JP2003040872A - ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体 - Google Patents
ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体Info
- Publication number
- JP2003040872A JP2003040872A JP2001228320A JP2001228320A JP2003040872A JP 2003040872 A JP2003040872 A JP 2003040872A JP 2001228320 A JP2001228320 A JP 2001228320A JP 2001228320 A JP2001228320 A JP 2001228320A JP 2003040872 A JP2003040872 A JP 2003040872A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- preferable
- substituent
- general formula
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な色相及び耐光性を有する色素の原料と
なり得る新規なピリダジノン化合物、及び該ピリダジノ
ン化合物の互変異性体を提供することを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されることを特徴
とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物
の互変異性体[一般式(1)中、R1は水素原子、アル
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表し、R2はアル
キル基、アラルキル基、アリール基からなる群より選ば
れるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又は離脱
可能な置換基を表す。]。 【化1】
なり得る新規なピリダジノン化合物、及び該ピリダジノ
ン化合物の互変異性体を提供することを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されることを特徴
とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物
の互変異性体[一般式(1)中、R1は水素原子、アル
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表し、R2はアル
キル基、アラルキル基、アリール基からなる群より選ば
れるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又は離脱
可能な置換基を表す。]。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な構造を有する
ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変
異性体に関する。より詳細には、ジアゾニウム塩などと
カップリングして色素となり得る成分(カプラー)とし
て好適であるピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体に関する。
ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変
異性体に関する。より詳細には、ジアゾニウム塩などと
カップリングして色素となり得る成分(カプラー)とし
て好適であるピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体に関する。
【0002】
【従来の技術】ピリダジノン化合物は、ピリダジン類縁
体構造を有し、その生理活性のため、医薬品分野を始
め、除草剤、殺虫剤を含む農薬分野など様々な分野に利
用されている。また、ピリダジノン化合物はMeroc
yanine(メロシアニン)色素の合成に使用された
り、共重合に用いられている。
体構造を有し、その生理活性のため、医薬品分野を始
め、除草剤、殺虫剤を含む農薬分野など様々な分野に利
用されている。また、ピリダジノン化合物はMeroc
yanine(メロシアニン)色素の合成に使用された
り、共重合に用いられている。
【0003】ピリダジノン化合物、及びその類縁体であ
るピリダジノン誘導体については、T.L.Jacob
s“Heterocyclic Compound
s”,Col.6 Wiley(1956)、M.Ti
sler and B.Stanovnik“Adva
nce in Heterocyclic Chemi
stry”Vol.9,211(1968)、M.Ti
sler and B.Stanovnik“Adva
nce in Heterocyclic Chemi
stry”Vol.24,363(1979)、M.T
isler andB.Stanovnik“Comp
rehensive Heterocyclic Ch
emistry”Vol.3,Pergamon Pr
es.(1984)p.1に詳細に記載されている。
るピリダジノン誘導体については、T.L.Jacob
s“Heterocyclic Compound
s”,Col.6 Wiley(1956)、M.Ti
sler and B.Stanovnik“Adva
nce in Heterocyclic Chemi
stry”Vol.9,211(1968)、M.Ti
sler and B.Stanovnik“Adva
nce in Heterocyclic Chemi
stry”Vol.24,363(1979)、M.T
isler andB.Stanovnik“Comp
rehensive Heterocyclic Ch
emistry”Vol.3,Pergamon Pr
es.(1984)p.1に詳細に記載されている。
【0004】また、ジアゾニウム塩は、一般に非常に化
学的活性の高い化合物であり、フェノール誘導体や活性
メチレン基を有する、いわゆるカプラーと呼ばれる化合
物と反応して容易にアゾ染料を形成することが知られて
いる。従来、前記カプラーとして用いられてきた化合物
の多くは、形成された色素の吸収波長を長波長化し、か
つ、色素耐光性を良好にさせるものは少なかった。
学的活性の高い化合物であり、フェノール誘導体や活性
メチレン基を有する、いわゆるカプラーと呼ばれる化合
物と反応して容易にアゾ染料を形成することが知られて
いる。従来、前記カプラーとして用いられてきた化合物
の多くは、形成された色素の吸収波長を長波長化し、か
つ、色素耐光性を良好にさせるものは少なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記課題を解決するべくなされたものであり、より詳細に
は、良好な色相及び耐光性を有する色素の原料となり得
る新規なピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合
物の互変異性体を提供することを目的とする。
記課題を解決するべくなされたものであり、より詳細に
は、良好な色相及び耐光性を有する色素の原料となり得
る新規なピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合
物の互変異性体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段としては、本発明者は、ジアゾニウム塩と反応し
てアゾ色素を形成するカプラーとして、5位にヒドロキ
シル基を有するピリダジノン骨格を有する本発明の新規
ピリダジノン化合物を用いることによって、形成された
色素の吸収波長が長波長化し、かつ、色素耐光性が良好
になることを見出し、本発明に至った。本発明の詳細
は、以下の通りである。
の手段としては、本発明者は、ジアゾニウム塩と反応し
てアゾ色素を形成するカプラーとして、5位にヒドロキ
シル基を有するピリダジノン骨格を有する本発明の新規
ピリダジノン化合物を用いることによって、形成された
色素の吸収波長が長波長化し、かつ、色素耐光性が良好
になることを見出し、本発明に至った。本発明の詳細
は、以下の通りである。
【0007】<1> 下記一般式(1)で表されること
を特徴とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体。
を特徴とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体。
【化4】
[一般式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R2はアルキル基、アラ
ルキル基、アリール基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R2はアルキル基、アラ
ルキル基、アリール基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
【0008】<2> 下記一般式(2)で表されること
を特徴とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体。
を特徴とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体。
【化5】
[一般式(2)中、R11は水素原子、アルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R12は総炭素数6〜30
のアルキル基、アラルキル基、アリール基からなる群よ
り選ばれるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又
は離脱可能な置換基を表す。]
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R12は総炭素数6〜30
のアルキル基、アラルキル基、アリール基からなる群よ
り選ばれるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又
は離脱可能な置換基を表す。]
【0009】<3> 下記一般式(3)で表されること
を特徴とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体。
を特徴とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン
化合物の互変異性体。
【化6】
[一般式(3)中、R21は水素原子、アルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R22、R23、R24、R25
及びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アミノ基、スルファモイル基、カル
バモイル基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R22、R23、R24、R25
及びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アミノ基、スルファモイル基、カル
バモイル基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の新規なピリダジノ
ン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体につ
いて詳細に説明する。本発明のピリダジノン化合物は、
下記一般式(1)〜(3)で表されることを特徴とす
る。
ン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体につ
いて詳細に説明する。本発明のピリダジノン化合物は、
下記一般式(1)〜(3)で表されることを特徴とす
る。
【0011】<一般式(1)で表されるピリダジノン化
合物>
合物>
【化7】
【0012】[一般式(1)中、R1は水素原子、アル
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表し、R2はアル
キル基、アラルキル基、アリール基からなる群より選ば
れるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又は離脱
可能な置換基を表す。]
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表し、R2はアル
キル基、アラルキル基、アリール基からなる群より選ば
れるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又は離脱
可能な置換基を表す。]
【0013】上記一般式(1)において、R1は水素原
子、アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アラル
キル基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。
子、アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アラル
