JP2003038796A - パチンコ球の静電気対策用の貯留タンク - Google Patents

パチンコ球の静電気対策用の貯留タンク

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JP2003038796A
JP2003038796A JP2001226517A JP2001226517A JP2003038796A JP 2003038796 A JP2003038796 A JP 2003038796A JP 2001226517 A JP2001226517 A JP 2001226517A JP 2001226517 A JP2001226517 A JP 2001226517A JP 2003038796 A JP2003038796 A JP 2003038796A
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Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Seiichi Yanagawa
誠市 梁川
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Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機におけるパチンコ球に静電気
が発生し帯電することを抑止し、又、帯電したパチンコ
球の静電気を簡単に除去することができる、単純な構造
で、容易に製作できる静電気対策用の貯留タンクを提供
する。 【解決手段】 パチンコ遊技機2aのパチンコ球72の
補給装置13から貯留タンク14aに供給されたパチン
コ球72が、貯留タンク14aの中でガイド部材21に
より層状で流れるようにし、パチンコ球72同士の衝
突、摩擦を防止し、パチンコ球72に静電気が発生、帯
電することを抑止する。次に、ガイド部材21の上面お
よび貯留タンク14aの内側面を導電性材料で形成した
静電気導電面とし、パチンコ球72に帯電した静電気を
除去する。更に、前記静電気導電面で除去しきれなかっ
たパチンコ球72の静電気をカーボンファイバからなる
静電気除去装置30で除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機の
貯留タンク内のパチンコ球に、静電気が発生し帯電する
ことを抑止し、又、帯電した静電気が簡単に除去される
パチンコ球の静電気対策用の貯留タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパチンコ遊技機には遊技内容に種
々の変化を持たせようとする要望に応じるため多数の電
子制御回路が組込まれている。又、複数台の隣接したパ
チンコ遊技機で構成されたパチンコ島台の中で使用され
る多量のパチンコ球の集中的な管理、制御に対応するた
めにもパチンコ遊技機の電子制御化が益々進められてい
る。
【0003】従来のパチンコ遊技機では、図6に示すよ
うに、パチンコ遊技機2の裏面上部に、ホース12、補
給装置13、貯留タンク14およびタンクレール15な
どが配置されている。タンクレール15に接続している
図示されていない賞球払出装置あるいはその近辺に配置
されているパチンコ遊技機2のメイン基盤などには通常
多数の電子制御回路が組込まれている。
【0004】次に、図7を参照して従来のパチンコ遊技
機2の裏面上部において、パチンコ球72の経路を説明
する。複数台の隣接したパチンコ遊技機2で構成される
パチンコ島台に設けられたメインタンク(図示せず)か
ら供給されたパチンコ球72が、図7に示すように、ホ
ース12を通って各パチンコ遊技機2の補給装置13に
送られる。補給装置13を出たパチンコ球72は補給装
置13の真下で上方に開口している貯留タンク14に供
給される。貯留タンク14を出たパチンコ球72は貯留
タンク14の下に連接しているタンクレール15に送ら
れる。
【0005】補給装置13の通路、貯留タンク14、タ
ンクレール15などはそれらを流れるパチンコ球から発
生する騒音の低減や、重量軽減などの目的から、通常、
樹脂で構成されている。ところが、パチンコ球72は導
電体である鉄で形成されており、パチンコ球72が樹脂
