JP2003051008A - 車両認識装置及び車間距離検出装置 - Google Patents

車両認識装置及び車間距離検出装置

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JP2003051008A
JP2003051008A JP2001236222A JP2001236222A JP2003051008A JP 2003051008 A JP2003051008 A JP 2003051008A JP 2001236222 A JP2001236222 A JP 2001236222A JP 2001236222 A JP2001236222 A JP 2001236222A JP 2003051008 A JP2003051008 A JP 2003051008A
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JP
Japan
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edge
vehicle
horizontal
edges
vertical
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JP2001236222A
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English (en)
Inventor
Yuichi Koike
雄一 小池
Toshihiro Yamamura
智弘 山村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一車両によるエッジ位置の認識を精度良く
行うことができる車両認識装置を提供すること、及び、
車間距離検出手段より取得した車間距離結果が信頼でき
ない場合にも、エッジ間最大幅に基づいて車間距離を精
度良く検出することができる車間距離検出装置を提供す
ること。 【解決手段】 車両存在領域から少なくとも四つのエッ
ジ(垂直エッジと水平ヘッジの少なくとも一方)を検出
し、エッジ間幅の比率を算出し、フレーム毎に比較し、
比率が変化しないエッジを同一車両によるエッジである
と認識する構成とした。同一車両から検出したと認識し
たエッジのうち、最も外側に位置するエッジ間の幅を算
出し、それを最大幅としてレーザレーダ10より得た車
間距離データとのマッチングに使用すると共に、エッジ
間最大幅に基づいて車間距離を算出するように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車両の前方を走
行する先行車両を前方画像に基づいて認識する車両認識
装置、及び、認識された先行車両までの車間距離を画像
に基づいて検出する車間距離検出装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両認識装置としては、例えば、
特開平8−329397号公報に記載のものが知られて
いる。この公報には、エッジ特徴を強調し、車両を確実
に検出することを目的とし、車両の進行方向をカメラで
撮像し、原画像データを微分することにより微分画像を
生成する。その画像から水平・垂直エッジの特徴量を算
出し、それらの特徴量等から画像内での車両の存在・サ
イズ・位置等を算出し先行車両を認識する技術が記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両認識装置にあっては、エッジの特徴量を強調させて
から車両の検出に用いるため、道路の継ぎ目・汚れ等を
エッジとして検出することがあり、それらを車両の一部
と認識してしまう可能性がある。さらに、エッジ間幅を
車間距離検出の基準として使用するため、エッジを誤認
識すると、車間距離精度が悪くなることがある。
【0004】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、第1の目的とするところは、同一車両によるエ
ッジ位置の認識を精度良く行うことができる車両認識装
置を提供することにある。
【0005】第2の目的とするところは、車間距離検出
手段より取得した車間距離結果が信頼できない場合に
も、エッジ間最大幅に基づいて車間距離を精度良く検出
することができる車間距離検出装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に係る発明では、自車両の前方を撮像
する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前方画像内
で車両の存在領域を推定する車両存在領域推定手段と、
推定された車両の存在領域からエッジを検出するエッジ
検出手段と、検出したエッジから特徴量に応じて少なく
とも四つのエッジを選択するエッジ選択手段と、前記エ
ッジ選択手段により選択したエッジから、基準となるエ
ッジ間幅を設定する基準エッジ間設定手段と、前記基準
エッジ間設定手段により設定された基準エッジ間幅に基
づいて、各エッジ間幅の比率を算出するエッジ間比率算
出手段と、前記エッジ間比率算出手段によりフレーム毎
に算出した比率を連続的に比較するエッジ間比率比較手
段と、前記エッジ間比率比較手段によるそれぞれの比較
結果が連続して一致している場合、それらのエッジが同
一車両から検出されたものであると認識する同一車両エ
ッジ認識手段と、を備えていることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
の車両認識装置において、前記エッジ検出手段は、車両
の存在領域から垂直エッジを検出する垂直エッジ検出手
段であることを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明では、請求項1に記載
の車両認識装置において、前記エッジ検出手段は、車両
の存在領域から水平エッジを検出する水平エッジ検出手
段であることを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明では、請求項2に記載
の車両認識装置において、前記撮像手段により撮像した
画面内で検出した車両下影領域候補の位置を算出する車
両下影領域候補位置算出手段と、前記車両下影領域候補
位置算出手段により車両下影領域候補を検出したフレー
ムにおいて、その位置に基づいて垂直エッジを検出する
ためのウィンドウを設定する垂直エッジ検出ウィンドウ
設定手段とを設け、前記エッジ選択手段を、設定された
ウィンドウ内で前記垂直エッジ検出手段により検出した
複数の垂直エッジのうち、エッジ強度の上位から四つま
での垂直エッジを選択する垂直エッジ選択手段とし、前
記基準エッジ間設定手段を、垂直エッジ選択手段により
選択した四つの垂直エッジから、中央二つのエッジ間を
基準エッジ間幅として設定する垂直基準エッジ間設定手
段とし、前記エッジ間比率算出手段を、外側二つの垂直
エッジとそれぞれ隣接する垂直エッジ間の幅を検出し、
それらの幅と基準エッジ間幅の比率を算出する垂直エッ
ジ間比率算出手段としたことを特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明では、請求項3に記載
の車両認識装置において、前記撮像手段により撮像した
画面内で検出した車両下影領域候補の位置を算出する車
両下影領域候補位置算出手段と、前記車両下影領域候補
位置算出手段により車両下影領域候補を検出したフレー
ムにおいて、その位置に基づいて水平エッジを検出する
ためのウィンドウを設定する水平エッジ検出ウィンドウ
設定手段とを設け、前記エッジ選択手段を、設定された
ウィンドウ内で前記水平エッジ検出手段により検出した
複数の水平エッジのうち、エッジ強度の上位から四つま
での水平エッジを選択する水平エッジ選択手段とし、前
記基準エッジ間設定手段を、水平エッジ選択手段により
選択した四つの水平エッジから、中央二つのエッジ間を
基準エッジ間幅として設定する水平基準エッジ間設定手
段とし、前記エッジ間比率算出手段を、外側二つの水平
エッジとそれぞれ隣接する水平エッジ間の幅を検出し、
それらの幅と基準エッジ間幅の比率を算出する水平エッ
ジ間比率算出手段としたことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明では、請求項2または
請求項4に記載の車両認識装置において、前記垂直エッ
ジ選択手段を、選択した四つの垂直エッジのうち、外側
に位置するどちらか一つの垂直エッジが車両以外のもの
であると認識した場合、その垂直エッジの最も近傍にあ
り、かつ、車両側にある垂直エッジを車両以外の垂直エ
ッジに代えて新たに選択する手段とし、前記垂直エッジ
選択手段により得られた新たな四つの垂直エッジに関す
る垂直エッジ位置データが求められると、これをデータ
更新により保存する垂直エッジ位置データ保存手段を設
けたことを特徴とする。
【0012】請求項7に係る発明では、請求項3または
請求項5に記載の車両認識装置において、前記水平直エ
ッジ選択手段を、選択した四つの水平エッジのうち、外
側に位置するどちらか一つの水平エッジが車両以外のも
のであると認識した場合、その水平エッジの最も近傍に
あり、かつ、車両側にある水平エッジを車両以外の水平
エッジに代えて新たに選択する手段とし、前記水平エッ
ジ選択手段により得られた新たな四つの水平エッジに関
する水平エッジ位置データが求められると、これをデー
タ更新により保存する水平エッジ位置データ保存手段を
設けたことを特徴とする。
【0013】請求項8に係る発明では、請求項1に記載
の車両認識装置において、前記エッジ間比率算出手段
を、垂直基準エッジ間幅と水平基準エッジ間幅の比率を
算出する水平・垂直エッジ間比率算出手段とし、前記エ
ッジ間比率比較手段を、水平・垂直エッジ間比率算出手
段によりフレーム毎に算出した比率を連続的に比較する
水平・垂直エッジ間比率比較手段とし、前記同一車両エ
ッジ認識手段を、水平・垂直エッジ間比率比較手段によ
るそれぞれの比較結果が連続して一致している場合、そ
れらの選択した水平・垂直エッジが同一車両から検出さ
れたものであると認識する手段としたことを特徴とす
る。
【0014】上記第2の目的を達成するため、請求項9
