JP2003040112A - ステアリング用ダイナミックダンパ装置 - Google Patents

ステアリング用ダイナミックダンパ装置

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JP2003040112A
JP2003040112A JP2001229681A JP2001229681A JP2003040112A JP 2003040112 A JP2003040112 A JP 2003040112A JP 2001229681 A JP2001229681 A JP 2001229681A JP 2001229681 A JP2001229681 A JP 2001229681A JP 2003040112 A JP2003040112 A JP 2003040112A
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steering wheel
dynamic
dynamic damper
frequency
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JP2001229681A
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Takahiro Aoi
孝弘 青井
Masaaki Hamada
真彰 濱田
Hideki Oshima
英揮 大嶋
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
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    • B62D7/222Arrangements for reducing or eliminating reaction, e.g. vibration, from parts, e.g. wheels, of the steering system acting on the steering wheel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F7/108Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted on plastics springs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレスコピックステアリングコラムを備えた
自動車のステアリング機構におけるステアリングホイー
ルの振動に対して、少ないダイナミックダンパの装着数
で、有効な制振効果を安定して発揮し得る、新規な構造
のダイナミックダンパ装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ステアリングコラムまたはステアリング
ホイール12に対してマス部材26をバネ部材28で弾
性的に支持せしめることによって構成されたダイナミッ
クダンパ30を互いに独立して複数設けて、それら複数
のダイナミックダンパ30a,30bの固有振動数を、
ステアリングホイール12における固有振動数のテレス
コピックステアリングコラム14の伸縮に伴う周波数変
化幅の領域内で、該周波数変化幅の中央値を挟んだ低周
波数側と高周波数側の両方にそれぞれ存在するように設
定すると共に、互いに隣接して設定された二つのダイナ
ミックダンパ30a,30bの固有振動数の差の値が、
何れも、該ステアリングホイール12における固有振動
数の値の10〜40%となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車のステアリングコラムや
ステアリングホイールに装着されてステアリングホイー
ルの振動を低減するステアリング用ダイナミックダンパ
装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】自動車におけるステアリングホイールは、
一方の端部で支持されて片持構造とされたステアリング
コラムの自由端側に固定されていることから、ステアリ
ングコラムの中心軸に対して略直交する方向の振動が発
生し易くなっている。また、ステアリングホイールは、
自動車の運転に際して、常時、運転者が手で直接に握っ
ている部分であって、その振動が運転者によって敏感に
知覚される傾向があり、ステアリングホイールの振動が
自動車の乗心地に与える悪影響が大きいことから、ステ
アリングホイールの振動低減が重要視されている。
【0003】そこで、従来から、ステアリングホイール
の振動を低減するための一つの方策としてステアリング
ホイール等に対してマス部材をバネ部材で弾性的に支持
せしめることによって構成されたダイナミックダンパを
装着した構造が提案されており、かかるダイナミックダ
ンパによって構成された副振動系の固有振動数を、ステ
アリングホイールの固有振動数にチューニングすること
によって、ステアリングホイールの振動低減が図られて
いる。
【0004】一方、近年の安全性に対する認識の高度化
や自動車の高級志向化等に伴って、運転者の体格や好み
に合わせてステアリングホイールの位置を車両前後方向
に調節可能としたテレスコピックステアリングコラムが
提案されている。
【0005】ところが、本発明者等が検討したところ、
テレスコピックステアリングコラムを備えたステアリン
グ機構においては、従来構造のダイナミックダンパを用
いても、有効な制振効果を得難いことが明らかになっ
た。即ち、テレスコピックステアリングコラムを備えた
ステアリング機構においては、ステアリングホイールの
位置調節に伴ってステアリングホイールを支持するステ
アリングコラムの軸方向長さが変化することとなり、そ
れによって、ステアリングホイールの支持ばね定数が大
きく変化して、ステアリングコラムで支持されたステア
リングホイールの固有振動数が大きな周波数域に亘って
変化してしまうことが避けられず、そのために、特定の
周波数域にチューニングされた従来構造のダイナミック
ダンパでは、ステアリングホイールの位置設定によって
制振効果が大幅に変動してしまい、目的とする制振効果
が安定して発揮され難くなってしまうこと等に起因する
ものと考えられる。
