JP2003050973A - Icカード認証サーバ装置及び移動体通信端末 - Google Patents

Icカード認証サーバ装置及び移動体通信端末

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JP2003050973A
JP2003050973A JP2001239981A JP2001239981A JP2003050973A JP 2003050973 A JP2003050973 A JP 2003050973A JP 2001239981 A JP2001239981 A JP 2001239981A JP 2001239981 A JP2001239981 A JP 2001239981A JP 2003050973 A JP2003050973 A JP 2003050973A
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JP2001239981A
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Kentaro Hazama
謙太郎 間
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TACHI KAIRO KENKYUKAI KK
Original Assignee
TACHI KAIRO KENKYUKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードは飛躍的な安全性とデータ保持量
増大と演算能力による利用者に対する利便性を提供でき
ることが特徴であるが、安全性を高めれば高めるほど独
自性が強く、汎用性のないものとなり、使用者は用途ご
とに専用のICカードを持つ必要があった。 【解決手段】 移動体通信端末製造時に設定する移動体
通信端末の固有情報と非接触ICカードモジュールの秘
密鍵との組み合わせとリーダライタとの交信を制御する
インタフェースプログラムをカード発行サーバ装置に格
納し、非接触ICカードモジュールにダウンロードす
る。移動体通信端末は該インタフェースプログラムの制
御でリーダライタ装置との交信を行い、乱数を非接触I
Cカードモジュールを持つ移動体通信端末で演算し、演
算の結果の数字列を、カード発行サーバ装置が該乱数を
別個に演算し得た数字列と比較検証することで正当性を
保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICカード認証サー
バ装置及び移動体通信端末に関し、特に、非接触ICカ
ードとして携帯電話、PHS(Personal Handyphone Sy
stem)又はPDA(Personal Digital Assistant)等の
移動体通信端末を使用することができるシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、非接触ICカードとして、JR定
期券のICカードインタフェース機能(TRAMET:
汎用電子乗車券技術研究組合)やICカード公衆電話の
ICカードインタフェース機能(ISO14443)な
どの異なる仕様のICカードインタフェースをもつもの
が実用化されている
【発明が解決しようとする課題】ICカードの特徴はセ
キュリティにあり、ICカード自身のセキュリティ機能
と共に顧客毎のファイル構造、アプリケーション構造、
システム構造、データ構造、データそのもの全てにセキ
ュリティ構築を行うことでグローバルなネットワークに
対しても飛躍的な安全性とデータ保持量増大と演算能力
による利用者に対する利便性を提供できる。
【0003】一般にICカードのシステム構成は、チッ
プ*カード*内部コード*リーダライタ*リーダライタ
内部コード*アプリケーション、から成る。
【0004】侵入者がICカードを偽造/変造する為に
は、上記システム構成において全ての条件を満たす時、
不正な使用が可能になる。言い換えれば幾重もの障壁が
侵入者の行く手を阻む事ができる。
【0005】一般にICカードのセキュリティの中心は
チップであり、チップに集積された暗号論理、読み出し
できない暗号キー、チップ内部ファイル構造等偽造/変
造に対する防御手段を備えている。
【0006】これに加え、各要素個々の機密性が高けれ
ばより侵入は困難になる。
【0007】また侵入があった時、直ちに防御策を実施
する事も安全性を高める。
【0008】個々の段階での偽造/変造又は情報漏洩は
完璧に防ぐことはできない。情報を持つものが手段を撰
ばない侵入者に攻撃を受けた時、情報を守る事は不可能
に近い。そのため万一攻撃により侵入を受けた場合、被
害を最小限にとどめるシステムレベルを含めた手段を講
ずることが重要となる為、各要素及びシステムに関する
情報は高度な機密管理の下におかれ、外部への情報公開
は行われない。
【0009】上述した見地からICカードは飛躍的な安
全性とデータ保持量増大と演算能力による利用者に対す
る利便性を提供できることが特徴であるが、安全性を高
めれば高めるほど独自性が強く、汎用性のないものとな
り、使用者は用途ごとに専用のICカードを持つ必要が
あった。
【0010】また一方では今後の技術の進歩につれ、ま
すます移動体通信端末が個人の情報機器としての中心的
役割を果たしていくのは明らかであり、移動体通信端末
にICカードの機能を取り込むことができれば使用者の
利便性を大幅に高めることができる。しかし、前述した
ようにICカードは機密性が高く、ICカードに組み込
まれるチップ及びリーダライタとの認証を中心としたプ
ロトコルは特に偽造及び改造に対して防御すべき機密情
報であり、ICカードそのものを移動体通信端末にスペ
ースの犠牲を払い、カード挿入ポケットを設けて組み込
むことしか実現の方法がなかった。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み、ICカード
の機密性と汎用性の背反する要件を満たしつつ、ICカ
ードが実装された移動体通信端末を用いるシステムであ
るICカード認証サーバ装置及び移動体通信端末を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のICカード認証サーバ装置は、複数の移動体
通信端末の固有情報を格納する固有情報格納手段と、前
記移動体通信端末に供給する乱数を発生する乱数発生器
と、前記固有情報格納手段から読出される固有情報と前
記乱数発生器から出力される乱数を用いて演算する演算
手段と、前記乱数発生器から乱数を供給される前記移動
