JP2003023170A - 太陽発電システム - Google Patents

太陽発電システム

Info

Publication number
JP2003023170A
JP2003023170A JP2001207150A JP2001207150A JP2003023170A JP 2003023170 A JP2003023170 A JP 2003023170A JP 2001207150 A JP2001207150 A JP 2001207150A JP 2001207150 A JP2001207150 A JP 2001207150A JP 2003023170 A JP2003023170 A JP 2003023170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
cell module
snow
power
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001207150A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Fujimura
茂夫 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Coated Sheet Corp
Original Assignee
Nisshin A&C Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin A&C Co Ltd filed Critical Nisshin A&C Co Ltd
Priority to JP2001207150A priority Critical patent/JP2003023170A/ja
Publication of JP2003023170A publication Critical patent/JP2003023170A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電源からの融雪電力の供給を不要とする
か又は節減する。発電効率を高める。 【解決手段】 切替接点3を開くと、建物の屋根面に設
置された太陽電池モジュール1からの直流電圧が双方向
電力変換装置8で交流電圧に変換されると共に、建物の
壁面に設置された太陽電池モジュール2からの直流電圧
が片方向電力変換装置9で交流電圧に変換され、負荷L
に供給される(通常運転モード)。切替接点3を閉じる
と、太陽電池モジュール2からの直流電圧が片方向電力
変換装置9で交流電圧に変換され、双方向電力変換装置
8で直流電圧に変換され、切替接点3を介して、太陽電
池モジュール1に順方向電圧が供給され、太陽電池モジ
ュール1が発熱する(融雪運転モード)。 【効果】 融雪電力を外部電源に依存せずに済み、経済
的である。水面反射光や残雪反射光も発電に利用できる
ようになるので、発電量を大きくすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽発電システム
に関し、さらに詳しくは、融雪のために太陽電池モジュ
ールの温度を上げる際に外部電源から電力を供給せずに
済むか又はその供給量を節減でき、しかも太陽発電時の
発電効率を高められるようにした太陽発電システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の太陽発電システムの一例
を示す構成図である。この太陽発電システム700は、
建物の屋根面に設置された太陽電池モジュール1と、そ
の太陽電池モジュール1で発電された直流電力を交流電
力に変換する片方向電力変換装置78と、融雪のために
太陽電池モジュール1を加熱するヒータ41と、そのヒ
ータ41に供給する電力を制御するヒータ制御回路72
とを具備している。
【0003】電灯や冷蔵庫やエアコンなどの負荷Lに
は、片方向電力変換装置78から交流電力が供給され
る。片方向電力変換装置78からの交流電力では足りな
い場合は、商用交流電源Pから交流電力が負荷Lに供給
される。一方、片方向電力変換装置78からの交流電力
が余る場合は、商用交流電源P側へ電力を逆潮流させる
ことも可能になっている。
【0004】なお、太陽電池上の融雪に関連して、次の
従来技術が公知である。 (1)特開平9−23019号公報には、太陽電池に電
流を流したときの発熱を融雪に利用することでヒータを
不要にした技術と、交直変換を双方向化することで負荷
