JP2003042621A - 製氷機 - Google Patents
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25C—PRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
- F25C1/00—Producing ice
- F25C1/12—Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 縦形セル方式の製氷板を複数個備える製氷機
に関し、生成される氷の大きさを多段階に変更すること
ができるようにする。 【解決手段】 水位センサ４３は、貯水動作時における
タンクの貯水量を規定する２個以上の貯水量規定スイッ
チ４７ｂ・４７ｃと、タンク内の水位の低下に伴う製氷
動作の停止を検知する停止スイッチ４７ａとを備えてい
る。貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃが任意に選択可
能となっていて、貯水動作時におけるタンク内の貯水量
を多段階に変更できるようにしてある。これにより、製
氷室内で生成される氷の大きさを多段階に変更すること
ができる。
に関し、生成される氷の大きさを多段階に変更すること
ができるようにする。 【解決手段】 水位センサ４３は、貯水動作時における
タンクの貯水量を規定する２個以上の貯水量規定スイッ
チ４７ｂ・４７ｃと、タンク内の水位の低下に伴う製氷
動作の停止を検知する停止スイッチ４７ａとを備えてい
る。貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃが任意に選択可
能となっていて、貯水動作時におけるタンク内の貯水量
を多段階に変更できるようにしてある。これにより、製
氷室内で生成される氷の大きさを多段階に変更すること
ができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦形セル方式の製
氷機に関し、生成される氷の大きさを変更する技術に関
する。 【０００２】 【従来の技術】従来より、製氷機の製氷板の一つの形態
として、上下及び左右方向に区画形成された前面開放の
多数の製氷室を有し、上方から散水される水を上側の製
氷室から順次下側の製氷室へ流下させて、各製氷室で所
定形状の氷を生成するようにした縦形セル方式のものが
広く知られている。かかる製氷機の構造を、本発明の図
１および図２を使って説明すると、製氷板２１の上方に
は製氷用の水を該製氷板２１上に散水する散水器３４が
配設されており、製氷板２１の下方には製氷板２１から
流下する水を回収するタンク３８が配設されており、タ
ンク３８内の水はポンプ４０により散水器３４に還流さ
れるようになっている。符号４０は、給水口から製氷用
の水をタンク内に汲み上げるためのポンプを示してお
り、製氷機は当該ポンプ４０により所定量だけ水をタン
ク３８内に貯めてから、散水器３４に水を送って散水動
作を行うことにより、各製氷室２７内で氷が生成される
ようにしてある。 【０００３】図５は、タンク３８内に設置される水位セ
ンサ４３の従来構造を示している。かかる水位センサ４
３は、垂直方向に立設されたガイド棒４４と、タンク３
８内における製氷用水の増減に伴って、ガイド棒４４に
沿って上下に可動するフロート（不図示）とからなる。
ガイド棒４４には、上下に所定間隔を置いて近接スイッ
チ４７ａ・４７ｂが２つ設けられており、上方側の近接
スイッチ４７ｂでタンク３８内における水位の上限を検
出し、下方側の近接スイッチ４７ａで水位の下限を検出
している。そして、タンク３８内の製氷用水が増加して
フロートが上方側の近接スイッチ４７ｂの位置まで来る
と、タンク３８内が満水であると検知し、給水口からの
給水動作を止めて散水器３４による散水動作を開始し、
タンク３８内の製氷用水が減少して下方側の近接スイッ
チ４７ａが作動されると、散水器３４を止めて製氷動作
を停止するようにしてある。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】問題は、２つの近接ス