【0006】なお、このような問題に対処するために、
互いに異なる周波数域にチューニングされた複数のダイ
ナミックダンパを装着することも考えられるが、テレス
コピックステアリングコラムの長さの設定値は、多数乃
至は連続して無数に存在することから、考え得る全ての
設定状態下でのステアリングホイールの固有振動数毎に
チューニングしたダイナミックダンパを装着しようとす
ると、ダイナミックダンパの装着数が極めて多くなり、
現実的ではない。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、テレスコピックステアリングコラムを備え
た自動車のステアリング機構におけるステアリングホイ
ールの振動に対して、少ないダイナミックダンパの装着
数で、有効な制振効果を安定して発揮し得る、新規な構
造のダイナミックダンパ装置を提供することにある。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0009】すなわち、本発明の第一の態様は、テレス
コピックステアリングコラムを備えた自動車のステアリ
ング機構におけるステアリングホイールの振動を低減す
るためにステアリングコラムまたはステアリングホイー
ルに装着されるステアリング用ダイナミックダンパ装置
において、前記ステアリングコラムまたは前記ステアリ
ングホイールに対してマス部材をバネ部材で弾性的に支
持せしめることによって構成されたダイナミックダンパ
を互いに独立して複数設けて、それら複数のダイナミッ
クダンパの固有振動数を、前記ステアリングホイールに
おける固有振動数の前記テレスコピックステアリングコ
ラムの伸縮に伴う周波数変化幅の中央値を挟んだ低周波
数側と高周波数側の両方で該周波数変化幅の領域内にそ
れぞれ少なくとも一つ存在するように設定すると共に、
互いに隣接して設定された二つのダイナミックダンパの
固有振動数の差の値が、何れも、該ステアリングホイー
ルにおける固有振動数の中央値の10〜40%となるよ
うにしたことを、特徴とする。
【0010】このような本態様に従う構造とされたステ
アリング用ダイナミックダンパ装置においては、上述の
如くステアリングホイールの固有振動数に対して特定の
チューニングを施した複数のダイナミックダンパを採用
したことにより、ステアリングホイール位置の調節に伴
ってステアリングホイールの固有振動数が広い周波数変
化領域内の何れの周波数に変化した場合でも、少数のダ
イナミックダンパによってステアリングホイールの振動
を効率的に且つ安定して低減することが可能とされ得る
のである。
【0011】なお、本態様において、複数のダイナミッ
クダンパにおける固有振動数を、何れもステアリングホ
イールの固有振動数の中央値を挟んだ低周波側と高周波
側の何れか一方の側だけに設定すると、ダイナミックダ
ンパの固有振動数が設定されていない側の周波数域にお
いてステアリングホイールに対する有効な制振効果が発
揮され難くなる。また、固有振動数が隣接設定された二
つのダイナミックダンパにおける固有振動数の差がステ
アリングホイールの固有振動数の中央値の10〜40%
の範囲から外れると、ステアリングホイールの固有振動
数の周波数変化領域内で、有効な制振効果を得ることが
困難な領域が発生してしまい、ステアリングイールの調
節位置によっては、ステアリングホイールの振動状態が
悪化してしまうおそれがある。即ち、隣接して周波数設
定された二つのダイナミックダンパの固有振動数の差が
ステアリングホイールの固有振動数の中央値の10%よ
りも小さいと、両ダイナミックダンパによる制振効果が
周波数的に相互に重なって制振効果のピークを一つ持っ
た単一のダイナミックダンパの特性に近くなってしま
い、広い周波数域で有効な制振効果が発揮され難くな
る。また一方、隣接して周波数チューニングされた二つ
のダイナミックダンパにおける固有振動数の差がステア
リングホイールの固有振動数の中央値の40%よりも大
きいと、それら二つのダイナミックダンパによる制振効
果の周波数的な独立性が強くなり過ぎて、各固有振動数
間の中央領域で制振効果が谷状に落ち込んでしまい、結
局、広い周波数域で有効な制振効果が発揮され難くな
る。
【0012】要するに、本発明に従う構造とされたステ
アリング用ダイナミックダンパ装置においては、隣接し
て周波数チューニングされた二つのダイナミックダンパ
の各固有振動数を、ステアリングホイールの固有振動数
の中央値の10〜40%という特定の周波数域に相対設
定したことにより、それら二つのダイナミックダンパの
固有振動数の中間領域で制振効果が互いに引き上げられ
るようにして、有効な制振効果の発揮される周波数域を
連結的に繋げて実質的に拡張せしめ得たのであり、しか
も、このような特定のチューニングを施した複数のダイ
ナミックダンパを、テレスコピックステアリングコラム
を備えたステアリングホイールに組み合わせて適用した
ことによって、テレスコピックステアリングコラムの伸
縮に伴って変化するステアリングホイールの固有振動数
の変化領域の全体を、一般に数個程度の十分に少ないダ
イナミックダンパの制振効果によってカバーすることを
可能と為し得たのである。そして、それによって、ステ
アリングホイールの調節位置の如何に拘わらず有効な制
振効果が安定して発揮され得て、良好な乗心地を実現せ
しめ得る、テレスコピックステアリングコラムを備えた
自動車のステアリング機構が有利に実現可能となるので
ある。
【0013】なお、本態様において、ステアリングホイ
ールにおける固有振動数の中央値は、ステアリングホイ
ールにおける固有振動数のテレスコピックステアリング
コラムの伸縮に伴う周波数変化幅の中央値のことをい
う。また、本態様において、テレスコピックステアリン
グコラムは、ステアリングコラムの軸方向長さを変化せ
しめることにより運転者の体格や好みに合わせてステア
リングホイールの位置を調節するものを言い、その具体
的な構造は限定されるものでない。更にまた、本態様に
おいて、複数のダイナミックダンパにおける各固有振動
数は、ステアリングホイールの固有振動数の中央値を挟
んだ低周波数側と高周波数側の両方に少なくとも一つず
つ存在すれば良く、例えば互いに異なる周波数域にチュ
ーニングされた三つ以上のダイナミックダンパを採用す
る場合には、その中の一つ或いは複数を、ステアリング
