JP2003025938A - 事故時の移動体規制システム - Google Patents

事故時の移動体規制システム

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JP2003025938A
JP2003025938A JP2001213614A JP2001213614A JP2003025938A JP 2003025938 A JP2003025938 A JP 2003025938A JP 2001213614 A JP2001213614 A JP 2001213614A JP 2001213614 A JP2001213614 A JP 2001213614A JP 2003025938 A JP2003025938 A JP 2003025938A
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contact
accident
signal
moving body
regulation
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JP2001213614A
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English (en)
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Hitoshi Tamegai
仁志 為貝
Hiroyuki Takahashi
弘行 高橋
Naoyuki Hikita
尚之 疋田
Kenji Kamijo
賢治 上條
Mitsuhiro Yoshimoto
光洋 吉本
Tomoko Kitagawa
朋子 北川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両同士の接触事故又は電柱等の固定体と車両
との接触事故を生じたとき、その事故を起こした車両の
逃走を防止する。 【解決手段】車両(又は固定体)1に接触感知手段3を
設けて、接触を生じたときに接触信号を外部に発信する
ようにし、車両(又は固定体)1は、自身の接触感知手
段が接触を感知し且つ相手車両1から発信された接触信
号を受信したときに、相手車両1との接触事故が発生し
たと判定し、相手車両1の移動をエンジン停止等によっ
て規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の移動体と
移動体との接触、又は移動体と固定体との接触を生じた
ときに、その接触を起こした移動体の移動を規制する事
故時の移動体規制システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突事故発生時に、車両に搭載し
た緊急通報装置により車両の現在地等の情報を緊急サー
ビスセンターへ自動的に通報するという車両緊急情報シ
ステムの提案はある。例えば特開2000−28084
3号公報には、ドアの開閉にキーに代えて筆跡、指紋又
は声紋を用いることにより、緊急通報時の車両使用者を
判定することが記載されている。また、同公報には、事
故発生時に緊急サービスセンターが緊急通報に基づいて
当該車両のエンジン制御装置やブレーキ制御装置を制御
して減速や停止をさせること、すなわち、車両が故障し
て高速走行することを阻止すること、或いは車両盗難時
の犯人の逃亡を阻止することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記緊急通報
システムの場合、車両の衝突事故発生時、緊急通報を発
した当該車両の移動は規制することができるものの、衝
突の相手車両の移動に規制をかけることはできない。す
なわち、例えば当て逃げを阻止することができない。
【0004】本発明の課題は、車両等の移動体同士の接
触事故発生時に、或いはガードレール、電柱等の固定体
に対する移動体の接触事故発生時に、その接触事故に遇
った当事者(端的には移動体であるが、固定体を含
む。)が自身で又は第三者を介して当該事故の相手側移
動体の移動を規制できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、接触事故発生時に当事者(移動体同士又は
移動体と固定体と)が互いに接触信号を発するように
し、自己の接触信号と相手側移動体の接触信号とに基づ
いて事故判定を行ない、当該相手側移動体の移動を規制
するようにしたものである。
【0006】すなわち、請求項1に係る発明は、移動体
と移動体との接触を生じたときに、その接触を起こした
移動体の移動を規制する事故時の移動体規制システムで
あって、上記各移動体に設けられ、他の移動体との間で
通信を行なうための通信手段と、上記各移動体に設けら
れ、上記接触を生じたときに接触信号を発するととも
に、該接触信号が上記通信手段を介して外部にも発信さ
れるようにする接触感知手段と、上記各移動体に設けら
れ、各々の上記接触感知手段が発する接触信号と、各々
の上記通信手段によって受信した他の移動体からの接触
信号とに基づいて、当該他の移動体との間に接触事故を
発生したか否かの判定を行なう事故判定手段と、上記各
移動体に設けられ、上記事故判定手段により接触事故の
発生が判定されたときに当該接触の相手側移動体に対し
てその移動に規制をかけるための規制信号を上記通信手
段によって与える規制手段とを備えていることを特徴と
する。
【0007】従って、移動体同士の接触を生ずると、各
々の接触感知手段が接触信号を発すると共に、各々の通
信手段が外部に接触信号を発することになる。また、各
移動体の事故判定手段は、各々の接触感知手段が発する
接触信号と、各々の通信手段が受信する他の移動体から
の接触信号とに基づいて、当該他の移動体との間で接触
事故を発生したか否かを判定する。そうして、事故発生