イッチ４７ａ・４７ｂで規定されるタンク３８内の貯水
量分だけ散水器３４から散水が行われるため、すなわち
一定量の水が氷結するまで散水器３４による散水動作が
行われるため、生成される氷の大きさが常に一定で、そ
れを変更することが一切不可能なことにある。このた
め、小さな氷を得るためには、製氷機でつくられた氷を
砕くなどの作業が必要で、この点において製氷機の使い
勝手が悪いといった不具合があった。 【０００５】本発明は、ユーザーの希望に応じて生成さ
れる氷の大きさを変更することが可能で、使い勝手に優
れた製氷機を得るにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、図１および図
２に示すごとく、前面が開放した複数個の製氷室２７が
上下及び左右方向に区画形成された製氷板２１と、該製
氷板２１の上方に配設され、複数個の散水孔３５を有す
る散水器３４と、製氷板２１から流下する水を回収する
タンク３８と、タンク３８の水を汲み上げて、散水器３
４に還流させるポンプ４０と、タンク３８内の水位を検
知して、ポンプ４０の作動をオン・オフ制御する水位セ
ンサ４３と、タンク３８内に製氷用水を供給する給水経
路２９とを備える製氷機を対象とする。この製氷機で
は、給水経路２９を経てタンク３８内に所定量だけ製氷
用水を貯水する貯水動作を行ったのち、ポンプ４０によ
りタンク３８内の製氷用水を散水器３４に汲み上げて、
製氷用水を上側の製氷室２７から下側の製氷室２７へ順
次流下させることにより、各製氷室２７内で氷を漸次成
長させる製氷動作を行い、かかる製氷室２７内での氷の
成長に伴ってタンク３８内の製氷用水が漸次減少して、
タンク３８内の貯水量が所定量以下となったときに製氷
動作を停止するようにしている。図４に示すごとく、水
位センサ４３は、貯水動作時におけるタンク３８の貯水
量を規定する２個以上の貯水量規定スイッチ４７ｂ・４
７ｃと、タンク３８内の水位の低下に伴う製氷動作の停
止を検知する停止スイッチ４７ａとを備えている。そし
て、貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃが、任意に選択
可能となっていて、貯水動作時におけるタンク３８内の
貯水量を複数段階に変更できるようにしてあることを特
徴とする。 【０００７】 【発明の作用効果】請求項１記載の製氷機によれば、例
えば、図４に示すごとく貯水量規定スイッチ４７ｂ・４
７ｃが２個設けられていて、貯水動作時におけるタンク
３８内の貯水量を２段階に変更できるようにしてある
と、散水器３４からの総散水量を２段階に変更すること
ができるので、製氷室２７内で生成される氷の大きさを
大小二つに切り替えることができる。従って、ユーザー
の使用形態に応じた大きさの氷をつくることが可能とな
るので、この点において製氷機は使い勝手に優れたもの
となる。なお、貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃは３
個以上であってもよい。また、実質的に従来品と変わる
点は、水位センサ４３のスイッチ４７の個数を増やした
だけであるので、低コストに上記効果が得られる点でも
有利である。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る製氷機につい
て図面を参照して説明する。図１は、製氷機１の全体構
成を示すブロック図であり、図１において符号２は圧縮
機４等が置かれる機械室、符号３は製氷ユニット２０等
が置かれる製氷機室を示す。また、符号５はファン５ａ
を備えた空冷式凝縮器を、符号６は感熱式膨張弁を示し
ており、これら圧縮機４、空冷式凝縮器５、感熱式膨張
弁６等は、製氷ユニット２０の製氷板２１に冷媒配管７
を介して接続されており、製氷時に実線矢印のごとく冷
媒を循環させる製氷回路、すなわち冷凍回路が形成され
ている。また、圧縮機４の吐出管からはホットガス配管
８が分岐されており、該ホットガス配管８は冷媒配管７
の製氷板２１の上流に接続されている。このホットガス
配管８には、離氷時に開く離氷用電磁弁１０が配設され
ており、離氷時には破線矢印のごとくホットガスを製氷