体通信端末から演算結果を受信する受信手段と、前記演
算手段の演算結果と該受信手段の出力とを比較して前記
移動体通信端末がICカードとして正当であることを認
証する認証手段とを備える。
【0013】また、本発明のICカード認証サーバ装置
は、複数の移動体通信端末の固有情報及びそれぞれの移
動体通信端末内のICカードモジュールの秘密鍵を対応
づけて格納する固有情報格納手段と、前記移動体通信端
末に供給する乱数を発生する乱数発生器と、前記固有情
報格納手段から読出される固有情報及び秘密鍵と前記乱
数発生器から出力される乱数を用いて演算する演算手段
と、前記乱数発生器から乱数を供給される前記移動体通
信端末から演算結果を受信する受信手段と、前記演算手
段の演算結果と該受信手段の出力とを比較して前記移動
体通信端末がICカードとして正当であることを認証す
る認証手段とを備える。
【0014】これにより、ICカード発行主体の管理下
にあるICカードモジュールの秘密鍵に基づいてICカ
ードを認証することができる。
【0015】また、前記移動体通信端末とリーダライタ
装置との交信を制御するインタフェースプログラムを前
記移動体通信端末を介して前記ICカードモジュールに
ダウンロードするダウンロード手段をさらに備えること
で、それぞれ異なるインタフェースのリーダライタ装置
に対応することができる。
【0016】また、前記認証手段により正当であると認
証されることにより前記移動体通信端末の加入者回線に
課金する課金手段をさらに備えることで、ICカードと
移動体通信端末の課金を兼用することができる。
【0017】また、本発明の移動体通信端末は、本移動
体通信端末の固有情報を格納する固有情報格納手段と、
ICカード認証サーバ装置から乱数を受信する受信手段
と、前記固有情報格納手段から読出される固有情報と前
記受信手段から出力される乱数を用いて演算する演算手
段と、該演算手段の演算結果を前記ICカード認証サー
バ装置に送信する送信手段とを備える。
【0018】また、本発明の移動体通信端末は、本移動
体通信端末の固有情報及び本移動体通信端末内のICカ
ードモジュールの秘密鍵を格納する固有情報格納手段
と、ICカード認証サーバ装置から乱数を受信する受信
手段と、前記固有情報格納手段から読出される固有情報
及び秘密鍵と前記受信手段から出力される乱数を用いて
演算する演算手段と、該演算手段の演算結果を前記IC
カード認証サーバ装置に送信する送信手段とを備える。
【0019】これにより、ICカード発行主体の管理下
にあるICカードモジュールの秘密鍵に基づいてICカ
ードを認証することができる。
【0020】また、前記受信手段は、本移動体通信端末
とリーダライタ装置との交信を制御するインタフェース
プログラムを前記ICカード認証サーバ装置から受信す
ることで、それぞれ異なるインタフェースのリーダライ
タ装置に対応することができる。
【0021】また、ユーザにより操作される警告ボタン
をさらに備え、前記送信手段は、該警告ボタンが操作さ
れることにより前記ICカード認証サーバ装置に警告ボ
タンが操作されたことを示す情報を送信することで、恐
喝等で正当な使用者の意思に反して、移動体通信端末で
サービスを受けるとき、ICカード認証サーバ装置に警
告通知を行うことができるので、安全性を高めることが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面と対応して詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態のICカード
認証サーバ装置及び移動体通信端末を含む通信システム
の概念を示す図である。カード発行サーバ装置及びサー
ビス機器はICカード認証サーバ装置のより具体的な実
施の形態である。
【0024】本実施の形態による非接触ICカードモジ
ュール15を、加入者IDを持つ移動体通信端末10に
内蔵し、該非接触ICカードモジュール15は該電子機
器自身の機能を実現する回路と電気的に接続されるか、
又は信号用及び電源接続コネクタを有しており、移動体
通信端末10と一体となり構成される。
【0025】またリーダライタ装置12は、たとえば図
1に示すように、サービスを利用者に提供するサービス
機器16及びサービスを利用するためにICカードにサ
ービスに対応する価値を格納するカード発行機13の筐
体内部に埋め込まれ、該電子機器自身の機能を実現する
回路と電気的に接続されるか、又はコネクタ等のインタ
フェース部(図示せず)により該電子機器の機能を実現
する回路と電気的に接続されるかにより、電子機器と一
体化される。
【0026】またカード発行サーバ装置14はICカー
ドの発行及び使用時の課金処理等を制御し、 非接触I
Cカードモジュール15とリーダライタ装置12との交
信を制御するインタフェースプログラムを格納(図示せ
ず)し、また端末対応テーブル17は、移動体通信端末
製造時に設定する移動体通信端末の固有情報と非接触I
Cカードモジュールの秘密鍵との組み合わせを格納す
る。
【0027】図1に示す通信システムは、公衆網(図示
せず)に接続し、カード発行サーバ装置14と、カード
発行機13と、サービス機器16と、非接触ICカード
として使用できる移動体通信端末10等の情報通信網と
から構成されている。
【0028】図2は、本発明の実施の形態のICカード
認証サーバ装置及び移動体通信端末を含むICカード発
行システムの概念を示す図である。カード発行サーバ装
置はICカード認証サーバ装置のより具体的な実施の形
態である。
【0029】カード発行サーバ装置14は移動体通信端
末製造時に製造者が設定する移動体通信端末10の固有
情報と非接触ICカードモジュール15の秘密鍵(図示
せず)との組み合わせを端末対応テーブル17に格納す
る。固有情報は、例えば製造番号など移動体通信端末を
ユニークに識別する情報で、かつ外部から読み取りでき
ないことが機密保持の観点から必要である。
【0030】非接触ICカードモジュール15の秘密鍵
は該非接触ICカードモジュールをユニークに識別する
情報かつ外部から読み取りできないことが機密保持の観
点から必須である。
【0031】上記組み合わせ情報は、例えば移動体通信
端末10に対応する通信方式の電話会社に移動体通信端
末製造時に通知され、該移動体通信端末10が加入者I
D(図示せず)を取得した時点で、カード発行サーバ装
置14を管理するカード発行者に通知され、カード発行
サーバ装置14の外部記憶装置(図示せず)に加入者I
Dと共に格納される。又は電話会社に移動体通信端末製
造時に通知された時点でカード発行サーバ装置14を管
