JP2003028132A - 操作ワイヤの保護装置 - Google Patents

操作ワイヤの保護装置

Info

Publication number
JP2003028132A
JP2003028132A JP2001213354A JP2001213354A JP2003028132A JP 2003028132 A JP2003028132 A JP 2003028132A JP 2001213354 A JP2001213354 A JP 2001213354A JP 2001213354 A JP2001213354 A JP 2001213354A JP 2003028132 A JP2003028132 A JP 2003028132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
outer cable
cable
wire
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001213354A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuhiro Saito
徳広 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Yamato Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Kogyo Co Ltd filed Critical Yamato Kogyo Co Ltd
Priority to JP2001213354A priority Critical patent/JP2003028132A/ja
Publication of JP2003028132A publication Critical patent/JP2003028132A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flexible Shafts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作ワイヤを保護するためアウタケーブルの外
面へ取り付けられる保護管は、従来から軟いゴム質の管
で作られていた。そのため螺旋管の外面を合成樹脂製の
被覆で覆って作られたアウタケーブルの外面に保護管を
かぶせる作業が容易でなかった。 【解決手段】螺旋管を合成樹脂被覆で覆って構成したア
ウタケーブルと、そのアウタケーブル内へ摺動自在に挿
通したインナーワイヤとを有する操作ワイヤにおいて、
前記アウタケーブルの外面にその外径よりやゝ大径の内
径をもつ金属製の保護管を嵌合させ、その金属管を屈曲
させて一部を内側へ膨出させ、前記合成樹脂被覆を外面
から押圧して抜け止めすることによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両のブレーキやアク
セルのペダルと、ブレーキやエンジン弁とを連結して遠
隔操作する用途に多用される操作ワイヤに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、操作ワイヤ10は図4(a)で
示すように、螺旋管からなるアウタケーブル80と、そ
の中へ摺動可能に挿通されるインナーワイヤ90とによ
って構成されており、前記アウタケーブル80の外面に
は合成樹脂製の皮膜81が設けられており、これによっ
て耐候性を増すとともに、外観上の美観を向上させてい
る。また、アウタケーブル80の端部近傍は、外面に管
状の端末金具82が嵌着され端末からの浸水を防ぐとと
もに、外観の向上を図っている。さらに、インナーワイ
ヤ90はステンレス製の単線あるいは撚り線からなり、
その端部には係合金具91が取り付けてある。
【0003】前記アウタケーブル80には、操作ワイヤ
10が車両の排気管のように、高熱となる部材に近接し
て使用されるときや、他の部材と摺擦し擦過傷を受ける
おそれのあるときには、図4(b)で示すように、前記
合成樹脂製の被覆81の外面へ肉厚の大きいゴム質の保
護管83を嵌着して遮熱し、溶融し易い樹脂材料を保護
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保護管83をアウタケーブル80の上へ固定する手段と
して、専ら、保護管83自体の弾力によりてアウタケー
ブル80の外面を締め付けることが行われていた。そこ
では保護管83をアウタケーブル80へ挿通し、あるい
は軸方向へ移動させるなどの組付け作業性がわるく、操
作ワイヤ10の生産性の向上を困難にしていた。
【0005】また、保護管83の材質をゴム質に代えて
ステンレス管など薄肉の金属管と代替することにより、
若干、組付け性を向上させることはできるものゝ、逆
に、車両の走行による振動で保護管83が被覆81上を
移動してしまう不具合を生じたので、これを防ぐため、
格別の固定手段を必要とし構造が複雑となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、螺旋管
を合成樹脂製の皮膜で覆って構成したアウタケーブル
と、そのアウタケーブル内へ摺動自在に挿通したインナ
ーワイヤとを有する操作ワイヤにおいて、前記アウタケ
ーブルの外面にその外径よりやゝ大径の内径をもつ金属
製の保護管を嵌合させ、その保護管を螺旋管とともに一
側へ屈曲させ、保護管によって前記皮膜を螺旋管の外面
へ押圧して変形させ抜け止めすることによって解決され
る。そこでは、前記金属製の保護管は前記アウタケーブ
ルの端末金具を兼用させるとよい。
【0007】
【作用】保護管はアウタケーブルの皮膜より大きい内径
を有するから、組立作業時に前記皮膜の上を軸方向へ移
動させることができる。保護管をアウタケーブルの所定
位置へ移動させた後、所定の角度に屈曲させると、アウ
タケーブルをなす螺旋管もこれに倣って屈曲し、保護管
の剛性によってその屈曲位置に保持される。このとき、
保護管の内面は屈曲に伴って前記皮膜を外方から押圧し
螺旋管との間で部分的に挟圧して皮膜厚さを圧縮する。
このパイプ断面がだ円に変形する現象を現場用語ではヒ
シャけると呼んでいる。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、図面によって本願実施の一
態様を説明する。図1、図2、図3中、10はこの発明
に係る操作ワイヤである。操作ワイヤ10はアウタケー
ブル11と、そこに挿通されたインナーワイヤ12とを