に係る発明では、自車両の前方を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段にて撮像した前方画像内で車両の存在領域
を推定する車両存在領域推定手段と、推定された車両の
存在領域からエッジを検出するエッジ検出手段と、検出
したエッジから特徴量に応じて少なくとも四つのエッジ
を選択するエッジ選択手段と、前記エッジ選択手段によ
り選択したエッジから、基準となるエッジ間幅を設定す
る基準エッジ間設定手段と、前記基準エッジ間設定手段
により設定された基準エッジ間幅に基づいて、各エッジ
間幅の比率を算出するエッジ間比率算出手段と、前記エ
ッジ間比率算出手段によりフレーム毎に算出した比率を
連続的に比較するエッジ間比率比較手段と、前記エッジ
間比率比較手段によるそれぞれの比較結果が連続して一
致している場合、それらのエッジが同一車両から検出さ
れたものであると認識する同一車両エッジ認識手段と、
同一車両から検出したものであると認識したエッジのう
ち、最も外側に位置するエッジ間の幅を算出し、それを
最大幅とするエッジ間最大幅算出手段と、自車両と先行
車両の車間距離を検出する車間距離検出手段と、前記エ
ッジ間最大幅算出手段により算出した最大幅と、前記車
間距離検出手段より得た車間距離データとの関係を記憶
し、該車間距離検出結果が信頼できない場合、画像から
車間距離データを算出する画像車間距離算出手段と、を
備えていることを特徴とする。
【0015】請求項10に係る発明では、請求項9に記
載の車間距離検出装置において、前記エッジ間最大幅算
出手段を、水平エッジ間最大幅と垂直エッジ間最大幅と
を比較し、その幅の大きい方を車間距離検出用の最大幅
として使用する水平・垂直エッジ間最大幅算出手段とし
たことを特徴とする。
【0016】請求項11に係る発明では、請求項9に記
載の車間距離検出装置において、前記エッジ間比率算出
手段を、垂直基準エッジ間幅と水平基準エッジ間幅の比
率を算出する水平・垂直エッジ間比率算出手段とし、前
記エッジ間比率比較手段を、水平・垂直エッジ間比率算
出手段によりフレーム毎に算出した比率を連続的に比較
する水平・垂直エッジ間比率比較手段とし、前記同一車
両エッジ認識手段を、選択した四つずつのエッジのう
ち、外側に位置するそれぞれ二つの水平・垂直エッジが
車両でないと認識し、かつ、水平・垂直エッジ間比率算
出手段により算出した垂直基準エッジ間幅と水平基準エ
ッジ間幅の比率が一致しない場合には、それらの選択し
た水平・垂直エッジが同一車両から検出されたものでは
ないと認識する手段とし、前記同一車両エッジ認識手段
により水平・垂直エッジが同一車両から検出されたもの
ではないと認識された場合、画像から車間距離の算出を
行わないことを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】請求項1に係る発明にあって
は、車両存在領域推定手段において、自車両の前方を撮
像する撮像手段にて撮像した前方画像内で車両の存在領
域が推定され、エッジ検出手段において、推定された車
両の存在領域からエッジが検出され、エッジ選択手段に
おいて、検出したエッジから特徴量に応じて少なくとも
四つのエッジが選択され、基準エッジ間設定手段におい
て、エッジ選択手段により選択したエッジから、基準と
なるエッジ間幅が設定され、エッジ間比率算出手段にお
いて、基準エッジ間設定手段により設定された基準エッ
ジ間幅に基づいて、各エッジ間幅の比率が算出され、エ
ッジ間比率比較手段において、エッジ間比率算出手段に
よりフレーム毎に算出した比率が連続的に比較され、同
一車両エッジ認識手段において、エッジ間比率比較手段
によるそれぞれの比較結果が連続して一致している場
合、それらのエッジが同一車両から検出されたものであ
ると認識される。すなわち、車両存在領域から少なくと
も四つのエッジを検出し、エッジ間幅の比率を算出し、
フレーム毎に比較し、比率が変化しないエッジを同一車
両によるエッジであると認識するため、同一車両による
エッジ位置の認識を精度良く行うことができる。
【0018】請求項2に係る発明にあっては、エッジ検
出手段において、エッジ検出の対象として、車両の存在
領域から垂直エッジを検出するため、エッジ間幅により
算出する車間距離の精度や分解能を高くすることができ
る、請求項3に係る発明にあっては、エッジ検出手段に
おいて、エッジ検出の対象として、車両の存在領域から
水平エッジを検出するため、光環境や交直状況が悪い状
況下でも比較的安定してエッジを検出することができ
る。
【0019】請求項4に係る発明にあっては、車両下影
領域候補位置算出手段において、撮像手段により撮像し
た画面内で検出した車両下影領域候補の位置が算出さ
れ、垂直エッジ検出ウィンドウ設定手段において、車両
下影領域候補位置算出手段により車両下影領域候補を検
出したフレームにおいて、その位置に基づいて垂直エッ
ジを検出するためのウィンドウが設定され、垂直エッジ
選択手段において、設定されたウィンドウ内で垂直エッ
ジ検出手段により検出した複数の垂直エッジのうち、エ
ッジ強度の上位から四つまでの垂直エッジが選択され、
垂直基準エッジ間設定手段において、垂直エッジ選択手
段により選択した四つの垂直エッジから、中央二つのエ
ッジ間が基準エッジ間幅として設定され、垂直エッジ間
比率算出手段において、外側二つの垂直エッジとそれぞ
れ隣接する垂直エッジ間の幅を検出し、それらの幅と基
準エッジ間幅の比率が算出される。すなわち、各フレー
ムにおいて垂直エッジの位置データからトラッキング処
理を行い新たに垂直エッジを四つ選択し、それらの位置
データを保存し、処理を順次連続して行うようにしたた
め、車両存在領域の左右方向の位置変化に対応してエッ
ジを検出することができる。
【0020】請求項5に係る発明にあっては、車両下影
領域候補位置算出手段において、撮像手段により撮像し
た画面内で検出した車両下影領域候補の位置が算出さ
れ、水平エッジ検出ウィンドウ設定手段において、車両
下影領域候補位置算出手段により車両下影領域候補を検
出したフレームにおいて、その位置に基づいて水平エッ
ジを検出するためのウィンドウが設定され、水平エッジ
選択手段において、設定されたウィンドウ内で水平エッ
ジ検出手段により検出した複数の水平エッジのうち、エ
ッジ強度の上位から四つまでの水平エッジが選択され、
水平基準エッジ間設定手段において、水平エッジ選択手
段により選択した四つの水平エッジから、中央二つのエ
ッジ間が基準エッジ間幅として設定され、水平エッジ間
比率算出手段において、外側二つの水平エッジとそれぞ
れ隣接する水平エッジ間の幅を検出し、それらの幅と基
準エッジ間幅の比率が算出される。すなわち、各フレー
ムにおいて水平エッジの位置データからトラッキング処
理を行い新たに水平エッジを四つ選択し、それらの位置
データを保存し、処理を順次連続して行うようにしたた
め、車両存在領域の前後方向の位置変化に対応してエッ
ジを検出することができる。
【0021】請求項6に係る発明にあっては、垂直エッ
ジ選択手段において、選択した四つの垂直エッジのう
ち、外側に位置するどちらか一つの垂直エッジが車両以
外のものであると認識した場合、その垂直エッジの最も
近傍にあり、かつ、車両側にある垂直エッジが車両以外
の垂直エッジに代えて新たに選択され、垂直エッジ位置
データ保存手段において、垂直エッジ選択手段により得
られた新たな四つの垂直エッジに関する垂直エッジ位置
データが求められると、これがデータ更新により保存さ
れる。すなわち、フレーム毎の比率比較結果から、四つ
の垂直エッジのうち、両端に位置するどちらか一つのエ
ッジが車両以外のものであると認識した場合、その垂直
エッジの最も近傍で車両側にある垂直エッジが新たに選
択されるため、選択した四つの垂直エッジから車両以外
の垂直エッジを除去し、同一車両による正しい垂直エッ
ジを検出することができる。
【0022】請求項7に係る発明にあっては、水平エッ
ジ選択手段において、選択した四つの水平エッジのう
ち、外側に位置するどちらか一つの水平エッジが車両以
外のものであると認識した場合、その水平エッジの最も
近傍にあり、かつ、車両側にある水平エッジが車両以外
の水平エッジに代えて新たに選択され、水平エッジ位置
データ保存手段において、水平エッジ選択手段により得
られた新たな四つの水平エッジに関する水平エッジ位置
データが求められると、これがデータ更新により保存さ
れる。すなわち、フレーム毎の比率比較結果から、四つ
の水平エッジのうち、両端に位置するどちらか一つのエ
ッジが車両以外のものであると認識した場合、その水平
エッジの最も近傍で車両側にある水平エッジが新たに選
択されるため、選択した四つの水平エッジから車両以外
の水平エッジを除去し、同一車両による正しい水平エッ
ジを検出することができる。
【0023】請求項8に係る発明にあっては、水平・垂
直エッジ間比率算出手段において、垂直基準エッジ間幅
と水平基準エッジ間幅の比率が算出され、水平・垂直エ
ッジ間比率比較手段において、水平・垂直エッジ間比率
算出手段によりフレーム毎に算出した比率が連続的に比
較され、同一車両エッジ認識手段において、水平・垂直
エッジ間比率比較手段によるそれぞれの比較結果が連続
して一致している場合、それらの選択した水平・垂直エ
ッジが同一車両から検出されたものであると認識され
る。すなわち、水平・垂直エッジの両方を検出し、相互
の比率から同一車両によるエッジかどうかを判定するた
め、垂直エッジと水平エッジの一方のみを用いて判定す
る場合に比べ、検出したエッジが同一車両によるものか
否かの判断をより確実に行うことができる。
【0024】請求項9に係る発明にあっては、車両存在
領域推定手段において、自車両の前方を撮像する撮像手
段にて撮像した前方画像内で車両の存在領域が推定さ
れ、エッジ検出手段において、推定された車両の存在領
域からエッジが検出され、エッジ選択手段において、検
出したエッジから特徴量に応じて少なくとも四つのエッ
ジが選択され、基準エッジ間設定手段において、エッジ
選択手段により選択したエッジから、基準となるエッジ
間幅が設定され、エッジ間比率算出手段において、基準
エッジ間設定手段により設定された基準エッジ間幅に基
づいて、各エッジ間幅の比率が算出され、エッジ間比率