で構成されている補給装置13の通路、貯留タンク1
4、タンクレール15などを流れる際、パチンコ球72
とそれら樹脂製の構成部材との摩擦によってパチンコ球
72に静電気が発生し電荷が帯電する。
【0006】又、一般に各パチンコ遊技機2にパチンコ
球72が供給される前に、メインタンク周辺でパチンコ
球72の研磨処理が行われるので、研磨処理方式により
例えば研磨布とパチンコ球72との摩擦によってもパチ
ンコ球72に静電気が発生し電荷が帯電する。
【0007】従って、パチンコ遊技機2のホース12に
送られてくるパチンコ球72には通常ある程度の静電気
が帯電している。更に、図7に示す従来の貯留タンク1
4では、パチンコ球72が補給装置13から貯留タンク
14に供給される際、パチンコ球72が上方(図7のU
方向)から貯留タンク14の中に既に入っているパチン
コ球72の上に直接落下し、パチンコ球72同士が衝突
し貯留タンク14の中で幾層にも重なり合って摩擦を生
じる。これらのパチンコ球72同士の衝突および摩擦に
よっても、パチンコ球72に静電気が発生し電荷が帯電
する。従って、貯留タンク14の中では多量の電荷を帯
電したパチンコ球72が幾層にも積み重なっていると考
えられる。
【0008】そして、それらの帯電したパチンコ球72
がパチンコ遊技機2の中の電子制御回路の近辺を通過す
る際にパチンコ球72に帯電した静電気の放電が起こる
と、放電時に発生する高電圧パルスによってパチンコ遊
技機2の中の電子制御回路にノイズが生じ、その結果電
子制御回路の誤作動や作動停止などの障害が発生すると
いう問題があった。
【0009】これらの問題に対応するため、パチンコ球
に発生し帯電した静電気を除去するための様々の方法が
従来より提案されている。例えば、特開平7−8624
号公報では各パチンコ遊技機に供給されるパチンコ球の
補給経路の一部に導電性のカーボンファイバからなる導
電装置を取付けたものが開示されている。
【0010】又、特開平10−165598号公報では
パチンコ遊技機の中のタンクレールなどパチンコ球の経
路の一部にパチンコ球の揺動手段を設け、パチンコ球が
その揺動手段に触れるとパチンコ球の接触部がアース側
に導通されるものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の例では
導電装置を取付けるために、各パチンコ遊技機に供給さ
れるパチンコ球の補給経路の一部を改造する必要があ
り、後者の例ではパチンコ遊技機の一部に改造を加える
必要があった。
【0012】しかも、従来の提案はパチンコ球に発生し
帯電した静電気を除去する方法に関するものが主であっ
た。そこで、本発明の目的は、パチンコ遊技機の貯留タ
ンク内におけるパチンコ球に静電気が発生し帯電するこ
とを抑止し、更にパチンコ球に帯電した静電気を貯留タ
ンク内で簡単に除去することができる単純な構造で、容
易に製作できるパチンコ球の静電気対策用の貯留タンク
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために、本発明では、パチンコ遊技機におけ
る静電気対策用の貯留タンクを、前記貯留タンク内に設
けられ、前記パチンコ球が前記貯留タンク内で層状にな
って流れるようにガイドするガイド部材と、前記貯留タ
ンク内に設けられ、前記パチンコ球に帯電した静電気を
除去するための静電気除去機構とで構成する。そうする
と、パチンコ遊技機の貯留タンク内におけるパチンコ球
に静電気が発生し帯電することが抑止され、又、帯電し
たパチンコ球の静電気は静電気除去機構によって簡単に
除去される。
【0014】前記ガイド部材を用いて、パチンコ遊技機
の貯留タンクに補給装置から供給されたパチンコ球を層
状にするとよい。そうすると、パチンコ球は前記ガイド
部材を構成するガイド板の上面を層状で流れることがで
きる。そのようにすると、パチンコ遊技機の貯留タンク
の中でパチンコ球の補給装置から供給されたパチンコ球
が下方に落下する際、既に貯留タンク内にあるパチンコ
球の上に直接落下し衝突することが防止される。従っ
て、パチンコ球同士が貯留タンクの中で特に上下方向に
幾層にも重なって互いに衝突し、摩擦し合うことがない
ので貯留タンク内のパチンコ球の静電気の発生が抑止さ