側および太陽電池側への電力供給を単一の電力変換装置
で行えるようにした技術が開示されている。 (2)特開2000−12886号公報には、氷雪に覆
われていない上方の太陽電池アレイの発電電力で、下方
の太陽電池アレイに堆積付着した雪を自動的に融雪する
ようにした技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の太陽発電シ
ステム700では、商用交流電源Pから供給される融雪
電力の料金を負担する必要があり、不経済な問題点があ
る。また、上記特開平9−23019号公報に開示され
た従来技術では、構成が簡単になる利点があるが、融雪
電力を商用交流電源Pに依存する問題点がある。さら
に、上記特開2000−12886号公報に開示された
従来技術では、上下に展開する太陽電池アレイの全面が
雪で覆われてしまったときに、融雪電力を得ることが難
しい問題点がある。さらにまた、上記従来技術のいずれ
も、屋根面に降り注ぐ太陽光のみで発電するので、屋根
の利用面積が制限される場合や、屋根の一部が別の建物
等の影に入る場合に、発電能力が低下してしまう問題点
がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、外部電源からの
融雪電力の供給を不要とするか又は節減でき、しかも発
電効率を高められるようにした太陽発電システムを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、水平面に対して垂直に立てる方向の角度を正の角度
とし且つそれと逆の方向の角度を負の角度とするとき、
受光面の角度が−45°以上+45°以下となるように
設置された第1の太陽電池モジュールと、受光面の角度
が+70°以上+110°以下となるように設置された
第2の太陽電池モジュールと、前記第2の太陽電池モジ
ュールの発電電力を前記第1の太陽電池モジュール上に
付着した氷雪を融かすための融雪電力として供給する融
雪電力供給手段とを具備したことを特徴とする太陽発電
システムを提供する。上記第1の観点による太陽発電シ
ステムでは、第1の太陽電池モジュールは、水平面に対
して比較的小さな傾斜角度(−45°以上+45°以
下)を持つので、受光面に氷雪が付着しやすい。一方、
第2の太陽電池モジュールは、水平面に対して比較的大
きな傾斜角度(+70°以上+110°以下)を持つの
で、氷雪が重力により滑り落ちる可能性が高く、受光面
に氷雪が付着しにくい。したがって、第2の太陽電池モ
ジュールの発電電力を第1の太陽電池モジュール上に付
着した氷雪を融かすための融雪電力として用いること
で、外部電源から融雪電力を供給せずに済むか又はその
供給量を節減できる。また、第1の太陽電池モジュール
に降り注ぐ太陽光に加えて、第2の太陽電池モジュール
に当たる太陽光および反射光(特に、水面や残雪による
反射光)を利用して発電を行えるので、発電能力を向上
できる。
【0008】第2の観点では、本発明は、建物の屋根面
に設置された第1の太陽電池モジュールと、建物の壁面
に設置された第2の太陽電池モジュールと、前記第2の
太陽電池モジュールの発電電力を前記第1の太陽電池モ
ジュール上に付着した氷雪を融かすための融雪電力とし
て供給する融雪電力供給手段とを具備したことを特徴と
する太陽発電システムを提供する。上記第2の観点によ
る太陽発電システムでは、第1の太陽電池モジュール
は、屋根面に設置されるので、受光面に氷雪が付着しや
すい。一方、第2の太陽電池モジュールは、壁面に設置
されるので、氷雪が重力により滑り落ちる可能性が高
く、受光面に氷雪が付着しにくい。したがって、第2の
太陽電池モジュールの発電電力を第1の太陽電池モジュ
ール上に付着した氷雪を融かすための融雪電力として用
いることで、外部電源から融雪電力を供給せずに済むか
又はその供給量を節減できる。また、第1の太陽電池モ
ジュールに降り注ぐ太陽光に加えて、第2の太陽電池モ
ジュールに当たる太陽光および反射光(特に、水面や残
雪による反射光)を利用して発電を行えるので、発電能
力を向上できる。
【0009】第3の観点では、本発明は、上記構成の太
陽発電システムにおいて、前記第1の太陽電池モジュー
ルの発電状態と前記第2の太陽電池モジュールの発電状
態との差に基づいて前記第1の太陽電池モジュール上の
氷雪を検出する氷雪検出手段と、氷雪検出時に前記融雪
電力供給手段を作動せしめる制御手段とを具備したこと
を特徴とする太陽発電システムを提供する。上記第3の
観点による太陽発電システムでは、第1の太陽電池モジ
