JP2003040646A - 陰極線管用ファンネルガラス - Google Patents

陰極線管用ファンネルガラス

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JP2003040646A
JP2003040646A JP2001228270A JP2001228270A JP2003040646A JP 2003040646 A JP2003040646 A JP 2003040646A JP 2001228270 A JP2001228270 A JP 2001228270A JP 2001228270 A JP2001228270 A JP 2001228270A JP 2003040646 A JP2003040646 A JP 2003040646A
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ray tube
funnel
mgo
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Hiroshi Komori
宏師 小森
Hiroki Yamazaki
博樹 山崎
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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    • H01J29/86Vessels; Containers; Vacuum locks
    • H01J29/863Vessels or containers characterised by the material thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーパネル、白黒用パネルまたはネックガ
ラスのリサイクルに適した陰極線管用ファンネルガラス
を提供することである。 【構成】 本発明の陰極線管用ファンネルガラスは、ガ
ラス組成中に、MgO、CaO、SrO、BaO及びZ
nOの各成分を必須成分として含有し、且つ、質量百分
率で、MgO+CaO+SrO+BaO+ZnOが5〜
13%であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管用ファンネル
ガラスに関し、特にカラー陰極線管用ファンネルガラス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の外囲器は、映像が映し出され
るパネル部と、電子銃が装着される管状のネック部と、
パネル部とネック部を接続する漏斗状のファンネル部か
ら構成される。電子銃から出た電子線は、パネル部の内
面に設けられた蛍光体を発光させてパネル部に映像を映
し出すが、この時に制動X線が管内に発生し、これが外
囲器を通して管外に漏れると人体に悪影響を及ぼすた
め、この種の外囲器には高いX線吸収能を有することが
要求されている。
【0003】X線吸収能が高いこと以外にも、白黒パネ
ルには、電子線及びX線等によってガラスが着色しない
ことが要求され、PbOを5%程度含有するガラスが用
いられている。また、カラーパネルは、白黒パネルより
高い電圧下で使用されるため、電子線及びX線等によっ
てガラスが着色しないことがより厳しく要求され、Pb
Oを含有せず、SrO及びBaOを含有させたガラスが
用いられる。
【0004】ネックガラスの場合、肉厚が薄いため、よ
り高いX線吸収係数を有することが要求され、PbOを
20%以上含有するガラスが用いられる。
【0005】ファンネルガラスには、X線吸収能が高い
こと以外にも、電子銃から電子線を発生させる際に、陰
極線管バルブ内の電位を同じにするために、ファンネル
ガラスの内外表面にカーボンの導電膜(カーボンダグ)
を塗布するため、アルカリ吹きによってガラス表面が汚
染されない程度の耐水性を有すること要求され、PbO
を10%以上、MgO+CaOを5%程度含有するガラ
スが使用されている。
【0006】これらのパネルとファンネルは、白黒陰極
線管バルブの場合は熔着により、カラー陰極線管バルブ
の場合はPbO系フリットにより接合される。また、フ
ァンネルガラスとネックガラスは、熔着により接合され
る。
【0007】ところで、近年、陰極線管バルブガラスの
リサイクルが進んでいる。具体的には、まず、陰極線管
バルブガラスをカラー用バルブガラスと白黒用バルブガ
ラスに分別し、それぞれパネルガラス、ファンネルガラ