比較手段において、エッジ間比率算出手段によりフレー
ム毎に算出した比率が連続的に比較され、同一車両エッ
ジ認識手段において、エッジ間比率比較手段によるそれ
ぞれの比較結果が連続して一致している場合、それらの
エッジが同一車両から検出されたものであると認識さ
れ、エッジ間最大幅算出手段において、同一車両から検
出したものであると認識したエッジのうち、最も外側に
位置するエッジ間の幅(最大幅)が算出され、画像車間
距離算出手段において、エッジ間最大幅算出手段により
算出した最大幅と、車間距離検出手段より得た車間距離
データとの関係を記憶し、レーダー方式等の車間距離検
出手段による車間距離検出結果が信頼できない場合、画
像から車間距離データが算出される。すなわち、同一車
両から検出したと認識したエッジのうち、最も外側に位
置するエッジ間の幅を算出し、それを最大幅として車間
距離検出手段より得た車間距離データとのマッチングに
使用したため、車間距離検出手段より得た車間距離デー
タが信頼できない場合に、エッジ間最大幅に基づいて車
間距離を精度良く検出することができる。
【0025】請求項10に係る発明にあっては、水平・
垂直エッジ間最大幅算出手段において、水平エッジ間最
大幅と垂直エッジ間最大幅とを比較し、その幅の大きい
方が車間距離検出用の最大幅として使用されるため、垂
直エッジと水平エッジの一方の最大幅のみを使用する場
合に比べ、車間距離検出手段より取得した車間距離結果
が信頼できない場合に、車間距離検出用のエッジ間最大
幅に基づいて車間距離を高精度で検出することができ
る。
【0026】請求項11に係る発明にあっては、水平・
垂直エッジ間比率算出手段において、垂直基準エッジ間
幅と水平基準エッジ間幅の比率が算出され、水平・垂直
エッジ間比率比較手段において、水平・垂直エッジ間比
率算出手段によりフレーム毎に算出した比率が連続的に
比較され、同一車両エッジ認識手段において、選択した
四つずつのエッジのうち、外側に位置するそれぞれ二つ
の水平・垂直エッジが車両でないと認識し、かつ、水平
・垂直エッジ間比率算出手段により算出した垂直基準エ
ッジ間幅と水平基準エッジ間幅の比率が一致しない場合
には、それらの選択した水平・垂直エッジが同一車両か
ら検出されたものではないと認識し、同一車両エッジ認
識手段により水平・垂直エッジが同一車両から検出され
たものではないと認識された場合、画像から車間距離の
算出が行われないため、車両以外のものを誤認識し、車
間距離検出を行うことを防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明における車両認識装
置及び車間距離検出装置を実現する実施の形態を、請求
項1,2,4,6,9に対応する第1実施例と、請求項
1,3,5,7,9に対応する第2実施例と、請求項
1,8,9,10,11に対応する第3実施例に基づい
て説明する。
【0028】(第1実施例)まず、構成を説明する。図
1は第1実施例の車間距離検出システム1を示す全体シ
ステムであり、図2は第1実施例の車間距離検出システ
ム1が搭載された車両を示す斜視図である。図1,2に
おいて、10はレーザレーダ(車間距離検出手段)、2
0は前方カメラ(撮像手段)、30は画像処理装置、4
0は車速センサ、50は車間距離検出装置である。
【0029】前記レーザレーダ10は、車両の前方グリ
ル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、前方に赤外光
パルスを伝播し、前方にある反射物(通常、先行車の後
端)で反射された反射波を計測し、反射波の到達時間に
より、先行車までの車間距離を検出し、検出した車間距
離を車間距離検出装置50へ出力する。
【0030】前記前方カメラ20は、フロントウィンド
ウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、もしく
は、CMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像と
して検出し、画像処理装置30へと出力する。
【0031】前記画像処理装置30は、前方カメラ20
からの画像入力に対し、フィルタ処理や認識処理等の各
種画像処理を施し、車間距離検出装置50と連動して、
前方カメラ20の画像から先行車の存在位置を算出す
る。
【0032】前記車間距離検出装置50は、レーザレー
ダ10からの車間距離入力と、画像処理装置30からの
先行車存在位置と、車速センサ40からの車速入力に基
づき、最も確からしい車間距離を検出し、車間距離を入
力情報とする各種の制御システムに対して出力する。
【0033】ここで、車間距離検出システム1の車間距
離出力は、例えば、先行車への接近度合いが大きい場合
に、ドライバへの注意を促す接近報知システムや、アク
セルやブレーキを操作して車間距離を走行車速に応じた
適切な値に自動的に保つアダプティブ・クルーズ・コン
トロール(略称:ACC)等に出力され、報知判断や制
御で利用される。
【0034】また、前記画像処理装置30での車両認識
及び車間距離検出について、その処理は画像内から検出
した垂直エッジを用いて行われる。
【0035】次に、作用を説明する。
【0036】概略の作用は、画像内から検出した垂直エ
ッジを用いて車両を認識し、レーザレーダ10からの車
間距離データとマッチングをとって自車線上の先行車両
について車間距離を検出し、車間距離情報をACC等の
コントローラに出力する。
【0037】図3,図4,図5,図6のフローチャート
を用いて、画像処理装置30での車両認識及び車間距離
検出について処理内容を詳しく説明する。本処理内容
は、例えば、100msecに1回の周期で連続的に行われ
る。
【0038】[メインフローチャート]図3は画像処理
装置30で実行される処理のメインフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する。
【0039】ステップS100では、自車前方に取り付
けられた前方カメラ20より撮像された画像を読み込
む。
【0040】ステップS210では、画面下の所定位置
に、路面の濃度分布を算出するための所定サイズの路面
濃度分布算出用ウィンドウを設定する。ステップS22
0では、設定された路面濃度分布算出用ウィンドウ内で
平均グレイ値μとグレイ値標準偏差σを算出する。ステ
ップS230では、画面内所定の領域(路面領域を含
む)において、算出した平均グレイ値μとグレイ値標準
偏差σとの差分値からしきい値(μ−σ)を算出する。
ステップS240では、算出したしきい値(μ−σ)よ
りも値の低い領域を車両下影領域候補として検出する。
ステップS250では、検出した車両下影領域候補の画
面内での位置を算出する(車両存在領域推定手段、車両
下影領域候補位置算出手段)。
【0041】ステップS310では、図4及び図5に示
す処理により、算出された車両下影領域候補の位置に基
づき、先行車両の認識を行う。ステップS320では、
図6に示す処理により、自車両と認識した先行車両との
車間距離検出を行う。ステップS330では、認識した
先行車両との車間距離情報を接近警報システムやACC
等へ出力する。
【0042】[車両認識フローチャート]続いて、前記
メインフローチャートの車両認識ステップS310につ
いて、図4に示す車両認識フローチャートに基づき説明
する。
【0043】ステップS1110では、検出された車両
下影領域候補の位置に基づいて、図7に示すように、垂
直エッジを検出するための垂直エッジ検出ウィンドウを
設定する(垂直エッジ検出ウィンドウ設定手段)。この
垂直エッジ検出ウィンドウの設定方法としては、図8a
に示すように、まず、車両下影領域候補の上端で、横幅
の中心位置を代表点として算出し、さらに、車両下影領
域候補の横幅shadow_carw(pixel)を算出する。垂直エッ
ジ検出ウィンドウの長軸長さcarw(pixel)は、以下のよ
うな式で求める。 carw=1.2×shadow_carw 垂直エッジ検出ウィンドウの短軸長さは、5pixelとす
る。そして、代表点と垂直エッジ検出ウィンドウの位置
関係が、図8bに示すように設定される。
【0044】ステップS1120では、設定した垂直エ
ッジ検出ウィンドウから垂直エッジを複数検出する(エ
ッジ検出手段、垂直エッジ検出手段)。ステップS11
30では、その車両下影領域候補がフレーム内で初めて
検出されたものか否かの判定を行い、初めて検出された
ものであればステップS1210に進み、連続してフレ
ームの所定範囲内で検出されたものであればステップS
1310へ進む。
【0045】ステップS1210では、検出した複数の
垂直エッジの中からエッジ強度の上位から四つまでを選
択する(エッジ選択手段、垂直エッジ選択手段)。ステ
ップS1220では、選択した垂直エッジの中で車両側
にある垂直エッジを二つ選択し、その垂直エッジ間幅を
垂直基準エッジ間幅と設定する(基準エッジ間設定手
段、垂直基準エッジ間設定手段)。ステップS1230
では、垂直基準エッジ間幅に基づいて各垂直エッジ間の
比率を算出する(エッジ間比率算出手段、垂直エッジ間
比率算出手段)。
【0046】ステップS1310は、車両下影領域候補
がフレーム内の所定範囲内に連続して検出された場合に
行う処理である。処理内容の詳細は、図5に示す車両認
識トラッキング処理フローチャートに基づいて後述す
る。
【0047】ステップS1410では、選択した垂直エ
ッジ位置データを保存する(垂直エッジ位置データ保存
手段)。ステップS1420では、前フレームで算出し
た垂直エッジ間の比率と現フレームで算出した垂直エッ
ジ間の比率とを比較する(エッジ間比率比較手段)。ス
テップS1430では、フレーム毎の比率比較結果が連
続して一致しているか否か判定を行う。
【0048】ステップS1510では、ステップS14
30で比率比較結果が連続して一致していると判定され
た場合、その車両下影領域候補に車両が存在していると
認識する(同一車両エッジ認識手段)。
【0049】[車両認識トラッキング処理フローチャー
ト]続いて、前記車両認識フローチャートのトラッキン
グ処理ステップS1310について、図5に示す車両認
識トラッキング処理フローチャートに基づき説明する。
【0050】ステップS2110では、図4のステップ
