JP2003020500A - 2剤型漂白剤 - Google Patents
2剤型漂白剤Info
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Abstract
剤を提供する。 【解決手段】 (A1)過酸化水素及び(A2)水とを
含有するpHが特定範囲にある組成物からなるA剤と、
(B1)特定モノマーユニットを有する重合体及び(B
2)水を含有するpHが特定範囲にある組成物からなる
B剤とを、A剤とB剤とを分離して保持する容器に充填
してなる2剤型漂白剤。
Description
る。
ぼしのシミや肌着の黄ばみ等は通常の洗剤では落としき
れない汚れであるため、一般に漂白剤が併用されたり、
漂白剤が配合された洗剤を使用するなどの方法が採られ
ている。漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けら
れるが、塩素系漂白剤は使用できる繊維に制限があり、
色、柄物に使用できず、また特有の臭いを有しているこ
とから、これらの欠点の無い酸素系漂白剤が近年著しく
普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリ
ウム、過ほう酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用さ
れ、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用され
ており、特に、汚れに直接塗布できるなどの使い易さの
利点から液体漂白剤組成物が好まれている。一般家庭に
おいて直接塗布で洗浄を行う場合の対象となる汚れは、
紅茶、赤ワインなどの親水性汚れやカレー、ラー油など
の親油性汚れなど様々な汚れを含んでいる。直接塗布洗
浄の対象となる様々な食べこぼし汚れを洗浄漂白するた
めに、漂白活性化剤、キレート剤、分散剤等を配合する
ことが一般に行われており、特に親油性汚れに対しては
酸化剤以外の成分の選定が洗浄性能に大きく影響を及ぼ
す。
で2剤型液体漂白剤の研究が行われている。特開平3−
140400号公報、特開平6−166892号公報、
特開平9−157693号公報には過酸化水素を含有す
るA剤と漂白活性化剤を含有するB剤からなる漂白剤組
成物が開示されている。これらの技術は過酸化水素を主
基剤とする液体酸素系漂白剤を単独で用いた場合より漂
白効果に優れるものであるが、いまだ満足できるレベル
ではない。また、特開平9−48997号公報、特開平
9−157693号公報、特開平3−140400号公
報には過酸化水素を含有するA剤とアルカリ剤を含有す
るB剤からなる漂白剤組成物が開示されているが、親油
性汚れに対する洗浄力は満足できるレベルではない。
は、親油性汚れに高い漂白洗浄力を有する2剤型液体漂
白剤を提供することにある。
化水素〔以下、(A1)成分という〕0.1〜20質量
%及び(A2)水を含有し、20℃におけるpHが1.
0〜7.0である組成物からなるA剤と、(B1)下記
一般式(I)で示されるモノマーユニットを有する重合
体〔以下、(B1)成分という〕3〜20質量%及び
(B2)水を含有し、20℃におけるpHが9.0〜1
3.5である組成物からなるB剤とを、A剤とB剤とを
分離して保持する容器に充填してなる2剤型漂白剤に関
する。
CH3、−COOM、−CH2COOM、−OHを表し、
MはH又はアルカリ金属を表す。〕。
助剤としての漂白剤のみならず、独立した洗浄剤として
の使用も含む。
漂白効果が得られることから、(A1)成分を0.1〜
20質量%、好ましくは0.5〜10質量%、特に好ま
しくは1〜6質量%含有する。過酸化水素濃度は、過マ
ンガンカリウムを用いた滴定方法により測定する。
〜7.0、好ましくは1.5〜5.0、更に好ましくは
2.0〜5.0である。このようなpHに調整するため
に、酸剤を用いることが好ましい。pHを調整するため
の酸剤としては硫酸、リン酸、ホウ酸、ホスホン酸、ホ
スホノカルボン酸、カルボン酸、ポリカルボン酸及びア
ミノカルボン酸が好ましい。硫酸以外は、過酸化水素の
分解の原因となる重金属を補足できるキレート能を有す
る他、緩衝能も有するため、例えB剤の少量がA剤に混
入したとしても過酸化水素の分解を抑制することができ
る。なお塩素イオンは過酸化水素の安定性を低下させる
ので酸剤としての塩酸の使用は好ましくない。塩素イオ
ンの含有は抑制され、A剤中に0.2質量%以下、更に
は0.02質量%以下、特には実質的に含有しないこと
が好ましい。酸剤はA剤中に0.001〜10質量%、
更には0.1〜5質量%、特には0.1〜3質量%の範
囲で配合されることが好ましい。
たす限りアルカリ剤を配合してもよい。A剤において、
アルカリ剤はpH調整の目的に用いられることが好まし
く、アルカリ金属水酸化物が好ましい。
高める目的で、(B1)成分として前記一般式(I)で
示されるモノマーユニットを有する重合体を3〜20質
量%、好ましくは3〜10質量%、より好ましくは5〜
10質量%含有する。(B1)成分は、一般式(I)の
モノマーユニットの比率が10〜100モル%、更に5
0〜100モル%、特に90〜100モル%のものが好
ましく、100モル%のものが最も好ましい。また、
(B2)成分の重量平均分子量が3000〜20000
0、更に3000〜150000、特に3000〜10
0000が好ましい。この重量平均分子量はゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーでポリエチレングリコー
ルを標準物質として用いて測定されるものである。ま
た、(B1)成分における複数の一般式(I)のモノマ
ーユニットにおいて、X、Y、Z、Mは同一でも異なっ
ていても良い。一般式(I)で示されるモノマーユニッ
ト以外のモノマーユニットとしては、エチレン、プロピ
レン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、メチルビニルピ
ロリドン、アクリルアミド、メチルビニルエーテル、ス
