JP2003040233A - 合成樹脂製ボトル型容器 - Google Patents
合成樹脂製ボトル型容器Info
- Publication number
- JP2003040233A JP2003040233A JP2001229565A JP2001229565A JP2003040233A JP 2003040233 A JP2003040233 A JP 2003040233A JP 2001229565 A JP2001229565 A JP 2001229565A JP 2001229565 A JP2001229565 A JP 2001229565A JP 2003040233 A JP2003040233 A JP 2003040233A
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- JP
- Japan
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- container
- synthetic resin
- center
- resin bottle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観形状の特異なボトル型容器を提供する。
【解決手段】 口部１につながる胴部２とこの胴部２に
引き続く底部３を二軸延伸ブロー成形法により一体的に
成形した合成樹脂製のボトル型容器に、口部１の開口中
心Ｐと底部３の底面中心Ｐ′を偏心させた少なくも２つ
の軸心を設ける。
引き続く底部３を二軸延伸ブロー成形法により一体的に
成形した合成樹脂製のボトル型容器に、口部１の開口中
心Ｐと底部３の底面中心Ｐ′を偏心させた少なくも２つ
の軸心を設ける。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸延伸ブロー成
形法を適用して成形するペットボトル等の合成樹脂製ボ
トル型容器に関し、該ボトル型容器の外観形状に工夫を
加え他の容器との識別をより一層顕著にしようとするも
のである。 【０００２】 【従来の技術】ペットボトル等の合成樹脂製の容器は、
射出成形や押出し成形によって予め成形しておいた一次
成形品としてのプリフォームを、二軸延伸ブロー成形に
より所望の外観形状に仕上げることによって製造されて
いる。 【０００３】この種の容器は、容器の強度および賦形成
の確保を図る観点から、ブロー成形に際しては合成樹脂
を金型内で均一に伸延させることが不可欠になってお
り、得られた容器はその軸心を境にして左右対称になっ
ているのが普通である。 【０００４】ところで、ブロー成形に係わる容器は、そ
の外表面に種々のデザインや色調になるラベルを貼着し
たり、あるいはその外表面に直接印刷を施して他の容器
との識別化を図っているものの、容器の外観形状はどれ
も似通ったものになっており、より斬新な形状を有する
容器の開発が求められている。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、強度
や賦形成を損なうことなしに斬新な外観形状を有する合
成樹脂製ボトル型容器を提案するところにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、口部につなが
る胴部とこの胴部に引き続く底部を二軸延伸ブロー成形
法により一体的に成形した合成樹脂製のボトル型容器で
あって、前記ボトル型容器は、口部の開口中心と底部の
底面中心を偏心させた少なくも２つの軸心を有すること
を特徴とする合成樹脂製ボトル型容器である。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をよ
り具体的に説明する。図１（ａ）〜（ｄ）は容器の正面
および背面とそれらの間でつながる側面を有する偏平状
のボトル型容器を実施の形態として示したものである。 【０００８】図において１は口部、２は口部１につなが
る胴部そして３は胴部２に引き続く底部である。 【０００９】かかる容器は、容器の正面、背面側（図１
ｂ参照）においては口部１の開口中心Ｐと底部３の底面
中心Ｐ′は一致するが、容器の側面側（図１ａ参照）で
は、開口中心Ｐと底面中心Ｐ′が寸法ｅだけ偏心しても
のとなっている。 【００１０】二軸延伸ブロー成形において容器の開口中
心Ｐと底面中心Ｐ′とを寸法ｅの如くだけ偏心させる
と、その外観形状に大きな影響を与えることが可能であ
って、従来の容器と比べ形状の変更許容範囲がより一層
拡大できることになる。 【００１１】本発明に従う容器を製造するに当たって使
用するプリフォームは従来使用されている形状のものを
そのまま適用できるものであり、ブロー成形の際の成形
条件についても従来法となんら変るところはない。但
し、プリフォーム中心から製品中心を偏心させたことに
よる延伸量の相違から生じる部分的薄肉化および賦形性
を考慮して、容器の底部の縁に付与する。例えば、容器
の底部の縁に付与するアール（Ｒ）や容器の胴部２に形
成する凹部の傾斜等を適宜に変更してブロー成形の際に
樹脂が金型内で均一に延伸させることが肝要になる。 【００１２】上掲図１に示した容器では、容器の底部３
の縁Ａと背面側の底部３の縁Ｂおよび容器の胴部２の上
側Ｃ、Ｄにつき、アールを変更するとともに、容器の底
上げ凹部４に容器の正面側に向けてなだらかな傾斜４ａ
を付与した場合を例として示してある。特に、底部３の
縁ＡのアールＲ１と縁ＢのアールＲ２の関係において
は、Ｒ１＞Ｒ２とすることにより、縁Ａの肉厚を確保す
ることができ、容器の性能上必要とされる座屈強度、剛