板２１に流通させる離氷回路が形成されている。なお、
上記冷凍回路において、符号１１はドライヤフィルタ、
符号１２はアキュムレータである。 【０００９】図２に示すごとく製氷ユニット２０は、全
体として円筒形をなしており、これを構成する製氷板２
１は、製氷板本体２２と間座２３とを交互に積層してな
る。製氷板本体２２には、表面に製造すべき角氷の横幅
間隔で複数の縦仕切壁２４が並設されており、間座２３
には、製氷板本体２２の縦仕切壁２４に対応位置させて
縦仕切壁２５が突設されており、また、隣接する縦仕切
壁２５の間には横仕切壁２６が設けられている。以上の
各仕切壁２４・２５・２６により、製氷板２１には多数
の製氷室２７が上下及び左右方向に区画形成されてい
る。製氷板本体２２はアルミニウム等の伝熱材料でなる
引抜型材を製造すべき角氷の縦幅に相当する寸法で切断
することにより形成される。間座２３は合成樹脂等の断
熱材料からなり、各縦及び横仕切壁２５・２６の内部は
連通した中空とされている。 【００１０】所定の２個の縦仕切壁２５の先端に、先の
横仕切壁２６の内部の中空に通ずるように開口した筒状
部が設けられ、これら筒状部にはＵ字状の連通管２８が
接続されている。最上段に位置する間座２３には給水管
３０が接続され、最下段に位置する間座２３には注水管
３１が接続されている。図１に示すごとく、給水管３０
は、給水用電磁弁３２を介して給水口に連通されてい
る。また、注水管３１の下端は後述のタンク３８に臨ん
でいる。これらにより、給水口から給水管３０を介し
て、各間座２３の内部および連通管２８を順次通過して
注水管３１からタンク３８に至る一連の給水通路２９が
形成されている。 【００１１】図２に示すごとく製氷板本体２２の裏面に
は、冷却管３３・３３が配設されており、その両端部は
先の冷媒の循環系統の冷媒管７にそれぞれ接続されてい
る。 【００１２】図１および図２において、符号３４は製氷
ユニットの上方に設けられた散水器を示している。この
散水器３４は多数の散水孔３５を備える略円環状の底壁
３６と、その内外周囲に沿って立設された側壁３７とか
らなり、後述のポンプ４０によって製氷用水が流入され
ると、これを散水孔３５から製氷板２１上に散水する。 【００１３】図１において符号３８は、製氷ユニットの
下方に配設されたタンクを示している。このタンク３８
は、先の注水管３１から供給される製氷用水を貯留する
とともに、製氷時に製氷板２１から流下する製氷用水を
回収する。タンク３８内にはポンプ４０が配置されてお
り、製氷動作時においてタンク３８内の水は、汲み上げ
管４１を介して散水器３４に供給されるようになってい
る。なお、符号４２は、タンク３８に設けられたオーバ
ーフロー管を示しており、当該オーバーフロー管４２の
上端を超えた製氷用水は、排水口より庫外へ排出される
ようにしてある。 【００１４】タンク３８内には、該タンク３８内の水位
を検知してポンプ４０の作動をＯＮ−ＯＦＦ制御する水
位センサ４３が配設されている。この水位センサ４３
は、図３に示すように、タンク３８の底面から垂直方向
に立設されたガイド棒４４と、タンク３８内における製
氷用水の増減に伴って、ガイド棒４４に沿って上下に可
動するフロート４５と、フロート４５の上方向の移動限
界を規制するガイド棒４４の上端部に水平状に設けられ
た規制片４６とからなる。図４に示すごとくガイド棒４
４には、フロート４５の高さ位置を検出する近接スイッ
チ（スイッチ）４７が上下方向に３個設けられている。
具体的には、これら近接スイッチ４７は、タンク３８内
の製氷用水の下限水位を検出する第１のスイッチ（停止
スイッチ）４７ａと、タンク３８内の上限水位を検出す
る第２のスイッチ（貯水量規定スイッチ）４７ｂと、こ
れら第１と第２のスイッチ４７ａ・４７ｂの間に設けら
れた第３のスイッチ（貯水量規定スイッチ）４７ｃから
なる。 【００１５】本実施例に係る製氷機では、第２のスイッ
チ４７ｂだけでなく、第３のスイッチ４７ｃにおいても
タンク３８内の貯水量を規定することができ、以って散
水器３４からの総散水量を減らして製氷室２７内で生成
される氷の大きさを小さくできるようにしてある。すな