チレン、ペンテン、イソブチレン、ジイソブチレン、ブ
タジエン、アリルスルホン酸及びその塩等が挙げられ
る。
しくは、A剤に(B1)成分を含有しないことである。
また、より好ましくは、(B1)成分は、アルカリ金属
塩として配合することが好適である。
アクリル酸、メタクリル酸もしくはマレイン酸のホモポ
リマー又はこれらのコポリマー、これらと共重合可能な
不飽和化合物とのコポリマー、これらホモポリマー又は
コポリマーのアルカリ金属塩を挙げることができる。具
体的には重量平均分子量が3,000〜30,000の
ポリアクリル酸ナトリウム(もしくはカリウム)又はポ
リメタクリル酸ナトリウム(もしくはカリウム)、重量
平均分子量が20,000〜100,000、好ましく
は50,000〜80,000のアクリル酸−マレイン
酸コポリマーのナトリウム塩(もしくはカリウム塩)が
好適である。また、アクリル酸−マレイン酸コポリマー
の場合は、アクリル酸/マレイン酸が質量比で5/5〜
9/1、好ましくは6/4〜8/2が洗浄効果の点から
好ましい。
0℃におけるpHが9.0〜13.5、好ましくは9.
5〜11.5、更に好ましくは10.0〜11.0であ
る。本発明のB剤をこのようなpHに調整するために、
アルカリ剤を配合することが好ましい。
物、アルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩、珪酸塩及びア
ルカノールアミンから選ばれる1種以上が好ましく、具
体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンであ
って、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、モノエタノールアミン
から選ばれる1種以上である。
%、更には1〜15質量%、特には4〜15質量%の範
囲で配合されることが好ましい。
H条件を満たす限り、酸剤を配合してもよい。酸剤は硫
酸、塩酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ホスホン酸、ホスホ
ノカルボン酸、カルボン酸、ポリカルボン酸及びアミノ
ポリカルボン酸が好ましい。これらの一部は、後述する
金属イオン封鎖剤として使用されるものであってもよ
い。
を高める目的で、(B3)成分として両性界面活性剤を
0.1〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%、
より好ましくは0.5〜5質量%含有することが好適で
ある。(B3)成分はB剤に配合することが好適であ
る。より好ましくは、A剤が(B3)成分を含有しない
ことである。
で表されるアミンオキシドが好ましい。
も1つは、エステル結合、アミド結合又はエーテル結合
で中断されていてもよい、直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜
22、好ましくは8〜20、特に好ましくは8〜15の
アルキル基又はアルケニル基を示し、その他の基は炭素
数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基又はヒドロキ
シアルキル基を示す。〕。
漂白剤は、A剤とB剤から構成される。A剤とB剤とを
等量混合した混合物の20℃におけるpHが9.5〜1
1.0、更に10.0〜11.0となるものが好まし
い。このようなpHとなるように、A剤、B剤の其々の
組成を調整することが好ましい。具体的にはA剤よりも
B剤の緩衝能を高めることで達成することができる。
に規定するものではないが、混合液の20℃におけるp
Hが9.0〜13.0、好ましくは9.5〜11.5、
特に好ましくは9.8〜11.0になることが漂白洗浄
効果を高めるために望ましい。このようなpHとなるよ
うな容器と組成の設計を行うことが好ましい <その他の成分>本発明では、親油性汚れに対する漂白
洗浄性能を高める目的で、A剤が(A3)成分として下
記一般式(III)で表される漂白活性化剤0.1〜20
質量%、更に0.1〜5質量%、特に0.1〜1質量%
を含有することが好適である。
〜19、好ましくは6〜14、更に好ましくは7〜13
のアルキル基又はアルケニル基を示し、Aは−SO3M
又はCOOMを示す。また、Mは有機又は無機の陽イオ
ンを示す。〕。
タノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイル
オキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメ
チルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デ
カノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイ
ルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキ
シ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオ
キシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベン
ゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベ
ンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p
−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。
塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩
が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好まし
い。これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼ
ンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボ
ン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及
びこれらの塩が親油性汚れ漂白効果の点から好ましい。
非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界
面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有する
ことが好ましい。
V)の化合物が好ましい。 R41−T−[(R42O)a−H]b (IV) 〔式中、R41は、炭素数10〜18、好ましくは10〜
16のアルキル基又はアルケニル基であり、R42は炭素
数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン
基である。aは2〜20、好ましくは4〜15、特に好
ましくは5〜10の数を示す。Tは−O−、−CON−
又は−N−であり、Tが−O−の場合はbは1であり、
Tが−CON−又は−N−の場合はbは2である。〕。
の化合物を挙げることができる。 R41−O−(C2H4O)r−H (IV−a) 〔式中、R41は前記の意味を示す。rは4〜15、好ま
しくは5〜10の数である。〕 R41−O−(C2H4O)s−(C3H6O)t−H (IV−b) 〔式中、R41は前記の意味を示す。s及びtはそれぞれ
独立に2〜15、好ましくは2〜10の数であり、エチ
レンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいは
ブロック付加体であってもよい。〕
又は(IV−b)から選ばれる非イオン界面活性剤が好ま
しい。
(V)のモノ長鎖アルキル(もしくはアルケニル)トリ
短鎖アルキル型陽イオン界面活性剤が好ましい。
は10〜18、特に好ましくは10〜16のアルキル基
又はアルケニル基であり、R52、R53、R54は同一又は
異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。
X-は陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、炭素数1
〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の
脂肪酸イオン、炭素数1〜3の置換基を1〜3個有して
いてもよいアリールスルホン酸イオンである。〕。
素数10〜18、好ましくは10〜16、特に好ましく
は10〜15のアルキル基又はアルケニル基と、−SO
3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有す
る陰イオン界面活性剤が好ましい。具体的には上記炭素
数を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又
はアルケニル)硫酸エステル、ポリオキシアルキレンア
ルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレ
フィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂
肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ま
しい。これらの中でも特に炭素数10〜16のアルキル
基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニ
ル)硫酸エステル、炭素数10〜16のアルキル基又は
アルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと
表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜
4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンア
ルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、もし
くは炭素数10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸、
及びこれらの塩から選ばれる一種以上を配合することが
好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点
から良好である。
非イオン界面活性剤を0.5〜30質量%、更に1〜2
5質量%含有することが好適であり、陽イオン界面活性
剤を0.1〜2質量%、更に0.1〜1質量%含有する
ことが好適である。
ら、非イオン界面活性剤を0〜50質量%、更に10〜
40質量%、陰イオン界面活性剤を0〜30質量%、更
に1〜25質量%、陽イオン界面活性剤を0〜10質量
%、更に0.1〜5質量%含有することが好適である。
果を高める目的で溶剤を配合することが好ましい。溶剤
としては(i)炭素数1〜5の1価アルコール、(ii)
炭素数2〜12の多価アルコール、(iii)下記の一般
式(iii−1)で表される化合物、(iv)下記の一般式
(iv−1)で表される化合物、(v)下記の一般式(v
−1)で表される化合物が挙げられる。
子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジ
ル基を示すが、Ra及びRbの双方が水素原子となる場合
を除く。gは0〜10の数を、hは0〜10の数を示す
が、g及びhの双方が0である場合を除く。Rc及びRd
は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示す。Reは
炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕。
しては、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコールが挙げられる。これらの低級(炭素数1〜
5)アルコールを配合することにより低温における系の
