JP2003017767A - 圧電素子 - Google Patents

圧電素子

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JP2003017767A JP2001202588A JP2001202588A JP2003017767A JP 2003017767 A JP2003017767 A JP 2003017767A JP 2001202588 A JP2001202588 A JP 2001202588A JP 2001202588 A JP2001202588 A JP 2001202588A JP 2003017767 A JP2003017767 A JP 2003017767A
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thin film
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pzt thin
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Kazuo Takahashi
和夫 高橋
Takashi Tamura
孝 田村
Junichi Honda
順一 本多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな圧電変位量を確実に且つ簡便に得る。 【解決手段】 基板11上に、Ti膜12及び第1のP
t膜13による積層構造とされた下地膜14を介してP
ZT薄膜15を形成する。この第1のPt膜13の(1
11)ピークにおけるロッキングカーブの半値幅を5°
以内に設定する。これにより、Tiリッチな組成とされ
たPZT薄膜15における(111)配向度を十分に且
つ簡便に確保することができる。これによりPZT薄膜
15は、自発分極が向上し、大きな圧電変位量を示すこ
ととなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PZT薄膜を備え
て構成され、例えばマイクロアクチュエータ等に用いて
好適な圧電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばマイクロアクチュエータ等の駆動
源や、加速度センサ或いは移動量センサ等の検出部に
は、従来から圧電素子が広く用いられている。
【0003】このような圧電素子は、表面に極く薄いシ
リコン酸化膜が形成されたシリコン単結晶基板上に、T
i膜とPt膜との積層膜を介して、圧電効果を有するP
ZT(チタン酸ジルコン酸鉛)薄膜が形成されてなる。
また、このような圧電素子を作製するに際しては、各種
微細加工技術や、スパッタ法、ゾルゲル法、及びCVD
(化学的気相成長)法などのような各種薄膜形成技術が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな圧電素子は、例えばマイクロアクチュエータ等に備
えられる駆動源として用いる場合に、印加する電圧の変
化量に対してPZT薄膜における物理的な変位量が大き
いことが望まれる。なお、この電圧変化に対する変位量
のことを、以下では圧電変位量と称する。
【0005】この圧電変位量は、PZT薄膜における自
発分極に大きく依存している。このため、大きな圧電変
位量を得るためにはPZT薄膜が高い自発分極を示すこ
とが要求される。PZT薄膜は、Tiリッチ(PbTi
リッチ)の組成である場合には、結晶配向方位が
(111)に優先配向されたときに高い自発分極を示
し、Zrリッチ(PbZrO)リッチの組成である場
合には、結晶配向方位が(100)に優先配向されたと
きに高い自発分極を示すという特性を有している。
【0006】なお、実際のPZT薄膜は、PbTiO
とPbZrOとが厳密に50%ずつである組成のとき
に、各々の場合の特性を示す境界が存在するものではな
く、例えばPbTiOがPbZrOと比較して、あ
る程度多い組成である場合に、Tiリッチに特有の特性
を示す。
【0007】したがって、自発分極以外の各種特性や製
造時の条件などにより、Tiリッチの組成を有するPZ
T薄膜を用いて圧電素子を構成する場合には、このPZ
T薄膜を(111)に優先配向させることが望ましい。
【0008】しかしながら、従来から広く用いられてい
る手法により圧電素子を作製すると、同一条件でPZT
薄膜を成膜した場合であっても、このPZT薄膜を安定
して(111)方位に優先配向させることが困難であっ
た。このため、従来の圧電素子は、誘電率や圧電定数に
ばらつきが生じ、所望とする圧電変位量を確実に得るこ
とが困難であった。したがって、例えば共振子、フィル
タ或いはアクチュエータなどの駆動源として用いられた
ときに、その特性及び効率が大きくばらついてしまうと
いった問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、大きな圧電変位量を確実に
且つ簡便に得ることが可能な圧電素子を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した目
的を達成するために鋭意検討した結果、PZT薄膜の下
層側に形成されるPt膜に注目し、このPt膜の結晶配
向方位を(111)に優先配向させることによって、大