理するカード発行者に通知され、該移動体通信端末10
が加入者IDを取得した時点で加入者IDを、カード発
行サーバ装置14を管理するカード発行者に通知しても
よい。
【0032】上記組み合わせ情報はカード発行サーバ装
置14の外部記憶装置(図示せず)の端末対応テーブル
17に格納される。また端末対応テーブル17は特別な
注意を払い管理すべきである。該当する情報へのアクセ
ス権限を限定するのは当然とし、該外部記憶装置も他の
情報と混在させないようにし、情報の漏洩の危険性を下
げることが必要である。
【0033】またカード発行サーバ装置14はリーダラ
イタ装置12との交信を制御するインタフェースプログ
ラムを格納する。カード発行サーバ装置14の外部記憶
装置にはカード発行者が使用しているリーダライタ装置
12の通信方式に対応したインタフェースプログラムが
格納されている。
【0034】利用者が移動体通信端末を特定の非接触I
Cカードとして使うために、リーダライタ装置12を備
えるカード発行機13を備えるカード発行機関で身分証
明書等による本人確認の上、所定のカード発行手続きを
行う。カード発行手続きは、利用者が該移動体通信端末
10をリーダライタ装置12を備えるカード発行機13
の非接触ICカード通信可能範囲内に設置し、移動体通
信端末10のダウンロードを起動する操作ボタン620
を押し、移動体通信端末10をダウンロード可能な状態
にしておく。カード発行機13の入力キー(図示せず)
より入力した該移動体通信端末10の加入者IDにより
カード発行機13がカード発行サーバ装置14に接続
し、カード発行サーバ装置14は該リーダライタ装置1
2との交信を制御するインタフェースプログラムをカー
ド発行サーバ装置14の外部記憶装置から読み出し、利
用者の該移動体通信端末10の加入者IDで公衆網(図
示せず)を経由し、該移動体通信端末10を介して非接
触ICカードモジュール15にダウンロードする。
【0035】非接触ICカードモジュール15に該リー
ダライタ装置12との交信を制御するインタフェースプ
ログラムをダウンロードした後、移動体通信端末10
は、該インタフェースプログラムの制御で非接触ICカ
ードモジュール15とカード発行機13のリーダライタ
装置12との交信を行う。
【0036】カード発行機13のリーダライタ装置12
との交信が行われると、カード発行機13は移動体通信
端末10が接続されたことをカード発行サーバ装置14
に移動体通信端末10の加入者IDを情報として通知
し、通知を受けたカード発行サーバ装置14は乱数22
を生成し、カード発行機13を介して移動体通信端末1
0に与え、該乱数22を受けた移動体通信端末10は、
移動体通信端末10製造時に設定する移動体通信端末1
0の固有情報と非接触ICカードモジュール15の秘密
鍵との組み合わせた情報を格納してある秘密鍵テーブル
18を読み出し、読み出した該組み合わせた情報を鍵と
して該乱数22を用いて演算し、演算した結果の数字列
30を、リーダライタ装置12を備えるカード発行機1
3を介して、カード発行サーバ装置14に数字列30を
返信する。カード発行サーバ装置14は、移動体通信端
末製造時に設定する移動体通信端末10の固有情報と非
接触ICカードモジュール15の秘密鍵との組み合わせ
を格納してある端末対応テーブル17を読み出し、読み
出した該組み合わせた情報を鍵として、該乱数21を別
個に演算し得た数字列31と比較し一致することを検証
することで正当性を保証する。一致しなかった時は正当
な移動体通信端末10でないと判定し、ダウンロードし
たインタフェースプログラムを無効とする。
【0037】上記の演算は専用の演算機で行っても良い
し、プログラム処理で行っても良い。また演算は例えば
移動体通信端末製造時に設定する移動体通信端末の固有
情報と非接触ICカードモジュールの秘密鍵との組み合
わせをキーとし、DES(Data Encryption Standard)
で暗号化することで数字列を出力する。演算の方法はD
ESに限定されるものではないことは当然である。
【0038】正当性の判定で結果が一致した後、カード
発行サーバ装置14はカード発行者が提供するサービス
に対応した価値及び/又はアプリケーションを、カード
発行機13を介してリーダライタ装置12より非接触I
Cカードモジュール15に格納することにより非接触I
Cカードモジュール15を非接触ICカードと同様に使
用することができる。
【0039】演算結果から元の固有情報及び秘密鍵を逆
算することは実際上不可能であるため、悪意の第3者
は、ICカードから固有情報及び秘密鍵のいずれも読出
すことができない又は極めて困難であるにもかかわら
ず、カード発行サーバ装置14は移動体通信端末10内
の固有情報及び秘密鍵に基づいてその移動体通信端末1
0がICカードとして正当なものであることを認証する
ことができる。
【0040】図3は、本発明の実施の形態のICカード
認証サーバ装置及び移動体通信端末を含むICカード発
行システムの動作を説明するフローチャートである。図
3はカード発行サーバ装置14の動作を中心に示してい
る。
【0041】はじめに、ステップS21では、利用者が
該移動体通信端末10をリーダライタ装置12を備える
カード発行機13の非接触ICカード通信可能範囲内に
設置し、移動体通信端末10のダウンロードを起動する
操作ボタン620を押し、移動体通信端末10をダウン
ロード可能な状態にしておき、カード発行機13の入力
キーより入力した該移動体通信端末10の加入者IDに
よりカード発行サーバ装置14にダウンロード要求を送
信しているかを判定する。ダウンロード要求を受信して
いない場合にはステップS21の処理に戻り,ダウンロ
ード要求であり、加入者IDを受信した場合にはステッ
プS22の処理に進む。
【0042】ステップS22では、カード発行サーバ装
置14は該リーダライタ装置12との交信を制御するイ
ンタフェースプログラムをカード発行サーバ装置14の
外部記憶装置から読み出しを行う。そしてステップS2
3の処理に進む。
【0043】次に、ステップS23では、カード発行サ
ーバ装置14の外部記憶装置から読み出した該リーダラ
イタ装置12との交信を制御するインタフェースプログ
ラムを利用者が有する加入者回線を利用して、該移動体
通信端末10を介して非接触ICカードモジュール15
にダウンロードする。
【0044】ステップS31では、カード発行機13に
対する移動体通信端末10からのカード発行要求を監視
する。
【0045】非接触ICカードモジュール15に該リー
ダライタ装置12との交信を制御するインタフェースプ
ログラムをダウンロードした後、移動体通信端末10