わち、第２のスイッチ４７ｂが作動されるまでタンク３
８内に製氷用水を貯水したのち、これを散水器３４に汲
み上げて製氷を行う第１の製氷モードと、第３のセンサ
４７ｃが作動されるまでタンク３８内に製氷用水を貯水
したのち、これを散水器３４に汲み上げて製氷を行い、
前記第１の製氷モードよりも小さな氷を生成する第２の
製氷モードとの２つの製氷モードを備えていて、２段階
に生成される氷の大きさを変更できるようにしてある。
なお、両製氷モードは、不図示のスイッチパネルを操作
することで、ユーザーにより任意に切り替えることがで
きるようになっている。 【００１６】以上のような構成からなる製氷機の動作に
ついて説明すると、先ず、ユーザーにより上述のいずれ
か一方の製氷モードが選択されると、製氷機１は、製氷
板２１において冷却管３３に冷媒を流通させて、製氷室
を区画する縦仕切壁２４を冷却する一方、給水用電磁弁
３２を開いてタンク３８への貯水動作を開始する。そし
て水位センサ４３のフロート４５が上昇して、先の製氷
モードで選択された第２又は第３のスイッチ４７ｂ・４
７ｃのいずれかにより、タンク３８内の水位が検知され
ると、タンク３８内の貯水量が所定量に達したと判断し
て貯水動作を終了するとともに、ポンプ４０を駆動させ
てタンク３８内の製氷用水を散水器３４に送り込む。つ
まり、先の第１の製氷モードが選択された場合には、第
２のスイッチ４７ｂが作動されるまで貯水動作を行い、
第２の製氷モードが選択された場合には、第３のスイッ
チ４７ｃが作動されるまで貯水動作を行う。第１の製氷
モードにおいては、第３のスイッチ４７ｃの作動が無視
されることは言うまでもない。 【００１７】散水器３４は、多数の散水孔３５から製氷
板２１の最上部の製氷室２７に水を散水する。製氷用水
が間座２３の上面、外端面、下面から製氷板本体２２の
表面へと面伝いに各面を順次濡らしながら流下すること
により、各製氷室２７に角氷が漸次成長し、その分タン
ク３８内の水の量は減少する。このとき、氷にならずに
製氷ユニット２０からタンク３８に流下した水は、ポン
プ４０により散水器３４に還流される。そして、タンク
３８内の水の量が下限水位に達すると、すなわちフロー
ト４５が下がって第１のスイッチ４７ａが作動される
と、ポンプ４０を止めて製氷動作を停止する。最後に製
氷板２１の冷却管３３にホットガスを流通させて製氷板
本体２２の縦仕切壁２４を加熱することにより、各製氷
室２７から角氷が離氷して下部の氷貯蔵室（不図示）へ
自然落下し貯蔵される。 【００１８】以上のように、本実施例に係る製氷機によ
れば、貯水動作時におけるタンク３８内の貯水量を規定
するための水位センサ４３の近接スイッチを２つ（第２
および第３のスイッチ４７ｂ・４７ｃ）として、タンク
３８内の貯水量を２段階に変更できるようにしたので、
製氷室２７内で生成される氷の大きさを２段階に変更す
ることができる。また、実質的に従来品と変わる点は、
水位センサ４３の近接スイッチ４７の個数を増やしただ
けであるので、低コストに上記効果が得られる点でも有
利である。 【００１９】上記実施例においては、水位センサ４３
は、３個の近接スイッチ４７を備えるものであったが、
それ以上の個数の近接スイッチ４７を備えるものであっ
てもよく、要は、請求項で言うところの貯水量規定スイ
ッチを、２個以上備えるものであればよい。
氷機に関し、生成される氷の大きさを変更する技術に関
する。 【０００２】 【従来の技術】従来より、製氷機の製氷板の一つの形態
として、上下及び左右方向に区画形成された前面開放の
多数の製氷室を有し、上方から散水される水を上側の製
氷室から順次下側の製氷室へ流下させて、各製氷室で所
定形状の氷を生成するようにした縦形セル方式のものが
広く知られている。かかる製氷機の構造を、本発明の図
１および図２を使って説明すると、製氷板２１の上方に
は製氷用の水を該製氷板２１上に散水する散水器３４が
配設されており、製氷板２１の下方には製氷板２１から
流下する水を回収するタンク３８が配設されており、タ
ンク３８内の水はポンプ４０により散水器３４に還流さ
れるようになっている。符号４０は、給水口から製氷用
の水をタンク内に汲み上げるためのポンプを示してお