ュールの発電状態と,氷雪が付着し難い第2の太陽電池
モジュールの発電状態との差が増大することをもって、
第1の太陽電池モジュール上に氷雪が付着したことを検
出する。すなわち、氷雪センサを別途設ける必要がなく
なり、低コスト化できる。なお、検出精度を高める見地
からは、時間帯(太陽の位置)によって、検出基準を調
整することが好ましい。また、氷雪検出時に融雪電力を
自動的に供給することで、運転管理の無人化と効率化を
図れる。
【0010】第4の観点では、本発明は、上記構成の太
陽発電システムにおいて、前記氷雪検出手段は、前記第
1の太陽電池モジュールの発電パターンおよび前記第2
の太陽電池モジュールの発電パターンを記憶し、それら
の発電パターンを定期的に比較することにより氷雪を検
出することを特徴とする太陽発電システムを提供する。
上記第4の観点による太陽発電システムでは、第1の太
陽電池モジュールの発電パターンと第2の太陽電池モジ
ュールの発電パターンとを定期的に比較することにより
氷雪の付着を検出するので、太陽光強度の一時的な変動
等に起因する誤検出を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0012】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態に係る太陽発電システ
ム100を示す構成図である。図2は、図1の太陽発電
システム100の要部を示す斜視図である。この太陽発
電システム100は、建物Tの屋根面に設置され且つ受
光面に降り注ぐ太陽光で発電する太陽電池モジュール1
と、建物Tの壁面に設置され且つ受光面に降り注ぐ太陽
光および地表等の反射光で発電する太陽電池モジュール
2とを具備する。太陽電池モジュール1の傾斜角度は、
水平面に対し、例えば+20°であり、−45°以上+
45°以下である(傾斜を全く付けなくてもよい)。太
陽電池モジュール2の傾斜角度は、水平面に対し、一般
に+90°であり、+70°以上+110°以下であ
る。なお、太陽光に対する受光量を大きくする見地か
ら、太陽電池モジュール1,2の受光面を南側に向けて
設置することが好ましい。
【0013】また、太陽電池モジュール1への逆電流を
阻止する逆流防止ダイオードD1と、その逆流防止ダイ
オードD1に並列接続した切替接点3と、太陽電池モジ
ュール2への逆電流を阻止する逆流防止ダイオードD2
とを具備する。
【0014】さらに、太陽電池モジュール1からの直流
電圧V1を検出する電圧検出器4と、太陽電池モジュー
ル2からの直流電圧V2を検出する電圧検出器5と、前
記直流電圧V1,V2の電圧パターンを記憶する発電電
圧パターン記憶部6Mを有する制御回路6と、太陽電池
モジュール1の表面温度もしくは建物Tの外気温を検出
する温度センサ7とを具備する。なお、温度センサ7
は、雨や雪に当たって濡れたりしないように、太陽電池
モジュール1を裏打ちする補強板に取り付けることが好
ましい。また、直流電圧V2は、深雪時でも受光面に氷
雪が付着し難い太陽電池モジュール2の最上部セルから
取り出すことが好ましい。
【0015】さらにまた、第1ポート8aが逆流防止ダ
イオードD1のカソードに接続され第2ポート8bが商
用交流電源P側に接続されると共に第1ポート8aに入
力された直流電圧を交流電圧に変換して第2ポート8b
から出力し第2ポート8bに入力された交流電圧を直流
電圧に変換して第1ポート8aから出力する双方向電力
変換装置8と、入力ポート9aが逆流防止ダイオードD
2のカソードに接続され出力ポート9bが商用交流電源
P側に接続されると共に入力ポート9aに入力された直
流電圧を交流電圧に変換して出力ポート9bから出力す
る片方向電力変換装置9とを具備する。なお、双方向電
力変換装置8および片方向電力変換装置9を、1ユニッ
トの電力変換部10に一体化してもよい。
【0016】図3は、太陽発電システム100による融
雪機能付き太陽発電処理を示すフロー図である。ステッ
プS1では、制御回路6は、切替接点3を開状態にす
る。これにより、通常運転モードとなり、電灯や冷蔵庫
やエアコンなどの負荷Lには、双方向電力変換装置8お
よび片方向電力変換装置9から交流電力が供給される。
双方向電力変換装置8および片方向電力変換装置9から
の交流電力では足りない場合は、商用交流電源Pから交
流電力が負荷Lに供給される。一方、双方向電力変換装
置8および片方向電力変換装置9からの交流電力が余る
場合は、商用交流電源Pへ電力を逆潮流させることも可
能になっている。ステップS2では、制御回路6は、経
