JP2003033639A - 水中ミキサ - Google Patents

水中ミキサ

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JP2003033639A
JP2003033639A JP2001224393A JP2001224393A JP2003033639A JP 2003033639 A JP2003033639 A JP 2003033639A JP 2001224393 A JP2001224393 A JP 2001224393A JP 2001224393 A JP2001224393 A JP 2001224393A JP 2003033639 A JP2003033639 A JP 2003033639A
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Japan
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casing
propeller
front wall
boss
seal
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JP2001224393A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Horie
義行 堀江
Kazuyoshi Takeuchi
一喜 竹内
Akinori Umeda
昭則 梅田
Takehisa Watabe
剛久 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中ミキサ24のケーシング16とプロペラ
19のボス部35との間の間隙へ貯留水中の異物が侵入
することを防ぐようにし、水中ミキサ24の能力低下や
故障等が起こるのを未然に回避する。 【解決手段】 水中ミキサ24のケーシング16の前壁
部16a外周部にプロペラ19のボス部35外周部と摺
接するように外部シール40を設け、この外部シール4
0により、ケーシング16の前壁部16a外周部とプロ
ペラ19のボス部35外周部との間の間隙を全周に亘っ
て覆う。また、出力軸18近傍のケーシング16の前壁
部16aにプロペラ19のボス部後面35bと摺接する
ように内部シール44を設け、この内部シール44によ
りケーシング16の前壁部16aとプロペラ19のボス
部後面35bとの間の間隙を全周に亘って覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理場や、貯
水場等の水槽に貯留されている貯留水等を攪拌するため
に使用される水中ミキサに関し、特にそのシール構造に
関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば下水処理場や貯水場等に
貯留されている貯留水を浄化する目的で、その貯留水を
攪拌する水中ミキサが知られている。この水中ミキサ
は、例えば前壁に軸挿通孔が開口された密閉状のケーシ
ングと、このケーシング内に収容され、先端部がケーシ
ングの軸挿通孔を通って前壁外側に突出した出力軸を有
するモータと、このモータの出力軸の先端部にボス部に
て回転一体に取り付けられたプロペラとを備えており、
そのモータを作動させてプロペラを回転させることによ
り、貯留水中に旋回流を発生させて、貯留水を撹拌する
ように使用される。
【0003】また、このような水中ミキサは貯留水中に
浸漬されて用いられることから、ケーシングの軸挿通孔
とモータ出力軸との間をメカニカルシールでシールし、
このシール構造によって貯留水がケーシング内に侵入す
るのを防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
水中ミキサが沈められて作動状態となる貯留水は清浄水
とは限らず、その貯留水中にはごみや汚泥等の異物が混
在しているのが一般的である。そして、モータを内部に
有するケーシングと、このケーシング前側に隣接して設
けられるプロペラのボス部との間には通常、間隙があけ
られており、この間隙に上記異物が侵入しやすい。この
間隙に侵入した異物は回転中のボス部又は出力軸に絡み
ついてそれらの回転を阻害し、その結果、水中ミキサの
能力低下や故障、メカニカルシールの焼損等を引き起こ
すという問題があった。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記した水中ミキサ
において、そのケーシングとプロペラのボス部との間の