ホイールの固有振動数の中央値にチューニングしたり、
ステアリングホイールの固有振動数の周波数変化幅の領
域外にチューニングしても良い。
【0014】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされたステアリング用ダイナミックダ
ンパ装置において、前記複数のダイナミックダンパの各
固有振動数を、何れも、前記ステアリングホイールにお
ける固有振動数の前記テレスコピックステアリングコラ
ムの伸縮に伴う周波数変化幅の領域内に存在するように
設定したことを、特徴とする。このような本態様に従え
ば、ステアリングホイールの固有振動数の変化領域を、
より少ないダイナミックダンパによって効率的にカバー
して、テレスコピックステアリングコラムの伸縮に伴っ
て固有振動数が変化するステアリングホイールの振動に
対して安定した制振効果を得ることが可能となる。
【0015】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に従う構造とされたステアリング用ダイナ
ミックダンパ装置において、前記ステアリングコラムま
たは前記ステアリングホイールに固着されるブラケット
を設けて、該ブラケットに対して、前記ダイナミックダ
ンパの複数を支持せしめたことを、特徴とする。このよ
うな本態様に従えば、ブラケットに対して予め複数のダ
イナミックダンパを取り付けることが出来ることから、
複数のダイナミックダンパをステアリングコラムやステ
アリングホイールに装着する際の作業性が向上され得
る。
【0016】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされたステアリング
用ダイナミックダンパ装置において、前記ダイナミック
ダンパにおける前記バネ部材を、前記ステアリングコラ
ムまたは前記ステアリングホイールの中心軸に直交する
方向で剪断変形せしめられるゴム弾性体によって形成し
たことを、特徴とする。このような本態様に従えば、バ
ネ部材としてゴム弾性体を採用したことによってダイナ
ミックダンパにおける減衰係数を有利に得ることが出来
ると共に、バネ部材を構成するゴム弾性体が、防振すべ
き振動入力方向で剪断変形せしめられることによって、
そのバネ定数を小さく設定することが可能となり、マス
部材の大形化やバネ部材の耐久性の低下を軽減乃至は回
避しつつ、ダイナミックダンパの固有振動数を、一般的
なステアリングホイールにおける固有振動数の周波数変
化幅の領域内に容易にチューニングすることが出来るの
である。
【0017】また、本発明の第五の態様は、前記第四の
態様に従う構造とされたステアリング用ダイナミックダ
ンパ装置であって、前記ダイナミックダンパにおける前
記ゴム弾性体において、前記ステアリングコラムまたは
前記ステアリングホイールの中心軸に直交する方向での
断面形状を円形断面としたことを、特徴とする。このよ
うな本態様に従えば、例えば、操舵に伴ってステアリン
グホイールが中心軸回りに回動せしめられてバネ部材に
対する振動入力方向が変化した場合においても、ダイナ
ミックダンパにおけるバネ部材のバネ定数の変化、延い
てはダイナミックダンパの固有振動数の変化が軽減乃至
は回避されて、安定した制振効果が発揮され得ると共
に、互いに異なる径方向から入力される複数の振動に対
しても、有効な制振効果を得ることが出来るのである。
【0018】また、本発明の第六の態様は、前記第四又
は第五の態様に従う構造とされたステアリング用ダイナ
ミックダンパ装置において、前記ステアリングコラムま
たは前記ステアリングホイールの中心軸に略平行な方向
において、前記ダイナミックダンパにおける前記ゴム弾
性体の弾性主軸を前記マス部材の慣性主軸に略一致させ
たことを、特徴とする。このような本態様に従えば、防
振すべき主たる振動となるステアリングホイールの中心
軸に略直交した方向の振動が入力された際におけるマス
部材の変位状態の安定化が図られ得るのであり、それに
よって、目的とする制振効果をより有効に且つ安定して
得ることが可能となるのである。
【0019】更にまた、かかる第六の態様においては、
ゴム弾性体の弾性中心をマス部材の重心に近づけること
が望ましく、それによって、振動入力時におけるマス部
材の変位状態の更なる安定化が図られて、ステアリング
コラムの中心軸に直交する方向の振動入力時においてダ
イナミックダンパにおけるマス部材の回転や傾動(首振
り)方向の変位が抑えられることとなり、以て、目的と
する制振効果を一層安定して得ることが可能となるので
ある。なお、このようなゴム弾性体の弾性中心をマス部
材の重心に近づける構成は、例えば、ゴム弾性体の周り
においてステアリングコラムまたはステアリングホイー
ル側に向かって突出するマス部材を採用すること等によ
って有利に実施され得る。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0021】先ず、図1には、本発明に一実施形態とし
てのダイナミックダンパ装置10が装着されたステアリ
ングホイール12が示されていると共に、図2には、か
かるステアリングホイール12が取り付けられたテレス
コピックステアリングコラム14の概略図が示されてい
る。
【0022】より詳細には、ステアリングホイール12
は、鉄鋼や軽金属等の剛性材で形成された強度部材16
と、かかる強度部材16の表面を被覆する合成樹脂等か
らなる被覆層とから構成されている。また、強度部材1
6は、円環形状のリング部18とかかるリング部18の
略中央に位置せしめられたボス部20が、複数本のスポ
ーク22によって一体的に連結された構造とされてい
る。そして、ステアリングホイール12は、図2に示さ
れているように、テレスコピックステアリングコラム1
4の一方の端部側に取り付けられるようになっている。
このテレスコピックステアリングコラム14は、図面に
明示されてないが、公知の如く、中空ロッド状のメーン
シャフトの先端側開口部からスライディングシャフトが
差し込まれており、該スライディングシャフトのメーン
シャフトに対する軸方向の差し込み量を変更し、任意の
位置で差し込み量を固定することによって、ステアリン
グコラム14の軸方向長さを適宜に収縮/伸長せしめる
ことが出来るようにされている。そして、スライディン