れる。
【0015】次に、静電気除去機構をパチンコ球と導電
性要素との接触により静電気を除去する静電気除去装置
と、更にパチンコ球と導電面との接触により静電気を除
去する静電気導電面とで構成するのが好ましい。即ち、
貯留タンク内でガイド板の上面および貯留タンクの内側
面を金属材料又はカーボンが混入された導電性樹脂で形
成された静電気導電面にすると、前記ガイド板の上面お
よび貯留タンクの内側面特に底面を流れるパチンコ球に
帯電した静電気がまず除去される。
【0016】更に、貯留タンクの中でガイド部材の最も
下側に配置されたガイド板に取付けられた導電性要素と
の接触により静電気を除去する静電気除去装置により、
前記静電気導電面において除去しきれなかったパチンコ
球の静電気が除去される。その場合に、前記静電気除去
装置をガイド部材の最も下側に配置されたガイド板に複
数個取付けることが好ましい。そうすると、パチンコ球
に帯電した静電気が一層確実に前記静電気除去装置によ
り除去される。
【0017】前記静電気除去装置は柔軟性のあるカーボ
ンファイバでできた帯状の板からなる複数個の導電性要
素で成形し、前記導電性要素が接地部材を介して接地さ
れるようにしておき、パチンコ球が前記導電性要素に必
ず接触するようにするとよい。そうすると、パチンコ球
に帯電していた静電気は簡単に前記導電性要素に導か
れ、前記接地部材を介して最終的に大地へ逃がされる。
しかし、前記導電性要素であるカーボンファイバででき
た帯状の板は柔軟性があるので貯留タンク内のパチンコ
球の流れに支障を及ぼすことはない。
【0018】又、本発明の貯留タンクの外形形状および
貯留タンクのパチンコ遊技機への取付フランジ形状を従
来の貯留タンクと共通にしておくと、本発明の貯留タン
クを従来のパチンコ遊技機にも使うことができ、更にパ
チンコ遊技機が交換あるいは設計変更などにより更新さ
れた場合でも本発明の貯留タンクをパチンコ遊技機から
取外し、交換あるいは更新された後のパチンコ遊技機に
そのまま使用することができる。従って、貯留タンクを
長期間使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態とし
ての具体例を、添付図面に基づいて詳細に説明する。図
1は、パチンコ球の静電気対策用の貯留タンクを示す図
である。図2は、パチンコ球の静電気対策用の貯留タン
クを示す斜視図である。図3は、図2のA-A断面を示す
図である。図4は、図2のB-B断面を示す図である。図
5は図4のC-C断面を示す図である。
【0020】図1から図5までを参照して、本発明のパ
チンコ球の静電気対策用の貯留タンクについて説明す
る。本発明のパチンコ球72の静電気対策用の貯留タン
ク14aは、図2に示すように、周囲四方に垂直の縦面
を有し底面がほぼ長方形をした上蓋のない箱形状の容器
である。貯留タンク14aの周囲四方の垂直の縦面の上
端は貯留タンク14aがパチンコ遊技機2aに取付けられ
た状態で水平になっている(図1参照)。又、底面16
は、図3に示すように、貯留タンク14aの左側(図3
のLH方向)が右側(図3のRH方向)より下方(図3のD
方向)になるように傾斜している。底面16の左端には
パチンコ球72より大きい巾の長穴29が前後方向(図
2のFあるいはR方向)に設けられ、長穴29の下方(図
3のD方向)はタンクレール15に連接している(図1
参照)。貯留タンク14aの左右両端(図2のRH方向お
よびLH方向)にはパチンコ遊技機2aへの取付用フラン
ジ41、42が設けられている。
【0021】次に、ガイド部材21は、図2あるいは図
3に示すように、貯留タンク14aの中に取付られてい
る。ガイド部材21は、図3に示すように、第1ガイド
板23と第2ガイド板27とで構成される。第1ガイド
板23および第2ガイド板27はそれぞれ平板状に成形
され、その右端(図3のRH方向)で上下方向(図3のU
あるいはD方向)に重なるように折り曲げられている。
第1ガイド板23および第2ガイド板27の前後方向
(図2のFあるいはR方向)の巾は貯留タンク14aの内
面巾(図2のFあるいはR方向)に等しくなるように造ら
れている。
【0022】又、第1ガイド板23および第2ガイド板