り、製氷機は当該ポンプ４０により所定量だけ水をタン
ク３８内に貯めてから、散水器３４に水を送って散水動
作を行うことにより、各製氷室２７内で氷が生成される
ようにしてある。 【０００３】図５は、タンク３８内に設置される水位セ
ンサ４３の従来構造を示している。かかる水位センサ４
３は、垂直方向に立設されたガイド棒４４と、タンク３
８内における製氷用水の増減に伴って、ガイド棒４４に
沿って上下に可動するフロート（不図示）とからなる。
ガイド棒４４には、上下に所定間隔を置いて近接スイッ
チ４７ａ・４７ｂが２つ設けられており、上方側の近接
スイッチ４７ｂでタンク３８内における水位の上限を検
出し、下方側の近接スイッチ４７ａで水位の下限を検出
している。そして、タンク３８内の製氷用水が増加して
フロートが上方側の近接スイッチ４７ｂの位置まで来る
と、タンク３８内が満水であると検知し、給水口からの
給水動作を止めて散水器３４による散水動作を開始し、
タンク３８内の製氷用水が減少して下方側の近接スイッ
チ４７ａが作動されると、散水器３４を止めて製氷動作
を停止するようにしてある。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】問題は、２つの近接ス
イッチ４７ａ・４７ｂで規定されるタンク３８内の貯水
量分だけ散水器３４から散水が行われるため、すなわち
一定量の水が氷結するまで散水器３４による散水動作が
行われるため、生成される氷の大きさが常に一定で、そ
れを変更することが一切不可能なことにある。このた
め、小さな氷を得るためには、製氷機でつくられた氷を
砕くなどの作業が必要で、この点において製氷機の使い
勝手が悪いといった不具合があった。 【０００５】本発明は、ユーザーの希望に応じて生成さ
れる氷の大きさを変更することが可能で、使い勝手に優
れた製氷機を得るにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、図１および図
２に示すごとく、前面が開放した複数個の製氷室２７が
上下及び左右方向に区画形成された製氷板２１と、該製
氷板２１の上方に配設され、複数個の散水孔３５を有す
る散水器３４と、製氷板２１から流下する水を回収する
タンク３８と、タンク３８の水を汲み上げて、散水器３
４に還流させるポンプ４０と、タンク３８内の水位を検
知して、ポンプ４０の作動をオン・オフ制御する水位セ
ンサ４３と、タンク３８内に製氷用水を供給する給水経
路２９とを備える製氷機を対象とする。この製氷機で
は、給水経路２９を経てタンク３８内に所定量だけ製氷
用水を貯水する貯水動作を行ったのち、ポンプ４０によ
りタンク３８内の製氷用水を散水器３４に汲み上げて、
製氷用水を上側の製氷室２７から下側の製氷室２７へ順
次流下させることにより、各製氷室２７内で氷を漸次成
長させる製氷動作を行い、かかる製氷室２７内での氷の
成長に伴ってタンク３８内の製氷用水が漸次減少して、
タンク３８内の貯水量が所定量以下となったときに製氷
動作を停止するようにしている。図４に示すごとく、水
位センサ４３は、貯水動作時におけるタンク３８の貯水
量を規定する２個以上の貯水量規定スイッチ４７ｂ・４
７ｃと、タンク３８内の水位の低下に伴う製氷動作の停
止を検知する停止スイッチ４７ａとを備えている。そし
て、貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃが、任意に選択
可能となっていて、貯水動作時におけるタンク３８内の
貯水量を複数段階に変更できるようにしてあることを特
徴とする。 【０００７】 【発明の作用効果】請求項１記載の製氷機によれば、例
えば、図４に示すごとく貯水量規定スイッチ４７ｂ・４
７ｃが２個設けられていて、貯水動作時におけるタンク
３８内の貯水量を２段階に変更できるようにしてある
と、散水器３４からの総散水量を２段階に変更すること
ができるので、製氷室２７内で生成される氷の大きさを
大小二つに切り替えることができる。従って、ユーザー
の使用形態に応じた大きさの氷をつくることが可能とな
るので、この点において製氷機は使い勝手に優れたもの