は、該インタフェースプログラムの制御で非接触ICカ
ードモジュール15とカード発行機13のリーダライタ
装置12との交信を行う。
【0046】カード発行機13のリーダライタ装置12
との交信が行われると、カード発行機13はカード発行
サーバ装置14に移動体通信端末10が接続されたこと
を移動体通信端末10の加入者ID情報と共に通知す
る。
【0047】加入者ID情報を含むカード発行機13か
らの通知があった時ステップS32に進む。カード発行
機13からの通知が無い場合はステップS31の処理に
戻る。
【0048】ステップS31において、例えば所定時間
内に通知が無い場合には、異常として以降の処理を行わ
ない。
【0049】ステップS32では、カード発行サーバ装
置14は乱数22を生成し、RAM等の一時記憶装置
(図示せず)に格納する。
【0050】ステップS33では、RAM等の一時記憶
装置に格納した乱数22を読出し、カード発行機13を
介し移動体通信端末10に送信する。
【0051】ステップS34では、移動体通信端末製造
時に設定する移動体通信端末10の固有情報と非接触I
Cカードモジュール15の秘密鍵との組み合わせを格納
してある端末対応テーブル17を加入者IDを用いて検
索し、該当する秘密鍵との組み合わせ情報を読み出し、
RAM等の一時記憶装置(図示せず)に格納する。
【0052】ステップS35では、読み出してある乱数
22と加入者IDに対応する秘密鍵との組み合わせ情報
とにより演算を行う。
【0053】ステップS36では、演算した結果の数字
列31を一時記憶装置(図示せず)に格納する。
【0054】ステップS37では、ステップS33で送
信した乱数22を受けた移動体通信端末10が、移動体
通信端末10製造時に設定する移動体通信端末10の固
有情報と非接触ICカードモジュール15の秘密鍵との
組み合わせた情報を格納してある秘密鍵テーブル18を
読み出し、読み出した該組み合わせた情報を鍵として該
乱数22を用いて演算し、演算した結果の数字列30
を、リーダライタ装置12を備えるカード発行機13を
介して、カード発行サーバ装置14で受信したかを判定
する。受信した場合、結果の数字列30を一時記憶装置
(図示せず)に格納し、ステップS38に進む。カード
発行機13からの受信が無い場合はステップS37の処
理に戻る。
【0055】ステップS37において、例えば所定時間
内に受信が無い場合には、異常として以降の処理を行わ
ない。
【0056】ステップS38において、ステップS36
で保持した数字列31を一時記憶装置から読出し、ステ
ップS37で受信した数字列30と一致するか判定す
る。一致した場合、カード発行を要求する移動体通信端
末10が正当であるとして、移動体通信端末10に対
し、ICカードとしての価値の格納及びダウンロードし
たインタフェースプログラムを有効とする処理をステッ
プS39において行う。
【0057】ステップS38において、判定が一致しな
かった場合、正当な移動体通信端末10でないと判定
し、カード発行処理を停止する。異常又はカード発行処
理を停止した場合、ダウンロードしたインタフェースプ
ログラムは無効とする処理を移動体通信端末10が行
う。
【0058】上記ステップS21からステップS40の
過程で発生する課金情報は、カード発行者から課金業務
を集中して行う管理サーバ(図示せず)等に対して転送
すること等により、請求書がカード発行時に顧客に提示
されるか、又は所定の期間経過後に顧客に送付される。
【0059】以上により、本発明のカード発行サーバ装
置14と、カード発行機13と、移動体通信端末10か
ら成るICカード発行システムにより、移動体通信端末
10を正確に認証できる。
【0060】図4は、本発明の実施の形態のICカード
認証サーバ装置及び移動体通信端末を含むICカード検
証システムの概念を示す図である。
【0061】カード発行サーバ装置14は移動体通信端
末製造時に製造者が設定する移動体通信端末10の固有
情報と非接触ICカードモジュール15の秘密鍵(図示
せず)との組み合わせを端末対応テーブル17に格納す
る。固有情報は、例えば製造番号など移動体通信端末を
ユニークに識別する情報で、かつ外部から読み取りでき
ないことが機密保持の観点から必要である。
【0062】非接触ICカードモジュール15の秘密鍵
は該非接触ICカードモジュールをユニークに識別する
情報かつ外部から読み取りできないことが機密保持の観
点から必須である。
【0063】上記組み合わせ情報は、例えば移動体通信
端末10に対応する通信方式の電話会社に移動体通信端
末製造時に通知され、該移動体通信端末10が加入者I
D(図示せず)を取得した時点で、カード発行サーバ装
置14を管理するカード発行者に通知され、カード発行
サーバ装置14の外部記憶装置(図示せず)に加入者I
Dと共に格納される。又は電話会社に移動体通信端末製
造時に通知された時点でカード発行サーバ装置14を管
理するカード発行者に通知され、該移動体通信端末10
が加入者IDを取得した時点で加入者IDを、カード発
行サーバ装置14を管理するカード発行者に通知しても
よい。
【0064】上記組み合わせ情報はカード発行サーバ装
置14の外部記憶装置(図示せず)の端末対応テーブル
17に格納される。また端末対応テーブル17は特別な
注意を払い管理すべきである。該当する情報へのアクセ
ス権限を限定するのは当然とし、該外部記憶装置も他の
情報と混在させないようにし、情報の漏洩の危険性を下
げることが必要である。
【0065】サービス機器16のリーダライタ装置12
との交信が行われると、サービス機器16は移動体通信
端末10が接続されたことをカード発行サーバ装置14
に移動体通信端末10の加入者IDを情報として通知
し、通知を受けたカード発行サーバ装置14は乱数23
を生成し、カード発行機13を介して移動体通信端末1
0に与え、該乱数23を受けた移動体通信端末10は、
移動体通信端末10製造時に設定する移動体通信端末1
0の固有情報と非接触ICカードモジュール15の秘密
鍵との組み合わせた情報を格納してある秘密鍵テーブル
18を読み出し、読み出した該組み合わせた情報を鍵と
して該乱数23を用いて演算し、演算した結果の数字列
32を、サービス機器16を介して、カード発行サーバ
装置14に数字列32を返信する。カード発行サーバ装
置14は、移動体通信端末製造時に設定する移動体通信
端末10の固有情報と非接触ICカードモジュール15
の秘密鍵との組み合わせを格納してある端末対応テーブ
ル17を読み出し、読み出した該組み合わせた情報を鍵
として、該乱数23を別個に演算し得た数字列33と比
