部1
2と、クロックマスタ確定情報設定部13とをネットワ
ーク上の各ノードに備えた構成となっており、実施の形
態8のクロック同期制御システムの機能的構成(図1
2)と同様であるため、各部の説明は省略する。
【0153】実施の形態10のクロック同期制御システ
ムでは、クロックマスタノードにおいてクロックの障害
を検出し、障害情報をスレーブノードに通知することに
よって、クロックマスタノードの再調停をする点のみが
実施の形態8と異なっている。
【0154】また、SDHフレームのフォーマットは実
施の形態1で説明した図2に示すフォーマットと、優先
制御情報のフォーマットは実施の形態1で説明した図3
に示すフォーマットと同様である。
【0155】実施の形態10のクロック同期制御システ
ムによるクロック同期制御は、以下のように行われる。
図17は、実施の形態10におけるネットワーク構成と
優先制御情報の流れを示す説明図である。図18は、実
施の形態10のクロック同期制御システムにおけるクロ
ックマスタノードにおけるクロック同期制御の処理手順
のフローチャートである。図19は、スレーブノードに
おけるクロック同期制御の処理手順のフローチャートで
ある。
【0156】まず、クロックマスタノードにおいて、優
先制御情報比較部6によってクロックマスタノードにク
ロックを供給している外部クロックに障害が発生したこ
とを検出すると(ステップS1801)、クロックマス
タ確定情報設定部13によってクロックマスタ確定ビッ
トをクリアする(ステップS1802)。
【0157】つぎに、優先制御情報生成部9によって、
クロックマスタノードは自ノードの障害情報を優先制御
情報に格納する(ステップS1803)。これにより自
ノードの優先順位が下がる。そして、優先制御情報生成
部9によって、障害が発生したクロックの優先順位の次
に高い優先制御情報として、自ノードクロックの優先順
位とホップ数「1」を優先制御情報に設定する。さら
に、クロック発信元情報設定部11によって、供給クロ
ックが内部クロック(0系/1系)であるか、外部クロ
ック(N系/E系)であるかを示すクロック発信元情報
を設定する(ステップS1804)。そして、優先制御
情報転送部8によって、伝送路の下流ノードに対して、
優先制御情報を転送する(図17の)(ステップS1
805)。
【0158】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し(ステップ
S1806)、SDHフレームのオーバへッド領域10
0に格納されている優先制御情報を優先制御情報抽出部
2によって抽出する。そして、クロック発信元識別部1
0により、クロックの発信元が内部クロック(0系/1
系)であるか、外部クロック(N系/E系)であるかを
判定し、また優先制御情報比較部6と優先順位設定部7
により、自ノードに設定された優先順位と抽出した優先
制御情報に格納された優先順位との比較を行う。また、
あわせて優先制御情報に格納された障害情報を確認する
(ステップS1807)。
【0159】比較の結果、自ノードの優先順位が受信し
た優先順位よりも高い場合には、自ノードのクロックの
発信元をクロック発信元情報設定部11により優先順位
制御情報に格納し、クロックマスタノードとしての処理
を行う(ステップS1808、S1809)。このと
き、優先制御情報のホップ数を「1」に設定する。
【0160】一方、ステップS1808において、受信
した優先制御情報に格納された優先順位が自ノードの優
先順位より高い場合には、受信した優先順位を優先制御
情報に格納する(ステップS1810)。このとき、優
先制御情報生成部9によって、優先制御情報のホップ数
を1だけ加算する。そして、優先制御情報転送部8によ
って、伝送路の下流ノードに対して優先制御情報を転送
する(図17のまたは、、)(ステップS18
11)。
【0161】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して受信し(ステップS1812)、0系/1系とも
に受信した優先順位が他ノードの優先順位と等しいか否
かを判断する(ステップS1813)。そして、等しい
場合には、他ノードがクロックマスタノードであり、自
ノードがスレーブノードであると判断する。なお、連続
受信の回数は任意に設定できる。
【0162】この場合、クロックマスタ確定判定部12
によって、クロックマスタ確定ビットを確認し(ステッ
プS1814)、クロックマスタ確定ビットが「1」に
設定されていれば、クロックマスタが確定されたこと、
すなわち、クロックマスタへの同期タイミングを識別す
る。そして、優先制御情報比較部6においてホップ数を
確認し(ステップS1815)、クロック選択部3によ
って最小ホップ数のクロックマスタに同期する(図17
のノードC内の破線参照)(ステップS1816)。
【0163】―方、スレーブノードでは、クロックマス
タ確定判定部12によってクロックマスタ確定ビットが
クリアされているか否かを検出する。または、優先制御
情報比較部6によって優先制御情報に格納された障害情
報を検出する(ステップS1901)。
【0164】つぎに、優先制御情報生成部9によって、
自ノードクロックの優先順位とホップ数を「1」として
設定する。さらに、クロック発信元情報設定部11によ
って、供給クロックが内部クロック(0系/1系)であ
るか、外部クロック(N系/E系)であるかを示すクロ