ス及びネックガラスの各部材に分割する。次に、各部材
を薬液に浸漬し、蛍光体、カーボンダグ、フリット等を
除去する。続いて、各部材ごとに粉砕し、粉砕したガラ
スを各部材のガラス原料として使用することでリサイク
ルしている。
【0008】このように白黒用とカラー用及び各々のパ
ーツ毎に完全に分別しなければならない理由は、例え
ば、白黒用パネルやネックガラスのようにPbOを含有
するガラスがカラーパネルガラスの原料に混入すると、
これを用いて作製したパネルガラスに電子線及びX線に
よる着色が生じるためである。
【0009】また、カラーパネルからフリットが完全に
除去されていなければ、同様の問題が生じる。
【0010】しかしながら、上記のように各部材ごとに
完全に分別することは、手間がかかり、製品のコストア
ップになる。また、白黒用陰極線管バルブガラスは需要
が少なく生産量が限られており、白黒用陰極線管バルブ
ガラスを完全にリサイクルすることができないという問
題もある。
【0011】そこで、フリットが付着したカラーパネル
や白黒用パネルや、ファンネルガラスの付いたネックガ
ラスが、PbO系ガラスであるファンネルガラスの原料
としてリサイクルされつつある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで白黒用パネ
ル、カラーパネル及びネックガラスには、SrOやBa
Oが多く含まれており、ファンネルガラス原料へのリサ
イクルを行うと、これらの成分がファンネルガラス中に
混入することになる。また、パネルガラスやネックガラ
スの発生量が一定していないために、ファンネルガラス
の原料に占めるリサイクルガラスの割合が変動し、それ
に伴いSrOやBaOの量も変動する。
【0013】ファンネルガラス中にSrOやBaOが混
入すると、ガラスの熱膨張係数や徐冷点が上昇したり、
成型温度が低下する。ガラスの熱膨張係数や徐冷点の上
昇は、パネルガラスやネックガラスとファンネルガラス
とを封着若しくは熔着する際に、許容範囲以上の応力が
発生し、陰極線管バルブとしての強度を低下させるとい
う問題を発生させる。また、SrOやBaO混入量の変
動によって、成型温度が一定しなくなり、ガラスを成型
する際の温度条件が変動して、生産性の低下を招くこと
になる。
【0014】このようにSrOやBaOの混入によって
変化したガラス特性を補正するために、ガラス中のAl
23、PbO、アルカリ金属酸化物(Na2O、K2O)
の含有量を調整しても、ガラスの熱膨張係数や徐冷点を
低下させ、成型温度を上昇させることは殆どできない。
そこで、一般的には、ガラス中のMgOやCaOの含有
量を少なくして、これらの特性が変わらないようにして
いる。
【0015】しかしながら、MgOやCaOの含有量を
低下させると、ガラスの耐水性が悪化し、ファンネルガ
ラスを保管している間にアルカリ吹きが生じやすくな
り、これがガラス表面を汚染する。このようなファンネ
ルガラスにカーボンダグを塗布すると、汚染部分でダグ
はじきが起こり、均一にカーボンダグを塗布する事がで
きなくなる。その結果、陰極線管バルブ内の電位を同じ
にすることができなくなり、このことは陰極線管用ファ
ンネルとして致命的な欠陥となる。
【0016】またカーボンダグを塗布する前に強酸でフ
ァンネルガラス表面を洗浄すれば、ダグはじきを抑える
ことはできるが、環境衛生上及び工程の増加によるコス
トアップの面から好ましくない。また、ファンネルガラ
スを成型した直後に、有機または無機の水溶性保護膜を
ガラス表面に塗布し、カーボンダグを塗布する直前に水
で洗浄することによって膜と共に、その上に付着した汚
染物を除去する技術も開発されているが、このようなフ
ァンネルガラスを長期間保管すると、やはりアルカリ吹
きが起こることがあった。
【0017】本発明の目的は、カラーパネル、白黒用パ
ネルまたはネックガラスのリサイクルに適し、長期間保
管してもアルカリ吹きを抑えることができる陰極線管用
ファンネルガラスを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の陰極線管用ファ
ンネルガラスは、ガラス組成中に、MgO、CaO、S
rO、BaO及びZnOの各成分を必須成分として含有
し、且つ、質量百分率で、MgO+CaO+SrO+B
aO+ZnOが5〜13%であることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の陰極線管用ファンネルガラスは、ガラ
スの耐水性を著しく向上させる成分であるZnOを必須