27の左右方向(図3のRHあるいはLH方向)の長さは貯
留タンク14aの長さより30〜35mm程度短くなるよ
うに造られている。こうすると、第1 ガイド板23およ
び第2ガイド板27の左端(図3のLH方向)が貯留タン
ク14aの左端(図3のLH方向)の縦面18に接するよ
うに貯留タンク14aに取付けられた場合、第1ガイド
板23および第2ガイド板27の右端(図3のRH方向)
と貯留タンク14aの右端(図3のRH方向)の縦面17
との間に約30〜35mmの隙間が生じることになる。更
に、第2ガイド板27の下面と貯留タンク14aの底面
16との間の上下方向の隙間は、パチンコ球72が2層
以下で流れるような大きさに設定されている。
【0023】又、図4に示すように、第1ガイド板23
はその前後両端(図4のFあるいはR方向)に上方(図4
のU方向)に直角に折れ曲がったフランジ24を有し、
フランジ24は貯留タンク14aの前後方向(図4のFあ
るいはR方向)の縦面19および20にボルト22で取
付けられている。同様に、第2ガイド板27はその前後
両端(図4のFあるいはR方向)に下方(図4のD方向)
に直角に折れ曲がったフランジ28を有し、フランジ2
8は貯留タンク14aの前後方向(図4のFあるいはR方
向)の縦面19および20にボルト26で取付けられて
いる。第1ガイド板23および第2ガイド板27の貯留
タンク14aへの組付作業性をよくするため貯留タンク
14aの取付穴22aおよび26aは長穴にされている。
【0024】第1ガイド板23はその右端(図3のRH方
向)が左端(図3のLH方向)よりも下方(図3のD方
向)になるように傾けて取付けられ、第2ガイド板27
は貯留タンク14aの底面16にほぼ平行となるよう
に、従ってその左端(図3のLH方向)が右端(図3のRH
方向)より下方(図3のD方向)になるように傾けて取
付けられる。そうすると、貯留タンク14aの中で第1
ガイド板23の上面を流れるパチンコ球72は左方(図
3のLH方向)から右方(図3のRH方向)に向かって流
れ、第2ガイド板27と底面16の間を流れるパチンコ
球72は右方(図3のRH方向)から左方(図3のLH方
向)に向かって流れる。
【0025】第1ガイド板23および第2ガイド板27
は平面板の両端にフランジ部が設けられただけの単純な
形状であるので一体的に成形することができ、容易に製
作できる。あるいは第1ガイド板23および第2ガイド
板27を予め別々に成形し接着剤などで結合してもよ
い。
【0026】貯留タンク14a、第1ガイド板23、第
2ガイド板27は、例えばポリエチレン、ABSなどの樹
脂で造られる。第1ガイド板23の上面および貯留タン
ク14aの周囲四方の縦面17,18,19,20の内
側面および底面16の上面は例えばニッケルなどで被覆
するか又はカーボンが混入された導電性樹脂で形成され
ている。その場合、前記各面にはそれぞれ接地部材51
が取付けられ各接地部材51は図1に示す接地ターミナ
ル52に接続されている。これにより、第1ガイド板2
3の上面および貯留タンク14aの周囲四方の縦面1
7、18、19、20の内側面および底面16の上面が
静電気導電面となる。
【0027】第2ガイド板27の下側の面には、図4に
示すように、静電気除去装置30が第2ガイド板27の
前後方向(図4のFあるいはR方向)のほぼ全幅に亘って
取付けられている。静電気除去装置30は、図5に示す
ように、導電性要素取付棒32、導電性要素31、接地
部材51およびねじ33で構成されている。
【0028】導電性要素取付棒32は、矩形断面の棒材
でその長さは貯留タンク14aの前後方向(図4のFある
いはR方向)の巾にほぼ等しくなっている。導電性要素
取付棒32の下面中央部には、図5に示すように、細い
巾の切欠き溝34が設けられ、切欠き溝34には複数個
の導電性要素31が櫛状に埋込まれている。導電性要素
取付棒32は第2ガイド板27の下面に予め設けられた
凹部に嵌合されている。導電性要素取付棒32と第2ガ
イド板27の結合を強化するために嵌合部に接着剤を用
いてもよい。導電性要素取付棒32は例えばアルミニウ
ム、鉄などで造られている。
【0029】導電性要素31は、図4に示すように、長
さ、巾、厚さがそれぞれ20〜30mm、3 〜5mm、0.