となる。なお、貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃは３
個以上であってもよい。また、実質的に従来品と変わる
点は、水位センサ４３のスイッチ４７の個数を増やした
だけであるので、低コストに上記効果が得られる点でも
有利である。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る製氷機につい
て図面を参照して説明する。図１は、製氷機１の全体構
成を示すブロック図であり、図１において符号２は圧縮
機４等が置かれる機械室、符号３は製氷ユニット２０等
が置かれる製氷機室を示す。また、符号５はファン５ａ
を備えた空冷式凝縮器を、符号６は感熱式膨張弁を示し
ており、これら圧縮機４、空冷式凝縮器５、感熱式膨張
弁６等は、製氷ユニット２０の製氷板２１に冷媒配管７
を介して接続されており、製氷時に実線矢印のごとく冷
媒を循環させる製氷回路、すなわち冷凍回路が形成され
ている。また、圧縮機４の吐出管からはホットガス配管
８が分岐されており、該ホットガス配管８は冷媒配管７
の製氷板２１の上流に接続されている。このホットガス
配管８には、離氷時に開く離氷用電磁弁１０が配設され
ており、離氷時には破線矢印のごとくホットガスを製氷
板２１に流通させる離氷回路が形成されている。なお、
上記冷凍回路において、符号１１はドライヤフィルタ、
符号１２はアキュムレータである。 【０００９】図２に示すごとく製氷ユニット２０は、全
体として円筒形をなしており、これを構成する製氷板２
１は、製氷板本体２２と間座２３とを交互に積層してな
る。製氷板本体２２には、表面に製造すべき角氷の横幅
間隔で複数の縦仕切壁２４が並設されており、間座２３
には、製氷板本体２２の縦仕切壁２４に対応位置させて
縦仕切壁２５が突設されており、また、隣接する縦仕切
壁２５の間には横仕切壁２６が設けられている。以上の
各仕切壁２４・２５・２６により、製氷板２１には多数
の製氷室２７が上下及び左右方向に区画形成されてい
る。製氷板本体２２はアルミニウム等の伝熱材料でなる
引抜型材を製造すべき角氷の縦幅に相当する寸法で切断
することにより形成される。間座２３は合成樹脂等の断
熱材料からなり、各縦及び横仕切壁２５・２６の内部は
連通した中空とされている。 【００１０】所定の２個の縦仕切壁２５の先端に、先の
横仕切壁２６の内部の中空に通ずるように開口した筒状
部が設けられ、これら筒状部にはＵ字状の連通管２８が
接続されている。最上段に位置する間座２３には給水管
３０が接続され、最下段に位置する間座２３には注水管
３１が接続されている。図１に示すごとく、給水管３０
は、給水用電磁弁３２を介して給水口に連通されてい
る。また、注水管３１の下端は後述のタンク３８に臨ん
でいる。これらにより、給水口から給水管３０を介し
て、各間座２３の内部および連通管２８を順次通過して
注水管３１からタンク３８に至る一連の給水通路２９が
形成されている。 【００１１】図２に示すごとく製氷板本体２２の裏面に
は、冷却管３３・３３が配設されており、その両端部は
先の冷媒の循環系統の冷媒管７にそれぞれ接続されてい
る。 【００１２】図１および図２において、符号３４は製氷
ユニットの上方に設けられた散水器を示している。この
散水器３４は多数の散水孔３５を備える略円環状の底壁
３６と、その内外周囲に沿って立設された側壁３７とか
らなり、後述のポンプ４０によって製氷用水が流入され
ると、これを散水孔３５から製氷板２１上に散水する。 【００１３】図１において符号３８は、製氷ユニットの
下方に配設されたタンクを示している。このタンク３８
は、先の注水管３１から供給される製氷用水を貯留する
とともに、製氷時に製氷板２１から流下する製氷用水を
回収する。タンク３８内にはポンプ４０が配置されてお
り、製氷動作時においてタンク３８内の水は、汲み上げ
管４１を介して散水器３４に供給されるようになってい
る。なお、符号４２は、タンク３８に設けられたオーバ
ーフロー管を示しており、当該オーバーフロー管４２の
上端を超えた製氷用水は、排水口より庫外へ排出される
ようにしてある。 【００１４】タンク３８内には、該タンク３８内の水位
