JP2003018693A - 立体音像出力装置 - Google Patents

立体音像出力装置

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JP2003018693A
JP2003018693A JP2001196286A JP2001196286A JP2003018693A JP 2003018693 A JP2003018693 A JP 2003018693A JP 2001196286 A JP2001196286 A JP 2001196286A JP 2001196286 A JP2001196286 A JP 2001196286A JP 2003018693 A JP2003018693 A JP 2003018693A
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JP2001196286A
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Yasuhisa Nakamura
泰久 中村
Taizo Miyaji
泰造 宮地
Osamu Kono
修 河野
Toru Ishii
徹 石井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が装着した状態において耳と音波出力
手段との位置関係が常に一定に保つことのできる立体音
像出力装置を提供する。 【解決手段】 レシーバ1は、メインフレーム2と1対
の立体音像出力ユニット3とで構成される。立体音像出
力ユニット3を構成するスピーカ固定部5には、フルレ
ンジの3つの小型スピーカ4を、各小型スピーカ4から
出力される音の座標ベクトルにより3次元空間において
音像平面が形成できる位置に固定する。使用者がレシー
バ1を装着したとき、略コの字形状の各位置決めアーム
6,7は、それぞれ耳の上下で当接することにより耳を
塞ぐことなく各小型スピーカ4が耳から常時所定間隔離
れたところに位置決めする。また、回転ずれを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体音像出力装置、
特に人間が装着して使用する装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドホンタイプの立体音像出力装置
は、立体音像を再現する装置により再生された信号を入
力し、それを出力することでスピーカの配置や音響特性
を再現する。反射音などの音が聞こえてくる方向を忠実
に再現させるためには、以下のような方法がある。
【0003】例えば、録音対象の立体音場にHATS
(Head and Torso Simulator)と呼ばれるダミーヘッド
を設置し、そのダミーヘッドの耳近傍に複数のマイクを
設置する。そして、そのマイクで音を収集し、それを再
生装置にて信号処理を行う。立体音像出力装置は、耳と
内蔵する複数のスピーカとの間に空間を設けるような構
造を有しており、入力された再生装置からの信号を各ス
ピーカから音波を出力する。このようにして、立体音像
出力装置は、立体音像を再現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耳とス
ピーカとの間に空間を設けるような構造を有する立体音
像においては、使用者の頭部とスピーカとの位置関係が
固定されていないと、使用者が頭部を動かすことによっ
て頭部とスピーカとの位置関係がずれてしまい、使用者
は音質に違和感や逆相感を感じてしまうという問題があ
った。この問題点を解消するには、立体音像出力装置を
耳とスピーカとの位置関係が常に一定に保たれるような
構造とすることが望ましい。
【0005】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、使用者が装着した
状態において耳と音波出力手段との位置関係が常に一定
に保つことのできる立体音像出力装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明に係る立体音像出力装置は、装着さ
れた状態において片方の耳元で立体音像を出力する立体
音像出力ユニットと、装着された状態において少なくと
も一端側に取り付けられた前記立体音像出力ユニットを
使用者の耳元に位置付けするヘッドホン形状の装着手段
とを有し、前記立体音像出力ユニットは、信号を入力し