きな圧電変位量を示すTiリッチのPZT薄膜を安定し
て確実に得ることができるという知見を得るに至った。
【0011】すなわち、本発明に係る圧電素子は、基板
上に、(111)方位に優先配向されたPt膜と、PZ
T(チタン酸ジルコン酸鉛)薄膜とが順次積層されてな
る圧電素子であり、上記Pt膜は、X線回折におけるロ
ッキングカーブの半値幅が5°以内に設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0012】以上のように構成された本発明に係る圧電
素子は、PZT薄膜に接するPt膜の結晶配向方位が
(111)方位に十分に優先配向されていることから、
PZT薄膜の結晶配向方位も確実に(111)方位に優
先配向されることとなる。
【0013】また、本発明に係る圧電素子においては、
上記基板と上記Pt膜との間に形成されたTi膜を備
え、当該Ti膜の膜厚が20nm以上且つ100nm以
下とされていることが望ましい。圧電素子においては、
基板とPt膜と間にTi膜を備えることによって、Pt
膜の基板に対する付着力を向上させることができるが、
このTi膜の膜厚が20nm未満であると、この効果が
不十分となり、Pt膜が基板から剥離しやすくなってし
まう。また、Ti膜は、(111)方位に配向しておく
ことによって、Pt膜の(111)方位への配向を容易
とすることができるが、その膜厚が100nmを超える
と表面粗さが増大してしまうことから、第1のPt膜1
3における(111)方位への配向度が大きくなってし
まい、この第1のPt膜13のX線回折におけるロッキ
ングカーブの半値幅を5°以内にして形成することが困
難となってしまう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明を適用した一構成例として、図1に示すような積層
構造を有する圧電素子10を挙げて説明する。
【0015】圧電素子10は、図1に示すように、例え
ばシリコン単結晶からなる基板11上に、Ti膜12と
第1のPt膜13とが順次積層されてなる下地膜14
と、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)薄膜15と、第2
のPt膜16とが順次積層された構造とされている。
【0016】なお、基板11は、他の各膜が形成される
側の主面に、極く薄いシリコン酸化膜が形成されている
ことが望ましい。これにより、基板11を形成するSi
原子とTi膜12を構成するTi原子とが拡散して、各
々の膜特性が変質してしまうことを防止することができ
る。
【0017】また、Ti膜12は、第1のPt膜13の
基板11に対する付着力を向上させる目的で形成されて
いる。このTi膜12の膜厚は、20nm以上且つ10
0nm以下とされていることが望ましい。Ti膜12の
膜厚が20nm未満であると、第1のPt膜13の付着
力を向上させる効果が不十分となり、第1のPt膜13
が基板11から剥離しやすくなってしまう。また、Ti
膜12は、(111)方位に配向しておくことによって
第1のPt膜13の(111)方位への配向を容易とす
ることができるが、その膜厚が100nmを超えると表
面粗さが増大してしまうことから、第1のPt膜13に
おける(111)方位への配向度が大きくなってしま
い、この第1のPt膜13のX線回折におけるロッキン
グカーブの半値幅を5°以内にして形成することが困難
となってしまう。
【0018】圧電素子10においては、PZT薄膜15
が第1のPt膜13と第2のPt膜16とに挟持された
構造とされており、これら第1のPt膜13及び第2の
Pt膜がそれぞれPZT薄膜15に対する下部電極と上
部電極としての機能を有している。また、PZT薄膜1
5は、印加される電圧に応じて物理的に伸縮する効果、
いわゆる圧電効果を有しており、第1のPt膜13及び
第2のPt膜16によって膜厚方向に電圧が印加される
ことにより、電圧値に応じた物理的な変位が膜厚方向に
生じる。
【0019】また、本実施の形態において、PZT薄膜
15は、Tiリッチ(PbTiOリッチ)の組成で形
成されているとともに、その結晶配向方位が(111)
に優先配向されている。一般に、PZT薄膜は、Tiリ
ッチの組成で形成されている場合に、(111)方位に
優先配向されていることによって高い自発分極を示す。
したがって、本例に係るPZT薄膜15は、印加する電
圧の変化量に対する物理的な変位量、すなわち圧電変位
量が大きなものとなる。
【0020】また、第1のPt膜13は、その結晶配向
方位が(111)方位に優先配向されているとともに、
X線回折におけるロッキングカーブの半値幅が5°以内
に設定されている。本例に係る圧電素子10において
は、このようにして第1のPt膜13が(111)方位
に十分に揃って配向されていることから、この第1のP
t膜13に接するPZT薄膜15の結晶配向方位も確実
に(111)方位に優先配向されたものとなる。したが
って、圧電素子10においては、TiリッチのPZT薄
膜15における圧電変位量を十分に且つ確実に得ること
ができる。
【0021】つぎに、以上のように構成された圧電素子
10における特性を検証するために、上述した圧電素子
10の構成に基づいたサンプル素子を実際に作製した場
合の実験例について説明する。
【0022】圧電素子10の構成に基づくサンプル素子