が判定されたときは、各移動体の規制手段が相手側移動
体の移動に規制をかける。
【0008】よって、事故の相手側移動体が事故を起こ
したまま事故現場から勝手に移動すること、すなわち、
当て逃げないしはひき逃げをすること、或いはガードレ
ール、道路標識等の器物に損傷を加えたまま逃亡するこ
とを防ぐことができる。
【0009】なお、移動規制は、相手側移動体の駆動を
不能にする、その駆動力を低減させる他、例えば相手側
移動体の警報器を強制的に鳴動させる等、移動体の正常
な運転を妨げることを含む。この点は他の発明も同じで
ある。
【0010】請求項2に係る発明は、移動体と固定体と
の接触を生じたときに、その接触を起こした移動体の移
動を規制する事故時の移動体規制システムであって、上
記移動体及び固定体の各々に設けられ、互いに通信を行
なうための通信手段と、上記移動体に設けられ、上記接
触を生じたときに接触信号を発するとともに、該接触信
号が上記通信手段を介して上記固定体にも発信されるよ
うにする接触感知手段と、上記固定体に設けられ、上記
接触を生じたときに接触信号を発する接触感知手段と、
上記固定体に設けられ、該固定体の接触感知手段が発す
る接触信号と、上記通信手段によって受信した移動体か
らの接触信号とに基づいて、該移動体との間に接触事故
を発生したか否かの判定を行なう事故判定手段と、上記
固定体に設けられ、上記事故判定手段により接触事故の
発生が判定されたときに当該接触の相手側移動体に対し
てその移動に規制をかけるための規制信号を上記通信手
段によって与える規制手段とを備えていることを特徴と
する。
【0011】従って、移動体と固定体との間で接触を生
ずると、各々の接触感知手段が接触信号を発すると共
に、移動体の通信手段が外部に接触信号を発することに
なる。固定体の事故判定手段は、該固定体の接触感知手
段が発する接触信号と、該固定体の通信手段が受信する
移動体の接触信号とに基づいて、該移動体との間で接触
事故を発生したか否かを判定する。そうして、事故発生
が判定されたときは、固定体の規制手段が相手側移動体
の移動に規制をかける。
【0012】よって、事故の相手側移動体が事故を起こ
したまま事故現場から勝手に移動すること、すなわち、
当て逃げないしはひき逃げをすること、或いはガードレ
ール、道路標識等の器物に損傷を加えたまま逃亡するこ
とを防ぐことができる。
【0013】請求項3に係る発明は、移動体と移動体と
の接触との接触を生じたときに、その接触を起こした移
動体の移動を、当該接触発生地域を管轄する固定基地局
によって規制する事故時の移動体規制システムであっ
て、上記各移動体及び固定基地局の各々に設けられ、互
いに通信を行なうための通信手段と、上記各移動体に設
けられ、上記接触を生じたときに接触信号を発するとと
もに、該接触信号が上記通信手段を介して外部にも発信
されるようにする接触感知手段と、上記各移動体に設け
られ、該移動体の接触感知手段が発する接触信号と、上
記通信手段によって受信した他の移動体からの接触信号
とに基づいて、当該他の移動体との間に接触事故を発生
したか否かの判定を行なうとともに、事故発生を判定し
たときにその判定結果が上記通信手段を介して上記固定
基地局に送信されるようにする事故判定手段と、上記固
定基地局に設けられ、上記移動体から送信された判定結
果を受けて当該接触の相手側移動体に対してその移動に
規制をかけるための規制信号を上記通信手段によって与
える規制手段とを備えていることを特徴とする。
【0014】また、請求項4に係る発明は、移動体と固
定体との接触との接触を生じたときに、その接触を起こ
した移動体の移動を、当該接触発生地域を管轄する固定
基地局によって規制する事故時の移動体規制システムで
あって、上記移動体、固定体及び固定基地局の各々に設
けられ、互いに通信を行なうための通信手段と、上記移
動体に設けられ、上記接触を生じたときに接触信号を発
するとともに、該接触信号が上記通信手段を介して外部
にも発信されるようにする接触感知手段と、上記固定体
に設けられ、上記接触を生じたときに接触信号を発する
接触感知手段と、上記固定体に設けられ、該固定体の接
触感知手段が発する接触信号と、上記通信手段によって
受信した上記移動体からの接触信号とに基づいて、該移
動体との間に接触事故を発生したか否かの判定を行なう
とともに、事故発生を判定したときにその判定結果が上
記通信手段を介して上記固定基地局に送信されるように
する事故判定手段と、上記固定基地局に設けられ、上記
固定体から送信された判定結果を受けて当該接触の相手
側移動体に対してその移動に規制をかけるための規制信
号を上記通信手段によって与える規制手段とを備えてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項3及び請求項4の各発明の場合は、
移動体又は固定体の事故判定手段が事故発生を判定した
とき、この移動体又は固定体から当該事故発生地域を管
轄する固定基地局に事故が通報され、当該事故の相手側
移動体の移動に事故の当事者(移動体又は固定体)では
なく、第三者である固定基地局が規制をかけることにな
る。
【0016】従って、請求項1及び請求項2の各発明と
同様に、事故の相手側移動体が事故を起こしたまま事故
現場から勝手に移動すること、すなわち、当て逃げない
しはひき逃げをすること、或いはガードレール、道路標
識等の器物に損傷を加えたまま逃亡することを防ぐこと
ができる。そうして、その移動規制をかけるのはその地
域を管轄する固定基地局であるから、当事者同士の勝手
な移動規制はなく、移動規制による交通混乱を避ける上
で有利になる。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一に記載されている事故時の移動体規制
システムにおいて、上記規制手段による移動規制は、移
動体の移動を禁止するものであることを特徴とする。