有する。アウタケーブル11は幅を狭く切断した長い鋼
鈑を螺旋形に巻回して作られた可撓性の管、すなわち、
螺旋管13からなっている。螺旋管はこのように作られ
ているから曲げ剛性が低く、外部から曲げ力が作用する
と円形の断面形状を大きく変化させることなく屈曲する
ことが可能である。
【0009】アウタケーブル11は、この螺旋管13を
骨格として、その外面を合成樹脂製の皮膜14によって
被覆して耐候性を増したものである。15は前記螺旋管
13の端部に射出成形して設けられた端部部材であり、
合成樹脂を成形して作られている。
【0010】インナーワイヤ12は細いステンレスの素
線を撚って作った索条からなり、前記螺旋管13の内面
へ挿通され、摺動可能に支持されるとともに、その両端
部には図示してない自動車のブレーキやクラッチの操作
子、あるいは従動子に連結するための係合金具16が取
り付けられている。なお、以上の構成は従来公知の操作
ケーブルの構成と大差はない。
【0011】こゝで、前記アウタケーブル11の外面に
は前記皮膜14を擦過傷や熱傷から守るため、局部的に
保護管20を嵌挿して保護することがある。保護管20
はステンレス板を塑性加工して作られたパイプ状のもの
で、肉厚の薄い比較的短い管からなり、その内径は前記
皮膜14の外径よりやゝ大きく作られている。よって、
保護管20をアウタケーブル11へ取り付けるには、ま
ず、皮膜14の外面へ挿め、所要の位置まで軸方向へ移
動させる。
【0012】次に、前記保護管20は皮膜14の外面へ
嵌着された後、アウタケーブル11とともにパイプベン
ダーにより、図1、図2で示す形状に、円弧状に折り曲
げられている。保護管20がこのような変形を受ける
と、図3で示すように、内側の面21が圧縮作用を受け
座屈して螺旋管13の曲がりと同心の円弧22より内側
へ入り込む。また、外側の面23が引張力を受けて同様
に軸線方向へ向けて曲げられ、螺旋管13の曲がりと同
心の円弧24より局部的に内側へ入り込む。いわゆるヒ
シャけるのである。
【0013】このとき皮膜14は内側が螺旋管13によ
って支承されているから、保護管20の変形した分だけ
局部的に圧縮され肉厚が減じる。すなわち、保護管20
は見掛け上、皮膜14へ食い込んだ形となるので、以
後、皮膜14上を移動することが出来なくなり、その位
置に固定されたことになる。最近のパイプベンダーはN
Cベンダーと呼ばれる数値制御多次元曲げが可能である
からこの技術は応用展開が容易であり、フレキシブルな
生産の自動化ができる。
【0014】以上のように、この実施態様によれば、保
護管20は金属製であるため、合成樹脂製の皮膜14と
の摩擦がゴム質の管に比して小さいこと、および内面が
皮膜14の外径より大きく作られていることから、外面
上を移動させることが容易になる。また、保護管20は
金属製であり剛性が高いことから、一旦、皮膜14とと
もに屈曲させれば、大きな外力が作用しない限り、その
形状が保持されるから前記した皮膜14上へ固定した状
態に置かれる。なお、この実施態様において保護管20
は図1で示すように、屈曲個所を2個設けて3次元曲げ
の例としてあるが、発明の構成上必須ではなく、屈曲個
所は1個あれば足りる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、アウタケーブ
ル上へ固定されるべき硬質の保護管が金属性であるか
ら、アウタケーブルの外面をなす合成樹脂製の被覆上へ
嵌め込み移動させる作業が容易である。また、その保護
管をアウタケーブルをなす螺旋管とともに折り曲げるだ
けで、アウタケーブル上に固定することができる。さら
に、螺旋管を折り曲げることから螺旋管と、その内部に
挿通されたインナーワイヤとが屈曲した部分の小さい面
積で挟持されるから、インナーワイヤを操作するときの
軽快性を損なうことなくガタつきが吸収される。請求項
2の発明によれば、硬質の保護管がアウタケーブルの端
部近傍へ取り付けられるときは、一端を内側へ曲げるこ
とによってアウタケーブルの端末金具を兼用することが
でき、操作ワイヤの端末構造が簡単になる。などの効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本願発明の一実施態様を示すもので、操
作ワイヤの部分外観図である。
【図2】その要部の断面図である。
【図3】図2中の矢視IIIを拡大して示す断面図であ
る。
【図4】従来の操作ワイヤを示す部分断面図である。
【符号の説明】
10・・・・操作ワイヤ 11・・・・アウタケーブル 12・・・・インナーワイヤ 13・・・・螺旋管 14・・・・皮膜 15・・・・端部部材 16・・・・係合金具 20・・・・保護管 21・・・・内側の面 22、24・・・・螺旋管13の曲がりと同心の円弧 23・・・・外側の面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋管を合成樹脂製の皮膜で覆って構成し
    たアウタケーブルと、そのアウタケーブル内へ摺動自在
    に挿通したインナーワイヤとを有する操作ワイヤにおい
    て、前記アウタケーブルの外面にその外径よりやゝ大径
    の内径をもつ金属製の保護管を嵌合させ、その保護管を
    螺旋管とともに一側へ屈曲させ、保護管によって前記皮
    膜を螺旋管の外面へ押圧して変形させ抜け止めしてなる
    保護装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記金属製の保護管は
    前記アウタケーブルの端末金具を兼ねている保護装置。
JP2001213354A 2001-07-13 2001-07-13 操作ワイヤの保護装置 Pending JP2003028132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213354A JP2003028132A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 操作ワイヤの保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213354A JP2003028132A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 操作ワイヤの保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003028132A true JP2003028132A (ja) 2003-01-29