性を維持することが可能となる。加えて、実施例の様
に、底上げ凹部４の正面側（プリフォーム中心から見た
長手方向）に向けてなだらかな傾斜（Ｒでも良い）を付
与することにより、更に縁Ａの肉厚を確保し易くするこ
とが可能となる。具体的には、図１に示した容器を２５
０ｍｌ入の容器とした場合、プリフォーム中心から製品
中心を５ｍｍ偏心させ縁Ａ・Ｂの夫々のアールをＲ１＝
約１．７７Ｒ２とすることができる。尚、縁Ａ・Ｂのア
ールおよび底上げ凹部の傾斜は、ボトル容量及び形状
（特に偏心量）に基づき、最適な数値が選択され得る。 【００１３】図２は、トリガー式の噴出器を容器の口部
１に装着するのに好適な本発明に従う容器の例を示した
ものである。かかる容器についても、上掲図１の容器と
同様の要領でブロー成形することができる。 【００１４】本発明で使用できる合成樹脂としては、ポ
リエチエンテレフタレートの他、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステ
ル系の熱可塑性樹脂があるが、本発明はこれにのみ限定
はされない。 【００１５】 【発明の効果】本発明によれば、口部の開口中心と底部
の底面中心を偏心させた少なくとも２つの軸心を有する
特異な外観をもたせることが可能となり、他の容器との
識別化が容易になる。
形法を適用して成形するペットボトル等の合成樹脂製ボ
トル型容器に関し、該ボトル型容器の外観形状に工夫を
加え他の容器との識別をより一層顕著にしようとするも
のである。 【０００２】 【従来の技術】ペットボトル等の合成樹脂製の容器は、
射出成形や押出し成形によって予め成形しておいた一次
成形品としてのプリフォームを、二軸延伸ブロー成形に
より所望の外観形状に仕上げることによって製造されて
いる。 【０００３】この種の容器は、容器の強度および賦形成
の確保を図る観点から、ブロー成形に際しては合成樹脂
を金型内で均一に伸延させることが不可欠になってお
り、得られた容器はその軸心を境にして左右対称になっ
ているのが普通である。 【０００４】ところで、ブロー成形に係わる容器は、そ
の外表面に種々のデザインや色調になるラベルを貼着し
たり、あるいはその外表面に直接印刷を施して他の容器
との識別化を図っているものの、容器の外観形状はどれ
も似通ったものになっており、より斬新な形状を有する
容器の開発が求められている。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、強度
や賦形成を損なうことなしに斬新な外観形状を有する合
成樹脂製ボトル型容器を提案するところにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、口部につなが
る胴部とこの胴部に引き続く底部を二軸延伸ブロー成形
法により一体的に成形した合成樹脂製のボトル型容器で
あって、前記ボトル型容器は、口部の開口中心と底部の
底面中心を偏心させた少なくも２つの軸心を有すること
を特徴とする合成樹脂製ボトル型容器である。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をよ
り具体的に説明する。図１（ａ）〜（ｄ）は容器の正面
および背面とそれらの間でつながる側面を有する偏平状
のボトル型容器を実施の形態として示したものである。 【０００８】図において１は口部、２は口部１につなが
る胴部そして３は胴部２に引き続く底部である。 【０００９】かかる容器は、容器の正面、背面側（図１
ｂ参照）においては口部１の開口中心Ｐと底部３の底面
中心Ｐ′は一致するが、容器の側面側（図１ａ参照）で
は、開口中心Ｐと底面中心Ｐ′が寸法ｅだけ偏心しても
のとなっている。 【００１０】二軸延伸ブロー成形において容器の開口中
心Ｐと底面中心Ｐ′とを寸法ｅの如くだけ偏心させる
と、その外観形状に大きな影響を与えることが可能であ
って、従来の容器と比べ形状の変更許容範囲がより一層
拡大できることになる。 【００１１】本発明に従う容器を製造するに当たって使
用するプリフォームは従来使用されている形状のものを
そのまま適用できるものであり、ブロー成形の際の成形
条件についても従来法となんら変るところはない。但
し、プリフォーム中心から製品中心を偏心させたことに
よる延伸量の相違から生じる部分的薄肉化および賦形性
を考慮して、容器の底部の縁に付与する。例えば、容器
の底部の縁に付与するアール（Ｒ）や容器の胴部２に形
成する凹部の傾斜等を適宜に変更してブロー成形の際に
樹脂が金型内で均一に延伸させることが肝要になる。 【００１２】上掲図１に示した容器では、容器の底部３
の縁Ａと背面側の底部３の縁Ｂおよび容器の胴部２の上
側Ｃ、Ｄにつき、アールを変更するとともに、容器の底
上げ凹部４に容器の正面側に向けてなだらかな傾斜４ａ
を付与した場合を例として示してある。特に、底部３の
縁ＡのアールＲ１と縁ＢのアールＲ２の関係において
は、Ｒ１＞Ｒ２とすることにより、縁Ａの肉厚を確保す
ることができ、容器の性能上必要とされる座屈強度、剛
性を維持することが可能となる。加えて、実施例の様
に、底上げ凹部４の正面側（プリフォーム中心から見た
長手方向）に向けてなだらかな傾斜（Ｒでも良い）を付
与することにより、更に縁Ａの肉厚を確保し易くするこ
とが可能となる。具体的には、図１に示した容器を２５
０ｍｌ入の容器とした場合、プリフォーム中心から製品
中心を５ｍｍ偏心させ縁Ａ・Ｂの夫々のアールをＲ１＝
約１．７７Ｒ２とすることができる。尚、縁Ａ・Ｂのア
ールおよび底上げ凹部の傾斜は、ボトル容量及び形状