安定性を更に向上させることができる。
としては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
おいて、Ra、Rbがアルキル基である場合の炭素数は1
〜4が特に好ましい。また、一般式(iii−1)中、E
O及びプロピレンオキシドの平均付加モル数のg及びh
は、それぞれ0〜10の数である(s及びtの双方が0
である場合を除く)が、これらの付加順序は特に限定さ
れず、ランダム付加したものであってもよい。(iii)
の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキ
シエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=
2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モ
ル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコー
ルフェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニル
セロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。こ
のうち、洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリ
コールモノフェニルエーテルが好ましい。
ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−
2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、
(v)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化
合物が挙げられ、好ましくはR eが炭素数3〜8のアル
キル基の化合物である。
めに(i)、(ii)、(iii)、(v)の水溶性溶剤が
好ましく、特にエタノール、イソプロピルアルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、
イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリル
エーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコー
ルモノフェニルエーテルから選ばれる溶剤が好ましい。
な溶剤を0〜30質量%、更に5〜20質量%含有する
ことが良好である。更に、溶剤は、B剤に含有されるこ
とが好ましい。
金属イオン封鎖剤を配合することが好ましい。金属イオ
ン封鎖剤としては、下記(C1)〜(C8)のものが挙
げられ、なかでも(C2)、(C5)、(C6)及び
(C7)からなる選ばれる少なくとも1種が好ましく、
(C2)から選ばれる少なくとも1種がさらに好まし
い。 (C1)フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (C2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,
1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−
1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキ
シ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジ
カルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシ
ホスホン酸等のホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩
もしくはアルカノールアミン塩、 (C3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、
1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α
−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又は
これらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (C4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等の
アミノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノ
ールアミン塩 (C5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジア
ミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢
酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等の
アミノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはア
ルカノールアミン塩 (C6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキ
シメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シ
ュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カ
ルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸など
の有機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノ
ールアミン塩 (C7)ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のア
ルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩 (C8)アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそ
のアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又は
ポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)も
しくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン
塩。
/又はB剤中に、合計で0〜5質量%、更に0.01〜
1質量%含有されることが好ましい。
は、上記成分の他に通常液体漂白剤に添加される公知の
成分を含有することができる。例えば、過酸化水素の安
定化剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、ケイフッ化マグネシウム、酸化
マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグネシウム
塩及び珪酸ソーダのような珪酸塩類を用いることが好ま
しい。さらに、必要に応じてカルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの
ような再汚染防止剤などを添加することが好ましい。
さらに種々の化合物を含有させることができる。例え
ば、過酸化水素の安定化剤として知られているバルビツ
ール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンやフェ
ナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸類、及
び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導体、ブチ
ル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)など
を添加することが好ましい。これらの安定化剤は、A剤
及び/又はB剤中に、合計で0〜5質量%、更に0.0
1〜3質量%含有させるのが良い。
退色防止剤として公知の物質を含むことが好ましい。こ
のような物質としてはフェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸もしくはそ
の塩、ヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイミド化
合物、アクリロニトリルと第四級アンモニウム基を有す
るアクリロニトリルと共重合可能なモノマーの一種以上
とのコポリマー等である。なお、アミノ酸には光学異性
体が存在するが、本発明の効果においては光学異性体は
関与しない。従って、化学的に合成したアミノ酸を使用
することも可能である。
には、漂白繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白
剤として、チノパールCBS(チバ・ガイギー社製)、
チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)や、カラー・
インデックス蛍光増白剤28、40、61、71などの
ような蛍光増白剤や、漂白性能を向上させるために従来
公知の酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、
リパーゼ)を必要に応じて配合することが好ましい。
は、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、
殺菌剤、紫外線吸収剤などの種々の微量添加物を適量配
合することが好ましい。
の成分を添加することができる。低温での液の安定性及
び凍結復元性を改善したり、高温での液分離を防止する
目的でハイドロトロープ剤を配合しても差し支えない。
このようなハイドロトロープ剤としては、一般的には、
トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩などに代
表される短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩等が好まし
い。ハイドロトロープ剤は、A剤及び/又はB剤中に、
合計で0〜30質量%配合することが好ましい。
料用漂白助剤、衣料用塗布洗浄剤、まな板、湯飲み茶
碗、シンク等の台所用漂白剤、食器用洗剤、風呂用、壁
用、絨毯用の漂白剤から選択される用途に使用されるこ
とが好ましい。また、衣料の漂白洗浄に使用されること
が更に好ましい。
剤、B剤を溶解させた水溶液に衣料を浸漬させて漂白す
る方法に用いることができる。また、本発明の2剤型漂
白剤は、従来公知の衣料用洗剤と混合して使用すること
もできる。
本発明の2剤型漂白剤を従来公知の衣料用洗剤と混合し
て使用することもできる。
接塗布して放置後、水洗する漂白する方法に用いること
ができる。また、衣料に直接塗布して放置後、通常の洗
濯機での洗濯で従来公知の衣料用洗剤と混合して使用す
ることもできる。塗布した後の放置時間は、0〜180
分が好ましく、さらに1〜60分が更に好ましい。
として使用する場合には、本発明の2剤型漂白剤を用い
て通常の洗濯機での洗濯を行うこともでき、あるいは衣
料に直接塗布して放置後に通常の洗濯機での洗濯を行う
こともできる。
合して漂白洗浄を行うが、A剤とB剤の混合比率は質量
比でA剤/B剤=1/5〜5/1、好ましくは1/3〜
3/1が漂白洗浄効果の点から好ましい。また、これら
の混合比率はA剤及びB剤を混合後の20℃におけるp
Hが9〜13、好ましくは9.5〜11.5、特に好ま
しくは9.8〜11になるようにすることが漂白効果の
点から好ましい。
剤の20℃における粘度は、いずれも3〜300mPa
・s、好ましくは3〜200mPa・sの範囲に調整す
ることが使い勝手の点から好適である。このような粘度
に調整するために本発明ではA剤及び/又はB剤に粘度