S1130で車両下影領域候補が連続してフレーム内で
検出された場合、前フレームで保存した垂直エッジ位置
データに基づいて、フレーム毎に検出した複数の垂直エ
ッジにおいて垂直エッジ位置データの最も近傍にある四
つの垂直エッジを選択する。ステップS2120では、
選択した垂直エッジの中で車両側にある垂直エッジを二
つ選択し、その垂直エッジ間幅を垂直基準エッジ間幅と
設定する。ステップS2130では、垂直基準エッジ間
幅に基づいて各垂直エッジ間幅の比率を算出する。ステ
ップS2140では、前フレームで算出した垂直エッジ
間幅の比率と現フレームで算出した垂直エッジ間幅の比
率とを比較する。ステップS2150では、フレーム毎
の比率比較結果が一致しているか否かの判定を行う。
【0051】ステップS2210では、ステップS21
50の判定で比率比較結果が不一致の場合、四つの選択
した垂直エッジの中に車両以外のものが含まれていると
し、そのフレームにおいて検出した垂直エッジの中で最
も近傍にあり、かつ、車両側に位置する垂直エッジを新
たに選択する(図9)。
【0052】[車間距離検出フローチャート]続いて、
前記メインフローチャートの車間距離検出ステップS3
20について、図6に示す車間距離検出フローチャート
に基づき説明する。
【0053】ステップS3110では、ステップS15
10で車両から検出したものであると認識した垂直エッ
ジのうち、最も外側にある二つの垂直エッジ間の幅を最
大幅として算出する(図10及び図11)。
【0054】ステップS3210では、レーザレーダ1
0により検出された先行車までの車間距離データを取得
する。ステップS3220では、ステップS3110で
算出した垂直エッジ間最大幅とレーザレーダ10により
取得した車間距離データとの関係を記憶する。
【0055】ステップS3310では、記憶した垂直エ
ッジ間最大幅とレーザレーダ10により取得した車間距
離データとの関係に基づいて、レーザレーダ10により
取得した車間距離データが信頼できない場合には、画像
からの車間距離データをフレーム毎に算出する。
【0056】[車両認識作用]自車両の前方を走行する
先行車両の認識作用は、図3のメインフローチャートに
おいて、ステップS100→ステップS210→ステッ
プS220→ステップS230→ステップS240→ス
テップS250→ステップS310へと進む流れにより
行われる。
【0057】まず、ステップS100において、自車前
方に取り付けられた前方カメラ20より撮像された画像
が読み込まれ、ステップS210において、自車両の前
方を撮像する前方カメラ20にて撮像した前方画像内に
所定サイズの路面濃度分布算出用ウィンドウを設定し、
ステップS210において、設定された路面濃度分布算
出用ウィンドウ内で平均グレイ値μとグレイ値標準偏差
σを算出し、ステップS230において、算出した平均
グレイ値μとグレイ値標準偏差σとの差分値からしきい
値(μ−σ)を算出し、ステップS240において、算
出したしきい値(μ−σ)よりも値の低い領域を車両下
影領域候補として検出し、ステップS250において、
検出した車両下影領域候補の画面内での位置を算出する
ことで、先行車両の存在領域が推定される。そして、ス
テップS310において、図4及び図5に示す処理によ
り、算出された車両下影領域候補の位置に基づき、先行
車両の認識が行われる。
【0058】このステップS310での先行車両の認識
は、車両下影領域候補がフレーム内で初めて検出された
場合、図4の車両認識フローチャートにおいて、ステッ
プS1110→ステップS1120→ステップS113
0→ステップS1210→ステップS1220→ステッ
プS1230→ステップS1410→ステップS142
0→ステップS1430→ステップS1510へと進
む。
【0059】すなわち、ステップS1110では、検出
された車両下影領域候補の位置に基づいて、図7及び図
8に示すように、垂直エッジを検出するための垂直エッ
ジ検出ウィンドウを設定し、ステップS1120におい
て、設定した垂直エッジ検出ウィンドウから垂直エッジ
を複数検出し、ステップS1130において、その車両
下影領域候補がフレーム内で初めて検出されたものであ
るとの判定に基づきステップS1210に進み、ステッ
プS1210において、検出した複数の垂直エッジの中
からエッジ強度の上位から四つまでを選択し、ステップ
S1220において、選択した垂直エッジの中で車両側
にある垂直エッジを二つ選択し、その垂直エッジ間幅を
垂直基準エッジ間幅と設定し、ステップS1230にお
いて、垂直基準エッジ間幅に基づいて各垂直エッジ間の
比率を算出し、ステップS1410において、選択した
垂直エッジ位置データを保存し、ステップS1420に
おいて、前フレームで算出した垂直エッジ間の比率と現
フレームで算出した垂直エッジ間の比率とを比較し、ス
テップS1430にてフレーム毎の比率比較結果が一致
していると判定された場合には、ステップS1510へ
進み、その車両下影領域候補に車両が存在していると認
識される。
【0060】一方、ステップS1130において、その
車両下影領域候補が連続してフレームの所定範囲内で検
出された場合、図4の車両認識フローチャートにおい
て、ステップS1110→ステップS1120→ステッ
プS1130→ステップS1310→ステップS141
0→ステップS1420→ステップS1430→ステッ
プS1510へと進む。
【0061】すなわち、ステップS1310にて図5に
示す車両認識トラッキング処理が行われるもので、ステ
ップS2110において、前フレームで保存した垂直エ
ッジ位置データに基づいて、フレーム毎に検出した複数
の垂直エッジにおいて垂直エッジ位置データの最も近傍
にある四つの垂直エッジを選択すし、ステップS212
0において、選択した垂直エッジの中で車両側にある垂
直エッジを二つ選択し、その垂直エッジ間幅を垂直基準
エッジ間幅と設定し、ステップS2130において、垂
直基準エッジ間幅に基づいて各垂直エッジ間幅の比率を
算出し、ステップS2140において、前フレームで算
出した垂直エッジ間幅の比率と現フレームで算出した垂
直エッジ間幅の比率とを比較し、ステップS2150に
おいて、フレーム毎の比率比較結果が一致しているか否
かの判定を行い、ステップS2150の判定で比率比較
結果が不一致の場合、四つの選択した垂直エッジの中に
車両以外のものが含まれているとし、ステップS221
0において、図9に示すように、そのフレームにおいて
検出した垂直エッジの中で最も近傍にあり、かつ、車両
側に位置するエッジを新たに選択する。
【0062】つまり、図9に示すように、n番目のフレ
ームにて、四つの選択した垂直エッジA,B,C,Dの
中に車両以外の垂直エッジDが含まれている場合、その
フレームにおいて検出した垂直エッジの中で最も近傍に
あり、かつ、車両側に位置する垂直エッジD’が新たに
選択される。また、垂直エッジ間比率は、図10に示す
ように、自車位置と先行車両との車間距離が変わろうと
同一車両であれば、垂直エッジ間比率m(=AB/B
C)と垂直エッジ間比率n(=CD/BC)は一致す
る。
【0063】以上の処理を行うことにより、同一車両に
よる垂直エッジ成分のみを正しく検出することができ
る。
【0064】[車間距離検出作用]自車両の前方を走行
する先行車両までの車間距離検出作用は、図3のメイン
フローチャートにおいて、ステップS100→ステップ
S210→ステップS220→ステップS230→ステ
ップS240→ステップS250→ステップS310→
ステップS320へと進む流れにより行われるもので、
ステップS210〜ステップS310までは、上記車両
認識作用と同様であり、ステップS310において、算
出された車両下影領域候補の位置に基づき、先行車両の
認識が行われた場合、ステップS320において、図6
に示す処理により、自車両と認識した先行車両との車間
距離検出が行われる。
【0065】すなわち、ステップS3110において、
ステップS1510で車両から検出したものであると認
識した垂直エッジのうち、最も外側にある二つの垂直エ
ッジ間の幅を最大幅として算出し、ステップS3210
において、レーザレーダ10により検出された先行車ま
での車間距離データを取得し、ステップS3220にお
いて、ステップS3110で算出した垂直エッジ間最大
幅とレーザレーダ10により取得した車間距離データと
の関係を記憶し、ステップS3310において、記憶し
た垂直エッジ間最大幅とレーザレーダ10により取得し
た車間距離データとの関係に基づいて、レーザレーダ1
0により取得した車間距離データが信頼できない場合に
は、画像からの車間距離データをフレーム毎に算出す
る。
【0066】ここで、画像からの車間距離データの算出
に用いる垂直エッジ間最大幅は、図11に示すように、
垂直エッジ間比率m,nが共に連続して一致した場合に
は、全ての垂直エッジA,B,C,Dが信頼できること
からAD(=AB+BC+CD)とされ、垂直エッジ間
比率mが連続して一致し垂直エッジ間比率nが不一致の
場合には、垂直エッジDが信頼に欠けることからAC
(=AB+BC)とされ、垂直エッジ間比率mが不一致
で垂直エッジ間比率nが連続して一致した場合には、垂
直エッジAが信頼に欠けることからBD(=BC+C
D)とされ、垂直エッジ間比率m,nが共に不一致の場
合には、垂直エッジA,Dが信頼に欠けることからBC
とされる。
【0067】以上の処理を行うことにより、画像による
車間距離検出精度を向上させることが可能となる。ま
た、垂直エッジ間幅より車間距離を算出するため、車間
距離の精度や分解能を高くすることができる。
【0068】次に、効果を説明する。
【0069】(1)車両存在領域から少なくとも四つの垂
直エッジを検出し、垂直エッジ間幅の比率を算出し、フ
レーム毎に比較し、比率が変化しない垂直エッジを同一
車両による垂直エッジであると認識するため、同一車両
による垂直エッジ位置の認識を精度良く行うことができ
る。
【0070】(2)エッジ検出ステップS1120におい
て、エッジ検出の対象として、車両の存在領域から垂直
エッジを検出するため、エッジ間幅により算出する車間
距離の精度や分解能を高くすることができる、 (3)各フレームにおいて垂直エッジの位置データからト
ラッキング処理を行い新たに垂直エッジを四つ選択し、