キル基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。
【0014】上記R1で表されるアルキル基は、総炭素
数1〜30であることが好ましく、総炭素数1〜20で
あることがより好ましい。前記アルキル基としては、例
えば、メチル、エチル、プロピル、オクチル、デシル、
ドデシル、オクタデシルが好ましく、この中でも、メチ
ル、エチル、プロピル、オクチル、がより好ましい。
数1〜30であることが好ましく、総炭素数1〜20で
あることがより好ましい。前記アルキル基としては、例
えば、メチル、エチル、プロピル、オクチル、デシル、
ドデシル、オクタデシルが好ましく、この中でも、メチ
ル、エチル、プロピル、オクチル、がより好ましい。
【0015】また、前記アルキル基は、無置換であって
も置換基を有していてもよく、その置換基としては、例
えば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エス
テル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
も置換基を有していてもよく、その置換基としては、例
えば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エス
テル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0016】上記R1で表されるアシル基は、総炭素数
2〜30であることが好ましく、総炭素数2〜25であ
ることがより好ましい。前記アシル基としては、例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカ
ルボニル、ブチルカルボニル、ヘキシルカルボニル、オ
クチルカルボニル、ドデシルカルボニル、フェニルカル
ボニル、トリルカルボニル、1,3,5−トリクロロフ
ェニルカルボニルが好ましく、この中でも、メチルカル
ボニル、エチルカルボニル、フェニルカルボニル、トリ
ルカルボニルがより好ましく、メチルカルボニル、フェ
ニルカルボニルが特に好ましい。
2〜30であることが好ましく、総炭素数2〜25であ
ることがより好ましい。前記アシル基としては、例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカ
ルボニル、ブチルカルボニル、ヘキシルカルボニル、オ
クチルカルボニル、ドデシルカルボニル、フェニルカル
ボニル、トリルカルボニル、1,3,5−トリクロロフ
ェニルカルボニルが好ましく、この中でも、メチルカル
ボニル、エチルカルボニル、フェニルカルボニル、トリ
ルカルボニルがより好ましく、メチルカルボニル、フェ
ニルカルボニルが特に好ましい。
【0017】前記アシル基は、無置換であっても置換基
を有していてもよく、その置換基としては、例えば、エ
ステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステル基、
エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
を有していてもよく、その置換基としては、例えば、エ
ステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステル基、
エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0018】上記R1で表されるアルコキシカルボニル
基は、無置換であっても置換基を有していてもよく、総
炭素数2〜30であることが好ましい。前記アルコキシ
カルボニル基のアルコキシ部位は、無置換であっても置
換基を有していてもよく、該アルコキシ部位の総炭素数
が1〜29のアルコキシカルボニル基が好ましく、例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロピ
ルオキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ヘキシルオ
キシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、デシルオ
キシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデ
シルオキシカルボニルなどが挙げられる。この中でも、
アルコキシ部位の総炭素数が1〜20のアルコキシカル
ボニル基がより好ましく、総炭素数が1〜18のアルコ
キシカルボニル基が特に好ましく、例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、オクチルオキシカルボ
ニルが挙げられる。
基は、無置換であっても置換基を有していてもよく、総
炭素数2〜30であることが好ましい。前記アルコキシ
カルボニル基のアルコキシ部位は、無置換であっても置
換基を有していてもよく、該アルコキシ部位の総炭素数
が1〜29のアルコキシカルボニル基が好ましく、例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロピ
ルオキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ヘキシルオ
キシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、デシルオ
キシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデ
シルオキシカルボニルなどが挙げられる。この中でも、
アルコキシ部位の総炭素数が1〜20のアルコキシカル
ボニル基がより好ましく、総炭素数が1〜18のアルコ
キシカルボニル基が特に好ましく、例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、オクチルオキシカルボ
ニルが挙げられる。
【0019】なお、置換基を有する場合、その置換基と
しては、例えば、エステル基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレア基が好ましく、この中
でも、エステル基、エーテル基、カルバモイル基がより
好ましい。
しては、例えば、エステル基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレア基が好ましく、この中
でも、エステル基、エーテル基、カルバモイル基がより
好ましい。
【0020】上記R1で表されるアリールオキシカルボ
ニル基は、無置換であっても置換基を有していてもよ
く、総炭素数7〜30であることが好ましい。前記アリ
ールオキシカルボニル基のアリールオキシ部位は、無置
換であっても置換基を有していてもよく、該アリールオ
キシ部位の総炭素数が6〜29のアリールオキシカルボ
ニル基が好ましく、例えば、フェノキシカルボニル、メ
チルフェノキシカルボニル、エチルフェノキシカルボニ
ル、プロピルフェノキシカルボニル、オクチルオキシフ
ェノキシカルボニル、デシルスルホニルフェノキシオキ
シカルボニル、オクチルアミノカルボニルフェノキシカ
ルボニルなどが挙げられる。この中でも、アリールオキ
シ部位の総炭素数が6〜22のアリールオキシカルボニ
ル基がより好ましく、総炭素数が1〜14のアリールオ
キシカルボニル基が特に好ましく、例えば、フェノキシ
カルボニル、メチルフェノキシカルボニル、オクチルオ
キシフェノキシカルボニル、オクチルアミノカルボニル
フェノキシカルボニルが挙げられる。
ニル基は、無置換であっても置換基を有していてもよ
く、総炭素数7〜30であることが好ましい。前記アリ
ールオキシカルボニル基のアリールオキシ部位は、無置
換であっても置換基を有していてもよく、該アリールオ
キシ部位の総炭素数が6〜29のアリールオキシカルボ
ニル基が好ましく、例えば、フェノキシカルボニル、メ
チルフェノキシカルボニル、エチルフェノキシカルボニ
ル、プロピルフェノキシカルボニル、オクチルオキシフ
ェノキシカルボニル、デシルスルホニルフェノキシオキ
シカルボニル、オクチルアミノカルボニルフェノキシカ
ルボニルなどが挙げられる。この中でも、アリールオキ
シ部位の総炭素数が6〜22のアリールオキシカルボニ
ル基がより好ましく、総炭素数が1〜14のアリールオ
キシカルボニル基が特に好ましく、例えば、フェノキシ
カルボニル、メチルフェノキシカルボニル、オクチルオ
キシフェノキシカルボニル、オクチルアミノカルボニル
フェノキシカルボニルが挙げられる。
【0021】なお、置換基を有する場合、その置換基と
しては、例えば、エステル基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレア基が好ましく、この中
でも、エステル基、エーテル基、カルバモイル基がより
好ましい。
しては、例えば、エステル基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレア基が好ましく、この中
でも、エステル基、エーテル基、カルバモイル基がより
好ましい。
【0022】上記R1で表されるカルバモイル基は、総
炭素数1〜30であることが好ましく、総炭素数1〜2
2であることがより好ましく、更に、総炭素数1〜14
であることが特に好ましい。前記カルバモイル基として
は、例えば、アミノカルボニル、N−メチルカルバモイ
ル、N−プロピルカルバモイル、N−ヘキシルカルバモ
イル、N−オクチルカルバモイル、N−ベンジルカルバ
モイル、N,N−ジヘキシルカルバモイル、N−オクチ
ル−N−オクタデシルカルバモイル、モルホリノカルカ
ルバモイルが好ましく、この中でも、N−メチルカルバ
モイル、N−プロピルカルバモイル、N−オクチルカル
バモイル、N−ベンジルカルバモイル、N−オクチル−
N−オクタデシルカルバモイルがより好ましく、N−メ
チルカルバモイル、N−オクチルカルバモイル、N−オ
クチル−N−オクタデシルカルバモイルが特に好まし
い。
炭素数1〜30であることが好ましく、総炭素数1〜2
2であることがより好ましく、更に、総炭素数1〜14
であることが特に好ましい。前記カルバモイル基として
は、例えば、アミノカルボニル、N−メチルカルバモイ
ル、N−プロピルカルバモイル、N−ヘキシルカルバモ
イル、N−オクチルカルバモイル、N−ベンジルカルバ
モイル、N,N−ジヘキシルカルバモイル、N−オクチ
ル−N−オクタデシルカルバモイル、モルホリノカルカ
ルバモイルが好ましく、この中でも、N−メチルカルバ
モイル、N−プロピルカルバモイル、N−オクチルカル
バモイル、N−ベンジルカルバモイル、N−オクチル−
N−オクタデシルカルバモイルがより好ましく、N−メ
チルカルバモイル、N−オクチルカルバモイル、N−オ
クチル−N−オクタデシルカルバモイルが特に好まし
い。
【0023】前記カルバモイル基は、無置換であっても
置換基を有していてもよく、その置換基としては、例え
ば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル
基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステ
ル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
置換基を有していてもよく、その置換基としては、例え
ば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル
基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステ
ル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0024】上記R1で表されるアラルキル基は、総炭
素数7〜30であることが好ましく、総炭素数7〜20
であることがより好ましい。前記アラルキル基として
は、例えば、ベンジル、メチルベンジル、オクチルベン
ジル、ドデシルベンジル、ヘキサデシルベンジル、ジメ
チルベンジル、オクチルオキシベンジル、オクタデシル
アミノカルボニルベンジル、クロロベンジルが好まし
い。
素数7〜30であることが好ましく、総炭素数7〜20
であることがより好ましい。前記アラルキル基として
は、例えば、ベンジル、メチルベンジル、オクチルベン
ジル、ドデシルベンジル、ヘキサデシルベンジル、ジメ
チルベンジル、オクチルオキシベンジル、オクタデシル
アミノカルボニルベンジル、クロロベンジルが好まし
い。
【0025】前記アラルキル基は、無置換であっても置
換基を有していてもよく、その置換基としては、例え
ば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル
基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステ
ル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
換基を有していてもよく、その置換基としては、例え
ば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル
基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステ
ル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0026】上記一般式(1)において、R2はアルキ
ル基、アラルキル基、アリール基からなる群より選ばれ
るいずれかの基を表す。上記R2で表されるアルキル基
及びアラルキル基は、それぞれ、前記一般式(1)にお
けるR1の場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。前記アルキル基及びアラルキル基は、それぞれ、無
置換であっても置換基を有していてもよく、その置換基
の好ましい例もR1の場合と同様である。
ル基、アラルキル基、アリール基からなる群より選ばれ
るいずれかの基を表す。上記R2で表されるアルキル基
及びアラルキル基は、それぞれ、前記一般式(1)にお
けるR1の場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。前記アルキル基及びアラルキル基は、それぞれ、無
置換であっても置換基を有していてもよく、その置換基
の好ましい例もR1の場合と同様である。
【0027】上記R2で表されるアリール基は、総炭素
数6〜30であることが好ましく、総炭素数6〜20で
あることがより好ましい。前記アリール基としては、例
えば、フェニル、メチルフェニル、プロピルフェニル、
ヘキシルフェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニ
ル、エトキシメチルフェニル、ジ(ヘキシルオキシ)フ
ェニル、ジプロピルアミノフェニル、N,N−ジメチル
アミノ−ペンチルオキシフェニルが好ましく、この中で
も、フェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、エ
トキシフェニル、エトキシメチルフェニル、ジプロピル
アミノフェニル、N,N−ジメチルアミノ−ペンチルオ
キシフェニルがより好ましく、フェニル、メチルフェニ
ル、メトキシフェニル、N,N−ジメチルアミノ−ペン
チルオキシフェニルが特に好ましい。
数6〜30であることが好ましく、総炭素数6〜20で
あることがより好ましい。前記アリール基としては、例
えば、フェニル、メチルフェニル、プロピルフェニル、
ヘキシルフェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニ
ル、エトキシメチルフェニル、ジ(ヘキシルオキシ)フ
ェニル、ジプロピルアミノフェニル、N,N−ジメチル
アミノ−ペンチルオキシフェニルが好ましく、この中で
も、フェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、エ
トキシフェニル、エトキシメチルフェニル、ジプロピル
アミノフェニル、N,N−ジメチルアミノ−ペンチルオ
キシフェニルがより好ましく、フェニル、メチルフェニ
ル、メトキシフェニル、N,N−ジメチルアミノ−ペン
チルオキシフェニルが特に好ましい。
【0028】前記アリール基は、無置換であっても置換
基を有していてもよく、その置換基としては、例えば、
エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル基、
ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステル
基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
基を有していてもよく、その置換基としては、例えば、
エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル基、
ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステル
基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0029】上記一般式(1)において、Lは水素原子
又は離脱可能な置換基(以下、適宜、離脱基と称する場
合がある。)を表す。離脱基は、本発明のピリダジノン
化合物中に、置換基として1つだけ導入されていてもよ
いし、2つ以上導入されていてもよい。
又は離脱可能な置換基(以下、適宜、離脱基と称する場
合がある。)を表す。離脱基は、本発明のピリダジノン
化合物中に、置換基として1つだけ導入されていてもよ
いし、2つ以上導入されていてもよい。
【0030】離脱基としては、例えば、ハロゲン原子、
芳香族アゾ基、酸素・窒素・硫黄もしくは炭素原子を介
してカップリング位を結合するアルキル基、アリール基
もしくは複素環基、アルキルもしくはアリールスルホニ
ル基、アリールスルフィニル基、アルキル・アリール若
しくは複素環カルボニル基又は窒素原子でカップリング
部位と結合する複素環基が挙げられるが、具体的には、
例えば、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルオキシ基、アルキルもしくは、アリールスル
ホニルオキシ基、アシルアミノ基、アルキルもしくはア
リールスルホンアミド基、アルコキシカルボニルオキシ
基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキル・ア
リールもしくはヘテロ環チオ基、カルバモイルアミノ
基、アリールスルフィニル基、アリールスルホニル基、
5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基、イミド基、アリ
ールアゾ基等があり、これらの離脱基に含まれるアルキ
ル基、もしくは複素環基は、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アル
キルカルボニルオキシ基等の置換基で更に置換されてい
てもよい。また、離脱基としては、炭素原子を介しカッ
プリング部位に結合するアミノ基、エーテル基、チオエ
ーテル基等も挙げられ、詳細には、ジメチルアミノメチ
ル基、ヒドロキシメチル基、エトキシメチル基、フェノ
キシメチル基、メチルチオキシメチル基、フェニルチオ
キシメチル基等が挙げられる。
芳香族アゾ基、酸素・窒素・硫黄もしくは炭素原子を介
してカップリング位を結合するアルキル基、アリール基
もしくは複素環基、アルキルもしくはアリールスルホニ
ル基、アリールスルフィニル基、アルキル・アリール若
しくは複素環カルボニル基又は窒素原子でカップリング
部位と結合する複素環基が挙げられるが、具体的には、
例えば、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルオキシ基、アルキルもしくは、アリールスル
ホニルオキシ基、アシルアミノ基、アルキルもしくはア
リールスルホンアミド基、アルコキシカルボニルオキシ
基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキル・ア
リールもしくはヘテロ環チオ基、カルバモイルアミノ
基、アリールスルフィニル基、アリールスルホニル基、
5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基、イミド基、アリ
ールアゾ基等があり、これらの離脱基に含まれるアルキ
ル基、もしくは複素環基は、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アル
キルカルボニルオキシ基等の置換基で更に置換されてい
てもよい。また、離脱基としては、炭素原子を介しカッ
プリング部位に結合するアミノ基、エーテル基、チオエ
ーテル基等も挙げられ、詳細には、ジメチルアミノメチ
ル基、ヒドロキシメチル基、エトキシメチル基、フェノ
キシメチル基、メチルチオキシメチル基、フェニルチオ
キシメチル基等が挙げられる。
【0031】離脱基は、さらに詳しくは、ハロゲン原子
(フッ素、臭素、塩素、沃素)、アルコキシ基(例え
ば、エトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバ
モイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルス
ルホニルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、ア
リールオキシ基(例えば、4−メチルフェノキシ、4−
クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−カル
ボキシフェノキシ、3−エトキシカルボキシフェノキ
シ、3−アセチルアミノフェノキシ、2−カルボキシフ
ェノキシ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テ
トラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルキル
もしくはアリールスルホニルオキシ基(例えば、メタン
スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシ
ルアミノ基(例えば、ジクロルアセチルアミノ、ヘプタ
フルオロブチリルアミノ)、アルキルもしくはアリール
スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ト
リフルオロメタンスルホンアミノ、p−トルエンスルホ
ニルアミノ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例え
ば、エトキシカルボニルオキシ、ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)、アルキル・アリールもしくはヘテロ環チ
オ基(例えば、エチルチオ、2−カルボキシエチルチ
オ、ドデシルチオ、1−カルボキシドデシルチオ、フェ
ニルチオ、2−ブトキシ−ターシャリー−オクチルフェ
ニルチオ、テトラゾリルチオ)、アリールスルホニル基
(例えば、2−ブトキシ−ターシャリー−オクチルフェ
ニルスルホニル)、アリールスルフィニル基(例えば、
2−ブトキシ−t−オクチルフェニルスルフィニル)、
ガルバモイルアミノ基(例えば、N−メチルカルバモイ
ルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、5員も
しくは6員の含窒素ヘテロ環基(例えば、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、1,2
−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)、イミド基
(例えば、スクシンイミド、ヒダントイニル)、アリー
ルアゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニ
ルアゾ)等である。これらの基はさらに置換されてもよ
い。
(フッ素、臭素、塩素、沃素)、アルコキシ基(例え
ば、エトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバ
モイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルス
ルホニルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、ア
リールオキシ基(例えば、4−メチルフェノキシ、4−
クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−カル
ボキシフェノキシ、3−エトキシカルボキシフェノキ
シ、3−アセチルアミノフェノキシ、2−カルボキシフ
ェノキシ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テ
トラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルキル
もしくはアリールスルホニルオキシ基(例えば、メタン
スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシ
ルアミノ基(例えば、ジクロルアセチルアミノ、ヘプタ
フルオロブチリルアミノ)、アルキルもしくはアリール
スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ト
リフルオロメタンスルホンアミノ、p−トルエンスルホ
ニルアミノ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例え
ば、エトキシカルボニルオキシ、ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)、アルキル・アリールもしくはヘテロ環チ
オ基(例えば、エチルチオ、2−カルボキシエチルチ
オ、ドデシルチオ、1−カルボキシドデシルチオ、フェ
ニルチオ、2−ブトキシ−ターシャリー−オクチルフェ
ニルチオ、テトラゾリルチオ)、アリールスルホニル基
(例えば、2−ブトキシ−ターシャリー−オクチルフェ
ニルスルホニル)、アリールスルフィニル基(例えば、
2−ブトキシ−t−オクチルフェニルスルフィニル)、
ガルバモイルアミノ基(例えば、N−メチルカルバモイ
ルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、5員も
しくは6員の含窒素ヘテロ環基(例えば、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、1,2