成分として所定量含有するため、パネルガラスやネック
ガラスに含まれるSrO、BaOの混入によってガラス
の特性が変化するのを抑えるために、MgO、CaOの
含有量を少なくしても、耐水性を維持し、長期間保管し
てもアルカリ吹きを抑えることができる。つまり本発明
者等の知見によると、ファンネルガラスのアルカリ吹き
を長期間に亘って抑えるためには、ガラスからのアルカ
リ溶出量が0.4mg以下であることが必要であるが、
本発明ではZnOを含有するため、アルカリ溶出量を抑
えることが可能となる。
【0020】また、MgO、CaO、SrO、BaO、
ZnOの合量を5〜13%(好ましくは6〜11%)に
調整することで、30〜380℃におけるガラスの熱膨
張係数を97〜104×10-7/℃に、徐冷点を470
〜495℃にすることができ、これによってパネルガラ
スやネックガラスと封着または熔着する際に、許容範囲
以上の応力が発生することがなくなり、陰極線管バルブ
としての強度を維持することができる。しかも、104
dPa・sの粘度に相当する温度も940〜990℃の
範囲にすることができ、ガラスを成型する際の条件を変
更する必要もなくなり、生産性を維持することができ
る。
【0021】更に、本発明の陰極線管用ファンネルガラ
スは、PbOを10〜30質量%含有することにより、
0.6ÅにおけるX線吸収係数が40cm-1以上とな
り、X線遮蔽性能の高いものを得ることができる。
【0022】また、本発明の陰極線管用ファンネルガラ
スの好適な組成範囲は、質量百分率で、SiO2 46
〜58%、Al23 0.5〜6%、PbO 10〜3
0%、MgO 0.01〜5%、CaO 0.01〜6
%、SrO 1〜5%、BaO 1〜5%、ZnO
0.01〜5%、MgO+CaO+SrO+BaO+Z
nO 5〜13%、Na2O 3〜9%、K2O 4〜1
1%、Sb23 0.05〜1%である。
【0023】本発明においてガラスの組成を上記のよう
に限定した理由は、次のとおりである。
【0024】SiO2は、ガラスのネットワークフォー
マーとなる成分である。その含有量が46〜58%のと
き、成型が容易になり、しかも、ネックガラスの熱膨張
係数との整合性が良くなる。好ましい範囲は47〜57
%である。
【0025】Al23もガラスのネットワークフォーマ
ーとなる成分である。その含有量が0.5〜6%のと
き、成型が容易になり、しかも、ネックガラスの熱膨張
係数との整合性が良くなる。好ましい範囲は1〜5%で
ある。
【0026】PbOは、ガラスのX線吸収係数を高める
成分である。その含有量が10〜30%のとき、十分な
X線吸収能力を得ることができ、しかも、成型に適した
粘度にすることができる。好ましい範囲は15〜27%
である。
【0027】MgOは、ガラスの熱膨張係数と粘度を調
整すると共に、ガラスの耐水性を向上させる成分であ
る。その含有量が0.01%未満では、ガラスからのア
ルカリ溶出量が多くなり、ダグはじきを抑制することが
困難となる。含有量が多いとガラスが失透しやすくなる
傾向にあるが、含有量が5%以下であれば、ガラスを失
透させずに熔融することができる。好ましくは0.1〜
4%である。
【0028】CaOもMgOと同様にガラスの熱膨張係
数と粘度を調整すると共に、ガラスの耐水性を向上させ
る成分である。その含有量が0.01%未満では、ガラ
スからのアルカリ溶出量が多くなり、ダグはじきを抑制
することが困難となる。含有量が多いとガラスが失透し
やすくなる傾向にあるが、含有量が6%以下であれば、
ガラスを失透させずに熔融することができる。好ましく
は0.1〜5%である。
【0029】SrOは、ガラスを熔融しやすくすると共
に、熱膨張係数と粘度を調整し、さらにX線吸収能を高
める成分である。その含有量が1%以上であれば、多量
のガラスをリサイクルでき、リサイクルを行う上で効果
が大である。含有量が多いとガラスが失透しやすくなる
傾向にあるが、含有量が5%以下であれば、ガラスを失
透させずに熔融することができる。好ましくは1〜4%
である。
【0030】BaOは、ガラスを熔融しやすくすると共
に、熱膨張係数と粘度を調整し、さらにX線吸収能を高
める成分である。その含有量が1%以上であれば、多量
のガラスをリサイクルでき、リサイクルを行う上で効果
が大である。含有量が多いとガラスが失透しやすくなる
傾向にあるが、含有量が5%以下であれば、ガラスを失
透させずに熔融することができる。好ましくは1〜4%
である。
【0031】また本発明においては、(MgO+Ca
O)/(SrO+BaO)の値が0.47以上であれ