【0018】これにより、相手側移動体の当て逃げやひ
き逃げ、或いは器物に損傷を加えたままの逃亡を防ぐこ
とができるとともに、事故現場が保存され、事後の事故
原因等の検証が容易になる。
【0019】請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一に記載されている事故時の移動体規制
システムにおいて、上記規制手段による移動規制は、移
動体の移動を所定範囲内に制限するものであることを特
徴とする。
【0020】これにより、当該事故の相手側移動体は所
定範囲内において他の移動体等の交通に支障がない場所
や、事故後の二次的(派生的)災害を生じない場所、或
いは乗員救助に適した場所に移動することが可能にな
り、当て逃げやひき逃げ、或いは器物に損傷を加えたま
まの逃亡を防ぎながら、適切な事後処理を行なうことが
できる。
【0021】請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求
項6のいずれか一に記載されている事故時の移動体規制
システムにおいて、当該接触の当事者以外の機関に上記
移動規制を解除する解除手段が設けられていることを特
徴とする。
【0022】これにより、さらに、当事者同士で勝手に
移動規制が解除されたり、事故現場から離れた固定基地
局が現場を把握できないまま移動規制を解除してしまっ
たりすることが避けられ、例えば、現場検証ないしは事
故の記録に有利になり、或いは火事その他の災害発生
時、救急時には移動規制の緊急解除を行なって二次的な
事故、特に人為的ミスによる二次的事故を防ぐ上で有利
になる。
【0023】請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求
項6のいずれか一に記載されている事故時の移動体規制
システムにおいて、上記規制手段は、上記接触事故の現
場の状況を上記移動規制のために判定する判定手段を備
え、異なる2種以上の規制方式のうちから前記判定手段
によって判定される現場の状況に応じて規制方式を選択
することを特徴とする。
【0024】これにより、例えば、接触事故に関係がな
い他の移動体等の交通に支障がないときは当該接触事故
を起こした相手側移動体の移動を完全に禁止する規制方
式を選択し、火災発生のおそれや、交通の妨げになる可
能性があるときは所定範囲内での移動を許容するような
規制方式を選択するなど、事故現場の状況に応じて適切
な移動規制を行なうことができるようになる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2の
各発明によれば、移動体又は固定体に移動体が接触した
とき、該移動体又は固定体の接触感知手段が発する接触
信号と、接触の相手側移動体から発信される接触信号と
に基づいて、該相手側移動体との間で接触事故を発生し
たか否かを判定し、事故発生が判定されたときに、当該
移動体又は固定体から相手側移動体に移動規制をかける
ようにしたから、相手側移動体が当て逃げやひき逃げ、
或いは器物に損傷を加えたままの逃亡をすることを防ぐ
ことができる。
【0026】請求項3及び請求項4の各発明によれば、
移動体又は固定体に移動体が接触したとき、該移動体又
は固定体の接触感知手段が発する接触信号と、接触の相
手側移動体から発信される接触信号とに基づいて、該相
手側移動体との間で接触事故を発生したか否かを判定
し、事故発生が判定されたときに、固定基地局に通報し
て該固定基地局を介して相手側移動体に移動規制をかけ
るようにしたから、請求項1及び請求項2の各発明と同
様に、相手側移動体が当て逃げやひき逃げ、或いは器物
に損傷を加えたままの逃亡をすることを防ぐことができ
るとともに、当事者同士の勝手な移動規制による交通混
乱を避ける上で有利になる。
【0027】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれか一に記載されている事故時の移動
体規制システムにおいて、上記規制手段による移動規制
は、移動体の移動を禁止するものであるから、移動体の
当て逃げやひき逃げ、或いは器物に損傷を加えたままの
逃亡を防ぐことができるとともに、事故現場が保存さ
れ、事後の事故原因等の検証が容易になる。
【0028】請求項5に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれか一に記載されている事故時の移動
体規制システムにおいて、上記規制手段による移動規制
は、移動体の移動を所定範囲内に制限するものであるか
ら、移動体の当て逃げやひき逃げ、或いは器物に損傷を
加えたままの逃亡を防ぎながら、適切な事後処理を行な
うことができる。
【0029】請求項7に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項6のいずれか一に記載されている事故時の移動
体規制システムにおいて、当該接触の当事者以外の機関
に上記移動規制を解除する解除手段が設けられているか
ら、さらに、移動規制が勝手に解除されることが防が
れ、現場検証ないしは事故の記録に有利になり、或いは
必要に応じて移動規制の緊急解除を行なって二次的な事
故を防ぐ上で有利になる。
【0030】請求項8に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項6のいずれか一に記載されている事故時の移動
体規制システムにおいて、上記規制手段は、上記接触事
故の現場の状況を上記移動規制のために判定する判定手
段を備え、異なる2種以上の規制方式のうちから前記判
定手段によって判定される現場の状況に応じて規制方式
を選択するから、事故現場の状況に応じて適切な移動規
制を行なうことができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0032】<実施形態1>本実施形態は、図1に示す