過時間を計測するタイマをリセットする。ステップS3
では、太陽電池モジュール1,2からの直流電圧V1,
V2が安定するのに要する待機時間だけ経過したら、ス
テップS4へ進む。前記待機時間は、例えば30秒であ
る。ステップS4では、例えば10秒ごとのサンプリン
グタイミングとなるまで待ってから、ステップS5およ
びステップS5’へ進む。
【0017】次のステップS5〜S8およびステップS
5’〜S8’は、同時並行に行われる処理である。ステ
ップS5では、制御回路6は、太陽電池モジュール1か
らの直流電圧V1の電圧値を、発電電圧パターン記憶部
6Mに記憶する。ステップS6では、制御回路6は、記
憶した電圧値を積算する。ステップS7では、所定の積
算時間が経過したらステップS8へ進み、経過していな
ければ上記ステップS4に戻る。前記積算時間は、例え
ば10分間である。ステップS8では、制御回路6は、
積算電圧値を時間平均した電圧値平均Aを算出する。ス
テップS5’〜S8’では、太陽電池モジュール2から
の直流電圧V2に対して、上記ステップS5〜S8と同
様の処理を行い、電圧値平均Bを算出する。
【0018】ステップS9では、電圧値平均B−電圧値
平均Aにより、差分電圧を算出する。そして、差分電圧
≧αならば、太陽電池モジュール1上に氷雪が付着して
いる可能性があると判定して、ステップS10へ進む。
差分電圧≧αでなければ、上記ステップS2に戻る。な
お、氷雪判定用閾値αは、太陽電池モジュール1に氷雪
が付着したときの電圧値平均Aが、電圧値平均Bよりも
小さくなる程度に応じて経験的に決める。
【0019】ステップS10では、制御回路6は、温度
センサ7により検出された温度が融雪適合温度範囲内に
あるか否か判定し、融雪適合温度範囲内にあればステッ
プS11へ進み、融雪適合温度範囲内になければ上記ス
テップS2に戻る。温度センサ7が太陽電池モジュール
1の表面温度を検出する場合、前記融雪適合温度範囲
は、例えば−1℃以上+7℃以下の範囲である。すなわ
ち、+7℃より高い表面温度のときには、氷雪以外の付
着物(枯れ葉やゴミなど)により差分電圧が増大した可
能性が高いので、融雪処理へ進まない。また、積雪があ
ると前記表面温度がほぼ0℃となるので、下限温度は、
−1〜0℃が好ましい。なお、温度センサ7が外気温を
検出する場合、前記融雪適合温度範囲は、例えば+7℃
以下の範囲とされる。前記温度センサ7を省略し、この
ステップS10での処理を省いてもよい。
【0020】ステップS11では、制御回路6は、切替
接点3を閉状態に切り替えると共に、双方向電力変換装
置8の第2ポート8bを入力ポートとし第1ポート8a
を出力ポートとするように制御する。すると、太陽電池
モジュール2からの直流電圧V2が片方向電力変換装置
9で交流電圧に変換され、それが双方向電力変換装置8
で直流電圧に変換され、切替接点3を介して、太陽電池
モジュール1に順方向電圧が供給され、太陽電池モジュ
ール1が発熱する。これにより、太陽電池モジュール1
上に付着した氷雪が融ける。ステップS12では、制御
回路6は、例えば数分〜数10分程度の融雪処理時間が
経過するまで待ってから、上記ステップS1に戻る。こ
の融雪処理時間は、降雪量を十分融かせるように、地域
や雪質に合わせて経験的に設定される。
【0021】以上の第1の実施形態に係る太陽発電シス
テム100によれば、太陽電池モジュール2の発電電力
を太陽電池モジュール1上に付着した氷雪を融かすため
の融雪電力として供給するので、商用交流電源Pからの
融雪電力の供給を不要とするか又は節減できる。また、
通常運転時に、太陽電池モジュール1に降り注ぐ太陽光
に加えて、太陽電池モジュール2に当たる太陽光および
反射光で発電を行うので、特に水面反射や残雪反射によ
り反射率が高くなる場合に、発電効率を高くできる。
【0022】なお、太陽電池モジュール1,2からの直
流電圧V1,V2に代えて又は加えて、シャント抵抗や
電流計を用いて電流を計測し、その電流を含む演算によ
り、太陽電池モジュール1上の氷雪の有無を判定しても
よい。この場合には、温度の影響等により電圧特性や電
流特性が変化する場合でも、氷雪の付着を正しく検出で
きるようになる。
【0023】−第2の実施形態− 図4は、本発明の第2の実施形態に係る太陽発電システ
ム200を示す構成図である。この太陽発電システム2
00では、屋根面に展開された太陽電池モジュールを上
方の太陽電池モジュール1uと、下方の太陽電池モジュ
ール1dとに分ける。一般に屋根面には傾斜が付いてい