を検知してポンプ４０の作動をＯＮ−ＯＦＦ制御する水
位センサ４３が配設されている。この水位センサ４３
は、図３に示すように、タンク３８の底面から垂直方向
に立設されたガイド棒４４と、タンク３８内における製
氷用水の増減に伴って、ガイド棒４４に沿って上下に可
動するフロート４５と、フロート４５の上方向の移動限
界を規制するガイド棒４４の上端部に水平状に設けられ
た規制片４６とからなる。図４に示すごとくガイド棒４
４には、フロート４５の高さ位置を検出する近接スイッ
チ（スイッチ）４７が上下方向に３個設けられている。
具体的には、これら近接スイッチ４７は、タンク３８内
の製氷用水の下限水位を検出する第１のスイッチ（停止
スイッチ）４７ａと、タンク３８内の上限水位を検出す
る第２のスイッチ（貯水量規定スイッチ）４７ｂと、こ
れら第１と第２のスイッチ４７ａ・４７ｂの間に設けら
れた第３のスイッチ（貯水量規定スイッチ）４７ｃから
なる。 【００１５】本実施例に係る製氷機では、第２のスイッ
チ４７ｂだけでなく、第３のスイッチ４７ｃにおいても
タンク３８内の貯水量を規定することができ、以って散
水器３４からの総散水量を減らして製氷室２７内で生成
される氷の大きさを小さくできるようにしてある。すな
わち、第２のスイッチ４７ｂが作動されるまでタンク３
８内に製氷用水を貯水したのち、これを散水器３４に汲
み上げて製氷を行う第１の製氷モードと、第３のセンサ
４７ｃが作動されるまでタンク３８内に製氷用水を貯水
したのち、これを散水器３４に汲み上げて製氷を行い、
前記第１の製氷モードよりも小さな氷を生成する第２の
製氷モードとの２つの製氷モードを備えていて、２段階
に生成される氷の大きさを変更できるようにしてある。
なお、両製氷モードは、不図示のスイッチパネルを操作
することで、ユーザーにより任意に切り替えることがで
きるようになっている。 【００１６】以上のような構成からなる製氷機の動作に
ついて説明すると、先ず、ユーザーにより上述のいずれ
か一方の製氷モードが選択されると、製氷機１は、製氷
板２１において冷却管３３に冷媒を流通させて、製氷室
を区画する縦仕切壁２４を冷却する一方、給水用電磁弁
３２を開いてタンク３８への貯水動作を開始する。そし
て水位センサ４３のフロート４５が上昇して、先の製氷
モードで選択された第２又は第３のスイッチ４７ｂ・４
７ｃのいずれかにより、タンク３８内の水位が検知され
ると、タンク３８内の貯水量が所定量に達したと判断し
て貯水動作を終了するとともに、ポンプ４０を駆動させ
てタンク３８内の製氷用水を散水器３４に送り込む。つ
まり、先の第１の製氷モードが選択された場合には、第
２のスイッチ４７ｂが作動されるまで貯水動作を行い、
第２の製氷モードが選択された場合には、第３のスイッ
チ４７ｃが作動されるまで貯水動作を行う。第１の製氷
モードにおいては、第３のスイッチ４７ｃの作動が無視
されることは言うまでもない。 【００１７】散水器３４は、多数の散水孔３５から製氷
板２１の最上部の製氷室２７に水を散水する。製氷用水
が間座２３の上面、外端面、下面から製氷板本体２２の
表面へと面伝いに各面を順次濡らしながら流下すること
により、各製氷室２７に角氷が漸次成長し、その分タン
ク３８内の水の量は減少する。このとき、氷にならずに
製氷ユニット２０からタンク３８に流下した水は、ポン
プ４０により散水器３４に還流される。そして、タンク
３８内の水の量が下限水位に達すると、すなわちフロー
ト４５が下がって第１のスイッチ４７ａが作動される
と、ポンプ４０を止めて製氷動作を停止する。最後に製
氷板２１の冷却管３３にホットガスを流通させて製氷板
本体２２の縦仕切壁２４を加熱することにより、各製氷
室２７から角氷が離氷して下部の氷貯蔵室（不図示）へ
自然落下し貯蔵される。 【００１８】以上のように、本実施例に係る製氷機によ
れば、貯水動作時におけるタンク３８内の貯水量を規定
するための水位センサ４３の近接スイッチを２つ（第２
および第３のスイッチ４７ｂ・４７ｃ）として、タンク
３８内の貯水量を２段階に変更できるようにしたので、
製氷室２７内で生成される氷の大きさを２段階に変更す