ように移動体としての車両(自動車)1,1間に接触を
生じたときに、互いに相手車両1の移動を規制するよう
にした事故時の移動体規制システムに関する。
【0033】図2に示すように、各車両1には、上記接
触を生じたときに該接触を感知して接触信号を発する接
触感知手段3と、該接触信号の車外への発信、当該接触
の相手車両1から発信された接触信号の受信など車外と
の通信を行なうための通信手段4と、上記接触感知手段
3が発する接触信号と上記通信手段4で受信された相手
車両1からの接触信号とに基づいて該相手車両1との間
に接触事故を発生したか否かの判定を行なう事故判定手
段6と、該事故判定手段6により接触事故の発生が判定
されたときに自車両1の駆動手段7に移動規制信号(駆
動停止信号又は駆動力低減信号)を出力する一方、相手
車両1へも同様の移動規制信号を出力する規制手段8と
が設けられている。
【0034】接触感知手段3は、車両1に一定以上の衝
撃が加わったことを検出する重力加速度センサによって
構成することができる。全方位の重力加速度を検出する
センサであれば、車体の1箇所に設けるだけでもよい
が、2箇所以上に設けることが好ましい。また、前後方
向の重力加速度センサと左右方向の重力加速度センサと
を組み合わせて設けてもよい。或いは、接触による車体
の歪みを検出する歪みセンサによって接触感知手段3を
構成することができ、そのような歪みセンサをバンパそ
の他の車体各部に複数配置して接触を感知することがで
きる。
【0035】通信手段4は、車両間で自律的に通信リン
ク又は通信ネットワークを形成しミリ波、赤外線、レー
ザー等の通信媒体を用いて情報を送受信し合う車載通信
機により構成されている。事故判定手段6及び規制手段
8は、マイクロコンピュータを用いて構成されている。
規制信号を受ける駆動手段7は、エンジンに限らず、当
該車両1の移動規制が目的であるから広く、例えば車輪
の制動装置であってもよい。
【0036】事故判定手段6は、接触事故発生の判定条
件として、自車両1の接触感知手段3が接触信号を発し
たこと、並びに自車両1の通信手段4が他車両1から発
信された接触信号を受信したことを必要とするが、この
実施形態ではさらに受信した接触信号の電界強度が所定
値を越えることを判定条件とする。すなわち、他車両1
から接触信号を受信しても、その電界強度が低い場合
は、誤受信か又は自車両1に接触していない他の車両か
ら発信された接触信号と考えられるからである。当該電
界強度が所定値を越える場合はその接触信号を発信した
車両1が接触事故の相手であると判定することができ
る。
【0037】規制手段8は、事故発生判定を受けて自車
両1の駆動手段7に移動規制信号を出力する一方、相手
車両1から通信手段4を介して移動規制信号が与えられ
たときも自車両1の駆動手段7に移動規制信号を出力す
る。車両1の駆動を停止させるときは、例えばそのエン
ジンを制御するマイクロコンピュータのCPUに作動停
止信号を与えることになる。もちろん、エンジン出力調
節手段としての電動スロットル弁に全閉信号を与える、
或いはエンジン出力調節手段としてのエンジンの燃料供
給装置に供給停止信号を与える、或いは車輪の制動力調
節手段に制動信号を与えることにより、車両1の駆動を
停止させるようにしてもよい。また、規制手段8によっ
て車両1の駆動力を減ずるときは、上記電動スロットル
弁の開度低減、燃料供給量の低減、或いは車輪への制動
力の付与によって実行することができる。
【0038】また、本実施形態では、警察当局2に車両
1の規制手段8に対して通信手段9により規制解除信号
を与える解除手段10が設けられている。この通信手段
9及び解除手段10は警察のパトロールカーに設ければ
よい。
【0039】次に本実施形態の一例を図3及び図4に示
す制御フローに基づいて説明する。
【0040】図3は接触事故を起こした相手車両1の移
動規制を行なう場合であり、スタート後のステップA1
において自車両1の接触感知手段3が接触を感知すると
ステップA2に進み、通信手段4によって車外に接触信
号を発信する。続くステップA3において他車両1が発
信する接触信号を受信したか否かを判定し、所定時間
(例えば数秒)内に受信しない場合は自車両1の接触感
知手段3の誤作動として当該規制制御を終了する(ステ
ップA4)。
【0041】上記ステップA3において他車両1から接
触信号を所定時間内に受信したときはステップA5に進
み、その受信した接触信号の電界強度が所定値を越える
か否かを判定する。所定値以下である場合は、誤受信、
又は自車両1が接触していない他の離れた位置に存する
車両から発信された接触信号である(自車両1に関係が
ない)として当該規制制御を終了する。上記接触信号の
電界強度が所定値を越える場合はステップA6に進み、
その接触信号の発信元が自車両1との接触事故の相手車
両1であると判断し、ステップA7に進んで当該相手車
両1に移動規制信号を送信する。この移動規制は警察当
局の解除信号によって解除される。
【0042】従って、車両同士の接触事故があったと
き、相手車両が事故現場から勝手に移動すること、すな
わち、当て逃げないしはひき逃げをすることを防ぐこと
ができる。そうして、上記規制信号として相手車両1に
その駆動を停止せしめる信号を与えるようにしたとき
は、事故現場がそのまま保存されることになり、事後の
事故原因等の検証が容易になる。また、警察当局の解除
信号によって当該移動規制を解除するようにしたとき
は、警察当局の現場検証が済むまで事故現場を保存する
ことができる。或いは火事その他の災害発生時、救急時
には移動規制の緊急解除を行なって二次的な事故、特に
人為的ミスによる二次的事故を防ぐ上で有利になる。
【0043】図4は上述の接触事故を生じたときの自車
両1の移動に自己規制をかける制御フローを示す。スタ
ート後のステップB1において、自車両1の接触感知手