較し一致することを検証することで正当性を保証する。
一致しなかった時は正当な移動体通信端末10でないと
判定し、サービスの提供を停止する。
【0066】上記の演算は専用の演算機で行っても良い
し、プログラム処理で行っても良い。また演算は例えば
移動体通信端末製造時に設定する移動体通信端末の固有
情報と非接触ICカードモジュールの秘密鍵との組み合
わせをキーとし、DES(Data Encryption Standard)
で暗号化することで数字列を出力する。さらに演算の方
式をカード発行時の認証に用いるものと異なる方式に変
えても良い。
【0067】正当性の判定で結果が一致した後、カード
発行サーバ装置14はカード発行者が提供するサービス
に対応した価値及び/又はアプリケーションを、サービ
ス機器16を介してリーダライタ装置12より非接触I
Cカードモジュール15を更新することによりサービス
機器16を介し、カード発行者が提供するサービスを受
けることができ、非接触ICカードモジュール15を非
接触ICカードと同様に使用することができる。
【0068】図5は、本発明の実施の形態のICカード
認証サーバ装置及び移動体通信端末を含むICカード検
証システムの動作を説明するフローチャートである。図
5はカード発行サーバ装置14の動作を中心に示してい
る。
【0069】はじめに、ステップS51では、サービス
機器16に対する移動体通信端末10のサービス要求を
監視する。
【0070】移動体通信端末10は、ダウンロードした
インタフェースプログラムの制御で非接触ICカードモ
ジュール15とサービス機器16のリーダライタ装置1
2との交信を行う。
【0071】サービス機器16のリーダライタ装置12
との交信が行われると、サービス機器16は移動体通信
端末10が接続されたことをカード発行サーバ装置14
に移動体通信端末10の加入者IDを情報として通知を
行う。
【0072】加入者IDを情報としてのサービス機器1
6からの要求があった時ステップS52に進む。加入者
IDを情報としてのサービス機器16からの受信が無い
場合はステップS51の処理に戻る。
【0073】ステップS51において、例えば所定時間
内に受信が無い場合には、異常として以降の処理を行わ
ない。
【0074】ステップS52では、カード発行サーバ装
置14は乱数23を生成し、RAM等の一時記憶装置
(図示せず)に格納する。
【0075】ステップS53では、RAM等の一時記憶
装置に格納した乱数23を読出し、サービス機器16を
介し移動体通信端末10に送信する。
【0076】ステップS54では、加入者IDを用いて
移動体通信端末製造時に設定する移動体通信端末10の
固有情報と非接触ICカードモジュール15の秘密鍵と
の組み合わせを格納してある端末対応テーブル17を検
索し、該当する秘密鍵との組み合わせ情報を読み出し、
RAM等の一時記憶装置(図示せず)に格納する。
【0077】ステップS55では、読み出してある乱数
23と加入者IDに対応する秘密鍵との組み合わせ情報
とにより演算を行う。
【0078】ステップS56では、演算した結果の数字
列33を一時記憶装置(図示せず)に格納する。
【0079】ステップS57では、ステップS53で送
信した乱数23を受けた移動体通信端末10が、移動体
通信端末10製造時に設定する移動体通信端末10の固
有情報と非接触ICカードモジュール15の秘密鍵との
組み合わせた情報を格納してある秘密鍵テーブル18を
読み出し、読み出した該組み合わせた情報を鍵として該
乱数23を用いて演算し、演算した結果の数字列32
を、サービス機器16を介して、カード発行サーバ装置
14で受信したかを判定する。受信した場合、結果の数
字列32を一時記憶装置(図示せず)に格納し、ステッ
プS58に進む。サービス機器16からの受信が無い場
合はステップS57の処理に戻る。
【0080】ステップS57において、例えば所定時間
内に受信が無い場合には、異常として以降の処理を行わ
ない。
【0081】ステップS58において、ステップS56
で保持した数字列33を一時記憶装置から読出し、ステ
ップS57で受信した数字列32と一致するか判定す
る。一致した場合、サービス提供を要求する移動体通信
端末10が正当であるとして、移動体通信端末10に対
し、ICカードとしての価値の減算及び価値の減算に相
当するサービスを有効とする処理をステップS59にお
いて行う。
【0082】また、価値の減算の結果が、保持している
ICカードとしての価値より不足したとき加入者回線に
課金することも、ステップS59において行うことがで
きる。
【0083】ステップS58において、判定が一致しな
かった場合、正当な移動体通信端末10でないと判定
し、ステップS60において、サービスを無効とする処
理を行う。
【0084】上記ステップS59において行うことがで
きる、価値の減算の結果が、保持しているICカードと
しての価値より不足したとき、及びステップS60の過
程で発生する課金情報は、カード発行者から課金業務を
集中して行う管理サーバ(図示せず)等に対して転送す
ること等により、所定の期間経過後に顧客に請求書が送
付される。
【0085】以上により、本発明のカード発行サーバ装
置14と、サービス機器16と、移動体通信端末10か
ら成るICカード検証システムにより、移動体通信端末
10を正確に認証できる。
【0086】図6は、本実施の形態による移動体通信端
末を説明するブロック図、図7は、本実施の形態による
非接触ICカードモジュールを説明するブロック図であ
る。
【0087】本実施の形態による移動体通信端末10は
非接触ICカードモジュール15を、加入者IDを持つ
移動体通信端末10に内蔵し、該非接触ICカードモジ
ュール15は該電子機器自身の機能を実現する回路と電
気的に接続されるか、又は信号用及び電源接続コネクタ
を有しており、移動体通信端末10と一体となり着脱で
きない構造で構成される。さらに移動体通信端末10の
外装を取り外し、非接触ICカードモジュール部を取り
外した場合、再取り付け不能な構造であることが必要で
ある。
【0088】利用者の所有する移動体通信端末10のダ
ウンロードを起動する操作ボタン620を押し、移動体
通信端末10をダウンロード可能な状態にしておく。次
に加入者IDを入力したカード発行機13からカード発
行サーバ装置14へ、非接触ICカードモジュール15
のインタフェースプログラムのダウンロードであること
を通知し、カード発行サーバ装置14は利用者の所有す
る移動体通信端末10に加入者IDを用い公衆網経由で
接続を行う。
【0089】カード発行サーバ装置14からの接続が確