それらの位置データを保存し、処理を順次連続して行う
ようにしたため、車両存在領域の左右方向の位置変化に
対応して垂直エッジを検出することができる。
【0071】(4)フレーム毎の比率比較結果から、四つ
の垂直エッジのうち、両端に位置するどちらか一つのエ
ッジが車両以外のものであると認識した場合、その垂直
エッジの最も近傍で車両側にある垂直エッジが新たに選
択されるため、選択した四つの垂直エッジから車両以外
の垂直エッジを除去し、同一車両による正しい垂直エッ
ジを検出することができる。
【0072】(5)同一車両から検出したと認識した垂直
エッジのうち、最も外側に位置する垂直エッジ間の幅を
算出し、それを最大幅としてレーザレーダ10より得た
車間距離データとのマッチングに使用したため、レーザ
レーダ10により得た車間距離データが信頼できない場
合に、垂直エッジ間最大幅に基づいて車間距離を精度良
く検出することができる。
【0073】(第2実施例)第2実施例の構成は、図1
及び図2を用いて説明した第1実施例と全く同一であ
り、第2実施例は、第1実施例に対して作用とその効果
のみが異なるものである。また、画像処理装置30での
車両認識及び車間距離検出について、その処理は画像内
から検出した水平エッジを用いて行われる。
【0074】次に、作用を説明する。
【0075】概略の作用は、画像内から検出した水平エ
ッジを用いて車両を認識し、レーザレーダ10からの車
間距離データとマッチングをとって自車線上の先行車両
について車間距離を検出し、車間距離情報をACC等の
コントローラに出力する。
【0076】図12,図13,図14のフローチャート
を用いて、画像処理装置30での車両認識及び車間距離
検出について処理内容を詳しく説明する。本処理内容
は、例えば、100msecに1回の周期で連続的に行われ
る。なお、第2実施例の画像処理装置30で実行される
処理のメインフローチャートは、第1実施例の図3と全
く同様であるので、図示ならびに説明を省略する。
【0077】[車両認識フローチャート]続いて、上記
メインフローチャートの車両認識ステップS310につ
いて、図12に示す車両認識フローチャートに基づき説
明する。
【0078】ステップS4110では、検出された車両
下影領域候補の位置に基づいて、図15に示すように、
水平エッジを検出するための水平エッジ検出ウィンドウ
を設定する(水平エッジ検出ウィンドウ設定手段)。こ
の水平エッジ検出ウィンドウの設定方法としては、図1
6aに示すように、まず、車両下影領域候補の上端で、
横幅の中心位置を代表点として算出し、さらに、車両下
影領域候補の横幅shadow_carw(pixel)を算出する。次
に、水平エッジ検出ウィンドウの長軸長さcarh(pixel)
は、以下のような式で求める。
【0079】carh=0.8×carw 水平エッジ検出ウィンドウの短軸長さは、5pixelとす
る。そして、代表点と水平エッジ検出ウィンドウの位置
関係が、図16bに示すように設定される。
【0080】ステップS4120では、設定した水平エ
ッジ検出ウィンドウから水平エッジを複数検出する(エ
ッジ検出手段、水平エッジ検出手段)。ステップS41
30では、その車両下影領域候補がフレーム内で初めて
検出されたものか否かの判定を行い、初めて検出された
ものであればステップS4210に進み、連続してフレ
ームの所定範囲内で検出されたものであればステップS
4310へ進む。
【0081】ステップS4210では、検出した複数の
水平エッジの中からエッジ強度の上位から四つまでを選
択する(エッジ選択手段、水平エッジ選択手段)。ステ
ップS4220では、選択した水平エッジの中で車両側
にある水平エッジを二つ選択し、その水平エッジ間幅を
水平基準エッジ間幅と設定する(基準エッジ間設定手
段、水平基準エッジ間設定手段)。ステップS4230
では、水平基準エッジ間幅に基づいて各水平エッジ間の
比率を算出する(エッジ間比率算出手段、水平エッジ間
比率算出手段)。
【0082】ステップS4310は、車両下影領域候補
がフレーム内の所定範囲内に連続して検出された場合に
行う処理である。処理内容の詳細は、図13に示す車両
認識トラッキング処理フローチャートに基づいて後述す
る。
【0083】ステップS4410では、選択した水平エ
ッジ位置データを保存する(水平エッジ位置データ保存
手段)。ステップS4420では、前フレームで算出し
た水平エッジ間の比率と現フレームで算出した水平エッ
ジ間の比率とを比較する(エッジ間比率比較手段)。ス
テップS4430では、フレーム毎の比率比較結果が連
続して一致しているか否か判定を行う。
【0084】ステップS4510では、ステップS44
30で比率比較結果が連続して一致していると判定され
た場合、その車両下影領域候補に車両が存在していると
認識する(同一車両エッジ認識手段)。
【0085】[車両認識トラッキング処理フローチャー
ト]続いて、前記車両認識フローチャートのトラッキン
グ処理ステップS4310について、図13に示す車両
認識トラッキング処理フローチャートに基づき説明す
る。
【0086】ステップS5110では、図12のステッ
プS4130で車両下影領域候補が連続してフレーム内
で検出された場合、前フレームで保存した水平エッジ位
置データに基づいて、フレーム毎に検出した複数の水平
エッジにおいて水平エッジ位置データの最も近傍にある
四つの水平エッジを選択する。ステップS5120で
は、選択した水平エッジの中で車両側にある水平エッジ
を二つ選択し、その水平エッジ間幅を水平基準エッジ間
幅と設定する。ステップS5130では、水平基準エッ
ジ間幅に基づいて各水平エッジ間幅の比率を算出する。
ステップS5140では、前フレームで算出した水平エ
ッジ間幅の比率と現フレームで算出した水平エッジ間幅
の比率とを比較する。ステップS5150では、フレー
ム毎の比率比較結果が一致しているか否かの判定を行
う。
【0087】ステップS5210では、ステップS51
50の判定で比率比較結果が不一致の場合、四つの選択
した水平エッジの中に車両以外のものが含まれていると
し、そのフレームにおいて検出した水平エッジの中で最
も近傍にあり、かつ、車両側に位置する水平エッジを新
たに選択する。
【0088】[車間距離検出フローチャート]続いて、
上記メインフローチャートの車間距離検出ステップS3
20について、図14に示す車間距離検出フローチャー
トに基づき説明する。
【0089】ステップS6110では、ステップS45
10で車両から検出したものであると認識した水平エッ
ジのうち、最も外側にある二つの水平エッジ間の幅を最
大幅として算出する(図11)。
【0090】ステップS6210では、レーザレーダ1
0により検出された先行車までの車間距離データを取得
する。ステップS6220では、ステップS6110で
算出した水平エッジ間最大幅とレーザレーダ10により
取得した車間距離データとの関係を記憶する。
【0091】ステップS6310では、記憶した水平エ
ッジ間最大幅とレーザレーダ10により取得した車間距
離データとの関係に基づいて、レーザレーダ10により
取得した車間距離データが信頼できない場合には、画像
からの車間距離データをフレーム毎に算出する。
【0092】[車両認識作用]自車両の前方を走行する
先行車両の認識作用は、図3のメインフローチャートに
おいて、ステップS100→ステップS210→ステッ
プS220→ステップS230→ステップS240→ス
テップS250→ステップS310へと進む流れにより
第1実施例と同様に行われる。そして、ステップS31
0において、図12及び図13に示す処理により、算出
された車両下影領域候補の位置に基づき、先行車両の認
識が行われる。
【0093】このステップS310での先行車両の認識
は、車両下影領域候補がフレーム内で初めて検出された
場合、図12の車両認識フローチャートにおいて、ステ
ップS4110→ステップS4120→ステップS41
30→ステップS4210→ステップS4220→ステ
ップS4230→ステップS4410→ステップS44
20→ステップS4430→ステップS4510へと進
む。すなわち、図7及び図8に示す第1実施例に処理に
おいて、垂直エッジを水平エッジに置き換えた処理によ
り、車両下影領域候補に車両が存在していると認識され
る。
【0094】一方、ステップS4130において、その
車両下影領域候補が連続してフレームの所定範囲内で検
出された場合、図12の車両認識フローチャートにおい
て、ステップS4110→ステップS4120→ステッ
プS4130→ステップS4310→ステップS441
0→ステップS4420→ステップS4430→ステッ
プS4510へと進む。すなわち、ステップS4310
にて図5に示す第1実施例に処理において、垂直エッジ
を水平エッジに置き換えた処理により、水平エッジ間比
率が算出されると共に、四つの選択した水平エッジの中
に車両以外のものが含まれている場合、そのフレームに
おいて検出した水平エッジの中で最も近傍にあり、か
つ、車両側に位置する水平エッジが新たに選択される。
【0095】以上の処理を行うことにより、同一車両に
よる水平エッジ成分のみを正しく検出することができ
る。
【0096】[車間距離検出作用]自車両の前方を走行
する先行車両までの車間距離検出作用は、図3のメイン
フローチャートにおいて、ステップS100→ステップ
S210→ステップS220→ステップS230→ステ
ップS240→ステップS250→ステップS310→
ステップS320へと進む流れにより行われるもので、
ステップS210〜ステップS310までは、上記車両
認識作用と同様であり、ステップS310において、算
出された車両下影領域候補の位置に基づき、先行車両の
認識が行われた場合、ステップS320において、図1
4に示す処理により、自車両と認識した先行車両との車
間距離検出が行われる。
【0097】すなわち、ステップS6110において、
ステップS4510で車両から検出したものであると認
識した水平エッジのうち、最も外側にある二つの水平エ
ッジ間の幅を最大幅として算出し、ステップS6210
において、レーザレーダ10により検出された先行車ま
での車間距離データを取得し、ステップS6220にお
いて、ステップS6110で算出した水平エッジ間最大