段3が接触を感知するとステップB2に進み、他車両1
が発信する接触信号を受信したか否かを判定する。所定
時間(例えば数秒)内に受信しない場合は自車両1の接
触感知手段3の誤作動として当該規制制御を終了する
(ステップB3)。
【0044】上記ステップB2において他車両1から接
触信号を所定時間内に受信したときはステップB4に進
み、自車両1の駆動手段7に移動規制信号(この例では
エンジン停止信号)を与えて自車両1の移動を不能にす
る。続くステップB5において警察当局の解除手段10
からの解除信号を受信すると、ステップB6に進んで規
制信号を解除してエンジンの再始動を許可し、自車両1
の移動を可能にする。
【0045】従って、車両同士の接触事故を生じたとき
は、相手車両1の移動規制を行なうだけでなく、自車両
1の移動規制をも行なうことになり、これにより、事故
現場が保存され、事故原因等の検証が容易になる。
【0046】また、接触事故発生時に単に車両相互間で
相手車両の移動規制を行なうようにシステムを組んだだ
けでは、当該事故によって一方の車両のシステムが破壊
されたときは、いずれか一方の車両だけに移動規制がか
かることになるが、本実施形態では自車両1の移動規制
を自車側でも行なうようにしているから、接触事故を起
こした両車両に移動規制をかける上で有利になる。
【0047】なお、本実施形態は車両同士の接触事故の
場合に関するが、電柱、ガードレール等の固定体と車両
との接触事故においても、固定体に同様の接触感知手
段、通信手段、事故判定手段、規制手段を設けることに
よって、固定体側から車両に対して移動規制をかけるこ
とができる。
【0048】<実施形態2>本実施形態は、図5に示す
ように移動体である車両1と電柱等の固定体11との接
触事故時の移動体規制システムに関し、当該接触事故が
発生した地域の交通を管轄する固定基地局(交通管制セ
ンター)12を介して車両1の移動規制を行なうもので
ある。固定体11には当該システムを構成するセンサ等
の機器がボックス11aに収容して設けられている。
【0049】図6に示すように、固定体11には、上記
接触を生じたときに該接触を感知して接触信号を発する
接触感知手段13と、該接触信号の車外への発信、当該
接触の相手車両1から発信された接触信号の受信など車
外との通信を行なうための通信手段14と、上記接触感
知手段13が発する接触信号と上記通信手段14で受信
された相手車両1からの接触信号とに基づいて該相手車
両1との間に接触事故を発生したか否かの判定を行なう
事故判定手段16と、該事故判定手段16により接触事
故の発生が判定されたときに通信手段14を介して固定
基地局12に相手車両1の移動規制要求信号を与える規
制手段18とが設けられている。
【0050】固定基地局12には、車両1や固定体11
との間で通信を行なうための通信手段24と、固定体1
1から通信手段24を介して移動規制要求信号を受けた
ときに事故現場の状況を判定する状況判定手段25と、
該状況判定手段25で判定された状況に応じて車両1の
移動規制方式の選択及びその解除を行なう規制方式の選
択・解除手段26とが設けられている。この状況判定手
段25及び規制方式の選択・解除手段26が規制手段を
構成している。
【0051】車両1には、上記接触を生じたときに該接
触を感知して接触信号を発する接触感知手段3と、該接
触信号の車外への発信、固定基地局11からの規制信号
及び解除信号の受信など車外との通信を行なうための通
信手段4と、固定基地局11からの規制信号及び解除信
号に基づいて自車両1の移動の規制及びその解除を行な
う規制手段8とが設けられている。規制手段8は、自車
両1の駆動手段7を制御する駆動制御部27と、自車両
1が事故現場から所定範囲(所定距離)内に存するか否
かを判定する位置判定部28と、この位置判定部28に
よって自車両1が事故現場から所定距離以上に離れたと
き車内及び車外に警報を発する警報部29とを備えてい
る。
【0052】さらに、車両1には、接触感知手段3が接
触信号を発したこと、通信手段4が固定体11から発信
された接触信号を受信したこと、並びにこの受信した接
触信号の電界強度が所定値を越えることを条件に接触事
故発生の判定する事故判定手段6が設けられている。固
定体11から発信された接触信号の受信によって、自車
両が事故を発生したことを把握することができるもので
ある。
【0053】上記接触感知手段3,13、通信手段4,
14,24及び駆動手段7は実施形態1の接触感知手段
3、通信手段4及び駆動手段7と同様に構成することが
できる。
【0054】固定体11の事故判定手段16及び規制手
段18はマイクロコンピュータを用いて構成されてい
る。すなわち、事故判定手段16は、接触感知手段13
が接触信号を発したこと、通信手段14が車両1から発
信された接触信号を受信したことを接触事故発生の判定
条件とするが、さらに受信した接触信号の電界強度が所
定値を越えることも判定条件とする。この点は実施形態
1の事故判定手段6と同じである。規制手段18は、固
定基地局12から後述する規制許可信号1又は2を受信
したときは、それらの許可信号に対応する移動規制信号
1又は2を車両1へ送信する。
【0055】固定基地局12の状況判定手段25及び規
制方式の選択・解除手段26はマイクロコンピュータを
用いて構成されている。すなわち、状況判定手段25
は、道路に設けられたセンサで車両の存在、速度等を検
出して収集した情報と、事故現場の道路の幅員構成、直
線距離の長さ、幅員と沿道の建物や街路樹の高さ、大き
さとのバランスなど道路要素に関する情報とに基づい
て、事故車両1を直ちに移動させずとも他の車両等の交
通に大きな支障を与えない状況か否かの判定を行なうも
のである。具体的には、固定体11の周辺道路の交通量
が多いか否か、周辺道路から事故現場の見通しが良いか
否かの判定を行なう。
【0056】規制方式の選択・解除手段26は、状況判