を作製するに際して、先ず、シリコン単結晶からなる直
径4インチの基板11を用意し、この基板11を有機溶
剤及び純水で洗浄した。また、この基板11の主面に
は、SiO熱酸化膜を300nm程度の膜厚で形成し
た。
【0023】次に、図2に示すように、基板11の主面
上に、Ti膜12を成膜した。このTi膜12を成膜す
るに際しては、マグネトロンスパッタ装置を用いて、R
F出力を1.2kWとし、成膜室内部の圧力をArガス
により0.3Paとして成膜した。このとき、図3に示
すように、Ti膜12の膜厚を変えて第1乃至第7のサ
ンプル素子を作製した。
【0024】次に、図4に示すように、各サンプル素子
のTi膜12上に100nmの膜厚でそれぞれ第1のP
t膜13を成膜した。これにより、Ti膜12と第1の
Pt膜13とが積層されてなる下地膜14が完成する。
【0025】この第1のPt膜13を成膜するに際して
は、マグネトロンスパッタ装置を用いて、RF出力を
0.3kWとし、成膜室内部の圧力をArガスにより
0.3Paとして成膜した。このとき、大気中の酸素な
どが反応することによりTi膜12の表面に酸化層が形
成されてしまうことを防止するために、基板11をスパ
ッタ装置の成膜室内から出さずに、上述したTi膜12
の成膜と第1のPt膜13の成膜とを連続して行うこと
が望ましい。
【0026】次に、図5に示すように、各サンプル素子
の第1のPt膜13上に500nmの膜厚でPZT薄膜
15をそれぞれ成膜した。このとき、例えば、Pb(Z
.52Ti0.48)O3−xなる組成を有するタ
ーゲット材を配設したマグネトロンスパッタ装置を用い
て、RF出力を0.3kWとし、Arガスと酸素との混
合比を1:9とした混合雰囲気中で圧力0.4Paの条
件の下で成膜した。
【0027】次に、以上のようにして成膜した各サンプ
ル素子のPZT薄膜15に対して、赤外線加熱炉を用い
て、酸素ガスを導入しながら結晶化熱処理を施した。こ
の結晶化熱処理においては、加熱温度を700℃とし、
加熱時間を10分間とした。
【0028】以上のようにして作製した第1乃至第7の
サンプル素子の各々について、X線ディフラクトメータ
により2θスキャンでX線回折を行った。このときに得
られたX線ピークプロファイルを図6に示す。なお、第
1乃至第7のサンプル素子の全てについて図示するとグ
ラフが煩雑になるため、図6においては、第5及び第6
のサンプル素子について得られたX線ピークプロファイ
ルの図示を省略する。
【0029】また、この図6中において、矢印A、矢印
B、及び矢印Cで示す位置に表れているピークは、それ
ぞれPZT薄膜15における(100)配向、(11
0)配向、(111)配向によるものである。また、図
6中において矢印Dで示す位置に表れているピークは、
基板11を構成するSiの(200)配向によるもので
ある。また、図6中において矢印Eで示す位置に表れて
いるピークは、第1のPt膜13における(111)配
向によるものである。
【0030】つぎに、第1乃至第7のサンプル素子の各
々について、図6中に表れている第1のPt膜13にお
ける(111)ピーク近傍でθスキャンによりX線回折
を行い、この第1のPt膜13について(111)ピー
クのロッキングカーブを測定した。この測定結果を図7
に示す。なお、第1乃至第7のサンプル素子の全てにつ
いて図示するとグラフが煩雑になるため、図7において
は、第5及び第6のサンプル素子について得られたロッ
キングカーブの図示を省略する。
【0031】そして、以上のようにして得られた第1の
Pt膜13の(111)ピークにおけるロッキングカー
ブの半値幅を第1乃至第7のサンプル素子について測定
した。この測定結果を図3に併せて示す。
【0032】また、PZT薄膜15の(111)配向度
を図6から測定した。この測定結果を図3に併せて示
す。なお、この(111)配向度とは、図6に示すX線
ピークプロファイルから読み取った(100)ピーク
値、(110)ピーク値、及び(111)ピーク値をそ
れぞれE100、E110、E111としたときに、E
11/(E100+E110+E111)なる計算式
により算出された割合のことをいう。
【0033】ここで、図3に示す結果から、Tiリッチ
のPZT薄膜15における(111)配向度が90%以
上程度に十分に得るためには、第1のPt膜13の(1
11)ピークにおけるロッキングカーブの半値幅を5°
以内に設定することが有効であることが明らかである。
このロッキングカーブの半値幅が5°を僅かに超えた
5.1°である第4のサンプル素子は、PZT薄膜15
の(111)配向度が69%と著しく劣化している。し
たがって、圧電素子10においては、第1のPt膜13
の(111)ピークにおけるロッキングカーブの半値幅
を5°以内とすることによって、TiリッチのPZT薄
膜15の(111)配向度を十分に且つ確実に得ること
ができる。
【0034】圧電素子10においては、上述のように、
第1のPt膜13における結晶配向方位が適切に選択さ
れていることにより、Tiリッチの組成で形成されたP
ZT薄膜15の結晶配向方位を(111)方位に十分に
揃えることができる。したがって、このPZT薄膜15
に生じる自発分極を十分に向上させることができ、ひい
ては大きな圧電変位量を得ることが可能である。したが
って、圧電素子10は、例えば共振子、フィルタ或いは