幅とレーザレーダ10により取得した車間距離データと
の関係を記憶し、ステップS6310において、記憶し
た水平エッジ間最大幅とレーザレーダ10により取得し
た車間距離データとの関係に基づいて、レーザレーダ1
0により取得した車間距離データが信頼できない場合に
は、画像からの車間距離データをフレーム毎に算出す
る。
【0098】ここで、画像からの車間距離データの算出
に用いる水平エッジ間最大幅は、図11に示すように、
水平エッジ間比率EF/FG=s、水平エッジ間比率G
H/FG=tとしたとき、水平エッジ間比率s,tが共
に連続して一致した場合には、全ての水平エッジE,
F,G,Hが信頼できることからEH(=EF+FG+
GH)とされ、水平エッジ間比率sが連続して一致し水
平エッジ間比率tが不一致の場合には、水平エッジHが
信頼に欠けることからEG(=EF+FG)とされ、水
平エッジ間比率sが不一致で水平エッジ間比率tが連続
して一致した場合には、水平エッジEが信頼に欠けるこ
とからFH(=FG+GH)とされ、水平エッジ間比率
s,tが共に不一致の場合には、水平エッジE,Hが信
頼に欠けることからFGとされる。
【0099】以上の処理を行うことにより、画像による
車間距離検出精度を向上させることが可能となる。ま
た、水平エッジ間幅を算出することによって、光環境や
交直状況が悪い状況下でも比較的安定して水平エッジの
検出ができる。
【0100】次に、効果を説明する。
【0101】(1)車両存在領域から少なくとも四つの水
平エッジを検出し、水平エッジ間幅の比率を算出し、フ
レーム毎に比較し、比率が変化しない水平エッジを同一
車両による水平エッジであると認識するため、同一車両
による水平エッジ位置の認識を精度良く行うことができ
る。
【0102】(2)エッジ検出ステップS4120におい
て、エッジ検出の対象として、車両の存在領域から水平
エッジを検出するため、光環境や交直状況が悪い状況下
でも比較的安定してエッジを検出することができる。
【0103】(3)各フレームにおいて水平エッジの位置
データからトラッキング処理を行い新たに水平エッジを
四つ選択し、それらの位置データを保存し、処理を順次
連続して行うようにしたため、車両存在領域の前後方向
の位置変化に対応して水平エッジを検出することができ
る。
【0104】(4)フレーム毎の比率比較結果から、四つ
の水平エッジのうち、両端に位置するどちらか一つのエ
ッジが車両以外のものであると認識した場合、その水平
エッジの最も近傍で車両側にある水平エッジが新たに選
択されるため、選択した四つの水平エッジから車両以外
の水平エッジを除去し、同一車両による正しい水平エッ
ジを検出することができる。
【0105】(5)同一車両から検出したと認識した水平
エッジのうち、最も外側に位置する水平エッジ間の幅を
算出し、それを最大幅としてレーザレーダ10より得た
車間距離データとのマッチングに使用したため、レーザ
レーダ10により得た車間距離データが信頼できない場
合に、水平エッジ間最大幅に基づいて車間距離を精度良
く検出することができる。
【0106】(第3実施例)第2実施例の構成は、図1
及び図2を用いて説明した第1実施例と全く同一であ
り、第3実施例は、第1,2実施例に対して作用とその
効果のみが異なるものである。また、画像処理装置30
での車両認識及び車間距離検出について、その処理は画
像内から検出した水平・垂直エッジを用いて行われる。
【0107】次に、作用を説明する。
【0108】概略の作用は、画像内から検出した水平・
垂直エッジを用いて車両を認識し、レーザレーダ10か
らの車間距離データとマッチングをとって自車線上の先
行車両について車間距離を検出し、車間距離情報をAC
C等のコントローラに出力する。
【0109】図17,図18,図19のフローチャート
を用いて、画像処理装置30での車両認識及び車間距離
検出について処理内容を詳しく説明する。本処理内容
は、例えば、100msecに1回の周期で連続的に行われ
る。なお、第3実施例の画像処理装置30で実行される
処理のメインフローチャートは、第1実施例の図3と全
く同様であるので、図示ならびに説明を省略する。
【0110】[車両認識フローチャート]続いて、上記
メインフローチャートの車両認識ステップS310につ
いて、図17に示す車両認識フローチャートに基づき説
明する。
【0111】ステップS7110では、検出された車両
下影領域候補の位置に基づいて、図7及び図15に示す
ように、水平・垂直エッジを検出するための水平・垂直
エッジ検出ウィンドウを設定する。この水平・垂直エッ
ジ検出ウィンドウの設定方法としては、図8a(図16
a)に示すように、まず、車両下影領域候補の上端で、
横幅の中心位置を代表点として算出し、さらに、車両下
影領域候補の横幅shadow_carw(pixel)を算出する。垂直
エッジ検出ウィンドウの長軸長さcarw(pixel)は、以下
のような式で求める。 carw=1.2×shadow_carw 次に、水平エッジ検出ウィンドウの長軸長さcarh(pixe
l)は、以下のような式で求める。
【0112】carh=0.8×carw 水平・垂直エッジ検出ウィンドウの短軸長さは、共に5p
ixelとする。そして、代表点と水平・垂直エッジ検出ウ
ィンドウの位置関係が、図8b及び図16bに示すよう
に設定される。
【0113】ステップS7120では、設定した水平・
垂直エッジ検出ウィンドウから水平・垂直の両エッジを
それぞれ複数検出する(エッジ検出手段)。ステップS
7130では、その車両下影領域候補がフレーム内で初
めて検出されたものか否かの判定を行い、初めて検出さ
れたものであればステップS7210に進み、連続して
フレームの所定範囲内で検出されたものであればステッ
プS7310へ進む。
【0114】ステップS7210では、検出した複数の
水平・垂直両エッジの中から水平・垂直両エッジ強度の
上位から四つまでをそれぞれ選択する(エッジ選択手
段)。ステップS7220では、選択した水平・垂直両
エッジの中で車両側にあるエッジをそれぞれ二つ選択
し、その水平・垂直両エッジ間幅を水平基準エッジ間幅
と垂直基準エッジ間幅として設定する(基準エッジ間設
定手段)。ステップS7230では、両基準エッジ間幅
に基づいて水平・垂直それぞれの各エッジ間の比率を算
出する(エッジ間比率算出手段)。
【0115】ステップS7310は、車両下影領域候補
がフレーム内の所定範囲内に連続して検出された場合に
行う処理である。処理内容の詳細は、図18に示す車両
認識トラッキング処理フローチャートに基づいて後述す
る。
【0116】ステップS7410では、選択した水平・
垂直両エッジ位置データを保存する。ステップS742
0では、前フレームで算出した水平・垂直両エッジ間そ
れぞれの比率と現フレームで算出した水平・垂直両エッ
ジ間それぞれの比率とを比較する(エッジ間比率比較手
段)。ステップS7430では、フレーム毎の比率比較
結果が連続して一致しているか否か判定を行う。
【0117】ステップS7510では、ステップS74
30で比率比較結果が連続して一致していると判定され
た場合、その車両下影領域候補に車両が存在していると
認識する(同一車両エッジ認識手段)。
【0118】[車両認識トラッキング処理フローチャー
ト]続いて、前記車両認識フローチャートのトラッキン
グ処理ステップS7310について、図18に示す車両
認識トラッキング処理フローチャートに基づき説明す
る。
【0119】ステップS8110では、図17のステッ
プS7130で車両下影領域候補が連続してフレーム内
で検出された場合、前フレームで保存した水平・垂直両
エッジ位置データに基づいて、フレーム毎に検出した複
数の水平・垂直両エッジにおいて水平・垂直両エッジ位
置データそれぞれの最も近傍にある四つの水平・垂直両
エッジをそれぞれ選択する。ステップS8120では、
選択した水平・垂直両エッジの中で車両側にある水平・
垂直両エッジをそれぞれ二つずつ選択し、その水平・垂
直両エッジ間幅それぞれを水平基準エッジ間幅と垂直基
準エッジ間幅として設定する。ステップS8130で
は、両基準エッジ間幅に基づいて水平・垂直それぞれの
各エッジ間幅の比率を算出する。ステップS8140で
は、前フレームで算出した水平・垂直両エッジ間幅の比
率それぞれと現フレームで算出した水平・垂直両エッジ
間幅の比率それぞれとを比較する。ステップS8150
では、フレーム毎の比率比較結果が一致しているか否か
の判定を行う。
【0120】ステップS8210では、ステップS81
50の判定で比率比較結果が不一致の場合、それぞれ四
つずつの選択した水平・垂直両エッジの中に車両以外の
ものが含まれているとし、そのフレームにおいて検出し
た水平・垂直両エッジそれぞれの中で最も近傍にあり、
かつ、車両側に位置する水平・垂直両エッジそれぞれを
新たに選択する。
【0121】[車間距離検出フローチャート]続いて、
上記メインフローチャートの車間距離検出ステップS3
20について、図19に示す車間距離検出フローチャー
トに基づき説明する。
【0122】ステップS9110では、ステップS75
10で車両から検出したものであると認識した水平・垂
直両エッジのうち、最も外側にある二つずつの水平・垂
直両エッジ間の幅をそれぞれ最大幅として算出する(図
11)。ステップS9120では、水平エッジ間最大幅
と垂直エッジ間最大幅とを比較し、その幅の大きい方を
選択する(図20)。
【0123】ステップS9210では、レーザレーダ1
0により検出された先行車までの車間距離データを取得
する。ステップS9220では、ステップS9110で
算出したエッジ間最大幅とレーザレーダ10により取得
した車間距離データとの関係を記憶する。
【0124】ステップS9310では、記憶したエッジ
間最大幅とレーザレーダ10により取得した車間距離デ
ータとの関係に基づいて、レーザレーダ10により取得
した車間距離データが信頼できない場合には、画像から
の車間距離データをフレーム毎に算出する。
【0125】[車両認識作用]自車両の前方を走行する
先行車両の認識作用は、図3のメインフローチャートに
おいて、ステップS100→ステップS210→ステッ
プS220→ステップS230→ステップS240→ス
テップS250→ステップS310へと進む流れにより