定手段25が固定体周辺の交通量が多いと判定したと
き、又は周辺道路からの見通しが悪いと判定したときに
は、事故車両1の移動を微速走行に限定する規制方式を
選択して規制許可信号2を固定体11へ送信し、そのい
ずれの判定でもないときは事故車両1の走行を不能にす
る規制方式を選択して規制許可信号1を固定体11へ送
信する。また、所定の解除事由が発生したときは車両1
に対して移動規制の解除信号を送信するように構成され
ている。解除事由としては、警察当局から解除指令が出
たこと、火災等の二次災害の危険があり、事故現場から
避難する必要を生じたこと、規制許可信号の送信から所
定時間(例えば1時間)を経過したこと等がある。
【0057】車両1の事故判定手段6及び規制手段8は
マイクロコンピュータを用いて構成されている。規制手
段8の駆動制御部27は、固定体11から移動規制信号
1を受けたときは駆動手段7に車両1の駆動停止信号を
与え、固定体11から移動規制信号2を受けたときは駆
動手段7に車両1の駆動力を減ずる信号を与えるように
構成されている。また、駆動制御部27は、自車両1の
事故判定手段6の事故発生判定を受けて駆動手段7に車
両1の駆動力を減ずる規制信号を与えるようになってい
る。但し、事故発生判定に基づく規制信号よりも、固定
体11からの規制信号が優先するように構成されてい
る。
【0058】規制手段8の位置判定部28は、自車両1
の現在地検出手段を利用して、接触事故を起こしたとき
の自車位置を基準にして現位置が所定範囲内に存するか
否かを判定するものである。現在地検出手段としては、
GPS(グローバルポジショニングシステム)を利用し
た衛星航法、車両の方位と移動距離とを連続的に計測
し、相対的な位置を計算していく自立航法(推測航
法)、或いは固定体11に電波標識を設置し該電波信号
を受信して位置を検出する近接無線航法を採用すること
ができる。
【0059】次に本実施形態の一例を図7乃至図9に示
す制御フローに基づいて説明する。
【0060】図7は固定体11での制御フローを示し、
スタート後のステップC1において接触感知手段13が
接触を感知するとステップC2に進み、通信手段14に
よって固定体外に接触信号を発信する。続くステップC
3において固定体外(車両1)が発信する接触信号を受
信したか否かを判定し、所定時間(例えば数秒)内に受
信しない場合は接触感知手段13の誤作動として当該規
制制御を終了する(ステップC4)。
【0061】上記ステップC3において接触信号を所定
時間内に受信したときはステップC5に進み、その受信
した接触信号の電界強度が所定値を越えるか否かを判定
する。所定値以下である場合は、誤受信、又は固定体1
1から離れた位置に存する他の車両から発信された接触
信号である(当該接触事故に関係がない)として当該規
制制御を終了する。上記接触信号の電界強度が所定値を
越える場合はステップC6に進み、その接触信号の発信
元が接触事故の相手車両1であると判断し、ステップC
7に進んで固定基地局12に移動規制の要求信号を送信
する。
【0062】続くステップC8において固定基地局12
から規制許可信号1を受信したか否かを判定し、その信
号1を受信したときはステップC9に進んで当該車両1
に対して移動規制信号1を発信する。ステップC8にお
いて規制許可信号1を受信しないときはステップC10
に進み、規制許可信号2を受信したか否かを判定する。
規制許可信号2を受信したときはステップC11に進ん
で当該車両1に対して移動規制信号2を発信する。固定
基地局12への規制要求信号の送信後、所定時間(例え
ば数分)を経過しても規制許可信号を受信しないときは
制御を終了する(ステップC12)。
【0063】なお、ステップC2において固定体外へ接
触信号を発信するのは、接触事故を起こした車両1に、
この固定体11からの接触信号と自車両1の接触感知手
段3の接触信号とに基づいて事故判定を行なわせ、その
判定結果に基づいて規制手段8により自車両1の移動を
自己規制させるためである。
【0064】図8は固定基地局12での制御フローを示
し、スタート後のステップD1において固定体11から
規制要求信号を受信したときはステップD2に進み、固
定体11の周辺道路は交通量が多いか否かを判定する。
交通量が多いときはステップD3に進んで規制許可信号
2を固定体11に送信する。交通量が少ないときはステ
ップD4に進んで固定体11の付近は周辺道路からみて
見通しが悪いか否かを判定する。見通しが悪いときはス
テップD5に進んで規制許可信号2を固定体11に送信
する。見通しが良いときはステップD6に進んで規制許
可信号1を固定体11に送信する。続くステップD7に
おいて所定の解除事由が発生したときはステップD8に
進んで当該車両1に対して解除信号を送信する。
【0065】図9は接触事故を起こした車両1での制御
フローを示し、スタート後のステップE1において自車
両1の接触感知手段3が接触を感知するとステップE2
に進み、通信手段4によって車外に接触信号を発信す
る。続くステップE3において車外、すなわち、固定体
11から移動規制信号1を受信したときはステップE4
に進み、自車両1の駆動手段7に駆動停止信号(この例
ではエンジン停止信号)を与えて自車両1の移動を不可
能にする。続くステップE5において固定基地局12か
ら解除信号を受信すると、ステップE6に進んで当該移
動規制を解除してエンジンの再始動を許可する、すなわ
ち、自車両1の移動を可能にする。
【0066】ステップE3において移動規制信号1を受
信しないときはステップE7に進んで固定体11から移
動規制信号2を受信したか否かを判定する。移動規制信
号2を受信したときはステップE8に進み、自車両1の
駆動手段7に駆動力を減ずる信号(この例ではエンジン
出力低減信号)を与え微速走行しかできないようにす
る。続くステップE9において固定基地局12から解除