ック発信元情報を設定する(ステップS1902)。そ
して、優先制御情報転送部8によって、伝送路の下流ノ
ードに対して優先制御情報を転送する(図17の)
(ステップS1903)。
【0165】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し(ステップ
S1904)、SDHフレームのオーバへッド領域10
0に格納されている優先制御情報を優先制御情報抽出部
2によって抽出する。そして、クロック発信元識別部1
0により、クロックの発信元が内部クロック(0系/1
系)であるか、外部クロック(N系/E系)であるかの
判定と、優先制御情報比較部6と優先順位設定部7によ
り、自ノードに設定された優先順位と抽出した優先制御
情報に格納された優先順位との比較を行う。また、あわ
せて優先制御情報に格納された障害情報を確認する(ス
テップS1905)。
【0166】比較の結果、受信した優先制御情報に格納
された優先順位が自ノードの優先順位よりも高い場合に
は、受信した優先順位を優先制御情報に格納し、スレー
ブノードとしての処理を行う(ステップS1906、S
1907)。このとき、優先制御情報生成部9によっ
て、ホップ数を1だけ加算して優先制御情報に格納す
る。
【0167】一方、ステップS1906において、自ノ
ードの優先順位が受信した優先順位より高い場合には、
優先順位設定部7によって自ノードの優先順位を優先制
御情報に設定するとともに、自ノードのクロックの発信
元をクロック発信元情報設定部11によって優先制御情
報に格納する(ステップS1908)。また、優先制御
情報生成部9によって、ホップ数を「1」として優先制
御情報に設定する。そして、優先制御情報転送部8によ
って、伝送路の下流ノードに対して、優先制御情報を転
送する(図17のまたは、、)(ステップS1
909)。
【0168】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して受信し(ステップS1910)、0系/1系とも
に受信した優先順位が自ノードの優先順位と等しいか否
かを判断する(ステップS1911)。等しい場合に
は、自ノードがクロックマスタノードであると判断す
る。なお、連続受信の回数は任意に設定できる。
【0169】この場合、優先制御情報生成部9により、
障害情報をクリアする(ステップS1912)。そし
て、クロック選択部3によって、自ノードクロックに同
期する(図17のノードC以外のノード内破線参照)
(ステップS1913)。
【0170】つぎに、クロックマスタ確定情報設定部1
3によって、クロックマスタ確定ビットを「1」に設定
して優先制御情報に格納する(ステップS1914)。
そして、優先制御情報転送部8によって、伝送路の下流
ノードに対して優先制御情報を転送する(ステップS1
915)。
【0171】なお、この実施の形態10のクロック同期
制御システムは、リング型ネットワーク構築後、クロッ
クマスタノードに接続された外部クロックに障害が発生
したとき、新しいクロックマスタノードを決定し、決定
したクロックマスタノードに対して最小ホップ数の経路
でクロックを同期するものであるが、メッシュ型ネット
ワークにノードを接続した場合についても同様である。
【0172】このように実施の形態10のクロック同期
制御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノ
ードを固定するのではなく、ネットワークに接続するす
べてのノードにマスタ用クロックを備え、それぞれのク
ロック毎に優先順位を設定し、クロックマスタノードに
接続された外部クロックの故障時には、優先制御情報に
障害情報を格納してネットワーク上の各ノードに転送し
ているので、優先順位に応じて、クロックマスタノード
に接続された外部クロックの次に優先順位の高いクロッ
クを持つノードが、自動的に新しいクロックマスタノー
ドとして切り替わり、ネットワークの基準クロックを供
給することができるようになる。
【0173】また、実施の形態10のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報はクロック発信元情報を備
え、外部クロックと内部クロック各々の情報をクロック
の優先順位に基づいて設定することにより、クロックの
障害時は各ノードはクロック発信元に基づいて、より高
精度で高品質のクロックへ同期することができる。ま
た、各ノードにおいて、優先制御情報を解析することに
より、同期クロックの識別もできる。
【0174】また、実施の形態10のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報はクロックマスタ確定情報
を備え、クロックマスタ確定情報を受信したタイミング
でクロックマスタへ同期することにより、クロックの障
害時においても、ネットワーク上の各ノードはクロック
の同期タイミングを把握し、クロックマスタ確定前の不
正なクロックマスタへの同期を抑止することができる。
【0175】さらに、実施の形態10のクロック同期制
御システムでは、優先制御情報にホップ数を付加し、最
小ホップ数の経路でのクロックを選択することにより、
より高精度で品質の高い基準クロックを得ることができ
る。
【0176】実施の形態11.実施の形態10のクロッ
ク同期制御システムは、リング型ネットワーク構築後、
クロックマスタノードに接続された外部クロックに障害