アクチュエータなどのような各種素子における駆動源と
して用いた場合に、これら各種素子の特性及び効率を向
上させることができる。
【0035】なお、上述した半値幅は、第1のPt膜1
3における(111)配向度を向上させるに伴って減少
する。このため、半値幅の下限値は、特に限定されるも
のではなく、理論的には第1のPt膜13における(1
11)配向度を100%とするに伴って「0」に近づ
く。ただし、実際には第1のPt膜13の(111)配
向度を完全に100%とすることは不可能であること
や、また測定器であるX線ディフラクトメータの分解能
に制限があることなどによって、半値幅の下限値は決定
される。
【0036】また、圧電素子10は、第1のPt膜13
の結晶配向方位を制御することによってPZT薄膜15
の(111)配向度を制御することができることから、
PZT薄膜15を成膜したときに生じる特性のばらつき
を抑制することができ、高性能な圧電素子10を歩留ま
り良く作製することができる。
【0037】なお、第1のPt膜13の結晶配向方位を
制御するに際しては、図3から明らかであるように、T
i膜12の膜厚を制御することにより実現することが可
能である。このTi膜12は、本来、第1のPt膜13
の基板11に対する付着力を向上させる目的で形成され
ているが、その膜厚を変化させることによって第1のP
t膜13における結晶配向方位も変化することが、図3
から明らかである。
【0038】すなわち、Ti膜12の膜厚を100nm
以下とすることによって、第1のPt膜13の(11
1)ピークにおける半値幅を丁度5.0°以内とするこ
とができる。また、Ti膜12の膜厚は、20nm以上
で形成されていることが望ましい。Ti膜12を20n
m未満の膜厚で成膜すると、第1のPt膜13の基板1
1に対する付着力を向上させる効果が不十分となり、第
1のPt膜13が基板11から剥離しやすくなってしま
う。
【0039】なお、上述の説明においては、Ti膜12
の膜厚を制御することによって第1のPt膜13の結晶
配向方位を制御するとしたが、第1のPt膜13の(1
11)ピークにおける半値幅を5°以内とするに際して
は、Ti膜の膜厚を制御する手法を採用することに限定
されるものではなく、他の手法を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る圧電素子は、PZT薄膜に
接するPt膜の結晶配向方位が(111)方位に十分に
優先配向されていることから、PZT薄膜の結晶配向方
位も確実に(111)方位に優先配向されることとな
る。したがって、大きな圧電変位量を示すTiリッチの
PZT薄膜を安定して確実に得ることができ、特性や効
率のばらつきが十分に抑制された高性能な圧電素子を実
現することができる。また、このような圧電素子を、例
えば共振子、フィルタ或いはアクチュエータなど各種素
子における駆動源として用いることにより、これら各種
素子の特性及び効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一構成例として示す圧電素子
の積層構造を示す概略断面図である。
【図2】同圧電素子の構造に基づくサンプル素子を複数
作製する場合について説明する図であり、基板上にTi
膜を成膜した状態を示す概略断面図である。
【図3】同サンプル素子のそれぞれに成膜するTi膜の
膜厚と、第1のPt膜の(111)ピークにおけるロッ
キングカーブの半値幅、及びPZT薄膜の(111)配
向度との関係を示す模式図である。
【図4】同サンプル素子を作製する場合について説明す
る図であり、Ti膜上に第1のPt膜を成膜した状態を
示す概略断面図である。
【図5】同サンプル素子を作製する場合について説明す
る図であり、第1のPt膜上にPZT薄膜を成膜した状
態を示す概略断面図である。
【図6】同サンプル素子のそれぞれについて、X線ディ
フラクトメータにより2θスキャンでX線回折を行った
ときに得られたX線ピークプロファイルを示すグラフで
ある。
【図7】同サンプル素子のそれぞれにおける第1のPt
膜について(111)ピークのロッキングカーブを測定
した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 圧電素子、11 基板、12 Ti膜、13 第
1のPt膜、14 下地膜、15 PZT薄膜、16
第2のPt膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 順一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、(111)方位に優先配向さ
    れたPt膜と、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)薄膜と
    が順次積層されてなる圧電素子において、 上記Pt膜は、X線回折におけるロッキングカーブの半
    値幅が5°以内に設定されていることを特徴とする圧電
    素子。
  2. 【請求項2】 上記基板と上記Pt膜との間に形成され
    たTi膜を備え、 上記Ti膜の膜厚は、20nm以上且つ100nm以下
    とされていることを特徴とする請求項1記載の圧電素
    子。
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