るから、積雪量が比較的少ない場合や太陽熱により雪が
融け出した場合には、太陽電池モジュール1uに付着し
た雪が、重力により太陽電池モジュール1dの方へ滑り
落ちることが多い。
【0024】制御回路26は、電圧検出器4uによる検
出電圧すなわち太陽電池モジュール1uからの直流電圧
V1uの電圧値平均が、電圧検出器4dによる検出電圧
すなわち太陽電池モジュール1dからの直流電圧V1d
の電圧値平均よりも所定値以上高くなったとき、太陽電
池モジュール1u,1dのうち太陽電池モジュール1d
のみに氷雪が付着していると判定し、切替接点3uを開
状態にしたまま、切替接点3dを閉状態に切り替える。
【0025】すると、太陽電池モジュール1uからの直
流電圧V1uが双方向電力変換装置8uで交流電圧に変
換され、太陽電池モジュール2からの直流電圧V2が片
方向電力変換装置9で交流電圧に変換され、それらを合
わせた交流電圧が双方向電力変換装置8dで直流電圧に
変換され、切替接点3dを介して、太陽電池モジュール
1dに順方向電圧が供給され、太陽電池モジュール1d
が発熱する。これにより、太陽電池モジュール1d上に
付着した氷雪が融ける。なお、双方向電力変換装置8
u,8dおよび片方向電力変換装置9を、1ユニットの
電力変換部20に一体化してもよい。
【0026】以上の第2の実施形態に係る太陽発電シス
テム200によれば、屋根面の下方の太陽電池モジュー
ル1dに付着した氷雪を、氷雪に覆われていない上方の
太陽電池モジュール1uおよび壁面の太陽電池モジュー
ル2の発電電力で融かすので、融雪効率をさらに向上す
ることが出来る。
【0027】−第3の実施形態− 図5は、本発明の第3の実施形態に係る太陽発電システ
ム300を示す構成図である。この太陽発電システム3
00において、制御回路36は、通常運転時に、バイパ
ス回路31を、太陽電池モジュール1からの直流電圧を
片方向電力変換装置39へ供給する経路状態(実線)と
なるように制御する。このとき、太陽電池モジュール
1,2からの直流電圧V1,V2は、片方向電力変換装
置39で交流電圧に変換され、負荷L側へ供給される。
【0028】また、制御回路36は、融雪処理時に、バ
イパス回路31を、整流回路32からの整流電圧を太陽
電池モジュール1へ送る経路状態(点線)となるように
制御する。このとき、太陽電池モジュール2からの直流
電圧は、片方向電力変換装置39で交流電圧に変換さ
れ、整流回路32で整流されて、太陽電池モジュール1
に順方向電圧が供給され、太陽電池モジュール1が発熱
する。これにより、太陽電池モジュール1上に付着した
氷雪が融ける。
【0029】以上の第3の実施形態に係る太陽発電シス
テム300によれば、バイパス回路31および整流回路
32を用いることで、高価な双方向電力変換装置(図1
の8)を不要とし、低コスト化できる。
【0030】−第4の実施形態− 図6は、本発明の第4の実施形態に係る太陽発電システ
ム400を示す構成図である。この太陽発電システム4
00では、融雪のために太陽電池モジュール1を加熱す
るヒータ41と、そのヒータ41の作動を制御するヒー
タ制御回路42とを具備している。
【0031】制御回路46は、通常運転時に、太陽電池
モジュール1,2からの直流電圧V1,V2を片方向電
力変換装置49で交流電圧に変換し、その交流電圧を負
荷L側へ供給するように制御する。
【0032】融雪処理時には、太陽電池モジュール2の
発電電力を用いて、太陽電池モジュール1上に付着した
氷雪を融かす。すなわち、ヒータ制御回路42は、片方
向電力変換装置49から送られた交流電圧に基づく融雪
電力をヒータ41に供給する。
【0033】以上の第4の実施形態に係る太陽発電シス
テム400によれば、融雪時に、ヒータ41で太陽電池
モジュール1を加熱するので、太陽電池モジュール1へ
融雪用の順方向電圧を供給する必要がなくなる。
【0034】−第5の実施形態− 図7は、本発明の第5の実施形態に係る太陽発電システ
ム500を示す構成図である。この太陽発電システム5
00は、屋根面の上方に設置された太陽電池モジュール
50uと、屋根面の下方に設置された太陽電池モジュー
ル50dと、壁面に設置された太陽電池モジュール2
と、直流電圧を交流電圧に変換する片方向電力変換装置
59とを具備する。
【0035】太陽電池モジュール50uは、太陽電池セ
ル51uに、ヒータ52uおよびバイパスダイオード5
3uの直列回路を並列接続して構成される。太陽電池モ
ジュール50dは、太陽電池セル51dに、ヒータ52