グシャフトの先端に対してステアリングホイール12の
ボス部20が固定されていることによって、ステアリン
グホイール12の位置を、テレスコピックステアリング
コラム14の中心軸方向に調節設定することが出来るよ
うになっている。なお、本実施形態では、ステアリング
コラム14とステアリングホイール12を含んで、主振
動系としてのステアリング系が構成されている。そし
て、このように構成されたステアリング系に対して、本
発明に従う構造とされたダイナミックダンパ装置10が
取り付けられている。
【0023】このダイナミックダンパ装置10は、図3
乃至5に単体図が示されているように、ステアリングホ
イール12の強度部材16に固着されるブラケット24
に対して、マス部材を構成するダンパマス26a,26
bをバネ部材を構成する弾性連結部材28a,28bで
弾性的に支持せしめることによって構成された二つのダ
イナミックダンパ30a,30bを備えた構造とされて
おり、これら二つのダイナミックダンパ30a,30b
によって、ステアリングホイール12を含んで構成され
る主振動系としてのステアリング系に対する副振動系が
構成されているのである。
【0024】より詳細には、ブラケット24は、金属等
の剛性材によって形成されており、長手プレート形状を
有する本体部32に対して、一対の固定用取付片34,
34と、複数(本実施形態では4つ)の取付部36,3
6,36,36がそれぞれ幅方向(図3中の上下方向)
の両側に突出するようにして一体形成された構造とされ
ている。具体的には、固定用取付片34,34は、本体
部32の長手方向両端部において、幅方向一方の側(図
3中下側)に向って突設されている。各固定用取付片3
4は、全体として略矩形平板形状を有しており、突出方
向中央部分で僅かに屈曲されていると共に、その突出先
端部分には、ボルト孔38が形成されている。また、取
付部36,36,36,36は、本体部32の長手方向
で相互に離隔した4箇所において、本体部32の幅方向
他方の側(図3中上側)に向って突設されている。各取
付部36は、それぞれ略平板形状を有しており、その突
出先端部には、取付孔40が形成されている。
【0025】一方、弾性連結部材28a,28bは、互
いに同一の形状及び構造を有しており、それぞれ、バネ
部材たるゴム弾性体としての連結ゴム弾性体42によっ
て構成されている。この連結ゴム弾性体42は、全体と
して略一定の円形断面で軸方向にストレートに延びる中
実ロッド形状を有しており、連結ゴム弾性体42の軸方
向両端部には、略同一形状とされて相互に離隔して対向
位置せしめられた一対の固定金具44,44が加硫接着
されており、これによって、連結ゴム弾性体42が、一
対の固定金具44,44を備えた一体加硫成形品とされ
ている。
【0026】また、連結ゴム弾性体42に加硫接着され
た固定金具44,44は、薄肉の矩形平板形状の金具で
あって、各固定金具44の中央部分に貫通孔48が形成
されていると共に、該貫通孔48の周囲を等間隔で取り
囲むようにして複数個の連通孔50が形成されている。
更にまた、各固定金具44の四隅付近には、それぞれ、
ねじ穴46が形成されている。そして、各固定金具44
の中央部分に対して加硫接着された連結ゴム弾性体42
の軸方向端部が、それら貫通孔48と連通孔50を通じ
て固定金具44の反対面に延び出して、該固定金具44
の反対面の中央部分を覆うようにして加硫接着されてい
る。なお、本実施形態では、一対の固定金具44,44
を含んで構成された連結ゴム弾性体42の一体加硫成形
品によって構成された弾性連結部材28が、全体として
中心軸方向で対称形状とされており、これによって、弾
性連結部材28の組付作業性の向上が図られている。
【0027】そして、このような構造とされた弾性連結
部材28aは、その一方の固定金具44において、ブラ
ケット24の長手方向一方の側(図3中右側)に設けら
れた2つの取付部36,36に対して重ね合わせられて
おり、それら取付部36,36に設けられた取付孔4
0,40および固定金具44の一方の側(図3中下側)
に設けられたねじ穴46,46に対して、取付ボルト5
2,52がそれぞれ螺着されることによって、ブラケッ
ト24に対して固定的に取り付けられるようになってい
る。同様に、弾性連結部材28bは、その一方の固定金
具44において、ブラケット24の長手方向他方の側
(図3中左側)に設けられた2つの取付部36,36に
対して重ね合わせられており、それら取付部36,36
の取付孔40,40および固定金具44の一方の側(図
3中下側)に設けられたねじ穴46,46に対して、取
付ボルト52,52がそれぞれ螺着されることによっ
て、ブラケット24に対して固定的に取り付けられるよ
うになっている。
【0028】また一方、このような弾性連結部材28
a,28bに対して、それぞれ取り付けられるダンパマ
ス26a,26bは、鉄等の高比重な金属材によって形
成されており、何れも、全体として厚肉の矩形ブロック
形状を有している。これら二つのダンパマス26a,2
6bは、その高さ寸法および肉厚寸法は略同一とされて
いるが、ブラケット24の長手方向における長さ寸法が
互いに異ならされており、ダンパマス26aよりもダン
パマス26bの方が質量が大きくされている。更に、各
ダンパマス26a,26bは、それぞれ、厚さ方向(図
4中上下方向)で重ね合わせられた内側マス部54と外
側マス部56から構成されている。即ち、各ダンパマス
26は、その厚さ方向略中央部分において、弾性連結部
材28側に配設される内側マス部54と弾性連結部材2
8から軸方向外方に突出して設けられる外側マス部56
に分割された構造とされており、それら内側マス部54
と外側マス部56が相互に重ね合せられてボルト固定さ
れることによって、ダンパマス26が構成されるように
なっている。
【0029】より詳細には、内側マス部54は、長さ方
向(図3中左右方向)の中央部分において弾性連結部材
28を挟んだ両側に二分割されており、外側分割体58
と内側分割体60から構成されている。これら外側分割
体58および内側分割体60は、何れも、略矩形の厚肉
平板形状とされており、互いに対向する端縁部には、半
円形状の切欠部62,64が形成されている。そして、
これら外側及び内側分割体58,60は、弾性連結部材