立した後、カード発行サーバ装置14は外部記憶装置よ
りインタフェースプログラムを読み出し、接続した移動
体通信端末10に該インタフェースプログラムを公衆網
経由でダウンロードする。このダウンロードは移動体通
信端末10の通信機能、すなわち、送話器727、送信
信号処理回路725、送信部723及び受信部722、
受信信号処理回路724、受話器726、を利用して行
う。移動体通信端末10は操作ボタン620を押し、移
動体通信端末10をダウンロード可能な状態にしてお
り、公衆網経由で無線機7の受信部722を経由しダウ
ンロードしたインタフェースプログラムを一旦揮発性記
憶素子RAM615に格納する。格納したインタフェー
スプログラムを、ICカードモジュール接続部610と
非接触ICカードモジュールの移動体通信端末接続部4
7を経由し不揮発性記憶素子EEPROM43に格納す
る。非接触伝送において正しく動作させるためには、タ
イミング等の規定が重要である。例えばISO/ICE
10536-3で規定される初期応答、リセット復帰時間(T
0)、リセット信号立ち上がり時間(T1)、データ伝
送準備時間(T2)、安定ロジック時間(T3)そして
ATR(Answer to Reset)送出時間(T4)などに相
当する値も、格納したインタフェースプログラムで制御
する。
【0090】インタフェースプログラムをダウンロード
するとき、同時に対応するリーダライタと通信するため
の周波数及び変調復調方式を指定する。周波数及び変調
復調方式は非接触ICカードモジュールの不揮発性記憶
素子EEPROM43に格納する。
【0091】インタフェースプログラムが非接触ICカ
ードモジュールの不揮発性記憶素子EEPROM43に
格納されると、非接触ICカードモジュールは格納した
インタフェースプログラムを主CPU42で逐次読み出
し処理する事で非接触ICカードとして機能することが
できる。
【0092】移動体通信端末10のダウンロードを起動
する操作ボタン620のリセットは、カード発行サーバ
装置14からの指示をカード発行機13が経由し、行わ
れる。カード発行が完了した時、非接触ICカードモジ
ュールは格納したインタフェースプログラムを有効にす
る標識を非接触ICカードモジュールの不揮発性記憶素
子EEPROM43に格納し、操作ボタン620をリセ
ットする。
【0093】またカード発行処理が異常他で停止したと
き、操作ボタン620をリセットする。この場合、格納
したインタフェースプログラムは無効となり、非接触I
Cカードモジュールは非接触ICカードとして機能する
ことができない。
【0094】リーダライタの発信回路で作り出される磁
界中に非接触ICカードモジュールのアンテナ51を挿
入し、非接触ICカードモジュール側でこのアンテナ5
1で得た磁界の変化を受信磁界処理回路521を介し復
調回路(n)522で復調して信号を得る。発信は出力
データを変調回路(n)532で変調し送信磁界処理回
路531を介しアンテナに変調した信号を伝送する。
【0095】リーダライタ側ではアンテナで得た磁界の
変化を復調して、ICカード側からのデータを受信す
る。
【0096】非接触ICカードは電力をリーダライタが
供給する磁界をエネルギーとして電力に変換するが、非
接触ICカードモジュールでは移動体通信端末10から
電力の供給をうける。そのためリーダライタとの距離が
離れても電力が減少することが無く、通信距離を伸ばす
ことができる。
【0097】また本発明の操作ボタン620は独立した
ボタンとしているが、入力キー618の操作で代えるこ
とも可能である。
【0098】移動体通信端末製造時に製造者が設定する
移動体通信端末10の固有情報と非接触ICカードモジ
ュール15の秘密鍵(図示せず)との組み合わせを移動
体通信端末10の不揮発性記憶素子ROM614又はE
EPROM613に格納する。固有情報は、例えば製造
番号など移動体通信端末をユニークに識別する情報で、
かつ外部から読み取りできないことが機密保持の観点か
らより望ましい。またEEPROMに格納する場合は、
ライトワンス(一回のみ書き込み可能)とすることが必
要である。
【0099】非接触ICカードモジュール15の秘密鍵
は該非接触ICカードモジュールをユニークに識別する
情報かつ外部から読み取りできないことが機密保持の観
点から必須であり、非接触ICカードモジュールの不揮
発性記憶素子ROM44又はEEPROM43に格納す
る。固有情報は、例えば製造番号など非接触ICカード
モジュールをユニークに識別する情報である。またEE
PROMに格納する場合は、ライトワンス(一回のみ書
き込み可能)とすることが必要である。この情報は移動
体通信端末10に移動体通信端末10の固有情報と非接
触ICカードモジュール15の秘密鍵(図示せず)との
組み合わせを移動体通信端末10の不揮発性記憶素子R
OM614又はEEPROM613に格納する為に必要
である。
【0100】リーダライタ装置12より乱数22を受け
た移動体通信端末10は、移動体通信端末10製造時に
設定する移動体通信端末10の固有情報と非接触ICカ
ードモジュール15の秘密鍵とを組み合わせた情報を、
移動体通信端末10の不揮発性記憶素子ROM614又
はEEPROM613に格納してある秘密鍵テーブル1
8から読み出した、組み合わせた情報を鍵として該乱数
22を用いて移動体通信端末10の暗号演算部611で
演算し、結果の数字列30をICカードモジュール接続
部610及び非接触ICカードモジュール15の移動体
通信端末接続部47及び送信部53を経由しリーダライ
タ装置12に送信する。
【0101】また移動体通信端末10の切替ボタン62
1を押すことで、不揮発性記憶素子EEPROM613
に格納するポインタ(図示せず)で示す領域を切り替え
ることができ、カード発行時にダウンロードするインタ
フェースプログラムを別の記憶部分に格納する事ができ
る。
【0102】切替ボタン621により、すでにダウンロ
ードした複数のインタフェースプログラム及び、保持し
ているICカードとしての価値を、不揮発性記憶素子E
EPROM613及び不揮発性記憶素子EEPROM4
3に格納するポインタ(図示せず)で示す領域を切り替
えることで、切り替えることができる。
【0103】ダウンロードした複数のインタフェースプ
ログラムがある場合、不揮発性記憶素子EEPROM4
3に格納する複数のインタフェースプログラムを非接触
伝送において正しく動作させるためには、タイミング等
の規定が重要である。例えばISO/ICE 10536-3で
規定される初期応答、リセット復帰時間(T0)、リセ