Family

ID=19048346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001213354A Pending JP2003028132A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 操作ワイヤの保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003028132A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010096280A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Yamato Kogyo Kk 金属保護管付きボーデンケーブル及びその製造方法
JP4787380B1 (ja) * 2011-02-18 2011-10-05 克也 沢田 災害支援システム及び災害支援プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57190114A (en) * 1981-05-15 1982-11-22 Yamato Kogyo Kk Control cable manufacturing method
JPH0182314U (ja) * 1987-11-20 1989-06-01
JPH02212617A (ja) * 1989-02-13 1990-08-23 Nippon Cable Syst Inc コントロールケーブルの導管およびその製法
JPH0384410U (ja) * 1989-12-19 1991-08-27
JPH06322681A (ja) * 1993-05-14 1994-11-22 Cable Kogyo Kk 動力伝達ケーブル用アウタの製造方法及びそれに用いる製造装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57190114A (en) * 1981-05-15 1982-11-22 Yamato Kogyo Kk Control cable manufacturing method
JPH0182314U (ja) * 1987-11-20 1989-06-01
JPH02212617A (ja) * 1989-02-13 1990-08-23 Nippon Cable Syst Inc コントロールケーブルの導管およびその製法
JPH0384410U (ja) * 1989-12-19 1991-08-27
JPH06322681A (ja) * 1993-05-14 1994-11-22 Cable Kogyo Kk 動力伝達ケーブル用アウタの製造方法及びそれに用いる製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010096280A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Yamato Kogyo Kk 金属保護管付きボーデンケーブル及びその製造方法
JP4787380B1 (ja) * 2011-02-18 2011-10-05 克也 沢田 災害支援システム及び災害支援プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5862711A (en) Apparatus for sealing a bicycle control cable
JP2846289B2 (ja) パーキングブレーキケーブル用エンドフィッティング
CN104769245A (zh) 排气管带式夹
US5199320A (en) Remote control assembly with conduit anchor device
JP2003028132A (ja) 操作ワイヤの保護装置
JP2016183745A (ja) ボーデンケーブルの端末構造
KR100774255B1 (ko) 차량 케이블용 하니스 프로텍터
JP2006266295A (ja) ボールジョイント
CN108068779B (zh) 车辆用驻车拉索及其制造方法
JPS626332Y2 (ja)
JPS642965Y2 (ja)
KR970000636Y1 (ko) 자동차용 가속케이블(accelerator cable)의 결속용브라켓 결합구조
JPS63219908A (ja) コントロ−ルケ−ブル
JP2002213658A (ja) コイル補強ホース及びその製造方法
JP2598032Y2 (ja) スプリンクラー取り付け用フレキシブルチューブ
JPH0791429A (ja) コントロールケーブルの防振構造
JP2016213096A (ja) グロメット
JP2007321857A (ja) 配管継手
JPH06337084A (ja) 薄肉金属製フレキシブルチューブ
JPH0719381A (ja) ホース接続具
JP3024647U (ja) コントロールケーブル
JPH03275339A (ja) 曲がりゴムホースの製造方法
JP2020051505A (ja) ケーブル装置及びその製造方法
JPS6126643Y2 (ja)
JP2607474Y2 (ja) ホース

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20070509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101012