JP2003050413A - レーザー光発生装置 - Google Patents
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Abstract
ともに装置を小型化する。 【解決手段】 レーザー光発生装置において、窒化ガリ
ウムを含む半導体レーザー1によって得られる第一の波
長をもった出力光が、非線形光学結晶15を用いた外部
共振器10に導入されるように構成する。非線形光学結
晶15を経ることで、短波長化された紫外線がレーザー
光として出力される。また、非線形光学結晶を低温に保
つことで、さらに短波長化が可能になる。
Description
ー光を小型の装置で発生させるための技術に関する。
て、例えば、200nm(ナノメートル)程度の波長を
もったレーザー光を得るための形態には下記のものが挙
げられる。
マレーザーにより励起され、400nm付近で発振する
色素レーザーの第二高調波として発生させる形態 (2)波長800nm付近で発振するチタンサファイア
レーザーや、アレクサンドライトレーザー等の固体レー
ザーの4次高調波として発生させる形態 (3)波長約1μmで発振するNdレーザー(例えば、
Nd:YAGレーザー)の5次高調波として発生させる
形態。
装置では、保守性や効率、サイズ等の面で下記に示す問
題がある。
ーザーに使用されるガスについて毒性の問題や交換が面
倒であるといった問題があり、また、色素レーザーにつ
いての保守性の悪さ等から、産業用途への利用について
困難性を伴う。
ーの使用により保守性については改善されるが、例え
ば、チタンサファイアレーザーに要求される励起光源と
して、高出力の可視光光源が必要であり、全体の効率が
低くなったり、装置全体がかなり大きなものになるため
小型化が難しい等の問題がある。
調波発生が必要になるため、例えば、各段階の効率を高
くしても最終効率が低くなってしまうという欠点や、連
続波を発生させることが困難であるといった問題があ
る。
リティカル位相整合(NCPM:Non Critical Phase M
atching)で波長変換を行うことによって短波長のレー
ザー光が得られたという報告がなされているが、ウォー
クオフ(波数ベクトルとポインティングベクトルとの間
になす角度であり、波面法線方向とエネルギー流の方向
との間に角度差がある場合の指標。)によるビームの矩
形比(縦横比率)の悪化がないという特長を有する反
面、波長変換効率の点で問題がある。つまり、この場合
の有効非線形定数d31がd22に比べて1.8%でしかな
く、出力がこの2乗にほぼ比例するため、波長変換効率
が低い。特に、連続波で波長変換を行う場合には、有効
非線形光学定数が小さいと、外部共振器を用いたとして
も波長変換効率が極めて低くなってしまうので問題はさ
らに深刻である。また、フラックス法で成長されるBB
O結晶では、成長速度が極めて遅く、大きな結晶を均質
に得ることができないため、サイズの長い結晶を得るの
が難しい。つまり、相互作用長を長くとれないので効率
面で不利となる。
効率良く発生させるとともに装置の小型化を実現するこ
とを課題とする。
を解決するために、窒化ガリウムを含む半導体レーザー
によって得られる第一の波長をもった出力光が、非線形
光学結晶を用いた外部共振器に導入され、当該非線形光
学結晶を経ることで、第一の波長よりも短い第二の波長
の紫外線をレーザー光として出力する構成にしたもので
ある。
含む半導体レーザーを用いるとともに、当該レーザーの
出力光を非線形光学結晶に導入して、非線形光学現象を
利用して短波長のレーザー光を得ることができるので、
小型化及び効率面で優れている。
00nm付近若しくはそれ以下の深紫外線のレーザー光
を発生させることのできるレーザー光発生装置に関する
ものであり、装置形態としては、例えば、図1乃至図7
に示す構成が挙げられる。
半導体レーザー1と、非線形光学結晶(あるいは非線形
光学素子)15を用いた外部共振器10を備えている。
半導体レーザーである。当該レーザーの出力光につい
て、その波長範囲例としては、常温環境下で409nm
以上415nm以下、また、非線形光学結晶の低温環境
下(0゜C以下)で360nm以上415nm以下が挙
げられる。一例としては、波長約410nmで連続発振
するガリウムナイトライド(GaN)又はインジウムガ
リウムナイトライド(In1-xGaxN)半導体レーザー
光源が用いられる。尚、当該光源については、縦単一モ
ード(あるいは単一縦モード)での発振が望ましく、そ
のためには、DFB(分布帰還型)又はDBR(分布反
射型)等の周期的構造を有しているものが良い。あるい
は、半導体レーザー素子自体にはそのような内部構造が
なくても(マルチモードのレーザーで良い。)、出力光
の一部がグレーティング(例えば、ブレーズ型等)やプ
リズム等の分光手段により分光され、又は回折されて帰
還する外部制御型(例えば、Littrow 型、Littman型
等)のほぼ縦単一モード化されたレーザーであること、
あるいは、こうしたレーザー光源の出力を増幅して得ら
れる高出力のレーザー光源が望ましい。尚、出力光の一
部が分光手段等によって帰還される方式の場合には、複
合共振器の形成に起因する不安定性を回避するために、
半導体レーザーの出射端面において、0.1%以下、で
きれば0.01%以下の反射率を実現するために減反射
コーティングを施すことが望ましい(波長選択により安
定した縦単一モード動作が得られる)。また、光の有効
利用という観点からは、当該出射端面とは反対側に面に