が発生したとき、新しいクロックマスタノードを決定
し、決定したクロックマスタノードに対して最小ホップ
数の経路でクロックを同期するものであったが、この実
施の形態11のクロック同期制御システムは、メッシュ
型ネットワーク構築後、伝送路に障害が発生したとき
に、新しいクロックマスタノードを決定し、決定したク
ロックマスタノードに対して最小ホップ数の経路でクロ
ックを同期するものである。
【0177】図20は、この発明の実施の形態11であ
るクロック同期制御システムの各ノードにおける機能的
構成を示すブロック図である。実施の形態11のクロッ
ク同期制御システムは、フレーム同期部1と、優先制御
情報抽出部2と、クロック選択部3と、自ノードクロッ
ク生成部4と、外部クロック供給部5と、優先制御情報
比較部6と、優先順位設定部7と、優先制御情報転送部
8と、優先制御情報生成部9と、クロック発信元識別部
10と、クロック発信元情報設定部11と、クロックマ
スタ確定判定部12と、クロックマスタ確定情報設定部
13と、クロック保護部14とをネットワーク上の各ノ
ードに備えた構成となっている。
【0178】ここで、フレーム同期部1、優先制御情報
抽出部2、クロック選択部3、自ノードクロック生成部
4、外部クロック供給部5、優先制御情報比較部6、優
先順位設定部7、優先制御情報転送部8、優先制御情報
生成部9、クロック発信元識別部10、クロック発信元
情報設定部11、クロックマスタ確定判定部12、クロ
ックマスタ確定情報設定部13は、実施の形態8のクロ
ック同期制御システムと同様の構成であるため、図12
と同一符号を付し詳細な説明を省略する。また、SDH
フレームのフォーマットは実施の形態1で説明した図2
に示すフォーマットと、優先制御情報のフォーマットは
実施の形態1で説明した図3に示すフォーマットと同様
である。
【0179】クロック保護部14は、優先制御情報の受
信ができない場合に、一定の保護時間だけ優先制御情報
の受信を待機し、優先制御情報の受信を監視するもので
ある。
【0180】実施の形態11のクロック同期制御システ
ムによるクロック同期制御は、以下のように行われる。
図21は、実施の形態11におけるネットワーク構成と
優先制御情報の流れを示す説明図である。図22は、実
施の形態11のクロック同期制御システムにおけるクロ
ック同期制御の処理手順のフローチャートである。
【0181】まず、優先制御情報抽出部2によって優先
制御情報の転送停止を検出した場合には(ステップS2
201)、クロック保護部14によって一定の保護時間
だけ優先制御情報の受信を待機し(ステップS220
2)、保護時間経過後においても優先制御情報の転送が
停止されている場合、伝送路で障害が発生していること
を検出する(ステップS2203)。ここで、保護時間
は任意に設定可能である。
【0182】つぎに、障害が発生している方路がクロッ
クが同期している方路か否かを確認し(ステップS22
04)、同期している方路以外の伝送路に障害が発生し
ていると判断した場合、通常運用時の処理を行い、クロ
ックマスタ調停時の処理は行わない。
【0183】一方、同期している方路の伝送路に障害が
発生していると判断した場合であって、保護時間内に信
号が復旧しなければ、以下の処理によって新たにクロッ
クマスタノードを決定する。
【0184】まず、優先制御情報転送部8およびクロッ
ク保護部14によって、一定の保護時間、優先制御情報
の転送を停止する(ステップS2205)。そして、ク
ロックマスタ確定情報設定部13によってクロックマス
タ確定ビットをクリアする(ステップS2206)。
【0185】つぎに、優先制御情報生成部9によって、
自ノードクロックの優先順位およびホップ数「1」を優
先制御情報に設定する。さらに、クロック発信元情報設
定部11によって、供給クロックが内部クロック(0系
/1系)であるか、外部クロック(N系/E系)である
かを示すクロック発信元情報を優先制御情報に設定する
(ステップS2207)。そして、優先制御情報転送部
8によって、伝送路の下流ノードに対して、優先制御情
報を転送する(図21の)(ステップS2208)。
【0186】つぎに、上流ノードから転送されたSDH
フレームをフレーム同期部1によって受信し(ステップ
S2209)、SDHフレームのオーバへッド領域10
0に格納されている優先制御情報を優先制御情報抽出部
2によって抽出する。そして、クロック発信元識別部1
0によって、クロックの発信元が内部クロック(0系/
1系)であるか、外部クロック(N系/E系)であるか
を判定し、また優先制御情報比較部6と優先順位設定部
7によって、自ノードに設定された優先順位と抽出した
優先制御情報に格納された優先順位との比較を行う(ス
テップS2210)。
【0187】比較の結果、受信した優先制御情報に格納
された優先順位が自ノードの優先順位より高い場合に
は、受信した優先順位を優先制御情報に格納する(ステ
ップS2211、S2212)。さらに、優先制御情報
生成部9によって、ホップ数を加算して優先制御情報に
格納する。そして、優先制御情報転送部8によって、伝
送路の下流ノードに対して、優先制御情報を転送する
(図21のまたは、)(ステップS2213)。
そして、同じ優先順位の優先制御情報を連続して受信す
る(ステップS2214)。
【0188】つぎに クロックマスタ確定判定部12に
よって、クロックマスタ確定ビットを確認し(ステップ