（特に偏心量）に基づき、最適な数値が選択され得る。 【００１３】図２は、トリガー式の噴出器を容器の口部
１に装着するのに好適な本発明に従う容器の例を示した
ものである。かかる容器についても、上掲図１の容器と
同様の要領でブロー成形することができる。 【００１４】本発明で使用できる合成樹脂としては、ポ
リエチエンテレフタレートの他、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステ
ル系の熱可塑性樹脂があるが、本発明はこれにのみ限定
はされない。 【００１５】 【発明の効果】本発明によれば、口部の開口中心と底部
の底面中心を偏心させた少なくとも２つの軸心を有する
特異な外観をもたせることが可能となり、他の容器との
識別化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に従う合成樹脂製ボトル型容器の実施
の形態を示したものであり、（ａ）は側面図、（ｂ）は
背面図（正面図）、（ｃ）は平面図、（ｄ）は底面図で
ある。 【図２】 本発明に従う合成樹脂製ボトル型容器の他の
実施の形態を示した図である。 【符号の説明】 １ 口部 ２ 胴部 ３ 底部 ４ 底上げ凹部 ｅ 偏心量 Ｐ 口部の開口中心 Ｐ′底部の底面中心
の形態を示したものであり、（ａ）は側面図、（ｂ）は
背面図（正面図）、（ｃ）は平面図、（ｄ）は底面図で
ある。 【図２】 本発明に従う合成樹脂製ボトル型容器の他の
実施の形態を示した図である。 【符号の説明】 １ 口部 ２ 胴部 ３ 底部 ４ 底上げ凹部 ｅ 偏心量 Ｐ 口部の開口中心 Ｐ′底部の底面中心
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 口部につながる胴部とこの胴部に引き続
く底部を二軸延伸ブロー成形法により一体的に成形した
合成樹脂製のボトル型容器であって、 前記ボトル型容器は、口部の開口中心と底部の底面中心
を偏心させた少なくも２つの軸心を有することを特徴と
する合成樹脂製ボトル型容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001229565A JP2003040233A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 合成樹脂製ボトル型容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001229565A JP2003040233A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 合成樹脂製ボトル型容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003040233A true JP2003040233A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19061899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001229565A Pending JP2003040233A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 合成樹脂製ボトル型容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003040233A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11964793B2 (en) | 2018-12-20 | 2024-04-23 | Nissei Asb Machine Co., Ltd. | Resin-made container, resin-made container manufacturing method, resin-made container manufacturing apparatus, and mold |
-
2001
- 2001-07-30 JP JP2001229565A patent/JP2003040233A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11964793B2 (en) | 2018-12-20 | 2024-04-23 | Nissei Asb Machine Co., Ltd. | Resin-made container, resin-made container manufacturing method, resin-made container manufacturing apparatus, and mold |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051130 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080808 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080819 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081015 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20081015 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081202 |