高反射率を実現するコーティングを施すことが望まし
い。そして、出力に関して、実用面では50mW以上、
さらには100mW以上のものを使用することが好まし
い。
ように各種光学素子を経て外部共振器10に導入される
が、当該外部共振器には非線形光学結晶15が配置され
ている。この非線形光学結晶としては、例えば、KBB
F(KBe2BO3F2)、SBBO(Sr2Be2B2O
7 )又は周期分極反転構造を有するMBF4(ここで、M
はMg、Zn、Fe、Co、Niのいずれか)等が挙げ
られ、360乃至480nmのガリウムナイトライド
(GaN)又はインジウムガリウムナイトライド(In
1-xGaxN)半導体レーザーの光を、第二高調波発生
(SHG)により180乃至240nmの光に波長変換
できるので、これらの結晶を外部共振器中に置いて、変
換効率を上げることにより実用レベルの出力を得ること
ができる。また、タイプ1(2つの異常光線を入射して
常光線の高調波を得る場合、又は2つの常光線を入射し
て異常光線の高調波を得る場合)で位相整合する硼酸バ
リウム(「β−BaB2O4」であり、以下、「BBO」
と記す。)結晶を用いて、例えば、409nm乃至41
5nmの半導体レーザー光を、常温付近で第二高調波発
生(SHG)により204.5乃至207.5nmの光
に波長変換することができる。
ための手段を講じることで使用形態の幅を広げることが
でき、例えば、BBO結晶をO゜C(273K)以下の
温度に保持する温度制御手段を設ける場合には、第二高
調波又は和周波発生の手段により半導体レーザーからの
当該結晶への入射波長が360nm以上415nm以下
の場合に、第二高調波発生により180nm以上20
7.5nm以下のレーザー光を得ることができる。
要を示したものであり、断熱容器KCには、液体窒素や
液体ヘリウム等の冷却材CLが収容されている。
されており、冷却材CLによって冷やされたコールドフ
ィンガーCFに対して熱的に接触されている。コールド
フィンガーCFは、例えば、銅材料で形成されていて、
これに付設されたヒーターHTにより温度制御が行われ
る。つまり、冷却材CL、コールドフィンガーCF、ヒ
ーターHTが、BBO結晶の温度制御手段9を構成して
いる。
VCに設けられた窓Wiから入射してBBO結晶を透過
し、波長変換された光が反対側の窓Woから容器外に出
射される。
Cに対して冷却装置CC(スターリング冷凍機等)が付
設されており、コールドフィンガーCFを介して断熱真
空容器VC内のBBO結晶が所定の温度に冷やされる。
つまり、冷却装置CCやコールドフィンガーCFによっ
て温度制御手段9Aが構成されている。尚、本例でも、
半導体レーザーの出力光が、断熱真空容器VCに設けら
れた窓Wiから入射してBBO結晶を透過し、波長変換
された光が反対側の窓Woから容器外に出射される。
ることで、半導体レーザー1の出力光2に係る第一の波
長よりも短い第二の波長の紫外線を発生させることがで
きる。
て、半導体レーザー1からの入射光の一部を透過して当
該共振器内の非線形光学結晶15へと導入する入射ミラ
ー11や、必要に応じた枚数(本例では3枚)で使用さ
れるミラー12乃至14、光路長制御素子(図示せ
ず。)で構成されている。尚、光路長制御素子を用いた
制御形態には、例えば、VCM(Voice Coil Motor)や
PZT等の移動手段(あるいは駆動手段)にミラーやプ
リズムを取り付けてそれらの位置や姿勢を制御する形
態、あるいは非線形光学結晶15を含む電気光学結晶に
制御電圧を印加して光路長を変化させる形態、あるいは
温度を制御して光路長を変化させる形態等が挙げられ
る。例えば、外部共振器を構成する光学素子(ミラー
等)のうち、少なくとも1つ(図1の例では、ミラー1
3)がVCMやPZT等の移動手段によってサーボ制御
され、帰還回路と組み合わせて共振器長の制御を行うこ
とで共振状態を維持する構成にしたもの等が知られてい
る。この他、アパーチャーを配置して横モードを制御す
ることも有効である。
の出力するレーザー光2が、位相変調器3を透過した後
で、調整用ミラー4、5で反射された後、モードマッチ
ング用レンズ6を透過して外部共振器10へと導入され
る。尚、位相変調器3は後述するFMサイドバンド法
(「Pound-Drever-Hall Locking」法)の場合に必要と
されるものである。この場合、図示しない発振器からの
変調信号が位相変調器3に印加され、これによりレーザ
ー光2は位相変調を与えられてから光学系を経て外部共
振器10に入射される。また、途中の光学系を構成する
ミラー、レンズ等については、必要に応じた数や配置を
もって適宜に設計される。
出については、例えば、ミラー14で反射された後、ミ
ラー11を透過した光が、必要に応じて使用される集光
レンズ7を介して光検出器8に到達し、受光及び検出が
行われる構成になっている。光検出器については、偏光
法(例えば、波長板を透過したレーザー光を共振器に入
射させるとともに、共振器からの、偏光状態の異なる2
つのビームの検出信号から差分をとることでエラー信号
を得て、共振器の共振状態を維持する方法)やフリンジ
サイド法を用いる場合、ロッキングのサーボ帯域を充分
にカバーする程度のもので良いが、FMサイドバンド法
を用いる場合には、キャリア周波数を充分に検出できる
程度の帯域が必要になる。
20を透過して光22(例えば、未変換光)となり、ま
たミラー20での反射光21(例えば、波長変換光)が
得られる。
に4枚のミラー(11乃至14)が設けられていて、ミ