間隙の構造に改良を加えることにより、その間隙への異
物の侵入を防ぐようにし、水中ミキサの能力低下や故障
等が起こるのを未然に回避しようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ケーシングとプロペラのボス部と
の間の間隙又は出力軸の露出部をシールにより覆って異
物の侵入を防ぐようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、前壁に
軸挿通孔が開口されたケーシングと、このケーシング内
に収容され、先端部が上記軸挿通孔を通ってケーシング
の前壁外側に突出した出力軸を有するモータと、このモ
ータの出力軸先端部にボス部にて回転一体に取り付けら
れたプロペラとを備えた水中ミキサを前提とする。
【0008】そして、上記ケーシングの前壁部の外周部
又はプロペラのボス部の外周部のいずれか一方に他方と
摺接するように設けられ、ケーシングの前壁部の外周部
とプロペラのボス部の外周部との間の間隙を全周に亘っ
て覆う外部シールを備えたことを特徴としている。
【0009】上記の構成によると、ケーシングの前壁部
の外周部又はプロペラのボス部の外周部のいずれか一方
に外部シールが設けられ、この外部シールはケーシング
の前壁外周部又はプロペラのボス部の外周部の他方に摺
接して、それらの間の間隙を全周で覆っているので、た
とえケーシングの前壁部の外周部とプロペラのボス部の
外周部との間の間隙に貯水中の異物が入り込もうとして
も、その異物の侵入は外部シールによって阻止される。
このため、プロペラのボス部又は出力軸の露出部に侵入
異物が絡むことはなく、水中ミキサの能力低下や故障の
発生を未然に防止することができる。
【0010】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の前提と同様の水中ミキサにおいて、出力軸近傍のケー
シングの前壁部又はプロペラのボス部後面のいずれか一
方に他方と摺接するように設けられ、ケーシングの前壁
部とプロペラのボス部後面との間の出力軸を全周に亘っ
て覆う内部シールを備える。
【0011】上記構成によると、出力軸近傍のケーシン
グの前壁部又はプロペラのボス部後面のいずれか一方に
内部シールが設けられ、この内部シールは、出力軸近傍
のケーシングの前壁部又はプロペラのボス部後面の他方
に摺接されて、それらの間の間隙を覆っているので、出
力軸近傍のケーシングの前壁部とプロペラのボス部後面
との間の間隙に入り込もうとする異物は内部シールによ
って阻止される。このため、プロペラのボス部又は出力
軸の露出部に侵入異物が絡むことはなく、水中ミキサの
能力低下や故障の発生を未然に防止することができる。
【0012】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
の水中ミキサにおいて、請求項2の発明と同様に、モー
タの出力軸近傍のケーシングの前壁部又はプロペラのボ
ス部後面のいずれか一方に他方と摺接するように内部シ
ールを設け、この内部シールは、ケーシングの前壁部と
プロペラのボス部後面との間の出力軸を全周に亘って覆
うものとする。
【0013】上記の構成によると、上記請求項1及び2
の発明の効果が相乗的に得られることになる。つまり、
外部シールにより、ケーシングの前壁部の外周部とプロ
ペラのボス部の外周部との間の間隙に異物が入り込もう
とするのを防止できるとともに、万一、この外部シール
を異物が通過したとしても、その異物がプロペラのボス
部又は出力軸の露出部に絡むことは内部シールによって
防止することができる。よって、水中ミキサの能力低下
や故障の発生をさらに有効に防ぐことができる。
【0014】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れか1つの水中ミキサにおいて、ケーシングの軸挿通孔
と出力軸との間をシールするメカニカルシールを設け
る。
【0015】上記の構成によると、ケーシングの前壁と
プロペラのボス部との間の間隙への貯留水中の異物の侵
入が外部シール又は内部シールの少なくとも一方により
阻止されているので、この異物がメカニカルシールまで
侵入することはなく、異物によるメカニカルシールの損
傷を確実に防いで、その信頼性の向上や寿命延長等を図
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図5において、Pは、例えば下水
処理場、各種工場等での貯水場、池湖水、壕、養魚場等