28を軸直角方向両側から所定距離を隔てて挟み込むよ
うにして対向配置されており、これによって、弾性連結
部材28が、両分割体58,60の切欠部62,64の
径方向内方に離隔して遊挿配置されている。そして、こ
れら外側及び内側分割体58,60は、弾性連結部材2
8の軸方向一端部に加硫接着された固定金具44に対し
て、複数本の取付ボルト66によって固定されている。
即ち、各内側マス部54において、半円形状の切欠部6
2,64を備えた外側及び内側の分割体58,60から
なる分割構造を採用したことにより、かかる内側マス部
54が、弾性連結部材28に外挿された状態で、該弾性
連結部材28の周囲に配設されているのである。
【0030】一方、外側マス部56は、全体として内側
マス部54と略同じ略矩形平板形状をもって一体形成さ
れており、内側マス部54の外面に密着状態で重ね合わ
されて、複数本のボルト72によって内側マス部54に
連結固定されることによって一体的なダンパマス26が
構成されている。なお、外側マス部56には、内側マス
部54に対する重ね合わせ面の中央に開口する凹所68
が形成されており、この凹所68内に、内側マス部54
に取り付けられた固定金具44や取付ボルト66の頭部
が収容されている。
【0031】また、一方のダンパマス26bを構成する
内外マス部54b,56bには、他方のダンパマス26
aを構成する内外マス部54a,56aとの対向側端縁
部の両角部に対して、それぞれ、緩衝ゴム74が被着さ
れている。これにより、衝撃的な大荷重入力に伴いダン
パマス26b,26aが大きく変位せしめられて相互に
当接した場合でも、当接に伴う衝撃や打音が軽減される
ようになっている。
【0032】そして、上述のようにダンパマス26a,
26bが弾性連結部材28a,28bを介してブラケッ
ト24に弾性的に連結されることによって、互いに独立
した二つのダイナミックダンパ30a,30bが構成さ
れており、これら二つのダイナミックダンパ30a,3
0bは、それぞれのダンパマス26a,26bが互いに
異ならされることによって、互いに異なる固有振動数に
チューニングされているのである。
【0033】ここにおいて、本実施形態では、一つのダ
イナミックダンパ30aの固有振動数:faが、ステア
リングホイール12における固有振動数のテレスコピッ
クステアリングコラム14の伸縮に伴う周波数変化幅の
領域内で、かかる周波数変化幅の中央値:f0よりも高
周波側にチューニングされていると共に、もう一つのダ
イナミックダンパ30bの固有振動数:fbが、ステア
リングホイール12における固有振動数の周波数変化幅
の領域内で、かかる周波数変化幅の中央値:f0よりも
低周波側にチューニングされている。また、本実施形態
では、ダイナミックダンパ30aの固有振動数:faと
ダイナミックダンパ30bの固有振動数:fbの差の
値:Δf=(fa―fb)が、ステアリングホイール1
2における固有振動数の周波数変化幅の中央値:f0の
10〜40%となるように設定されている。なお、本実
施形態では、ダイナミックダンパ30aの固有振動数:
faとダイナミックダンパ30bの固有振動数:fbの
中間値:(fa+fb)/2は、ステアリングホイール
12における固有振動数の周波数変化幅の中央値:f0
と同じ値に設定されているが、必ずしも同じ値に設定す
る必要はない。
【0034】更にまた、本実施形態のダイナミックダン
パ装置10にあっては、各ダイナミックダンパ30a,
30bにおいて、弾性連結部材28を構成する連結ゴム
弾性体42の弾性主軸がダンパマス26の慣性主軸に略
一致せしめられていると共に、連結ゴム弾性体42の弾
性主軸の方向において、連結ゴム弾性体42の軸方向一
端部に固定されたダンパマス26が連結ゴム弾性体42
の外周側に延び出していることにより、ダンパマス26
の重心が、連結ゴム弾性体42の弾性中心に近い位置に
設定されている。
【0035】上述の如き構造とされたダイナミックダン
パ装置10は、弾性連結部材28を構成する連結ゴム弾
性体42a,42bの中心軸が、それぞれ、ステアリン
グホイール12の中心軸に対して平行となるように、ブ
ラケット24の固定用取付片34,34に形成されたボ
ルト孔38に挿通されるボルト76,76によって、ス
テアリングホイール12の強度部材16のボス部20に
対してボルト固定されて、装着されるようになってい
る。また、かかる装着状態下において、連結ゴム弾性体
42a,42bは、ステアリングホイール12の中心軸
に直交する方向で剪断変形せしめられるようになってい
ると共に、連結ゴム弾性体42a,42bのステアリン
グホイール12の中心軸に直交する方向での断面形状は
円形断面とされている。
【0036】そして、このようなダイナミックダンパ装
置10においては、前述の如き特定のチューニングを施
した二つのダイナミックダンパ30a,30bを備えて
いることにより、テレスコピックステアリングコラム1
4の伸縮に伴ってステアリングホイール12の固有振動
数が広い領域で変化した場合においても、ステアリング
ホイール12の振動に対して、僅か二つのダイナミック
ダンパ30a,30bによって、有効な制振効果を安定
して得ることが出来るのである。
【0037】以下に、本発明に係るステアリング用ダイ
ナミックダンパ装置の技術的効果をより具体的に明らか
にするために、本実施形態に従う構造とされたダイナミ
ックダンパ装置10を用いて、テレスコピックステアリ
ングコラム構造のステアリング系における制振効果を実
測した測定試験の結果について記載する。
【0038】先ず、一つのダイナミックダンパ30aの
固有振動数:faを38Hzに設定すると共に、他の一
つのダイナミックダンパ30bの固有振動数:fbを2
8.5Hzに設定することにより、Δf=fa−fb=
9.5Hzとしたダイナミックダンパ装置10を準備し
た。そして、かかるダイナミックダンパ装置10をテレ
スコピックステアリングコラム構造のステアリング系の
力学的な模型に装着して、テレスコピックステアリング
コラムを伸縮させることによりステアリングホイールの
固有振動数が33Hz,37Hz,40Hzの3段階に
変化せしめられたそれぞれの場合について、加速度±
0.002Gで周波数スイ−プ加振した場合のステアリ
ングホイールにおける振動状態を測定した。なお、本実