第1実施例と同様に行われる。そして、ステップS31
0において、図17及び図18に示す処理により、算出
された車両下影領域候補の位置に基づき、先行車両の認
識が行われる。
【0126】このステップS310での先行車両の認識
は、車両下影領域候補がフレーム内で初めて検出された
場合、図17の車両認識フローチャートにおいて、ステ
ップS7110→ステップS7120→ステップS71
30→ステップS7210→ステップS7220→ステ
ップS7230→ステップS7410→ステップS74
20→ステップS7430→ステップS7510へと進
む。すなわち、図7及び図8に示す第1実施例に処理に
おいて、垂直エッジを水平・垂直両エッジに置き換えた
処理により、車両下影領域候補に車両が存在していると
認識される。
【0127】一方、ステップS7130において、その
車両下影領域候補が連続してフレームの所定範囲内で検
出された場合、図17の車両認識フローチャートにおい
て、ステップS7110→ステップS7120→ステッ
プS7130→ステップS7310→ステップS741
0→ステップS7420→ステップS7430→ステッ
プS7510へと進む。すなわち、ステップS7310
にて図5に示す第1実施例に処理において、垂直エッジ
を水平・垂直両エッジに置き換えた処理により、水平・
垂直両エッジ間比率がそれぞれ算出されると共に、それ
ぞれ四つずつ選択した水平・垂直両エッジの中に車両以
外のものが含まれている場合、そのフレームにおいて検
出した水平・垂直両エッジの中で最も近傍にあり、か
つ、車両側に位置するエッジが新たに選択される。
【0128】以上の処理を行うことにより、同一車両に
よる水平・垂直両エッジ成分のみを正しく検出すること
ができる。
【0129】[車間距離検出作用]自車両の前方を走行
する先行車両までの車間距離検出作用は、図3のメイン
フローチャートにおいて、ステップS100→ステップ
S210→ステップS220→ステップS230→ステ
ップS240→ステップS250→ステップS310→
ステップS320へと進む流れにより行われるもので、
ステップS210〜ステップS310までは、上記車両
認識作用と同様であり、ステップS310において、算
出された車両下影領域候補の位置に基づき、先行車両の
認識が行われた場合、ステップS320において、図1
9に示す処理により、自車両と認識した先行車両との車
間距離検出が行われる。
【0130】すなわち、ステップS9110において、
ステップS7510で車両から検出したものであると認
識した水平・垂直両エッジのうち、最も外側にある二つ
の水平エッジ間の幅と二つの垂直エッジ間の幅を最大幅
として算出し、ステップS9120において、水平エッ
ジ間最大幅と垂直エッジ間最大幅とを比較し、その幅の
大きい方を選択し、ステップS9210において、レー
ザレーダ10により検出された先行車までの車間距離デ
ータを取得し、ステップS9220において、ステップ
S9110で算出したエッジ間最大幅とレーザレーダ1
0により取得した車間距離データとの関係を記憶し、ス
テップS9310において、記憶したエッジ間最大幅と
レーザレーダ10により取得した車間距離データとの関
係に基づいて、レーザレーダ10により取得した車間距
離データが信頼できない場合には、画像からの車間距離
データをフレーム毎に算出する。
【0131】ここで、画像からの車間距離データの算出
に用いるエッジ間最大幅は、図11に示すように、垂直
エッジ間比率AB/BC=m、垂直エッジ間比率CD/
BC=n、水平エッジ間比率EF/FG=s、水平エッ
ジ間比率GH/FG=tとしたとき、エッジ間比率m
(s),n(t)が共に一致した場合の水平(垂直)エ
ッジ間最大幅はAD(EH)、エッジ間比率m(s)が
一致で、エッジ間比率n(t)が不一致の場合の水平
(垂直)エッジ間最大幅はAC(EG)、エッジ間比率
m(s)が不一致で、エッジ間比率n(t)が一致の場
合の水平(垂直)エッジ間最大幅はBD(FH)、エッ
ジ間比率m(s),n(t)が共に不一致の場合の水平
(垂直)エッジ間最大幅はBC(FG)とされる。
【0132】そして、図20aに示すように、図11に
基づいて設定された水平エッジ間最大幅と垂直エッジ間
最大幅とを比較し、その幅の大きい方が使用できるエッ
ジ間最大幅とされる。ただし、エッジ間比率m,n,
s,tが共に不一致の場合、図20bに示すように、垂
直・水平基準エッジ間比率をFG/BC=xとし、これ
が連続して一致している場合にのみ、垂直エッジ間最大
幅をBCと水平エッジ間最大幅FGが用いられ、垂直・
水平基準エッジ間比率xが不一致である場合には、非対
象物とされる。
【0133】以上の処理を行うことにより、画像による
車間距離検出精度を向上させることが可能となる。ま
た、画像から要求する車間距離の精度や分解能を最も高
くすることができると共に、車間距離の検出安定性を高
くすることができる。
【0134】次に、効果を説明する。この第3実施例に
あっては、第1、第2実施例の効果に加え、下記の効果
を得ることができる。
【0135】(1)水平・垂直エッジの両方を検出し、相
互の比率から同一車両によるエッジかどうかを判定する
ため、垂直エッジと水平エッジの一方のみを用いて判定
する場合に比べ、検出したエッジが同一車両によるもの
か否かの判断をより確実に行うことができる。
【0136】(2)ステップS9120において、水平エ
ッジ間最大幅と垂直エッジ間最大幅とを比較し、その幅
の大きい方が車間距離検出用の最大幅として使用される
ため、垂直エッジと水平エッジの一方の最大幅のみを使
用する場合に比べて、レーザーレーダ10により取得し
た車間距離結果が信頼できない場合に、車間距離検出用
のエッジ間最大幅に基づいて車間距離を高精度で検出す
ることができる。
【0137】(3)ステップS9120において、垂直基
準エッジ間幅と水平基準エッジ間幅の比率が一致せず、
かつ、垂直・水平基準エッジ間比率が一致しない場合に
は、それらの選択した水平・垂直エッジが同一車両から
検出されたものではないと認識し、画像から車間距離の
算出が行われないため、車両以外のものを誤認識し、車
間距離検出を行うことを防止できる。
【0138】(他の実施例)以上、本発明の車両認識装
置及び車間距離検出装置を第1実施例〜第3実施例に基
づき説明してきたが、具体的な構成については、これら
の実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各
請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更
や追加等は許容される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車間距離検出システムを示す全体
システムである。
【図2】第1実施例の車間距離検出システムが搭載され
た車両を示す斜視図である。
【図3】第1実施例の画像処理装置で実行されるメイン
フローチャートである。
【図4】第1実施例の画像処理装置で実行される車両認
識フローチャート(垂直エッジ検出)である。
【図5】第1実施例の画像処理装置で実行される車両認
識トラッキング処理フローチャート(垂直エッジ検出)
である。
【図6】第1実施例の車間距離検出装置で実行される車
間距離検出フローチャート(垂直エッジ検出)である。
【図7】第1実施例での垂直エッジ検出ウィンドウの設
定状況の例を示す図である。
【図8】第1実施例での垂直エッジ検出ウィンドウと代
表点の関係を示す図である。
【図9】第1実施例での新エッジ選択を示す図である。
【図10】第1実施例での車間距離と比率との関係を示
す図である。
【図11】第1実施例及び第2実施例での使用できる垂
直エッジ間最大幅及び水平エッジ間最大幅を表す図であ
る。
【図12】第2実施例の画像処理装置で実行される車両
認識フローチャート(水平エッジ検出)である。
【図13】第2実施例の画像処理装置で実行される車両
認識トラッキング処理フローチャート(水平エッジ検
出)である。
【図14】第2実施例の車間距離検出装置で実行される
車間距離検出フローチャート(水平エッジ検出)であ
る。
【図15】第2実施例での水平エッジ検出ウィンドウの
設定状況の例を示す図である。
【図16】第2実施例での水平エッジ検出ウィンドウと
代表点の関係を示す図である。
【図17】第3実施例の画像処理装置で実行される車両
認識フローチャート(垂直・水平エッジ検出)である。
【図18】第1実施例の画像処理装置で実行される車両
認識トラッキング処理フローチャート(垂直・水平エッ
ジ検出)である。
【図19】第1実施例の車間距離検出装置で実行される
車間距離検出フローチャート(垂直・水平エッジ検出)
である。
【図20】第3実施例での使用するエッジ間最大幅及び
使用できる垂直・水平エッジ間最大幅を表す図である。
【符号の説明】
1 車間距離検出システム 10 レーザレーダ(車間距離検出手段) 20 前方カメラ(撮像手段) 30 画像処理装置 40 車速センサ 50 車間距離検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 330 G06T 1/00 330B Fターム(参考) 2F112 AD10 BA06 CA05 FA03 FA21 FA45 GA10 5B057 AA16 BA11 CA16 CB17 CE09 DA07 DA08 DA17 DC16 DC38 5L096 BA04 CA04 DA02 EA35 FA06 FA66 FA69 GA17 HA05 HA08 JA16 JA25 MA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の前方を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段にて撮像した前方画像内で車両の存在領域
    を推定する車両存在領域推定手段と、 推定された車両の存在領域からエッジを検出するエッジ
    検出手段と、 検出したエッジから特徴量に応じて少なくとも四つのエ
    ッジを選択するエッジ選択手段と、 前記エッジ選択手段により選択したエッジから、基準と
    なるエッジ間幅を設定する基準エッジ間設定手段と、 前記基準エッジ間設定手段により設定された基準エッジ