2〜0.3mm程度の柔軟性のあるファイバでできた帯状
の板で、その先端が鋭く尖っているように成形されてい
る。導電性要素31は、ねじ33によって導電性要素取
付棒32に締付けられ、締付けられた状態で貯留タンク
14aの底面16を流れるパチンコ球72に接触する程
度の長さに造られている。導電性要素31は例えばカー
ボンファイバなどで成形される。
【0030】接地部材51は一端が導電性要素取付棒3
2に接続され、他端が接地ターミナル52に接続されて
いる。従ってパチンコ球72に帯電した静電気は導電性
要素31、導電性要素取付棒32、接地部材51、接地
ターミナル52に順番に導かれ、最終的に大地に逃がさ
れる。
【0031】次に、貯留タンク14a内のパチンコ球7
2の静電気発生抑止方法および静電気除去方法について
説明する。図1および図2に示すように、補給装置13
から貯留タンク14a内に供給されたパチンコ球72
は、まず第1ガイド板23の上面に送られる。第1ガイ
ド板23は前述のようにその右側(図1のRH方向)が下
方になるように傾斜しているのでパチンコ球72は、第
1ガイド板23の上面で層状になり且つ横方向(図2の
FあるいはR方向)には2列以上の複数列に分散し右方
(図1のRH方向)へ流れる。そのような状態では補給装
置13から貯留タンク14aの第1ガイド板23の上に
落下したパチンコ球72が貯留タンク14a内に既にあ
るパチンコ球72に上方から直接衝突することがない。
従って、パチンコ球72同士の衝突や摩擦が極めて少な
く、第1ガイド板23の上を流れるパチンコ球72の衝
突や摩擦による静電気の発生が抑止される。
【0032】次に、第1ガイド板23の上面を層状で、
また前後方向(図2のFあるいはR方向)に2列以上の複
数列の状態で右方(図1のRH方向)に流れたパチンコ球
72は、貯留タンク14aの中に設けられた第1ガイド
板23の右端(図3のRH方向)と貯留タンク14aの右
端(図3のRH方向)の縦面17との間の約30〜35mm
の隙間から下方(図3のD方向)に落ちて貯留タンク1
4aの底面16上にガイドされる。貯留タンク14aの底
面16は右方(図3のRH方向)より左方(図3のLH方
向)が下方になるように傾斜しているのでパチンコ球7
2は左方に流れる。
【0033】しかし、第2ガイド板27と底面16の上
下方向(図3のUあるいはD方向)の隙間はパチンコ球7
2が2層以下で流れるような大きさに造られているので
層状で左方(図3のLH方向)にガイドされる。従って、
第2ガイド板27と底面16の間の隙間を流れるパチン
コ球72も互いに衝突し、摩擦し合うことが極めて少な
くパチンコ球72の衝突や摩擦による静電気の発生が抑
止される。
【0034】又、第1ガイド板23の上面および貯留タ
ンク14aの周囲四方の縦面17、18、19、20の
内側面および底面16の上面がニッケルなどで被覆する
か又はカーボンが混入された導電性樹脂で形成されてい
るため、第1ガイド板23の上面および貯留タンク14
aの底面16を流れるパチンコ球72に帯電していた静
電気は接地部材51および接地ターミナル52を介して
大地へ逃がされる。その上、貯留タンク14aの中のパ
チンコ球72が導電性材料で形成された第1ガイド板2
3の上面および貯留タンク14aの底面16を流れる距
離が長くなり、その分静電気除去の点に関しては有利で
ある。
【0035】そして、パチンコ球72が貯留タンク14
aの底面16を左方(図3のLH方向)に流れる途中で静
電気除去装置30が設置されている部分に到達すると導
電性要素31に接触する。特に、導電性要素31の先端
が鋭く尖って成形されているため、その先端に電界が集
中し易くパチンコ球72が導電性要素31に近づき接触
すると容易に放電が生じ、パチンコ球72が第1ガイド
板23の上面および貯留タンク14aの底面16を流れ
る間に除去しきれなかったパチンコ球72に帯電してい
た静電気は簡単に導電性要素31に導かれ、導電性要素
31に導かれた静電気は接地部材51により接地ターミ
ナル52へ導かれ、接地ターミナル52から最終的に大
地へ逃がされる。導電性要素31は前述のように柔軟性
のある厚さの薄い帯状の板であるため、導電性要素31
にパチンコ球72が接触しても、導電性要素31がパチ
ンコ球72の流れに支障を及ぼすことは殆どない。
【0036】又、静電気除去装置30の導電性要素31
を通過後のパチンコ球72に発生し帯電した静電気は貯
留タンク14aの底面16を流れる間に底面16に形成
されている静電気導電面を通じて接地部材51に導かれ
最終的に大地へ逃がされる。こうして、静電気を除去さ
れたパチンコ球72は貯留タンク14aの底面16に設
けられた長穴29から貯留タンク14aの下側に連接し
たタンクレール15に送られる。
【0037】従って、貯留タンク14a内のパチンコ球
72の静電気の発生および帯電が抑止され、また貯留タ
ンク14aに供給される前に帯電していた静電気および
貯留タンク14a内で発生した静電気も貯留タンク14a
内の静電気除去機構により除去されるので、パチンコ球
72に放電が生じなく、放電によるノイズが生じないの
でパチンコ遊技機2aの中に配置された電子制御回路に
ノイズによる支障が生じることがない。