dおよびバイパスダイオード53dの直列回路を並列接
続して構成される。
【0036】太陽発電システム500において、太陽電
池モジュール50u,50d,2の各受光面に光が当っ
ているときには、各太陽電池モジュールの起電力を合計
した直流電圧が片方向電力変換装置59に入力されて交
流電圧に変換され、負荷L側へ供給される。また、太陽
電池モジュール50u,50dのうち一方または両方に
氷雪が付着すると、当該太陽電池モジュールのヒータ5
2およびバイパスダイオード53の直列回路が、他の太
陽電池モジュールからの直流電圧により通電され、ヒー
タ52の熱により当該太陽電池モジュール上に付着した
氷雪が融かされる。
【0037】以上の第5の実施形態に係る太陽発電シス
テム500によれば、氷雪に覆われていない太陽電池モ
ジュール(例えば50u,2)の発電電力を利用して、
他の太陽電池モジュール(例えば50d)に付着した氷
雪を自動的に融かせるようになる。
【0038】−第6の実施形態− 図8は、本発明の第6の実施形態に係る太陽発電システ
ム600を示す構成図である。この太陽発電システム6
00では、屋根面の上方に設置された太陽電池モジュー
ル60uにおいて、太陽電池セル51uと並列に、ヒー
タ52uおよびサーモスタット(thermostat)61uの
並列回路とバイパスダイオード53uとの直列回路を接
続している。サーモスタット61uは、太陽電池モジュ
ール60uの表面温度が融雪適合温度範囲(例えば−1
℃以上+7℃以下の範囲)内にあるとき開状態となり、
融雪適合温度範囲内になければ閉状態となる。また、屋
根面の下方に設置された太陽電池モジュール60dにお
いて、太陽電池セル51dと並列に、ヒータ52dおよ
びサーモスタット61dの並列回路とバイパスダイオー
ド53dとの直列回路を接続している。サーモスタット
61dは、太陽電池モジュール60dの表面温度が融雪
適合温度範囲内にあるとき開状態となり、融雪適合温度
範囲内になければ閉状態となる。したがって、太陽電池
モジュール60u,60dのうち一方または両方に氷雪
が付着したときに、前記表面温度が融雪適合温度範囲内
にあれば、当該太陽電池モジュールのヒータ52および
バイパスダイオード53の直列回路が、他の太陽電池モ
ジュールからの直流電圧により通電され、ヒータ52の
熱により当該太陽電池モジュール上に付着した氷雪が融
かされる。これに対し、前記表面温度が融雪適合温度範
囲内になければ、サーモスタット61が導通するために
ヒータ52に電流が流れない。
【0039】以上の第6の実施形態に係る太陽発電シス
テム600によれば、表面温度が融雪適合温度範囲内に
あるときに、氷雪に覆われていない太陽電池モジュール
(例えば60u,2)の発電電力を利用して、他の太陽
電池モジュール(例えば60d)に付着した氷雪を自動
的に融かせるようになる。また、表面温度が融雪適合温
度範囲内になければヒータ52に電流が流れないので、
枯れ葉やゴミなどが太陽電池モジュールに付着した場合
などに、融雪電力が無駄に消費されてしまう不都合を防
止できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の太陽発電システムによれば、傾
きが小さい設置面(一般に屋根面)に設置された太陽電
池モジュール上に付着した氷雪を、傾きが大きい設置面
(一般に壁面)に設置された太陽電池モジュールの発電
電力を利用して融かすので、融雪電力を有料の外部電源
に依存せずに済み、経済的である。また、水面反射光や
残雪反射光も発電に利用できるようになるので、屋根に
降り注ぐ太陽光の総量が少ない場合でも、発電量を大き
くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る太陽発電システムを示す
構成図である。
【図2】図1の太陽発電システムの要部を示す斜視図で
ある。
【図3】図1の太陽発電システムによる融雪機能付き太
陽発電処理を示すフロー図である。
【図4】第2の実施形態に係る太陽発電システムを示す
構成図である。
【図5】第3の実施形態に係る太陽発電システムを示す
構成図である。
【図6】第4の実施形態に係る太陽発電システムを示す
構成図である。
【図7】第5の実施形態に係る太陽発電システムを示す
構成図である。
【図8】第6の実施形態に係る太陽発電システムを示す
構成図である。
【図9】従来の太陽発電システムの一例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