S2215)、クロックマスタ確定ビットに「1」が設
定されている場合には、クロックマスタが確定されたこ
と、すなわち、クロックマスタへの同期タイミングを識
別する。そして、優先制御情報比較部6によって、ホッ
プ数を確認し(ステップS2216)、クロック選択部
3において最小ホップ数のクロックマスタに同期する
(図21のノードC以外のノード内破線を参照)(ステ
ップS2217)。
【0189】―方、ステップS2211における比較の
結果、自ノードの優先順位が受信した優先順位より高い
場合には、自ノードの優先順位を優先制御情報に設定す
るとともに、自ノードのクロックの発信元をクロック発
信元情報設定部11により優先制御情報に格納する(ス
テップS2218)。さらに、優先制御情報生成部9に
よって、ホップ数「1」を優先制御情報に設定する。そ
して、優先制御情報転送部8によって、伝送路の下流ノ
ードに対して、優先制御情報を転送する(図21のま
たは、)(ステップS2219)。
【0190】つぎに、同じ優先順位の優先制御情報を連
続して受信する(ステップS2220)。そして、受信
した優先順位が自ノードの優先順位と等しいときは、自
ノードがクロックマスタノードであると判断し、クロッ
ク選択部3によって自ノードクロックに同期する(図2
1のノードC内破線参照)(ステップS2221)。
【0191】つぎに、クロックマスタ確定情報設定部1
3によって、クロックマスタ確定ビットを「1」に設定
して優先制御情報に格納する(ステップS2222)。
そして、優先制御情報転送部8によって、伝送路の下流
ノードに対して優先制御情報を転送する(ステップS2
223)。
【0192】なお、実施の形態11のクロック同期制御
システムでは、メッシュ型ネットワーク構築後、伝送路
に障害が発生したとき、新しいクロックマスタノードを
決定し、決定したクロックマスタノードに対して最小ホ
ップ数の経路でクロックを同期しているが、リング型ネ
ットワークにノードを接続した場合の処理も同様に行わ
れる。
【0193】このように実施の形態11のクロック同期
制御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノ
ードを固定するのではなく、ネットワークに接続するす
べてのノードにマスタ用クロックを備え、それぞれのク
ロックごとに優先順位を設定し、クロックマスタノード
への方路の伝送路に障害が発生した場合、保護時間経過
後も優先制御情報の転送が停止されていることにより、
伝送路での障害発生を検出し、再度優先制御情報を転送
しあうことにより、別のノードが優先順位に応じて、自
動的に新しいクロックマスタノードとして切り替わり、
ネットワークの基準クロックを供給することができるよ
うになる。
【0194】また、実施の形態11のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報はクロック発信元情報を備
え、外部クロックと内部クロック各々の情報をクロック
の優先順位に基づいて設定しているので、クロックの障
害時は、各ノードはクロック発信元に基づいて、より高
精度で品質の高いクロックへ同期することができる。ま
た、各ノードにおいて、優先制御情報を解析することに
より、同期クロックの識別もできる。
【0195】さらに、実施の形態11のクロック同期制
御システムでは、優先制御情報はクロックマスタ確定情
報を備え、クロックマスタ確定情報を受信したタイミン
グでクロックマスタへ同期することにより、クロックの
障害時においても、ネットワーク上の各ノードはクロッ
クの同期タイミングを把握し、クロックマスタ確定前の
不正なクロックマスタへの同期を抑止することができ
る。
【0196】加えて、実施の形態11のクロック同期制
御システムでは、優先制御情報にホップ数を付加し、最
小ホップ数の経路でのクロックを選択することにより、
より高精度で品質の高い基準クロックを得ることができ
る。
【0197】実施の形態12.実施の形態11のクロッ
ク同期制御システムは、メッシュ型ネットワーク構築
後、伝送路に障害が発生したとき、一定の保護時間、優
先制御情報の転送が停止されていることを監視すること
により、伝送路の障害発生を検出し、障害発生検出後、
新しいクロックマスタノードを決定することにより、決
定したクロックマスタノードに対して最小ホップ数の経
路でクロックを同期するものであったが、この実施の形
態12のクロック同期制御システムは、受信光信号の異
常を示す警報出力を監視することにより、伝送路の障害
発生を検出するものである。
【0198】図23は、この発明の実施の形態12であ
るクロック同期制御システムの各ノードにおける機能的
構成を示すブロック図である。実施の形態12のクロッ
ク同期制御システムは、フレーム同期部1と、優先制御
情報抽出部2と、クロック選択部3と、自ノードクロッ
ク生成部4と、外部クロック供給部5と、優先制御情報
比較部6と、優先順位設定部7と、優先制御情報転送部
8と、優先制御情報生成部9と、クロック発信元識別部
10と、クロック発信元情報設定部11と、クロックマ
スタ確定判定部12と、クロックマスタ確定情報設定部
13と、警報検出部15とをネットワーク上の各ノード
に備えた構成となっている。
【0199】ここで、フレーム同期部1、優先制御情報
抽出部2、クロック選択部3、自ノードクロック生成部
4、外部クロック供給部5、優先制御情報比較部6、優