ば、ファンネルガラスからのアルカリ溶出量を低減し
て、ダグはじきを抑制する効果が大きくなるため好まし
い。より好ましくは0.50以上である。
【0032】ZnOは、ガラスの耐水性を向上させる成
分である。その含有量が0.01%以上であれば、ガラ
スからのアルカリ溶出量を低減して、ダグはじきを抑制
することができる。含有量が多いとガラスが失透しやす
くなる傾向にあるが、含有量が5%以下であれば、ガラ
スを失透させずに熔融することができる。
【0033】MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO
の合量が5〜13%の範囲内であれば、ガラスの熱膨張
係数を97〜104×10-7/℃に、徐冷点を470〜
495℃に、104dPa・sの粘度に相当する温度も
940〜990℃にすることができる。これら成分の合
量が上記範囲から外れると、ガラスの特性が上記の範囲
から外れ、パネルガラスやネックガラスと封着または熔
着を行ったり、ファンネルガラスを成型する際に不具合
が生じるため、好ましくない。これら成分の合量の好ま
しい範囲は6〜11%である。
【0034】Na2Oは、熱膨張係数と粘度を調整する
成分である。その含有量が3〜9%のとき、ネックガラ
スの熱膨張係数との整合性が良くなり、しかも、成型に
適した粘度にすることができる。好ましい範囲は4〜8
%である。
【0035】K2OもNa2Oと同様に熱膨張係数と粘度
を調整する成分である。その含有量が4〜11%のと
き、ネックガラスの熱膨張係数との整合性も良くなり、
しかも、成型に適した粘度にすることができる。好まし
い範囲は5〜10%である。
【0036】Sb23は、清澄剤として働く成分であ
る。Sb23が多くなると、ガラスが失透しやすくなる
が、2%までの添加であれば問題はない。好ましくは
0.05〜1%である。
【0037】
【実施例】以下、本発明の陰極線管用ファンネルガラス
を実施例に基づいて詳細に説明する。
【0038】本発明の実施例(試料No.1〜6)と比
較例(試料No.7〜11)を表1及び2に示す。尚、
試料No.11は、従来のファンネルガラスである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表中の各試料は、次のようにして調製し
た。
【0042】まず、表の組成になるように原料を調合し
バッチを作製した。次に、白金製坩堝に調合したバッチ
を入れ、熔融炉で1550℃、4時間の条件で調合バッ
チを熔融した。尚、均質なガラスを得るため、途中で白
金攪拌棒を使って3分間攪拌して脱泡を行った。その
後、熔融ガラスを所定形状に成形した後、徐冷した。
【0043】こうして得られた各試料の熱膨張係数、徐
冷点、成型温度、耐水性及びX線吸収係数を測定し表に
示した。
【0044】熱膨張係数については、ディラトメーター
で30〜380℃における平均熱膨張係数を測定した。
また、徐冷点については、ASTM C336に基づい
て測定した。成形温度については、ガラスの粘度が10
4dPa・sに相当する温度を白金球引き上げ法により
測定した。
【0045】耐水性については、アルカリ溶出量で評価
し、この値が大きい程、耐水性が劣ることを示してい
る。尚、アルカリ溶出量は、JIS R3502に基づ
いて求めた。
【0046】X線吸収係数は、ガラス組成と密度に基づ
いて、0.6オングストロームの波長に対する吸収係数
を計算して求めたものである。
【0047】表1から明らかなように実施例である試料
No.1〜6は、MgO、CaO、SrO、BaO、Z
nOを全て含有し、これら成分の合量が8.5〜9.9
%であるため、熱膨張係数は98〜103×10-7
℃、徐冷点は475〜495℃であり、パネルガラスや
ネックガラスと封着または熔着を行っても、許容範囲以
上の応力が発生することはないと予想される。また、成
型温度は955〜980℃であり、ガラスを成型する際
の条件を変更する必要もなく、生産性が低下することも
ない。また、ZnOを0.1%以上含有しているため、
アルカリ溶出量は0.31mg以下で、従来のファンネ
ルガラスに比べ耐水性も同等であった。更に、X線吸収
係数は66cm-1以上と高い。
【0048】これに対し、比較例である試料No.7
は、MgO、CaOを含有していないため、また、試料
No.8は、ZnOを含有していないため、アルカリ溶
出量が0.43mg以上と大きく耐水性が悪かった。試
料No.9は、MgO、CaO、SrO、BaO、Zn