−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)、イミド基
(例えば、スクシンイミド、ヒダントイニル)、アリー
ルアゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニ
ルアゾ)等である。これらの基はさらに置換されてもよ
い。
【0032】<一般式(2)で表されるピリダジノン化
合物>また、前記一般式(1)で表されるピリダジノン
化合物の中でも、下記一般式(2)で表されるピリダジ
ノン化合物がより好ましい。
合物>また、前記一般式(1)で表されるピリダジノン
化合物の中でも、下記一般式(2)で表されるピリダジ
ノン化合物がより好ましい。
【化8】
【0033】[一般式(2)中、R11は水素原子、アル
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表し、R12は総炭
素数6〜30のアルキル基、アラルキル基、アリール基
からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。また、L
は水素原子又は離脱可能な置換基を表す。]
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表し、R12は総炭
素数6〜30のアルキル基、アラルキル基、アリール基
からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。また、L
は水素原子又は離脱可能な置換基を表す。]
【0034】一般式(2)において、R11は水素原子、
アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル
基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。上記R
11で表されるアルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基
及びアラルキル基は、それぞれ、前記一般式(1)にお
けるR1の場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。また、前記アルキル基、アシル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基及びアラルキル基は、それぞれ、無置換であっても置
換基を有していてもよく、その置換基の好ましい例もR
1の場合と同様である。
アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル
基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。上記R
11で表されるアルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基
及びアラルキル基は、それぞれ、前記一般式(1)にお
けるR1の場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。また、前記アルキル基、アシル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基及びアラルキル基は、それぞれ、無置換であっても置
換基を有していてもよく、その置換基の好ましい例もR
1の場合と同様である。
【0035】一般式(2)において、R12は総炭素数6
〜30のアルキル基、アラルキル基、アリール基からな
る群より選ばれるいずれかの基を表す。
〜30のアルキル基、アラルキル基、アリール基からな
る群より選ばれるいずれかの基を表す。
【0036】上記R12で表されるアルキル基は、総炭素
数6〜30であり、総炭素数6〜20であることがより
好ましい。前記アルキル基としては、例えば、オクチ
ル、デシル、ドデシル、オクタデシルが好ましく、この
中でも、オクチルがより好ましい。
数6〜30であり、総炭素数6〜20であることがより
好ましい。前記アルキル基としては、例えば、オクチ
ル、デシル、ドデシル、オクタデシルが好ましく、この
中でも、オクチルがより好ましい。
【0037】また、前記アルキル基は、無置換であって
も置換基を有していてもよく、その置換基としては、例
えば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エス
テル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
も置換基を有していてもよく、その置換基としては、例
えば、エステル基、エーテル基、チオエーテル基、アシ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、ウレア基が好ましく、この中でも、エス
テル基、エーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0038】上記R12で表されるアラルキル基及びアリ
ール基は、それぞれ、総炭素数6〜30であること以外
は、前記一般式(1)におけるR2の場合と同義であ
り、好ましい例も同様である。前記アラルキル基及びア
リール基は、それぞれ、無置換であっても置換基を有し
ていてもよく、その置換基の好ましい例もR2の場合と
同様である。
ール基は、それぞれ、総炭素数6〜30であること以外
は、前記一般式(1)におけるR2の場合と同義であ
り、好ましい例も同様である。前記アラルキル基及びア
リール基は、それぞれ、無置換であっても置換基を有し
ていてもよく、その置換基の好ましい例もR2の場合と
同様である。
【0039】上記一般式(2)において、Lは水素原子
又は離脱可能な置換基(離脱基)を表す。離脱基は、本
発明のピリダジノン化合物中に、置換基として1つだけ
導入されていてもよいし、2つ以上導入されていてもよ
い。また、前記Lで表される離脱基は、一般式(1)に
おけるLの場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。
又は離脱可能な置換基(離脱基)を表す。離脱基は、本
発明のピリダジノン化合物中に、置換基として1つだけ
導入されていてもよいし、2つ以上導入されていてもよ
い。また、前記Lで表される離脱基は、一般式(1)に
おけるLの場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。
【0040】<一般式(3)で表されるピリダジノン化
合物>更に、前記一般式(1)又は(2)で表されるピ
リダジノン化合物の中でも、下記一般式(3)で表され
るピリダジノン化合物がより好ましい。
合物>更に、前記一般式(1)又は(2)で表されるピ
リダジノン化合物の中でも、下記一般式(3)で表され
るピリダジノン化合物がより好ましい。
【化9】
[一般式(3)中、R21水素原子、アルキル基、アシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より選
ばれるいずれかの基を表し、R22、R23、R24、R25及
びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、スルファモイル基、カルバ
モイル基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より選
ばれるいずれかの基を表し、R22、R23、R24、R25及
びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、スルファモイル基、カルバ
モイル基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
【0041】一般式(3)において、R21は水素原子、
アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル
基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。上記R
21で表されるアルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基
及びアラルキル基は、それぞれ、前記一般式(1)にお
けるR1の場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。また、前記アルキル基、アシル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基及びアラルキル基は、それぞれ、無置換であっても置
換基を有していてもよく、その置換基の好ましい例もR
1の場合と同様である。
アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アラルキル
基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。上記R
21で表されるアルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基
及びアラルキル基は、それぞれ、前記一般式(1)にお
けるR1の場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。また、前記アルキル基、アシル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基及びアラルキル基は、それぞれ、無置換であっても置
換基を有していてもよく、その置換基の好ましい例もR
1の場合と同様である。
【0042】一般式(3)において、R22、R23、
R24、R25及びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、スルファモイ
ル基、カルバモイル基、アシル基、アシルオキシ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基からなる群より選ばれ
るいずれかの基を表す。
R24、R25及びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、スルファモイ
ル基、カルバモイル基、アシル基、アシルオキシ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基からなる群より選ばれ
るいずれかの基を表す。
【0043】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子が好ましく、塩素原子、
臭素原子がより好ましい。
されるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子が好ましく、塩素原子、
臭素原子がより好ましい。
【0044】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアルキル基は、無置換であっても置換基を有して
いてもよく、総炭素数1〜30であることが好ましく、
総炭素数1〜25であることがより好ましい、更に、総
炭素数1〜20であることが特に好ましい。前記アルキ
ル基としては、例えば、メチル、エチル、ノルマルプロ
ピル、イソプロピル、ノルマルブチル、ターシャリーブ
チル、ノルマルへキシル、ノルマルオクチル、2−エチ
ルへキシル、3,5,5,−トリメチルへキシル、ノル
マルドデシル、シクロへキシル、べンジル、α−メチル
べンジル、アリル、2−クロロエチル、2−メトキシエ
チル、2−エトキシエチル、2−フェノキシエチル、2
−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチ
ル、2−べンゾイルオキシエチル、メトキシカルボニル
メチル、メトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボニ
ルエチル、2−イソプロピルオキシエチル、2−メタン
スルホニルエチル、2−エトキシカルボニルメチル、1
−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチルが好ましく、この中で
も、メチル、2−エチルへキシル、3,5,5,−トリ
メチルへキシル、2−メトキシエチル、2−(2,5−
ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチルがより好ま
しく、メチル、2−エチルへキシル、2−メトキシエチ
ル、が特に好ましい。
されるアルキル基は、無置換であっても置換基を有して
いてもよく、総炭素数1〜30であることが好ましく、
総炭素数1〜25であることがより好ましい、更に、総
炭素数1〜20であることが特に好ましい。前記アルキ
ル基としては、例えば、メチル、エチル、ノルマルプロ
ピル、イソプロピル、ノルマルブチル、ターシャリーブ
チル、ノルマルへキシル、ノルマルオクチル、2−エチ
ルへキシル、3,5,5,−トリメチルへキシル、ノル
マルドデシル、シクロへキシル、べンジル、α−メチル
べンジル、アリル、2−クロロエチル、2−メトキシエ
チル、2−エトキシエチル、2−フェノキシエチル、2
−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチ
ル、2−べンゾイルオキシエチル、メトキシカルボニル
メチル、メトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボニ
ルエチル、2−イソプロピルオキシエチル、2−メタン
スルホニルエチル、2−エトキシカルボニルメチル、1
−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチルが好ましく、この中で
も、メチル、2−エチルへキシル、3,5,5,−トリ
メチルへキシル、2−メトキシエチル、2−(2,5−
ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチルがより好ま
しく、メチル、2−エチルへキシル、2−メトキシエチ
ル、が特に好ましい。
【0045】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアリール基は、無置換であっても置換基を有して
いてもよく、総炭素数6〜30であることが好ましく、
総炭素数6〜25であることがより好ましい、更に、総
炭素数6〜20であることが特に好ましい。前記アリー
ル基としては、例えば、フェニル、4−メチルフェニ
ル、3−メチルフェニル、2−メチルフェニル、4−ク
ロロフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェ
ニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、
2−デシルオキシフェニル、3−デシルオキシフェニ
ル、4−デシルオキシフェニルが好ましく、この中で
も、フェニル、4−クロロフェニル、がより好ましい。
されるアリール基は、無置換であっても置換基を有して
いてもよく、総炭素数6〜30であることが好ましく、
総炭素数6〜25であることがより好ましい、更に、総
炭素数6〜20であることが特に好ましい。前記アリー
ル基としては、例えば、フェニル、4−メチルフェニ
ル、3−メチルフェニル、2−メチルフェニル、4−ク
ロロフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェ
ニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、
2−デシルオキシフェニル、3−デシルオキシフェニ
ル、4−デシルオキシフェニルが好ましく、この中で
も、フェニル、4−クロロフェニル、がより好ましい。
【0046】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアラルキル基は、無置換であっても置換基を有し
ていてもよく、総炭素数7〜30であることが好まし
く、総炭素数7〜20であることがより好ましい。前記
アラルキル基としては、例えば、ベンジル、メチルベン
ジル、オクチルベンジル、ドデシルベンジル、ヘキサデ
シルベンジル、ジメチルベンジル、オクチルオキシベン
ジル、オクタデシルアミノカルボニルベンジル、クロロ
ベンジルが好ましい。
されるアラルキル基は、無置換であっても置換基を有し
ていてもよく、総炭素数7〜30であることが好まし
く、総炭素数7〜20であることがより好ましい。前記
アラルキル基としては、例えば、ベンジル、メチルベン
ジル、オクチルベンジル、ドデシルベンジル、ヘキサデ
シルベンジル、ジメチルベンジル、オクチルオキシベン
ジル、オクタデシルアミノカルボニルベンジル、クロロ
ベンジルが好ましい。
【0047】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアルコキシ基は、無置換であっても置換基を有し
ていてもよく、総炭素数1〜20であることが好まし
く、総炭素数1〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜15であることが特に好ましい。前記
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、
ノルマルプロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ノルマ
ルブチルオキシ、ターシャリーブチルオキシ、ノルマル
へキシルオキシ、ノルマルオクチルオキシ、2−エチル
へキシルオキシ、3,5,5,−トリメチルへキシルオ
キシ、ノルマルデシルオキシ、ノルマルドデシルオキ
シ、シクロへキシルオキシ、べンジルオキシ、アリルオ
キシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、
2−フェノキシエトキシ、2−(2,5,−ジ−ターシ
ャリーアミルフェノキシ)エトキシ、2−べンゾイルオ
キシエトキシ、メトキシカルボニルメチルオキシ、メト
キシカルボニルエチルオキシ、ブトキシカルボニルエチ
ルオキシ、2−イソプロピルオキシエチルオキシが好ま
しく、この中でも、メトキシ、ノルマルプロピルオキ
シ、ノルマルブチルオキシ、ノルマルへキシルオキシ、
2−エチルへキシルオキシ、3,5,5,−トリメチル
へキシルオキシ、2−エトキシエトキシ、2−フェノキ
シエトキシ、2−(2,5,−ジ−ターシャリーアミル
フェノキシ)エトキシがより好ましく、メトキシ、2−
エチルへキシルオキシ、3,5,5,−トリメチルへキ
シルオキシ、2−(2,5,−ジ−ターシャリーアミル
フェノキシ)エトキシが特に好ましい。
されるアルコキシ基は、無置換であっても置換基を有し
ていてもよく、総炭素数1〜20であることが好まし
く、総炭素数1〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜15であることが特に好ましい。前記
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、
ノルマルプロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ノルマ
ルブチルオキシ、ターシャリーブチルオキシ、ノルマル
へキシルオキシ、ノルマルオクチルオキシ、2−エチル
へキシルオキシ、3,5,5,−トリメチルへキシルオ
キシ、ノルマルデシルオキシ、ノルマルドデシルオキ
シ、シクロへキシルオキシ、べンジルオキシ、アリルオ
キシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、
2−フェノキシエトキシ、2−(2,5,−ジ−ターシ
ャリーアミルフェノキシ)エトキシ、2−べンゾイルオ
キシエトキシ、メトキシカルボニルメチルオキシ、メト
キシカルボニルエチルオキシ、ブトキシカルボニルエチ
ルオキシ、2−イソプロピルオキシエチルオキシが好ま
しく、この中でも、メトキシ、ノルマルプロピルオキ
シ、ノルマルブチルオキシ、ノルマルへキシルオキシ、
2−エチルへキシルオキシ、3,5,5,−トリメチル
へキシルオキシ、2−エトキシエトキシ、2−フェノキ
シエトキシ、2−(2,5,−ジ−ターシャリーアミル
フェノキシ)エトキシがより好ましく、メトキシ、2−
エチルへキシルオキシ、3,5,5,−トリメチルへキ
シルオキシ、2−(2,5,−ジ−ターシャリーアミル
フェノキシ)エトキシが特に好ましい。
【0048】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアリールオキシ基は、無置換であっても置換基を
有していてもよく、総炭素数6〜30であることが好ま
しく、総炭素数6〜25であることがより好ましい、更
に、総炭素数6〜20であることが特に好ましい。前記
アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ、4−
メチルフェノキシ、2−メチルフェノキシ、2−クロロ
フェノキシが好ましく、この中でも、フェノキシ、4−
メチルフェノキシがより好ましい。
されるアリールオキシ基は、無置換であっても置換基を
有していてもよく、総炭素数6〜30であることが好ま
しく、総炭素数6〜25であることがより好ましい、更
に、総炭素数6〜20であることが特に好ましい。前記
アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ、4−
メチルフェノキシ、2−メチルフェノキシ、2−クロロ
フェノキシが好ましく、この中でも、フェノキシ、4−
メチルフェノキシがより好ましい。
【0049】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアミノ基としては、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数1〜30であることが好まし
く、総炭素数1〜22であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜15であることが特に好ましい。前記
アミノ基としては、例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、ブチルアミノ、ヘキシルアミノ、オクチルアミノ、
ドデシルアミノ、ジメチルアミノ、ジヘキシルアミノ、
メチルオクタデシルアミノ、インドリル、モルホリノ、
ピペリジノが好ましく、この中でも、メチルアミノ、ブ
チルアミノ、オクチルアミノがより好ましい。
されるアミノ基としては、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数1〜30であることが好まし
く、総炭素数1〜22であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜15であることが特に好ましい。前記
アミノ基としては、例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、ブチルアミノ、ヘキシルアミノ、オクチルアミノ、
ドデシルアミノ、ジメチルアミノ、ジヘキシルアミノ、
メチルオクタデシルアミノ、インドリル、モルホリノ、
ピペリジノが好ましく、この中でも、メチルアミノ、ブ
チルアミノ、オクチルアミノがより好ましい。
【0050】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるスルファモイル基は、無置換であっても置換基を
有していてもよく、総炭素数1〜30であることが好ま
しく、総炭素数1〜25であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜20であることが特に好ましい。前記
スルファモイル基としては、例えば、無置換のスルファ
モイル、N−メチルスルファモイル、N,N−ジメチル
スルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、
N,N−ジブチルスルファモイル、モルホリノスルホニ
ル、ピペリジノスルホニルが好ましく、この中でも、N
−メチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモ
イル、モルホリノスルホニルがより好ましい。
されるスルファモイル基は、無置換であっても置換基を
有していてもよく、総炭素数1〜30であることが好ま
しく、総炭素数1〜25であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜20であることが特に好ましい。前記
スルファモイル基としては、例えば、無置換のスルファ
モイル、N−メチルスルファモイル、N,N−ジメチル
スルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、
N,N−ジブチルスルファモイル、モルホリノスルホニ
ル、ピペリジノスルホニルが好ましく、この中でも、N
−メチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモ
イル、モルホリノスルホニルがより好ましい。
【0051】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるカルバモイル基は、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数1〜30であることが好まし
く、総炭素数1〜25であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜20であることが特に好ましい。前記
カルバモイル基としては、例えば、無置換のカルバモイ
ル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジブ
チルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノ
カルボニルが好ましく、この中でも、N−メチルカルバ
モイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカ
ルボニルがより好ましい。
されるカルバモイル基は、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数1〜30であることが好まし
く、総炭素数1〜25であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜20であることが特に好ましい。前記
カルバモイル基としては、例えば、無置換のカルバモイ