    間幅に基づいて、各エッジ間幅の比率を算出するエッジ
    間比率算出手段と、 前記エッジ間比率算出手段によりフレーム毎に算出した
    比率を連続的に比較するエッジ間比率比較手段と、 前記エッジ間比率比較手段によるそれぞれの比較結果が
    連続して一致している場合、それらのエッジが同一車両
    から検出されたものであると認識する同一車両エッジ認
    識手段と、 を備えていることを特徴とする車両認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両認識装置におい
    て、 前記エッジ検出手段は、車両の存在領域から垂直エッジ
    を検出する垂直エッジ検出手段であることを特徴とする
    車両認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両認識装置におい
    て、 前記エッジ検出手段は、車両の存在領域から水平エッジ
    を検出する水平エッジ検出手段であることを特徴とする
    車両認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の車両認識装置におい
    て、 前記撮像手段により撮像した画面内で検出した車両下影
    領域候補の位置を算出する車両下影領域候補位置算出手
    段と、 前記車両下影領域候補位置算出手段により車両下影領域
    候補を検出したフレームにおいて、その位置に基づいて
    垂直エッジを検出するためのウィンドウを設定する垂直
    エッジ検出ウィンドウ設定手段とを設け、 前記エッジ選択手段を、設定されたウィンドウ内で前記
    垂直エッジ検出手段により検出した複数の垂直エッジの
    うち、エッジ強度の上位から四つまでの垂直エッジを選
    択する垂直エッジ選択手段とし、 前記基準エッジ間設定手段を、垂直エッジ選択手段によ
    り選択した四つの垂直エッジから、中央二つのエッジ間
    を基準エッジ間幅として設定する垂直基準エッジ間設定
    手段とし、 前記エッジ間比率算出手段を、外側二つの垂直エッジと
    それぞれ隣接する垂直エッジ間の幅を検出し、それらの
    幅と基準エッジ間幅の比率を算出する垂直エッジ間比率
    算出手段としたことを特徴とする車両認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の車両認識装置におい
    て、 前記撮像手段により撮像した画面内で検出した車両下影
    領域候補の位置を算出する車両下影領域候補位置算出手
    段と、 前記車両下影領域候補位置算出手段により車両下影領域
    候補を検出したフレームにおいて、その位置に基づいて
    水平エッジを検出するためのウィンドウを設定する水平
    エッジ検出ウィンドウ設定手段とを設け、 前記エッジ選択手段を、設定されたウィンドウ内で前記
    水平エッジ検出手段により検出した複数の水平エッジの
    うち、エッジ強度の上位から四つまでの水平エッジを選
    択する水平エッジ選択手段とし、 前記基準エッジ間設定手段を、水平エッジ選択手段によ
    り選択した四つの水平エッジから、中央二つのエッジ間
    を基準エッジ間幅として設定する水平基準エッジ間設定
    手段とし、 前記エッジ間比率算出手段を、外側二つの水平エッジと
    それぞれ隣接する水平エッジ間の幅を検出し、それらの
    幅と基準エッジ間幅の比率を算出する水平エッジ間比率
    算出手段としたことを特徴とする車両認識装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項4に記載の車両認
    識装置において、 前記垂直エッジ選択手段を、選択した四つの垂直エッジ
    のうち、外側に位置するどちらか一つの垂直エッジが車
    両以外のものであると認識した場合、その垂直エッジの
    最も近傍にあり、かつ、車両側にある垂直エッジを車両
    以外の垂直エッジに代えて新たに選択する手段とし、 前記垂直エッジ選択手段により得られた新たな四つの垂
    直エッジに関する垂直エッジ位置データが求められる
    と、これをデータ更新により保存する垂直エッジ位置デ
    ータ保存手段を設けたことを特徴とする車両認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項5に記載の車両認
    識装置において、 前記水平直エッジ選択手段を、選択した四つの水平エッ
    ジのうち、外側に位置するどちらか一つの水平エッジが
    車両以外のものであると認識した場合、その水平エッジ
    の最も近傍にあり、かつ、車両側にある水平エッジを車
    両以外の水平エッジに代えて新たに選択する手段とし、 前記水平エッジ選択手段により得られた新たな四つの水
    平エッジに関する水平エッジ位置データが求められる
    と、これをデータ更新により保存する水平エッジ位置デ
    ータ保存手段を設けたことを特徴とする車両認識装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の車両認識装置におい
    て、 前記エッジ間比率算出手段を、垂直基準エッジ間幅と水
    平基準エッジ間幅の比率を算出する水平・垂直エッジ間
    比率算出手段とし、 前記エッジ間比率比較手段を、水平・垂直エッジ間比率
    算出手段によりフレーム毎に算出した比率を連続的に比
    較する水平・垂直エッジ間比率比較手段とし、 前記同一車両エッジ認識手段を、水平・垂直エッジ間比
    率比較手段によるそれぞれの比較結果が連続して一致し
    ている場合、それらの選択した水平・垂直エッジが同一
    車両から検出されたものであると認識する手段としたこ
    とを特徴とする車両認識装置。
  9. 【請求項9】 自車両の前方を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段にて撮像した前方画像内で車両の存在領域
    を推定する車両存在領域推定手段と、 推定された車両の存在領域からエッジを検出するエッジ
    検出手段と、 検出したエッジから特徴量に応じて少なくとも四つのエ
    ッジを選択するエッジ選択手段と、 前記エッジ選択手段により選択したエッジから、基準と
    なるエッジ間幅を設定する基準エッジ間設定手段と、 前記基準エッジ間設定手段により設定された基準エッジ
    間幅に基づいて、各エッジ間幅の比率を算出するエッジ
    間比率算出手段と、 前記エッジ間比率算出手段によりフレーム毎に算出した
    比率を連続的に比較するエッジ間比率比較手段と、 前記エッジ間比率比較手段によるそれぞれの比較結果が
    連続して一致している場合、それらのエッジが同一車両
    から検出されたものであると認識する同一車両エッジ認
    識手段と、 同一車両から検出したものであると認識したエッジのう
    ち、最も外側に位置するエッジ間の幅を算出し、それを
    最大幅とするエッジ間最大幅算出手段と、 自車両と先行車両との車間距離を検出する車間距離検出
    手段と、 前記エッジ間最大幅算出手段により算出した最大幅と、
    前記車間距離検出手段より得た車間距離データとの関係
    を記憶し、該車間距離検出結果が信頼できない場合、画
    像から車間距離データを算出する画像車間距離算出手段
    と、 を備えていることを特徴とする車間距離検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の車間距離検出装置に
    おいて、 前記エッジ間最大幅算出手段を、水平エッジ間最大幅と
    垂直エッジ間最大幅とを比較し、その幅の大きい方を車
    間距離検出用の最大幅として使用する水平・垂直エッジ
    間最大幅算出手段としたことを特徴とする車間距離検出
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の車間距離検出装置に
    おいて、 前記エッジ間比率算出手段を、垂直基準エッジ間幅と水
    平基準エッジ間幅の比率を算出する水平・垂直エッジ間
    比率算出手段とし、 前記エッジ間比率比較手段を、水平・垂直エッジ間比率
    算出手段によりフレーム毎に算出した比率を連続的に比
    較する水平・垂直エッジ間比率比較手段とし、 前記同一車両エッジ認識手段を、選択した四つずつのエ
    ッジのうち、外側に位置するそれぞれ二つの水平・垂直
    エッジが車両でないと認識し、かつ、水平・垂直エッジ
    間比率算出手段により算出した垂直基準エッジ間幅と水
    平基準エッジ間幅の比率が一致しない場合には、それら
    の選択した水平・垂直エッジが同一車両から検出された
    ものではないと認識する手段とし、 前記同一車両エッジ認識手段により水平・垂直エッジが
    同一車両から検出されたものではないと認識された場
    合、画像から車間距離の算出を行わないことを特徴とす
    る車間距離検出装置。
JP2001236222A 2001-08-03 2001-08-03 車両認識装置及び車間距離検出装置 Pending JP2003051008A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8098933B2 (en) * 2006-11-17 2012-01-17 Alpine Electronics, Inc. Method and apparatus for partitioning an object from an image
JP2015185045A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 本田技研工業株式会社 物体検知処理装置
CN110414357A (zh) * 2019-06-28 2019-11-05 上海工程技术大学 一种基于车辆类型识别的前方车辆定位方法

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