からなる水槽である。この水槽Pの側壁P1にはガイド
バー1が水槽P内の水中位置たる底面P2近くから水面
Wよりも上方の位置たる水槽P周りの床面P3近くまで
延びるように立設され、このガイドバー1の上端部は上
部ブラケット8により、また下端部は下部ベース12に
よりそれぞれ回転可能に支持されている。
【0017】すなわち、ガイドバー1は中空角筒状のも
ので、その上下端部の後側面における幅方向中央部には
それぞれ支持部2,3が突設され、これら支持部2,3
の先端(後端)にはガイドバー1と平行にかつ互いに同
心状に延びる円筒状の上下の軸部4,5が一体に固定さ
れている。
【0018】そして、上部ブラケット8は、水槽Pの側
壁P1において水面Wの上方位置にアンカボルトB,
B,…を介して取付固定された板状の取付部9と、この
取付部9の表面に水平方向に延びる連結部(図示せず)
を介して取付固定され、上下方向の軸線を持つ円筒状の
軸受部10とを備え、この軸受部10の下半部は連結部
よりも下側に突出しており、この軸受部10の下半部に
上記ガイドバー1の上側軸部4が回転可能に外嵌合状態
で支持されている。
【0019】一方、下部ベース12は、水槽P内の水中
位置たる底面P2上にアンカボルトB,B,…を介して
取付固定された板状の取付部13と、この取付部13の
上面に上記上部ブラケット8の軸受部10の直下方に位
置するように配置されて突設され、上下方向の軸線を持
つ円筒状の軸受部14とを備え、この軸受部14に上側
から上記ガイドバー1の下側軸部5が回転可能に嵌合支
持されている。
【0020】尚、水槽Pが池湖水、壕、養魚場であっ
て、その側壁P1や底面P2が土である場合には、例え
ば側壁P1や底面P2をコンクリート等で固めた上で、
アンカボルトB,B,…を埋め込めばよい。
【0021】そして、このようなガイドバー1の支持構
造により、ガイドバー1が上下の軸部4,5にて上下方
向の軸線回りに回転可動に支持され、このことで後述す
る水中ミキサ24がガイドバー1と共に水平面内で揺動
して、その水平面での向きが変更可能とされている。
尚、6はガイドバー1の上端部に取外し可能にかつ回転
一体に設けられたハンドルで、水中ミキサ24の向きを
調整するためのものである。
【0022】上記ガイドバー1には、本発明の実施形態
に係る水中ミキサ24が昇降可能に支持されている。こ
の水中ミキサ24は、図3に拡大詳示するように、密閉
円筒状のケーシング16を備え、このケーシング16の
前壁部16aは、ケーシング16の前面を構成しかつ前
方に向かって径が小さくなるテーパ形状の外壁部16c
と、この外壁部16cの後側に間隔をあけて配置された
内壁部16dとの2重壁構造とされ、これら両壁部16
c,16dに亘って水平方向に延びる軸挿通孔16b,
16bが貫通形成されている。
【0023】一方、ケーシング16の後端部にはコ字状
の支持部20が固着して設けられ、この支持部20は、
互いに対向した状態で後方に平行に延びる一対の支持板
20a,20aを有する。これら支持板20a,20a
の後端部には上記ガイドバー1の後面上を転動するロー
ラ(図示せず)がロッドボルトL,L,…により回転自
在に支持されており、水中ミキサ24はガイドバー1に
対し、支持板20a,20a間にガイドバー1を挟み込
んだ状態でローラの転動により昇降可能に支持されてい
る。
【0024】また、ケーシング16の外周面上部には上
方(図5における上側)に延びる支持プレート23が固
着され、この支持プレート23には複数の支持孔23
a,23a,…が形成されている。そして、図5に示す
ように、この支持孔23a,23a,…のいずれか一つ
にチェーン25の下端部が係止されている一方、チェー
ン25の上端部は上部ブラケット8に係止保持されてお
り、このことによって水中ミキサ24がチェーン25で
吊り下げられた状態で支持されている。
【0025】さらに、ケーシング16内にはモータ室3
2が形成され、このモータ室32には出力軸たるシャフ
ト18を有するモータ17が配置収容されている。すな
わち、ケーシング16内の後部には隔壁16eが配置さ
れ、この隔壁16eと上記前壁部16aの内壁部16d
との間が上記モータ室32に区画されている。上記前壁
部16aの内壁部16dには第1玉軸受26が、また隔
壁16eには第2玉軸受27がそれぞれ上記軸挿通孔1
6b,16bと同軸上に設けられ、これらの第1及び第
2玉軸受26,27間に亘り上記シャフト18が回転可
能に支持されている。上記第1及び第2玉軸受26,2
7の間のシャフト18外周部分にはロータ28が回転一