調整剤を配合することができる。粘度調整剤としては炭
素数1〜3のアルキル基、もしくはヒドロキシ基が1〜
3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸、分子量3
000〜100000のポリエチレングリコール又はポ
リプロピレングリコールを用いることができる。このよ
うな粘度調整剤は、A剤及び/又はB剤に、0〜10質
量%、更に0.01〜5質量%含有されることが好適で
ある。
な混合比率を容易に達成する目的で、A剤及びB剤を同
時に吐出可能な吐出部を具備した容器を用いることが好
ましい。また、容器は、A剤、B剤を分離して保持でき
るものであり、例えばA剤とB剤をそれぞれ異なる格納
部に収納可能な一体型容器、A剤を収納可能な容器とB
剤を収納可能な容器とを適当な部材で接合した連結型容
器が挙げられる。また、本発明に用いられる容器は、A
剤とB剤の吐出量の比が質量比でA剤/B剤=1/5〜
5/1、好ましくは1/3〜3/1になるように各吐出
部の形状を調整することが好適である。吐出量の調整
は、A剤とB剤の粘度及び吐出部の開口面積や形状を調
整することにより公知の方法で達成することができる。
この観点から、本発明に用いられる容器の吐出部の開口
面積は、A剤吐出部とB剤吐出部が面積比で1/5〜5
/1、更に1/3〜3/1が吐出量を調整する上で好ま
しい。
を図1、図2に示す。図1中(11)、(12)はA剤
又はB剤の収容部であり、一方にA剤が、他方にB剤が
収容される。各収容部は(13)の隔壁により分離さ
れ、該容器中ではA剤とB剤は分離して保持される。
(14)はA剤及びB剤を同時に吐出する吐出部であ
る。また、図2中(21)、(22)はA剤又はB剤の
収容部であり、一方にA剤が、他方にB剤が収容され
る。これらは(23)の接合部で接合されている。(2
4)はA剤及びB剤を同時に吐出する吐出部である。
2のような、A剤及びB剤を計量できるキャップ(1−
1)、(2−1)を使用することが好ましい。このよう
なキャップを用いることにより、A剤とB剤とを計量す
る工程において両者を混合した後に汚れに作用させるこ
とが可能になる。
を用いた2剤型漂白剤において、特定のモノマーユニッ
トを有する重合体を併用することにより、親油性汚れに
対する優れた漂白効果が得られる。
に示す組み合わせで図1又は図2の容器に充填して、2
剤型液体漂白剤を調製し、漂白効果を以下の方法で評価
した。結果を表3に示す。なお、表1、2中のpHは2
0℃にて測定した値であり、10質量%硫酸水溶液又は
30質量%NaOH水溶液を用いて調整した。
とB剤を、合計1ml(A剤とB剤の比率は表3の通
り)となるように吐出させ、下記の通り調製したカレー
汚染布(親油性汚れ)4枚に、1枚ずつ塗布し、5分間
放置した。その後、濃度0.0667質量%の市販洗剤
水溶液に投入し、ターゴトメーターにて普通洗浄した
(80rpm×10分)後、水道水ですすぎ、乾燥させ
て、次式により漂白率を算出した。
0Aで460nmフィルターを使用して測定した。
ルトカレー(カレーマルシェ)の固形分をメッシュで除
去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液
に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸した。そ
のまま火よりおろし、約2時間程度放置後、布を取りだ
し、余分に付着しているカレー液をへらで除去し自然乾
燥させた。その後プレスし、10cm×10cmの試験
片として実験に供した。
(EO平均付加モル数6) 2)RO(C2H4O)n(C3H6O)m−H(R:ラウリル、
n:5、m:3、C2H4OとC3H6Oはランダム配列で
ある。) 3)アルキル(炭素数12〜15)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム 4)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステル
ナトリウム(EO平均付加モル数2) 5)α−オレフィン(炭素数16)スルホン酸ナトリウ
ム 6)N−テトラデシル−N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムクロリド 7)ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム 8)1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
分子量10000) 10)ラウリルジメチルアミンオキシド 11)p−トルエンスルホン酸ナトリウム
模式図
す模式図
Claims (3)
- 【請求項1】 (A1)過酸化水素0.1〜20質量%
及び(A2)水を含有し、20℃におけるpHが1.0
〜7.0である組成物からなるA剤と、(B1)下記一
般式(I)で示されるモノマーユニットを有する重合体
3〜20質量%及び(B2)水を含有し、20℃におけ
るpHが9.0〜13.5である組成物からなるB剤と
を、A剤とB剤とを分離して保持する容器に充填してな
る2剤型漂白剤。 【化1】 〔式中、X、Y、Zは、ぞれぞれ−H、−CH3、−C
OOM、−CH2COOM、−OHを表し、MはH又は
アルカリ金属を表す。〕 - 【請求項2】 A剤とB剤とを等量混合した混合物の2
0℃におけるpHが9.5〜11.0である請求項1記
載の2剤型漂白剤。 - 【請求項3】 B剤が、更に(B3)両性界面活性剤
0.1〜20質量%を含有する請求項1又は2記載の2
剤型漂白剤。
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- 2001-07-10 JP JP2001209557A patent/JP4698895B2/ja not_active Expired - Fee Related
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