ル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジブ
チルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノ
カルボニルが好ましく、この中でも、N−メチルカルバ
モイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカ
ルボニルがより好ましい。
【0052】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアシル基は、無置換であっても置換基を有してい
てもよく、総炭素数2〜20であることが好ましく、総
炭素数2〜18であることがより好ましい、更に、総炭
素数2〜15であることが特に好ましい。前記アシル基
としては、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイ
ル、へキサノイル、オクタノイル、2−エチルへキサノ
イル、べンゾイル、2−メチルべンゾイルが好ましく、
この中でも、アセチル、へキサノイル、2−エチルへキ
サノイル、べンゾイルがより好ましく、アセチル、2−
エチルへキサノイル、が特に好ましい。
されるアシル基は、無置換であっても置換基を有してい
てもよく、総炭素数2〜20であることが好ましく、総
炭素数2〜18であることがより好ましい、更に、総炭
素数2〜15であることが特に好ましい。前記アシル基
としては、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイ
ル、へキサノイル、オクタノイル、2−エチルへキサノ
イル、べンゾイル、2−メチルべンゾイルが好ましく、
この中でも、アセチル、へキサノイル、2−エチルへキ
サノイル、べンゾイルがより好ましく、アセチル、2−
エチルへキサノイル、が特に好ましい。
【0053】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアシルオキシ基は、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数2〜20であることが好まし
く、総炭素数2〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数2〜15であることが特に好ましい。前記
アシルオキシ基としては、例えば、アセチルオキシ、プ
ロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、へキサノイルオ
キシ、オクタノイルオキシ、2−エチルへキサノイルオ
キシ、ドデカノイルオキシ、べンゾイルオキシ、4−メ
トキシべンゾイルオキシ、2−メトキシべンゾイルオキ
シ、4−クロロべンゾイルオキシ、2−クロロべンゾイ
ルオキシ、4−メチルべンゾイルオキシ、2−メチルべ
ンゾイルオキシが好ましく、この中でも、アセチルオキ
シ、へキサノイルオキシ、2−エチルへキサノイルオキ
シ、2−メトキシべンゾイルオキシ、4−クロロべンゾ
イルオキシ、4−メチルべンゾイルオキシがより好まし
い。
されるアシルオキシ基は、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数2〜20であることが好まし
く、総炭素数2〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数2〜15であることが特に好ましい。前記
アシルオキシ基としては、例えば、アセチルオキシ、プ
ロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、へキサノイルオ
キシ、オクタノイルオキシ、2−エチルへキサノイルオ
キシ、ドデカノイルオキシ、べンゾイルオキシ、4−メ
トキシべンゾイルオキシ、2−メトキシべンゾイルオキ
シ、4−クロロべンゾイルオキシ、2−クロロべンゾイ
ルオキシ、4−メチルべンゾイルオキシ、2−メチルべ
ンゾイルオキシが好ましく、この中でも、アセチルオキ
シ、へキサノイルオキシ、2−エチルへキサノイルオキ
シ、2−メトキシべンゾイルオキシ、4−クロロべンゾ
イルオキシ、4−メチルべンゾイルオキシがより好まし
い。
【0054】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるアシルアミノ基は、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数2〜20であることが好まし
く、総炭素数2〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数2〜15であることが特に好ましい。前記
アシルアミノ基としては、例えば、アセチルアミノ基、
プロパノイルアミノ基、ブタノイルアミノ基、ヘキサノ
イルアミノ基、オクタノイルアミノ基、2−エチルヘキ
サノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−メトキシ
ベンゾイルアミノ基、N−メチルアセチルアミノ基、N
−メチルベンゾイルアミノ基、2−オキサピロリジノ基
が好ましく、この中でも、アセチルアミノ基、2−エチ
ルヘキサノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−メ
トキシベンゾイルアミノ基がより好ましい。
されるアシルアミノ基は、無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数2〜20であることが好まし
く、総炭素数2〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数2〜15であることが特に好ましい。前記
アシルアミノ基としては、例えば、アセチルアミノ基、
プロパノイルアミノ基、ブタノイルアミノ基、ヘキサノ
イルアミノ基、オクタノイルアミノ基、2−エチルヘキ
サノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−メトキシ
ベンゾイルアミノ基、N−メチルアセチルアミノ基、N
−メチルベンゾイルアミノ基、2−オキサピロリジノ基
が好ましく、この中でも、アセチルアミノ基、2−エチ
ルヘキサノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−メ
トキシベンゾイルアミノ基がより好ましい。
【0055】上記R22、R23、R24、R25及びR26で表
されるスルホンアミノ基は、無置換であっても置換基を
有していてもよく、総炭素数1〜20であることが好ま
しく、総炭素数1〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜15であることが特に好ましい。前記
スルホンアミノ基としては、メタンスルホンアミド、エ
タンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ヘキサン
スルホンアミド、オクタンスルホンアミド、ベンゼンス
ルホンアミド、4−メトキシベンゼンスルホンアミド、
N−メチルメタンスルホンアミドが好ましく、この中で
も、メタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ベ
ンゼンスルホンアミドがより好ましい。
されるスルホンアミノ基は、無置換であっても置換基を
有していてもよく、総炭素数1〜20であることが好ま
しく、総炭素数1〜18であることがより好ましい、更
に、総炭素数1〜15であることが特に好ましい。前記
スルホンアミノ基としては、メタンスルホンアミド、エ
タンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ヘキサン
スルホンアミド、オクタンスルホンアミド、ベンゼンス
ルホンアミド、4−メトキシベンゼンスルホンアミド、
N−メチルメタンスルホンアミドが好ましく、この中で
も、メタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ベ
ンゼンスルホンアミドがより好ましい。
【0056】上記一般式(3)において、Lは水素原子
又は離脱可能な置換基(離脱基)を表す。離脱基は、本
発明のピリダジノン化合物中に、置換基として1つだけ
導入されていてもよいし、2つ以上導入されていてもよ
い。また、前記Lで表される離脱基は、一般式(1)に
おけるLの場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。
又は離脱可能な置換基(離脱基)を表す。離脱基は、本
発明のピリダジノン化合物中に、置換基として1つだけ
導入されていてもよいし、2つ以上導入されていてもよ
い。また、前記Lで表される離脱基は、一般式(1)に
おけるLの場合と同義であり、好ましい例も同様であ
る。
【0057】一般式(1)〜(3)で表されるピリダジ
ノン化合物の好ましい具体例としては、下記の例示化合
物が挙げられるが、本発明はこれらの化合物に限定され
るものではない。
ノン化合物の好ましい具体例としては、下記の例示化合
物が挙げられるが、本発明はこれらの化合物に限定され
るものではない。
【0058】
【化10】
【0059】
【化11】
【0060】
【化12】
【0061】
【化13】
【0062】
【化14】
【0063】本発明のピリダジノン化合物は、一般式
(1)〜(3)で表されるように、5位にヒドロキシル
基を有するピリダジノン骨格から構成される。これによ
り、当該ピリダジノン化合物をカプラーとして使用した
場合、形成された色素の吸収波長は長波長側に変化し、
色素耐光性が向上する。
(1)〜(3)で表されるように、5位にヒドロキシル
基を有するピリダジノン骨格から構成される。これによ
り、当該ピリダジノン化合物をカプラーとして使用した
場合、形成された色素の吸収波長は長波長側に変化し、
色素耐光性が向上する。
【0064】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれらによって制限されるものではない。
以下、上記一般式(1)〜(3)で表されるピリダジノ
ン化合物の例示化合物の合成法について詳細に説明す
る。
が、本発明はこれらによって制限されるものではない。
以下、上記一般式(1)〜(3)で表されるピリダジノ
ン化合物の例示化合物の合成法について詳細に説明す
る。
【0065】(例示化合物P−1の合成例)以下に示す
反応式により例示化合物P−1を合成する。
反応式により例示化合物P−1を合成する。
【化15】
【0066】滴下漏斗、温度計及びメカニカルスターラ
ーを付した1リットルの三口フラスコに、アセトンジカ
ルボン酸メチル17.4g(0.1mol)と、アセト
ニトリル200mlと、ピリジン8.9ml(8.7
g:0.11mol)とを加え、混合溶液を調製した。
氷冷下、該混合溶液に化合物1A:54g(0.1mo
l)のアセトニトリル溶液150mlを滴下漏斗から滴
下した後、室温まで昇温し30分攪拌を行った。フラス
コ内の溶液が50mlになるまで濃縮した後、1N塩酸
及び酢酸エチルをそれぞれ200mlずつ加え、有機相
を分取した。かかる有機相を硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、得られたオレンジ粘性液体をシリカゲルカ
ラムで精製して、化合物1B:34g(60%)を得
た。得られた化合物1B:34gをジクロロベンゼン1
50mlに加え5時間加熱還流した。反応後、溶媒を留
去し、シリカゲルカラムで精製すると、乳白色結晶とし
ての例示化合物P−1:17.7g(24%)が得られ
た。
ーを付した1リットルの三口フラスコに、アセトンジカ
ルボン酸メチル17.4g(0.1mol)と、アセト
ニトリル200mlと、ピリジン8.9ml(8.7
g:0.11mol)とを加え、混合溶液を調製した。
氷冷下、該混合溶液に化合物1A:54g(0.1mo
l)のアセトニトリル溶液150mlを滴下漏斗から滴
下した後、室温まで昇温し30分攪拌を行った。フラス
コ内の溶液が50mlになるまで濃縮した後、1N塩酸
及び酢酸エチルをそれぞれ200mlずつ加え、有機相
を分取した。かかる有機相を硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、得られたオレンジ粘性液体をシリカゲルカ
ラムで精製して、化合物1B:34g(60%)を得
た。得られた化合物1B:34gをジクロロベンゼン1
50mlに加え5時間加熱還流した。反応後、溶媒を留
去し、シリカゲルカラムで精製すると、乳白色結晶とし
ての例示化合物P−1:17.7g(24%)が得られ
た。
【0067】得られた例示化合物P−1は、1H−NM
R(溶媒:Tetramethysilane,CDC
l3、300MHz)により同定した。データを以下に
示す。1 H−NMR(δ、ppm):0.66(6H)、1.
22(6H)、0.34(6H)、1.60(2H)、
1.83(2H)、2.15(3H)、4.00(3
H)、4.38(4H)、6.40(1H)、6.80
−7.20(6H)、12.6(1H)
R(溶媒:Tetramethysilane,CDC
l3、300MHz)により同定した。データを以下に
示す。1 H−NMR(δ、ppm):0.66(6H)、1.