信号を受信したときは、ステップE6に進んで当該移動
規制を解除してエンジンの再始動を許可する(自車両1
の移動を可能にする)。
【0067】ステップE9において解除信号を受信しな
いときはステップE10に進み、自車両1が事故現場か
ら所定範囲外へ移動したか否かを判定する。所定範囲外
へ移動しているときはステップE11に進んで車内外へ
警報を発する(車両の警報器を鳴動させる)。所定範囲
外へ移動していないときはステップE9に戻って固定基
地局12からの解除信号の受信の有無を判定する。ステ
ップE11において警報を発したときはステップE12
に進み、自車両1が事故現場から所定範囲内へ移動した
か(所定範囲内に戻ったか)否かを判定する。所定範囲
内に移動したときはステップE13に進んで当該警報を
解除し、ステップE5へ進む。
【0068】従って、車両1が固定体11に接触事故を
起こしたときは、固定体11側からの通報によって固定
基地局12が移動規制をすべきか否かを判断し、該固定
基地局12の許可に基づいて固定体11から当該車両1
に対する移動規制がかけられる。このため、接触事故を
起こした車両1が事故現場から勝手に移動すること、す
なわち、固定体11に損傷を加えたまま逃走することが
防止される。
【0069】また、車両1に対して移動規制をかけるべ
きか否かを判断するのはその接触事故が発生した地域の
交通を管轄する固定基地局であり、該固定基地局12の
許可があって初めて移動規制がかけられるから、適切な
移動規制をかけることができ、移動規制による交通混乱
を避ける上で有利になる。すなわち、本実施形態では、
事故現場やその周辺の交通量が多い場合や事故発生地域
の見通しが悪い場合は当該車両1の微速走行での移動を
許容するから、車両1を事故現場から他の車両等の交通
の妨げにならない場所に速やかに移動させることがで
き、事故によって交通渋滞を招くことが避けられる。ま
た、事故現場付近の交通量が少なく且つ見通しの良い場
合には当該車両1の移動を禁止するから、事故現場がそ
のまま保存されることになり、事後の事故原因等の検証
が容易になる。
【0070】また、事故車両1の微速走行が許容される
場合でも所定範囲外への移動は警報によって規制される
から、当該車両1の逃走が防止される。さらに、警察当
局から解除指令が出た、火災等の二次災害の危険があり
事故現場から避難する必要を生じた等、所定の解除事由
が発生したときは、固定基地局12によって移動規制の
解除信号が送信されるから、事故車両1が不必要に長く
拘束されたり、あるいは二次災害に巻き込まれたりする
ことは避けられる。
【0071】また、「固定体11→固定基地局12→固
定体11→事故車両1」という経路での移動規制システ
ムが何らかの原因で働かない場合でも、事故車両1はそ
の移動に自己規制をかけるから、事故現場から逃走する
ことができない。もちろん、このような自己規制は行な
わないように構成してもよい。
【0072】なお、本実施形態は車両と固定体との接触
事故の場合に関するが、車両同士の接触事故に関して
も、車両1の事故判定手段6が事故発生の判定をしたと
きに該車両1から固定基地局12に規制要求信号を送信
し、固定基地局12からの許可信号を受けるように構成
することによって、固定基地局12を介して事故の相手
車両1に移動規制をかけることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両同士の接触を示
す斜視図。
【図2】同形態の移動体規制システムの構成を示すブロ
ック図。
【図3】同形態における相手車両の移動規制に関する制
御フロー図。
【図4】同形態における自車両の移動規制に関する制御
フロー図。
【図5】本発明の実施形態2に係る車両と固定体との接
触を示す斜視図。
【図6】同形態の移動体規制システムの構成を示すブロ
ック図。
【図7】同形態の固定体側の制御フロー図。
【図8】同形態の固定基地局側の制御フロー図。
【図9】同形態の車両側の制御フロー図。
【符号の説明】
1 車両 2 警察当局 3,13 接触感知手段 4,9,14,24 通信手段(発信手段及び受信手
段) 6,16 事故判定手段 7 駆動手段(エンジン又はブレーキ) 8,18 規制手段 10 解除手段 11 固定体 12 固定基地局 25 状況判定手段 26 規制方式選択・解除手段 27 駆動規制部 28 位置判定部 29 警報部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疋田 尚之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 上條 賢治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 吉本 光洋 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 北川 朋子 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA03 BB20 BB32 BB73 DD14 EE18 FF01 FF02 FF19 FF20 GG07 GG21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体と移動体との接触を生じたとき
    に、その接触を起こした移動体の移動を規制する事故時
    の移動体規制システムであって、 上記各移動体に設けられ、他の移動体との間で通信を行
    なうための通信手段と、 上記各移動体に設けられ、上記接触を生じたときに接触
    信号を発するとともに、該接触信号が上記通信手段を介
    して外部にも発信されるようにする接触感知手段と、 上記各移動体に設けられ、各々の上記接触感知手段が発
    する接触信号と、各々の上記通信手段によって受信した
    他の移動体からの接触信号とに基づいて、当該他の移動