て音波を出力する3つの音波出力手段と、前記各音波出
力手段から出力される音の座標ベクトルにより3次元空
間において音像平面が形成できる位置に前記各音波出力
手段を固定する固定手段と、装着された状態において、
耳全体を塞ぐことなく耳近傍に当接することにより、前
記各音波出力手段が耳から常時所定間隔離れたところに
位置決めされるように前記固定手段を保持する位置決め
手段とを有し、前記位置決め手段は、装着された状態に
おいて耳の上方又は下方の少なくとも一方で当接するよ
うに前記立体音像出力ユニットから延出しているもので
ある。
【0007】また、前記位置決め手段は、耳の上方に延
出した上方アーム部を有しており、使用者が装着した状
態を使用者の正面から見たとき、前記装着手段と前記立
体音像出力ユニットとの回動可能な連結部分が、前記上
方アーム部の取付位置と同じ高さとなるようにしたもの
である。
【0008】また、前記位置決め手段の延出長を調節可
能にしたものである。
【0009】また、前記位置決め手段は、装着された状
態において耳の上方に延出した上方アーム部と、装着さ
れた状態において耳の下方に延出した下方アーム部とを
有しており、少なくとも一方の前記アーム部の延出長が
調節可能であるものとする。
【0010】また、前記上方アーム部と前記下方アーム
部とは、一体に形成されており、前記立体音像出力ユニ
ットに対してアーム延出方向に摺動可能に取り付けられ
ているものである。
【0011】また、他の発明に係る立体音像出力装置
は、装着された状態において片方の耳元で立体音像を出
力する立体音像出力ユニットと、装着された状態におい
て少なくとも片方のつる部に取り付けられた前記立体音
像出力ユニットを使用者の耳元に位置付けするメガネフ
レーム形状の装着手段とを有し、前記立体音像出力ユニ
ットは、信号を入力して音波を出力する3つの音波出力
手段と、前記各音波出力手段から出力される音の座標ベ
クトルにより3次元空間において音像平面が形成できる
位置に前記各音波出力手段を固定する固定手段と、装着
された状態において前記各音波出力手段が耳から常時所
定間隔離れたところに位置決めされるように前記固定手
段を前記装着手段に連結する位置決め手段とを有するも
のである。
【0012】また、前記装着手段のつる部分は、メガネ
フレーム形状の本体から伸縮自在に取り付けられている
ものである。
【0013】また、上記各発明において、前記固定手段
は、装着された状態において前記各音波出力手段からの
出力音が使用者の耳の穴の方へ向くように湾曲されてい
るものである。
【0014】また、上記各発明において、前記固定手段
は、装着された状態において2つの前記音波出力手段を
使用者の双方の耳を結ぶ耳軸より前方に、1つの前記音
波出力手段を耳軸より後方に配置するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0016】実施の形態1.図1は、本発明に係る立体
音像出力装置の実施の形態1を示した斜視図であり、図
2は、図1に示した装置の正面図、同様に図3は平面
図、図4は右側面図である。各図から明らかなように、
本実施の形態における立体音像出力装置は、載頭型のヘ
ッドホンである。なお、図1乃至図4において立体音像
用の信号の入力コードは省略している。
【0017】ヘッドホン形状の立体音像出力装置(以
下、「レシーバ」)1は、メインフレーム2と一対の立
体音像出力ユニット3とで構成される。メインフレーム
2は、載頭型ヘッドホンとして本装置を使用者に装着さ
せるためのヘッドバンドであり、両端に立体音像出力ユ
ニット3が取り付けられている。なお、少なくとも一端
側のみに立体音像出力ユニット3を取り付けるようにし
てもよい。本実施の形態におけるメインフレーム2は、
両端が折り曲げられた2本のワイヤーにより構成されて
おり、その折曲部位を各立体音像出力ユニット3の接続
部位に設けられた連結穴に挿嵌することで立体音像出力
ユニット3を連結している。接続部分をこのような構造
とすることで、各立体音像出力ユニット3は、メインフ
レーム2に対して挿入部分を中心に回動可能に、すなわ
ち角度の調整ができるように取り付けられている。ま
た、メインフレ−ム2は、装着時の耳方向に付勢する弾
性力を有しており、この付勢力は、装着時に各立体音像
出力ユニット3が使用者の各耳元からずれ落ちないよう
に作用する。また、この弾性力は、顔の幅の大小に関係
なくレシーバ1の装着を容易にする。また、メインフレ
ーム2は、あらゆる使用者が装着したときでも各立体音