ることができる。また、実質的に従来品と変わる点は、
水位センサ４３の近接スイッチ４７の個数を増やしただ
けであるので、低コストに上記効果が得られる点でも有
利である。 【００１９】上記実施例においては、水位センサ４３
は、３個の近接スイッチ４７を備えるものであったが、
それ以上の個数の近接スイッチ４７を備えるものであっ
てもよく、要は、請求項で言うところの貯水量規定スイ
ッチを、２個以上備えるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る製氷機の全体構造を示すブロック
図である。 【図２】製氷ユニットおよび散水器の斜視図である。 【図３】水位センサの概略斜視図である。 【図４】水位センサの要部を示す図である。 【図５】従来の水位センサの構成図である。 【符号の説明】 １ 製氷機 ２１ 製氷板 ２７ 製氷室 ２９ 給水経路 ３４ 散水器 ３８ タンク ４０ ポンプ ４３ 水位センサ ４５ フロート ４７ スイッチ（近接スイッチ） ４７ａ 停止スイッチ（第１のスイッチ） ４７ｂ 貯水量規定スイッチ（第２のスイッチ） ４７ｃ 貯水量規定スイッチ（第３のスイッチ）
図である。 【図２】製氷ユニットおよび散水器の斜視図である。 【図３】水位センサの概略斜視図である。 【図４】水位センサの要部を示す図である。 【図５】従来の水位センサの構成図である。 【符号の説明】 １ 製氷機 ２１ 製氷板 ２７ 製氷室 ２９ 給水経路 ３４ 散水器 ３８ タンク ４０ ポンプ ４３ 水位センサ ４５ フロート ４７ スイッチ（近接スイッチ） ４７ａ 停止スイッチ（第１のスイッチ） ４７ｂ 貯水量規定スイッチ（第２のスイッチ） ４７ｃ 貯水量規定スイッチ（第３のスイッチ）
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(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｆ２５Ｃ 1/04 ３０２ Ｆ２５Ｃ 1/04 ３０２Ａ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 前面が開放した複数個の製氷室２７が上
下及び左右方向に区画形成された製氷板２１と、該製氷
板２１の上方に配設され、複数個の散水孔３５を有する
散水器３４と、製氷板２１から流下する水を回収するタ
ンク３８と、タンク３８の水を汲み上げて、散水器３４
に還流させるポンプ４０と、タンク３８内の水位を検知
して、ポンプ４０の作動をオン・オフ制御する水位セン
サ４３と、タンク３８内に製氷用水を供給する給水経路
２９とを備え、 給水経路２９を経てタンク３８内に所定量だけ製氷用水
を貯水する貯水動作を行ったのち、ポンプ４０によりタ
ンク３８内の製氷用水を散水器３４に汲み上げて、製氷
用水を上側の製氷室２７から下側の製氷室２７へ順次流
下させることにより、各製氷室２７内で氷を漸次成長さ
せる製氷動作を行い、かかる製氷室２７内での氷の成長
に伴ってタンク３８内の製氷用水が漸次減少して、タン
ク３８内の貯水量が所定量以下となったときに製氷動作
を停止するようにしてある製氷機であって、 水位センサ４３は、貯水動作時におけるタンク３８の貯
水量を規定する２個以上の貯水量規定スイッチ４７ｂ・
４７ｃと、タンク３８内の水位の低下に伴う製氷動作の
停止を検知する停止スイッチ４７ａとを備えており、 貯水量規定スイッチ４７ｂ・４７ｃが、任意に選択可能
となっていて、貯水動作時におけるタンク３８内の貯水
量を多段階に変更できるようにしてあることを特徴とす
る製氷機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001230724A JP2003042621A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 製氷機 |
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|---|---|---|---|
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