    体との間に接触事故を発生したか否かの判定を行なう事
    故判定手段と、 上記各移動体に設けられ、上記事故判定手段により接触
    事故の発生が判定されたときに当該接触の相手側移動体
    に対してその移動に規制をかけるための規制信号を上記
    通信手段によって与える規制手段とを備えていることを
    特徴とする事故時の移動体規制システム。
  2. 【請求項2】 移動体と固定体との接触を生じたとき
    に、その接触を起こした移動体の移動を規制する事故時
    の移動体規制システムであって、 上記移動体及び固定体の各々に設けられ、互いに通信を
    行なうための通信手段と、 上記移動体に設けられ、上記接触を生じたときに接触信
    号を発するとともに、該接触信号が上記通信手段を介し
    て上記固定体にも発信されるようにする接触感知手段
    と、 上記固定体に設けられ、上記接触を生じたときに接触信
    号を発する接触感知手段と、 上記固定体に設けられ、該固定体の接触感知手段が発す
    る接触信号と、上記通信手段によって受信した移動体か
    らの接触信号とに基づいて、該移動体との間に接触事故
    を発生したか否かの判定を行なう事故判定手段と、 上記固定体に設けられ、上記事故判定手段により接触事
    故の発生が判定されたときに当該接触の相手側移動体に
    対してその移動に規制をかけるための規制信号を上記通
    信手段によって与える規制手段とを備えていることを特
    徴とする事故時の移動体規制システム。
  3. 【請求項3】 移動体と移動体との接触との接触を生じ
    たときに、その接触を起こした移動体の移動を、当該接
    触発生地域を管轄する固定基地局によって規制する事故
    時の移動体規制システムであって、 上記各移動体及び固定基地局の各々に設けられ、互いに
    通信を行なうための通信手段と、 上記各移動体に設けられ、上記接触を生じたときに接触
    信号を発するとともに、該接触信号が上記通信手段を介
    して外部にも発信されるようにする接触感知手段と、 上記各移動体に設けられ、該移動体の接触感知手段が発
    する接触信号と、上記通信手段によって受信した他の移
    動体からの接触信号とに基づいて、当該他の移動体との
    間に接触事故を発生したか否かの判定を行なうととも
    に、事故発生を判定したときにその判定結果が上記通信
    手段を介して上記固定基地局に送信されるようにする事
    故判定手段と、 上記固定基地局に設けられ、上記移動体から送信された
    判定結果を受けて当該接触の相手側移動体に対してその
    移動に規制をかけるための規制信号を上記通信手段によ
    って与える規制手段とを備えていることを特徴とする事
    故時の移動体規制システム。
  4. 【請求項4】 移動体と固定体との接触との接触を生じ
    たときに、その接触を起こした移動体の移動を、当該接
    触発生地域を管轄する固定基地局によって規制する事故
    時の移動体規制システムであって、 上記移動体、固定体及び固定基地局の各々に設けられ、
    互いに通信を行なうための通信手段と、 上記移動体に設けられ、上記接触を生じたときに接触信
    号を発するとともに、該接触信号が上記通信手段を介し
    て外部にも発信されるようにする接触感知手段と、 上記固定体に設けられ、上記接触を生じたときに接触信
    号を発する接触感知手段と、 上記固定体に設けられ、該固定体の接触感知手段が発す
    る接触信号と、上記通信手段によって受信した上記移動
    体からの接触信号とに基づいて、該移動体との間に接触
    事故を発生したか否かの判定を行なうとともに、事故発
    生を判定したときにその判定結果が上記通信手段を介し
    て上記固定基地局に送信されるようにする事故判定手段
    と、 上記固定基地局に設けられ、上記固定体から送信された
    判定結果を受けて当該接触の相手側移動体に対してその
    移動に規制をかけるための規制信号を上記通信手段によ
    って与える規制手段とを備えていることを特徴とする事
    故時の移動体規制システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記
    載されている事故時の移動体規制システムにおいて、 上記規制手段による移動規制は、移動体の移動を禁止す
    るものであることを特徴とする事故時の移動体規制シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項乃至請求項4のいずれか一に記載
    されている事故時の移動体規制システムにおいて、 上記規制手段による移動規制は、移動体の移動を所定範
    囲内に制限するものであることを特徴とする事故時の移
    動体規制システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記
    載されている事故時の移動体規制システムにおいて、 当該接触の当事者以外の機関に上記移動規制を解除する
    解除手段が設けられていることを特徴とする事故時の移
    動体規制システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記
    載されている事故時の移動体規制システムにおいて、 上記規制手段は、上記接触事故の現場の状況を上記移動
    規制のために判定する判定手段を備え、異なる2種以上
    の規制方式のうちから前記判定手段によって判定される
    現場の状況に応じて規制方式を選択することを特徴とす
    る事故時の移動体規制システム。
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