Oの合量が4.9%であるため、徐冷点が455℃と低
く、また、No.10は合量が13.5%であるため、
徐冷点が500℃と高かった。
【0049】次に、試料No.1、7及び8についてダ
グはじき試験を行った。
【0050】まず、試料No.1、7及び8の組成を用
いてファンネルガラスを作製した後、雰囲気温度80
℃、湿度100%の条件下に100時間保持し、次いで
40℃の脱イオン水の水浴中に30秒間浸漬してからガ
ラスを乾燥させ、カーボンダグを塗布した。
【0051】その結果、試料No.1から作製したファ
ンネルガラスについては、ダグはじきが起きなかった
が、試料No.7、8から作製したファンネルガラスに
ついては、ガラス表面にアルカリ吹きが生じ、ダグはじ
きが起こった。
【0052】尚、本実施例では、全て酸化物原料を用い
て調合したが、SrO、BaO原料の代わりに、パネル
ガラスやネックガラスを粉砕して、ファンネルガラス原
料と混合して調合バッチを作製し熔融しても、同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明のガラスは、Sr
O、BaOを含むパネルガラス或いはネックガラスを原
料として使用しても、ファンネルガラスの特性を大きく
変化させることなく生産することができるため、陰極線
管用ファンネルガラスとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA03 BB01 DA05 DA06 DB02 DB03 DC01 DD01 DE02 DE03 DF04 EA01 EB03 EC03 EC04 ED02 ED03 EE02 EE03 EF03 EG03 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ04 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM25 NN14 NN40 5C032 BB10 BB20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス組成中に、MgO、CaO、Sr
    O、BaO及びZnOの各成分を必須成分として含有
    し、且つ、質量百分率で、MgO+CaO+SrO+B
    aO+ZnOが5〜13%であることを特徴とする陰極
    線管用ファンネルガラス。
  2. 【請求項2】 陰極線管用パネルガラスまたは陰極線管
    用ネックガラスをガラス原料として用いて製造されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の陰極線管用ファンネ
    ルガラス。
  3. 【請求項3】 質量百分率で、SrO、BaO含有量が
    各々1%以上であることを特徴とする請求項1または2
    記載の陰極線管用ファンネルガラス。
  4. 【請求項4】 ガラスのアルカリ溶出量が0.4mg以
    下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の陰極線管用ファンネルガラス。
  5. 【請求項5】 (MgO+CaO)/(SrO+Ba
    O)の値が0.47以上であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の陰極線管用ファンネルガラ
    ス。
  6. 【請求項6】 30〜380℃におけるガラスの熱膨張
    係数が97〜104×10-7/℃であり、且つ、徐冷点
    が470〜495℃であり、104dPa・sの粘度に
    相当する温度が940〜990℃であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の陰極線管用ファンネ
    ルガラス。
  7. 【請求項7】 質量百分率で、SiO2 46〜58
    %、Al23 0.5〜6%、PbO 10〜30%、
    MgO 0.01〜5%、CaO 0.01〜6%、S
    rO 1〜5%、BaO 1〜5%、ZnO 0.01
    〜5%、MgO+CaO+SrO+BaO+ZnO 5
    〜13%、Na2O 3〜9%、K2O4〜11%、Sb
    23 0〜2%であることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の陰極線管用ファンネルガラス。
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