ラー11から非線形光学結晶15を透過して、ミラー1
2、13、14での反射後にミラー11に再び戻る経路
によって共振器が形成されているが、本発明に係る外部
共振器の構成形態がミラー4枚を使ったリング型のもの
に限定される訳ではなく、例えば、下記に示す形態が挙
げられる。
線形光学結晶の端面での屈折を利用した形態(図4参
照) (B)2枚のミラーとプリズムを用いた形態(図5参
照) (C)非線形光学結晶内での全反射を利用した形態(図
6参照) (D)非線形光学結晶自体が外部共振器を構成する形態
(図7参照)。
2に示すように、ミラー11、12を用いてリング型共
振器を構成しており、両ミラーを通る主経路からやや外
れたところに非線形光学結晶15が配置されていて、図
示のように当該結晶については台形状の縦断面をしてい
る。つまり、ミラー11から導入されたレーザー光がミ
ラー12で反射され、非線形光学結晶15の一端部の端
面で屈折した後、その他端部の端面で屈折してミラー1
1に戻る経路により共振器が形成されている。光の巡回
する方向はこの逆でも良く、ミラー11から非線形光学
結晶15を経てミラー12からミラー11に戻る経路も
可能である。
ー11、集光レンズ7を透過した光が光検出器8に受光
される。
3に示すようにミラー11と12との間に非線形光学結
晶15が配置されており、その付近に三角断面のプリズ
ム16が配置されている。よって、ミラー11から導入
されたレーザー光が非線形光学結晶15を透過した後に
ミラー12で反射され、プリズム16の入射端面で屈折
した後、その出射端面で屈折してミラー11に戻る経路
により共振器が形成されている。本例でも、光の巡回方
向が逆回りの構成が可能である(入射方向とレンズ7、
光検出器8の位置も適宜入れ替わる。)。尚、プリズム
16から出射してミラー11、集光レンズ7を透過した
光が光検出器8に受光される。
すように外部共振器10内にミラー11、17と非線形
光学結晶15が配置されており、非線形光学結晶15が
およそ5角形状の縦断面(鋭角部の角度が90゜よりや
や小さくされている。)となっている。つまり、ミラー
11から導入されたレーザー光が非線形光学結晶15に
入射されて2回の全反射後に出射されてミラー11に戻
る経路により共振器が形成されている。また、非線形光
学結晶15における全反射面からミラー17に対して出
射され、当該ミラーで反射された光(第二高調波)が出
力光21となる(図示は省略したが、ミラー17後のミ
ラー20による反射光が波長変換光となる。)。尚、非
線形光学結晶15から出射してミラー11、集光レンズ
7を透過した光が光検出器8に受光される。
いずに非線形光学結晶自体が共振器を形成しているもの
であり、例えば、図7の構成例EX5に示すように当該
結晶の縦断面が球面の一部を除去した如き形状を有して
いる。この場合、レーザー光がそのまま非線形光学結晶
15に入射されて、その出射端面での全反射後に、さら
に側面で全反射されて入射端面に戻る経路により共振器
が形成されている。尚、非線形光学結晶15から出射し
て集光レンズ7を透過した光が光検出器8に受光され
る。また、本形態では、ミラー等の光学素子がないの
で、共振維持のための機械的な駆動手段がないが、例え
ば、外部共振器を硼酸バリウム結晶のみで形成する場合
等においては、その温度制御手段を設けること又は電圧
を印加することで、当該結晶の光学的特性を変化させ
て、共振状態を維持することができる。
実施の一例を示すものに過ぎず、この他、必要に応じて
ミラー数や配置を変更する場合、あるいはミラー以外の
共振器構成要素として、グレーティングやプリズム等が
使用される場合もある。尚、上記各形態において外部共
振器以外の構成要素及びその配置については図1と同様
であるので、各部に同じ符号を付すことにより説明を省
略した。
効果について図1の構成を例にして説明する。
射率を「R1」とし、その他のミラー(12乃至14)
や非線形光学結晶15を経た周回の後に再びミラー11
に戻る直前までの合成反射率を「Rm」と記すとき、共
振器の光路が良好に調整されている場合に、ミラー11
から光が入射した場合における共振器10全体の反射光
は、光検出器8(フォトダイオード等)により検出さ
れ、その反射率(これを「R(δ)」と記す。)が下式
で与えられる。
π・L/λ」である。ここで、「λ」はレーザー(半導
体レーザー1)の光源波長、「L」は共振器の周回光路
長をそれぞれ示している。
例示したグラフ図であり、横軸に上記「δ」をとり、縦
軸に相対反射率(0乃至1)をとって両者の関係を示し
たものである。尚、グラフ曲線については、見易さを考
慮して「R1=Rm=0.90」とし、フィネスを実際よ
りも低めに設定している。
の二乗項が含まれていることから分かるように、「δ=
p・π」(pは偶数)のときに、共振器10のみかけの
反射率が低下して、入射光が当該共振器内に入って内部
の光強度(内部循環光強度)が大きくなる(これを「共
振状態」と呼び、共振状態を保持させることを「ロック
する」と称している。)。
端が共振状態に相当しており、共振状態を維持できる限
界を、許容周波数半値全幅を指標にして表すことができ
る。つまり、許容周波数半値全幅(半値幅を「δ0.5」
と記すとき、その2倍、「2δ0.5」である。)は、共
振器10の光路長L、即ち、これに比例するδを変化さ
せるときに、当該共振器の見かけの反射率に係る減少分
が、ピーク点(δ=0、2π等)での値の半分になる値
から求められる(図9参照。)。これは、位相で示すと