22(6H)、0.34(6H)、1.60(2H)、
1.83(2H)、2.15(3H)、4.00(3
H)、4.38(4H)、6.40(1H)、6.80
−7.20(6H)、12.6(1H)
【0068】(例示化合物P−2の合成例)以下に示す
反応式により例示化合物P−2を合成する。
反応式により例示化合物P−2を合成する。
【化16】
【0069】滴下漏斗、温度計及びメカニカルスターラ
ーを付した1リットルの三口フラスコに、水100ml
と、濃塩酸50mlとを氷冷下で加えた。攪拌後、4−
メトキシアニリン12.3g(0.1mol)を加え
た。滴下漏斗に亜硝酸ナトリウム7.2g(0.105
mol)の水溶液75mlを入れ、内温が5℃以下にな
るように滴下した。滴下終了後、後反応として30分攪
拌すると、褐色溶液として化合物2Aが得られた。温度
計及びメカニカルスターラーを付した1リットルの三口
フラスコに、アセトンジカルボン酸メチル17.4g
(0.1mol)と、アセトニトリル200mlと、水
200mlと、酢酸ナトリウム60gとを加え、混合溶
液を調製した。該混合溶液に、強攪拌の下、あらかじめ
調製しておいていた化合物2A溶液を添加し、更に、室
温で30分攪拌した。かかる溶液にメタノール50ml
を加え、濾過すると、粗生成物として化合物2Bが得ら
れた。得られた粗結晶状態の化合物2Bをエタノール2
00mlに加熱溶解し、冷却、晶析、濾取することで、
精製された化合物2B:25.3g(82%)を得た。
マグネティックスターラー及び還流管を付した200m
lフラスコに、化合物2B:10gと、ジクロロベンゼ
ン50mlとを加え、その混合溶液を加熱還流させ、3
時間反応を行った。反応後、溶媒を留去すると粘性液体
が得られた。エタノール40mlを加えて加熱懸濁し、
冷却、晶析したものを濾取すると、例示化合物P−2が
7.9g(88%)得られた。
ーを付した1リットルの三口フラスコに、水100ml
と、濃塩酸50mlとを氷冷下で加えた。攪拌後、4−
メトキシアニリン12.3g(0.1mol)を加え
た。滴下漏斗に亜硝酸ナトリウム7.2g(0.105
mol)の水溶液75mlを入れ、内温が5℃以下にな
るように滴下した。滴下終了後、後反応として30分攪
拌すると、褐色溶液として化合物2Aが得られた。温度
計及びメカニカルスターラーを付した1リットルの三口
フラスコに、アセトンジカルボン酸メチル17.4g
(0.1mol)と、アセトニトリル200mlと、水
200mlと、酢酸ナトリウム60gとを加え、混合溶
液を調製した。該混合溶液に、強攪拌の下、あらかじめ
調製しておいていた化合物2A溶液を添加し、更に、室
温で30分攪拌した。かかる溶液にメタノール50ml
を加え、濾過すると、粗生成物として化合物2Bが得ら
れた。得られた粗結晶状態の化合物2Bをエタノール2
00mlに加熱溶解し、冷却、晶析、濾取することで、
精製された化合物2B:25.3g(82%)を得た。
マグネティックスターラー及び還流管を付した200m
lフラスコに、化合物2B:10gと、ジクロロベンゼ
ン50mlとを加え、その混合溶液を加熱還流させ、3
時間反応を行った。反応後、溶媒を留去すると粘性液体
が得られた。エタノール40mlを加えて加熱懸濁し、
冷却、晶析したものを濾取すると、例示化合物P−2が
7.9g(88%)得られた。
【0070】得られた例示化合物P−2は、1H−NM
R(溶媒:Tetramethysilane,DMS
O−d6、300MHz)により同定した。データを以
下に示す。1 H−NMR(δ、ppm):3.83(3H)、4.
01(3H)、6.39(1H)、6.99(2H)、
7.45(2H)、12.8(1H)
R(溶媒:Tetramethysilane,DMS
O−d6、300MHz)により同定した。データを以
下に示す。1 H−NMR(δ、ppm):3.83(3H)、4.
01(3H)、6.39(1H)、6.99(2H)、
7.45(2H)、12.8(1H)
【0071】(例示化合物P−3の合成例)以下に示す
反応式により例示化合物P−3を合成する。
反応式により例示化合物P−3を合成する。
【化17】
【0072】温度計、メカニカルスターラー及びリフラ
ックス管を付した0.5リットルのフラスコに、例示化
合物P−2:5.5g(20mmol)と、3−(2,
4−ジターシャリー−アミノフェノキシ)−プロピルア
ミン5.54g(20mmol)のクロロホルム溶液2
0mlとを加え、3時間加熱還流した。溶液を濃縮し、
シリカゲルカラムで精製すると、例示化合物P−3が
9.1g(90%)で得られた。
ックス管を付した0.5リットルのフラスコに、例示化
合物P−2:5.5g(20mmol)と、3−(2,
4−ジターシャリー−アミノフェノキシ)−プロピルア
ミン5.54g(20mmol)のクロロホルム溶液2
0mlとを加え、3時間加熱還流した。溶液を濃縮し、
シリカゲルカラムで精製すると、例示化合物P−3が
9.1g(90%)で得られた。
【0073】得られた例示化合物P−3は、1H−NM
R(溶媒:Tetramethysilane,CDC
l3、300MHz)により同定した。データを以下に
示す。1 H−NMR(δ、ppm):0.62(6H)、1.
22(6H)、1.34(6H)、1.60(2H)、
1.83(2H)、2.15(3H)、3.82(3
H)、4.38(4H)、6.40(1H)、6.78
(1H)、6.90〜7.20(4H)、11.6(1
H)
R(溶媒:Tetramethysilane,CDC
l3、300MHz)により同定した。データを以下に
示す。1 H−NMR(δ、ppm):0.62(6H)、1.
22(6H)、1.34(6H)、1.60(2H)、
1.83(2H)、2.15(3H)、3.82(3
H)、4.38(4H)、6.40(1H)、6.78
(1H)、6.90〜7.20(4H)、11.6(1
H)
【0074】(例示化合物P−4の合成例)以下に示す
反応式により例示化合物P−4を合成する。
反応式により例示化合物P−4を合成する。
【化18】
【0075】滴下漏斗、温度計及びメカニカルスターラ
ーを付した1リットルの三口フラスコに、水100ml
と、濃塩酸50mlとを氷冷下で加えた。攪拌後、4−
クロロアニリン12.8g(0.1mol)を加えた。
滴下漏斗に亜硝酸ナトリウム7.2g(0.105mo
l)の水溶液75mlを入れ、内温が5℃以下になるよ
うに滴下した。滴下終了後、後反応として30分攪拌す
ると、褐色溶液として化合物4Aが得られた。温度計及
びメカニカルスターラーを付した1リットルの三口フラ
スコに、アセトンジカルボン酸メチル17.4g(0.
1mol)と、アセトニトリル200mlと、水200
mlと、酢酸ナトリウム60gとを加え、混合溶液を調
製した。該混合溶液に、強攪拌の下、あらかじめ調製し
ておいていた化合物4A溶液を添加し、更に、室温で3
0分攪拌した。かかる溶液にメタノール50mlを加
え、濾過すると、粗生成物として化合物4Bが得られ
た。得られた粗結晶状態の化合物4Bをエタノール20
0mlに加熱溶解し、冷却、晶析、濾取することで、精
製された化合物4B:27.8g(89%)を得た。マ
グネティックスターラー及び還流管を付した200ml
フラスコに、化合物4B:10gと、ジクロロベンゼン
50mlとを加え、その混合溶液を加熱還流させ、3時
間反応を行った。反応後、溶媒を留去すると粘性液体が
得られた。エタノール40mlを加えて加熱懸濁し、冷
却、晶析したものを濾取すると、例示化合物P−4が
6.8g(76%)得られた。
ーを付した1リットルの三口フラスコに、水100ml
と、濃塩酸50mlとを氷冷下で加えた。攪拌後、4−
クロロアニリン12.8g(0.1mol)を加えた。
滴下漏斗に亜硝酸ナトリウム7.2g(0.105mo
l)の水溶液75mlを入れ、内温が5℃以下になるよ
うに滴下した。滴下終了後、後反応として30分攪拌す
ると、褐色溶液として化合物4Aが得られた。温度計及
びメカニカルスターラーを付した1リットルの三口フラ
スコに、アセトンジカルボン酸メチル17.4g(0.
1mol)と、アセトニトリル200mlと、水200
mlと、酢酸ナトリウム60gとを加え、混合溶液を調
製した。該混合溶液に、強攪拌の下、あらかじめ調製し
ておいていた化合物4A溶液を添加し、更に、室温で3
0分攪拌した。かかる溶液にメタノール50mlを加
え、濾過すると、粗生成物として化合物4Bが得られ
た。得られた粗結晶状態の化合物4Bをエタノール20
0mlに加熱溶解し、冷却、晶析、濾取することで、精
製された化合物4B:27.8g(89%)を得た。マ
グネティックスターラー及び還流管を付した200ml
フラスコに、化合物4B:10gと、ジクロロベンゼン
50mlとを加え、その混合溶液を加熱還流させ、3時
間反応を行った。反応後、溶媒を留去すると粘性液体が
得られた。エタノール40mlを加えて加熱懸濁し、冷
却、晶析したものを濾取すると、例示化合物P−4が
6.8g(76%)得られた。
【0076】得られた例示化合物P−4は、1H−NM
R(溶媒:Tetramethysilane,DMS
O−d6、300MHz)により同定した。データを以
下に示す。1 H−NMR(δ、ppm):4.03(3H)、6.