施例においては、テレスコピックステアリングコラムの
伸縮に伴うステアリングホイールの固有振動数の変化幅
の中央値:f0を、36.5Hzに設定し、二つのダイ
ナミックダンパ30a,30bのチューニング周波数
差:Δfをf0の26%とした。
【0039】かかる測定結果を、実施例1として、図6
乃至8に示す。そこにおいて、図6は、ステアリングホ
イールの固有振動数を33Hzとした場合の測定結果を
示すものであり、図7は、ステアリングホイールの固有
振動数を37Hzとした場合の測定結果を示すものであ
り、更に図8は、ステアリングホイールの固有振動数を
40Hzとした場合の測定結果を示すものである。な
お、比較例1として、本実施例1と同じステアリング系
の力学的な模型に対してダイナミックダンパ装置10を
装着しないものを採用し、かかる比較例1について、ス
テアリングホイールの固有振動数が33Hz,37H
z,40Hzの3段階に変化せしめられたそれぞれの場
合におけるステアリングホイールの振動を、本実施例1
と同じ条件下で測定した結果を、図6乃至8に併せ示
す。また、比較例2として、本実施例1と同じステアリ
ング系の力学的な模型を用い、該ステアリング系を構成
するステアリングホイールの固有振動数の周波数変化幅
の中央値:f0にチューニングした単一のダイナミック
ダンパのみからなる従来構造のシングルマスタイプのダ
ンパ装置を装着したものを採用し、かかる比較例2につ
いて、ステアリングホイールの固有振動数が33Hz,
37Hz,40Hzの3段階に変化せしめられたそれぞ
れの場合におけるステアリングホイールの振動を、本実
施例1と同じ条件下で測定した結果を、図6乃至8に併
せ示す。
【0040】図6〜8に示された測定結果から、本発明
に従う構造とされたダイナミックダンパ装置10(実施
例1)においては、テレスコピックステアリングコラム
の伸縮に伴ってステアリングホイールの固有振動数が何
れの周波数に変化せしめられた場合でも、ステアリング
ホイールの最大振動レベルを十分に小さく抑え得ること
が認められる。これに対して、ダイナミックダンパが装
着されていない比較例1では、ステアリングホイールの
固有振動数で極めて大きな振動レベルが認められると共
に、従来構造のシングルマスタイプのダンパ装置を装着
した比較例2においても、本実施例1と比較して十分な
振動レベルの低減効果が達成され得ないことが明らかで
ある。
【0041】次に、一つのダイナミックダンパ30aの
固有振動数:faを38Hzに設定すると共に、他の一
つのダイナミックダンパ30bの固有振動数:fbを3
3.5Hzに設定することにより、Δf=4.5Hzと
したダイナミックダンパ装置10を準備した。そして、
かかるダイナミックダンパ装置10をテレスコピックス
テアリング構造のステアリング系の力学的な模型に装着
して、テレスコピックステアリングコラムを伸縮させる
ことによりステアリングホイールの固有振動数が33H
z,37Hzおよび40Hzの3段階に変化せしめられ
たそれぞれの場合について、加速度±0.002Gで周
波数スイ−プ加振した場合のステアリングホイールにお
ける振動状態を測定した。なお、本実施例においても、
テレスコピックステアリングコラムの伸縮に伴うステア
リングホイールの固有振動数の変化幅の中央値:f0
を、36.5Hzに設定すると共に、二つのダイナミッ
クダンパ30a,30bのチューニング周波数差:Δf
を、f0の12%とした。
【0042】かかる測定結果を、実施例2として、図9
乃至11に示す。そこにおいて、図9には、ステアリン
グホイールの固有振動数を33Hzとした場合の測定結
果を示すものであり、図10には、ステアリングホイー
ルの固有振動数を37Hzとした場合の測定結果を示す
ものであり、更に図11には、ステアリングホイールの
固有振動数を40Hzとした場合の測定結果を示すもの
である。なお、比較例3として、本実施例2と同じステ
アリング系の力学的な模型に対してダイナミックダンパ
装置10を装着しないものを採用し、かかる比較例3に
ついて、ステアリングホイールの固有振動数が33H
z,37Hzおよび40Hzの3段階に変化せしめられ
たそれぞれの場合におけるステアリングホイールの振動
を、本実施例2と同じ条件下で測定した結果を、図9乃
至11に併せ示す。また、比較例4として、本実施例2
と同じステアリング系の力学的な模型を用い、該ステア
リング系を構成するステアリングホイールの固有振動数
の周波数変化幅の中央値:f0にチューニングした単一
のダイナミックダンパのみからなる従来構造のシングル
マスタイプのダンパ装置を装着したものを採用し、かか
る比較例4について、ステアリングホイールの固有振動
数が33Hz,37Hzおよび40Hzの3段階に変化
せしめられた場合におけるステアリングホイールの振動
を、本実施例2と同じ条件下で測定した結果を、図9乃
至11に併せ示す。
【0043】図9乃至11に示された測定結果から明ら
かなように、本発明に従う構造とされたダイナミックダ
ンパ装置10を装着した実施例2においては、テレスコ
ピックステアリングコラムの伸縮に伴ってステアリング
ホイールの固有振動数が何れの周波数に変化せしめられ
た場合でも、ステアリングステアリングホイールの最大
振動レベルを十分に小さく抑えることが認められる。こ
れに対して、ダイナミックダンパ装置10が装着されて
いない比較例3では、ステアリングホイールの固有振動
数で極めて大きな振動レベルが認められると共に、従来
構造のシングルマスタイプのダンパ装置を装着した比較
例4においても、振動レベルの低減効果が、本実施例2
に比して、達成され得ないことが認められる。
【0044】続いて、一つのダイナミックダンパ30a
の固有振動数:faを38Hzに設定すると共に、他の
一つのダイナミックダンパ30bの固有振動数:fbを
28.5Hzに設定することにより、Δf=9.5Hz
としたダイナミックダンパ装置10を準備した。そし
て、かかるダイナミックダンパ装置10をテレスコピッ
クステアリングコラム構造のステアリング系の力学的な
模型に装着して、テレスコピックステアリングコラムを
伸縮させることにより、ステアリングホイールの固有振
動数が33Hz,37Hzおよび42Hzの3段階に変
化せしめられたそれぞれの場合について、加速度±0.