像出力ユニット3を使用者のほぼ各耳元に位置付けする
ことのできる程度に十分な長さを有している。
【0018】各立体音像出力ユニット3は、顔の中心線
から左右対称に形成されており、それぞれ右耳用、左耳
用として構成されている。以降の説明においては、片方
の立体音像出力ユニット3に着目して説明する。
【0019】本実施の形態における立体音像出力ユニッ
ト3は、小型スピーカ4、スピーカ固定部5、上方位置
決めアーム6及び下方位置決めアーム7で構成されてお
り、使用者に装着された状態において対応する片方の耳
元で立体音像を出力する。
【0020】小型スピーカ4は、図示しない入力コード
を介して再生装置から送られてくる信号を入力して音波
を出力する音波出力手段である。本実施の形態では、各
耳に対応させて3つの小型スピーカ4を配設している。
各小型スピーカ4は、フルレンジスピーカであり、3つ
の小型スピーカからの出力が合成されて、使用者の耳元
で立体音場が再生される。
【0021】スピーカ固定部5は、各小型スピーカ4か
ら出力される音の座標ベクトルにより3次元空間におい
て音像平面が形成できるように3つの小型スピーカ4を
固定する。スピーカ固定部5は、図3から明らかなよう
に、装着された状態において各小型スピーカ4からの出
力音が使用者の耳の穴の方へ向くように湾曲されてい
る。そして、装着された状態において、2つの小型スピ
ーカ4は、双方の耳を結ぶ耳軸より前方(図面下方)
に、1つの小型スピーカ4は、耳軸より後方に配置され
ている。これにより、後方から回り込むような立体音像
を再現することができる。
【0022】上方位置決めアーム6及び下方位置決めア
ーム7は、装着時、メインフレーム2の付勢力によって
耳近傍に当接することにより、小型スピーカ4が固定さ
れたスピーカ固定部5を、使用者が頭部を動かしたとき
でも耳から常時所定間隔離れたところに位置決めされる
ように保持する位置決め手段である。各位置決めアーム
6,7は、外力によっても容易に曲がることのないワイ
ヤーを、柔軟な素材で被覆することで形成されている。
各位置決めアーム6,7は、図3から明らかなように、
上下方向から見て略コの字形状を有している。位置決め
手段をこのような形状としたことで、使用者が装着した
ときでも耳全体を塞がない。
【0023】また、上方位置決めアーム6は、スピーカ
固定部5への取付位置から延出して使用者の耳の上方で
接し、一方、下方位置決めアーム7は耳の下方で接する
が、この延出した長さによって耳と小型スピーカ4との
所定の間隔が保たれている。耳から離す所定の間隔は、
再現しようとする立体音場の信号値、小型スピーカ4の
向きなどによって総合的に決定される。
【0024】また、本実施の形態においては、図3に示
したように、各位置決めアーム6,7をスピーカ固定部
5の取付位置から拡がる方向に延出させることによっ
て、使用者の頭部と接する部分の長さが一層長くなるよ
うにした。これにより、使用者が装着した状態で動いた
ときでも立体音像出力ユニット3の回転ずれをより確実
に防止することができる。特に、頭部形状に沿うように
上方位置決めアーム6の接する部分を多少凹型とするこ
とで、回転ずれ防止という効果をより一層高めることが
できる。
【0025】本実施の形態におけるレシーバ1の装着の
仕方は、基本的には従来からある載頭型ヘッドホンと同
様である。すなわち、両手で各立体音像出力ユニット3
あるいはその近傍のメインフレーム2部分を持ち、メイ
ンフレーム2の耳方向への付勢力に反する方向にメイン
フレーム2を拡げながら立体音像出力ユニット3が耳に
当たらないように頭部に載せる。そして、本実施の形態
では、上方位置決めアーム6を耳にかけるようにして手
を離すことによりレシーバ1を装着することができる。
図5は、装着したときの斜視図であるが、レシーバ1
は、メインフレーム2の付勢力と、各位置決めアーム
6,7が耳の上下で当接したことにより発生する反作用
力とが釣り合うことによってその取付位置に固定され
る。特に、本実施の形態においては、図2から明らかな
ように、使用者が装着した状態を使用者の正面から見た
とき、メインフレーム2と立体音像出力ユニット3との
回動可能な連結部位2aが、上方位置決めアーム6の取
付位置と同じ高さとなるようにしたので、立体音像出力
ユニット3を確実に固定することができる。すなわち、
メインフレーム2は、内側方向への付勢力を持つが、こ
の付勢力は連結部位2aに作用して立体音像出力ユニッ