ット信号立ち上がり時間(T1)、データ伝送準備時間
(T2)、安定ロジック時間(T3)そしてATR(An
swer to Reset)送出時間(T4)などに相当する値も
格納したインタフェースプログラムで制御する。
【0104】インタフェースプログラムをダウンロード
するとき、同時に対応するリーダライタと通信するため
の周波数及び変調復調方式を指定する。周波数及び変調
復調方式は非接触ICカードモジュールの不揮発性記憶
素子EEPROM43に格納し、対応する復調回路
(n)522又は復調回路(n+1)523を選択す
る。
【0105】また本発明の操作ボタン620は独立した
ボタンとしているが、入力キー618の操作で代えるこ
とも可能である。
【0106】また移動体通信端末10の警告ボタン62
2を操作することにより、警告モードを設定することが
できる。
【0107】カード発行サーバ装置14に加入者回線を
介して警告通知する為の加入者回線番号を、カード発行
時に移動体通信端末10の不揮発性記憶素子EEPRO
M613に格納しておく。
【0108】警告モードであるときにサービス機器16
を介してサービスを受けるとき、移動体通信端末10に
対応する加入者回線を介してカード発行サーバ装置14
に発信し警告通知を行う。
【0109】また本発明の警告ボタン622は独立した
ボタンとしているが、入力キー618の操作で代えるこ
とも可能である。
【0110】またカード発行サーバ装置14に警告通知
を行うために、加入者回線を使用せず、警告モードであ
ることをカード発行サーバ装置14との認証処理中に通
知することも可能である。
【0111】また移動体通信端末10の入力キー618
よりICカード暗証番号を入力し、本人認証をすること
もできる。
【0112】以上により、本発明の移動体通信端末10
により、非接触ICカードモジュールを別の移動体通信
端末10に接続しても本発明の認識システムによれば、
改造であることが認識でき、不正使用をすることができ
ない。
【0113】また、方式の異なるICカードを一括して
持つことと同等の機能を提供でき、今後益々個人通信ツ
ールとして必須になる移動体通信端末10と一体化する
ことにより、保管枚数の削減を実現できる。
【0114】また非接触ICカードモジュールを移動体
通信端末10と一体化することにより、正当な移動体通
信端末10の使用者以外による不正使用に対し、警告を
発信することが可能となる。
【0115】図8は、本実施の形態のリーダライタ装置
の構成を示すブロック図、図9はリーダライタ装置の動
作を説明するフローチャートである。
【0116】リーダライタ装置12の送信信号処理回路
138で信号を作成し送信部136の変調回路(n)1
44で変調し送信磁界処理回路143を介してアンテナ
134に送り、そこで作り出される磁界中に非接触IC
カードモジュールを挿入し、非接触ICカードモジュー
ル側で磁界の変化を、復調して信号を得る。
【0117】リーダライタ装置12の受信では、非接触
ICカードモジュール側で出力データを変調した信号
を、アンテナ134で受信し、得た磁界の変化を受信部
135の受信磁界処理回路141を介して復調回路
(n)142で復調して受信信号処理回路137で復調
して、ICカード側からのデータを受信する。このデー
タは上位機器接続部139を介してカード発行サーバ装
置14に送られる。
【0118】非接触ICカードは電力をリーダライタが
供給する磁界をエネルギーとして電力に変換するが、非
接触ICカードモジュール15では移動体通信端末10
から電力の供給をうける。
【0119】また非接触ICカードモジュール通知の手
段として接続の初めのタイミングで加入者IDを含む情
報をリーダライタ装置12に送信する。
【0120】リーダライタ装置12と非接触ICカード
モジュール15との制御の詳細はカード発行者によって
決められる機密情報である。
【0121】移動体通信端末10と交信するとき、交信
できる信号レベルに達した時、非接触ICカードモジュ
ールが交信する旨の情報をリーダライタ装置12に通知
する。リーダライタ装置12では、通常のICカードで
作成する例えばISO/ICE 10536-3で規定される初
期応答ATR(Answer to Reset)で通知された情報に
先立つ非接触ICカードにおけるリセット処理のタイミ
ング中に通知された情報により、カード発行サーバ装置
14に格納する移動体通信端末の製造時に設定する固有
情報と非接触ICカードモジュール秘密鍵の組み合わせ
と、及び移動体通信端末10の書き換えできない不揮発
性記憶素子に設定した移動体通信端末10の固有情報と
非接触ICカードモジュール秘密鍵に関連する情報の組
み合わせを用いた検証を行う通常のICカードの認証と
異なる制御手順に切り替える。
【0122】上記の手順はリーダライタ装置12の不揮
発性記憶素子ROM133又はEPROM132に格納
したリーダライタ装置12の制御プログラムにより制御
される。
【0123】図9はリーダライタ装置12の動作を示し
ている。
【0124】はじめに、ステップS91では、移動体通
信端末10がリーダライタ装置12の非接触ICカード
通信可能範囲内に存在し、該移動体通信端末10の加入
者IDによりリーダライタ装置12に接続要求を送信し
ているかを判定する。加入者IDによる接続要求を受信
していない場合にはステップS92の処理に進み,以降
通常の非接触ICカードとの接続及び認証の処理に進む
(ステップS93、S94)。
【0125】ステップS91において、加入者IDによ
る接続要求を受信しているとき、ステップS95に進
む。
【0126】ステップS95では、非接触ICカードモ
ジュール対応の認証処理を上位機器であるカード発行機
13又はサービス機器16を経由しカード発行サーバ装
置14にて行い、ステップS96でデータ通信を実行す
る。
【0127】
【発明の効果】非接触ICカードモジュールを別の移動
体通信端末に接続しても本発明の認識システムによれ
ば、改造であることが認識でき、不正使用をすることが
できない。これらは、移動体通信端末製造時に設定する
移動体通信端末の固有情報をカード発行サーバ装置と移
動体通信端末それぞれに持ち、移動体通信端末の検証を
移動体通信端末製造時に設定する移動体通信端末の固有
情報を交換することなく行うことにより、情報の漏洩を
防ぎ、偽造及び変造が出来ないことによる。
【0128】本発明の非接触ICカードモジュールによ
れば、方式の異なるICカードを一括して持つことと同
等の機能を提供でき、今後益々個人通信ツールとして必
須になる移動体通信端末と一体化することにより、保管