先順位設定部7、優先制御情報転送部8、優先制御情報
生成部9、クロック発信元識別部10、クロック発信元
情報設定部11、クロックマスタ確定判定部12、クロ
ックマスタ確定情報設定部13は、実施の形態8のクロ
ック同期制御システムと同様の構成であるため、図12
と同一符号を付し詳細な説明を省略する。また、SDH
フレームのフォーマットは実施の形態1で説明した図2
に示すフォーマットと、優先制御情報のフォーマットは
実施の形態1で説明した図3に示すフォーマットと同様
である。
【0200】警報検出部15は、優先制御情報の受信が
できない場合に、伝送路からの受信光信号の障害を示す
警報を検知するものである。また、クロック選択部3
は、警報検出部15による警報の検知のタイミングで同
期クロックを切り替えるものである。すなわち、この実
施の形態12のクロック同期制御システムでは、実施の
形態11のようなクロック保護部14を用いずに、警報
検出部15によって障害を検出する点が実施の形態11
のクロック同期制御システムと異なっている。このた
め、ネットワーク構成と優先制御情報の流れは図21で
説明した実施の形態11のクロック同期制御システムと
同様であるので説明を省略する。
【0201】受信光信号にエラーが発生した場合には、
フレーム同期部1は、LOS(Loss ofNgnal)等の受信光信
号エラーを示す警報として出力する。この警報を警報検
出部15によって監視することにより、伝送路の障害を
検出する。障害を検出した以降の処理は、実施の形態1
1のクロック同期制御システムにおける図22のステッ
プS2203以降の処理と同様であるため、説明を省略
する。
【0202】なお、実施の形態12のクロック同期制御
システムは、メッシュ型ネットワーク構築後、伝送路に
障害が発生したとき、新しいクロックマスタノードを決
定し、決定したクロックマスタノードに対して最小ホッ
プ数の経路でクロックを同期するものであるが、リング
型ネットワークにノードを接続したときの処理も同様に
行われる。
【0203】このように実施の形態12のクロック同期
制御システムでは、クロックマスタノードとスレーブノ
ードを固定するのではなく、ネットワークに接続するす
べてのノードにマスタ用クロックを備え、それぞれのク
ロック毎に優先順位を設定し、クロックマスタノードへ
の方路の伝送路に障害が発生した場合、フレーム同期部
1によって警報を出力し、警報検出部15によって警報
を監視することにより、伝送路での障害発生を検出し、
再度優先制御情報を転送しあうので、別のノードが優先
順位に応じて、自動的に新しいクロックマスタノードと
して切り替わり、ネットワークの基準クロックを供給す
ることができるようになる。
【0204】また、実施の形態12のクロック同期制御
システムでは、警報検出部15によって警報を監視する
ことにより、迅速に別のクロックマスタノードへ同期す
ることができる。
【0205】さらに、実施の形態12のクロック同期制
御システムでは、優先制御情報はクロック発信元情報を
備え、外部クロックと内部クロック各々の情報をクロッ
クの優先順位に基づいて設定しているので、クロックの
障害時は、各ノードはクロック発信元に基づいて、より
高精度で品質の高いクロックへ同期することができる。
また、各ノードにおいて、優先制御情報を解析すること
により、同期クロックの識別もできる。
【0206】また、実施の形態12のクロック同期制御
システムでは、優先制御情報にホップ数を付加し、最小
ホップ数の経路でのクロックを選択しているので、より
高精度で品質の高い基準クロックを得ることができる。
【0207】加えて、実施の形態12のクロック同期制
御システムでは、優先制御情報はクロックマスタ確定情
報を備え、クロックマスタ確定情報を受信したタイミン
グでクロックマスタへ同期することとしているので、ク
ロックの障害時においても、ネットワーク上の各ノード
はクロックの同期タイミングを把握し、クロックマスタ
確定前の不正なクロックマスタへの同期を抑止すること
ができる。
【0208】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、任意のノードをクロックマスタノードとして常にネ
ットワーク上の高精度な基準クロックを供給することが
できるという効果を奏する。
【0209】つぎの発明によれば、メッシュ型ネットワ
ーク上の任意のノードをクロックマスタノードとして決
定することができ、メッシュ型ネットワークにおいても
常に高精度な基準クロックを供給することができるとい
う効果を奏する。
【0210】つぎの発明によれば、外部クロックを有す
るノードを優先的にクロックマスタノードに決定するこ
とができ、より高精度な基準クロックを供給することが
できるという効果を奏する。
【0211】つぎの発明によれば、クロックの品質劣化
の少ない方の経路から受信されるクロックを同期クロッ
クとすることができ、より高精度の基準クロックを供給
することができるという効果を奏する。
【0212】つぎの発明によれば、クロック供給に障害
が発生した場合でも、別のノードが優先順位に応じてク
ロックマスタノードに切り替わり、常にネットワークの
基準クロックを供給することができるという効果を奏す
る。
【0213】つぎの発明によれば、クロックマスタノー
ドの障害発生によりクロック供給ができなくなった場合
でも、別のノードが優先順位に応じて自動的に新しいク