ト3を回転させようとする。この回転方向は、言うまで
もなく連結部位2aが内側へ入り込ませようとする方向
であるが、その作用する方向線上に上方位置決めアーム
6の取付位置を配設したので、上方位置決めアーム6が
使用者に当接して上記回転力を効果的に抑止することが
できる。また、上方位置決めアーム6が回転力を受ける
ことによって立体音像出力ユニット3を耳元に安定させ
ることができる。
【0026】本実施の形態によれば、以上のようにして
レシーバ1が使用者に装着されると、使用者が頭部を移
動させたとしてもレシーバ1は使用者の頭部からずれる
ことなく固定される。このため、耳と小型スピーカ4と
の位置関係が常に一定に保つことができるので、立体音
像を音質良く使用者に聴かせることができる。
【0027】なお、本実施の形態では、メインフレーム
2が持つ付勢力(内側へのテンション)により立体音像
出力ユニット3を耳元に固定することができるので、メ
インフレーム2の長さ調節機構などは不要である。小さ
い子供など頭部が相対的に小さい使用者が本実施の形態
におけるレシーバ1を用いた場合、メインフレーム2
は、頭部に触れずに浮いた状態で装着される。もちろ
ん、頭部に触れた状態で装着させたい場合には、長さ調
節機構を設けてもよい。
【0028】装着したとき、小型スピーカ4によって形
成される音像平面が、両目の中間点と口の中心を結んだ
直線と垂直に交わり、かつ各耳を結んだ耳軸を含むよう
に装着されることが望ましい。そして、立体音像出力ユ
ニット3が正しく位置決めされたとき、前述したように
2つの小型スピーカ4は耳軸より前方に、1つの小型ス
ピーカ4は耳軸より後方に、かつ耳から離れた位置に定
位されるようになり、録音した立体音場を忠実に再現す
ることができる。
【0029】このように、録音した立体音場を忠実に再
現するためには、小型スピーカ4を上記のようにして位
置決めすることが重要な要因であるが、本実施の形態に
よれば、上方位置決めアーム6及び下方位置決めアーム
7を設けたことによって小型スピーカ4を適切な位置に
容易に定位することができ、また、位置ずれをも確実に
防止することができる。
【0030】なお、本実施の形態では、メインフレーム
2に対する角度調整が可能なように立体音像出力ユニッ
ト3をメインフレーム2に回動可能に取り付けたので、
下方位置決めアーム7を設け、上方位置決めアーム6及
び下方位置決めアーム7によって耳の上下部分に当接さ
せて、立体音像出力ユニット3を所望の位置に固定して
いるが、立体音像出力ユニット3がメインフレーム2に
固定されていれば、上方位置決めアーム6のみでも立体
音像出力ユニット3の位置決め、回転防止は可能であ
る。
【0031】実施の形態2.図6は、本実施の形態にお
けるヘッドホンタイプの立体音像出力装置の実施の形態
2の要部のみを示した正面図である。本実施の形態にお
いて特徴的なことは、上記実施の形態1における位置決
め手段として形成された上方位置決めアーム及び下方位
置決めアームを一体化し、立体音像出力ユニット3に対
してアーム延出方向に摺動可能に取り付けたことであ
る。すなわち、図6に示した位置決めアーム8は、端的
に言うと実施の形態1における各位置決めアーム6,7
を一体化して形成したことにより1本のワイヤーを矩形
フレームとし、また、図6に示したように正面から見て
略円弧形状として形成される。スピーカ固定部5には、
位置決めアーム8を形成するワイヤーのほぼ直径に等し
い穴9が設けられており、その穴9を貫通した位置決め
アーム8は、その穴9の内壁との摩擦によって動かない
ように保持され、また、人の力によって穴9の中を摺動
可能である。
【0032】例えば、ある使用者aは、図6(a)に示
した位置で位置決めアーム8を固定し、本実施の形態に
おけるレシーバを使用していたとする。使用者aにして
みれば、図6(a)に示した位置決めアーム8の調整位
置が前述したように小型スピーカ4を適切な位置に調節
できた位置である。
【0033】ここで、このレシーバを他の使用者bが使
用するとする。使用者bは、顔の輪郭が逆三角形であっ
た使用者aに対して相対的に丸顔であったとする。この
とき、使用者bは、スピーカ固定部5から上方に延出し
た長さを長くなるように位置決めアーム8を図6(a)
の矢印A方向にスライドする。
【0034】このように、本実施の形態によれば、位置
決めアーム8のスピーカ固定部5から上方/下方に延出
した部分の長さを調節できるようにしたことで、使用者