02Gで周波数スイ−プ加振した場合のステアリングホ
イールにおける振動状態を測定した。また、一つのダイ
ナミックダンパ30aの固有振動数:faを38Hzに
設定すると共に、他の一つのダイナミックダンパ30b
の固有振動数:fbを33.5Hzに設定することによ
り、Δf=4.5Hzとしたダイナミックダンパ装置1
0を準備し、かかるダイナミックダンパ装置10につい
ても、ステアリングホイールの固有振動数が33Hz,
37Hzおよび42Hzに変化せしめられたそれぞれの
場合におけるステアリングホイールの振動状態を、Δf
=9.5Hzの場合と同じ条件下で測定した。更に、一
つのダイナミックダンパ30aの固有振動数:faを4
1.5Hzに設定すると共に、他の一つのダイナミック
ダンパ30bの固有振動数:fbを28.5Hzに設定
することにより、Δf=13Hzとしたダイナミックダ
ンパ装置10を準備し、かかるダイナミックダンパ装置
10についても、ステアリングホイールの固有振動数が
33Hz,37Hzおよび42Hzに変化せしめられた
それぞれの場合におけるステアリングホイールの振動状
態を、Δf=9.5Hzの場合と同じ条件下で測定し
た。なお、本実施例においては、テレスコピックステア
リングコラムの伸縮に伴うステアリングホイールの固有
振動数の変化幅の中央値:f0を、37.5Hzに設定
すると共に、二つのダイナミックダンパ30a,30b
のチューニング周波数差:Δfを、f0の12〜35%
とした。
【0045】そして、Δf=9.5Hzの場合の測定結
果を、実施例3して、Δf=4.5Hzの場合の測定結
果を、実施例4として、更にΔf=13Hzの場合の測
定結果を、実施例5として、それぞれ、図12乃至14
に示す。そこにおいて、図12は、ステアリングホイー
ルの固有振動数を33Hzとした場合の測定結果を示す
ものであり、図13は、ステアリングホイールの固有振
動数を37Hzとした場合の測定結果を示すものであ
り、更に図14は、ステアリングホイールの固有振動数
を42Hzとした場合の測定結果を示すものである。な
お、比較例5として、本実施例3乃至5と同じステアリ
ング系の力学的な模型に対してダイナミックダンパ装置
10を装着しないものを採用し、かかる比較例5につい
て、ステアリングホイールの固有振動数が33Hz,3
7Hzおよび42Hzの3段階に変化せしめられた場合
におけるステアリングホイールの振動を、本実施例3乃
至5と同じ条件下で測定した結果を、図12乃至14に
併せ示す。また、比較例6として、本実施例3乃至5と
同じステアリング系の力学的な模型を用い、該ステアリ
ング系を構成するステアリングホイールの固有振動数の
周波数変化幅の中央値:f0にチューニングした単一の
ダイナミックダンパのみからなる従来構造のシングルマ
スタイプのダンパ装置を装着したものを採用し、かかる
比較例6について、ステアリングホイールの固有振動数
が33Hz,37Hzおよび42Hzの3段階に変化せ
しめられたそれぞれの場合におけるステアリングホイー
ルの振動を、本実施例3乃至5と同じ条件下で測定した
結果を、図12乃至14に併せ示す。
【0046】図12乃至14に示された測定結果から明
らかなように、本発明に従う構造とされたダイナミック
ダンパ装置10(実施例3乃至5)においては、テレス
コピックステアリングコラムの伸縮に伴ってステアリン
グホイールの固有振動数が何れの周波数に変化せしめら
れた場合でも、ステアリングホイールの最大振動レベル
を十分に小さく抑え得ることが認められる。これに対し
て、ダイナミックダンパが装着されていない比較例5で
は、ステアリングホイールの固有振動数で極めて大きな
振動レベルが認められると共に、従来構造のシングルマ
スタイプのダンパ装置を装着した比較例6においても、
本実施例3乃至5と比較して十分な振動レベルの低減効
果が達成され得ないことが認められる。
【0047】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものではない。
【0048】例えば、前記実施形態では、一つのマス部
材を弾性支持せしめるバネ部材が単一のゴム弾性体から
なる弾性連結部材28によって構成されていたが、複数
本のゴム弾性体からなる弾性連結部材によって一つのマ
ス部材を弾性支持せしめるようにしても良い。その場合
には、ステアリングホイールの回動操作に伴う振動入力
方向の変化に際して安定したバネ定数が発揮されるよう
に、ステアリングコラムまたはステアリングホイールの
中心軸方向に延びる3本以上のゴム弾性体からなる弾性
連結部材を採用することが望ましく、より好適には、何
れの弾性連結部材もステアリングコラムまたはステアリ
ングホイールの中心軸に直交する方向で円形断面形状と
される。
【0049】また、複数の弾性連結部材からなるバネ部
材によって一つのマス部材を支持する場合には、複数の
弾性連結部材によってマス部材の外周縁部を支持せしめ
ることが望ましく、それによって、マス部材の実際の支
持点を重心から離れた位置に設定することが可能とな
り、マス部材の不規則な変位が有利に防止され得る。
【0050】更にまた、前記実施形態では、2つの独立
したマス部材を備えたステアリング用ダイナミックダン
パ装置を例示したが、3つ以上のマス部材を採用するこ
とも可能である。なお、3つ以上のマス部材を採用する
場合には、互いに隣接して固有振動数が設定された二つ
のダイナミックダンパの固有振動数の差の値が、何れ
も、ステアリングホイールにおける固有振動数の値の1
0〜40%となるようにチューニングされることとな
る。
【0051】また、前記実施形態では、二つのダイナミ
ックダンパ30a,30bが、何れも、ステアリングホ
イール12のみに装着されていたが、ステアリング系に
おけるダイナミックダンパの装着位置はスペースや振動
モード等を考慮して適宜に変更設定可能であって限定さ
れるものでなく、例えば、ダイナミックダンパをステア
リングコラムのみに装着することも可能であり、或い
は、ステアリングホイールとステアリングコラムの両方
に装着しても良い。
【0052】また、前記実施形態においては、弾性連結
部材28がダンパマス26やブラケット24と別体形成
されて、それら両部材26,24に対してボルト固定さ
れていたが、それらダンパマス26およびブラケット2
4の何れか一方或いは両方に対して直接に加硫接着され
た一体加硫成形品として、弾性連結部材を形成すること
も可能である。
【0053】また、前記実施形態においては、ダンパマ
ス26が、弾性連結部材28の軸方向端面よりも軸方向
外方に配設された外側マス部56と、弾性連結部材28
の軸方向端面よりも軸方向内方に配設された内側マス部
54から構成されていたが、それら外側マス部56と内
側マス部54の何れか一方だけを採用するようにしても
良い。