体に固着支持されている一方、このロータ28の外側に
は、巻線を備えるステータ29がケーシング16内面に
固定支持された状態で配置され、これらロータ28及び
ステータ29でモータ17が構成されている。そして、
上記シャフト18の先端部18aは、前壁部16aの内
壁部16dの軸挿通孔16bを貫通してその前側に延
び、さらに外壁部16cの軸挿通孔16bを通ってケー
シング16の前壁部16a外側(前側)に突出してい
る。
【0026】尚、ケーシング16の後端部の上面には、
ケーシング16の内外を連通するポート21が開口され
ており、このポート21には、上記モータ17に電力を
供給するための電力ケーブル22が外密状に挿通されて
いる。
【0027】また、上記ケーシング16の前壁部16a
内、つまり外壁部16cと内壁部16dとの間の空間に
は略環状のオイル室31が区画形成されている。そし
て、上記前壁部16aにおける外壁部16cと内壁部1
6dとの各軸挿通孔16b,16b間には例えば超硬合
金やセラミック等からなる略円筒状のシール部材たるメ
カニカルシール30が上記オイル室31に臨んだ状態で
嵌挿固定されている。さらに、オイル室31内には、メ
カニカルシール30とシャフト18との間の摩擦を低減
させかつ油密状にシールするための潤滑油が充填されて
おり、このメカニカルシール30により、軸挿通孔16
b,16bとシャフト18との間をシールして貯留水が
モータ室32へ侵入するを防止するようにしている。
【0028】そして、上記ケーシング16の前壁部16
aから突出したシャフト18の先端部18aには軸方向
に延びる突条のキー部18bを介してプロペラ19が回
転一体に結合されている。図4に示すように、このプロ
ペラ19は、先端に向かって小径となる球面からなる外
周部を有する略半球形状のボス部35と、複数枚(図示
例では3枚)の撹拌羽根36,36…とからなる。撹拌
羽根36,36…は、ボス部35の外周部と同じ径の円
弧形状を有する基端部36aにてボス部35外周部にボ
ス部周方向に間隔をあけて接合一体化されている。
【0029】さらに、図3に示すように、ボス部35の
中心部には中心孔35aが貫通形成されており、この中
心孔35a内に上記シャフト18の先端部18aを挿通
してキー部18bにより回転一体に係止している。そし
て、中心孔35aの前端からボルト37を挿入してシャ
フト18の前端間に螺合締結することで、ボス部35を
シャフト18に一体的に固定するようにしている。尚、
ボルト37のヘッドは中心孔35aに嵌合された略円盤
状の蓋38により隠蔽されている。
【0030】そして、貯留水に対する攪拌エネルギーを
遠距離まで持続させる目的で、プロペラ19の周囲にリ
ング状のドラフトリング34がケーシング16に固着支
持された状態で配置されている。
【0031】水中ミキサ24のケーシング16の前壁部
16a(外壁部16c)の前端とボス部35の後端部と
は略同径とされていて、前壁部16aのテーパ状外周部
とボス部35の後端部の外周部とが略面一となるように
滑らかに連続している。
【0032】そして、図1に拡大して示すように、ケー
シング16の前壁部16a外周部の前端には全周に亘り
凹溝39が形成され、この凹溝39には、上記プロペラ
19のボス部35の外周部と摺接してケーシング16の
前壁部16aの外周部とプロペラ19のボス部35の外
周部との間の間隙を全周に亘って覆う外部シール40が
取付固定されている。すなわち、この外部シール40
は、例えば弾性を持ったゴムからなる略円筒状のもの
で、その後端部内面には全周に亘り凸条40aが設けら
れ、その凸条40aにて上記ケーシング16の凹溝39
に嵌合されている。さらに、外部シール40の後端部外
周面には全周に亘り環状溝40bが設けられ、この環状
溝40bには例えば金属製の略環状のリング41が外嵌
されており、このリング41を締め付けることで、外部
シール40を外れ止めするようにしている。
【0033】さらに、外部シール40の略前後中央から
前側の前半部は、ケーシング16の前側から突出する肉
厚の薄い突出部40cに形成され、この突出部40cの
先端部には断面略円形状の接触部40dが一体に設けら
れている。
【0034】一方、プロペラ19のボス部35の後端部
外周には他の部分(前部)よりも小径の段部42が全周
に亘り形成されており、この段部42に上記外部シール
40前側の突出部40cが押し広げられた状態で被さ
り、その突出部40c前端の接触部40dが段部42外
周面に圧接して変形した状態で摺接している。