の顔の輪郭、特に顔の側面の形状にばらつきがあったと
しても小型スピーカ4の配置を最適な位置に定位させる
ことができる。
【0035】なお、本実施の形態においては、立体音像
出力ユニット3、すなわち小型スピーカを適切な角度に
調整できるようにするために、実施の形態1で示した上
方位置決めアーム及び下方位置決めアームを一体形成し
た。このような構造とすることで、使用者の位置決め調
節も容易である。また、レシーバの製造工程からしても
部品点数を少なくすることができると共に、その組立も
簡単になる。ただ、コスト等の面を考慮しなければ、実
施の形態1における上方位置決めアーム6又は下方位置
決めアーム7の少なくとも一方の延出長を調節可能な構
造として小型スピーカ4を理想的な位置に定位できるよ
うにしてもよい。
【0036】実施の形態3.図7は、本発明に係る立体
音像出力装置の実施の形態3を示した斜視図であり、図
8は、図7に示した装置の正面図、同様に図9は平面
図、図10は右側面図である。各図から明らかなよう
に、本実施の形態における立体音像出力装置は、メガネ
のフレーム形状としたことを特徴としている。なお、図
7乃至図10において立体音像用の信号の入力コードは
省略している。また、実施の形態1と同じ構成要素には
同じ符号を付ける。
【0037】メガネフレーム形状の立体音像出力装置
(以下、「レシーバ」)11は、メガネフレーム形状の
フレーム12と一対の立体音像出力ユニット13とで構
成される。フレーム12は、鼻根の両側に当接するパッ
ド12a及び耳に載せるつる部(テンプル)12bを有
している。もちろん、本実施の形態の場合、メガネレン
ズは不要なのでリムはない。フレーム12の各つる部1
2bには、立体音像出力ユニット13がそれぞれ取り付
けられており、使用者が装着したとき、立体音像出力ユ
ニット13は、使用者の耳元に位置付けられる。なお、
少なくとも一端側のみに立体音像出力ユニット13を取
り付けるようにしてもよい。
【0038】本実施の形態における立体音像出力ユニッ
ト13は、小型スピーカ4、スピーカ固定部5及び位置
決めアーム14で構成されており、使用者に装着された
状態において対応する片方の耳元で立体音像を出力す
る。小型スピーカ4及びスピーカ固定部5の構造は実施
の形態1と同じであるため説明を省略する。位置決めア
ーム14は、つる部12bから離れる方向に延出してお
り、装着された状態において各スピーカ4が耳から常時
所定間隔離れたところに位置決めされるようにスピーカ
固定部5をフレーム12のつる部12bに連結する。こ
こでいう所定間隔というのは、実施の形態1と同じであ
り、再現しようとする立体音場の信号値、小型スピーカ
4の向きなどによって総合的に決定される。
【0039】本実施の形態におけるレシーバ11の装着
の仕方は、一般的なメガネフレームと同じく、フレーム
のパッド12a及びつる部12bをそれぞれ鼻及び耳に
載せることで装着することができる。装着した状態を図
11に示す。片耳側の2本の位置決めアーム14は、図
9に示したように、離れた位置でつる部12bに接合さ
れており、装着したときの耳の前後にくるように配設さ
れている。このように離して配設することで、バランス
良く安定した状態でレシーバ11を耳に載せることがで
きる。
【0040】また、上記実施の形態1と同様に、使用者
がレシーバ11を装着したとき、小型スピーカ4によっ
て形成される音像平面が、両目の中間点と口の中心を結
んだ直線と垂直に交わると共に、各耳を結んだ耳軸を含
むように装着されることが理想的である。換言すると、
使用者が理想的な位置に装着できるようにレシーバ11
が設計されている。そして、立体音像出力ユニット3が
正しく位置決めされたとき、前述したように2つの小型
スピーカ4は耳軸より前方に、1つの小型スピーカ4は
耳軸より後方に、かつ耳から離れた位置に定位されるよ
うになり、録音した立体音場を忠実に再現することがで
きる。
【0041】また、フレーム12は、一般のメガネフレ
ームと同様に内側方向にテンションがかかっており、こ
のテンションによりレシーバ11は、使用者に固定され
る。使用者と当接するパッド12aとつる部12bを摩
擦力の大きい素材で形成すればより効果的である。
【0042】本実施の形態によれば、以上のようにして
レシーバ11が使用者に装着されると、使用者が頭部を
移動させたとしてもレシーバ11は使用者の頭部からず
れることなく固定される。このため、耳と小型スピーカ
4との位置関係が常に一定に保つことができるので、立