【0038】更に、貯留タンク14aはその外形形状お
よびパチンコ遊技機2aへの取付フランジ41、42の
形状が従来のパチンコ遊技機2の貯留タンクの形状と共
通にされている。従って、本発明による貯留タンク14
aは従来の貯留タンク14と互換性があるのみならず、
パチンコ遊技機2aが交換あるいは設計変更などにより
更新された場合でも、貯留タンク14aを取外し、交換
あるいは更新された後のパチンコ遊技機2aに取付け再
び使用することができる。従って、貯留タンク14aを
繰返し何度でも使用することができる。そうすると、貯
留タンク14aを長期間使用することができるので貯留
タンク14aの原価低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ球の静電気対策用の貯留タンクを示
す図である。
【図2】 パチンコ球の静電気対策用の貯留タンクを示
す斜視図である。
【図3】 図2のA-A断面を示す図である。
【図4】 図2のB-B断面を示す図である。
【図5】 図4のC-C断面を示す図である。
【図6】 従来のパチンコ遊技機の裏面構造全体を示す
図である。
【図7】 従来のパチンコ遊技機の裏面上部を示す部分
拡大図である。
【符号の説明】 2、2a・・・パチンコ遊技機 12・・・ホース 13・・・補給装置 14、14a・・・貯留タンク 15・・・タンクレール 16・・・底面 17、18、19、20・・・縦面 21・・・ガイド部材 22、26・・・ボルト 22a、26a、29・・・長穴 23・・・第1ガイド板 24、28、41、42・・・フランジ 27・・・第2ガイド板 30・・・静電気除去装置 31・・・導電性要素 32・・・導電性要素取付棒 33・・・ねじ 34・・・切欠き溝 51・・・接地部材 52・・・接地ターミナル 72・・・パチンコ球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 英勝 愛知県春日井市東野町西二丁目14番地の15 (72)発明者 梁川 誠市 愛知県春日井市美濃町2丁目102番地 Fターム(参考) 2C088 BA35 BA66 BA67 BC63 EA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ遊技機におけるパチンコ球の静
    電気対策用の貯留タンクであって、 前記貯留タンク内に設けられ、前記パチンコ球が前記貯
    留タンク内で層状になって流れるようにガイドするガイ
    ド部材と、 前記貯留タンク内に設けられ、前記パチンコ球に帯電し
    た静電気を除去するための静電気除去機構と、 を備えたパチンコ球の静電気対策用の貯留タンク。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材が、上下方向に予め定め
    る間隔を隔てて配置された少なくとも2枚以上のガイド
    板で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載
    のパチンコ球の静電気対策用の貯留タンク。
  3. 【請求項3】 前記静電気除去機構が、前記パチンコ球
    と導電性要素との接触により静電気を除去する静電気除
    去装置を有することを特徴とする、請求項1又は請求項
    2に記載のパチンコ球の静電気対策用の貯留タンク。
  4. 【請求項4】 前記静電気除去装置が、前記ガイド部材
    の最も下側に配置された前記ガイド板に複数個取付けら
    れていることを特徴とする、請求項3に記載のパチンコ
    球の静電気対策用の貯留タンク。
  5. 【請求項5】 前記静電気除去装置が、複数個の導電性
    要素を有し、該導電性要素が接地部材を介して接地され
    ていることを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載
    のパチンコ球の静電気対策用貯留タンク。
  6. 【請求項6】 前記導電性要素が、カーボンファイバか
    らなる帯状の板で成形されていることを特徴とする、請
    求項3ないし請求項5のいずれかに記載のパチンコ球の
    静電気対策用の貯留タンク。
  7. 【請求項7】 前記静電気除去機構が、前記パチンコ球
    と導電面との接触により静電気を除去する静電気導電面
    を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記
    載のパチンコ球の静電気対策用の貯留タンク。
  8. 【請求項8】 前記静電気導電面が、前記ガイド板の上
    面および前記貯留タンクの内側面に設けられ、該静電気
    導電面が接地部材を介して接地されていることを特徴と
    する、請求項7に記載のパチンコ球の静電気対策用の貯
    留タンク。
  9. 【請求項9】 前記静電気導電面が、金属材料又はカー
    ボンが混入された導電性樹脂で形成されていることを特
    徴とする、請求項7 又は請求項8に記載のパチンコ球の
    静電気対策用の貯留タンク。
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