ロックマスタノードとして切り替わり、常にネットワー
クの基準クロックを供給することができるという効果を
奏する。
【0214】つぎの発明によれば、クロックマスタノー
ドの障害発生によりクロック供給ができなくなった場合
でも、常にネットワークの基準クロックを供給すること
ができ、また障害発生時の瞬断時間を短くすることがで
きるという効果を奏する。
【0215】つぎの発明によれば、同期クロックの選択
の際にクロックの発信元の相違を考慮に入れて、より高
品質のクロックへ同期することができ、より高精度な基
準クロックを得ることができるという効果を奏する。ま
た、この発明によれば、優先制御情報にクロック発信元
情報が設定されているので、優先制御情報を解析するこ
とにより、同期クロックの識別を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0216】つぎの発明によれば、優先制御情報を解析
することにより、より優先順位の高いクロック発信元を
識別することができ、より高精度な基準クロックを得る
ことができるという効果を奏する。
【0217】つぎの発明によれば、ネットワーク上の各
ノードがクロックマスタノードの確定および非確定を把
握でき、クロックマスタノード確定前の不正なクロック
マスタノードへ同期することを未然に防止できるという
効果を奏する。
【0218】つぎの発明によれば、ネットワーク上の各
ノードがスレーブノードの確定したクロックマスタノー
ドへの同期タイミングを把握でき、クロックマスタノー
ド確定前の不正なクロックマスタノードへ同期すること
を確実に防止できるという効果を奏する。
【0219】つぎの発明によれば、伝送路に障害が発生
しているのか、単なる通信遅延が生じているのかを正確
に把握することができるという効果を奏する。
【0220】つぎの発明によれば、伝送路の障害を判定
して同期クロックの再調停を行うことができるという効
果を奏する。
【0221】つぎの発明によれば、伝送路の障害を優先
制御情報の受信によって判定するのではなく警報検知に
よって行うので、障害の有無を正確に検知することがで
き、障害発生時の対応を速やかに行うことができるとい
う効果を奏する。
【0222】つぎの発明によれば、警報検知のタイミン
グによってクロックマスタノードの再調停を行うことが
でき、高速に同期クロックを切り替えることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜7であるクロック
同期制御システムの各ノードごとの機能的構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 実施の形態1〜12のクロック同期制御シス
テムにおいて伝送されるSDHフレームのフォーマット
を示すデータ構造図である。
【図3】 実施の形態1〜12のクロック同期制御シス
テムでSDHフレームのオーバヘッド領域に格納される
優先制御情報のフォーマットを示すデータ構造図であ
る。
【図4】 図1に示した実施の形態1及び実施の形態3
のクロック同期制御システムにおけるネットワーク構成
と優先制御情報の流れを示す説明図である。
【図5】 図1に示した実施の形態1及び実施の形態3
のクロック同期制御システムによるクロック同期制御の
処理手順のフローチャートである。
【図6】 図1に示した実施の形態2のクロック同期制
御システムにおけるネットワーク構成と優先制御情報の
流れを示す説明図である。
【図7】 図1に示した実施の形態2及び実施の形態6
のクロック同期制御システムによるクロック同期制御の
処理手順のフローチャートである。
【図8】 図1に示した実施の形態4及び実施の形態6
のクロック同期制御システムにおけるネットワーク構成
と優先制御情報の流れを示す説明図である。
【図9】 図1に示した実施の形態4のクロック同期制
御システムによるクロック同期制御の処理手順のフロー
チャートである。
【図10】 図1に示した実施の形態5のクロック同期
制御システムにおけるネットワーク構成と優先制御情報
の流れを示す説明図である。
【図11】 図1に示した実施の形態5及び実施の形態
7のクロック同期制御システムによるクロック同期制御
の処理手順のフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態8、9および10で
あるクロック同期制御システムの各ノードにおける機能
的構成を示すブロック図である。
【図13】 図12に示す実施の形態8のクロック同期
制御システムにおけるネットワーク構成と優先制御情報
の流れを示す説明図である。
【図14】 図12に示す実施の形態8のクロック同期
制御システムのクロックマスタノードにおけるクロック
同期制御の処理手順のフローチャートである。
【図15】 図12に示す実施の形態8のクロック同期
制御システムのスレーブノードにおけるクロック同期制
御の処理手順のフローチャートである。
【図16】 図12に示す実施の形態9のクロック同期
制御システムにおけるネットワーク構成と優先制御情報
の流れを示す説明図である。
【図17】 図12に示す実施の形態10のクロック同
期制御システムにおけるネットワーク構成と優先制御情
報の流れを示す説明図である。
【図18】 図12に示す実施の形態10のクロック同
期制御システムのクロックマスタノードにおけるクロッ
ク同期制御の処理手順のフローチャートである。