100,200,300 太陽発電システム 400,500,600 太陽発電システム 1,1u,1d,50u,50d 太陽電池モジュール 60u,60d,2 太陽電池モジュール 3,3u,3d 切替接点 4,4u,4d,5 電圧検出器 6,26,36,46 制御回路 6M,26M 発電電圧パターン記
憶部 7 温度センサ 8,8u,8d 双方向電力変換装置 9,39,49,59 片方向電力変換装置 10,20 電力変換部 D1,D1u,D1d,D2, 逆流防止ダイオード 31 バイパス回路 32 整流回路 41,52u,52d ヒータ 42 ヒータ制御回路 51u,51d 太陽電池セル 53u,53d バイパスダイオード 61u,61d サーモスタット L 負荷 P 商用交流電源 V1,V1u,V1d,V2 直流電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面に対して垂直に立てる方向の角度
    を正の角度とし且つそれと逆の方向の角度を負の角度と
    するとき、受光面の角度が−45°以上+45°以下と
    なるように設置された第1の太陽電池モジュールと、受
    光面の角度が+70°以上+110°以下となるように
    設置された第2の太陽電池モジュールと、前記第2の太
    陽電池モジュールの発電電力を前記第1の太陽電池モジ
    ュール上に付着した氷雪を融かすための融雪電力として
    供給する融雪電力供給手段とを具備したことを特徴とす
    る太陽発電システム。
  2. 【請求項2】 建物の屋根面に設置された第1の太陽電
    池モジュールと、建物の壁面に設置された第2の太陽電
    池モジュールと、前記第2の太陽電池モジュールの発電
    電力を前記第1の太陽電池モジュール上に付着した氷雪
    を融かすための融雪電力として供給する融雪電力供給手
    段とを具備したことを特徴とする太陽発電システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の太陽発
    電システムにおいて、前記第1の太陽電池モジュールの
    発電状態と前記第2の太陽電池モジュールの発電状態と
    の差に基づいて前記第1の太陽電池モジュール上の氷雪
    を検出する氷雪検出手段と、氷雪検出時に前記融雪電力
    供給手段を作動せしめる制御手段とを具備したことを特
    徴とする太陽発電システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の太陽発電システムにお
    いて、前記氷雪検出手段は、前記第1の太陽電池モジュ
    ールの発電パターンおよび前記第2の太陽電池モジュー
    ルの発電パターンを記憶し、それらの発電パターンを定
    期的に比較することにより氷雪を検出することを特徴と
    する太陽発電システム。
JP2001207150A 2001-07-09 2001-07-09 太陽発電システム Withdrawn JP2003023170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001207150A JP2003023170A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 太陽発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001207150A JP2003023170A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 太陽発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003023170A true JP2003023170A (ja) 2003-01-24

Family

ID=19043174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001207150A Withdrawn JP2003023170A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 太陽発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003023170A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210737A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Daiwa House Ind Co Ltd 融雪機能付き太陽光発電システム