40(1H)、6.95(2H)、7.38(2H)、
12.8(1H)
R(溶媒:Tetramethysilane,DMS
O−d6、300MHz)により同定した。データを以
下に示す。1 H−NMR(δ、ppm):4.03(3H)、6.
40(1H)、6.95(2H)、7.38(2H)、
12.8(1H)
【0077】(例示化合物P−5の合成例)以下に示す
反応式により例示化合物P−5を合成する。
反応式により例示化合物P−5を合成する。
【化19】
【0078】滴下漏斗、温度計及びメカニカルスターラ
ーを付した0.5リットルの三口フラスコに、例示化合
物P−4:2.9g(0.01mol)と、ジオキサン
30mlとを加え、50℃に加熱し、攪拌した。その中
に、スルフリルクロライド1.35g(0.01mo
l)を滴下漏斗で滴下した後、65℃に昇温した。30
分攪拌後、0.6リットルの氷水中にあけ、濾過し、乾
燥すると、例示化合物P−5が2.34g(72%)得
られた。
ーを付した0.5リットルの三口フラスコに、例示化合
物P−4:2.9g(0.01mol)と、ジオキサン
30mlとを加え、50℃に加熱し、攪拌した。その中
に、スルフリルクロライド1.35g(0.01mo
l)を滴下漏斗で滴下した後、65℃に昇温した。30
分攪拌後、0.6リットルの氷水中にあけ、濾過し、乾
燥すると、例示化合物P−5が2.34g(72%)得
られた。
【0079】得られた例示化合物P−5は、1H−NM
R(溶媒:Tetramethysilane,CDC
l3、300MHz)により同定した。データを以下に
示す。1 H−NMR(δ、ppm):4.01(3H)、7.
42(4H)、10.9(1H)
R(溶媒:Tetramethysilane,CDC
l3、300MHz)により同定した。データを以下に
示す。1 H−NMR(δ、ppm):4.01(3H)、7.
42(4H)、10.9(1H)
【0080】(例示化合物P−6の合成例)以下に示す
反応式により例示化合物P−6を合成する。
反応式により例示化合物P−6を合成する。
【化20】
【0081】マグネティックスターラー及び塩化カルシ
ウム乾燥管を付した300mlのナスフラスコに、化合
物6A:24.1g(0.1mol)と、メタノール
0.1リットルとを加え、攪拌懸濁した。ナトリウムメ
トキサイド40.8ml(28%メタノール溶液、0.
1mol)を加えて、室温で15時間攪拌した後、濾
過、メタノール0.1リットルで洗浄すると、粗生成物
として化合物6Bが16g得られた。マグネティックス
ターラー及び還流管を付した300mlフラスコに、得
られた化合物6Bと、氷酢酸75mlと、臭化水素酸水
溶液(47% in water)75mlとを加え、
6時間加熱還流した。冷却後、水を加え、濾取し、乾燥
すると、例示化合物P−6が5.5g(45%:化合物
6A基準)で得られた。
ウム乾燥管を付した300mlのナスフラスコに、化合
物6A:24.1g(0.1mol)と、メタノール
0.1リットルとを加え、攪拌懸濁した。ナトリウムメ
トキサイド40.8ml(28%メタノール溶液、0.
1mol)を加えて、室温で15時間攪拌した後、濾
過、メタノール0.1リットルで洗浄すると、粗生成物
として化合物6Bが16g得られた。マグネティックス
ターラー及び還流管を付した300mlフラスコに、得
られた化合物6Bと、氷酢酸75mlと、臭化水素酸水
溶液(47% in water)75mlとを加え、
6時間加熱還流した。冷却後、水を加え、濾取し、乾燥
すると、例示化合物P−6が5.5g(45%:化合物
6A基準)で得られた。
【0082】得られた例示化合物P−6は、1H−NM
R(溶媒:Tetramethysilane,DMS
O−d6、300MHz)により同定した。データを以
下に示す。1 H−NMR(δ、ppm):6.66(1H)、6.
80〜7.10(5H)
R(溶媒:Tetramethysilane,DMS
O−d6、300MHz)により同定した。データを以
下に示す。1 H−NMR(δ、ppm):6.66(1H)、6.
80〜7.10(5H)
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、良好な色相及び耐光性
を有する色素の原料となり得る新規ピリダジノン化合
物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体を提供する
ことができる。
を有する色素の原料となり得る新規ピリダジノン化合
物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体を提供する
ことができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されることを特徴
とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物
の互変異性体。 【化1】 [一般式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R2はアルキル基、アラ
ルキル基、アリール基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。] - 【請求項2】 下記一般式(2)で表されることを特徴
とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物
の互変異性体。 【化2】 [一般式(2)中、R11は水素原子、アルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R12は総炭素数6〜30
のアルキル基、アラルキル基、アリール基からなる群よ
り選ばれるいずれかの基を表す。また、Lは水素原子又
は離脱可能な置換基を表す。] - 【請求項3】 下記一般式(3)で表されることを特徴
とするピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物
の互変異性体。 【化3】 [一般式(3)中、R21は水素原子、アルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アラルキル基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表し、R22、R23、R24、R25
及びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アミノ基、スルファモイル基、カル
バモイル基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。また、Lは水素原子又は離脱可能な置換基
を表す。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001228320A JP2003040872A (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001228320A JP2003040872A (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003040872A true JP2003040872A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19060851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001228320A Pending JP2003040872A (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003040872A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012120195A1 (en) * | 2011-03-08 | 2012-09-13 | Biotie Therapies Corporation | New pyridazinone and pyridone compounds |
-
2001
- 2001-07-27 JP JP2001228320A patent/JP2003040872A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012120195A1 (en) * | 2011-03-08 | 2012-09-13 | Biotie Therapies Corporation | New pyridazinone and pyridone compounds |
US9371290B2 (en) | 2011-03-08 | 2016-06-21 | Biotie Therapies Corporation | Pyridazinone compounds |
US9815795B2 (en) | 2011-03-08 | 2017-11-14 | Biotie Therapies Corporation | Pyridazinone and pyridone compounds |
US10479771B2 (en) | 2011-03-08 | 2019-11-19 | Biotie Therapies Corporation | Pyridazinone and pyridone compounds |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2002355952B2 (en) | Substituted dihydro 3-halo-1H-pyrazole-5-carboxylates their preparation and use | |
JP2005532347A (ja) | プロスタグランジン介在疾患の治療用ピロール化合物 | |
JP2008525363A (ja) | プロスタグランジン媒介疾患治療のためのピリジン化合物 | |
Funt et al. | An Azirine Strategy for the Synthesis of Alkyl 4-Amino-5-(trifluoromethyl)-1H-pyrrole-2-carboxylates | |
EP0966444B1 (en) | Process for preparing pyrazole derivatives | |
JP2007513120A (ja) | ピロール化合物 | |
JPH0479350B2 (ja) | ||
PL96883B1 (pl) | Sposob wytwarzania nowych 1-podstawionych pirazolonow-/5/ | |
DE60104691T2 (de) | Verfahren zur herstellung von pyrazolopyrimidinonen | |
EP3112350B1 (en) | Method for producing pyrazole compound | |
JP2003040872A (ja) | ピリダジノン化合物、及び該ピリダジノン化合物の互変異性体 | |
WO1999025695A1 (en) | 5-arylpyrazole compounds | |
JP4042164B2 (ja) | 1−(ヘテロ)アリール−3−ヒドロキシピラゾールの製造方法 | |
AU2004200420A1 (en) | Inhibitor of cyclooxygenase | |
RU2182572C2 (ru) | Способ получения ароматического соединения, замещенного третичным нитрилом | |
EA003145B1 (ru) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ ПИРАЗОЛО[4,3-d]ПИРИМИДИН-7-ОН-3- ПИРИДИЛСУЛЬФОНИЛЬНЫХ СОЕДИНЕНИЙ И ИХ ПРОМЕЖУТОЧНЫХ СОЕДИНЕНИЙ | |
CN111116494B (zh) | 一类含喹唑啉二酮结构的酰胺类化合物、其制备方法与应用 | |
Dabholkar et al. | A microwave-catalyzed rapid, efficient and ecofriendly synthesis of substituted pyrazol-5-ones | |
JP2527587B2 (ja) | O−スルホニル−n−(クロロピラゾリル)アミドオキシムの製造方法 | |
US5214149A (en) | Process for producing a 1H-pyrazolo[5,1-c]-1,2,4-triazole compound | |
EP0679634B1 (en) | Method for producing a 3-oxo-propionic acid amide compound and substituted acetyl compound used therein | |
AU2014221468B2 (en) | Substituted (R)-3-(4-methylcarbamoyl-3-fluorophenylamino)tetrahydrofuran-3-enecarboxylic acid (variants) and ester thereof, method for producing and using same | |
US5055587A (en) | Process for preparing 1H-pyrazolo-[5,1-c]-1,2,4-triazole compounds | |
Beck et al. | A new synthesis of 1‐aryl‐5‐cyano‐1H‐pyrazole‐4‐carboxylic acid, ethyl esters | |
JP2802698B2 (ja) | 1−N−アルキル−〔1,2,4〕トリアゾール類及び1H−ピロロ−〔1,2−b〕〔1,2,4〕トリアゾール類の製造法 |