【0054】また、本発明において採用されるマス部材
やバネ部材の形状や大きさなどは、許容される装着スペ
ースや要求される制振特性等を考慮して適宜に設定,変
更されるものであり、前記実施形態のものに限定される
ものではない。具体的には、例えば、多角形断面を有す
るバネ部材や円形断面を有するマス部材等を採用するこ
とも可能であり、それに伴って、ブラケットの形状を変
更したり、或いはブラケットを介することなくバネ部材
を直接にステアリングホイールやステアリングコラムに
固着せしめることも可能である。
【0055】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたステアリング用ダイナミックダンパ
装置においては、少ないダイナミックダンパの装着数
で、テレスコピックステアリングコラムの伸縮に伴って
変化するステアリングホイールの固有振動に対して、有
効な制振効果を得ることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのステアリング用ダ
イナミックダンパ装置が取り付けられたステアリングホ
イールを概略的に示す図である。
【図2】テレスコピックステアリングコラムに装着され
たステアリングホイールを概略的に示す側面図である。
【図3】図1に示されたステアリング用ダイナミックダ
ンパ装置の単体図である。
【図4】図3に示されたステアリング用ダイナミックダ
ンパ装置の断面図であり、図5におけるIV−IV断面
に相当する図である。
【図5】図3におけるV−V断面図である。
【図6】本発明の実施例1としてのステアリング用ダイ
ナミックダンパ装置における制振性能の測定結果を、比
較例と共に示すグラフである。
【図7】本発明の実施例1としてのステアリング用ダイ
ナミックダンパ装置における制振性能の、図6に示され
た場合と異なる条件下での測定結果を、比較例と共に示
すグラフである。
【図8】本発明の実施例1としてのステアリング用ダイ
ナミックダンパ装置における制振性能の、図6又は7に
示された場合と異なる条件下での測定結果を、比較例と
共に示すグラフである。
【図9】本発明の実施例2としてのステアリング用ダイ
ナミックダンパ装置における制振性能の測定結果を、比
較例と共に示すグラフである。
【図10】本発明の実施例2としてのステアリング用ダ
イナミックダンパ装置における制振性能の、図9に示さ
れた場合と異なる条件下での測定結果を、比較例と共に
示すグラフである。
【図11】本発明の実施例2としてのステアリング用ダ
イナミックダンパ装置における制振性能の、図9又は1
0に示された場合と異なる条件下での測定結果を、比較
例と共に示すグラフである。
【図12】本発明の実施例3乃至5としてのステアリン
グ用ダイナミックダンパ装置における制振性能の測定結
果を、比較例と共に示すグラフである。
【図13】本発明の実施例3乃至5としてのステアリン
グ用ダイナミックダンパ装置における制振性能の、図1
2に示された場合と異なる条件下での測定結果を、比較
例と共に示すグラフである。
【図14】本発明の実施例3乃至5としてのステアリン
グ用ダイナミックダンパ装置における制振性能の、図1
2乃至図13に示された場合と異なる条件下での測定結
果を、比較例と共に示すグラフである。
【符号の説明】
10 ダイナミックダンパ装置 12 ステアリングホイール 14 テレスコピックステアリングコラム 26 ダンパマス 28 弾性連結部材 30 ダイナミックダンパ
フロントページの続き (72)発明者 大嶋 英揮 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 加藤 錬太郎 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 3D030 CA09 DA84 3J048 AA06 BF02 EA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレスコピックステアリングコラムを備
    えた自動車のステアリング機構におけるステアリングホ
    イールの振動を低減するためにステアリングコラムまた
    はステアリングホイールに装着されるステアリング用ダ
    イナミックダンパ装置において、 前記ステアリングコラムまたは前記ステアリングホイー
    ルに対してマス部材をバネ部材で弾性的に支持せしめる
    ことによって構成されたダイナミックダンパを互いに独
    立して複数設けて、それら複数のダイナミックダンパの
    固有振動数を、前記ステアリングホイールにおける固有
    振動数の前記テレスコピックステアリングコラムの伸縮
    に伴う周波数変化幅の中央値を挟んだ低周波数側と高周
    波数側の両方で該周波数変化幅の領域内にそれぞれ少な
    くとも一つ存在するように設定すると共に、互いに隣接
    して設定された二つのダイナミックダンパの固有振動数
    の差の値が、何れも、該ステアリングホイールにおける
    固有振動数の中央値の10〜40%となるようにしたこ
    とを特徴とするステアリング用ダイナミックダンパ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングコラムまたは前記ステ
    アリングホイールに固着されるブラケットを設けて、該
    ブラケットに対して、前記ダイナミックダンパの複数を
    支持せしめた請求項1に記載のステアリング用ダイナミ
    ックダンパ装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイナミックダンパにおける前記バ
    ネ部材を、前記ステアリングコラムまたは前記ステアリ
    ングホイールの中心軸に直交する方向で剪断変形せしめ
    られるゴム弾性体によって形成した請求項1又は2に記
    載のステアリング用ダイナミックダンパ装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイナミックダンパにおける前記ゴ
    ム弾性体において、前記ステアリングコラムまたは前記
    ステアリングホイールの中心軸に直交する方向での断面
    形状を円形断面とした請求項3に記載のステアリング用
    ダイナミックダンパ装置。
  5. 【請求項5】 前記ステアリングコラムまたは前記ステ
    アリングホイールの中心軸に略平行な方向において、前
    記ダイナミックダンパにおける前記ゴム弾性体の弾性主
    軸を前記マス部材の慣性主軸に略一致させた請求項3又
    は4に記載のステアリング用ダイナミックダンパ装置。
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