凡そ下式のようになる。
ーク点での値の半分になるδからも求められる(図10
参照。)。
数幅「Δf」(単位:Hz)は[数2]式の右辺に「F
SR/(2π)」を掛けた式から求められる(FSR
は、「Free Spectral Range」の略であり、C/Lであ
る。ここで、「C」は光速度、「L」は共振器周回長を
示す。)。
は、入射光を内部に閉じ込めて循環パワーを大きくし、
波長変換効率を高めるために用いるものであり、従っ
て、当該共振器内に入射光を効率良く導入することが必
要である。
I)について考慮する必要がある。
こと(モードマッチング) (II)周回光と入射光の位相関係を保持して共振状態
を維持すること(ロッキング) (III)周回光の洩れと入射光の反射の振幅とのバラ
ンスがとれて共振状態での見かけの反射率がなるべく小
さくなること(インピーダンスマッチング)。
へのビームの入射角度や位置、ビーム径及び波面の曲率
を適切に調整して設定することが必要であり、図1にお
いて、2枚のミラー4、5により、ビームの光2につい
て方向(あおり角)及び光軸に対する垂直方向の位置を
調整するとともに、レンズ6等の光学系を用いてビーム
径及び波面の曲率を調整することにより、外部共振器1
0の入射ミラー11上で入射光が共振光にほぼ合うよう
にセットすることが重要である。勿論、外部共振器10
が安定共振器を構成していることが前提となるが、モー
ドマッチングのための、ミラーやレンズ等の組み合わせ
については、ミラー11上での入射光が共振光にほぼ合
うという目的に反しない限り、各種各様の構成が可能で
ある。
L/λ」から分かるように、周回光路長L又は波長λの
一方、あるいはその両方について制御すれば良い。つま
り、周回光路長Lが入射波長λの自然数倍となるように
制御する(「q」を自然数変数とするとき、「(δ=)
2π・L/λ=2π・q」から「L=q・λ」が得られ
る。)ことで、共振状態を維持する。
たす気体の流動や、透過する媒体の温度変化、ミラーの
支持機構等についての振動や変形、温度変化等によっ
て、急速かつ長期的に変動し、他方、レーザー光源の波
長λについては、温度揺らぎや、振動、膨張や外乱(電
流ノイズ等)の影響によって変動する。従って、周回光
路長Lが入射波長λの自然数倍の関係となる(共振)状
態を保持するためには、例えば、下記の制御形態が挙げ
られる。
の温度や電流等を変化させることにより波長λを変化さ
せる形態、あるいは、レーザー結晶にPZT等で歪みを
与える形態等が挙げられる。
記に示す形態が挙げられる。
マウントして機械的に制御する形態 ・非線形光学結晶を含めた結晶、あるいは光学素子に電
圧や歪みを与えたり、温度制御等によってそれらの光学
的特性(屈折率等)を変化させて制御する形態。
で各種の形態が挙げられるが、制御応答や安定性等を考
慮して選定すべきである。
路長L又は入射波長λの可変制御手段を必要とし、さら
には、外乱に応じて常にこれらを変化させて上記「L=
q・λ」の関係を維持する手段(制御回路等)が必要で
ある。尚、制御に必要なエラー信号の発生(生成)方法
としては、フリンジサイドロッキング、FMサイドバン
ドロキッング、偏光法ロッキング等、各種方式が提案さ
れている(例えば、文献「T.W.Hansh,and B.Couillaud,
Optics Communications ,Vol.35,No.3,p.441(1980) 」
を参照)。
に強い方法であって安定な共振器ロッキング法であるの
で、その概要について図11の例を使って説明する。
制御手段23を示しており、局部発振器(信号源の記号
で示す。)を含む信号発生部24により、所定周波数の
変調信号が発生され、当該信号が位相変調器3に印加さ
れて半導体レーザー1からのレーザー光に位相変調がか
けられる。
検波部25(図には、掛け算器で示す。)に送られて同
期検波が行われ、これにより得られた誤差信号(これを
「Err」と記す。)がサーボ制御部26に送られる。
ロとなるように制御信号を生成して、当該信号によって
共振器の周回光路長Lを制御する。例えば、図1の例に
おいて、外部共振器10ではミラー13について位置や
姿勢が制御される。尚、ミラーの移動機構、駆動制御回
路等や、信号処理に必要な回路(例えば、受光後の検出
信号から高周波信号を取り出すのに必要なフィルタ等)
については既知であり、よってそれらの説明や図示は省
略する。
駆動制御によりロッキングを実現する方法の他には、外
部共振器10中に置かれた非線形光学結晶15に電圧や
歪みを与えたり、あるいは光源自体を変調してロッキン
グを行う方法等が知られている(「W.Kozlovski 他,IEE
E Journal of Quantum Electronics,Vol.24,No.6,p913
(1988)」を参照。)。
3として、KTPやBBO等の、使用波長λにおける透
過率の高い電気光学結晶が用いられ、これに高周波電圧
を印可して、サイドバンド(側波あるいは側帯波)を発
生させる。
の反射光を検出する形態と、共振器の透過光を検出する
形態とで異なる(検出信号の大きさの観点からは前者の
形態が好ましい。)。
共振器フィネスFで割った値を、共振器透過幅とする
と、これは[数3]式で定義した「Δf」と同じであ
る。
形態では、例えば、図1において、入射ミラー11から
の反射光が、集光レンズ7等の光学系を介して光検出器
8で受光され、その検出信号を、局部発振器からの信号
(変調周波数と同一周波数とされる信号)で同期検波し