体音像を音質良く使用者に聴かせることができる。
【0043】なお、実施の形態1と異なり、本実施の形
態は、耳の下方で当接する下方位置決めアームを設けず
に、フレーム12のつる部12bから延出した位置決め
アーム14から吊り下げた状態でスピーカ固定部5を固
定している。従って、フレーム12又は位置決めアーム
14の材質、スピーカ固定部5の総重量によっては、フ
レーム12又は位置決めアーム14が使用者の移動に伴
い撓む可能性がある。また、スピーカ固定部5が重く感
じるかもしれない。従って、このような問題が発生する
ような場合には、本実施の形態においても実施の形態1
と同様に耳の下方で当接する下方位置決めアームを設け
るようにしてもよい。
【0044】また、本実施の形態においては、フレーム
12のつる部12bをフレーム本体に伸縮自在に取り付
けている。すなわち、フレーム本体とは別部品で形成さ
れたつる部12bは、取付部位12cに離脱しないよう
に嵌合されており、フレーム12は、つるの部分が取付
部位12cから延びるような構造で形成されている。顔
の大きさにはばらつきがあるが、本実施の形態によれ
ば、フレーム12のつるの長さを調整させることで使用
者の顔の大小に関係なく小型スピーカ4の配置を最適な
位置に定位させることができる。
【0045】また、鼻根の形状、鼻根の位置と耳の位置
との関係は、使用者によって異なってくるため、前述し
た理想的な装着ができるように立体音像出力ユニット3
に調節機構を設けることが望ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、位置決め手段を設けた
ことによって立体音像を出力する音波出力手段を適切な
位置に容易に定位することができる。また、使用者が装
着した状態で移動したときでも装置の位置ずれを確実に
防止することができる。
【0047】また、装着手段と立体音像出力ユニットと
の回動可能な連結部分が、上方アーム部の取付位置と同
じ高さとしたことにより、装着手段が持つ内側方向への
付勢力により発生する内側方向への立体音像出力ユニッ
トの回転力を効果的に打ち消すことができる。
【0048】また、位置決め手段の延出長を調節可能に
したことで、使用者の大小、形状等に左右されることな
く適切な位置に音波出力手段を位置決めさせることがで
きる。
【0049】また、一般的なヘッドホンタイプ以外にメ
ガネフレーム形状という新たな形状の装置を提供するこ
とができる。
【0050】また、装着手段のつる部分を装着手段本体
に対して伸縮自在に取り付けたので、顔の大小に関係な
く音波出力手段を最適な位置に定位させることができ
る。
【0051】また、音波出力手段からの出力音が使用者
の耳の穴の方へ向くように固定手段を湾曲させることに
より立体音像をより忠実に再現することができる。
【0052】また、耳軸の前方のみならず後方にも音波
出力手段を配置するようにしたので、使用者の後方から
回り込むような立体音像を効果的に再現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る立体音像出力装置の実施の形態
1であるレシーバを示した斜視図である。
【図2】 図1に示したレシーバの正面図である。
【図3】 図1に示したレシーバの平面図である。
【図4】 図1に示したレシーバの右側面図である。
【図5】 図1に示したレシーバを装着したときの概念
図である。
【図6】 実施の形態2におけるレシーバの要部を示し
た正面図である。
【図7】 本発明に係る立体音像出力装置の実施の形態
3であるレシーバを示した斜視図である。
【図8】 図7に示したレシーバの正面図である。
【図9】 図7に示したレシーバの平面図である。
【図10】 図7に示したレシーバの右側面図である。
【図11】 図7に示したレシーバを装着したときの概
念図である。
【符号の説明】
1,11 レシーバ、2 メインフレーム、2a 連結
部位、3,13 立体音像出力ユニット、4 小型スピ
ーカ、5 スピーカ固定部、6 上方位置決めアーム、
7 下方位置決めアーム、8,14 位置決めアーム、
9 穴、12フレーム、12a パッド、12b つる
部、12c 取付部位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石井 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5D005 BA11 BD13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着された状態において片方の耳元で立