【0035】尚、段部42前側のボス部35外周面と外
部シール40とは略面一となるように連続している。
【0036】また、図2に拡大して示すように、ケーシ
ング16の前壁部16a(外壁部16c)前面において
シャフト18近傍(外壁部16cの軸挿通孔16b近
傍)には全周に亘り軸挿通孔16bと同心状の環状溝か
らなる嵌合部43が形成され、この嵌合部43に、上記
シャフト18近傍のプロペラ19のボス部後面35bと
摺接してケーシング16の前壁部16aとプロペラ19
のボス部後面35bとの間の間隙を全周に亘って覆う内
部シール44が嵌合固定されている。すなわち、この内
部シール44は、例えば弾性を持ったゴムからなる環状
のもので、その前面内周端部には、前方に向かって半径
方向外側に向かうようにテーパ状に傾斜する薄肉のリッ
プ部44aが全周に亘り設けられ、そのリップ部44a
の先端部(前端部)はプロペラ19のボス部後面35b
に圧接して変形した状態で摺接している。
【0037】次に、本実施形態に係る水中ミキサ24の
作動について説明する。チェーン25に沿って設けられ
ている電力ケーブル22を介して、モータ17へ電力を
供給することにより、モータ17のロータ28がシャフ
ト18と共に一体的に回転作動する。そして、このシャ
フト18の回転によりプロペラ19が回転して、プロペ
ラ19後方の水を前方へ流すことにより、貯留水中に旋
回流が発生する。このような旋回流により、水槽P内の
貯留水を攪拌して浄化を促進させる。
【0038】そして、上記プロペラ19により発生した
水流は、ケーシング16の前壁部16a外周部とプロペ
ラ19のボス部35外周部とに沿って流動するため、こ
の水流は、ケーシング16の前壁部16a外周部とプロ
ペラ19のボス部35外周部との間の間隙に入り込もう
とする。
【0039】しかし、本実施形態では、上記ケーシング
16の前壁部16a外周部とプロペラ19のボス部35
外周部との間隙を全周に亘って覆うように外部シール4
0が設けられているため、この間隙に水流が入り込むこ
とはなく、水流に混入した異物がその間隙内に侵入して
回転するボス部35やシャフト18の露出部へ絡みつく
ことを効果的に抑制することができる。このことで、貯
留水中の異物がメカニカルシール30まで侵入すること
を効果的に阻止し、異物によるメカニカルシール30の
損傷を確実に防ぐことができる。
【0040】そのとき、ボス部35外周部と外部シール
40とが略面一となるように連続しており、両者間にく
びれ部分がないため、くびれ部分に貯留水中の異物が溜
まるのを防ぐことができる。また、外部シール40はプ
ロペラ19のボス部35の段部42とゴムの弾性による
適切な力で摺接しているため、ボス部35つまりプロペ
ラ19の回転に悪影響を及ぼすことはない。さらに、外
部シール40の材質がゴムであることから耐久性が優れ
ている。
【0041】さらに、ケーシング16の前壁部16aに
は内部シール44が嵌合され、そのリップ部44aがプ
ロペラ19のボス部後面35bと摺接しているため、万
一、上記外部シールを異物が通過したとしても、その異
物がプロペラのボス部又は出力軸の露出部に絡むことは
内部シールによって防止することができる。よって、ケ
ーシング16の前壁部16aとプロペラ19のボス部後
面35bとの間の間隙に異物が入り込むのをさらに確実
に防ぐことができる。
【0042】尚、本実施形態では、内部シール44は、
嵌合式となっているために、交換が容易となっている。
【0043】また、本実施形態では、外部シール40を
ケーシング16の前壁部16a側に取付固定している
が、逆に外部シールをプロペラ19のボス部35側に取
付固定し、その突出部をケーシング16の前壁部16a
と摺接させる構造を採ってもよい。
【0044】また、本実施形態では、内部シール44を
ケーシング16の前壁部16a側に嵌合固定している
が、逆に内部シールをプロペラ19のボス部後面35b
側に嵌合固定し、内部シールをケーシング16の前壁部
16aと摺接させる構造に変更してもよく、上記実施形
態と同様の作用が得られる。
【0045】さらに、本実施形態では、外部シール40
と内部シール44とを併用しているが、いずれか一方の
みを使用してもよい。しかしながら、異物の侵入による
水中ミキサの故障を効果的に防ぐためには、上記実施形
態のように外部シール40と内部シール44とを併用す
ることが望ましい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、水中ミキサにおけるケーシング前壁部の外周部とプ