てエラー信号を生成する。この場合の変調周波数はΔf
よりも充分大きい方が良い。何故なら、共振状態の近傍
において、外部共振器内でサイドバンドが効率良く反射
され、光検出器に到達するからである(変調周波数がΔ
fよりも小さいと、透過成分の割合が多くなってしま
う。)。
出する形態では、例えば、図1においてミラー12の透
過光を光検出器(図示せず)により受光し、その検出信
号と局部発振器からの信号とから同期検波を行うこと
で、信号の大きさとしては小さくなるがエラー信号を生
成できる。この場合には、上記の形態とは逆に、Δfよ
りも変調周波数を小さくすることが好ましい。
て生成されるエラー信号(Err)の一例(δ依存性)
を拡大して示したものであり、横軸に「δ」をとり、縦
軸に信号値(相対値で示す。)をとって示している。
エラー信号Errは、共振器の共振周波数がレーザー光
の周波数付近に近づいたときに、反射する両側帯波信号
(両側波)のバランスに基づいて得られる信号であり、
共振位置(δ=0)からのずれに関してその方向と大き
さを示している。つまり、図12の右半面においては、
δ軸を正方向に進んでいくと値が上昇しての正のピーク
値に達し、それから急に値が低下してボトム値を示して
からδ軸に漸近していく。また、図12の左半面におい
ては、δ軸を負方向に進んでいくと値が低下してボトム
値に達し、それから急に値が上昇してピーク値を示して
からδ軸に漸近していく。このように、グラフ曲線がδ
=0の原点回りに180゜の回転対称性をほぼ有してい
るので、共振位置からのずれの方向と大きさをエラー信
号から把握することができる。
位置修正等を行うための負のフィードバック系を形成し
(誤差がゼロになるように制御を行う。)、共振器の光
路長を制御すれば、その共振状態を保つことができる。
尚、反射光にサイドバンド(側波帯の成分)がなくべく
多く含まれるようにすると、誤差信号の振幅が大きくな
り、信号対雑音(S/N)比を一般に大きくできる。
おいて、「R1=Rm」となるように各ミラーの反射率を
選定すれば良い。但し、Rmの算出には、非線形光学結
晶の波長変換による、周回基本波の高調波(第二高調
波)への変換分も含める必要がある(「W.Kozlovski
他,IEEE Journal of Quantum Electronics,Vol.24,No.
6,p913 (1988)」を参照。)。また、実際の問題とし
て、波長変換結晶等の光学素子についてのバルク透過
率、コーティング透過率(反射率)、ミラーの反射率等
にバラツキがあることや、経時変化等が原因で、インピ
ーダンスマッチングの状態を長期間に亘って維持するこ
とは難しいが、例えば、R1の値を、Rm値よりもやや小
さめに設定することで、経時変化により損失が増加して
も、周回基本波についてパワーの減少を少なくすること
ができ、高調波発生におけるパワーの減少を抑えること
が可能である。
現によって、波長変換効率を高めることができるととも
に、共振状態を安定に維持することが可能になる。
いる場合の例について、以下に詳述する。
ックス法と直接法(Czochralski法)が知られており、
フラックス法は、硼酸バリウムの融解液にフラックスと
呼ばれる添加物を加えて凝固点降下により融液の温度を
下げ、β相を成長させる方法であるが、フラックスが成
長後にBBO結晶中に残存し易く、点状の欠陥が生じ易
いこと等から、散乱が大きくなるという欠点を有する。
他方、直接法の場合には、成長速度が速い上、フラック
スを使わないため、インクルージョンが少なく、散乱が
少ないため、外部共振器のように、損失を極めて低レベ
ルに維持したい方式の場合には、直接法で製造したBB
O結晶の方が優れている。
では、第二高調波を発生できる最短入射波長が410n
m弱であり、よって発生光の波長が205nm弱になる
(「加藤、レーザ研究、Vol.18,p3 (1990) 」を参
照。)。この場合、基本波を結晶のc軸に垂直(位相整
合角θ=90゜)又はほぼ垂直方向に入射するNCPM
(ノンクリティカル位相整合)であり、相互作用長を長
くできることや、ウォークオフによるビームの変形がな
いこと等の長所を有する。また、結晶長を長く取ること
(例えば、10mm以上)によって波長変換効率を高く
することが可能である。特に文献「G.D.Boyd他、Journa
l of Applied Physics,Vol.39,No8,p.3597,(1968)」に
示されるように、結晶長「L」と、結晶内に集光した場
合のスポット半径「w」(ビーム強度のピークを1とし
たとき、「e-2」となるときのスポット半径を示す。
尚、「e」は自然対数の底である。)の関数であるコン
フォーカルパラメータ「b」との間に、下式の関係があ
るときに効率が最大になる。
w2=(2πn/λ)・w2」において、nは基本波屈折
率、λは基本波波長をそれぞれ示す。
をとり、縦軸に効率「η」をとって、ウォークオフがゼ
ロの場合のグラフを示したものであり、ξがほぼ2.8
4のときに最大効率を示す。
等しい場合が最も望ましいことになるが、実用上はその
近傍域(5%以内近傍域、10%以内近傍域等)におけ
る設定も可能である。例えば、効率ηについて、その最
大値ηmaxから約10%減の範囲(0.9・ηmax)に抑
えるためには、上記文献に従って計算すると、上記[数
4]式から得られるスポット半径w(≒√(L/(2.84
k))を中心として±40%以内(図のξ1〜ξ2の範囲
を参照。)に制限することが必要である。つまり、この
範囲であれば、効率低下に関して問題が少ない。尚、B