    体音像を出力する立体音像出力ユニットと、 装着された状態において少なくとも一端側に取り付けら
    れた前記立体音像出力ユニットを使用者の耳元に位置付
    けするヘッドホン形状の装着手段と、 を有し、 前記立体音像出力ユニットは、 信号を入力して音波を出力する3つの音波出力手段と、 前記各音波出力手段から出力される音の座標ベクトルに
    より3次元空間において音像平面が形成できる位置に前
    記各音波出力手段を固定する固定手段と、 装着された状態において、耳全体を塞ぐことなく耳近傍
    に当接することにより、前記各音波出力手段が耳から常
    時所定間隔離れたところに位置決めされるように前記固
    定手段を保持する位置決め手段と、 を有し、 前記位置決め手段は、装着された状態において耳の上方
    又は下方の少なくとも一方で当接するように前記立体音
    像出力ユニットから延出していることを特徴とする立体
    音像出力装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段は、耳の上方に延出し
    た上方アーム部を有しており、使用者が装着した状態を
    使用者の正面から見たとき、前記装着手段と前記立体音
    像出力ユニットとの回動可能な連結部分が、前記上方ア
    ーム部の取付位置と同じ高さとなるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の立体音像出力装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段の延出長を調節可能に
    したことを特徴とする請求項1記載の立体音像出力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段は、 装着された状態において耳の上方に延出した上方アーム
    部と、 装着された状態において耳の下方に延出した下方アーム
    部と、 を有しており、少なくとも一方の前記アーム部の延出長
    が調節可能であることをことを特徴とする請求項3記載
    の立体音像出力装置。
  5. 【請求項5】 前記上方アーム部と前記下方アーム部と
    は、一体に形成されており、前記立体音像出力ユニット
    に対してアーム延出方向に摺動可能に取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項4記載の立体音像出力装置。
  6. 【請求項6】 装着された状態において片方の耳元で立
    体音像を出力する立体音像出力ユニットと、 装着された状態において少なくとも片方のつる部に取り
    付けられた前記立体音像出力ユニットを使用者の耳元に
    位置付けするメガネフレーム形状の装着手段と、 を有し、 前記立体音像出力ユニットは、 信号を入力して音波を出力する3つの音波出力手段と、 前記各音波出力手段から出力される音の座標ベクトルに
    より3次元空間において音像平面が形成できる位置に前
    記各音波出力手段を固定する固定手段と、 装着された状態において前記各音波出力手段が耳から常
    時所定間隔離れたところに位置決めされるように前記固
    定手段を前記装着手段に連結する位置決め手段と、 を有することを特徴とする立体音像出力装置。
  7. 【請求項7】 前記装着手段のつる部分は、メガネフレ
    ーム形状の本体から伸縮自在に取り付けられていること
    を特徴とする請求項6記載の立体音像出力装置。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、装着された状態におい
    て前記各音波出力手段からの出力音が使用者の耳の穴の
    方へ向くように湾曲されていることを特徴とする請求項
    1又は6記載の立体音像出力装置。
  9. 【請求項9】 前記固定手段は、装着された状態におい
    て2つの前記音波出力手段を使用者の双方の耳を結ぶ耳
    軸より前方に、1つの前記音波出力手段を耳軸より後方
    に配置することを特徴とする請求項1又は6記載の立体
    音像出力装置。
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