ロペラのボス部外周部との間の間隙を全周に亘って覆う
外部シールを設けた。また、請求項2の発明では、水中
ミキサの出力軸近傍のケーシング前壁部とプロペラのボ
ス部後面との間の出力軸を全周に亘って覆う内部シール
を設けた。従って、これらの発明によれば、ケーシング
の前壁部とプロペラのボス部後面との間の間隙に貯留水
中の異物が入り込もうとするのを阻止することができ、
水中ミキサの能力低下や故障等の発生を防いで、その作
動信頼性を長期間に亘り安定して向上させることができ
る。
【0047】請求項3の発明によると、上記外部シール
と内部シールとを併用したことで、貯留水中の異物がプ
ロペラのボス部又は出力軸の露出部に絡むことをさらに
確実に防止して、水中ミキサの作動信頼性をより一層向
上させることができる。
【0048】請求項4の発明によると、ケーシングの軸
挿通孔と出力軸との間をシールするメカニカルシールを
設けている構造としたことにより、異物によるメカニカ
ルシールの損傷を確実に防いで、その信頼性の向上や寿
命延長等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外部シール及びその周辺部を示す拡大断面図で
ある。
【図2】内部シール及びその周辺部を示す拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る水中ミキサを示す断面
図である。
【図4】水中ミキサの正面図である。
【図5】水中ミキサの貯水槽への設置状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
16 ケーシング 16a 前壁部 16b 軸挿通孔 17 モータ 18 シャフト 18a 先端部 19 プロペラ 24 水中ミキサ 30 メカニカルシール 35 ボス部 35b ボス部後面 40 外部シール 44 内部シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 昭則 兵庫県小野市匠台14 新明和工業株式会社 産機システム事業部内 (72)発明者 渡部 剛久 兵庫県小野市匠台14 新明和工業株式会社 産機システム事業部内 Fターム(参考) 4G037 DA02 DA30 EA03 4G078 AA13 AB20 BA01 CA23 DA19 EA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前壁に軸挿通孔が開口されたケーシング
    と、 上記ケーシング内に収容され、先端部が上記軸挿通孔を
    通ってケーシングの前壁外側に突出した出力軸を有する
    モータと、 上記出力軸の先端部にボス部にて回転一体に取り付けら
    れたプロペラとを備えた水中ミキサにおいて、 上記ケーシングの前壁部の外周部又はプロペラのボス部
    の外周部のいずれか一方に他方と摺接するように設けら
    れ、ケーシングの前壁部の外周部とプロペラのボス部の
    外周部との間の間隙を全周に亘って覆う外部シールを備
    えたことを特徴とする水中ミキサ。
  2. 【請求項2】 前壁に軸挿通孔が開口されたケーシング
    と、 上記ケーシング内に収容され、先端部が上記軸挿通孔を
    通ってケーシングの前壁外側に突出した出力軸を有する
    モータと、 上記出力軸の先端部にボス部にて回転一体に取り付けら
    れたプロペラとを備えた水中ミキサにおいて、 上記出力軸近傍のケーシングの前壁部又はプロペラのボ
    ス部後面のいずれか一方に他方と摺接するように設けら
    れ、ケーシングの前壁部とプロペラのボス部後面との間
    の間隙を全周に亘って覆う内部シールを備えたことを特
    徴とする水中ミキサ。
  3. 【請求項3】 請求項1の水中ミキサにおいて、 出力軸近傍のケーシングの前壁部又はプロペラのボス部
    後面のいずれか一方に他方と摺接するように設けられ、
    ケーシングの前壁部とプロペラのボス部後面との間の間
    隙を全周に亘って覆う内部シールを備えたことを特徴と
    する水中ミキサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つの水中ミキ
    サにおいて、 ケーシングの軸挿通孔と出力軸との間をシールするメカ
    ニカルシールが設けられていることを特徴とする水中ミ
    キサ。
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