BO結晶の場合に、例えば、波長や屈折率について数値
を代入してみると、Lを10mm以上として、スポット
半径wとしては、「10√(L)」μmを中心として±
40%以内が好ましいことが分かる(Lの単位は「m
m」である。)。
の実効非線形定数(あるいは実効非線形光学定数であ
り、これを「deff」と記す。)については、位相整合
角を「θ」(非線形光学結晶の+c軸方向と光線方向と
の間になす角度)、ウォークオフを「ρ」とするとき、
有効非線形定数d31を含む項と、有効非線形定数d22を
含む項とによって表され、下式で与えられる。
゜」、「ρ=0゜」を代入することにより、「deff=d
31」である。
998)」、「Handbook of NonlinearOptical Crystals,D
mitriev 他著、3rd edition,Springer Verlag(1999)」
等の文献によれば、d31の大きさは、d22の大きさに比
べて0.018倍しかない(例えば、Miller則を適用し
て、d22の大きさが3.0×10-12m/Vであれば、d31の大
きさは4.5×10-14m/Vである。)。よって、NCPMと
いう有利な変換を用いたとしても(波長変換ビーム形状
が保存されるという特性をもつ。)、出力がd eff(=
d31)の二乗にほぼ比例するため、変換効率が低くなっ
てしまう。
ァクター(増倍率)を200にしても(フィネス600
程度)、応用面で通常必要な1mWの出力を得るために
は、レーザー光源1の出力に関して、波長409.5n
mでの平均入射パワーが100mW以上必要となる。一
例として、120mWのレーザー光源を用いて、フィネ
ス200程度の外部共振器に結合効率80%(モードマ
ッチング及びインピーダンスマッチングを含む)でレー
ザービームが外部共振器に入射されて、ここで増倍され
る場合の出力は0.7mW程度である。
課せられる負荷が大きく、低価格の光源として利用する
には効率の向上が必要である。
に、右辺については、第1項が「d31・sin(θ+
ρ)」であり、第2項が「−d22・cos(θ+ρ)」で
あるので、両者が異符号の関係になる場合には、一方か
ら他方が減算される結果として、実効非線形定数「d
eff」の絶対値は、大きい方の項のみの場合よりも小さ
くなる。しかしながら、これら2項がお互いに足し合わ
される関係(つまり、各項の符号が同じ関係)であれ
ば、実効非線形定数「deff」の絶対値が大きくなり、
出力が大きくなるので、変換効率を高くすることが可能
である。[数5][b]式についても同様である。
軸には、実効非線形定数「deff」(単位:「pm/
V」。「p」はピコ(10-12)を示す。)の大きさ
(絶対値)と、その二乗値「deff^2」(NCPM、つ
まり、「θ=90゜、ρ=0゜」のときの、deffの二乗
値を「100」とした相対値で示す。)を両側にとって
示したものであり、実線で示すグラフが「deff」(の
絶対値)を示し、破線で示すグラフがその二乗値を示し
ている。尚、同図において、位相整合角がθ<90゜の
範囲では、上記第1項と第2項が加算される(足し合
う)ためにNCPMのときよりも、deff値(絶対値)
が大きくなり、また、θが約91゜よりも大きい範囲で
は、第1項と第2項が互いに引き合ってNCPMのとき
よりも、deff値(絶対値)が大きくなる。波長変換に
よる基本波の損失が他の共振器損失に比べて無視できる
程小さい場合には、BBOによる第二高調波の出力がd
effの二乗に比例するため、deffの最小値に関して、θ
が小さくなる方向に進んでも、θが大きくなる方向に進
んでもdeffの大きさが次第に増加していくが、θ<9
0゜の範囲の方(項加算の場合)が増加の度合いが大き
いことが分かる。d22、d31の符号については、互いに
異符号であるとしたが、同符合の場合には上記第1項と
第2項との足し合い(引き合い)の関係が逆になること
に注意を要する。
における、実効非線形定数及びその二乗値、有効非線形
定数(d22、d31)、ウォークオフ、位相整合する基本
波の波長及び屈折率を示す。
Miller則による補正が施されている。尚、「^」はべき
乗を意味する。
基本波波長(出力光の波長については第二高調波波長で
あり、その半分である。)と基本波屈折率を下表2に示
す。
場合に、位相整合角を85.1゜とすると、実効非線形
定数の大きさが0.25となって、計算上ではd31(N
CPMの場合)の約5.4倍になる。出力は実効非線形
定数のほぼ二乗に比例するので、計算上では29倍程度
になる筈であるが、実際には8倍程度の増加となる。こ
れは、ウォークオフ等により、ビーム重なり減少、最適
スポット径の変化等が引き起こされることに依る。
うに、ビーム強度に関して綺麗なガウシアン分布が得ら
れるが(x軸及びy軸からなる2次元直交座標を平面に
設定した場合に、図では、横軸にx軸又はy軸(単位:
mm)をとり、縦軸に単位面積当たりのビームパワー
「I2」(単位:W/cm2)をとって示しており、x
軸、y軸についてのスポット半径が等しい。)、NCP
Mでない場合であっても、位相整合角θが、例えば、8
8゜以上(あるいは92゜以下)であれば、ほぼ円形状を
したビームを得ることができる。
るいは92゜より大きくなるに従って、ビーム形状の変
化が問題となってくる。つまり、入射ビームが円形状で
あったとしても、ウォークオフのために波長変換後のビ
ーム形状が変化してしまう。
について、図15と同様にビームの分布形状例を示した