【図19】 図12に示す実施の形態10のクロック同
期制御システムのスレーブノードにおけるクロック同期
制御の処理手順のフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態11であるクロック
同期制御システムの各ノードにおける機能的構成を示す
ブロック図である。
【図21】 図20に示す実施の形態11のクロック同
期制御システムにおけるネットワーク構成と優先制御情
報の流れを示す説明図である。
【図22】 図20に示す実施の形態11のクロック同
期制御システムにおけるクロック同期制御の処理手順の
フローチャートである。
【図23】 この発明の実施の形態12であるクロック
同期制御システムの各ノードにおける機能的構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 フレーム同期部、2 優先制御情報抽出部、3 クロ
ック選択部、4 自ノードクロック生成部、5 外部クロ
ック供給部、6 優先制御情報比較部、7 優先順位設定
部、8 優先制御情報転送部、9 優先制御情報生成部、
10 クロック発信元識別部、11 クロック発信元情
報設定部、12 クロックマスタ確定判定部、13 ク
ロックマスタ確定情報設定部、14 クロック保護部、
15 警報検出部、100 オーバヘッド領域、100
a 優先制御情報格納領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑森 壽文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 一番ヶ瀬 広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K028 KK12 MM05 NN01 NN32 5K031 AA10 CB03 DA06 DB07 5K047 AA03 AA18 BB13 GG01 GG07 HH01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台のクロックマスタノードと複数のス
    レーブノードから構成される双方向のリング型ネットワ
    ークにおける網同期を設定するクロック同期制御システ
    ムにおいて、 各ノードは、 ノード内部で独立したクロックを供給する自ノードクロ
    ック生成手段と、 自ノードクロックに対し優先順位を、または外部クロッ
    クが供給されるときは外部クロックに対し優先順位を設
    定する優先順位設定手段と、 上流ノードからフレームを受信するとともに、伝送路信
    号を同期するフレーム同期手段と、 受信したフレームから優先順位が設定された優先制御情
    報を抽出する優先制御情報抽出手段と、 前記優先順位設定手段に設定された優先順位と、上流ノ
    ードから取得した優先制御情報に格納された優先順位と
    を比較し、優先順位の高い方のノードの優先順位を優先
    制御情報に設定するように優先制御情報生成手段に指令
    する優先制御情報比較手段と、 優先順位を設定した優先制御情報を生成する優先制御情
    報生成手段と、 前記優先制御情報生成手段により生成された優先制御情
    報を下流ノードに転送する優先制御情報転送手段と、 受信した優先制御情報の優先順位に基づいて、同期クロ
    ックを選択するクロック選択手段と、 を備えたものであることを特徴とするクロック同期制御
    システム。
  2. 【請求項2】 1台のクロックマスタノードと複数のス
    レーブノードから構成される双方向のメッシュ型ネット
    ワークにおける網同期を設定するクロック同期制御シス
    テムにおいて、 各ノードは、 ノード内部で独立したクロックを供給する自ノードクロ
    ック生成手段と、 ノード内部で生成された自ノードクロックに対し優先順
    位を、または外部クロックが供給されるときは外部クロ
    ックに対し優先順位を設定する優先順位設定手段と、 上流ノードからフレームを受信するとともに、伝送路信
    号を同期するフレーム同期手段と、 受信したフレームから優先順位が設定された優先制御情
    報を抽出する優先制御情報抽出手段と、 前記優先順位設定手段に設定された優先順位と、上流ノ
    ードから取得した優先制御情報に格納された優先順位と
    を比較し、優先順位の高い方のノードの優先順位を優先
    制御情報に設定するように優先制御情報生成手段に指令
    する優先制御情報比較手段と、 優先順位を設定した優先制御情報を生成する優先制御情
    報生成手段と、 前記優先制御情報生成手段により生成された優先制御情
    報を下流ノードに転送する優先制御情報転送手段と、 受信した優先制御情報の優先順位に基づいて、同期クロ
    ックを選択するクロック選択手段と、 を備えたものであることを特徴とするクロック同期制御
    システム。
  3. 【請求項3】 前記優先順位設定手段は、外部クロック
    が供給されるときは外部クロックに対し自ノードクロッ
    クの優先順位よりも高い優先順位を設定するものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のクロック同
    期制御システム。
  4. 【請求項4】 前記優先制御情報は、クロックマスタノ
    ードから自ノードまでの中継段数が設定されたものであ