枚数の削減を実現できる。これらは、複数のインタフェ
ースプログラムを、移動体通信端末に格納することが可
能で、かつ該インタフェースプログラムを選択出来るこ
とによる。
【0129】ICカードの機密性及び安全性は高いが、
ICカードを盗難又は紛失した場合、多大な損失をこう
むる危険がある。またICカードの枚数が多いと紛失の
危険性も高くなる。本発明によれば、個人通信ツールと
して必須になる移動体通信端末を管理すればよく、紛失
の危険性も大幅に低減される。
【0130】また非接触ICカードモジュールを移動体
通信端末と一体化することにより、正当な移動体通信端
末の使用者以外による不正使用に対し、警告を発信する
ことが可能になり、不正使用に対するサービスの停止又
はサービス機器に対し警告を通知し、不正使用者に対す
る適切な処置、例えば写真撮影による個人認証を行い、
後日不正使用者に対する弁済を求めるときの証拠とする
などの措置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のICカード認証サーバ装
置及び移動体通信端末を含む通信システムの概念を示す
図である。
【図2】本発明の実施の形態のICカード認証サーバ装
置及び移動体通信端末を含むICカード発行システムの
概念を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態のICカード認証サーバ装
置及び移動体通信端末を含むICカード発行システムの
動作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態のICカード認証サーバ装
置及び移動体通信端末を含むICカード検証システムの
概念を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態のICカード認証サーバ装
置及び移動体通信端末を含むICカード検証システムの
動作を説明するフローチャートである。
【図6】本実施の形態による移動体通信端末を説明する
ブロック図である。
【図7】本実施の形態による非接触ICカードモジュー
ルを説明するブロック図である。
【図8】本実施の形態のリーダライタ装置の構成を示す
ブロック図である。
【図9】本実施の形態のリーダライタ装置の動作を説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
49、140、619 バス 720 アンテナ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動体通信端末の固有情報を格納
    する固有情報格納手段と、 前記移動体通信端末に供給する乱数を発生する乱数発生
    器と、 前記固有情報格納手段から読出される固有情報と前記乱
    数発生器から出力される乱数を用いて演算する演算手段
    と、 前記乱数発生器から乱数を供給される前記移動体通信端
    末から演算結果を受信する受信手段と、 前記演算手段の演算結果と該受信手段の出力とを比較し
    て前記移動体通信端末がICカードとして正当であるこ
    とを認証する認証手段とを備えることを特徴とするIC
    カード認証サーバ装置。
  2. 【請求項2】 複数の移動体通信端末の固有情報及びそ
    れぞれの移動体通信端末内のICカードモジュールの秘
    密鍵を対応づけて格納する固有情報格納手段と、 前記移動体通信端末に供給する乱数を発生する乱数発生
    器と、 前記固有情報格納手段から読出される固有情報及び秘密
    鍵と前記乱数発生器から出力される乱数を用いて演算す
    る演算手段と、 前記乱数発生器から乱数を供給される前記移動体通信端
    末から演算結果を受信する受信手段と、 前記演算手段の演算結果と該受信手段の出力とを比較し
    て前記移動体通信端末がICカードとして正当であるこ
    とを認証する認証手段とを備えることを特徴とするIC
    カード認証サーバ装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体通信端末とリーダライタ装置
    との交信を制御するインタフェースプログラムを前記移
    動体通信端末を介して前記ICカードモジュールにダウ
    ンロードするダウンロード手段をさらに備えることを特
    徴とする請求項2記載のICカード認証サーバ装置。
  4. 【請求項4】 前記認証手段により正当であると認証さ
    れることにより前記移動体通信端末の加入者回線に課金
    する課金手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    乃至3いずれかに記載のICカード認証サーバ装置。
  5. 【請求項5】 本移動体通信端末の固有情報を格納する
    固有情報格納手段と、 ICカード認証サーバ装置から乱数を受信する受信手段
    と、 前記固有情報格納手段から読出される固有情報と前記受
    信手段から出力される乱数を用いて演算する演算手段
    と、 該演算手段の演算結果を前記ICカード認証サーバ装置
    に送信する送信手段とを備えることを特徴とする移動体
    通信端末。
  6. 【請求項6】 本移動体通信端末の固有情報及び本移動
    体通信端末内のICカードモジュールの秘密鍵を格納す
    る固有情報格納手段と、 ICカード認証サーバ装置から乱数を受信する受信手段
    と、 前記固有情報格納手段から読出される固有情報及び秘密
    鍵と前記受信手段から出力される乱数を用いて演算する
    演算手段と、 該演算手段の演算結果を前記ICカード認証サーバ装置
    に送信する送信手段とを備えることを特徴とする移動体
    通信端末。
  7. 【請求項7】 前記受信手段は、本移動体通信端末とリ
    ーダライタ装置との交信を制御するインタフェースプロ
    グラムを前記ICカード認証サーバ装置から受信するこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の移動体通信端末。
  8. 【請求項8】 ユーザにより操作される警告ボタンをさ
    らに備え、 前記送信手段は、該警告ボタンが操作されることにより
    前記ICカード認証サーバ装置に警告ボタンが操作され
    たことを示す情報を送信することを特徴とする請求項5
    乃至7いずれかに記載の移動体通信端末。
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