ものであり、横軸にx軸又はy軸(単位:mm)をと
り、縦軸に単位面積当たりのビームパワー「I2」(単
位:W/cm2)をとって示している。
軸をx軸とした場合のビーム形状(つまり、y軸方向か
ら見たビーム形状)を示しており、ガウシアン分布をも
っている。
曲線G2は、横軸をy軸とした場合のビーム形状(つま
り、x軸方向から見たビーム形状)を示しており、y=
0よりやや正方向にずれた位置にピークをもつ非対称性
の形状である。
について、ビームの分布形状例を示したものであり、横
軸にx軸又はy軸(単位:mm)をとり、縦軸に単位面
積当たりのビームパワー「I2」(単位:W/cm2)を
とって示している。
軸をx軸とした場合のビーム形状(つまり、y軸方向か
ら見たビーム形状)を示しており、ガウシアン分布をも
っている。
曲線G4は、横軸をy軸とした場合のビーム形状(つま
り、x軸方向から見たビーム形状)を示しており、y=
0よりややずれた位置にピークをもつ非対称性の形状で
あって、その横幅(y軸方向の幅)が図16に示すグラ
フ曲線G2の幅よりも大きくなっていることが分かる。
ビーム出力に対して配置される光学系の設計により、あ
る程度カバーすることができる(つまり、コヒーレント
光源故に基本的には光学設計によってビームの形状補正
が可能である。)が、光学系での負担等を考慮すると、
実用上は位相整合角を80゜以上、あるいは、100゜以
下の範囲に設定することが好ましい。尚、当該範囲の臨
界値(80゜又は100゜)に関しては、軸対称の入力ビ
ーム(レーザー光源1からの入射ビーム)から得られる
出力光の縦横比が約1:10に対応している(例えば、
33μmの入力ビーム半径から、約1:10の楕円ビー
ムが得られるときの位相整合角θが80゜あるいは10
0゜程度である。)ことからも根拠付けることができ、
位相整合角が80゜よりも小さくなるか、あるい100゜
よりも大きくなると、縦横比が悪化して光学的な補正が
難しくなる。また、例えば、光学ディスク用のInGa
N(インジウムガリウムナイトライド)レーザーでは4
00乃至415nm程度の波長帯(但し、400乃至4
09nmではBBOの冷却を必要とする。)で開発が進
んでおり、位相整合角に係る上記範囲によって当該波長
帯を実用上十分にカバーできる。
るBBO結晶の場合に、NCPMでない場合の位相整合
角については、80゜以上90゜未満(あるいは90゜を
越え100゜以下)の範囲で設定することが好ましいと
言える。尚、その際、半導体レーザー1については50
mW以上の出力を有するものが実用上望ましい。
下記に示す利点が得られる。
BO結晶等の非線形光学結晶をうまく組み合わせること
により、波長200nm付近の深紫外線を最小回数(望
ましくは1回)の波長変換で得ることができるため、効
率が高く、消費電力の低減、冷却装置の小型化等に適し
ている。また、装置全体のサイズを小さくできるので、
コストの削減や低価格化にといって有利である。
0゜から少しずらした設定にして実効非線形定数が大き
くなる方向(好ましくは、上記[数5]式に示す実効非
線形定数の表式において、項同士が同符合となって足し
合う関係となる方向)に、位相整合をとるといった分析
と工夫により、NCPMの場合に比して効率をさらに高
めることができる。
に、請求項1に係る発明によれば、窒化ガリウムを含む
半導体レーザーを用いるとともに、当該レーザーの出力
光を非線形光学結晶に導入して、非線形光学現象を利用
して短波長のレーザー光を得ることができる。よって、
保守性は勿論、小型化及び効率面で優れている。
ム結晶を用いた第二高調波発生について効率良く1回の
波長変換で短波長のレーザー光を得ることができるの
で、高次の高調波発生や複数段階に亘る波長変換が不要
になる。
ム結晶をO゜C以下の温度に保持することによってさら
に短波長のレーザー光を得ることができる。
リウム結晶のノンクリティカル位相整合で波長変換を行
う場合における変換効率をほぼ最大にすることができ
る。
リティカル位相整合で波長変換を行う場合の変換効率を
最大値の10%以内に抑えることができる。
リティカル位相整合でない場合について位相整合角の範
囲を限定することで変換効率を高めることができる。
形定数の表式において、2つの項が互いに加算される関
係となるように設定することで、実効非線形定数が大き
くなり、これにより変換効率を高めることができる。
く抑えることができるので、外部共振器に配置される結
晶に適している。
された出力を実用レベルにすることができる。
について波長変換を効率良く行うことができる。
び低価格化を図ることができる。
ーザー素子の内部構造ではなく、グレーティング等を用
いた外部制御によって縦単一モード化されたレーザー光
源を得ることができる。
器内に入射光を効率良く導入することができる。
器の構成が簡単になり、またロッキングに必要な駆動機
構が不要となる。
図である。
図である。
形光学結晶内での全反射を利用した例を示す。
形光学結晶のみで外部共振器を構成した例を示す。
示す図である。
る。
ての説明図である。
図である。
びその二乗値との関係を示すグラフ図である。
の一例を示すグラフ図である。
ビームの強度分布の一例を示すグラフ図である。
ビームの強度分布の一例を示すグラフ図である。
外部共振器、15…非線形光学結晶、23…制御手段
Claims (17)
- 【請求項1】 第一の波長のレーザー光を出力する、窒
化ガリウムを含む半導体レーザーと、非線形光学結晶を
用いた外部共振器を備えており、 上記半導体レーザーの出力光が上記外部共振器に導入さ