US20120291841A1 (en) * 2011-05-16 2012-11-22 Daehee Jang Photovoltaic module
JP2013044133A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Railway Technical Research Institute 冠雪防止装置
CN107147361A (zh) * 2017-05-27 2017-09-08 重庆大学 局部遮挡情况下多光伏组件效率提升的最优控制方法
KR101879782B1 (ko) * 2011-05-27 2018-07-18 엘지전자 주식회사 태양광 모듈

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210737A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Daiwa House Ind Co Ltd 融雪機能付き太陽光発電システム
US20120291841A1 (en) * 2011-05-16 2012-11-22 Daehee Jang Photovoltaic module
US8993872B2 (en) * 2011-05-16 2015-03-31 Lg Electronics Inc. Photovoltaic module
KR101879782B1 (ko) * 2011-05-27 2018-07-18 엘지전자 주식회사 태양광 모듈
JP2013044133A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Railway Technical Research Institute 冠雪防止装置
CN107147361A (zh) * 2017-05-27 2017-09-08 重庆大学 局部遮挡情况下多光伏组件效率提升的最优控制方法
CN107147361B (zh) * 2017-05-27 2019-04-30 重庆大学 局部遮挡情况下多光伏组件效率提升的最优控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109818565A (zh) 一种光伏电池板自动清除积雪装置和方法
JPS6154820A (ja) 光発電システムの直交変換装置
JP2007166818A (ja) 電源システムおよびその制御方法
CN101345433B (zh) 太阳能与市电混合供电装置及其供电流程
JP3491528B2 (ja) 電気自動車の充電装置
RU2479910C1 (ru) Автономная система электроснабжения на основе солнечной фотоэлектрической установки
JP2003023170A (ja) 太陽発電システム
JP2000028176A (ja) 太陽光発電利用空気調和機
JP3788061B2 (ja) 電源制御装置
JP2001223377A (ja) 太陽光発電装置の融雪制御方法
JPH10173215A (ja) 太陽電池融雪装置を具備した太陽光発電装置
JP3812821B2 (ja) ソーラーシステム
JP6372467B2 (ja) 融雪装置
CA2760038A1 (en) Photovoltaic installation
JPH10284746A (ja) 融雪機能付太陽光発電システム
JPH10243575A (ja) 太陽電池電源装置及びその運転方法
JP2002010495A (ja) 電力供給システム
JP3915832B2 (ja) 電源制御装置
JPH043561Y2 (ja)
JP2000023373A (ja) 太陽光発電インバータ装置
JPH10174312A (ja) 太陽光発電と風力発電とのハイブリッド電源システムの系統連系運転方法
JP2004296547A (ja) 融雪機能付き太陽光発電システム
JP3629987B2 (ja) 融雪制御装置および太陽光発電システム
JP2002021265A (ja) 融雪装置
JP2749559B2 (ja) 太陽電池を用いた融雪装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007