    り、 前記クロック選択手段は、最小中継段数の経路中のノー
    ドのクロックをクロック同期として選択するものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のクロック同
    期制御システム。
  5. 【請求項5】 前記優先制御情報は、クロックの障害情
    報が設定されるものであり、 前記クロック選択手段は、クロックの障害発生時に、障
    害が発生したクロックの次に優先順位の高いクロックを
    供給するノードをクロックマスタノードとして同期クロ
    ックを選択するものであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のクロック同期制御システム。
  6. 【請求項6】 前記クロック選択手段は、クロックマス
    タノードの障害により、クロック供給ができなくなった
    場合に、隣接するスレーブノードの自ノードクロックま
    たは外部クロックから暫定クロックを供給し、優先制御
    情報を再転送することにより、障害が発生したクロック
    マスタノードの次に優先順位の高いクロックを供給する
    ノードをクロックマスタノードとして同期クロックを選
    択するものであることを特徴とする請求項1または2に
    記載のクロック同期制御システム。
  7. 【請求項7】 前記クロック選択手段は、クロックマス
    タノードの障害により、クロック供給ができなくなった
    場合に、クロックマスタノードが新たに決定されるまで
    一時的に隣接ノードからの主信号に同期し、自ノード内
    は自ノードクロックに同期するようにクロックの選択を
    行うものであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のクロック同期制御システム。
  8. 【請求項8】 クロックの発信元を示すクロック発信元
    情報を、前記優先制御情報に設定するクロック発信元情
    報設定手段と、 前記優先制御情報を受信した場合に、前記クロック発信
    元情報に基づいて、クロックの発信元を判断するクロッ
    ク発信元識別手段と、をさらに備え、 前記クロック選択手段は、さらに前記クロック発信元識
    別手段による判断結果に基づいて同期クロックを選択す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のクロック
    同期制御システム。
  9. 【請求項9】 前記クロック発信元情報設定手段は、ク
    ロック発信元情報として、外部クロックおよび内部クロ
    ックに関する情報を各優先順位に基づいて、優先制御情
    報に設定することを特徴とする請求項8に記載のクロッ
    ク同期制御システム。
  10. 【請求項10】 クロックマスタノードの確定または非
    確定を示すクロックマスタ確定情報を、前記優先制御情
    報に設定するクロックマスタ確定情報設定手段と、 前記優先制御情報を受信した際に、前記クロックマスタ
    確定情報に基づいて、前記クロックマスタノードが確定
    されたか否かを判定するクロックマスタ確定判定手段
    と、をさらに備え、 前記クロック選択手段は、前記クロックマスタ確定判定
    手段による判定結果に基づいて、同期クロックを選択す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のクロック
    同期制御システム。
  11. 【請求項11】 前記クロックマスタ確定情報設定手段
    は、前記クロックマスタ確定情報として、前記スレーブ
    ノードの確定したクロックマスタノードへの同期タイミ
    ングを示す情報を前記優先制御情報に設定するものであ
    り、 前記クロック選択手段は、前記同期タイミングで同期ク
    ロックを選択することを特徴とする請求項10に記載の
    クロック同期制御システム。
  12. 【請求項12】 前記優先制御情報の受信ができない場
    合に、前記優先制御情報の受信を一定の保護時間待機す
    るクロック保護手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項1または2に記載のクロック同期制御システム。
  13. 【請求項13】 前記クロック保護手段は、さらに、前
    記優先制御情報の受信ができない方向の伝送路からの前
    記優先制御情報の受信を前記保護時間の間監視すること
    を特徴とする請求項12に記載のクロック同期制御シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記優先制御情報の受信ができない場
    合に、伝送路からの受信信号の障害を示す警報を検知す
    る警報検知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のクロック同期制御システム。
  15. 【請求項15】 前記クロック選択手段は、前記警報検
    知手段による警報の検知のタイミングに基づいて、同期
    クロックを切り替えることを特徴とする請求項14に記
    載のクロック同期制御システム。
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