れるとともに、上記非線形光学結晶を経ることで、上記
第一の波長よりも短い第二の波長の紫外線を発生させる
ことを特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載したレーザー光発生装置
において、 非線形光学結晶として、タイプ1で位相整合する硼酸バ
リウム(β−BaB2O4)結晶を用いるとともに、 半導体レーザーによるレーザー光を外部共振器に導入し
て共振を維持するための制御手段を備えていることを特
徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載したレーザー光発生装置
において、 硼酸バリウム結晶をO゜C以下の温度に保持する温度制
御手段を設けるとともに、第二高調波発生により紫外線
のレーザー光を出力するようにしたことを特徴とするレ
ーザー光発生装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載したレーザー光発生装置
において、 硼酸バリウム結晶のノンクリティカル位相整合で、結晶
長「L」が10mm以上とされ、コンフォーカルパラメ
ーターb(「b=(2πn/λ)・w2」であり、
「n」は基本波屈折率、「λ」は基本波波長をそれぞれ
示し、「w」は結晶内に集光した場合のスポット半径で
あり、ビーム強度のピークを1としたときに「e-2」と
なるときの半径を示す。)との関係について、「L/
b」の値がほぼ2.84に等しいか又はその近傍に設定
されていることを特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載したレーザー光発生装置
において、 「k=2πn/λ」と記すとき、 スポット半径「w」が√(L/(2.84k))を中心とし
て±40%以内に設定されていることを特徴とするレー
ザー光発生装置。 - 【請求項6】 請求項3に記載したレーザー光発生装置
において、 硼酸バリウム結晶のノンクリティカル位相整合で、結晶
長「L」が10mm以上とされ、コンフォーカルパラメ
ーターb(「b=(2πn/λ)・w2」であり、
「n」は基本波屈折率、「λ」は基本波波長をそれぞれ
示し、「w」は結晶内に集光した場合のスポット半径で
あり、ビーム強度のピークを1としたときに「e-2」と
なるときの半径を示す。)との関係について、「L/
b」の値がほぼ2.84に等しいか又はその近傍に設定
されていることを特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載したレーザー光発生装置
において、 「k=2πn/λ」と記すとき、 スポット半径「w」が√(L/(2.84k))を中心とし
て±40%以内に設定されていることを特徴とするレー
ザー光発生装置。 - 【請求項8】 請求項2に記載したレーザー光発生装置
において、 ノンクリティカル位相整合でない場合の位相整合角につ
いて、80゜以上90゜未満あるいは90゜を越え100゜
以下の値に設定されていることを特徴とするレーザー光
発生装置。 - 【請求項9】 請求項3に記載したレーザー光発生装置
において、 ノンクリティカル位相整合でない場合の位相整合角につ
いて、80゜以上90゜未満あるいは90゜を越え100゜
以下の値に設定されていることを特徴とするレーザー光
発生装置。 - 【請求項10】 請求項2に記載したレーザー光発生装
置において、 実効非線形定数が、硼酸バリウム結晶の有効非線形定数
d22を含む項と、有効非線形定数d31を含む項とによっ
て表され、両項が同じ符号を有するように結晶方位を含
む位相整合角が設定されていることを特徴とするレーザ
ー光発生装置。 - 【請求項11】 請求項2に記載したレーザー光発生装
置において、 硼酸バリウム結晶が直接法によって成長されたものであ
ることを特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項12】 請求項1に記載したレーザー光発生装
置において、 半導体レーザーが、50ミリワット以上の出力を有する
ことを特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項13】 請求項1に記載したレーザー光発生装
置において、 半導体レーザーが、ほぼ縦単一モードで発振することを
特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載したレーザー光発生
装置において、 半導体レーザーが、分布帰還型又は分布反射型の構造を
有していることを特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項15】 請求項13に記載したレーザー光発生
装置において、 半導体レーザーの出力光の一部が分光又は回折されて帰
還する外部制御型の構成を有していることを特徴とする
レーザー光発生装置。 - 【請求項16】 請求項13に記載したレーザー光発生
装置において、 半導体レーザーの発振線幅が、外部共振器の透過幅と同
等か又はそれ以下となるように設定されていることこと
を特徴とするレーザー光発生装置。 - 【請求項17】 請求項2に記載したレーザー光発生装
置において、 外部共振器が硼酸バリウム結晶のみで形成されており、
その温度制御により共振状態が維持されることを特徴と
するレーザー光発生装置。
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